1 00:02:10,097 --> 00:02:12,099 <小高い丘の 城跡の・ 2 00:02:12,099 --> 00:02:15,102 崩れかけた あずまやで・ 3 00:02:15,102 --> 00:02:19,106 その子は 父を待っていた> 4 00:02:19,106 --> 00:02:21,108 <この日の 朝には・ 5 00:02:21,108 --> 00:02:23,110 帰るはずの父であった> 6 00:02:23,110 --> 00:02:28,115 <それが 3つ目の朝となり 4つ目の夜が来て・ 7 00:02:28,115 --> 00:02:31,118 5つ目の朝が雨だった> 8 00:02:31,118 --> 00:02:51,138 ・~ 9 00:02:51,138 --> 00:03:11,092 ・~ 10 00:03:11,092 --> 00:03:31,112 ・~ 11 00:03:31,112 --> 00:03:51,132 ・~ 12 00:03:51,132 --> 00:03:58,072 ・~ 13 00:03:58,072 --> 00:04:02,076 <念願の江戸へ入った 拝一刀親子は・ 14 00:04:02,076 --> 00:04:06,080 探索を続ける 柳生一門の手を逃れ・ 15 00:04:06,080 --> 00:04:10,080 ねぐらを求めて 大川端へ出た> 16 00:04:13,087 --> 00:04:28,102 ・~ 17 00:04:28,102 --> 00:04:31,105 <だが そこに待ち受ける女たちが・ 18 00:04:31,105 --> 00:04:37,111 新たな敵となって現れた 阿部頼母 将軍家お毒味役に・ 19 00:04:37,111 --> 00:04:41,115 操られた者たちであることを 知らなかった> 20 00:04:41,115 --> 00:04:44,118 <そして この 女郎ぐものお俊> 21 00:04:44,118 --> 00:04:46,120 <この女こそが・ 22 00:04:46,120 --> 00:04:50,120 阿部頼母の命を受けた 毒薬使いであった> 23 00:05:04,071 --> 00:05:24,091 ・~ 24 00:05:24,091 --> 00:05:26,091 ・~ 25 00:05:32,099 --> 00:05:47,099 ・~ 26 00:06:15,075 --> 00:06:17,077 (お高)な… 何だい お前たちは! 27 00:06:17,077 --> 00:06:20,080 ここは あたいたちの縄張りなんだよ 28 00:06:20,080 --> 00:06:23,083 勝手に入り込むとは どういう了見なんだい! 29 00:06:23,083 --> 00:06:26,086 (一刀)それは すまぬことをした (お高)すまねえ?・ 30 00:06:26,086 --> 00:06:31,091 何 寝言ほざいてやがんだい 人の稼ぎ場所に入り込んどいて・ 31 00:06:31,091 --> 00:06:33,093 すまねえで済むと 思ってやがんのかい! 32 00:06:33,093 --> 00:06:35,095 (お染)そうだよ! ちょいと 待ちな 33 00:06:35,095 --> 00:06:37,097 (お初)何でい何でい 逃げようってのかい・ 34 00:06:37,097 --> 00:06:41,101 黙って 人んち入り込みゃ ぬすっとと同じじゃねえか・ 35 00:06:41,101 --> 00:06:43,103 フンッ! それを すまねえで済まそうったって・ 36 00:06:43,103 --> 00:06:45,105 そうはいかないよ 37 00:06:45,105 --> 00:06:48,108 (お初)きちっと 落としまえ つけてもらおうじゃねえか 38 00:06:48,108 --> 00:06:51,111 (お染)そうさ そうしないと ・(お俊)まあ 待ちなよ・ 39 00:06:51,111 --> 00:06:54,114 何 ぎゃあぎゃあ 盛りのついた 猫みたいに騒いでんだい 40 00:06:54,114 --> 00:06:56,116 (お俊)静かにおしよ 41 00:06:56,116 --> 00:06:59,053 こいつがさ 人の小屋 勝手に使いやがったんだよ・ 42 00:06:59,053 --> 00:07:01,055 だから… 43 00:07:01,055 --> 00:07:04,058 (お俊)いいじゃないかさ 44 00:07:04,058 --> 00:07:06,060 見りゃ お子連れで難渋してなさる御様子 45 00:07:06,060 --> 00:07:09,063 困ってるときは お互い様だろ 46 00:07:09,063 --> 00:07:12,066 別に今夜んところは 邪魔んなるわけじゃないし・ 47 00:07:12,066 --> 00:07:15,069 一晩ぐらい いいじゃないか・ 48 00:07:15,069 --> 00:07:17,071 いいんですよ 御浪人さん・ 49 00:07:17,071 --> 00:07:21,075 まあ ゆっくり休んでくださいましな・ 50 00:07:21,075 --> 00:07:26,080 かわいいね ごめんね 起こしちゃったりして・ 51 00:07:26,080 --> 00:07:28,082 こっち来てごらん・ 52 00:07:28,082 --> 00:07:32,086 あ… 重たいね 53 00:07:32,086 --> 00:07:34,088 本当に かわいい坊やだね 54 00:07:34,088 --> 00:07:38,092 坊や おばちゃんと仲良くしよう 55 00:07:38,092 --> 00:07:42,096 ねっ? いいだろ ねっ? 56 00:07:42,096 --> 00:07:48,102 (女性たち)・ はい はい… 57 00:07:48,102 --> 00:07:54,108 (お高)・ 千住でてから コラショ 58 00:07:54,108 --> 00:08:01,048 (女性たち)・ 巻の野までは コラショ コラショ・ 59 00:08:01,048 --> 00:08:07,054 ・ 棹も 櫓舵も手につかず・ 60 00:08:07,054 --> 00:08:13,060 ・ コラショ はい はい コラショ はい はい 61 00:08:13,060 --> 00:08:19,066 (お高) ・ 浮気な うぐいす コラショ 62 00:08:19,066 --> 00:08:25,072 (女性たち)・ 梅をば捨てて コラショ コラショ・ 63 00:08:25,072 --> 00:08:31,078 ・ 隣の座敷の 桃行かず・ 64 00:08:31,078 --> 00:08:34,081 ・ コラショ はい はい・ 65 00:08:34,081 --> 00:08:39,086 ・ コラショ はい はい 66 00:08:39,086 --> 00:08:42,089 (お高)・ 千住でてから… (お俊)坊や・ 67 00:08:42,089 --> 00:08:45,092 こっちへおいで 坊や・ 68 00:08:45,092 --> 00:08:48,095 おいでな (女性たち)・ 品川宿は・ 69 00:08:48,095 --> 00:08:52,099 ・ コラショ コラショ・ 70 00:08:52,099 --> 00:08:57,037 ・ 泣いて笑って 1人旅… 71 00:08:57,037 --> 00:09:01,041 おばちゃんが いい物あげる 72 00:09:01,041 --> 00:09:03,041 手をお出し 73 00:09:05,045 --> 00:09:08,048 ほら おいしそうな おまんじゅうだろう 74 00:09:08,048 --> 00:09:13,053 ほら 江戸で いちばんおいしい 今戸屋の おまんじゅうだよ・ 75 00:09:13,053 --> 00:09:15,055 さあ 食べてごらん・ 76 00:09:15,055 --> 00:09:19,059 おいしくて おいしくて ほっぺたが落ちるくらいだよ 77 00:09:19,059 --> 00:09:25,065 さあ お食べったら おまんじゅう 嫌いなのかい? 78 00:09:25,065 --> 00:09:27,067 ほら 79 00:09:27,067 --> 00:09:31,071 おいしそうな あんこだろ 甘いんだよ 80 00:09:31,071 --> 00:09:34,071 そりゃ 砂糖が よく効いてて 81 00:09:45,085 --> 00:09:47,085 (舌打ち) 82 00:09:58,032 --> 00:10:01,032 おまんじゅう 嫌いなんですかね 坊や 83 00:10:06,040 --> 00:10:10,040 (お俊)さあ 御浪人さんも 一杯やってくださいましな 84 00:10:12,046 --> 00:10:17,051 (お俊)私たち よたかはね ときどき こうやって集まっては・ 85 00:10:17,051 --> 00:10:23,057 ぎゃあぎゃあ騒ぐんですよ 何もかも みんな忘れてさ 86 00:10:23,057 --> 00:10:26,060 昔のことも 国のことも・ 87 00:10:26,060 --> 00:10:30,064 別れた男のことも みんな忘れてさ・ 88 00:10:30,064 --> 00:10:34,068 だって そうしなきゃ 寂しいもんね・ 89 00:10:34,068 --> 00:10:36,070 さあ 一杯つきあってくださいましな 90 00:10:36,070 --> 00:10:40,074 いや 酒は たしなまぬ 気持ちだけを頂戴いたす 91 00:10:40,074 --> 00:10:42,076 (お俊)そんなこと言わないで 92 00:10:42,076 --> 00:10:46,080 すまぬが… (お俊)何 抜かしやがんだい! 93 00:10:46,080 --> 00:10:49,083 べらぼうめ ガキは まんじゅうを食わねえ 94 00:10:49,083 --> 00:10:53,087 おやじは 酒を飲まねえ 上等な口 たたくんじゃないよ! 95 00:10:53,087 --> 00:10:56,090 なるほど 痩せても枯れても お前は侍だ 96 00:10:56,090 --> 00:11:00,027 だから よたか風情の 杯は受けられねえってんだね 97 00:11:00,027 --> 00:11:02,029 そうなら そうと はっきり言ったらどうなんだい 98 00:11:02,029 --> 00:11:05,032 だから 言っただろう こんなやつらに・ 99 00:11:05,032 --> 00:11:08,035 情けをかけちゃいけないってさ (お初)そうだよ・ 100 00:11:08,035 --> 00:11:10,037 はなっから 落としまえ つけときゃよかったんだよ 101 00:11:10,037 --> 00:11:13,040 お黙り! さあ こうなったら・ 102 00:11:13,040 --> 00:11:15,042 何が何でも 受けてもらうよ・ 103 00:11:15,042 --> 00:11:17,044 そのガキにも まんじゅうを食ってもらう・ 104 00:11:17,044 --> 00:11:20,047 人の情けは 素直に受けたらどうなんだい・ 105 00:11:20,047 --> 00:11:25,052 それとも まだ… よし 頂戴いたそう 106 00:11:25,052 --> 00:11:27,052 (お俊)受けるんだね? 107 00:11:35,062 --> 00:11:38,062 この酒 頂戴いたす 108 00:11:52,079 --> 00:11:56,083 この子も わしも ある願いを達するため・ 109 00:11:56,083 --> 00:12:00,087 一切の美食を断っておる 110 00:12:00,087 --> 00:12:04,091 そうした暮らしの中で 育った この子は・ 111 00:12:04,091 --> 00:12:08,095 まんじゅうの味の 何たるかも知らぬ 112 00:12:08,095 --> 00:12:13,100 決して お前たちを 忌み嫌ってのことではない 113 00:12:13,100 --> 00:12:15,102 邪魔だったようだ 114 00:12:15,102 --> 00:12:17,102 大五郎 115 00:12:28,115 --> 00:12:31,118 (お俊)御浪人さん もしや お前さんたちは・ 116 00:12:31,118 --> 00:12:35,122 うわさに高い 子連れ狼じゃないのかね?・ 117 00:12:35,122 --> 00:12:38,125 そうなんだね やっぱり そうなんだね・ 118 00:12:38,125 --> 00:12:40,127 余計なことかもしれないけど・ 119 00:12:40,127 --> 00:12:44,131 もう 江戸中に手が回ってるよ 奉行所のね 120 00:12:44,131 --> 00:12:48,135 お待ちったら どこ行ったって危ないんだよ 121 00:12:48,135 --> 00:12:52,139 役人たちが 右往左往してるんだよ・ 122 00:12:52,139 --> 00:12:56,143 ねえ どうなんだい 私たちと 一緒に暮らそうじゃないか・ 123 00:12:56,143 --> 00:13:00,080 かくまってあげるよ 食わしてもあげるからさ・ 124 00:13:00,080 --> 00:13:03,083 ねっ? どうせ 決まった ねぐらもないんだろ・ 125 00:13:03,083 --> 00:13:05,085 第一 役人に捕まったら つまんないじゃないか 126 00:13:05,085 --> 00:13:09,089 ねえ お願いだよ 本当言うとね・ 127 00:13:09,089 --> 00:13:12,092 私たちの 用心棒になってほしいんだ 128 00:13:12,092 --> 00:13:14,094 近頃 もめ事が多くて 129 00:13:14,094 --> 00:13:18,098 たちの悪いやくざが 私たちを 食い物にしようってんだよ 130 00:13:18,098 --> 00:13:21,101 ねえ だからさ 131 00:13:21,101 --> 00:13:23,103 心遣いは ありがたいが・ 132 00:13:23,103 --> 00:13:26,106 わしが お前たちの そばにおっては なおのこと・ 133 00:13:26,106 --> 00:13:30,110 危害の手が及んでこよう (お俊)そんなことはね 134 00:13:30,110 --> 00:13:32,112 いくら かくまってくれようと・ 135 00:13:32,112 --> 00:13:36,116 やがては わしの所在は 人に知れよう 136 00:13:36,116 --> 00:13:39,116 気持ちだけは頂戴した 137 00:13:44,124 --> 00:13:57,124 ・~ 138 00:14:03,076 --> 00:14:08,081 (頼母)そうか 女郎ぐもめ 手も足も出なんだか・ 139 00:14:08,081 --> 00:14:15,088 そうか どうするかな お袖 140 00:14:15,088 --> 00:14:20,093 (頼母)やはり このわしが 出向かねばならぬようだな 141 00:14:20,093 --> 00:14:22,093 この わしがな 142 00:14:27,100 --> 00:14:47,120 ・~ 143 00:14:47,120 --> 00:15:07,074 ・~ 144 00:15:07,074 --> 00:15:27,094 ・~ 145 00:15:27,094 --> 00:15:47,114 ・~ 146 00:15:47,114 --> 00:16:06,066 ・~ 147 00:16:06,066 --> 00:16:08,068 ・~ 148 00:16:08,068 --> 00:16:11,068 フフフ… 149 00:17:07,060 --> 00:17:27,080 ・~ 150 00:17:27,080 --> 00:17:47,100 ・~ 151 00:17:47,100 --> 00:18:07,053 ・~ 152 00:18:07,053 --> 00:18:27,073 ・~ 153 00:18:27,073 --> 00:18:47,093 ・~ 154 00:18:47,093 --> 00:19:07,047 ・~ 155 00:19:07,047 --> 00:19:27,067 ・~ 156 00:19:27,067 --> 00:19:29,069 (甚内)うっ 157 00:19:29,069 --> 00:19:48,088 ・~ 158 00:19:48,088 --> 00:19:52,092 (頼母)フフフ… 159 00:19:52,092 --> 00:19:57,030 飛べまい 動けまい 柳生の犬めが 160 00:19:57,030 --> 00:20:00,033 ハハハ…・ 161 00:20:00,033 --> 00:20:04,037 まきびしは うぬら 忍びの者だけが使うと思うたら・ 162 00:20:04,037 --> 00:20:06,039 大間違いじゃ・ 163 00:20:06,039 --> 00:20:11,044 しかも 効き目は わしの方が はるかに勝る・ 164 00:20:11,044 --> 00:20:15,048 何しろ 銀はぶと きれんげつつじの毒が・ 165 00:20:15,048 --> 00:20:20,048 塗り込めてあるからのう アハハ… 166 00:20:22,055 --> 00:20:25,058 どうじゃ うん? 167 00:20:25,058 --> 00:20:31,058 もう 舌を動かすこともできまいが ハハハ… 168 00:20:37,070 --> 00:20:43,076 (頼母)よいか こやつを あへんの とりこにいたせ 169 00:20:43,076 --> 00:20:45,078 分かったな・ 170 00:20:45,078 --> 00:20:49,082 手ごわい忍びの者ゆえ そのつもりで かかるのだ・ 171 00:20:49,082 --> 00:20:53,086 決して しびれを解いてはならぬ・ 172 00:20:53,086 --> 00:20:57,023 忍びの者は もはや 逃れられぬと知ったとき・ 173 00:20:57,023 --> 00:21:02,028 自ら 顔面をたたき潰しても 命を絶つと聞く・ 174 00:21:02,028 --> 00:21:07,033 だが しびれていては それもなるまい・ 175 00:21:07,033 --> 00:21:12,038 こやつの しびれを続けさせ あへんの とりこにさえすれば・ 176 00:21:12,038 --> 00:21:16,042 後は もう わしの思いどおり・ 177 00:21:16,042 --> 00:21:21,047 忍びの者も 体を侵す あへんには勝てぬ・ 178 00:21:21,047 --> 00:21:25,051 この 阿部怪異の毒薬にはな・ 179 00:21:25,051 --> 00:21:27,053 連れていけ 180 00:21:27,053 --> 00:21:33,059 こやつを逆に使うて 烈堂を たぶらかしてやる 181 00:21:33,059 --> 00:21:38,064 この わしの恐ろしさを 烈堂の老いぼれに とっくりとな 182 00:21:38,064 --> 00:21:42,064 ハハハ… 183 00:21:53,079 --> 00:21:55,081 (お俊)誰だい! 184 00:21:55,081 --> 00:21:58,081 (頼母)しくじったそうじゃな お俊 185 00:22:00,086 --> 00:22:02,086 (頼母)わしじゃよ 186 00:22:08,094 --> 00:22:11,097 御前様・ 187 00:22:11,097 --> 00:22:14,097 どうなさいました その お身なりは 188 00:22:16,102 --> 00:22:22,108 これから先は わしが 自ら手を下す・ 189 00:22:22,108 --> 00:22:29,108 やっぱり お前たちの 歯の立つ相手ではなさそうじゃの 190 00:22:34,120 --> 00:22:36,122 あの親子は? 191 00:22:36,122 --> 00:22:40,122 後をつけさせておりますゆえ 程なく 192 00:23:23,102 --> 00:23:26,105 いいんだよ 193 00:23:26,105 --> 00:23:29,108 で… あいつらは? 194 00:23:29,108 --> 00:23:32,111 うん それがね・ 195 00:23:32,111 --> 00:23:35,114 どんどん 川沿いに行っちまうんだよ・ 196 00:23:35,114 --> 00:23:39,118 あれから先は ずっと 海まで一本道だし・ 197 00:23:39,118 --> 00:23:42,118 一体 どこまで行くんだか 198 00:23:45,124 --> 00:23:48,127 (頼母)お俊 舟だ (お俊)はっ? 199 00:23:48,127 --> 00:23:52,127 (頼母)先回りして 待ち伏せる 早く舟を 200 00:24:41,114 --> 00:24:57,063 ・~ 201 00:24:57,063 --> 00:25:00,063 どうじゃ 見えるか? 202 00:25:02,068 --> 00:25:04,070 (お俊)いいえ 203 00:25:04,070 --> 00:25:08,070 ばか この まきびしじゃ 204 00:25:15,081 --> 00:25:19,085 いいえ 何も見えませぬ (頼母)そうじゃろう 205 00:25:19,085 --> 00:25:24,090 忍びの者さえ気付かなんだ この まきびし 206 00:25:24,090 --> 00:25:28,094 いかに 子連れ狼といえども・ 207 00:25:28,094 --> 00:25:33,099 これだけ 小さな物が この闇の中では 208 00:25:33,099 --> 00:25:39,099 よし 今夜こそ 子連れ狼を 209 00:25:48,114 --> 00:25:52,118 さて 引き揚げるとするか 210 00:25:52,118 --> 00:25:54,120 見張るのでは ないのでございますか 211 00:25:54,120 --> 00:25:57,056 たわけ 212 00:25:57,056 --> 00:26:00,059 見張っておれば悟られるわ 213 00:26:00,059 --> 00:26:03,062 たとえ どのように隠れていても・ 214 00:26:03,062 --> 00:26:08,067 黒くわの 忍びの気配を察知した一刀じゃ 215 00:26:08,067 --> 00:26:14,073 下手に我らが隠れておっても どうなることでも・ 216 00:26:14,073 --> 00:26:19,078 ゆっくり どこぞで時を過ごそう・ 217 00:26:19,078 --> 00:26:23,082 獣へ わなを仕掛けた猟師が・ 218 00:26:23,082 --> 00:26:27,086 わなのそばにいる愚は なかろうからの 219 00:26:27,086 --> 00:26:31,090 ハハハ… 220 00:26:31,090 --> 00:26:51,110 ・~ 221 00:26:51,110 --> 00:26:59,052 ・~ 222 00:26:59,052 --> 00:27:03,052 大五郎 動くでないぞ 223 00:27:05,058 --> 00:27:20,058 ・~ 224 00:27:31,084 --> 00:27:33,086 (頼母)ああ 寝ていたか 225 00:27:33,086 --> 00:27:36,089 はい 小半時ばかりでございますが 226 00:27:36,089 --> 00:27:38,091 そうか 227 00:27:38,091 --> 00:27:43,096 よし 舟を戻せ (お俊)はい 228 00:27:43,096 --> 00:27:49,096 獲物のかかり具合を見に参ろう おおかみのな 229 00:27:52,105 --> 00:28:12,058 ・~ 230 00:28:12,058 --> 00:28:22,068 ・~ 231 00:28:22,068 --> 00:28:24,068 あっ 232 00:28:30,076 --> 00:28:32,078 (頼母)そうか・ 233 00:28:32,078 --> 00:28:39,085 箱車に当たった まきびしの気配に危機を察し・ 234 00:28:39,085 --> 00:28:44,090 おそらく あの木の幹に飛び上がって・ 235 00:28:44,090 --> 00:28:51,097 まさしく おおかみの本能 人間業では… 236 00:28:51,097 --> 00:28:55,101 それにしても なぜ このように まきびしを 237 00:28:55,101 --> 00:29:01,040 わしらへの 果たし状じゃ (お俊)果たし状 238 00:29:01,040 --> 00:29:06,045 見事 仕損じたことを 知らせるためと・ 239 00:29:06,045 --> 00:29:11,050 二度と同じ手は 通じぬことを知らせるための・ 240 00:29:11,050 --> 00:29:15,054 置き手紙じゃ 241 00:29:15,054 --> 00:29:20,059 おのれ 拝一刀め 242 00:29:20,059 --> 00:29:25,059 ハハハ… 243 00:29:53,092 --> 00:29:55,092 大五郎 244 00:29:59,031 --> 00:30:01,033 寝るのだ 245 00:30:01,033 --> 00:30:07,039 明るいうちは わしらは動けぬ 食す物もない 246 00:30:07,039 --> 00:30:09,041 分かるな 大五郎 247 00:30:09,041 --> 00:30:14,046 飯屋も 米屋 八百屋 魚屋・ 248 00:30:14,046 --> 00:30:21,053 我らの触れ書を店に貼り出し 姿を見れば 訴え出ようとしておる 249 00:30:21,053 --> 00:30:24,056 しかしな 大五郎 250 00:30:24,056 --> 00:30:29,061 わしらは ようやく江戸へ来たのだ 251 00:30:29,061 --> 00:30:35,067 お前と わしの 悲願を 達成する日は もう間近いのだ 252 00:30:35,067 --> 00:30:40,072 それを思うて 耐えるのだ 253 00:30:40,072 --> 00:30:42,072 分かるな 大五郎 254 00:30:48,080 --> 00:30:51,080 大五郎 小用か? 255 00:31:04,030 --> 00:31:09,030 御前様 あの子が (頼母)何! 256 00:31:57,083 --> 00:32:02,083 (水音) 257 00:32:42,128 --> 00:32:45,131 (お高)旦那 それは? (頼母)うん?・ 258 00:32:45,131 --> 00:32:50,136 水に溶かせば 何百倍にも広がって さらに効き目を増すという・ 259 00:32:50,136 --> 00:32:53,136 あせびの毒じゃ 260 00:32:57,076 --> 00:33:03,076 (頼母)この水を飲んだら最後 ひとたまりもなく 261 00:33:14,093 --> 00:33:18,097 ・ 大五郎 上がれ! 大五郎 上がるのだ! 262 00:33:18,097 --> 00:33:38,117 ・~ 263 00:33:38,117 --> 00:33:58,070 ・~ 264 00:33:58,070 --> 00:34:03,075 ・~ 265 00:34:03,075 --> 00:34:05,075 大五郎 266 00:34:14,086 --> 00:34:17,086 その水を使うな その水を使ってはならん! 267 00:34:21,093 --> 00:34:25,097 ・ その魚は 毒だ 拾うな! 死ぬぞ! 268 00:34:25,097 --> 00:34:27,097 その魚は 毒だ! 269 00:34:29,101 --> 00:34:31,101 (大五郎)ちゃん 270 00:34:34,106 --> 00:34:37,109 待て! 271 00:34:37,109 --> 00:34:40,112 (茂平のうめき声) 272 00:34:40,112 --> 00:34:43,115 (佐平)とっつぁん!?・ 273 00:34:43,115 --> 00:34:47,115 とっつぁん! とっつぁん! 274 00:34:50,122 --> 00:34:54,126 (佐平)とっつぁん! どうしただ・ 275 00:34:54,126 --> 00:34:56,126 とっつぁん! 276 00:35:08,073 --> 00:35:11,076 (とみ)た… 太助! (太助)子連れ狼なんだ!・ 277 00:35:11,076 --> 00:35:14,079 茂平じいさんは 子連れ狼の 身代わりで死んだんだ! 278 00:35:14,079 --> 00:35:16,081 (とみ)だって お前! 279 00:35:16,081 --> 00:35:18,083 (太助)みんなで 敵を取ってやんだ 離せ おっかあ! 280 00:35:18,083 --> 00:35:21,083 (とみ)太助! (太助)離せ! 281 00:35:32,097 --> 00:35:36,101 (りつ)おっとう おっとう!・ 282 00:35:36,101 --> 00:35:38,103 おっとう! 283 00:35:38,103 --> 00:35:44,109 (女性たちの泣き声) 284 00:35:44,109 --> 00:35:47,112 庄屋殿か? (藤右衛門)はい 285 00:35:47,112 --> 00:35:51,116 頼む 一刻も早く 川下の連中に伝えてくれ 286 00:35:51,116 --> 00:35:53,118 あの川の水を飲んではならんと! 287 00:35:53,118 --> 00:35:56,121 (治作)な… 何を言ってやがんでい お前のおかげで・ 288 00:35:56,121 --> 00:35:59,058 茂平じいさんは死んだんだ! (一同)そうだ そうだ 289 00:35:59,058 --> 00:36:01,060 (太助)お前さえ来なけりゃ こんなことには 290 00:36:01,060 --> 00:36:03,062 (治作)庄屋様 291 00:36:03,062 --> 00:36:07,066 こいつが 町に触れ書の出てる 子連れ狼でございますよ 292 00:36:07,066 --> 00:36:09,068 (太助)やっちまえ! みんな やれ (藤右衛門)やめろ 太助! 293 00:36:09,068 --> 00:36:13,072 (太助)とっつかまえて 奉行所へ連れてくんだ! 294 00:36:13,072 --> 00:36:16,075 待ちなさい 馬はあるか? 295 00:36:16,075 --> 00:36:18,077 (佐平)はい 296 00:36:18,077 --> 00:36:23,082 大五郎 待っているのだぞ どのようなことがあろうとも 297 00:36:23,082 --> 00:36:26,085 お前の身代わりのように 年寄りが死んだ 298 00:36:26,085 --> 00:36:31,090 同じような人を出さぬためにも 知らさねばならぬ 299 00:36:31,090 --> 00:36:33,090 よいな 300 00:36:44,103 --> 00:36:46,105 ちゃん 301 00:36:46,105 --> 00:37:06,058 ・~ 302 00:37:06,058 --> 00:37:26,078 ・~ 303 00:37:26,078 --> 00:37:46,098 ・~ 304 00:37:46,098 --> 00:37:50,102 聞け 今この川に毒が流された 305 00:37:50,102 --> 00:37:53,105 決して この川の水を飲んでならぬ よいな! 306 00:37:53,105 --> 00:37:55,105 水を使うな よいな! 307 00:37:57,042 --> 00:38:17,062 ・~ 308 00:38:17,062 --> 00:38:37,082 ・~ 309 00:38:37,082 --> 00:38:39,084 ・~ 310 00:38:39,084 --> 00:38:44,084 頼む しばらくの間だ 川の水を飲まんでくれ よいな 311 00:38:51,096 --> 00:38:53,098 (長吉)こ… 子連れ狼だ・ 312 00:38:53,098 --> 00:38:56,101 子連れ狼だ! 大変だ!・ 313 00:38:56,101 --> 00:38:59,037 子連れ狼だ! (男性)何! 314 00:38:59,037 --> 00:39:19,057 ・~ 315 00:39:19,057 --> 00:39:39,077 ・~ 316 00:39:39,077 --> 00:39:52,090 ・~ 317 00:39:52,090 --> 00:39:57,090 (女性たちのすすり泣き) 318 00:40:50,082 --> 00:41:10,035 ・~ 319 00:41:10,035 --> 00:41:30,055 ・~ 320 00:41:30,055 --> 00:41:50,075 ・~ 321 00:41:50,075 --> 00:42:10,095 ・~ 322 00:42:10,095 --> 00:42:30,115 ・~ 323 00:42:30,115 --> 00:42:47,115 ・~ 324 00:42:53,138 --> 00:42:56,141 坊や さあ こっちへおいで 325 00:42:56,141 --> 00:42:58,141 もう いいから 326 00:43:02,080 --> 00:43:07,085 (りつ)さあ 坊や あっちへ行こう ねっ?・ 327 00:43:07,085 --> 00:43:11,089 おなかすいたでしょ ねっ 行こうよ・ 328 00:43:11,089 --> 00:43:14,092 ねっ? ねっ? 329 00:43:14,092 --> 00:43:19,097 (とみ)やっぱり 父御のことが (佐平)随分 遅いが 330 00:43:19,097 --> 00:43:22,100 何しろ お触れ書きが… あの お侍にとっちゃ・ 331 00:43:22,100 --> 00:43:24,102 毒が流れたことを 知らせに行くのは・ 332 00:43:24,102 --> 00:43:28,106 捕まりに行くようなもんだべ (治作)太助 333 00:43:28,106 --> 00:43:32,110 あの お侍 あれでも命を懸けて 知らせに走ってくれたんだよ 334 00:43:32,110 --> 00:43:36,114 何をした人か知らねえが 俺は 悪い人じゃねえような… 335 00:43:36,114 --> 00:43:38,114 (太助)うん 336 00:43:51,129 --> 00:43:54,132 (りつ)坊や どこ行くの 337 00:43:54,132 --> 00:43:56,134 (太助)おい 338 00:43:56,134 --> 00:44:16,088 ・~ 339 00:44:16,088 --> 00:44:36,108 ・~ 340 00:44:36,108 --> 00:44:40,112 ・~ 341 00:44:40,112 --> 00:44:42,114 (治作)どうしたんだ 坊主・ 342 00:44:42,114 --> 00:44:47,114 そうか やっぱり父親のことがな 343 00:44:53,125 --> 00:44:56,128 (馬のひづめの音) 344 00:44:56,128 --> 00:45:00,128 あっ 馬だ 帰ってきたぞ 345 00:45:05,070 --> 00:45:08,073 ちゃーん! 346 00:45:08,073 --> 00:45:27,092 ・~ 347 00:45:27,092 --> 00:45:29,094 ・~ 348 00:45:29,094 --> 00:45:31,094 ちゃん 349 00:45:34,099 --> 00:45:36,101 大五郎 350 00:45:36,101 --> 00:45:39,104 ちゃーん! 351 00:45:39,104 --> 00:45:54,104 ・~ 352 00:45:56,121 --> 00:45:59,057 お侍様 (太助)わしらが悪かっただ 353 00:45:59,057 --> 00:46:03,061 お侍さんは 決して ・(音松)治作よ! 354 00:46:03,061 --> 00:46:05,063 (治作)何だい 音松じゃねえか 355 00:46:05,063 --> 00:46:08,066 (音松)庄屋様 奉行所の役人が・ 356 00:46:08,066 --> 00:46:11,066 お侍様を捕まえようと わしらの村に 357 00:46:14,072 --> 00:46:16,074 (音松) お侍様は わざわざ わしらに・ 358 00:46:16,074 --> 00:46:18,076 毒水のことを 知らせに来てくれた・ 359 00:46:18,076 --> 00:46:21,079 だからよ わしらも 知らせに行けって 本家の隠居が 360 00:46:21,079 --> 00:46:24,082 そうか 御苦労だった 361 00:46:24,082 --> 00:46:28,082 お聞きのとおりでございます 一刻も早く さあ 362 00:46:36,094 --> 00:46:41,099 お侍様 ここは 村の者しか知らぬ 芋倉 363 00:46:41,099 --> 00:46:46,099 むさい所ではございますが しばらく 御辛抱くださいませ 364 00:46:48,106 --> 00:46:51,109 (藤右衛門)お役人たちへは もう あなた様は・ 365 00:46:51,109 --> 00:46:53,111 どこぞへ行ってしまったあとだと 申しましょう・ 366 00:46:53,111 --> 00:46:57,048 どうか 御心配なく 367 00:46:57,048 --> 00:46:59,050 すまぬ 368 00:46:59,050 --> 00:47:03,054 傷薬や 食べ物なども 後で お運びいたします 369 00:47:03,054 --> 00:47:06,057 まあ とにかく 奉行所の手が遠のくまで・ 370 00:47:06,057 --> 00:47:08,059 さあ みんな 早く帰らぬと怪しまれる・ 371 00:47:08,059 --> 00:47:10,059 早く (治作)はっ 372 00:47:13,064 --> 00:47:20,071 <拝一刀は 村人たちの志に賭けた> 373 00:47:20,071 --> 00:47:23,074 <だが そのあとに来る者が・ 374 00:47:23,074 --> 00:47:27,078 あくまで 探索を続ける柳生一門か・ 375 00:47:27,078 --> 00:47:32,083 奉行所の手か それとも 阿部怪異の毒術か・ 376 00:47:32,083 --> 00:47:38,083 神ならぬ身の 一刀親子は 知る由もなかった> 377 00:47:45,096 --> 00:47:48,099 <幼い大五郎をも そして無関係な人々をも・ 378 00:47:48,099 --> 00:47:51,102 渦巻く波の中に巻き込んでまで 倒さんとする・ 379 00:47:51,102 --> 00:47:54,105 悪辣卑劣な 阿部頼母> 380 00:47:54,105 --> 00:47:56,107 <次々と倒れていく よたかたち> 381 00:47:56,107 --> 00:47:59,044 <そして 柳生烈堂と 阿部頼母の対決> 382 00:47:59,044 --> 00:48:02,047 <続々と集結する 柳生大軍団> 383 00:48:02,047 --> 00:48:04,049 <降りしきる風雨の中・ 384 00:48:04,049 --> 00:48:07,052 今や 三つどもえの戦いの 幕が切って落とされた> 385 00:48:07,052 --> 00:48:10,052 <次回 「子連れ狼」…> 386 00:59:04,208 --> 00:59:05,076 387 00:59:05,076 --> 00:59:09,080 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 388 00:59:09,080 --> 00:59:11,080 『時代劇専門チャンネルガイド』 389 00:59:17,088 --> 00:59:19,090 番組表・コラム 390 00:59:19,090 --> 00:59:23,094 時代劇クロスワードなど読み応え十分! 391 00:59:23,094 --> 00:59:25,094 更に… 392 00:59:28,099 --> 00:59:30,099 いま お問い合わせ いただくと… 393 00:59:58,129 --> 01:00:00,131 そして もうひとつは ホームページ 394 01:00:00,131 --> 01:00:03,131 お申し込み お待ちしております