1 00:02:11,100 --> 00:02:31,120 ・~ 2 00:02:31,120 --> 00:02:51,140 ・~ 3 00:02:51,140 --> 00:03:11,093 ・~ 4 00:03:11,093 --> 00:03:31,113 ・~ 5 00:03:31,113 --> 00:03:41,113 ・~ 6 00:03:53,135 --> 00:03:55,135 ・ 斬り合いだ 7 00:03:57,072 --> 00:03:59,072 (侍)死ね! 8 00:04:08,083 --> 00:04:11,083 相手は 何でも 子供連れの浪人だそうだ 9 00:04:19,094 --> 00:04:21,096 (男性)押すんじゃねえよ (男性)押すんじゃねえよ・ 10 00:04:21,096 --> 00:04:25,100 ああっ 危ねえじゃねえか 押すんじゃねえ 押すなっつんだよ 11 00:04:25,100 --> 00:04:45,120 ・~ 12 00:04:45,120 --> 00:05:05,074 ・~ 13 00:05:05,074 --> 00:05:08,077 ・~ 14 00:05:08,077 --> 00:05:11,080 (男性)あっちへ行った (男性)あっち行ったぞ! 15 00:05:11,080 --> 00:05:31,080 ・~ 16 00:06:11,073 --> 00:06:13,075 (ごう音) 17 00:06:13,075 --> 00:06:33,095 ・~ 18 00:06:33,095 --> 00:06:53,115 ・~ 19 00:06:53,115 --> 00:07:13,068 ・~ 20 00:07:13,068 --> 00:07:29,084 ・~ 21 00:07:29,084 --> 00:07:33,088 (勘太夫)何! 拝一刀が山寺へ?・ 22 00:07:33,088 --> 00:07:37,092 そうか 一刀め ついに 眠ろうとしたな 23 00:07:37,092 --> 00:07:41,096 (影)しかと (勘太夫)待ちに待った時が来た 24 00:07:41,096 --> 00:07:43,098 幾多の犠牲にもかかわらず・ 25 00:07:43,098 --> 00:07:47,102 我らが敢行してきた 不断の波状攻撃 26 00:07:47,102 --> 00:07:52,107 この5日間 一刀は眠るどころか・ 27 00:07:52,107 --> 00:07:55,110 まばたきさえする暇は なかったはずだ・ 28 00:07:55,110 --> 00:07:58,046 今 やつは 眠気に勝てず・ 29 00:07:58,046 --> 00:08:02,050 ひとときの眠りを 求めようとしている・ 30 00:08:02,050 --> 00:08:05,053 我らの策に はまったのだ 31 00:08:05,053 --> 00:08:09,057 5日間 眠らなかった一刀は 一たび まぶたを閉じれば・ 32 00:08:09,057 --> 00:08:15,063 奈落の底に 吸い込まれるごとく 前後不覚となる 33 00:08:15,063 --> 00:08:18,066 御覧ください 烈堂様・ 34 00:08:18,066 --> 00:08:21,069 我ら 総勢 38名・ 35 00:08:21,069 --> 00:08:23,071 必ず 拝一刀を 討ち果たしてまいれとの・ 36 00:08:23,071 --> 00:08:27,075 御命令を頂いてより 60日・ 37 00:08:27,075 --> 00:08:31,079 野に伏し 山に伏し 追い続けた一刀を・ 38 00:08:31,079 --> 00:08:34,079 とうとう 倒す日が参ったのです 39 00:08:43,091 --> 00:08:46,094 どうだ (影)確かに 2つの寝息が 40 00:08:46,094 --> 00:09:06,048 ・~ 41 00:09:06,048 --> 00:09:24,066 ・~ 42 00:09:24,066 --> 00:09:26,068 (勘太夫)おのれ! 43 00:09:26,068 --> 00:09:29,071 寝息は我らを たぶらかすためか! ひきょう! 44 00:09:29,071 --> 00:09:32,074 (一刀) 暗殺剣を振るう おのれら柳生 45 00:09:32,074 --> 00:09:35,077 それを申すは 筋違い 46 00:09:35,077 --> 00:09:39,081 ならば 一刀 これを受けよ! 47 00:09:39,081 --> 00:09:41,081 大五郎! 48 00:09:44,086 --> 00:10:01,036 ・~ 49 00:10:01,036 --> 00:10:21,056 ・~ 50 00:10:21,056 --> 00:10:41,076 ・~ 51 00:10:41,076 --> 00:11:01,029 ・~ 52 00:11:01,029 --> 00:11:21,049 ・~ 53 00:11:21,049 --> 00:11:31,049 ・~ 54 00:11:42,070 --> 00:11:44,072 (松吉)あっ… 55 00:11:44,072 --> 00:11:49,072 (勘太夫)下郎 手を貸せ 今の男を追うのだ 56 00:11:52,080 --> 00:11:55,083 (勘太夫)早くしろ (松吉)勘弁してくだせえ 57 00:11:55,083 --> 00:11:58,086 おら この山の奥へ 帰る途中でごぜえます 58 00:11:58,086 --> 00:12:01,089 おらの帰りを おとうや おっかあ それに 妹が 59 00:12:01,089 --> 00:12:03,091 (勘太夫) 歩かせてくれるだけでいい・ 60 00:12:03,091 --> 00:12:07,095 後は 自力で… (松吉)大丈夫でごぜえますか?・ 61 00:12:07,095 --> 00:12:11,099 あ… あまり 無理なさらねえ方が 62 00:12:11,099 --> 00:12:15,103 しとめる 何としても 拝一刀を しとめるのだ! 63 00:12:15,103 --> 00:12:18,106 (松吉) この先の谷には 熊が出ますだ 64 00:12:18,106 --> 00:12:21,109 こんな血の臭いをさしていたら かみ殺されてしまいますだ 65 00:12:21,109 --> 00:12:25,109 (勘太夫)頼まぬ (松吉)お… お侍様 66 00:12:33,121 --> 00:12:37,125 (松吉) 《うちへ帰って 何て言うべ》・ 67 00:12:37,125 --> 00:12:39,127 《加代が あんなことに なっちまったうえに・ 68 00:12:39,127 --> 00:12:42,127 こんなことにまで 巻き込まれちまって》 69 00:12:44,132 --> 00:12:46,132 拝一刀! 70 00:12:52,140 --> 00:12:56,144 気が付かれましたか (勘太夫)その方の名は? 71 00:12:56,144 --> 00:12:59,080 へい 松吉といいますだ 72 00:12:59,080 --> 00:13:02,080 (勘太夫)拙者は 矢車勘太夫 73 00:13:05,086 --> 00:13:10,091 水をくんできますだ (勘太夫)待て 話がある 74 00:13:10,091 --> 00:13:15,096 お前は 我らの追っている男を見たな 75 00:13:15,096 --> 00:13:17,098 (松吉)へい 76 00:13:17,098 --> 00:13:21,102 やつは 元 公儀の要職にありながら・ 77 00:13:21,102 --> 00:13:24,105 お上に盾つく 大悪人 78 00:13:24,105 --> 00:13:29,110 名は 拝一刀 (松吉)拝一刀? 79 00:13:29,110 --> 00:13:32,113 そんな 大罪人には見えねえが 80 00:13:32,113 --> 00:13:35,113 だまされてはならぬ やつは 大悪人だ 81 00:13:40,121 --> 00:13:46,127 松吉 わしは もう死ぬ・ 82 00:13:46,127 --> 00:13:50,131 無念だが いかんともしがたい 83 00:13:50,131 --> 00:13:54,135 (松吉)あ… あまり しゃべらない方がいいだ 84 00:13:54,135 --> 00:13:59,074 松吉 わしに代わって 一刀を殺せ 85 00:13:59,074 --> 00:14:01,076 何を おっしゃいますだ 86 00:14:01,076 --> 00:14:04,079 おら ただの炭焼きだ 人殺しなんて とても 87 00:14:04,079 --> 00:14:08,083 (勘太夫)一刀は 両眼を閉ざされた めしいだ 88 00:14:08,083 --> 00:14:12,087 お前にもできる お上に協力するのだ 89 00:14:12,087 --> 00:14:20,095 そして 見事 一刀の首を取ったら・ 90 00:14:20,095 --> 00:14:25,100 江戸の柳生家に 烈堂様を お訪ねしろ 91 00:14:25,100 --> 00:14:28,103 必ず 褒賞金を下さる 92 00:14:28,103 --> 00:14:32,107 褒賞金? (勘太夫)そうだ 50両 93 00:14:32,107 --> 00:14:37,107 いや 100両は下るまい (松吉)100両? 94 00:14:43,118 --> 00:14:46,118 この印籠を証拠に持っていけ 95 00:14:50,125 --> 00:14:55,130 柳生の仇敵 拝一刀 96 00:14:55,130 --> 00:14:57,130 拝一刀を! 97 00:14:59,067 --> 00:15:19,067 ・~ 98 00:15:21,089 --> 00:15:23,091 (松吉)《いけねえ いけねえ》・ 99 00:15:23,091 --> 00:15:26,094 《いくら 金が欲しくったって 人を殺すなんて そんな…》・ 100 00:15:26,094 --> 00:15:28,096 《そんな 大それたことを》・ 101 00:15:28,096 --> 00:15:31,096 《悪い夢を見たんだ》 102 00:15:35,103 --> 00:15:55,123 ・~ 103 00:15:55,123 --> 00:16:02,123 ・~ 104 00:16:09,070 --> 00:16:13,074 (八兵衛) 松吉は まだ帰らないのか? 105 00:16:13,074 --> 00:16:16,077 (おせい)今日あたりは 帰るべ・ 106 00:16:16,077 --> 00:16:20,081 おとうは そんなこと 気にしねえがいい 107 00:16:20,081 --> 00:16:22,083 (障子の開く音) 108 00:16:22,083 --> 00:16:25,083 (おせい)松吉! (松吉)今 帰っただ おっかあ 109 00:16:27,088 --> 00:16:29,090 おとうの具合は どうだ? 110 00:16:29,090 --> 00:16:32,093 (おせい) そんなことより お加代の病は? 111 00:16:32,093 --> 00:16:36,097 ああ いや それが 大笑いでな おっかあ・ 112 00:16:36,097 --> 00:16:38,099 あの 堀川の親分の手紙じゃ・ 113 00:16:38,099 --> 00:16:41,102 今にも死にそうなことが 書いてあったろう (おせい)うん 114 00:16:41,102 --> 00:16:43,104 (松吉)ところが お加代のやつ・ 115 00:16:43,104 --> 00:16:46,107 俺の顔を見た途端 みるみる元気になってな 116 00:16:46,107 --> 00:16:50,111 (おせい)そら ほ… 本当か? (松吉)ああ 本当だ 117 00:16:50,111 --> 00:16:53,114 いや ただの風邪 こじらしただけだったんだ 118 00:16:53,114 --> 00:16:57,051 おらが帰るときにはな 戸口まで送ってきてよ・ 119 00:16:57,051 --> 00:17:01,055 おとうや おっかあに その 心配しねえようにって・ 120 00:17:01,055 --> 00:17:04,058 そう言ってくれってよ 121 00:17:04,058 --> 00:17:06,060 (おせい)そうか 122 00:17:06,060 --> 00:17:11,065 おらたちのために 苦界に身を沈めて 4年もたつだ 123 00:17:11,065 --> 00:17:13,067 勤めは つらいんだべな 124 00:17:13,067 --> 00:17:16,070 おきよは どこ行っただ (おせい)あ… そうだ 125 00:17:16,070 --> 00:17:18,072 お前を迎えに 峠まで行っただが・ 126 00:17:18,072 --> 00:17:21,075 会わなかったか? (松吉)会わねえ 127 00:17:21,075 --> 00:17:25,079 はて じゃあ 森を抜けていっただべか 128 00:17:25,079 --> 00:17:27,081 森を? (おせい)うん 129 00:17:27,081 --> 00:17:32,086 (松吉)危ねえよ つい この間も 麓の狩人が 野良犬に襲われただ 130 00:17:32,086 --> 00:17:34,088 えっ? 131 00:17:34,088 --> 00:17:39,093 (犬のほえ声) 132 00:17:39,093 --> 00:17:59,047 ・~ 133 00:17:59,047 --> 00:18:19,067 ・~ 134 00:18:19,067 --> 00:18:38,086 ・~ 135 00:18:38,086 --> 00:18:40,088 (おせい)おきよは? (松吉)駄目だ 136 00:18:40,088 --> 00:18:43,091 さっきまで聞こえてた 野良犬の声がしねえ 137 00:18:43,091 --> 00:18:46,091 まさか… (障子の開く音) 138 00:18:49,097 --> 00:18:52,100 こちらの娘御か? (おせい)さようでございます・ 139 00:18:52,100 --> 00:18:56,104 松吉! 早く おきよを (松吉)いや… こりゃどうも・ 140 00:18:56,104 --> 00:18:58,039 よっ… 141 00:18:58,039 --> 00:19:02,043 (おせい)どなた様か 知りませんが すまねえことでごぜえました 142 00:19:02,043 --> 00:19:06,047 ふだんなら 遠くへ行くときは 必ず 火の用意をしていくものを・ 143 00:19:06,047 --> 00:19:08,049 今日にかぎって まあ… 本当に 144 00:19:08,049 --> 00:19:10,051 さあさあ どうぞ 上がってくだせえ 145 00:19:10,051 --> 00:19:14,055 藤枝の宿へは どう行けばよいのか 146 00:19:14,055 --> 00:19:17,058 こ… これから おいでなさるのか? 147 00:19:17,058 --> 00:19:20,061 山中にて にわかに この目 148 00:19:20,061 --> 00:19:24,065 どうやら 今日一日 同じ所を歩いていたようだ 149 00:19:24,065 --> 00:19:28,069 まあ それでしたら おたちは 明日になせえませ・ 150 00:19:28,069 --> 00:19:31,072 今夜は ここへ お泊まりなすって 151 00:19:31,072 --> 00:19:33,074 いや 152 00:19:33,074 --> 00:19:35,076 (松吉)お侍様 どうぞ お泊まりくだせえ 153 00:19:35,076 --> 00:19:39,080 おら 助けていただいた おきよの兄で 松吉といいます 154 00:19:39,080 --> 00:19:42,083 このままじゃ おらも おっかあも 気が済まねえ 155 00:19:42,083 --> 00:19:44,085 朝になったら おらが手を取って 御案内しますだ 156 00:19:44,085 --> 00:19:47,088 (おせい)そうじゃ それがええ なっ? お侍様・ 157 00:19:47,088 --> 00:19:50,091 幸い 納屋が空いておりますで・ 158 00:19:50,091 --> 00:19:54,095 むさ苦しい所でございますが あの 雨露ぐらいは しのげますだ 159 00:19:54,095 --> 00:19:57,095 そうしてくだせえませ かたじけない 160 00:19:59,033 --> 00:20:02,036 (八兵衛)おきよ お礼を言うだ 161 00:20:02,036 --> 00:20:05,039 (おきよ)うん どうも ありがとうございました 162 00:20:05,039 --> 00:20:08,042 いや 本当に 命拾いしただな (おきよ)うん 163 00:20:08,042 --> 00:20:12,042 (おせい)さあさあ 坊や おなかすいてんだべ? 164 00:20:23,057 --> 00:20:41,075 ・~ 165 00:20:41,075 --> 00:20:44,075 (おきよ)坊や! 早く こっち いらっしゃい 166 00:20:47,081 --> 00:20:49,083 (おきよ)ほら これよ・ 167 00:20:49,083 --> 00:20:51,085 これ 目に とっても よく効く薬草なの・ 168 00:20:51,085 --> 00:20:54,085 坊やも 採ってよ (大五郎)うん! 169 00:21:05,033 --> 00:21:08,036 (八兵衛) ゆっくりと煎じねば 駄目だよ 170 00:21:08,036 --> 00:21:12,040 (おきよ)知ってるだ おとうの 薬草と同じようにすればいいだべ 171 00:21:12,040 --> 00:21:28,056 ・~ 172 00:21:28,056 --> 00:21:30,056 すまん 173 00:21:35,063 --> 00:21:40,068 父御の病気は長いのか? (おきよ)おらが ちっさい時からだ 174 00:21:40,068 --> 00:21:46,074 お侍さん 町から来たんだべ? 堀川って所を知ってますか? 175 00:21:46,074 --> 00:21:50,078 本陣のある宿場町か? そこに おらの姉ちゃんがいるだ 176 00:21:50,078 --> 00:21:52,080 嫁にでも行かれたのか? 177 00:21:52,080 --> 00:21:54,080 身を売っただ 178 00:21:56,084 --> 00:21:59,087 おとうの医者代で 借金が かさんで… 179 00:21:59,087 --> 00:22:02,090 おっかあや 兄ちゃんは お嫁に行ったって言ってるけど・ 180 00:22:02,090 --> 00:22:05,093 おら 知ってるだ 181 00:22:05,093 --> 00:22:08,096 お侍さん 痛むか? 182 00:22:08,096 --> 00:22:10,096 いや 183 00:22:19,107 --> 00:22:21,107 (おせい)松吉 184 00:22:24,112 --> 00:22:27,112 (おせい)一休みするか (松吉)ああ 185 00:22:31,119 --> 00:22:35,123 (おせい)松吉 お前 おらに 何 隠してるだ 186 00:22:35,123 --> 00:22:37,125 (松吉)いや な… 何も 隠しちゃいねえよ 187 00:22:37,125 --> 00:22:39,127 そんなことあるもんか 188 00:22:39,127 --> 00:22:44,132 お前が ゆんべ 布団の中で 忍び泣きしてたのを聞いてただぞ 189 00:22:44,132 --> 00:22:48,136 お加代のことで お前は 何か おらに言えねえことあるだべ 190 00:22:48,136 --> 00:22:50,138 そうに違えねえだ 191 00:22:50,138 --> 00:22:52,140 帰ってきてから お加代のこと 聞くたんびに・ 192 00:22:52,140 --> 00:22:55,140 お前は はぐらかしちゃって 193 00:23:00,081 --> 00:23:03,084 (おせい)松吉 なぜ 返事しねえだ 194 00:23:03,084 --> 00:23:05,086 (松吉)ゆんべの侍な・ 195 00:23:05,086 --> 00:23:10,091 ありゃ お上の御法を破る 大罪人なんだ 196 00:23:10,091 --> 00:23:13,094 だ… 大罪人!? (松吉)ああ 197 00:23:13,094 --> 00:23:17,098 人殺しを平気でする 悪人なんだ 198 00:23:17,098 --> 00:23:19,100 どうして 松吉 お前に そんなこと分かるだよ 199 00:23:19,100 --> 00:23:23,104 見たんだ 何人も何人も殺すのを 200 00:23:23,104 --> 00:23:27,108 おら あの人に斬られた お侍を 埋めたんだよ 201 00:23:27,108 --> 00:23:33,114 おっかあ あの男を殺すべ (おせい)えっ!? 殺す? 202 00:23:33,114 --> 00:23:35,116 あの お侍を? 203 00:23:35,116 --> 00:23:39,120 あの男を殺しゃ お上に力を貸したってことで・ 204 00:23:39,120 --> 00:23:43,124 褒美の金が もらえるんだよ (おせい)何 言うだ 松吉! 205 00:23:43,124 --> 00:23:45,126 どんな大罪 犯したか知れねえが・ 206 00:23:45,126 --> 00:23:49,130 あの人は おきよの命を 助けてくれた恩人だぞ! 207 00:23:49,130 --> 00:23:51,132 気でも狂ったのか 208 00:23:51,132 --> 00:23:54,135 恩人だって 悪人は悪人だ 殺して何が悪い 209 00:23:54,135 --> 00:23:59,073 俺 銭が欲しいんだよ それも 20両っていう まとまった銭が 210 00:23:59,073 --> 00:24:03,073 20両? 何で そんなまた 大金が要るだ? 211 00:24:05,079 --> 00:24:09,079 お加代は 死んでたんだ 212 00:24:11,085 --> 00:24:13,087 お加代が? 213 00:24:13,087 --> 00:24:16,090 お加代が… 214 00:24:16,090 --> 00:24:18,092 病気なんかじゃなかったんだ 215 00:24:18,092 --> 00:24:22,096 堀川の岩蔵が おらを呼び寄せるために・ 216 00:24:22,096 --> 00:24:28,102 うその手紙を書いたんだ (おせい)う… うその手紙… 217 00:24:28,102 --> 00:24:33,107 お加代… お加代が死… 218 00:24:33,107 --> 00:24:37,107 お加代 お加代が… 219 00:24:39,113 --> 00:24:42,116 (おせいの泣き声) 220 00:24:42,116 --> 00:24:46,116 (松吉のすすり泣き) 221 00:24:53,127 --> 00:24:56,130 《親分さん これは一体》 222 00:24:56,130 --> 00:25:00,067 (岩蔵)《お加代の髪だ》 (松吉)《えっ》 223 00:25:00,067 --> 00:25:03,070 《それじゃ 間に合わなかったんで ございますか?》 224 00:25:03,070 --> 00:25:06,073 《お加代は 既に この世には…》 225 00:25:06,073 --> 00:25:09,076 《お加代は てめえで 命縮めたんだ》 226 00:25:09,076 --> 00:25:11,078 《自分で?》 227 00:25:11,078 --> 00:25:16,083 《心中だよ それも よりによって 俺んとこの若え者とだ》 228 00:25:16,083 --> 00:25:21,088 《心中? じゃあ 病気だっていう あの手紙は?》 229 00:25:21,088 --> 00:25:24,091 《お加代の年季は まだ 6年も残ってんだぞ》 230 00:25:24,091 --> 00:25:28,095 《おまけに 4年間に立て替えた 着物代 化粧代 ちり紙代》 231 00:25:28,095 --> 00:25:31,098 《積もりに積もって 15両》・ 232 00:25:31,098 --> 00:25:34,101 《年季の残りと合わせて 締めて 20両》・ 233 00:25:34,101 --> 00:25:37,104 《そいつを 返してもらいてえのよ》 234 00:25:37,104 --> 00:25:39,106 《そんな…》 235 00:25:39,106 --> 00:25:41,108 (岩蔵)《女郎が 病気で死ぬのは しょうがねえや》・ 236 00:25:41,108 --> 00:25:44,111 《買った こっちの目がなかったと 諦める》・ 237 00:25:44,111 --> 00:25:48,115 《だがな 何にも知らねえ 山出しの娘にだ・ 238 00:25:48,115 --> 00:25:50,117 紅おしろいの つけ方から 振りまで教えて・ 239 00:25:50,117 --> 00:25:53,120 さあ これからだっていうときに 心中されたんじゃ・ 240 00:25:53,120 --> 00:25:55,122 丸損もいいところでい》・ 241 00:25:55,122 --> 00:25:58,059 《出来損ねいを 売りつけたんだから・ 242 00:25:58,059 --> 00:26:03,064 元を返すのが ここでの決まりだ 証文にも そう書いてある》 243 00:26:03,064 --> 00:26:06,067 《許してくれ お加代》 244 00:26:06,067 --> 00:26:08,069 《いくら 暮らしに困ったからって・ 245 00:26:08,069 --> 00:26:12,073 お前を売った 兄ちゃんが悪かった》 246 00:26:12,073 --> 00:26:16,077 《許してくれ 兄ちゃんが悪かった》 247 00:26:16,077 --> 00:26:18,079 (岩蔵)《そんな涙は 一文にもならねえぜ》・ 248 00:26:18,079 --> 00:26:22,083 《20両 払うのか 払わねえのかい!》・ 249 00:26:22,083 --> 00:26:25,086 《俺も 堀川の岩蔵と言われて・ 250 00:26:25,086 --> 00:26:28,089 ここらじゃ ちっとは 知られた男だ》・ 251 00:26:28,089 --> 00:26:32,093 《返答次第じゃ こっちにも 考えがある》 252 00:26:32,093 --> 00:26:34,095 (松吉)《ま… 待ってください》 253 00:26:34,095 --> 00:26:37,098 《親分さんに 御損をかけて すまねえと思っております》 254 00:26:37,098 --> 00:26:40,101 《ですが… ですが 20両なんて大金》 255 00:26:40,101 --> 00:26:43,104 《おらのうちには とても》 (岩蔵)《ヘヘヘ…》・ 256 00:26:43,104 --> 00:26:47,108 《そうだろうな 炭なんか焼いてたんじゃ・ 257 00:26:47,108 --> 00:26:49,110 一生かかったって できる金じゃねえ》 258 00:26:49,110 --> 00:26:51,112 《ええ》 (岩蔵)《それで 松吉・ 259 00:26:51,112 --> 00:26:54,115 お前には まだ 宝があるじゃねえか》 260 00:26:54,115 --> 00:26:58,052 《宝?》 (岩蔵)《お加代の妹よ》 261 00:26:58,052 --> 00:27:01,055 《あれなら もう 立派に男の相手が務まるぜ》・ 262 00:27:01,055 --> 00:27:04,058 《10日の期限をやる》・ 263 00:27:04,058 --> 00:27:08,062 《それが嫌なら 20両 耳をそろえて返すんだな》・ 264 00:27:08,062 --> 00:27:12,066 《どっちにする? 松吉 ああ!》 265 00:27:12,066 --> 00:27:17,071 (おせい)それで 松吉 お前 何て 返事しただ? 266 00:27:17,071 --> 00:27:21,075 (松吉) 返事なぞ できるわけがねえ・ 267 00:27:21,075 --> 00:27:23,077 お加代は つらかったんだ・ 268 00:27:23,077 --> 00:27:28,082 つらさに耐えかねて あの世を選んだんだ・ 269 00:27:28,082 --> 00:27:31,085 自分の方から 身を売ると言いだした・ 270 00:27:31,085 --> 00:27:34,088 あの お加代が辛抱できねえような そんな所なんだ・ 271 00:27:34,088 --> 00:27:36,090 だから おきよは 死んだってやらねえ 272 00:27:36,090 --> 00:27:40,094 おら そう心に決めたんだ だから おっかあにも黙ってた 273 00:27:40,094 --> 00:27:43,094 おらの心一つに 納めとこうと 274 00:27:45,099 --> 00:27:50,104 だけど 20両ができなけりゃ 岩蔵は きっと ここへ来る 275 00:27:50,104 --> 00:27:54,108 そして 腕ずくでも おきよを 引っ張っていくに違いねえ 276 00:27:54,108 --> 00:27:58,108 そう 案じてたところへ あの お侍と会ったんだ 277 00:28:00,047 --> 00:28:04,051 おっかあ やるべ 278 00:28:04,051 --> 00:28:08,051 いや おっかあが やらなくても 俺はやる 279 00:28:10,057 --> 00:28:14,061 おっかあ なぜ 黙ってるんだ 280 00:28:14,061 --> 00:28:17,064 他に どんな手だてが あるっていうんだ 281 00:28:17,064 --> 00:28:22,064 おっかあ やらなきゃ しょうがねえんだよ 282 00:28:25,072 --> 00:28:28,075 どうしただ おっかあ 283 00:28:28,075 --> 00:28:30,075 あそこに 茶が… 284 00:28:34,081 --> 00:28:38,085 おきよが来たんだ あいつ いつの間に 285 00:28:38,085 --> 00:28:44,091 松吉 まさか おらたちの話 聞かれたんじゃねえか? 286 00:28:44,091 --> 00:28:49,091 おきよのやつ まさか あのお侍に 言いやしねえだろうな 287 00:28:51,098 --> 00:28:54,101 お姉ちゃん 遊ぼうよ 288 00:28:54,101 --> 00:29:11,051 ・~ 289 00:29:11,051 --> 00:29:15,051 どうかなされたのか? いいえ 何でもないんです 290 00:29:17,057 --> 00:29:22,062 お侍さん 白い鹿って見たことある? 291 00:29:22,062 --> 00:29:24,064 白い鹿? 292 00:29:24,064 --> 00:29:27,067 白い鹿を見た女は 幸せになれるんだって 293 00:29:27,067 --> 00:29:29,069 姉ちゃんが言ってたよ 294 00:29:29,069 --> 00:29:33,073 一緒に 遠くの北の尾根まで 探しに行ったんだ 295 00:29:33,073 --> 00:29:38,078 日暮れに帰ってきて よく 兄ちゃんに叱られただ 296 00:29:38,078 --> 00:29:40,080 とうとう 姉ちゃん・ 297 00:29:40,080 --> 00:29:45,085 一度も 白い鹿を見ないで 町へ行ってしまった 298 00:29:45,085 --> 00:29:48,088 おらも 同じだ 299 00:29:48,088 --> 00:29:50,090 同じとは? 300 00:29:50,090 --> 00:29:54,094 ううん 何でもない 301 00:29:54,094 --> 00:29:56,096 お侍さん もう一度・ 302 00:29:56,096 --> 00:30:00,096 命を助けてもらったこと お礼を言います 303 00:30:06,040 --> 00:30:08,042 さようなら 304 00:30:08,042 --> 00:30:24,058 ・~ 305 00:30:24,058 --> 00:30:27,061 (松吉)どこへ行くんだ おきよ・ 306 00:30:27,061 --> 00:30:30,064 おきよ! (おきよ)離してよ 兄ちゃん 307 00:30:30,064 --> 00:30:33,067 命の恩人を殺すなんてことは おらにはできねえ! 308 00:30:33,067 --> 00:30:35,069 誰が お前に殺せと言ってる 309 00:30:35,069 --> 00:30:38,072 お前は 何も知らねえ顔をしてりゃ いいんだよ 310 00:30:38,072 --> 00:30:42,076 知ってて 黙ってるなんてことは なおさらできねえ 311 00:30:42,076 --> 00:30:46,080 それより おらが身を売れば それで 済むことでねえか 312 00:30:46,080 --> 00:30:49,083 お前に そんなこと さしたくねえから 313 00:30:49,083 --> 00:30:54,088 おら 平気だ 女郎なんて 苦にならねえ 314 00:30:54,088 --> 00:30:56,090 ばかたれ! 315 00:30:56,090 --> 00:30:59,026 (おきよ)何すんだ! 316 00:30:59,026 --> 00:31:03,030 よく聞くんだ おきよ おらたちは 何も・ 317 00:31:03,030 --> 00:31:06,033 悪いことしようと してるんじゃねえんだ 318 00:31:06,033 --> 00:31:09,036 あの お侍は 世の中のために ならねえやつなんだ 319 00:31:09,036 --> 00:31:12,039 お前を助けたんだって たまたま そこを通りかかったから・ 320 00:31:12,039 --> 00:31:14,041 気まぐれに やっただけなんだ 321 00:31:14,041 --> 00:31:16,043 どんな悪人だって それぐらいのことは やるんだよ 322 00:31:16,043 --> 00:31:20,047 (おきよ)そんなことはねえ 何だかんだ 理屈言って・ 323 00:31:20,047 --> 00:31:24,051 結局 兄ちゃんも かあちゃんも 金が欲しいだけでねえか・ 324 00:31:24,051 --> 00:31:30,057 金のために 人殺しをするなんて 鬼だ 人でなしだ! 325 00:31:30,057 --> 00:31:32,057 おきよ! 326 00:31:35,062 --> 00:31:39,062 (おきよ)どこ行くだ 兄ちゃん (松吉)いいから ついてこい 327 00:31:44,071 --> 00:31:47,074 (松吉)おきよ 見てみろ 328 00:31:47,074 --> 00:31:51,078 この周りで 俺たちより 高い所に 住んでいる人間がいるか・ 329 00:31:51,078 --> 00:31:53,080 死んだ おじいの口癖だった・ 330 00:31:53,080 --> 00:31:57,084 雲に近え所に住んでいるやつほど 貧乏なんだ・ 331 00:31:57,084 --> 00:32:02,089 高けりゃ 高えほど 水も少ねえし 田んぼもねえ 332 00:32:02,089 --> 00:32:05,092 高え所に住んじゃ 駄目なんだ 333 00:32:05,092 --> 00:32:08,095 いくら 汗水たらして 炭なんか焼いたって・ 334 00:32:08,095 --> 00:32:11,098 米の飯も食えねえような暮らしだ 335 00:32:11,098 --> 00:32:15,102 お前が 岩蔵の所へ行ったって 誰も 幸せにはなれねえんだよ 336 00:32:15,102 --> 00:32:18,105 じゃあ どうすればいいの? 337 00:32:18,105 --> 00:32:20,107 山を下りるんだ 338 00:32:20,107 --> 00:32:22,109 100両ありゃ お加代の借金を払って・ 339 00:32:22,109 --> 00:32:25,112 麓に 広い田んぼが買えるんだよ 340 00:32:25,112 --> 00:32:27,114 田んぼが? 341 00:32:27,114 --> 00:32:30,117 お前が あの人を恩人だと思う気持ちは・ 342 00:32:30,117 --> 00:32:32,119 兄ちゃんだって よく分かる 343 00:32:32,119 --> 00:32:36,123 だけどな ここは 目つぶるんだ 344 00:32:36,123 --> 00:32:43,130 お前は 俺のことを鬼だと言った そうだ 俺は 鬼になる! 345 00:32:43,130 --> 00:32:46,130 だから おきよ お前も 鬼になれ 346 00:32:49,136 --> 00:32:54,141 拝一刀が おらの家に来たのも きっと お加代の霊が導いたんだ 347 00:32:54,141 --> 00:32:57,077 なっ? これを逃しちゃならねえ 348 00:32:57,077 --> 00:33:00,080 死んだ お加代のためにも こんな暮らしから 抜け出すんだ 349 00:33:00,080 --> 00:33:03,083 年取って 先のねえ おとうや おっかあに・ 350 00:33:03,083 --> 00:33:08,083 一遍でもいい おら 麓で作った飯を 食わしてやりてえんだよ 351 00:33:19,099 --> 00:33:21,099 (おせい)おきよ! 352 00:33:25,105 --> 00:33:30,105 (おきよの泣き声) 353 00:33:40,120 --> 00:34:00,073 ・~ 354 00:34:00,073 --> 00:34:17,073 ・~ 355 00:34:39,112 --> 00:34:43,116 どうだった? (松吉)ああ 落ちるだ 356 00:34:43,116 --> 00:34:46,119 のこで引けば いっときも かからねえ 357 00:34:46,119 --> 00:34:50,123 子供は どうするだ (松吉)しょうがねえ 358 00:34:50,123 --> 00:34:53,126 2人 別々ってわけにもいかねえ 359 00:34:53,126 --> 00:34:56,126 石を落として 小屋ごと ぺしゃんこにするだからな 360 00:34:59,066 --> 00:35:04,066 今夜だ 拝一刀の目が 良くならねえうちに 361 00:35:32,099 --> 00:35:52,119 ・~ 362 00:35:52,119 --> 00:36:00,060 ・~ 363 00:36:00,060 --> 00:36:04,064 (松吉)明日 おたちになる? ああ… そうですか・ 364 00:36:04,064 --> 00:36:07,067 いや それは さみしくなるな おっかあ・ 365 00:36:07,067 --> 00:36:10,070 いや せめて 目が良くなるまでと思ってたが・ 366 00:36:10,070 --> 00:36:12,070 なあ おきよ 367 00:36:21,081 --> 00:36:24,084 いつまでも 御厚意に 甘えているわけには まいらぬ 368 00:36:24,084 --> 00:36:29,089 それに 目の方も 快方に向かっているようだ 369 00:36:29,089 --> 00:36:31,091 いや それは よかっただ 370 00:36:31,091 --> 00:36:34,094 何も お礼らしいことは できなかっただが・ 371 00:36:34,094 --> 00:36:37,097 こんな山奥が 生まれて初めてと いっていいぐらい・ 372 00:36:37,097 --> 00:36:39,099 にぎやかで 楽しかっただ 373 00:36:39,099 --> 00:36:43,099 まあ 今夜は ゆっくりと休んでくだせえませ 374 00:37:07,060 --> 00:37:26,079 ・~ 375 00:37:26,079 --> 00:37:29,082 (おせい)うまくいくだべか 松吉 376 00:37:29,082 --> 00:37:49,102 ・~ 377 00:37:49,102 --> 00:38:09,056 ・~ 378 00:38:09,056 --> 00:38:18,056 ・~ 379 00:38:20,067 --> 00:38:32,067 ・~ 380 00:38:39,086 --> 00:38:43,090 拝様 勘弁してください 381 00:38:43,090 --> 00:38:45,090 勘弁して… 382 00:39:47,087 --> 00:40:07,040 ・~ 383 00:40:07,040 --> 00:40:26,059 ・~ 384 00:40:26,059 --> 00:40:28,059 ・~ 385 00:41:09,035 --> 00:41:12,038 ・(おせい)やめろ! 松吉 386 00:41:12,038 --> 00:41:14,040 (松吉)何を言うだ おっかあ 危ねえから どいてろ 387 00:41:14,040 --> 00:41:16,042 やめてくれ・ 388 00:41:16,042 --> 00:41:18,044 あの子 殺すなんてことは おらにはできねえ・ 389 00:41:18,044 --> 00:41:21,047 おら 恐ろしくなっただ (松吉)今更 何を言うだ! 390 00:41:21,047 --> 00:41:26,052 (おせい)やめてくれ 後生だから やめてくれ 松吉 391 00:41:26,052 --> 00:41:28,054 (松吉)離せ おっかあ おら どうでも・ 392 00:41:28,054 --> 00:41:30,056 この石を落として 山を下りるだ 393 00:41:30,056 --> 00:41:33,059 おっかあだって 麓で 田んぼを耕せるなんて・ 394 00:41:33,059 --> 00:41:36,062 夢みたいだって 言ってたじゃねえか 395 00:41:36,062 --> 00:41:38,064 おら 間違ってただ 396 00:41:38,064 --> 00:41:41,067 今になって やっと それが分かっただ 397 00:41:41,067 --> 00:41:43,069 あの子 見てて…・ 398 00:41:43,069 --> 00:41:46,072 あの子は おとうの目を治そうとして・ 399 00:41:46,072 --> 00:41:52,078 紅葉みてえな ちっちゃな手で 一生懸命 薬草を煎じてただ 400 00:41:52,078 --> 00:41:55,078 煙がしみた目 こすりこすり 401 00:41:57,083 --> 00:42:01,087 お前の小せえころに そっくりだ (松吉)小せえころ? 402 00:42:01,087 --> 00:42:03,087 (おせい)そうだ 403 00:42:05,091 --> 00:42:12,098 (おせい)あれは 山で おとうが 初めて倒れた時だったかな 404 00:42:12,098 --> 00:42:16,102 おらが 炭 担いで 町 出かけて 戻ってくると・ 405 00:42:16,102 --> 00:42:21,107 お前は おとうのために 薬 煎じてた 406 00:42:21,107 --> 00:42:25,111 あの子みてえに 目こすりこすり 407 00:42:25,111 --> 00:42:31,117 おきよは まだ 乳飲み子で お加代も 小さかっただ 408 00:42:31,117 --> 00:42:35,121 お前は お加代を かごの中で遊ばせながら・ 409 00:42:35,121 --> 00:42:38,124 おきよを背中に おんぶしてただ 410 00:42:38,124 --> 00:42:45,131 お前は 本当に気持ちの優しい子だ そんな お前を・ 411 00:42:45,131 --> 00:42:48,134 人殺ししなきゃなんねえような 気持ちにさせたのは・ 412 00:42:48,134 --> 00:42:53,139 おらだ… おらがいけねえだよ 413 00:42:53,139 --> 00:42:58,078 (泣き声) 414 00:42:58,078 --> 00:43:02,082 (おせい)それに 人を殺した金で 田を買えば・ 415 00:43:02,082 --> 00:43:07,087 赤いままが取れるって いうでねえか・ 416 00:43:07,087 --> 00:43:10,090 やめるべ なあ 松吉! 417 00:43:10,090 --> 00:43:13,093 だが おっかあ おきよは どうなる! 418 00:43:13,093 --> 00:43:16,096 (おせい)おきよは 売らねえ 419 00:43:16,096 --> 00:43:21,101 いざとなりゃ… みんなで死ねばいいだ! 420 00:43:21,101 --> 00:43:25,105 ・(おきよ)そうだよ そうすればいい 421 00:43:25,105 --> 00:43:27,107 兄ちゃん いくら 貧乏だからって・ 422 00:43:27,107 --> 00:43:31,111 何の罪もねえ子供を殺してまで 楽しちゃ いけないよ 423 00:43:31,111 --> 00:43:38,118 (おせい)そうだ 松吉 おきよの言うとおりだ なっ?・ 424 00:43:38,118 --> 00:43:40,118 考え直してくれ 425 00:43:43,123 --> 00:43:46,123 (おきよ) 兄ちゃんに 人殺しはできないよ 426 00:43:48,128 --> 00:43:53,133 松吉… 思いとどまってくれたか? 427 00:43:53,133 --> 00:43:55,135 (おきよ)ああっ! 428 00:43:55,135 --> 00:44:15,088 ・~ 429 00:44:15,088 --> 00:44:35,108 ・~ 430 00:44:35,108 --> 00:44:42,115 ・~ 431 00:44:42,115 --> 00:45:02,068 ・~ 432 00:45:02,068 --> 00:45:05,071 (おきよ)ああ… 433 00:45:05,071 --> 00:45:10,076 殺しちまっただ (おきよ)拝様 434 00:45:10,076 --> 00:45:14,080 (おきよの泣き声) 435 00:45:14,080 --> 00:45:17,080 (おせい)おきよ あれ… 436 00:45:25,091 --> 00:45:27,093 おっかあ 拝様は・ 437 00:45:27,093 --> 00:45:31,093 おらたちの やってたことを 何もかも 知っていなさっただ 438 00:45:34,100 --> 00:45:41,100 やっぱり 拝様は 大罪人なんかじゃなかった 439 00:45:52,118 --> 00:45:54,120 (岩蔵)いいか お前たち (子分たち)へい 440 00:45:54,120 --> 00:45:56,122 松吉が 四の五の抜かしやがったら・ 441 00:45:56,122 --> 00:45:59,058 かまわねえから 娘 ひっ担げ (子分たち)へい 442 00:45:59,058 --> 00:46:01,060 ヘッ 少しぐれい 手荒なまねしたって・ 443 00:46:01,060 --> 00:46:03,062 誰もいねえ 山ん中だ (子分たち)ハハハ… 444 00:46:03,062 --> 00:46:06,065 (岩蔵)手加減することはねえぜ (半助)へい 分かってまさあ・ 445 00:46:06,065 --> 00:46:09,068 お加代の妹だ きっと いい玉になりやすぜ 446 00:46:09,068 --> 00:46:11,070 ハハハ… (子分たち)ハハハ… 447 00:46:11,070 --> 00:46:24,083 ・~ 448 00:46:24,083 --> 00:46:28,087 (岩蔵)何だ てめえは 堀川の岩蔵とは その方か? 449 00:46:28,087 --> 00:46:31,090 (岩蔵)そうだい それがどうした 450 00:46:31,090 --> 00:46:34,093 抱え女郎は その身かぎり 451 00:46:34,093 --> 00:46:39,098 女郎が身投げしたからとて 親兄弟に 責めはないはず 452 00:46:39,098 --> 00:46:43,102 (岩蔵)何! てめえ 一体 誰だい! 453 00:46:43,102 --> 00:46:45,104 子連れ狼 454 00:46:45,104 --> 00:46:51,110 おおかみ? しゃらくせえ 余計な口出しは無用だ そこ どけ 455 00:46:51,110 --> 00:46:53,110 どかねえと たたっ斬るぞ! 456 00:46:58,051 --> 00:47:00,051 (岩蔵)うわーっ! 457 00:47:25,078 --> 00:47:29,082 (おきよ)拝様! 458 00:47:29,082 --> 00:47:32,082 ・ 「拝様!」 459 00:47:39,092 --> 00:47:44,097 <大五郎の けなげな看病で 拝一刀の目は 快癒した> 460 00:47:44,097 --> 00:47:47,100 <山奥で つつましやかに暮らし・ 461 00:47:47,100 --> 00:47:51,104 白い鹿を見たいと願っていた おきよ> 462 00:47:51,104 --> 00:47:55,108 <その少女の顔を 一刀は知らない> 463 00:47:55,108 --> 00:48:00,046 <早くも 厳しい冬の装いが 訪れ始めた この山の どこかに・ 464 00:48:00,046 --> 00:48:05,046 白い鹿は 本当に いるのであろうか> 465 00:48:11,057 --> 00:48:13,059 <藩政を握り しゃしを極め・ 466 00:48:13,059 --> 00:48:17,063 権勢を振るう 現藩主の御生母 お浪の方の警護役に・ 467 00:48:17,063 --> 00:48:20,066 襲われた一刀は 不覚にも 崖下に落ちた> 468 00:48:20,066 --> 00:48:23,069 <が… 百姓 弥六に助けられた一刀は・ 469 00:48:23,069 --> 00:48:26,072 改革派の 勝本主馬との 約束を果たすべく・ 470 00:48:26,072 --> 00:48:28,074 箱根関所内に 自ら 捕縛された> 471 00:48:28,074 --> 00:48:33,079 <かごは いよいよ 関所内に入る 果たして 女かご 3丁のうち・ 472 00:48:33,079 --> 00:48:35,079 いずれのかごに お浪の方は… 次回…> 473 00:49:00,073 --> 00:49:02,108 (八木莉可子)宣誓! (吉田鋼太郎)宣誓!新登場の生しっとりパンは! 474 00:49:02,108 --> 00:49:04,143 パンは「生」でうまくなることを! 475 00:49:04,143 --> 00:49:08,081 ≪しとふわぁ! しともちぃ! しとむちぃ!≫ 476 00:49:08,081 --> 00:49:10,750 という食感で誓います! あっずるい! 477 00:49:10,750 --> 00:49:13,086 誓いまふ! 誓いまふ!