1 00:02:11,127 --> 00:02:31,147 ♬~ 2 00:02:31,147 --> 00:02:51,167 ♬~ 3 00:02:51,167 --> 00:03:11,120 ♬~ 4 00:03:11,120 --> 00:03:31,140 ♬~ 5 00:03:31,140 --> 00:03:41,140 ♬~ 6 00:03:44,153 --> 00:03:50,159 <裏柳生の秘密が隠されている 封廻状を奪った拝一刀は➡ 7 00:03:50,159 --> 00:03:55,164 烈堂の差し向けた 黒くわ衆の攻撃を受け➡ 8 00:03:55,164 --> 00:04:00,102 ついに 烈堂 自らと戦ったが> 9 00:04:00,102 --> 00:04:02,102 (大五郎)あっ! (一刀)ああっ! 10 00:04:34,136 --> 00:04:38,140 (茂作)あ痛 あ痛… 痛い! 11 00:04:38,140 --> 00:04:40,142 (泣き声) 12 00:04:40,142 --> 00:04:43,145 (帯刀)また 刺したのか?➡ 13 00:04:43,145 --> 00:04:46,148 よいよい もう泣くな➡ 14 00:04:46,148 --> 00:04:49,151 うむ 一休みするか 腹が減ったろう? 15 00:04:49,151 --> 00:04:52,154 (茂作)うん! (帯刀)少し早いが 飯にしよう➡ 16 00:04:52,154 --> 00:04:54,156 今日はな わらびを 炊いてきたからな➡ 17 00:04:54,156 --> 00:04:57,093 さあ 飯だ飯だ さあ➡ 18 00:04:57,093 --> 00:05:02,093 これこれ そんなに走ると また転ぶぞ! うん? ハハッ 19 00:05:13,109 --> 00:05:15,111 ああっ! 20 00:05:15,111 --> 00:05:20,116 (帯刀) 茂作 どうしたのだ? 茂作! 21 00:05:20,116 --> 00:05:40,116 ♬~ 22 00:06:16,105 --> 00:06:18,105 死ぬんじゃないよ 23 00:06:22,111 --> 00:06:27,116 死ぬんじゃないよ (帯刀)茂作 心配せずともよい 24 00:06:27,116 --> 00:06:29,118 ちっとも 目ぇ開けない 25 00:06:29,118 --> 00:06:34,118 (帯刀)眠っているのだ もう少し 静かに寝かしてやれ 26 00:06:38,127 --> 00:06:42,131 それにしても 体中の傷… 27 00:06:42,131 --> 00:06:48,137 どうやら 崖から落ちたらしいが こんな子が どうして 1人で… 28 00:06:48,137 --> 00:06:54,143 わらび採りに来たんだ きっと 父上か 母上も一緒なんだ 29 00:06:54,143 --> 00:06:59,081 そうだろうな この子の親が心配していよう 30 00:06:59,081 --> 00:07:03,081 とにかく どこの子であるか 早く 分かればいいのだが 31 00:07:05,087 --> 00:07:07,087 ちゃん… 32 00:07:10,092 --> 00:07:12,092 ちゃん… 33 00:07:23,105 --> 00:07:25,107 (帯刀)おお 気が付いたか 34 00:07:25,107 --> 00:07:28,110 (茂作) よかったね 父上 よかったね 35 00:07:28,110 --> 00:07:32,114 (帯刀)案ずることはない ここはな この子と わしのうちだ➡ 36 00:07:32,114 --> 00:07:36,118 崖下に倒れていたのでな ここへ 連れてきてあげたのじゃ 37 00:07:36,118 --> 00:07:40,122 ちゃん! これ どこへ行く! 38 00:07:40,122 --> 00:07:43,125 ちゃん! 39 00:07:43,125 --> 00:07:47,129 そなたの父も 災難に遭ったのだな➡ 40 00:07:47,129 --> 00:07:50,132 どこで? どこだ➡ 41 00:07:50,132 --> 00:07:54,136 よし わしが 必ず捜して進ぜよう なっ?➡ 42 00:07:54,136 --> 00:07:58,073 だから さあ 安心して寝るがよいぞ さあ➡ 43 00:07:58,073 --> 00:08:00,073 茂作 (茂作)うん 44 00:08:07,082 --> 00:08:12,082 茂作 この薬を この子に飲ませるのだぞ 45 00:08:19,094 --> 00:08:24,094 おら 茂作だ お前 何ていう名だ 46 00:08:27,102 --> 00:08:31,106 お前 百姓の子だろう? 47 00:08:31,106 --> 00:08:37,112 おら 侍だ 侍の子なんだぞ! 48 00:08:37,112 --> 00:08:42,112 だけど 病気なんだ 49 00:08:44,119 --> 00:08:46,119 頭が病気で… 50 00:08:53,128 --> 00:08:57,066 これ飲まないと病気になるぞ 飲むか? 51 00:08:57,066 --> 00:09:17,086 ♬~ 52 00:09:17,086 --> 00:09:24,093 ♬~ 53 00:09:24,093 --> 00:09:27,093 ちっとも 苦いことなんかない 甘いぞ 54 00:09:31,100 --> 00:09:33,102 飲むか? 55 00:09:33,102 --> 00:09:36,105 飲まないと 父上に叱られるぞ 56 00:09:36,105 --> 00:09:39,105 父上は優しいけど 怖いんだ 侍なんだ 57 00:09:41,110 --> 00:09:44,110 強くて 誰よりも強いんだ 58 00:09:47,116 --> 00:09:50,116 ちゃん! おい 59 00:09:53,122 --> 00:09:56,122 おい! どこ行くんだよ! 60 00:10:02,064 --> 00:10:04,064 (帯刀)どこへ行く 61 00:10:06,068 --> 00:10:26,088 ♬~ 62 00:10:26,088 --> 00:10:42,104 ♬~ 63 00:10:42,104 --> 00:10:46,108 あそこに 父上がいるかもしれないのだな➡ 64 00:10:46,108 --> 00:10:49,108 よし 行こう 65 00:10:51,113 --> 00:10:53,115 (帯刀)行くぞ 茂作! 66 00:10:53,115 --> 00:11:13,068 ♬~ 67 00:11:13,068 --> 00:11:33,088 ♬~ 68 00:11:33,088 --> 00:11:37,092 ♬~ 69 00:11:37,092 --> 00:11:41,096 茂作 頑張るのだぞ もうすぐだ 70 00:11:41,096 --> 00:12:01,116 ♬~ 71 00:12:01,116 --> 00:12:18,116 ♬~ 72 00:12:30,145 --> 00:12:32,145 ちゃん… 73 00:12:41,156 --> 00:12:44,156 これは そなたの箱車か? 74 00:13:00,108 --> 00:13:03,111 (茂作)父上 75 00:13:03,111 --> 00:13:08,111 そうか そなたの父は 侍なのだな 76 00:13:19,127 --> 00:13:22,127 ちゃーん! 77 00:13:24,132 --> 00:13:28,132 ちゃーん! 78 00:14:05,107 --> 00:14:08,107 (帯刀) 戸口は開いておる お入りなさい 79 00:14:11,113 --> 00:14:17,119 (帯刀)いかがなされた 他に誰か 人がおるとでも思われたのか? 80 00:14:17,119 --> 00:14:19,119 (松野)いや… 81 00:14:22,124 --> 00:14:26,128 (帯刀)夜露をしのぐが取り柄の この あばら家➡ 82 00:14:26,128 --> 00:14:30,128 それでよければ お泊めいたすが (松野)かたじけない 83 00:14:32,134 --> 00:14:35,137 (渡辺)ありがたい 体が すっかり冷えきってしまって 84 00:14:35,137 --> 00:14:37,137 (高見)全くな 85 00:14:40,142 --> 00:14:44,146 (高見)失礼だが 御主人は なぜ かような小屋へ 86 00:14:44,146 --> 00:14:47,149 (松野)人品骨柄 卑しからず➡ 87 00:14:47,149 --> 00:14:52,149 いや そのお言葉づきからしても きこり風情とも思えぬが 88 00:14:55,157 --> 00:14:59,094 (渡辺)御浪人かな? 元は いずれの御家中の 89 00:14:59,094 --> 00:15:03,098 隠しても詮ないこと お察しのとおり➡ 90 00:15:03,098 --> 00:15:10,105 早 侍を捨てて ここへ移り住み 6年にもなり申そうか 91 00:15:10,105 --> 00:15:13,108 わしには 不肖の子があってな 92 00:15:13,108 --> 00:15:16,111 この子は 生まれついての暗愚 93 00:15:16,111 --> 00:15:19,114 もともと 家門を継がせるわけにはいかず➡ 94 00:15:19,114 --> 00:15:23,118 いやいや そのような子をなしたのは➡ 95 00:15:23,118 --> 00:15:29,124 とりもなおさず 親の不始末 不徳の致すところ 96 00:15:29,124 --> 00:15:32,127 この子を見る度に ふびんでのう 97 00:15:32,127 --> 00:15:35,130 城下に住まいおったころにも➡ 98 00:15:35,130 --> 00:15:41,136 近所の者たちにも嘲笑され 始終 泣いていた子でござった➡ 99 00:15:41,136 --> 00:15:43,138 おろろんの茂作などと➡ 100 00:15:43,138 --> 00:15:47,142 小さい子供にも 侮られる始末でのう 101 00:15:47,142 --> 00:15:50,145 しかし この山奥ならば➡ 102 00:15:50,145 --> 00:15:53,148 親子ともども 静かに暮らすこともできる 103 00:15:53,148 --> 00:15:58,086 されば おいとま乞いを願って こうして 移り住んでいる次第 104 00:15:58,086 --> 00:16:00,088 子が生きていくためには➡ 105 00:16:00,088 --> 00:16:04,092 親が その責を負うのは 当然の仕儀でござろうほどに 106 00:16:04,092 --> 00:16:09,092 (松野)なるほど しかし お子は お一人ではないようだが 107 00:16:11,099 --> 00:16:13,099 (松野)その そばの子は? 108 00:16:15,103 --> 00:16:20,108 それは お手前方の方が よく御存じではないのかな? 109 00:16:20,108 --> 00:16:22,108 (高見)何! 110 00:16:26,114 --> 00:16:32,114 先ほどからの お手前方の殺気 それは あの子に向けられておる 111 00:16:37,125 --> 00:16:40,128 (帯刀) されば拙者も 問われるままに➡ 112 00:16:40,128 --> 00:16:42,130 身の上話を申し上げた (松野)なんと! 113 00:16:42,130 --> 00:16:46,134 もし 拙者の気持ちが お分かりいただけるのなら➡ 114 00:16:46,134 --> 00:16:48,136 どうか 黙って このまま お引き取りが願いたい 115 00:16:48,136 --> 00:16:50,138 (渡辺)何故だ! (帯刀)どのような事情かは➡ 116 00:16:50,138 --> 00:16:56,144 知らぬが 子は親の元に返すのが 預かった者の責務 117 00:16:56,144 --> 00:17:00,081 あの子は 拙者が 天から 預かったものと思っている➡ 118 00:17:00,081 --> 00:17:03,084 その子に向けられた おのおの方の殺気➡ 119 00:17:03,084 --> 00:17:05,086 ただごとではない 120 00:17:05,086 --> 00:17:09,090 だからこそ 子供のために生きる拙者にとって➡ 121 00:17:09,090 --> 00:17:12,093 ひと事では済まされぬのだ 122 00:17:12,093 --> 00:17:15,096 もし その子に 危害を加えんとするならば➡ 123 00:17:15,096 --> 00:17:19,100 拙者も信ずるところによって 守らねばならん➡ 124 00:17:19,100 --> 00:17:22,103 いかがされるかな? 125 00:17:22,103 --> 00:17:34,103 ♬~ 126 00:17:40,121 --> 00:17:42,123 (松野)捕らえろ! 127 00:17:42,123 --> 00:17:47,128 (帯刀)待て! (松野)お主… やむをえん 128 00:17:47,128 --> 00:17:49,130 (帯刀)茂作! この子を連れて 逃げるのだ! 129 00:17:49,130 --> 00:17:52,133 (茂作の泣き声) 130 00:17:52,133 --> 00:17:56,133 泣くな! お前も武士の子 きっと この子を守るんだぞ! 131 00:17:59,074 --> 00:18:03,074 茂作! (茂作)ああ… ああっ! 132 00:18:10,085 --> 00:18:14,089 行け 茂作! 早く行け! (茂作)うん! 133 00:18:14,089 --> 00:18:34,109 ♬~ 134 00:18:34,109 --> 00:18:54,129 ♬~ 135 00:18:54,129 --> 00:19:07,075 ♬~ 136 00:19:07,075 --> 00:19:11,079 (高見)どけい! わっぱ どかぬと たたっ斬るぞ! 137 00:19:11,079 --> 00:19:13,079 (茂作)うわーっ! 138 00:19:16,084 --> 00:19:18,084 茂作さん! 139 00:19:21,089 --> 00:19:25,089 (高見)わっぱ! この野郎 140 00:19:29,097 --> 00:19:31,097 (茂作)ああっ! 141 00:19:33,101 --> 00:19:35,103 うわーっ! 142 00:19:35,103 --> 00:19:55,123 ♬~ 143 00:19:55,123 --> 00:19:58,123 ♬~ 144 00:20:00,061 --> 00:20:20,081 ♬~ 145 00:20:20,081 --> 00:20:40,101 ♬~ 146 00:20:40,101 --> 00:21:00,055 ♬~ 147 00:21:00,055 --> 00:21:10,065 ♬~ 148 00:21:10,065 --> 00:21:14,069 <涙を知らない子であった> 149 00:21:14,069 --> 00:21:19,069 <感情を表さぬ 極めて 無口な子であった> 150 00:21:21,076 --> 00:21:26,081 <恐ろしくて泣くのでもない 寂しくて泣くのでもない> 151 00:21:26,081 --> 00:21:31,086 <それは 生まれて初めて 大五郎にできた友人の➡ 152 00:21:31,086 --> 00:21:36,091 死に対する 深い悲しみの涙であった> 153 00:21:36,091 --> 00:21:50,105 ♬~ 154 00:21:50,105 --> 00:21:53,108 ちゃーん! 155 00:21:53,108 --> 00:22:13,128 ♬~ 156 00:22:13,128 --> 00:22:22,128 ♬~ 157 00:22:27,142 --> 00:22:47,162 ♬~ 158 00:22:47,162 --> 00:23:07,115 ♬~ 159 00:23:07,115 --> 00:23:27,135 ♬~ 160 00:23:27,135 --> 00:23:38,146 ♬~ 161 00:23:38,146 --> 00:23:40,146 ちゃん… 162 00:23:48,156 --> 00:23:50,158 どっこいしょと 163 00:23:50,158 --> 00:24:10,111 ♬~ 164 00:24:10,111 --> 00:24:30,131 ♬~ 165 00:24:30,131 --> 00:24:50,151 ♬~ 166 00:24:50,151 --> 00:25:10,104 ♬~ 167 00:25:10,104 --> 00:25:13,107 ♬~ 168 00:25:13,107 --> 00:25:17,111 <悲しみや 恵みにすがれば 喉を潤し➡ 169 00:25:17,111 --> 00:25:21,115 腹を満たすことができたであろう> 170 00:25:21,115 --> 00:25:25,119 <だが 人にすがることを潔しとしない➡ 171 00:25:25,119 --> 00:25:29,123 過酷な運命に生きる子であった> 172 00:25:29,123 --> 00:25:49,143 ♬~ 173 00:25:49,143 --> 00:25:54,148 ♬~ 174 00:25:54,148 --> 00:25:56,148 (男性)ほらほら… 175 00:26:04,092 --> 00:26:08,096 (男性たち)ハハハ… ほらほら… 176 00:26:08,096 --> 00:26:28,116 ♬~ 177 00:26:28,116 --> 00:26:33,116 ♬~ 178 00:26:41,129 --> 00:26:47,135 (おかん) あれ? あの子 まだ見てるよ➡ 179 00:26:47,135 --> 00:26:49,135 どこの子だろう 180 00:26:51,139 --> 00:26:54,139 (おかん)坊や こっちへおいで 181 00:27:10,091 --> 00:27:13,094 坊や どっから来たんだい 182 00:27:13,094 --> 00:27:16,097 (留吉) この辺りの子じゃなさそうだな 183 00:27:16,097 --> 00:27:18,099 (吾作) 迷子になったんじゃあんめえか? 184 00:27:18,099 --> 00:27:22,099 (留吉)なあ お前のうちはどこだ 母ちゃんは? 185 00:27:25,106 --> 00:27:29,110 (おかん)この子 おっかあが いないんじゃあんめえか 186 00:27:29,110 --> 00:27:34,110 かわいそうに ほれ こんなに汚れちまって 187 00:27:38,119 --> 00:27:41,119 (おかん)腹が減ってんだね? 188 00:27:46,127 --> 00:27:50,131 さあ お食べ 腹減ってんだろ? 189 00:27:50,131 --> 00:27:55,136 (吾作)おかしな子だな おしか つんぼじゃあんめえな 190 00:27:55,136 --> 00:27:59,073 いや 耳は聞こえてるんだろうだが 人見知りでもしてんだろ 191 00:27:59,073 --> 00:28:02,076 おい そこへ置いときゃ そのうち食うさ➡ 192 00:28:02,076 --> 00:28:04,078 さあ 俺たち もう ひとふんばりするか 193 00:28:04,078 --> 00:28:06,080 (男性)よし (男性)ああ 194 00:28:06,080 --> 00:28:09,083 (男性)やるべやるべ 195 00:28:09,083 --> 00:28:12,086 (留吉)おう (吾作)よし…➡ 196 00:28:12,086 --> 00:28:14,088 ほらよっと (留吉)そら 向こうだが 197 00:28:14,088 --> 00:28:17,091 (吾作)さあ 追った追った…➡ 198 00:28:17,091 --> 00:28:19,093 ほらほら… 来た来た… 199 00:28:19,093 --> 00:28:23,097 <父のことを 何と答えるべきなのか> 200 00:28:23,097 --> 00:28:27,101 <柳生に追われ続ける父を 捜していることを➡ 201 00:28:27,101 --> 00:28:30,104 どう話せばいいのだろうか> 202 00:28:30,104 --> 00:28:35,109 <それは 幼い子には 語りようがないことだった> 203 00:28:35,109 --> 00:28:37,111 <ひもじかった> 204 00:28:37,111 --> 00:28:41,115 <しかし 人の情けにすがって 生きるということを➡ 205 00:28:41,115 --> 00:28:45,119 全く 知らない子であった> 206 00:28:45,119 --> 00:28:50,124 <人が働いて魚を取る やなに躍る あの魚は➡ 207 00:28:50,124 --> 00:28:54,124 この子にとって ひどく高価なものに思えたのだ> 208 00:28:57,064 --> 00:29:00,067 <それを恵んでもらうことは できないと思う> 209 00:29:00,067 --> 00:29:04,071 <代償なしに もらうわけにはいかないと思う> 210 00:29:04,071 --> 00:29:08,075 <その代償とは この子にとって➡ 211 00:29:08,075 --> 00:29:12,075 父と同じく 命を懸けることだった> 212 00:29:16,083 --> 00:29:18,083 (男性)よいしょ (男性)はいよ 213 00:29:24,091 --> 00:29:28,095 やっぱり 欲しくなかったんだね 214 00:29:28,095 --> 00:29:30,097 お前 いつまで ここにいるつもりだい? 215 00:29:30,097 --> 00:29:34,101 おい 親が ここで待ってろって 言ったのかもしれねえぞ 216 00:29:34,101 --> 00:29:37,104 でも… (留吉)この忙しいのに➡ 217 00:29:37,104 --> 00:29:39,106 訳の分からねえガキの面倒まで 見きれねえぞ 218 00:29:39,106 --> 00:29:42,106 さあ 帰ろう帰ろう おい 219 00:29:54,121 --> 00:29:57,121 (留吉)おい おかん 早く来い! 220 00:30:06,067 --> 00:30:25,067 ♬~ 221 00:31:36,090 --> 00:31:40,090 (水音) 222 00:32:20,134 --> 00:32:40,154 ♬~ 223 00:32:40,154 --> 00:33:00,107 ♬~ 224 00:33:00,107 --> 00:33:20,127 ♬~ 225 00:33:20,127 --> 00:33:26,127 ♬~ 226 00:33:31,138 --> 00:33:34,138 まあ この子は… 227 00:33:36,143 --> 00:33:39,146 おばちゃん! 228 00:33:39,146 --> 00:33:44,151 寂しかっただろう おなか すいてたんだね 229 00:33:44,151 --> 00:33:59,151 ♬~ 230 00:34:09,109 --> 00:34:11,111 (おかん)これは 藪女様➡ 231 00:34:11,111 --> 00:34:14,111 今夜は 本当に涼しくて 232 00:34:24,124 --> 00:34:26,126 (藪女)死生眼じゃ 233 00:34:26,126 --> 00:34:32,132 恐ろしや この子の目は まさしく死生眼じゃ➡ 234 00:34:32,132 --> 00:34:34,134 そうじゃ 235 00:34:34,134 --> 00:34:38,138 (おかん)藪女様 この子の目が どうかしたんでございますか? 236 00:34:38,138 --> 00:34:43,143 その目じゃ その目は この世に生を受けてから➡ 237 00:34:43,143 --> 00:34:47,147 ずっと 修羅地獄を見続けてきた目じゃ 238 00:34:47,147 --> 00:34:49,149 恐るべき目じゃ 239 00:34:49,149 --> 00:34:56,156 黒目 大にして動かず 左右下方に 白目が広がっている➡ 240 00:34:56,156 --> 00:35:03,097 それは 幾たびとなく生死に関わる 危難をくぐり抜けてきた➡ 241 00:35:03,097 --> 00:35:07,101 剣客の眼精 またしかり➡ 242 00:35:07,101 --> 00:35:12,106 その死生眼を このような子が持つは➡ 243 00:35:12,106 --> 00:35:17,111 げにも恐るべき 数奇なる星の下に生まれた子 244 00:35:17,111 --> 00:35:22,111 森羅万象 ことごとく災いと化す 恐るべき子じゃ (おかん)そんな 245 00:35:24,118 --> 00:35:28,122 おかん殿 どこから 連れてこられたか知らぬが➡ 246 00:35:28,122 --> 00:35:30,122 すぐ その子を手放しなされ 247 00:35:32,126 --> 00:35:35,129 でも… 248 00:35:35,129 --> 00:35:39,129 (吾作)藪女様 お迎えに あがりましたで 御祈とうを 249 00:35:45,139 --> 00:35:47,141 おかん殿 よいな? 250 00:35:47,141 --> 00:35:51,145 その子に構うてはなりませんぞえ 251 00:35:51,145 --> 00:35:54,148 ふびんかもしれぬが うっちゃっておきなされ 252 00:35:54,148 --> 00:35:59,086 そうせねば どのような災いが おかん殿に降りかかるか 253 00:35:59,086 --> 00:36:04,086 この藪女の言葉を疑うては なりませんぞえ 254 00:36:29,116 --> 00:36:31,116 この子が そんな 255 00:36:37,124 --> 00:36:39,126 あっ! 坊や 256 00:36:39,126 --> 00:36:44,126 坊や どこへ行くのさ 坊や お待ち 257 00:36:48,135 --> 00:36:53,140 そう 藪女様の言ったことが 分かったんだね 258 00:36:53,140 --> 00:36:55,142 それで 逃げようとしたんだね 259 00:36:55,142 --> 00:36:59,079 おらに 迷惑をかけまいとして 260 00:36:59,079 --> 00:37:04,079 かわいそうな子 かわいそうな子 261 00:37:23,103 --> 00:37:26,106 いい気持ちだろう うん?➡ 262 00:37:26,106 --> 00:37:28,108 お風呂にも 長いこと入らなかったんだね? 263 00:37:28,108 --> 00:37:30,110 うん 264 00:37:30,110 --> 00:37:35,110 (源爺)ハハハ… (留吉)アハハ… 265 00:37:40,120 --> 00:37:42,120 よっ はい 266 00:37:50,130 --> 00:37:55,135 (おかん) さあ これで よく拭いてね 267 00:37:55,135 --> 00:37:57,071 これは 死んだ太一の 小さいころの物だったけど➡ 268 00:37:57,071 --> 00:38:00,074 坊やには ちょうどいいだろう 着て 269 00:38:00,074 --> 00:38:02,076 こっちの方は 洗っといてあげるからね 270 00:38:02,076 --> 00:38:05,079 今夜中に 乾くだろう 271 00:38:05,079 --> 00:38:11,085 (源爺)さあさあ 雑炊も炊けたぞ ほれ そこの坊主も 早う食えや 272 00:38:11,085 --> 00:38:14,085 ほれ そこ座りな ほれ 座らんか 273 00:38:18,092 --> 00:38:23,097 (留吉)ほう えらく行儀のいい子だな フッ 274 00:38:23,097 --> 00:38:28,097 (おかん)さあ 遠慮なく 食べるんだよ 腹いっぱいね 275 00:38:31,105 --> 00:38:33,105 (おかん)ほら はい 276 00:38:43,117 --> 00:38:48,122 腹が減ってたんだね さあ おあがり➡ 277 00:38:48,122 --> 00:38:51,122 さあ さあ たくさん 炊いてあるからね 278 00:38:55,129 --> 00:38:58,065 (留吉)けど どこの子だろう 279 00:38:58,065 --> 00:39:03,070 こんな子を 1人でほっとくなんて 一体 親は何してるだか 280 00:39:03,070 --> 00:39:05,072 (おかん)ねえ あんた (留吉)うん? 281 00:39:05,072 --> 00:39:08,075 (おかん) しばらく うちで預かろうよ 282 00:39:08,075 --> 00:39:12,079 私は 何だか 死んだ太一が 生き返ってきたようで 283 00:39:12,079 --> 00:39:15,082 (留吉)でも お前 (源爺)ええだ ええだ➡ 284 00:39:15,082 --> 00:39:20,087 置くがええだ かわいいし 行儀もええし 285 00:39:20,087 --> 00:39:26,093 ほれ もっと食べろ ほれ 食べんか ほれ 早く もっともっと食べろや 286 00:39:26,093 --> 00:39:30,093 (留吉)ほれ よし アハハ… (源爺)アハハ… 287 00:39:33,100 --> 00:39:35,100 (留吉)そら 288 00:39:37,104 --> 00:39:41,108 (源爺)アハハ… うん 289 00:39:41,108 --> 00:39:45,112 (留吉)そら また 駄目でねえか 火事になったらどうするんだ 290 00:39:45,112 --> 00:39:47,114 (源爺)うん? 何か言うたか 291 00:39:47,114 --> 00:39:51,118 フンッ 全く たばこみたいな 無駄な物 やめればいいんだ 292 00:39:51,118 --> 00:39:56,123 (おかん)でも じい様の たった一つの楽しみなんだし 293 00:39:56,123 --> 00:39:58,123 (源爺)アハハッ 294 00:40:05,065 --> 00:40:07,067 (留吉) どうした 食うか? もう1杯 295 00:40:07,067 --> 00:40:09,069 うん (一同)アハハ… 296 00:40:09,069 --> 00:40:11,071 (留吉)よし➡ 297 00:40:11,071 --> 00:40:15,075 いっぱい食べて おっきくなるんだぞ うん? アハハッ➡ 298 00:40:15,075 --> 00:40:20,080 ほら たくさん ついでやるからな 腹いっぱい食えよ ほら! 299 00:40:20,080 --> 00:40:24,084 (一同)アハハ… 300 00:40:24,084 --> 00:40:26,086 (留吉)よいしょ 301 00:40:26,086 --> 00:40:31,091 (一同)アハハ… 302 00:40:31,091 --> 00:40:51,111 ♬~ 303 00:40:51,111 --> 00:40:55,115 ♬~ 304 00:40:55,115 --> 00:40:57,050 ちゃん 305 00:40:57,050 --> 00:41:16,050 ♬~ 306 00:41:22,075 --> 00:41:24,077 (おかん)じゃあ じい様 行ってくるからね (源爺)うん 307 00:41:24,077 --> 00:41:27,077 (おかん)行ってくるよ (源爺)アハハ… 308 00:41:32,085 --> 00:41:34,087 (男性たち)おはようございます 309 00:41:34,087 --> 00:41:37,087 (男性)良いお天気で (おかん)おはようございます 310 00:41:39,092 --> 00:41:44,092 (加代の声) 311 00:41:51,104 --> 00:41:53,104 ばあ? 312 00:41:57,110 --> 00:42:00,113 よしよし… 313 00:42:00,113 --> 00:42:03,113 べろべろ… ばあ 314 00:42:19,132 --> 00:42:22,135 源爺殿 この子を すぐに追っ払うのじゃ 315 00:42:22,135 --> 00:42:25,138 ほう この子が どうかいたしましたので? 316 00:42:25,138 --> 00:42:28,141 ゆうべも おかん殿に言うたはず 317 00:42:28,141 --> 00:42:32,145 この子は 世にも恐ろしい 星の下に生まれた子じゃ 318 00:42:32,145 --> 00:42:36,149 置いておくと 災いが降りかかるぞえ 319 00:42:36,149 --> 00:42:38,151 今すぐにも 追っ払うのじゃ! 320 00:42:38,151 --> 00:42:43,151 そんな! こ… こんな小さな子が (藪女)まだ分からんのか! 321 00:42:48,161 --> 00:42:50,161 (源爺)藪女様 何を! 322 00:42:53,166 --> 00:42:59,166 よいか 源爺殿 よく見ておるがよい 323 00:43:10,117 --> 00:43:13,120 血を見ても おののこうともせぬ 324 00:43:13,120 --> 00:43:16,123 藪女様! 325 00:43:16,123 --> 00:43:20,127 (藪女)この子は 修羅の中に生き 血の臭いを嗅ぎ➡ 326 00:43:20,127 --> 00:43:25,132 しかばねを見てきたからこそ 動じぬのじゃ 327 00:43:25,132 --> 00:43:38,145 ♬~ 328 00:43:38,145 --> 00:43:42,149 (藪女)この子の目は 死生眼を表しておる➡ 329 00:43:42,149 --> 00:43:45,152 出ていくのだ! 出てうせい!➡ 330 00:43:45,152 --> 00:43:49,156 怨霊退散 怨霊退散 (源爺)藪女様! 331 00:43:49,156 --> 00:43:51,158 (藪女) 死生眼の子は 出てうせい!➡ 332 00:43:51,158 --> 00:43:57,097 怨霊退散! 怨霊退散…➡ 333 00:43:57,097 --> 00:44:02,102 怨霊退散 怨霊退散… 334 00:44:02,102 --> 00:44:05,105 ≪(加代の泣き声) あっ! 335 00:44:05,105 --> 00:44:07,107 (源爺)ああっ! 336 00:44:07,107 --> 00:44:10,110 ≪(加代の泣き声) 337 00:44:10,110 --> 00:44:14,114 (源爺)加代! (藪女)危ない! 危ない 338 00:44:14,114 --> 00:44:17,117 (源爺) 離してください 加代! 加代! 339 00:44:17,117 --> 00:44:21,121 (藪女)駄目だ 駄目だ (源爺)加代… 340 00:44:21,121 --> 00:44:34,134 ♬~ 341 00:44:34,134 --> 00:44:37,134 (源爺)加代! 342 00:44:41,141 --> 00:44:43,141 (留吉)火事だ 343 00:44:48,148 --> 00:44:50,150 (吾作)留吉! (留吉)おう 344 00:44:50,150 --> 00:44:53,153 (吾作)お前のうちだぞ お前のうちが! (留吉)本当か! 345 00:44:53,153 --> 00:44:56,153 (おかん)加代が 加代が! 346 00:45:07,100 --> 00:45:11,100 お加代! じい様 お加代は! 347 00:45:15,108 --> 00:45:17,110 (おかん)じい様! (留吉)じい様 じい様! 348 00:45:17,110 --> 00:45:21,114 (おかん)加代は! 加代は! (留吉)えっ? 349 00:45:21,114 --> 00:45:23,116 ああ 加代! 加代! 350 00:45:23,116 --> 00:45:28,121 (留吉)おかん! おかん (おかん)加代!➡ 351 00:45:28,121 --> 00:45:30,123 加代! 352 00:45:30,123 --> 00:45:35,128 (藪女)恐ろしや 恐ろしや あの子のたたりじゃ 353 00:45:35,128 --> 00:45:38,128 (おかん)ああ あの子は? 354 00:45:40,133 --> 00:45:42,133 まだ そこにおったのか 355 00:45:46,139 --> 00:45:51,144 (藪女) この子だ この子を追っ払え!➡ 356 00:45:51,144 --> 00:45:55,148 家が焼けたのは この子の呪いぞ➡ 357 00:45:55,148 --> 00:46:00,148 この子を追っ払わねば 村中に災いが! 358 00:46:04,090 --> 00:46:09,090 (加代の泣き声) 359 00:46:11,097 --> 00:46:14,100 (おかん)加代!➡ 360 00:46:14,100 --> 00:46:17,103 加代! (留吉)ああ! 加代! 361 00:46:17,103 --> 00:46:20,106 (おかん)無事だったんだね➡ 362 00:46:20,106 --> 00:46:23,106 無事だったんだね! (留吉)ああ よかった 363 00:46:25,111 --> 00:46:31,117 (留吉)だけど どうして 加代が こんな所に… 誰が? 364 00:46:31,117 --> 00:46:38,124 (源爺)加代は うちん中にいた 誰かが加代を 誰か… 365 00:46:38,124 --> 00:46:42,124 お前が 加代を… お前が! 366 00:46:44,130 --> 00:46:46,130 坊や! 待って 367 00:46:48,134 --> 00:46:50,136 (留吉)坊や! 368 00:46:50,136 --> 00:47:09,089 ♬~ 369 00:47:09,089 --> 00:47:11,091 ♬~ 370 00:47:11,091 --> 00:47:14,094 ちゃーん! 371 00:47:14,094 --> 00:47:19,099 <大五郎と はぐれた拝一刀は 我が子の行方を求めて➡ 372 00:47:19,099 --> 00:47:23,103 まだ 箱根山中を さまよっていた> 373 00:47:23,103 --> 00:47:43,123 ♬~ 374 00:47:43,123 --> 00:47:57,070 ♬~ 375 00:47:57,070 --> 00:47:59,070 ちゃん 376 00:48:11,084 --> 00:48:15,088 <柳生封廻状を奪った拝一刀は 大五郎を求め さすらう> 377 00:48:15,088 --> 00:48:17,090 <が… 烈堂一派の襲撃に遭い➡ 378 00:48:17,090 --> 00:48:20,093 激戦によって傷ついた体を ある寺に横たえた> 379 00:48:20,093 --> 00:48:24,097 <一刀は 住職 雲海和尚の 手厚い看護に傷も癒える> 380 00:48:24,097 --> 00:48:26,099 <一方 大五郎は 皮肉にも 一刀によって➡ 381 00:48:26,099 --> 00:48:29,102 右目を射ぬかれた 烈堂の介抱をしていた> 382 00:48:29,102 --> 00:48:33,106 <柳生封廻状の秘密は 冥府魔道を突き進む➡ 383 00:48:33,106 --> 00:48:35,106 一刀親子の執念は 果たして かなえられるのか 次回…>