1 00:02:10,053 --> 00:02:12,055 <小高い丘の 城跡の・ 2 00:02:12,055 --> 00:02:15,058 崩れかけた あずまやで・ 3 00:02:15,058 --> 00:02:19,062 その子は 父を待っていた> 4 00:02:19,062 --> 00:02:21,064 <この日の 朝には・ 5 00:02:21,064 --> 00:02:23,066 帰るはずの父であった> 6 00:02:23,066 --> 00:02:28,071 <それが 3つ目の朝となり 4つ目の夜が来て・ 7 00:02:28,071 --> 00:02:31,074 5つ目の朝が雨だった> 8 00:02:31,074 --> 00:02:51,094 ・~ 9 00:02:51,094 --> 00:03:11,047 ・~ 10 00:03:11,047 --> 00:03:31,067 ・~ 11 00:03:31,067 --> 00:03:51,087 ・~ 12 00:03:51,087 --> 00:04:05,034 ・~ 13 00:04:05,034 --> 00:04:10,039 <それは 拝一刀に会見を求める 道中陣であった> 14 00:04:10,039 --> 00:04:16,045 <しかし 今や 天下を敵に回して 追われる身の 子連れ狼であった> 15 00:04:16,045 --> 00:04:19,045 <道中陣は わなかもしれない> 16 00:04:38,067 --> 00:04:41,067 (右近)拝一刀殿か 17 00:04:43,072 --> 00:04:49,078 (右近)それがし 当領を預かる代官 山路右近と申す者 18 00:04:49,078 --> 00:04:52,081 よう おいでくだされた 19 00:04:52,081 --> 00:04:57,019 道中陣の火印をたいて あなた様を お待ち申してはいたものの・ 20 00:04:57,019 --> 00:05:01,023 わなと疑われてしまえば それまでのこと 21 00:05:01,023 --> 00:05:06,028 天祐神助を頼んで 夜な夜な 火をたきおりました 22 00:05:06,028 --> 00:05:08,030 (一刀)それがしに頼みとは? 23 00:05:08,030 --> 00:05:11,030 (右近)まずは 御同道願いたい 24 00:05:13,035 --> 00:05:18,040 (捨松)この! ばか野郎 ええ! ねえ ねえって おい! 25 00:05:18,040 --> 00:05:21,043 借りる時ばっかり いい顔しやがって この野郎! 26 00:05:21,043 --> 00:05:26,048 (弥三)ちくしょう 金めのものなんて 何にもねえぜ 27 00:05:26,048 --> 00:05:29,051 (捨松)しょうがねえな おい もらってくぞ 28 00:05:29,051 --> 00:05:31,053 (女性)やめてください それだけは (弥三)ヘヘヘ… 29 00:05:31,053 --> 00:05:34,056 (女性)赤ちゃんの布団 やめてください 30 00:05:34,056 --> 00:05:39,056 (弥三)おっ いけね ありゃ 代官だぞ (捨松)裏だ 裏だ 31 00:05:43,065 --> 00:05:46,068 (男性)水… 水をくれ・ 32 00:05:46,068 --> 00:05:49,071 何ぞ 食べ物を 食べ物をくれ 33 00:05:49,071 --> 00:05:52,071 (右近)これ よさぬか 34 00:05:55,077 --> 00:06:00,016 ・(赤ん坊の泣き声) 35 00:06:00,016 --> 00:06:03,019 拝殿 見てくだされ 36 00:06:03,019 --> 00:06:23,039 ・~ 37 00:06:23,039 --> 00:06:34,050 ・~ 38 00:06:34,050 --> 00:06:36,052 (右近)打ち続く 凶作のため・ 39 00:06:36,052 --> 00:06:41,057 76か村 9, 000余名の領民たちは・ 40 00:06:41,057 --> 00:06:45,061 御覧のとおり 餓死寸前・ 41 00:06:45,061 --> 00:06:49,065 その原因は 水枯れにござります・ 42 00:06:49,065 --> 00:06:53,069 これを打開する道は ただ一つ・ 43 00:06:53,069 --> 00:06:58,007 隣の領内を流れる川より 水を引く他はございませぬ・ 44 00:06:58,007 --> 00:07:03,012 その費用は およそ 1万両はかかりましょう 45 00:07:03,012 --> 00:07:08,017 それがし 私財を売り払いましたが やっと 1, 000両 46 00:07:08,017 --> 00:07:14,017 1万両には 程遠く 9, 000両が不足にござります 47 00:07:16,025 --> 00:07:20,029 9, 000両 お貸しいただきたい 48 00:07:20,029 --> 00:07:24,033 道中陣の火印の用件が・ 49 00:07:24,033 --> 00:07:30,039 それと申されるのではあるまいな (右近)さよう 50 00:07:30,039 --> 00:07:35,044 道中陣にて 会見を願いましたは このことにござります・ 51 00:07:35,044 --> 00:07:38,047 当領地 76か村・ 52 00:07:38,047 --> 00:07:42,051 あなた様のお力にて お救いくだされ!・ 53 00:07:42,051 --> 00:07:45,054 御公儀にも 事あるごとに お願い申しました 54 00:07:45,054 --> 00:07:51,060 しかしながら もはや あなた様に おすがり申す他ございませぬ・ 55 00:07:51,060 --> 00:07:56,065 拝殿! そなたは刺客として 1殺 500両・ 56 00:07:56,065 --> 00:07:59,001 今までに 蓄えられたる金子は・ 57 00:07:59,001 --> 00:08:04,006 ちまたのうわさを聞かずとも おびただしい額に上っているはず 58 00:08:04,006 --> 00:08:08,010 拝殿 今となっては その金子を 幕閣に ばらまいたとて・ 59 00:08:08,010 --> 00:08:12,014 お家再興は 不可能でござりましょう 60 00:08:12,014 --> 00:08:19,021 その金で 9, 000余人の命 救っていただきたい! 61 00:08:19,021 --> 00:08:23,025 お断り申す (右近)拝殿 62 00:08:23,025 --> 00:08:28,030 我ら親子 1殺 500両にて得たる金をもって・ 63 00:08:28,030 --> 00:08:31,033 拝家再興などと 考えてはおらぬ 64 00:08:31,033 --> 00:08:34,036 (右近)しからば 得たる金子は 何のために! 65 00:08:34,036 --> 00:08:37,039 答える要はござるまい 66 00:08:37,039 --> 00:08:39,041 御免 67 00:08:39,041 --> 00:08:41,041 (右近)拝殿! 68 00:08:45,047 --> 00:08:48,050 (右近)拝殿 お願い申す・ 69 00:08:48,050 --> 00:08:51,053 お聞き届けくださるならば 私ども 身命に代えて・ 70 00:08:51,053 --> 00:08:56,058 あなた様 親子を 江戸まで お送り申し上げる 71 00:08:56,058 --> 00:09:01,998 御公儀に背いてか (右近)さよう この一命 なげうって 72 00:09:01,998 --> 00:09:05,001 拝殿! 73 00:09:05,001 --> 00:09:08,004 このとおりでござる 74 00:09:08,004 --> 00:09:14,010 一命に代えても 己が志を貫かんとする思いは・ 75 00:09:14,010 --> 00:09:17,013 我ら親子も同じこと 76 00:09:17,013 --> 00:09:21,017 では… では 拝殿! 77 00:09:21,017 --> 00:09:24,020 私の心根を お分かりくださるか 78 00:09:24,020 --> 00:09:27,023 なれど 我ら親子には・ 79 00:09:27,023 --> 00:09:32,028 果たさねばならぬ恨みあり 80 00:09:32,028 --> 00:09:37,028 その悲願は 何ものにも代えられぬ 81 00:09:47,043 --> 00:09:51,043 (男性)鬼! (男性)けだもの! 82 00:09:53,049 --> 00:09:56,986 (男性)鬼! (男性)けだもの! 83 00:09:56,986 --> 00:09:58,988 (男性)人でなし! 84 00:09:58,988 --> 00:10:01,991 (右近)待て! 85 00:10:01,991 --> 00:10:04,991 拝一刀! 待たれい 86 00:10:06,996 --> 00:10:09,999 貴殿には 何の遺恨もござらぬが・ 87 00:10:09,999 --> 00:10:14,003 9, 000両に足らずとも 貴殿を討てば 5, 000両 88 00:10:14,003 --> 00:10:17,003 お相手いただきたい 89 00:10:30,019 --> 00:10:32,019 なぜ斬らぬ 90 00:10:43,032 --> 00:10:46,035 (捨松)おい あれが 5, 000両だ 91 00:10:46,035 --> 00:10:48,037 早えとこ 旦那に知らせようぜ 92 00:10:48,037 --> 00:10:50,039 (捨松)おい 慌てるんじゃねえよ ええ? 93 00:10:50,039 --> 00:10:55,044 あの貧乏浪人に知らせたところで せいぜい 駄賃の2分がいいとこだ 94 00:10:55,044 --> 00:10:59,982 それよりも 俺たちの手で しとめりゃ…・ 95 00:10:59,982 --> 00:11:01,984 ヘヘヘ… (弥三)ヘヘヘ… 96 00:11:01,984 --> 00:11:05,988 5, 000両を お前 見逃す手はねえぜ (弥三)5, 000両か! 97 00:11:05,988 --> 00:11:07,990 5, 000両でい! ヘヘヘ… (捨松)ヘヘヘ… 98 00:11:07,990 --> 00:11:28,010 ・~ 99 00:11:28,010 --> 00:11:32,010 (弥三)5, 000両でい 5, 000両でい… 100 00:11:52,034 --> 00:11:54,034 (捨松・弥三)ヘヘヘ… 101 00:11:56,038 --> 00:11:59,038 (捨松)悪運の強え野郎だ 102 00:12:02,044 --> 00:12:04,046 (弥三) おう 次の手を考えなくちゃな 103 00:12:04,046 --> 00:12:06,046 (捨松)ああ 104 00:12:08,050 --> 00:12:10,052 (捨松)ちきしょうめ 105 00:12:10,052 --> 00:12:13,055 あっ! (弥三)おっ! 106 00:12:13,055 --> 00:12:15,057 (馬淵)子連れ狼を見かけたら・ 107 00:12:15,057 --> 00:12:19,061 何をおいても 俺に知らせる 約束になっていたはずだ 108 00:12:19,061 --> 00:12:23,065 いやあ あのね 旦那 あっしらね 何も そんな あの・ 109 00:12:23,065 --> 00:12:26,068 抜け駆けしようなんて けちな了見じゃねえんですよ 110 00:12:26,068 --> 00:12:28,070 兄貴の言うとおりでさあ 111 00:12:28,070 --> 00:12:31,073 知らせる前に 野郎に 手傷の一つも負わしときゃ・ 112 00:12:31,073 --> 00:12:34,073 旦那の仕事も やりやすかろうと 113 00:12:40,082 --> 00:12:42,084 (馬淵)今度だけは 見逃してやる 114 00:12:42,084 --> 00:12:47,089 二度と 同じ過ちを犯したときは 首が飛ぶぞ・ 115 00:12:47,089 --> 00:12:49,091 俺の腕は 見たとおりだ 116 00:12:49,091 --> 00:12:54,091 おおかみの居所さえ捜してくれば 後の始末は 俺がつける 117 00:13:03,038 --> 00:13:16,051 ・~ 118 00:13:16,051 --> 00:13:18,053 (玄次郎)捕り物か… 119 00:13:18,053 --> 00:13:38,073 ・~ 120 00:13:38,073 --> 00:13:41,076 ・~ 121 00:13:41,076 --> 00:13:46,081 <男 武州 深谷藩 軽部玄次郎 32歳> 122 00:13:46,081 --> 00:13:49,084 <馬廻り 100石> 123 00:13:49,084 --> 00:13:53,088 <女 同じく 武州 深谷藩 やり組 120石・ 124 00:13:53,088 --> 00:13:58,088 押坂一馬の妻 千賀 年 28歳> 125 00:14:02,031 --> 00:14:04,033 (玄次郎)今日は…・ 126 00:14:04,033 --> 00:14:07,036 全く 朝から 水…・ 127 00:14:07,036 --> 00:14:10,039 昼も 水・ 128 00:14:10,039 --> 00:14:17,046 全く 武士は食わねども ここら辺りまでだ 129 00:14:17,046 --> 00:14:19,048 問屋 問屋… 130 00:14:19,048 --> 00:14:24,053 問屋さえ着けば 好きなものが 腹いっぱい食えるんだ 131 00:14:24,053 --> 00:14:27,053 さあ 急ごうぜ 132 00:14:30,059 --> 00:14:32,059 行くぞ 133 00:14:42,071 --> 00:14:48,077 問屋の話をしたら 何だか 急に腹がすいてきた・ 134 00:14:48,077 --> 00:14:50,077 さあ 頑張ろう 135 00:14:57,019 --> 00:15:00,022 (玄次郎)さあ 136 00:15:00,022 --> 00:15:03,025 (番頭)いらっしゃいませ 137 00:15:03,025 --> 00:15:08,030 深谷藩から 軽部玄次郎宛てに 金子が届いてるはずだ 138 00:15:08,030 --> 00:15:12,030 (番頭) 深谷藩様ですか? 少々お待ちを 139 00:15:14,036 --> 00:15:18,040 えー… 軽部様 140 00:15:18,040 --> 00:15:21,043 深谷藩… 141 00:15:21,043 --> 00:15:25,047 そのようなものは… (玄次郎)そんなはずはない!・ 142 00:15:25,047 --> 00:15:27,049 軽部玄次郎は 俺だ (番頭)ハハッ 143 00:15:27,049 --> 00:15:29,051 …と おっしゃいましてもですね (玄次郎)よく調べてみろ! 144 00:15:29,051 --> 00:15:32,054 は… はい 145 00:15:32,054 --> 00:15:35,057 えー… (玄次郎)深谷藩からだぞ・ 146 00:15:35,057 --> 00:15:38,060 軽部玄次郎に宛ててだ 147 00:15:38,060 --> 00:15:41,063 ここの問屋に 路銀が着いておることになっておる 148 00:15:41,063 --> 00:15:43,065 よく調べろ 149 00:15:43,065 --> 00:15:49,071 あっ いや 押坂宛てになっているかもしれん 150 00:15:49,071 --> 00:15:54,071 押坂千賀 深谷藩から 押坂千賀殿に宛ててだ 151 00:15:59,014 --> 00:16:02,017 ございませんです (玄次郎)ばかなことを言うな 152 00:16:02,017 --> 00:16:05,017 俺たちは 藩命によって あだ討ちの旅を! 153 00:16:08,023 --> 00:16:13,028 なあ もう一度 よく調べてくれ 154 00:16:13,028 --> 00:16:15,030 調べろと言っておる! 155 00:16:15,030 --> 00:16:17,032 (番頭)私は 番頭でございます 156 00:16:17,032 --> 00:16:21,036 店のことは 隅から隅まで 承知いたしております 157 00:16:21,036 --> 00:16:26,041 深谷藩から そのようなものは お預かりいたしておりませんです 158 00:16:26,041 --> 00:16:38,053 ・~ 159 00:16:38,053 --> 00:16:41,053 金を貸してもらえんか? 160 00:16:43,058 --> 00:16:47,062 (玄次郎)怪しい者じゃない 素性は 先ほど言ったとおりだ 161 00:16:47,062 --> 00:16:51,066 きっと 何かの手違いで 藩から送る金が 遅れているんだ・ 162 00:16:51,066 --> 00:16:54,069 どうせ 届く金だ 163 00:16:54,069 --> 00:16:57,069 (番頭) と… おっしゃいましてもですね 164 00:16:59,007 --> 00:17:03,011 た… 頼む 165 00:17:03,011 --> 00:17:06,011 こ… このとおりだ 166 00:17:11,019 --> 00:17:15,023 ああでもするより しかたがないじゃないか 167 00:17:15,023 --> 00:17:18,023 深谷藩は 俺たちを見捨てたんだ 168 00:17:20,028 --> 00:17:22,030 そうに決まっている 169 00:17:22,030 --> 00:17:25,033 国を出てから 3年 170 00:17:25,033 --> 00:17:28,036 3年だ! 171 00:17:28,036 --> 00:17:30,038 おおかた 深谷藩では・ 172 00:17:30,038 --> 00:17:32,040 俺たちのことを 見捨てたんだろうよ 173 00:17:32,040 --> 00:17:34,042 (千賀)そんなはずありません 174 00:17:34,042 --> 00:17:37,042 じゃあ なぜ 問屋に金が届いていない 175 00:17:39,047 --> 00:17:43,051 私の夫 押坂一馬を 殺した男を見つけ出し・ 176 00:17:43,051 --> 00:17:47,055 敵を討ってくるように はっきり命じられました 177 00:17:47,055 --> 00:17:51,059 ハァー あんたは それでもいい 178 00:17:51,059 --> 00:17:54,062 亭主を殺した敵を討つんだからな 179 00:17:54,062 --> 00:17:56,062 だが 俺は違う 180 00:17:59,001 --> 00:18:02,004 俺は違うぞ 181 00:18:02,004 --> 00:18:05,007 俺は ただ 運が悪かった 182 00:18:05,007 --> 00:18:10,012 たまたま あの場に いたというだけのことなのだ 183 00:18:10,012 --> 00:18:15,017 (一馬)《今夜は愉快だ ハハハ…》 (玄次郎)《ハハハ…》 184 00:18:15,017 --> 00:18:19,021 (玄次郎)《さあ さあ…》 (一馬)《ああ 大丈夫 大丈夫》 185 00:18:19,021 --> 00:18:21,021 (一馬)《あっ》 186 00:18:25,027 --> 00:18:27,027 (一馬)《待て!》 187 00:18:30,032 --> 00:18:34,036 (一馬)《人に触れておいて 声も掛けずに去るのか!》 188 00:18:34,036 --> 00:18:36,038 (馬淵)《触れたのは そちら》・ 189 00:18:36,038 --> 00:18:38,040 《道というものは お互いのもので・ 190 00:18:38,040 --> 00:18:41,043 そのように 千鳥足で あちこち歩かれぬ方がいい》 191 00:18:41,043 --> 00:18:45,047 (馬淵)《何!》 (玄次郎)《押坂…》 192 00:18:45,047 --> 00:18:49,051 (一馬)《離せ! 待て 無礼者!》 (玄次郎)《押坂》 193 00:18:49,051 --> 00:18:51,051 (一馬)《貴様!》 194 00:18:53,055 --> 00:18:55,057 《抜けい! 抜けい!》 (玄次郎)《よせ よせ》 195 00:18:55,057 --> 00:18:57,057 《えい 離せい!》 196 00:18:58,994 --> 00:19:00,994 《抜けい!》 197 00:19:07,002 --> 00:19:09,002 《押坂!》 198 00:19:11,006 --> 00:19:13,006 (玄次郎)《押坂!》 199 00:19:15,010 --> 00:19:17,012 《おのれ!》 200 00:19:17,012 --> 00:19:33,012 ・~ 201 00:19:36,031 --> 00:19:43,038 あの 馬淵なにがしっていう男の 顔を知ってるのは 俺だけだ 202 00:19:43,038 --> 00:19:48,043 だから 亭主を討たれた あんたに 力添えをして・ 203 00:19:48,043 --> 00:19:51,043 汚名をそそいでこいと 204 00:19:56,051 --> 00:19:58,987 深谷藩は貧しい 205 00:19:58,987 --> 00:20:03,992 俺の 100石と あんたの 120石 206 00:20:03,992 --> 00:20:05,994 締めて 220石 207 00:20:05,994 --> 00:20:11,994 フッ それだけでも 浮きゃ助かる 208 00:20:14,002 --> 00:20:18,006 あんただって 分かってるはずだ 209 00:20:18,006 --> 00:20:20,008 2年目くらいから・ 210 00:20:20,008 --> 00:20:27,015 旅先の問屋場へ送ってくる 藩の路銀が 少なくなってきた 211 00:20:27,015 --> 00:20:30,018 敵を討って 国元へ戻らなければ・ 212 00:20:30,018 --> 00:20:33,021 あなたは 武士としての面目が立ちません 213 00:20:33,021 --> 00:20:38,026 私にしても 夫の敵を討って 120石のうちを… 214 00:20:38,026 --> 00:20:40,026 それそれ 215 00:20:42,030 --> 00:20:44,032 あんたが もし・ 216 00:20:44,032 --> 00:20:48,036 あだ討ち本懐を遂げて帰ったら どうなる 217 00:20:48,036 --> 00:20:50,038 後家だ 218 00:20:50,038 --> 00:20:55,043 子供があって 跡目を 継がせるというわけのもんじゃない 219 00:20:55,043 --> 00:20:57,979 藩の上役は きっと困るぜ 220 00:20:57,979 --> 00:21:04,979 私は 120石の家より 夫を殺した男が憎い 221 00:21:06,988 --> 00:21:09,991 憎いのです 222 00:21:09,991 --> 00:21:15,997 夫を殺されて 黙っていては 武士の妻として 分が立ちません 223 00:21:15,997 --> 00:21:19,000 分なんてものが 何になるんだい 224 00:21:19,000 --> 00:21:23,000 私は 侍の妻です 分を立てなければなりません 225 00:21:29,010 --> 00:21:31,010 (玄次郎)じゃあ そうするがいいさ 226 00:21:33,014 --> 00:21:35,016 俺は もう 御免だ 227 00:21:35,016 --> 00:21:40,021 軽部様 私は 敵の顔を知りません 228 00:21:40,021 --> 00:21:42,023 あなたに そばにいていただかないと 229 00:21:42,023 --> 00:21:45,026 お願いです 230 00:21:45,026 --> 00:21:50,031 分を立てたいなんぞ 無駄なことかもしれない 231 00:21:50,031 --> 00:21:55,036 敵を討って フッ 232 00:21:55,036 --> 00:21:58,039 仮に 国元へ帰れたとして ヘヘッ 233 00:21:58,039 --> 00:22:00,041 軽部様 234 00:22:00,041 --> 00:22:06,047 この あだ討ちの旅へ出る時 冗談交じりに言ったやつがいたよ 235 00:22:06,047 --> 00:22:10,051 後家と連れ立って 2人きりで・ 236 00:22:10,051 --> 00:22:14,055 そんな いい旅なら 俺もしてみたいってさ・ 237 00:22:14,055 --> 00:22:17,058 今頃 俺と あんたのことが・ 238 00:22:17,058 --> 00:22:21,062 国元のやつらの口に 上るとしたら・ 239 00:22:21,062 --> 00:22:25,066 どういううわさか 知れている・ 240 00:22:25,066 --> 00:22:29,070 フッ 割の合わねえ話さ・ 241 00:22:29,070 --> 00:22:32,073 俺は行くぜ (千賀)玄次郎様 242 00:22:32,073 --> 00:22:34,075 あなたも武士です 243 00:22:34,075 --> 00:22:37,078 誰が どんなうわさをしようと 立派に本懐を遂げて 244 00:22:37,078 --> 00:22:39,080 玄次郎様! 245 00:22:39,080 --> 00:22:42,083 (玄次郎)離せ 246 00:22:42,083 --> 00:22:47,083 (千賀)玄次郎様! 私は 私は… 247 00:22:54,095 --> 00:22:56,095 玄次郎様 248 00:23:10,045 --> 00:23:13,048 千賀 249 00:23:13,048 --> 00:23:15,050 俺は お前が好きだ 250 00:23:15,050 --> 00:23:20,055 お前は あだ討ちのために 俺を つなぎ止めようとして・ 251 00:23:20,055 --> 00:23:23,058 体を投げ出したつもりかも しれねえが・ 252 00:23:23,058 --> 00:23:28,063 俺は 3年間 毎日 暮らしてるうちに・ 253 00:23:28,063 --> 00:23:31,066 俺は…・ 254 00:23:31,066 --> 00:23:33,066 千賀 255 00:23:48,083 --> 00:23:50,083 千賀… 256 00:23:56,091 --> 00:24:00,091 お… 俺を殺すというのか 257 00:24:03,031 --> 00:24:05,033 武士の道に懸けて・ 258 00:24:05,033 --> 00:24:09,033 あなた様の武士の面目を 守るためにも この場で 259 00:24:11,039 --> 00:24:13,039 千賀! 260 00:24:17,045 --> 00:24:20,048 亡き夫を 見殺しにされた恨み 261 00:24:20,048 --> 00:24:25,053 そして あなた様に この場で 武士として死んでいただくために 262 00:24:25,053 --> 00:24:27,055 殺してやる! 263 00:24:27,055 --> 00:24:47,075 ・~ 264 00:24:47,075 --> 00:25:06,027 ・~ 265 00:25:06,027 --> 00:25:09,030 千賀! 266 00:25:09,030 --> 00:25:11,030 千賀… 267 00:25:17,038 --> 00:25:22,043 (千賀)敵を 敵を… 268 00:25:22,043 --> 00:25:34,043 ・~ 269 00:26:00,015 --> 00:26:02,015 大五郎! 270 00:26:05,020 --> 00:26:08,023 何者だ 271 00:26:08,023 --> 00:26:10,025 (弥三)もう こっちのもんでい! 272 00:26:10,025 --> 00:26:15,030 (捨松)ばかか お前は 大きな声を 出すなっつってんだろう 273 00:26:15,030 --> 00:26:20,035 柳生でもなし 捕り方でもなし 274 00:26:20,035 --> 00:26:23,038 5, 000両に目のくらんだ 虫けらか 275 00:26:23,038 --> 00:26:25,040 (弥三)何を! 276 00:26:25,040 --> 00:26:30,045 材木を落として 命を狙ったのは その方たちか 277 00:26:30,045 --> 00:26:32,047 わしを追うな 278 00:26:32,047 --> 00:26:36,051 わしの行く手を塞ぐ者は 斬る 279 00:26:36,051 --> 00:26:39,054 (弥三)5, 000両だぜ (男性)5… 5, 000両かよ 280 00:26:39,054 --> 00:26:44,054 よし! 俺がやるだよ! (男性)俺だ! 281 00:26:47,062 --> 00:26:50,062 俺がもらう! 282 00:26:57,005 --> 00:27:01,005 (男性たち)やあー! うっ… ううっ 283 00:27:08,016 --> 00:27:11,019 だ… 旦那 何やってんだ 本当に 284 00:27:11,019 --> 00:27:13,019 逃げるんだよ 285 00:27:20,028 --> 00:27:23,031 (捨松)旦那! (馬淵)ああ? 286 00:27:23,031 --> 00:27:27,035 (捨松)何 のんびりしてるんですよ (馬淵)どうせ 向こうは子供連れだ 287 00:27:27,035 --> 00:27:29,037 慌てることはあるめえ 288 00:27:29,037 --> 00:27:32,040 旦那 臭いですね 酒なんか飲んで 大丈夫ですか? 289 00:27:32,040 --> 00:27:35,043 (馬淵)何! 俺の腕を信用できねえのか? 290 00:27:35,043 --> 00:27:39,043 とにかくね この先の荒れ寺にいますからね 291 00:27:41,049 --> 00:27:44,049 よし 案内せい 292 00:27:46,054 --> 00:27:48,054 (捨松)ここ ここ… 293 00:27:56,064 --> 00:27:59,000 (捨松)あれれれ? (馬淵)いないではないか 294 00:27:59,000 --> 00:28:02,003 (捨松)えっ? いや… いや 本当なんですよ・ 295 00:28:02,003 --> 00:28:05,006 嫌だな いや 確かに こ… ここにガキがいてね・ 296 00:28:05,006 --> 00:28:08,009 この… ここへ なあ? (弥三)兄貴の言うとおりでさあ・ 297 00:28:08,009 --> 00:28:11,012 うそじゃねえ やつは 俺たちの目潰しで 298 00:28:11,012 --> 00:28:14,015 (馬淵) 誰が 目潰しを食わせろと頼んだ・ 299 00:28:14,015 --> 00:28:18,019 それに 何だ こいつらは! (捨松)いや えっ? いや…・ 300 00:28:18,019 --> 00:28:20,021 勝手に来たんじゃねえかな こいつら 301 00:28:20,021 --> 00:28:22,023 (馬淵)俺が行くまで 見張ってろと言っただけだ 302 00:28:22,023 --> 00:28:24,025 (弥三)ま… 待っておくんなせい 旦那 303 00:28:24,025 --> 00:28:26,027 こんな所で 内輪もめしてたって・ 304 00:28:26,027 --> 00:28:28,029 一文の得にも ならねえじゃありませんか 305 00:28:28,029 --> 00:28:32,033 フフッ 確かにな それで? 306 00:28:32,033 --> 00:28:35,036 (弥三)あっしら 飛び道具を手に入れてきまさあ 307 00:28:35,036 --> 00:28:38,039 あっしらの鉄砲と 旦那の その腕がありゃ・ 308 00:28:38,039 --> 00:28:41,039 いくら おおかみだって 取り逃がしっこありやせんぜ 309 00:28:52,053 --> 00:28:55,056 子連れ狼か 310 00:28:55,056 --> 00:28:57,056 捕縛したる者 5, 000両か 311 00:29:03,998 --> 00:29:05,998 (玄次郎)痛むか 312 00:29:11,005 --> 00:29:15,009 (玄次郎)少し 休んでいこう・ 313 00:29:15,009 --> 00:29:20,009 急いだところで 敵が見つかるわけでもあるまい 314 00:29:30,024 --> 00:29:34,028 (玄次郎)腹も減ったろう ここがいい さあ 315 00:29:34,028 --> 00:29:37,031 でも そのような お金は (玄次郎)心配するな 316 00:29:37,031 --> 00:29:40,034 売るものも もう何もないはずです 317 00:29:40,034 --> 00:29:42,034 (玄次郎)先に食っててくれ 318 00:29:45,039 --> 00:29:48,039 (玄次郎)おい 飯を頼む 319 00:30:22,010 --> 00:30:24,012 (足音) 320 00:30:24,012 --> 00:30:26,014 (小女)いらっしゃいませ 321 00:30:26,014 --> 00:30:29,017 (捨松)旦那 ほれ (弥三)ヘヘヘ… ほれ 322 00:30:29,017 --> 00:30:33,021 (捨松)はい どうです へい こんなもんですよ・ 323 00:30:33,021 --> 00:30:35,023 前祝いといきますか ええ? おう 姉ちゃん 324 00:30:35,023 --> 00:30:37,025 じゃんじゃん持ってきてくれ 325 00:30:37,025 --> 00:30:39,027 (弥三)野郎 3人で飲んでも ちっとも うまくねえ 326 00:30:39,027 --> 00:30:43,031 おっ 兄貴 ヘヘヘ… 327 00:30:43,031 --> 00:30:45,033 一人旅でござんすかい ヘヘヘ… 328 00:30:45,033 --> 00:30:49,037 へえ こりゃ もってえねえほどの上玉だ 329 00:30:49,037 --> 00:30:51,039 (千賀)何の用です (捨松)うん? 330 00:30:51,039 --> 00:30:54,042 まあ そう とんがらねえで あっしら ただね・ 331 00:30:54,042 --> 00:30:56,978 御一緒に 一杯やれねえかと思いやしてね 332 00:30:56,978 --> 00:30:59,981 無礼な (弥三)おっ 無礼なときたね 333 00:30:59,981 --> 00:31:02,984 ハッ お上品ぶっちゃいけねえよ (捨松)フフッ 334 00:31:02,984 --> 00:31:04,986 武家の奥方だか 何だか知らねえけども・ 335 00:31:04,986 --> 00:31:06,988 ひんむいちまえば ただの女だ 336 00:31:06,988 --> 00:31:08,990 ちょっと 酌を してくれっつってるだけじゃねえか 337 00:31:08,990 --> 00:31:11,993 (弥三)あっ! (捨松)うん? この尼!・ 338 00:31:11,993 --> 00:31:14,996 こうなりゃ 腕ずくだって 酌させてやるぜ! 339 00:31:14,996 --> 00:31:17,999 (馬淵)やめろ! (捨松)えっ? だって 旦那 この・ 340 00:31:17,999 --> 00:31:20,001 フフッ おい 341 00:31:20,001 --> 00:31:22,001 (馬淵) 俺は やめろと言ってるんだ 342 00:31:25,006 --> 00:31:27,008 (弥三)酒だ 酒だい (捨松)おい!・ 343 00:31:27,008 --> 00:31:30,008 早く持ってこいっつってんだろう 344 00:31:42,023 --> 00:31:44,023 (足音) 345 00:31:48,029 --> 00:31:51,032 すまん 遅くなった 346 00:31:51,032 --> 00:31:54,032 何だ 食べてればいいのに 347 00:31:57,038 --> 00:32:00,041 心配ない 348 00:32:00,041 --> 00:32:02,043 ほれ このとおり 349 00:32:02,043 --> 00:32:06,047 (千賀)そのような大金 どこから (玄次郎)ハハハ… 350 00:32:06,047 --> 00:32:12,053 金をつくるのは 男の役目だ 案ずることはない・ 351 00:32:12,053 --> 00:32:17,058 俺は お前のためなら 何でもするつもりだ 352 00:32:17,058 --> 00:32:19,060 こうなったら 一刻も早く 敵を討って・ 353 00:32:19,060 --> 00:32:23,060 国元へ帰って 晴れて めおとになろう 354 00:32:26,067 --> 00:32:30,071 (玄次郎)ハッ さあ 食べるんだ 355 00:32:30,071 --> 00:32:33,074 (千賀)はい あなたも (玄次郎)うん 356 00:32:33,074 --> 00:32:36,077 腹が減っては 戦ができんからな 357 00:32:36,077 --> 00:32:38,077 おい! 俺にも 358 00:32:49,090 --> 00:32:52,093 (千賀)どうなさいました (玄次郎)えっ? いや 359 00:32:52,093 --> 00:32:54,095 何でもない・ 360 00:32:54,095 --> 00:32:57,031 で… 出るんだ 急用を思い出した (千賀)えっ? 361 00:32:57,031 --> 00:32:59,031 出るんだ ほら 362 00:33:05,039 --> 00:33:08,042 (千賀)玄次郎様 一体 どうなされたのですか 363 00:33:08,042 --> 00:33:11,042 (玄次郎)えっ? いや… 364 00:33:21,055 --> 00:33:24,058 なあ 千賀殿 365 00:33:24,058 --> 00:33:28,062 どっか 山の裾の荒れ地でも見つけて・ 366 00:33:28,062 --> 00:33:31,065 そこで暮らそう (千賀)何を急に 367 00:33:31,065 --> 00:33:33,067 敵を討って 何になる 368 00:33:33,067 --> 00:33:37,071 それより 2人で百姓でもやって 369 00:33:37,071 --> 00:33:40,071 なあ 千賀殿 (千賀)あなたという人は 370 00:33:43,077 --> 00:33:47,077 もしかしたら 今 あそこにいた浪人が! 371 00:33:49,083 --> 00:33:52,086 (玄次郎)ち… 違う 372 00:33:52,086 --> 00:33:57,086 (千賀)そうなんですね あの浪人が 夫の敵なんですね 373 00:33:59,026 --> 00:34:01,028 なぜ 逃げたんです 374 00:34:01,028 --> 00:34:04,031 あなたは たった今 私のためなら 何でもすると・ 375 00:34:04,031 --> 00:34:09,036 一刻も早く 敵を討って めおとになろうと 376 00:34:09,036 --> 00:34:11,038 千賀殿… 377 00:34:11,038 --> 00:34:14,041 私と一緒に 引き返してください 今すぐ 378 00:34:14,041 --> 00:34:18,045 (玄次郎)千賀… (千賀)臆したのですか 379 00:34:18,045 --> 00:34:22,049 それでも 武士ですか 日頃の腕自慢はうそだったのですか 380 00:34:22,049 --> 00:34:24,051 意気地なし ひきょう者 381 00:34:24,051 --> 00:34:26,053 あなたの手は借りません 382 00:34:26,053 --> 00:34:29,056 敵は 私一人で (玄次郎)やめろ!・ 383 00:34:29,056 --> 00:34:33,060 千賀 お前一人で勝てる相手ではない 384 00:34:33,060 --> 00:34:36,063 (千賀)どいてください あなたに止める資格はありません 385 00:34:36,063 --> 00:34:40,067 (玄次郎)いや 行かせるわけにはいかん 386 00:34:40,067 --> 00:34:42,069 (千賀)腕ずくでもですか 387 00:34:42,069 --> 00:34:47,074 邪魔立てするなら あなたも敵です 388 00:34:47,074 --> 00:34:50,077 よせ 千賀・ 389 00:34:50,077 --> 00:34:53,080 よせ!・ 390 00:34:53,080 --> 00:34:55,082 千賀!・ 391 00:34:55,082 --> 00:34:57,082 よせ! 392 00:35:02,023 --> 00:35:04,023 玄次郎様 393 00:35:07,028 --> 00:35:09,028 (玄次郎)斬るんなら 斬ってくれ 394 00:35:11,032 --> 00:35:14,035 (玄次郎)お前に斬られるんなら… 395 00:35:14,035 --> 00:35:17,038 それまで…・ 396 00:35:17,038 --> 00:35:20,038 それまでに命を お捨てになる覚悟なら なぜ 397 00:35:27,048 --> 00:35:32,053 それでは 先ほどの金子は 398 00:35:32,053 --> 00:35:37,058 武士の魂まで 金に換えた男・ 399 00:35:37,058 --> 00:35:39,058 笑ってくれ 400 00:35:41,062 --> 00:35:43,064 私に食べさせるために 401 00:35:43,064 --> 00:36:03,017 ・~ 402 00:36:03,017 --> 00:36:05,017 ・~ 403 00:36:11,025 --> 00:36:13,027 (弥三)き… 来た 来やがったい 404 00:36:13,027 --> 00:36:18,027 いいな 俺がやられないかぎり 飛び道具は使うな 405 00:36:32,046 --> 00:36:35,049 (弥三)兄貴… (捨松)うん? かまうことはねえよ 406 00:36:35,049 --> 00:36:39,049 2人とも ぶち殺しゃいいのよ 407 00:36:52,066 --> 00:36:54,068 子連れ狼 408 00:36:54,068 --> 00:36:58,068 その首 頂く 409 00:37:07,014 --> 00:37:09,014 (捨松の悲鳴) 410 00:37:18,025 --> 00:37:23,030 (銃声) 411 00:37:23,030 --> 00:37:39,046 ・~ 412 00:37:39,046 --> 00:37:41,046 これは… 413 00:37:43,050 --> 00:37:45,050 敵が… 414 00:37:54,061 --> 00:37:58,061 (千賀)ハハハ… (玄次郎)千賀 415 00:38:00,000 --> 00:38:03,003 (千賀)3年間 何のために 416 00:38:03,003 --> 00:38:06,003 私たちは 何のために 417 00:38:10,010 --> 00:38:12,010 (千賀)姦婦と 姦夫 418 00:38:14,014 --> 00:38:17,017 敵さえ討てなくなった 私たちは・ 419 00:38:17,017 --> 00:38:20,020 これで 本当に 姦婦と 姦夫 420 00:38:20,020 --> 00:38:22,022 千賀 421 00:38:22,022 --> 00:38:25,025 千賀 心を確かに持て 422 00:38:25,025 --> 00:38:27,027 どうなるというのです 423 00:38:27,027 --> 00:38:30,030 夫を裏切り 男に身を任せ・ 424 00:38:30,030 --> 00:38:34,034 敵さえ 討てなくなった私に どんな道があるというのです 425 00:38:34,034 --> 00:38:37,037 (千賀のすすり泣き) 426 00:38:37,037 --> 00:38:39,039 ある 427 00:38:39,039 --> 00:38:43,039 残された道は 一つだけある 428 00:38:45,045 --> 00:38:48,045 こ… これだ 429 00:38:59,994 --> 00:39:02,997 この鮮やかな切り口 430 00:39:02,997 --> 00:39:04,999 子連れ狼に違いない 431 00:39:04,999 --> 00:39:10,004 では あなたは まさか 432 00:39:10,004 --> 00:39:13,007 その まさかだ 433 00:39:13,007 --> 00:39:15,009 子連れ狼を討つ 434 00:39:15,009 --> 00:39:18,012 そうすりゃ 天下のお尋ね者 子連れ狼だ 435 00:39:18,012 --> 00:39:21,015 藩にとって この上の名誉はない 436 00:39:21,015 --> 00:39:24,018 柳生のもてなしを受けて 幕閣にも上れる 437 00:39:24,018 --> 00:39:27,021 俺と お前のことを 国元の者も 何も言うまい 438 00:39:27,021 --> 00:39:30,024 いや 言えぬはずだ 439 00:39:30,024 --> 00:39:33,024 でも 私たちの力では 440 00:39:43,037 --> 00:39:47,041 2人でやれば 何とかなる 441 00:39:47,041 --> 00:39:49,041 行くぞ 千賀 442 00:39:51,045 --> 00:39:53,047 (玄次郎)《たとえ ここで 斬られようとも・ 443 00:39:53,047 --> 00:39:55,049 藩にとって 名誉》・ 444 00:39:55,049 --> 00:39:56,984 《俺たちの仲も清算されて・ 445 00:39:56,984 --> 00:39:59,987 親類縁者 迷惑を被ることはあるまい》・ 446 00:39:59,987 --> 00:40:02,990 《迷惑どころか 喜んでくれる》・ 447 00:40:02,990 --> 00:40:04,992 《いちかばちだ》 448 00:40:04,992 --> 00:40:08,996 (男性の悲鳴) 449 00:40:08,996 --> 00:40:22,996 ・~ 450 00:40:52,039 --> 00:40:57,978 とてもじゃないが 全う 歯の立つ相手じゃない 451 00:40:57,978 --> 00:41:03,984 かなわぬまでも 戦って死ねば それだけでも 国元に顔が立ちます 452 00:41:03,984 --> 00:41:05,984 し… しかし 453 00:41:22,002 --> 00:41:37,017 ・~ 454 00:41:37,017 --> 00:41:39,019 (大五郎)えい! 455 00:41:39,019 --> 00:41:42,022 えい! 456 00:41:42,022 --> 00:41:46,022 えい えい! 457 00:42:11,051 --> 00:42:13,051 大五郎! 458 00:42:16,056 --> 00:42:18,056 大五郎! 459 00:42:40,080 --> 00:42:42,082 ・ ちゃん! 460 00:42:42,082 --> 00:43:02,036 ・~ 461 00:43:02,036 --> 00:43:04,036 ・~ 462 00:43:09,043 --> 00:43:11,043 何故 463 00:43:17,051 --> 00:43:22,056 金か? この首に懸けられた 5, 000両 464 00:43:22,056 --> 00:43:24,058 (玄次郎)違う! 違う… 465 00:43:24,058 --> 00:43:26,060 何故だ 466 00:43:26,060 --> 00:43:32,060 (千賀)刀を お捨てください この子を殺しても よいのですか 467 00:43:39,073 --> 00:43:43,077 私たちの手で 殺したくないのです あなたも この子も 468 00:43:43,077 --> 00:43:47,081 あなたを捕らえて 代官所に渡せば 私たちの面目が立ちます 469 00:43:47,081 --> 00:43:49,083 この手で 殺したくないのです 470 00:43:49,083 --> 00:43:53,087 我ら 悲願を持って 道を歩む者 471 00:43:53,087 --> 00:43:57,087 頼む! 刀を捨てて 捕らえられてくれ! 472 00:43:59,026 --> 00:44:02,029 来るな! 473 00:44:02,029 --> 00:44:05,032 愛憎 怨念 喜怒哀楽 474 00:44:05,032 --> 00:44:12,032 悲願を遂ぐる者は ただ 恨みのみにて 我が身を動かす 475 00:44:15,042 --> 00:44:19,042 愛ある所に 悲願はない 476 00:44:22,049 --> 00:44:25,052 (千賀)それは 口先だけのこと 477 00:44:25,052 --> 00:44:27,054 あなた様にしても・ 478 00:44:27,054 --> 00:44:30,057 今 この子を助けるために こうして 479 00:44:30,057 --> 00:44:33,060 愛ではない 480 00:44:33,060 --> 00:44:35,060 殺すぞ! 481 00:44:41,068 --> 00:44:43,068 我が抱くは 恨み 482 00:44:48,075 --> 00:44:52,079 その子が抱くも 同じ恨み 483 00:44:52,079 --> 00:44:57,017 悲願一筋に向かう道は 冥府魔道 484 00:44:57,017 --> 00:45:01,021 人の行く道ではない 485 00:45:01,021 --> 00:45:07,027 泣かぬ わめかぬ 恐れぬ 486 00:45:07,027 --> 00:45:11,031 (玄次郎)泣け! 泣けい! 487 00:45:11,031 --> 00:45:14,034 この刀が刺されば 痛いのだぞ 488 00:45:14,034 --> 00:45:17,037 血が出るんだぞ 489 00:45:17,037 --> 00:45:20,040 泣けい! 泣けい!・ 490 00:45:20,040 --> 00:45:22,040 ちきしょう 491 00:45:28,048 --> 00:45:32,052 (玄次郎)泣け! 泣けい!・ 492 00:45:32,052 --> 00:45:34,054 泣け!・ 493 00:45:34,054 --> 00:45:37,057 泣いてくれ 494 00:45:37,057 --> 00:45:57,010 ・~ 495 00:45:57,010 --> 00:45:59,010 ・~ 496 00:46:21,034 --> 00:46:23,036 (千賀)子連れ狼 覚悟! 497 00:46:23,036 --> 00:46:25,036 千賀! 498 00:46:29,042 --> 00:46:31,042 (千賀)あなた! 499 00:46:35,048 --> 00:46:38,051 匹夫の勇を奮われるな 500 00:46:38,051 --> 00:46:42,055 姦婦の末路は 哀れ 501 00:46:42,055 --> 00:46:45,058 2人で 静かに暮らされよ 502 00:46:45,058 --> 00:47:05,012 ・~ 503 00:47:05,012 --> 00:47:25,032 ・~ 504 00:47:25,032 --> 00:47:29,036 <愛ある所に 悲願はない> 505 00:47:29,036 --> 00:47:32,039 <愛を捨てて 恨みにのみ生きる> 506 00:47:32,039 --> 00:47:38,039 <冥府魔道を歩む 親子の行く手は 遠く険しい> 507 00:47:46,053 --> 00:47:49,056 <御公儀手配の子連れ狼を 召し捕るために・ 508 00:47:49,056 --> 00:47:53,060 黒房黒十手を得た 百姓 弥吉は 一刀を追った> 509 00:47:53,060 --> 00:47:56,997 <その恋人 お峰も 弥吉の安否を気遣って 旅に出る> 510 00:47:56,997 --> 00:48:02,002 <そして 2人は 雨の降る 鎮守の森のほこらで再会した> 511 00:48:02,002 --> 00:48:05,005 <そこには 父の帰りを待つ 大五郎がいた> 512 00:48:05,005 --> 00:48:09,005 <弥吉の心は揺らいだ 次回 「子連れ狼」…>