1 00:00:03,220 --> 00:00:05,150 よ~いやさ! 2 00:00:05,150 --> 00:00:12,290 将軍 足利義昭の御座所 二条城の築城が 着々と進んでいた。 3 00:00:12,290 --> 00:00:17,960 織田信長は 近隣の国々から 人や物をかき集め➡ 4 00:00:17,960 --> 00:00:24,640 京のめぼしい屋敷や寺社からも 庭石や調度品などを差し出させ➡ 5 00:00:24,640 --> 00:00:27,970 自ら陣頭に立ち 工事を進めた。 6 00:00:27,970 --> 00:00:30,640 (織田信長)この石は どこから来た? 7 00:00:30,640 --> 00:00:34,310 (奉行)東山 慈照寺の庭石でございます。 8 00:00:34,310 --> 00:00:37,010 うむ。 9 00:00:42,990 --> 00:00:45,890 馬場には桜が欲しい。 10 00:00:45,890 --> 00:00:48,860 どこぞの寺に 桜の名木はないか? 11 00:00:48,860 --> 00:00:52,000 (奉行)桜でございますか? 12 00:00:52,000 --> 00:00:57,870 (初老の公家)おお 織田殿。 ご尊顔を拝そうと➡ 13 00:00:57,870 --> 00:01:01,610 皆で打ちそろうて 参りましたぞ。 14 00:01:01,610 --> 00:01:05,910 これは 大納言様… ようこそ。 15 00:01:26,830 --> 00:01:29,970 (細川藤孝) 見たことのある襖絵だと思うたら➡ 16 00:01:29,970 --> 00:01:34,840 我が館の隣の寺のものだ。 驚き入った。 17 00:01:34,840 --> 00:01:37,640 (明智十兵衛光秀)しかたがありますまい。 18 00:01:37,640 --> 00:01:42,980 4月までに この城を造り上げるとなると 出来合いのものを使うほかありませぬ。 19 00:01:42,980 --> 00:01:49,280 (藤孝)うむ… しかし いささか やり過ぎのような気もする。 20 00:01:51,460 --> 00:01:56,000 幕府の中には 信長様は将軍の名を借りて➡ 21 00:01:56,000 --> 00:02:02,100 京中の金めの物をかすめ取っていると 陰口をたたく者もいるそうだ。 22 00:02:02,100 --> 00:02:05,770 言いたい者には 言わせておけばよろしいのです。 23 00:02:05,770 --> 00:02:09,940 将軍をお守りする城を 造ろうとしなかった者たちが➡ 24 00:02:09,940 --> 00:02:13,610 あれこれ申すことなど もっての外! 25 00:02:13,610 --> 00:02:15,650 それはそうだが…。 26 00:02:15,650 --> 00:02:19,490 幕府の中には 寺や神社と深く関わり➡ 27 00:02:19,490 --> 00:02:23,620 寺社が営む金貸しに食い込んで 利を得ている者もいます。 28 00:02:23,620 --> 00:02:28,430 調べれば調べるほど 幕府の内側は醜い。 29 00:02:28,430 --> 00:02:33,800 今日も これらのものを 持ち出された寺の者が集まり➡ 30 00:02:33,800 --> 00:02:37,640 幕府に返納を迫るつもりだと 聞き及んでおります。 31 00:02:37,640 --> 00:02:44,140 政所の摂津殿が どう裁かれるか よく見る必要があります。 32 00:02:45,810 --> 00:02:50,680 恐れ多くも 公方様の御前ぞ! 33 00:02:50,680 --> 00:02:56,160 金を差し出されて おお そうかと受け取るわけにはまいらぬ。 34 00:02:56,160 --> 00:03:00,030 何事も慎みが肝要ぞ! 35 00:03:00,030 --> 00:03:06,600 (僧正)恐れがましきことと 重々承知いたしておりますれど➡ 36 00:03:06,600 --> 00:03:14,340 織田信長様のお仕打ちに対して こうしてお願いするほか➡ 37 00:03:14,340 --> 00:03:22,150 手だてのない我ら寺社の窮状を お察し頂きとう存じます。➡ 38 00:03:22,150 --> 00:03:27,890 こちらの寺では 襖戸を全て召し出された由。 39 00:03:27,890 --> 00:03:34,130 もはや 寺の形をとどめぬと 悲嘆に暮れております。 40 00:03:34,130 --> 00:03:38,630 (高僧)何とぞ! お返し頂きたく! 41 00:03:40,430 --> 00:03:44,800 公方様 かかる訴えを➡ 42 00:03:44,800 --> 00:03:52,550 じきじき お耳に入れねばならぬ 我らの苦衷をお察し下されませ。 43 00:03:52,550 --> 00:03:59,320 このままでは 都中の寺社が 織田様を恨み➡ 44 00:03:59,320 --> 00:04:07,590 ひいては 城の主たる 公方様に恨みの矢を向けましょう。➡ 45 00:04:07,590 --> 00:04:14,590 このこと いかがおぼし召されます? 46 00:04:19,210 --> 00:04:25,610 (足利義昭)信長殿は… わしの上洛をかなえてくれた恩人じゃ。 47 00:04:25,610 --> 00:04:30,950 こたびのことも わしの身を案じてのこと➡ 48 00:04:30,950 --> 00:04:34,450 それを今更よせとは言えぬ。 49 00:04:40,290 --> 00:04:46,970 ただ… ただ わしは こう思うておる。 50 00:04:46,970 --> 00:04:52,770 信長殿が いつまでも京にいるわけではない。 51 00:04:52,770 --> 00:04:56,980 いずれ岐阜へ戻るであろう。 52 00:04:56,980 --> 00:05:07,680 その折を見て 各寺の品々は 少しずつ返すのに やぶさかではないと。 53 00:05:13,390 --> 00:05:17,600 京には織田の家臣たちがあまた残る。 54 00:05:17,600 --> 00:05:24,900 一度に全て返せば角が立つ。 目立たぬようにじゃ。 55 00:05:26,610 --> 00:05:33,780 それは名案! かつて興福寺一乗院で かたじけなくも門跡であられた➡ 56 00:05:33,780 --> 00:05:39,650 公方様ならではのお言葉じゃ。 そうであろう。 57 00:05:39,650 --> 00:05:47,850 ははっ! 一縷の望みが見えたる心地がいたします。 58 00:05:53,430 --> 00:06:00,630 (義昭)摂津 あとはよしなに計らえ。 (摂津)はっ。 59 00:06:06,110 --> 00:06:20,110 ♬~ 60 00:06:22,090 --> 00:09:02,790 ♬~ 61 00:09:06,590 --> 00:09:10,900 待たせたな。 許せ許せ! 62 00:09:10,900 --> 00:09:16,770 (駒)お待ちしている間に おだんごを一皿頂きました。 63 00:09:16,770 --> 00:09:22,070 (義昭)うまかったか? (駒)はい とても。 64 00:09:22,070 --> 00:09:27,380 そうか。 よう来てくれた。➡ 65 00:09:27,380 --> 00:09:32,220 ここは重い病の者を入れる館じゃ。➡ 66 00:09:32,220 --> 00:09:39,390 池を造り 花を植え この表門の方には 貧しい者に食べ物を与え➡ 67 00:09:39,390 --> 00:09:44,930 休息できる館を造る。 古の悲田院のごときものじゃ。 68 00:09:44,930 --> 00:09:48,270 この館は誰でも入れるのですか? うむ。 69 00:09:48,270 --> 00:09:54,610 身寄りなき者 幼き者 老いて路頭に迷う者 誰でも入れる。 70 00:09:54,610 --> 00:10:01,280 わしは 一乗院にいた頃 大和の国にそれを造りたいと思うた。 71 00:10:01,280 --> 00:10:08,280 しかし 大和も戦に明け暮れ そんな話は夢じゃと笑われた。 72 00:10:09,960 --> 00:10:14,290 だが 今ならできるやもしれぬ。 73 00:10:14,290 --> 00:10:20,430 わしは将軍じゃ。 命じれば土地ぐらいは手に入る。 74 00:10:20,430 --> 00:10:29,140 ただ 館を造り 医者や 働く者たちを集めるには金が要る。 75 00:10:29,140 --> 00:10:34,810 それが悩みじゃ。 お金? うむ。 76 00:10:34,810 --> 00:10:38,680 金がなければ 小屋一つ 建たん。➡ 77 00:10:38,680 --> 00:10:42,990 今の幕府には そのようなゆとりはない。➡ 78 00:10:42,990 --> 00:10:48,790 城も 織田信長の才覚に頼るほかないのじゃ。 79 00:10:48,790 --> 00:10:53,000 金がないのじゃ。 80 00:10:53,000 --> 00:10:56,670 初めから大きくおやりにならずに➡ 81 00:10:56,670 --> 00:11:01,670 この悲田処を一つお造りになってみては いかがでございましょう。 82 00:11:03,280 --> 00:11:05,950 一つか。 83 00:11:05,950 --> 00:11:11,120 それなら いかほどお金がかかりましょうか? 84 00:11:11,120 --> 00:11:16,920 それでも… 1千貫は要るな。 85 00:11:16,920 --> 00:11:21,630 ふ~ん… 1千貫で造れますか? 86 00:11:21,630 --> 00:11:25,970 1千貫は大金じゃぞ。 87 00:11:25,970 --> 00:11:29,270 (駒)それはそうですけど…。 88 00:11:50,460 --> 00:11:54,660 ≪あっ 駒ちゃん お帰り。 ≪(駒)ただいま。 89 00:12:01,400 --> 00:12:06,610 (望月東庵)おお お帰り。 早かったじゃないか。 90 00:12:06,610 --> 00:12:08,610 先生。 91 00:12:10,280 --> 00:12:14,610 今 懐にお入れになったもの お戻し下さい。 92 00:12:14,610 --> 00:12:19,290 (東庵)み… 見られたか。 はあ…。 93 00:12:19,290 --> 00:12:30,630 ♬~ 94 00:12:30,630 --> 00:12:33,300 あっ! 95 00:12:33,300 --> 00:12:37,000 誰がこんなに!? 96 00:12:42,010 --> 00:12:45,640 近頃 時々 行き先もおっしゃらずに お出かけになるので➡ 97 00:12:45,640 --> 00:12:48,680 また双六仲間ができたのかと 案じておりました。 98 00:12:48,680 --> 00:12:53,320 やはり そうですか。 99 00:12:53,320 --> 00:13:06,600 このごろは ここを あの… 1日置きに 丸薬作りの仕事場に譲るであろう。 100 00:13:06,600 --> 00:13:12,940 わしの仕事が減って 手元不如意でな… ハハハ…。 101 00:13:12,940 --> 00:13:17,640 (駒)ですから こうして いくらか 差し上げているではありませんか。 102 00:13:19,280 --> 00:13:21,780 え? そんなことより➡ 103 00:13:21,780 --> 00:13:24,820 今 何貫くらいあります? ここに。 104 00:13:24,820 --> 00:13:30,960 ん? う~ん 2百貫ぐらいはあるかな。 105 00:13:30,960 --> 00:13:33,790 2百貫…。 106 00:13:33,790 --> 00:13:38,300 堺の今井宗久様がご助言下さいました。 107 00:13:38,300 --> 00:13:42,970 仕事場をもっと広い所に移して 職人の数も もっと増やして➡ 108 00:13:42,970 --> 00:13:47,810 今の5倍くらい丸薬を作れば もっと商いがしやすくなると…。 109 00:13:47,810 --> 00:13:53,610 そんなに薬を売って どうするのだ。 110 00:13:53,610 --> 00:13:59,320 千貫ためたいのです。 千貫!? 111 00:13:59,320 --> 00:14:04,160 蔵が3つぐらい建つお金じゃぞ! 112 00:14:04,160 --> 00:14:08,960 将軍様から 大層よいお話を伺ったのです。 113 00:14:31,620 --> 00:14:33,820 何じゃ? 114 00:14:36,290 --> 00:14:38,290 ん? 115 00:14:38,290 --> 00:14:40,590 おい! 116 00:14:45,300 --> 00:15:28,770 ♬~ 117 00:15:28,770 --> 00:15:34,580 太夫が このような文を届けさせるとは よくよくのことでしょうか? 118 00:15:34,580 --> 00:15:39,490 (伊呂波太夫)よくよくのことゆえ つまらぬ策を弄しました。 119 00:15:39,490 --> 00:15:44,190 私に会わせたいお方とは どなたかな? 120 00:15:46,190 --> 00:15:51,030 前の関白 近衛前久様でございます。 121 00:15:51,030 --> 00:15:57,800 三好の一党とのつながりを疑われて 公方様のご上洛以来➡ 122 00:15:57,800 --> 00:16:03,580 都から追われ 姿を消しておられましたが ひそかにお戻りになられているのです。 123 00:16:03,580 --> 00:16:08,450 私は義昭様のおそばに仕える者ですよ。 124 00:16:08,450 --> 00:16:13,650 それゆえに 会うて頂きたいのです。 125 00:16:30,600 --> 00:16:34,110 鼓を打ったことは? 126 00:16:34,110 --> 00:16:37,980 叔父の明智光安より 少々手ほどきを。 127 00:16:37,980 --> 00:16:40,980 打ってみよ。 128 00:17:09,240 --> 00:17:24,720 (鼓の音) 129 00:17:24,720 --> 00:17:27,630 (掛け声) 130 00:17:27,630 --> 00:17:29,630 (鼓の音) 131 00:17:33,400 --> 00:17:37,900 よい音じゃ。 は…。 132 00:17:51,780 --> 00:17:56,660 私は 摂津たちから追われている。 133 00:17:56,660 --> 00:18:03,730 三好たちと前の将軍 足利義輝の暗殺に 関わったという理由じゃ。➡ 134 00:18:03,730 --> 00:18:10,070 それを言い触らしたのは 近衛家を毛嫌いする二条晴良じゃ。➡ 135 00:18:10,070 --> 00:18:14,740 晴良は足利義昭が 将軍になったのをいいことに➡ 136 00:18:14,740 --> 00:18:20,550 摂津と幕府を味方につけ 私を都から追い払うた。 137 00:18:20,550 --> 00:18:25,450 目当ては はっきりしておる。 近衛の領地を奪い➡ 138 00:18:25,450 --> 00:18:30,750 摂津たちと我がものにするということだ。 139 00:18:32,930 --> 00:18:37,800 (前久)以前 越後の上杉輝虎と話したことがある。 140 00:18:37,800 --> 00:18:42,100 立派な武将じゃ。 その上杉が言うた。 141 00:18:42,100 --> 00:18:46,970 今の幕府は己の利しか頭にない。 142 00:18:46,970 --> 00:18:51,780 天下をにらみ 天下のために働く者がおらぬ。 143 00:18:51,780 --> 00:18:56,980 それゆえ いつまでも世は収まらぬと。 144 00:18:59,650 --> 00:19:07,890 私は 今 それができるのは 織田信長かと思うておる。➡ 145 00:19:07,890 --> 00:19:10,800 あの上洛ぶりを見て そう思うた。➡ 146 00:19:10,800 --> 00:19:17,570 今 幕府を変えられるのは信長じゃ。➡ 147 00:19:17,570 --> 00:19:23,380 それを そなたに申しておきたかった。 148 00:19:23,380 --> 00:19:26,910 何故 私に? 149 00:19:26,910 --> 00:19:31,780 将軍のそばにいて 信長にも はばかりなく物申せるのは➡ 150 00:19:31,780 --> 00:19:35,090 明智十兵衛と聞いた。 151 00:19:35,090 --> 00:19:40,290 摂津を嫌っているという噂も耳にした。 152 00:19:45,800 --> 00:19:50,600 タの音が弱かったぞ。 薬指かな? 153 00:19:52,640 --> 00:19:58,940 太夫 言いたいことは言うた。 あとは任せた。 154 00:19:58,940 --> 00:20:02,780 もっとお話がおありだったのでは? 155 00:20:02,780 --> 00:20:06,480 (前久)命乞いまでしたくはない。 156 00:20:18,260 --> 00:20:26,000 本当は 前久様は こういうことも おっしゃりたかったのです。 157 00:20:26,000 --> 00:20:34,650 この都には 公家や武家や私のような町衆がいて➡ 158 00:20:34,650 --> 00:20:39,350 そして 帝がおいでだと。 159 00:20:41,520 --> 00:20:46,660 (太夫)帝も御料地を奪われ 大層お困りと聞きます。 160 00:20:46,660 --> 00:20:52,330 今の帝のひいおじい様は 崩御されても お弔いの費用がなく➡ 161 00:20:52,330 --> 00:20:59,200 ふたつき 放っておかれたと申します。 それを助けるべき幕府は➡ 162 00:20:59,200 --> 00:21:04,610 手も差し伸べず 見て見ぬふりをした。 163 00:21:04,610 --> 00:21:07,410 (ため息) 164 00:21:07,410 --> 00:21:15,710 御所をご覧になれば よく分かります。 帝がどれほどお困りか。 165 00:21:31,300 --> 00:21:34,000 (木下藤吉郎)明智様! 166 00:21:35,970 --> 00:21:39,810 公方様のお城 ようやく なんとかなりそうではございませぬか。 167 00:21:39,810 --> 00:21:42,710 日々 ご苦労に存じます。 木下殿こそ➡ 168 00:21:42,710 --> 00:21:45,620 城のかかりを あちこちで工面しておられるそうで➡ 169 00:21:45,620 --> 00:21:47,550 ご苦労に存じまする。 いやいやいやいやいや…。 170 00:21:47,550 --> 00:21:51,420 信長様から 今後 京のことは頼むと 命じられておりますゆえ➡ 171 00:21:51,420 --> 00:21:53,990 多少のお手伝いは…。 172 00:21:53,990 --> 00:21:58,330 今日は いかなる御用で? ああ…。 173 00:21:58,330 --> 00:22:00,670 信長様に申し上げたき儀があり…。 174 00:22:00,670 --> 00:22:05,270 昨日 お会いになった 近衛前久様の件でございますか? 175 00:22:05,270 --> 00:22:09,610 よう ご存じだな。 フフフフ…。 176 00:22:09,610 --> 00:22:14,480 公家衆の動きは 大体つかんでおります。 177 00:22:14,480 --> 00:22:17,780 京を治めるためには 公家衆の機嫌を取っておくのが一番。 178 00:22:17,780 --> 00:22:21,420 特に近衛様は公家衆の筆頭。 179 00:22:21,420 --> 00:22:24,620 使えるかどうか 見計ろうておるところで…。 180 00:22:24,620 --> 00:22:28,130 木下殿は 京の奉行になると聞きました。 181 00:22:28,130 --> 00:22:31,800 そのお役目は 将軍のおそばにいる者たちが➡ 182 00:22:31,800 --> 00:22:36,300 信長様を裏切らぬよう 見張るためとの噂があるが…。 183 00:22:39,970 --> 00:22:44,170 私のことも調べておられるのか? 184 00:22:46,850 --> 00:22:51,450 まさか! ハッハッハッハ! 185 00:22:51,450 --> 00:22:57,820 明智様も信長様のご意向で 近々 奉行におなりになると伺うております。➡ 186 00:22:57,820 --> 00:23:01,260 そういうお方をお調べするなど 恐れ多い! 187 00:23:01,260 --> 00:23:04,600 ただ 公家衆には お気を付け下さい。 188 00:23:04,600 --> 00:23:09,270 あのお方らは 必ず 寺や どこかの大名とつながっている。 189 00:23:09,270 --> 00:23:15,410 油断すれば 足をすくわれます。➡ 190 00:23:15,410 --> 00:23:19,610 そのことを申し上げたかったまでのこと。 191 00:23:23,110 --> 00:23:27,110 では… これにて。 192 00:23:38,300 --> 00:23:42,630 ハッハッハッハッハッハ…! 193 00:23:42,630 --> 00:23:44,970 藤吉郎は そういうやつだ。 194 00:23:44,970 --> 00:23:47,640 私の後を誰かにつけさせております。 195 00:23:47,640 --> 00:23:52,310 あまりいい気はしませぬ。 まあ 勘弁してやってくれ。 196 00:23:52,310 --> 00:23:57,150 わしが調べろと命じたら 犬の尻の穴まで調べてくる男じゃ。 197 00:23:57,150 --> 00:23:59,650 それゆえ信用できる。 198 00:23:59,650 --> 00:24:04,260 ま 何かと助けになる男ゆえ➡ 199 00:24:04,260 --> 00:24:09,390 うまく使うて 幕府の役に立ててもらいたい。 200 00:24:09,390 --> 00:24:12,600 その幕府ですが。 201 00:24:12,600 --> 00:24:15,930 腐り果てているのであろう? 202 00:24:15,930 --> 00:24:18,770 よくお分かりで…。 203 00:24:18,770 --> 00:24:27,110 皆 口をそろえて幕府の非道を責め わしになんとかしろと言いおる。 204 00:24:27,110 --> 00:24:33,420 しかし わしは将軍ではない。 205 00:24:33,420 --> 00:24:39,290 幕府のやることに いちいち口出しはせぬ。 206 00:24:39,290 --> 00:24:44,060 口をお出しになるべきかと存じまする。 207 00:24:44,060 --> 00:24:48,360 城だけ造れば 都が安泰というわけではありませぬ。 208 00:24:52,440 --> 00:24:56,640 4月に岐阜へお帰りになると伺いました。 209 00:24:56,640 --> 00:25:00,810 その前に 幕府の方々を 全て入れ替えるべきと存じまする。 210 00:25:00,810 --> 00:25:07,310 それは 将軍のおそばにおる そなたの役目であろう。 211 00:25:09,250 --> 00:25:14,130 越前の朝倉義景のもとに 三好の一党が出入りし➡ 212 00:25:14,130 --> 00:25:20,970 わしの留守の間に 美濃を攻めようと 企てているとの知らせが届いた。 213 00:25:20,970 --> 00:25:25,270 美濃を失えば この京も危ない。 214 00:25:25,270 --> 00:25:29,110 帰って戦支度をせねばならぬ。 215 00:25:29,110 --> 00:25:37,420 そのために そなたや権六や藤吉郎を 京の奉行にするよう幕府にのませたのだ。 216 00:25:37,420 --> 00:25:41,120 やり方は任せる。 217 00:25:41,120 --> 00:25:45,120 わしは 二条の城を見てくる。 218 00:25:50,300 --> 00:25:58,800 昔 幼い頃 父に尋ねたことがある。 219 00:26:01,240 --> 00:26:05,080 この世で一番偉いのは誰かと。 220 00:26:05,080 --> 00:26:10,950 それはお日様じゃと言われた。 フフッ…。 221 00:26:10,950 --> 00:26:16,790 お日様か。 その次に偉いのはと尋ねると➡ 222 00:26:16,790 --> 00:26:24,930 都におわす天子様 帝じゃと申された。 223 00:26:24,930 --> 00:26:29,600 わしには帝というものが分からなかった。 224 00:26:29,600 --> 00:26:37,940 その次はと尋ねると 帝をお守りする将軍様じゃと…。 225 00:26:37,940 --> 00:26:45,640 フフフ… 何だ 将軍は帝の門番かと思うた。 226 00:26:47,290 --> 00:26:55,960 我らは その門番をお守りするため 城を造っておるのだ。 227 00:26:55,960 --> 00:27:01,570 わしの父は不思議なお方でな 近頃の将軍様は➡ 228 00:27:01,570 --> 00:27:07,440 帝をお守りすることを忘れておられるゆえ わしがお守りするのじゃと申して➡ 229 00:27:07,440 --> 00:27:15,080 帝の御所の塀を直すために 4千貫もの大金を帝のもとに送った。 230 00:27:15,080 --> 00:27:20,250 都へ来たが わしは まだその塀を見たことがない。 231 00:27:20,250 --> 00:27:27,450 近頃 その塀が気になる。 奇妙じゃな。 232 00:27:35,730 --> 00:27:39,100 [ 回想 ] (太夫)御所をご覧になれば よく分かります。 233 00:27:39,100 --> 00:27:42,300 帝がどれほどお困りか。 234 00:27:52,950 --> 00:27:56,790 (藤孝)藤孝でござる。 入ってよろしいか。 235 00:27:56,790 --> 00:27:59,090 ≪お入り下され。 236 00:28:03,230 --> 00:28:07,570 十兵衛殿 面倒なことに巻き込まれておりますぞ。 237 00:28:07,570 --> 00:28:10,470 ん? これによると➡ 238 00:28:10,470 --> 00:28:13,440 十兵衛殿は 東寺八幡宮領の一部を押領したので➡ 239 00:28:13,440 --> 00:28:16,440 返せと訴えられている。 240 00:28:22,580 --> 00:28:25,620 (藤孝)ごく最近のこととある。➡ 241 00:28:25,620 --> 00:28:29,920 八幡宮領を手に入れられたのか? 242 00:28:33,220 --> 00:28:40,720 公方様より下されたので… 頂いた。 243 00:28:50,280 --> 00:28:52,480 御免! 244 00:29:03,560 --> 00:29:05,890 摂津殿。 245 00:29:05,890 --> 00:29:12,660 これはこれは 明智様 わざわざ政所に何用でござります? 246 00:29:12,660 --> 00:29:16,460 話がございます。 (摂津)ほう。 247 00:29:32,020 --> 00:29:39,760 ああ 八幡宮の領地… これが何か? 248 00:29:39,760 --> 00:29:44,600 私は公方様より 京へ妻子を呼び寄せるなら➡ 249 00:29:44,600 --> 00:29:48,100 家も要るであろう そのためのかかりもあろうと➡ 250 00:29:48,100 --> 00:29:53,610 領地を授かりました。 上洛を 支えてくれた礼にと仰せられてです。 251 00:29:53,610 --> 00:29:57,780 まさか 押領した土地とは 思いもしませんでした。 252 00:29:57,780 --> 00:30:01,280 公方様もご存じなかった。 253 00:30:01,280 --> 00:30:06,120 この手はずをつけたのは 政所ではありませぬか。 254 00:30:06,120 --> 00:30:09,620 それで? 255 00:30:09,620 --> 00:30:14,290 誰が押領した土地で 政所が いかにして手に入れたのか➡ 256 00:30:14,290 --> 00:30:19,800 教えて頂きたいのです。 山城の国は広うございます。 257 00:30:19,800 --> 00:30:23,300 八幡宮が どこに いかほど領地を持っていて➡ 258 00:30:23,300 --> 00:30:27,310 誰がどこを押領したか いちいち存じておりませぬ。 259 00:30:27,310 --> 00:30:31,180 ほう~ ハッハッハ! それで政所の頭人とは➡ 260 00:30:31,180 --> 00:30:37,450 いささか驚きますな。 公方様のおそばに 仕える者が訴えられておるのです。 261 00:30:37,450 --> 00:30:40,150 いちいち存じておらぬとは 何事でございますか。 262 00:30:40,150 --> 00:30:44,460 この政所には かような訴えは 山ほど参っております。 263 00:30:44,460 --> 00:30:48,330 さほど気になさるには及ばぬと 申し上げておるのです。 264 00:30:48,330 --> 00:30:52,330 その山ほどの訴えを 政所では どう裁いておられる。 265 00:30:52,330 --> 00:31:02,410 一つ一つ 念入りに 5年かけ 10年かけ 中身を吟味してまいります。 266 00:31:02,410 --> 00:31:05,310 そうやって 帝の丹波の御料地も➡ 267 00:31:05,310 --> 00:31:09,780 お仲間の武家に 与えられたのか? 268 00:31:09,780 --> 00:31:15,650 さほどにご不快なら この領地 お返しなさればよい。 269 00:31:15,650 --> 00:31:22,130 寺やお宮の領地などというものは 武士が 長年 守ってやってきたもの➡ 270 00:31:22,130 --> 00:31:25,430 その謝礼代わりに いささかの土地を預かり➡ 271 00:31:25,430 --> 00:31:28,300 日々の用の足しにするのは 当たり前のこと。 272 00:31:28,300 --> 00:31:32,140 それを とやかく申されては話にならぬ。 これは お返し頂こう! 273 00:31:32,140 --> 00:31:37,440 返して済む話ではありませぬ。 誰が押領したのか➡ 274 00:31:37,440 --> 00:31:42,810 幕府内に不正があるなら それをただし 処断するのが私の務めです。 275 00:31:42,810 --> 00:31:47,650 それまで お返しにならぬと? 276 00:31:47,650 --> 00:31:53,460 早々に政所で この訴えを詮議の上 事のてんまつをつまびらかにし➡ 277 00:31:53,460 --> 00:31:58,160 私にお教え願いたい。 その上でお返ししましょう。 278 00:31:58,160 --> 00:32:04,600 この訴え 見逃すわけにはいきませぬ。 279 00:32:04,600 --> 00:32:18,780 よろしうござります。 長々とした詮議になりましょうな。 280 00:32:18,780 --> 00:32:33,300 ♬~ 281 00:32:33,300 --> 00:32:37,970 困ったお方じゃ。 282 00:32:37,970 --> 00:32:45,710 世の仕組みを 教えてさしあげたのじゃが…。 283 00:32:45,710 --> 00:32:50,210 …じゃが! 284 00:33:08,600 --> 00:33:11,400 ハア…。 285 00:33:38,300 --> 00:33:44,170 (太夫)鼓打ちをお捜しなら もうここにはおりませぬよ。➡ 286 00:33:44,170 --> 00:33:48,970 それとも 道にお迷いになりましたか? 287 00:33:51,810 --> 00:33:58,980 御所へ… 帝の御所を拝見いたそうかと…。 288 00:33:58,980 --> 00:34:03,780 案内いたしましょうか。 289 00:34:22,270 --> 00:34:25,940 (太夫)随分 あちこち直したのですよ。➡ 290 00:34:25,940 --> 00:34:28,980 それでも まだこのように。➡ 291 00:34:28,980 --> 00:34:33,820 御門を守るお役人は数が少なく➡ 292 00:34:33,820 --> 00:34:39,290 お公家衆が 夜通し代わる代わる見回られて…➡ 293 00:34:39,290 --> 00:34:44,130 でも これでは誰でも中へ入れてしまう。 294 00:34:44,130 --> 00:34:51,800 子どもが入り込んで 木を折ったり 御殿に石を投げたりするそうです。➡ 295 00:34:51,800 --> 00:34:55,670 中へ入ってみますか? 296 00:34:55,670 --> 00:35:00,670 いや… 私は。 297 00:35:03,250 --> 00:35:08,920 中に入ると まず 小御所がございます。 298 00:35:08,920 --> 00:35:34,610 ♬~ 299 00:35:34,610 --> 00:35:41,310 私は捨て子で 近衛様に拾われたと申し上げましたね。 300 00:35:45,960 --> 00:35:53,130 私がここへ連れてこられた日は 私の行く末を案じた近衛様が➡ 301 00:35:53,130 --> 00:35:59,900 私を尼寺へ送ることを決め それをお伝えになったすぐ後で➡ 302 00:35:59,900 --> 00:36:06,780 私はまだ子どもで… また捨てられるのかと思い…➡ 303 00:36:06,780 --> 00:36:12,250 悲しくて… ずっと泣いていたのです。 304 00:36:12,250 --> 00:36:18,590 冬の日で 寒くて…。 305 00:36:18,590 --> 00:36:24,100 それで ここを歩いていたら 若いお公家が1人で➡ 306 00:36:24,100 --> 00:36:31,840 蹴鞠の稽古をしていたのです。 大層上手で 見とれていたら➡ 307 00:36:31,840 --> 00:36:36,270 そのお方が私に気付いて こう申されたのです。 308 00:36:36,270 --> 00:36:40,280 そんなに悲しいことがあるのかと…。 309 00:36:40,280 --> 00:36:44,420 そういう顔をしているぞと…。 310 00:36:44,420 --> 00:36:50,290 私に近づいてきて これをやるから もう泣くな。 311 00:36:50,290 --> 00:37:01,830 そう言って 懐から石を取り出し 私の手の上に載せてくれたのです。➡ 312 00:37:01,830 --> 00:37:11,510 とても温かい石で たき火で温めた温石だと申されました。➡ 313 00:37:11,510 --> 00:37:16,810 今でも その石を大事に持っていますよ。 314 00:37:22,920 --> 00:37:29,720 (太夫) 後で その方が方仁親王様と伺いました。 315 00:37:33,630 --> 00:37:37,430 今の帝であられます。 316 00:37:39,470 --> 00:37:50,780 あの日 親王様にお会いして 生まれて初めて人の顔が美しいと思った。 317 00:37:50,780 --> 00:37:56,780 私は 尼寺へ行きたくなくて…。 318 00:37:58,660 --> 00:38:03,460 近衛家を飛び出し… 今日まで…。 319 00:38:05,900 --> 00:38:14,370 でも この壊れた塀を見ると ここを直さなくては…➡ 320 00:38:14,370 --> 00:38:19,210 ここだけでも きれいにしておかねば…➡ 321 00:38:19,210 --> 00:38:22,710 そう思って…。 322 00:38:26,120 --> 00:38:30,820 自分が泥にまみれて 生きているものだから…。 323 00:38:35,790 --> 00:38:38,490 (太夫)フフフ…。 324 00:38:49,210 --> 00:38:56,910 信長が総力を挙げた二条城が 約束にたがわず 2か月余りで完成した。 325 00:38:59,280 --> 00:39:06,580 各地の大名たちに 織田信長の底力を示す出来事であった。 326 00:39:09,890 --> 00:39:12,390 おお…。 327 00:39:26,340 --> 00:39:30,750 (義昭)信長殿! 見事な城じゃの! 328 00:39:30,750 --> 00:39:34,590 驚き入った! 大した出来栄えじゃ! 329 00:39:34,590 --> 00:39:38,460 かたじけない! かたじけない! 330 00:39:38,460 --> 00:39:40,460 我らも うれしうござります。 331 00:39:40,460 --> 00:39:47,930 皆 礼を申せ! 信長殿こそ この都をよみがえらせた恩人じゃ! 332 00:39:47,930 --> 00:39:51,600 大恩人ぞ! 礼を申せ! 333 00:39:51,600 --> 00:39:55,470 (一同)ありがとうございまする。 334 00:39:55,470 --> 00:39:59,280 こは 皆が力を合わせたるたまもの。 335 00:39:59,280 --> 00:40:03,950 公方様 どうぞ中をご覧下さりませ。 中へ。 336 00:40:03,950 --> 00:40:06,950 藤吉郎 ご案内いたせ! ははっ! 337 00:40:08,790 --> 00:40:13,290 公方様 皆様方 どちら様も➡ 338 00:40:13,290 --> 00:40:19,990 ズズッと~ 中へ~! 339 00:40:30,140 --> 00:40:33,980 両名 苦労をかけた。 340 00:40:33,980 --> 00:40:40,280 浅井殿 ご存じかと思うが 細川藤孝殿と明智十兵衛じゃ。 341 00:40:42,450 --> 00:40:45,360 浅井殿は 近江より わざわざ➡ 342 00:40:45,360 --> 00:40:48,830 大勢の大工や職人をお送り下された。 343 00:40:48,830 --> 00:40:52,660 妹の市を嫁に送り込んでおいたかいが あったというものじゃ。 344 00:40:52,660 --> 00:40:56,530 ハッハッハッハ…! (浅井長政)恐れ入りましてござります。 345 00:40:56,530 --> 00:40:58,840 私も中を拝見。 うむ。 346 00:40:58,840 --> 00:41:01,640 (藤孝)ご同道つかまつります。 347 00:41:03,670 --> 00:41:06,580 十兵衛。 は? 348 00:41:06,580 --> 00:41:09,280 折り入って話がある。 349 00:41:13,780 --> 00:41:20,480 2~3日でよい。 わしの後から美濃へ戻ってまいれ。 350 00:41:22,960 --> 00:41:31,140 越前の朝倉義景の件で そなたの話を聞いておきたい。 351 00:41:31,140 --> 00:41:47,690 ♬~ 352 00:41:47,690 --> 00:41:54,160 二条城築城後 信長は直ちに岐阜へ戻っていった。 353 00:41:54,160 --> 00:41:58,000 次の戦が迫っていた。 354 00:41:58,000 --> 00:42:24,000 ♬~ 355 00:42:31,300 --> 00:42:34,630 出陣じゃ! (一同)オ~! 356 00:42:34,630 --> 00:42:39,500 勅命を頂いたのじゃ。 戦の勅命を! 357 00:42:39,500 --> 00:42:42,810 戦の備えじゃ! 我らは 京の外へ➡ 358 00:42:42,810 --> 00:42:45,710 一歩たりとも出るつもりはない。 359 00:42:45,710 --> 00:42:48,310 信長殿お一人でどうぞ。 360 00:42:48,310 --> 00:42:51,980 信長様お一人の戦となります。 賭けだな…。 361 00:42:51,980 --> 00:42:54,320 それゆえ 私は申し上げました。 362 00:42:54,320 --> 00:42:56,320 朝倉をお討ちなされと。 363 00:43:03,230 --> 00:43:08,170 京都市の中央部に位置する京都御苑。 364 00:43:08,170 --> 00:43:12,440 かつて 天皇家が暮らした御所を中心に➡ 365 00:43:12,440 --> 00:43:16,140 公家屋敷が立ち並んでいました。 366 00:43:16,140 --> 00:43:21,010 近衞邸跡に残る池の石組みは➡ 367 00:43:21,010 --> 00:43:25,810 安土桃山時代のものだと 考えられています。 368 00:43:27,650 --> 00:43:31,160 室町時代の近衛家の屋敷は➡ 369 00:43:31,160 --> 00:43:35,830 御所から 1キロほど離れた場所にありました。 370 00:43:35,830 --> 00:43:40,460 若くして関白に就任した近衛前久は➡ 371 00:43:40,460 --> 00:43:43,670 武家と深いつながりを持った人物で➡ 372 00:43:43,670 --> 00:43:48,340 関東平定を目指す上杉謙信と盟約を結び➡ 373 00:43:48,340 --> 00:43:54,010 関東へ従軍するなど 破天荒な行動を見せました。 374 00:43:54,010 --> 00:43:57,680 二条晴良と対立を深めた前久は➡ 375 00:43:57,680 --> 00:44:02,520 後に京から丹波の国へと移ります。 376 00:44:02,520 --> 00:44:08,520 前久は 黒井城の麓にある下館に 身を寄せました。 377 00:44:10,260 --> 00:44:13,300 現在 興禅寺が建つこの地には➡ 378 00:44:13,300 --> 00:44:18,600 前久が設計したと伝わる 庭が残されています。 379 00:44:20,440 --> 00:44:24,310 前久は その後も各地を転々とし➡ 380 00:44:24,310 --> 00:44:27,810 再起の時を待ったのです。 381 00:45:03,610 --> 00:45:08,950 (保本)<江戸 小石川に 幕府直轄の養生所がある。➡ 382 00:45:08,950 --> 00:45:10,890 享保の改革の時➡ 383 00:45:10,890 --> 00:45:15,430 貧しくて医者にかかれない者たちのために 作られた> 384 00:45:15,430 --> 00:45:19,630 先生! 先生! 先生~! 385 00:45:19,630 --> 00:45:22,670 どうした。 <この男が ここの所長の➡ 386 00:45:22,670 --> 00:45:24,800 新出去定だ> 387 00:45:24,800 --> 00:45:28,140 ひどい熱だな。 何があった?