1 00:02:11,056 --> 00:02:31,076 ♬~ 2 00:02:31,076 --> 00:02:51,096 ♬~ 3 00:02:51,096 --> 00:03:11,049 ♬~ 4 00:03:11,049 --> 00:03:31,069 ♬~ 5 00:03:31,069 --> 00:03:41,069 ♬~ 6 00:03:44,082 --> 00:03:46,084 (主水)お願い申す➡ 7 00:03:46,084 --> 00:03:50,088 今 我が主君 上杉大学様を除かなければ➡ 8 00:03:50,088 --> 00:03:53,091 幕府に その奇っ怪な行状を 暴き立てられ➡ 9 00:03:53,091 --> 00:03:59,030 上杉 3, 000の家臣と その家族は路頭に迷う➡ 10 00:03:59,030 --> 00:04:02,033 いや 我ら藩士ばかりではない➡ 11 00:04:02,033 --> 00:04:05,036 越後より 会津若松➡ 12 00:04:05,036 --> 00:04:09,040 そして この米沢と 転封に転封を重ね➡ 13 00:04:09,040 --> 00:04:14,045 領地替えの度についてきた 領民 8万7, 000も➡ 14 00:04:14,045 --> 00:04:19,050 再び 路頭に迷わなければならんのだ 15 00:04:19,050 --> 00:04:23,054 (主水)これは決して お家の跡目を争うというような➡ 16 00:04:23,054 --> 00:04:26,057 私事の暗闘ではない➡ 17 00:04:26,057 --> 00:04:28,059 それは この山下主水➡ 18 00:04:28,059 --> 00:04:33,064 国家老として 命を懸けて お誓い申す➡ 19 00:04:33,064 --> 00:04:35,066 お願いでござる➡ 20 00:04:35,066 --> 00:04:38,069 我らが手にかけるは易しけれど➡ 21 00:04:38,069 --> 00:04:43,074 主君のお命を狙うは 士道にもとり➡ 22 00:04:43,074 --> 00:04:49,080 それを思うばかりに 今日まで 手をつかねてまいったのだ 23 00:04:49,080 --> 00:04:52,083 しかし もはや 一刻の猶予も 24 00:04:52,083 --> 00:04:59,024 主君は 来る15日には 江戸より この米沢に帰ってくる 25 00:04:59,024 --> 00:05:04,029 そのとき あの鬼面川の河原にて➡ 26 00:05:04,029 --> 00:05:09,034 殿は必ず おそば衆だけを伴って 先に来る 27 00:05:09,034 --> 00:05:13,038 そのとき お願い申す 28 00:05:13,038 --> 00:05:20,038 主君 大学様のお命を あの鬼面川の河原にて 29 00:05:31,056 --> 00:05:36,061 <「鬼面川」 それは 奥羽米沢藩城下町を➡ 30 00:05:36,061 --> 00:05:40,065 はるかに望む地点に流れている> 31 00:05:40,065 --> 00:05:43,068 <だが この川は 今は静かに流れているが➡ 32 00:05:43,068 --> 00:05:47,072 一たび 雨や雪解けのために増水すれば➡ 33 00:05:47,072 --> 00:05:51,076 鬼のように荒れ狂い 家や田畑を押し流すところから➡ 34 00:05:51,076 --> 00:05:56,076 鬼の面の川 「鬼面川」と呼ばれている> 35 00:06:28,046 --> 00:06:30,046 (与平)帰ってきたぞ 36 00:06:51,069 --> 00:06:53,069 (村田)お千代だな? 37 00:06:55,073 --> 00:06:57,073 舟を出せ 38 00:07:01,012 --> 00:07:04,015 何を ぐずぐずしておる! (源作)お侍様➡ 39 00:07:04,015 --> 00:07:07,018 舟でございましたら 私が (村田)何! 40 00:07:07,018 --> 00:07:10,021 (源作)いや あの 船頭にも順番がございますもので 41 00:07:10,021 --> 00:07:12,023 うるさい! 42 00:07:12,023 --> 00:07:17,028 わしは この女の舟に乗ると 申しているのだ 43 00:07:17,028 --> 00:07:19,030 おのれは わしの言葉に! 44 00:07:19,030 --> 00:07:22,030 いいえ 決して そのような… 45 00:07:25,036 --> 00:07:29,040 じゃあ お千代ちゃん お送りして➡ 46 00:07:29,040 --> 00:07:32,043 気をつけてゆくんだよ 47 00:07:32,043 --> 00:07:52,063 ♬~ 48 00:07:52,063 --> 00:08:04,008 ♬~ 49 00:08:04,008 --> 00:08:06,008 この辺でよかろう 50 00:08:08,012 --> 00:08:10,014 (村田)舟を止めんか! 51 00:08:10,014 --> 00:08:30,034 ♬~ 52 00:08:30,034 --> 00:08:41,034 ♬~ 53 00:09:05,003 --> 00:09:07,003 ええい 早くせんか 54 00:09:25,023 --> 00:09:28,023 (村田)ヘヘヘ… 55 00:09:33,031 --> 00:09:36,031 (村田)ヒヒッ ハハハ… 56 00:10:14,005 --> 00:10:34,025 ♬~ 57 00:10:34,025 --> 00:10:54,045 ♬~ 58 00:10:54,045 --> 00:11:13,998 ♬~ 59 00:11:13,998 --> 00:11:21,998 ♬~ 60 00:11:26,010 --> 00:11:32,016 (源作)お千代ちゃん これから 船頭衆の寄り合いがあるんだが➡ 61 00:11:32,016 --> 00:11:35,019 あんたのことでの 寄り合いなんだ➡ 62 00:11:35,019 --> 00:11:39,019 だから 是非 あんたにも来てもらいてえんだ 63 00:12:08,052 --> 00:12:12,056 なあ お千代ちゃん お前のためを思って言うんだが➡ 64 00:12:12,056 --> 00:12:16,060 船頭を辞めて よそへ行っちゃくれめえか 65 00:12:16,060 --> 00:12:19,063 いや 幸いといっちゃ何だが➡ 66 00:12:19,063 --> 00:12:22,066 川向こうの湯治場の 角屋の旦那が➡ 67 00:12:22,066 --> 00:12:25,069 身の回りを世話をしてくれる人を 1人 欲しがっていなさる 68 00:12:25,069 --> 00:12:32,076 そりゃ 旦那は お年寄りだが 願ってもねえ話だと思うんだが➡ 69 00:12:32,076 --> 00:12:38,082 それに さきざき 湯治場の権利も 譲ってくれるそうだし➡ 70 00:12:38,082 --> 00:12:43,087 そりゃ 落ち着いた暮らしが できると思うんだが 71 00:12:43,087 --> 00:12:47,091 (茂助)お千代ちゃん 俺たちはな みんな➡ 72 00:12:47,091 --> 00:12:51,095 お前のおとっつぁんとは 長えつきあいだった 73 00:12:51,095 --> 00:12:53,097 (茂助)だから心配してるんだぜ 74 00:12:53,097 --> 00:12:57,034 このままじゃ 俺たちは 死んだ お前のおとっつぁんに➡ 75 00:12:57,034 --> 00:13:00,037 申し訳が立たねえだ 76 00:13:00,037 --> 00:13:04,041 (与平) そりゃ 命の恩人の早瀬様に➡ 77 00:13:04,041 --> 00:13:08,045 あれほど尽くす お前の気持ちが分からんじゃねえ 78 00:13:08,045 --> 00:13:11,048 (与平)でも ものには 限りってものがあるだろう 79 00:13:11,048 --> 00:13:14,051 なにも 体売ってまで 80 00:13:14,051 --> 00:13:16,053 (お千代)そのことだけは 言わないでくださいまし 81 00:13:16,053 --> 00:13:19,056 (与平)いや 言わしてもらう 82 00:13:19,056 --> 00:13:23,060 これ以上 黙って見ていることは 俺たちにはできねえ 83 00:13:23,060 --> 00:13:25,062 哀れすぎて 見ちゃおれねえんだよ 84 00:13:25,062 --> 00:13:29,066 (庄太)そうよ 病気の早瀬様の薬代から➡ 85 00:13:29,066 --> 00:13:31,068 毎日の飯代から 何から何まで➡ 86 00:13:31,068 --> 00:13:33,070 みんな お前が体を売って稼いでる➡ 87 00:13:33,070 --> 00:13:36,073 そりゃ お前と早瀬様が➡ 88 00:13:36,073 --> 00:13:39,076 さきざき めおとになるというなら 話も分かるが➡ 89 00:13:39,076 --> 00:13:43,080 今は浪々の身でも 元は れっきとしたお侍だ➡ 90 00:13:43,080 --> 00:13:46,083 そんな方が 船頭風情と めおとになるわけもなし➡ 91 00:13:46,083 --> 00:13:49,086 それじゃあ お前の立つ瀬は こっから先も ねえじゃねえか 92 00:13:49,086 --> 00:13:52,089 (源作)どうなっているのか 分からねえが➡ 93 00:13:52,089 --> 00:13:58,029 さきざき めおとになるとか 今も めおと同然であるとか➡ 94 00:13:58,029 --> 00:14:00,029 そういうことになってるのかい? 95 00:14:02,033 --> 00:14:07,038 (茂助)じゃあ 早瀬様は お前が 何で稼いでるのか➡ 96 00:14:07,038 --> 00:14:09,040 それも 知っちゃいねえんだな? 97 00:14:09,040 --> 00:14:14,045 (お千代)お願いです それだけは 早瀬様に言わないでください 98 00:14:14,045 --> 00:14:18,045 もし 知られたら 私は死にます 99 00:14:26,057 --> 00:14:29,060 (与平)何だ この わらしは 100 00:14:29,060 --> 00:14:33,064 (庄太)さっき おらの舟で着いた 浪人者の わらしだ➡ 101 00:14:33,064 --> 00:14:35,066 しかし 何で こんな所に 102 00:14:35,066 --> 00:14:38,069 (一刀)ここで 飯をつかわしてもらっているが➡ 103 00:14:38,069 --> 00:14:40,071 邪魔ならば出ていこう 104 00:14:40,071 --> 00:14:43,074 (庄太)いえ よかんべ 105 00:14:43,074 --> 00:14:46,074 別に 聞かれて まずいっちゅうこともなし 106 00:14:48,079 --> 00:14:51,082 (茂助)ま… そういうことだが➡ 107 00:14:51,082 --> 00:14:55,086 そうすると 早瀬様は 何にも知らねえ 108 00:14:55,086 --> 00:14:59,023 知らねえでいて ぬくぬくと (源作)茂助! 109 00:14:59,023 --> 00:15:01,025 とにかくな お千代ちゃん 110 00:15:01,025 --> 00:15:05,029 お前が このまんまじゃ 俺たち船頭は 食えなくなる 111 00:15:05,029 --> 00:15:07,031 お前目当てに乗る客が 増えてきたし➡ 112 00:15:07,031 --> 00:15:10,034 順番も何も あったもんじゃねえ➡ 113 00:15:10,034 --> 00:15:15,039 それに ぼちぼち 土地の女どもも うるさくなってきだしてな➡ 114 00:15:15,039 --> 00:15:21,045 やれ 鬼面川の汚れになるとか 土地の者の面汚しになる➡ 115 00:15:21,045 --> 00:15:26,050 そろそろ わしらの手では 抑えきれなくなってな 116 00:15:26,050 --> 00:15:32,056 ≪(与平)それに 今日は今日で お侍衆までだよ➡ 117 00:15:32,056 --> 00:15:35,059 今に お前のうわさが うわさを呼んで➡ 118 00:15:35,059 --> 00:15:39,063 早瀬様の耳に 入らねえとも かぎらねえ➡ 119 00:15:39,063 --> 00:15:43,067 そうなったら 血を吐くような 思いで尽くしてきた➡ 120 00:15:43,067 --> 00:15:47,071 お前の 早瀬様への心尽くしも➡ 121 00:15:47,071 --> 00:15:52,076 みんな めちゃめちゃになって しまうんだぜ 122 00:15:52,076 --> 00:15:57,014 悪いことは言わねえ 早瀬様のことは ほっておいて➡ 123 00:15:57,014 --> 00:16:00,017 角屋の旦那様の所へ行くんだな 124 00:16:00,017 --> 00:16:05,022 (お千代) お願いです もう少しの間だけ 125 00:16:05,022 --> 00:16:07,024 お千代ちゃん 126 00:16:07,024 --> 00:16:12,029 早瀬様は 家屋敷まで殿様に 召し上げられてしまったが➡ 127 00:16:12,029 --> 00:16:14,031 痩せても枯れても お侍だ➡ 128 00:16:14,031 --> 00:16:19,036 お前が いなくなったとなりゃ 何とか やっていくだろう➡ 129 00:16:19,036 --> 00:16:23,040 それが 早瀬様のためでもあるし ひいては お前の一生を… 130 00:16:23,040 --> 00:16:26,043 お願いです もう少しの間なんです 131 00:16:26,043 --> 00:16:28,045 せめて あと ひとつき 132 00:16:28,045 --> 00:16:32,049 半月でもいい! このままにしてください 133 00:16:32,049 --> 00:16:36,053 ≪(お千代)お願いです あと半月の間だけでも➡ 134 00:16:36,053 --> 00:16:39,056 もう少しの間だけ 見逃してください➡ 135 00:16:39,056 --> 00:16:45,062 決して御迷惑はおかけしません せめて あと半月➡ 136 00:16:45,062 --> 00:16:50,067 お願いします お願いです➡ 137 00:16:50,067 --> 00:16:53,070 お願いします➡ 138 00:16:53,070 --> 00:16:56,070 お願いします 139 00:17:03,013 --> 00:17:06,013 (男性)これ何? (女性)いらっしゃい… 140 00:17:17,027 --> 00:17:19,027 (女性)いらっしゃい いらっしゃい 141 00:17:23,033 --> 00:17:26,036 (女性)ちょっと お兄さん いらっしゃいよ 142 00:17:26,036 --> 00:17:30,040 (女性)ほら お兄さん この色のいいこと➡ 143 00:17:30,040 --> 00:17:33,043 安くしとくよ (女性)かぶ はい どう?➡ 144 00:17:33,043 --> 00:17:35,045 どう どうだい? はい ほら➡ 145 00:17:35,045 --> 00:17:42,052 安いんだよ 新しいよ いらっしゃい いらっしゃい… 146 00:17:42,052 --> 00:17:46,056 あの これを分けてください 147 00:17:46,056 --> 00:17:50,060 (おとよ) ああ いらっしゃい どうぞ 148 00:17:50,060 --> 00:17:53,063 (お千代)すいません これを 149 00:17:53,063 --> 00:17:56,066 (おとよ)うるさいね➡ 150 00:17:56,066 --> 00:18:00,004 このこいはね うちの亭主が 汗水たらして捕ってきた物だよ 151 00:18:00,004 --> 00:18:02,004 いんばいなんかにゃ 売れないね 152 00:18:04,008 --> 00:18:06,010 (ひさ)そうさ 私たちだって売らないよ 153 00:18:06,010 --> 00:18:09,013 何だい 娘っ子みたいな 面つきしやがって➡ 154 00:18:09,013 --> 00:18:13,017 これで 相手かまわず 男を引っ張り込んでんだろ 155 00:18:13,017 --> 00:18:17,021 人は 見かけによらないもんだね 156 00:18:17,021 --> 00:18:19,023 うちの亭主たちも 亭主たちだよ 157 00:18:19,023 --> 00:18:24,028 何だって こんな女の どこが良くて 何だかんだと 158 00:18:24,028 --> 00:18:27,031 (かね)どきなよ 商売の邪魔だよ 159 00:18:27,031 --> 00:18:29,033 いんばいなら いんばいでございますって➡ 160 00:18:29,033 --> 00:18:32,036 大きな看板でも 掛けてやったらどうだい➡ 161 00:18:32,036 --> 00:18:34,038 さぞ 繁盛するこったろうよ 162 00:18:34,038 --> 00:18:38,042 素人のような面しやがって➡ 163 00:18:38,042 --> 00:18:42,046 どきなったら どけってんだよ ずうずうしいね 164 00:18:42,046 --> 00:18:44,046 フンッ 165 00:18:52,056 --> 00:18:55,059 (お千代)これを 166 00:18:55,059 --> 00:18:57,995 (まさ) 触らねえでおくれよ 腐るから 167 00:18:57,995 --> 00:18:59,997 ああ 汚い汚い… 168 00:18:59,997 --> 00:19:01,999 お前なんかに売る物は 何にもねえよ 169 00:19:01,999 --> 00:19:05,002 犬か猫の食い余しでも 拾ってきたらどうなんだよ➡ 170 00:19:05,002 --> 00:19:08,005 ああ それとも そこへ むしろでもひいて➡ 171 00:19:08,005 --> 00:19:10,007 商売始めたらいいじゃねえかい➡ 172 00:19:10,007 --> 00:19:14,011 さぞ たくさんな人だかりがいて 結構な もうけになっだろうよ➡ 173 00:19:14,011 --> 00:19:17,014 ヘヘヘ… 174 00:19:17,014 --> 00:19:20,017 (女性)ちょっと お兄さん いらっしゃいよ ほら➡ 175 00:19:20,017 --> 00:19:24,021 ほら お兄さん この色のいいこと… 176 00:19:24,021 --> 00:19:28,025 (女性たち)アハハ…➡ 177 00:19:28,025 --> 00:19:33,025 《アハハ…》 178 00:20:08,999 --> 00:20:11,001 (多助)待ちなって 179 00:20:11,001 --> 00:20:16,006 おら 見てただ ひでえ話だ 全く 180 00:20:16,006 --> 00:20:22,012 ほれ これやるで もう 泣かんでええがな➡ 181 00:20:22,012 --> 00:20:24,012 なっ? もう 泣かんで 182 00:20:32,022 --> 00:20:36,022 (多助)なあ そのかわりよ 183 00:20:41,031 --> 00:20:44,031 (多助)なっ? ほれ ほれ 184 00:20:46,036 --> 00:20:48,038 (多助)ヘヘヘッ➡ 185 00:20:48,038 --> 00:20:53,043 ヘヘヘ… なっ? 分かってんだろ?➡ 186 00:20:53,043 --> 00:20:56,043 ヘヘヘ… 187 00:21:08,993 --> 00:21:12,997 (お千代) 《私が 早瀬様に助けられたのは➡ 188 00:21:12,997 --> 00:21:15,997 ちょうど 2年前の 今頃だった》 189 00:21:21,005 --> 00:21:24,008 (大学)《無礼者!》 190 00:21:24,008 --> 00:21:28,008 《そこへ直れ 成敗してくれる》 191 00:21:33,017 --> 00:21:39,023 ≪(早瀬)《しばらく しばらく…》 (大学)《うん?》 192 00:21:39,023 --> 00:21:42,026 (早瀬) 《殿 何とぞ おとどまりを》 193 00:21:42,026 --> 00:21:44,028 (早瀬)《このような者を 御成敗されましても➡ 194 00:21:44,028 --> 00:21:46,030 ただ 殿のお刀の汚れと なりますだけ》 195 00:21:46,030 --> 00:21:49,033 《何とぞ まげて お許しの程を》 196 00:21:49,033 --> 00:21:52,036 (大学)《ならぬ どけい!》 (早瀬)《殿!》➡ 197 00:21:52,036 --> 00:21:54,038 《この者のいたしましたことには 他意はなく➡ 198 00:21:54,038 --> 00:21:58,042 ただ 殿の急な おなりを 知らなかっただけ》 199 00:21:58,042 --> 00:22:01,045 《早瀬 この者は 何か?➡ 200 00:22:01,045 --> 00:22:04,048 おのれに 関わり合いのある者だと 申すのか?》 201 00:22:04,048 --> 00:22:07,051 《いいえ 一面識もなき者にございますが➡ 202 00:22:07,051 --> 00:22:09,053 ただ この船着き場および 川番所は➡ 203 00:22:09,053 --> 00:22:12,056 私が 殿より お預かりしておりますもの》 204 00:22:12,056 --> 00:22:14,058 《その土地の者ならば➡ 205 00:22:14,058 --> 00:22:17,061 いささか 私にも 関わり合いがあろうかと存じ》 206 00:22:17,061 --> 00:22:21,065 《ほう 早瀬》 207 00:22:21,065 --> 00:22:24,068 《おのれは いつ この辺りの領主となった?》 208 00:22:24,068 --> 00:22:26,070 (早瀬) 《めっそうもございません》 209 00:22:26,070 --> 00:22:28,072 《私は ただ この者の不始末が➡ 210 00:22:28,072 --> 00:22:33,077 とりもなおさず 川番所を預かる 私めの不始末になろうかと存じ》 211 00:22:33,077 --> 00:22:36,080 (大学)《それが こざかしい 申し立てだと申すのだ》 212 00:22:36,080 --> 00:22:38,082 《大体 おのれは 番所役人の分際で➡ 213 00:22:38,082 --> 00:22:40,084 余に 長広舌すぎる》 214 00:22:40,084 --> 00:22:44,088 《その忠義面は 見るだけで 虫ずが走るわ!》 215 00:22:44,088 --> 00:22:46,090 《よいか おのれは➡ 216 00:22:46,090 --> 00:22:50,094 多少 藩の勉学塾にて その才を うたわれたからといって➡ 217 00:22:50,094 --> 00:22:54,094 鼻にかけるな 下がれ!》 218 00:23:00,037 --> 00:23:02,039 《早瀬 おのれは先ほど➡ 219 00:23:02,039 --> 00:23:08,045 この船着き場における不始末は おのれの不始末だと申したな?》 220 00:23:08,045 --> 00:23:10,047 (早瀬)《はい》 221 00:23:10,047 --> 00:23:12,049 (大学) 《この不始末をどうつける》➡ 222 00:23:12,049 --> 00:23:16,049 《おのれが 代わりに 討たれてやると申すのだな?》 223 00:23:22,059 --> 00:23:26,063 (大学)《この者の不始末は おのれの不始末だと》 224 00:23:26,063 --> 00:23:31,068 《ならば 成敗してくれよう そこへ直れ》➡ 225 00:23:31,068 --> 00:23:33,070 《早瀬を引き据えい!》 (早瀬)《殿》 226 00:23:33,070 --> 00:23:36,070 (お千代)《おやめください おやめください!》 227 00:23:38,075 --> 00:23:42,079 (大学)《この者を斬れば 刀の汚れになると申したな》➡ 228 00:23:42,079 --> 00:23:46,079 《ならば おのれを斬るのも刀の汚れだ》 229 00:23:48,085 --> 00:23:50,085 (大学)《おのれ!》 (早瀬)《うわっ!》 230 00:23:54,091 --> 00:23:56,091 (早瀬)《うわっ!》 231 00:24:05,035 --> 00:24:08,038 《ハハハ…》 232 00:24:08,038 --> 00:24:12,038 《ええい! フフフ…》 233 00:24:20,050 --> 00:24:23,053 《フフッ》 234 00:24:23,053 --> 00:24:25,053 (早瀬)《ああっ!》 235 00:24:28,058 --> 00:24:33,063 《早瀬 おのれは今日より 出仕せずともよい》 236 00:24:33,063 --> 00:24:37,067 《禄は召し上げる 別の者が 番所役人じゃ》 237 00:24:37,067 --> 00:24:39,069 《死ね》 238 00:24:39,069 --> 00:24:42,072 《野たれ死ね 狂い死ね》 239 00:24:42,072 --> 00:24:47,077 《フフッ ハハハ…》 240 00:24:47,077 --> 00:24:51,077 (一同)《ハハハ…》 241 00:25:04,027 --> 00:25:09,027 《お侍様 すいません! 私…》 242 00:25:11,034 --> 00:25:13,036 (お千代)《すみません!》 243 00:25:13,036 --> 00:25:33,056 ♬~ 244 00:25:33,056 --> 00:25:47,070 ♬~ 245 00:25:47,070 --> 00:25:51,070 (大五郎)あっ さっきのお姉ちゃん 246 00:26:25,042 --> 00:26:29,042 (お千代)早瀬様 無理をなさっては お体に障ります 247 00:26:35,052 --> 00:26:38,055 今日は こいの いいのが入りました 248 00:26:38,055 --> 00:26:42,059 こいの みそ汁は とても体が温まるんですって 249 00:26:42,059 --> 00:26:45,059 それとも お刺身にしましょうか? 250 00:26:47,064 --> 00:26:49,066 早瀬様 少しお休みにならない… 251 00:26:49,066 --> 00:26:53,070 少し黙ってろ 急がねばならんのだ 252 00:26:53,070 --> 00:26:55,072 殿は もうすぐ お帰りになる➡ 253 00:26:55,072 --> 00:26:58,072 それまでには 何としてでも この図面を 254 00:27:05,015 --> 00:27:07,015 (戸の開く音) 255 00:27:15,025 --> 00:27:17,025 ≪ 御免 256 00:27:19,029 --> 00:27:23,033 宿をお願いできぬかな? 257 00:27:23,033 --> 00:27:28,038 このところ 市が立っており 全て宿が いっぱいなのだ 258 00:27:28,038 --> 00:27:33,038 誠に相すまぬが 土間の片隅なりと 259 00:27:45,055 --> 00:27:48,058 (お千代)うんと食べなさい 今日 御飯たくさん炊いたから 260 00:27:48,058 --> 00:27:52,062 すまぬ 明日は 何とか宿を探してまいる 261 00:27:52,062 --> 00:27:57,000 ところで 貴殿は 何用にて この米沢へ 262 00:27:57,000 --> 00:28:01,004 言葉つきから察するに 米沢近辺の方とも思われぬ 263 00:28:01,004 --> 00:28:04,007 ここで 人を待たねばならぬ 264 00:28:04,007 --> 00:28:06,009 ちそうになった 265 00:28:06,009 --> 00:28:09,012 すると 仕官なさるような お話かな? 266 00:28:09,012 --> 00:28:15,018 いや 相手にとっては うれしいことではござるまい 267 00:28:15,018 --> 00:28:21,024 私も この図面を引いて 早2年にもなるだろうか 268 00:28:21,024 --> 00:28:25,028 でも もうすぐ出来上がるのだ 見てくれ 269 00:28:25,028 --> 00:28:28,031 貴殿も あの鬼面川を渡って まいられたのだろうが➡ 270 00:28:28,031 --> 00:28:32,035 見られたとおり あの鬼面川の川幅は広い 271 00:28:32,035 --> 00:28:35,038 それ故に 絶対に 橋は架けられぬといわれてきた 272 00:28:35,038 --> 00:28:38,041 それだけではない 「鬼面」という名のとおり➡ 273 00:28:38,041 --> 00:28:41,044 雪解けや 雨になると 増水して荒れ狂い➡ 274 00:28:41,044 --> 00:28:45,048 どんな大きな橋桁でも 押し流してしまうからだ 275 00:28:45,048 --> 00:28:48,051 しかし この鬼面川に橋を架けることは➡ 276 00:28:48,051 --> 00:28:52,055 代々 川番所を預かっていた 早瀬家の念願だった➡ 277 00:28:52,055 --> 00:28:55,058 私の父も そのことに一生を懸け➡ 278 00:28:55,058 --> 00:28:58,995 私も その意志を継いで 今日まで 生き長らえてきた➡ 279 00:28:58,995 --> 00:29:01,998 米沢藩と その領民にとって➡ 280 00:29:01,998 --> 00:29:05,001 何としてでも 橋を架けねばならんのだ➡ 281 00:29:05,001 --> 00:29:08,004 橋さえあれば 江戸との商いも助長でき➡ 282 00:29:08,004 --> 00:29:10,006 藩も領民も豊かになる 283 00:29:10,006 --> 00:29:15,011 また あの お千代の父のように 船頭が無理をして舟を出し➡ 284 00:29:15,011 --> 00:29:19,015 災禍に遭遇することも なくなるわけだ➡ 285 00:29:19,015 --> 00:29:21,017 私は この図面が出来しだい➡ 286 00:29:21,017 --> 00:29:23,019 お国入りなさる大学様を お迎えし➡ 287 00:29:23,019 --> 00:29:27,023 橋を架けていただくことを 命を懸けて お願いする所存➡ 288 00:29:27,023 --> 00:29:30,026 そのためにも 急がねばならぬ 289 00:29:30,026 --> 00:29:34,026 大学様がお帰りになるのは あと3日後なのだ 290 00:29:39,035 --> 00:29:41,035 あと3日か 291 00:29:43,039 --> 00:29:50,046 その大学様は 貴殿の願いを 聞き入れてくださるのかな? 292 00:29:50,046 --> 00:29:52,048 何? 聞けば 大学様は➡ 293 00:29:52,048 --> 00:29:55,051 ほとんど狂気に近いお方とか 294 00:29:55,051 --> 00:29:59,990 国元はおろか 江戸藩邸においても➡ 295 00:29:59,990 --> 00:30:03,994 その狂人に近い行いを いさめる者があれば➡ 296 00:30:03,994 --> 00:30:07,998 たちどころに斬り捨てる 297 00:30:07,998 --> 00:30:13,003 誰であろうと気に入る者があれば そばめを仰せつけ➡ 298 00:30:13,003 --> 00:30:16,003 あげくの果ては あやめる 299 00:30:18,008 --> 00:30:21,011 (早瀬)拝殿! お主は それを誰に聞いた 300 00:30:21,011 --> 00:30:23,013 誰が そのようなことを お主に 301 00:30:23,013 --> 00:30:27,013 旅のつれづれに そのような うわさを聞いたまで 302 00:30:57,981 --> 00:31:02,981 早瀬様 どうなさったんですか 303 00:31:04,988 --> 00:31:07,991 こんなに熱が (早瀬)大丈夫だ 大事ない 304 00:31:07,991 --> 00:31:09,993 (お千代)だから あれほど 休んでなければいけないと 305 00:31:09,993 --> 00:31:11,995 (早瀬)あと2日なのだ➡ 306 00:31:11,995 --> 00:31:14,998 明日あさっての間に 仕上げなければ➡ 307 00:31:14,998 --> 00:31:18,001 大学様は お帰りになる それまでに間に合わなければ➡ 308 00:31:18,001 --> 00:31:20,001 何のために こうしてきたか 309 00:31:22,005 --> 00:31:24,007 いや これはいかん 310 00:31:24,007 --> 00:31:27,010 何としても仕上げなければ 今までの苦労が➡ 311 00:31:27,010 --> 00:31:31,010 寝てはおれんのだ 大事ない 大丈夫だ 312 00:31:47,030 --> 00:31:49,030 ちゃん 313 00:31:55,038 --> 00:31:59,038 医者を早く 早く はい 314 00:32:01,044 --> 00:32:21,064 ♬~ 315 00:32:21,064 --> 00:32:41,084 ♬~ 316 00:32:41,084 --> 00:32:47,090 ♬~ 317 00:32:47,090 --> 00:32:49,090 医者を早く 318 00:32:55,098 --> 00:32:57,098 ありがとうございます 319 00:33:06,042 --> 00:33:08,042 あと2日か 320 00:33:27,063 --> 00:33:33,069 ♬ 一条 戻り橋 321 00:33:33,069 --> 00:33:36,072 ♬ 二条の きぐすり屋 322 00:33:36,072 --> 00:33:41,077 ♬ 三条 酒屋に 四条の芝居 323 00:33:41,077 --> 00:33:45,081 ♬ 五条橋 弁慶に 324 00:33:45,081 --> 00:33:48,084 ♬ 六条の本願寺 325 00:33:48,084 --> 00:33:52,088 大五郎 (早瀬)いいのだ 326 00:33:52,088 --> 00:33:57,026 坊 歌ってくれ 327 00:33:57,026 --> 00:34:00,029 ♬ 一条 戻り橋 328 00:34:00,029 --> 00:34:03,032 ♬ 二条の きぐすり屋 329 00:34:03,032 --> 00:34:09,038 ♬ 三条 酒屋に 四条の芝居 330 00:34:09,038 --> 00:34:14,043 ♬ 五条橋 弁慶に 六条の本願寺 331 00:34:14,043 --> 00:34:17,046 京の歌だ 332 00:34:17,046 --> 00:34:21,050 どこで覚えたのか 諸国を流浪していると➡ 333 00:34:21,050 --> 00:34:24,050 子供の方が いろんなことを よく覚える 334 00:34:26,055 --> 00:34:31,060 お千代の母も 京の生まれだと言っていた 335 00:34:31,060 --> 00:34:34,063 何をして どうして 米沢に流れてきたのか➡ 336 00:34:34,063 --> 00:34:40,069 それは言わぬが 幸い薄い女だったのだろう 337 00:34:40,069 --> 00:34:45,074 お千代も 私のような者に 関わり合わなければ➡ 338 00:34:45,074 --> 00:34:47,076 たとえ 小さくとも➡ 339 00:34:47,076 --> 00:34:52,081 女らしい幸せを つかめたかもしれぬ 340 00:34:52,081 --> 00:34:55,084 私はな 拝殿➡ 341 00:34:55,084 --> 00:34:59,022 なるほど あることで お千代の命を救った 342 00:34:59,022 --> 00:35:04,027 しかし それがもとで 浪々の身となった 343 00:35:04,027 --> 00:35:08,031 お千代は それを恩義に感じ➡ 344 00:35:08,031 --> 00:35:13,036 病身の私の身の回りを ずっと見てきてくれたのだ 345 00:35:13,036 --> 00:35:19,042 だが 働きもせず ただ 図面ばかりに打ち込んでる私を➡ 346 00:35:19,042 --> 00:35:23,046 どうやって 若い娘が養っていけよう 347 00:35:23,046 --> 00:35:27,050 恐らく 船頭の船賃だとて➡ 348 00:35:27,050 --> 00:35:33,050 1日 汗水たらして働いても いくばくにもなりますまい 349 00:35:36,059 --> 00:35:40,063 お千代が 母の形見の晴れ着を 売ることも知っていた 350 00:35:40,063 --> 00:35:44,067 最後の かんざしさえも 売ることも知っていた 351 00:35:44,067 --> 00:35:50,073 だが 私は 図面を引き続けた もう少しの間だからと 352 00:35:50,073 --> 00:35:56,079 口には出さねど 心を鬼にして今日まで来た 353 00:35:56,079 --> 00:36:00,016 お主は なぜそれを口に出さぬかと 言われるだろうが➡ 354 00:36:00,016 --> 00:36:02,018 それを口に出せば➡ 355 00:36:02,018 --> 00:36:05,021 私の意地も 気持ちの張りも折れてゆく 356 00:36:05,021 --> 00:36:09,025 それでは 図面が出来ぬと思ったからだ 357 00:36:09,025 --> 00:36:11,027 私は鬼だ 358 00:36:11,027 --> 00:36:16,032 お千代が感じてくれる恩義だけを 踏み台にして➡ 359 00:36:16,032 --> 00:36:20,036 己の念願を通そうとする 私は… 360 00:36:20,036 --> 00:36:22,036 (物音) 361 00:36:29,045 --> 00:36:31,047 お侍様 362 00:36:31,047 --> 00:36:35,051 私は 早瀬様のそばにいるだけで➡ 363 00:36:35,051 --> 00:36:40,056 おそばにいられるだけで 他に何もいらないんです 364 00:36:40,056 --> 00:36:44,060 だから 私が何をしてるかだけは 言わないで 365 00:36:44,060 --> 00:36:46,060 お願いします 366 00:36:48,064 --> 00:36:54,070 図面が出来たら あと2日しか 早瀬様のそばにいられない 367 00:36:54,070 --> 00:36:56,072 でも それでもいいんです 368 00:36:56,072 --> 00:37:00,072 だから お願いします 369 00:38:27,030 --> 00:38:32,030 (雨音) 370 00:39:38,034 --> 00:39:43,039 <こうして 2日目の夜が過ぎ 3日目の朝が来た> 371 00:39:43,039 --> 00:39:48,039 <その日は 主君 大学が 鬼面川に さしかかる日であった> 372 00:39:55,051 --> 00:39:56,986 ≪(お千代)お侍様➡ 373 00:39:56,986 --> 00:40:01,986 図面が… 早瀬様の図面が出来たんです 374 00:40:12,001 --> 00:40:16,005 早瀬様 今 お侍様にも伝えてきました 375 00:40:16,005 --> 00:40:20,009 (早瀬)お千代 私が 2年間 心血を注いだ➡ 376 00:40:20,009 --> 00:40:24,013 この つり橋の図を よく見てくれ 377 00:40:24,013 --> 00:40:29,018 これは 私一人で作り上げた物ではない 378 00:40:29,018 --> 00:40:32,021 今日まで 橋のことだけに専念できたのは➡ 379 00:40:32,021 --> 00:40:36,025 お前の 親身にも及ばぬ 苦労があったからだ 380 00:40:36,025 --> 00:40:42,031 お千代 心から礼を言う 381 00:40:42,031 --> 00:40:47,036 早瀬様 私 うれしいんです 382 00:40:47,036 --> 00:40:50,039 早瀬様は 橋だけに生きてこられた方です 383 00:40:50,039 --> 00:40:53,042 その早瀬様に お尽くしすることだけで➡ 384 00:40:53,042 --> 00:40:56,045 私 満足です 385 00:40:56,045 --> 00:41:01,984 お千代 (お千代)いいえ もういいんです 386 00:41:01,984 --> 00:41:06,984 私 分かってます それでいいんです 387 00:41:08,991 --> 00:41:11,991 ≪(船頭)お殿様の舟が来るぞ! 388 00:41:14,997 --> 00:41:21,003 ≪(船頭)お殿様の舟が見えたぞ! ≪(船頭)お殿様の舟が来るぞ! 389 00:41:21,003 --> 00:41:41,023 ♬~ 390 00:41:41,023 --> 00:42:01,043 ♬~ 391 00:42:01,043 --> 00:42:14,056 ♬~ 392 00:42:14,056 --> 00:42:17,059 ≪(早瀬)お願いでございます➡ 393 00:42:17,059 --> 00:42:21,063 お願いでございます 殿! 394 00:42:21,063 --> 00:42:24,066 (大学)何者だ (早瀬)過ぐる 2年前➡ 395 00:42:24,066 --> 00:42:28,066 御不興を被りました 早瀬東吾にございます 396 00:42:33,075 --> 00:42:37,079 お国家老 山下主水様を通じて 度々お願いし➡ 397 00:42:37,079 --> 00:42:42,084 早瀬家代々の念願でございました この鬼面川に架ける橋➡ 398 00:42:42,084 --> 00:42:45,087 御不興被りました身とはいえ➡ 399 00:42:45,087 --> 00:42:49,091 親代々の念願なれば まげて お聞き届けくださるよう➡ 400 00:42:49,091 --> 00:42:52,094 伏して お願い申し上げてまいりました 401 00:42:52,094 --> 00:42:58,034 その橋の図 ここに 持参いたしましてございます➡ 402 00:42:58,034 --> 00:43:03,039 殿 何とぞ この図面 御被見賜りますよう➡ 403 00:43:03,039 --> 00:43:06,042 何とぞ 早瀬家代々の念願➡ 404 00:43:06,042 --> 00:43:10,046 いや この鬼面川に橋がないため 難渋を重ねる領民➡ 405 00:43:10,046 --> 00:43:15,051 ひいては藩のため 何とぞ 御被見くださいますよう➡ 406 00:43:15,051 --> 00:43:17,053 お願い申し上げます 407 00:43:17,053 --> 00:43:20,056 (大学)黙れ その方の こざかしい面など➡ 408 00:43:20,056 --> 00:43:24,060 二度と 見とうはなかったわ いねい 409 00:43:24,060 --> 00:43:27,063 (早瀬)殿 お願いでございます! 410 00:43:27,063 --> 00:43:31,067 この早瀬東吾 決して早瀬家の再興 再度のお取り立てを願って➡ 411 00:43:31,067 --> 00:43:35,071 申し上げているのでは ございません 412 00:43:35,071 --> 00:43:38,074 この図面は (大学)うるさい! 413 00:43:38,074 --> 00:43:40,074 (早瀬)ああっ! 414 00:43:45,081 --> 00:43:48,084 (高坂)早瀬 聞いておるぞ➡ 415 00:43:48,084 --> 00:43:51,087 おのれは そのような くだらぬ図面に うつつを抜かし➡ 416 00:43:51,087 --> 00:43:53,089 あまつさえ 川渡し女に養われて➡ 417 00:43:53,089 --> 00:43:56,092 生き恥をさらしておると いうではないか 418 00:43:56,092 --> 00:43:58,027 (吉田)その上がりで おのれは➡ 419 00:43:58,027 --> 00:44:01,030 のうのうと その図面を引き 腐っておったのだ➡ 420 00:44:01,030 --> 00:44:03,032 何で そんな図面が 我らが藩のために! 421 00:44:03,032 --> 00:44:09,038 (早瀬)吉田 貴様… 422 00:44:09,038 --> 00:44:13,042 (石橋)どうした 侍を廃業した その方に➡ 423 00:44:13,042 --> 00:44:15,042 その刀が抜けるか! 424 00:44:17,046 --> 00:44:19,048 (吉田)抜けるわけがない 425 00:44:19,048 --> 00:44:23,048 とうの昔に さび付いて 抜くに抜けまい! 426 00:44:32,061 --> 00:44:34,061 殿! 427 00:44:42,071 --> 00:44:45,074 ハハハ… 428 00:44:45,074 --> 00:44:49,078 殿! (主水)早瀬! 429 00:44:49,078 --> 00:44:51,080 (吉田)どうした早瀬 430 00:44:51,080 --> 00:44:57,019 早々に お主を養った女のとこへ 戻ったらどうだ その女… 431 00:44:57,019 --> 00:44:59,021 ううっ! 432 00:44:59,021 --> 00:45:11,033 ♬~ 433 00:45:11,033 --> 00:45:13,033 待て! 434 00:45:16,038 --> 00:45:19,041 (高坂)何者だ (石橋)名乗れ! 435 00:45:19,041 --> 00:45:23,045 刺客 子連れ狼 (大学)何? 436 00:45:23,045 --> 00:45:30,052 藩主 上杉大学殿 お命 頂戴つかまつる 437 00:45:30,052 --> 00:45:34,052 何… 斬れ! 斬れ斬れ! 438 00:45:37,059 --> 00:45:39,059 主水! 439 00:45:48,070 --> 00:45:50,070 (早瀬)拝殿 440 00:46:00,015 --> 00:46:02,015 (大学)主水! (石橋)斬れ 斬れ! 441 00:46:10,025 --> 00:46:16,031 (大学)待て 何故の刺客だ 待て 442 00:46:16,031 --> 00:46:20,035 主水! 金なら取らせる➡ 443 00:46:20,035 --> 00:46:25,040 仕官を望むなら そうもさせよう 待ってくれ 444 00:46:25,040 --> 00:46:28,040 主水! 待て 445 00:46:32,047 --> 00:46:34,047 おのれ! 446 00:46:39,054 --> 00:46:41,054 (家臣たち)殿! 447 00:47:02,011 --> 00:47:05,014 (家臣たち)御家老! (主水)待て 追うな! 448 00:47:05,014 --> 00:47:09,014 これ以上 上杉家の恥辱に上塗りするな 449 00:47:27,036 --> 00:47:31,040 <上杉大学の死は 直ちに病死と届けられ➡ 450 00:47:31,040 --> 00:47:35,044 急きょ 新たな藩主が立てられた> 451 00:47:35,044 --> 00:47:41,050 <だが 早瀬と お千代は やがて この地を離れたという> 452 00:47:41,050 --> 00:47:45,054 <2人は めおとになったのか? そして 橋は?> 453 00:47:45,054 --> 00:47:51,060 <だが 再び訪れることもない この親子には知る由もなかった> 454 00:47:51,060 --> 00:48:08,060 ♬~ 455 00:48:10,012 --> 00:48:12,014 <江戸の岡っ引き 心の字洗蔵が➡ 456 00:48:12,014 --> 00:48:15,017 幻の女すり お葉を追って 秩父へやって来た> 457 00:48:15,017 --> 00:48:18,020 <しかし そこには 別の事件が待っていた> 458 00:48:18,020 --> 00:48:22,024 <絹問屋の何軒かが 皆殺しにあったという> 459 00:48:22,024 --> 00:48:24,026 <そして ゆうべも 井草屋に事件が> 460 00:48:24,026 --> 00:48:29,031 <幸いに難を逃れた娘 お冴は 万然和尚の元へ身を寄せる> 461 00:48:29,031 --> 00:48:31,033 <拝一刀は 困難な仕事を依頼されながら➡ 462 00:48:31,033 --> 00:48:33,033 大五郎を盾に活躍する 次回…>