1 00:02:11,115 --> 00:02:31,135 ♬~ 2 00:02:31,135 --> 00:02:51,155 ♬~ 3 00:02:51,155 --> 00:03:11,108 ♬~ 4 00:03:11,108 --> 00:03:31,128 ♬~ 5 00:03:31,128 --> 00:03:40,128 ♬~ 6 00:03:42,139 --> 00:03:55,152 ♬~ 7 00:03:55,152 --> 00:03:57,152 (大五郎)ちゃん 8 00:03:59,090 --> 00:04:01,090 ちゃん 9 00:04:10,101 --> 00:04:13,104 (一刀)分かるか? 山! 10 00:04:13,104 --> 00:04:15,106 隣は? 11 00:04:15,106 --> 00:04:17,108 城! 12 00:04:17,108 --> 00:04:19,108 うむ 13 00:04:28,119 --> 00:04:33,124 <行く手は かつて 一刀が 公儀介しゃく人として➡ 14 00:04:33,124 --> 00:04:38,129 藩主の切腹の座に 立ち会った場所である> 15 00:04:38,129 --> 00:04:43,134 <宿縁の地を再び 今は 刺客として 訪れることになろうとは➡ 16 00:04:43,134 --> 00:04:46,137 これも 天なり 命なり> 17 00:04:46,137 --> 00:04:49,140 <たとえ いかに 過酷な試練が待とうとも➡ 18 00:04:49,140 --> 00:04:54,140 避けてはならぬ地獄道と知る 拝一刀であった> 19 00:05:59,076 --> 00:06:01,078 (将監)拝一刀 20 00:06:01,078 --> 00:06:20,097 ♬~ 21 00:06:20,097 --> 00:06:25,097 (将監)《4年 あれから もう 4年の歳月が流れた》 22 00:06:36,113 --> 00:06:42,113 《殿! 今生のお別れに これなる尺八を》 23 00:06:51,128 --> 00:06:56,133 (尺八) 24 00:06:56,133 --> 00:06:59,069 ♬~ 25 00:06:59,069 --> 00:07:04,074 (家臣)《公儀介しゃく人 拝一刀様 おなりにございます》 26 00:07:04,074 --> 00:07:09,079 (尺八) 27 00:07:09,079 --> 00:07:16,086 ♬~ 28 00:07:16,086 --> 00:07:20,090 《公儀介しゃく人 拝一刀》 29 00:07:20,090 --> 00:07:24,094 (右京亮)《わしは ここからの眺めが好きでのう》➡ 30 00:07:24,094 --> 00:07:27,097 《今生の思い出に無理を言うた》 31 00:07:27,097 --> 00:07:32,102 (尺八) 32 00:07:32,102 --> 00:07:35,105 (右京亮) 《かような場所で 腹切る大名は➡ 33 00:07:35,105 --> 00:07:41,111 戦国の世なら いざ知らず 当節では 皆無であろうな》 34 00:07:41,111 --> 00:07:44,114 (右京亮)《しかし もともと武門に生きる者》 35 00:07:44,114 --> 00:07:48,118 《その命を 戦場に捨てるのが本望》 36 00:07:48,118 --> 00:07:52,122 《されば この野草を血に染めてこそ➡ 37 00:07:52,122 --> 00:07:55,125 死は かいあるもの》➡ 38 00:07:55,125 --> 00:08:00,064 《わしの意をかなえてくれて ありがたく思う》 39 00:08:00,064 --> 00:08:02,066 《ところで もう1つ》➡ 40 00:08:02,066 --> 00:08:05,069 《わがままを 聞き届けてはくれぬか》 41 00:08:05,069 --> 00:08:08,072 《いかような儀にござります》 42 00:08:08,072 --> 00:08:15,079 《公儀介しゃく人 拝一刀と申せば 水鴎流の名手と聞き及ぶ》➡ 43 00:08:15,079 --> 00:08:19,083 《その奥義たる 波切りの太刀なるものを➡ 44 00:08:19,083 --> 00:08:21,085 見せてはくれぬか》 45 00:08:21,085 --> 00:08:23,087 《お相手は?》 46 00:08:23,087 --> 00:08:25,087 《承知してくれるか》 47 00:08:29,093 --> 00:08:32,096 《将監》 (将監)《はっ》 48 00:08:32,096 --> 00:08:35,099 《拝殿と お手合わせいたせ》 49 00:08:35,099 --> 00:08:37,099 (将監)《はっ》 50 00:08:39,103 --> 00:08:43,103 《大番頭 真壁将監にござる》 51 00:08:45,109 --> 00:08:47,111 (右京亮)《拝殿》➡ 52 00:08:47,111 --> 00:08:53,117 《真壁は 体捨流をもって 藩内随一と聞こえたる者》➡ 53 00:08:53,117 --> 00:08:57,054 《されば 紙一重で止め太刀できるゆえ➡ 54 00:08:57,054 --> 00:09:00,057 真剣で見せてもろうても 間違いあるまい》 55 00:09:00,057 --> 00:09:04,061 《真剣と仰せられますか》 56 00:09:04,061 --> 00:09:06,061 《さよう》 57 00:09:14,071 --> 00:09:17,074 (兵頭)《真壁殿 公儀に一矢報いるは このとき》➡ 58 00:09:17,074 --> 00:09:19,076 《最後の機会です》 59 00:09:19,076 --> 00:09:21,078 (八木)《殿の御心中 お分かりであろうな》 60 00:09:21,078 --> 00:09:26,083 (小堀)《憎き 葵の紋所 徳川への 恨みを込めて 頼みますぞ》 61 00:09:26,083 --> 00:09:28,085 (兵頭) 《波切りの太刀に抗しうるは➡ 62 00:09:28,085 --> 00:09:32,089 体捨流の脇構え 上段を取ってはならぬ》 63 00:09:32,089 --> 00:09:34,089 (兵頭)《上段構えは 避けられい》 64 00:09:37,094 --> 00:09:57,047 ♬~ 65 00:09:57,047 --> 00:10:06,056 ♬~ 66 00:10:06,056 --> 00:10:08,058 (兵頭)《あれだ 波切りの太刀》 67 00:10:08,058 --> 00:10:10,060 (小堀) 《間合いを狂わせての戦法》 68 00:10:10,060 --> 00:10:26,076 ♬~ 69 00:10:26,076 --> 00:10:28,076 《何を血迷うた!》 70 00:11:02,045 --> 00:11:04,047 (兵頭)《真壁殿》➡ 71 00:11:04,047 --> 00:11:07,050 《この期に臨み 公儀に 一矢報いんとされた殿の御無念➡ 72 00:11:07,050 --> 00:11:09,052 なぜ 分からなかった!》 73 00:11:09,052 --> 00:11:12,055 (八木)《公儀介しゃく人 拝一刀のまとった葵の紋に➡ 74 00:11:12,055 --> 00:11:16,059 一太刀 浴びせんとなされた 殿の悲痛なる御胸中》 75 00:11:16,059 --> 00:11:19,062 《それが… それが通じんとは言わせぬ》 76 00:11:19,062 --> 00:11:21,064 (小堀)《体捨流の脇構えは 波切りの太刀に➡ 77 00:11:21,064 --> 00:11:23,066 あるいは 勝てたかもしれんというに➡ 78 00:11:23,066 --> 00:11:25,068 なぜ 始めから勝負を捨てた!》 79 00:11:25,068 --> 00:11:29,072 《体捨流の極意をもってすれば 拝一刀は斬れたはず》 80 00:11:29,072 --> 00:11:33,076 《それを何故に! 訳を言われい 訳を!》 81 00:11:33,076 --> 00:11:48,091 ♬~ 82 00:11:48,091 --> 00:11:50,093 (兵頭)《拝一刀を斬り➡ 83 00:11:50,093 --> 00:11:53,096 せめて 公儀に一矢報いんとした 殿の御無念➡ 84 00:11:53,096 --> 00:11:55,096 なぜ 分からなかった!》 85 00:11:57,100 --> 00:12:01,100 (八木)《なぜ 上段に構えて 始めから勝負を捨てた!》 86 00:12:06,109 --> 00:12:09,112 (将監)足元に気をつけられよ 87 00:12:09,112 --> 00:12:12,115 この瀬を覚えていられよう 88 00:12:12,115 --> 00:12:14,115 4年ぶりでござるかな 89 00:12:18,121 --> 00:12:23,121 あそこで 殿が お腹を召され そこもとが 介しゃくなされた 90 00:12:25,128 --> 00:12:30,133 我らが 立ち合うたは あの辺りであろうか 91 00:12:30,133 --> 00:12:34,137 流れる水は 同じ水にあらず 92 00:12:34,137 --> 00:12:39,142 士たる者に 振り向く道のあろうはずもなし 93 00:12:39,142 --> 00:12:45,148 死… 生… これ命なりと覚ゆる 94 00:12:45,148 --> 00:12:47,148 御免 95 00:12:50,153 --> 00:12:52,153 待たれい 96 00:12:58,095 --> 00:13:01,098 確かに 流れる水は 同じ水にあらず 97 00:13:01,098 --> 00:13:07,104 されど それがしの心は この ほおずきにござる 98 00:13:07,104 --> 00:13:10,107 手折られし 1枝 99 00:13:10,107 --> 00:13:14,111 ふる年月に 干かるべきこそすれ➡ 100 00:13:14,111 --> 00:13:19,116 その赤さの ごうも 変わることなき このほおずき 101 00:13:19,116 --> 00:13:22,116 それがしも かくありたいと願うておる 102 00:13:25,122 --> 00:13:27,124 折あらば お訪ねくだされい 103 00:13:27,124 --> 00:13:29,124 御免 104 00:13:52,149 --> 00:13:55,152 (吉田)拝殿 よう来てくれた 105 00:13:55,152 --> 00:13:58,088 して 御依頼の件は 106 00:13:58,088 --> 00:14:02,092 (吉田)浪人者を1人 斬っていただきたい➡ 107 00:14:02,092 --> 00:14:07,097 その者は 忍川のほとりに住み 僅かな畑を耕し➡ 108 00:14:07,097 --> 00:14:11,101 川魚を取って その日を しのいでいるらしいのだが➡ 109 00:14:11,101 --> 00:14:17,107 4年前 取り潰しにあった 有馬の遺臣 真壁将監➡ 110 00:14:17,107 --> 00:14:21,111 今は 鬼灯と名乗る 体捨流の使い手だ 111 00:14:21,111 --> 00:14:26,116 4年を過ぎた今日 なぜ 斬らねばなりませぬ 112 00:14:26,116 --> 00:14:29,119 (吉田)その疑念 もっともである➡ 113 00:14:29,119 --> 00:14:32,122 わしらが 国替えで この地へ参ったとき➡ 114 00:14:32,122 --> 00:14:36,126 真壁将監のことが 話題になってのう➡ 115 00:14:36,126 --> 00:14:39,129 百姓同然の暮らしをしながら➡ 116 00:14:39,129 --> 00:14:42,132 亡き主君をしのんで 二君にまみえず➡ 117 00:14:42,132 --> 00:14:45,135 この地を去らぬは 誠にもって あっぱれ➡ 118 00:14:45,135 --> 00:14:49,139 武士たる者のかがみであると 褒めそやしたものだが➡ 119 00:14:49,139 --> 00:14:54,144 しかし 血気盛んな若者たちは このことに逆ろうてのう➡ 120 00:14:54,144 --> 00:14:59,082 その日 3人が馬責めをしおったのだが 121 00:14:59,082 --> 00:15:17,100 ♬~ 122 00:15:17,100 --> 00:15:20,103 (将監)《お願いいたす 何とぞ 回り道をされたい》 123 00:15:20,103 --> 00:15:22,105 (外記)《何だと》 124 00:15:22,105 --> 00:15:26,109 《これより 川までの間 何とぞ 避けて お通り願いたい》 125 00:15:26,109 --> 00:15:29,112 《言うな! 百姓浪人に身をやつした➡ 126 00:15:29,112 --> 00:15:32,115 有馬の残党ごときに 下知される覚えはない》 127 00:15:32,115 --> 00:15:34,117 (藩士)《どけ! どけい!》 128 00:15:34,117 --> 00:15:36,119 《いえ どきませぬ》 129 00:15:36,119 --> 00:15:39,122 《士たる者が このとおり 頭を下げて お願いでござる》 130 00:15:39,122 --> 00:15:41,124 (藩士)《何が 士たる者だ》 131 00:15:41,124 --> 00:15:43,126 (外記)《腹切ってこそ 誠の武士というもの》➡ 132 00:15:43,126 --> 00:15:47,130 《それもかなわず おめおめと 生き恥をさらしおって たわけ》 133 00:15:47,130 --> 00:15:49,132 (藩士)《たわけ!》 134 00:15:49,132 --> 00:15:51,134 《このとおり お願いでござる》 135 00:15:51,134 --> 00:15:54,137 (外記)《かまわん 行け!》 136 00:15:54,137 --> 00:15:58,075 《お願いでござる》 (藩士)《えいっ! まだ言うか!》 137 00:15:58,075 --> 00:16:01,078 《頼み入る》 (藩士)《くどい!》 138 00:16:01,078 --> 00:16:04,081 (藩士)《うわーっ!》 139 00:16:04,081 --> 00:16:06,081 (藩士)《ああーっ!》 140 00:16:15,092 --> 00:16:18,095 (吉田)知らせを聞いて飛び出した 若い者たちが➡ 141 00:16:18,095 --> 00:16:22,099 続いて 8人も斬られるという始末➡ 142 00:16:22,099 --> 00:16:27,104 事の重大さに 浪人者と みだりに 関わり合いを持つことを➡ 143 00:16:27,104 --> 00:16:33,110 固く禁じたのだが それでは収まらぬとみえて➡ 144 00:16:33,110 --> 00:16:37,114 つい 先刻もまた 5人の者が出かけていき➡ 145 00:16:37,114 --> 00:16:39,116 ことごとく斬られた➡ 146 00:16:39,116 --> 00:16:43,120 まさに 恐るべき手だれ かくなる上は➡ 147 00:16:43,120 --> 00:16:48,125 弓 鉄砲を持ち出しても 真壁を処断せねばならぬが➡ 148 00:16:48,125 --> 00:16:50,127 といって このことが公になれば➡ 149 00:16:50,127 --> 00:16:57,067 高垣藩に人はおらぬかと 世上 取り沙汰されるは必定➡ 150 00:16:57,067 --> 00:16:59,069 そこで 貴殿に お願いする次第でござる 151 00:16:59,069 --> 00:17:04,074 真壁将監なる浪人者 藩士を多数 殺りくしながら➡ 152 00:17:04,074 --> 00:17:11,081 何故 当地を立ち去ろうとせぬか お分かりでござろうな 153 00:17:11,081 --> 00:17:15,085 (吉田)いや その真意が 分からぬほどに➡ 154 00:17:15,085 --> 00:17:20,090 大胆不敵というか 恐れを知らぬというか 155 00:17:20,090 --> 00:17:22,092 (吉田)不気味でさえあるのだ 156 00:17:22,092 --> 00:17:26,096 先の藩主 有馬右京亮殿は➡ 157 00:17:26,096 --> 00:17:30,100 忍川の川原で お腹を召されたのじゃ 158 00:17:30,100 --> 00:17:33,103 何! 川原で? 真壁の振る舞い➡ 159 00:17:33,103 --> 00:17:37,107 全ては 主君の臨終の地を➡ 160 00:17:37,107 --> 00:17:41,111 踏み荒らされたくないの 一心からでござろう 161 00:17:41,111 --> 00:17:43,113 何故 そのように思われる 162 00:17:43,113 --> 00:17:47,117 切腹の場に 立ち会ったからでござる 163 00:17:47,117 --> 00:17:50,120 では 公儀介しゃく人として 164 00:17:50,120 --> 00:17:54,124 さよう 介しゃくつかまつった 165 00:17:54,124 --> 00:17:58,061 そうとは 知らなんだ 166 00:17:58,061 --> 00:18:02,065 なれど かくなる上は 当方も 後へは引けぬ 167 00:18:02,065 --> 00:18:09,072 拝殿 直ちに500両 持参いたすゆえ 重ねてお願い申す 168 00:18:09,072 --> 00:18:13,076 何とぞ 真壁を斬っていただきたい 169 00:18:13,076 --> 00:18:15,076 ≪(外記)御城代 170 00:18:17,080 --> 00:18:23,086 御城代 10人もの我が藩士を 刀にかけた浪人めを討ち取るに➡ 171 00:18:23,086 --> 00:18:26,089 金を目当ての刺客を雇うとは 何事でござる 172 00:18:26,089 --> 00:18:28,091 (吉田)出過ぎたことを申すな (外記)いいえ➡ 173 00:18:28,091 --> 00:18:31,094 それでは 亡き者たちの無念は 晴れませぬ 174 00:18:31,094 --> 00:18:36,099 この役目 是非とも 拙者に仰せつけくだされ 175 00:18:36,099 --> 00:18:39,102 お主の心情 分からぬではないが 176 00:18:39,102 --> 00:18:45,108 拝一刀とか申す その方 無頼のやからの出る幕ではない! 177 00:18:45,108 --> 00:18:48,111 これ! (外記)是非というなら➡ 178 00:18:48,111 --> 00:18:53,116 そう術指南役たる この巴外記と 立ち合うてからにせい 179 00:18:53,116 --> 00:18:57,053 立ち合いとは 真剣でござろうな 180 00:18:57,053 --> 00:18:59,055 うん? いかがじゃ 181 00:18:59,055 --> 00:19:01,057 (吉田)ならぬ! 182 00:19:01,057 --> 00:19:04,060 真剣で立ち合うなどとは もっての外じゃ 183 00:19:04,060 --> 00:19:08,064 全て 貴公に お任せいたす➡ 184 00:19:08,064 --> 00:19:14,070 待たれい 今 500両を持参いたすゆえ 185 00:19:14,070 --> 00:19:16,072 金は要らぬ 186 00:19:16,072 --> 00:19:19,075 (吉田)1殺 500両の刺客➡ 187 00:19:19,075 --> 00:19:23,079 子連れ狼と 異名を取るほどの貴公が 何故に 188 00:19:23,079 --> 00:19:26,079 宿縁とでも申そうか 189 00:19:29,085 --> 00:19:36,092 御城代 拙者は 拝一刀のために 耐え難き屈辱を被りました 190 00:19:36,092 --> 00:19:38,094 気にかけるでない (外記)しかし! 191 00:19:38,094 --> 00:19:40,096 ならぬ! 192 00:19:40,096 --> 00:19:43,099 当藩は 私事の果たし合いを➡ 193 00:19:43,099 --> 00:19:47,103 固く禁じておること 万々承知しておろうが 194 00:19:47,103 --> 00:19:51,107 しかし 金を受け取らんというからには➡ 195 00:19:51,107 --> 00:19:55,111 拝一刀め 刺客を断るのでは 196 00:19:55,111 --> 00:20:02,111 いやいや あの男の目には ただならぬ殺気が漂うておった 197 00:20:21,071 --> 00:20:36,086 ♬~ 198 00:20:36,086 --> 00:20:38,088 《なぜ 追い腹を切らぬ!》 199 00:20:38,088 --> 00:20:41,091 《切れ! 腹を切れ!》 (小堀)《死んで 殿におわびせい》 200 00:20:41,091 --> 00:20:44,094 (兵頭) 《長年の御愛顧を被りながら➡ 201 00:20:44,094 --> 00:20:46,096 殿の意に背いて 勝負を捨てるとは➡ 202 00:20:46,096 --> 00:20:50,096 何たる不忠 恥を知れ 恥を!》 203 00:21:14,057 --> 00:21:18,061 (お京)おや まるで お通夜みたいじゃないか 204 00:21:18,061 --> 00:21:22,065 (兵頭)困ったことになってのう 205 00:21:22,065 --> 00:21:26,069 お前さんたちの困った困ったは 耳に たこが出来るほど聞いてるよ 206 00:21:26,069 --> 00:21:30,073 (八木)ところが 今度という今度は いよいよ困った 207 00:21:30,073 --> 00:21:34,077 (小堀)ほれ あの さっきの子連れの浪人 208 00:21:34,077 --> 00:21:37,080 ああ かわいい顔してたね あの子 209 00:21:37,080 --> 00:21:40,083 (小堀)何を言う おおかみの子だ 210 00:21:40,083 --> 00:21:45,088 (お京)えっ? (兵頭)元 公儀介しゃく人 拝一刀 211 00:21:45,088 --> 00:21:49,092 今や 世間に その名を恐れられた 子連れ狼 212 00:21:49,092 --> 00:21:51,094 (八木) 何のために この地をうかがう 213 00:21:51,094 --> 00:21:54,097 (兵頭)刺客として雇われたのだ 214 00:21:54,097 --> 00:21:59,102 将監を斬るためだとすると (兵頭)我らが計画も水の泡だ 215 00:21:59,102 --> 00:22:01,104 (お京)何だい 計画って 216 00:22:01,104 --> 00:22:07,110 将監は 高垣藩にとって いよいよ やっかいな存在 217 00:22:07,110 --> 00:22:12,115 しかも 元 有馬右京亮の 大番頭ともなれば➡ 218 00:22:12,115 --> 00:22:15,118 その首は 何よりの手土産 219 00:22:15,118 --> 00:22:20,123 これで 我らが仕官の道も 開けると思ったのだが 220 00:22:20,123 --> 00:22:22,125 今なら まだ間に合うんだろう? 221 00:22:22,125 --> 00:22:27,130 ぐずぐずしてると 子連れ狼に先を越されちゃうよ 222 00:22:27,130 --> 00:22:32,135 ハァ 私も 誰か いちばんの手柄を 立てた男に連れ添って➡ 223 00:22:32,135 --> 00:22:35,135 ふち米取りの奥方様に 納まりたいもんだね 224 00:22:37,140 --> 00:22:40,143 尾羽打ち枯らした お前さんたちだけど➡ 225 00:22:40,143 --> 00:22:44,147 いつか 出世するときもあるだろうと➡ 226 00:22:44,147 --> 00:22:47,150 そこが つけめの道行きさね ウフフッ 227 00:22:47,150 --> 00:22:52,155 ところが 男が3人もいたんじゃね 228 00:22:52,155 --> 00:22:55,158 今まで 分け隔てなく つきあってきたけど➡ 229 00:22:55,158 --> 00:22:59,095 そろそろ誰かに 的を絞ろうと思ってんだけどさ 230 00:22:59,095 --> 00:23:03,099 (小堀)お京 待っておれ 231 00:23:03,099 --> 00:23:08,104 いいのかい? 又蔵の旦那に 手柄を独り占めにされても 232 00:23:08,104 --> 00:23:10,104 (八木)そうはさせるものか 233 00:23:12,108 --> 00:23:15,111 欲がないんだね 新助の旦那は 234 00:23:15,111 --> 00:23:21,111 命あっての物種というではないか せいては事を仕損じる 235 00:23:33,129 --> 00:23:35,131 (八木) 兵頭のやつ 自ら脱落しおったわい 236 00:23:35,131 --> 00:23:37,133 (小堀) 手柄を競うは 2人だけらしいのう 237 00:23:37,133 --> 00:23:40,136 (八木)いや 女は譲る 238 00:23:40,136 --> 00:23:42,138 (小堀)何! (八木)そのかわり➡ 239 00:23:42,138 --> 00:23:45,141 将監の首は 俺のものだ (小堀)黙れい! 240 00:23:45,141 --> 00:23:47,141 (八木)見ろ 241 00:23:51,147 --> 00:23:54,147 (小堀)うーむ 先を越されたか 242 00:24:10,099 --> 00:24:13,102 (将監)貴殿の姿を見たときから➡ 243 00:24:13,102 --> 00:24:17,106 刺客として 城の者に 雇われることを推察しておった 244 00:24:17,106 --> 00:24:21,110 雇われはせぬ 自分の意志で参った 245 00:24:21,110 --> 00:24:23,110 自分の意志 246 00:24:26,115 --> 00:24:32,121 それにしては 貴殿の目に 殺気の漂わぬは 何故でござる 247 00:24:32,121 --> 00:24:36,125 放てば 放ち返してこそ 殺気は燃えるもの 248 00:24:36,125 --> 00:24:42,131 貴殿が刺客道に生き 冥府魔道に入られし その訳は 249 00:24:42,131 --> 00:24:48,137 衆生現世の一切を断ち 怨念を貫こうとする 我が悲願 250 00:24:48,137 --> 00:24:53,142 ならば それがしの手慰みに惑わされ➡ 251 00:24:53,142 --> 00:24:58,081 殺気の萎えるは 刺客道にもとる きょうだの振る舞い 252 00:24:58,081 --> 00:25:02,085 拝殿 いざ 253 00:25:02,085 --> 00:25:04,087 待たれい 254 00:25:04,087 --> 00:25:10,093 見れば 長の年月を費やして 刻まれたであろう その ぼさつ像 255 00:25:10,093 --> 00:25:14,097 いま一息というところ 256 00:25:14,097 --> 00:25:18,097 完成されては いかがでござる 257 00:25:21,104 --> 00:25:23,106 かたじけない 258 00:25:23,106 --> 00:25:29,112 亡き殿の冥福にと思い立ったのが あれより半年の後 259 00:25:29,112 --> 00:25:34,117 3年半を費やして ようやく完成も間近でござる 260 00:25:34,117 --> 00:25:40,123 故あって あのときの立ち合い 自ら勝負を捨てはしたが➡ 261 00:25:40,123 --> 00:25:45,128 いずれ 貴殿と巡り会って 再び やいばを合わせ➡ 262 00:25:45,128 --> 00:25:48,131 我が体捨流の奥義を 披露してこそ➡ 263 00:25:48,131 --> 00:25:54,137 亡き殿への申し開きも立つものと 心に 固く誓い続けてまいったが➡ 264 00:25:54,137 --> 00:25:57,073 そのときが早うござった 265 00:25:57,073 --> 00:26:00,076 僅かに早うござった 266 00:26:00,076 --> 00:26:05,081 そのいとまを 貴殿より 分け与えるとの御厚情 267 00:26:05,081 --> 00:26:08,081 幾重にも かたじけのうござる 268 00:26:19,095 --> 00:26:22,098 (小堀)将監の首は 何としても 手に入れぬことにはのう 269 00:26:22,098 --> 00:26:25,101 しかし 手ごわいぞ 何か手だてはあるか 270 00:26:25,101 --> 00:26:28,104 心配するな これを持ってる 271 00:26:28,104 --> 00:26:34,110 おおっ! これがあれば 拝一刀も倒せる 272 00:26:34,110 --> 00:26:39,115 (将監)されば しばらくの御猶予を 273 00:26:39,115 --> 00:26:41,117 御免 274 00:26:41,117 --> 00:27:01,070 ♬~ 275 00:27:01,070 --> 00:27:11,080 ♬~ 276 00:27:11,080 --> 00:27:13,082 (火打ち石を打つ音) 277 00:27:13,082 --> 00:27:15,084 ここなら よかろう 278 00:27:15,084 --> 00:27:18,087 存分に鳴らしてみい 279 00:27:18,087 --> 00:27:22,087 (ほおずきを吹く音) 280 00:27:24,093 --> 00:27:26,093 まず 拝をやる 281 00:27:29,098 --> 00:27:31,100 うっ! 282 00:27:31,100 --> 00:27:51,120 ♬~ 283 00:27:51,120 --> 00:27:54,123 ♬~ 284 00:27:54,123 --> 00:27:56,123 (外記)やーっ! 285 00:27:59,061 --> 00:28:01,061 誰でもよい かかってこい 286 00:28:05,067 --> 00:28:07,069 なぜ 返事をせぬ! 287 00:28:07,069 --> 00:28:10,072 先生は ひきょうです (外記)何! 288 00:28:10,072 --> 00:28:12,074 藩士 多数が斬られたのは 馬責めの当日 289 00:28:12,074 --> 00:28:14,076 先生が 斬り込まれたのが➡ 290 00:28:14,076 --> 00:28:16,078 そもそもの始まりでは ありませんか 291 00:28:16,078 --> 00:28:18,080 (門弟)それだというのに➡ 292 00:28:18,080 --> 00:28:20,082 ただ尻込みをして 将監を討とうとはなさらぬ 293 00:28:20,082 --> 00:28:23,085 (門弟)それで 武士の意地が立つのですか? 294 00:28:23,085 --> 00:28:25,087 もはや 先生を➡ 295 00:28:25,087 --> 00:28:27,089 そう術師範と仰ぐことは 御免被りたい 296 00:28:27,089 --> 00:28:32,094 (兵頭)これこれ 御指南役を困らせるものではない 297 00:28:32,094 --> 00:28:35,097 何やつ (兵頭)元は 有馬右京亮の家臣➡ 298 00:28:35,097 --> 00:28:38,100 兵頭新助 (門弟)浪人の分際で➡ 299 00:28:38,100 --> 00:28:40,102 出過ぎたことを申すな (門弟)下がれ! 300 00:28:40,102 --> 00:28:44,106 (門弟)下がりおれ! (兵頭)やあ しばらく しばらく 301 00:28:44,106 --> 00:28:47,109 是非とも 耳に入れておきたいことがある 302 00:28:47,109 --> 00:28:53,115 実はな 拝一刀め 真壁将監の用心棒を買って出た様子 303 00:28:53,115 --> 00:28:56,118 (外記)何! 拝一刀 304 00:28:56,118 --> 00:29:02,058 そうなると 将監を斬るには まず 一刀を討たねばならん 305 00:29:02,058 --> 00:29:07,063 だが 相手は御家老が お雇いになった刺客ともなれば➡ 306 00:29:07,063 --> 00:29:10,066 うかつに 手を出すわけにもいくまい➡ 307 00:29:10,066 --> 00:29:17,073 その上 真壁将監に関わることも 固く禁じられていると聞く 308 00:29:17,073 --> 00:29:22,078 しかし 藩士 十数人を斬った したたか者 309 00:29:22,078 --> 00:29:27,083 お主たちにとっても 憎き敵のはず 310 00:29:27,083 --> 00:29:31,087 このまま 捨てておいては 武士の意地が立たんでござろう 311 00:29:31,087 --> 00:29:36,092 そこでじゃ お主たちが実を取り 名を捨て➡ 312 00:29:36,092 --> 00:29:38,094 代わりに 拙者が➡ 313 00:29:38,094 --> 00:29:41,094 名を取り 実を捨てるという 趣向はいかがでござる 314 00:29:43,099 --> 00:29:47,103 我らに助勢を頼み 手柄を独り占めにすると申すのか 315 00:29:47,103 --> 00:29:51,107 (兵頭)ハハッ いずれ 当藩に召し抱えられた折は➡ 316 00:29:51,107 --> 00:29:54,110 何かと役に立ちましょうぞ 317 00:29:54,110 --> 00:29:58,047 我らが敵と狙うは 真壁将監のみ 318 00:29:58,047 --> 00:30:02,051 好んで 拝一刀と事を構えたくない 319 00:30:02,051 --> 00:30:07,056 しかし 子連れ狼 付かず離れず 将監を見張っておりますぞ 320 00:30:07,056 --> 00:30:27,076 ♬~ 321 00:30:27,076 --> 00:30:47,096 ♬~ 322 00:30:47,096 --> 00:31:07,049 ♬~ 323 00:31:07,049 --> 00:31:12,054 ♬~ 324 00:31:12,054 --> 00:31:16,058 (お京)どうするんだい わっぱを かどわかして 325 00:31:16,058 --> 00:31:18,060 おおかみの子を かっさらえば➡ 326 00:31:18,060 --> 00:31:22,064 親おおかみも 小屋から出てくるに違いない 327 00:31:22,064 --> 00:31:24,066 拝一刀を引き離さんことには➡ 328 00:31:24,066 --> 00:31:28,070 将監の首を かっ切ることはできんのだ 329 00:31:28,070 --> 00:31:30,072 私は 気乗りがしないね 330 00:31:30,072 --> 00:31:33,075 ふち米取りの奥方には なりたくなかったのか? 331 00:31:33,075 --> 00:31:35,077 フフッ 332 00:31:35,077 --> 00:31:37,079 小堀も 八木も もう この世にはない 333 00:31:37,079 --> 00:31:40,082 頼るのは 拙者一人だぞ 334 00:31:40,082 --> 00:31:44,086 悪いのが残ったもんだね➡ 335 00:31:44,086 --> 00:31:47,089 うっ ああ… 336 00:31:47,089 --> 00:31:52,089 どうした また しゃくか 憎まれ口をたたくからだ 337 00:31:55,097 --> 00:31:58,100 どうだ (お京)ああ… 338 00:31:58,100 --> 00:32:01,103 では さっきの話だ 339 00:32:01,103 --> 00:32:03,103 おおかみの子を かっさらってこい 340 00:32:11,113 --> 00:32:17,119 ≪(お京)♬ 1人で 寂しい➡ 341 00:32:17,119 --> 00:32:24,126 ♬ 2人で参りましょう➡ 342 00:32:24,126 --> 00:32:30,132 ♬ 見渡す限り 343 00:32:30,132 --> 00:32:37,139 ♬ よめなに たんぽぽ➡ 344 00:32:37,139 --> 00:32:44,146 ♬ 妹の好きな➡ 345 00:32:44,146 --> 00:32:51,153 ♬ 紫すみれ 346 00:32:51,153 --> 00:32:58,094 ♬ 菜の花 咲いた➡ 347 00:32:58,094 --> 00:33:04,094 ♬ 優しい ちょうちょう 348 00:33:06,102 --> 00:33:09,105 (お京)そこまでしなくたって いいじゃないか! 349 00:33:09,105 --> 00:33:12,108 (兵頭)いやいや ただのわっぱではない 350 00:33:12,108 --> 00:33:14,110 私も罪なことをしたものだね 351 00:33:14,110 --> 00:33:18,114 人間の子と思うな おおかみの子だ➡ 352 00:33:18,114 --> 00:33:22,118 いいか! しっかり見張ってるんだぞ 353 00:33:22,118 --> 00:33:25,121 ふん あの 唐変木! 354 00:33:25,121 --> 00:33:28,121 おおかみの子だなんて ひどいこと言うね 355 00:33:37,133 --> 00:33:42,138 (三味線) 356 00:33:42,138 --> 00:33:48,138 ♬~ 357 00:33:51,147 --> 00:33:55,151 おや 私の三味線が そんなに気に入ったのかい 358 00:33:55,151 --> 00:34:00,089 うん フフッ 359 00:34:00,089 --> 00:34:04,089 ああ… 痛い 360 00:34:06,095 --> 00:34:08,095 ああ… 痛い 361 00:34:14,103 --> 00:34:16,105 (兵頭)もはや おおかみを 誘い出すは たやすきこと➡ 362 00:34:16,105 --> 00:34:18,107 その留守を狙い 将監に襲いかかれば➡ 363 00:34:18,107 --> 00:34:21,110 難なく首を かっ切ることも できるではござらぬか 364 00:34:21,110 --> 00:34:23,112 (外記)なかなか知恵の働くやつだ 365 00:34:23,112 --> 00:34:28,117 (兵頭)将監の首が確かなら 仕官の道も また確かでござろうが 366 00:34:28,117 --> 00:34:30,119 (外記)子供は どこにおる 367 00:34:30,119 --> 00:34:33,122 (兵頭)地蔵堂の中に入れて 縛りつ…➡ 368 00:34:33,122 --> 00:34:35,122 おっ! 待て! 369 00:34:39,128 --> 00:34:41,130 (兵頭)待て! 370 00:34:41,130 --> 00:35:01,083 ♬~ 371 00:35:01,083 --> 00:35:10,083 ♬~ 372 00:35:12,094 --> 00:35:16,098 ありがとよ 薬もらってきてくれたんだね 373 00:35:16,098 --> 00:35:18,098 うん 374 00:35:21,103 --> 00:35:23,105 (兵頭)何! 薬? 375 00:35:23,105 --> 00:35:25,107 (お京)私のために➡ 376 00:35:25,107 --> 00:35:30,112 この坊やが わざわざ 薬を取りに行ってくれたんだよ 377 00:35:30,112 --> 00:35:32,114 (兵頭)そうだったのか こやつ てっきり➡ 378 00:35:32,114 --> 00:35:34,116 縄を切って 逃げたと思ったのだが 379 00:35:34,116 --> 00:35:37,119 (お京)何するんだい (兵頭)決まっておるではないか➡ 380 00:35:37,119 --> 00:35:39,121 おおかみの子をおとりに 親おおかみを誘い出す 381 00:35:39,121 --> 00:35:43,125 やめておくれよ 恩をあだで返すの 382 00:35:43,125 --> 00:35:45,125 (兵頭)それとこれとは別だ! 383 00:35:49,131 --> 00:35:52,134 この子に手を触れたら 私は勘弁しないよ 384 00:35:52,134 --> 00:35:55,137 (兵頭)この尼! 裏切るつもりか 385 00:35:55,137 --> 00:35:59,074 (お京)坊や 早く逃げるんだよ おとうの所へ早く 386 00:35:59,074 --> 00:36:03,074 (兵頭)お京 よくも貴様 (お京)早く逃げるんだよ! 387 00:36:09,084 --> 00:36:11,086 (兵頭)わっぱ! 388 00:36:11,086 --> 00:36:14,089 うわっ! ええい! 389 00:36:14,089 --> 00:36:34,109 ♬~ 390 00:36:34,109 --> 00:36:40,115 ♬~ 391 00:36:40,115 --> 00:36:42,117 (兵頭)ああーっ! 392 00:36:42,117 --> 00:36:44,117 (お京)ああ… 393 00:36:48,123 --> 00:36:50,123 (兵頭)ああっ 394 00:37:26,095 --> 00:37:46,115 ♬~ 395 00:37:46,115 --> 00:37:58,060 ♬~ 396 00:37:58,060 --> 00:38:00,062 坊や… 397 00:38:00,062 --> 00:38:05,067 ありがとう… ありが… 398 00:38:05,067 --> 00:38:25,087 ♬~ 399 00:38:25,087 --> 00:38:31,087 ♬~ 400 00:38:42,104 --> 00:38:46,104 (外記)一刀 将監を渡せい! 401 00:38:49,111 --> 00:38:52,111 (外記) 卑しき刺客連れの出る幕ではない 402 00:38:55,117 --> 00:38:57,052 (外記)行け! 403 00:38:57,052 --> 00:39:17,072 ♬~ 404 00:39:17,072 --> 00:39:37,092 ♬~ 405 00:39:37,092 --> 00:39:57,045 ♬~ 406 00:39:57,045 --> 00:40:17,065 ♬~ 407 00:40:17,065 --> 00:40:22,070 ♬~ 408 00:40:22,070 --> 00:40:25,073 ≪ ちゃん! 409 00:40:25,073 --> 00:40:27,073 ちゃん! 410 00:40:51,099 --> 00:40:54,102 拝一刀 覚悟! 411 00:40:54,102 --> 00:41:12,054 ♬~ 412 00:41:12,054 --> 00:41:14,054 (外記)ああーっ! 413 00:41:43,085 --> 00:41:48,090 (泣き声) 414 00:41:48,090 --> 00:42:08,110 ♬~ 415 00:42:08,110 --> 00:42:28,130 ♬~ 416 00:42:28,130 --> 00:42:45,147 ♬~ 417 00:42:45,147 --> 00:42:50,152 (尺八) 418 00:42:50,152 --> 00:43:10,105 ♬~ 419 00:43:10,105 --> 00:43:18,113 ♬~ 420 00:43:18,113 --> 00:43:22,117 殿 この4年間➡ 421 00:43:22,117 --> 00:43:26,121 いたずらに不忠の時を過ごし 生き長らえてまいりましたが➡ 422 00:43:26,121 --> 00:43:32,127 どうやら 待ち望んだ そのときが 来たようでございます 423 00:43:32,127 --> 00:43:36,131 拝一刀と出会うたことは まさに 天ゆう 424 00:43:36,131 --> 00:43:40,135 かの水鴎流と 我が体捨流 425 00:43:40,135 --> 00:43:43,138 今こそ 真剣勝負にて 事を決するのとき 426 00:43:43,138 --> 00:43:49,138 殿! 何とぞ 御照覧くだされい 427 00:43:56,151 --> 00:44:08,096 ♬~ 428 00:44:08,096 --> 00:44:12,100 勝負を前に しばし お耳を貸されたい 429 00:44:12,100 --> 00:44:17,105 あのとき 葵御紋に 一太刀 斬りつけてみたところで➡ 430 00:44:17,105 --> 00:44:20,108 どうなるものでもない 431 00:44:20,108 --> 00:44:22,110 公儀に 一矢報いんとするならば➡ 432 00:44:22,110 --> 00:44:27,115 お家断絶 御切腹のお沙汰以前に 兵馬を興し➡ 433 00:44:27,115 --> 00:44:32,120 一戦を交えて死ぬことこそ 武人の道と 心得たからでござる 434 00:44:32,120 --> 00:44:35,123 仮にも 貴殿を傷つけたとしたら➡ 435 00:44:35,123 --> 00:44:37,125 つかの間の満足を もたらしはしようが➡ 436 00:44:37,125 --> 00:44:40,128 所詮 殿は 切腹から逃れられぬ身 437 00:44:40,128 --> 00:44:42,130 かえって 見苦しき姿を➡ 438 00:44:42,130 --> 00:44:45,133 世間にさらすことに 相なったであろう 439 00:44:45,133 --> 00:44:47,135 それよりは 殿に➡ 440 00:44:47,135 --> 00:44:50,138 従容として死に就く 武人の道を選んでいただきたく 441 00:44:50,138 --> 00:44:53,141 たとえ 我が身は 不忠のそしりを受けようとも➡ 442 00:44:53,141 --> 00:44:56,144 介しゃく人たる貴殿の 太刀のさえを➡ 443 00:44:56,144 --> 00:44:58,144 お見せ申したかったのだ 444 00:45:01,082 --> 00:45:04,085 それがしの言葉は 信じてくだされたか 445 00:45:04,085 --> 00:45:08,089 信じ合えばこそ 我らは 剣を交じえねばならぬ 446 00:45:08,089 --> 00:45:12,093 これ天なり 命なりというべきか 447 00:45:12,093 --> 00:45:17,098 雲は竜を昇らせ 風は虎を走らせるという 448 00:45:17,098 --> 00:45:22,103 手折られても色あせぬ ほおずきに なぞらえての貴殿の赤誠 449 00:45:22,103 --> 00:45:28,109 亡き有馬公は よき風雲を得られた 450 00:45:28,109 --> 00:45:30,111 拝殿 451 00:45:30,111 --> 00:45:35,116 今は 拙者とて 紋服をまとわぬ 一介の刺客人 452 00:45:35,116 --> 00:45:39,120 共に 葵の紋所に怨念を含む者 453 00:45:39,120 --> 00:45:45,126 だが 同じく剣に生きる者の 宿命の対決でござろう 454 00:45:45,126 --> 00:45:47,128 いかにも 455 00:45:47,128 --> 00:45:52,133 体捨流 真壁将監 参る! 456 00:45:52,133 --> 00:45:56,133 水鴎流 拝一刀 457 00:47:19,087 --> 00:47:38,106 ♬~ 458 00:47:38,106 --> 00:47:40,108 ♬~ 459 00:47:40,108 --> 00:47:45,113 <殺りくの彼岸にこそ 大いなる慈悲を見いだす> 460 00:47:45,113 --> 00:47:49,117 <それが 刺客道の神髄でもあろうか> 461 00:47:49,117 --> 00:47:53,121 <忍川のほとりに 宿命の対決を終えた 拝一刀は➡ 462 00:47:53,121 --> 00:47:56,124 その子 大五郎ともども➡ 463 00:47:56,124 --> 00:48:01,124 再び 非情の地獄道へと 姿を消していった> 464 00:48:10,071 --> 00:48:13,074 <拝一刀が恐れる ただ一人の武士> 465 00:48:13,074 --> 00:48:17,078 <人呼んで 首斬り朝右衛門とは 一体 何者か> 466 00:48:17,078 --> 00:48:19,080 <老中からの密命を受けて➡ 467 00:48:19,080 --> 00:48:21,082 自ら 師とも仰ぐ一刀を 斬らねばならない➡ 468 00:48:21,082 --> 00:48:24,085 朝右衛門の胸中をよぎるものは> 469 00:48:24,085 --> 00:48:28,089 <その朝右衛門に近づく 謎の女 真弓> 470 00:48:28,089 --> 00:48:32,093 <過酷な宿命に立ち向かう 一刀と 朝右衛門に➡ 471 00:48:32,093 --> 00:48:35,093 供養ケ原での対決が 待ち受けていた 次回…>