1 00:02:11,118 --> 00:02:31,138 ♬~ 2 00:02:31,138 --> 00:02:51,158 ♬~ 3 00:02:51,158 --> 00:03:11,111 ♬~ 4 00:03:11,111 --> 00:03:31,131 ♬~ 5 00:03:31,131 --> 00:03:41,131 ♬~ 6 00:03:45,145 --> 00:03:47,147 (鐘の音) 7 00:03:47,147 --> 00:03:51,151 (弥門)お豊… (お豊)弥門… 8 00:03:51,151 --> 00:03:54,151 (鐘の音) 9 00:04:00,093 --> 00:04:04,097 (鐘の音) 10 00:04:04,097 --> 00:04:06,097 (弥門)うわっ うっ… 11 00:04:08,101 --> 00:04:11,101 (鐘の音) 12 00:04:18,111 --> 00:04:20,113 (鐘の音) 13 00:04:20,113 --> 00:04:26,119 <九つ すなわち 深夜0時の鐘を合図に➡ 14 00:04:26,119 --> 00:04:32,125 高力道場あるじ 弥門と その妻 お豊の命を絶つ> 15 00:04:32,125 --> 00:04:38,125 <それが 拝一刀の受けた 刺客依頼の条件であった> 16 00:04:47,140 --> 00:04:50,140 <そして 同じ九つ> 17 00:04:55,148 --> 00:04:58,148 (鐘の音) 18 00:05:04,091 --> 00:05:08,091 (鐘の音) 19 00:05:22,109 --> 00:05:24,109 (半吉)おい 御免よ 御免よ 20 00:05:26,113 --> 00:05:28,113 (男性)伝次親分だぜ 21 00:05:41,128 --> 00:05:45,132 (伝次)足元が 乱れねえよう しごきで縛るなんざ➡ 22 00:05:45,132 --> 00:05:48,135 ただの女郎じゃねえな 23 00:05:48,135 --> 00:05:53,140 (伝次)それに この かんざしだ 武家持ちの平打ちだ 24 00:05:53,140 --> 00:05:56,140 とっつぁん (利平ヱ)は… はい 25 00:05:58,078 --> 00:06:01,081 この薄墨の証文は? 26 00:06:01,081 --> 00:06:04,084 (利平ヱ)それが ありませんので 27 00:06:04,084 --> 00:06:08,088 ない? 年季明けで 証文をまいたのかい 28 00:06:08,088 --> 00:06:11,091 いえ はなっから ないんでございますよ 29 00:06:11,091 --> 00:06:15,095 何だと じゃあ 女衒から 買った女じゃねえってのかい 30 00:06:15,095 --> 00:06:17,097 はい 自分の方から➡ 31 00:06:17,097 --> 00:06:20,100 女郎になりたいと 飛び込んできた女でして 32 00:06:20,100 --> 00:06:22,102 (半吉)へえ また 変わった女だな 33 00:06:22,102 --> 00:06:26,106 何か 訳があるとは思ったんですが このとおりの器量よし➡ 34 00:06:26,106 --> 00:06:29,109 まあ 喜んで 一番上等な部屋を➡ 35 00:06:29,109 --> 00:06:32,112 使わせていたような 次第でございます 36 00:06:32,112 --> 00:06:35,115 (伝次) 武家の出じゃねえかと思えるが➡ 37 00:06:35,115 --> 00:06:38,118 身の上話 聞かなかったかい? (利平ヱ)それが全然 38 00:06:38,118 --> 00:06:42,122 必要以外は ほとんど 口を利かない女でしたから 39 00:06:42,122 --> 00:06:45,125 (半吉)だけどよ この器量だ さぞ 売れっ子だったろ 40 00:06:45,125 --> 00:06:47,127 (利平ヱ)そりゃあもう➡ 41 00:06:47,127 --> 00:06:51,131 銀 37もんめで お茶をひく夜は 一晩もありませんでしたから 42 00:06:51,131 --> 00:06:55,135 女の取り分は? (利平ヱ)ええ… 4分の割で➡ 43 00:06:55,135 --> 00:06:59,072 その他にも なじみ客からの 心付けも 少なくなかったようで 44 00:06:59,072 --> 00:07:03,076 へえ 大した稼ぎだな 45 00:07:03,076 --> 00:07:07,080 貢いでいた男とか 仕送りしていた親兄弟は? 46 00:07:07,080 --> 00:07:09,082 (利平ヱ)ございません➡ 47 00:07:09,082 --> 00:07:12,085 うちの抱えっ子が 稼いだ金をどうしてるか➡ 48 00:07:12,085 --> 00:07:16,089 商売柄 ちゃんと 見届けておりますんで 49 00:07:16,089 --> 00:07:18,091 (伝次)じゃあ この薄墨は? 50 00:07:18,091 --> 00:07:23,096 勤めた月日から数えると まず 500両は 堅いはずですよ 51 00:07:23,096 --> 00:07:26,099 (半吉)5… 500両!? 52 00:07:26,099 --> 00:07:28,101 その金 とっつぁんが預かってんのかい? 53 00:07:28,101 --> 00:07:33,101 (利平ヱ) いいえ この部屋のどっかに… 54 00:07:35,108 --> 00:07:37,108 半吉 55 00:07:42,115 --> 00:07:44,117 (門弟)どうなってるんだ (門弟)うるさい 56 00:07:44,117 --> 00:07:48,121 (門弟)どうした おい (田代)うろたえるな! 57 00:07:48,121 --> 00:07:51,124 (玄馬)なんてざまだ 58 00:07:51,124 --> 00:07:55,128 我ら 高力三兄弟の 長男ともあろう者が➡ 59 00:07:55,128 --> 00:07:58,128 兄者! 弥門兄者! 60 00:08:01,067 --> 00:08:05,071 (弾正) 刺客は あの格天井をずらして➡ 61 00:08:05,071 --> 00:08:07,071 得物を飛ばした 62 00:08:10,076 --> 00:08:12,078 (弾正)いかに 弥門兄者とて➡ 63 00:08:12,078 --> 00:08:16,082 この状態では かわすこともなるまい 64 00:08:16,082 --> 00:08:22,088 ふがいねえ 俺ならば たとえ まぐわいの最中であろうと 65 00:08:22,088 --> 00:08:27,093 (弾正)鎮まれ 傷痕から見て➡ 66 00:08:27,093 --> 00:08:31,097 得物は 大そりほうし状の 切っ先を持つ武器 67 00:08:31,097 --> 00:08:33,099 (弾正)恐らく 長巻だ 68 00:08:33,099 --> 00:08:37,103 (玄馬)長巻… なぎなたか 69 00:08:37,103 --> 00:08:42,108 それを あの角度から投げ下ろして 2人を刺し貫く 70 00:08:42,108 --> 00:08:47,113 切っ先が流れるだけに よほどの手練がなくては かなわぬ 71 00:08:47,113 --> 00:08:50,116 くそ たたき斬ってやる 72 00:08:50,116 --> 00:08:53,119 得物は なぎなた それを目当てに捜せばいいんだな 73 00:08:53,119 --> 00:08:55,119 (弾正)待て! 74 00:08:57,057 --> 00:09:03,063 下手人の追及よりも もっと 急を要することがある 75 00:09:03,063 --> 00:09:06,066 (玄馬)何だそりゃ 弾正兄者 76 00:09:06,066 --> 00:09:09,069 分からんのか 玄馬 77 00:09:09,069 --> 00:09:11,071 弥門兄者の死 78 00:09:11,071 --> 00:09:15,071 高力道場の資金源は まさに 絶たれんとしておるのだぞ 79 00:09:17,077 --> 00:09:23,077 急きょ 手を打たねばならぬ お豊殿の遺髪など持参してな 80 00:09:25,085 --> 00:09:29,089 しかし この石蕗の花 81 00:09:29,089 --> 00:09:45,105 ♬~ 82 00:09:45,105 --> 00:09:50,110 (伝次)武家育ちの女が 我と我が身を苦界に沈め➡ 83 00:09:50,110 --> 00:09:55,115 あげくの果てに 自害して 弔う者もなく埋められる 84 00:09:55,115 --> 00:10:00,053 しめっぽい話でござんすね (覚明)その身寄りの代わりに➡ 85 00:10:00,053 --> 00:10:03,056 わざわざ こうして供養に来るとは➡ 86 00:10:03,056 --> 00:10:08,061 さすがに 人情に厚い伝次親分 いや 奇特なことじゃのう 87 00:10:08,061 --> 00:10:13,066 いや 人情だけで 来たんじゃござんせん➡ 88 00:10:13,066 --> 00:10:16,069 この薄墨の自害には➡ 89 00:10:16,069 --> 00:10:19,072 どうも ふに落ちねえことが ありますもんで 90 00:10:19,072 --> 00:10:21,074 (覚明)ほほう それは? 91 00:10:21,074 --> 00:10:24,077 (半吉)女郎屋の主人や ほうばいたちの話じゃ➡ 92 00:10:24,077 --> 00:10:27,080 この薄墨は 500両ほどの金を ため込んでたってんでさ 93 00:10:27,080 --> 00:10:32,085 500両 それはまた 大金じゃのう 94 00:10:32,085 --> 00:10:35,088 それが どこを捜しても見つからねえ 95 00:10:35,088 --> 00:10:39,092 死ぬ前に 何に使ったのか➡ 96 00:10:39,092 --> 00:10:44,092 それとも 誰かに盗まれたのか 97 00:10:46,099 --> 00:10:52,099 (読経) 98 00:10:57,043 --> 00:11:15,061 ♬~ 99 00:11:15,061 --> 00:11:18,061 (薄墨)《ああっ》 100 00:11:21,067 --> 00:11:26,072 (薄墨)《お前さん…》 101 00:11:26,072 --> 00:11:28,074 (薄墨)《お豊さん ああっ》 102 00:11:28,074 --> 00:11:33,074 (お豊)《アハハ…》 103 00:11:43,089 --> 00:11:47,089 《お澄…》 104 00:12:10,116 --> 00:12:14,120 (薄墨)《命を絶っていただきたい 相手とは➡ 105 00:12:14,120 --> 00:12:21,127 高力道場あるじ 弥門殿と その御妻女 お豊様》 106 00:12:21,127 --> 00:12:24,130 (一刀)《訳は?》 107 00:12:24,130 --> 00:12:26,132 (薄墨)《高力道場は➡ 108 00:12:26,132 --> 00:12:30,136 表向きは 武術指南の看板を 掲げているものの➡ 109 00:12:30,136 --> 00:12:34,140 その実 武家 町家の別なく➡ 110 00:12:34,140 --> 00:12:39,145 情け容赦なく それを 取り立てているのでございます》 111 00:12:39,145 --> 00:12:41,147 《借りたのか?》 112 00:12:41,147 --> 00:12:46,152 (薄墨)《病身の夫を抱えて 難渋しておりましたところ➡ 113 00:12:46,152 --> 00:12:51,157 お豊なる女に うまく言われて➡ 114 00:12:51,157 --> 00:12:55,161 つい ずるずると 気が付いたときには➡ 115 00:12:55,161 --> 00:13:02,101 利息が 利息を生み 身動きがならず➡ 116 00:13:02,101 --> 00:13:07,106 そこへ 道場主の弥門が 返せぬのなら身を売れ➡ 117 00:13:07,106 --> 00:13:11,110 踏み切りがつかねば つけさせてやると》➡ 118 00:13:11,110 --> 00:13:14,113 《その日から 私は➡ 119 00:13:14,113 --> 00:13:18,113 復しゅうだけを念じて 生きてきたのでございます》 120 00:13:20,119 --> 00:13:26,125 (薄墨)《どうか 明晩 九つの鐘を合図に》 121 00:13:26,125 --> 00:13:28,125 《お願いでございます》 122 00:13:30,129 --> 00:13:32,129 《承知》 123 00:13:39,138 --> 00:13:44,138 (読経) 124 00:14:01,094 --> 00:14:03,096 半吉 (半吉)へい 125 00:14:03,096 --> 00:14:08,101 確か 薄墨の客で 子供連れの 浪人があったと聞いたな 126 00:14:08,101 --> 00:14:11,104 へい 確か 1日前の客でした 127 00:14:11,104 --> 00:14:15,104 ガキ連れで 女郎買いとは 酔狂なやつもいたもんだ 128 00:14:19,112 --> 00:14:22,115 (伝次)御浪人さん!➡ 129 00:14:22,115 --> 00:14:25,115 今 ここから回向してやしたね 130 00:14:27,120 --> 00:14:30,123 (伝次)薄墨 御存じなんで? 131 00:14:30,123 --> 00:14:33,126 (半吉)親分!➡ 132 00:14:33,126 --> 00:14:36,129 きっとそうだ 薄墨の金 盗んだのは この男だ 133 00:14:36,129 --> 00:14:40,133 (伝次)いや ぬすっとなら わざわざ 回向には来めえ 134 00:14:40,133 --> 00:14:44,137 (半吉)じゃあ どうして (伝次)そいつを知りてえんだ➡ 135 00:14:44,137 --> 00:14:47,137 訳 話していただきましょうか 136 00:14:51,144 --> 00:14:53,144 お待ちなせえ 137 00:14:57,083 --> 00:14:59,083 待て! 138 00:15:04,090 --> 00:15:09,090 (半吉)伝次親分の 投げ十手をかわすとは あの浪人… 139 00:15:14,100 --> 00:15:19,105 御浪人さん あっしはね くせえとにらんだら➡ 140 00:15:19,105 --> 00:15:22,108 とことん 突き詰めなきゃ 気が済まねえたちで➡ 141 00:15:22,108 --> 00:15:27,113 お縄にかけても お聞きいたしやすぜ! 142 00:15:27,113 --> 00:15:42,113 ♬~ 143 00:15:51,137 --> 00:16:11,090 ♬~ 144 00:16:11,090 --> 00:16:15,090 ♬~ 145 00:16:23,102 --> 00:16:25,104 (民部)お豊が殺されたと? 146 00:16:25,104 --> 00:16:29,108 (弾正)申し訳ございませぬ 兄 弥門ともども➡ 147 00:16:29,108 --> 00:16:33,108 刺客の手にかかって お果てなされました 148 00:16:36,115 --> 00:16:38,117 これは 遺髪にございます 149 00:16:38,117 --> 00:16:43,122 (民部)それだけの物を渡すために わざわざ この屋敷に参ったのか 150 00:16:43,122 --> 00:16:48,122 わしと その方らとの関わりは 決して 世間に悟られてはならぬ 151 00:16:50,129 --> 00:16:52,131 かねがね 固く申しつけてあることを➡ 152 00:16:52,131 --> 00:16:56,135 よもや 忘れはすまい 153 00:16:56,135 --> 00:16:58,070 (弾正)忘れはいたしませぬ➡ 154 00:16:58,070 --> 00:17:02,074 なれど お豊様は 民部様の 実の娘御ゆえ➡ 155 00:17:02,074 --> 00:17:07,079 せめて お形見をと (民部)フッ いらざることよ 156 00:17:07,079 --> 00:17:12,084 お豊はのう 人も知らぬ しょう腹ゆえにこそ➡ 157 00:17:12,084 --> 00:17:14,086 事業をつなぐ道具として➡ 158 00:17:14,086 --> 00:17:18,090 その方らの兄 弥門と めあわせたのだ 159 00:17:18,090 --> 00:17:21,093 事業が大事と仰せでございますか 160 00:17:21,093 --> 00:17:24,096 (民部)弥門は 目端の利く男➡ 161 00:17:24,096 --> 00:17:30,102 わしの隠れた事業をやるには うってつけの人物だった➡ 162 00:17:30,102 --> 00:17:34,106 お豊の死より 弥門を失うたことの方が➡ 163 00:17:34,106 --> 00:17:36,106 わしには 痛い 164 00:17:38,110 --> 00:17:44,116 (弾正)なれば 私どもも 参上いたした真意を申し上げます 165 00:17:44,116 --> 00:17:48,116 (弾正)何とぞ 兄 弥門に代わって これまでの仕事を… 166 00:17:50,122 --> 00:17:53,125 続けたいと申すのか (弾正)はい 167 00:17:53,125 --> 00:17:56,125 よし 聞こう 168 00:17:58,064 --> 00:18:02,068 (弾正)当節 武芸指南の表芸だけで 多数の門弟どもを➡ 169 00:18:02,068 --> 00:18:05,071 養っていけるものでは ございません➡ 170 00:18:05,071 --> 00:18:09,075 民部様より 資金を仰いで 人に貸し付け➡ 171 00:18:09,075 --> 00:18:12,078 その取り立てに従事する➡ 172 00:18:12,078 --> 00:18:18,084 この仕事が途絶えれば 道場は 明日にでも解散でございます 173 00:18:18,084 --> 00:18:24,090 わしが流す資金の出所は 存じていようのう 174 00:18:24,090 --> 00:18:26,092 亡き兄より うすうすは 175 00:18:26,092 --> 00:18:30,096 (民部)御側御用人として やりくりが利く公金 176 00:18:30,096 --> 00:18:35,101 年間 1万両近い浮き貸しが可能だ 177 00:18:35,101 --> 00:18:38,104 1万両 (玄馬)1万両!? 178 00:18:38,104 --> 00:18:42,108 世間に漏れては その方らも 一蓮托生 179 00:18:42,108 --> 00:18:47,113 たとえ 腹心の門弟といえども 漏らしてはならぬぞ 180 00:18:47,113 --> 00:18:49,115 (弾正)はっ 誓って 181 00:18:49,115 --> 00:18:55,121 それを誓うならば 今までどおり 資金を流して遣わそう 182 00:18:55,121 --> 00:18:58,057 はっ 183 00:18:58,057 --> 00:19:01,057 玄馬 金打を (玄馬)はっ 184 00:19:14,073 --> 00:19:16,075 (上坂)呼んだのは 他でもない 185 00:19:16,075 --> 00:19:22,081 昨夜 高力道場のあるじ 弥門殿と その御妻女が 何者かに殺害された 186 00:19:22,081 --> 00:19:25,084 (伝次)えっ? あの金貸し道場の 187 00:19:25,084 --> 00:19:28,087 (上坂)高力道場は 金を貸し付けた連中を➡ 188 00:19:28,087 --> 00:19:31,090 片っ端から 締め上げるつもりらしい 189 00:19:31,090 --> 00:19:34,093 独自の詮議を行うとの 届け出があった 190 00:19:34,093 --> 00:19:36,095 (伝次)あの連中にやらせたら➡ 191 00:19:36,095 --> 00:19:39,098 どんな無茶をするか 分かりやせん➡ 192 00:19:39,098 --> 00:19:42,101 町道場で起きた殺しなら➡ 193 00:19:42,101 --> 00:19:46,105 町奉行筋で調べるのが 筋でござんしょう 194 00:19:46,105 --> 00:19:49,108 (上坂)それはそうだが➡ 195 00:19:49,108 --> 00:19:54,113 この一件は 高力道場に任せるようにとの➡ 196 00:19:54,113 --> 00:19:56,115 上の方からの指示があったのだ 197 00:19:56,115 --> 00:20:00,052 (伝次)「上の方」? そりゃ どういうことです 198 00:20:00,052 --> 00:20:03,052 それは わしにも分からん 199 00:20:05,057 --> 00:20:09,061 半吉 いつも達者で何よりじゃな 200 00:20:09,061 --> 00:20:11,061 (半吉)はい (上坂)ハハハッ 201 00:20:13,065 --> 00:20:17,065 伝次 何を考えておる 202 00:20:20,072 --> 00:20:25,077 (伝次)町道場夫婦が殺されたのは ゆうべの何時です? 203 00:20:25,077 --> 00:20:29,081 推定だが 九つ時と聞いておる 204 00:20:29,081 --> 00:20:34,086 九つ!? (上坂)何か心当たりでもあるのか 205 00:20:34,086 --> 00:20:37,086 (伝次)いや まだ何とも 206 00:20:41,093 --> 00:20:46,098 しかし 上坂様 こっちの手で 下手人を挙げりゃ➡ 207 00:20:46,098 --> 00:20:49,098 高力道場も 文句は言えますまい 208 00:20:57,043 --> 00:21:02,048 親分 九つっていえば 薄墨の自害も 209 00:21:02,048 --> 00:21:06,052 血のりの具合から推して おおよそ そのころだ 210 00:21:06,052 --> 00:21:09,055 同じ時刻に 殺しと自害 211 00:21:09,055 --> 00:21:13,059 2つのヤマは 何か関わりがあんでしょうかね 212 00:21:13,059 --> 00:21:18,064 殺しの現場を当たりゃ きっと 何か 浮かんでくる 213 00:21:18,064 --> 00:21:22,068 えっ? じゃあ 乗り込むんでい いよいよ 214 00:21:22,068 --> 00:21:25,071 (門弟)そりゃ! (女性の叫び声) 215 00:21:25,071 --> 00:21:28,074 (門弟)そりゃ そりゃ (男性)うっ… 216 00:21:28,074 --> 00:21:32,078 (門弟)おら ふざけんなよ (男性)お助けを! 217 00:21:32,078 --> 00:21:35,078 (男性)助けてください (女性の叫び声) 218 00:21:38,084 --> 00:21:41,084 (玄馬)こやつが 一番 しぶといやつか 219 00:21:45,091 --> 00:21:49,095 (玄馬)さあ言え! 刺客を雇ったのは どこのどいつだ 220 00:21:49,095 --> 00:21:51,097 知らねえ… 221 00:21:51,097 --> 00:21:53,097 言わんか! 222 00:22:03,109 --> 00:22:08,114 (弾正)お前たちは 泣きついて 金を借りておきながら➡ 223 00:22:08,114 --> 00:22:12,114 寄ると触ると 当道場の 悪口ばかり申しているやつらだ! 224 00:22:14,120 --> 00:22:19,125 誰が刺客を雇ったか 互いに 見当がつくはずであろう 225 00:22:19,125 --> 00:22:24,130 貴様なら知っておるだろう 皆も そう言っておるわ! 226 00:22:24,130 --> 00:22:28,130 (男性)知らねえ… (玄馬)ええい! 227 00:22:32,138 --> 00:22:34,138 伝次と申しやす 228 00:22:36,142 --> 00:22:39,142 何だ 岡っ引きか? 229 00:22:41,147 --> 00:22:44,150 殺しの下手人を捜すのに➡ 230 00:22:44,150 --> 00:22:47,153 こういう やり方は いただけませんね 231 00:22:47,153 --> 00:22:51,157 (玄馬)おのれ いらざる口出しだ! 232 00:22:51,157 --> 00:22:54,157 (伝次)とっつぁん 大丈夫かい さあ… 233 00:22:59,098 --> 00:23:03,102 (伝次)要は 殺しの下手人を 突き止めることでござんしょう➡ 234 00:23:03,102 --> 00:23:08,107 だったら 餅は 餅屋 あっしに 任しておくんなせい 235 00:23:08,107 --> 00:23:11,110 突き止めてみせるというのか (伝次)へい 236 00:23:11,110 --> 00:23:17,116 現場の模様を 詳しく話していただけりゃ 237 00:23:17,116 --> 00:23:22,121 お前が 腕のいい岡っ引きだという うわさは聞いておる 238 00:23:22,121 --> 00:23:26,121 よし 現場を見せてやろう 239 00:23:35,134 --> 00:23:40,139 (伝次)さあ みんな 帰んな (一同)へい 240 00:23:40,139 --> 00:23:43,139 おら もたもたすんじゃねえよ! 241 00:23:48,147 --> 00:24:03,095 ♬~ 242 00:24:03,095 --> 00:24:07,095 どうだ 手がかりはあるか? 243 00:24:13,105 --> 00:24:17,109 得物は 確か 長巻でござんしたね 244 00:24:17,109 --> 00:24:20,112 傷痕から見て 間違いはない 245 00:24:20,112 --> 00:24:33,125 ♬~ 246 00:24:33,125 --> 00:24:35,127 この かんざしは? 247 00:24:35,127 --> 00:24:37,127 殺された姉のだ 248 00:24:47,139 --> 00:24:49,141 (伝次)同じだ 249 00:24:49,141 --> 00:24:53,145 (弾正)その かんざし どうかしたのか 250 00:24:53,145 --> 00:24:55,147 見たことがあるような 気がするもんで 251 00:24:55,147 --> 00:24:57,082 これは どちらで お求めになりましたか 252 00:24:57,082 --> 00:25:02,087 知らん 嫁入りのときに 持ってきた物だろう 253 00:25:02,087 --> 00:25:05,090 お里は どちらです 254 00:25:05,090 --> 00:25:09,090 貴様 何の詮索をしとるんだ 255 00:25:13,098 --> 00:25:17,102 下手人を追及するというから 見せてやったのだ 256 00:25:17,102 --> 00:25:20,102 見当はついたのか (伝次)つきました 257 00:25:24,109 --> 00:25:42,127 ♬~ 258 00:25:42,127 --> 00:25:44,129 (大五郎)ごちそうさま 259 00:25:44,129 --> 00:25:47,132 (源三)アキ 人様を そう じろじろ見るもんじゃないよ 260 00:25:47,132 --> 00:25:50,132 (源三)熱いお茶どうぞ 261 00:25:57,076 --> 00:26:00,076 かわいい 坊様やな 262 00:26:07,086 --> 00:26:10,089 (アキ)遊ぼう 遊ぼう 263 00:26:10,089 --> 00:26:30,109 ♬~ 264 00:26:30,109 --> 00:26:37,116 ♬~ 265 00:26:37,116 --> 00:26:40,119 (半吉)親分 ガキ連れの浪人を 捜してるんですね 266 00:26:40,119 --> 00:26:44,119 町へ出るのは この道しかねえ 267 00:26:46,125 --> 00:26:50,129 (大五郎・アキ)アハハ… 268 00:26:50,129 --> 00:26:52,129 あの子供は? 269 00:26:58,070 --> 00:27:01,073 (半吉)あ… 危ねえ!➡ 270 00:27:01,073 --> 00:27:04,076 あっ! 271 00:27:04,076 --> 00:27:07,079 長巻 隠し道具だ 272 00:27:07,079 --> 00:27:10,079 離せ! (玄馬)何だ このガキは 273 00:27:12,084 --> 00:27:14,084 (伝次)あの浪人の子でさ 274 00:27:17,089 --> 00:27:20,092 (伝次)この長巻が 動かぬ証拠➡ 275 00:27:20,092 --> 00:27:23,092 下手人は この浪人に 間違いございません 276 00:27:27,099 --> 00:27:31,103 俺の目に 狂いはねえはずだ➡ 277 00:27:31,103 --> 00:27:33,103 名乗ってもらおうか 278 00:27:37,109 --> 00:27:41,109 刺客 子連れ狼 279 00:27:46,118 --> 00:27:48,120 (玄馬)やれ! 280 00:27:48,120 --> 00:28:08,073 ♬~ 281 00:28:08,073 --> 00:28:17,082 ♬~ 282 00:28:17,082 --> 00:28:20,085 (玄馬)ええい だらしがねえ どけ! 283 00:28:20,085 --> 00:28:23,085 高力弥門の弟 玄馬だ 284 00:28:28,093 --> 00:28:34,093 (玄馬)兄者夫婦の敵 死ね! 285 00:29:02,060 --> 00:29:06,064 (源三)アキ! アキ! 286 00:29:06,064 --> 00:29:24,082 ♬~ 287 00:29:24,082 --> 00:29:30,088 (伝次)半吉 やつらが どう出るか 見張ってろ➡ 288 00:29:30,088 --> 00:29:32,090 俺も 十手を預かってる岡っ引きだ➡ 289 00:29:32,090 --> 00:29:36,094 殺しの下手人を 黙って見過ごすわけにはいかねえ 290 00:29:36,094 --> 00:29:42,100 十手持ちならば 高力道場の あくどさを 知らぬはずはあるまい 291 00:29:42,100 --> 00:29:45,103 察するところ 高力道場には➡ 292 00:29:45,103 --> 00:29:50,108 役人を封じる後ろ盾があるとみた 293 00:29:50,108 --> 00:29:52,110 いつまでも 封じられてるつもりはねえ 294 00:29:52,110 --> 00:29:58,050 この件をきっかけに 必ず やつらの後ろ盾を暴いてやる 295 00:29:58,050 --> 00:30:00,052 手がかりは? 296 00:30:00,052 --> 00:30:02,052 手がかりは ここにある 297 00:30:04,056 --> 00:30:08,060 物も作りも そっくりな 平打ちの かんざし 298 00:30:08,060 --> 00:30:15,067 一本は 薄墨 もう一本は 弥門の妻 お豊のだ 299 00:30:15,067 --> 00:30:22,074 殺しの依頼人と その被害者が 同じかんざし 300 00:30:22,074 --> 00:30:25,077 薄墨は 何か言ってたかい?➡ 301 00:30:25,077 --> 00:30:31,077 そうかい それじゃ これ以上 お前さんに聞くことはねえ 302 00:30:34,086 --> 00:30:38,090 神妙にしろい 御用だ! 303 00:30:38,090 --> 00:30:57,042 ♬~ 304 00:30:57,042 --> 00:30:59,044 ♬~ 305 00:30:59,044 --> 00:31:03,048 ≪(アキ)嫌! 離して! 306 00:31:03,048 --> 00:31:09,048 (源三)アキ! アキ アキ… (アキ)父ちゃん! 怖いよ! 307 00:31:12,057 --> 00:31:15,057 (半吉)親分 飯屋のおやじが! 308 00:31:26,071 --> 00:31:28,073 (源三)アキだけは 返してください ア… アキ! 309 00:31:28,073 --> 00:31:32,077 (アキ)お父ちゃん お父ちゃん! (源三)私じゃない 私じゃない➡ 310 00:31:32,077 --> 00:31:37,082 私じゃない 刺客を雇ったなんて とんでもない ぬれぎぬです➡ 311 00:31:37,082 --> 00:31:40,082 月々 返してるじゃありませんか 312 00:31:46,091 --> 00:31:50,095 (田代)あの男が 刺客の依頼人とは思えませんな 313 00:31:50,095 --> 00:31:53,098 (田代)第一 それほどの金を 持っているはずがない 314 00:31:53,098 --> 00:31:56,101 私も あの男が依頼人とは思っておらん 315 00:31:56,101 --> 00:32:01,101 (田代)では なぜ監禁を? (弾正)刺客を呼び戻すためだ 316 00:32:04,109 --> 00:32:06,111 (弾正) うわさによると 子連れ狼とは➡ 317 00:32:06,111 --> 00:32:12,117 元 公儀介しゃく人 拝一刀 (アキ)お父ちゃんを離せ! 318 00:32:12,117 --> 00:32:15,120 己の仕業ゆえに 関わりのない町人が➡ 319 00:32:15,120 --> 00:32:20,125 痛めつけられるとすれば 必ず 戻ってくるに相違ない 320 00:32:20,125 --> 00:32:24,129 (田代) 戻ってきたところを討ち取ろうと 321 00:32:24,129 --> 00:32:30,135 もちろんだ 兄 弥門と 弟 玄馬の命を奪った憎いやつ 322 00:32:30,135 --> 00:32:32,135 生かしてはおけん 323 00:32:34,139 --> 00:32:38,143 ≪(アキ) お父ちゃん! お父ちゃん離せ! 324 00:32:38,143 --> 00:32:43,148 (源三)アキ! アキ! ≪(アキ)お父ちゃん! 325 00:32:43,148 --> 00:32:45,150 (半吉)親分!➡ 326 00:32:45,150 --> 00:32:49,154 飯屋の源三は 高力道場で なぶり殺しにされるんじゃ 327 00:32:49,154 --> 00:32:53,158 (伝次)いや 道場の連中も➡ 328 00:32:53,158 --> 00:32:55,160 源三が 刺客の依頼人とは 思っちゃいねえ 329 00:32:55,160 --> 00:32:57,095 (半吉)でも そんなうわさが 町中に広まってますぜ 330 00:32:57,095 --> 00:33:02,100 (伝次)道場が 流してるんだ 子連れ狼を呼び戻すためにな 331 00:33:02,100 --> 00:33:06,104 あ… そうか 親分は 行かなくていいんですかい 332 00:33:06,104 --> 00:33:09,107 いや 俺は ちょっと 調べなきゃなんねえことがある 333 00:33:09,107 --> 00:33:15,113 高力道場の妻女 お豊の素性をな➡ 334 00:33:15,113 --> 00:33:18,116 道場主が 妻を迎えれば➡ 335 00:33:18,116 --> 00:33:21,116 この代官所に 届け出があるはずでござんしょう 336 00:33:24,122 --> 00:33:28,126 「高力道場あるじ 弥門 妻 とよ」 337 00:33:28,126 --> 00:33:33,131 「御用達商人 大黒屋清兵ヱ 養女」 338 00:33:33,131 --> 00:33:38,136 (清兵ヱ)養女といいましても 実は めかけの連れ子でしてな➡ 339 00:33:38,136 --> 00:33:43,141 本当の父親は 私も 知らないんですよ➡ 340 00:33:43,141 --> 00:33:46,144 母親は はるという女でしたが➡ 341 00:33:46,144 --> 00:33:52,144 どういうつもりか 突然 髪を切って 仏門に 342 00:33:54,152 --> 00:33:59,090 (春光)お豊は 確かに 私の娘でございます 343 00:33:59,090 --> 00:34:04,095 その お豊さんの父親は? 344 00:34:04,095 --> 00:34:07,098 (春光)申し上げられません➡ 345 00:34:07,098 --> 00:34:12,098 決して人には言わぬと 固く約束を 346 00:34:18,109 --> 00:34:20,109 (春光)これは… 347 00:34:25,116 --> 00:34:29,120 (伝次)心当たりはござんすね (春光)はい 348 00:34:29,120 --> 00:34:33,124 私が 2人の娘に 与えた物でございます 349 00:34:33,124 --> 00:34:37,128 (伝次)それじゃ お豊さんの他にも 娘さんが? 350 00:34:37,128 --> 00:34:42,133 はい お澄という妹がございます 351 00:34:42,133 --> 00:34:44,133 「お澄」 352 00:34:46,137 --> 00:34:49,140 「妹」 353 00:34:49,140 --> 00:34:54,145 訳あって 2年ほど前から行方が知れず➡ 354 00:34:54,145 --> 00:34:58,083 私も 心を痛めておりましたが➡ 355 00:34:58,083 --> 00:35:04,083 親分さん お澄の居所を御存じなのですね 356 00:35:06,091 --> 00:35:09,094 あの子に 私も 是非 会いとうございます 357 00:35:09,094 --> 00:35:12,094 御存じならば お教えくださいまし 358 00:35:14,099 --> 00:35:18,103 あっしの知ってる女が もし お澄だとしたら➡ 359 00:35:18,103 --> 00:35:21,106 ゆうべ 自害しました 360 00:35:21,106 --> 00:35:24,109 えっ? 自害を!? 361 00:35:24,109 --> 00:35:29,114 同じころ お豊さんも 刺客の手にかかって 殺されやした 362 00:35:29,114 --> 00:35:32,117 刺客の… 363 00:35:32,117 --> 00:35:39,124 親分さん もしや その刺客は お澄が 差し向けたのでは 364 00:35:39,124 --> 00:35:42,124 差し向ける いわれでも あるんでござんすか? 365 00:35:44,129 --> 00:35:50,135 妹が 刺客を雇って姉夫婦を殺す そんなことが 366 00:35:50,135 --> 00:35:53,138 お豊と お澄は 互いに➡ 367 00:35:53,138 --> 00:35:56,138 きょうだいだということを 知りません 368 00:35:59,077 --> 00:36:03,081 全ては 親の➡ 369 00:36:03,081 --> 00:36:09,081 親の責任でございます 370 00:36:13,091 --> 00:36:16,094 (春光)親の… 371 00:36:16,094 --> 00:36:20,094 (春光の泣き声) 372 00:36:22,100 --> 00:36:28,106 (民部)子連れ狼 元 公儀介しゃく人 拝一刀 373 00:36:28,106 --> 00:36:34,106 すると 相手は 恐るべき手だれ お前に倒せるか? 374 00:36:36,114 --> 00:36:38,116 お任せください 375 00:36:38,116 --> 00:36:44,122 道場に追い込んでしまえば 秘策は こちらに 376 00:36:44,122 --> 00:36:48,126 しかし 殿➡ 377 00:36:48,126 --> 00:36:52,130 この謎だけは 今もって 私にも解けませぬ 378 00:36:52,130 --> 00:36:57,068 何だ それは (弾正)石蕗の花 または つわぶき 379 00:36:57,068 --> 00:37:02,073 これが なぜ お豊殿の死体にあったのか 380 00:37:02,073 --> 00:37:06,077 世間体をはばかり これだけは 秘密にいたしておきました 381 00:37:06,077 --> 00:37:09,080 もうよい そんな詮議立ては➡ 382 00:37:09,080 --> 00:37:13,080 それより 子連れ狼を倒すことだ 383 00:37:16,087 --> 00:37:21,092 (アキ)父ちゃん 父ちゃん 384 00:37:21,092 --> 00:37:26,097 (半吉)アキちゃん こっちおいで 早くおいで 早く アキちゃん 385 00:37:26,097 --> 00:37:28,097 (男性)来るんだよ (半吉)こっちだ こっちだ 386 00:37:34,105 --> 00:37:36,105 おいで 387 00:37:48,119 --> 00:37:50,121 (田代)おおかみの子だ 388 00:37:50,121 --> 00:37:54,125 (半吉)早く… アキちゃん (男性)来るぞ 早く 389 00:37:54,125 --> 00:37:56,125 (男性たち)わあっ! 390 00:37:58,063 --> 00:38:01,066 (男性)連れてけ! 391 00:38:01,066 --> 00:38:15,080 ♬~ 392 00:38:15,080 --> 00:38:17,082 人質は どこだ 393 00:38:17,082 --> 00:38:19,082 土蔵に 394 00:38:25,090 --> 00:38:27,090 (門弟)やったぞ! 395 00:38:29,094 --> 00:38:31,096 (門弟)おっ! 396 00:38:31,096 --> 00:38:51,116 ♬~ 397 00:38:51,116 --> 00:39:11,069 ♬~ 398 00:39:11,069 --> 00:39:31,089 ♬~ 399 00:39:31,089 --> 00:39:51,109 ♬~ 400 00:39:51,109 --> 00:40:11,062 ♬~ 401 00:40:11,062 --> 00:40:13,062 ♬~ 402 00:40:19,070 --> 00:40:22,073 (男性)どこでも ありそうな所は 証文 早く捜せ! 403 00:40:22,073 --> 00:40:24,073 (男性)高力道場が潰れたぞ! 404 00:40:29,080 --> 00:40:32,083 (男性)証文を捜せ! (男性)ここだ こん中にいるんだぞ 405 00:40:32,083 --> 00:40:39,090 (男性)ああ こっちだ こっちだ! (アキ)お父ちゃん お父ちゃん…➡ 406 00:40:39,090 --> 00:40:42,093 お父ちゃん お父ちゃん (源三)アキ アキ… 407 00:40:42,093 --> 00:40:44,095 (男性)早く出るんだ (男性)おい 証文を捜せ!➡ 408 00:40:44,095 --> 00:40:48,095 証文を捜せ 証文を捜すんだ 証文を捜せ! 409 00:40:50,101 --> 00:40:53,104 (アキ)お父ちゃん (源三)ああ… アキ 410 00:40:53,104 --> 00:40:56,104 お父ちゃん (源三)アキ… 411 00:40:59,043 --> 00:41:03,047 (伝次)2つの かんざしの謎 解けましたぜ 412 00:41:03,047 --> 00:41:06,050 姉と妹 413 00:41:06,050 --> 00:41:11,050 妹が 刺客を雇って 姉夫婦を殺したんでさ 414 00:41:13,057 --> 00:41:18,062 2人とも さる大物のしょう腹でね➡ 415 00:41:18,062 --> 00:41:22,062 妹のお澄は 産まれて間もなく 里子に出されちまった 416 00:41:24,068 --> 00:41:27,071 ひでえ父親でしてね➡ 417 00:41:27,071 --> 00:41:30,074 やがて その めかけにも飽きて➡ 418 00:41:30,074 --> 00:41:34,078 きょうだい 2人とも 出入りの商人に押しつけちまった 419 00:41:34,078 --> 00:41:38,082 その姉娘が 高力道場に嫁に行った訳は? 420 00:41:38,082 --> 00:41:42,086 父親の 金もうけの道具に使ったんでさ 421 00:41:42,086 --> 00:41:44,088 世間に知れてねえ めかけ腹ゆえ➡ 422 00:41:44,088 --> 00:41:48,092 秘密を保つには 好都合だったんでしょうな 423 00:41:48,092 --> 00:41:52,096 薄墨は お豊を姉と知らず? 424 00:41:52,096 --> 00:41:54,098 もちろん 知っちゃいませんでした 425 00:41:54,098 --> 00:42:01,105 そのころ お澄は 病身の夫を抱えて 苦労していた 426 00:42:01,105 --> 00:42:06,110 お豊が お澄を実の妹と知らず 何をしたか➡ 427 00:42:06,110 --> 00:42:08,110 薄墨から聞いたんでしょう? 428 00:42:11,115 --> 00:42:16,120 業の深さに恐れて 尼になった母親は➡ 429 00:42:16,120 --> 00:42:20,124 きょうだい2人が 死んだと聞いて➡ 430 00:42:20,124 --> 00:42:23,124 とうとう 父親の名前を言いましたぜ 431 00:42:25,129 --> 00:42:30,134 娘を利用して 高力道場と縁を結び➡ 432 00:42:30,134 --> 00:42:34,138 公金を浮き貸しして 私腹を肥やしていた父親➡ 433 00:42:34,138 --> 00:42:39,138 御側御用人 松波民部 434 00:42:51,155 --> 00:42:57,155 ここに証文さえあれば 何も 心配することはないではないか 435 00:42:59,097 --> 00:43:01,099 元気を出せ 弾正 436 00:43:01,099 --> 00:43:05,103 金貸しをやる以上 今夜のような暴動に遭うのは➡ 437 00:43:05,103 --> 00:43:07,105 覚悟の上であろうが 438 00:43:07,105 --> 00:43:11,109 (弾正)しかし 子連れ狼のようなやつが現れては 439 00:43:11,109 --> 00:43:16,114 そのような化け物 めったに現れるものではないわ 440 00:43:16,114 --> 00:43:18,116 しかも 風来坊の常として➡ 441 00:43:18,116 --> 00:43:22,120 現れても すぐに消えていく フフフ… 442 00:43:22,120 --> 00:43:25,123 (弾正)化け物が消えるまで➡ 443 00:43:25,123 --> 00:43:27,125 お屋敷に かくまっていただけましょうか 444 00:43:27,125 --> 00:43:31,129 うむ 消えたらば早速➡ 445 00:43:31,129 --> 00:43:35,133 高力道場を再建するがよい 446 00:43:35,133 --> 00:43:39,137 あぶれ浪人を集めるのは いと やすうございますが➡ 447 00:43:39,137 --> 00:43:44,142 兄 弥門と 弟 玄馬を 失ったことは 大きな痛手 448 00:43:44,142 --> 00:43:47,145 その傷も わしが治して遣わそう 449 00:43:47,145 --> 00:43:53,151 弥門と お豊の例に倣って 人知れず 姻戚の縁を結ぶか 450 00:43:53,151 --> 00:43:57,088 (弾正) しかし お豊殿のような娘御が他に 451 00:43:57,088 --> 00:44:00,091 (民部)ある 452 00:44:00,091 --> 00:44:03,094 お豊と同じ しょう腹の娘がな 453 00:44:03,094 --> 00:44:06,097 それは いずれに 454 00:44:06,097 --> 00:44:09,100 どこで どうしてるかのう 455 00:44:09,100 --> 00:44:15,106 顔も ろくに覚えてないが 名前は 確か… 456 00:44:15,106 --> 00:44:18,109 ≪ 名は お澄 457 00:44:18,109 --> 00:44:20,109 誰だ! 458 00:44:26,117 --> 00:44:28,119 これは つわぶき! 459 00:44:28,119 --> 00:44:31,122 ≪ お澄は 自害して果てた 460 00:44:31,122 --> 00:44:36,127 ≪ 弥門と お豊に 刺客を差し向けて 461 00:44:36,127 --> 00:44:42,127 ≪ 厳しい冬の寒さの中に 独り 必死に咲く花 462 00:44:45,136 --> 00:44:48,139 貴… 貴様は! 刺客を雇った お澄の➡ 463 00:44:48,139 --> 00:44:51,142 魂にも似た花だ 464 00:44:51,142 --> 00:44:53,142 (民部)誰だ 貴様は! 465 00:44:55,146 --> 00:44:59,146 刺客 子連れ狼 466 00:45:01,085 --> 00:45:03,087 何故 ここに! 467 00:45:03,087 --> 00:45:06,090 お豊を 姉と知っていれば お澄は➡ 468 00:45:06,090 --> 00:45:10,094 恨みのやいばを どこに向けたか 469 00:45:10,094 --> 00:45:16,100 恐らく 冷酷非情な父親に 470 00:45:16,100 --> 00:45:32,116 ♬~ 471 00:45:32,116 --> 00:45:34,118 (民部)弾正! 472 00:45:34,118 --> 00:45:48,118 ♬~ 473 00:45:56,140 --> 00:46:00,077 (伝次)上坂様! 御側御用人が 斬られた訳は➡ 474 00:46:00,077 --> 00:46:02,079 あっしが 申し上げたとおりでございます 475 00:46:02,079 --> 00:46:05,082 (上坂)ええい 急げ急げ (一同)はっ 476 00:46:05,082 --> 00:46:07,084 (上坂)それは わしから お奉行に報告済みだ➡ 477 00:46:07,084 --> 00:46:12,089 だが 御側御用人は 藩第一の要職 金貸しなどするはずがないと 478 00:46:12,089 --> 00:46:14,091 (伝次) しかし 現に高力兄弟の 1人が➡ 479 00:46:14,091 --> 00:46:16,093 御側御用人の 屋敷にいたではありませんか 480 00:46:16,093 --> 00:46:19,096 ええい 言うな 伝次 481 00:46:19,096 --> 00:46:23,100 御側御用人と 高力道場の関わりは 一切 口にしてはならん 482 00:46:23,100 --> 00:46:27,104 そして 是が非でも 子連れ狼の口を封じるのだ 483 00:46:27,104 --> 00:46:29,106 分かったか! 484 00:46:29,106 --> 00:46:47,106 ♬~ 485 00:47:22,093 --> 00:47:25,096 <1殺 500両> 486 00:47:25,096 --> 00:47:29,100 <今日もまた 厳しい この苦界の道を➡ 487 00:47:29,100 --> 00:47:32,100 りん烈と生き抜く親子は行く> 488 00:47:37,108 --> 00:47:40,111 <石蕗の花 この花もまた➡ 489 00:47:40,111 --> 00:47:45,116 冷たい冬の寒さの中に 我と我が身を苦界に沈め➡ 490 00:47:45,116 --> 00:47:52,123 刺客を雇って 恨みを託した 悲しい花であった> 491 00:47:52,123 --> 00:47:56,127 <子連れ狼 宿命の刺客旅> 492 00:47:56,127 --> 00:48:00,064 <それは 厳しい冬の寒さの中を➡ 493 00:48:00,064 --> 00:48:05,064 石蕗の花にも似て いつまで続くのであろうか> 494 00:48:10,074 --> 00:48:13,077 <亀山藩は 世継ぎがなかったために➡ 495 00:48:13,077 --> 00:48:17,081 姫を男子と偽り 公儀に届け出ていた> 496 00:48:17,081 --> 00:48:20,084 <が… 公儀の放った 草の知るところとなるや➡ 497 00:48:20,084 --> 00:48:24,088 城代家老 白坂一頼は 藩の危急を切り抜けるため➡ 498 00:48:24,088 --> 00:48:28,092 秘密を知る ただ一人の男 井上筑後守の暗殺を企て➡ 499 00:48:28,092 --> 00:48:32,096 藩の命運を 一刀に委ねた だが その裏で➡ 500 00:48:32,096 --> 00:48:35,096 ひそかに 烈堂が 暗躍していたのである 次回…>