1 00:02:11,076 --> 00:02:31,096 ♬~ 2 00:02:31,096 --> 00:02:51,116 ♬~ 3 00:02:51,116 --> 00:03:11,069 ♬~ 4 00:03:11,069 --> 00:03:31,089 ♬~ 5 00:03:31,089 --> 00:03:40,089 ♬~ 6 00:03:42,100 --> 00:03:47,105 (定次)どこだい ここは どこだい 一体 どうしようっていうんだよ➡ 7 00:03:47,105 --> 00:03:51,109 離せよ 離せ! 離せ!➡ 8 00:03:51,109 --> 00:03:55,113 斬るのか? 首斬り落とそうっていうのか?➡ 9 00:03:55,113 --> 00:03:59,050 離せよ! 離せよ!➡ 10 00:03:59,050 --> 00:04:02,053 離せ➡ 11 00:04:02,053 --> 00:04:06,057 待て おい 待てよ➡ 12 00:04:06,057 --> 00:04:10,061 目隠しだけ せめて 目隠しだけ取ってくれよ➡ 13 00:04:10,061 --> 00:04:13,064 おい 待てよ➡ 14 00:04:13,064 --> 00:04:17,068 そうかい 人が 冥土に旅立とうってのに➡ 15 00:04:17,068 --> 00:04:21,068 お上のすることは そんな無慈悲な… 16 00:04:31,082 --> 00:04:33,084 (庄田)お見事 17 00:04:33,084 --> 00:04:38,089 (井上)拝一刀を討ち取るためには やむをえぬ いけにえ 18 00:04:38,089 --> 00:04:40,091 (跡部)柳生に刃向かう者は➡ 19 00:04:40,091 --> 00:04:44,095 すなわち 御公儀に刃向かう ふていのやから 20 00:04:44,095 --> 00:04:47,098 (跡部)子連れ狼は 生かしておけぬ 21 00:04:47,098 --> 00:04:52,103 (井上)あとのことは 烈堂先生 お指図どおり 22 00:04:52,103 --> 00:04:54,105 (庄田)お待ちください 23 00:04:54,105 --> 00:05:00,045 この企て 柳生の指図を 毛ほども疑われてはならぬ 24 00:05:00,045 --> 00:05:04,049 全て 大阪お先手たる 貴殿の宰領 25 00:05:04,049 --> 00:05:06,051 その心得を お忘れなく 26 00:05:06,051 --> 00:05:08,051 心得ておる 27 00:05:59,037 --> 00:06:04,042 (井上)大阪お先手鉄砲頭 井上外記にござる 28 00:06:04,042 --> 00:06:09,047 (一刀)拝一刀 (井上)早速ながら 堺の鉄砲鍛冶➡ 29 00:06:09,047 --> 00:06:12,047 七郎兵衛なる者を 討ち止めていただきたい 30 00:06:14,052 --> 00:06:19,057 1殺 500両は お約束どおり お受けいただけぬか? 31 00:06:19,057 --> 00:06:22,060 鉄砲頭ともあろう方が➡ 32 00:06:22,060 --> 00:06:28,060 刺客 拝一刀に依頼される その真意は? 33 00:06:31,069 --> 00:06:36,074 御覧くだされ 堺筒でござる 34 00:06:36,074 --> 00:06:40,078 堺には 公儀御用を務める鉄砲鍛冶が 5名 35 00:06:40,078 --> 00:06:43,081 年間 900丁の鉄砲を製造いたす 36 00:06:43,081 --> 00:06:50,088 この公儀五鍛冶 配下の1人 七郎兵衛なる者 37 00:06:50,088 --> 00:06:55,093 近頃 御用以外の鉄砲を西国諸般に 流すという うわさがあり➡ 38 00:06:55,093 --> 00:07:00,093 当方も 内々に探索を進めておったのだが 39 00:07:02,033 --> 00:07:07,038 (井上)このとおり これが 3人目の隠密でござる➡ 40 00:07:07,038 --> 00:07:12,043 全身に 十数発の弾丸 さすれば 七郎兵衛➡ 41 00:07:12,043 --> 00:07:17,048 諸国 鉄砲鍛冶 垂えんの 斉発銃を発明するやもしれん 42 00:07:17,048 --> 00:07:19,050 これが 西国諸般に流れては➡ 43 00:07:19,050 --> 00:07:23,054 まさに ゆゆしき一大事と 苦慮しておる次第 44 00:07:23,054 --> 00:07:28,059 しかし 大阪お先手の権限をもって 七郎兵衛を取り押さえれば➡ 45 00:07:28,059 --> 00:07:33,064 事は至って簡単 いやいや 堺の鉄砲鍛冶は➡ 46 00:07:33,064 --> 00:07:36,067 江戸表 じきじきの御差配を 受ける身でござる 47 00:07:36,067 --> 00:07:38,069 そう みだりには 48 00:07:38,069 --> 00:07:41,072 それも 単なる口実 49 00:07:41,072 --> 00:07:43,072 何? 50 00:07:45,076 --> 00:07:50,081 私と 七郎兵衛 いずれが倒れても 貴殿の手柄 51 00:07:50,081 --> 00:07:53,084 心底 そう見届けた 52 00:07:53,084 --> 00:07:58,022 (井上)では 断ると申すのか? 53 00:07:58,022 --> 00:08:01,022 引き受けよう (井上)うん? 54 00:08:05,029 --> 00:08:07,029 七郎兵衛は 私が斬る 55 00:08:19,043 --> 00:08:23,047 <天文13年 紀州の津田監物は➡ 56 00:08:23,047 --> 00:08:27,051 種子島より 1丁の鉄砲を持ち帰った> 57 00:08:27,051 --> 00:08:32,056 <これを手本として 根来阪本の鍛冶屋 芝辻清右衛門➡ 58 00:08:32,056 --> 00:08:35,059 我が国 初の鉄砲を鍛える> 59 00:08:35,059 --> 00:08:39,063 <これが 泉州 堺筒の始まりである> 60 00:08:39,063 --> 00:08:59,017 ♬~ 61 00:08:59,017 --> 00:09:06,024 ♬~ 62 00:09:06,024 --> 00:09:13,024 (つち音) 63 00:09:34,052 --> 00:09:36,054 それを見せてくれ 64 00:09:36,054 --> 00:09:38,056 (お絹)いらっしゃいませ 65 00:09:38,056 --> 00:09:40,058 こちらでございますか うん 66 00:09:40,058 --> 00:09:43,061 ポルトガルの 珍しい酒つぼでございます 67 00:09:43,061 --> 00:09:47,065 これほどの つぼは 堺の町でも まず 1つか 2つ 68 00:09:47,065 --> 00:09:50,065 価は? 20両でございます 69 00:09:56,074 --> 00:09:58,009 頼みがある はあ? 70 00:09:58,009 --> 00:10:01,009 握り飯を2つ 作ってはくれぬか 71 00:10:06,017 --> 00:10:08,017 かしこまりました 72 00:10:25,036 --> 00:10:27,038 大五郎 (大五郎)うん? 73 00:10:27,038 --> 00:10:32,043 腹が減ったら あの握り飯を食え うん 74 00:10:32,043 --> 00:10:51,062 ♬~ 75 00:10:51,062 --> 00:10:53,062 ♬~ 76 00:10:57,001 --> 00:11:01,005 (百造)親方➡ 77 00:11:01,005 --> 00:11:05,009 別家の長左衛門様が おみえでございます 78 00:11:05,009 --> 00:11:09,013 ≪(百造)親方 長左衛門様が➡ 79 00:11:09,013 --> 00:11:13,017 親方 親方!➡ 80 00:11:13,017 --> 00:11:15,017 おられんですか? 81 00:11:19,023 --> 00:11:21,025 (長左衛門)おう 七郎兵衛さん 82 00:11:21,025 --> 00:11:23,027 (七郎兵衛)用事は何だい 83 00:11:23,027 --> 00:11:26,030 (七郎兵衛)話があるんなら さっさと言ってくれ 84 00:11:26,030 --> 00:11:29,030 わしには 無駄話を聞いている暇はないんだ 85 00:11:33,037 --> 00:11:37,041 (長左衛門)お前さん このままじゃ 殺されるよ 86 00:11:37,041 --> 00:11:39,043 (七郎兵衛)殺される? 87 00:11:39,043 --> 00:11:43,047 芝辻の御本家に ないしょで お前さんが➡ 88 00:11:43,047 --> 00:11:46,050 新しい鉄砲のからくりに 打ち込んでいるってことは➡ 89 00:11:46,050 --> 00:11:52,056 もう この堺の町じゃ 誰一人 知らぬ者のない評判だ 90 00:11:52,056 --> 00:11:56,060 どんな新しい鉄砲が出来るのかは 知らないが➡ 91 00:11:56,060 --> 00:11:59,063 どうして その からくりを 御本家に お見せしないんだ 92 00:11:59,063 --> 00:12:01,065 仮にも お前さんも➡ 93 00:12:01,065 --> 00:12:06,070 御公儀御用を務める 堺五鍛冶の配下じゃないか 94 00:12:06,070 --> 00:12:09,073 御本家に逆らって 一体 どういうことになるのか 95 00:12:09,073 --> 00:12:15,079 私はね お前さんとは 昔からのなじみだからこそ 心配で 96 00:12:15,079 --> 00:12:17,081 (長左衛門) それにね 七郎兵衛さん➡ 97 00:12:17,081 --> 00:12:19,083 お前さんが 西国の諸般に➡ 98 00:12:19,083 --> 00:12:23,087 鉄砲を売りさばいているって うわさがあるけど➡ 99 00:12:23,087 --> 00:12:27,091 そんな商いが この堺で 通ると思ったら 大間違いだよ 100 00:12:27,091 --> 00:12:29,093 (七郎兵衛)こいつは何だよ 101 00:12:29,093 --> 00:12:31,095 本家だか 別家だか知らねえが➡ 102 00:12:31,095 --> 00:12:35,099 近頃 お前さんたちの造る 鉄砲といったら こんな物だ 103 00:12:35,099 --> 00:12:38,102 金銀の細工にばかり 力を入れて➡ 104 00:12:38,102 --> 00:12:41,105 鉄砲は 種子島の昔から ちっとも進んじゃおらん➡ 105 00:12:41,105 --> 00:12:45,109 これでいいのか? こんな鉄砲で戦いに勝てるのか 106 00:12:45,109 --> 00:12:49,113 南蛮の国々が 日本をうかがって いるという そのときに➡ 107 00:12:49,113 --> 00:12:51,115 こんな鉄砲を造って➡ 108 00:12:51,115 --> 00:12:55,115 御公儀 鉄砲鍛冶なんぞと 大きな口がたたけるのか 109 00:12:58,055 --> 00:13:04,061 長左衛門さん 本家に帰ったら言ってくれ 110 00:13:04,061 --> 00:13:09,066 こんな 腐りきった飾り鉄砲を 買い上げる御公儀こそ➡ 111 00:13:09,066 --> 00:13:12,066 この国を滅ぼす張本人だとな 112 00:13:15,072 --> 00:13:17,072 (長左衛門)お絹 おいで 113 00:13:19,076 --> 00:13:21,076 (長左衛門)お絹 114 00:13:29,086 --> 00:13:34,091 七郎兵衛のやつ 思い上がりやがってよ➡ 115 00:13:34,091 --> 00:13:38,091 何をしてるんだよ お絹 おいでよ 116 00:13:40,097 --> 00:13:42,097 (長左衛門)お絹 117 00:14:09,060 --> 00:14:12,063 坊や どうしたの 1人なの? 118 00:14:12,063 --> 00:14:14,063 うん 119 00:14:16,067 --> 00:14:19,070 さあ いらっしゃい 120 00:14:19,070 --> 00:14:22,073 ほら 随分 面白い物があるでしょう 121 00:14:22,073 --> 00:14:25,076 これは? 見てごらんなさい ほら 122 00:14:25,076 --> 00:14:29,076 (フルート) 123 00:14:41,092 --> 00:14:43,092 誰だ 124 00:14:46,097 --> 00:14:49,097 仕事場には入るなと 言ってあるはずだ 125 00:14:59,043 --> 00:15:01,043 七郎兵衛殿か? 126 00:15:03,047 --> 00:15:05,049 何者だい 127 00:15:05,049 --> 00:15:07,049 お命 頂戴いたす 128 00:15:10,054 --> 00:15:12,054 動くな 129 00:15:14,058 --> 00:15:17,061 こいつは ただの鉄砲じゃない 130 00:15:17,061 --> 00:15:19,063 ちょっとでも動きゃ➡ 131 00:15:19,063 --> 00:15:24,068 お前の体 蜂の巣のように穴だらけだ 132 00:15:24,068 --> 00:15:26,070 誰に頼まれた 133 00:15:26,070 --> 00:15:32,076 芝辻の本家か それとも 公儀隠密か 134 00:15:32,076 --> 00:15:34,076 言え! 135 00:15:39,083 --> 00:15:41,083 (百造)引け! (小吉)刀を引け! 136 00:15:43,087 --> 00:15:45,089 どうする 137 00:15:45,089 --> 00:15:50,094 鉄砲が火を噴いたら わしも お前も命はない 138 00:15:50,094 --> 00:15:52,096 どうするんだ 139 00:15:52,096 --> 00:15:58,035 冥府魔道に入りたる刺客に 生き死には 無縁なるもの 140 00:15:58,035 --> 00:16:02,039 あるは ただ一つ 141 00:16:02,039 --> 00:16:05,042 子連れ狼? 142 00:16:05,042 --> 00:16:08,045 拝一刀か 143 00:16:08,045 --> 00:16:10,045 いかにも 144 00:16:12,049 --> 00:16:15,052 (百造)親方! (小吉)親方! 145 00:16:15,052 --> 00:16:17,052 (七郎兵衛)手出しをするな 146 00:16:22,059 --> 00:16:26,063 刺客に刺客の道あれば➡ 147 00:16:26,063 --> 00:16:30,067 わしにも 鉄砲の道がある 148 00:16:30,067 --> 00:16:35,072 わしの命は絶たれても 鉄砲の命➡ 149 00:16:35,072 --> 00:16:40,077 奥伝だけは 弟子どもに伝えたい➡ 150 00:16:40,077 --> 00:16:42,079 お許しいただけるか 151 00:16:42,079 --> 00:17:01,031 ♬~ 152 00:17:01,031 --> 00:17:03,033 ♬~ 153 00:17:03,033 --> 00:17:06,036 (お絹)坊や 154 00:17:06,036 --> 00:17:08,036 お母さんは どうしたの 155 00:17:10,040 --> 00:17:12,042 いつも お父さんと 2人きり? うん 156 00:17:12,042 --> 00:17:16,046 お父さん どこ行ったんだろうね 157 00:17:16,046 --> 00:17:19,046 堺の町に 何しに来たんだろう 158 00:17:24,054 --> 00:17:26,054 あっ そうそう 159 00:17:29,059 --> 00:17:33,063 坊や これ あげましょうね 見てごらんなさい ほら 160 00:17:33,063 --> 00:17:36,066 面白いでしょう 161 00:17:36,066 --> 00:17:39,069 ねえ 砂 落ちてるでしょう 見える? 162 00:17:39,069 --> 00:17:42,069 うん ほら… もう一回 ほら 163 00:17:48,078 --> 00:17:52,082 百造 (百造)へい 164 00:17:52,082 --> 00:17:57,021 鉄砲の命とは? (百造)へ… へい 165 00:17:57,021 --> 00:18:01,025 言ってみろ 鉄砲の命とは 何だ 166 00:18:01,025 --> 00:18:04,028 (百造) まず 何よりも よく当たること➡ 167 00:18:04,028 --> 00:18:07,031 次いで 堅ろうなること 168 00:18:07,031 --> 00:18:11,035 小吉 (小吉)へい 百造兄ぃと同じです➡ 169 00:18:11,035 --> 00:18:14,038 それに 造る者の心がこもっていることと 170 00:18:14,038 --> 00:18:17,041 遠太郎 171 00:18:17,041 --> 00:18:20,044 (遠太郎)一に 遠くの敵を倒すことが 鉄砲の命➡ 172 00:18:20,044 --> 00:18:26,044 故に 飛弾距離が第一 次いで 命中率かと存じます 173 00:18:31,055 --> 00:18:34,055 どれも これも 気に入らぬ 174 00:18:36,060 --> 00:18:39,060 鉄砲は それだけのものではない 175 00:18:41,065 --> 00:18:43,065 それ以上のものだ 176 00:18:46,070 --> 00:18:48,072 (七郎兵衛)これを見ろ 177 00:18:48,072 --> 00:18:52,076 一たび 引き金を引けば 20発の弾が飛び出す 178 00:18:52,076 --> 00:18:56,080 一人 よく 20人の敵を倒すのだ 179 00:18:56,080 --> 00:19:02,019 わしは この鉄砲の完成に 日夜 心血を注ぎ➡ 180 00:19:02,019 --> 00:19:06,019 4年の歳月を この 1丁に注ぎ込んだ 181 00:19:08,025 --> 00:19:14,031 だが わしは これでも満足ができん 182 00:19:14,031 --> 00:19:16,033 鉄砲とは何だ 183 00:19:16,033 --> 00:19:19,036 鉄砲とは 人を殺す武器だ 184 00:19:19,036 --> 00:19:23,036 では やりや 刀に勝っていることは何だ 185 00:19:26,043 --> 00:19:31,048 わしの答えは ここにある 186 00:19:31,048 --> 00:19:36,053 すなわち 「斉発連射銃」 187 00:19:36,053 --> 00:19:40,057 (小吉・百造)えっ? (遠太郎・小吉)「斉発連射」? 188 00:19:40,057 --> 00:19:46,063 堺の鉄砲鍛冶が 公儀御用の安逸を貪るとき➡ 189 00:19:46,063 --> 00:19:53,070 わしは ひそかに 斉発連射の工夫に寝食を忘れた 190 00:19:53,070 --> 00:19:57,007 一たび 引き金を引くや 銃弾は 雨あられのごとく 絶え間なく➡ 191 00:19:57,007 --> 00:20:02,012 一人 よく数百人の敵を倒す 192 00:20:02,012 --> 00:20:08,018 今ここに この からくりは完成した➡ 193 00:20:08,018 --> 00:20:13,023 わしの命を懸けた➡ 194 00:20:13,023 --> 00:20:16,023 夢の鉄砲が ここにある 195 00:20:19,029 --> 00:20:22,032 これを 遠太郎 196 00:20:22,032 --> 00:20:24,034 (遠太郎)へい 197 00:20:24,034 --> 00:20:26,034 お前に引き継ぐ 198 00:20:33,043 --> 00:20:36,046 (遠太郎)親方 199 00:20:36,046 --> 00:20:42,046 若輩なれど お前の答えが いちばん わしの意に近い 200 00:20:44,054 --> 00:20:47,057 頼むぞ 遠太郎 201 00:20:47,057 --> 00:20:49,057 へい 202 00:20:53,063 --> 00:20:57,001 もう二度と お前たちには会えぬ 203 00:20:57,001 --> 00:20:59,003 さあ 行け 204 00:20:59,003 --> 00:21:02,006 (百造)親方 (小吉)親方! 205 00:21:02,006 --> 00:21:09,006 公儀に逆らい 己の思うままに 生きてきた このわしだ 206 00:21:11,015 --> 00:21:15,019 今日 このときのあるのは 既に覚悟の上 207 00:21:15,019 --> 00:21:17,021 この上 未練らしい振る舞いは許さん 208 00:21:17,021 --> 00:21:19,023 さあ 行け 209 00:21:19,023 --> 00:21:22,023 行け (一同)はっ! 210 00:21:30,034 --> 00:21:36,040 拝殿 一思いに殺していただこう 211 00:21:36,040 --> 00:21:39,043 よいのかな? それで 212 00:21:39,043 --> 00:21:45,049 鉄砲の命 間違いなく引き継がれたのか? 213 00:21:45,049 --> 00:21:47,051 わしの最後の頼みを➡ 214 00:21:47,051 --> 00:21:50,054 おろそかにする 弟子どもではないはず 215 00:21:50,054 --> 00:21:54,054 ならば なぜ 他の2人は 心を動かさん 216 00:21:59,063 --> 00:22:01,065 何と言われる? 217 00:22:01,065 --> 00:22:05,069 弟子たる者 師匠の命を秘めた奥伝を➡ 218 00:22:05,069 --> 00:22:08,072 あろうことか 年少の弟弟子に取られ➡ 219 00:22:08,072 --> 00:22:12,076 黙って見過ごせるものか 220 00:22:12,076 --> 00:22:16,080 誠の鉄砲鍛冶とは➡ 221 00:22:16,080 --> 00:22:19,080 そんな なまやさしいものではないはず 222 00:22:26,090 --> 00:22:30,094 (百造)遠太郎 かねての約束だ 223 00:22:30,094 --> 00:22:32,096 親方の秘伝は 誰が受け継ごうと 独り占めは 許されねえ 224 00:22:32,096 --> 00:22:35,099 この3人の物だ 見せてもらおうか 225 00:22:35,099 --> 00:22:37,101 (小吉)どうした 遠太郎 (百造)この期に及んで➡ 226 00:22:37,101 --> 00:22:39,103 嫌とは言わせねえぞ (遠太郎)百造兄ぃ 227 00:22:39,103 --> 00:22:41,105 何だ 228 00:22:41,105 --> 00:22:45,109 こいつは 芝辻の本家に納めた方が いいんじゃねえのか 229 00:22:45,109 --> 00:22:47,109 芝辻に? (小吉)なぜだ 230 00:22:50,114 --> 00:22:53,117 この堺で 鉄砲鍛冶として 生きてくからには➡ 231 00:22:53,117 --> 00:22:56,117 どうあっても 芝辻に逆らっちゃ損だ 232 00:22:58,055 --> 00:23:04,061 こいつを 手土産代わりにして 御本家に頭を下げりゃ 233 00:23:04,061 --> 00:23:06,063 よく 気が付いたぜ 234 00:23:06,063 --> 00:23:10,067 俺たち2人はな とうから そのつもりだったのよ 235 00:23:10,067 --> 00:23:13,070 それじゃ 小吉兄ぃも? (小吉)お前は 親方のお気に入りだ 236 00:23:13,070 --> 00:23:16,073 だから 今まで黙っていたが 俺も 百造兄ぃも➡ 237 00:23:16,073 --> 00:23:20,077 前から 芝辻の本家とは 深いつながりがあったのよ 238 00:23:20,077 --> 00:23:24,081 フッ そうだったんで (百造)さあ行こうか 巻物よこしな 239 00:23:24,081 --> 00:23:26,083 いやいや これは 俺が持っていきますよ 240 00:23:26,083 --> 00:23:28,085 おい お前 まだ 俺たちを疑ってるのか? 241 00:23:28,085 --> 00:23:30,087 いや そうじゃねえよ 兄ぃ 242 00:23:30,087 --> 00:23:32,089 3人一緒なら 誰が持ったって 同じじゃねえですか 243 00:23:32,089 --> 00:23:35,092 それに第一 これは 俺が親方から頂いた物ですよ 244 00:23:35,092 --> 00:23:38,095 この野郎! 生意気抜かしやがって こっちへ よこすんだ! 245 00:23:38,095 --> 00:23:42,095 (遠太郎)待ってくれ 待ってくれ… 246 00:23:45,102 --> 00:23:48,105 (七郎兵衛) そういうやつらだったのか 247 00:23:48,105 --> 00:23:53,110 お前たち そういうやつらだったのか! 248 00:23:53,110 --> 00:23:55,112 (百造)ま… 待ってくれ 親方 249 00:23:55,112 --> 00:23:59,049 (小吉)今の話は みんな 空言なんだよ そうなんですよ! 250 00:23:59,049 --> 00:24:01,049 (百造・小吉)ああっ! 251 00:24:31,081 --> 00:24:37,087 最後の頼みを 聞いてはくださるまいか 252 00:24:37,087 --> 00:24:42,092 これを わしの考えた このからくりを➡ 253 00:24:42,092 --> 00:24:45,095 刺客道に役立ててはいただけんか 254 00:24:45,095 --> 00:24:48,098 刺客道に? 255 00:24:48,098 --> 00:24:51,101 この 斉発連射銃を 危機に臨んで お使いくだされば➡ 256 00:24:51,101 --> 00:24:54,104 人 皆 恐れおののき➡ 257 00:24:54,104 --> 00:25:00,043 これに勝るは 新しき鉄砲を 必死になって考案いたそう 258 00:25:00,043 --> 00:25:03,046 堺五鍛冶は 一門の面目に懸けて➡ 259 00:25:03,046 --> 00:25:08,051 これを打ち破る 新しき武器を生み出すはず 260 00:25:08,051 --> 00:25:12,055 常に新しきは これを造る者の力 261 00:25:12,055 --> 00:25:16,059 すなわち 人の努力なり 262 00:25:16,059 --> 00:25:21,064 この ことわりが分からんようでは 天下 麻のごとく乱れ➡ 263 00:25:21,064 --> 00:25:24,067 国は滅んでしまうでしょう 264 00:25:24,067 --> 00:25:27,070 わしの最後の願い 265 00:25:27,070 --> 00:25:31,074 何とぞ お聞き届けくだされい 266 00:25:31,074 --> 00:25:46,089 ♬~ 267 00:25:46,089 --> 00:25:48,091 承知! 268 00:25:48,091 --> 00:26:05,091 ♬~ 269 00:26:15,052 --> 00:26:18,055 (役人)お頭 手配を終わりました (井上)うむ 270 00:26:18,055 --> 00:26:21,058 (役人)もはや この堺の町から あり一匹 逃げ出す道は➡ 271 00:26:21,058 --> 00:26:23,060 ございませぬ (井上)よし 御苦労 272 00:26:23,060 --> 00:26:26,063 (役人)はっ 273 00:26:26,063 --> 00:26:28,065 (井上)お聞きのとおり➡ 274 00:26:28,065 --> 00:26:30,067 後は 拝一刀の手より➡ 275 00:26:30,067 --> 00:26:32,069 七郎兵衛の奥伝を 取り上げるのみだ➡ 276 00:26:32,069 --> 00:26:34,071 ハハハ… 277 00:26:34,071 --> 00:26:39,076 刺客風情が持ち歩いても 何の益もない 無用の長物 278 00:26:39,076 --> 00:26:44,081 もはや 事は終わったも同然かと (井上)うむ 279 00:26:44,081 --> 00:26:49,081 それにしても 拝のやつ 一体 どこへ潜んだものか 280 00:27:08,038 --> 00:27:10,040 ≪ ちゃん! 281 00:27:10,040 --> 00:27:12,040 大五郎 282 00:27:15,045 --> 00:27:17,045 (お絹)どうぞ お入りくださいませ 283 00:27:21,051 --> 00:27:23,051 なぜ 私をかくまうのだ 284 00:27:27,057 --> 00:27:31,061 私をかくまえば そなたも同罪 285 00:27:31,061 --> 00:27:35,065 今更 罪を恐れる女ではございません 286 00:27:35,065 --> 00:27:41,071 御覧のとおり 肌も 目の色も 人様とは違う生まれの女 287 00:27:41,071 --> 00:27:44,074 この町に恨みこそあれ 何の恩義もございません 288 00:27:44,074 --> 00:27:47,077 ですから 私の好きなようにさせてください 289 00:27:47,077 --> 00:27:50,080 私には 何の恩返しもできぬ 290 00:27:50,080 --> 00:27:54,080 いいえ 坊やが そばにいればいいんです 291 00:27:58,021 --> 00:28:18,041 ♬~ 292 00:28:18,041 --> 00:28:23,041 ♬~ 293 00:28:29,052 --> 00:28:33,052 (時計の音) 294 00:28:38,061 --> 00:28:40,061 (障子の開く音) 295 00:28:42,065 --> 00:28:44,067 どうであった 遠太郎の消息は 296 00:28:44,067 --> 00:28:47,070 それが 町のうわさでは➡ 297 00:28:47,070 --> 00:28:50,073 足に鉄砲傷を受け 芝辻の本家に逃げ込んだとか 298 00:28:50,073 --> 00:28:53,073 芝辻に? はい 299 00:28:57,013 --> 00:28:59,013 何か? 300 00:29:01,017 --> 00:29:06,022 芝辻に潜り込む手だては 301 00:29:06,022 --> 00:29:08,024 それは とてもかないませぬ 302 00:29:08,024 --> 00:29:11,027 芝辻の屋敷は 警固の本陣となり➡ 303 00:29:11,027 --> 00:29:14,027 大阪表よりの役人衆で いっぱいでございます 304 00:29:16,032 --> 00:29:18,034 それならば 機会はある 305 00:29:18,034 --> 00:29:20,034 えっ? 306 00:29:30,046 --> 00:29:33,049 あっ これは 307 00:29:33,049 --> 00:29:35,051 (長左衛門)傷の具合はどうだい 308 00:29:35,051 --> 00:29:37,053 ええ おかげさまで どうやら 309 00:29:37,053 --> 00:29:40,053 (長左衛門) そうかい それはよかった 310 00:29:44,060 --> 00:29:46,062 私に話があるそうだね 311 00:29:46,062 --> 00:29:50,066 (遠太郎)へい あのう… 拝一刀は まだ 312 00:29:50,066 --> 00:29:52,068 うん 313 00:29:52,068 --> 00:29:56,072 どうせ どっかの縁の下に 潜り込んでるんだろうが➡ 314 00:29:56,072 --> 00:29:58,008 何しろ 子供連れだ 315 00:29:58,008 --> 00:30:01,011 そう いつまでも 逃げおおせるわけはないよ 316 00:30:01,011 --> 00:30:04,014 心配なのかい? (遠太郎)いや… 317 00:30:04,014 --> 00:30:06,016 親方からもらった 秘伝の巻物 318 00:30:06,016 --> 00:30:08,018 こちらへ お届けしようと 思ってながらも➡ 319 00:30:08,018 --> 00:30:11,021 あんなことになっちまって 320 00:30:11,021 --> 00:30:15,025 巻物は 確かに 拝一刀が持ってるんでしょうね? 321 00:30:15,025 --> 00:30:19,029 (長左衛門)ああ そうとしか考えられないんだよ 322 00:30:19,029 --> 00:30:22,032 あいつが捕まって 巻物が戻ったときには➡ 323 00:30:22,032 --> 00:30:25,035 私に鉄砲を 造らせて もらえるんでしょうね 324 00:30:25,035 --> 00:30:28,038 お前が鉄砲を? (遠太郎)ええ 斉発連射銃を 325 00:30:28,038 --> 00:30:30,040 そら 駄目だ 326 00:30:30,040 --> 00:30:32,042 (遠太郎)なぜです 327 00:30:32,042 --> 00:30:34,044 巻物は焼き捨てるんだ 328 00:30:34,044 --> 00:30:36,046 (遠太郎)焼き捨てる!? 329 00:30:36,046 --> 00:30:38,048 (長左衛門)考えてもごらん 330 00:30:38,048 --> 00:30:43,053 御公儀は 今の鉄砲で 十分に御満足なんだ 331 00:30:43,053 --> 00:30:49,059 天下太平の世の中に なにも好んで 波乱を引き起こすことはない➡ 332 00:30:49,059 --> 00:30:52,062 七郎兵衛は そこに 考えが及ばなかったんだよ➡ 333 00:30:52,062 --> 00:30:55,062 フフフッ ハハハ… 334 00:31:00,003 --> 00:31:05,008 (役人)おい 何だ (役人)こら 子供が 今どき 335 00:31:05,008 --> 00:31:07,010 (役人)おい… こら 待て! 336 00:31:07,010 --> 00:31:10,013 (役人)おい! こら 待て!➡ 337 00:31:10,013 --> 00:31:12,013 どこ行くんだ おい! 338 00:31:14,017 --> 00:31:17,020 (役人)おっ! すばしっこいやつだな 待て おい! 339 00:31:17,020 --> 00:31:31,034 ♬~ 340 00:31:31,034 --> 00:31:33,034 声を立てるな 341 00:31:38,041 --> 00:31:42,045 遠太郎 堺筒の命 342 00:31:42,045 --> 00:31:46,049 七郎兵衛が 心血を注ぎし鉄砲秘伝 343 00:31:46,049 --> 00:31:48,049 お主が継ぐのだ 344 00:31:51,054 --> 00:31:55,058 七郎兵衛は 私が斬らずとも 必ず殺される 345 00:31:55,058 --> 00:31:57,058 殺される運命にあったのだ 346 00:32:03,066 --> 00:32:08,071 この鉄砲秘伝に 新しい命をつぎ込めるのは➡ 347 00:32:08,071 --> 00:32:10,071 お主 一人だ 348 00:32:23,086 --> 00:32:26,089 (番頭)旦那様 遠太郎の姿が見えませんので 349 00:32:26,089 --> 00:32:28,089 (理右衛門)何? (七郎兵衛)遠太郎が? 350 00:32:34,097 --> 00:32:36,099 どうだ できるか 351 00:32:36,099 --> 00:32:41,104 必ず… ただ 道具が➡ 352 00:32:41,104 --> 00:32:43,106 道具がなければ 仕事ができません 353 00:32:43,106 --> 00:32:45,108 道具はある 354 00:32:45,108 --> 00:32:49,112 どこに 七郎兵衛の鍛冶場だ 355 00:32:49,112 --> 00:32:51,112 親方の? 356 00:32:57,053 --> 00:33:17,073 ♬~ 357 00:33:17,073 --> 00:33:37,093 ♬~ 358 00:33:37,093 --> 00:33:41,093 ♬~ 359 00:33:48,104 --> 00:33:50,106 (捕り方)何? 七郎兵衛の? (捕り方)そうよ➡ 360 00:33:50,106 --> 00:33:52,108 七郎兵衛の鍛冶場によ 361 00:33:52,108 --> 00:33:55,111 夜になると うっすらと 火の光が浮かび➡ 362 00:33:55,111 --> 00:33:57,046 どっからか つちの音が聞こえてくるらしい 363 00:33:57,046 --> 00:34:02,051 無理もねえ 一度に 3人も殺されたんだ 364 00:34:02,051 --> 00:34:05,054 (庄田)その話 誠か? 365 00:34:05,054 --> 00:34:07,056 誠かと聞いておるのだ 366 00:34:07,056 --> 00:34:12,061 (捕り方)へ… へい あの みんな そのようなことを 367 00:34:12,061 --> 00:34:15,064 (捕り方)あの どなた様で? 368 00:34:15,064 --> 00:34:18,064 柳生烈堂様 使いの者だ 369 00:34:20,069 --> 00:34:24,073 (井上) 何? 七郎兵衛の家を捜せと? 370 00:34:24,073 --> 00:34:28,077 フフフッ まさか 人の死に絶えた あのような所に 371 00:34:28,077 --> 00:34:31,080 (庄田)そのまさかが くせ者 372 00:34:31,080 --> 00:34:33,082 千じんの功を 一きに欠くことになりますぞ 373 00:34:33,082 --> 00:34:39,082 拝一刀なら やりそうなこと とにかく 早々の探索を 374 00:35:17,060 --> 00:35:37,080 ♬~ 375 00:35:37,080 --> 00:35:40,083 ♬~ 376 00:35:40,083 --> 00:35:42,085 (役人)うん? ろうそくのにおいだ 377 00:35:42,085 --> 00:35:47,090 (役人)気をつけられい どこかに潜んでいるやもしれん 378 00:35:47,090 --> 00:36:07,043 ♬~ 379 00:36:07,043 --> 00:36:27,063 ♬~ 380 00:36:27,063 --> 00:36:47,083 ♬~ 381 00:36:47,083 --> 00:36:53,089 ♬~ 382 00:36:53,089 --> 00:36:57,026 (役人)冷えてる さっきは確かに ろうの いぶるにおいがしたんだが 383 00:36:57,026 --> 00:37:00,029 (役人)座敷 土蔵 くまなく捜したが おらん 384 00:37:00,029 --> 00:37:05,034 (役人)よし 七郎兵衛の亡霊に 出会わぬうちに 引き揚げよう 385 00:37:05,034 --> 00:37:07,034 うん 386 00:37:12,041 --> 00:37:16,045 (庄田)ここまで追い詰めて 手がかりをつかめぬとき➡ 387 00:37:16,045 --> 00:37:21,050 残る手段は ただ一つ 奉行を動かすのです 388 00:37:21,050 --> 00:37:23,052 奉行を? 389 00:37:23,052 --> 00:37:28,057 大阪町奉行を動かし どさ御用をかけるのです 390 00:37:28,057 --> 00:37:31,060 何? どさ御用 391 00:37:31,060 --> 00:37:33,062 (子分)さあ 張ってくださいよ お客さん➡ 392 00:37:33,062 --> 00:37:35,064 さあ どうぞ 半ないすか? (客)丁! 393 00:37:35,064 --> 00:37:38,067 (子分)半ないすか! 丁は? (客)半! 394 00:37:38,067 --> 00:37:44,073 <どさ御用 それは 公儀公認の下に 行われる 無宿人狩りだ> 395 00:37:44,073 --> 00:37:50,079 <捕らえられた無宿人たちは 次々と佐渡の金山に送り込まれ➡ 396 00:37:50,079 --> 00:37:52,079 二度と帰ることはなかった> 397 00:37:54,083 --> 00:37:58,021 <だが 時として どさ御用を口実に➡ 398 00:37:58,021 --> 00:38:01,024 強権をもって 不審人あらためを行い➡ 399 00:38:01,024 --> 00:38:05,028 ために 無実の町民らの被害 計り知れぬものがあった> 400 00:38:05,028 --> 00:38:07,030 (男性)何するんだ!➡ 401 00:38:07,030 --> 00:38:11,034 何しやがんだ! この野郎! てめえ この野郎! 402 00:38:11,034 --> 00:38:13,036 ≪(女性)あんた! (役人)来なさい! 403 00:38:13,036 --> 00:38:16,039 (役人)早く来るんだ! ええい (女性)あんた あんた…➡ 404 00:38:16,039 --> 00:38:19,039 あんた… 405 00:38:25,048 --> 00:38:27,048 (障子の開く音) 406 00:38:29,052 --> 00:38:31,054 町の者から訴えがあった 407 00:38:31,054 --> 00:38:35,058 変わった目の色の女が 怪しい子供を隠しているとな➡ 408 00:38:35,058 --> 00:38:38,061 どこにいるんだ その子供は! 返事をしろ! 409 00:38:38,061 --> 00:38:40,063 (お絹)知りません 410 00:38:40,063 --> 00:38:43,066 (役人)捜せ! (捕り方たち)はっ! 411 00:38:43,066 --> 00:38:46,069 しらを切ると ためにならんぞ 412 00:38:46,069 --> 00:38:49,072 それは 何だ 413 00:38:49,072 --> 00:38:51,072 その弁当は 誰に食わせるんだ 414 00:38:59,015 --> 00:39:02,018 (役人)長左衛門の 囲い者だからといって 容赦はせぬ 415 00:39:02,018 --> 00:39:04,020 (役人)引っ立てい! (捕り方たち)はっ! 立てい! 416 00:39:04,020 --> 00:39:19,020 ♬~ 417 00:39:21,037 --> 00:39:24,040 拝一刀を知っていよう 418 00:39:24,040 --> 00:39:27,043 どこだ! どこにいるんだ! 419 00:39:27,043 --> 00:39:29,045 言え! 言わぬか! 420 00:39:29,045 --> 00:39:32,048 (井上)待て! 421 00:39:32,048 --> 00:39:34,050 これは どういう素性の女だ 422 00:39:34,050 --> 00:39:37,053 へ… へい 堺の町娘が➡ 423 00:39:37,053 --> 00:39:41,057 南蛮船のキャピタンとつるんで 生まれた女でございます 424 00:39:41,057 --> 00:39:46,062 身寄りのないのを哀れと思って 私が世話をしてまいりましたが➡ 425 00:39:46,062 --> 00:39:48,064 飼い犬に 手をかまれようとは 426 00:39:48,064 --> 00:39:53,069 お絹! 今までの私の恩を忘れたのか 427 00:39:53,069 --> 00:39:56,072 フンッ 言いたいこと言ってるね 428 00:39:56,072 --> 00:39:58,007 おっかさんを殺したのは➡ 429 00:39:58,007 --> 00:40:00,009 一体 誰なんだい (長左衛門)な… 何? 430 00:40:00,009 --> 00:40:02,011 何の罪もない おっかさんを➡ 431 00:40:02,011 --> 00:40:05,014 まるで 泥棒猫 いじめ抜くようにして➡ 432 00:40:05,014 --> 00:40:10,019 首を くくらしちまったのは お前じゃないか!➡ 433 00:40:10,019 --> 00:40:16,025 私はね いつか お前を殺してやろうと思ってた 434 00:40:16,025 --> 00:40:18,027 だから お前の囲われ者になってたのさ 435 00:40:18,027 --> 00:40:23,032 拝一刀の居場所なんか 誰が言うものか 436 00:40:23,032 --> 00:40:25,032 こいつ! 437 00:40:28,037 --> 00:40:32,041 何? お絹さんが? うん 438 00:40:32,041 --> 00:40:35,044 よし ここから一歩も出てはならんぞ 439 00:40:35,044 --> 00:40:37,044 うん 440 00:40:59,001 --> 00:41:01,001 (ため息) 441 00:41:24,026 --> 00:41:26,028 出来たのか? 442 00:41:26,028 --> 00:41:30,032 いや まだ… では どこへ行く 443 00:41:30,032 --> 00:41:34,036 試し撃ちの済まねえうちは まだ鉄砲じゃねえ 444 00:41:34,036 --> 00:41:37,039 そうか 445 00:41:37,039 --> 00:41:42,044 その試し撃ち 私がやろう 446 00:41:42,044 --> 00:41:44,046 あんたが? 447 00:41:44,046 --> 00:42:04,066 ♬~ 448 00:42:04,066 --> 00:42:13,075 ♬~ 449 00:42:13,075 --> 00:42:15,077 うう… 450 00:42:15,077 --> 00:42:19,081 お主 武士だな? 451 00:42:19,081 --> 00:42:23,085 先日 七郎兵衛の斉発銃の前から 逃げたときの身のこなし➡ 452 00:42:23,085 --> 00:42:29,091 また 隠れたときの息の潜めよう 私には分かっていた 453 00:42:29,091 --> 00:42:31,093 斬れ! 殺せ 454 00:42:31,093 --> 00:42:35,093 いずれ 島津か毛利の隠密であろう 455 00:42:39,101 --> 00:42:43,105 島津藩 隠密 遠井保之進にござる 456 00:42:43,105 --> 00:42:48,110 武士の情け とどめを お刺しくだされ 457 00:42:48,110 --> 00:42:53,110 試し撃ち 冥土の土産に見届けてゆけ 458 00:43:02,058 --> 00:43:05,061 おっ 何だ あれは 459 00:43:05,061 --> 00:43:07,061 (役人)何者だ! 460 00:43:09,065 --> 00:43:11,067 (役人) 子連れだ! 子連れが来たぞ! 461 00:43:11,067 --> 00:43:13,069 (役人)何! 462 00:43:13,069 --> 00:43:33,089 ♬~ 463 00:43:33,089 --> 00:43:50,089 ♬~ 464 00:43:57,046 --> 00:44:00,049 (井上)拝殿! どこへ参られる 465 00:44:00,049 --> 00:44:03,052 刺客の務めは 果たしたはず 466 00:44:03,052 --> 00:44:05,054 (井上) さすがは 元 公儀介しゃく人➡ 467 00:44:05,054 --> 00:44:07,056 見事でござった➡ 468 00:44:07,056 --> 00:44:12,061 だが 七郎兵衛の所持せる 斉発銃の からくりが見当たらぬ 469 00:44:12,061 --> 00:44:16,065 七郎兵衛の家は 隅から隅まで 探索いたしたゆえ➡ 470 00:44:16,065 --> 00:44:20,069 残る行方は ただ一つ 471 00:44:20,069 --> 00:44:22,069 その方をおいて他にはない! 472 00:44:25,074 --> 00:44:29,078 拝様 あなた様が持っていても➡ 473 00:44:29,078 --> 00:44:33,082 所詮は 無用の長物 お返しいただきましょう 474 00:44:33,082 --> 00:44:36,085 堺の五鍛冶とは その方たちか? 475 00:44:36,085 --> 00:44:38,087 はあ さようで 476 00:44:38,087 --> 00:44:42,091 七郎兵衛の遺言を伝える 477 00:44:42,091 --> 00:44:46,095 堺五鍛冶は 公儀と結託 478 00:44:46,095 --> 00:44:49,098 共に 安逸を貪り➡ 479 00:44:49,098 --> 00:44:54,103 私利私欲に ふけりたる 誠 許されざること 480 00:44:54,103 --> 00:44:58,040 (井上)フンッ 刺客ずれが たわ言 聞く耳持たぬわ! 481 00:44:58,040 --> 00:45:01,040 女を引き出せ (役人たち)はっ! 来い 482 00:45:05,047 --> 00:45:10,052 (井上)この女の命 秘伝巻物 2巻と交換いたそう➡ 483 00:45:10,052 --> 00:45:14,052 拝一刀 返答せい! 484 00:45:29,071 --> 00:45:33,071 (井上)何をいたしておる 拝! 女の命 欲しくないのか! 485 00:45:54,096 --> 00:45:57,096 (お絹)拝様! 後ろに 鉄砲隊がおります 486 00:46:09,044 --> 00:46:11,044 (井上)ああ! 487 00:46:29,064 --> 00:46:49,084 ♬~ 488 00:46:49,084 --> 00:47:09,038 ♬~ 489 00:47:09,038 --> 00:47:28,057 ♬~ 490 00:47:28,057 --> 00:47:31,060 <熱血の鉄砲鍛冶 七郎兵衛を斬り➡ 491 00:47:31,060 --> 00:47:37,066 また 目前で お絹を斬られ まさに 冥府魔道> 492 00:47:37,066 --> 00:47:40,069 <この無情の世界をさすらう 子連れ狼には➡ 493 00:47:40,069 --> 00:47:43,072 野辺の花さえ無縁なのか> 494 00:47:43,072 --> 00:47:47,076 <明日のない 果てしない旅が続く> 495 00:47:47,076 --> 00:48:07,029 ♬~ 496 00:48:07,029 --> 00:48:09,029 ♬~ 497 00:48:11,033 --> 00:48:16,038 <幕閣の陰におどる 黒い集団 黒くわ者> 498 00:48:16,038 --> 00:48:19,041 <幕府の圧政に 次々と取り潰されていく➡ 499 00:48:19,041 --> 00:48:23,045 奧州の諸大名が 行く先 落城と知りながらも➡ 500 00:48:23,045 --> 00:48:25,047 必死に生き延びようとする> 501 00:48:25,047 --> 00:48:29,051 <拝一刀親子が 柳生との確執に加えて➡ 502 00:48:29,051 --> 00:48:35,051 この新たな敵を迎える 冥府魔道の刺客旅 次回…>