1 00:02:11,120 --> 00:02:31,140 ・~ 2 00:02:31,140 --> 00:02:51,160 ・~ 3 00:02:51,160 --> 00:03:11,113 ・~ 4 00:03:11,113 --> 00:03:31,133 ・~ 5 00:03:31,133 --> 00:03:41,133 ・~ 6 00:03:45,147 --> 00:03:48,150 <子連れ狼 拝一刀> 7 00:03:48,150 --> 00:03:54,156 <冥府魔道の刺客旅を続けること 既に 3年> 8 00:03:54,156 --> 00:03:57,093 <またも 巡り来た 冬の気配と共に・ 9 00:03:57,093 --> 00:04:01,097 大五郎の箱車に 吹きつける木枯らしは・ 10 00:04:01,097 --> 00:04:05,097 水鴎流 波切りの太刀にも斬れぬ 難敵であった> 11 00:04:40,136 --> 00:04:43,139 (一刀)この子を温めてやりたい 12 00:04:43,139 --> 00:04:46,142 温石を 1つ 箱の中に入れてくれ 13 00:04:46,142 --> 00:04:50,142 (勘解由)かしこまりました しばらくお待ちを 14 00:05:04,093 --> 00:05:06,093 これで よろしゅうございますか 15 00:05:26,115 --> 00:05:46,135 ・~ 16 00:05:46,135 --> 00:05:50,139 (勘解由) しばらく しばらくお待ちを! 17 00:05:50,139 --> 00:05:53,142 御無礼の段 平に 18 00:05:53,142 --> 00:05:56,145 初めの 2つは 軽石 後の 2つは 硬い石 19 00:05:56,145 --> 00:06:00,082 振り向きもせずに 見破られたは 恐れ入った御修練 20 00:06:00,082 --> 00:06:04,086 貴殿のようなお方こそ それがしが 探し求めていた 練達の士 21 00:06:04,086 --> 00:06:06,088 是非とも お願いいたしたき儀がござる 22 00:06:06,088 --> 00:06:09,088 それがしの小屋まで 御同道を 23 00:06:17,099 --> 00:06:22,104 それがしは 元 稲垣藩 馬廻り役 脇田勘解由 24 00:06:22,104 --> 00:06:27,109 1年ほど前から 浪々の身にござった 25 00:06:27,109 --> 00:06:31,113 温石を売って その日をしのぐ暮らしなれば・ 26 00:06:31,113 --> 00:06:34,113 御依頼の金子に代えて これを 27 00:06:36,118 --> 00:06:39,121 先祖伝来の家宝 粟田口国光 28 00:06:39,121 --> 00:06:43,125 1, 000両の値打ちがござる 御受納を 29 00:06:43,125 --> 00:06:47,129 貴殿にとって この差料は 生命でござろう 30 00:06:47,129 --> 00:06:51,133 命を代価として 受け取るわけにはまいらぬ 31 00:06:51,133 --> 00:06:53,133 いや なれど 32 00:06:59,074 --> 00:07:01,074 これでよい 33 00:07:04,079 --> 00:07:08,079 事情を聞かせていただこう かたじけない 34 00:07:11,086 --> 00:07:14,089 討っていただきたい相手とは それがしが かつて・ 35 00:07:14,089 --> 00:07:18,093 めおとの約束を 交わした女でござる 36 00:07:18,093 --> 00:07:24,099 今は 稲垣藩 先の藩主 静山侯の側室 真砂の方 37 00:07:24,099 --> 00:07:26,101 稲垣静山侯といえば・ 38 00:07:26,101 --> 00:07:31,106 かつては 名君の誉れ高き 藩主と聞き及んでいたが 39 00:07:31,106 --> 00:07:33,108 さよう 40 00:07:33,108 --> 00:07:36,111 御年 60にして お世継ぎの子なく・ 41 00:07:36,111 --> 00:07:40,111 御本家より 御養子 信政様を迎えて 隠居なされ申した 42 00:07:43,118 --> 00:07:47,122 1年前のことでござった・ 43 00:07:47,122 --> 00:07:50,125 真砂は 浪人の妹でござった・ 44 00:07:50,125 --> 00:07:53,128 その さが 淫奔にして栄華を好み・ 45 00:07:53,128 --> 00:07:56,131 拙者と めおとの約束を交わして 身を許しながら・ 46 00:07:56,131 --> 00:08:00,069 馬廻り役 150石の身分に 飽き足らず・ 47 00:08:00,069 --> 00:08:03,072 お独り身の静山侯に 狙いをつけたのでござる 48 00:08:03,072 --> 00:08:20,089 ・~ 49 00:08:20,089 --> 00:08:23,092 (勘解由)真砂は まんまと 御老公のお心をつかみ・ 50 00:08:23,092 --> 00:08:27,096 深い御寵愛を 受ける身の上となり申した・ 51 00:08:27,096 --> 00:08:33,102 そして 今では 藩政を陰で操る 女怪となりおおせたのでござる・ 52 00:08:33,102 --> 00:08:38,107 真砂には やがて 1歳を迎える男子がござる 53 00:08:38,107 --> 00:08:42,111 御老公は 浜千代と名付けて 御溺愛なれど・ 54 00:08:42,111 --> 00:08:46,115 その子は 紛れもなく それがしの子 55 00:08:46,115 --> 00:08:49,118 その浜千代君を巡って 今 藩内では・ 56 00:08:49,118 --> 00:08:53,122 お世継ぎの内紛が 起こっており申す 57 00:08:53,122 --> 00:08:55,124 かくなっては 一刻の猶予もならず・ 58 00:08:55,124 --> 00:09:00,062 御貴殿のような お方を 探し求めていた次第 59 00:09:00,062 --> 00:09:06,068 1つ 伺いたい 貴殿は なぜ その手で女を斬らぬ 60 00:09:06,068 --> 00:09:09,071 それでは 本人を 悔悟させることができぬゆえ 61 00:09:09,071 --> 00:09:12,074 悔悟? できうれば・ 62 00:09:12,074 --> 00:09:14,076 真砂が これまでの罪を悔い改め・ 63 00:09:14,076 --> 00:09:18,080 人の道 女の道の何たるかを 深く悟って・ 64 00:09:18,080 --> 00:09:22,084 自らの手で死するように しむけてやりたい 65 00:09:22,084 --> 00:09:27,089 それが かつて めおとの約束を 交わした それがしの・ 66 00:09:27,089 --> 00:09:30,092 心からの願いでござる 67 00:09:30,092 --> 00:09:34,096 お恥ずかしき次第なれど いとおしく思えばこそ・ 68 00:09:34,096 --> 00:09:37,099 温石売りに身を落としてまで・ 69 00:09:37,099 --> 00:09:40,102 御貴殿のような お方を 探し求めていた次第でございます 70 00:09:40,102 --> 00:09:44,106 手を下さずして自害させる 71 00:09:44,106 --> 00:09:47,109 無理でござろうか 軽石と ただの石とを・ 72 00:09:47,109 --> 00:09:50,109 背中の気配で より分けるほどの達人にも 73 00:09:53,115 --> 00:09:55,115 お引き受けいたす 74 00:10:11,066 --> 00:10:13,068 何者だ 75 00:10:13,068 --> 00:10:33,088 ・~ 76 00:10:33,088 --> 00:10:53,108 ・~ 77 00:10:53,108 --> 00:11:02,050 ・~ 78 00:11:02,050 --> 00:11:05,053 (大八)さすがだな・ 79 00:11:05,053 --> 00:11:10,058 元 公儀介しゃく人 拝一刀 80 00:11:10,058 --> 00:11:15,063 (大八) 水鴎流 しかと見せてもらったぞ 81 00:11:15,063 --> 00:11:20,068 お主は? (大八)一羽流皆伝 桂木大八 82 00:11:20,068 --> 00:11:22,070 その男は 真砂の実の兄 83 00:11:22,070 --> 00:11:26,074 妹の指図により それがしの動静を 監視していたのであろう 84 00:11:26,074 --> 00:11:29,077 そのとおりだ 85 00:11:29,077 --> 00:11:33,077 刺客など雇っても 無駄なことだ 86 00:11:44,092 --> 00:12:03,111 ・~ 87 00:12:03,111 --> 00:12:10,118 俺の勝負は 初太刀で決まる 次の初太刀に気をつけろよ 88 00:12:10,118 --> 00:12:13,121 いかに 拝一刀といえども・ 89 00:12:13,121 --> 00:12:19,127 真砂に悔い改めさせ 自害させることなどできるかな? 90 00:12:19,127 --> 00:12:22,127 まあ お手並み拝見していよう 91 00:12:26,134 --> 00:12:31,139 まずいことになり申した 当方の意図は 全て真砂に筒抜けに 92 00:12:31,139 --> 00:12:36,144 知られたところで 別に 不都合はござるまい 93 00:12:36,144 --> 00:12:39,147 いや 真砂は 悔い改めなどすまじと・ 94 00:12:39,147 --> 00:12:41,149 己の心に 一層 よろいを着せましょう 95 00:12:41,149 --> 00:12:46,149 よろうても よろいきれぬのが 人の心 96 00:12:49,157 --> 00:12:51,159 (静山)そら 浜千代・ 97 00:12:51,159 --> 00:12:54,162 これは 家じゃ そなたのおうちじゃ・ 98 00:12:54,162 --> 00:12:58,100 どうじゃ 良いおうちだろうが のう?・ 99 00:12:58,100 --> 00:13:02,104 ハハッ おお そうか 気に入らんのか・ 100 00:13:02,104 --> 00:13:05,107 積み木のおうちなど 欲しゅうないか・ 101 00:13:05,107 --> 00:13:09,111 よし じゃあ では お城はどうじゃ・ 102 00:13:09,111 --> 00:13:13,115 稲垣 12万3, 000石の 城をやろうか・ 103 00:13:13,115 --> 00:13:18,120 ハハハ… おお そうか 城がよいか・ 104 00:13:18,120 --> 00:13:21,120 ああ さもあろう さもあろう 105 00:13:24,126 --> 00:13:26,128 (静山)見い 真砂 106 00:13:26,128 --> 00:13:28,130 蛇は寸にして 人をのむとやら 107 00:13:28,130 --> 00:13:33,135 浜千代は わしに似て 豪っ腹な子ぞ 108 00:13:33,135 --> 00:13:37,139 (真砂)めっそうもございません 109 00:13:37,139 --> 00:13:41,143 稲垣 12万3, 000石のお世継ぎは・ 110 00:13:41,143 --> 00:13:48,150 現藩主 信政様の御長男 竹丸君と定まっておりますものを 111 00:13:48,150 --> 00:13:53,155 真砂 わしは そなたの行く末も 考えているのじゃ 112 00:13:53,155 --> 00:13:58,093 浜千代を 世継ぎと定めれば そなたは すなわち 生母 113 00:13:58,093 --> 00:14:01,096 藩内での地位は 揺るぎなきものとなる 114 00:14:01,096 --> 00:14:04,099 (真砂)もったいない 115 00:14:04,099 --> 00:14:10,105 私は 殿と浜千代と 3人・ 116 00:14:10,105 --> 00:14:17,105 この静山荘で 平和に暮らせれば それだけで 十分に幸せに存じます 117 00:14:22,117 --> 00:14:24,119 かわいいことを言う 118 00:14:24,119 --> 00:14:29,124 だがな 大名家の世継ぎ争いは・ 119 00:14:29,124 --> 00:14:32,127 それほど なまやさしいものではない 120 00:14:32,127 --> 00:14:36,131 今 手を打っておかねば わし亡き後・ 121 00:14:36,131 --> 00:14:41,136 浜千代と そなたが 悲運に見舞われること 必定じゃ 122 00:14:41,136 --> 00:14:44,139 まあ (静山)おびえることはない・ 123 00:14:44,139 --> 00:14:48,143 このわしが そなたや 浜千代を・ 124 00:14:48,143 --> 00:14:51,146 そのような目に 遭わせると思うか なあ? 125 00:14:51,146 --> 00:14:55,150 大船に乗ったつもりで 安心しているがよい・ 126 00:14:55,150 --> 00:14:59,150 ハハハ… さあ さあ… 127 00:15:14,102 --> 00:15:16,104 (大八)真砂・ 128 00:15:16,104 --> 00:15:22,110 勘解由が 刺客を雇ったぞ それも ただの刺客ではない 129 00:15:22,110 --> 00:15:26,114 お前に悔い改めさせ 自害させるそうだ 130 00:15:26,114 --> 00:15:29,117 (真砂)まあ ウフフ… 131 00:15:29,117 --> 00:15:31,119 おかしいか? 132 00:15:31,119 --> 00:15:33,121 決して そんなことはせぬと 言い切れるか? 133 00:15:33,121 --> 00:15:39,127 私が 悔い改めて 自害などする女かどうか・ 134 00:15:39,127 --> 00:15:42,130 兄上が 誰よりも よく御存じでしょう 135 00:15:42,130 --> 00:15:45,133 知ってる 136 00:15:45,133 --> 00:15:51,133 だがな 俺は そういうお前が いささか 空恐ろしくなってきた 137 00:15:53,141 --> 00:16:00,082 私と 勘解由のことを知る者は 兄上の他 誰もおりませぬ 138 00:16:00,082 --> 00:16:04,086 たとえ それを勘解由が申し立てても・ 139 00:16:04,086 --> 00:16:06,086 狂気の沙汰と言いくるめます 140 00:16:08,090 --> 00:16:14,090 でも 刺客まで雇ったとあれば 捨てておけますまい 141 00:16:16,098 --> 00:16:19,098 頼りにしていますよ 兄上 142 00:16:21,103 --> 00:16:27,109 (信政)竹丸 そなたは やがて この城の あるじとなる身じゃ・ 143 00:16:27,109 --> 00:16:30,112 よいか? (竹丸)はい 父上 144 00:16:30,112 --> 00:16:32,114 ・(外記)殿 145 00:16:32,114 --> 00:16:36,118 (外記)御老公 静山様が お居間にて お待ちでございます 146 00:16:36,118 --> 00:16:39,121 (信政)父上が? 147 00:16:39,121 --> 00:16:43,125 また 跡目の件か (外記)恐らくは 148 00:16:43,125 --> 00:16:46,128 押し切られてはなりませぬぞ 149 00:16:46,128 --> 00:16:49,131 殿には 御本家の後ろ盾があることを・ 150 00:16:49,131 --> 00:16:52,134 お忘れになりませぬように 151 00:16:52,134 --> 00:16:55,137 分かっておる 152 00:16:55,137 --> 00:16:58,137 わしとて 竹丸が かわいいのじゃ 153 00:17:04,079 --> 00:17:08,083 (信政)父上 御機嫌 麗しく (静山)挨拶は抜きじゃ 154 00:17:08,083 --> 00:17:14,089 かねて 頼んでいること 今日こそ 返事をもらいたい 155 00:17:14,089 --> 00:17:16,091 年を取ると 気が短うなってのう 156 00:17:16,091 --> 00:17:20,095 どうじゃ 浜千代を 世継ぎとしてくれるか? 157 00:17:20,095 --> 00:17:22,097 そのように仰せられても・ 158 00:17:22,097 --> 00:17:26,101 御公儀への お届けには 既に 竹丸を世子と 159 00:17:26,101 --> 00:17:29,104 (静山) 廃嫡の届けを出すがよかろう 160 00:17:29,104 --> 00:17:33,108 その上で 浜千代を そこもとの養子にすれば 161 00:17:33,108 --> 00:17:36,111 これは 父上のお言葉とも思えませぬ 162 00:17:36,111 --> 00:17:40,115 大名の家において 廃嫡など 軽々しく なすべきことでは 163 00:17:40,115 --> 00:17:42,117 無理は 承知じゃ 164 00:17:42,117 --> 00:17:46,121 だがのう これは 老い先短い このわしの・ 165 00:17:46,121 --> 00:17:49,124 ただ一つの願いじゃ 166 00:17:49,124 --> 00:17:55,130 のう 信政殿 かなえてくれ 頼む このとおりじゃ 167 00:17:55,130 --> 00:17:58,066 おつむを お上げください 168 00:17:58,066 --> 00:18:03,066 いかに 父上のお言葉とて この儀だけは 169 00:18:05,073 --> 00:18:09,077 どうしても聞けぬというのなら わしにも考えがある 170 00:18:09,077 --> 00:18:13,081 手塩にかけた 子飼いの藩士どもに呼びかけ・ 171 00:18:13,081 --> 00:18:20,088 藩論を二分しても貫くが よいか (信政)それは… 172 00:18:20,088 --> 00:18:22,090 もとより 好むところではない 173 00:18:22,090 --> 00:18:28,096 だが 浜千代のためなら それも あえて辞さぬこと 174 00:18:28,096 --> 00:18:31,096 とくと 覚えておかれるがよい 175 00:18:40,108 --> 00:18:43,111 名君と うたわれた 父上が呼びかければ・ 176 00:18:43,111 --> 00:18:47,115 藩論は それに傾くが必定 177 00:18:47,115 --> 00:18:49,115 いかにするぞ 外記 178 00:18:52,120 --> 00:18:54,122 お案じなされますな 179 00:18:54,122 --> 00:18:59,060 御本家より 殿のお供をしてきた この 高垣外記・ 180 00:18:59,060 --> 00:19:04,060 付け家老として 既に手を打ってございます 181 00:19:09,070 --> 00:19:13,070 (外記)左仲 左仲 182 00:19:16,077 --> 00:19:20,081 例の件 手だてはついたか? 183 00:19:20,081 --> 00:19:24,085 (左仲)真砂の方には 浜千代君を伴われて・ 184 00:19:24,085 --> 00:19:28,089 よく 川遊びをなされます (外記)うむ 185 00:19:28,089 --> 00:19:34,095 (左仲)お忍びの お楽しみなれば お供も多くはございません 186 00:19:34,095 --> 00:19:36,097 証拠を残さずにやれるか? 187 00:19:36,097 --> 00:19:40,097 それが 私めの仕事 お任せを (外記)うむ 188 00:20:17,072 --> 00:20:20,075 (勘解由)あれが 真砂でござる 189 00:20:20,075 --> 00:20:23,078 供は 少数 狙うには 絶好の機会かと 190 00:20:23,078 --> 00:20:28,083 静山侯が おられぬようだな されば なおさら好都合かと 191 00:20:28,083 --> 00:20:32,083 いや おられる方がよい 192 00:20:39,094 --> 00:20:43,098 (左仲)御覧くだせえまし さあ 若君様 193 00:20:43,098 --> 00:20:45,098 そこが よく見えますだ 194 00:20:47,102 --> 00:20:50,105 待て (左仲)へい 195 00:20:50,105 --> 00:20:56,111 (大八) 貴様 ただの漁師ではあるまい 196 00:20:56,111 --> 00:20:58,111 かかれ! 197 00:21:00,048 --> 00:21:02,050 浜千代暗殺の陰謀でござる 198 00:21:02,050 --> 00:21:06,050 (大八)忍びか 謀ったな 199 00:21:13,061 --> 00:21:15,061 大八 一人では到底 200 00:21:21,069 --> 00:21:24,072 浜千代は わしの子だ 見殺しにはできぬ 201 00:21:24,072 --> 00:21:26,072 わしが行く 202 00:21:39,087 --> 00:21:42,087 斬るな 斬ってはならんぞ 滝つぼへ落とすんだ 203 00:21:50,098 --> 00:21:54,102 何者だ 暗殺集団に 名乗る必要もあるまい 204 00:21:54,102 --> 00:22:13,121 ・~ 205 00:22:13,121 --> 00:22:15,123 ・~ 206 00:22:15,123 --> 00:22:17,125 (真砂)ああっ 207 00:22:17,125 --> 00:22:22,130 (勘解由) 真砂 追っ手が来る その子を・ 208 00:22:22,130 --> 00:22:25,130 女一人で 忍者の手から守り抜けるか! 209 00:22:30,138 --> 00:22:33,141 わしは この子の父親だ さあ よこせ 210 00:22:33,141 --> 00:22:53,161 ・~ 211 00:22:53,161 --> 00:23:10,111 ・~ 212 00:23:10,111 --> 00:23:13,114 (勘解由)わしは 追っ手を 別の方向へ引き付ける 213 00:23:13,114 --> 00:23:15,116 この子を頼むぞ 214 00:23:15,116 --> 00:23:34,135 ・~ 215 00:23:34,135 --> 00:23:36,137 ・~ 216 00:23:36,137 --> 00:23:38,139 し… しまった 217 00:23:38,139 --> 00:23:40,141 (浜千代の泣き声) 218 00:23:40,141 --> 00:23:42,141 (大五郎)ばあ ばあ 219 00:23:44,145 --> 00:23:48,149 べえ あわわ… べえ 220 00:23:48,149 --> 00:23:52,149 (浜千代の泣き声) 221 00:24:00,094 --> 00:24:04,094 (浜千代の泣き声) 222 00:24:13,107 --> 00:24:15,109 (真砂)浜千代! 223 00:24:15,109 --> 00:24:35,129 ・~ 224 00:24:35,129 --> 00:24:50,144 ・~ 225 00:24:50,144 --> 00:24:52,146 浜千代君は? 226 00:24:52,146 --> 00:24:54,148 大五郎殿が いずこへか 227 00:24:54,148 --> 00:25:14,102 ・~ 228 00:25:14,102 --> 00:25:22,110 ・~ 229 00:25:22,110 --> 00:25:25,110 (左仲)いたか? (手下)おりません 230 00:25:44,132 --> 00:25:47,135 浜千代は? 浜千代は どこに! 231 00:25:47,135 --> 00:25:50,138 この川らしい 子供の箱車に乗って… 232 00:25:50,138 --> 00:25:54,138 箱車? そのような物が 浮かびますか! 233 00:25:56,144 --> 00:25:59,080 浮かぶ (真砂)このお方は? 234 00:25:59,080 --> 00:26:02,083 子連れ狼 拝一刀 235 00:26:02,083 --> 00:26:06,087 お前に悔い改めさせ 自害させる男だ 236 00:26:06,087 --> 00:26:09,090 まあ… (大八)今 加勢してくれたのも・ 237 00:26:09,090 --> 00:26:11,090 お前に死なれては 商売にならんからだろ 238 00:26:14,095 --> 00:26:17,098 (大八)さあ 早く捜さねば 敵の手に落ちるぞ 239 00:26:17,098 --> 00:26:19,098 兄上 捜しましょう 240 00:26:28,109 --> 00:26:30,111 (外記) しばらく しばらく お待ちを 241 00:26:30,111 --> 00:26:33,114 ええい! その方ごときの言い分 聞く耳持たぬ 242 00:26:33,114 --> 00:26:38,119 信政殿に尋ねたいことがある 信政殿! 243 00:26:38,119 --> 00:26:40,119 (信政)父上! 244 00:26:42,123 --> 00:26:45,126 (静山)浜千代は どこじゃ (信政)浜千代?・ 245 00:26:45,126 --> 00:26:47,128 何のことでございましょう 246 00:26:47,128 --> 00:26:51,132 真砂と その兄 大八もろとも 行方が知れぬ・ 247 00:26:51,132 --> 00:26:54,135 そこもとは 存じておられよう (信政)いや 存じませぬ・ 248 00:26:54,135 --> 00:26:56,137 行方が知れぬとは いかなる子細で 249 00:26:56,137 --> 00:27:02,137 浜千代は 今日 真砂に伴われて 川遊びに出かけていった 250 00:27:04,078 --> 00:27:07,078 (静山)帰りが遅いゆえ 迎えを出したところ… 251 00:27:09,083 --> 00:27:13,087 川岸に腰元と中間が 死んでいたそうな 252 00:27:13,087 --> 00:27:16,090 (外記)えっ! はあ… 253 00:27:16,090 --> 00:27:22,096 このところ 川の水かさが増して 水難が多うございますが 254 00:27:22,096 --> 00:27:26,100 ただの水難ではない その証拠に・ 255 00:27:26,100 --> 00:27:29,103 河原には おびただしい血痕が 残っていたそうじゃ 256 00:27:29,103 --> 00:27:31,105 (信政)血の跡が? 257 00:27:31,105 --> 00:27:36,110 いずれにせよ 何者かが 浜千代の一行を襲い・ 258 00:27:36,110 --> 00:27:42,116 溺死と見せかけようとしたこと 明白じゃ いかに 信政殿! 259 00:27:42,116 --> 00:27:44,118 これは したり 260 00:27:44,118 --> 00:27:47,121 いかにと仰せられても この信政には 一向に 261 00:27:47,121 --> 00:27:51,125 覚えがないと言われるか (信政)ございませぬ 262 00:27:51,125 --> 00:27:54,125 あらぬ お疑い 迷惑至極に存じます 263 00:27:57,064 --> 00:27:59,064 (外記)そこで待て (男性)はっ 264 00:28:10,077 --> 00:28:14,081 (外記)左仲 その方としたことが 河原に血の跡を残したのか 265 00:28:14,081 --> 00:28:18,085 (左仲)申し訳ございません 手下の大半が斬られ・ 266 00:28:18,085 --> 00:28:21,088 死体の片づけが 精いっぱいでございました 267 00:28:21,088 --> 00:28:26,093 (外記)何! いかに大八が 一羽流の達人とはいえ・ 268 00:28:26,093 --> 00:28:29,096 忍びの者を相手に それほどまでにか 269 00:28:29,096 --> 00:28:34,101 大八 一人ではございません 恐ろしく腕の立つ浪人が 加勢を 270 00:28:34,101 --> 00:28:37,104 (外記)何者だ そいつは (左仲)正体不明なれど・ 271 00:28:37,104 --> 00:28:41,108 元 当藩 馬廻り役 脇田勘解由と共に現れました 272 00:28:41,108 --> 00:28:43,110 (外記)脇田勘解由? 273 00:28:43,110 --> 00:28:48,115 おお 1年ほど前 永のいとまを願い出た あの男か 274 00:28:48,115 --> 00:28:50,117 (左仲)その後 落ちぶれて・ 275 00:28:50,117 --> 00:28:53,120 温石売りなどをしていると 聞き及んでおりましたが 276 00:28:53,120 --> 00:29:00,061 (外記)その勘解由が 何故に突然 浜千代君の身辺に… 277 00:29:00,061 --> 00:29:03,064 (左仲) 単なる偶然でございましょうか? 278 00:29:03,064 --> 00:29:08,069 (外記)何よりも 急を要するのは 浜千代君の行方を突き止めて・ 279 00:29:08,069 --> 00:29:11,069 始末することだ 行け! (左仲)はっ! 280 00:29:13,074 --> 00:29:15,074 (真砂)浜千代… 281 00:29:19,080 --> 00:29:21,082 (真砂)浜千代! 282 00:29:21,082 --> 00:29:23,084 (勘解由)声が大きい 先刻の忍者たちに悟られるぞ 283 00:29:23,084 --> 00:29:26,087 呼ばずにはいられません 284 00:29:26,087 --> 00:29:32,093 どこにいるのです! 浜千代 返事をしておくれ 浜千代… 285 00:29:32,093 --> 00:29:38,093 (大八)まるで めおとのようだ あのころの2人を思い出すな 286 00:29:40,101 --> 00:29:42,103 浜千代! 287 00:29:42,103 --> 00:29:44,105 貧乏浪人の妹だった真砂は・ 288 00:29:44,105 --> 00:29:49,110 150石の馬廻り役でも 結構な相手と喜んでいた 289 00:29:49,110 --> 00:29:53,114 だが 静山侯が 子宝を望んでると聞いて 欲が出た 290 00:29:53,114 --> 00:29:55,116 欲が 欲を生んで 夢になった 291 00:29:55,116 --> 00:29:58,052 もう そうなったら 兄の俺にも止められん 292 00:29:58,052 --> 00:30:01,055 (真砂)浜千代! 293 00:30:01,055 --> 00:30:06,060 女は 魔物よ 浜千代を捜す あの狂乱は・ 294 00:30:06,060 --> 00:30:12,060 純粋むくな母心か それとも とめどない権勢欲か 295 00:30:15,069 --> 00:30:17,069 浜千代! 296 00:30:37,091 --> 00:30:41,091 (鳥の羽音) 297 00:30:59,046 --> 00:31:19,066 ・~ 298 00:31:19,066 --> 00:31:23,070 ・(手下) お頭 お頭! 浜千代君の所在が 299 00:31:23,070 --> 00:31:26,073 分かったか (手下)対岸の川岸・ 300 00:31:26,073 --> 00:31:29,076 10町ほど下った所に (左仲)一緒にいる者は? 301 00:31:29,076 --> 00:31:32,079 (手下) それが 3歳ほどの男の子が一人 302 00:31:32,079 --> 00:31:35,082 ばかな 他にも誰かいるはずだ 303 00:31:35,082 --> 00:31:39,086 (手下)私も そう考えて手を出さず お知らせに戻りました 304 00:31:39,086 --> 00:31:42,089 よし 案内せい (手下)はっ! 305 00:31:42,089 --> 00:31:44,089 (真砂)浜千代! 306 00:31:48,095 --> 00:31:52,099 ・ まいごになったら 307 00:31:52,099 --> 00:31:57,104 ・ どこで待つ 308 00:31:57,104 --> 00:32:04,111 ・ ててごと ははごと どこで待つ 309 00:32:04,111 --> 00:32:07,114 大五郎 ・ ててごと ははごと ごとごとと 310 00:32:07,114 --> 00:32:10,114 大五郎 ちゃん! 311 00:32:14,121 --> 00:32:18,121 (浜千代の泣き声) 312 00:32:20,127 --> 00:32:23,130 ・(真砂)浜千代!・ 313 00:32:23,130 --> 00:32:25,130 浜千代! 314 00:32:30,137 --> 00:32:34,141 (真砂) 無事でいてくれたのですね・ 315 00:32:34,141 --> 00:32:36,141 浜千代… 316 00:32:44,151 --> 00:32:48,151 かたじけない よく守ってくれた ありがとう 317 00:32:51,158 --> 00:32:56,163 (勘解由)真砂 この子を二度と そのような目に遭わせたくはない 318 00:32:56,163 --> 00:33:01,102 (勘解由)親子 3人で落ち延びよう (真砂)親子 3人… 319 00:33:01,102 --> 00:33:06,102 (勘解由)わしと そなたと この子 誠の親子ではないか 320 00:33:12,113 --> 00:33:16,117 拝殿に依頼した件は なかったことにしていただく 321 00:33:16,117 --> 00:33:19,117 頼む わしと一緒に 逃げてくれ 322 00:33:21,122 --> 00:33:24,125 (大八)それがよい 真砂 323 00:33:24,125 --> 00:33:26,127 浜千代を捜してるときには お前は・ 324 00:33:26,127 --> 00:33:31,132 稲垣 12万3, 000石のことなど 全く 忘れていたではないか 325 00:33:31,132 --> 00:33:51,152 ・~ 326 00:33:51,152 --> 00:34:00,094 ・~ 327 00:34:00,094 --> 00:34:03,097 真砂 328 00:34:03,097 --> 00:34:07,101 浜千代は あなたの子ではありません 329 00:34:07,101 --> 00:34:11,105 先の御藩主 稲垣静山侯のお子 330 00:34:11,105 --> 00:34:13,105 何!? 331 00:34:15,109 --> 00:34:17,111 (勘解由)真砂 待て! 332 00:34:17,111 --> 00:34:19,111 (真砂)兄上! 333 00:34:27,121 --> 00:34:29,121 聞いたな! 334 00:34:37,131 --> 00:34:39,131 ・(左仲)聞いたとも 335 00:34:43,137 --> 00:34:48,137 これで 脇田勘解由が 現れた理由も分かった 336 00:34:55,149 --> 00:35:00,087 (左仲)浜千代が 勘解由の子であったとはな・ 337 00:35:00,087 --> 00:35:03,090 この事実を 静山侯が知れば・ 338 00:35:03,090 --> 00:35:07,090 もはや 世継ぎにするとは申されまい 339 00:35:10,097 --> 00:35:13,097 (真砂)兄上 斬って! 340 00:35:18,105 --> 00:35:21,108 (大八)しまった! 341 00:35:21,108 --> 00:35:23,108 (左仲)うっ! 342 00:35:29,116 --> 00:35:34,116 これで 他人の口から 真実が暴かれることはあるまい 343 00:35:38,125 --> 00:35:41,125 自分の口から申されるか? 344 00:35:53,140 --> 00:35:55,142 わしは そこもとを見損なっていた 345 00:35:55,142 --> 00:35:57,077 いかに 我が子が かわいいとて・ 346 00:35:57,077 --> 00:36:03,083 浜千代を亡き者にしてまで 世継ぎの地位を守りたいのか! 347 00:36:03,083 --> 00:36:06,086 浜千代殿を亡き者になど それがしは 決して 348 00:36:06,086 --> 00:36:10,090 この期に及んで まだ そのような逃げ口上 349 00:36:10,090 --> 00:36:12,092 大八が倒した 忍びの者たち・ 350 00:36:12,092 --> 00:36:18,098 本家筋の手先であること しかと 確認したぞ 351 00:36:18,098 --> 00:36:21,101 かくなる上は もはや そこもとを・ 352 00:36:21,101 --> 00:36:24,104 藩主の地位に とどめておくわけにはいかぬ 353 00:36:24,104 --> 00:36:29,109 そこもととて よもや このまま 居座ろうとは思うまい! 354 00:36:29,109 --> 00:36:33,113 ・(外記のうめき声) 355 00:36:33,113 --> 00:36:35,113 外記! 356 00:36:38,118 --> 00:36:41,118 殿… 殿… 357 00:36:44,124 --> 00:36:47,127 (外記) 浜千代様の お命を狙ったのは・ 358 00:36:47,127 --> 00:36:54,134 全て この 高垣外記の たくらみにございます 359 00:36:54,134 --> 00:36:59,073 殿には つゆほども御存じのなきこと 360 00:36:59,073 --> 00:37:04,073 ど… どうぞ お許しのほどを 361 00:37:07,081 --> 00:37:10,084 外記… 362 00:37:10,084 --> 00:37:13,087 信政殿 (信政)はっ 363 00:37:13,087 --> 00:37:18,092 家老が 腹を切ってまでの申し立て 364 00:37:18,092 --> 00:37:21,092 そなたが 関わりなきことは 信じよう 365 00:37:23,097 --> 00:37:26,100 だが 知らなかったで済むことではない 366 00:37:26,100 --> 00:37:32,100 浜千代への償いとして 世継ぎの件 承知してもらうぞ 367 00:37:41,115 --> 00:37:43,117 (静山)元気な子よのう・ 368 00:37:43,117 --> 00:37:47,121 数日前の騒ぎなど けろりと忘れておるわ ハハハ… 369 00:37:47,121 --> 00:37:50,124 (真砂) 私は まだ 夜など うなされて 370 00:37:50,124 --> 00:37:52,126 (静山)さもあろう・ 371 00:37:52,126 --> 00:37:58,065 忍者の集団を相手に よくぞ 浜千代を守ってくれた 372 00:37:58,065 --> 00:38:02,069 (真砂) 全て 兄 大八の働きでございます 373 00:38:02,069 --> 00:38:06,073 (静山)聞きしに勝る腕じゃ 374 00:38:06,073 --> 00:38:13,080 浜千代が世継ぎと定まりしだい 直ちに 重く取り立てよう 375 00:38:13,080 --> 00:38:15,082 浜千代が お世継ぎに? 376 00:38:15,082 --> 00:38:17,084 もう 決まったようなものじゃ 377 00:38:17,084 --> 00:38:22,084 信政は 今度の事件で もう すっかり 恐縮してのう 378 00:38:26,093 --> 00:38:30,097 (真砂)兄上・ 379 00:38:30,097 --> 00:38:34,101 また お行儀の悪い・ 380 00:38:34,101 --> 00:38:37,104 お世継ぎの伯父上が・ 381 00:38:37,104 --> 00:38:41,108 これからは はかまぐらい着けてくださいまし 382 00:38:41,108 --> 00:38:45,112 お世継ぎ? 決まったのか 383 00:38:45,112 --> 00:38:48,115 決まったも 同然のこと 384 00:38:48,115 --> 00:38:53,115 (大八)決まらんな 子連れ狼がいる 385 00:38:55,122 --> 00:38:58,122 恐ろしいのですか? 兄上 386 00:39:00,060 --> 00:39:04,064 お前は 恐ろしくないのか? (真砂)ありません 387 00:39:04,064 --> 00:39:11,071 私を斬るというなら 恐ろしくも思うでしょうが・ 388 00:39:11,071 --> 00:39:17,077 自害させるなどと言われては 恐れようがないではありませんか 389 00:39:17,077 --> 00:39:21,081 良心ってものがないのか? お前には 390 00:39:21,081 --> 00:39:25,085 兄上は 私が悔い改めて・ 391 00:39:25,085 --> 00:39:29,089 自害することを お望みなのですか? 392 00:39:29,089 --> 00:39:32,092 さっきから 考えてたんだ 393 00:39:32,092 --> 00:39:38,098 俺は 妹が 権勢欲の権化となって 生きるのと・ 394 00:39:38,098 --> 00:39:44,098 人間らしい気持ちに戻って 死ぬのと どちらを望むのかとな 395 00:39:46,106 --> 00:39:48,108 答えは? 396 00:39:48,108 --> 00:39:54,108 何の権化でもいい 生きていてほしい 397 00:39:56,116 --> 00:39:58,051 兄上… 398 00:39:58,051 --> 00:40:04,051 だから 子連れ狼に備えて 警備を固めさせてある 399 00:40:12,065 --> 00:40:15,068 (静山)ハハハ…・ 400 00:40:15,068 --> 00:40:20,068 どこへ行っていたのじゃ うん? 浜千代が寂しがっておるぞ 401 00:40:30,083 --> 00:40:34,083 (静山)ハハハ… (真砂)ウフフッ 402 00:40:37,090 --> 00:40:39,092 (静山)よしよし ハハハッ 403 00:40:39,092 --> 00:40:41,092 (家臣)待て (家臣)貴様! 404 00:40:48,101 --> 00:40:51,104 無礼な 何者じゃ! 405 00:40:51,104 --> 00:40:54,104 刺客 子連れ狼 406 00:41:01,048 --> 00:41:05,052 用件を聞こう 刀を引け 407 00:41:05,052 --> 00:41:09,056 それがしが 刺客依頼を受けて 討たんとするは・ 408 00:41:09,056 --> 00:41:16,056 静山侯か そのお子か どちらか 御一人 409 00:41:18,065 --> 00:41:23,070 どちらを選ぶかは 真砂の方の お言葉により決めてほしい・ 410 00:41:23,070 --> 00:41:30,077 それが 依頼主 脇田勘解由殿の申し入れであった 411 00:41:30,077 --> 00:41:34,081 (静山) 脇田勘解由 元 馬廻り役のか? 412 00:41:34,081 --> 00:41:40,087 さよう 1年ほど前 永のいとまを 願い出た人物でござる 413 00:41:40,087 --> 00:41:44,091 (静山) その脇田が 何故に刺客依頼を 414 00:41:44,091 --> 00:41:51,091 訳は お方様の口から お聞きいただきたい 415 00:41:58,105 --> 00:42:01,108 (真砂)兄上! 416 00:42:01,108 --> 00:42:06,113 そうか こういう手で来たのか 417 00:42:06,113 --> 00:42:11,118 温石つぶてを選んで かわしたほどの 拝一刀 418 00:42:11,118 --> 00:42:15,122 さすがに 人の心の機微をつかんでいるな・ 419 00:42:15,122 --> 00:42:22,122 だが 俺は 命に代えても 妹を守ることに決めている 420 00:42:24,131 --> 00:42:27,134 行くぞ! 421 00:42:27,134 --> 00:42:29,134 (真砂)兄上! 422 00:42:33,140 --> 00:42:35,140 兄上! 423 00:42:38,145 --> 00:42:44,151 これで よい… 真砂 424 00:42:44,151 --> 00:42:48,155 あの世で 待ってる… 425 00:42:48,155 --> 00:42:51,158 (真砂)兄上… 426 00:42:51,158 --> 00:42:54,158 斬るは 静山侯か 浜千代君か 427 00:42:57,097 --> 00:42:59,097 決めていただこう 428 00:43:01,101 --> 00:43:03,101 御返答を 429 00:43:05,105 --> 00:43:10,110 わしを斬れ! この子は 掛けがえのない宝ぞ 430 00:43:10,110 --> 00:43:14,114 わしを斬れ! (真砂)殿… 431 00:43:14,114 --> 00:43:17,114 お方様に 御返事を求めまいらせる 432 00:43:26,126 --> 00:43:33,133 御返答なくば お二方とも お命 頂戴いたす 433 00:43:33,133 --> 00:43:35,133 (真砂)えっ! 434 00:43:44,144 --> 00:43:48,148 (静山)ならぬ 浜千代は斬るな!・ 435 00:43:48,148 --> 00:43:53,153 老い先短い この わしが 幼い我が子の命に代えて… 436 00:43:53,153 --> 00:43:56,156 (真砂)もったいない! 437 00:43:56,156 --> 00:43:59,092 浜千代は 殿のお子ではございませぬ 438 00:43:59,092 --> 00:44:02,095 なんと… 439 00:44:02,095 --> 00:44:09,095 お許しくださいませ 脇田勘解由の子にございます 440 00:44:13,106 --> 00:44:17,110 (静山) 浜千代が 勘解由の子じゃと?・ 441 00:44:17,110 --> 00:44:20,113 ばかな わしを からかっているのか 真砂 442 00:44:20,113 --> 00:44:23,116 (真砂)お許しくださいませ・ 443 00:44:23,116 --> 00:44:30,123 殿の御寵愛を受ける以前 ひそかに めおとの契りを… 444 00:44:30,123 --> 00:44:32,125 (静山)何 めおとの? 445 00:44:32,125 --> 00:44:36,129 (真砂)兄 大八の他・ 446 00:44:36,129 --> 00:44:40,133 それを知る者はございませぬ 447 00:44:40,133 --> 00:44:46,139 これだけは 口が裂けても 申さぬ覚悟でございました 448 00:44:46,139 --> 00:44:49,142 (静山)それを… なぜ 今 449 00:44:49,142 --> 00:44:54,147 (真砂)殿が お命を縮めてまで・ 450 00:44:54,147 --> 00:44:58,147 浜千代を守ろうとなされては… 451 00:45:00,086 --> 00:45:02,086 負けました 452 00:45:05,091 --> 00:45:07,091 私にも… 453 00:45:09,095 --> 00:45:13,099 ひとかけらの良心は 残っていたようでございます 454 00:45:13,099 --> 00:45:32,118 ・~ 455 00:45:32,118 --> 00:45:34,120 真砂 456 00:45:34,120 --> 00:45:36,120 お許しくださいませ 457 00:45:44,130 --> 00:45:50,136 かくなる上は その子の命を 458 00:45:50,136 --> 00:45:52,138 なぜ この子を 母は死に・ 459 00:45:52,138 --> 00:45:58,078 依頼者たる父 勘解由も 恐らく 生きてはおり申さぬ 460 00:45:58,078 --> 00:46:03,083 ともどもに あの世へ 送ってやるのが 情けでござる 461 00:46:03,083 --> 00:46:08,088 待て! 浜千代は 我が子じゃ わしの子じゃ 462 00:46:08,088 --> 00:46:13,093 見よ この目 この口元 わしに似ておる 463 00:46:13,093 --> 00:46:16,096 のう! そっくりであろうが のう 464 00:46:16,096 --> 00:46:18,096 のう… 465 00:46:28,108 --> 00:46:31,111 よう似てござる 466 00:46:31,111 --> 00:46:51,131 ・~ 467 00:46:51,131 --> 00:47:07,080 ・~ 468 00:47:07,080 --> 00:47:09,082 ちゃん! 469 00:47:09,082 --> 00:47:29,102 ・~ 470 00:47:29,102 --> 00:47:38,111 ・~ 471 00:47:38,111 --> 00:47:42,115 <自害した 脇田勘解由の子 浜千代は・ 472 00:47:42,115 --> 00:47:49,122 稲垣静山侯の養育の下 幸せな一生を送ったという> 473 00:47:49,122 --> 00:47:54,127 <だが 冥府魔道に生き続ける 子連れ狼・ 474 00:47:54,127 --> 00:47:57,063 拝一刀の子 大五郎には・ 475 00:47:57,063 --> 00:48:01,063 どのような一生が 約束されているのであろうか> 476 00:48:11,077 --> 00:48:14,080 <飛甚左は 葵の御紋の文箱を担いで・ 477 00:48:14,080 --> 00:48:16,082 街道をひた走る 七里人夫だった> 478 00:48:16,082 --> 00:48:21,087 <その甚左を襲った 一人の女 甚左の女房 おとしである> 479 00:48:21,087 --> 00:48:24,090 <熱病にかかった赤子を 医者にも知らせず殺した・ 480 00:48:24,090 --> 00:48:27,093 冷たい男を 敵として 狙ったのである> 481 00:48:27,093 --> 00:48:30,096 <その甚左に 思いを寄せる 側室 おゆうの方は・ 482 00:48:30,096 --> 00:48:32,098 甚左に振られた遺恨から・ 483 00:48:32,098 --> 00:48:34,098 おとしに短筒を渡して 恨みを晴らさんと謀る 次回…>