1 00:02:11,163 --> 00:02:31,183 ♬~ 2 00:02:31,183 --> 00:02:51,203 ♬~ 3 00:02:51,203 --> 00:03:11,156 ♬~ 4 00:03:11,156 --> 00:03:31,176 ♬~ 5 00:03:31,176 --> 00:03:41,176 ♬~ 6 00:03:45,190 --> 00:03:50,195 <甲州は御坂の麓 笛吹川の流れに沿う一帯は➡ 7 00:03:50,195 --> 00:03:54,199 上州 駿州と並ぶ やくざの発祥地である> 8 00:03:54,199 --> 00:04:00,139 <黒駒 竹居 御坂 春日居などに 一家を構える博徒たちは➡ 9 00:04:00,139 --> 00:04:03,142 一宮浅間高市の賭場を中心に➡ 10 00:04:03,142 --> 00:04:08,142 独自のおきてと 義理人情の世界を形づくっていた> 11 00:04:19,158 --> 00:04:21,160 (お甲)あ…➡ 12 00:04:21,160 --> 00:04:23,162 ああ…➡ 13 00:04:23,162 --> 00:04:25,162 あ… 14 00:04:27,166 --> 00:04:29,166 (箱車を押す音) 15 00:04:47,186 --> 00:04:49,188 (お甲)ああ… 16 00:04:49,188 --> 00:04:51,190 (半五郎)ちょっと お伺いいたします お子さんを➡ 17 00:04:51,190 --> 00:04:54,193 貸していただけるってのは 本当でござんしょうか 18 00:04:54,193 --> 00:04:56,195 (一刀)旗の文句に うそはない 19 00:04:56,195 --> 00:04:59,131 (半五郎)ありがてえ で… 礼はいかほどで? 20 00:04:59,131 --> 00:05:01,133 金は いらん 21 00:05:01,133 --> 00:05:04,136 この子も ちょうど空腹時だ 22 00:05:04,136 --> 00:05:06,138 (半五郎) どうして お借りしてえ訳を 23 00:05:06,138 --> 00:05:09,141 男に化けても 女は女 24 00:05:09,141 --> 00:05:12,144 胸を押さえて苦しみ 子供を借りたいとあらば➡ 25 00:05:12,144 --> 00:05:14,144 誰でも察しはつく 26 00:05:17,149 --> 00:05:20,152 恐れ入りやした おっしゃるとおりで 27 00:05:20,152 --> 00:05:24,152 連れの女が 乳張って苦しんでおります 28 00:05:27,159 --> 00:05:29,161 (お甲)お願いいたします 29 00:05:29,161 --> 00:05:32,161 どうか お子様をお貸しください 30 00:05:39,171 --> 00:05:41,171 (半五郎)ええ それじゃ 31 00:05:46,178 --> 00:05:48,180 (お甲)さあ 32 00:05:48,180 --> 00:06:04,129 ♬~ 33 00:06:04,129 --> 00:06:07,129 (半五郎)あねさん 思い出していなさるだろう 34 00:06:14,139 --> 00:06:17,142 ヘッ ちきしょう 35 00:06:17,142 --> 00:06:20,145 あねさんの坊やは あの子より もっと ちっちゃかったんだ 36 00:06:20,145 --> 00:06:24,145 (すすり泣き) 37 00:06:29,154 --> 00:06:32,157 お前たち みっともないよ 38 00:06:32,157 --> 00:06:35,157 (一同)へい 39 00:06:52,177 --> 00:06:54,177 (お甲)さあ はい 40 00:06:56,181 --> 00:06:58,181 坊や いい子ね 41 00:07:05,123 --> 00:07:09,123 ありがとうございました おかげで楽んなりました 42 00:07:11,129 --> 00:07:13,131 申し遅れましたが➡ 43 00:07:13,131 --> 00:07:17,135 私 この先の春日居宿 文次一家のお甲と申します 44 00:07:17,135 --> 00:07:19,137 本来ならば 一宿一飯のお取り持ちして➡ 45 00:07:19,137 --> 00:07:22,140 お礼 申し上げるところで ございますが➡ 46 00:07:22,140 --> 00:07:26,144 訳あって 御覧のとおり急ぎ旅の身の上 47 00:07:26,144 --> 00:07:29,147 失礼ながら このまま御免被ります 48 00:07:29,147 --> 00:07:32,150 ありがとうござんした あっしは 春日居一家の代貸➡ 49 00:07:32,150 --> 00:07:35,153 賽の目 半五郎でござんす 4~5日うちに➡ 50 00:07:35,153 --> 00:07:38,156 この笛吹川一帯は 出入りの修羅場となりましょう 51 00:07:38,156 --> 00:07:42,160 お子連れは 危のうござんす 出入りの一方は お主たちか? 52 00:07:42,160 --> 00:07:48,166 へい 出入りに備えて 助っ人頼みの地獄旅にござんす 53 00:07:48,166 --> 00:07:50,168 (お甲)ただいま頂戴いたしました お義理➡ 54 00:07:50,168 --> 00:07:53,171 行く先 お返しできないことに なるかもしれません 55 00:07:53,171 --> 00:07:56,174 (お甲・半五郎)御免なすって (子分たち)御免なすって 56 00:07:56,174 --> 00:07:58,110 (大五郎)御免なす… 57 00:07:58,110 --> 00:08:01,113 筋の通った挨拶 痛み入る 58 00:08:01,113 --> 00:08:04,113 春日居一家か 覚えておこう 59 00:08:07,119 --> 00:08:27,139 ♬~ 60 00:08:27,139 --> 00:08:47,139 ♬~ 61 00:08:51,163 --> 00:08:54,166 (中根)「水鴎流 拝一刀」 62 00:08:54,166 --> 00:08:57,166 腕を貸すとあるからには いくらか使えるかな 63 00:09:01,106 --> 00:09:04,106 貴公らの腕を試してみろ 64 00:09:20,125 --> 00:09:22,125 (男性)うう… 65 00:09:36,141 --> 00:09:39,144 (中根)ま… 待たれい 66 00:09:39,144 --> 00:09:44,149 実は 貴殿のような 手だれを探していたところだ 67 00:09:44,149 --> 00:09:46,151 御免なすって 68 00:09:46,151 --> 00:09:48,153 (男性)どうだい この格好 かわいいじゃねえかい 69 00:09:48,153 --> 00:09:51,156 (男性)坊や それから どうやるんだ やってみろ うん? 70 00:09:51,156 --> 00:09:54,156 (男性たち)アハハ… 71 00:09:58,096 --> 00:10:00,096 (岸母田)そうか 72 00:10:02,100 --> 00:10:04,102 それほどできるか 73 00:10:04,102 --> 00:10:08,102 (中根)例の仕事には うってつけかと存じます 74 00:10:17,115 --> 00:10:20,115 (岸母田)フッ 大したことはないな 75 00:10:28,126 --> 00:10:31,129 見事だ 76 00:10:31,129 --> 00:10:34,132 折り入って話がある 77 00:10:34,132 --> 00:10:37,135 お前は下がっておれ 78 00:10:37,135 --> 00:10:39,135 (お圭)あ… はい 79 00:10:43,141 --> 00:10:45,141 頼みがある 80 00:10:47,145 --> 00:10:50,148 人を斬ってもらいたい➡ 81 00:10:50,148 --> 00:10:53,151 礼金は 100両 82 00:10:53,151 --> 00:10:57,088 お主には 決して とがめが及ばぬことは 保証する 83 00:10:57,088 --> 00:10:59,090 斬る相手は? 84 00:10:59,090 --> 00:11:04,095 (岸母田)わしの後任代官 跡部正之進 85 00:11:04,095 --> 00:11:06,097 理由は? (岸母田)理由など➡ 86 00:11:06,097 --> 00:11:08,099 どうでもよいではないか 87 00:11:08,099 --> 00:11:10,099 では断る 88 00:11:12,103 --> 00:11:15,106 つまりこうだ この度 お役替えがあり➡ 89 00:11:15,106 --> 00:11:20,111 岸母田様も 拙者も 新しい任地に赴くことになった➡ 90 00:11:20,111 --> 00:11:23,114 ところが 少々 事情があってな➡ 91 00:11:23,114 --> 00:11:26,117 当代官所を 後任者に 引き継がせることができん➡ 92 00:11:26,117 --> 00:11:31,122 そこで 新代官を 隣の宿場に待たせてある 93 00:11:31,122 --> 00:11:36,127 事情とは 公金の使い込みか? 94 00:11:36,127 --> 00:11:38,129 まあ そんなところだ 95 00:11:38,129 --> 00:11:41,132 いや まずいことに新代官も うすうす それに気が付いて➡ 96 00:11:41,132 --> 00:11:43,134 探りを入れ始めた➡ 97 00:11:43,134 --> 00:11:46,137 そこで 腕の立つ刺客を 探していたというわけだ 98 00:11:46,137 --> 00:11:48,139 使い込みをしている以上➡ 99 00:11:48,139 --> 00:11:52,143 新代官を斬ったところで 解決にはなるまい 100 00:11:52,143 --> 00:11:55,146 (岸母田) 解決の手だては 考えてある 101 00:11:55,146 --> 00:11:59,150 やくざの抗争に便乗しての 102 00:11:59,150 --> 00:12:02,153 やくざの? (岸母田)さよう 新代官は➡ 103 00:12:02,153 --> 00:12:06,157 やくざの争いを止めようとして 殺されたことになる 104 00:12:06,157 --> 00:12:12,163 一方 やくざたちは そのとがにより 全員 召し捕り 105 00:12:12,163 --> 00:12:14,165 家屋 財産 ことごとく没収 106 00:12:14,165 --> 00:12:17,168 (中根)その財産を 使い込みの穴埋めに充てれば➡ 107 00:12:17,168 --> 00:12:20,171 もはや 誰が来ても恐れることはない 108 00:12:20,171 --> 00:12:24,175 どうじゃ 一石二鳥の妙計であろうが 109 00:12:24,175 --> 00:12:26,175 フフフッ 110 00:12:29,180 --> 00:12:31,182 (岸母田) どうした 誰かいるのか? 111 00:12:31,182 --> 00:12:33,182 いや 気のせいだ 112 00:12:36,187 --> 00:12:40,191 やくざの抗争に 便乗すると言ったが➡ 113 00:12:40,191 --> 00:12:42,193 詳しく話を聞こう 114 00:12:42,193 --> 00:12:44,195 (中根)争っているのは 御坂の音蔵一家と➡ 115 00:12:44,195 --> 00:12:46,197 春日居の文次一家➡ 116 00:12:46,197 --> 00:12:50,201 姻戚の間柄でありながら 一宮浅間神社の盆割りを巡り➡ 117 00:12:50,201 --> 00:12:53,204 双方とも 一歩も 後には引けぬ仕儀となっている 118 00:12:53,204 --> 00:12:55,206 姻戚とは? 119 00:12:55,206 --> 00:12:59,144 春日居の文次の女房 お甲は 御坂の音蔵の娘だ 120 00:12:59,144 --> 00:13:01,144 お甲? 121 00:13:08,153 --> 00:13:10,155 (岸母田)知っているのか? お甲を 122 00:13:10,155 --> 00:13:13,158 いや すると その女は➡ 123 00:13:13,158 --> 00:13:18,163 父親と亭主の板挟みに なっているというわけか? 124 00:13:18,163 --> 00:13:20,165 (中根)板挟みどころではない 125 00:13:20,165 --> 00:13:22,167 もっと のっぴきならぬ 土壇場に追い込まれている 126 00:13:22,167 --> 00:13:25,170 亭主の文次が 父親の音蔵一家に 斬殺されたのだからな 127 00:13:25,170 --> 00:13:31,176 亭主だけではない 生まれて間もない 息子までもだ 128 00:13:31,176 --> 00:13:33,178 赤子まで? 129 00:13:33,178 --> 00:13:36,181 やくざの義理は厳しいからの 130 00:13:36,181 --> 00:13:38,181 フフフッ 131 00:13:41,186 --> 00:13:45,190 いや… 幼い者の死を 喜ぶわけではないが➡ 132 00:13:45,190 --> 00:13:48,193 お甲は 父親一家との決戦を覚悟して➡ 133 00:13:48,193 --> 00:13:51,196 助っ人を集めている 134 00:13:51,196 --> 00:13:56,196 その果たし合いの渦の中で お主が新代官を斬るのだ 135 00:14:23,161 --> 00:14:25,163 (重吉)親分 それは お甲さんの 136 00:14:25,163 --> 00:14:30,168 (音蔵)ああ お甲が嫁に行く前に 作ってったんだ 137 00:14:30,168 --> 00:14:33,171 (重吉)その お甲さんが 父親と出入りのために➡ 138 00:14:33,171 --> 00:14:36,174 助っ人を集めている ほっといていいんですかい? 139 00:14:36,174 --> 00:14:38,176 いいにも 悪いにも➡ 140 00:14:38,176 --> 00:14:42,180 お甲だって すき好んで やってるわけじゃあるめえ 141 00:14:42,180 --> 00:14:44,182 (重吉)あっしを 春日居に行かしてくだせえ 142 00:14:44,182 --> 00:14:46,184 何とか 話し合いで 143 00:14:46,184 --> 00:14:48,186 話し合いで 落とし前がつくもんなら➡ 144 00:14:48,186 --> 00:14:51,189 俺が とっくに出向いてるよ 145 00:14:51,189 --> 00:14:54,192 もう どうにもならねえところまで 来てるんだ 146 00:14:54,192 --> 00:14:56,192 どうにも… 147 00:15:05,136 --> 00:15:07,138 お前たちは ここで待っといで 148 00:15:07,138 --> 00:15:10,141 それは いけません 御坂一家との最後の掛け合いに➡ 149 00:15:10,141 --> 00:15:12,143 あねさんを 1人で行かせるわけには 150 00:15:12,143 --> 00:15:16,147 (お甲)お前たちが行けば はずみで どすを抜くことにもなりかねない 151 00:15:16,147 --> 00:15:18,149 ここで斬り合っちゃ 宿場のお素人衆に➡ 152 00:15:18,149 --> 00:15:22,153 迷惑がかかるじゃないか (半五郎)しかし➡ 153 00:15:22,153 --> 00:15:24,155 あねさんに もしものことがあったら 154 00:15:24,155 --> 00:15:27,155 あたしゃ とっくに命を捨ててるよ 155 00:15:29,160 --> 00:15:32,163 いいかい この御坂宿に 一歩でも踏み込んだら➡ 156 00:15:32,163 --> 00:15:35,166 私が承知しないよ 157 00:15:35,166 --> 00:15:38,169 (半五郎)あねさん 158 00:15:38,169 --> 00:15:43,174 (手下)来た 殴り込みだ! (重吉)何だ? 春日居一家か?➡ 159 00:15:43,174 --> 00:15:47,178 何だ てめえは! (お甲)とち狂うんじゃないよ 160 00:15:47,178 --> 00:15:51,182 来たのは 私一人さ (重吉)お甲さん 161 00:15:51,182 --> 00:15:54,185 今度のことじゃ 親分も心配しなすって 162 00:15:54,185 --> 00:15:57,122 その おとっつぁんに話がある 163 00:15:57,122 --> 00:16:00,125 取り次いでおくれ (重吉)水くせえことを ここは➡ 164 00:16:00,125 --> 00:16:03,128 お甲さんのお里じゃござんせんか さあ お上がりなすって 165 00:16:03,128 --> 00:16:05,130 上がれないね あたしゃ もう➡ 166 00:16:05,130 --> 00:16:07,132 とっくに おとっつぁんの 向こうぶちに回ってるんだ 167 00:16:07,132 --> 00:16:09,134 (重吉)だから なおさら とっくりと話し合ってくだせえ 168 00:16:09,134 --> 00:16:12,137 親分だって 心ん中じゃ それをどんなに望んでいなさるか 169 00:16:12,137 --> 00:16:14,139 ≪(音蔵)お甲を上げちゃならねえ 170 00:16:14,139 --> 00:16:16,141 (重吉)親分 そんな きついことを 171 00:16:16,141 --> 00:16:18,141 渡世の筋目だ 172 00:16:20,145 --> 00:16:22,147 用があるなら ここで聞こう 173 00:16:22,147 --> 00:16:24,149 (お甲)最後にもう一度 申します 174 00:16:24,149 --> 00:16:26,151 夫 文次を斬った旅がらす➡ 175 00:16:26,151 --> 00:16:29,154 番切りの仁助 引き渡していただきましょう 176 00:16:29,154 --> 00:16:33,158 (音蔵) 断る 何度 言っても同じことだ 177 00:16:33,158 --> 00:16:35,160 (お甲) 仁助は 1つになったばかりの➡ 178 00:16:35,160 --> 00:16:39,164 文吉まで手にかけました 179 00:16:39,164 --> 00:16:42,164 文吉は おとっつぁんの孫でござんすよ 180 00:16:47,172 --> 00:16:51,176 まさか おとっつぁんの 指図じゃござんすまい 181 00:16:51,176 --> 00:16:54,179 その仁助を どうして かばい立てなさるんです 182 00:16:54,179 --> 00:16:57,115 (音蔵) 一宿一飯の仁義を交わした以上➡ 183 00:16:57,115 --> 00:16:59,117 身内も同然 184 00:16:59,117 --> 00:17:03,121 しかも 仁助は この御坂一家のために➡ 185 00:17:03,121 --> 00:17:06,121 春日居の文次と その跡目を斬ったんだ 186 00:17:09,127 --> 00:17:14,127 じゃあ 仁助はどうあっても (音蔵)渡せねえ 187 00:17:17,135 --> 00:17:19,135 しかたがござんせん 188 00:17:22,140 --> 00:17:24,142 これをお受け取り願います 189 00:17:24,142 --> 00:17:42,160 ♬~ 190 00:17:42,160 --> 00:17:46,160 「明後日 明け六ツ 笛吹川石子河原にて」 191 00:17:48,166 --> 00:17:50,168 承知した 192 00:17:50,168 --> 00:17:53,168 (手下たち)親分! (重吉)お甲さん 193 00:17:57,108 --> 00:17:59,108 (重吉)親分 194 00:18:07,118 --> 00:18:11,122 (仁助)親分さん 今のは喧嘩状でござんすね? 195 00:18:11,122 --> 00:18:15,126 (重吉)とうとう親子が 血で血を洗うことになっちまった 196 00:18:15,126 --> 00:18:17,128 番切りの おまはんも えれえことしてくれたな 197 00:18:17,128 --> 00:18:20,131 重吉 今更 愚痴を言うんじゃねえ 198 00:18:20,131 --> 00:18:23,134 (重吉)しかし 何もあそこまで 199 00:18:23,134 --> 00:18:27,138 (仁助)代貸さん 一宮浅間高市 盆割りのこじれは➡ 200 00:18:27,138 --> 00:18:30,141 どうにもならねえところまで 来ている 201 00:18:30,141 --> 00:18:32,141 (仁助)そうでござんしょ? 202 00:18:34,145 --> 00:18:37,148 (仁助)どっちかのお身内が 相手の親分を斬る以外に➡ 203 00:18:37,148 --> 00:18:41,152 けじめのつけようがなかった 違いますかい? 204 00:18:41,152 --> 00:18:43,154 (音蔵)そのとおりだ 205 00:18:43,154 --> 00:18:46,157 俺の娘が 春日居一家に嫁に行ってなきゃ➡ 206 00:18:46,157 --> 00:18:48,159 誰かがやっていただろう 207 00:18:48,159 --> 00:18:50,161 (仁助)そういうところへ あっしのような➡ 208 00:18:50,161 --> 00:18:54,165 旅がらすが舞い込んで 一宿一飯のお義理を被った 209 00:18:54,165 --> 00:18:57,101 見て見ぬふりして 旅立つわけにはめえりやせん 210 00:18:57,101 --> 00:19:01,105 (音蔵)そいつは分かってる だからこそ 俺も➡ 211 00:19:01,105 --> 00:19:04,108 渡世の筋目を通して 喧嘩状を受け取ったんだ 212 00:19:04,108 --> 00:19:08,112 お願いでござんす 出入りには 是非 あっしを 213 00:19:08,112 --> 00:19:11,115 (音蔵)いや そいつはならねえ 214 00:19:11,115 --> 00:19:14,118 お前に万一のことがあったんじゃ 今までかくまってきた かいがねえ 215 00:19:14,118 --> 00:19:16,120 (仁助)いや… しかし 216 00:19:16,120 --> 00:19:21,125 お前は決着がつくまで 隠れがに引っ込んでてくれ 217 00:19:21,125 --> 00:19:25,129 これは 御坂一家と 春日居一家との出入りなんだ 218 00:19:25,129 --> 00:19:43,129 ♬~ 219 00:20:05,103 --> 00:20:07,105 どこへ行く 220 00:20:07,105 --> 00:20:10,108 御坂宿へか? 221 00:20:10,108 --> 00:20:13,111 (お圭)どうして それを… 222 00:20:13,111 --> 00:20:16,114 そなたは 御坂在の百姓娘 223 00:20:16,114 --> 00:20:21,114 年貢代わりに 代官のめかけにされたそうだな 224 00:20:24,122 --> 00:20:27,125 御坂一家とも関わりがあるのか? 225 00:20:27,125 --> 00:20:29,127 おとっつぁんが病気のとき➡ 226 00:20:29,127 --> 00:20:32,130 音蔵親分には すっかり お世話になりました 227 00:20:32,130 --> 00:20:37,135 それに お甲さんとは 子供のころからの友達です 228 00:20:37,135 --> 00:20:44,142 それ故 立ち聞きした話を 知らせに行こうというのだな 229 00:20:44,142 --> 00:20:48,146 出入りにつけ込んで 新代官殺しの罪をかぶせ➡ 230 00:20:48,146 --> 00:20:52,150 双方の財産を召し上げる… あんまりです 231 00:20:52,150 --> 00:20:56,154 いくら相手が やくざでも ひどすぎます 232 00:20:56,154 --> 00:20:58,089 この たくらみを知ったら➡ 233 00:20:58,089 --> 00:21:01,092 明日の出入りは きっと 取りやめになるでしょう 234 00:21:01,092 --> 00:21:04,095 お願いです 行かせてください 235 00:21:04,095 --> 00:21:07,098 ならん 236 00:21:07,098 --> 00:21:11,102 刺客商売が 成り立たないからですか? 237 00:21:11,102 --> 00:21:16,102 大勢の人を 無実の罪に陥れてまで お金もうけが したいんですか? 238 00:21:19,110 --> 00:21:23,114 このままでは 音蔵親分も お甲さんも… 239 00:21:23,114 --> 00:21:26,117 私 どうしても知らせます! 240 00:21:26,117 --> 00:21:40,117 ♬~ 241 00:21:48,139 --> 00:21:50,139 (子分)おい! 酒あるぞ! 242 00:21:52,143 --> 00:21:55,146 (半五郎)まあ 兄さん方 どうぞ やってくんなせえ➡ 243 00:21:55,146 --> 00:21:58,149 出入りは 明日の明け六っつでござんす➡ 244 00:21:58,149 --> 00:22:01,152 よろしくお願いしますね (助っ人たち)へい! 245 00:22:01,152 --> 00:22:03,152 (子分)さあ どんどん飲んで さあ やってください 246 00:22:05,156 --> 00:22:10,156 (半五郎)あねさん あした 留守番お願いします 247 00:22:14,165 --> 00:22:16,167 (お甲)私も行くよ➡ 248 00:22:16,167 --> 00:22:19,170 行かなきゃ 親分に 申し訳が立たないじゃないか 249 00:22:19,170 --> 00:22:23,170 (半五郎)行けば 実の親に やいばを向けなきゃなりませんぜ 250 00:22:26,177 --> 00:22:29,180 (半五郎)女の身で 出入りに 加わることはございません 251 00:22:29,180 --> 00:22:32,183 あっしらに任せてくだせえ 252 00:22:32,183 --> 00:22:38,183 あしたの笛吹川はね 私にとっちゃ 三途の川なのさ 253 00:22:40,191 --> 00:22:43,191 死ぬ気だとおっしゃるんですか? 254 00:22:46,197 --> 00:22:49,197 殺された坊やが お乳を欲しがって泣いてるよ 255 00:22:52,203 --> 00:22:55,206 行ってやらなきゃ かわいそうじゃないか 256 00:22:55,206 --> 00:23:08,152 ♬~ 257 00:23:08,152 --> 00:23:10,152 お前さん 258 00:23:12,156 --> 00:23:14,158 坊や 259 00:23:14,158 --> 00:23:16,158 私も もうすぐ行くからね 260 00:23:18,162 --> 00:23:21,165 御免なすって 261 00:23:21,165 --> 00:23:24,168 坊や! 坊や! 262 00:23:24,168 --> 00:23:27,168 坊や 坊や… 263 00:23:37,181 --> 00:23:40,184 申し訳ございません つい 取り乱しました 264 00:23:40,184 --> 00:23:43,187 いや 抱いてやってくれ 265 00:23:43,187 --> 00:23:47,191 この子も 母を懐かしんでいるようだ 266 00:23:47,191 --> 00:23:49,193 お母様は? 死んだ 267 00:23:49,193 --> 00:23:54,198 お主の御亭主や子供と同様 刺客の手にかかってな 268 00:23:54,198 --> 00:23:56,198 まあ… 269 00:23:58,135 --> 00:24:03,135 母を斬られた子が 子を斬られた母に乳をもらう 270 00:24:05,142 --> 00:24:07,142 因縁だろう 271 00:24:09,146 --> 00:24:28,165 ♬~ 272 00:24:28,165 --> 00:24:30,165 はい 273 00:24:40,177 --> 00:24:42,179 出入りのうわさは聞いた 274 00:24:42,179 --> 00:24:48,179 御亭主と子供を斬った下手人は 御坂一家の客分だったとか 275 00:24:51,188 --> 00:24:55,192 はい 番切りの仁助という 旅がらすでございます 276 00:24:55,192 --> 00:24:59,130 御坂一家とは 縁の深い男か? 277 00:24:59,130 --> 00:25:04,135 いいえ ただ 一宿一飯というだけの 278 00:25:04,135 --> 00:25:07,138 それだけの縁で人を斬る 279 00:25:07,138 --> 00:25:09,140 やくざのおきてとは そうしたものか? 280 00:25:09,140 --> 00:25:15,146 はい その仁助を 御坂の音蔵が かばうのも➡ 281 00:25:15,146 --> 00:25:18,146 また 渡世のおきて 282 00:25:20,151 --> 00:25:23,154 ばかな連中と お思いでしょうが➡ 283 00:25:23,154 --> 00:25:27,158 通さなければならない 筋目でございます 284 00:25:27,158 --> 00:25:31,162 その父親に お主が喧嘩状をたたきつける 285 00:25:31,162 --> 00:25:34,165 それも おきてか? 286 00:25:34,165 --> 00:25:36,167 何か 御不審でも? 287 00:25:36,167 --> 00:25:42,173 いや 取り込み中すまぬが その子を夜まで預かってくれぬか 288 00:25:42,173 --> 00:25:46,177 はい 喜んで 私も 出入りの前の1日➡ 289 00:25:46,177 --> 00:25:50,177 坊やと一緒に暮らせれば 幸せでございます 290 00:25:55,186 --> 00:25:58,122 (手下)何だ てめえは! 291 00:25:58,122 --> 00:26:00,124 (重吉)まあ 待ちな➡ 292 00:26:00,124 --> 00:26:02,126 御覧のとおり 取り込み中でござんすが➡ 293 00:26:02,126 --> 00:26:04,128 何か御用でござんしょうか? 294 00:26:04,128 --> 00:26:09,133 春日居の文次と その子を斬った 旅がらす 仁助に会いたい 295 00:26:09,133 --> 00:26:13,137 御浪人さん 春日居一家に 頼まれて来なすったんで?➡ 296 00:26:13,137 --> 00:26:16,140 そうなんだな! 297 00:26:16,140 --> 00:26:18,140 上げるんじゃねえ! 298 00:26:27,151 --> 00:26:30,154 (重吉)親分! (音蔵)騒ぐんじゃねえ! 299 00:26:30,154 --> 00:26:32,156 どすを納めろ 300 00:26:32,156 --> 00:26:35,159 出入りを明日に控えて 無駄な血を流すんじゃねえ 301 00:26:35,159 --> 00:26:37,161 (重吉)しかし こいつは 春日居一家の 302 00:26:37,161 --> 00:26:39,163 そんなはずは あるめえ 303 00:26:39,163 --> 00:26:41,165 一旦 喧嘩状をたたきつけた お甲が➡ 304 00:26:41,165 --> 00:26:44,165 別の手で 仕掛けるわけはねえ 305 00:26:49,173 --> 00:26:53,177 御坂の音蔵でござんす あなた様は? 306 00:26:53,177 --> 00:27:00,117 拝一刀 またの名を 刺客 子連れ狼 307 00:27:00,117 --> 00:27:03,120 刺客… 308 00:27:03,120 --> 00:27:05,120 じゃあ 仁助を お斬りになさるおつもりで? 309 00:27:07,124 --> 00:27:11,128 訳を お聞かせ願いましょうか 310 00:27:11,128 --> 00:27:15,132 といっても 無駄でござんしょうね 311 00:27:15,132 --> 00:27:18,132 では 仁助を お渡しするわけにはまいりません 312 00:27:21,138 --> 00:27:24,141 仁助は このうちにはおりません 313 00:27:24,141 --> 00:27:27,141 どうぞ 御存分にお捜しなすって 314 00:27:29,146 --> 00:27:31,146 この場は引き取る 315 00:27:33,150 --> 00:27:35,152 (重吉)親分 316 00:27:35,152 --> 00:27:38,155 仁助は 別のことで 刺客に狙われているかも 317 00:27:38,155 --> 00:27:41,158 何はともあれ 知らしてやらざなるめえ 318 00:27:41,158 --> 00:27:43,160 (重吉) 一っ走り 行ってめえりやしょう 319 00:27:43,160 --> 00:27:46,163 そうしてやってくれ 春日居との決着がつくまでは➡ 320 00:27:46,163 --> 00:27:50,167 どうしても 守ってやらなくちゃならねえ 客人だ 321 00:27:50,167 --> 00:27:53,170 隠れがも もっと 安全な所へ移すんだな 322 00:27:53,170 --> 00:27:55,172 (重吉)へい 323 00:27:55,172 --> 00:28:13,123 ♬~ 324 00:28:13,123 --> 00:28:17,123 番切りの 俺だ 御坂一家の重吉だ 325 00:28:20,130 --> 00:28:23,133 (仁助) 代貸さん 何かあったんですかい 326 00:28:23,133 --> 00:28:25,135 (重吉) 拝一刀とかいう浪人がやって来た 327 00:28:25,135 --> 00:28:29,139 えっ? 子連れ狼の 328 00:28:29,139 --> 00:28:31,141 知ってんだな やっぱり 329 00:28:31,141 --> 00:28:34,144 名前だけはな (重吉)それだけかい? 330 00:28:34,144 --> 00:28:37,147 どうしても お前さんに 会いてえと言っていたが➡ 331 00:28:37,147 --> 00:28:39,149 あるんだろ? 何か 心当たりが 332 00:28:39,149 --> 00:28:43,149 ござんせん そんなやつに 追っかけられる いわれは 333 00:28:45,155 --> 00:28:49,159 (重吉) てめえ つけてきやがったな!➡ 334 00:28:49,159 --> 00:28:52,162 待て! 仁助は渡せねえ 335 00:28:52,162 --> 00:28:55,165 (重吉)うっ! 336 00:28:55,165 --> 00:29:08,112 ♬~ 337 00:29:08,112 --> 00:29:11,115 うわっ! あ… 338 00:29:11,115 --> 00:29:15,115 わしが来た理由 察しがついているようだな 339 00:29:22,126 --> 00:29:27,131 言え 誰に頼まれて 春日居の文次と その子を斬った 340 00:29:27,131 --> 00:29:32,136 誰にも頼まれやしねえ 渡世のおきてに従って… 341 00:29:32,136 --> 00:29:34,138 うう… 渡世のおきては隠れみの 342 00:29:34,138 --> 00:29:40,144 実は 石和代官 岸母田伊兵衛に そそのかされたのであろう 343 00:29:40,144 --> 00:29:43,147 違う 代官なんか会ったことも 344 00:29:43,147 --> 00:29:57,094 ♬~ 345 00:29:57,094 --> 00:29:59,096 うう… 346 00:29:59,096 --> 00:30:02,099 あーっ! 会ったことがないのか? 347 00:30:02,099 --> 00:30:04,101 ああ… ありやす! 348 00:30:04,101 --> 00:30:06,103 会いやした! 349 00:30:06,103 --> 00:30:09,106 春日居の貸し元と 坊主を斬ったのは➡ 350 00:30:09,106 --> 00:30:12,109 確かに お代官の言いつけでやした➡ 351 00:30:12,109 --> 00:30:16,113 ああ! 痛え! ああ! 352 00:30:16,113 --> 00:30:18,113 ≪(中根)重吉 (重吉)へい 353 00:30:20,117 --> 00:30:23,120 (重吉)あ… こりゃあ 中根様 354 00:30:23,120 --> 00:30:26,123 (中根)仁助の声が聞こえたか? (重吉)へい➡ 355 00:30:26,123 --> 00:30:29,126 春日居の貸し元を斬ったのは 代官の言いつけとか 356 00:30:29,126 --> 00:30:31,128 (中根)そうか 357 00:30:31,128 --> 00:30:35,132 それを聞かれたとあっては 生かしてはおけんな➡ 358 00:30:35,132 --> 00:30:39,132 お主たちの腕前を 見せてもらおうか 359 00:30:43,140 --> 00:30:45,140 (重吉)中根様! (中根)やれ! 360 00:30:48,145 --> 00:30:50,145 (重吉)うわっ! 361 00:31:08,098 --> 00:31:12,102 (中根)拝一刀 貴様 余計なことをした➡ 362 00:31:12,102 --> 00:31:14,104 いらざる詮索などをせず➡ 363 00:31:14,104 --> 00:31:18,108 言われたことだけを すればよかったのだ 364 00:31:18,108 --> 00:31:24,114 仁助には 監視がついていたのか 用心深いことだな 365 00:31:24,114 --> 00:31:28,118 (中根)貴様同様 刺客をなりわいとする兄弟でな 366 00:31:28,118 --> 00:31:33,123 新代官を斬る仕事は この連中に頼むことにした 367 00:31:33,123 --> 00:31:37,123 その前に 俺を斬れるか? 368 00:31:46,136 --> 00:31:49,139 (中根)見るとおり 三者一体の剣➡ 369 00:31:49,139 --> 00:31:52,142 狙った獲物は 決して 逃さぬそうな 370 00:31:52,142 --> 00:32:11,142 ♬~ 371 00:32:49,199 --> 00:32:52,202 やくざの抗争に便乗して 新しい代官を斬ると言ったが➡ 372 00:32:52,202 --> 00:32:56,206 その抗争に 火を付けた者の正体が これで はっきりした 373 00:32:56,206 --> 00:32:59,143 やくざたちこそ いい面の皮だな 374 00:32:59,143 --> 00:33:03,147 (岸母田)どうせ 御政道の裏を行く くずどもだ 375 00:33:03,147 --> 00:33:06,150 どのように利用しようと はばかるところはない 376 00:33:06,150 --> 00:33:09,153 くずは くずながら 筋目を通して生きている 377 00:33:09,153 --> 00:33:13,157 公金横領の役人よりは 人間らしいな 378 00:33:13,157 --> 00:33:16,160 (岸母田) 刺客をなりわいとする お主が➡ 379 00:33:16,160 --> 00:33:18,162 依頼主を批判するのか! 380 00:33:18,162 --> 00:33:21,165 先に渡した100両は 何とする 381 00:33:21,165 --> 00:33:24,168 くず以下の依頼主からは 倍の代金を取ることにしている 382 00:33:24,168 --> 00:33:29,173 裏の事情を隠した場合 更に その倍額 383 00:33:29,173 --> 00:33:32,176 倍の倍!? 4倍か! 384 00:33:32,176 --> 00:33:38,182 さよう 差額の300両 この場で追加してもらおう 385 00:33:38,182 --> 00:33:41,185 高い! 断る! 386 00:33:41,185 --> 00:33:45,189 よいのか? 公金横領が世間に知れても 387 00:33:45,189 --> 00:33:47,189 (中根)岸母田様! 388 00:33:53,197 --> 00:33:56,200 3人兄弟の刺客も あえなく斬られました 389 00:33:56,200 --> 00:33:58,135 出入りを明朝に控え➡ 390 00:33:58,135 --> 00:34:02,139 この上は 拝殿を頼むほかござりませんが 391 00:34:02,139 --> 00:34:04,139 やむをえん 392 00:34:06,143 --> 00:34:09,143 300両 追加しよう 393 00:34:21,158 --> 00:34:25,162 (中根)これで 今までの 行きがかりは 一切 帳消し 394 00:34:25,162 --> 00:34:29,166 後は 全て計画どおりにまいりましょう 395 00:34:29,166 --> 00:34:31,168 1つ まずいことがある 396 00:34:31,168 --> 00:34:36,173 御坂一家の代貸の死体をどうする 397 00:34:36,173 --> 00:34:40,177 そうだ このままにしといちゃ 御坂一家に不審を持たれますぜ 398 00:34:40,177 --> 00:34:42,179 うむ これは早急に片づけねば 399 00:34:42,179 --> 00:34:47,184 しかし 代貸も あっしもいなくなっちまうと➡ 400 00:34:47,184 --> 00:34:49,186 出入りは見合わせになるかも 401 00:34:49,186 --> 00:34:52,189 よし 仁助➡ 402 00:34:52,189 --> 00:34:57,127 貴様 代貸の死体を担いで 御坂一家へ行け 403 00:34:57,127 --> 00:34:59,129 えっ? (岸母田)代貸は➡ 404 00:34:59,129 --> 00:35:02,132 春日居一家に斬られたと言え 405 00:35:02,132 --> 00:35:05,135 いやが上にも 抗争をあおり立てるのだ 406 00:35:05,135 --> 00:35:08,138 (中根)さすが よいな? 407 00:35:08,138 --> 00:35:11,141 へい たっぷり 油を注いでやりまさ➡ 408 00:35:11,141 --> 00:35:13,141 ヘヘヘ… 409 00:35:17,147 --> 00:35:20,150 (中根)待て! 410 00:35:20,150 --> 00:35:23,153 今の話を聞いたな? 411 00:35:23,153 --> 00:35:25,153 聞きました 412 00:35:27,157 --> 00:35:30,160 春日居の親分と 坊やを殺したのも➡ 413 00:35:30,160 --> 00:35:33,163 お代官様のお指図だったのですね 414 00:35:33,163 --> 00:35:35,165 だったら どうするつもりだ 415 00:35:35,165 --> 00:35:38,168 (お圭)御坂一家と 春日居一家に知らせます 416 00:35:38,168 --> 00:35:40,168 明日の出入りをやめるように 417 00:35:42,172 --> 00:35:45,175 ばかな女だ おとなしくしていれば➡ 418 00:35:45,175 --> 00:35:50,180 新しい任地へも伴って かわいがってやったものを 419 00:35:50,180 --> 00:35:54,180 こうなったら どうしても 生かしておくわけにはいかんな 420 00:35:56,186 --> 00:35:58,121 待て 421 00:35:58,121 --> 00:36:02,125 この女 わしにくれ 422 00:36:02,125 --> 00:36:04,127 お主に? 423 00:36:04,127 --> 00:36:07,130 いい女だ 殺すには惜しい 424 00:36:07,130 --> 00:36:09,132 やめて! 425 00:36:09,132 --> 00:36:11,134 誰が あなたみたいな人でなしと! 426 00:36:11,134 --> 00:36:14,137 秘密を漏らさせぬと保証するか? 427 00:36:14,137 --> 00:36:16,139 漏らされては わしも具合が悪い 428 00:36:16,139 --> 00:36:19,142 (岸母田) よし どうせ 用済みの女だ 429 00:36:19,142 --> 00:36:24,147 煮て食おうと 焼いて食おうと お主の勝手にせい 430 00:36:24,147 --> 00:36:29,152 よし もらった 俺の女だ 431 00:36:29,152 --> 00:36:32,152 明日まで 大事に預かっておいてくれ 432 00:36:42,165 --> 00:36:44,167 ≪(手下)どうしたい!? ≪(手下)どうした!? 433 00:36:44,167 --> 00:36:47,170 ≪(仁助)どいた! どいた! ≪(手下)どうした!? 434 00:36:47,170 --> 00:36:49,172 (手下たち)客人! 435 00:36:49,172 --> 00:36:51,174 (手下)これは重吉兄ぃ! (手下たち)何!? 436 00:36:51,174 --> 00:36:54,177 (仁助)春日居一家にやられたんだ 親分にお知らせしてくだせえ 437 00:36:54,177 --> 00:36:58,115 (手下)親分! 親分! (手下)兄ぃ! 438 00:36:58,115 --> 00:37:01,118 (手下)兄ぃ! 439 00:37:01,118 --> 00:37:04,121 重吉! 440 00:37:04,121 --> 00:37:07,124 なんて むげえ殺し方を 441 00:37:07,124 --> 00:37:11,128 代貸さんは あっしを安全な場所に 案内してくだすったんです 442 00:37:11,128 --> 00:37:16,133 その帰り道 春日居一家のやつらに襲われて 443 00:37:16,133 --> 00:37:20,137 春日居一家に!? そいつは確かか 444 00:37:20,137 --> 00:37:23,140 へい 間違いございません 445 00:37:23,140 --> 00:37:28,145 信じられねえ 喧嘩状たたきつけた お甲が➡ 446 00:37:28,145 --> 00:37:30,147 出入り以外の場所で 仕掛けてくるなんて 447 00:37:30,147 --> 00:37:33,150 (仁助)血迷ったんでござんしょう この むごだらしい斬り方が➡ 448 00:37:33,150 --> 00:37:37,154 何よりの証拠でござんす (音蔵)見たのかよ お前さん 449 00:37:37,154 --> 00:37:40,157 へい 声を聞いて駆けつけたら➡ 450 00:37:40,157 --> 00:37:42,159 やつら 引き揚げていくところで ござんした 451 00:37:42,159 --> 00:37:44,161 (音蔵)ちきしょう! 452 00:37:44,161 --> 00:37:47,164 渡世の筋目を わきめえねえ野郎どもだ 453 00:37:47,164 --> 00:37:51,168 (仁助)こうなったら あっしも隠れちゃおられません 454 00:37:51,168 --> 00:37:55,172 あしたの出入りには 是非 お供さしてくだせえまし 455 00:37:55,172 --> 00:37:58,108 よし 行ってもらおう 456 00:37:58,108 --> 00:38:00,110 おい みんな (手下たち)へい 457 00:38:00,110 --> 00:38:05,115 あしたは 重吉の弔い合戦だ! (手下たち)おーっ! 458 00:38:05,115 --> 00:38:10,115 重吉 聞いたか? 敵は きっと討ってやるぜ 459 00:38:18,128 --> 00:38:20,130 あっ これは どうも 460 00:38:20,130 --> 00:38:23,133 子供を受け取りに来た 461 00:38:23,133 --> 00:38:26,136 取り込み中 迷惑をかけた (半五郎)とんでもございません 462 00:38:26,136 --> 00:38:28,138 おかげさんで あねさんの気持ちも だいぶ落ち着いたようで➡ 463 00:38:28,138 --> 00:38:30,140 お礼を申し上げてえぐらい だったんです 464 00:38:30,140 --> 00:38:32,142 さあ どうぞ 465 00:38:32,142 --> 00:38:40,150 (お甲)♬ ねんねんころりよ➡ 466 00:38:40,150 --> 00:38:43,153 ♬ おころりよ 467 00:38:43,153 --> 00:38:45,155 (半五郎)あねさん 468 00:38:45,155 --> 00:38:50,160 しーっ 坊やが目を覚ますじゃないか 469 00:38:50,160 --> 00:38:54,164 おお よく眠っているな 470 00:38:54,164 --> 00:38:57,100 遅くまで すまなかった (お甲)いいえ➡ 471 00:38:57,100 --> 00:39:00,103 それより 今夜は ここに お泊まりくださいまし 472 00:39:00,103 --> 00:39:05,108 そうもなるまい 明日の出入りを思えばな 473 00:39:05,108 --> 00:39:11,108 だからこそ 夜通し こうしていたいのでございます 474 00:39:18,121 --> 00:39:24,121 あしたは 笛吹川の露と消える命 475 00:39:27,130 --> 00:39:30,133 どうか 今生の名残に 476 00:39:30,133 --> 00:39:35,138 それほど かわいいか 他人の子供が 477 00:39:35,138 --> 00:39:40,143 はい 我が子も同様に 478 00:39:40,143 --> 00:39:44,143 それならば 生きることを考えたらどうだ? 479 00:39:48,151 --> 00:39:53,156 亭主や子供を追って 三途の川へ急ぐこともない 480 00:39:53,156 --> 00:39:56,159 大五郎とて よみじの母を➡ 481 00:39:56,159 --> 00:39:59,159 追おうとしたことなど 一度もないぞ 482 00:40:05,101 --> 00:40:12,108 でも あしたの出入りは 実の父との いさかいでござんす 483 00:40:12,108 --> 00:40:15,111 娘として どの道 生きては… 484 00:40:15,111 --> 00:40:20,116 最初から死ぬと決めてかかるのは 愚かなことだ 485 00:40:20,116 --> 00:40:23,119 人と人との争いは➡ 486 00:40:23,119 --> 00:40:27,119 どこで どうなるか 予測のつくものではない 487 00:40:30,126 --> 00:40:35,126 世話になった 命は 大切にしろよ 488 00:41:10,100 --> 00:41:15,105 フフフ… ここまで来ては 双方とも 後へは引けまい 489 00:41:15,105 --> 00:41:18,108 (足音) 490 00:41:18,108 --> 00:41:21,111 どうだ 来るか 新代官は (中根)間もなく ここに➡ 491 00:41:21,111 --> 00:41:23,113 この出入り 新代官の手で 取り鎮められたいと➡ 492 00:41:23,113 --> 00:41:26,116 連絡しましたところ 押っ取り刀で 493 00:41:26,116 --> 00:41:31,121 全て もくろみどおりだな フフフ… 494 00:41:31,121 --> 00:41:33,121 野郎! くそ! 495 00:41:35,125 --> 00:41:37,125 行くよ 496 00:41:39,129 --> 00:41:41,131 (子分)来い! 497 00:41:41,131 --> 00:41:43,131 (子分)野郎! 498 00:41:55,145 --> 00:42:00,145 (跡部)引け引け! 引け! 鎮まれ! 499 00:42:02,152 --> 00:42:05,152 (跡部)引け引け! 鎮まれ! 500 00:42:08,158 --> 00:42:11,161 (跡部)引け! 501 00:42:11,161 --> 00:42:16,166 (跡部)拙者は 石和代官として 新規赴任した跡部正之進だ 502 00:42:16,166 --> 00:42:20,170 前代官の要請により 紛争鎮圧に まかり越した 503 00:42:20,170 --> 00:42:23,170 引け! 双方とも引け! 504 00:42:32,182 --> 00:42:35,182 坊や! おばちゃん! 505 00:42:37,187 --> 00:42:39,187 何だ その方は 506 00:42:43,193 --> 00:42:46,196 刺客 子連れ狼 507 00:42:46,196 --> 00:42:48,196 何? 508 00:42:59,142 --> 00:43:02,145 やりました (岸母田)うむ 用意はいいか 509 00:43:02,145 --> 00:43:05,145 はっ 鉄砲5丁 捕り方15名 あれに 510 00:43:11,154 --> 00:43:13,156 (岸母田)よし➡ 511 00:43:13,156 --> 00:43:18,161 動くな! 全員 新代官殺しの とがで 召し捕る! 512 00:43:18,161 --> 00:43:22,165 引け! 引け引け! 513 00:43:22,165 --> 00:43:25,165 引け! 引け! 514 00:43:27,170 --> 00:43:31,174 拝一刀 新代官殺害の 第一の とが人は その方だ 515 00:43:31,174 --> 00:43:34,177 観念せい! 516 00:43:34,177 --> 00:43:39,182 フフフ… (岸母田)何がおかしい 拝一刀! 517 00:43:39,182 --> 00:43:42,182 ハハハ… 518 00:43:51,194 --> 00:43:53,196 岸母田伊兵衛 519 00:43:53,196 --> 00:43:57,133 公金横領をはじめとする 悪事の数々➡ 520 00:43:57,133 --> 00:44:01,137 これにて 動かぬ証拠を押さえたぞ (岸母田)何? 521 00:44:01,137 --> 00:44:03,139 (跡部)刺客を雇って わしを殺そうとしただけでは➡ 522 00:44:03,139 --> 00:44:05,141 証拠にはならん➡ 523 00:44:05,141 --> 00:44:09,145 それ故 ここまで 芝居をやってみせたのだ 524 00:44:09,145 --> 00:44:12,148 では 子連れ狼は? 525 00:44:12,148 --> 00:44:15,151 わしが雇った 526 00:44:15,151 --> 00:44:17,153 (岸母田)ううむ…➡ 527 00:44:17,153 --> 00:44:20,153 撃て! 撃て撃て! 528 00:44:22,158 --> 00:44:37,173 ♬~ 529 00:44:37,173 --> 00:44:40,176 (中根)召し捕れ! 斬れ! 530 00:44:40,176 --> 00:45:00,129 ♬~ 531 00:45:00,129 --> 00:45:02,129 うわあっ! ええい 532 00:45:05,134 --> 00:45:07,136 (お甲)坊や 533 00:45:07,136 --> 00:45:19,148 ♬~ 534 00:45:19,148 --> 00:45:21,148 (中根)うっ ああっ! 535 00:45:38,167 --> 00:45:42,171 よく聞け! 旅がらすの仁助が➡ 536 00:45:42,171 --> 00:45:44,173 春日居の文次と その子を斬ったのは➡ 537 00:45:44,173 --> 00:45:46,175 一宿一飯の仁義ではない 538 00:45:46,175 --> 00:45:52,175 代官に雇われて 両家の抗争に火を付けたのだ 539 00:45:55,184 --> 00:45:57,120 (仁助)うわっ! (手下)兄貴の敵だ! 540 00:45:57,120 --> 00:46:00,123 (手下)死ね! 541 00:46:00,123 --> 00:46:02,123 (仁助)ああっ… 542 00:46:08,131 --> 00:46:11,131 大五郎 行くぞ 543 00:46:28,151 --> 00:46:30,153 御免なすって 544 00:46:30,153 --> 00:46:50,173 ♬~ 545 00:46:50,173 --> 00:46:57,113 ♬~ 546 00:46:57,113 --> 00:46:59,113 お甲 547 00:47:01,117 --> 00:47:03,119 おとっつぁん 548 00:47:03,119 --> 00:47:23,139 ♬~ 549 00:47:23,139 --> 00:47:29,145 ♬~ 550 00:47:29,145 --> 00:47:33,145 三途の川の乳母車 551 00:47:39,155 --> 00:47:42,158 <三途の川の乳母車> 552 00:47:42,158 --> 00:47:48,164 <それは やくざの地獄旅より さらに厳しい父と子の旅であった> 553 00:47:48,164 --> 00:47:51,167 <冥府魔道に生きる 子連れ狼の前には➡ 554 00:47:51,167 --> 00:47:57,106 いつ果てるともしれぬ 刺客街道が 一筋 遠く延びていた> 555 00:47:57,106 --> 00:48:09,106 ♬~ 556 00:48:12,121 --> 00:48:15,124 <柳生に追われ 向かえ撃つ天領の峰に➡ 557 00:48:15,124 --> 00:48:17,126 修羅の道を求める 拝一刀> 558 00:48:17,126 --> 00:48:20,129 <凄惨な修羅場をよそに 大五郎は ある日➡ 559 00:48:20,129 --> 00:48:23,132 鹿追いの仲間に 連れ去られてしまう> 560 00:48:23,132 --> 00:48:25,134 <子連れ狼をかたる 司馬宗典は➡ 561 00:48:25,134 --> 00:48:28,137 依頼主から まんまと 500両をせしめたが➡ 562 00:48:28,137 --> 00:48:31,140 彼の本意は 自ら捨てた武人の魂を➡ 563 00:48:31,140 --> 00:48:34,143 拝一刀と 対決させることによって➡ 564 00:48:34,143 --> 00:48:36,143 確かめたい一心からであった 次回…>