1 00:02:11,116 --> 00:02:31,136 ♬~ 2 00:02:31,136 --> 00:02:51,156 ♬~ 3 00:02:51,156 --> 00:03:11,109 ♬~ 4 00:03:11,109 --> 00:03:31,129 ♬~ 5 00:03:31,129 --> 00:03:42,140 ♬~ 6 00:03:42,140 --> 00:03:47,145 (お囃子) 7 00:03:47,145 --> 00:03:57,089 ♬~ 8 00:03:57,089 --> 00:04:01,089 (良達) 年に 1度の祭りじゃというのに 9 00:04:10,102 --> 00:04:14,106 どこへ行く (良達)酒だ まだ飲み足りんでな 10 00:04:14,106 --> 00:04:18,106 ならん! ここから動いてもらっては困る! 11 00:04:21,113 --> 00:04:25,117 (笠間)城代家老 大池詮勝は 財政立て直しのためと称し➡ 12 00:04:25,117 --> 00:04:30,122 始祖 家政公が家訓によって禁じた 飯縄山の伐採を敢行した➡ 13 00:04:30,122 --> 00:04:34,126 この事態を放置すれば 大雨の後の河川の氾濫は必定➡ 14 00:04:34,126 --> 00:04:36,128 お家 100年の治安を案じて➡ 15 00:04:36,128 --> 00:04:38,130 ここに結集された 貴公たちに問いたい➡ 16 00:04:38,130 --> 00:04:42,134 我々は いかに成すべきか! (侍)かん賊 詮勝を斬るべし! 17 00:04:42,134 --> 00:04:48,140 (笠間)そうだ もはや 1日も いや 一刻の猶予もならぬ 18 00:04:48,140 --> 00:04:51,143 (笠間)目先の利に走り 一寸先も見えなくなった詮勝に➡ 19 00:04:51,143 --> 00:04:54,146 藩政は任せられぬ 20 00:04:54,146 --> 00:04:59,084 町や村が 渦巻く泥水の下敷きに ならぬうちに 今こそ! 21 00:04:59,084 --> 00:05:04,089 (お囃子) 22 00:05:04,089 --> 00:05:24,109 ♬~ 23 00:05:24,109 --> 00:05:43,128 ♬~ 24 00:05:43,128 --> 00:05:45,130 ♬~ 25 00:05:45,130 --> 00:05:48,133 (侍)死ね! 26 00:05:48,133 --> 00:05:50,133 しまった! 27 00:06:00,078 --> 00:06:02,080 (詮勝)笠間大輔 28 00:06:02,080 --> 00:06:05,083 その方 若者を扇動しての はかりごと➡ 29 00:06:05,083 --> 00:06:09,087 この詮勝が知らぬとでも 思っていたのか! 30 00:06:09,087 --> 00:06:14,092 秩序を乱す ふていのやから 一人残らず 取り押さえ! 31 00:06:14,092 --> 00:06:16,092 (笠間)騒ぐな! 32 00:06:56,134 --> 00:06:59,070 (詮勝) 飯縄山の木材を切り出すことは➡ 33 00:06:59,070 --> 00:07:03,074 確かに 家訓によって 禁ぜられてはいる 34 00:07:03,074 --> 00:07:06,077 しかし 僅か 3万石の➡ 35 00:07:06,077 --> 00:07:09,080 名だたる貧乏藩である 我が上田藩の➡ 36 00:07:09,080 --> 00:07:14,080 財政を立て直すためには やむをえぬ処置でござった 37 00:07:17,088 --> 00:07:21,092 ところが 喉元過ぎれば何とやらの例え➡ 38 00:07:21,092 --> 00:07:27,098 昨日までの苦しさを忘れた 若侍どもが わしに盾をついた 39 00:07:27,098 --> 00:07:30,101 斬っていただきたい相手は➡ 40 00:07:30,101 --> 00:07:36,107 当藩 先手者頭を務める 体捨流 笠間大輔 41 00:07:36,107 --> 00:07:40,111 きゃつは 徒党を組んで わしの首を狙い➡ 42 00:07:40,111 --> 00:07:45,116 失敗するや 武器倉から 鉄砲弾薬を奪い➡ 43 00:07:45,116 --> 00:07:47,118 飯縄山に立てこもった 44 00:07:47,118 --> 00:07:52,123 (一刀)藩内の内輪もめ なぜ お手前の手で始末なさらん 45 00:07:52,123 --> 00:07:59,064 こちらが 力攻めいたさば きゃつらは 樹林に火を放つ 46 00:07:59,064 --> 00:08:06,071 飯縄山 北中腹は 樹林一帯を一望できる 魔の難所 47 00:08:06,071 --> 00:08:12,077 別名 吹き降ろしともいう その吹き降ろす風に火が乗らば➡ 48 00:08:12,077 --> 00:08:17,082 我が藩財政の命ともいうべき 杉 ひのきの木材資源が➡ 49 00:08:17,082 --> 00:08:23,088 瞬時にして灰となる わしの最も恐れる事態だ 50 00:08:23,088 --> 00:08:28,093 何か こちらが 心覚えておかねばならぬことは? 51 00:08:28,093 --> 00:08:33,098 もし 笠間たちが 江戸表におわす 主君 重広様に➡ 52 00:08:33,098 --> 00:08:39,104 急使を立てるようなことがあらば その急使も しとめていただきたい 53 00:08:39,104 --> 00:08:46,111 重広様は お人が良いだけに 他人の言葉に左右されやすい 54 00:08:46,111 --> 00:08:48,113 きゃつらは あることないこと➡ 55 00:08:48,113 --> 00:08:52,117 わしのことを ざん言するに相違ない 56 00:08:52,117 --> 00:08:55,120 見逃すわけにはまいらぬ 57 00:08:55,120 --> 00:08:58,120 他には? ござらぬ 58 00:09:14,072 --> 00:09:16,074 うわーっ! 59 00:09:16,074 --> 00:09:30,088 ♬~ 60 00:09:30,088 --> 00:09:33,091 (侍)樹林に火を放つという 我々の脅かしが 効いたようだな➡ 61 00:09:33,091 --> 00:09:36,094 さすがの家老が 手も足も出ない 62 00:09:36,094 --> 00:09:41,099 (侍)急使が 江戸より戻れば 詮勝の失脚は まず間違いない 63 00:09:41,099 --> 00:09:43,101 (侍)あと 3日の命か… 64 00:09:43,101 --> 00:09:47,105 (侍)それにしても 笠間殿は 用心深い 万一の場合を心配して➡ 65 00:09:47,105 --> 00:09:50,105 咫尺の地より 出てこようとはしない 66 00:09:52,110 --> 00:09:54,110 (侍)誰だ! 67 00:10:03,054 --> 00:10:05,056 坊や どこから来た 68 00:10:05,056 --> 00:10:25,076 ♬~ 69 00:10:25,076 --> 00:10:39,090 ♬~ 70 00:10:39,090 --> 00:10:42,093 体捨流の笠間殿か? 71 00:10:42,093 --> 00:10:44,095 (笠間)詮勝の手の者だな 72 00:10:44,095 --> 00:10:49,100 刺客 拝一刀 試合を所望 73 00:10:49,100 --> 00:10:53,104 笑止! ここは咫尺の地ぞ 74 00:10:53,104 --> 00:10:58,042 「咫」は 8寸 「尺」は 10寸の例え 自由に動けぬ 狭き場所 75 00:10:58,042 --> 00:11:02,046 およそ 剣に生きる者ならば 立ち入らぬ所ぞ 76 00:11:02,046 --> 00:11:05,049 全て 承知の上 77 00:11:05,049 --> 00:11:07,049 よかろう 78 00:11:23,067 --> 00:11:26,070 水鴎流だな 79 00:11:26,070 --> 00:11:30,074 この岩場の大きさに 等しい長さを持っておる 80 00:11:30,074 --> 00:11:34,074 拙者を中心に 端から端まで 届かざる所なし 81 00:11:36,080 --> 00:11:41,085 この鎖の回る所 そこがすなわち 咫尺の地 82 00:11:41,085 --> 00:11:44,088 もはや 逃れるすべは 83 00:11:44,088 --> 00:12:04,108 ♬~ 84 00:12:04,108 --> 00:12:11,115 ♬~ 85 00:12:11,115 --> 00:12:13,115 うっ! 86 00:12:30,134 --> 00:12:32,134 お見事… 87 00:12:42,146 --> 00:12:46,150 <また 村に 祭りの日が近づいていた> 88 00:12:46,150 --> 00:13:00,150 ♬~ 89 00:13:09,107 --> 00:13:12,107 (万太郎)和尚いるか? ≪(良達)どなたじゃな 90 00:13:17,115 --> 00:13:20,118 (万太郎)お… おい 坊主は 殺生しねえもんじゃねえのか? 91 00:13:20,118 --> 00:13:25,123 (良達)何の こうして毎日 魚どもに餌をな➡ 92 00:13:25,123 --> 00:13:27,125 あっ いかん 93 00:13:27,125 --> 00:13:32,130 (万太郎)ハハッ 実は 和尚 今日は 頼みがあって来たんだ➡ 94 00:13:32,130 --> 00:13:36,134 お前んとこの本堂を 俺っちの賭場に貸してくんねえか➡ 95 00:13:36,134 --> 00:13:38,136 どうせ お前 だだっ広く空いてるんだ➡ 96 00:13:38,136 --> 00:13:43,141 ここなら 藩の役人どもの目も 届かねえし 何かと重宝なんでな 97 00:13:43,141 --> 00:13:47,145 (良達) 少々 てら銭が高いが よいかな? 98 00:13:47,145 --> 00:13:50,148 (万太郎)しゃあねえや (良達)上がりは 山分け 99 00:13:50,148 --> 00:13:53,151 (万太郎)ばか言うなよ お前 誰が聞いたって お前➡ 100 00:13:53,151 --> 00:13:55,153 てら銭は 2分って 相場は決まってんだい➡ 101 00:13:55,153 --> 00:13:58,089 それを 山分けとは何でえ 山分けとは! 102 00:13:58,089 --> 00:14:01,092 嫌なら よすんじゃの (万太郎)何でえ このくそ坊主! 103 00:14:01,092 --> 00:14:04,095 (平吉)親分! 怒っちゃいけやせん 怒っちゃ… また卒中で倒れますよ 104 00:14:04,095 --> 00:14:09,100 ええい! この野郎 分かってらい (機織りの音) 105 00:14:09,100 --> 00:14:13,104 うん? 何でい あの音は? 106 00:14:13,104 --> 00:14:16,107 (機織りの音) 107 00:14:16,107 --> 00:14:18,109 (万太郎)誰か 機を織ってるのか? 108 00:14:18,109 --> 00:14:22,113 (平吉)へい 1年ぐれえ前から 侍の後家みてえのが住み着いて 109 00:14:22,113 --> 00:14:25,116 それで 変なんだな ああやって 朝から晩まで➡ 110 00:14:25,116 --> 00:14:27,118 ぱたんこん ぱたんこん やってるのに➡ 111 00:14:27,118 --> 00:14:31,122 まだ誰も 出来た布を見たやつが いねえってんですから 112 00:14:31,122 --> 00:14:33,122 ねえ? 和尚さん 113 00:14:35,126 --> 00:14:52,143 ♬~ 114 00:14:52,143 --> 00:14:56,147 (詮勝)千鶴 いつまで こうしてるつもりだ➡ 115 00:14:56,147 --> 00:15:02,086 お前の待ってる男は 二度と この地に現れはしないのだ 116 00:15:02,086 --> 00:15:08,092 こんな所で 機など織って 朽ち果てることもあるまい 117 00:15:08,092 --> 00:15:10,094 お前は まだ若いのだ➡ 118 00:15:10,094 --> 00:15:15,099 他家に嫁いで 幸せになる道を なぜ 考えないのだ 119 00:15:15,099 --> 00:15:20,104 (千鶴)幸せ? それを奪ったのは 父上ではありませんか 120 00:15:20,104 --> 00:15:24,108 (詮勝)まだ それを言う わしは 決して お前を… 121 00:15:24,108 --> 00:15:26,108 (千鶴)お帰りくださいませ 122 00:15:43,127 --> 00:15:45,127 千鶴 123 00:15:55,139 --> 00:15:57,139 (良達)粗茶じゃが 124 00:15:59,077 --> 00:16:06,084 のう 和尚 貴僧から いま一度 娘を口説いてみてはくださらぬか 125 00:16:06,084 --> 00:16:08,086 (良達)お諦めなされ➡ 126 00:16:08,086 --> 00:16:15,093 肉親の父御が申し上げても 動ぜぬ お心 何で拙僧ごときが 127 00:16:15,093 --> 00:16:17,095 しかし… 128 00:16:17,095 --> 00:16:20,098 千鶴様のお心は 変わりますまい 129 00:16:20,098 --> 00:16:25,103 あのように 織っては ほぐし ほぐしては また織って➡ 130 00:16:25,103 --> 00:16:30,103 ひたすら 悲願成就の日を 待ち続けてなさるのじゃ 131 00:16:32,110 --> 00:16:37,115 千鶴様が お屋敷へ戻られる道は ただ一つ➡ 132 00:16:37,115 --> 00:16:43,121 あなた様が 政治と政の全てを お捨てなさることです 133 00:16:43,121 --> 00:16:49,127 それはできぬ わしには上田藩士と その家族のなりわいを➡ 134 00:16:49,127 --> 00:16:54,132 支えてやらねばならぬ 大切な役目がある 135 00:16:54,132 --> 00:16:58,069 そのことを いくら千鶴に申しても➡ 136 00:16:58,069 --> 00:17:04,075 あれは 分かってくれぬ だからこそ 貴僧に 137 00:17:04,075 --> 00:17:11,075 そればかりは わしにも できそうもないのう 138 00:17:18,089 --> 00:17:20,091 (良達)なあ 千鶴さん➡ 139 00:17:20,091 --> 00:17:24,095 あんたは 待ってる人の 顔を知らんそうじゃが 本当かな 140 00:17:24,095 --> 00:17:29,100 (千鶴)はい でも お目にかかれば 分かります 141 00:17:29,100 --> 00:17:31,102 また 異なことを 142 00:17:31,102 --> 00:17:33,104 (千鶴)おいでになれば きっと 143 00:17:33,104 --> 00:17:39,110 いいえ あの方は 必ず いらっしゃいますわ 144 00:17:39,110 --> 00:17:43,114 (良達)そうかな? まあ 来てくれんことには➡ 145 00:17:43,114 --> 00:17:49,120 千鶴さんの願いも 達成されんのじゃが さりとて 146 00:17:49,120 --> 00:17:51,122 その方に会って➡ 147 00:17:51,122 --> 00:17:56,127 一太刀でも 浴びせることが できれば それが本望➡ 148 00:17:56,127 --> 00:18:01,065 命は ここに来たときから とうに捨てております 149 00:18:01,065 --> 00:18:16,065 ♬~ 150 00:18:33,097 --> 00:18:35,097 御免 151 00:18:39,103 --> 00:18:44,103 (機織りの音) 152 00:19:06,063 --> 00:19:08,063 (物音) 153 00:19:13,070 --> 00:19:17,074 (千鶴)まあ! 坊や よいしょ 154 00:19:17,074 --> 00:19:21,074 どこの子? 村の子? 155 00:19:23,080 --> 00:19:27,084 ああ あの機織りが珍しかったのね 156 00:19:27,084 --> 00:19:29,084 あっ! ちょっと待っててね 157 00:19:46,103 --> 00:19:50,107 はい これ あげましょう 158 00:19:50,107 --> 00:19:52,107 嫌い? 159 00:19:59,050 --> 00:20:05,056 (良達)ほう 死者の霊を弔いたいと 申されるか 160 00:20:05,056 --> 00:20:11,062 故あって 刺客道に生きる身 手にかけた者の数も多い 161 00:20:11,062 --> 00:20:17,068 お差し支えなくば こもらせていただきたい 162 00:20:17,068 --> 00:20:24,075 それは 殊勝なる お心掛け 御覧のとおりの貧乏寺ゆえ➡ 163 00:20:24,075 --> 00:20:30,081 お構いはできぬが まあ 心行くまで 勤めなされ 164 00:20:30,081 --> 00:20:32,081 かたじけない 165 00:20:55,106 --> 00:20:59,106 あっ これこれ 坊や どこへ行くのじゃ 166 00:21:02,046 --> 00:21:07,051 まあ この子は… 167 00:21:07,051 --> 00:21:13,051 そう 施しは受けたくないの? じゃあ 頂くわね 168 00:21:15,059 --> 00:21:18,059 はい ウフッ 169 00:21:55,099 --> 00:21:57,101 八郎か ≪(八郎)はい 170 00:21:57,101 --> 00:21:59,101 入れ 171 00:22:09,113 --> 00:22:11,115 どうであった 172 00:22:11,115 --> 00:22:13,117 (八郎) 拝一刀に 間違いございません 173 00:22:13,117 --> 00:22:15,117 (詮勝)うむ 174 00:22:17,121 --> 00:22:20,121 とうとう 来たか 175 00:22:27,131 --> 00:22:29,131 おはよう 176 00:22:35,139 --> 00:22:39,139 このお寺に泊まっていたのね (大五郎)うん 177 00:22:41,145 --> 00:22:54,158 ♬~ 178 00:22:54,158 --> 00:22:57,094 どうかなされたか 179 00:22:57,094 --> 00:23:00,097 いいえ 失礼いたしました 180 00:23:00,097 --> 00:23:20,117 ♬~ 181 00:23:20,117 --> 00:23:31,128 ♬~ 182 00:23:31,128 --> 00:23:33,130 間違いない 183 00:23:33,130 --> 00:23:38,130 あの人こそ 待ちに待った拝一刀 184 00:23:45,142 --> 00:23:47,142 あなた… 185 00:23:50,147 --> 00:23:53,150 (松野)《そのように 御心痛なさいますな》➡ 186 00:23:53,150 --> 00:23:56,153 《そのうち よき折を見て この松野から➡ 187 00:23:56,153 --> 00:23:59,089 殿に よきを お取り計らいいたしますほどに》 188 00:23:59,089 --> 00:24:05,095 《しかし 父上は 笠間様のことになると》 189 00:24:05,095 --> 00:24:08,098 《先ほど 笠間様が おみえになったことは➡ 190 00:24:08,098 --> 00:24:11,101 くれぐれも 内密に頼みますよ》 191 00:24:11,101 --> 00:24:14,104 (松野)《万事 承知いたしておりますゆえ》 192 00:24:14,104 --> 00:24:17,107 ≪(笠間)《待て 待たれよ》 ≪(武士)《やーっ!》 193 00:24:17,107 --> 00:24:19,107 《あの声は》 194 00:24:23,113 --> 00:24:28,118 《もしや 笠間様では》 (松野)《まさか》 195 00:24:28,118 --> 00:24:30,120 《待たれよ》 (武士)《貴様のために娘が!》 196 00:24:30,120 --> 00:24:34,124 (笠間)《これは御老人 ゆき殿が どうかなされたか》 197 00:24:34,124 --> 00:24:36,126 《貴様に捨てられて自害した》 198 00:24:36,126 --> 00:24:40,130 《結納を交わしながら 貴様は 家老の娘と!》 199 00:24:40,130 --> 00:24:42,132 《そんなに出世がしたいか》 200 00:24:42,132 --> 00:24:46,132 《それほど おのれの栄達が計りたいか》 201 00:24:48,138 --> 00:24:51,141 (笠間)《待て 待たれよ これには子細あってのこと》 202 00:24:51,141 --> 00:24:53,141 (武士)《問答無用じゃ!》 203 00:24:58,082 --> 00:25:00,082 (武士)《うわーっ!》 204 00:25:03,087 --> 00:25:08,092 (笠間)《御老人! 御老人!》➡ 205 00:25:08,092 --> 00:25:10,092 《御老人!》 206 00:25:12,096 --> 00:25:14,098 (男性)《帰れ帰れ》 (笠間)《頼む 会わしてください》 207 00:25:14,098 --> 00:25:16,098 (男性)《ええい うるさい》 208 00:25:25,109 --> 00:25:28,112 《千鶴殿!》 209 00:25:28,112 --> 00:25:32,116 《中におられるなら 笠間大輔の最後の言葉として➡ 210 00:25:32,116 --> 00:25:34,118 これだけは聞いていただきたい》 211 00:25:34,118 --> 00:25:40,124 《私は 誠 あなただけを心に思っていた》 212 00:25:40,124 --> 00:25:45,129 《拙者に やましい所はない それだけは どうか分かってくれ》 213 00:25:45,129 --> 00:25:50,134 (千鶴)《離して お願いよ 松野 一目だけ 一目だけでも大輔様に》 214 00:25:50,134 --> 00:25:52,136 (松野)《い… いけません》➡ 215 00:25:52,136 --> 00:25:56,140 《お出ししては この松野が殿から叱られます》 216 00:25:56,140 --> 00:25:58,075 《父上》 217 00:25:58,075 --> 00:26:01,078 《笠間は 藩士を斬り殺した罪人》 218 00:26:01,078 --> 00:26:05,082 《腹を切らしてやるのが せめてもの情けじゃ》 219 00:26:05,082 --> 00:26:09,086 《嫌です そんなこと嫌です》 (詮勝)《聞き分けのない》 220 00:26:09,086 --> 00:26:13,090 《あのような節操なき男に どうして そのような》 221 00:26:13,090 --> 00:26:15,092 (千鶴)《いいえ 違います》 222 00:26:15,092 --> 00:26:17,094 《あの方は 決して そのような方ではありません》 223 00:26:17,094 --> 00:26:20,097 《この千鶴が よく存じております》 224 00:26:20,097 --> 00:26:22,099 (詮勝)《まだ そのようなことを》 ≪(笠間)《千鶴殿!》 225 00:26:22,099 --> 00:26:26,099 《父上 あの声が聞こえませぬか》 ≪(笠間)《千鶴殿!》 226 00:26:29,106 --> 00:26:32,109 《笠間には 追って沙汰があろう》 227 00:26:32,109 --> 00:26:34,111 《それまで 取り乱してはならんぞ》 228 00:26:34,111 --> 00:26:37,114 (千鶴)《父上 もう 一緒になりたいとは申しません》 229 00:26:37,114 --> 00:26:40,117 《ですから せめて 大輔様のお命を》 230 00:26:40,117 --> 00:26:42,119 《お願いでございます》 231 00:26:42,119 --> 00:26:45,122 《でなかったら 私も この場で自害いたします》 232 00:26:45,122 --> 00:26:48,125 (詮勝)《待て!》➡ 233 00:26:48,125 --> 00:26:51,128 《千鶴》➡ 234 00:26:51,128 --> 00:26:56,133 《お前は それほどまで笠間を》 235 00:26:56,133 --> 00:26:58,068 《大輔様のためでしたら》 236 00:26:58,068 --> 00:27:13,083 ♬~ 237 00:27:13,083 --> 00:27:16,086 《千鶴殿》 238 00:27:16,086 --> 00:27:18,088 (戸の開く音) 239 00:27:18,088 --> 00:27:21,091 《大輔様! 死なないで!》 240 00:27:21,091 --> 00:27:26,096 《父上が 千鶴の気持ちを 分かってくれたのです》 241 00:27:26,096 --> 00:27:29,099 《あした お城へ上がって➡ 242 00:27:29,099 --> 00:27:33,103 お殿様の お口添えくださるそうです》 243 00:27:33,103 --> 00:27:37,107 《千鶴殿》 (千鶴)《大輔様》 244 00:27:37,107 --> 00:27:39,107 (笠間)《千鶴殿》 245 00:28:54,117 --> 00:28:57,117 大池詮勝の手の者か 246 00:28:59,056 --> 00:29:03,060 (詮勝)この寺は拙者の菩提寺で よく参るが➡ 247 00:29:03,060 --> 00:29:07,064 ここで 貴殿に出会うとは 奇遇じゃのう 248 00:29:07,064 --> 00:29:09,066 誠に 249 00:29:09,066 --> 00:29:13,070 あれ以来 もめ事一つなく 藩は安泰 250 00:29:13,070 --> 00:29:17,074 全く 貴殿のおかげと感謝しておる 251 00:29:17,074 --> 00:29:21,078 ところで 貴殿は何しにここへ 252 00:29:21,078 --> 00:29:25,082 心静かに死者の霊を 慰めたいと思っていたが➡ 253 00:29:25,082 --> 00:29:28,085 ままならぬもの 254 00:29:28,085 --> 00:29:32,089 えたいの知れぬ者どもに 襲われましてな 255 00:29:32,089 --> 00:29:36,089 ほほう それはまた なぜ 256 00:29:46,103 --> 00:29:52,109 いずれの家中の者か突き止めて こう お伝え願いたい 257 00:29:52,109 --> 00:29:58,048 拙者と上田藩とは 恩もなければ 恨みもない 258 00:29:58,048 --> 00:30:02,048 全ての関わりは とうに終わっている 259 00:30:09,059 --> 00:30:13,063 黒田 人を斬りに行くとき その方➡ 260 00:30:13,063 --> 00:30:18,068 このような証拠になる物の持参を 許しておったのか 261 00:30:18,068 --> 00:30:21,068 (黒田)はっ 申し訳ございません 262 00:30:23,073 --> 00:30:25,073 (詮勝)八郎! 263 00:30:30,080 --> 00:30:34,084 千鶴は 拝に名乗ったのか? 264 00:30:34,084 --> 00:30:37,087 いいえ それは まだのようでございます 265 00:30:37,087 --> 00:30:40,090 よし なおも動きを見張れ 266 00:30:40,090 --> 00:30:44,094 万一 拝と果たし合うような そぶりが見えたら➡ 267 00:30:44,094 --> 00:30:46,096 すぐに知らせるのじゃ 268 00:30:46,096 --> 00:30:48,098 かしこまりました 269 00:30:48,098 --> 00:30:55,105 拝一刀と立ち合うて 千鶴に勝ち目のあるはずがない 270 00:30:55,105 --> 00:31:01,105 笠間のことで不幸になっただけに なおさら ふびんでならぬ 271 00:31:16,059 --> 00:31:20,063 そう まともに じろじろと見るなよ 272 00:31:20,063 --> 00:31:26,063 坊主もな 酒でも飲まにゃ いられんこともあるのじゃ 273 00:31:29,072 --> 00:31:33,076 坊やの父御も ようできた お人じゃが➡ 274 00:31:33,076 --> 00:31:37,076 千鶴さんの気持ちを思うとな 275 00:31:39,082 --> 00:31:44,082 御坊 その話 詳しく聞かしてくださらぬか 276 00:31:51,094 --> 00:31:54,097 あの機を織る女性 277 00:31:54,097 --> 00:31:58,101 詮勝殿のゆかりの者と お見受けしたが 278 00:31:58,101 --> 00:32:00,103 いかにも 279 00:32:00,103 --> 00:32:06,109 貴殿が斬った笠間さんの妻女で 詮勝殿の娘御じゃ 280 00:32:06,109 --> 00:32:21,124 ♬~ 281 00:32:21,124 --> 00:32:26,124 機を織りながら 私を待っていたといわれるのか 282 00:32:28,131 --> 00:32:30,133 所詮は 女の細腕 283 00:32:30,133 --> 00:32:34,137 いかに 武芸の心得があるといえども➡ 284 00:32:34,137 --> 00:32:37,140 到底 貴殿の敵ではない 285 00:32:37,140 --> 00:32:41,144 それなのに 一太刀 浴びせたいと 286 00:32:41,144 --> 00:32:45,148 それにしても 哀れなのは女心じゃ 287 00:32:45,148 --> 00:32:48,151 千鶴さんは 政治のこととはいえ➡ 288 00:32:48,151 --> 00:32:54,157 激しく対立していた 父と夫との間に挟まれて➡ 289 00:32:54,157 --> 00:32:59,157 どれだけ 心を痛め 苦しんでいたことか 290 00:33:01,098 --> 00:33:04,098 (せきこみ) 291 00:33:13,110 --> 00:33:15,110 (戸の開く音) 292 00:33:19,116 --> 00:33:23,120 (笠間) 《起きていて大丈夫なのか 千鶴》 293 00:33:23,120 --> 00:33:27,120 《あなた お話が》 294 00:33:29,126 --> 00:33:32,129 《みんな 予定どおり準備を進めてくれ》 295 00:33:32,129 --> 00:33:34,129 (侍たち)承知いたしました 296 00:33:50,147 --> 00:33:54,151 (笠間)《何だ 千鶴》 (千鶴)《あなた》 297 00:33:54,151 --> 00:33:58,088 《これ以上 父上と争うことだけは やめてくださいませ》 298 00:33:58,088 --> 00:34:00,090 《お願いでございます》 299 00:34:00,090 --> 00:34:04,094 (笠間) 《千鶴 お前の気持ちは分かるが➡ 300 00:34:04,094 --> 00:34:09,099 飯縄山の伐採は どうしても 阻止しなければならんのだ》 301 00:34:09,099 --> 00:34:13,099 《父上は 我々の言葉に 全く耳を傾けようとはしない》 302 00:34:15,105 --> 00:34:17,107 《だが 山が裸になったら➡ 303 00:34:17,107 --> 00:34:22,112 上田藩城下の田や畑が 洪水にうずもれてしまう》 304 00:34:22,112 --> 00:34:24,114 《そんなことが 見過ごしにできるか》 305 00:34:24,114 --> 00:34:28,114 (千鶴)《でも 血で血を洗うようなことだけは》 306 00:34:30,120 --> 00:34:33,123 《それは 父上の出方しだい》 307 00:34:33,123 --> 00:34:36,126 《好んで 武力を行使するつもりはない》 308 00:34:36,126 --> 00:34:40,126 《私は あなたを死なせたくないのです》 309 00:34:42,132 --> 00:34:46,136 《男には やらねばならぬとき というものがある》 310 00:34:46,136 --> 00:34:51,136 《己が正しいと信じた道だけは 貫きたいのだ》 311 00:35:02,085 --> 00:35:04,087 (笠間)《千鶴》 312 00:35:04,087 --> 00:35:06,087 《あなた》 313 00:35:09,092 --> 00:35:12,095 笠間さんが死んだあと➡ 314 00:35:12,095 --> 00:35:17,100 千鶴さんは 放心したように わしの元へ やって来た 315 00:35:17,100 --> 00:35:22,105 そして あのように織り始めた 316 00:35:22,105 --> 00:35:27,105 (機織りの音) 317 00:35:33,116 --> 00:35:37,116 今夜中に 織り上げるつもりじゃな 318 00:35:39,122 --> 00:35:45,122 織り上げたら 必ず貴殿に果たし合いを申し込む 319 00:35:47,130 --> 00:35:51,134 拝殿 どうなさるおつもりじゃ 320 00:35:51,134 --> 00:36:11,087 ♬~ 321 00:36:11,087 --> 00:36:31,107 ♬~ 322 00:36:31,107 --> 00:36:34,110 ♬~ 323 00:36:34,110 --> 00:36:40,116 申し遅れましたが 私 笠間千鶴と申します 324 00:36:40,116 --> 00:36:42,118 拝一刀と申す 325 00:36:42,118 --> 00:36:46,122 粗茶なりと いかがでございますか 326 00:36:46,122 --> 00:36:48,122 頂戴いたそう 327 00:36:53,129 --> 00:36:57,067 あばら家ですので 略式でございますが 328 00:36:57,067 --> 00:37:00,070 かたじけない 329 00:37:00,070 --> 00:37:03,073 布は 織り上がりましたか? 330 00:37:03,073 --> 00:37:10,080 はい おかげさまで 今朝ほど やっと 331 00:37:10,080 --> 00:37:17,087 体捨流 笠間大輔殿 見事な お腕前でござった 332 00:37:17,087 --> 00:37:21,091 ありがとうございます 333 00:37:21,091 --> 00:37:24,094 ここは 夫の菩提寺 334 00:37:24,094 --> 00:37:30,100 拝様が 心ある武士であり 再び この地を通られる折あらば➡ 335 00:37:30,100 --> 00:37:37,107 必ずや ここに寄られ 夫の菩提を 弔われるであろうと信じて➡ 336 00:37:37,107 --> 00:37:42,112 私は 待ち続けておりました 337 00:37:42,112 --> 00:37:48,118 涙がかれ 年老いて 悲願の糸が擦り切れようとも➡ 338 00:37:48,118 --> 00:37:53,118 私は あなた様を 待ち続ける覚悟でおりました 339 00:37:55,125 --> 00:37:58,061 お立ち合いくださいませ 340 00:37:58,061 --> 00:38:03,061 あなたの父 詮勝殿も御承知か? 341 00:38:05,068 --> 00:38:08,071 私に 父はありません 342 00:38:08,071 --> 00:38:12,075 あの人にとって大事なものは 政治のこと 343 00:38:12,075 --> 00:38:14,077 私に残されてるのは➡ 344 00:38:14,077 --> 00:38:20,077 夫の形見の鎖鎌で あなたと試合をすることです 345 00:38:22,085 --> 00:38:27,085 夫の教えを受け いささか 腕に覚えはございます 346 00:38:29,092 --> 00:38:35,098 私のこの願いを 是非 かなえてくださいませ 347 00:38:35,098 --> 00:38:40,103 どうか お立ち合いくださいませ 348 00:38:40,103 --> 00:38:43,103 承知つかまつった 349 00:38:45,108 --> 00:38:48,111 して 場所は? 350 00:38:48,111 --> 00:38:54,111 今夜 飯縄山中 咫尺の地にて 351 00:38:57,053 --> 00:39:01,057 (詮勝)何… 飯縄山 山中にて? (八郎)はい 352 00:39:01,057 --> 00:39:04,060 藩の重大なる秘密を 知っていた刺客 353 00:39:04,060 --> 00:39:07,063 いずれ 斬らねばならぬと 思っていた➡ 354 00:39:07,063 --> 00:39:10,066 今度こそ しくじるでないぞ 355 00:39:10,066 --> 00:39:13,069 はっ 必ず 356 00:39:13,069 --> 00:39:15,071 策は あるのか? 357 00:39:15,071 --> 00:39:18,071 はっ こちらへ 358 00:39:23,079 --> 00:39:25,079 (黒田)お入りください 359 00:39:33,089 --> 00:39:35,089 (黒田)何も見えませぬか? 360 00:39:37,093 --> 00:39:40,093 (詮勝)おっ! これは 361 00:39:42,098 --> 00:39:44,098 (黒田)下げろ 362 00:39:47,103 --> 00:39:52,108 (黒田)この者たちは おのれの気配を完全に絶つ➡ 363 00:39:52,108 --> 00:39:56,108 死生の術を会得した 当藩 えりすぐりの侍たち 364 00:39:58,047 --> 00:40:03,052 殺気を悟られずに 敵の喉元まで近づけます 365 00:40:03,052 --> 00:40:06,055 いかに 子連れ狼とて➡ 366 00:40:06,055 --> 00:40:10,059 殺気のない者を 斬ることはできますまい 367 00:40:10,059 --> 00:40:16,065 うむ (黒田)幸い 今日は祭り 368 00:40:16,065 --> 00:40:23,072 この者たちを使って 一刀を 必ず しとめて御覧に入れます 369 00:40:23,072 --> 00:40:28,077 (お囃子) 370 00:40:28,077 --> 00:40:33,082 ♬~ 371 00:40:33,082 --> 00:40:36,085 ハハハ… 子供じゃのう 372 00:40:36,085 --> 00:40:42,085 祭り囃子が 心をときめかすとみえる ハハハ… 373 00:41:00,043 --> 00:41:05,048 笠間さんが 決起した日も 祭りじゃったな 374 00:41:05,048 --> 00:41:10,053 (お囃子) 375 00:41:10,053 --> 00:41:20,063 ♬~ 376 00:41:20,063 --> 00:41:22,063 (男性)面白いよ ほら 377 00:41:53,096 --> 00:41:56,099 千鶴➡ 378 00:41:56,099 --> 00:42:00,103 その鎖鎌は もはや無用じゃ 379 00:42:00,103 --> 00:42:02,103 えっ? 380 00:42:11,114 --> 00:42:13,114 かかったな 子連れ狼 381 00:42:25,128 --> 00:42:27,128 (黒田)死んでもらおう 382 00:42:29,132 --> 00:42:31,132 うわーっ! 383 00:42:35,138 --> 00:42:38,141 (詮勝)まだ分からんのか 千鶴 384 00:42:38,141 --> 00:42:43,146 娘が 死にに行くのを 止めぬ父が どこにある 385 00:42:43,146 --> 00:42:48,151 わしは お前のために 拝一刀を斬るのだ 386 00:42:48,151 --> 00:42:51,154 父上は 私から笠間を奪い➡ 387 00:42:51,154 --> 00:42:54,157 今また 私の たった一つの願いを 壊そうとしている 388 00:42:54,157 --> 00:43:00,096 (詮勝)千鶴 わしは 笠間が憎くて 斬らしたのではない 389 00:43:00,096 --> 00:43:03,099 もしも 彼らを放置しておけば➡ 390 00:43:03,099 --> 00:43:07,103 藩は 収拾のつかない 混乱に陥っただろう➡ 391 00:43:07,103 --> 00:43:12,108 我が藩の秩序を守るために やむをえぬ犠牲だったのだ 392 00:43:12,108 --> 00:43:17,113 それは 父上の勝手な言いよう 私は 笠間を愛していたのです 393 00:43:17,113 --> 00:43:23,119 千鶴 笠間のことは もう忘れてくれ 394 00:43:23,119 --> 00:43:30,119 いいえ 笠間は 私の全てだった 私の命 395 00:43:34,130 --> 00:43:37,133 (詮勝)どこに行くのだ! 396 00:43:37,133 --> 00:43:40,136 あの方との約束の場所へ 397 00:43:40,136 --> 00:43:44,140 (詮勝)いかん! わしは行かせんぞ 398 00:43:44,140 --> 00:43:46,140 どうしても行くというのなら 斬る! 399 00:43:49,145 --> 00:43:52,145 あなたに 私が斬れるでしょうか? 400 00:43:55,151 --> 00:43:57,086 (千鶴)おどきください 401 00:43:57,086 --> 00:44:12,101 ♬~ 402 00:44:12,101 --> 00:44:14,101 千鶴 403 00:44:28,117 --> 00:44:30,119 遅れて すまん 404 00:44:30,119 --> 00:44:32,119 いいえ 405 00:45:14,096 --> 00:45:17,099 やーっ! 406 00:45:17,099 --> 00:45:19,101 ああ… 407 00:45:19,101 --> 00:45:37,119 ♬~ 408 00:45:37,119 --> 00:45:39,119 あなた… 409 00:45:41,123 --> 00:45:43,123 今こそ… 410 00:45:45,127 --> 00:45:51,133 おそばに 参り… 411 00:45:51,133 --> 00:46:11,087 ♬~ 412 00:46:11,087 --> 00:46:26,102 ♬~ 413 00:46:26,102 --> 00:46:29,105 ちゃん 414 00:46:29,105 --> 00:46:33,105 千鶴さん 気のせいか 笑っていなさる 415 00:46:42,118 --> 00:46:44,118 おばちゃん 416 00:46:54,130 --> 00:46:58,130 わざと 一太刀 受けなすったな 417 00:47:00,069 --> 00:47:06,069 この世の幸せは 生きることのみにあらずというが 418 00:47:14,083 --> 00:47:18,083 熱い湯が沸いたで 茶でもいかがかな? 419 00:47:28,097 --> 00:47:34,103 千鶴さんは 今 やっと幸せになれたんじゃ 420 00:47:34,103 --> 00:47:39,108 今頃は 織り上がった布を 笠間さんに見せていなさるじゃろう 421 00:47:39,108 --> 00:47:41,108 千鶴… 422 00:47:44,113 --> 00:47:49,118 <千鶴は ひたすら織った そして散った> 423 00:47:49,118 --> 00:47:52,121 <涙の糸でつづる悲願の布> 424 00:47:52,121 --> 00:47:56,125 <それは 冥府魔道に生きる拝一刀の歩む➡ 425 00:47:56,125 --> 00:47:59,125 一筋の道に通じていた> 426 00:48:11,073 --> 00:48:16,078 <御状箱 中には 京都所司代から幕閣へ宛てた書状> 427 00:48:16,078 --> 00:48:20,082 <その書状には 柳生の秘密が隠されている> 428 00:48:20,082 --> 00:48:25,087 <拝一刀は その御状箱を奪うため 大井川で 御状箱の一行を待つ> 429 00:48:25,087 --> 00:48:30,092 <そして 雨の日 一刀は襲った 知らせを受けた烈堂は➡ 430 00:48:30,092 --> 00:48:34,092 柳生一門 総掛かりで 拝一刀の後を追う 次週…>