1 00:02:10,099 --> 00:02:12,101 <小高い丘の 城跡の・ 2 00:02:12,101 --> 00:02:15,104 崩れかけた あずまやで・ 3 00:02:15,104 --> 00:02:19,108 その子は 父を待っていた> 4 00:02:19,108 --> 00:02:21,110 <この日の 朝には・ 5 00:02:21,110 --> 00:02:23,112 帰るはずの父であった> 6 00:02:23,112 --> 00:02:28,117 <それが 3つ目の朝となり 4つ目の夜が来て・ 7 00:02:28,117 --> 00:02:31,120 5つ目の朝が雨だった> 8 00:02:31,120 --> 00:02:51,140 ・~ 9 00:02:51,140 --> 00:03:11,093 ・~ 10 00:03:11,093 --> 00:03:31,113 ・~ 11 00:03:31,113 --> 00:03:51,133 ・~ 12 00:03:51,133 --> 00:03:57,133 ・~ 13 00:04:36,112 --> 00:04:39,115 (一刀)大五郎 息を詰めい! 14 00:04:39,115 --> 00:04:59,068 ・~ 15 00:04:59,068 --> 00:05:17,086 ・~ 16 00:05:17,086 --> 00:05:22,091 (胡蝶)拝一刀 我ら 阿部一門 毒草狩り衆・ 17 00:05:22,091 --> 00:05:28,097 北国より 毒草狩りの戻り旅 うぬが うわさを聞き知って参上・ 18 00:05:28,097 --> 00:05:34,103 その首 我らが御前様への 進物として もらい受ける!・ 19 00:05:34,103 --> 00:05:39,103 我は動かず 獲物倒るるを待つのみ 20 00:05:49,118 --> 00:05:51,118 (胡蝶)あっ! あ… 21 00:05:59,061 --> 00:06:03,061 大五郎 もう よいぞ 22 00:06:09,071 --> 00:06:29,091 ・~ 23 00:06:29,091 --> 00:06:32,094 <決戦の時は 近づいていた> 24 00:06:32,094 --> 00:06:39,094 <一刀親子は その準備をすべく 今 江戸 深川へと向かっていた> 25 00:06:46,108 --> 00:06:51,108 <その 一刀を追って 阿部頼母が…> 26 00:06:53,115 --> 00:06:56,118 (頼母)急げ! 一刀じゃ 27 00:06:56,118 --> 00:06:59,054 我が毒をもって 一刀を殺し・ 28 00:06:59,054 --> 00:07:02,057 その首を手土産に 上様に命乞いをせねば・ 29 00:07:02,057 --> 00:07:06,061 わしの命は助からんのじゃ! 急げ 急ぐのじゃ! 30 00:07:06,061 --> 00:07:08,061 (お袖)はい! 31 00:07:19,074 --> 00:07:26,081 <更に その頼母を追って 柳生烈堂とその一門が進んでいく> 32 00:07:26,081 --> 00:07:31,086 (烈堂)よいか! 阿部頼母の行く先 必ず 子連れ狼あり 進め! 33 00:07:31,086 --> 00:07:46,101 ・~ 34 00:07:46,101 --> 00:07:49,104 は… 腹は切らぬぞ 切腹は嫌じゃぞ 35 00:07:49,104 --> 00:07:52,107 わしには 腕がある この 毒袋がある! 36 00:07:52,107 --> 00:07:55,110 これさえあれば 誰にも負けぬ! 37 00:07:55,110 --> 00:07:58,110 急げ! 追いつくのじゃ! 38 00:08:05,054 --> 00:08:09,058 (善天)おお おお こんなに ぬれてしもうて 39 00:08:09,058 --> 00:08:14,063 3年前の赤子の頃と 同じ目をしておるわ 40 00:08:14,063 --> 00:08:19,063 父親に似て 豪胆な しかし… 41 00:08:24,073 --> 00:08:27,076 ふむ… 42 00:08:27,076 --> 00:08:32,076 血じゃの 死ぬる父親の心を知りおる目じゃ 43 00:08:38,087 --> 00:08:41,090 いや 何も聞くまい 44 00:08:41,090 --> 00:08:46,095 死ぬるも己が道 生きるも己が道じゃ 45 00:08:46,095 --> 00:08:52,101 しかし お主 子まで死なすおつもりか? 46 00:08:52,101 --> 00:09:12,054 ・~ 47 00:09:12,054 --> 00:09:16,058 ・~ 48 00:09:16,058 --> 00:09:18,060 (頼母) ええい 何をしとる! 急げ!・ 49 00:09:18,060 --> 00:09:23,065 柳生が 烈堂が追ってくるぞ!・ 50 00:09:23,065 --> 00:09:26,068 ええい! この ふがいなき者どもめが! 51 00:09:26,068 --> 00:09:29,071 ええい! みのがさを持て! 52 00:09:29,071 --> 00:09:31,073 (お袖)申し訳ございません 53 00:09:31,073 --> 00:09:35,077 取る物も取りあえず 出ましたので あ… 雨具の用意が 54 00:09:35,077 --> 00:09:38,080 (頼母)ええい たわけめ! ぬれるではないか 55 00:09:38,080 --> 00:09:41,083 ええい 裸になれ 裸に! 56 00:09:41,083 --> 00:09:43,083 はい! 57 00:09:49,091 --> 00:09:54,096 (頼母)うう… ええい 急げ! 何をしておる は… 早うせい! 58 00:09:54,096 --> 00:09:58,096 うう… 参れ! 59 00:10:05,040 --> 00:10:10,045 ううっ ああっ! ぬれる まだ ぬれるわ! 60 00:10:10,045 --> 00:10:15,050 寒い 体が震えて たまらん! うう… 61 00:10:15,050 --> 00:10:22,057 お琴 お文 お信 お前たちも わしの雨風をしのげ! 62 00:10:22,057 --> 00:10:24,059 ええい は… 早くせい 63 00:10:24,059 --> 00:10:29,064 ああ… 柳生が来る 追ってくるぞ 64 00:10:29,064 --> 00:10:34,064 早うせい 柳生が来る ああ… 65 00:10:58,026 --> 00:11:01,029 (善天)おお おお いかに 死地に向こうとはいえ・ 66 00:11:01,029 --> 00:11:04,029 雨ざらしでは かわいそうじゃのう 67 00:11:24,052 --> 00:11:28,056 ああ 柳生が来る 柳生が追ってくる 68 00:11:28,056 --> 00:11:32,060 これでは わしが 一刀に 毒食わせる前に・ 69 00:11:32,060 --> 00:11:34,062 わしの首が ちょん切られる! 70 00:11:34,062 --> 00:11:37,065 ああ 寒い 寒うてかなわん! 71 00:11:37,065 --> 00:11:42,070 時を稼がねば 何としても 時を稼がねば 72 00:11:42,070 --> 00:11:44,072 お信 (お信)はい 73 00:11:44,072 --> 00:11:48,076 お前は ここに残って 迫り来る 柳生の者どもに・ 74 00:11:48,076 --> 00:11:50,078 足止めかけい! 75 00:11:50,078 --> 00:11:52,078 薬袋を 76 00:11:54,082 --> 00:11:57,082 お信 頼むぞ! (お信)はい 77 00:12:14,102 --> 00:12:17,105 (門弟) のけい! 女とて容赦はせぬぞ! 78 00:12:17,105 --> 00:12:19,107 (門弟)どけ どけい! 79 00:12:19,107 --> 00:12:22,110 (門弟たち)うわーっ! (門弟)毒まきびしだ! 80 00:12:22,110 --> 00:12:24,110 (門弟)うわーっ! 81 00:12:30,118 --> 00:12:32,118 (烈堂)進めい! 82 00:12:44,132 --> 00:12:46,132 おのれ! 83 00:12:49,137 --> 00:12:51,137 (お琴)ああっ! (お文)お琴! 84 00:12:57,079 --> 00:12:59,079 進めい! 85 00:13:04,086 --> 00:13:08,090 (頼母)お袖 頼んだぞ!・ 86 00:13:08,090 --> 00:13:13,090 ううっ ああ… 87 00:13:15,097 --> 00:13:19,101 (頼母) ああ… お琴 お袖 お文 お信・ 88 00:13:19,101 --> 00:13:24,106 わしは 悲しい わしは 悲しいぞ! 89 00:13:24,106 --> 00:13:28,110 おおかみは討つ 必ず 毒食わして討ち取るゆえ・ 90 00:13:28,110 --> 00:13:32,114 それで 成仏してくれい! 91 00:13:32,114 --> 00:13:49,131 ・~ 92 00:13:49,131 --> 00:13:55,131 あび酸か うぬ… 第3隊 前へ! 93 00:14:03,078 --> 00:14:07,082 第4隊 前へ! 94 00:14:07,082 --> 00:14:22,082 ・~ 95 00:14:29,104 --> 00:14:31,106 (烈堂)哀れ 96 00:14:31,106 --> 00:14:35,106 これほどまでにして 守る男ではあるまいに 97 00:14:37,112 --> 00:14:39,114 成仏せい! 98 00:14:39,114 --> 00:14:41,114 うっ! 99 00:14:58,066 --> 00:15:00,066 あっ! 100 00:15:03,071 --> 00:15:06,074 (頼母)胡蝶! 101 00:15:06,074 --> 00:15:10,078 胡蝶 おお かわいそうにのう 102 00:15:10,078 --> 00:15:14,082 胡蝶…・ 103 00:15:14,082 --> 00:15:17,085 わしも かわいそうじゃ お前たち皆に 死なれてしもうて・ 104 00:15:17,085 --> 00:15:22,090 わしは 独りになってしもうた ああ 悲しや 105 00:15:22,090 --> 00:15:28,096 悲しや 恐ろしや ああ 今に柳生一族が追うてくる 106 00:15:28,096 --> 00:15:30,098 一刀の居場所さえ分かれば・ 107 00:15:30,098 --> 00:15:33,101 わしにも まだ 勝ち目があろうものを 108 00:15:33,101 --> 00:15:38,101 ああ どこに行ったんだ 子連れ狼 どこに! 109 00:15:47,115 --> 00:15:52,120 おお… かたじけないぞ 胡蝶 110 00:15:52,120 --> 00:15:57,120 死して後も わしのために尽くしてくれるのか 111 00:15:59,060 --> 00:16:02,063 ヒヒヒッ これさえ分かれば わしの勝ちじゃ 112 00:16:02,063 --> 00:16:07,068 柳生にはやらん 柳生にはやらんぞ! アハハ… 113 00:16:07,068 --> 00:16:11,068 ええい わしの勝ちじゃ わしの勝ちじゃ アハハ… 114 00:16:26,087 --> 00:16:29,090 おお! 115 00:16:29,090 --> 00:16:33,094 ここじゃ ここじゃ 116 00:16:33,094 --> 00:16:38,099 もう 逃さぬぞ 拝一刀 117 00:16:38,099 --> 00:16:45,099 わしの毒の味を 楽しみにしておれよ 118 00:16:47,108 --> 00:17:07,062 ・~ 119 00:17:07,062 --> 00:17:19,074 ・~ 120 00:17:19,074 --> 00:17:24,074 (頼母)《はて… 誰もおらぬとは》 121 00:17:30,085 --> 00:17:33,088 (頼母)ヒッ! 122 00:17:33,088 --> 00:17:38,093 ハハハ… いや 坊も目を丸くするじゃろうて・ 123 00:17:38,093 --> 00:17:42,097 ええ? 南蛮渡りの コンペイトーじゃからな 124 00:17:42,097 --> 00:17:48,097 わしでさえ 3年に1度は お目にかかるかどうかじゃからな 125 00:17:57,045 --> 00:18:02,045 (善天)ふむ そうじゃ お茶も 取って置きがあったな 126 00:18:08,056 --> 00:18:24,072 ・~ 127 00:18:24,072 --> 00:18:29,077 子連れ狼め どこぞへ出かけおったか 128 00:18:29,077 --> 00:18:35,083 だが あの箱車があるからには 戻ってくる 129 00:18:35,083 --> 00:18:39,087 雨風をしのぎ 柳生の追っ手から逃れて・ 130 00:18:39,087 --> 00:18:42,090 隠れるには もってこいの場所じゃ 131 00:18:42,090 --> 00:18:47,095 フフフ… いかに柳生といえども・ 132 00:18:47,095 --> 00:18:51,099 この ぼろ寺を 探し出すことはできまい 133 00:18:51,099 --> 00:18:54,099 フフフ… 134 00:19:04,045 --> 00:19:09,050 阿部頼母め どの道へ うせたか 135 00:19:09,050 --> 00:19:12,053 者ども! 二手に分かれて進むぞ 136 00:19:12,053 --> 00:19:14,053 行けい! 137 00:20:02,037 --> 00:20:22,057 ・~ 138 00:20:22,057 --> 00:20:41,076 ・~ 139 00:20:41,076 --> 00:20:44,079 (善天)フフフ… 140 00:20:44,079 --> 00:20:47,082 こりゃ 異な客人じゃ 141 00:20:47,082 --> 00:20:51,086 毒茶をもって あるじをもてなすとは 142 00:20:51,086 --> 00:20:56,086 そんな所に隠れていず こちらへ 出てまいられい 143 00:21:06,034 --> 00:21:08,036 (頼母のおびえる声) 144 00:21:08,036 --> 00:21:11,039 (善天)ハハハ… 145 00:21:11,039 --> 00:21:14,042 毒をもって おおかみを追い来たるとは・ 146 00:21:14,042 --> 00:21:19,047 察するに 唇役 阿部の頼母殿か 147 00:21:19,047 --> 00:21:22,050 たわけめ! わしを見くびるでないぞ 148 00:21:22,050 --> 00:21:26,054 うぬごとき げすの手にかかって 果てる俺ではない! 149 00:21:26,054 --> 00:21:28,056 フフフ… 150 00:21:28,056 --> 00:21:32,060 さあ これを お飲みなされ・ 151 00:21:32,060 --> 00:21:35,063 さあ お飲みなされ・ 152 00:21:35,063 --> 00:21:38,066 さあ 飲まんか! 153 00:21:38,066 --> 00:21:40,066 飲め! 154 00:21:52,080 --> 00:21:54,080 ああっ! 155 00:22:15,103 --> 00:22:18,106 ああ… 毒まきびしか 156 00:22:18,106 --> 00:22:24,112 そのとおりじゃ ハハハ… 特別の毒まきびしじゃ 157 00:22:24,112 --> 00:22:31,119 踏み抜いても 痛さを感じず 直ちに五体をしびれさせる 158 00:22:31,119 --> 00:22:33,121 フフフ… どうじゃ 159 00:22:33,121 --> 00:22:37,125 いかに 武芸の心得が ある者といえども 動けまい 160 00:22:37,125 --> 00:22:41,125 動けまいが! アハハ… 161 00:22:51,139 --> 00:23:11,092 ・~ 162 00:23:11,092 --> 00:23:28,109 ・~ 163 00:23:28,109 --> 00:23:31,109 (竹阿弥)よくぞ 御無事で 164 00:23:33,114 --> 00:23:40,121 (竹阿弥)若様も 大きゅうなられて お健やかに 165 00:23:40,121 --> 00:23:42,123 竹阿弥 166 00:23:42,123 --> 00:23:45,126 別れに参った 167 00:23:45,126 --> 00:23:48,129 では やはり 168 00:23:48,129 --> 00:23:52,129 うむ 時が来た 169 00:24:02,076 --> 00:24:22,096 ・~ 170 00:24:22,096 --> 00:24:24,098 ・~ 171 00:24:24,098 --> 00:24:26,100 いや ハハハッ 172 00:24:26,100 --> 00:24:30,104 まさか このわしが 得度するとは思わなんだ 173 00:24:30,104 --> 00:24:33,107 いや わしの場合は 得度ではのうて・ 174 00:24:33,107 --> 00:24:39,113 毒度かもしれんのう ヒヒヒ… 175 00:24:39,113 --> 00:24:41,115 ヘヘヘ… 176 00:24:41,115 --> 00:24:47,121 この姿なら 一刀めも見破れまい 177 00:24:47,121 --> 00:24:50,121 ヘヘヘ… 178 00:24:52,126 --> 00:24:56,130 さてと 毒料理をこしらえて・ 179 00:24:56,130 --> 00:25:02,070 おおかみめの帰りを ゆるりと待つとしようか 180 00:25:02,070 --> 00:25:05,070 ヘヘヘ… 181 00:25:15,083 --> 00:25:20,088 毎月 500両 1, 000両と 飛脚が金子を運びますたび・ 182 00:25:20,088 --> 00:25:22,090 ああ 御無事なのだ・ 183 00:25:22,090 --> 00:25:26,094 旦那様は 御健在なのだと 思っておりましたが・ 184 00:25:26,094 --> 00:25:29,097 それが はたと途絶えて みつき余り・ 185 00:25:29,097 --> 00:25:34,102 この竹阿弥 居ても立っても おられぬ気持ちでございました 186 00:25:34,102 --> 00:25:37,102 ここでござります 187 00:25:50,118 --> 00:25:54,122 届きました小判は 全て 混じり物を取り除いて・ 188 00:25:54,122 --> 00:25:59,060 純金となし 4万2, 000両 ことごとくを・ 189 00:25:59,060 --> 00:26:04,060 竹流しにいたしましてございます 御覧くださいませ 190 00:26:11,072 --> 00:26:17,072 若様 まるで かぐや姫でございましょう 191 00:26:21,082 --> 00:26:23,084 ああ じいとしたことが・ 192 00:26:23,084 --> 00:26:28,089 かぐや姫というのは 女子の話でござりまするぞ 193 00:26:28,089 --> 00:26:32,089 男のお子は 知らなくても… 194 00:26:39,100 --> 00:26:43,104 若様 じいの手妻にてござりまする 195 00:26:43,104 --> 00:26:55,116 ・~ 196 00:26:55,116 --> 00:27:00,054 この お年で 何の楽しみも知らず 197 00:27:00,054 --> 00:27:03,057 おっと 198 00:27:03,057 --> 00:27:07,057 これは じいの一生の不覚 199 00:27:17,071 --> 00:27:21,071 (竹阿弥) 若様 もったいのうござります 200 00:27:25,079 --> 00:27:27,081 (竹阿弥)はっ!・ 201 00:27:27,081 --> 00:27:31,081 ありがたく 頂戴いたしまする 202 00:27:39,093 --> 00:27:45,099 それでは 若様 手妻を続けましょう 203 00:27:45,099 --> 00:28:05,052 ・~ 204 00:28:05,052 --> 00:28:09,052 ・~ 205 00:28:21,068 --> 00:28:25,068 (番頭) へい ただいま! 少々お待ちを 206 00:28:29,076 --> 00:28:32,079 (番頭)あの… どちら様で? 207 00:28:32,079 --> 00:28:38,085 御亭主に取り次いでいただきたい 3年前の子連れの浪人が参ったと 208 00:28:38,085 --> 00:28:41,085 (番頭)3年前の子連れ浪人様 209 00:28:43,090 --> 00:28:46,093 これを見せれば分かる 210 00:28:46,093 --> 00:28:49,096 (清衛門)明年 4月のお約束では? 211 00:28:49,096 --> 00:28:53,100 半年 早くなり申した 212 00:28:53,100 --> 00:28:56,103 こと お志に反しましたように・ 213 00:28:56,103 --> 00:29:00,041 4月の参勤交代の時こそが・ 214 00:29:00,041 --> 00:29:03,044 柳生列堂を 討ち果たすには最善の… 215 00:29:03,044 --> 00:29:05,046 お引き渡しくださるか? 216 00:29:05,046 --> 00:29:08,049 既に 用意はできております 217 00:29:08,049 --> 00:29:15,056 御用命承りましてより 2年がかりにて入手した禁制品・ 218 00:29:15,056 --> 00:29:17,056 投擲雷 219 00:29:31,072 --> 00:29:35,076 (清衛門)手前 海上にて 試してみましたるところ・ 220 00:29:35,076 --> 00:29:39,080 誠にもって 恐るべき威力でございました 221 00:29:39,080 --> 00:29:45,086 代金 4万2, 000両 竹流しにして 表に運び来ておる 222 00:29:45,086 --> 00:29:48,089 お改めくだされい 223 00:29:48,089 --> 00:29:51,092 いや それには及びませぬ 224 00:29:51,092 --> 00:29:56,097 しかし すぐに お引き渡しする というわけには参りませぬ 225 00:29:56,097 --> 00:30:02,036 ものが ものでございますだけに 隠し場所が遠い所に… 226 00:30:02,036 --> 00:30:04,038 では 届けていただこう 227 00:30:04,038 --> 00:30:09,038 明け六つまでに 深川 浄満寺へ 228 00:30:21,055 --> 00:30:27,061 旦那様 一体 どんな お方様でございますか 229 00:30:27,061 --> 00:30:33,067 男がつきあう 男の中の男 230 00:30:33,067 --> 00:30:40,067 私が もし侍なら ああするだろう お人だ 231 00:30:42,076 --> 00:30:46,076 竹阿弥 名残は尽きぬ 232 00:30:49,083 --> 00:30:51,085 若様 233 00:30:51,085 --> 00:30:57,085 この手拭いは ありがたく頂いておきますぞ 234 00:31:03,030 --> 00:31:07,034 うっ! うう… 竹阿弥! 235 00:31:07,034 --> 00:31:13,040 若様… じいは一足先に行きますぞ 236 00:31:13,040 --> 00:31:18,045 死ぬということは 痛くもございませぬ 237 00:31:18,045 --> 00:31:22,045 苦しくもございませぬ 238 00:31:26,053 --> 00:31:29,056 わ… 若様 239 00:31:29,056 --> 00:31:35,062 ほれ じいは 笑っておりましょう・ 240 00:31:35,062 --> 00:31:42,062 死ぬということは 恐ろしいことではございませぬぞ 241 00:31:49,076 --> 00:31:53,076 それでこそ おおかみのお子 242 00:31:55,082 --> 00:32:00,087 侍として 立派な御最期を・ 243 00:32:00,087 --> 00:32:03,087 飾ってくださいませ… 244 00:32:09,096 --> 00:32:11,096 竹阿弥… 245 00:32:13,100 --> 00:32:15,100 さらば 246 00:32:21,108 --> 00:32:25,112 <竹細工師 今戸の竹阿弥> 247 00:32:25,112 --> 00:32:29,116 <享年 57歳> 248 00:32:29,116 --> 00:32:33,120 <柳生に殺された 拝一刀の妻 あざみに・ 249 00:32:33,120 --> 00:32:37,120 20余年仕えた 下僕であった> 250 00:32:45,132 --> 00:32:51,138 (頼母) ・ ねんねん さいころ 毒屋の子 251 00:32:51,138 --> 00:32:57,077 ・ スリバチ持てこい 毒つくろ 252 00:32:57,077 --> 00:33:04,077 ・ ねんねん ころころ ねんころり 253 00:33:14,094 --> 00:33:20,100 (頼母) ・ ねんねん ころころ 毒屋の子 254 00:33:20,100 --> 00:33:26,106 ・ 毒をのんだら ねんねしな 255 00:33:26,106 --> 00:33:33,106 ・ 寝たら起きずに あの世まで 256 00:33:36,116 --> 00:33:40,120 こんな嵐の晩に 一体 誰じゃ 257 00:33:40,120 --> 00:33:43,120 はいはい ただいま 258 00:33:49,129 --> 00:33:53,133 どちら様で? かかる夜分に相すまぬが・ 259 00:33:53,133 --> 00:33:55,135 羽二重を分けていただきたい 260 00:33:55,135 --> 00:33:58,072 それでしたら 申し訳ございませぬが・ 261 00:33:58,072 --> 00:34:00,074 御覧のとおり 今日は嵐で・ 262 00:34:00,074 --> 00:34:02,076 早じまいさせて いただきましたので・ 263 00:34:02,076 --> 00:34:05,079 また 明日 お越しいただく方が 264 00:34:05,079 --> 00:34:12,086 明日なき身の上なれば 無理を承知で 頼み参らせる 265 00:34:12,086 --> 00:34:15,089 (仁兵衛)これ (小番頭)あっ 旦那様 実は 266 00:34:15,089 --> 00:34:18,092 ああ 話は聞きました お客様に失礼があってはならぬ 267 00:34:18,092 --> 00:34:20,094 それに 何か 御事情ありげな様子 268 00:34:20,094 --> 00:34:24,094 とにかく お入りいただきなさい (小番頭)はい 269 00:34:35,109 --> 00:34:37,111 これは これは おぬれになりましたのう 270 00:34:37,111 --> 00:34:40,114 おかわいそうに あっ これ 何ぞ着替えをな 271 00:34:40,114 --> 00:34:42,116 お客様のお子が 風邪でもひかれたら大変じゃ 272 00:34:42,116 --> 00:34:44,118 (おとよ)はい 273 00:34:44,118 --> 00:34:49,118 御厚志は かたじけないが 構わんでいただきたい 274 00:34:54,128 --> 00:34:57,064 では せめて これを 275 00:34:57,064 --> 00:34:59,064 かたじけない 276 00:35:34,101 --> 00:35:38,105 さあさあ 熱いお茶など お召し上がりくださりませ 277 00:35:38,105 --> 00:35:41,105 重ね重ね かたじけない 278 00:35:57,057 --> 00:36:02,062 よくできた お子でございまするな (おとよ)本当に… 279 00:36:02,062 --> 00:36:05,065 思い出しますね 280 00:36:05,065 --> 00:36:08,068 ああ 文太郎が 池に落ちて死んだのは・ 281 00:36:08,068 --> 00:36:13,073 ちょうど この年頃 あれから もう 20年か… 282 00:36:13,073 --> 00:36:16,076 いたずら盛りとは申しても・ 283 00:36:16,076 --> 00:36:20,076 今が 一番 楽しみなときでございましょうね 284 00:36:28,088 --> 00:36:33,093 ところで 羽二重とのことでございましたが 285 00:36:33,093 --> 00:36:38,098 白羽二重を 白羽二重… 286 00:36:38,098 --> 00:36:41,101 いかほど お入り用なのでございましょう 287 00:36:41,101 --> 00:36:44,101 わしと この子が着るほどに 288 00:36:51,111 --> 00:36:56,111 まさか 死に装束ではござりますまいな 289 00:37:01,055 --> 00:37:06,055 代金は これにて 290 00:37:11,065 --> 00:37:15,069 どのような御事情が おありやは知れませぬが・ 291 00:37:15,069 --> 00:37:19,073 お売りできませぬな 292 00:37:19,073 --> 00:37:22,076 あなた様の分は お売りいたしましょう 293 00:37:22,076 --> 00:37:26,080 なれど このお子の分は・ 294 00:37:26,080 --> 00:37:29,080 丹後屋仁兵衛 断じて お売りできませぬ! 295 00:37:32,086 --> 00:37:35,089 死に装束と分かって 売る者はございますまい 296 00:37:35,089 --> 00:37:38,092 それは あなた様方お武家衆と・ 297 00:37:38,092 --> 00:37:41,095 手前どもとは 住む世界も違いましょう 298 00:37:41,095 --> 00:37:44,098 手前ども 町人ごときが 差し出がましい口を・ 299 00:37:44,098 --> 00:37:47,101 挟む世界でも ございませんでしょう 300 00:37:47,101 --> 00:37:52,106 なれど 子供の世界は 武家も町家もございませぬ 301 00:37:52,106 --> 00:37:56,106 まだ 是非の分別さえつかぬ 年頃でござりまするぞ 302 00:37:59,046 --> 00:38:02,049 親が子を道連れにする 303 00:38:02,049 --> 00:38:05,052 お武家様 それは・ 304 00:38:05,052 --> 00:38:08,052 親の思い上がりというものでは ござりませぬか 305 00:38:10,057 --> 00:38:12,059 (仁兵衛)丹後屋には・ 306 00:38:12,059 --> 00:38:17,064 子供の死に装束として売る 反物は 一反もございませぬ 307 00:38:17,064 --> 00:38:20,067 お断り申し上げます 308 00:38:20,067 --> 00:38:24,071 白羽二重の使い道は 他にもあろう 309 00:38:24,071 --> 00:38:28,075 死に装束とは 申しておらぬ 310 00:38:28,075 --> 00:38:32,079 明日なき身なればと おっしゃいましたるはず 311 00:38:32,079 --> 00:38:36,083 手前 確かに耳にいたしましたぞ 312 00:38:36,083 --> 00:38:40,087 親の意思にて 道連れにするのではない 313 00:38:40,087 --> 00:38:45,087 それが この子の意思でもある 314 00:38:52,099 --> 00:38:55,102 これは お武家様としたことが お戯れを 315 00:38:55,102 --> 00:38:59,039 御自分に御都合のよろしいように お子の気持ちを推し量る・ 316 00:38:59,039 --> 00:39:02,042 それでも 親でござりまするか 317 00:39:02,042 --> 00:39:07,047 まさか このお子が 自らの意思で 死に装束を着たいなどとは・ 318 00:39:07,047 --> 00:39:09,047 そのようなことが あり… 319 00:39:11,051 --> 00:39:14,051 これ 大五郎! 320 00:39:26,066 --> 00:39:29,069 坊や! そのような白い物を 着るということが・ 321 00:39:29,069 --> 00:39:31,071 どんなことなのか 分かっているのかい? 322 00:39:31,071 --> 00:39:34,071 えっ? 分かっているのかい? 323 00:39:37,077 --> 00:39:40,080 ああ これ! 坊や どこへ 324 00:39:40,080 --> 00:40:00,033 ・~ 325 00:40:00,033 --> 00:40:20,053 ・~ 326 00:40:20,053 --> 00:40:40,073 ・~ 327 00:40:40,073 --> 00:41:00,027 ・~ 328 00:41:00,027 --> 00:41:13,040 ・~ 329 00:41:13,040 --> 00:41:15,042 坊… 330 00:41:15,042 --> 00:41:18,045 (おとよ)坊や… 331 00:41:18,045 --> 00:41:20,047 (おとよの すすり泣き) 332 00:41:20,047 --> 00:41:24,047 分かった 分かったよ 坊や… 333 00:41:40,067 --> 00:41:44,071 恐れ入りましてござります 334 00:41:44,071 --> 00:41:48,075 もう 何も申し上げますまい 335 00:41:48,075 --> 00:41:51,078 お2人分の白羽二重 お分けいたします 336 00:41:51,078 --> 00:41:54,081 かたじけない 337 00:41:54,081 --> 00:41:56,083 で… お仕立ての方は? 338 00:41:56,083 --> 00:41:59,086 仕立てまでは考えておらぬ 339 00:41:59,086 --> 00:42:04,091 体に巻き付け 縄で縛って それでよしと 340 00:42:04,091 --> 00:42:08,091 今晩中に仕立てられれば よいのでございまするな? 341 00:42:11,098 --> 00:42:15,102 これでも 昔は 針を持ったこともございます 342 00:42:15,102 --> 00:42:20,107 この お子のために 手前と これの2人で・ 343 00:42:20,107 --> 00:42:24,107 精魂込めて やらせていただきます 344 00:42:29,116 --> 00:42:49,136 ・~ 345 00:42:49,136 --> 00:43:09,089 ・~ 346 00:43:09,089 --> 00:43:29,109 ・~ 347 00:43:29,109 --> 00:43:47,109 ・~ 348 00:43:55,135 --> 00:43:57,070 (頼母)フハハ… 349 00:43:57,070 --> 00:44:03,076 出来たぞ 出来たぞ おおかみ待ちの毒料理 350 00:44:03,076 --> 00:44:09,082 臭いもなし 味もなし そして ヒヒヒ…・ 351 00:44:09,082 --> 00:44:11,084 命もなし! 352 00:44:11,084 --> 00:44:16,089 早く来う 早く戻ってこう 353 00:44:16,089 --> 00:44:19,089 拝一刀 354 00:44:27,100 --> 00:44:32,105 これだけ追って かごを捨てた 怪異に追いつけぬはずはない 355 00:44:32,105 --> 00:44:35,108 上手じゃ! 全軍を引き戻し・ 356 00:44:35,108 --> 00:44:38,111 上手方 くまなく探索に当たらせい! 357 00:44:38,111 --> 00:44:40,111 (一同)おう! 358 00:44:51,124 --> 00:44:53,124 大五郎 359 00:45:01,067 --> 00:45:04,070 (仁兵衛) 仕立て上がりましてございます 360 00:45:04,070 --> 00:45:06,070 かたじけのうござる 361 00:45:14,080 --> 00:45:16,082 きゃらの香り… 362 00:45:16,082 --> 00:45:19,085 はい 出過ぎたまねをと・ 363 00:45:19,085 --> 00:45:21,087 お叱りを 受けるやもしれませぬが・ 364 00:45:21,087 --> 00:45:25,091 お侍様が戦に おたちになる折・ 365 00:45:25,091 --> 00:45:29,095 その肌に 香を たき込められるとか 366 00:45:29,095 --> 00:45:33,099 その故事に 倣いましてござります 367 00:45:33,099 --> 00:45:38,104 この御恩 忘れることはござらぬ 368 00:45:38,104 --> 00:45:55,121 ・~ 369 00:45:55,121 --> 00:46:01,061 それがしは 元 公儀介しゃく人 拝一刀 370 00:46:01,061 --> 00:46:05,065 これなるは 一子 大五郎にござる 371 00:46:05,065 --> 00:46:07,067 (仁兵衛) もったいのうございます・ 372 00:46:07,067 --> 00:46:12,072 町家の手前ごときに 何故に お名乗りを 373 00:46:12,072 --> 00:46:18,078 武士の心遣いには 武士としての礼をもって返したい 374 00:46:18,078 --> 00:46:38,098 ・~ 375 00:46:38,098 --> 00:46:44,104 ・~ 376 00:46:44,104 --> 00:46:47,107 拝一刀様… 377 00:46:47,107 --> 00:46:51,107 お子の名が 大五郎様 378 00:46:57,050 --> 00:47:03,050 <一刀親子は 深川 浄満寺へと向かう> 379 00:47:10,063 --> 00:47:13,066 <が… その浄満寺には・ 380 00:47:13,066 --> 00:47:18,071 子連れ狼を毒殺しようと 待ち受けている阿部頼母が> 381 00:47:18,071 --> 00:47:22,075 <更には その 浄満寺へ押し寄せる・ 382 00:47:22,075 --> 00:47:25,075 柳生烈堂の大軍団があった> 383 00:47:28,081 --> 00:47:35,081 <香りたき込めた その死に装束の 赤い血を浴びるのは あしたか> 384 00:47:46,099 --> 00:47:50,103 <ついに 一刀と烈堂は やいばを合わせる> 385 00:47:50,103 --> 00:47:54,107 <積年の思いを込めて 見つめ合う 2人> 386 00:47:54,107 --> 00:47:56,109 <拝一刀 そして 柳生烈堂> 387 00:47:56,109 --> 00:48:00,046 <ものみな この2人の対決に 向けられていたのだ> 388 00:48:00,046 --> 00:48:02,048 <死を決意する大五郎> 389 00:48:02,048 --> 00:48:07,053 <迫り来る 柳生大軍団を前に いかにして戦うか> 390 00:48:07,053 --> 00:48:09,053 <次回…> 391 00:57:34,220 --> 00:57:35,087 392 00:57:35,087 --> 00:57:39,091 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 393 00:57:39,091 --> 00:57:41,091 『時代劇専門チャンネルガイド』 394 00:57:47,099 --> 00:57:49,101 番組表・コラム 395 00:57:49,101 --> 00:57:53,105 時代劇クロスワードなど読み応え十分! 396 00:57:53,105 --> 00:57:55,105 更に… 397 00:57:58,110 --> 00:58:00,110 いま お問い合わせ いただくと… 398 00:58:28,140 --> 00:58:30,142 そして もうひとつは ホームページ 399 00:58:30,142 --> 00:58:33,142 お申し込み お待ちしております