1 00:02:11,114 --> 00:02:31,134 ♬~ 2 00:02:31,134 --> 00:02:51,154 ♬~ 3 00:02:51,154 --> 00:03:11,108 ♬~ 4 00:03:11,108 --> 00:03:31,128 ♬~ 5 00:03:31,128 --> 00:03:41,128 ♬~ 6 00:03:46,143 --> 00:03:48,145 (侍)寒! (侍)到来 7 00:03:48,145 --> 00:03:50,145 (侍)よし 通れ 8 00:03:59,089 --> 00:04:01,089 (侍)寒! (侍)到来 9 00:04:05,095 --> 00:04:07,097 (剣持)御家老 稲見主膳殿➡ 10 00:04:07,097 --> 00:04:10,100 ひそかに国元に向け 出立なされて 早 10日➡ 11 00:04:10,100 --> 00:04:14,104 が… いまだ 江戸藩邸には お戻りなさらず➡ 12 00:04:14,104 --> 00:04:18,108 恐らくは ねい臣 福山らの手先に阻まれて➡ 13 00:04:18,108 --> 00:04:21,111 大殿 御隠居様 お目通りは おろか➡ 14 00:04:21,111 --> 00:04:23,113 御城下に 立ち入ることもかなわず➡ 15 00:04:23,113 --> 00:04:26,113 そのための遅延に 相違ありますまい 16 00:04:28,118 --> 00:04:32,122 (剣持)もし 明 10日までに 主膳殿 お帰りなきときは➡ 17 00:04:32,122 --> 00:04:38,128 かねて 申し合わせのとおり 直ちに 大事決行!➡ 18 00:04:38,128 --> 00:04:41,131 多賀谷殿 (多賀谷)はっ 19 00:04:41,131 --> 00:04:43,133 (剣持) 武田家ゆかりの当藩士の心得➡ 20 00:04:43,133 --> 00:04:47,137 寒到来の四誓願 その第1 21 00:04:47,137 --> 00:04:50,140 (多賀谷) 「常住 討ち死にの覚悟を失わず➡ 22 00:04:50,140 --> 00:04:54,144 とくと 死ぬ身になりきって 主君に御奉公つかまつるべきこと」 23 00:04:54,144 --> 00:04:57,080 (剣持)その第2は? 海野殿 24 00:04:57,080 --> 00:05:00,083 (海野)「武士道は 死に狂いと見つけ候こと➡ 25 00:05:00,083 --> 00:05:03,086 正気にては 大業はならず➡ 26 00:05:03,086 --> 00:05:05,088 気違いになりて 死に狂い いたすべきこと」 27 00:05:05,088 --> 00:05:07,090 (剣持)小黒殿 28 00:05:07,090 --> 00:05:10,093 (小黒) 「第3 首打ち落とさせてより➡ 29 00:05:10,093 --> 00:05:14,097 いま一働きは しかとするものと 覚え候こと」 30 00:05:14,097 --> 00:05:16,099 (剣持)佐竹殿 (佐竹)「第4に➡ 31 00:05:16,099 --> 00:05:20,103 たま窮まって後といえども なお 我が しかばねを築きて➡ 32 00:05:20,103 --> 00:05:24,107 いま一たびの御用に立つべきこと すなわち 氷雪のごとく➡ 33 00:05:24,107 --> 00:05:28,111 凛冽として あだなす敵に 思い知らしむべきこと」 34 00:05:28,111 --> 00:05:30,113 (一同)寒到来! 35 00:05:30,113 --> 00:05:34,117 (剣持)その心得 お忘れあるな 36 00:05:34,117 --> 00:05:36,119 されば 大事決行にあたり➡ 37 00:05:36,119 --> 00:05:41,124 おのおの方 連判状に署名血判を 38 00:05:41,124 --> 00:05:56,139 ♬~ 39 00:05:56,139 --> 00:06:01,139 (銃声) (喚声) 40 00:06:27,103 --> 00:06:29,103 (男性)引き揚げい! 41 00:06:42,118 --> 00:06:47,118 (多賀谷)寒… 到来… 42 00:06:55,131 --> 00:06:57,131 ≪(男性)うわーっ! 43 00:07:29,099 --> 00:07:41,099 ♬~ 44 00:07:43,113 --> 00:07:57,060 ♬~ 45 00:07:57,060 --> 00:08:02,060 (稲見)この道中陣の 道しるべの主は 御貴殿か? 46 00:08:07,070 --> 00:08:10,070 (稲見) されば 貴殿に刺客を依頼したい 47 00:08:13,076 --> 00:08:18,081 ただ その お一人 お一人さえ お討ちくだされば 48 00:08:18,081 --> 00:08:24,087 (一刀)これは 容易ならぬ一人 いかにして近づくか 49 00:08:24,087 --> 00:08:26,089 江戸家老の御貴殿でさえ➡ 50 00:08:26,089 --> 00:08:29,092 城下に入ることが 難しかったというに 51 00:08:29,092 --> 00:08:32,095 いや その儀について 52 00:08:32,095 --> 00:08:35,098 この度 国元へ ひそかに出向いたのは➡ 53 00:08:35,098 --> 00:08:39,102 その手はずを整えるため 54 00:08:39,102 --> 00:08:45,108 それがしと 志を一つにする 国元の赤心同志 5名➡ 55 00:08:45,108 --> 00:08:47,110 必ず 手引きつかまつる 56 00:08:47,110 --> 00:08:52,115 「必ず」と仰せられても いや 信じていただきたい 57 00:08:52,115 --> 00:08:54,117 信ぜよとな 58 00:08:54,117 --> 00:09:00,056 あるいは 同志と称して 敵の回し者かも分からずに➡ 59 00:09:00,056 --> 00:09:02,056 ただ 信ぜよでは 60 00:09:04,060 --> 00:09:10,066 甲州街道 小仏峠から西へ 7里の犬目の宿➡ 61 00:09:10,066 --> 00:09:13,069 そこから 更に 7里4町 62 00:09:13,069 --> 00:09:18,074 この辺りに千年杉の大樹がござる 63 00:09:18,074 --> 00:09:24,080 その裏手の崖の風穴 そこにて お待ちいただきたい 64 00:09:24,080 --> 00:09:28,084 5名の同志が お迎えに参る手はず 65 00:09:28,084 --> 00:09:34,090 識別のために合言葉がござる 寒 到来 66 00:09:34,090 --> 00:09:37,093 「寒 到来」 67 00:09:37,093 --> 00:09:40,093 お引き受けいただけぬか? 68 00:09:42,098 --> 00:09:48,098 いや このこと 是非是非 お引き受け願いたい 69 00:09:53,109 --> 00:09:57,109 そのお手 お離しくだされ 70 00:10:00,050 --> 00:10:02,050 刺客の趣 71 00:10:05,055 --> 00:10:07,055 お引き受け願えるか 72 00:10:11,061 --> 00:10:17,067 では 刺客引き受け料 500両に代えて➡ 73 00:10:17,067 --> 00:10:21,067 この一振りを まずは 御鑑定くだされ 74 00:10:39,089 --> 00:10:45,095 三条小鍛冶宗近 お目が高い 75 00:10:45,095 --> 00:10:51,101 この一振りは 我が家 重代の家宝でござる 76 00:10:51,101 --> 00:10:56,106 金子 1, 000両にもなり申そう 御受納くだされ 77 00:10:56,106 --> 00:11:00,043 だが 代わりの差し料は? 78 00:11:00,043 --> 00:11:05,048 刺客の件 しかと お願いつかまつったぞ 79 00:11:05,048 --> 00:11:08,051 委細承知 80 00:11:08,051 --> 00:11:10,051 これにて 安ど 81 00:11:14,057 --> 00:11:17,060 武士道は 純一無雑 82 00:11:17,060 --> 00:11:22,065 ただいまの一念一念の 重ねての一生 83 00:11:22,065 --> 00:11:27,065 もはや 他には 何も求むることもなければ 84 00:11:29,072 --> 00:11:31,072 これにて 御免 85 00:12:04,107 --> 00:12:06,107 ≪(大五郎)ちゃん! 86 00:12:08,111 --> 00:12:11,114 これ 87 00:12:11,114 --> 00:12:15,114 貴殿のお子か? 一子 大五郎 88 00:12:17,120 --> 00:12:21,124 大五郎殿 うん? 89 00:12:21,124 --> 00:12:23,124 一つ お願いがござる 90 00:12:25,128 --> 00:12:29,128 その かに 海へ放してやってはくれぬかのう 91 00:12:32,135 --> 00:12:37,135 うん ありがたい 聞き届けてくれるか 92 00:12:42,145 --> 00:12:44,147 放しちゃる… 93 00:12:44,147 --> 00:12:52,155 放しちゃる かに大海は 波とどろ 94 00:12:52,155 --> 00:12:57,093 辞世の一句を ものにいたしました 95 00:12:57,093 --> 00:12:59,095 御介しゃくつかまつろう 96 00:12:59,095 --> 00:13:05,095 それがし事 元公儀介しゃく人 拝一刀 97 00:13:08,104 --> 00:13:11,104 おお さようでござったか 98 00:13:13,109 --> 00:13:16,112 拝一刀殿 99 00:13:16,112 --> 00:13:21,117 お名乗りを頂き いよいよ 安どつかまつった 100 00:13:21,117 --> 00:13:26,122 では お手数ながら お許しいただければ➡ 101 00:13:26,122 --> 00:13:31,122 その 三条小鍛冶宗近にて 御介しゃくを 102 00:13:55,151 --> 00:14:11,100 ♬~ 103 00:14:11,100 --> 00:14:14,103 (稲見)《小仏の峠を越えれば➡ 104 00:14:14,103 --> 00:14:18,107 この季節にては 恐らく 連日の吹雪》➡ 105 00:14:18,107 --> 00:14:23,112 《犬目の宿から街道をそれて そまの道をたどれば➡ 106 00:14:23,112 --> 00:14:30,119 雪崩の難所も 数か所あり まず のこぎり形にそびゆる➡ 107 00:14:30,119 --> 00:14:35,124 岩殿山の山頂を目印に進み候え》 108 00:14:35,124 --> 00:14:50,139 ♬~ 109 00:14:50,139 --> 00:14:54,139 大五郎 着いたぞ 110 00:15:30,113 --> 00:15:48,113 ♬~ 111 00:15:50,133 --> 00:16:00,076 ♬~ 112 00:16:00,076 --> 00:16:04,080 (相良)寒! 到来 113 00:16:04,080 --> 00:16:08,080 (相良) 稲見主膳殿 差し向けのお方か? 114 00:16:18,094 --> 00:16:21,097 (相良)既に お聞き及びと存ずる 115 00:16:21,097 --> 00:16:28,104 我らが微衷に 何とぞ お力添えのほど 願い奉る 116 00:16:28,104 --> 00:16:34,110 人を斬って代金を稼ぐのが それがしのなりわい 礼は無用 117 00:16:34,110 --> 00:16:37,113 (椿)稲見殿の消息 お教え願いたい 118 00:16:37,113 --> 00:16:41,117 稲見殿は 切腹して果てられた 119 00:16:41,117 --> 00:16:45,121 それがし 介しゃくつかまつった 120 00:16:45,121 --> 00:16:48,124 早々に用談を承りたい 121 00:16:48,124 --> 00:16:53,129 稲見殿から 手引きしてくれると聞いたが 122 00:16:53,129 --> 00:16:55,131 手引きの次第 申し上げよう 123 00:16:55,131 --> 00:17:01,070 だが 貴殿は お子連れで 乗り込まれるつもりか? 124 00:17:01,070 --> 00:17:03,072 子供は ここで待つ 125 00:17:03,072 --> 00:17:06,075 (榊原)そのように幼い子を 一人で置いていくと言われるのか 126 00:17:06,075 --> 00:17:09,078 (筧)無茶だ そんな乱暴なことを 127 00:17:09,078 --> 00:17:14,078 しん酌は 御無用 手引きの子細 承ろう 128 00:17:23,092 --> 00:17:27,096 貴殿の身分は 江戸表 大番頭 129 00:17:27,096 --> 00:17:32,101 姓名の儀は 寒河江主馬 さよう心得ください 130 00:17:32,101 --> 00:17:34,103 それで 通るかな? 131 00:17:34,103 --> 00:17:39,108 大番頭 寒河江主馬殿は 江戸表にて新規召し抱えの者➡ 132 00:17:39,108 --> 00:17:44,113 国元に面識のある者は 一人もいない 心配無用でござる 133 00:17:44,113 --> 00:17:49,118 貴公らの御領内では 面識もない者を➡ 134 00:17:49,118 --> 00:17:51,120 城内へ通してくれるのか? 135 00:17:51,120 --> 00:17:57,059 もちろん それだけで 敵を欺けるとは思ってはおらぬ 136 00:17:57,059 --> 00:18:01,063 貴殿が 我ら 5名の者を この場において➡ 137 00:18:01,063 --> 00:18:05,067 一人残さず 討ち果たすこと 138 00:18:05,067 --> 00:18:07,069 (椿) 我ら 5名の行動は 既に筒抜け➡ 139 00:18:07,069 --> 00:18:10,072 いや ここへ参る道筋にも➡ 140 00:18:10,072 --> 00:18:13,075 我らの足跡を 十分に残してまいった➡ 141 00:18:13,075 --> 00:18:16,078 今頃は 追っ手がかかっているはず 142 00:18:16,078 --> 00:18:19,081 貴殿が 我ら 5名の者を 討ち果たせば➡ 143 00:18:19,081 --> 00:18:24,086 きゃつらの心証を得るは必定 かくして城中に入り➡ 144 00:18:24,086 --> 00:18:30,092 目指す お一人にも お目通りは 容易になる 145 00:18:30,092 --> 00:18:34,092 (椿)亡き稲見殿とも よくよく談合したうえでの策 146 00:18:39,101 --> 00:18:45,107 《顔の明るさ まなざしの濁りのなさ➡ 147 00:18:45,107 --> 00:18:49,111 疑いも迷いもなしに… 不思議な》 148 00:18:49,111 --> 00:18:53,115 (椿)だが 我らとて たやすくは 討たれはせぬ➡ 149 00:18:53,115 --> 00:18:56,118 5人の者は 目録以上の腕前➡ 150 00:18:56,118 --> 00:19:01,057 貴殿の腕の程を知るためにも 存分に お手向かい申す 151 00:19:01,057 --> 00:19:04,060 御納得いただけたか 152 00:19:04,060 --> 00:19:08,064 おっつけ追っ手も現れるはずゆえ さあ 早く お支度を 153 00:19:08,064 --> 00:19:12,068 ただ一つ お尋ねいたす 154 00:19:12,068 --> 00:19:17,073 貴殿らの決死の覚悟の よって来るところは? 155 00:19:17,073 --> 00:19:21,077 (榊原)されば 寒到来の四誓願 御存じか? 156 00:19:21,077 --> 00:19:28,077 おのおのがたの士道 近頃もって 感服つかまつった 157 00:19:31,087 --> 00:19:33,087 お相手つかまつる 158 00:19:45,101 --> 00:19:49,101 大五郎 また ここで父を待つのだ 159 00:19:51,107 --> 00:19:53,109 これは 干し飯 干し肉 160 00:19:53,109 --> 00:19:59,048 腹が減ったら 先刻 父がしたように 肉をあぶって食え 161 00:19:59,048 --> 00:20:01,050 うん 162 00:20:01,050 --> 00:20:05,054 水は この竹筒 分かっておるな うん 163 00:20:05,054 --> 00:20:08,057 決して 表へ出てはならぬ 164 00:20:08,057 --> 00:20:12,061 どんなことがあっても 表へ出てはならぬ 165 00:20:12,061 --> 00:20:16,061 もし 父が戻ってこぬときは… 166 00:20:18,067 --> 00:20:24,073 そのときは 大五郎も 死なねばならぬ 167 00:20:24,073 --> 00:20:31,080 ひもじくても泣いてはならぬ 寒くても じっとこらえて… 168 00:20:31,080 --> 00:20:34,080 そのうちに死んでゆける 169 00:20:42,091 --> 00:20:48,097 そなたは 侍の子だ 侍とは そうしたものだ 170 00:20:48,097 --> 00:20:50,099 うん 171 00:20:50,099 --> 00:21:05,099 ♬~ 172 00:22:10,112 --> 00:22:12,112 (榊原)来ました 173 00:23:26,121 --> 00:23:28,121 参る 174 00:23:35,130 --> 00:23:37,132 山影 175 00:23:37,132 --> 00:23:39,132 (筧)お見事… 176 00:23:49,144 --> 00:23:51,146 雪花 177 00:23:51,146 --> 00:24:08,097 ♬~ 178 00:24:08,097 --> 00:24:10,099 浮世剣 179 00:24:10,099 --> 00:24:14,099 (榊原)何とぞ 我らの願いを… 180 00:24:16,105 --> 00:24:20,105 (相良)水鴎流と お見受けいたす 181 00:24:23,112 --> 00:24:25,114 乱雲剣 182 00:24:25,114 --> 00:24:31,114 (相良)寒到来の儀 しかと お含みおきを 183 00:24:35,124 --> 00:24:38,127 大勇剣 184 00:24:38,127 --> 00:24:43,127 (椿)御依頼のこと お頼み申す… 185 00:25:11,093 --> 00:25:14,096 (刑部)貴公は何者だ! 名乗れ! 186 00:25:14,096 --> 00:25:17,099 無礼者 下がれ! 187 00:25:17,099 --> 00:25:20,102 まず お手前から名乗るのが 礼儀でござろう 188 00:25:20,102 --> 00:25:23,105 (刑部)藩目付役 一色刑部 189 00:25:23,105 --> 00:25:26,108 目付役が その体たらくでは➡ 190 00:25:26,108 --> 00:25:29,111 国表は たるみに たるんでいるとみた 191 00:25:29,111 --> 00:25:31,113 (刑部)ええい 名を名乗れ! 192 00:25:31,113 --> 00:25:35,117 手前 大番頭 寒河江主馬 193 00:25:35,117 --> 00:25:39,121 出迎えの御挨拶も御存じないのか 194 00:25:39,121 --> 00:25:42,124 (刑部)はっ! 御無礼の段 平に➡ 195 00:25:42,124 --> 00:25:46,128 伺っておりましたが 御面識の折を得ませず➡ 196 00:25:46,128 --> 00:25:49,131 お国入りの由 江戸表からの 知らせも届いておりませぬゆえ 197 00:25:49,131 --> 00:25:52,134 こたびの我が御用向きは極秘 198 00:25:52,134 --> 00:25:54,136 よって 犬目の宿より間道伝いに➡ 199 00:25:54,136 --> 00:25:57,072 ひそかに 城下へ入る所存であったが➡ 200 00:25:57,072 --> 00:26:02,077 思いもかけぬ 丁重な お出迎え こやつらは 一体 何者! 201 00:26:02,077 --> 00:26:06,081 (刑部)はっ! 主家にあだなす 不穏の企てを抱き➡ 202 00:26:06,081 --> 00:26:09,084 手前 役目柄 かねて探索中のやからにて➡ 203 00:26:09,084 --> 00:26:12,087 幸い 貴殿のおかげをもちまして…➡ 204 00:26:12,087 --> 00:26:16,091 で… こやつらのしかばね いかが 取り計らいましょうか 205 00:26:16,091 --> 00:26:21,096 御城下へ運んで 菩提寺に弔ってやるがよろしかろう 206 00:26:21,096 --> 00:26:27,102 (刑部)はっ! おい 立ち木を切って そりを作れ しかばねを運ぶのだ 207 00:26:27,102 --> 00:26:29,102 (侍たち)はっ! 208 00:26:42,117 --> 00:26:44,119 何事だ 209 00:26:44,119 --> 00:26:47,119 はっ! 1人 息を吹き返したそうです 210 00:26:52,127 --> 00:26:54,129 (刑部)これは 大事な生き証人➡ 211 00:26:54,129 --> 00:26:57,066 こやつを問い詰めれば 不穏の企ての子細が判明します 212 00:26:57,066 --> 00:27:00,069 (小野)うっ! (刑部)何をなされる!➡ 213 00:27:00,069 --> 00:27:04,073 大事な生き証人ですぞ! 斬り捨ててしまうとは言語道断 214 00:27:04,073 --> 00:27:07,076 お手前に生き証人なら このわしにとっても➡ 215 00:27:07,076 --> 00:27:10,079 国元 不祥事の大事な生き証人 216 00:27:10,079 --> 00:27:14,079 それでも 生かしておいた方が よかったかな? 217 00:27:16,085 --> 00:27:21,090 それとも貴殿 このわしに 不愉快千万な出来事を➡ 218 00:27:21,090 --> 00:27:24,093 江戸表へ伝えということか 219 00:27:24,093 --> 00:27:28,093 (刑部) いや その儀は 御内聞に願いたく 220 00:27:33,102 --> 00:27:35,102 案内いたせ! 221 00:27:45,114 --> 00:27:50,114 (ごう音) 222 00:28:08,070 --> 00:28:12,074 《六道 冥府魔道の もろもろの天王➡ 223 00:28:12,074 --> 00:28:16,078 一子 大五郎が命 守り候え》 224 00:28:16,078 --> 00:28:36,098 ♬~ 225 00:28:36,098 --> 00:28:41,103 ♬~ 226 00:28:41,103 --> 00:28:45,107 (稲見)《岩殿山の山深き所に 古き城跡がござる》➡ 227 00:28:45,107 --> 00:28:49,111 《すなわち 武田信玄公が家来➡ 228 00:28:49,111 --> 00:28:54,116 小山田備中守が築きし城の跡》 229 00:28:54,116 --> 00:28:57,116 (刑部)寒河江氏 御覧ください 230 00:29:06,061 --> 00:29:12,067 (刑部)昔 蜀の国にありと 伝えられた 古き城の名を借りて➡ 231 00:29:12,067 --> 00:29:16,067 白き みかどの城 白帝城と名付けました 232 00:29:20,075 --> 00:29:26,081 (稲見)《我が藩は 城を持つことを 許されぬ 陣屋大名でござる》➡ 233 00:29:26,081 --> 00:29:29,084 《いかに 古城に 手を加えるとはいえ➡ 234 00:29:29,084 --> 00:29:32,087 これは れっきとした城造り》➡ 235 00:29:32,087 --> 00:29:38,087 《もし 御公儀に知れたときは お家のお取り潰しは必定》 236 00:29:40,095 --> 00:29:44,099 (稲見)《城造りを 思い立たれたのは 前の藩主➡ 237 00:29:44,099 --> 00:29:49,104 ただいま 国元に隠居の 一翁様でござる》 238 00:29:49,104 --> 00:29:53,108 《その御隠居のお年は いくつ?》 239 00:29:53,108 --> 00:29:56,111 (稲見)《されば 77歳でござる》 240 00:29:56,111 --> 00:29:59,047 《老人の世まい言で 城が建つとは》 241 00:29:59,047 --> 00:30:03,051 (稲見)《いや ためにして 私腹を肥やす➡ 242 00:30:03,051 --> 00:30:05,053 臣どもの たくらみでござる》 243 00:30:05,053 --> 00:30:09,057 《御当主は 黙って 見過ごしておられるのか?》 244 00:30:09,057 --> 00:30:13,061 (稲見)《御当主は 孝養の志厚く➡ 245 00:30:13,061 --> 00:30:17,065 父御に おいさめ申し上げる などとは 思いもよらず➡ 246 00:30:17,065 --> 00:30:21,069 されば 我ら 必死に おいさめ申し上げたが➡ 247 00:30:21,069 --> 00:30:27,075 お聞き届けかなわず かえって…》➡ 248 00:30:27,075 --> 00:30:33,081 《切腹 閉門を仰せつけられ その人数は 十指に余り申す》➡ 249 00:30:33,081 --> 00:30:39,087 《ついには 忠義の者は遠ざけられ 国表からは追放され➡ 250 00:30:39,087 --> 00:30:43,091 国境を入ることさえ かなわぬありさま》➡ 251 00:30:43,091 --> 00:30:47,095 《かん臣どもの勢力は 江戸藩邸にも及び➡ 252 00:30:47,095 --> 00:30:52,095 きゃつらの転覆を図って ひそかに集まった赤心の同志は》 253 00:31:16,058 --> 00:31:20,062 (刑部)参之木戸でござる ここからは 早 御城内➡ 254 00:31:20,062 --> 00:31:22,062 しばらく お待ちを 255 00:31:30,072 --> 00:31:32,074 (稲見) 《知行は 2万5, 000石ながら➡ 256 00:31:32,074 --> 00:31:37,079 実高は 2万石にも届かぬ 苦しい内証》➡ 257 00:31:37,079 --> 00:31:41,083 《城造りに 湯水のごとく 藩費を費やされては➡ 258 00:31:41,083 --> 00:31:44,086 御公儀お取り潰し以前に➡ 259 00:31:44,086 --> 00:31:49,091 取り返しのつかぬ 一大事に なることが 目に見えております》 260 00:31:49,091 --> 00:31:52,094 (刑部)お待たせいたした まず 当藩国家老➡ 261 00:31:52,094 --> 00:31:55,094 福山佐兵衛殿に お会いくだされ 262 00:32:04,106 --> 00:32:07,109 (福山) いや これは 遠路 御苦労だの 263 00:32:07,109 --> 00:32:09,111 お初に お目通りつかまつる 264 00:32:09,111 --> 00:32:14,116 手前 江戸表 大番頭 寒河江主馬にござりまする 265 00:32:14,116 --> 00:32:16,118 (福山)国家老 福山じゃ さあさあ… 楽にされい 楽に 266 00:32:16,118 --> 00:32:21,123 国表に ふていのやからの 不穏な動きある由 漏れ聞こえ➡ 267 00:32:21,123 --> 00:32:23,125 御重役方の御命令にて まかり越しました 268 00:32:23,125 --> 00:32:26,128 (福山)いや アハハ… ふていのやからとは大仰な➡ 269 00:32:26,128 --> 00:32:29,131 やつらはな ただのねずみよ ハハハ… 270 00:32:29,131 --> 00:32:33,135 その一味と おぼしき者と 国境にて巡り会いました 271 00:32:33,135 --> 00:32:35,137 (福山)おお おお 聞いた聞いた➡ 272 00:32:35,137 --> 00:32:41,143 貴殿 なかなか手だれだそうだのう いや これは頼もしい ハハハ… 273 00:32:41,143 --> 00:32:45,147 (刑部)あの 5名は 無届けにて 国境を脱出➡ 274 00:32:45,147 --> 00:32:49,151 当藩の いささかの城の修理工事を 大げさに申し立て➡ 275 00:32:49,151 --> 00:32:53,155 公儀に直訴に及ぼうといたした まさに 獅子身中の虫 276 00:32:53,155 --> 00:32:58,093 寒河江殿のおかげをもって 大事に至らず 無事落着 277 00:32:58,093 --> 00:33:02,097 (福山)当藩には 融通の利かぬ 石頭が多くてな 278 00:33:02,097 --> 00:33:04,099 寒到来の四誓願 279 00:33:04,099 --> 00:33:08,103 (福山)それそれ 「武士道とは死に狂いと見つけ候」 280 00:33:08,103 --> 00:33:12,107 全く 命を粗末にいたすやから 281 00:33:12,107 --> 00:33:14,109 (福山) 当分は なじみにくいだろうが➡ 282 00:33:14,109 --> 00:33:18,113 よろしく頼む ところで 御隠居 一翁様に➡ 283 00:33:18,113 --> 00:33:21,116 お目通り願わしゅう存じまする 284 00:33:21,116 --> 00:33:24,119 (福山)ああ よしよし なるべく早く かなえて遣わそう 285 00:33:24,119 --> 00:33:28,123 さしあたって 休養するがよい わしの別邸を準備させておいた 286 00:33:28,123 --> 00:33:32,123 さあ 案内させい (刑部)はっ! しばらく お待ちを 287 00:33:42,137 --> 00:33:45,140 寒河江氏 288 00:33:45,140 --> 00:33:48,143 お主とは 初のような気がせぬ 289 00:33:48,143 --> 00:33:52,147 どうやら 馬が合いそうだの ありがたき幸せ 290 00:33:52,147 --> 00:33:54,149 当藩は とんと山家の小藩だが➡ 291 00:33:54,149 --> 00:33:57,085 やりようでは いくらでも 面白いことができる 292 00:33:57,085 --> 00:34:02,090 どうだ ひとつ 肩入れしてくれぬか? 293 00:34:02,090 --> 00:34:04,090 お役に立たせていただきまする 294 00:34:15,103 --> 00:34:18,106 (刑部)寒河江氏 御別宅に送り届けました 295 00:34:18,106 --> 00:34:20,106 一色 (刑部)はっ 296 00:34:24,112 --> 00:34:29,117 江戸表へ至急の使いの者 2名 誰か 確かな者を選び出せ 297 00:34:29,117 --> 00:34:32,120 (刑部)はっ? 298 00:34:32,120 --> 00:34:36,124 それから 手勢を出して 別邸の周りを固めろ 299 00:34:36,124 --> 00:34:38,126 あの男から目を離すな 300 00:34:38,126 --> 00:34:42,130 (刑部)寒河江氏をですか? (福山)そうだ 301 00:34:42,130 --> 00:34:49,137 あの男 たかが大番頭にしては 少々 出来過ぎだ くさい 302 00:34:49,137 --> 00:34:52,140 (刑部)くさいと申しますと? 303 00:34:52,140 --> 00:34:57,078 偽者よ 寒河江主馬の名をかたった なかなかの古だぬきよ 304 00:34:57,078 --> 00:35:00,081 だから 江戸へ使いを出して 調べさせてくるのだ 305 00:35:00,081 --> 00:35:02,083 (刑部)しかし まさか… 306 00:35:02,083 --> 00:35:06,087 もし 正真正銘の寒河江氏だったときは 307 00:35:06,087 --> 00:35:09,090 だとすれば かなりの悪党 308 00:35:09,090 --> 00:35:12,090 味方へ引き入れれば 大きな力になる 309 00:35:22,103 --> 00:35:24,105 (刑部)何か 御不自由は? 310 00:35:24,105 --> 00:35:27,108 行き届いた おもてなし 痛み入る 311 00:35:27,108 --> 00:35:31,112 御遠慮は 御無用 何なりと お申しつけください 312 00:35:31,112 --> 00:35:34,115 では お言葉に甘え➡ 313 00:35:34,115 --> 00:35:38,119 表の連中に 酒を振る舞うていただきたい 314 00:35:38,119 --> 00:35:44,125 は… おも… いや あれは 動静不穏の折から➡ 315 00:35:44,125 --> 00:35:46,127 貴殿の警護のために 316 00:35:46,127 --> 00:35:51,132 警護でござるか? 見張りではござらぬのか 317 00:35:51,132 --> 00:35:56,132 な… 何を言われる 見張りなどと めっそうな 318 00:36:01,076 --> 00:36:03,078 (稲見) 《誅りくを お願いいたすのは➡ 319 00:36:03,078 --> 00:36:07,078 御隠居 一翁様 ただ その お一人でござる》 320 00:36:13,088 --> 00:36:18,093 《今日で 3日 まだ 何の沙汰もない》 321 00:36:18,093 --> 00:36:22,097 《たぬきめ 恐らくは 一翁様へのお目通りを➡ 322 00:36:22,097 --> 00:36:27,102 一日延ばしにして 我が素性を 探らせているに違いあるまい》 323 00:36:27,102 --> 00:36:31,106 《だが その一日は➡ 324 00:36:31,106 --> 00:36:35,110 大五郎の命の縮まる一日》 325 00:36:35,110 --> 00:36:55,130 ♬~ 326 00:36:55,130 --> 00:37:00,068 ♬~ 327 00:37:00,068 --> 00:37:02,068 お女中 328 00:37:05,073 --> 00:37:08,076 あの たかは? 329 00:37:08,076 --> 00:37:11,079 (女性)あれは 御隠居様の おたかならしでございます 330 00:37:11,079 --> 00:37:15,079 たか匠の使うたかを 天守から 御覧になるのが お楽しみで 331 00:37:19,087 --> 00:37:23,091 (刑部)あっ これはこれは お目覚めでござったか 332 00:37:23,091 --> 00:37:25,093 いささか お願いの儀がござる 333 00:37:25,093 --> 00:37:27,095 あ… 誠に申し訳ない 334 00:37:27,095 --> 00:37:30,098 御隠居様は 少々 風邪気味で 伏せっておられる 335 00:37:30,098 --> 00:37:32,100 貴殿のお目通りの件は あと 2~3日 336 00:37:32,100 --> 00:37:36,104 いや お願いというのは そのことではない 337 00:37:36,104 --> 00:37:40,108 弓を拝借いたしたい 弓を? 338 00:37:40,108 --> 00:37:43,111 (福山)御隠居様じきじきの お声がかりか? 確かにそうか! 339 00:37:43,111 --> 00:37:46,114 (刑部) はっ 何分 天守においでになる➡ 340 00:37:46,114 --> 00:37:48,116 御隠居様の目の前の出来事で➡ 341 00:37:48,116 --> 00:37:51,119 とにかく 一矢で たかを射止めた大した腕で 342 00:37:51,119 --> 00:37:53,121 (福山) お主が 感心することはない! 343 00:37:53,121 --> 00:37:55,123 (刑部)はっ 射落とした たかの➡ 344 00:37:55,123 --> 00:37:58,059 両羽を縫い付けた矢を 引き抜いてみると➡ 345 00:37:58,059 --> 00:38:01,062 たかの胴には かすり傷一つ 負わせてなかったものですから➡ 346 00:38:01,062 --> 00:38:03,064 御隠居様も お驚きになって➡ 347 00:38:03,064 --> 00:38:05,066 弓の射手は 誰かということになり➡ 348 00:38:05,066 --> 00:38:08,069 早速 午の刻に お目通りということで 349 00:38:08,069 --> 00:38:10,069 お主 見張っていて 何をしていたのだ! 350 00:38:15,076 --> 00:38:17,078 江戸表に出した使いの者は? 351 00:38:17,078 --> 00:38:20,081 (刑部)はっ いまだに 352 00:38:20,081 --> 00:38:23,084 恐らく 雪のため 難渋してることと 353 00:38:23,084 --> 00:38:26,087 遅い! 354 00:38:26,087 --> 00:38:29,090 あの… お目通りの手続きは いかに 355 00:38:29,090 --> 00:38:34,095 (福山)手続きをしろ こうなったら 取りやめるわけにはいくまい➡ 356 00:38:34,095 --> 00:38:37,098 ただ➡ 357 00:38:37,098 --> 00:38:41,102 頭数で 15名 腕利きの者を用意して➡ 358 00:38:41,102 --> 00:38:44,105 御隠居様 お目通りの席に 列席させろ 359 00:38:44,105 --> 00:38:47,108 その他に 手勢を用意して 庭先の要所に伏せておけ 360 00:38:47,108 --> 00:38:49,110 次第によっては わしが合図をする 361 00:38:49,110 --> 00:38:52,113 そのときは 有無を言わさず 討ち取れ! 362 00:38:52,113 --> 00:39:04,113 ♬~ 363 00:39:08,062 --> 00:39:11,065 お目通りの間へ 御案内つかまつる 364 00:39:11,065 --> 00:39:14,065 お差し料を お預かりいたす 365 00:39:23,077 --> 00:39:25,079 そちらも 366 00:39:25,079 --> 00:39:30,079 これなる刀は 一翁様への献上の品 367 00:39:40,094 --> 00:40:00,048 ♬~ 368 00:40:00,048 --> 00:40:05,053 ♬~ 369 00:40:05,053 --> 00:40:07,053 ≪(侍)お出まし 370 00:40:16,064 --> 00:40:20,064 (福山) 大番頭 寒河江主馬でございます 371 00:40:22,070 --> 00:40:28,076 (一翁)ほう! 先ほどの弓の名人は その方か 372 00:40:28,076 --> 00:40:33,081 お目通りかない 恐悦至極に存じまする 373 00:40:33,081 --> 00:40:40,081 (一翁)おお 思い出したぞ 久しぶりだったのう その方とは 374 00:40:42,090 --> 00:40:48,096 (一翁)いつであったかのう その方と出会ったのは➡ 375 00:40:48,096 --> 00:40:53,101 あ… あれは ああ➡ 376 00:40:53,101 --> 00:40:56,104 三方ケ原の戦であったか のう? 377 00:40:56,104 --> 00:41:01,042 (福山)三方ケ原の戦は 御先祖 信玄公でございます 378 00:41:01,042 --> 00:41:08,049 アハハ… そうか 近頃 とんと物覚えが悪くなってのう 379 00:41:08,049 --> 00:41:12,053 城を見てくれたか? わしの城を 380 00:41:12,053 --> 00:41:17,058 拝見つかまつりました お見事にござりまする 381 00:41:17,058 --> 00:41:21,062 オホホ… この城に立てこもって➡ 382 00:41:21,062 --> 00:41:26,067 公儀の軍勢に 一泡吹かしてやろうと思うてのう 383 00:41:26,067 --> 00:41:28,069 (福山)御公儀ではない 384 00:41:28,069 --> 00:41:31,072 越後の上杉謙信の軍勢で ございましょう 385 00:41:31,072 --> 00:41:36,077 あ? おお 越後 越後 敵は上杉よ 386 00:41:36,077 --> 00:41:39,080 ハハハ… 387 00:41:39,080 --> 00:41:43,084 畏れながら 御隠居様 喜寿のお祝いに➡ 388 00:41:43,084 --> 00:41:47,088 これなる 三条小鍛冶宗近➡ 389 00:41:47,088 --> 00:41:51,092 献上つかまつりたく 持参つかまつりました 390 00:41:51,092 --> 00:41:57,098 (一翁)おお そうか わしにくれるか ホホホ… 391 00:41:57,098 --> 00:42:17,118 ♬~ 392 00:42:17,118 --> 00:42:35,136 ♬~ 393 00:42:35,136 --> 00:42:40,141 古だぬきめ! とうとう 尻尾をつかんだぞ 394 00:42:40,141 --> 00:42:44,141 寒河江主馬とは真っ赤な偽り 貴様 何やつだ! 395 00:42:47,148 --> 00:42:52,148 (侍)御家老! (侍たち)出合え 出合え! 396 00:42:54,155 --> 00:42:57,091 (一翁)ああっ! (侍たち)殿! 397 00:42:57,091 --> 00:43:00,091 (侍)殿 殿! 398 00:43:05,099 --> 00:43:11,099 貴様ら それでも 信玄公ゆかりの甲州武士か! 399 00:43:14,108 --> 00:43:18,112 稲見主膳殿を介しゃくなし➡ 400 00:43:18,112 --> 00:43:23,117 忠義の侍 5名の命を奪った この刀 401 00:43:23,117 --> 00:43:26,117 寒到来の四誓願 402 00:43:29,123 --> 00:43:34,128 せめて 当家の家宝にいたせ 403 00:43:34,128 --> 00:43:54,148 ♬~ 404 00:43:54,148 --> 00:44:09,097 ♬~ 405 00:44:09,097 --> 00:44:12,100 《4日の間 降り積もった雪》 406 00:44:12,100 --> 00:44:18,106 《いま一度 雪崩があれば 岩場の雪を押し流すはず》 407 00:44:18,106 --> 00:44:34,106 ♬~ 408 00:45:35,116 --> 00:45:55,136 ♬~ 409 00:45:55,136 --> 00:46:15,089 ♬~ 410 00:46:15,089 --> 00:46:18,089 ♬~ 411 00:46:24,098 --> 00:46:30,098 大五郎 大五郎! 412 00:46:33,107 --> 00:46:35,107 ちゃん! 413 00:46:37,111 --> 00:46:39,113 ちゃん! 414 00:46:39,113 --> 00:46:59,066 ♬~ 415 00:46:59,066 --> 00:47:19,086 ♬~ 416 00:47:19,086 --> 00:47:23,090 ♬~ 417 00:47:23,090 --> 00:47:27,094 <全て 封建領主の家訓と称し➡ 418 00:47:27,094 --> 00:47:31,098 また 家臣団の心得と称するもの➡ 419 00:47:31,098 --> 00:47:35,102 ただ 権力者が その体制を保持せんがための➡ 420 00:47:35,102 --> 00:47:38,105 方便に ほかならず> 421 00:47:38,105 --> 00:47:41,108 <その愚かしさを 哀れみと見ても➡ 422 00:47:41,108 --> 00:47:46,108 誰が 稲見主膳らのしかばねに むち打つことができえようか> 423 00:47:48,115 --> 00:47:52,119 <あえて 修羅の地獄 冥府魔道の道を選びし➡ 424 00:47:52,119 --> 00:47:56,123 子連れ狼親子の あしたは知らず> 425 00:47:56,123 --> 00:48:08,123 ♬~ 426 00:48:11,072 --> 00:48:16,077 <父 拝一刀の帰りを 待ち続ける 大五郎> 427 00:48:16,077 --> 00:48:19,080 <一刀は 事を終え 我が子の待つ 寺へ急ぐ> 428 00:48:19,080 --> 00:48:23,084 <だが 寺には もう 我が子 大五郎の姿はない> 429 00:48:23,084 --> 00:48:28,089 <大五郎は お尋ね者 松五郎一味と 凶状旅を続けていた> 430 00:48:28,089 --> 00:48:31,092 <そして 一刀は 宿場で 我が子が お尋ね者と共に➡ 431 00:48:31,092 --> 00:48:34,092 捕り方に追われている姿を見た 次回…>