1 00:00:05,163 --> 00:00:07,163 まずは 見本誌を 無料で お届け! 2 00:02:11,156 --> 00:02:31,176 ・~ 3 00:02:31,176 --> 00:02:51,196 ・~ 4 00:02:51,196 --> 00:03:11,149 ・~ 5 00:03:11,149 --> 00:03:31,169 ・~ 6 00:03:31,169 --> 00:03:41,169 ・~ 7 00:04:00,132 --> 00:04:02,134 (蔵人)参る! 8 00:04:02,134 --> 00:04:22,154 ・~ 9 00:04:22,154 --> 00:04:32,154 ・~ 10 00:04:37,169 --> 00:04:52,184 ・~ 11 00:04:52,184 --> 00:04:55,184 (頼母)柳蔵人も破れたか 12 00:04:57,122 --> 00:05:01,126 (頼母) これで 別所主水を斬れる者は・ 13 00:05:01,126 --> 00:05:03,128 水戸藩には 一人もいなくなった 14 00:05:03,128 --> 00:05:07,132 (左近)さよう (頼母)だが 斬らねばならぬ・ 15 00:05:07,132 --> 00:05:12,137 お家のために どうしても 斬らねばならぬ・ 16 00:05:12,137 --> 00:05:15,140 手はあるか? 左近 17 00:05:15,140 --> 00:05:20,145 (左近)雇われ刺客を 使うしかありませんな 18 00:05:20,145 --> 00:05:23,148 しかし… (頼母)しかし? 19 00:05:23,148 --> 00:05:28,153 その刺客 役目を果たすと同時に 死んでもらわねばならぬ 20 00:05:28,153 --> 00:05:33,158 さもないと 水戸藩のがんになる (頼母)うむ 21 00:05:33,158 --> 00:05:39,164 だが 果たして いるかな 主水を倒せるような刺客が 22 00:05:39,164 --> 00:05:43,168 さよう 一人だけ (頼母)うん? 23 00:05:43,168 --> 00:05:48,173 元公儀介しゃく人 拝一刀 24 00:05:48,173 --> 00:05:51,176 名付けて 子連れ狼 25 00:05:51,176 --> 00:05:53,178 子連れ狼? 26 00:05:53,178 --> 00:06:02,178 ・~ 27 00:06:21,139 --> 00:06:41,159 ・~ 28 00:06:41,159 --> 00:06:46,164 ・~ 29 00:06:46,164 --> 00:06:50,164 (一刀)六道護符を貼られたのは お手前か? 30 00:06:52,170 --> 00:06:54,172 子連れ狼か? その方 31 00:06:54,172 --> 00:06:57,108 話を承ろう 32 00:06:57,108 --> 00:06:59,110 (左近)刺客依頼は わしではない・ 33 00:06:59,110 --> 00:07:03,114 わしは 水戸藩 軍学指南役 立花左近 34 00:07:03,114 --> 00:07:07,114 依頼人は すぐ近くにおる 35 00:07:35,146 --> 00:07:39,150 (左近)いかがなされた さあ こちらへ 36 00:07:39,150 --> 00:07:43,154 依頼人は こちらに さあ どうぞ 37 00:07:43,154 --> 00:07:45,154 御老人 38 00:07:50,161 --> 00:07:55,166 お手前のお命 覚悟の上でござろうな? 39 00:07:55,166 --> 00:07:58,103 (左近)ま… 待たれよ しばらく!・ 40 00:07:58,103 --> 00:08:00,105 し… しばらく! 41 00:08:00,105 --> 00:08:02,107 (頼母)ハハハ… 42 00:08:02,107 --> 00:08:08,113 失礼ながら そこもとの腕を 試さんとてしたこと 許されよ・ 43 00:08:08,113 --> 00:08:12,117 依頼金は 500両でしたな・ 44 00:08:12,117 --> 00:08:15,120 刺客の相手は 別所主水・ 45 00:08:15,120 --> 00:08:20,125 当藩 大番頭にして 剣技指南役を兼ねる・ 46 00:08:20,125 --> 00:08:23,128 無形据物斬りの達人じゃ・ 47 00:08:23,128 --> 00:08:28,133 文武両道を兼ね備えた 当節まれに見る 誠の武士・ 48 00:08:28,133 --> 00:08:34,139 藩の若者たちの信望を一身に集め いわば 水戸藩の宝じゃ・ 49 00:08:34,139 --> 00:08:40,145 だが たった一つ 困ったことがな 50 00:08:40,145 --> 00:08:44,149 別所主水は 史学に凝り過ぎた 51 00:08:44,149 --> 00:08:48,153 我が国の政の中心は 朝廷にあり・ 52 00:08:48,153 --> 00:08:51,156 公儀が それを いかに ないがしろにしているか・ 53 00:08:51,156 --> 00:08:53,158 激しく批判し・ 54 00:08:53,158 --> 00:08:57,095 若者たちも 次第に その説に動かされてな・ 55 00:08:57,095 --> 00:09:01,099 既に 公儀では これを察知 56 00:09:01,099 --> 00:09:07,105 真相究明のため ひそかに 隠密を放ったとの うわさも聞く 57 00:09:07,105 --> 00:09:13,111 やむなく 試合に事寄せて 主水を 再三 葬ろうと試みたが・ 58 00:09:13,111 --> 00:09:19,117 藩随一の手だれが 既に 3名 命を失っておりましてな 59 00:09:19,117 --> 00:09:24,117 もはや 水戸藩に 別所主水を斬れる者はおらぬ 60 00:09:26,124 --> 00:09:30,128 公儀より 差し向けられた隠密とは? 61 00:09:30,128 --> 00:09:34,132 厳しく探索しておるが まだ 何の形跡も…・ 62 00:09:34,132 --> 00:09:38,132 恐らくは うわさの域を出ぬのではないかと 63 00:10:12,103 --> 00:10:15,106 (頼母) 見失うようなことはあるまいな 64 00:10:15,106 --> 00:10:19,110 (左近)川島兄弟が つけておりますゆえ まずは・ 65 00:10:19,110 --> 00:10:23,114 拝一刀が 主水殿に仕掛けしだい・ 66 00:10:23,114 --> 00:10:26,117 知らせが入る手はずに なっております・ 67 00:10:26,117 --> 00:10:29,120 鉄砲隊 やり組 それぞれ 10名 68 00:10:29,120 --> 00:10:34,125 いつでも 出動させられるよう 手配済みで (頼母)よかろう 69 00:10:34,125 --> 00:10:39,130 子連れ狼 生きて国境を出してはならぬ 70 00:10:39,130 --> 00:10:43,134 ふびんなれど 水戸家のためじゃ 71 00:10:43,134 --> 00:11:03,087 ・~ 72 00:11:03,087 --> 00:11:14,087 ・~ 73 00:11:25,109 --> 00:11:27,109 (ゆき)血が!? 74 00:11:30,114 --> 00:11:32,114 (主水)今日は これまで 75 00:11:36,120 --> 00:11:38,122 (主水)傷の手当てをせい (門弟)はっ 76 00:11:38,122 --> 00:11:41,122 (主水)終わりしだい 史学の勉強だ (門弟たち)はっ 77 00:11:44,128 --> 00:11:48,132 (主水)ゆき わしの妻なれば あれしきのことで 驚くな 78 00:11:48,132 --> 00:11:52,136 (ゆき)だって あんなに 血が流れていたんですもの 79 00:11:52,136 --> 00:11:55,139 (主水) 当たり前だ 踊りの稽古とは違う 80 00:11:55,139 --> 00:11:58,142 (ゆき)いくら 剣のお稽古でも 激しすぎますわ・ 81 00:11:58,142 --> 00:12:01,145 毎日毎日 けが人が出るなんて…・ 82 00:12:01,145 --> 00:12:03,147 この太平の み世に・ 83 00:12:03,147 --> 00:12:07,151 どうして そんなに 激しく剣を 磨かなければいけないのでしょう 84 00:12:07,151 --> 00:12:10,154 (主水)武士に 太平も乱世もない・ 85 00:12:10,154 --> 00:12:15,159 現に このわしは 今年になって 3人の武芸者と戦い・ 86 00:12:15,159 --> 00:12:18,162 これを倒している 87 00:12:18,162 --> 00:12:22,166 あれだけ 真剣な稽古を 常時していなければ・ 88 00:12:22,166 --> 00:12:25,169 わしの方が 倒されていたはずだ 89 00:12:25,169 --> 00:12:28,172 (ゆき)あなたが あまりにも お強くおなりになり過ぎるから・ 90 00:12:28,172 --> 00:12:31,175 戦いを挑まれることになるんでは ございませんの? 91 00:12:31,175 --> 00:12:36,180 なるほど そういう考えもあるな (ゆき)そうですとも・ 92 00:12:36,180 --> 00:12:40,184 おとなしくしているのに 手を出す人はおりませんわ 93 00:12:40,184 --> 00:12:43,187 ・(勇之進) 御内室様に申し上げます 94 00:12:43,187 --> 00:12:45,189 (勇之進)先生に 立ち合いを挑まれた 3人は・ 95 00:12:45,189 --> 00:12:48,192 好んでされたのではありません・ 96 00:12:48,192 --> 00:12:52,196 まして 先生の稽古が激しいからなんて・ 97 00:12:52,196 --> 00:12:58,136 あの方々は 命令によって やむなく 試合をさせられたのです 98 00:12:58,136 --> 00:13:01,139 (ゆき)命令って どなたの? (主水)やめろ! 勇之進 99 00:13:01,139 --> 00:13:06,144 (勇之進)いえ やめません! 今日ばかりは! 100 00:13:06,144 --> 00:13:09,147 私に お隠しにならなければ ならぬようなことなのですか? 101 00:13:09,147 --> 00:13:11,149 あなた (勇之進)そうです・ 102 00:13:11,149 --> 00:13:14,152 なぜなら 命令を下されたのは・ 103 00:13:14,152 --> 00:13:18,156 仕置家老 滝沢頼母様 その人なのですから 104 00:13:18,156 --> 00:13:21,159 えっ! そんな… うそです 105 00:13:21,159 --> 00:13:23,161 父が そんなこと するはずがありません 106 00:13:23,161 --> 00:13:26,164 娘を嫁がせた 当の相手を 殺そうなんて・ 107 00:13:26,164 --> 00:13:28,166 どこの世界に そんな親が 108 00:13:28,166 --> 00:13:31,169 (勇之進)何なら お父上に お聞きになればよろしい 109 00:13:31,169 --> 00:13:34,172 (ゆき)うそです! うそに決まっています! 110 00:13:34,172 --> 00:13:38,176 ねえ うそですわね? あなた 111 00:13:38,176 --> 00:13:44,182 父上は 立場上 やむをえず 処置を取られているのだ 112 00:13:44,182 --> 00:13:48,186 わしが 朝廷の尊厳を説き・ 113 00:13:48,186 --> 00:13:52,190 公儀の非を鳴らすのが 重役方には お気に入らぬらしい 114 00:13:52,190 --> 00:13:54,192 (ゆき) そんな… たかが そんなことで・ 115 00:13:54,192 --> 00:13:59,130 あなたを殺そうなんて (主水)「たかが そんなこと」?・ 116 00:13:59,130 --> 00:14:02,133 まあいい いずれ そなたにも 分かるときが来る 117 00:14:02,133 --> 00:14:06,137 あなた… (主水)勇之進 用意はいいか 118 00:14:06,137 --> 00:14:08,139 はっ 一同 集まっております 119 00:14:08,139 --> 00:14:10,139 (主水)うむ 120 00:14:13,144 --> 00:14:15,144 あなた! 121 00:14:23,154 --> 00:14:43,174 ・~ 122 00:14:43,174 --> 00:14:45,176 ・~ 123 00:14:45,176 --> 00:14:47,178 ・(六平)国境を越えたのに 124 00:14:47,178 --> 00:14:51,182 ・(五平)まさか うわさの子連れ狼が・ 125 00:14:51,182 --> 00:14:54,185 500両を 持ち逃げするとは思えぬが 126 00:14:54,185 --> 00:15:14,138 ・~ 127 00:15:14,138 --> 00:15:28,138 ・~ 128 00:15:37,161 --> 00:15:39,163 (和尚)ハハハ… 129 00:15:39,163 --> 00:15:52,163 ・~ 130 00:16:05,122 --> 00:16:09,126 (六平)何をしてるんでしょう (五平)分からん 131 00:16:09,126 --> 00:16:13,126 (六平)兄者 ひょっとして あの男 132 00:16:16,133 --> 00:16:20,133 (六平)公儀の隠密では? (五平)まさか 133 00:16:30,147 --> 00:16:34,151 父上 本当のことを 教えてくださいまし 134 00:16:34,151 --> 00:16:37,154 (頼母)知らぬ 何かの誤解であろう 135 00:16:37,154 --> 00:16:41,158 わしは そのようなことは 全く知らぬ 136 00:16:41,158 --> 00:16:44,161 父上! (頼母)だがな ゆき 137 00:16:44,161 --> 00:16:49,166 主水の公儀への批判 あれだけは やめさせぬとな 138 00:16:49,166 --> 00:16:52,169 あまりに 声が大きすぎる 139 00:16:52,169 --> 00:16:54,171 正しいことなら・ 140 00:16:54,171 --> 00:16:58,109 大きな声で言うのは 当たり前ではございませぬか 141 00:16:58,109 --> 00:17:02,113 ゆき こりゃ わしの頼みだ 142 00:17:02,113 --> 00:17:04,115 何とか あれだけは・ 143 00:17:04,115 --> 00:17:10,121 あれさえなければ 別所主水は 武士の中の武士 144 00:17:10,121 --> 00:17:14,125 おっしゃることが よく分かりませぬ 145 00:17:14,125 --> 00:17:18,125 わしは そなたを 甘やかして 育て過ぎたようだ 146 00:17:20,131 --> 00:17:23,134 もっとも そなたに言われたくらいで・ 147 00:17:23,134 --> 00:17:27,138 主義を曲げる主水ではないが 148 00:17:27,138 --> 00:17:29,140 では 父上・ 149 00:17:29,140 --> 00:17:33,140 あの人が 主義 主張を 曲げなければ どうなるのです? 150 00:17:36,147 --> 00:17:38,147 父上! 151 00:17:40,151 --> 00:17:47,158 ゆき 主水は わしのかわいい婿だ それを忘れないでほしい 152 00:17:47,158 --> 00:17:49,158 だって… (足音) 153 00:17:51,162 --> 00:17:54,162 (左近)おっ これは失礼 154 00:17:56,167 --> 00:17:59,103 ゆき もう帰りなさい (ゆき)でも 父上 155 00:17:59,103 --> 00:18:01,105 公用じゃ 156 00:18:01,105 --> 00:18:04,108 (ゆき)父上! 157 00:18:04,108 --> 00:18:07,108 公用だと言うのに 158 00:18:19,123 --> 00:18:24,128 はと? どういうことだ これは (左近)それが分かりません 159 00:18:24,128 --> 00:18:26,130 ただ 国境を越えたのは その はとを・ 160 00:18:26,130 --> 00:18:29,133 手に入れるためだったことは 確かで・ 161 00:18:29,133 --> 00:18:32,136 その証拠に はとを手に入れるやいなや・ 162 00:18:32,136 --> 00:18:35,139 まっすぐ 水戸領内に戻っております 163 00:18:35,139 --> 00:18:37,141 はとのう… 164 00:18:37,141 --> 00:18:57,094 ・~ 165 00:18:57,094 --> 00:19:01,098 ・~ 166 00:19:01,098 --> 00:19:07,098 当方の用意はできた 滝沢殿に お伝えくだされ 167 00:19:10,107 --> 00:19:13,110 立花左近殿か? 軍学指南役の (ゆき)はい 168 00:19:13,110 --> 00:19:17,114 何やら 大層 慌てた御様子で 169 00:19:17,114 --> 00:19:21,118 あなた くれぐれも お気をつけくださいまし 170 00:19:21,118 --> 00:19:23,120 しばらくの間は 病気とでも お届けして・ 171 00:19:23,120 --> 00:19:28,125 屋敷を出ない方が (主水)いや そんなことはできぬ 172 00:19:28,125 --> 00:19:32,129 あなた ゆきの身にも なってくださいまし 173 00:19:32,129 --> 00:19:35,132 あなたが いらっしゃらなかったら 174 00:19:35,132 --> 00:19:39,136 わしが死んだら どうする (ゆき)決まっています 175 00:19:39,136 --> 00:19:41,136 ゆきも死にます 176 00:19:46,143 --> 00:19:49,146 (主水)ばか! そのようなことをしたら・ 177 00:19:49,146 --> 00:19:52,149 妻とは思わん あの世で 再び 巡り会っても・ 178 00:19:52,149 --> 00:19:54,151 わしは 知らん顔をしておるからな いいか 179 00:19:54,151 --> 00:19:57,088 そんな ひどい 180 00:19:57,088 --> 00:20:00,091 どうしたらよろしいのですか ゆきは… 181 00:20:00,091 --> 00:20:04,095 (主水)生きるんだ 生きて 天寿を全うするんだ 182 00:20:04,095 --> 00:20:06,097 嫌です 183 00:20:06,097 --> 00:20:09,100 あなたが いらっしゃらない この世なんて さみしくって 184 00:20:09,100 --> 00:20:12,103 (主水)いいから お聞き 185 00:20:12,103 --> 00:20:15,106 いいか ゆき 186 00:20:15,106 --> 00:20:17,108 今 わしが死ねば・ 187 00:20:17,108 --> 00:20:22,113 万こくの恨みを残して 死ぬことになるんだぞ 188 00:20:22,113 --> 00:20:27,118 わしの主義 主張 確かに 若者どもに伝えてはあるが・ 189 00:20:27,118 --> 00:20:29,120 わしが死ねば・ 190 00:20:29,120 --> 00:20:33,124 恐らく その芽も 一本残らず 摘み取られてしまうだろう 191 00:20:33,124 --> 00:20:37,128 彼らには まだ それを防ぐ力はない 192 00:20:37,128 --> 00:20:41,132 だとすれば わしの思いは 水戸の地に 根を下ろすことなく・ 193 00:20:41,132 --> 00:20:43,134 立ち枯れになってしまう 194 00:20:43,134 --> 00:20:46,137 立ち枯れにせずに 永らえさせるか せぬかは・ 195 00:20:46,137 --> 00:20:50,141 全て お前にかかっているんだ (ゆき)私に? 196 00:20:50,141 --> 00:20:52,141 そうだ そなたにだ 197 00:20:55,146 --> 00:21:00,084 そなたの女としての力 御家老の娘だという力 198 00:21:00,084 --> 00:21:02,086 それら 全てを合わせれば・ 199 00:21:02,086 --> 00:21:07,091 わしの思いを根づかせることが 立派にできる 200 00:21:07,091 --> 00:21:09,093 無理です そんな… 201 00:21:09,093 --> 00:21:15,099 私なんかに どうしたらいいのかも 分かりません 202 00:21:15,099 --> 00:21:18,102 殿方が 女の言うことなど 聞いてくれるはずがありませんわ 203 00:21:18,102 --> 00:21:22,106 (主水)男たちの間に広めろとは 申しておらん (ゆき)えっ? 204 00:21:22,106 --> 00:21:25,106 (主水)女だ そして 子供だ 205 00:21:27,111 --> 00:21:30,114 女子供の心に 朝廷の尊厳・ 206 00:21:30,114 --> 00:21:33,117 幕府のやり方の間違いが はっきり分かるようになれば・ 207 00:21:33,117 --> 00:21:39,117 男たちも いずれは気付く いや 気付かずにはおられぬはずだ 208 00:21:46,130 --> 00:21:50,134 よいな? 頼むぞ ゆき 209 00:21:50,134 --> 00:21:55,134 生きて わしのささやかな芽を 大きく 花咲かしてくれ 210 00:22:06,150 --> 00:22:26,170 ・~ 211 00:22:26,170 --> 00:22:45,189 ・~ 212 00:22:45,189 --> 00:22:48,192 (門弟)また こんな道を 213 00:22:48,192 --> 00:22:51,195 (門弟) 足腰の鍛錬の必要なことは・ 214 00:22:51,195 --> 00:22:53,197 先生が 日頃 話しておられるではないか 215 00:22:53,197 --> 00:22:56,197 ハハハ… 216 00:23:02,139 --> 00:23:04,141 (勇之進)おのれ こわっぱ!・ 217 00:23:04,141 --> 00:23:06,143 ひっ捕らえろ (門弟たち)よし! 218 00:23:06,143 --> 00:23:09,143 (主水)おい よさんか たかが 子供だ 219 00:23:13,150 --> 00:23:15,152 ・(門弟たち)待てい 220 00:23:15,152 --> 00:23:17,152 (門弟)待たんか 221 00:23:24,161 --> 00:23:26,163 貴様の子か! 222 00:23:26,163 --> 00:23:28,163 さよう 223 00:23:30,167 --> 00:23:35,172 恐れ多くも 水戸藩 大番頭 別所主水様の御面体に・ 224 00:23:35,172 --> 00:23:37,174 小水を引っ掛けるとは 許し難い! 225 00:23:37,174 --> 00:23:41,178 子供とて 容赦ならん 罰を加えるゆえ 引き渡せ! 226 00:23:41,178 --> 00:23:43,180 断る 何! 227 00:23:43,180 --> 00:23:45,182 かばいだてするか! 228 00:23:45,182 --> 00:23:48,185 我が子をかばわぬ親はない 229 00:23:48,185 --> 00:23:53,190 己の非礼を省みず その雑言 許せぬ (門弟)斬れ!・ 230 00:23:53,190 --> 00:23:56,193 親子もろとも 斬り捨てろ! 231 00:23:56,193 --> 00:23:59,193 ・(主水)待て! 待て 待て 232 00:24:01,131 --> 00:24:03,131 (勇之進)しかし 先生 (主水)いいから待て 233 00:24:06,136 --> 00:24:10,140 (主水)知らずして 小水を浴びたは こちらの未熟・ 234 00:24:10,140 --> 00:24:13,143 その子に代わって 貴公が ひと言 謝罪してくれれば・ 235 00:24:13,143 --> 00:24:15,145 それで済む・ 236 00:24:15,145 --> 00:24:18,148 その上の とがめ立てはせぬ 237 00:24:18,148 --> 00:24:21,151 断る 238 00:24:21,151 --> 00:24:26,156 何? 卑しくも 武士の面体を汚した・ 239 00:24:26,156 --> 00:24:29,159 この非礼をわびる気持ちは ないと申すのか 240 00:24:29,159 --> 00:24:33,163 ないな たかが 子供の小便 241 00:24:33,163 --> 00:24:38,163 武士だの 面目だのと 騒ぎ立てることはない 242 00:24:46,176 --> 00:24:51,181 そこもとらは 手を出すな 恥辱を受けたのは この私一人だ 243 00:24:51,181 --> 00:24:54,184 し… しかし! (主水)いいから 引け! 244 00:24:54,184 --> 00:25:00,124 待て 一つ 聞いておきたいことがある 245 00:25:00,124 --> 00:25:03,127 これは 尋常の果たし合いか? 246 00:25:03,127 --> 00:25:08,132 いかにも 遺恨を残さぬ 尋常の果たし合いだ 247 00:25:08,132 --> 00:25:12,132 では その証しを頂きたい 248 00:25:14,138 --> 00:25:16,140 立会人が不服か? 249 00:25:16,140 --> 00:25:19,143 ここは 水戸領 立会人も また 水戸藩士 250 00:25:19,143 --> 00:25:24,148 そして そこもとは 藩の軍事をつかさどる 大番頭 251 00:25:24,148 --> 00:25:26,150 たとえ わしが勝ったとしても・ 252 00:25:26,150 --> 00:25:29,153 藩士たちによって なます斬りになるか・ 253 00:25:29,153 --> 00:25:32,156 弓 鉄砲を射かけられるか・ 254 00:25:32,156 --> 00:25:35,159 いずれにしても 藩の外に出ることはできぬ 255 00:25:35,159 --> 00:25:41,165 それでも 尋常の果たし合いと言えるか? 256 00:25:41,165 --> 00:25:43,167 分かった 257 00:25:43,167 --> 00:25:56,167 ・~ 258 00:26:03,120 --> 00:26:17,134 ・~ 259 00:26:17,134 --> 00:26:19,136 騒ぐでない! 260 00:26:19,136 --> 00:26:38,155 ・~ 261 00:26:38,155 --> 00:26:40,157 ・~ 262 00:26:40,157 --> 00:26:42,159 (五平)そうか それで はとを 263 00:26:42,159 --> 00:26:45,162 しかし 果たし合いの承諾書を 坊主に送って・ 264 00:26:45,162 --> 00:26:47,164 どうしようってんだろう 265 00:26:47,164 --> 00:26:50,164 あっ 始まる! 266 00:27:01,111 --> 00:27:04,114 水戸藩 別所主水 267 00:27:04,114 --> 00:27:08,118 作州浪人 拝一刀 268 00:27:08,118 --> 00:27:28,138 ・~ 269 00:27:28,138 --> 00:27:48,158 ・~ 270 00:27:48,158 --> 00:28:08,158 ・~ 271 00:28:11,114 --> 00:28:31,134 ・~ 272 00:28:31,134 --> 00:28:35,138 ・~ 273 00:28:35,138 --> 00:28:38,138 水鴎流 斬馬刀か 274 00:28:50,153 --> 00:28:52,155 先生! (門弟たち)先生! 275 00:28:52,155 --> 00:28:56,155 先生 先生! (門弟たち)先生! 276 00:29:03,100 --> 00:29:05,102 (勇之進)おのれ! 素浪人 277 00:29:05,102 --> 00:29:10,102 約定をたがえると 死者の恥になるぞ 278 00:29:12,109 --> 00:29:24,121 ・~ 279 00:29:24,121 --> 00:29:28,125 (六平)ただ一刀の下に… (五平)恐るべき手だれだ 280 00:29:28,125 --> 00:29:32,129 さすが うわさの子… 子連れ狼 281 00:29:32,129 --> 00:29:34,129 おい 六平! 282 00:29:40,137 --> 00:29:43,140 どうだ (六平)はっ・ 283 00:29:43,140 --> 00:29:45,142 予想にたがわぬ いや…・ 284 00:29:45,142 --> 00:29:49,146 予想を はるかに上回る 恐るべき使い手・ 285 00:29:49,146 --> 00:29:54,151 あの 無形据物斬りの別所様を ただ一刀の下に 286 00:29:54,151 --> 00:29:59,089 しかし… 別所の上段打ちは 相手の刀をへし折って・ 287 00:29:59,089 --> 00:30:01,091 唐竹割りに切り裂くとの 評判だったが 288 00:30:01,091 --> 00:30:05,095 (六平)それが どうしたわけか 見事に はじき返されまして・ 289 00:30:05,095 --> 00:30:09,095 そのまま… (左近)うーん 290 00:30:11,101 --> 00:30:14,104 六平 はとは どうした (六平)はっ 291 00:30:14,104 --> 00:30:16,106 何かの役に使ったのか? 292 00:30:16,106 --> 00:30:18,108 (六平)それが あの刺客・ 293 00:30:18,108 --> 00:30:22,112 別所様より 尋常の果たし合いの旨 血書を取りまして 294 00:30:22,112 --> 00:30:24,114 (頼母)何! 295 00:30:24,114 --> 00:30:29,119 (六平)その血書を その場で はとの足に付け 空に放ちました・ 296 00:30:29,119 --> 00:30:33,123 恐らくは あの はと 寺に戻ったのではないかと 297 00:30:33,123 --> 00:30:36,126 いかん! いかん! 298 00:30:36,126 --> 00:30:40,126 いかん いかん… 299 00:30:42,132 --> 00:30:46,136 で… 五平は どうした まさか 鉄砲隊 やり組に… 300 00:30:46,136 --> 00:30:50,140 すぐ 知らせに飛びました 天神ヶ原で 待ち伏せすると申し… 301 00:30:50,140 --> 00:30:52,142 ばか者! (六平)はっ 302 00:30:52,142 --> 00:30:55,145 分からぬか! 子連れ狼 このことあるを察して・ 303 00:30:55,145 --> 00:30:58,081 未然に手を打ったことが 304 00:30:58,081 --> 00:31:01,084 はとだ そのはとだ! (頼母)主水が 自ら・ 305 00:31:01,084 --> 00:31:04,087 尋常な果たし合いなる旨 したためた血書があるのに・ 306 00:31:04,087 --> 00:31:07,090 どうして 水戸藩に 子連れ狼が討てる! 307 00:31:07,090 --> 00:31:11,094 死者を辱め しかも 士道にもとる行為 308 00:31:11,094 --> 00:31:15,098 水戸藩の名折れになるぞ! 309 00:31:15,098 --> 00:31:18,101 それで わざわざ 国境を越えて 多量のはとを… 310 00:31:18,101 --> 00:31:23,106 止めろ 行って 五平を止めろ やり組 鉄砲隊に・ 311 00:31:23,106 --> 00:31:25,108 子連れ狼に手を出すことは 一切 まかりならぬ! 312 00:31:25,108 --> 00:31:28,111 では このまま やつを (頼母)やむをえぬ 313 00:31:28,111 --> 00:31:31,114 行け 急げ! (六平)はっ 314 00:31:31,114 --> 00:31:33,116 水戸藩を 天下の笑いものにするな! 315 00:31:33,116 --> 00:31:35,116 (六平)御免! 316 00:31:39,122 --> 00:31:43,126 それにしても 恐るべきは 子連れ狼 317 00:31:43,126 --> 00:31:48,131 敵の領内に深く入って 刺客の目的を遂げ・ 318 00:31:48,131 --> 00:31:50,133 しかも 大義名分を 己のものとなして・ 319 00:31:50,133 --> 00:31:52,135 堂々と引き揚げるとは 320 00:31:52,135 --> 00:31:56,139 孫子の兵法にある 郷間の一手 321 00:31:56,139 --> 00:31:59,142 郷に入りて その民の信頼を得るは・ 322 00:31:59,142 --> 00:32:02,145 大義 王道を手中にするも同じく 323 00:32:02,145 --> 00:32:07,150 敵将も 容易に討ち難しとか 324 00:32:07,150 --> 00:32:09,150 左近 325 00:32:11,154 --> 00:32:13,156 それがしも参りましょう 326 00:32:13,156 --> 00:32:16,159 (障子の開閉音) 327 00:32:16,159 --> 00:32:36,179 ・~ 328 00:32:36,179 --> 00:32:56,199 ・~ 329 00:32:56,199 --> 00:33:16,152 ・~ 330 00:33:16,152 --> 00:33:25,161 ・~ 331 00:33:25,161 --> 00:33:28,164 (馬のひづめの音) 332 00:33:28,164 --> 00:33:30,166 ・(左近)待て・ 333 00:33:30,166 --> 00:33:34,170 待て! 待て待て…・ 334 00:33:34,170 --> 00:33:36,170 待て! 335 00:33:41,177 --> 00:33:44,180 (五平)何事です 立花様 (左近)御家老の御命令じゃ・ 336 00:33:44,180 --> 00:33:47,183 何もするな!・ 337 00:33:47,183 --> 00:33:49,183 手出しをするんではないぞ! 338 00:33:52,188 --> 00:33:56,188 危ないところだったな 大五郎 339 00:34:06,136 --> 00:34:11,141 そつじながら 孫子の兵法 郷間の一手 340 00:34:11,141 --> 00:34:16,146 お見事なる お手の内と 感服つかまつった 341 00:34:16,146 --> 00:34:36,166 ・~ 342 00:34:36,166 --> 00:34:56,186 ・~ 343 00:34:56,186 --> 00:34:59,186 ・~ 344 00:35:10,133 --> 00:35:15,133 (門弟たちのすすり泣き) 345 00:35:22,145 --> 00:35:27,150 (門弟)くそ! あの素浪人めが 346 00:35:27,150 --> 00:35:31,154 (勇之進)このまま あやつを 藩の外へ出していいのか!・ 347 00:35:31,154 --> 00:35:35,158 このままでは 先生は浮かばれぬぞ (門弟)そうだ! 348 00:35:35,158 --> 00:35:37,160 (門弟)よし! (門弟)待て しかし・ 349 00:35:37,160 --> 00:35:40,163 果たし合いの約定がある (勇之進)黙れ! 350 00:35:40,163 --> 00:35:42,165 約定なんぞ くそ食らえだ 351 00:35:42,165 --> 00:35:44,167 名もなき浪人連れに 先生を討たれて・ 352 00:35:44,167 --> 00:35:46,169 黙って見逃すというのか 353 00:35:46,169 --> 00:35:50,173 もし このことが 世情のうわさに上れば・ 354 00:35:50,173 --> 00:35:54,177 我らの面目はないぞ! (門弟たち)そうだ! 355 00:35:54,177 --> 00:35:57,113 (門弟)そうだ 斬るべし! 356 00:35:57,113 --> 00:35:59,115 (勇之進) まだ 国境は越えてはおるまい・ 357 00:35:59,115 --> 00:36:01,117 追うんだ! (門弟たち)よし! 358 00:36:01,117 --> 00:36:03,117 (ゆき)なりませぬ! 359 00:36:06,122 --> 00:36:11,127 (ゆき)そのようなこと 別所の妻として 私が許しませぬ 360 00:36:11,127 --> 00:36:16,132 (勇之進)先生の敵を取るのが なぜ いけないのです・ 361 00:36:16,132 --> 00:36:20,136 我々にとって 先生は 神様のような お方でした・ 362 00:36:20,136 --> 00:36:25,141 それを たかが 一介の浪人に (ゆき)相手が誰だろうと・ 363 00:36:25,141 --> 00:36:27,143 遺恨を残さぬ 尋常の果たし合いと決めたのは・ 364 00:36:27,143 --> 00:36:29,145 主人です 365 00:36:29,145 --> 00:36:33,149 あなた方は 別所に 恥をかかすおつもりですか 366 00:36:33,149 --> 00:36:40,156 いや それがしは… (ゆき)死者を辱め 藩を辱め・ 367 00:36:40,156 --> 00:36:45,161 それでも あなた方は 水戸藩士ですか! 368 00:36:45,161 --> 00:36:50,166 その浪人を追うことだけは 金輪際 許しませぬ 369 00:36:50,166 --> 00:36:52,168 よろしゅうございますね? 370 00:36:52,168 --> 00:37:11,121 ・~ 371 00:37:11,121 --> 00:37:13,123 ・~ 372 00:37:13,123 --> 00:37:17,127 許してくれ 主水 373 00:37:17,127 --> 00:37:20,127 全ては お家のためだ 374 00:37:22,132 --> 00:37:27,137 許してくれ 許してくれ… 375 00:37:27,137 --> 00:37:46,156 ・~ 376 00:37:46,156 --> 00:37:48,156 (ゆき)父上 377 00:37:52,162 --> 00:37:55,165 とうとう おやりなさいましたわね 父上 378 00:37:55,165 --> 00:37:58,101 (頼母)何を申す 379 00:37:58,101 --> 00:38:01,104 主水は かわいそうなことをしたのう 380 00:38:01,104 --> 00:38:05,108 (ゆき)お隠しになることは ございません・ 381 00:38:05,108 --> 00:38:09,112 ゆきには ちゃんと分かっております 382 00:38:09,112 --> 00:38:11,114 ばかなことを 383 00:38:11,114 --> 00:38:17,120 お前は まだ子供だ 人妻といっても まだまだ 384 00:38:17,120 --> 00:38:21,124 (ゆき)父上 (頼母)うん? 385 00:38:21,124 --> 00:38:24,127 (ゆき) 主水様は 死んではおりませぬ 386 00:38:24,127 --> 00:38:26,129 何? 387 00:38:26,129 --> 00:38:30,129 (ゆき) 死んではおりませぬ 主水様は 388 00:38:38,141 --> 00:38:41,144 主水は死んだ 389 00:38:41,144 --> 00:38:46,149 死んだ者は 二度と戻っては来ぬのだ 390 00:38:46,149 --> 00:38:52,155 (ゆき)主水様は 私の中に ちゃんと生きてらっしゃいます・ 391 00:38:52,155 --> 00:38:55,158 主水様の主義 主張・ 392 00:38:55,158 --> 00:39:00,096 これからは ゆきが 力の限り 人様に説いて回ります 393 00:39:00,096 --> 00:39:02,098 何を言うか ばかな 394 00:39:02,098 --> 00:39:04,100 第一 誰が そなたの言うことなどに・ 395 00:39:04,100 --> 00:39:06,102 耳を傾ける? 396 00:39:06,102 --> 00:39:11,107 男の方は無理でも 女子供なら どうでしょう 397 00:39:11,107 --> 00:39:14,110 何! (ゆき)そして・ 398 00:39:14,110 --> 00:39:18,114 女子供の心に しみ通った考えを・ 399 00:39:18,114 --> 00:39:21,114 殿方が いつまでも 無視して生きていられるか 400 00:39:23,119 --> 00:39:26,122 そなた いつから そのようなことを 401 00:39:26,122 --> 00:39:29,125 (ゆき)主水様の御遺言です・ 402 00:39:29,125 --> 00:39:31,127 これからの ゆきは・ 403 00:39:31,127 --> 00:39:37,133 その約束だけのために 生きるつもり (頼母)いかん!・ 404 00:39:37,133 --> 00:39:42,133 そのようなことはさせぬぞ 絶対に いかん! 405 00:39:52,148 --> 00:39:57,086 (ゆき)匹夫も 志を奪うべからずと 申します・ 406 00:39:57,086 --> 00:40:01,090 女子供も同じこと・ 407 00:40:01,090 --> 00:40:04,093 どうしても お止めになりたければ・ 408 00:40:04,093 --> 00:40:08,097 この私も お殺しになったら? 409 00:40:08,097 --> 00:40:11,097 既に その覚悟はできております 410 00:40:18,107 --> 00:40:22,111 駄目だ こんなことに耐えられん! (門弟)待て 勇之進 411 00:40:22,111 --> 00:40:26,115 斬る! 今から やつを追って 斬る! 412 00:40:26,115 --> 00:40:30,119 (門弟)しかし ゆき殿の言葉にも 一理ある・ 413 00:40:30,119 --> 00:40:35,124 藩を辱め 師を辱めでは 武士として 取るべき道ではない 414 00:40:35,124 --> 00:40:39,128 方法があるのだ (門弟)方法? 415 00:40:39,128 --> 00:40:42,131 頭を使え 頭を!・ 416 00:40:42,131 --> 00:40:46,135 我ら一同 寄ってたかって あの浪人を斬れば・ 417 00:40:46,135 --> 00:40:49,138 それは 確かに 先生を 辱めることになるかもしれん 418 00:40:49,138 --> 00:40:54,143 だが 門弟一同の中より 腕の立つ者 数人を選び・ 419 00:40:54,143 --> 00:40:57,080 再度 果たし合いを 申し込むというのは どうだ 420 00:40:57,080 --> 00:41:02,085 (門弟たち)果たし合い? (勇之進)そうだ 421 00:41:02,085 --> 00:41:08,091 師の面目 流派の面目を懸けての 再試合となれば・ 422 00:41:08,091 --> 00:41:12,095 名分は 立派に立つ 423 00:41:12,095 --> 00:41:15,098 先生も お許しくださるだろう (門弟)そうだ 424 00:41:15,098 --> 00:41:20,103 (門弟)しかし 果たし合いとなれば 多人数というわけには 425 00:41:20,103 --> 00:41:23,106 となると 先生をも倒した あの男の剣に・ 426 00:41:23,106 --> 00:41:26,109 果たして 立ち向かえるかどうか 427 00:41:26,109 --> 00:41:30,113 (門弟)先生が いまわの際に 「水鴎流 斬馬刀」とか言われたが 428 00:41:30,113 --> 00:41:36,119 恐らく あの刀は 胴太貫だ 429 00:41:36,119 --> 00:41:39,122 恐るべき身のこなし 430 00:41:39,122 --> 00:41:43,122 とにかく あの変わり身を封じぬことには 431 00:41:45,128 --> 00:41:51,134 待てよ その前に 誰が行く もちろん わしも行くが 432 00:41:51,134 --> 00:41:53,136 (門弟)俺も行こう (門弟)拙者も行くぞ 433 00:41:53,136 --> 00:41:56,139 (門弟)いや 拙者だ! (門弟)俺もだ! 434 00:41:56,139 --> 00:41:59,139 (物音) 435 00:42:04,147 --> 00:42:07,150 ・(五平)待たれよ 436 00:42:07,150 --> 00:42:10,153 (勇之進)おう 横目付殿 これは ちょうどよかった 437 00:42:10,153 --> 00:42:13,156 (五平)血相を変えて ど… どこへ行かれる 438 00:42:13,156 --> 00:42:17,160 (六平)藩横目付として 伺っておる お答え召されい 439 00:42:17,160 --> 00:42:20,163 我ら 流派の面目を懸け・ 440 00:42:20,163 --> 00:42:22,165 先生を討った浪人に 果たし合いを申し込む 441 00:42:22,165 --> 00:42:24,167 果たし合い? (勇之進)そうだ・ 442 00:42:24,167 --> 00:42:28,171 このうちの 3人が仕掛け それがしが 立会人となる・ 443 00:42:28,171 --> 00:42:31,174 これならば 先生を辱めることもなく・ 444 00:42:31,174 --> 00:42:33,176 水戸藩の恥にもなるまい! (門弟たち)そうだ! 445 00:42:33,176 --> 00:42:38,181 なるほど 尋常の果たし合いならば なあ? 六平 446 00:42:38,181 --> 00:42:43,186 そうですね 尋常の果たし合いならば 447 00:42:43,186 --> 00:42:46,189 それで その浪人が 今 どこにおるのか・ 448 00:42:46,189 --> 00:42:48,191 おのおの方は 御存じなのですか? 449 00:42:48,191 --> 00:42:52,195 捜す! まだ 国境は越えておるまい 450 00:42:52,195 --> 00:42:55,198 八方 手を分けて… (五平)その必要はない 451 00:42:55,198 --> 00:42:58,134 その浪人は 天神ヶ原の破れ小屋におる 452 00:42:58,134 --> 00:43:01,137 恐らく 明朝までな 453 00:43:01,137 --> 00:43:03,139 夜討ちは 穏やかでないし・ 454 00:43:03,139 --> 00:43:06,142 おのおの方にとっても 不利でござろう・ 455 00:43:06,142 --> 00:43:09,142 明早朝をもって 仕掛けられい 456 00:43:25,161 --> 00:43:29,165 (勇之進)作州浪人 拝一刀!・ 457 00:43:29,165 --> 00:43:33,169 我ら 流派の面目を懸けて 果たし合いを申し込む! 458 00:43:33,169 --> 00:43:36,169 尋常に立ち合え! 459 00:43:39,175 --> 00:43:42,178 嫌とは言わさぬぞ! 460 00:43:42,178 --> 00:43:45,181 拙者 浅井勇之進が 立会人を務める 461 00:43:45,181 --> 00:43:49,185 仕掛ける者は あの3人 よいな! 462 00:43:49,185 --> 00:44:09,138 ・~ 463 00:44:09,138 --> 00:44:29,158 ・~ 464 00:44:29,158 --> 00:44:45,158 ・~ 465 00:44:50,179 --> 00:44:52,179 (門弟)うわーっ! 466 00:44:56,185 --> 00:44:59,121 (門弟)ああーっ! 467 00:44:59,121 --> 00:45:02,124 (門弟)こやつ (門弟)おのれ! 468 00:45:02,124 --> 00:45:04,124 (門弟)くそ! 469 00:45:08,130 --> 00:45:26,148 ・~ 470 00:45:26,148 --> 00:45:28,150 尋常の果たし合いとは・ 471 00:45:28,150 --> 00:45:32,154 1人と 1人 かちと かちでするもの 472 00:45:32,154 --> 00:45:37,159 3人と 1人 しかも 3人は馬上 473 00:45:37,159 --> 00:45:42,164 このような 果たし合いはない 474 00:45:42,164 --> 00:45:46,168 それを許している流派は 天下に ただ一つ 475 00:45:46,168 --> 00:45:50,172 すなわち いかなる ひきょうな手段を用いても・ 476 00:45:50,172 --> 00:45:54,172 相手を討ち倒すことを目的とする 柳生の剣 477 00:45:56,178 --> 00:46:00,116 したがって この果たし合いを たくんだる者は・ 478 00:46:00,116 --> 00:46:04,120 柳生の者 479 00:46:04,120 --> 00:46:06,122 何代もかけて・ 480 00:46:06,122 --> 00:46:12,128 一つの藩に 居ついている 柳生の忍び 481 00:46:12,128 --> 00:46:16,132 それが お主の正体であろう 482 00:46:16,132 --> 00:46:18,134 ば… ばかな! 483 00:46:18,134 --> 00:46:23,139 草入り忍びが 何で このような 何の役にも立たぬことを! 484 00:46:23,139 --> 00:46:25,141 話にならん! 485 00:46:25,141 --> 00:46:29,145 「草入り忍び」などという名を・ 486 00:46:29,145 --> 00:46:33,145 水戸藩士が どうして知っている 487 00:46:36,152 --> 00:46:40,156 わしは 柳生の忍びと言っただけだぞ 488 00:46:40,156 --> 00:46:46,156 「草入り忍び」などという言葉は 使わなかった 489 00:46:53,169 --> 00:46:55,169 うっ! 490 00:46:58,107 --> 00:47:02,111 公儀隠密の心配も消えた 491 00:47:02,111 --> 00:47:05,114 滝沢殿に お伝えくだされ 492 00:47:05,114 --> 00:47:25,134 ・~ 493 00:47:25,134 --> 00:47:36,145 ・~ 494 00:47:36,145 --> 00:47:38,147 <薄り日の街道を・ 495 00:47:38,147 --> 00:47:45,147 何気なく 1人の女と 不思議な親子連れは 擦れ違う> 496 00:47:49,158 --> 00:47:54,163 <ゆきは 夫 主水の遺言を 守り続けて 旅を続けた> 497 00:47:54,163 --> 00:47:59,101 <だが 一方 冥府魔道に その命を懸けた・ 498 00:47:59,101 --> 00:48:04,101 この悲運の親子の 明日を 誰も知る者はいない> 499 00:48:11,113 --> 00:48:13,115 <生前香典> 500 00:48:13,115 --> 00:48:17,119 <浮世との関わりを断って 魔界に 生まれ変わる儀式> 501 00:48:17,119 --> 00:48:21,123 <その生前香典の儀式を済ませた 4人の暗殺集団> 502 00:48:21,123 --> 00:48:27,129 <柳生烈堂の命を受け 岩槻藩 藩主 大岡右京亮の命を狙う> 503 00:48:27,129 --> 00:48:29,131 <拝一刀は その4人を しとめるよう・ 504 00:48:29,131 --> 00:48:31,133 刺客の依頼を受けた> 505 00:48:31,133 --> 00:48:34,133 <そして その拝一刀の前に 立ち塞がる 柳生烈堂 次回…>