1 00:00:11,412 --> 00:00:14,181 (筒井万琴) <罪のない多くの女性を殺傷し――> 2 00:00:14,248 --> 00:00:19,120 <世間を恐怖の渦に巻き込んだ 世紀の連続殺人鬼――> 3 00:00:20,054 --> 00:00:21,689 <夏八木唯月> 4 00:00:31,565 --> 00:00:33,467 (万琴) <劇場型犯罪者> 5 00:00:33,534 --> 00:00:36,937 <そう言われた彼にとって 私たちマスコミは――> 6 00:00:37,004 --> 00:00:40,841 <欲望を満たしてくれる 格好の的だったのではないか> 7 00:00:44,211 --> 00:00:45,079 <それでも…> 8 00:00:46,380 --> 00:00:48,816 (夏八木唯月) 僕の殺人は完璧です 9 00:00:49,583 --> 00:00:52,453 逮捕されたのは 僕の負けじゃないよ 10 00:00:52,520 --> 00:00:55,990 だって 今 みーんな僕に注目してる 11 00:00:56,157 --> 00:01:00,194 あっ でも殺人ができなくなったのは 残念だなあ 12 00:01:00,528 --> 00:01:02,596 フフッ フフフッ 13 00:01:03,597 --> 00:01:07,735 (万琴) <今もなお 悪びれず 反省の色もない様子に――> 14 00:01:08,002 --> 00:01:12,139 <彼の裁判を目撃した者は 一様に恐怖を抱き――> 15 00:01:12,373 --> 00:01:15,075 <世間の処罰感情は高まるばかり> 16 00:01:18,879 --> 00:01:21,415 (唯月) 警察に 追い詰められたことはないよ 17 00:01:21,482 --> 00:01:24,952 むしろ ぜーんぜん気付かないから 退屈しちゃって 18 00:01:25,419 --> 00:01:28,222 それで 浩暉のお父さんが 出所するタイミングで―― 19 00:01:28,289 --> 00:01:30,224 “ホルスの目”を始めたんだ 20 00:01:30,491 --> 00:01:32,726 そしたら みーんな慌てちゃって 21 00:01:32,793 --> 00:01:34,895 楽しかったな~ 22 00:01:36,831 --> 00:01:38,833 身代わりが2人もいたしね 23 00:01:42,236 --> 00:01:46,173 ねえ 裁判長さん 死刑判決って出したことある? 24 00:01:48,742 --> 00:01:50,744 ゾクゾクするでしょ? 25 00:01:51,145 --> 00:01:53,914 僕と同じことで 楽しんでる人がいたのかあ 26 00:01:53,981 --> 00:01:55,516 いいなあ 27 00:01:55,583 --> 00:01:59,220 (裁判長) 被告人 必要のない発言は控えなさい 28 00:02:01,088 --> 00:02:04,859 (万琴) <この あまりに不気味で 凶悪な殺人鬼は――> 29 00:02:04,925 --> 00:02:07,394 <なぜ生まれてしまったのか> 30 00:02:10,598 --> 00:02:13,601 <私は… 私たちは――> 31 00:02:14,735 --> 00:02:19,106 <彼の真実を この目に焼き付けなければいけない> 32 00:02:21,675 --> 00:02:23,677 ♪~ 33 00:02:28,182 --> 00:02:30,184 ~♪ 34 00:02:32,686 --> 00:02:37,791 (万琴) <世紀の殺人鬼 夏八木唯月の 真の顔が現れたのは――> 35 00:02:37,858 --> 00:02:40,761 <この人が 証言台に立ったときだった> 36 00:02:44,498 --> 00:02:45,533 (弁護士) お名前は? 37 00:02:45,933 --> 00:02:47,768 (夏八木晶子) 夏八木晶子です 38 00:02:48,002 --> 00:02:49,970 (弁護士) 被告人との関係は? 39 00:02:50,571 --> 00:02:52,072 (晶子) 母親です 40 00:02:52,339 --> 00:02:53,841 (弁護士) では 夏八木晶子さん… 41 00:02:53,908 --> 00:03:00,047 (万琴) <被告が異様なほど偏愛する母親 そして 被告自身による証言で――> 42 00:03:00,114 --> 00:03:02,750 <彼の生い立ちが明かされることに> 43 00:03:04,518 --> 00:03:09,290 唯月は 私が高校3年生のときに 授かった子です 44 00:03:10,057 --> 00:03:13,727 父親は同級生で 学生結婚でした 45 00:03:15,429 --> 00:03:17,665 お互いに進学を諦めて―― 46 00:03:17,898 --> 00:03:21,201 生まれてくる子どものために 生きようと決めました 47 00:03:22,002 --> 00:03:25,739 唯月の父親は 稼ぎが少なかったものの―― 48 00:03:25,806 --> 00:03:30,544 頑張って働いて 私たち家族3人を 養ってくれていました 49 00:03:32,613 --> 00:03:36,450 母さんと二人で生きてきました 子どもの頃から ずっと 50 00:03:36,850 --> 00:03:38,919 僕と母さんは仲良しだから―― 51 00:03:38,986 --> 00:03:40,754 小さいときは あや取りをしたり… 52 00:03:40,821 --> 00:03:43,624 あっ 野球とかサッカーもした 53 00:03:43,691 --> 00:03:45,426 母さん 何でもできるんだよ 54 00:03:45,492 --> 00:03:48,696 ああ 楽しかったなあ フフッ 55 00:03:49,430 --> 00:03:51,565 仕事がうまくいかなくて―― 56 00:03:52,032 --> 00:03:57,037 この子の父親は だんだん荒れ始めて 暴力を… 57 00:03:57,738 --> 00:03:59,273 (弁護士) DVですか? 58 00:03:59,440 --> 00:04:00,374 はい 59 00:04:00,441 --> 00:04:02,543 暴力は あなたにだけですか? 60 00:04:03,911 --> 00:04:07,281 私にだけでした 最初は 61 00:04:08,716 --> 00:04:10,751 母さんと二人で生きてきました 62 00:04:10,985 --> 00:04:12,219 ずっと二人です 63 00:04:14,521 --> 00:04:17,091 だから それ 誰ですか? 64 00:04:17,658 --> 00:04:20,394 (検察官) 父親に関しての記憶が ないのですか? 65 00:04:24,565 --> 00:04:28,502 (晶子) 私がパートに出ているあいだに 息子を殴るようになって 66 00:04:28,836 --> 00:04:30,537 (弁護士) どんなふうにですか? 67 00:04:31,438 --> 00:04:33,140 (晶子)“お前が生まれたせいで” 68 00:04:33,574 --> 00:04:36,777 “お前さえ生まれなきゃ 進学できたし――” 69 00:04:36,844 --> 00:04:39,246 “いい会社に就職できた”って 70 00:04:39,780 --> 00:04:42,616 (弁護士) 被告人が何歳の頃ですか? 71 00:04:42,916 --> 00:04:45,419 (晶子) 4歳になった頃に始まって 72 00:04:45,486 --> 00:04:47,655 1年ほどは続きました 73 00:04:47,988 --> 00:04:50,924 唯月は自分も殴られてるのに―― 74 00:04:51,325 --> 00:04:55,696 “僕のせいで母さんが殴られる 母さんを殴らないで”って 75 00:04:57,965 --> 00:05:01,502 それで この子を連れて家を出ました 76 00:05:03,370 --> 00:05:06,840 (弁護士) 幼少期の 父親からのDVの影響で―― 77 00:05:06,907 --> 00:05:10,077 母親を傷つける人間を 許せないという感情が―― 78 00:05:10,144 --> 00:05:12,479 強く芽生えたと思いますか? 79 00:05:13,380 --> 00:05:14,715 そう思います 80 00:05:15,416 --> 00:05:17,084 離婚したあとは いつも―― 81 00:05:17,151 --> 00:05:21,121 “母さんのことは僕が守る” そう言ってくれて 82 00:05:22,256 --> 00:05:24,058 母さんと二人暮らしです 83 00:05:24,124 --> 00:05:26,126 ずっと二人で生きてきました 84 00:05:27,361 --> 00:05:30,664 母さんのことは 僕が守ってあげないと 85 00:05:31,665 --> 00:05:32,700 フフッ 86 00:05:35,903 --> 00:05:37,638 友達はたくさんいたよ 87 00:05:37,705 --> 00:05:40,441 僕 誰とでも仲良くなれる人なんで 88 00:05:40,507 --> 00:05:44,578 放課後 友達の家に集まって みんなでゲームをするんだ 89 00:05:44,845 --> 00:05:49,116 僕が一番最初に攻略して それをみんなに教えてあげたりするの 90 00:05:49,183 --> 00:05:50,017 オカって友達… 91 00:05:50,084 --> 00:05:51,919 (晶子) 友達は多かったです 92 00:05:52,086 --> 00:05:54,755 でも 小学校の頃―― 93 00:05:55,122 --> 00:05:58,425 私のパート代じゃ 同級生の子たちのように―― 94 00:05:58,492 --> 00:06:01,428 最新のゲームを 買ってやることができなくて 95 00:06:01,495 --> 00:06:04,765 それで 仲間外れにされたことが あったんです 96 00:06:05,265 --> 00:06:10,003 それでも 私に心配かけないように 明るく振る舞って 97 00:06:11,238 --> 00:06:15,242 もともと 人の懐に入るのが うまい子だったので 98 00:06:15,309 --> 00:06:18,178 そのうち 友達の輪にも戻れたみたいで 99 00:06:19,246 --> 00:06:20,781 勉強は得意だったよ 100 00:06:20,848 --> 00:06:24,518 ん~ 塾とか行かなくても 成績は良くて 101 00:06:25,252 --> 00:06:27,121 地頭いい系なんだ 102 00:06:27,821 --> 00:06:30,958 母さんが頭いいから たぶん 遺伝だと思う 103 00:06:31,458 --> 00:06:34,495 (晶子) 父親や私のように なってほしくなくて 104 00:06:35,362 --> 00:06:37,931 唯月には進学を勧めたんです 105 00:06:38,232 --> 00:06:41,135 (検察官) でも 高校卒業後 進学はしてませんね 106 00:06:42,069 --> 00:06:43,170 はい 107 00:06:43,837 --> 00:06:46,607 進学なんて意味がないって 言い張って 108 00:06:48,909 --> 00:06:50,611 学歴がなくても―― 109 00:06:50,677 --> 00:06:53,981 お金を稼げる人間のほうが 有能なんだって 110 00:06:55,415 --> 00:06:56,683 あるとき―― 111 00:06:57,584 --> 00:07:02,055 友達のお母さんで 一流企業に勤めている方がいて 112 00:07:02,356 --> 00:07:03,957 その方を見て―― 113 00:07:04,792 --> 00:07:06,827 “母さんだって進学してれば――” 114 00:07:06,894 --> 00:07:09,663 “あの人よりずっといい会社に 入れてたもんね” 115 00:07:09,730 --> 00:07:13,100 “大したことないよね” と言ったんです 116 00:07:14,201 --> 00:07:16,036 私はびっくりして 117 00:07:16,670 --> 00:07:18,472 (検察官) 母親であるあなたが―― 118 00:07:18,539 --> 00:07:22,576 自分を産んだことによって 手にできたはずのキャリアを諦めた 119 00:07:23,410 --> 00:07:27,281 被告人は 子どもながらに そう感じていたということでしょうか? 120 00:07:28,382 --> 00:07:29,883 そうだと思います 121 00:07:30,884 --> 00:07:33,787 (検察官) 被告人が思ったような成績を 取れなかったとき―― 122 00:07:33,854 --> 00:07:35,088 しかったりすることは? 123 00:07:35,255 --> 00:07:36,924 (晶子) それはありません 124 00:07:37,624 --> 00:07:40,527 私が少しでも いらだったようなそぶりを見せると―― 125 00:07:40,594 --> 00:07:42,663 必要以上におびえたので 126 00:07:43,564 --> 00:07:46,200 この子を強くしかったことは ありません 127 00:07:46,433 --> 00:07:49,303 それは 悪いことをしても―― 128 00:07:49,670 --> 00:07:51,872 あなたは被告人を しかることができなかった―― 129 00:07:51,939 --> 00:07:53,707 ということでもありますか? 130 00:07:58,178 --> 00:07:59,313 はい 131 00:08:02,983 --> 00:08:05,786 (検察官) とても 仲の良い親子だったそうですね 132 00:08:06,620 --> 00:08:07,621 はい! 133 00:08:08,522 --> 00:08:09,590 はい 134 00:08:10,224 --> 00:08:12,459 なのに 二人暮らしはイヤだった? 135 00:08:15,095 --> 00:08:16,163 (唯月) は? 136 00:08:16,897 --> 00:08:18,365 (検察官) 答えてください 137 00:08:19,066 --> 00:08:20,901 (唯月) 何 言ってんだよ そんなことあるわけないだろ 138 00:08:20,968 --> 00:08:22,135 (裁判長) 被告人 静粛に 139 00:08:22,202 --> 00:08:23,737 (唯月) おい ふざけんな! 140 00:08:23,804 --> 00:08:25,405 俺と母さんは仲良しで―― 141 00:08:25,472 --> 00:08:29,009 母さんは俺のために離婚して パートもいっぱい掛け持ちして… 142 00:08:29,076 --> 00:08:30,577 (裁判長) 被告人 (唯月) 俺が大事だから! 143 00:08:30,644 --> 00:08:32,246 (裁判長) 退廷を命じますよ! 144 00:08:32,312 --> 00:08:33,580 (唯月) ふざけんな 145 00:08:33,647 --> 00:08:35,849 おい! 今の質問 取り消せよ! 146 00:08:35,916 --> 00:08:38,485 俺の人生 勝手に品定めしやがって 147 00:08:38,552 --> 00:08:40,587 (裁判長) 一度 休廷とします (唯月) おい! ふざけんな! 148 00:08:42,556 --> 00:08:43,824 (検察官) あなたは―― 149 00:08:43,891 --> 00:08:47,261 被害者たちに対し 罪の意識はなかったんですか? 150 00:08:48,528 --> 00:08:52,699 (唯月) うーん… かわいそうだとは思いました 151 00:08:53,533 --> 00:08:56,436 こんな愚かな人間として 生きてることが 152 00:08:58,972 --> 00:09:00,908 どこが愚かだと感じましたか? 153 00:09:01,174 --> 00:09:03,543 フフッ だって そうでしょ 154 00:09:03,710 --> 00:09:06,013 ほんとは 大したことない人間のくせに―― 155 00:09:06,079 --> 00:09:09,850 自分のキャリアを鼻にかけて 人のこと見下して 156 00:09:10,050 --> 00:09:11,685 自己顕示欲が強くて―― 157 00:09:11,752 --> 00:09:14,788 自分のこと 選ばれし人間だと 勘違いして生きてるなんて―― 158 00:09:14,855 --> 00:09:15,989 もう恥ずかしい 159 00:09:16,189 --> 00:09:17,424 かわいそうだよ 160 00:09:18,659 --> 00:09:20,093 (検察官) 本当に そうでしょうか? 161 00:09:21,028 --> 00:09:21,862 は? 162 00:09:23,263 --> 00:09:26,300 (検察官) 甲第87号証を示します 163 00:09:28,735 --> 00:09:30,103 えー これは―― 164 00:09:30,170 --> 00:09:33,907 被告人の共犯者である 設楽浩暉が書いた―― 165 00:09:33,974 --> 00:09:35,676 「週刊新流」の記事です 166 00:09:37,978 --> 00:09:39,680 (設楽浩暉) <礼儀正しくて――> 167 00:09:39,746 --> 00:09:41,081 <謙虚で――> 168 00:09:41,148 --> 00:09:43,650 <人のためをいつも思っていた> 169 00:09:44,618 --> 00:09:46,253 <誰に聞いても――> 170 00:09:46,320 --> 00:09:48,956 <百合子さんの人となりを こう答えた> 171 00:09:49,990 --> 00:09:51,692 <愛されていたんだろう> 172 00:09:52,993 --> 00:09:57,464 <彼女の人生は 決して平坦なものではなかった> 173 00:09:58,465 --> 00:10:01,501 <奨学金で有名私立大学に通い――> 174 00:10:01,668 --> 00:10:06,173 <昼間は学業にいそしみ 夜は六本木で働く> 175 00:10:07,307 --> 00:10:09,443 <心身ともに疲れ果てても――> 176 00:10:09,843 --> 00:10:14,014 <それを誰にも見せることなく いつも穏やかに笑っていた> 177 00:10:15,315 --> 00:10:19,853 <家族の幸せのため それを優先して生きてきたのだろう> 178 00:10:21,688 --> 00:10:27,894 <彼女の自分のための未来は これから始まるはずだった> 179 00:10:29,997 --> 00:10:34,234 <一夜にして 彼女の27年間の努力を踏みにじった――> 180 00:10:34,301 --> 00:10:35,702 <残忍な犯行> 181 00:10:37,571 --> 00:10:42,976 <罪のない尊い命が なぜ奪われなければいけなかったのか> 182 00:10:44,244 --> 00:10:47,014 (検察官) このように 設楽浩暉は―― 183 00:10:47,080 --> 00:10:50,917 すべての被害者に対し 苦労や努力―― 184 00:10:50,984 --> 00:10:54,654 その人間性のすばらしさを 訴える記事を書いています 185 00:10:54,888 --> 00:10:57,224 えー このことについて 設楽は… 186 00:10:59,359 --> 00:11:02,162 (浩暉) 夏八木から 犯行場所が送られてくるのは―― 187 00:11:02,896 --> 00:11:04,631 いつも直前でした 188 00:11:08,535 --> 00:11:10,003 (携帯電話の振動音) 189 00:11:19,746 --> 00:11:21,948 (浩暉) 犯行後に取材を通して―― 190 00:11:22,549 --> 00:11:27,454 ご遺族 関係者の方からの話を 聞けば聞くほどに―― 191 00:11:28,889 --> 00:11:31,124 被害者の方々は普通の… 192 00:11:31,958 --> 00:11:34,594 当たり前の幸せを手にするべき―― 193 00:11:35,395 --> 00:11:38,665 普通の善良な人たちだったんだと 痛感して―― 194 00:11:39,266 --> 00:11:41,535 罪悪感が募りました 195 00:11:42,803 --> 00:11:47,040 夏八木にも 罪の意識を知らしめたい 196 00:11:48,275 --> 00:11:50,577 その思いで記事を書いていました 197 00:11:51,511 --> 00:11:53,013 (唯月) フフフフフッ 198 00:11:53,713 --> 00:11:57,884 浩暉ってさ 結局 しょうもないんだよね 199 00:11:58,618 --> 00:12:02,522 血 採って見殺しにしてきたくせに 真人間ぶっちゃって 200 00:12:02,589 --> 00:12:06,193 (検察官) この記事に書かれてる内容は 取材に基づいており―― 201 00:12:06,259 --> 00:12:09,696 我々も確認しましたが 紛れもない事実です 202 00:12:09,763 --> 00:12:10,831 (唯月) フフッ 203 00:12:12,132 --> 00:12:13,667 (検察官) あなたの行為は―― 204 00:12:13,734 --> 00:12:17,003 自分のいらだちや 社会へのフラストレーションを―― 205 00:12:17,304 --> 00:12:20,740 善良な人たちに ぶつけていただけではないのですか? 206 00:12:21,408 --> 00:12:23,110 自分のいらだち? 207 00:12:23,176 --> 00:12:25,178 社会へのフラストレーション? 208 00:12:26,012 --> 00:12:28,515 俺は キャリアを鼻にかけて 調子に乗ってるやつを―― 209 00:12:28,582 --> 00:12:30,217 成敗してやっただけだよ 210 00:12:30,283 --> 00:12:31,751 社会のためなんだよ? 211 00:12:32,352 --> 00:12:34,588 みんな感謝してるよ みんな! 212 00:12:34,654 --> 00:12:36,189 ハハハハハ! 213 00:12:36,857 --> 00:12:40,594 (検察官) あなた 自分の中に 暴力性を感じることはありますか? 214 00:12:42,963 --> 00:12:47,033 殺すのが楽しくてしかたがない っていうのは暴力性って言う? 215 00:12:47,267 --> 00:12:48,668 言うなら あるんじゃない? 216 00:12:50,937 --> 00:12:54,274 あの日 浩暉の母親を刺したとき 217 00:12:54,441 --> 00:12:57,244 1回 刺したら すっきりしてさ 218 00:12:57,310 --> 00:13:00,046 もう何度も何度も刺しちゃったもん 219 00:13:01,114 --> 00:13:05,118 人がおびえてる表情って こうゾクゾクするんだよ 220 00:13:05,619 --> 00:13:07,621 “許して”“殺さないで”って 221 00:13:07,854 --> 00:13:10,223 目に い~っぱい涙浮かべてさ 222 00:13:10,724 --> 00:13:13,560 まずは 致命傷にならないところを ひと刺し 223 00:13:14,161 --> 00:13:15,629 痛みを知ったうえで―― 224 00:13:15,695 --> 00:13:18,198 次に刺されるのをおびえる あの顔 225 00:13:20,000 --> 00:13:21,301 最高 226 00:13:21,701 --> 00:13:23,670 もう最高なんだよ! 227 00:13:23,737 --> 00:13:25,238 ハハハハハハッ 228 00:13:26,773 --> 00:13:30,043 (検察官) あなたは その自分の暴力性について―― 229 00:13:30,110 --> 00:13:33,980 家庭環境 幼少期からの影響を 受けていると思いますか? 230 00:13:36,816 --> 00:13:38,485 言い方を変えます 231 00:13:39,419 --> 00:13:41,388 あなたの暴力性は―― 232 00:13:42,122 --> 00:13:46,526 あなたが幼い頃に体験した 父親からのDVが影響していると―― 233 00:13:46,760 --> 00:13:48,328 精神鑑定の結果が出ています 234 00:13:48,395 --> 00:13:49,729 (唯月) 関係ない 235 00:13:50,397 --> 00:13:51,731 (検察官) あなた自身は父親の… 236 00:13:51,798 --> 00:13:53,300 関係ない! 237 00:13:53,667 --> 00:13:56,937 関係ない あんなやつ! あんな… 238 00:13:58,972 --> 00:14:02,209 (検察官) あなたは 夏八木唯月については―― 239 00:14:02,275 --> 00:14:04,611 どのような人間だと思っていますか? 240 00:14:07,948 --> 00:14:09,316 (浩暉) 僕は―― 241 00:14:10,650 --> 00:14:13,019 夏八木のことは何も知りません 242 00:14:14,287 --> 00:14:18,558 だけど 異様な学歴コンプレックス 243 00:14:20,193 --> 00:14:23,230 その劣等感からの犯罪だとは 思っていました 244 00:14:24,898 --> 00:14:27,901 彼は プライドが高くて 245 00:14:27,968 --> 00:14:29,836 あんなプライドが高いだけで 246 00:14:30,303 --> 00:14:31,871 被害妄想が激しくて 247 00:14:31,938 --> 00:14:34,474 母さんを傷つけてるのは あいつなのに 248 00:14:34,641 --> 00:14:37,410 自分が かわいそうな 人間みたいな顔して 249 00:14:38,044 --> 00:14:39,446 被害妄想が激しくて 250 00:14:39,946 --> 00:14:44,184 本当は気が弱いから 無抵抗な人をいたぶる 251 00:14:44,251 --> 00:14:45,352 気が弱いから 252 00:14:45,418 --> 00:14:47,988 自分より弱い母さんや 小さかった俺に当たる 253 00:14:49,556 --> 00:14:52,626 父親のコピーだったのかと 腑に落ちました 254 00:14:52,692 --> 00:14:53,727 違う! 255 00:14:53,793 --> 00:14:56,096 俺は父親とは違うんだ! 256 00:14:56,630 --> 00:14:57,697 おい 浩暉に会わせろ 257 00:14:57,764 --> 00:14:59,833 (刑務官) やめなさい (唯月) あいつ ぶっ殺してやる! 258 00:14:59,899 --> 00:15:01,067 (唯月) ほら 連れてこいよ! 259 00:15:02,669 --> 00:15:04,537 (検察官) 再度 お尋ねします 260 00:15:04,871 --> 00:15:09,476 真面目でいい子だった被告人との 二人暮らしは イヤでしたか? 261 00:15:11,144 --> 00:15:13,013 イヤというわけでは… 262 00:15:13,079 --> 00:15:14,080 (検察官) そうですね 263 00:15:14,581 --> 00:15:17,017 イヤというよりは 怖かった? 264 00:15:21,121 --> 00:15:22,455 質問を変えます 265 00:15:22,522 --> 00:15:25,258 あなたが 現在のご主人と再婚されたのは―― 266 00:15:25,325 --> 00:15:27,560 被告人が何歳のときですか? 267 00:15:29,095 --> 00:15:33,900 (晶子) 16歳 高校2年生になった頃です 268 00:15:34,367 --> 00:15:38,638 (検察官) 被告人の最初の犯行 設楽久美子さんを殺害後―― 269 00:15:38,705 --> 00:15:40,874 1年半ほどたった頃ですね? 270 00:15:42,309 --> 00:15:45,578 (弁護士) 異議あり! 本件とは関係のない質問です 271 00:15:45,645 --> 00:15:48,081 (検察官) これから関係を明らかにします 272 00:15:48,882 --> 00:15:52,385 (裁判長) 検察官は 端的に質問をしてください 273 00:15:53,653 --> 00:15:54,988 (検察官) 分かりました 274 00:15:57,324 --> 00:15:58,758 夏八木晶子さん 275 00:15:59,392 --> 00:16:03,229 あなたは 被告人の犯行を 知っていたんじゃないですか? 276 00:16:03,296 --> 00:16:06,900 (ざわめき) 277 00:16:06,966 --> 00:16:09,502 だから息子と二人で暮らすのが 怖くなった 278 00:16:09,903 --> 00:16:11,137 違いますか? 279 00:16:15,508 --> 00:16:19,245 久美子さんを殺害してから 被告人は あなたの前でも―― 280 00:16:19,312 --> 00:16:22,215 暴力的な面を出すように なったんじゃないですか? 281 00:16:22,649 --> 00:16:24,017 それで異常性に気が付いた 282 00:16:24,084 --> 00:16:25,318 違います 283 00:16:27,253 --> 00:16:29,456 唯月は ずっといい子でした 284 00:16:30,357 --> 00:16:32,892 いつもどおり 二コニコ笑って 285 00:16:33,159 --> 00:16:35,762 いつでも私のことを気遣ってくれて 286 00:16:36,262 --> 00:16:38,098 ずっといい子だったんです 287 00:16:38,531 --> 00:16:41,434 (唯月) そうだよ 俺と母さんは ずっと同じように… 288 00:16:41,501 --> 00:16:43,970 あんなことをしたあとも同じで 289 00:16:44,137 --> 00:16:45,205 (唯月) えっ? 290 00:16:47,107 --> 00:16:49,342 同じようにしていたって 気付きますよ 291 00:16:49,976 --> 00:16:51,511 母親ですから 292 00:16:55,749 --> 00:16:56,883 あの日―― 293 00:16:58,251 --> 00:17:02,856 私がパートから帰宅しても まだ唯月は帰っていませんでした 294 00:17:03,957 --> 00:17:06,159 どうしたんだろうと思っていて 295 00:17:06,359 --> 00:17:11,965 しばらくすると いつものように 元気に笑顔で帰ってきました 296 00:17:13,299 --> 00:17:14,634 “ただいま” 297 00:17:16,002 --> 00:17:18,805 そう言った あの子の 目を見た瞬間に―― 298 00:17:20,573 --> 00:17:22,475 感じたことのない―― 299 00:17:23,910 --> 00:17:25,645 恐怖を覚えました 300 00:17:28,214 --> 00:17:30,116 気のせいであってほしい 301 00:17:30,383 --> 00:17:33,453 自分の子どもが怖いなんて 何をバカな… 302 00:17:33,520 --> 00:17:34,921 そう思いました 303 00:17:36,990 --> 00:17:39,125 唯月は手をケガしていて 304 00:17:40,226 --> 00:17:44,731 “友達の村上君の自転車を 修理していたら工具で切った” 305 00:17:44,798 --> 00:17:46,399 そう言って 306 00:17:46,466 --> 00:17:49,636 そのまま すぐに お風呂に入ってしまったんです 307 00:17:51,371 --> 00:17:52,639 だけど―― 308 00:17:53,706 --> 00:17:55,708 この子の制服から―― 309 00:17:56,709 --> 00:17:59,779 もしかすると 体にも染みついていたのか―― 310 00:18:01,181 --> 00:18:02,916 血のにおいが… 311 00:18:10,824 --> 00:18:12,292 その夜―― 312 00:18:14,828 --> 00:18:19,065 家の近くで殺人事件があったと すごい騒ぎが起きて 313 00:18:20,967 --> 00:18:22,669 私は… 314 00:18:24,370 --> 00:18:26,072 聞けなくて… 315 00:18:27,307 --> 00:18:30,643 ただただ胸がザワザワして 止まらなくて 316 00:18:32,178 --> 00:18:33,680 村上君に聞いたら―― 317 00:18:34,714 --> 00:18:37,116 自転車の話は ウソだと分かりました 318 00:18:37,183 --> 00:18:38,485 なんで聞くんだよ? 319 00:18:38,551 --> 00:18:40,987 なんで俺の話 信じてくれないんだよ! なんで? 320 00:18:41,054 --> 00:18:43,223 (裁判長) 被告人は 発言を控えてください 321 00:18:44,791 --> 00:18:47,126 信じたかったからだよ 322 00:18:48,027 --> 00:18:50,396 唯月はウソをつかない子だったから 323 00:18:52,131 --> 00:18:57,370 でも その子が私に ウソをついてるってことは もう… 324 00:19:00,206 --> 00:19:02,609 唯月は優しい子だったのに 325 00:19:04,210 --> 00:19:07,547 人を傷つけるような そんなおぞましいこと 326 00:19:08,548 --> 00:19:10,783 どうしたらいいか分からなくて 327 00:19:12,452 --> 00:19:15,088 私の育て方が悪かったのかと―― 328 00:19:16,022 --> 00:19:18,892 どこで間違えたのかと ずっと考えて 329 00:19:18,958 --> 00:19:20,493 母さんは悪くない 330 00:19:20,560 --> 00:19:21,995 間違ってないよ! 331 00:19:22,061 --> 00:19:25,098 だって 殺されて当然のやつらを 殺ったんだよ? 332 00:19:25,164 --> 00:19:28,334 俺や母さんをバカにするような 殺されて当然なやつらを! 333 00:19:28,401 --> 00:19:30,770 (裁判長) 被告人 発言を控えなさい 334 00:19:30,837 --> 00:19:32,138 退廷を命じますよ 335 00:19:32,639 --> 00:19:35,441 申し訳ありません 私です 336 00:19:35,508 --> 00:19:37,410 申し訳ありません! 337 00:19:40,747 --> 00:19:44,417 (検察官) 息子が殺人を犯したのではないか という疑念は―― 338 00:19:44,484 --> 00:19:46,085 いつ確信に変わったんですか? 339 00:19:49,756 --> 00:19:52,425 設楽久美子さんの事件があった 次の日です 340 00:19:52,492 --> 00:19:54,961 (ざわめき) 341 00:19:55,028 --> 00:19:57,397 唯月の部屋の押し入れから―― 342 00:19:58,598 --> 00:20:01,668 血が付いたレインコートと ナイフを見つけました 343 00:20:02,435 --> 00:20:03,703 ウソだ 344 00:20:04,437 --> 00:20:06,673 (検察官) なぜ 通報しなかったんですか? 345 00:20:07,707 --> 00:20:09,609 申し訳ありません 346 00:20:09,909 --> 00:20:11,911 申し訳ありません! 347 00:20:12,745 --> 00:20:14,414 (検察官) 理由を聞いています 348 00:20:15,682 --> 00:20:18,585 受け入れたくなかったんだと思います 349 00:20:22,589 --> 00:20:27,293 気付いていなければ… 見て見ぬふりをすれば… 350 00:20:27,360 --> 00:20:30,697 昨日までと変わらない そんな気がして 351 00:20:30,763 --> 00:20:33,633 バカな考えだとは 分かっていました 352 00:20:33,700 --> 00:20:34,968 でも… 353 00:20:37,370 --> 00:20:41,074 (検察官) 最初の犯行時 被告人は未成年でした 354 00:20:42,442 --> 00:20:46,145 あなたには 保護者としての監督責任がありました 355 00:20:47,380 --> 00:20:49,182 それを怠ったせいで―― 356 00:20:49,248 --> 00:20:53,419 残忍な犯行が 何件も立て続けに起きてしまった 357 00:20:53,620 --> 00:20:55,121 そう思いませんか? 358 00:20:59,425 --> 00:21:01,427 申し訳ありません 359 00:21:02,295 --> 00:21:04,030 私のせいで 360 00:21:05,098 --> 00:21:08,234 私が殺人鬼をつくってしまった 361 00:21:11,604 --> 00:21:14,073 罪のない人の命を奪って 362 00:21:14,641 --> 00:21:18,111 被害者の方にも そのご家族にも 363 00:21:18,444 --> 00:21:21,047 なんと おわびをしたらいいか 364 00:21:22,315 --> 00:21:24,217 すべて私の責任です 365 00:21:24,284 --> 00:21:25,485 (唯月) 違う 366 00:21:25,752 --> 00:21:27,387 (晶子) 違わないよ 367 00:21:29,155 --> 00:21:31,991 唯月は ずっと自分で言ってきたじゃない 368 00:21:32,925 --> 00:21:36,629 “母さんのため” “母さんを侮辱したから”って 369 00:21:38,064 --> 00:21:40,700 ずっと母さんのために やってきたんでしょう? 370 00:21:42,268 --> 00:21:45,004 今も それを 信じて疑ってないんでしょ? 371 00:21:46,039 --> 00:21:47,407 だったら… 372 00:21:48,641 --> 00:21:51,477 この子を産み 育て―― 373 00:21:51,778 --> 00:21:54,313 罪を犯させ 見逃してきた 374 00:21:54,380 --> 00:21:55,915 (唯月) 違う 違うよ! 375 00:21:55,982 --> 00:21:57,550 (晶子) 私の責任です 376 00:21:57,617 --> 00:21:59,585 (唯月) 違う! 母さんは悪くない 377 00:21:59,652 --> 00:22:01,954 (裁判長) 被告人は発言を控えなさい 378 00:22:02,789 --> 00:22:04,023 唯月 379 00:22:06,626 --> 00:22:08,094 ごめんね 380 00:22:08,861 --> 00:22:11,731 きっと母さんが間違えたんだよ 381 00:22:13,466 --> 00:22:16,269 唯月は優しい子だったのに… 382 00:22:19,839 --> 00:22:22,008 死んでおわびをしたい 383 00:22:22,241 --> 00:22:27,580 でも 死ぬ勇気もない愚かな母親です 384 00:22:28,748 --> 00:22:33,086 (泣き声) 385 00:22:34,153 --> 00:22:39,325 (泣き声) 386 00:22:40,293 --> 00:22:43,663 (唯月) 母さんには ずっと笑っていてほしいんだよ 387 00:22:49,569 --> 00:22:52,071 ごめんなさい ごめんなさい 388 00:22:52,138 --> 00:22:55,274 僕が悪いことしたから… 僕が悪い子だから… 389 00:22:58,711 --> 00:23:00,279 うううう… 390 00:23:01,481 --> 00:23:03,716 母さん もう泣かないで 391 00:23:04,217 --> 00:23:06,385 ずっと笑顔でいてほしいんだよ 392 00:23:12,391 --> 00:23:13,760 唯月 393 00:23:14,927 --> 00:23:17,864 もう二度と笑顔にはなれないよ 394 00:23:20,233 --> 00:23:23,803 (晶子の泣き声) 395 00:23:23,870 --> 00:23:25,271 (唯月) ああ… 396 00:23:26,606 --> 00:23:28,474 (晶子の泣き声) 397 00:23:30,109 --> 00:23:31,477 ああ… 398 00:23:32,578 --> 00:23:34,147 (晶子の泣き声) 399 00:23:36,849 --> 00:23:38,518 (刑務官1) 待ちなさい (刑務官2) よせ! 400 00:23:41,320 --> 00:23:42,922 (唯月) ああー! 401 00:23:43,289 --> 00:23:44,824 ううー! 402 00:23:47,894 --> 00:23:50,596 (万琴) <恐ろしい殺人鬼が生まれた> 403 00:23:51,097 --> 00:23:54,200 <そう他人事のように 語っていいのだろうか> 404 00:23:55,701 --> 00:23:58,971 (唯月) ハハッ! アハハハハ! 405 00:24:01,240 --> 00:24:03,075 うわー! 406 00:24:05,111 --> 00:24:09,715 (万琴) <幼かった彼の中に 植え付けられた殺人鬼の種> 407 00:24:10,950 --> 00:24:13,886 <生まれながらにして 持っていたわけではない> 408 00:24:17,957 --> 00:24:19,292 (裁判長) 主文 409 00:24:19,992 --> 00:24:21,594 被告人を―― 410 00:24:23,129 --> 00:24:24,997 死刑に処する 411 00:24:25,865 --> 00:24:29,802 (万琴) <だけど私は 彼に同情することはできない> 412 00:24:29,869 --> 00:24:32,605 (アナウンサー) 東京地裁は 死刑を言い渡しました 413 00:24:32,672 --> 00:24:34,173 (万琴) <そして――> 414 00:24:34,707 --> 00:24:38,177 <浩暉は懲役15年の刑が確定した> 415 00:24:40,213 --> 00:24:42,448 <浩暉は裁判で何度も――> 416 00:24:42,648 --> 00:24:45,718 <自分が夏八木唯月の 言いなりになったせいで――> 417 00:24:45,885 --> 00:24:48,421 <命を落とした人たちがいる> 418 00:24:49,121 --> 00:24:51,691 <自分も同罪だと繰り返した> 419 00:24:54,961 --> 00:24:59,432 <残念ながら 私も それは真実だと思う> 420 00:25:01,434 --> 00:25:02,435 <だけど…> 421 00:25:03,469 --> 00:25:05,071 (唯月) 裏切ったら殺すよ 422 00:25:06,038 --> 00:25:07,273 分かってる 423 00:25:10,276 --> 00:25:15,314 (女性がおびえる声) 424 00:25:15,381 --> 00:25:18,618 (浩暉) 忘れられたら事件は終わる 425 00:25:19,619 --> 00:25:23,356 (万琴) <浩暉には 罪と向き合う意識があり…> 426 00:25:24,090 --> 00:25:27,727 (花邑文絵) あの子の死は そんなに軽いですか? 427 00:25:27,793 --> 00:25:30,630 (万琴) <犯した罪の重さを認識している> 428 00:25:34,500 --> 00:25:38,170 (浩暉) 何だよな 埋もれるって 429 00:25:40,172 --> 00:25:42,742 ふざけんなって話だよな 430 00:25:42,942 --> 00:25:45,678 (万琴) <それを背負ってきた10年間が――> 431 00:25:47,113 --> 00:25:49,916 <どれほど地獄のような日々だったか> 432 00:25:50,549 --> 00:25:52,351 (浩暉) たくさんウソついて―― 433 00:25:53,586 --> 00:25:54,820 ごめん 434 00:25:58,391 --> 00:26:00,426 (万琴) <犯した罪は消せない> 435 00:26:03,963 --> 00:26:04,931 <だけど――> 436 00:26:05,765 --> 00:26:10,569 <季節は繰り返し やがて また春が来る> 437 00:26:11,070 --> 00:26:13,506 (鳥の鳴き声) 438 00:26:40,866 --> 00:26:42,868 ♪~ 439 00:26:55,681 --> 00:26:57,683 ~♪