1 00:02:11,031 --> 00:02:31,051 ♬~ 2 00:02:31,051 --> 00:02:51,071 ♬~ 3 00:02:51,071 --> 00:03:11,024 ♬~ 4 00:03:11,024 --> 00:03:31,044 ♬~ 5 00:03:31,044 --> 00:03:41,044 ♬~ 6 00:04:22,028 --> 00:04:25,028 (己之吉の悲鳴) 7 00:04:27,033 --> 00:04:32,038 (己之吉)うわーっ! 殺される! 助けてくれ!➡ 8 00:04:32,038 --> 00:04:35,041 うわーっ! 9 00:04:35,041 --> 00:04:37,041 (市三郎)えい! 10 00:04:39,045 --> 00:04:41,047 (伝十郎)だーっ! (己之吉)うわーっ! 11 00:04:41,047 --> 00:04:44,050 (伝十郎)ハハハ… 12 00:04:44,050 --> 00:04:46,052 (市三郎)おい (伝十郎)おう 13 00:04:46,052 --> 00:04:48,052 (市三郎)せえの! 14 00:04:50,056 --> 00:04:52,058 (伝十郎・市三郎)せえの よいしょ 15 00:04:52,058 --> 00:04:56,997 (己之吉)うわーっ! (市三郎)ヘヘヘ… ざまあ見ろい! 16 00:04:56,997 --> 00:04:59,997 (伝十郎) ざまあ見やがれ! ハハハ… 17 00:05:03,003 --> 00:05:06,006 (伝十郎)止まれよ 18 00:05:06,006 --> 00:05:08,008 てめえ 一体 何者だい 19 00:05:08,008 --> 00:05:12,012 (市三郎)止まれ 止まらねえかい! 20 00:05:12,012 --> 00:05:15,015 おう! てめえ おしか?➡ 21 00:05:15,015 --> 00:05:17,017 何しに来たかと聞いてるんでい! 22 00:05:17,017 --> 00:05:21,021 (市三郎)ほう 胴太貫か 骨を斬っても 刃こぼれせず➡ 23 00:05:21,021 --> 00:05:25,025 馬上でも 自由自在に使える戦場刀だ➡ 24 00:05:25,025 --> 00:05:28,028 いい物 持ってやがるぜ こいつは 俺が もらっとくぜ➡ 25 00:05:28,028 --> 00:05:30,030 ハハハ… 26 00:05:30,030 --> 00:05:33,033 (伝十郎)おうおう おうおう 何とか言わねえかい!➡ 27 00:05:33,033 --> 00:05:36,036 返事をしねえと このガキの首っ玉 28 00:05:36,036 --> 00:05:40,040 (一刀)この 郷森宿は へんぴな湯治場ながら➡ 29 00:05:40,040 --> 00:05:42,042 体に よく利くと聞いてきた 30 00:05:42,042 --> 00:05:44,044 (伝十郎)フン まあ いいや➡ 31 00:05:44,044 --> 00:05:47,047 今更 帰るったってな 逃がしゃしねえんだよ➡ 32 00:05:47,047 --> 00:05:50,050 てめえは あいつの死ぬところを見たんだぞ 33 00:05:50,050 --> 00:05:52,052 まあ ついてこい 34 00:05:52,052 --> 00:05:55,055 ヘヘヘ… おら! 35 00:05:55,055 --> 00:05:57,991 お前も よっぽど運の悪い男だぜ 36 00:05:57,991 --> 00:05:59,993 親子して 地獄に湯治に来るなんざ➡ 37 00:05:59,993 --> 00:06:04,993 ハハッ 全く 念が入ってら ハハハ… 38 00:06:23,016 --> 00:06:26,016 (おかよ)助けて! 39 00:06:32,025 --> 00:06:35,028 (岩五郎)ヘヘヘ… 40 00:06:35,028 --> 00:06:37,030 (おかよ)助けて! 41 00:06:37,030 --> 00:06:41,034 (岩五郎)ヘヘヘ… (おかよ)助けて! 42 00:06:41,034 --> 00:06:44,037 (子分)はい とっと… (子分)ハハハ… 43 00:06:44,037 --> 00:06:47,040 助けて!➡ 44 00:06:47,040 --> 00:06:50,043 誰か➡ 45 00:06:50,043 --> 00:06:54,047 ああーっ!➡ 46 00:06:54,047 --> 00:06:56,983 助けて!➡ 47 00:06:56,983 --> 00:06:59,986 あーっ!➡ 48 00:06:59,986 --> 00:07:02,989 助けて! 49 00:07:02,989 --> 00:07:06,993 (岩五郎)そら (おかよ)誰か! 50 00:07:06,993 --> 00:07:10,997 ああーっ! 51 00:07:10,997 --> 00:07:12,999 (かね)やめて 万吉 お前が殺される! 52 00:07:12,999 --> 00:07:15,001 (万吉)おっかあ 離してくれ (かね)あいつらに逆らうと➡ 53 00:07:15,001 --> 00:07:17,003 この村の人が 皆殺しにされるんだよ 54 00:07:17,003 --> 00:07:20,006 (万吉)おかよを助けるんだ 離してくれ!➡ 55 00:07:20,006 --> 00:07:23,006 おっかあ 離してくれ! 56 00:07:26,012 --> 00:07:28,014 (与市)地獄じゃ 地獄じゃ!➡ 57 00:07:28,014 --> 00:07:34,020 女は みんな あいつらに みんな あいつらに取り殺される 58 00:07:34,020 --> 00:07:36,020 (おかよ)キャーッ! 59 00:07:39,025 --> 00:07:43,029 ≪(彦作)や… やめてくれ やめてくれ!➡ 60 00:07:43,029 --> 00:07:46,029 おかよ! おかよ! 61 00:07:50,036 --> 00:07:54,040 (彦作)この野郎 この人でなし!➡ 62 00:07:54,040 --> 00:07:56,976 うわっ! ああ… あーっ!➡ 63 00:07:56,976 --> 00:08:00,980 お… 鬼め! 64 00:08:00,980 --> 00:08:02,980 (三次)フン! たあいもねえ 65 00:08:04,984 --> 00:08:06,984 よっこらしょと 66 00:08:14,994 --> 00:08:18,998 (女性)キャーッ! 何すんのよ! 67 00:08:18,998 --> 00:08:22,001 (女性)やめて! 68 00:08:22,001 --> 00:08:24,003 助けて! 69 00:08:24,003 --> 00:08:44,023 ♬~ 70 00:08:44,023 --> 00:08:49,028 ♬~ 71 00:08:49,028 --> 00:08:51,030 (伝十郎) 湯治に来たっていうからね➡ 72 00:08:51,030 --> 00:08:53,030 引っ張ってきやしたぜ 73 00:08:56,970 --> 00:08:58,972 (伝十郎)この野郎ね 己之吉やったとこ➡ 74 00:08:58,972 --> 00:09:01,975 見やがったんで 逃がすわけにはいかねえしね 75 00:09:01,975 --> 00:09:06,975 こいつは取り上げといたし ガキ連れだから どうってことも 76 00:09:13,987 --> 00:09:18,992 (入道)どっかで 会ったことがあるようだな お主と 77 00:09:18,992 --> 00:09:20,994 (入道)どうだ?➡ 78 00:09:20,994 --> 00:09:24,998 どうも 見覚えがあるような気がするが 79 00:09:24,998 --> 00:09:27,000 私には 覚えがない 80 00:09:27,000 --> 00:09:31,000 (入道)そうか では わしの思い違いかな 81 00:09:34,007 --> 00:09:36,007 (入道)どうも そうでないような気がするが 82 00:09:38,011 --> 00:09:40,013 (紋之介)フフッ➡ 83 00:09:40,013 --> 00:09:44,017 こいつ 胴太貫なんか持ってやがるから➡ 84 00:09:44,017 --> 00:09:46,019 少しは できると思ったが➡ 85 00:09:46,019 --> 00:09:48,021 最初の杯に 気ぃ取られてるようじゃ➡ 86 00:09:48,021 --> 00:09:50,021 さっぱりだな 87 00:09:56,029 --> 00:09:58,029 (紋之介)ヘヘヘッ 88 00:09:59,966 --> 00:10:03,970 (紋之介)フフフ…➡ 89 00:10:03,970 --> 00:10:08,975 いいか? 少しでも 俺たちに逆らうとな➡ 90 00:10:08,975 --> 00:10:12,979 ガキと てめえの喉笛へ この飛苦内 たたっ込むぞ➡ 91 00:10:12,979 --> 00:10:15,982 フフフ… 92 00:10:15,982 --> 00:10:18,985 よし 湯小屋へ連れてけ 93 00:10:18,985 --> 00:10:20,987 (市三郎・伝十郎)へい 94 00:10:20,987 --> 00:10:22,987 (市三郎)おい! (伝十郎)おう! 95 00:10:24,991 --> 00:10:28,991 (男性たち)ハハハ… 96 00:10:36,002 --> 00:10:40,006 (左近)できるな あの男 97 00:10:40,006 --> 00:10:43,009 (紋之介)何? 98 00:10:43,009 --> 00:10:46,012 お主の飛苦内にも 動ずることなく➡ 99 00:10:46,012 --> 00:10:48,014 じっと そこに立っていた 100 00:10:48,014 --> 00:10:52,018 いや やつの目だ 101 00:10:52,018 --> 00:10:56,022 まるで 水でも見るように じっと お主を見ていた 102 00:10:56,022 --> 00:11:00,022 少なくとも お主よりは できそうだな 103 00:11:01,961 --> 00:11:03,963 (紋之介)よーし 104 00:11:03,963 --> 00:11:05,963 よさんか 紋之介 105 00:11:08,968 --> 00:11:10,970 (紋之介)柵さん➡ 106 00:11:10,970 --> 00:11:14,974 そいじゃ 俺の飛苦内が ばかにされたってのか? 107 00:11:14,974 --> 00:11:16,976 そうは言わん 108 00:11:16,976 --> 00:11:21,981 ただ 恐ろしく静かな目で お主を見ていた 109 00:11:21,981 --> 00:11:26,986 俺は ただ ありのままを言ったまでだ 110 00:11:26,986 --> 00:11:29,989 よし 111 00:11:29,989 --> 00:11:34,994 それほど できる男かどうか 俺が試してやる! 112 00:11:34,994 --> 00:11:37,997 紋之介! (左近)頭➡ 113 00:11:37,997 --> 00:11:41,000 好きなように させておいた方がいい 114 00:11:41,000 --> 00:11:45,004 よほど できる男なら面倒だ 115 00:11:45,004 --> 00:11:48,004 始末するんなら 早い方がいい 116 00:11:55,014 --> 00:11:57,014 (大五郎)ちゃん! 117 00:12:00,019 --> 00:12:04,023 (伝十郎)女房は どうしたい ええ? 逃げられちまったのか?➡ 118 00:12:04,023 --> 00:12:07,026 ハハッ 浪人じゃな➡ 119 00:12:07,026 --> 00:12:11,030 まともに食えやしねえから 女だって 居つかねえや➡ 120 00:12:11,030 --> 00:12:14,033 ええ? 捨てちまえばいいじゃねえかよ➡ 121 00:12:14,033 --> 00:12:17,036 そんなガキ それを連れて歩くなんて➡ 122 00:12:17,036 --> 00:12:20,039 てめえも 酔狂な男だな ああ? 123 00:12:20,039 --> 00:12:22,041 (市三郎)お前も 俺たちが➡ 124 00:12:22,041 --> 00:12:24,043 とびっちょだってことは 察してるんだろ➡ 125 00:12:24,043 --> 00:12:26,045 その 俺たちに逆らえば➡ 126 00:12:26,045 --> 00:12:29,048 どうなるかっていうことも よく覚えとくんだな 127 00:12:29,048 --> 00:12:32,051 (伝十郎・市三郎)ハハハ… 128 00:12:32,051 --> 00:12:35,054 (戸の開く音) 129 00:12:35,054 --> 00:12:38,057 (伝十郎)入ろよ➡ 130 00:12:38,057 --> 00:12:42,061 おう 相客だ (茂平)へい 131 00:12:42,061 --> 00:12:44,063 (伝十郎)ああ じじい (茂平)へい 132 00:12:44,063 --> 00:12:48,067 (伝十郎)おう この野郎がな 案外 てめえたち百姓の➡ 133 00:12:48,067 --> 00:12:51,070 味方になってくれるかも しれねえぞ ええ?➡ 134 00:12:51,070 --> 00:12:55,074 せいぜい 頼んでみんだな えっ? ハハハ…➡ 135 00:12:55,074 --> 00:12:57,074 上がれよ! 136 00:13:02,014 --> 00:13:04,014 (伝十郎)おう 137 00:13:24,036 --> 00:13:28,040 (金八)今でも 狭いのによ 今度は ガキ連れだ➡ 138 00:13:28,040 --> 00:13:32,044 寝小便でもされてみろ 布団が もう… 139 00:13:32,044 --> 00:13:34,046 (お仙)辺り構わず その辺でする➡ 140 00:13:34,046 --> 00:13:36,048 お前さんの えて公よりは ましだろうよ 141 00:13:36,048 --> 00:13:38,050 (金八)何だと!➡ 142 00:13:38,050 --> 00:13:41,053 俺の太郎はな ちゃんと しつけは厳しくしてあるんだ➡ 143 00:13:41,053 --> 00:13:44,056 ヘッ 所構わず けつまくる いんばいの お前なんかより… 144 00:13:44,056 --> 00:13:47,059 (辰の市)まあまあ そう とがらなくったって 145 00:13:47,059 --> 00:13:53,065 触れ合う袖も 多生の縁って いうじゃございませんか ヘヘヘ… 146 00:13:53,065 --> 00:13:58,004 もし 今いらしたお方 147 00:13:58,004 --> 00:14:02,008 ははあ どうも お侍様のようでございますね 148 00:14:02,008 --> 00:14:05,011 ヘヘヘ… 私は その匂いで分かりますもんで 149 00:14:05,011 --> 00:14:07,013 いかかでございましょう 150 00:14:07,013 --> 00:14:09,015 おひとつ あの お肩など こう おもみしまして 151 00:14:09,015 --> 00:14:12,018 (源次)やめといた方がいいぜ お侍さん➡ 152 00:14:12,018 --> 00:14:14,020 こいつはな 肩をもむようなふりをして➡ 153 00:14:14,020 --> 00:14:17,023 人の懐を狙いやがる ハハハッ➡ 154 00:14:17,023 --> 00:14:19,025 うっかり寝てると 首まで かこうって寸法だ 155 00:14:19,025 --> 00:14:21,027 (辰の市)何を言うんだい!➡ 156 00:14:21,027 --> 00:14:23,029 そういう お前こそ ごまのはえじゃねえか➡ 157 00:14:23,029 --> 00:14:26,032 ゆうべだって 私のたばこ入れを こっそり盗んでさ! 158 00:14:26,032 --> 00:14:28,034 (源次)そら あの次郎吉つぁんよ➡ 159 00:14:28,034 --> 00:14:33,039 ごまのはえなら 向こうのは本職だ 俺は こう見えても れっきとした… 160 00:14:33,039 --> 00:14:36,042 (お仙)やくざに 「れっきとした」もないもんだろ 161 00:14:36,042 --> 00:14:38,044 (金八)やめてくれ もう! 162 00:14:38,044 --> 00:14:42,048 (金八)ああ 俺は 何で こんな所に来ちまったんだろう 163 00:14:42,048 --> 00:14:45,051 逃げ出そうにも 見張りがいる 164 00:14:45,051 --> 00:14:49,055 お侍さんがいるから 少しは 力になってくれるかと思えば➡ 165 00:14:49,055 --> 00:14:51,057 労がい病みに ガキ連れだ! 166 00:14:51,057 --> 00:14:53,059 ああ! 167 00:14:53,059 --> 00:14:56,996 俺は なんて運が悪いんだ 168 00:14:56,996 --> 00:14:59,999 本当だよ 金八つぁん 169 00:14:59,999 --> 00:15:03,002 どうして こう 世の中は真っ暗でよ 170 00:15:03,002 --> 00:15:06,005 (源次)てめえなんざ はなっから真っ暗じゃねえかよ 171 00:15:06,005 --> 00:15:09,008 ちくしょう! どうして こんな弱い かわいそうな私を➡ 172 00:15:09,008 --> 00:15:12,011 なぶり者に… (源次)ほえろほえろ どめくらめ 173 00:15:12,011 --> 00:15:14,013 (源次)野郎 174 00:15:14,013 --> 00:15:18,017 (鉄幹)2人とも よさないか 175 00:15:18,017 --> 00:15:21,020 (鉄幹)フッ ほれほれ アハハ… 176 00:15:21,020 --> 00:15:26,020 (鉄幹)いや 無邪気なもんだ それ もう少し もう少し 177 00:15:35,034 --> 00:15:39,034 (一同)ハハハ… 178 00:15:50,049 --> 00:15:54,053 (紋之介) てめえと 差しで勝負してえ➡ 179 00:15:54,053 --> 00:15:56,989 立てよ➡ 180 00:15:56,989 --> 00:15:59,992 立てよ!➡ 181 00:15:59,992 --> 00:16:01,992 立て! 182 00:16:04,997 --> 00:16:09,997 (紋之介)野郎 この立て! 183 00:16:14,006 --> 00:16:16,008 (僧源)ヘヘッ 184 00:16:16,008 --> 00:16:32,024 ♬~ 185 00:16:32,024 --> 00:16:34,024 そうかい 186 00:16:37,029 --> 00:16:40,032 ガキが どうなっても いいってんだな?➡ 187 00:16:40,032 --> 00:16:44,032 てめえがやらなきゃ このガキを 188 00:16:46,038 --> 00:16:49,041 お待ちよ 189 00:16:49,041 --> 00:16:51,043 (紋之介)何? 190 00:16:51,043 --> 00:16:54,046 いいかげんにしたらどうなんだい 191 00:16:54,046 --> 00:16:58,984 あんたたち とびっちょと 勝負するばかが どこにいるのさ 192 00:16:58,984 --> 00:17:03,984 そんなことすりゃ 自分から 命を捨てるようなもんじゃないか 193 00:17:06,992 --> 00:17:08,994 その人はね➡ 194 00:17:08,994 --> 00:17:11,997 いくら 尾羽打ち枯らした浪人でも お侍だよ 195 00:17:11,997 --> 00:17:16,001 その お侍が みんなの前で立ち会うのは 嫌だ➡ 196 00:17:16,001 --> 00:17:22,007 許してくれ 助けてくれなんて 言えるわけがないじゃないのさ➡ 197 00:17:22,007 --> 00:17:25,010 だから 目をつむって されるままになってるんじゃないか 198 00:17:25,010 --> 00:17:28,013 (お仙)許しておやりよ 199 00:17:28,013 --> 00:17:33,018 第一 子供をいたぶって 立ち合わせようなんて➡ 200 00:17:33,018 --> 00:17:35,018 大人気ないんじゃないのかい? 201 00:17:38,023 --> 00:17:40,025 (紋之介)ほう➡ 202 00:17:40,025 --> 00:17:44,025 いんばいのわりにしちゃ おつなこと言うじゃねえか 203 00:17:54,039 --> 00:17:56,976 (紋之介)よし➡ 204 00:17:56,976 --> 00:17:59,979 勘弁してやるよ 205 00:17:59,979 --> 00:18:01,981 そのかわり➡ 206 00:18:01,981 --> 00:18:04,984 その腰抜けと つるみっこ してもらおうじゃねえか 207 00:18:04,984 --> 00:18:07,984 (お仙)何だって!? (紋之介)つるみっこだよ! 208 00:18:09,989 --> 00:18:12,992 ゆっくり見物さしてもらうぜ 209 00:18:12,992 --> 00:18:15,995 (岩五郎)ヘヘヘ… そいつは お前 いいじゃねえかよ 210 00:18:15,995 --> 00:18:17,997 こいつは見ものだ ハハッ 211 00:18:17,997 --> 00:18:23,002 (お仙)ばかにおしでないよ! 嫌なこった 誰が! 212 00:18:23,002 --> 00:18:27,006 お仙 お前は 体 売るのが商売じゃねえか 213 00:18:27,006 --> 00:18:30,009 おまけに ほれたと見せかけて 巾着をかっ払う➡ 214 00:18:30,009 --> 00:18:34,013 その おはこの床技ってのを 見せてもらおうじゃねえか 215 00:18:34,013 --> 00:18:36,015 (お仙)誰が ちきしょう 216 00:18:36,015 --> 00:18:39,018 (紋之介)嫌だってえのか? 217 00:18:39,018 --> 00:18:42,018 死んだって (紋之介)そうか 218 00:18:45,024 --> 00:18:47,024 じゃ 死ね 219 00:18:49,028 --> 00:18:51,028 やるのか やらねえのか! 220 00:18:54,033 --> 00:18:58,033 おやりよ 何だい こんな物 221 00:18:59,972 --> 00:19:01,972 何? 222 00:19:04,977 --> 00:19:06,979 (紋之介)てめえ! 223 00:19:06,979 --> 00:19:08,979 待て 224 00:19:39,011 --> 00:19:43,015 まさか あんた 225 00:19:43,015 --> 00:19:56,962 ♬~ 226 00:19:56,962 --> 00:20:00,966 (紋之介)フフフ… 227 00:20:00,966 --> 00:20:12,978 ♬~ 228 00:20:12,978 --> 00:20:15,981 そう 229 00:20:15,981 --> 00:20:18,984 私のような女でよかったら 230 00:20:18,984 --> 00:20:39,004 ♬~ 231 00:20:39,004 --> 00:20:58,958 ♬~ 232 00:20:58,958 --> 00:21:12,972 ♬~ 233 00:21:12,972 --> 00:21:14,974 (岩五郎)ヘヘヘ…➡ 234 00:21:14,974 --> 00:21:18,978 生娘みたいな面してるぜ (市三郎)人助けのつもりでよ➡ 235 00:21:18,978 --> 00:21:22,982 観音様みたいな気持ちに なったんだろうよ 236 00:21:22,982 --> 00:21:26,982 (伝十郎)ぬれ観音ってわけだ! (一同)ハハハ… 237 00:21:30,990 --> 00:21:34,994 (一同)ハハハ… (岩五郎)いいぞ おい 238 00:21:34,994 --> 00:21:55,014 ♬~ 239 00:21:55,014 --> 00:22:15,034 ♬~ 240 00:22:15,034 --> 00:22:30,034 ♬~ 241 00:22:37,056 --> 00:22:56,075 ♬~ 242 00:22:56,075 --> 00:22:59,011 (鉄幹)ハァー 地獄じゃ 243 00:22:59,011 --> 00:23:04,016 地獄じゃ 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏… 244 00:23:04,016 --> 00:23:08,020 (金八)やめてくれ! くそ坊主! 245 00:23:08,020 --> 00:23:10,022 こんなときに お題目を上げられちゃ➡ 246 00:23:10,022 --> 00:23:13,025 ますます心細くなって 生きた心地が… 247 00:23:13,025 --> 00:23:18,025 でも どうせ このままじゃ 生き地獄 248 00:23:20,032 --> 00:23:24,036 ねえ あいつら引き揚げていくときは➡ 249 00:23:24,036 --> 00:23:27,036 一体 どうなるんでございましょうね 250 00:23:30,042 --> 00:23:33,045 (辰の市) この湯小屋にいる湯治客は➡ 251 00:23:33,045 --> 00:23:36,048 私たちだけでございますが➡ 252 00:23:36,048 --> 00:23:39,051 宿の中には 何十人っていう➡ 253 00:23:39,051 --> 00:23:42,054 土地の百姓さんたちが いるんでございます 254 00:23:42,054 --> 00:23:47,059 まさか みんな殺していくような そんな殺生なことは ねえ? 255 00:23:47,059 --> 00:23:50,062 (次郎吉)いや 多分 皆殺しになるだろう 256 00:23:50,062 --> 00:23:55,067 (辰の市)そ… そんな どうしてでございます 257 00:23:55,067 --> 00:23:59,004 (次郎吉)やつら 知ってのとおりの とびっちょだ➡ 258 00:23:59,004 --> 00:24:02,007 その とびっちょが こんな へんぴな所へ来やがったのは➡ 259 00:24:02,007 --> 00:24:05,010 寒い冬を過ごすためと➡ 260 00:24:05,010 --> 00:24:07,012 所々方々で働いた 悪事のほとぼりを➡ 261 00:24:07,012 --> 00:24:09,012 この山ん中で冷ますためだ 262 00:24:16,021 --> 00:24:19,024 (次郎吉)言うまでもねえが➡ 263 00:24:19,024 --> 00:24:22,027 とびっちょは 押し込み強盗に 人殺し➡ 264 00:24:22,027 --> 00:24:25,030 火付けに 女さらいで 諸国を食い詰めた浪人➡ 265 00:24:25,030 --> 00:24:29,034 無宿者 島帰りの前科者が➡ 266 00:24:29,034 --> 00:24:31,036 独りでいるよりは 徒党を組んだ方が➡ 267 00:24:31,036 --> 00:24:36,041 仕事がしやすいからって 集まり 膨れ上がった連中だ 268 00:24:36,041 --> 00:24:40,045 (次郎吉)まるで 地獄から来た 鬼よりも恐ろしい連中だ 269 00:24:40,045 --> 00:24:45,050 その上 やつらの首には 何百両って賞金が懸かっている 270 00:24:45,050 --> 00:24:49,054 つまり 賞金首の集まりってわけよ 271 00:24:49,054 --> 00:24:53,058 でもよ 俺が ここへ来る前に➡ 272 00:24:53,058 --> 00:24:56,061 ちらっと 旅の薬屋に聞いたんだが➡ 273 00:24:56,061 --> 00:24:58,997 その賞金首を狙って 追っている➡ 274 00:24:58,997 --> 00:25:02,000 十二支組っていうのが いるそうじゃねえか➡ 275 00:25:02,000 --> 00:25:05,003 子 丑 寅の あの えとよ➡ 276 00:25:05,003 --> 00:25:09,007 何でも その十二支組には 侍や 浪人崩れ➡ 277 00:25:09,007 --> 00:25:13,011 中には 坊主や やくざまがいの やつもいるそうだが➡ 278 00:25:13,011 --> 00:25:17,015 恐ろしく 腕の立つ 今までの賞金首を➡ 279 00:25:17,015 --> 00:25:20,015 全部かっさらった すご腕だというぜ 280 00:25:22,020 --> 00:25:27,025 (金八)それに比べて ここにも 坊主に やくざに 侍➡ 281 00:25:27,025 --> 00:25:29,027 おまけに浪人までいやがるが➡ 282 00:25:29,027 --> 00:25:35,027 どいつも こいつも あーあ 283 00:25:37,035 --> 00:25:41,039 俺は なんて ついてねえんだ➡ 284 00:25:41,039 --> 00:25:45,043 なあ 太郎 俺には お前だけだぜ➡ 285 00:25:45,043 --> 00:25:49,047 なあ 太郎 死ぬときは お前と一緒だぜ➡ 286 00:25:49,047 --> 00:25:54,052 長い間 苦労を掛けたな 287 00:25:54,052 --> 00:25:57,990 (辰の市)金八さん あっしだっていますよ➡ 288 00:25:57,990 --> 00:26:01,994 お前さんが死ぬときはね あっしも一緒にね 289 00:26:01,994 --> 00:26:03,996 (金八)うるせえ!➡ 290 00:26:03,996 --> 00:26:05,998 てめえみてえな ずくにゅうと一緒じゃ➡ 291 00:26:05,998 --> 00:26:11,003 さんずの川の渡し守も 気味悪がって 渡れねえ 292 00:26:11,003 --> 00:26:15,007 近寄んな ばか 293 00:26:15,007 --> 00:26:18,007 向こう行けってのに この死に神野郎! 294 00:26:20,012 --> 00:26:24,016 お願いでございます あわれな めくらでございます 295 00:26:24,016 --> 00:26:27,019 どうぞ お助けくださいませ 296 00:26:27,019 --> 00:26:33,025 ねえ? もし お侍様 御浪人様➡ 297 00:26:33,025 --> 00:26:36,028 お願いでございます➡ 298 00:26:36,028 --> 00:26:38,030 たとえ皆さん方が お亡くなりになっても➡ 299 00:26:38,030 --> 00:26:40,032 私は 死にとうございません!➡ 300 00:26:40,032 --> 00:26:45,037 お… ねえ もし お侍様! 御浪人様! 301 00:26:45,037 --> 00:26:47,039 お侍様 お願いでございます 302 00:26:47,039 --> 00:26:49,041 おう よしな よしな 303 00:26:49,041 --> 00:26:52,044 勝手な御託 並べやがって 304 00:26:52,044 --> 00:26:55,047 第一な その御浪人様にしたところで➡ 305 00:26:55,047 --> 00:26:56,982 さっきのとおり 恥も外聞もねえんだ 306 00:26:56,982 --> 00:27:00,986 言われるままに つるみっこしやがる ハッ 307 00:27:00,986 --> 00:27:04,990 恥のかけらもねえところなんざ その えて公よりも 情けねえぜ 308 00:27:04,990 --> 00:27:06,992 (お仙)お黙り! 309 00:27:06,992 --> 00:27:08,994 生を お言いじゃないよ 310 00:27:08,994 --> 00:27:12,998 源次さんとやら てめえたちは何だい! 311 00:27:12,998 --> 00:27:15,000 たかだか ぬすっとか 三下野郎の やくざじゃないか 312 00:27:15,000 --> 00:27:17,002 (源次)何だと? 313 00:27:17,002 --> 00:27:19,004 私はね➡ 314 00:27:19,004 --> 00:27:23,008 さっきは 舌をかみ切って 死ぬつもりだったのさ➡ 315 00:27:23,008 --> 00:27:28,013 そんな 私の気持ちを あの方は見抜いたからこそ➡ 316 00:27:28,013 --> 00:27:32,017 恥を忍んで 抱いてくださったんじゃないか 317 00:27:32,017 --> 00:27:35,020 うれしいじゃないか 318 00:27:35,020 --> 00:27:37,022 私のような女の命を➡ 319 00:27:37,022 --> 00:27:40,025 お侍の見えも 誇りも かなぐり捨てて➡ 320 00:27:40,025 --> 00:27:44,029 こんな私を抱いてくださる 私はね 321 00:27:44,029 --> 00:27:48,033 (源次)ハッ のぼせ上がるんじゃねえよ 322 00:27:48,033 --> 00:27:51,036 世の中にはな よたかを買おうって侍も➡ 323 00:27:51,036 --> 00:27:53,038 ごまんといるんだぞ 324 00:27:53,038 --> 00:27:56,041 その ごまんといる お侍が よたかの命を助けるために➡ 325 00:27:56,041 --> 00:27:58,977 てめえを捨ててくれるかい! 326 00:27:58,977 --> 00:28:00,979 だけどよ お前を抱いたのは➡ 327 00:28:00,979 --> 00:28:02,981 てめえが 助かりてえからじゃねえか 328 00:28:02,981 --> 00:28:04,983 (お仙)分からないのかね 329 00:28:04,983 --> 00:28:07,986 そんなら てめえの体に聞いてごらんよ 330 00:28:07,986 --> 00:28:09,988 (源次)何を! 331 00:28:09,988 --> 00:28:12,991 てめえの命が惜しくて 震えてるときに➡ 332 00:28:12,991 --> 00:28:15,994 ちゃんと 女を抱くことができるかい えっ? 333 00:28:15,994 --> 00:28:17,994 どうなんだい お前さんは! 334 00:28:25,003 --> 00:28:41,019 ♬~ 335 00:28:41,019 --> 00:28:44,022 (茂平)お… お侍様 お願いします お侍様 336 00:28:44,022 --> 00:28:46,022 (女性)お願いでございます 337 00:28:51,029 --> 00:28:53,031 (岩五郎)どこへ行くんだ 338 00:28:53,031 --> 00:28:56,034 湯に行くんだ 339 00:28:56,034 --> 00:28:57,969 (岩五郎)いいだろう➡ 340 00:28:57,969 --> 00:29:00,972 まあ せいぜい 首のあかでも洗ってきな 341 00:29:00,972 --> 00:29:03,975 (一同)ハハハ… 342 00:29:03,975 --> 00:29:23,995 ♬~ 343 00:29:23,995 --> 00:29:33,004 ♬~ 344 00:29:33,004 --> 00:29:37,008 この湯治場は 郷森宿というんだけど➡ 345 00:29:37,008 --> 00:29:40,011 みんなは こうもり宿と呼んでいる 346 00:29:40,011 --> 00:29:42,011 なぜだか分かるかい? 347 00:29:44,015 --> 00:29:49,020 こうもりは そっと人目につかないよう➡ 348 00:29:49,020 --> 00:29:55,026 暗い木陰や 洞穴の中に 息を潜めて暮らしているだろ 349 00:29:55,026 --> 00:29:57,963 世間から はみ出した そんな連中が➡ 350 00:29:57,963 --> 00:30:02,968 つかの間の安らぎを求めて ここへ集まってくる 351 00:30:02,968 --> 00:30:05,968 だから こうもり宿と呼ばれているのさ 352 00:30:07,973 --> 00:30:11,977 だけど あの とびっちょたちは こうもりじゃない 353 00:30:11,977 --> 00:30:13,979 牙を持った おおかみ 354 00:30:13,979 --> 00:30:17,983 自分たちのためなら こうもりのような私たちさえ➡ 355 00:30:17,983 --> 00:30:21,987 食い尽くしてしまおうとする 356 00:30:21,987 --> 00:30:25,991 だから やつらは 奪うものがなくなるまで➡ 357 00:30:25,991 --> 00:30:29,995 食い尽くすまで ここへ居座るつもりなんだ 358 00:30:29,995 --> 00:30:33,999 たった1匹のこうもりも いなくなるまで 359 00:30:33,999 --> 00:30:37,002 あの連中は いつから ここへ来ている 360 00:30:37,002 --> 00:30:40,005 もう 半月だよ 361 00:30:40,005 --> 00:30:43,005 湯小屋にいる私たちが来て すぐだったけど 362 00:30:47,012 --> 00:30:51,016 でも どうにもならないわね 363 00:30:51,016 --> 00:30:55,020 みんな あの連中を怖がって 手出しをしようとはしない 364 00:30:55,020 --> 00:30:56,955 お百姓さんたちだって➡ 365 00:30:56,955 --> 00:31:00,959 何度か あの連中と 渡り合おうとしたようだけど➡ 366 00:31:00,959 --> 00:31:04,963 今は みんな あの連中が 引き揚げていく日を➡ 367 00:31:04,963 --> 00:31:06,965 息を潜めて待っている 368 00:31:06,965 --> 00:31:08,965 こうもりだものね 369 00:31:10,969 --> 00:31:16,969 長いものには 巻かれようとする それが こうもりの生き方だものね 370 00:31:20,979 --> 00:31:24,983 でも あんたは あの連中を… 371 00:31:24,983 --> 00:31:29,983 ねえ あんた もしかしたら… 372 00:31:31,990 --> 00:31:35,994 何をしに この郷森宿へ? 373 00:31:35,994 --> 00:31:37,994 湯治に来ただけだ 374 00:31:42,000 --> 00:31:48,006 違う あんたは並の男じゃない 375 00:31:48,006 --> 00:31:52,010 だって あの とびっちょたちを 少しも怖がっていない 376 00:31:52,010 --> 00:31:56,010 あんた もしかしたら 子連れ… 377 00:32:01,019 --> 00:32:03,021 私は ここへ来る途中➡ 378 00:32:03,021 --> 00:32:07,025 子連れ狼って 刺客がいるって 聞いたけど➡ 379 00:32:07,025 --> 00:32:12,030 そうね その子連れ狼が 公儀の手先になって➡ 380 00:32:12,030 --> 00:32:14,032 とびっちょを 斬りに来るはずがないものね 381 00:32:14,032 --> 00:32:16,032 フフッ 382 00:32:18,036 --> 00:32:24,042 坊や お姉ちゃんが洗ってあげるよ さあ おいで 383 00:32:24,042 --> 00:32:27,042 重たいんだね 坊や 384 00:32:31,049 --> 00:32:34,052 怖くないのか? とびっちょが 385 00:32:34,052 --> 00:32:36,054 怖いもんか 386 00:32:36,054 --> 00:32:39,057 いつ死んでもいいと 思ってるからね 387 00:32:39,057 --> 00:32:44,062 私のような女は 年を取るほど 惨めになって➡ 388 00:32:44,062 --> 00:32:47,065 いつ死んでも もう… 389 00:32:47,065 --> 00:32:52,065 (板木の音) 390 00:33:10,021 --> 00:33:16,027 (伝十郎)頭 どうしたんですかい こんな夜中によ 391 00:33:16,027 --> 00:33:18,027 (入道)ああ… 392 00:33:20,031 --> 00:33:24,031 (入道)よし お前から話してやれ (音蔵)へい 393 00:33:27,038 --> 00:33:29,040 (音蔵)俺はな 頭の言いつけで➡ 394 00:33:29,040 --> 00:33:32,043 麓の宿場へ 様子を見に行ったんだが➡ 395 00:33:32,043 --> 00:33:37,048 そこの宿場役人から えれえことを聞き込んだんだ➡ 396 00:33:37,048 --> 00:33:40,051 そこの宿場役人は 俺たち とびっちょが➡ 397 00:33:40,051 --> 00:33:42,053 この郷森宿にいるってことを 知ってやがるんだ 398 00:33:42,053 --> 00:33:44,055 (市三郎)どうしてだい? (音蔵)それよ! 399 00:33:44,055 --> 00:33:47,058 それなのに どうして 手出しをしねえのか探ったところ➡ 400 00:33:47,058 --> 00:33:49,060 いいか?➡ 401 00:33:49,060 --> 00:33:52,063 俺たちの賞金首を狙って 十二支組のやつらが➡ 402 00:33:52,063 --> 00:33:54,065 この宿の中に 潜り込んでるって言いやがる 403 00:33:54,065 --> 00:33:57,001 (岩五郎)十二支組が? (音蔵)そうだ 404 00:33:57,001 --> 00:34:01,005 今までの賞金首を 全部かっさらった十二支組だ 405 00:34:01,005 --> 00:34:03,007 そのうちの 6人 406 00:34:03,007 --> 00:34:07,011 6人が この宿の中に 潜り込んでるって言いやがるんだよ 407 00:34:07,011 --> 00:34:10,014 (僧源)6人!? (音蔵)そうだ 408 00:34:10,014 --> 00:34:14,018 (僧源)誰でい あの ガキ連れの! 409 00:34:14,018 --> 00:34:17,021 (入道)そうかもしれん 410 00:34:17,021 --> 00:34:21,025 しかし 他にもいる あの湯小屋だ 411 00:34:21,025 --> 00:34:24,025 あそこには よそから来たやつしかおらん 412 00:34:26,030 --> 00:34:32,036 やつら 湯治客に化けて 俺たちの首を… 413 00:34:32,036 --> 00:34:35,039 やってしまえ! 414 00:34:35,039 --> 00:34:37,041 男だろうが 女だろうが➡ 415 00:34:37,041 --> 00:34:41,045 あの湯小屋にいるやつは 全部 たたっ殺すんだ 416 00:34:41,045 --> 00:34:44,048 (紋之介)分かった 417 00:34:44,048 --> 00:34:46,048 (清兵衛)その御念には及ばんな 418 00:34:51,055 --> 00:34:53,057 貴様たち 419 00:34:53,057 --> 00:34:55,059 (清兵衛)慌てるな 420 00:34:55,059 --> 00:34:59,998 (清兵衛)俺たちは なるほど 貴様たちの首を狙う 十二支組だ 421 00:34:59,998 --> 00:35:04,002 騒ぐな! 俺たちはな➡ 422 00:35:04,002 --> 00:35:08,006 今夜にも貴様たちの 素っ首を たたき落とすつもりだった 423 00:35:08,006 --> 00:35:12,010 だが ちと 気が変わってな 424 00:35:12,010 --> 00:35:15,013 ほう なぜだ 425 00:35:15,013 --> 00:35:17,015 貴様たちの首は 10両➡ 426 00:35:17,015 --> 00:35:22,020 全部まとめたところで 200両にしかならぬ➡ 427 00:35:22,020 --> 00:35:27,025 しかし あの拝一刀を斬れば 428 00:35:27,025 --> 00:35:31,029 拝一刀? あの公儀介しゃく人のか? 429 00:35:31,029 --> 00:35:33,031 (清兵衛)そうだ 430 00:35:33,031 --> 00:35:40,031 湯小屋へ来た 子連れの浪人は 元 公儀介しゃく人 拝一刀だ 431 00:35:44,042 --> 00:35:47,042 こんな所で会おうとはな 432 00:35:49,047 --> 00:35:53,051 こんな所で あの拝一刀と 433 00:35:53,051 --> 00:36:13,004 ♬~ 434 00:36:13,004 --> 00:36:16,007 ♬~ 435 00:36:16,007 --> 00:36:18,007 (清兵衛)《殿!》 436 00:36:20,011 --> 00:36:26,017 (清兵衛)その拝一刀が 柳生一門と確執を起こし➡ 437 00:36:26,017 --> 00:36:31,022 公儀介しゃく人を罷免され 刺客 子連れ狼として➡ 438 00:36:31,022 --> 00:36:35,026 諸国を流浪しているとは 聞いていたが 439 00:36:35,026 --> 00:36:37,028 「子連れ狼」? 440 00:36:37,028 --> 00:36:40,031 フフフッ そうか 441 00:36:40,031 --> 00:36:44,035 どっかで会ったような 気がしていたが➡ 442 00:36:44,035 --> 00:36:48,039 子連れ狼の名を 聞いていたからだな 443 00:36:48,039 --> 00:36:54,045 その 子連れ狼が お主たちは ともかく➡ 444 00:36:54,045 --> 00:36:56,981 俺たちと どのような 関わり合いがあるというのかな 445 00:36:56,981 --> 00:36:58,983 フッ それよ 446 00:36:58,983 --> 00:37:01,986 聞けば 拝一刀は 1殺 500両にて➡ 447 00:37:01,986 --> 00:37:04,989 刺客を 引き受けているという うわさ 448 00:37:04,989 --> 00:37:06,991 10人殺さば 5, 000両➡ 449 00:37:06,991 --> 00:37:10,995 20人ならば 1万両にはなっておろう 450 00:37:10,995 --> 00:37:16,000 お主たちと争って 勝ったところで 200両 451 00:37:16,000 --> 00:37:18,002 ならば その お主たちと手を組み➡ 452 00:37:18,002 --> 00:37:21,005 何千 何万両の金を 手に入れた方が➡ 453 00:37:21,005 --> 00:37:26,010 お主たちにとっても 幸いだとは思わぬかな? 454 00:37:26,010 --> 00:37:30,014 待て だが その金は どこにある 455 00:37:30,014 --> 00:37:34,018 それに それほど 金をもうけた男ならば➡ 456 00:37:34,018 --> 00:37:38,022 なにも あのような浪人風体で 歩き回ることはあるまい 457 00:37:38,022 --> 00:37:42,026 親子ともども 一生 安楽に暮らせるではないか 458 00:37:42,026 --> 00:37:44,028 (鉄幹)ハハハ…➡ 459 00:37:44,028 --> 00:37:48,032 柳生を倒すためには 少々の金では足りんのだ 460 00:37:48,032 --> 00:37:52,036 (左近)何? (伊沢)少なくとも 5万両 461 00:37:52,036 --> 00:37:57,976 (伊沢)いや 何十万両の金を 幕閣に ばらまく必要がある 462 00:37:57,976 --> 00:38:01,980 その上 柳生を倒し➡ 463 00:38:01,980 --> 00:38:05,984 拝家の再興を願い出る 464 00:38:05,984 --> 00:38:11,984 たとえ 己の身は滅ぼしても 子に全てを託してな 465 00:38:13,992 --> 00:38:16,995 なるほどな 466 00:38:16,995 --> 00:38:24,002 あの権勢を誇る柳生を 倒すために金をか 467 00:38:24,002 --> 00:38:30,008 将軍家とて 金で動く世の中だ 考えられぬことはないが 468 00:38:30,008 --> 00:38:33,011 しかし どうする 469 00:38:33,011 --> 00:38:36,014 公儀介しゃく人として 恐れられるほどの腕を持つ➡ 470 00:38:36,014 --> 00:38:40,014 拝一刀を どうやって 471 00:38:42,020 --> 00:38:47,020 ゆっくりと お主たちの意見も 聞かしてもらおうか 472 00:39:41,012 --> 00:39:43,014 (六助)どうするんだ そんな物 473 00:39:43,014 --> 00:39:46,017 細工は流々 仕上げを御覧じろって➡ 474 00:39:46,017 --> 00:39:48,017 ありゃ! 475 00:39:50,021 --> 00:39:53,024 ♬ 獣を追うには おいぜこ太鼓で➡ 476 00:39:53,024 --> 00:39:56,027 ♬ ガキを釣るには あめ売り太鼓➡ 477 00:39:56,027 --> 00:39:58,963 ♬ 四十七士は 陣太鼓➡ 478 00:39:58,963 --> 00:40:01,966 ♬ 客を呼ぶには やぐら太鼓で➡ 479 00:40:01,966 --> 00:40:05,970 ♬ かむろ太鼓は 遊治郎 あそりゃ あそりゃ➡ 480 00:40:05,970 --> 00:40:08,973 ♬ 獣を追うには おいぜこ太鼓で➡ 481 00:40:08,973 --> 00:40:11,976 ♬ ガキを釣るには あめ売り太鼓➡ 482 00:40:11,976 --> 00:40:16,981 ♬ 四十七士は陣太鼓 あそりゃ あそりゃ 483 00:40:16,981 --> 00:40:21,986 (太鼓) 484 00:40:21,986 --> 00:40:30,995 ♬~ 485 00:40:30,995 --> 00:40:33,998 うまくいったぞ それ! 486 00:40:33,998 --> 00:40:38,002 (太鼓) 487 00:40:38,002 --> 00:40:40,002 (清兵衛)よし 今だ 488 00:40:44,008 --> 00:40:46,008 大五郎! 489 00:40:48,012 --> 00:40:50,012 大五郎 490 00:40:55,019 --> 00:40:56,954 (清兵衛)フフフ… 491 00:40:56,954 --> 00:40:59,954 珍しや 拝一刀殿 492 00:41:01,959 --> 00:41:04,962 (清兵衛)お手前は この顔には見覚えあるまいが➡ 493 00:41:04,962 --> 00:41:06,964 こちらは よくよく存じ上げておる 494 00:41:06,964 --> 00:41:09,967 眼前で 我が幼君が 扇腹を切らされ➡ 495 00:41:09,967 --> 00:41:13,971 その 胴太貫で 首を打たれたのだからな フフフ… 496 00:41:13,971 --> 00:41:16,974 (伊沢)我らが この子の首を打ち落とすのも➡ 497 00:41:16,974 --> 00:41:19,977 これ亡君の意にかなう 意趣遺恨 498 00:41:19,977 --> 00:41:21,979 (清兵衛)だが この せちがらい世の中では➡ 499 00:41:21,979 --> 00:41:24,982 意趣晴らしなどで 飯は食えぬ➡ 500 00:41:24,982 --> 00:41:28,986 お手前が刺客の報奨金として ため込んでる金を渡せば➡ 501 00:41:28,986 --> 00:41:30,988 全てを水に流して遣わそう➡ 502 00:41:30,988 --> 00:41:34,992 どうだ 金の隠し場所を吐け 503 00:41:34,992 --> 00:41:38,996 この子を失うては たとえ お手前が倒れるとも➡ 504 00:41:38,996 --> 00:41:40,998 この子に 全てを託そうとする悲願も➡ 505 00:41:40,998 --> 00:41:43,000 それまでであろう 506 00:41:43,000 --> 00:41:47,004 金は まだ 稼げばよいのだ 勝負は 既についているんだぞ 507 00:41:47,004 --> 00:41:49,004 (六助)どうだ 拝一刀 508 00:41:51,008 --> 00:41:55,012 (伊沢)この子の素っ首を 打ち落としてもいいのだな? 509 00:41:55,012 --> 00:41:59,016 我ら親子は 既に 生も死も捨てている 510 00:41:59,016 --> 00:42:04,021 この場で 命を失うとも 覚悟の上だ 511 00:42:04,021 --> 00:42:07,024 (伊沢)おのれ 我らが こけ脅かしに➡ 512 00:42:07,024 --> 00:42:10,027 子供を殺すと言っていると 思うのだな 513 00:42:10,027 --> 00:42:13,030 よし 本当に こやつを 514 00:42:13,030 --> 00:42:16,033 待て 515 00:42:16,033 --> 00:42:18,035 その子を離せ (伊沢)ばかな 516 00:42:18,035 --> 00:42:20,035 離せというんだ 517 00:42:28,045 --> 00:42:33,050 (清兵衛)拝一刀殿 もはや 金の隠し場所は問うまい 518 00:42:33,050 --> 00:42:35,052 何? 519 00:42:35,052 --> 00:42:39,056 しかし その首… 520 00:42:39,056 --> 00:42:44,061 お手前の首を持参いたさば 金になろう 521 00:42:44,061 --> 00:42:47,064 (入道)なるほど 拝一刀の首とあらば➡ 522 00:42:47,064 --> 00:42:50,067 柳生が金をか フフフ… 523 00:42:50,067 --> 00:42:52,069 (源次) そいつは 気が付かなかったぜ 524 00:42:52,069 --> 00:42:56,073 やつの首なら 高く売れるわ ハハハ… 525 00:42:56,073 --> 00:42:58,009 もともと 俺たちは賞金稼ぎ 526 00:42:58,009 --> 00:43:01,009 そっちの方が 性に合ってるってもんだぜ 527 00:43:04,015 --> 00:43:10,021 無外流 師走一角 腕で勝負をつけてくれる! 528 00:43:10,021 --> 00:43:12,023 水無月杖介 529 00:43:12,023 --> 00:43:16,027 管月流 半槍術 霜月刃左 530 00:43:16,027 --> 00:43:18,029 (次郎吉)時雨右京 (六助)五月雨丹波 531 00:43:18,029 --> 00:43:20,031 (源次)桂馬の銀次だ 532 00:43:20,031 --> 00:43:22,033 (入道)世羅入道 533 00:43:22,033 --> 00:43:24,035 柵左近 534 00:43:24,035 --> 00:43:27,035 (紋之介)和泉紋之介 535 00:43:29,040 --> 00:43:31,040 水鴎流 536 00:43:39,050 --> 00:43:41,050 拝一刀 537 00:43:51,062 --> 00:43:53,062 (伊沢)やーっ! 538 00:43:57,001 --> 00:43:59,001 (伊沢)ああっ 539 00:44:03,007 --> 00:44:05,007 (鉄幹)うわっ… 540 00:44:14,018 --> 00:44:16,018 (源次)ああ… 541 00:44:23,027 --> 00:44:27,031 口ほどもねえやつらだ やっちまえ! 542 00:44:27,031 --> 00:44:47,051 ♬~ 543 00:44:47,051 --> 00:45:06,003 ♬~ 544 00:45:06,003 --> 00:45:08,005 ♬~ 545 00:45:08,005 --> 00:45:10,007 (子分)おのれ! 546 00:45:10,007 --> 00:45:30,027 ♬~ 547 00:45:30,027 --> 00:45:42,039 ♬~ 548 00:45:42,039 --> 00:45:44,041 (市三郎)おのれ! 549 00:45:44,041 --> 00:45:56,041 ♬~ 550 00:46:43,033 --> 00:46:46,036 ああっ 551 00:46:46,036 --> 00:46:48,036 ちゃん! 552 00:46:52,042 --> 00:46:54,042 ちゃん! 553 00:46:59,984 --> 00:47:20,004 ♬~ 554 00:47:20,004 --> 00:47:22,006 ♬~ 555 00:47:22,006 --> 00:47:26,010 やっぱり 子連れ狼 556 00:47:26,010 --> 00:47:46,030 ♬~ 557 00:47:46,030 --> 00:47:49,033 ♬~ 558 00:47:49,033 --> 00:47:54,038 <子連れ狼の悲願は あまりにも遠く厳しい> 559 00:47:54,038 --> 00:47:59,038 <冥府魔道の旅は どこまで続くのであろうか> 560 00:48:10,988 --> 00:48:14,992 <陰謀策術 執ように迫る 柳生の攻撃に➡ 561 00:48:14,992 --> 00:48:17,995 矢折れ 刀尽きた拝一刀> 562 00:48:17,995 --> 00:48:20,998 <いつ帰らぬとも知れぬ 父を待つ大五郎は➡ 563 00:48:20,998 --> 00:48:24,001 かつてない 母親に似た情を受けるが➡ 564 00:48:24,001 --> 00:48:27,004 父が戦いの中に 生きていることを知る➡ 565 00:48:27,004 --> 00:48:30,007 大五郎にとって それは つかの間の➡ 566 00:48:30,007 --> 00:48:33,007 安らぎにしかすぎなかった 次回…>