1 00:00:38,175 --> 00:00:41,846 (孝)目を つぶったまま。 (奈緒)はい。 2 00:00:41,846 --> 00:00:44,515 まだです。 はい。 3 00:00:44,515 --> 00:00:49,854 <結び目には 不思議な力が あるのかもしれない。➡ 4 00:00:49,854 --> 00:00:53,190 かつて 僕と彼女が出会ったのも➡ 5 00:00:53,190 --> 00:00:57,061 結び目の講義が きっかけだった> 6 00:00:57,061 --> 00:01:00,061 はい 目を開けて。 7 00:01:02,533 --> 00:01:06,871 この2つのコードの どちらの結び目が すぐ ほどけ➡ 8 00:01:06,871 --> 00:01:09,540 どちらが ほどけないか➡ 9 00:01:09,540 --> 00:01:13,210 僕は 数式を使って 答える事ができる。 10 00:01:13,210 --> 00:01:18,549 えっ? どっちも 同じに見えるんだけど…。 11 00:01:18,549 --> 00:01:22,887 ほどけるのは… こっち! 12 00:01:22,887 --> 00:01:25,887 あれ? 失敗…。 13 00:01:27,558 --> 00:01:31,428 あっ すご~い! だろう? え~! 14 00:01:31,428 --> 00:01:35,833 最近では たんぱく質にも 結び目がある事が分かってきて➡ 15 00:01:35,833 --> 00:01:39,703 DNAの組み換えの研究にも 応用されてるって。 16 00:01:39,703 --> 00:01:45,843 あっ じゃ ひょっとして… これも ほどける? 17 00:01:45,843 --> 00:01:50,514 これは 難易度が高いですね。 18 00:01:50,514 --> 00:01:53,417 <ここから10年あまり。➡ 19 00:01:53,417 --> 00:01:57,188 子供も2人でき 多少 ケンカをしようとも➡ 20 00:01:57,188 --> 00:02:02,059 僕らは ほどける事のない結び目で つながっていると➡ 21 00:02:02,059 --> 00:02:04,862 勝手に思っていた。➡ 22 00:02:04,862 --> 00:02:06,797 しかし…> 23 00:02:06,797 --> 00:02:09,200 (龍太郎)ねえ 離婚するの? 24 00:02:09,200 --> 00:02:11,869 とにかく 理由が さっぱり分からない! 25 00:02:11,869 --> 00:02:14,169 彼女が出ていった理由が! 26 00:02:15,739 --> 00:02:18,209 (京子)かわいそうな人。 27 00:02:18,209 --> 00:02:21,545 あなたは そうやって 一生 ひねた目で他人を見ながら➡ 28 00:02:21,545 --> 00:02:24,448 一人きりの世界を 楽しめばいいんだわ。 29 00:02:24,448 --> 00:02:26,884 何で こんな事になる!? 30 00:02:26,884 --> 00:02:32,489 朗読教室? (佐久良)「灯火親」と読みます。 31 00:02:32,489 --> 00:02:40,164 「生きているということ 今生きているということ➡ 32 00:02:40,164 --> 00:02:44,464 あなたと手をつなぐこと」。 33 00:02:46,036 --> 00:02:50,036 「まっしろい くもの」。 34 00:02:52,743 --> 00:02:55,443 「くじら」。 35 00:02:59,183 --> 00:03:02,519 <あんなに泣いたのは➡ 36 00:03:02,519 --> 00:03:06,190 子供の時以来だ> 37 00:03:06,190 --> 00:03:14,890 ♬~ 38 00:03:23,741 --> 00:03:27,211 (佐久良)今度の朗読カフェライブか。 39 00:03:27,211 --> 00:03:31,815 いいんじゃないですか? はい。 では こんなメニューで。 40 00:03:31,815 --> 00:03:37,488 あと… 彼女 また来てるみたいです。 41 00:03:37,488 --> 00:03:41,188 そろそろ 声をかけてみましょうか。 42 00:03:53,037 --> 00:03:56,840 もう少し待ってあげた方が いいかもしれませんね。 43 00:03:56,840 --> 00:04:00,511 まあ こういうのは 本人の心のタイミングが肝心だから。 44 00:04:00,511 --> 00:04:04,181 はい。 あっ タイミングといえば➡ 45 00:04:04,181 --> 00:04:07,851 この間の ぽっかりの彼 失敗したなぁ。 46 00:04:07,851 --> 00:04:11,188 ぽっかり? ああ…。 47 00:04:11,188 --> 00:04:14,525 あの時 誘ってみたら よかったなと思って。 48 00:04:14,525 --> 00:04:16,525 え~? 49 00:04:23,867 --> 00:04:28,205 あの~ ちょっと…。 50 00:04:28,205 --> 00:04:31,108 ちょっと ちょっと…。 (実鈴)私? 51 00:04:31,108 --> 00:04:34,478 そうだ。 さっきから 僕と対象物の➡ 52 00:04:34,478 --> 00:04:37,478 直線上に立つのは やめてくれ。 53 00:04:39,149 --> 00:04:41,485 どうぞ。 54 00:04:41,485 --> 00:04:43,785 まったく…。 55 00:04:45,356 --> 00:04:49,827 あっ… いや… いいんだ。 別にいい。 56 00:04:49,827 --> 00:04:52,730 えっ? いや いいんだ いいんだ いいんだ。 57 00:04:52,730 --> 00:04:56,700 …ていうか そう 僕が帰ろう。 僕が帰ろう。 58 00:04:56,700 --> 00:04:59,503 あっ あの…。 いや でも…。 えっと…。 59 00:04:59,503 --> 00:05:01,839 いや いいんだ いいんだ。 60 00:05:01,839 --> 00:05:05,175 こ こ… こんなの いい年した男がやる➡ 61 00:05:05,175 --> 00:05:08,078 習い事じゃない。 62 00:05:08,078 --> 00:05:11,048 ああ…。 ああ…。 63 00:05:11,048 --> 00:05:14,184 こんな所に 足を踏み入れたところで➡ 64 00:05:14,184 --> 00:05:17,184 人生が変えられる訳じゃない。 65 00:05:18,856 --> 00:05:22,192 でも… でも でも どうしても気になる。 66 00:05:22,192 --> 00:05:26,063 ここに来たら ここで学べば こんな私でも 何か…➡ 67 00:05:26,063 --> 00:05:29,066 何か 人生を 変えられるんじゃないかって。 68 00:05:29,066 --> 00:05:32,002 新しい人生が 始まるんじゃないかって! 69 00:05:32,002 --> 00:05:35,472 はっ? きみは 何を言って…。 70 00:05:35,472 --> 00:05:41,345 私もなんです! 実は 私… 私も もしかしたら➡ 71 00:05:41,345 --> 00:05:46,645 一歩 勇気を出して ここに入れば 何か変わるかもって…。 72 00:05:50,020 --> 00:05:55,159 今日こそ… 今日こそ 自分を変えようって! 73 00:05:55,159 --> 00:06:00,831 ♬~ 74 00:06:00,831 --> 00:06:03,734 なるほど…。 75 00:06:03,734 --> 00:06:08,705 変わる訳がない。 安易な発想だ。 学生に多い。 76 00:06:08,705 --> 00:06:11,842 入学さえすれば 卒業でき 就職でき➡ 77 00:06:11,842 --> 00:06:14,745 それなりに 人生のレールに乗れると 思い込んでいる。 78 00:06:14,745 --> 00:06:18,715 バカな。 楽観主義も大概にしろ! 79 00:06:18,715 --> 00:06:22,853 だって まさか… ハッ まさか➡ 80 00:06:22,853 --> 00:06:28,725 こんな教室に通うぐらいで 明日のスターにでも なるつもりか? 81 00:06:28,725 --> 00:06:32,663 たかが朗読教室だぞ! 82 00:06:32,663 --> 00:06:38,802 ハハッ…。 まあ そんな事いっても 人の事は言えない。 83 00:06:38,802 --> 00:06:41,502 まあ 実は…。 84 00:06:48,812 --> 00:06:52,112 意思の弱い若者め。 85 00:06:53,684 --> 00:06:58,489 なぜです? なぜ 彼を誘いたいと? 86 00:06:58,489 --> 00:07:04,161 いや 彼 とっても いい顔で 朗読を聞いてたんだ。 87 00:07:04,161 --> 00:07:10,834 言葉が 体に しみ込むみたいな 少年みたいな顔して。 88 00:07:10,834 --> 00:07:13,737 彼には… いや 彼みたいな人にこそ➡ 89 00:07:13,737 --> 00:07:17,508 こういう場所が 必要なんじゃないかなってね。 90 00:07:17,508 --> 00:07:21,178 そうでしょうか。 私には そうは思えません。 91 00:07:21,178 --> 00:07:23,514 ああいう独り善がりな➡ 92 00:07:23,514 --> 00:07:26,183 自分の事しか 考えられないような人➡ 93 00:07:26,183 --> 00:07:30,854 今の時代 多いですけど そういう人に朗読は向きません。 94 00:07:30,854 --> 00:07:33,757 そうですか 向きませんか。 95 00:07:33,757 --> 00:07:35,692 あっ。 96 00:07:35,692 --> 00:07:43,133 ♬~ 97 00:07:43,133 --> 00:07:46,803 じゃあ 彼は もう ここには来ないと。 98 00:07:46,803 --> 00:07:49,139 来ません。 99 00:07:49,139 --> 00:07:53,010 いつも冷静な京子先生が 彼には やけに厳しいなぁ。 100 00:07:53,010 --> 00:07:56,013 そんな事ないです。 101 00:07:56,013 --> 00:07:59,483 まあ 私には もう どちらでも かまいません。 102 00:07:59,483 --> 00:08:02,386 二度と関わり合う事も ないでしょうし。 103 00:08:02,386 --> 00:08:06,823 しかし 人生のタイミングは 思いもかけない時に やってくる。 104 00:08:06,823 --> 00:08:11,495 えっ? (チャイム) は~い。 105 00:08:11,495 --> 00:08:21,505 ♬~ 106 00:08:21,505 --> 00:08:24,841 何か 忘れ物ですか? 107 00:08:24,841 --> 00:08:29,513 いや 朗… 朗読を知りたいんだ。 108 00:08:29,513 --> 00:08:31,782 えっ? 109 00:08:31,782 --> 00:08:35,652 朗読を知りたいんだ。 何度も言わせるな。 110 00:08:35,652 --> 00:08:39,122 うそ…。 どうも。 いや~➡ 111 00:08:39,122 --> 00:08:41,792 そろそろ いらっしゃるころ じゃないかしらって➡ 112 00:08:41,792 --> 00:08:46,463 今 京子先生が言ってたとこ だったんですよ。 ねっ?➡ 113 00:08:46,463 --> 00:08:49,163 どうぞ。 どうぞ! 114 00:08:50,801 --> 00:08:55,138 まず 初めての方には 僕が カウンセリングをしています。 115 00:08:55,138 --> 00:08:58,809 カウンセリング? まるで メンタルクリニックだ。 116 00:08:58,809 --> 00:09:01,478 はい。 知っておきたいんです。 117 00:09:01,478 --> 00:09:07,150 穂波さんが ここに いらしたのは ただ朗読を楽しみたいのか➡ 118 00:09:07,150 --> 00:09:12,022 朗読のスキルを上達させて 誰かに読んであげたいのか。 119 00:09:12,022 --> 00:09:15,025 いろんな本を知りたいとか➡ 120 00:09:15,025 --> 00:09:19,730 声に出して 本を読んでみたいと 感じている人なら➡ 121 00:09:19,730 --> 00:09:24,701 もう 誰でも ウェルカムです。 なるほど。 122 00:09:24,701 --> 00:09:27,701 僕は…。 123 00:09:30,173 --> 00:09:37,473 知りたいんです。 その… なんていうか…。 124 00:09:39,983 --> 00:09:43,720 [ 心の声 ] あの日の 自分の涙の訳を。➡ 125 00:09:43,720 --> 00:09:50,127 …なんて 陳腐な歌謡曲みたいな事 こんなとこで言えるか。➡ 126 00:09:50,127 --> 00:09:53,030 余談だが 僕は 今まで➡ 127 00:09:53,030 --> 00:09:55,999 カルチャーセンターのたぐいに 通った事がない。➡ 128 00:09:55,999 --> 00:10:00,137 興味も持った事がない。 部活は数学研究会だし➡ 129 00:10:00,137 --> 00:10:03,807 妻に無理やり誘われたテニスも 3回きり。 130 00:10:03,807 --> 00:10:08,145 [ 心の声 ] この人… いつまで 黙ってる気? 131 00:10:08,145 --> 00:10:12,015 [ 心の声 ] そう あえて言えば 知恵の輪だ。➡ 132 00:10:12,015 --> 00:10:17,154 特に ボタンの穴を使った知恵の輪 あれは最高だった。➡ 133 00:10:17,154 --> 00:10:21,024 ボタンのついたシャツを 知恵の輪の一部分と考える。➡ 134 00:10:21,024 --> 00:10:25,028 つまり トポロジー的には シャツ全体は穴3つの球面だが➡ 135 00:10:25,028 --> 00:10:30,500 ボタン穴5つを加えると 穴8つの球面になって…。 136 00:10:30,500 --> 00:10:35,372 [ 心の声 ] 何? やだ… 何で 笑ってるの? この人。 137 00:10:35,372 --> 00:10:39,176 [ 心の声 ] いや 知恵の輪は 今はいい。➡ 138 00:10:39,176 --> 00:10:42,512 それにしても…。 この人は さっきから➡ 139 00:10:42,512 --> 00:10:46,812 一度も目をそらさない。 気が抜けない…。 140 00:10:48,385 --> 00:10:53,523 失礼。 え~っと 何の話でしたっけ? 141 00:10:53,523 --> 00:10:59,396 えっ 何って… 何を考えてたんですか? 今の間。 142 00:10:59,396 --> 00:11:02,866 うん なるほど。 143 00:11:02,866 --> 00:11:07,204 穂波さんの事 大体 分かったような気がします。 144 00:11:07,204 --> 00:11:10,107 へっ? よし。 では 簡単に➡ 145 00:11:10,107 --> 00:11:13,543 教室のシステムを説明しましょう。 江崎くん。 146 00:11:13,543 --> 00:11:15,879 あっ はい! 147 00:11:15,879 --> 00:11:19,750 へっ? 分かったって…。 148 00:11:19,750 --> 00:11:25,222 目的や経験に合わせて 初心者コース 経験者コースに分かれています。 149 00:11:25,222 --> 00:11:30,894 また その中で マンツーマンレッスンか グループレッスンかを選ぶ事ができます。 150 00:11:30,894 --> 00:11:33,797 どうでしょうか。 穂波さんは まずは➡ 151 00:11:33,797 --> 00:11:39,503 佐久良先生のマンツーマンレッスンを ご体験されてみては。 152 00:11:39,503 --> 00:11:43,373 へっ? ああ… それでいい。 153 00:11:43,373 --> 00:11:48,178 分かりました。 では 曜日は…。 いや せっかくなら➡ 154 00:11:48,178 --> 00:11:51,081 グループレッスンは いかがです? えっ? 155 00:11:51,081 --> 00:11:54,851 金曜の夜のグループ まだ余裕がありましたよね。 156 00:11:54,851 --> 00:11:58,551 金曜の夜って 私の? (佐久良)はい。 157 00:12:00,524 --> 00:12:06,396 あの… 先生 穂波さんは グループレッスンには向いていません。 158 00:12:06,396 --> 00:12:08,865 どうして? 159 00:12:08,865 --> 00:12:12,202 この間のビジネス講座でも そうでした。 彼は…。 160 00:12:12,202 --> 00:12:14,871 そういう人ほど 本当は➡ 161 00:12:14,871 --> 00:12:17,774 グループレッスンで学んだ方が 勉強になるんです。 162 00:12:17,774 --> 00:12:20,544 先生だって よくご存じじゃないですか。 163 00:12:20,544 --> 00:12:22,879 それはそうですけど でも 彼は…。 164 00:12:22,879 --> 00:12:26,750 まあ まあ まあ まあ… ここは ひとつ頼みます。 165 00:12:26,750 --> 00:12:30,220 <ザイフェルト曲面か?> 166 00:12:30,220 --> 00:12:33,490 金曜は… ほら この間 いらっしゃった夜➡ 167 00:12:33,490 --> 00:12:38,161 谷川俊太郎の詩を読んでいた グループが 金曜のメンバーです。 168 00:12:38,161 --> 00:12:42,032 ああ… どんな人間がいたのか 1人も覚えてない。 169 00:12:42,032 --> 00:12:47,504 えっ? 1人も? ええ。 あなた以外は。 170 00:12:47,504 --> 00:12:51,374 (佐久良)こちらは 江崎京子先生です。 171 00:12:51,374 --> 00:12:56,674 では まずは グループレッスンを 体験してみて下さい。 172 00:12:58,515 --> 00:13:03,386 <僕は… ひょっとしたら とんでもない所に➡ 173 00:13:03,386 --> 00:13:08,191 足を踏み入れてしまったの かもしれない> 174 00:13:08,191 --> 00:13:12,863 持ち物は 本と 自分用の飲み物だけです。 175 00:13:12,863 --> 00:13:16,199 本? はい。 お好きな本を➡ 176 00:13:16,199 --> 00:13:20,871 声に出して読みたいと思う本を お持ちになって下さい。 177 00:13:20,871 --> 00:13:25,208 それでは 金曜日 お待ちしております。 178 00:13:25,208 --> 00:13:29,208 この1週間 あなたの声が忘れられなかった。 179 00:13:30,881 --> 00:13:37,487 あの… 本を読む あなたの声が…。 180 00:13:37,487 --> 00:13:41,825 それで 今日 ここまで来てしまった。 181 00:13:41,825 --> 00:13:46,496 なのに… なぜだろう? 182 00:13:46,496 --> 00:13:52,836 今日の あなたの声は ひどく不安定で ゆがんでいる。 183 00:13:52,836 --> 00:13:55,505 えっ… ゆがんでる? 184 00:13:55,505 --> 00:13:58,408 そうだ。 尖度が鋭いというか➡ 185 00:13:58,408 --> 00:14:01,378 むしろ微分不可能というか とげとげしい。 186 00:14:01,378 --> 00:14:05,515 響きに やわらかさも 余裕もなければ 矛盾すら見える。 187 00:14:05,515 --> 00:14:08,852 なぜ あの時は あんなに 心が震えたんだろう。 188 00:14:08,852 --> 00:14:12,188 やっぱり 僕の勘違いだったのか…。 189 00:14:12,188 --> 00:14:15,525 今から 金曜日が 不安でたまらない。 190 00:14:15,525 --> 00:14:20,525 何よ 勝手に! そんなの こっちのセリフ! 191 00:14:22,198 --> 00:14:28,538 じゃなくて… さようなら。 それでは 金曜日に。 192 00:14:28,538 --> 00:14:34,811 ♬~ 193 00:14:34,811 --> 00:14:39,149 何なの あの人。 一瞬でも 褒められたと思った自分を➡ 194 00:14:39,149 --> 00:14:41,449 蹴っ飛ばしたい気分。 195 00:14:43,019 --> 00:14:46,022 ねえ お父さん見て! 196 00:14:46,022 --> 00:14:50,493 今日ね 国語で お手紙の書き方 習ったよ。 197 00:14:50,493 --> 00:14:53,396 そうか。 198 00:14:53,396 --> 00:14:59,169 ところで 龍 お母さんの 携帯の番号 覚えてないか? 199 00:14:59,169 --> 00:15:01,104 えっ? 200 00:15:01,104 --> 00:15:05,842 090とか 080で始まる 11桁の数字だ。 201 00:15:05,842 --> 00:15:09,512 11? 僕 算数 苦手。 202 00:15:09,512 --> 00:15:13,850 お前は 数学者の息子だ。 そんなはずがない。 203 00:15:13,850 --> 00:15:16,753 国語がいいな。 204 00:15:16,753 --> 00:15:19,723 僕 お父さんに お手紙 書く。 205 00:15:19,723 --> 00:15:26,196 そんな事よりも 龍 お父さんは お母さんと一緒に話がしたい。 206 00:15:26,196 --> 00:15:29,099 龍と また一緒に 暮らせるように…。 207 00:15:29,099 --> 00:15:32,802 (淳子)龍太郎! 何やってるの もう! 208 00:15:32,802 --> 00:15:36,673 先 行きなさい。 (舞花)行こう。 209 00:15:36,673 --> 00:15:40,477 舞花 ちょっと待って… ちょっと…。 お母さん。 210 00:15:40,477 --> 00:15:43,380 孝さん もう やめて下さいよ。 211 00:15:43,380 --> 00:15:47,350 度々 校門で待ち伏せされちゃ 学校だって迷惑ですよ。 212 00:15:47,350 --> 00:15:50,487 しかし 勝手に連れて いなくなったのは…。 213 00:15:50,487 --> 00:15:55,358 分からないの? 奈緒が どんな気持ちで うちを出たか! 214 00:15:55,358 --> 00:15:58,361 奈緒の言ってたとおりね。 215 00:15:58,361 --> 00:16:02,832 あなたは 人の心が分からないって。 216 00:16:02,832 --> 00:16:07,532 いいですか もう二度と 会いに来ないで下さいね! 217 00:16:14,444 --> 00:16:22,185 ♬~ 218 00:16:22,185 --> 00:16:26,056 <声に出して読みたい本か…> 219 00:16:26,056 --> 00:16:31,995 ♬~ 220 00:16:31,995 --> 00:16:35,131 すいません。 すいません。 221 00:16:35,131 --> 00:16:37,801 いや~ 大丈夫…。 222 00:16:37,801 --> 00:16:44,140 ♬~ 223 00:16:44,140 --> 00:16:49,813 「ふらんすへ行きたしと思えども ふらんすはあまりに遠し」。 224 00:16:49,813 --> 00:16:51,748 当然だろ。 225 00:16:51,748 --> 00:17:06,362 ♬~ 226 00:17:06,362 --> 00:17:09,499 [ 回想 ] (龍太郎)国語がいいな。 227 00:17:09,499 --> 00:17:12,836 僕 お父さんに お手紙 書く。 228 00:17:12,836 --> 00:17:25,849 ♬~ 229 00:17:25,849 --> 00:17:28,849 バカか 俺は…。 230 00:17:30,520 --> 00:17:34,124 (正規)俺の教え子に 法律関係のヤツがいてさ。 231 00:17:34,124 --> 00:17:37,460 法律関係? ほんとか? 232 00:17:37,460 --> 00:17:40,797 ああ。 法学部に転部して 弁護士になったんだ。 233 00:17:40,797 --> 00:17:43,700 昨日 たまたま 飲み会に現れたから➡ 234 00:17:43,700 --> 00:17:47,137 試しに お前の事 話してみたら まあ 離婚は➡ 235 00:17:47,137 --> 00:17:50,039 避けられないとしても…。 離婚? 236 00:17:50,039 --> 00:17:52,809 僕は 離婚は するつもりはない。 237 00:17:52,809 --> 00:17:57,480 別居を選択する時点で 女は リアルに離婚を考えております。 238 00:17:57,480 --> 00:18:01,151 …だそうです。 ただ 今回の場合➡ 239 00:18:01,151 --> 00:18:04,487 お前には はっきりとした 落ち度がないとしたら➡ 240 00:18:04,487 --> 00:18:08,825 子供に関しては ある程度 権利があるはずだと言ってた。 241 00:18:08,825 --> 00:18:12,695 ほんとか? そう。 俺に任しとけ。 242 00:18:12,695 --> 00:18:16,166 その教え子に 話を通しといてやる。 243 00:18:16,166 --> 00:18:18,466 頼む! 244 00:18:21,504 --> 00:18:23,840 (由起夫)あぁ~! 245 00:18:23,840 --> 00:18:27,140 あっ すいません お代わり下さ~い。 246 00:18:29,179 --> 00:18:32,448 こいつ ほんとに弁護士なのか? 247 00:18:32,448 --> 00:18:36,119 見た目は変わってるが 間違いない。 248 00:18:36,119 --> 00:18:40,790 もう 3年 やってるっす。 249 00:18:40,790 --> 00:18:45,461 そんな風貌で よく 弁護士が 3年も務まったな。 250 00:18:45,461 --> 00:18:49,461 だが 言っておくが 僕は寛容なタイプじゃない。 251 00:18:51,334 --> 00:18:55,805 ほんとに こんなヤツに 任せていいのか? 252 00:18:55,805 --> 00:19:00,143 相手に不足だって言いたいのか。 こう見えて優秀だ。 253 00:19:00,143 --> 00:19:05,481 うわっ! 奥さん かわいい! 254 00:19:05,481 --> 00:19:09,181 これ 離婚すんの もったいないっすね。 255 00:19:11,154 --> 00:19:13,854 多分な。 256 00:19:23,166 --> 00:19:26,836 (泰代)すいません 急な伝票整理を頼まれ…。 257 00:19:26,836 --> 00:19:31,136 あら? (雄一)泰代さん こっち こっち。 258 00:19:34,644 --> 00:19:37,780 では 時間なので始めましょう。 259 00:19:37,780 --> 00:19:40,683 今日は 体験の方も いらっしゃるので➡ 260 00:19:40,683 --> 00:19:44,120 まずは 改めて 自己紹介から してみましょうか。 261 00:19:44,120 --> 00:19:46,789 (邦夫)おっ いいですね。 じゃあ まずは…。 262 00:19:46,789 --> 00:19:51,089 いや ちょっと待ってくれ。 結構です。 結構。 263 00:19:52,662 --> 00:19:57,133 いや 別に 僕は ただ その… 体験入学だ。 264 00:19:57,133 --> 00:20:01,004 別に これを継続して通おうとは 思っていない。 265 00:20:01,004 --> 00:20:03,806 (喜巳子)あら そう? でも…。 266 00:20:03,806 --> 00:20:07,143 僕は 朗読が知りたいと思ったから 来ただけだ。 267 00:20:07,143 --> 00:20:09,812 こんな事を 生きがいにするつもりも➡ 268 00:20:09,812 --> 00:20:12,482 趣味にするつもりもない。 269 00:20:12,482 --> 00:20:15,818 あなた方と 深く つきあっても 意味がない。 270 00:20:15,818 --> 00:20:18,721 (絵里)何それ 感じ悪っ。 し~! 271 00:20:18,721 --> 00:20:22,158 ああ… そう。 残念ねぇ。 272 00:20:22,158 --> 00:20:26,029 趣味にすると楽しいのにねぇ。 そうだよなぁ。 273 00:20:26,029 --> 00:20:29,832 分かりました。 では 結構です。 274 00:20:29,832 --> 00:20:34,170 皆さん いつものように 準備運動から始めましょうか。 275 00:20:34,170 --> 00:20:36,170 (一同)はい。 276 00:20:37,840 --> 00:20:40,140 準備運動? 277 00:20:41,711 --> 00:20:46,516 そのまま 鼻から一気に吸って そのまま…。 278 00:20:46,516 --> 00:20:55,525 (一同)あ~! 279 00:20:55,525 --> 00:21:01,197 やらないんですか? 朗読の事が知りたいんでしょう? 280 00:21:01,197 --> 00:21:03,866 あ~。 281 00:21:03,866 --> 00:21:08,204 肩が前に来ないように。 背中を ぐっと寄せるイメージで。 282 00:21:08,204 --> 00:21:11,874 はい。 あ~! 283 00:21:11,874 --> 00:21:16,212 両肩に 力を入れすぎずに すとんと落として。 あ~。 284 00:21:16,212 --> 00:21:19,549 そう 背筋まっすぐに。 285 00:21:19,549 --> 00:21:23,419 頭のてっぺんを 糸で引っ張られているイメージで➡ 286 00:21:23,419 --> 00:21:26,222 声を出して。 287 00:21:26,222 --> 00:21:29,559 あ~! 288 00:21:29,559 --> 00:21:32,161 はい いいですよ。 289 00:21:32,161 --> 00:21:35,064 では 皆さん もう一度。 290 00:21:35,064 --> 00:21:41,504 (一同)あ~! 291 00:21:41,504 --> 00:21:48,177 「水馬赤いな アイウエオ。 浮藻に小蝦もおよいでる」。 292 00:21:48,177 --> 00:21:54,517 「柿の木 栗の木 カキクケコ。 啄木鳥こつこつ 枯れけやき」。 293 00:21:54,517 --> 00:22:00,189 (泰代)「大角豆に酢をかけ サシスセソ。 その魚浅瀬で刺しました」。 294 00:22:00,189 --> 00:22:06,189 「立ちましょ喇叭で タチツテト。 トテトテタッタと飛び立った」。 295 00:22:07,864 --> 00:22:11,200 穂波さんの番ですよ。 どうぞ。 296 00:22:11,200 --> 00:22:14,103 な… な… 蛞蝓のろのろ…。 297 00:22:14,103 --> 00:22:17,403 鼻から息を吸って 一気に読む! 298 00:22:19,075 --> 00:22:22,545 「蛞蝓のろのろ ナニヌネノ」! 299 00:22:22,545 --> 00:22:27,545 にゃ… にゃ… にゃんど ぬめって なにねばる。 300 00:22:29,419 --> 00:22:35,825 「鳩ポッポほろほろ ハヒフヘホ。 日向のお部屋にゃ笛を吹く」。 301 00:22:35,825 --> 00:22:42,165 ♬~ 302 00:22:42,165 --> 00:22:44,865 はぁ~! 303 00:22:46,836 --> 00:22:50,836 ああ… なんて難易度だ! 304 00:22:53,709 --> 00:22:59,182 いけすかねえヤツだと思ったけど 悪いヤツでもなさそうだな。 305 00:22:59,182 --> 00:23:02,084 そうよねぇ。 あんな事 言ってたわりには➡ 306 00:23:02,084 --> 00:23:04,520 一生懸命だったわよねぇ。 307 00:23:04,520 --> 00:23:07,423 京子先生 いつにもまして スパルタだったのに。 308 00:23:07,423 --> 00:23:10,393 えっ 私が? そんな事ないですよ。 309 00:23:10,393 --> 00:23:13,529 本当は好きなんじゃないかな 朗読。 310 00:23:13,529 --> 00:23:16,199 (絵里)はぁ~ 雄一くん 甘いなぁ。➡ 311 00:23:16,199 --> 00:23:19,101 一生懸命だろうが何だろうが 関係ないじゃない。➡ 312 00:23:19,101 --> 00:23:21,537 どうせ すぐ やめる気なんだから。 313 00:23:21,537 --> 00:23:23,837 (雄一)そうですかねぇ。 314 00:23:31,547 --> 00:23:34,450 それでは 最後に➡ 315 00:23:34,450 --> 00:23:38,821 「ふたりは ともだち」が いいと思う人。 316 00:23:38,821 --> 00:23:45,161 じゃあ 決定ね。 はっ? それを読むって? 317 00:23:45,161 --> 00:23:50,032 はい。 みんなで役割を分担して 読んでいきましょう。 318 00:23:50,032 --> 00:23:55,505 ちょっと待ってくれ。 童話を読むなんて 勘弁してくれ。 319 00:23:55,505 --> 00:24:00,376 勘弁って言われても 今 多数決で 決まったばかりじゃないですか。 320 00:24:00,376 --> 00:24:03,379 いや 多数決は危険だ。 1人1票で決めるのは➡ 321 00:24:03,379 --> 00:24:06,516 必ずしも 個々の意思を 正確に反映しない。 322 00:24:06,516 --> 00:24:09,418 それなら 全員 順位付きのリストを提出し➡ 323 00:24:09,418 --> 00:24:12,388 シュルツ方式で やり直すべきだ。 324 00:24:12,388 --> 00:24:16,192 何をおっしゃっているんだか さっぱり分かりません。 325 00:24:16,192 --> 00:24:19,529 だから この本の中なら 「羅生門」か詩集。 326 00:24:19,529 --> 00:24:23,399 それに 僕が持ってきた本だって あるだろう。 327 00:24:23,399 --> 00:24:29,539 残念ですが この数学書は 穂波さん以外 誰にも読めません。 328 00:24:29,539 --> 00:24:32,808 はい。 でも 大の大人が➡ 329 00:24:32,808 --> 00:24:35,711 わざわざ 子供向けの童話なんて…。 330 00:24:35,711 --> 00:24:39,011 ここは あなただけの 教室ではありません! 331 00:24:40,683 --> 00:24:46,355 みんなの教室なんです。 これ以上 和を乱さないで。 332 00:24:46,355 --> 00:24:50,826 和? 和を乱す? 和だって? 聞き捨てならないな。 333 00:24:50,826 --> 00:24:54,697 自分勝手な言動は慎んで下さいと お願いしているんです。 334 00:24:54,697 --> 00:24:57,700 だから 最初から マンツーマンに しとけって言ったのに…。 335 00:24:57,700 --> 00:25:00,836 僕だって あの人と マンツーマンがよかったよ。 336 00:25:00,836 --> 00:25:04,707 それに 構造的に安定してない 女に習うのは 嫌だったんだ。 337 00:25:04,707 --> 00:25:07,710 構造的に安定していない? 338 00:25:07,710 --> 00:25:12,448 まあ まあ まあ まあ 落ち着いて。 2人とも落ち着いて。 339 00:25:12,448 --> 00:25:15,851 すみません グループレッスンを勧めたのは僕だ。 340 00:25:15,851 --> 00:25:18,521 僕が悪かった。 341 00:25:18,521 --> 00:25:21,424 でもね 穂波さん。 342 00:25:21,424 --> 00:25:25,394 童話を 子供向けの 簡単明快なものだと➡ 343 00:25:25,394 --> 00:25:29,532 思っているのなら それは間違いです。 344 00:25:29,532 --> 00:25:33,402 実は 童話は 深い。 345 00:25:33,402 --> 00:25:35,805 深い? 346 00:25:35,805 --> 00:25:41,105 試しに この童話 少しだけ聞いてみませんか? 347 00:25:42,678 --> 00:25:45,481 この本 持ってきてくれたのは…。 348 00:25:45,481 --> 00:25:49,151 あっ 僕です。 京子先生に 童話をすすめられまして。 349 00:25:49,151 --> 00:25:52,451 では 福島さん お願いします。 はい。 350 00:25:54,023 --> 00:25:58,160 「ふたりは ともだち」。 「おてがみ。➡ 351 00:25:58,160 --> 00:26:02,031 がまくんは げんかんのまえに すわっていました」。 352 00:26:02,031 --> 00:26:05,034 がまがえるが座る? 353 00:26:05,034 --> 00:26:09,171 ハッ 童話お得意の擬人化か。 354 00:26:09,171 --> 00:26:12,074 穂波さん 朗読を聞いてる時は➡ 355 00:26:12,074 --> 00:26:15,511 どんな意見や感想を持っても かまいません。➡ 356 00:26:15,511 --> 00:26:19,849 ただ ひとつだけ 守らなければ ならない事があります。 357 00:26:19,849 --> 00:26:25,149 朗読中は 朗読者以外は しゃべらない。 358 00:26:29,859 --> 00:26:33,462 では どうぞ。 359 00:26:33,462 --> 00:26:37,800 「がまくんは げんかんのまえに すわっていました。➡ 360 00:26:37,800 --> 00:26:41,137 かえるくんが やってきて いいました。➡ 361 00:26:41,137 --> 00:26:45,007 『どうしたんだい がまがえるくん。 きみ かなしそうだね』。➡ 362 00:26:45,007 --> 00:26:49,011 『うん そうなんだ』。 がまくんが いいました。➡ 363 00:26:49,011 --> 00:26:54,150 『いま 一日のうちの かなしいときなんだ。➡ 364 00:26:54,150 --> 00:26:58,150 つまり おてがみを まつじかんなんだ』」。 365 00:26:59,822 --> 00:27:03,159 そうなると いつも ぼく➡ 366 00:27:03,159 --> 00:27:07,029 とても ふしあわせな きもちに なるんだよ。 367 00:27:07,029 --> 00:27:10,032 そりゃ どういうわけ? 368 00:27:10,032 --> 00:27:12,835 「かえるくんが たずねました」。 369 00:27:12,835 --> 00:27:16,706 だって ぼく おてがみ もらったことないんだもの。 370 00:27:16,706 --> 00:27:19,508 一どもかい? 371 00:27:19,508 --> 00:27:22,411 ああ。 一ども。 372 00:27:22,411 --> 00:27:28,517 だれも ぼくに おてがみなんて くれたことないんだ。 373 00:27:28,517 --> 00:27:33,217 まいにち ぼくの ゆうびんうけは からっぽさ。 374 00:27:34,790 --> 00:27:37,693 (邦夫)「『てがみを まっているときが➡ 375 00:27:37,693 --> 00:27:42,131 かなしいのは そのためなのさ』。➡ 376 00:27:42,131 --> 00:27:45,801 ふたりとも かなしいきぶんで➡ 377 00:27:45,801 --> 00:27:51,140 げんかんのまえに こしをおろしていました。➡ 378 00:27:51,140 --> 00:27:54,440 すると かえるくんが いいました」。 379 00:27:56,011 --> 00:27:59,482 ぼく もう いえに かえらなくっちゃ がまくん。 380 00:27:59,482 --> 00:28:02,482 しなくちゃいけないことが あるんだ。 381 00:28:04,153 --> 00:28:09,024 (邦夫)「かえるくんは 大いそぎで いえへ かえりました」。 382 00:28:09,024 --> 00:28:14,163 ♬~ 383 00:28:14,163 --> 00:28:18,501 (邦夫)「えんぴつと かみを みつけました。➡ 384 00:28:18,501 --> 00:28:22,371 かみに なにか かきました。➡ 385 00:28:22,371 --> 00:28:26,175 ふうとうに こう かきました。➡ 386 00:28:26,175 --> 00:28:30,045 『がまかえるくんへ』➡ 387 00:28:30,045 --> 00:28:34,450 かえるくんは いえから とびだしました。➡ 388 00:28:34,450 --> 00:28:38,120 しりあいの かたつむりに あいました」。 389 00:28:38,120 --> 00:28:40,790 かたつむりくん おねがいだけど➡ 390 00:28:40,790 --> 00:28:43,692 このてがみを がまくんの いえに もっていって➡ 391 00:28:43,692 --> 00:28:46,692 ゆうびんうけに いれてきてくれないかい。 392 00:28:48,464 --> 00:28:52,164 (邦夫)「『まかせてくれよ。 すぐやるぜ』」。 393 00:28:53,803 --> 00:28:56,138 何で…。 394 00:28:56,138 --> 00:28:58,438 何で…! 395 00:29:04,814 --> 00:29:08,684 「それから かえるくんは がまくんの いえへ➡ 396 00:29:08,684 --> 00:29:12,488 もどりました」。 (チャイム) 397 00:29:12,488 --> 00:29:15,825 あっ 先生 私が出ます。 398 00:29:15,825 --> 00:29:19,125 続けて下さい。 はい。 399 00:29:20,696 --> 00:29:23,499 (邦夫)「それから かえるくんは」。 400 00:29:23,499 --> 00:29:26,836 (チャイム) あら しつこいわねぇ。 何かしら? 401 00:29:26,836 --> 00:29:29,171 ええ おかしいわね。 402 00:29:29,171 --> 00:29:32,074 すみません。 一度 中断しましょう。 403 00:29:32,074 --> 00:29:36,779 (雄一)え~ 誰? いいとこだったのに~。 404 00:29:36,779 --> 00:29:43,652 あの… 今の続き あの手紙の続きは 一体…。 405 00:29:43,652 --> 00:29:47,790 お願いします! お願いします! どうか…。➡ 406 00:29:47,790 --> 00:29:52,127 お願いします! ねえ お願いだから 顔をあげて。 407 00:29:52,127 --> 00:29:55,798 私 声優になりたいんです!➡ 408 00:29:55,798 --> 00:30:00,469 でも… でも 親にも 友達にも なれるはずないって➡ 409 00:30:00,469 --> 00:30:03,138 諦めろって言われて…。 410 00:30:03,138 --> 00:30:06,041 でも 私 やっぱり 諦めきれなくて…。 411 00:30:06,041 --> 00:30:08,811 あら そう。 それで ここに…。 412 00:30:08,811 --> 00:30:11,714 とりあえず ここじゃなんだから 中に入って…。 413 00:30:11,714 --> 00:30:15,150 そんな事 今 どっちでもいい。 あの手紙の続きは…。 414 00:30:15,150 --> 00:30:17,820 あっ あなた!➡ 415 00:30:17,820 --> 00:30:20,723 この人に 私 言われたんです! 416 00:30:20,723 --> 00:30:25,494 「楽観主義も大概にしろ。 明日の スターにでもなるつもりか!」って。 417 00:30:25,494 --> 00:30:29,832 穂波さんに? いつの間に…。 418 00:30:29,832 --> 00:30:32,735 いや 全然 覚えてない! 419 00:30:32,735 --> 00:30:36,171 それで 私… 「ああ 確かに そうかも。➡ 420 00:30:36,171 --> 00:30:40,871 やるなら本気で勉強しなきゃ」って そう思って…。 421 00:30:42,845 --> 00:30:46,181 家出してきました! 422 00:30:46,181 --> 00:30:48,851 家出? 423 00:30:48,851 --> 00:30:53,851 どうか… どうか 私に朗読を教えて下さい! 424 00:30:55,724 --> 00:30:58,861 <がまと かえるの話は➡ 425 00:30:58,861 --> 00:31:03,161 この事件で うやむやに終わってしまった> 426 00:31:05,734 --> 00:31:09,872 <それにしても 謎だ。 一体 なぜ かえるくんは➡ 427 00:31:09,872 --> 00:31:12,775 大事な手紙を かたつむりという➡ 428 00:31:12,775 --> 00:31:16,745 時速わずか6mの生物に 託してしまったのだ?➡ 429 00:31:16,745 --> 00:31:19,745 うっかりにも程がある> 430 00:31:21,884 --> 00:31:27,556 <それとも そこに 何か 深い意味でもあるのか?➡ 431 00:31:27,556 --> 00:31:31,427 あのあと 手紙は…> 432 00:31:31,427 --> 00:31:34,363 手紙は どうなった!? 433 00:31:34,363 --> 00:31:37,366 えっ? て… 手紙…? 434 00:31:37,366 --> 00:31:40,135 えっ? あっ いや…。 435 00:31:40,135 --> 00:31:43,038 も… も… も… 文字列は どうなった? 436 00:31:43,038 --> 00:31:46,338 文字列…。 も… 文字列は? 437 00:32:20,209 --> 00:32:23,112 (女の子)ママ こっち こっち! 438 00:32:23,112 --> 00:32:27,549 うん? 何 何? これ これ! 439 00:32:27,549 --> 00:32:33,249 よかったね~。 あっ かえるさん お話してるね。 440 00:32:46,368 --> 00:32:50,172 もしもし。 (正規)やったぞ 穂波。➡ 441 00:32:50,172 --> 00:32:53,509 向こうの弁護士と 話がついたらしい。➡ 442 00:32:53,509 --> 00:32:57,179 嫁さんにも 子供にも 面会できるってさ。 443 00:32:57,179 --> 00:33:01,850 ほんとか? うん。 444 00:33:01,850 --> 00:33:27,076 ♬~ 445 00:33:27,076 --> 00:33:32,147 「『王様は はだかんぼだ。 なんにも着てないよ』。➡ 446 00:33:32,147 --> 00:33:35,818 すると そこにいた みんなも言いました。➡ 447 00:33:35,818 --> 00:33:40,489 『王様は はだかだ はだかの王様だ』」。 448 00:33:40,489 --> 00:33:45,360 ♬~ 449 00:33:45,360 --> 00:33:50,360 お父さん もう 学校 来なくなったよ。 450 00:33:52,101 --> 00:33:55,037 だから 安心して。 451 00:33:55,037 --> 00:33:59,337 龍太郎の事だって 私が ちゃんと見とくから。 452 00:34:01,777 --> 00:34:04,713 ありがとう。 453 00:34:04,713 --> 00:34:08,183 でも 舞は そんな事 心配しなくていいの! 454 00:34:08,183 --> 00:34:10,853 この この~! お姉ちゃんぶっちゃって。 455 00:34:10,853 --> 00:34:13,755 甘ったれのくせに。 やめてってば! 456 00:34:13,755 --> 00:34:16,725 私 ほんと うれしいんだから。 457 00:34:16,725 --> 00:34:21,425 おばあちゃんち来てから お母さん ほんと優しいんだもん。 458 00:34:23,198 --> 00:34:26,535 そう? うん。 459 00:34:26,535 --> 00:34:30,405 さっ もう寝なさい。 明日 漢字テストでしょ。 460 00:34:30,405 --> 00:34:32,808 (舞花)は~い。 461 00:34:32,808 --> 00:34:44,808 ♬~ 462 00:34:46,822 --> 00:34:50,692 (泰代)あの若い女の子 あれから どうなったんです? 463 00:34:50,692 --> 00:34:53,695 ここに 1泊して 翌日 佐久良先生が➡ 464 00:34:53,695 --> 00:34:56,832 ご両親に お話に行ったそうです。 465 00:34:56,832 --> 00:34:59,735 でも まだ 反対されているそうで。 466 00:34:59,735 --> 00:35:03,505 でも 大変よね。 声優って 狭き門なんでしょう? 467 00:35:03,505 --> 00:35:06,408 僕の友達にも 働きながら もう何年も➡ 468 00:35:06,408 --> 00:35:08,844 養成所 行ってる子いますよ。 469 00:35:08,844 --> 00:35:12,181 それにしても 最近 変な人ばっかり来るなぁ。 470 00:35:12,181 --> 00:35:15,517 あの口の悪い男の人とか。 (笑い声) 471 00:35:15,517 --> 00:35:17,452 (チャイム) 472 00:35:17,452 --> 00:35:19,452 は~い。 473 00:35:21,190 --> 00:35:24,890 えっ… 何? 474 00:35:30,199 --> 00:35:34,069 (喜巳子)あら やだ 来たわよ! 来た! ほんとだ! 475 00:35:34,069 --> 00:35:36,805 こんばんは。 476 00:35:36,805 --> 00:35:40,676 絵本は 買おうと思えば 買う事ができた。 477 00:35:40,676 --> 00:35:43,679 えっ? うん? うん…? 何の話かしら? 478 00:35:43,679 --> 00:35:46,815 がまくんだ。 でも なぜか➡ 479 00:35:46,815 --> 00:35:51,153 黙読では こう… イメージが違うように思えたんだ。 480 00:35:51,153 --> 00:35:54,489 がまくんのイメージが…。 はっ…? 481 00:35:54,489 --> 00:35:57,159 どうかしましたか? 482 00:35:57,159 --> 00:36:02,831 あの… もう一度 読んで頂けませんか? 483 00:36:02,831 --> 00:36:05,734 あの絵本の続きを。 484 00:36:05,734 --> 00:36:09,705 ああ… いや いや これから教室だし 俺なんか…。➡ 485 00:36:09,705 --> 00:36:12,174 ねえ 先生。 486 00:36:12,174 --> 00:36:15,844 いいですよ。 (2人)えっ? 487 00:36:15,844 --> 00:36:21,717 いいと思います。 福島さん もう一度 読んでもらえますか? 488 00:36:21,717 --> 00:36:26,855 はい。 そのかわり… 穂波さん➡ 489 00:36:26,855 --> 00:36:30,192 あなたも一緒に読んで下さい。 490 00:36:30,192 --> 00:36:33,492 えっ? 僕が? 491 00:36:38,467 --> 00:36:41,136 (邦夫)「それから かえるくんは➡ 492 00:36:41,136 --> 00:36:44,039 がまくんの いえへ もどりました。➡ 493 00:36:44,039 --> 00:36:48,010 がまくんは ベッドで おひるねを していました。➡ 494 00:36:48,010 --> 00:36:53,148 『がまくん きみ おきてさ おてがみが くるのを➡ 495 00:36:53,148 --> 00:36:57,486 もうちょっと まってみたら いいとおもうな」。 496 00:36:57,486 --> 00:36:59,486 い…。 497 00:37:04,359 --> 00:37:06,359 い…。 498 00:37:08,497 --> 00:37:11,197 「『いやだよ』」。 499 00:37:14,836 --> 00:37:19,508 「『ぼく もう まっているの あきあきしたよ』」。 500 00:37:19,508 --> 00:37:24,179 (邦夫)「かえるくんは まどから ゆうびんうけを見ました。➡ 501 00:37:24,179 --> 00:37:27,516 かたつむりは まだ やってきません」。 502 00:37:27,516 --> 00:37:30,216 がまくん。 503 00:37:32,120 --> 00:37:35,457 ひょっとして だれかが きみに➡ 504 00:37:35,457 --> 00:37:39,328 てがみを くれるかもしれないだろう。 505 00:37:39,328 --> 00:37:43,131 そんなこと あるものかい。 506 00:37:43,131 --> 00:37:48,431 ぼくに てがみをくれる人なんて いるとは おもえないよ。 507 00:37:51,006 --> 00:37:54,142 「『いままで だれも➡ 508 00:37:54,142 --> 00:37:57,045 おてがみ くれなかったんだぜ。➡ 509 00:37:57,045 --> 00:38:00,345 きょうだって おなじだろうよ』」。 510 00:38:02,017 --> 00:38:05,487 かえるくん➡ 511 00:38:05,487 --> 00:38:11,360 どうして きみ ずっと まどのそとを見てるの。 512 00:38:11,360 --> 00:38:16,131 だって いま ぼく➡ 513 00:38:16,131 --> 00:38:20,502 てがみを まってるんだもの。 514 00:38:20,502 --> 00:38:25,202 でも きやしないよ。 515 00:38:27,175 --> 00:38:30,175 きっと くるよ。 516 00:38:32,013 --> 00:38:38,013 だって ぼくが きみに てがみ だしたんだもの。 517 00:38:40,122 --> 00:38:43,122 きみが? 518 00:38:45,794 --> 00:38:49,464 てがみに なんて かいたの? 519 00:38:49,464 --> 00:38:52,367 ぼくは こう かいたんだ。 520 00:38:52,367 --> 00:38:55,804 「しんあいなる がまがえるくん。➡ 521 00:38:55,804 --> 00:39:00,142 ぼくは きみが ぼくの しんゆうであることを➡ 522 00:39:00,142 --> 00:39:03,044 うれしく おもっています。➡ 523 00:39:03,044 --> 00:39:07,816 きみの しんゆう かえる」。 524 00:39:07,816 --> 00:39:10,516 ああ。 525 00:39:14,156 --> 00:39:17,856 とても いい てがみだ。 526 00:39:19,828 --> 00:39:23,498 (邦夫)「それから ふたりは げんかんに でて➡ 527 00:39:23,498 --> 00:39:27,169 てがみが くるのを まっていました。➡ 528 00:39:27,169 --> 00:39:30,839 ふたりとも とても しあわせな きもちで➡ 529 00:39:30,839 --> 00:39:34,139 そこに すわっていました」。 530 00:39:37,112 --> 00:39:40,449 (邦夫)「四日たって かたつむりが➡ 531 00:39:40,449 --> 00:39:43,785 がまくんのいえに つきました。➡ 532 00:39:43,785 --> 00:39:47,122 そして かえるくんからの てがみを➡ 533 00:39:47,122 --> 00:39:50,122 がまくんに わたしました」。 534 00:39:53,995 --> 00:39:57,766 (邦夫)「てがみをもらって がまくんは➡ 535 00:39:57,766 --> 00:40:01,136 とても よろこびました」。 536 00:40:01,136 --> 00:40:06,007 ♬~ 537 00:40:06,007 --> 00:40:08,810 おしまい。 538 00:40:08,810 --> 00:40:11,480 (拍手) 539 00:40:11,480 --> 00:40:14,382 いいですね。 とても よかったです。 540 00:40:14,382 --> 00:40:17,819 福島さん 間の取り方も よかったですし➡ 541 00:40:17,819 --> 00:40:20,489 声のトーンも安定してきましたね。 542 00:40:20,489 --> 00:40:23,158 ほんとですか? いや~ よかったな。 543 00:40:23,158 --> 00:40:26,458 穂波さんも すごく よかったですよ。 544 00:40:28,830 --> 00:40:31,733 穂波さんも よかったわよねぇ。 545 00:40:31,733 --> 00:40:35,504 うん。 気持ちが伝わったし それに やっぱり声がいい。 546 00:40:35,504 --> 00:40:38,406 いや… 現実には どこにも➡ 547 00:40:38,406 --> 00:40:41,376 こんな お人よしの 友達なんかいない。 548 00:40:41,376 --> 00:40:46,376 がまがえるのもとに 永遠に 手紙なんか届く訳がないだろう。 549 00:40:51,853 --> 00:40:55,153 そうかもしれませんね。 550 00:40:57,192 --> 00:41:02,864 現実には こんな楽しい事 ちっとも ないかもしれません。 551 00:41:02,864 --> 00:41:05,767 でも ないと分かっていても➡ 552 00:41:05,767 --> 00:41:09,738 それでも 人は どこかに きっと こんな気持ちが➡ 553 00:41:09,738 --> 00:41:13,508 こんな温かな絆が あるんじゃないかって➡ 554 00:41:13,508 --> 00:41:19,214 考えずにいられないんです。 願わずにいられないんです。 555 00:41:19,214 --> 00:41:25,086 信じたいんです。 人生は そんなに悪くないって。 556 00:41:25,086 --> 00:41:30,559 ♬~ 557 00:41:30,559 --> 00:41:34,162 だから… 大人にこそ➡ 558 00:41:34,162 --> 00:41:38,033 こんな本が 必要なのかもしれません。 559 00:41:38,033 --> 00:42:00,855 ♬~ 560 00:42:00,855 --> 00:42:04,192 ねえ お父さん これ読んで。 561 00:42:04,192 --> 00:42:08,530 手をつないで ジャンプして 空を飛ぶ。 562 00:42:08,530 --> 00:42:12,230 ハッ 重力無視にも程がある。 563 00:42:14,869 --> 00:42:18,740 (邦夫)おう! さっきは どうも。 564 00:42:18,740 --> 00:42:22,544 なに 一人で たそがれてんだよ。 565 00:42:22,544 --> 00:42:26,881 あっ いや… かたつむりが歩いた 四日という長さについて➡ 566 00:42:26,881 --> 00:42:30,218 考えてました。 (笑い声) 567 00:42:30,218 --> 00:42:35,490 面白い人だね。 はい どうぞ。 どうも。 568 00:42:35,490 --> 00:42:39,828 穂波さん… だっけ? はい。 569 00:42:39,828 --> 00:42:43,164 あっ お子さん おいくつなんですか? 570 00:42:43,164 --> 00:42:48,837 お子さん? いや いねえよ。 あっ 女房ならいるけど。 571 00:42:48,837 --> 00:42:53,174 いや… 絵本を選んでたんで。 572 00:42:53,174 --> 00:42:57,045 おう… 女房に読んでやるんだよ。 573 00:42:57,045 --> 00:43:00,048 今まで 藤沢周平とか 芥川とか➡ 574 00:43:00,048 --> 00:43:03,184 そのへん読んだの 送ってやってたんだけど➡ 575 00:43:03,184 --> 00:43:06,855 もっと気楽に聞けるのがいいって 言われちゃってさ。 576 00:43:06,855 --> 00:43:09,758 よ… よ… 読んで 送る? 577 00:43:09,758 --> 00:43:13,728 おう 俺ぁ 船乗りなんだ。 578 00:43:13,728 --> 00:43:17,198 1回 出港したら 3か月は 船の上だ。 579 00:43:17,198 --> 00:43:20,535 先月 ちょうど 帰ってきたところでさ。 580 00:43:20,535 --> 00:43:23,438 船乗り…。 おう! 581 00:43:23,438 --> 00:43:26,738 船乗りのクニーって呼んでくれ! 582 00:43:29,878 --> 00:43:32,578 よろしく。 583 00:43:37,152 --> 00:43:41,489 え~ 私は 柏原喜巳子と言います。 584 00:43:41,489 --> 00:43:45,360 地域のボランティアで 朗読や読み聞かせをやっていて➡ 585 00:43:45,360 --> 00:43:48,830 もっと うまくなりたいと思って 入ったの。 586 00:43:48,830 --> 00:43:51,499 もう2年の古株です。 587 00:43:51,499 --> 00:43:55,199 柏原さんに 古株なんて言われたら困るよ。 588 00:43:56,838 --> 00:44:02,711 熊川絵里です。 OLやってます。 はい 次。 589 00:44:02,711 --> 00:44:05,847 河合雄一です。 えっと ここに入って➡ 590 00:44:05,847 --> 00:44:09,184 まだ3か月なんですけど。 まだ そんなもんだっけ? 591 00:44:09,184 --> 00:44:12,087 ずっと昔から いる気がするわよ。 ねえ? 592 00:44:12,087 --> 00:44:16,858 佐久良先生の かっこよさと 京子先生の美しさに ほれて➡ 593 00:44:16,858 --> 00:44:21,196 朗読に ハマっちゃってます。 またまた。 594 00:44:21,196 --> 00:44:24,196 じゃあ 磯崎さん。 595 00:44:26,067 --> 00:44:29,537 磯崎泰代と言います。 596 00:44:29,537 --> 00:44:33,808 私は… と言いたいところだけど➡ 597 00:44:33,808 --> 00:44:37,145 名前以外のプライバシーを 言う気はありません。 598 00:44:37,145 --> 00:44:39,845 それより… どうぞ。 599 00:44:41,483 --> 00:44:44,385 えっ? 自己紹介。➡ 600 00:44:44,385 --> 00:44:48,823 まだ みんな あなたの事を知らないわ。 601 00:44:48,823 --> 00:45:01,836 ♬~ 602 00:45:01,836 --> 00:45:05,173 穂波 孝…。 603 00:45:05,173 --> 00:45:08,076 数学者です。 604 00:45:08,076 --> 00:45:16,376 ♬~ 605 00:45:26,194 --> 00:45:31,065 何度も言うが 僕は離婚をする気はない。 606 00:45:31,065 --> 00:45:33,065 OK。 607 00:45:37,472 --> 00:45:43,144 どうにか 元どおりの家族に 戻りたいと思ってる。 608 00:45:43,144 --> 00:45:48,016 だから… 頼む。 609 00:45:48,016 --> 00:45:52,821 そういうふうに話が進むように…。 610 00:45:52,821 --> 00:45:54,756 (ノック) 611 00:45:54,756 --> 00:45:57,456 (北里)お待たせしました。 612 00:46:00,161 --> 00:46:15,510 ♬~ 613 00:46:15,510 --> 00:46:18,847 お座り下さい。 614 00:46:18,847 --> 00:46:21,547 お久しぶり。 615 00:46:23,718 --> 00:46:27,018 久しぶりって…。 616 00:46:29,490 --> 00:46:32,490 か~わいいなぁ。 617 00:46:34,128 --> 00:46:36,128 (せきばらい) 618 00:46:38,466 --> 00:46:41,803 舞花と龍太郎は どこだ? 619 00:46:41,803 --> 00:46:45,473 子供たちなら来ないわよ。 620 00:46:45,473 --> 00:46:47,773 来ない? 621 00:46:49,811 --> 00:46:54,682 さあ 早速 話を始めましょう。 622 00:46:54,682 --> 00:47:10,131 ♬~ 623 00:47:10,131 --> 00:47:13,034 一人でいるべきよ 一生。 624 00:47:13,034 --> 00:47:16,838 あなたには 一生 人の気持ちなんか分かんない。 625 00:47:16,838 --> 00:47:19,507 お前には失望してばっかりだ。 626 00:47:19,507 --> 00:47:22,410 あんなに憎まれるなんて…。 怖くない! 627 00:47:22,410 --> 00:47:26,180 雨にも負けず 風にも負けず。 628 00:47:26,180 --> 00:47:30,852 誰かに伝えたいと思う気持ち。 それが大切なんです。 629 00:47:30,852 --> 00:47:38,552 ♬「ありのままの言葉で あなたを愛したいの」 630 00:47:40,662 --> 00:47:45,800 ♬「目を逸らせば幸せを 演じられるの?」 631 00:47:45,800 --> 00:47:50,471 ♬「Ah ため息でごまかしても この胸は痛い」 632 00:47:50,471 --> 00:47:55,343 ♬「うまく言えない感情を 持て余すほど」 633 00:47:55,343 --> 00:48:00,481 ♬「Ah つよがり見透かすように 月が覗いてる」 634 00:48:00,481 --> 00:48:04,819 ♬「心と言葉はいつも」 635 00:48:04,819 --> 00:48:07,722 ♬「揺れて 離れて 絡んで 逃げて」 636 00:48:07,722 --> 00:48:10,692 ♬「傷つけたのに 傷つく」 637 00:48:10,692 --> 00:48:15,163 ♬「あなたのひと言だけで」 638 00:48:15,163 --> 00:48:17,832 ♬「この一瞬も永遠になるのに」 639 00:48:17,832 --> 00:48:20,501 ♬「聞きたいこと 聞けない」 640 00:48:20,501 --> 00:48:25,173 ♬「愛してるなんて 先に言わせないで」 641 00:48:25,173 --> 00:48:29,844 ♬「キスより あなたの声 聞かせて」 642 00:48:29,844 --> 00:48:32,747 ♬「何を足しても引いても違った」 643 00:48:32,747 --> 00:48:37,118 ♬「いいわけなんて いらないの今は」 644 00:48:37,118 --> 00:48:40,021 ♬「'Cause I need your love」 645 00:48:40,021 --> 00:48:44,792 ♬「愛してほしいって言うのは 虚しくて」 646 00:48:44,792 --> 00:48:49,664 ♬「あなたへ言葉をただ探すの」 647 00:48:49,664 --> 00:48:53,134 ♬「掛けちがってたセリフじゃ」 648 00:48:53,134 --> 00:48:57,434 ♬「この夜さえ 満たせないの」 649 00:50:41,342 --> 00:50:48,042 世の中には 足元を輝かせる事に 勝負を懸ける人たちがいる。 650 00:50:49,684 --> 00:50:52,520 ハンチング帽に 蝶ネクタイ。 651 00:50:52,520 --> 00:50:58,220 今や 珍しい光景となった 路上の靴磨き。 652 00:51:00,261 --> 00:51:05,561 働く男たちが 多忙な合間を縫って 駆け込んでくる。