1 00:00:06,450 --> 00:00:11,150 (明智十兵衛光秀) 織田信長は死んではならぬのです! 2 00:00:14,120 --> 00:00:17,820 お願い申し上げまする! 3 00:00:19,800 --> 00:00:26,140 (織田信長)わしは逃げる。 4 00:00:26,140 --> 00:00:33,810 元亀元年4月 織田信長率いる軍勢は 越前 金ヶ崎から京へ逃げ帰った。 5 00:00:33,810 --> 00:00:36,710 信長の敗北であった。 6 00:00:36,710 --> 00:00:43,150 (摂津晴門)後ほど 織田様がご挨拶に参られるとか。➡ 7 00:00:43,150 --> 00:00:48,830 こたびの戦が いかなるものであったのか あらかじめ聞いておきたいと➡ 8 00:00:48,830 --> 00:00:55,700 公方様が仰せゆえ 明智様に ご足労願うた次第じゃ。 9 00:00:55,700 --> 00:00:59,700 は…。 (足利義昭)兵は 何人 討たれたのじゃ? 10 00:01:01,400 --> 00:01:05,780 1, 000人余りを失いました。 11 00:01:05,780 --> 00:01:09,450 戦は負けだな。 12 00:01:09,450 --> 00:01:12,120 引き分けでございます。 13 00:01:12,120 --> 00:01:15,020 (摂津)それは奇妙。 14 00:01:15,020 --> 00:01:20,460 逃げ帰った兵たちは 皆 さんざんな 負けであったと申しておりますぞ。 15 00:01:20,460 --> 00:01:26,800 誰がさようなことを。 信長様は 金ヶ崎城を攻め落とし➡ 16 00:01:26,800 --> 00:01:33,140 朝倉勢が総崩れとなるのを見 これ以上の深追いは危ういと見極め➡ 17 00:01:33,140 --> 00:01:35,810 兵を退かれたまでのこと。 18 00:01:35,810 --> 00:01:39,680 (摂津)物は言いようでござりますなあ。➡ 19 00:01:39,680 --> 00:01:46,150 浅井長政が 朝倉方に寝返り 挟み撃ちに遭うたゆえ➡ 20 00:01:46,150 --> 00:01:49,490 逃げ帰られたのではありませぬか? 21 00:01:49,490 --> 00:01:54,160 それを聞き この3日 ほとんど眠れず過ごした。➡ 22 00:01:54,160 --> 00:01:57,060 信長殿の心中が推し量られてのう…。 23 00:01:57,060 --> 00:02:01,970 私も 3日 眠れずじまいでございました。 24 00:02:01,970 --> 00:02:04,770 3日も? 25 00:02:04,770 --> 00:02:07,100 さよう。 26 00:02:07,100 --> 00:02:12,400 はて。 浅井が寝返ったのは…。 27 00:02:13,980 --> 00:02:17,450 4日も前のこと。 28 00:02:17,450 --> 00:02:20,120 3日以前から そのことをご存じであったとは➡ 29 00:02:20,120 --> 00:02:23,790 恐ろしき早耳でございますな。 30 00:02:23,790 --> 00:02:26,690 どなたから そのことをお聞きになりましたか? 31 00:02:26,690 --> 00:02:31,460 そのことは 僅かな者にだけ伝えられ➡ 32 00:02:31,460 --> 00:02:34,800 ほかの者は一切知らぬこと。 33 00:02:34,800 --> 00:02:39,800 公方様は どなたから お聞きになられましたか? 34 00:02:41,670 --> 00:02:47,970 わしは 摂津からじゃ。 35 00:02:49,810 --> 00:02:53,480 (摂津)わしは 政所の者から。 36 00:02:53,480 --> 00:02:56,390 ほう。 幕府内の者から? 37 00:02:56,390 --> 00:02:59,820 さほどに早うに知っていたとすると➡ 38 00:02:59,820 --> 00:03:03,090 朝倉や浅井と 通じていた者やもしれませぬぞ。 39 00:03:03,090 --> 00:03:06,430 その者の名をお教え願えませぬか? 40 00:03:06,430 --> 00:03:12,770 まさか 摂津殿は 敵方に通じた者を かばわれるわけではありますまいな。 41 00:03:12,770 --> 00:03:17,640 申しておくが 某は 朝倉を真の敵とは思うておりませぬ。➡ 42 00:03:17,640 --> 00:03:21,440 幕府を支えてくれる大名じゃと…。 お言葉にお気を付け下され! 43 00:03:21,440 --> 00:03:26,120 敵の味方は敵と申しまするぞ。 摂津殿は 我らの敵となるおつもりか! 44 00:03:26,120 --> 00:03:29,450 待て 待て! 両人とも待て! 45 00:03:29,450 --> 00:03:34,150 摂津 言葉が過ぎようぞ! 46 00:03:36,330 --> 00:03:44,630 某は 政所に仕事を残しておりますゆえ これにて。 では。 47 00:03:52,140 --> 00:03:56,810 金ヶ崎で 殿を承りました。 48 00:03:56,810 --> 00:04:02,620 味方を皆 逃がしたあと 僅かな手勢で➡ 49 00:04:02,620 --> 00:04:07,420 2万もの朝倉勢を 食い止めねばなりませぬ。 50 00:04:07,420 --> 00:04:13,300 思わず 足のすくむ思いがいたしました。 51 00:04:13,300 --> 00:04:18,000 泣けるものなら泣いてみたいと…。 52 00:04:20,440 --> 00:04:26,780 幼き頃 高い木に登ったことがございました。 53 00:04:26,780 --> 00:04:31,080 山のかなたを見てみたいと思い。 54 00:04:33,120 --> 00:04:39,460 脇目も振らず ただひたすら高みに登ってみると➡ 55 00:04:39,460 --> 00:04:45,330 あまりの高さに目がくらみ 下りるに下りられず➡ 56 00:04:45,330 --> 00:04:51,330 思わず泣いてしまったことが ございました。 57 00:04:53,470 --> 00:04:59,170 わしも あった。 58 00:05:00,810 --> 00:05:06,620 高い木に? 高い木じゃ。 59 00:05:06,620 --> 00:05:09,620 お泣きになりましたか? 60 00:05:11,420 --> 00:05:14,120 泣いた。 61 00:05:17,760 --> 00:05:23,430 何故 金ヶ崎に 公方様がおられぬのかと思いました。 62 00:05:23,430 --> 00:05:30,770 公方様がおいでなら 浅井も よもや裏切ることはできぬはず。 63 00:05:30,770 --> 00:05:36,470 朝倉勢もひるんで 足を止めるはず。 64 00:05:38,110 --> 00:05:42,790 2年前 公方様と信長様は➡ 65 00:05:42,790 --> 00:05:49,660 世を平らかに治めるため 上洛なされました。 66 00:05:49,660 --> 00:05:59,800 我らは敵が誰であれ 心を一つにして戦い よき世を作りたい。 67 00:05:59,800 --> 00:06:03,070 その一心で戦に参ったのです。 68 00:06:03,070 --> 00:06:07,940 しかし そこに公方様のお姿がない。 69 00:06:07,940 --> 00:06:12,240 都で高みの見物をなされている。 70 00:06:15,420 --> 00:06:21,090 これは まことに恐れ多きお願いと 存じまするが➡ 71 00:06:21,090 --> 00:06:31,730 次の戦には 是非 是非 公方様にも お出まし頂きとうござりまする。 72 00:06:31,730 --> 00:06:38,440 公方様の御旗が立てば 幾万の兵の力を得たも同然。 73 00:06:38,440 --> 00:06:46,780 そのことを よく よく 胸にお刻み頂きとうござりまする。 74 00:06:46,780 --> 00:07:00,330 ♬~ 75 00:07:00,330 --> 00:07:05,270 (近習)申し上げます。 ただいま 織田弾正忠様がおいでになりました。 76 00:07:05,270 --> 00:07:10,970 (義昭)おお そうか よし! 77 00:07:23,420 --> 00:07:26,420 (義昭)信長殿! 78 00:07:29,760 --> 00:07:32,660 (義昭)祝着 祝着!➡ 79 00:07:32,660 --> 00:07:39,660 よう戻った。 よう無事で…。 うれしく思うぞ。 80 00:07:41,770 --> 00:07:45,470 さあさあ…。 はっ。 81 00:07:52,120 --> 00:10:33,420 ♬~ 82 00:10:38,480 --> 00:10:40,780 (家人)お帰りなさいませ。 83 00:10:44,350 --> 00:10:49,130 (常)たま様。 花は水をやり過ぎると 枯れてしまいますゆえ➡ 84 00:10:49,130 --> 00:10:53,130 お気を付けなされませ。 (たま)分かっておる。 85 00:10:57,500 --> 00:10:59,800 (常)殿! 86 00:11:01,770 --> 00:11:04,770 お帰りなさいませ。 87 00:11:07,440 --> 00:11:11,780 たま 来たのか。 88 00:11:11,780 --> 00:11:14,780 (熙子)殿…。 89 00:11:19,460 --> 00:11:24,330 そうか。 皆 来たか…。 90 00:11:24,330 --> 00:11:27,130 いつ着いたのだ? 91 00:11:27,130 --> 00:11:29,470 (藤田伝吾)昨日 参られました。 92 00:11:29,470 --> 00:11:32,370 おお 伝吾…。 93 00:11:32,370 --> 00:11:35,340 (伝吾)殿が妙覚寺においでと お聞きしましたが➡ 94 00:11:35,340 --> 00:11:40,110 近々 この館にお戻りになると分かり こちらにお連れしました。 95 00:11:40,110 --> 00:11:44,410 うむ。 上出来だぞ。 はっ。 96 00:11:46,020 --> 00:11:49,490 道中 疲れたであろう。 97 00:11:49,490 --> 00:11:52,820 途中 伝吾におぶさりました。 98 00:11:52,820 --> 00:11:57,490 おお そうか。 伝吾には 一生 頭が上がらんな。 99 00:11:57,490 --> 00:12:00,160 殿 そのような お戯れを! 100 00:12:00,160 --> 00:12:02,770 ハッハッハッハ…。 101 00:12:02,770 --> 00:12:06,440 (熙子) 殿 越前へのご出陣に間に合うよう➡ 102 00:12:06,440 --> 00:12:13,310 急ぎましたが 間に合いませんでした。 ご無事のお帰りをお迎えできて➡ 103 00:12:13,310 --> 00:12:17,780 この上もなく幸せにございます。 104 00:12:17,780 --> 00:12:22,790 お帰りなさいませ。 105 00:12:22,790 --> 00:12:25,120 (たま)お帰りなさいませ。 106 00:12:25,120 --> 00:12:27,060 (伝吾)お帰りなさいませ。 107 00:12:27,060 --> 00:12:30,060 (一同)お帰りなさいませ。 108 00:12:37,470 --> 00:12:42,810 母上は やはり美濃を離れぬと仰せられたか。 109 00:12:42,810 --> 00:12:49,810 木助たちと義父上様の菩提を弔うて 余生を過ごしたいと…。 110 00:12:52,150 --> 00:12:59,820 母上は どこまでも母上だな。 111 00:12:59,820 --> 00:13:10,770 (岸 たま)「子曰わく 君子 食飽かんことを 求むること無く」。 112 00:13:10,770 --> 00:13:17,110 (岸)「居 安からんことを 求むること無し。➡ 113 00:13:17,110 --> 00:13:26,120 事に敏にして言に慎み 有道に就きて正す」。 114 00:13:26,120 --> 00:13:28,120 熙子。 115 00:13:29,790 --> 00:13:33,460 これからは ここが我が家ぞ。 116 00:13:33,460 --> 00:13:38,790 わしは ここで そなたたちを守ってみせる。 117 00:13:38,790 --> 00:13:49,810 都を守り 天下を鎮め ここを守る。 118 00:13:49,810 --> 00:14:01,150 ♬~ 119 00:14:01,150 --> 00:14:05,020 (木下藤吉郎) 殿には 手ひどく叱られました。 120 00:14:05,020 --> 00:14:07,420 「越前で殿をやり遂げたのは 上々であった。➡ 121 00:14:07,420 --> 00:14:10,330 しかし 大事な鉄砲を あまた失うとは何事だ。➡ 122 00:14:10,330 --> 00:14:16,100 その分 補わねば 次の戦はやれぬぞ!」と えらい けんまくで! 123 00:14:16,100 --> 00:14:20,970 「堺の今井宗久殿は 鉄砲と玉薬を一手に商う豪商じゃ。➡ 124 00:14:20,970 --> 00:14:23,440 なんとしても買い付けてこい。 明智十兵衛は顔見知りゆえ➡ 125 00:14:23,440 --> 00:14:28,110 一緒に行け」と。 明智様は あちこちにお顔が広うございますな。 126 00:14:28,110 --> 00:14:30,780 とにかく 急ごう。 はい! 127 00:14:30,780 --> 00:14:34,120 いや~ 堺は初めてですが…。 旦那さ~ん。 128 00:14:34,120 --> 00:14:38,120 にぎやかで…。 遊びましょうよ。 よろしうございますな! 129 00:14:45,130 --> 00:14:54,800 (今井宗久)早急に鉄砲300挺を納めよとは 織田様のご用命ではございますが➡ 130 00:14:54,800 --> 00:15:00,680 私には 手に余るお話。 せっかく 明智様においで頂きましたが➡ 131 00:15:00,680 --> 00:15:06,380 荷が重いとしかご返事できませぬ。 132 00:15:10,090 --> 00:15:13,760 いかがいたせば その荷が軽くなりましょう? 133 00:15:13,760 --> 00:15:18,630 ハッハッハ…。 実は 今朝ほど➡ 134 00:15:18,630 --> 00:15:25,100 あるお方に 250挺の鉄砲を お約束したばかりでございまして。 135 00:15:25,100 --> 00:15:30,970 ほんの一足違いで まことに申し訳ござりませぬ。 136 00:15:30,970 --> 00:15:36,970 今朝ほど 250挺!? 137 00:15:39,450 --> 00:15:42,790 それは いずこの大名じゃ。 138 00:15:42,790 --> 00:15:47,660 商い相手の名は秘中の秘。 139 00:15:47,660 --> 00:15:52,130 お教えするわけにはまいりませぬ。 140 00:15:52,130 --> 00:15:55,460 (藤吉郎)さような堅いことを申さず。 141 00:15:55,460 --> 00:15:58,370 誰にも漏らさぬゆえ 教えてもらえぬか。 142 00:15:58,370 --> 00:16:02,270 いや できれば そのお方に掛け合うて 250挺 こちらに申し受けたい。 143 00:16:02,270 --> 00:16:05,270 ご勘弁願います。 144 00:16:05,270 --> 00:16:07,970 ほう…。 145 00:16:11,950 --> 00:16:20,620 (藤吉郎)2年前 この堺の商人たちは 三好の一党に味方をした。 146 00:16:20,620 --> 00:16:30,300 それゆえ信長様は罰として 2万貫の金を 商人たちに支払うよう命じられた。➡ 147 00:16:30,300 --> 00:16:32,300 覚えておられよう。 148 00:16:34,300 --> 00:16:43,300 まさか 同じ道を歩もうというのでは ありますまいな。 149 00:16:46,120 --> 00:16:52,420 三好の一党に その鉄砲を売るのではあるまいな。 150 00:16:53,990 --> 00:16:57,130 ハッハッハッハ…! 151 00:16:57,130 --> 00:17:01,730 木下殿。 宗久殿は さようなお方ではない。 152 00:17:01,730 --> 00:17:07,070 信長様のご上洛を 陰で支えて下されたお一人ぞ。 153 00:17:07,070 --> 00:17:11,940 それゆえ 私も頼りに思うて こうして参ったのだ。 154 00:17:11,940 --> 00:17:17,080 まあ 茶でも頂きながら ゆっくり話をしようではないか。 155 00:17:17,080 --> 00:17:19,420 茶を? 156 00:17:19,420 --> 00:17:24,720 宗久殿は 商人でもあり茶人でもある。 157 00:17:26,760 --> 00:17:31,460 久方ぶりに お点前を拝見いたしたい。 158 00:17:33,100 --> 00:17:36,770 さようでござりますな…。 159 00:17:36,770 --> 00:17:43,110 ちょうど 本日夕刻 顕本寺において 茶会を開きます。 160 00:17:43,110 --> 00:17:48,440 よろしければ おいで下さりませ。 161 00:17:48,440 --> 00:17:51,780 ほう ありがたい。 162 00:17:51,780 --> 00:17:56,780 わしも… かな? 163 00:18:04,730 --> 00:18:08,600 あ~ こうか? ハッハッハッ…。 164 00:18:08,600 --> 00:18:10,900 ≪(従者)失礼いたします。 165 00:18:13,070 --> 00:18:17,070 (従者)殿。 ん? これを。 166 00:18:25,410 --> 00:18:27,750 そうか! (藤吉郎)ん? 167 00:18:27,750 --> 00:18:31,420 宗久殿が 茶会に集まる顔ぶれを 教えてきてくれた。 168 00:18:31,420 --> 00:18:35,090 千 宗易 油屋常琢➡ 169 00:18:35,090 --> 00:18:37,990 筒井順慶 若狭屋宗慶…。 170 00:18:37,990 --> 00:18:44,290 この中で 鉄砲を250挺 買う者といえば 筒井順慶であろうな。 171 00:18:46,100 --> 00:18:50,770 宗久殿は 商い相手の名は言えぬが 茶会の相手ならと➡ 172 00:18:50,770 --> 00:18:53,680 暗に教えてくれている。 うむ! 173 00:18:53,680 --> 00:18:58,450 しかし だとすると その鉄砲250挺は諦めるほかない。 174 00:18:58,450 --> 00:19:00,380 え? 175 00:19:00,380 --> 00:19:05,720 筒井順慶は 松永久秀様と 大和の国で 争うておられる やっかいな敵ぞ。 176 00:19:05,720 --> 00:19:09,060 (松永久秀) あ~ わしは これより大和に戻り➡ 177 00:19:09,060 --> 00:19:11,960 三好方の筒井順慶などという…。 178 00:19:11,960 --> 00:19:14,400 筒井順慶などという…。 179 00:19:14,400 --> 00:19:18,730 そうか! くそっ! 180 00:19:18,730 --> 00:19:24,610 せっかくじゃ。 筒井とやらの顔でも拝んで帰りますか。 181 00:19:24,610 --> 00:19:28,910 この最後の「こま」というのは 女人でしょうかな? 182 00:19:34,080 --> 00:19:38,420 (宗久) まだ 皆様 おそろいになりませぬので➡ 183 00:19:38,420 --> 00:19:43,420 この部屋にて しばしお待ち下さりませ。 184 00:19:51,970 --> 00:19:55,440 間もなく茶室へご案内いたしますが➡ 185 00:19:55,440 --> 00:20:03,110 しばし こちら様とご歓談下されば 幸いに存じます。➡ 186 00:20:03,110 --> 00:20:06,810 筒井様にござります。 187 00:20:20,460 --> 00:20:27,140 (筒井順慶)筒井順慶にござります。 お見知り置き下さりますよう。 188 00:20:27,140 --> 00:20:29,810 明智十兵衛でございます。 189 00:20:29,810 --> 00:20:33,810 木下藤吉郎にござります。 190 00:20:36,480 --> 00:20:41,480 駒殿 お入りなされ。 191 00:20:50,490 --> 00:20:53,400 (駒)駒でござります。 192 00:20:53,400 --> 00:20:55,700 これは…。 193 00:20:58,170 --> 00:21:01,770 駒殿…。 おお…➡ 194 00:21:01,770 --> 00:21:08,070 まことに異な所でお目にかかりますな。 195 00:21:10,450 --> 00:21:13,150 では。 196 00:21:22,460 --> 00:21:28,330 先ほど 駒殿から 明智様のお話を伺いました。 197 00:21:28,330 --> 00:21:33,100 明智様が 美濃の国においでの頃から 存じ上げているとか。 198 00:21:33,100 --> 00:21:39,810 ああ…。 駒殿は 筒井様とは よくお話を? 199 00:21:39,810 --> 00:21:45,680 私どもの作る芳仁丸という丸薬を ご家来衆にお配り頂いているので。 200 00:21:45,680 --> 00:21:48,820 ほう。 (筒井)明智様は➡ 201 00:21:48,820 --> 00:21:55,160 公方様を織田信長様にお引き合わせになり 上洛の道筋をおつけになられたと➡ 202 00:21:55,160 --> 00:21:59,030 伺っております。 いや 道筋と申していいものか…。 203 00:21:59,030 --> 00:22:03,970 道筋をおつけになったのです。 それゆえ 信長様からのご信用は➡ 204 00:22:03,970 --> 00:22:07,440 誰よりも厚く わしなども 一生ついてまいろうと思うております! 205 00:22:07,440 --> 00:22:10,340 思うてもおらんくせに。 はい 終わりの方は口が滑りました。 206 00:22:10,340 --> 00:22:14,040 ハハハハハ…! 207 00:22:16,110 --> 00:22:22,990 私は 大和の国で 父祖伝来の ささやかな領地を守る身でありますが➡ 208 00:22:22,990 --> 00:22:28,690 大敵と戦われ 将軍をお守りする 大大名となられた織田様を➡ 209 00:22:28,690 --> 00:22:32,390 心の底から敬うております。 210 00:22:34,130 --> 00:22:39,800 その織田様を支えておられる明智様に お目にかかることができ➡ 211 00:22:39,800 --> 00:22:45,140 まことに うれしく思うております。 いや 恐れ多いお言葉…。 212 00:22:45,140 --> 00:22:51,810 筒井様は 鉄砲の買い付けに参られたと 伺いましたが。 213 00:22:51,810 --> 00:22:53,810 はい。 214 00:22:57,490 --> 00:23:00,820 (藤吉郎)少々 ご無礼をいたします。 215 00:23:00,820 --> 00:23:04,520 しばし…。 216 00:23:17,770 --> 00:23:20,680 鉄砲の話 事によれば…。 217 00:23:20,680 --> 00:23:25,380 分かっておる。 切り出してみる。 218 00:23:29,790 --> 00:23:32,490 あっ お待ち下され。 219 00:23:35,460 --> 00:23:41,130 ご存じかどうか。 一応 申し上げておきます。 220 00:23:41,130 --> 00:23:47,470 あの駒殿でございますが…。 ん? 221 00:23:47,470 --> 00:23:53,140 噂では このところ 公方様のご寵愛を一身に受け➡ 222 00:23:53,140 --> 00:23:59,820 政所の摂津らも 駒様 駒様と 「様」付けで 下にも置かぬ扱いだと申します。➡ 223 00:23:59,820 --> 00:24:06,620 つまり 明智様が筒井様にお話しなさることは➡ 224 00:24:06,620 --> 00:24:13,620 全て 公方様に伝わると思われて お話しなさるのがよろしいかと。 225 00:24:26,980 --> 00:24:32,110 鉄砲 200挺を? 226 00:24:32,110 --> 00:24:35,410 お譲り頂けませぬか。 227 00:24:36,990 --> 00:24:43,130 ほかならぬ明智様のお申し出ゆえ… 家中の者と相談をいたして…。 228 00:24:43,130 --> 00:24:48,800 160挺なら 今 お答え頂けますか? 229 00:24:48,800 --> 00:24:54,670 戦が迫っております。 鉄砲の数を一挺でも多くそろえよと➡ 230 00:24:54,670 --> 00:24:59,440 信長様から命じられております。 何とぞ 何とぞ…! 231 00:24:59,440 --> 00:25:05,140 (駒)筒井様… 私からも… お願いいたします。 232 00:25:06,750 --> 00:25:10,050 信長様の戦は…。 233 00:25:14,090 --> 00:25:17,390 公方様の戦でもあります。 234 00:25:26,430 --> 00:25:33,780 分かりました。 160挺 お譲りいたします。 235 00:25:33,780 --> 00:25:40,450 そのかわり… 駒殿に約束してもらいたい。 236 00:25:40,450 --> 00:25:46,150 近々 私を 公方様に引き合わせてもらいたい。 237 00:25:47,790 --> 00:25:51,130 明智様にもお願いしたい。 238 00:25:51,130 --> 00:25:57,830 私を 織田信長様にお引き合わせ頂きたく。 239 00:25:59,800 --> 00:26:07,410 大和における私の宿敵 松永久秀が 織田様と手を組んでいるのは➡ 240 00:26:07,410 --> 00:26:15,110 重々承知しております。 …が 私も同様に願いたいのです。 241 00:26:16,750 --> 00:26:22,420 決して 松永を退けよとは申しませぬ。 242 00:26:22,420 --> 00:26:27,760 私も 松永同様 おそばに置いて頂きたく…。 243 00:26:27,760 --> 00:26:31,760 それが 私の望みでございます。 244 00:26:36,440 --> 00:26:42,440 公方様にも 同様にお願いいたす所存。 245 00:26:46,780 --> 00:26:48,780 いかに? 246 00:26:50,650 --> 00:26:54,120 では 200挺 頂けませぬか。 247 00:26:54,120 --> 00:27:02,120 ならば その儀 お取り計らいいたします。 それで いかがでございましょうか。 248 00:27:03,730 --> 00:27:10,410 フッ… 200挺…。 249 00:27:10,410 --> 00:27:14,080 やむをえぬ。 では… そのように。 250 00:27:14,080 --> 00:27:16,410 ありがたい! 251 00:27:16,410 --> 00:27:24,090 では その儀 必ず信長様に申し伝え よきよう計ろうて頂きます。 252 00:27:24,090 --> 00:27:26,990 かたじけのうございました。 253 00:27:26,990 --> 00:27:37,630 ♬~ 254 00:27:37,630 --> 00:27:40,640 (宗久)皆様 おそろいになりました。 255 00:27:40,640 --> 00:27:44,770 茶室へご案内いたします。 256 00:27:44,770 --> 00:27:47,680 (筒井)相分かった。 257 00:27:47,680 --> 00:28:01,720 ♬~ 258 00:28:01,720 --> 00:28:10,400 駒殿 先ほどは 助け船を出して頂き かたじけない。 259 00:28:10,400 --> 00:28:15,270 出過ぎた申し出 すぐに恥じ入りました。 260 00:28:15,270 --> 00:28:18,070 さようなことは…。 261 00:28:18,070 --> 00:28:23,770 近頃 自分が身の丈に合わぬことを しているような気がして…。 262 00:28:27,080 --> 00:28:32,750 このなりも… 私には どうにも身につかぬ気がして…。 263 00:28:32,750 --> 00:28:41,050 よくお似合いと存じまする。 万 お気になさらぬことです。 264 00:28:59,450 --> 00:29:04,290 いざ かかれ! 265 00:29:04,290 --> 00:29:07,720 (一同)オ~! 266 00:29:07,720 --> 00:29:14,600 金ヶ崎の敗北から 僅か2か月後 織田信長は 徳川家康と共に➡ 267 00:29:14,600 --> 00:29:19,600 近江に出撃し 朝倉 浅井の両軍と戦った。 268 00:29:21,270 --> 00:29:23,270 姉川の戦いである。 269 00:29:23,270 --> 00:29:27,410 放て~! (銃声) 270 00:29:27,410 --> 00:29:30,310 かかれ かかれ~! (銃声) 271 00:29:30,310 --> 00:29:32,280 (柴田勝家)突き入れ! 272 00:29:32,280 --> 00:29:34,280 (織田軍)エイエイエイ! 273 00:29:34,280 --> 00:29:37,090 (佐久間信盛)奮え~! (銃声) 274 00:29:37,090 --> 00:29:39,020 うわ~っ! 275 00:29:39,020 --> 00:29:43,960 兵力に勝る 織田 徳川両軍は 敵を切り崩し➡ 276 00:29:43,960 --> 00:29:48,430 朝倉 浅井軍は おのおのの城に逃げ帰った。 277 00:29:48,430 --> 00:30:02,740 エイエイ。 (一同)オ~! 278 00:30:10,790 --> 00:30:15,120 (佐久間)殿 またもや大勝利 おめでとうござります! 279 00:30:15,120 --> 00:30:19,460 (一同)おめでとうござります。 280 00:30:19,460 --> 00:30:24,130 浅井長政め 尻尾を巻いて小谷城へ逃げ込みおったわ! 281 00:30:24,130 --> 00:30:28,470 (一同の笑い声) 282 00:30:28,470 --> 00:30:33,340 なんと申しても こたびは 徳川殿のお手柄じゃ。 283 00:30:33,340 --> 00:30:37,810 三河勢が朝倉をたたいてくれたのが 決め手となった。 284 00:30:37,810 --> 00:30:43,150 徳川殿にお礼を申さねばなるまい。 (一同)おう! 285 00:30:43,150 --> 00:30:47,490 (徳川家康)万 信長様のお力でございます。 286 00:30:47,490 --> 00:30:50,390 ハッハッハッハ! そうじゃ! そのとおり! 287 00:30:50,390 --> 00:30:54,360 (柴田)殿 ひとまず酒盛りを! 広間へ! 288 00:30:54,360 --> 00:31:00,060 (佐久間)そうじゃ! さあ 急げ 急げ! 急ぐのじゃ。 289 00:31:01,770 --> 00:31:09,470 十兵衛 鉄砲の数の差じゃ。 あれだけ よう集めた。 290 00:31:13,380 --> 00:31:15,680 明智殿。 291 00:31:23,060 --> 00:31:26,460 私は 明日 三河へ戻る所存。 292 00:31:26,460 --> 00:31:34,140 この戦で 朝倉の力は よう分かりました。 恐るるに足らぬ相手。 293 00:31:34,140 --> 00:31:38,010 それより 織田様が いずれ戦わねばならぬ➡ 294 00:31:38,010 --> 00:31:43,140 大きな相手は 甲斐の武田信玄と存じます。 295 00:31:43,140 --> 00:31:47,020 我が三河にも手を伸ばし始めておる。 296 00:31:47,020 --> 00:31:53,150 私は これから 信玄と戦うつもりでございます。 297 00:31:53,150 --> 00:31:56,820 武田信玄でございますか。 298 00:31:56,820 --> 00:32:01,500 しかし 気になるのは 幕府の動き。 299 00:32:01,500 --> 00:32:08,300 公方様が盛んに信玄に文を送り 上洛を促しておられる由。➡ 300 00:32:08,300 --> 00:32:10,310 油断 召されますな。 301 00:32:10,310 --> 00:32:17,310 公方様は ああ見えて 食えぬお方じゃ。 302 00:32:19,780 --> 00:32:22,450 信長の戦は続いた。 303 00:32:22,450 --> 00:32:26,790 朝倉 浅井に勝ち切れなかったと見た 三好一族が➡ 304 00:32:26,790 --> 00:32:32,460 1万3, 000の兵を挙げ 四国から畿内に押し寄せてきたのである。 305 00:32:32,460 --> 00:32:35,360 公方様 お見えでございます。 306 00:32:35,360 --> 00:32:54,480 ♬~ 307 00:32:54,480 --> 00:33:01,160 皆の者 大儀である。 308 00:33:01,160 --> 00:33:04,860 面を上げよ。 309 00:33:06,960 --> 00:33:12,770 こたびは かたじけなくも 公方様の参陣を仰ぎ➡ 310 00:33:12,770 --> 00:33:18,640 一同 勇み立ち 必勝の思いを 新たにいたしております。 311 00:33:18,640 --> 00:33:26,780 うむ。 我が枕元に 一匹のムカデが歩み寄ってきた。 312 00:33:26,780 --> 00:33:33,120 これ めでたき徴ぞ。➡ 313 00:33:33,120 --> 00:33:36,990 ムカデは決して後へは退かん。➡ 314 00:33:36,990 --> 00:33:44,130 三好の一党に打ち勝つとの 神仏のお告げと見たぞ! 315 00:33:44,130 --> 00:33:47,130 (一同)オ~! 316 00:33:53,140 --> 00:33:59,140 この戦に 織田信長は 苦杯をなめることになるのである。 317 00:34:05,090 --> 00:34:07,020 そこで何をしておる。 318 00:34:07,020 --> 00:34:10,320 (若い家人) 東庵先生が ここに穴を掘れと…。 319 00:34:17,670 --> 00:34:20,100 先生。 320 00:34:20,100 --> 00:34:23,440 (望月東庵)あ… 駒! 321 00:34:23,440 --> 00:34:28,780 織田様が摂津で苦戦をされているそうだ。 322 00:34:28,780 --> 00:34:34,650 また 家に火でもつけられたら えらいことじゃ。 323 00:34:34,650 --> 00:34:40,790 金を庭に埋めておこうと思うてな。 324 00:34:40,790 --> 00:34:45,660 公方様も出陣されて もはや負けはないと 皆 申していたではありませんか。 325 00:34:45,660 --> 00:34:53,800 摂津には 一向宗と申して 親鸞様の教えに従うて戦えば➡ 326 00:34:53,800 --> 00:35:01,610 極楽往生できるという者たちの総本山 本願寺がある。➡ 327 00:35:01,610 --> 00:35:11,750 そこの何万という門徒が 鉄砲を手にして 三好方についたらしい。 328 00:35:11,750 --> 00:35:16,620 はあ… やっかいなことに それを見て➡ 329 00:35:16,620 --> 00:35:26,770 越前の朝倉が また京に向かって出陣したというのだ。 330 00:35:26,770 --> 00:35:32,640 この時 信長の軍勢は 正面から 三好と本願寺➡ 331 00:35:32,640 --> 00:35:38,380 背後からは 再び立ち上がった 朝倉 浅井の攻勢により➡ 332 00:35:38,380 --> 00:35:41,780 窮地に陥っていた。 333 00:35:41,780 --> 00:35:47,460 信長は 宿敵 朝倉義景に狙いを定め➡ 334 00:35:47,460 --> 00:35:53,330 摂津から兵を退き 近江へ向かった。 335 00:35:53,330 --> 00:35:57,800 信長が あれほどもろいとは 夢にも思わなんだぞ。➡ 336 00:35:57,800 --> 00:36:01,670 本願寺勢が三好に味方して 鉄砲を撃ち込んできた途端➡ 337 00:36:01,670 --> 00:36:04,610 和議を申し入れましょうと来た。 338 00:36:04,610 --> 00:36:10,080 ついては わしに 本願寺にその文を書いてくれ。 339 00:36:10,080 --> 00:36:12,980 わしは 一体 何のために参陣したのじゃ。 340 00:36:12,980 --> 00:36:16,950 前代未聞のだらしなさでござりますな。➡ 341 00:36:16,950 --> 00:36:24,430 朝倉様が さような信長の足元を見て また出兵されたのも合点がまいります。 342 00:36:24,430 --> 00:36:28,300 今 朝倉と浅井は どこに陣を敷いておる? 343 00:36:28,300 --> 00:36:31,300 (摂津)比叡山と聞いております。 344 00:36:31,300 --> 00:36:37,440 かかる上は 一刻も早う 甲斐の武田 越後の上杉らを上洛せしめ➡ 345 00:36:37,440 --> 00:36:41,310 都の安寧を図らねばなりませぬ。 346 00:36:41,310 --> 00:36:47,010 もはや 信長ごときは無用かと。 347 00:36:52,790 --> 00:36:55,490 (若侍)参られました。 348 00:36:57,120 --> 00:36:59,790 公方様。 349 00:36:59,790 --> 00:37:03,660 おお… 駒か! 入れ 入れ! 350 00:37:03,660 --> 00:37:09,960 これは 駒様。 では また後ほど。 351 00:37:22,750 --> 00:37:25,750 (義昭)これへ これへ! 352 00:37:33,390 --> 00:37:37,100 ご無事のお帰り 何よりでございます。 353 00:37:37,100 --> 00:37:40,430 駒に 摂津から持ち帰った土産があるのじゃ。 354 00:37:40,430 --> 00:37:43,130 土産? うむ。 355 00:37:50,440 --> 00:37:56,320 トンボじゃ。 珍しい小さなトンボぞ。 356 00:37:56,320 --> 00:38:01,020 (駒)トンボ…。 生きておるのじゃ。 357 00:38:07,930 --> 00:38:11,630 おい 引き揚げるぞ! 358 00:38:25,080 --> 00:38:29,780 (うめき声) 359 00:38:39,430 --> 00:38:43,300 うっ! うっ! うっ! 360 00:38:43,300 --> 00:38:47,300 うっ! うっ! うっ! う~! 361 00:38:47,300 --> 00:38:52,970 (荒い息遣い) 362 00:38:52,970 --> 00:38:56,270 (物音) 誰だ! 363 00:39:08,060 --> 00:39:10,060 御免。 364 00:39:15,730 --> 00:39:19,070 何故だ。 365 00:39:19,070 --> 00:39:24,410 何故 叡山の坊主どもは 朝倉たちをかくまう。 366 00:39:24,410 --> 00:39:27,740 ここまで 追い詰めたのじゃ! 367 00:39:27,740 --> 00:39:31,440 あと一息で討ち果たせたのじゃ! 368 00:39:34,620 --> 00:39:40,090 先ほど 僧兵どもが参りましたな。 369 00:39:40,090 --> 00:39:42,390 会うた。 370 00:39:44,430 --> 00:39:51,100 叡山へ一歩でも近づけば 5万の僧兵が立ち向かうと脅かしおった。 371 00:39:51,100 --> 00:39:56,440 延暦寺の僧兵は 一人一人が仏を背負うて戦うゆえ➡ 372 00:39:56,440 --> 00:40:00,780 開山以来 負けたことがないと ほざいた! 373 00:40:00,780 --> 00:40:05,450 それゆえ わしも 言うてやった。 374 00:40:05,450 --> 00:40:10,120 神仏を尊ぶ心は わしも同様。 375 00:40:10,120 --> 00:40:17,790 叡山へ踏み込む折は こうして 仏を背負うて参る所存じゃと。 376 00:40:17,790 --> 00:40:19,730 フッフッフッフ…。 377 00:40:19,730 --> 00:40:25,730 坊主ども 恐れ入って帰っていった。 フッフッフッフ…。 378 00:40:29,800 --> 00:40:33,500 仏は重うございませぬか? 379 00:40:36,140 --> 00:40:38,080 重い! 380 00:40:38,080 --> 00:40:42,080 うう! う~! 381 00:40:46,150 --> 00:40:53,830 何故 叡山は 朝倉をかくまう? 浅井も…。 382 00:40:53,830 --> 00:40:58,500 何故 この戦に関わろうとする? 383 00:40:58,500 --> 00:41:12,800 信長様は 叡山から多くを奪い 朝倉 浅井は 多くを与えるからだと…。 384 00:41:14,980 --> 00:41:18,790 わしが叡山から多くを奪う? 385 00:41:18,790 --> 00:41:21,120 何をだ!? 386 00:41:21,120 --> 00:41:28,460 つまるところ 金ではありませぬか…。 387 00:41:28,460 --> 00:41:42,810 ♬~ 388 00:41:42,810 --> 00:41:48,480 (朝倉義景)この叡山に 霊妙なる光をお与えの座主様に➡ 389 00:41:48,480 --> 00:41:55,160 何とぞ お伝え願いたい。 私に織田信長を討つ力をお貸し下されば➡ 390 00:41:55,160 --> 00:42:01,960 必ずや天下を平定し 畿内のお好みの地を 領地として差し上げると。➡ 391 00:42:01,960 --> 00:42:10,100 この叡山の全ての屋根を 黄金色にふき替えてご覧に入れまする。 392 00:42:10,100 --> 00:42:13,010 (高僧)座主様にお伝えいたしましょう。➡ 393 00:42:13,010 --> 00:42:17,780 さぞやお喜びになると存じます。 394 00:42:17,780 --> 00:42:31,790 ♬~ 395 00:42:31,790 --> 00:42:36,660 こたびの戦は 叡山を潰す戦じゃ。 斬り捨てよ! 396 00:42:36,660 --> 00:42:40,130 信長に伝えよ。 覚恕様にひざまずけと。 397 00:42:40,130 --> 00:42:42,800 これは罠だ! 分からん。 398 00:42:42,800 --> 00:42:45,470 信長様の戦は まだまだ終わってはおりませぬぞ。 399 00:42:45,470 --> 00:42:48,140 あの都は わしの都じゃ! 400 00:42:48,140 --> 00:42:53,010 ちんと弟の戦いやもしれぬ。 401 00:42:53,010 --> 00:42:56,710 返せ! わしに返せ! 402 00:43:03,720 --> 00:43:06,460 滋賀県長浜市。 403 00:43:06,460 --> 00:43:12,130 標高495mの小谷山に築かれた小谷城は➡ 404 00:43:12,130 --> 00:43:16,830 北近江を治めた浅井氏の本拠地です。 405 00:43:20,810 --> 00:43:24,480 離反した浅井長政を討つべく➡ 406 00:43:24,480 --> 00:43:32,150 織田信長は 姉川の南側に位置する 龍ヶ鼻砦に布陣。 407 00:43:32,150 --> 00:43:39,450 徳川軍と共に 朝倉 浅井連合軍と激突しました。 408 00:43:43,500 --> 00:43:50,840 多くの死傷者を出したこの戦いで 姉川の水は血で赤く染まったといい➡ 409 00:43:50,840 --> 00:43:53,170 激戦地となったこの地には➡ 410 00:43:53,170 --> 00:43:59,870 当時の惨状を物語る血原という地名が 残されています。 411 00:44:05,750 --> 00:44:09,660 徳川家康が陣を置いた岡山は➡ 412 00:44:09,660 --> 00:44:14,460 織田 徳川連合軍が 勝利を収めたことにちなみ➡ 413 00:44:14,460 --> 00:44:18,130 勝山と呼ばれるようになったといいます。 414 00:44:18,130 --> 00:44:24,810 姉川の戦いで打撃を受けるも 朝倉義景は巻き返しを図り➡ 415 00:44:24,810 --> 00:44:28,810 信長の前に立ちはだかるのです。 416 00:45:03,110 --> 00:45:06,010 (つぐみ)私は 父の子どもではないのですね? 417 00:45:06,010 --> 00:45:07,980 (新出)何!? 418 00:45:07,980 --> 00:45:11,180 私の本当の父親は…。 419 00:45:13,120 --> 00:45:16,790 新出去定 あなたなんですね? 420 00:45:16,790 --> 00:45:20,090 なっ…! (お雪)えっ…。 421 00:45:21,660 --> 00:45:24,360 ≪けが人だ!