1 00:00:33,897 --> 00:00:37,167 (仁左衛門) 話が うまくでき過ぎてると? 2 00:00:37,167 --> 00:00:42,973 <安部式部率いる火付盗賊改方は 一旦 捕らえながらも➡ 3 00:00:42,973 --> 00:00:48,312 雲霧一党によって 奪い返された 因果小僧六之助を➡ 4 00:00:48,312 --> 00:00:51,515 再び 捕らえんと 策を巡らした。➡ 5 00:00:51,515 --> 00:00:54,985 しかし 今度も また 煮え湯を飲まされ➡ 6 00:00:54,985 --> 00:00:58,622 その必死の探索も 実を結ばなかった> 7 00:00:58,622 --> 00:01:04,728 安部式部は 我らを はめるつもりだったか。 8 00:01:04,728 --> 00:01:18,928 ♬~ 9 00:01:24,815 --> 00:01:28,518 (藤兵衛)長官は 万一の事を考え➡ 10 00:01:28,518 --> 00:01:32,789 雲霧一党を 江戸から逃さぬよう 道中奉行 榊原様➡ 11 00:01:32,789 --> 00:01:38,462 更に 東海道 中山道 日光街道 奥州街道沿いの各大名家にも➡ 12 00:01:38,462 --> 00:01:43,300 道中詮議を 厳しくするよう お力添えを願ったとの仰せじゃ。 13 00:01:43,300 --> 00:01:47,204 よいか! 我ら 盗賊改方の意地に懸けて➡ 14 00:01:47,204 --> 00:01:50,474 江戸にとどまらず 何としても➡ 15 00:01:50,474 --> 00:01:52,442 手がかりを探し出すのじゃ。 16 00:01:52,442 --> 00:01:54,645 (与力たち)はっ! (同心たち)はっ! 17 00:01:54,645 --> 00:02:01,245 < その頃 雲霧一党は 既に 江戸をたっていた> 18 00:02:44,928 --> 00:02:49,166 (六之助)ヨイショ。 はっ。 19 00:02:49,166 --> 00:02:52,066 (男1)おい! そこで 何をしておる!? 20 00:02:54,972 --> 00:02:57,874 ああ…。 その方➡ 21 00:02:57,874 --> 00:03:01,545 まさか 川を 泳いできたのではあるまいな? 22 00:03:01,545 --> 00:03:03,513 ヘヘヘ… ご冗談を。 23 00:03:03,513 --> 00:03:06,383 大井川を 泳いで渡るなんて できっこござんせんよ。 24 00:03:06,383 --> 00:03:10,253 いえ。 風に このお守り袋を 飛ばされちまって➡ 25 00:03:10,253 --> 00:03:12,923 川へ落ちたので 拾っておりました。 26 00:03:12,923 --> 00:03:15,826 (男2)道中手形は? あっ へい。 27 00:03:15,826 --> 00:03:18,026 このとおり。 うん。 28 00:03:30,073 --> 00:03:32,509 行ってよいぞ。 へい。 29 00:03:32,509 --> 00:03:35,345 ありがとうございやす。 へえ。 30 00:03:35,345 --> 00:03:38,245 どうも。 おい。 31 00:03:41,151 --> 00:03:44,054 へえ? 32 00:03:44,054 --> 00:03:47,591 あっ。 33 00:03:47,591 --> 00:03:49,591 すいやせん。 34 00:03:53,830 --> 00:03:57,367 おい 待て! 待て!➡ 35 00:03:57,367 --> 00:03:59,870 待て! 待て! 36 00:03:59,870 --> 00:04:02,773 待て~っ! 待たんか! 37 00:04:02,773 --> 00:04:05,475 ♬~ 38 00:04:05,475 --> 00:04:08,075 おおっ! うあっ! 39 00:04:15,986 --> 00:04:19,086 (熊五郎)もう 手配が 回っていたか。 40 00:04:21,124 --> 00:04:25,962 (吉五郎)六之助が 大井川で 役人に追われました。 41 00:04:25,962 --> 00:04:31,468 さすがは 安部式部。 ぬかりは なかったか。 42 00:04:31,468 --> 00:04:35,939 連れてきたのは 誤りであったかもしれません。 43 00:04:35,939 --> 00:04:41,445 フン。 そろそろ 岡崎の宿か。 44 00:04:41,445 --> 00:04:45,315 お千代は 松屋に着いた頃かと。 45 00:04:45,315 --> 00:04:48,819 引き込みは 山猫の三次であったな? 46 00:04:48,819 --> 00:04:53,623 はい。 あの男は 鍵の蝋型を取るのもうまいし➡ 47 00:04:53,623 --> 00:04:57,527 その上 足が速いので 入れてありますが➡ 48 00:04:57,527 --> 00:05:01,364 気が利かぬ男ゆえ。 フフフ…。 49 00:05:01,364 --> 00:05:08,038 (太鼓の音) 50 00:05:08,038 --> 00:05:23,854 (歓声) 51 00:05:23,854 --> 00:05:28,091 (男たち)ワッセ ワッセ ワッセ ワッセ…。 52 00:05:28,091 --> 00:05:35,691 <ここが 名古屋有数の薬種問屋 松屋善兵衛の店である> 53 00:05:37,701 --> 00:05:42,939 (松屋)今日 みんなに集まって もらったのは 他でもない。 54 00:05:42,939 --> 00:05:46,710 このお千代様の事だ。 55 00:05:46,710 --> 00:05:51,348 私が 江戸から一緒に来て 今日で4日。 56 00:05:51,348 --> 00:05:55,719 皆も お千代様の人柄が どんなものか➡ 57 00:05:55,719 --> 00:06:03,059 よう分かった事と思うが 私は この人を 女房にする事にした。 58 00:06:03,059 --> 00:06:05,962 異存があるなら 今のうちに言ってくれ。 59 00:06:05,962 --> 00:06:07,931 彦七 どうじゃな? 60 00:06:07,931 --> 00:06:13,036 (彦七)旦那様 私も 商売柄 人を見る目はございます。 61 00:06:13,036 --> 00:06:17,941 お美しいばかりか 人柄も お優しゅう。 62 00:06:17,941 --> 00:06:22,812 異存どころか 旦那様 おめでとうございます! 63 00:06:22,812 --> 00:06:24,981 (一同)おめでとうございます。 64 00:06:24,981 --> 00:06:26,981 ありがとう。 65 00:06:29,886 --> 00:06:33,723 (お千代)商いの事は 何も分かりませんが➡ 66 00:06:33,723 --> 00:06:37,060 何とぞ よろしくお願い申します。 67 00:06:37,060 --> 00:06:40,260 (一同)よろしくお願い致します。 68 00:06:42,532 --> 00:06:45,168 よかった よかった。 (手代)よろしゅうございました。 69 00:06:45,168 --> 00:06:48,638 もっと 丁寧にしなさい。 (女中)はい。 70 00:06:48,638 --> 00:06:52,509 奉公人衆は あれが 全てでございますか? 71 00:06:52,509 --> 00:06:57,914 いやいや。 掛け取りに 美濃や 信州へ行って 留守の者もおる。 72 00:06:57,914 --> 00:06:59,883 彦七。 ≪(彦七)はい。 73 00:06:59,883 --> 00:07:02,219 今 旅へ行っているのは 誰と誰だ? 74 00:07:02,219 --> 00:07:05,155 はい。 6人でございまして➡ 75 00:07:05,155 --> 00:07:07,557 由之助 文吉 七兵衛➡ 76 00:07:07,557 --> 00:07:10,460 松吉 丑之助に 三次郎でございます。 77 00:07:10,460 --> 00:07:13,430 うん。 という事だ。 78 00:07:13,430 --> 00:07:17,730 ああ もっと 丁寧に 丁寧に。 はい。 79 00:07:23,907 --> 00:07:28,307 (高瀬)長官! 島田の宿より 知らせが参りましたぞ! 80 00:07:30,780 --> 00:07:35,385 (式部)因果小僧六之助らしき男が 大井川を越えた。 81 00:07:35,385 --> 00:07:40,190 そ奴が まこと 六之助であるか どうか 定かではないようですが? 82 00:07:40,190 --> 00:07:43,093 六之助だと考えたほうがよい。 83 00:07:43,093 --> 00:07:47,430 (高瀬)面を知られた故 江戸から 逃がしたのでしょうか? 84 00:07:47,430 --> 00:07:54,137 いや。 雲霧仁左衛門自身 江戸から 姿をくらまし➡ 85 00:07:54,137 --> 00:07:57,907 街道筋で 新たな盗みを たくらんでいるのかもしれん。 86 00:07:57,907 --> 00:08:00,510 なるほど。 87 00:08:00,510 --> 00:08:07,150 奴らが狙うとすれば 名古屋か 京か➡ 88 00:08:07,150 --> 00:08:09,619 あるいは 大坂の商家かもしれん。 89 00:08:09,619 --> 00:08:15,419 さて 街道筋へ 誰をやるか。 90 00:08:18,762 --> 00:08:20,830 (三次)おい おい おい! こっちだ こっちだ! おい!➡ 91 00:08:20,830 --> 00:08:23,566 おい おい! おい どいてくれ どいてくれ!➡ 92 00:08:23,566 --> 00:08:26,369 おい! こっちだ こっちだ! おい! ここまで来い ここ! 93 00:08:26,369 --> 00:08:29,606 おい! それじゃ これでな。 (駕籠かき)ありがとうございます。 94 00:08:29,606 --> 00:08:33,476 さあさあさあ。 さあさあさあ。 おお おお おやじ殿! 95 00:08:33,476 --> 00:08:36,379 大丈夫ですか? 今 医者を呼んであげましょう。 96 00:08:36,379 --> 00:08:41,217 おい! 誰か来てくれ! 行き倒れだ! 97 00:08:41,217 --> 00:08:45,855 旦那様 ただいま 美濃より 戻りました。 お改めを願います。 98 00:08:45,855 --> 00:08:48,491 行き倒れだって? はい。 99 00:08:48,491 --> 00:08:50,527 見て 見ぬふりもできず。 100 00:08:50,527 --> 00:08:54,064 人に知られた松屋の事だ。 無慈悲な事もできません。 101 00:08:54,064 --> 00:08:58,768 様子を見ておやり。 はっ。 申し訳ありません。 102 00:08:58,768 --> 00:09:01,171 お千代! 103 00:09:01,171 --> 00:09:04,774 あまり騒々しくするから お千代の部屋に 筒抜けじゃ。 104 00:09:04,774 --> 00:09:07,510 お千代さん? お前がいない間に➡ 105 00:09:07,510 --> 00:09:10,547 旦那様が お内儀と お決めになったお方ですよ。 106 00:09:10,547 --> 00:09:13,683 へへいっ! 三次郎でございます。 107 00:09:13,683 --> 00:09:15,618 さあ。 108 00:09:15,618 --> 00:09:18,955 治平? 109 00:09:18,955 --> 00:09:21,291 治平ではないか! 110 00:09:21,291 --> 00:09:23,993 (三次)知っているお人で? 111 00:09:23,993 --> 00:09:25,929 (治平)若奥様…。 112 00:09:25,929 --> 00:09:28,832 治平。 113 00:09:28,832 --> 00:09:31,701 旦那様 これは驚きました。 114 00:09:31,701 --> 00:09:35,905 お千代の知り人か? 一体 どういう? 115 00:09:35,905 --> 00:09:38,274 ほんに驚きました。 116 00:09:38,274 --> 00:09:44,481 私が三条家におりました時 身の回りの世話をしてくれた治平。 117 00:09:44,481 --> 00:09:48,718 三条家の? はい。 118 00:09:48,718 --> 00:09:53,556 治平 どうして 名古屋のご城下へ来たのです? 119 00:09:53,556 --> 00:10:01,231 奥様が 屋敷を出られた後 私も居づろうございまして。 120 00:10:01,231 --> 00:10:03,600 治平。 121 00:10:03,600 --> 00:10:07,871 お千代 これも 何かの縁だ。 122 00:10:07,871 --> 00:10:09,939 元気になるまで 養生するがいい。 123 00:10:09,939 --> 00:10:14,444 何なら ここで働いても いいんだよ。 旦那様。 124 00:10:14,444 --> 00:10:19,816 そうだ。 どっちにしても お千代の 身の回りの世話をする者が要る。 125 00:10:19,816 --> 00:10:22,285 そうするがいい。 126 00:10:22,285 --> 00:10:25,255 ありがとうございます。 うん。 127 00:10:25,255 --> 00:10:29,055 旦那様 ありがとうございます。 128 00:10:35,832 --> 00:10:39,832 三次郎さんとやら。 ご造作をおかけしました。 129 00:10:42,038 --> 00:10:44,038 では。 130 00:10:52,649 --> 00:10:58,649 ♬~ 131 00:11:01,357 --> 00:11:05,528 (政蔵)とうとう 名古屋に入りましたね。 132 00:11:05,528 --> 00:11:09,399 これまで 街道筋の宿場を 一つ一つ 当たってみたが➡ 133 00:11:09,399 --> 00:11:13,736 六之助の行方は まるでつかめねえ。 134 00:11:13,736 --> 00:11:19,209 やっぱり 奴は この大きな名古屋のご城下で…。 135 00:11:19,209 --> 00:11:23,413 どうされました? 旦那 お顔の色が。 136 00:11:23,413 --> 00:11:25,413 (高瀬)大丈夫だ! 137 00:11:27,350 --> 00:11:30,950 あっ! 旦那… 旦那! 138 00:11:33,089 --> 00:11:36,125 ありがとうございました。 (医者)過労じゃの。 139 00:11:36,125 --> 00:11:39,028 しばらく 養生致すが よろしかろう。 140 00:11:39,028 --> 00:11:41,028 はい。 141 00:11:58,014 --> 00:12:00,714 旦那 旦那。 142 00:12:02,752 --> 00:12:04,721 無理もありませんや。 143 00:12:04,721 --> 00:12:08,858 ここまで 旅を急ぎましたから。 144 00:12:08,858 --> 00:12:13,696 かえって 政蔵に 難儀をかけたな。 145 00:12:13,696 --> 00:12:19,502 いや。 旅に出りゃ こういう事だってありますよ。 146 00:12:19,502 --> 00:12:24,107 お京とは この名古屋で 落ち合う事になっておりやす。 147 00:12:24,107 --> 00:12:30,107 お京の事だ。 何か つかんでくるやもしれませんよ。 148 00:12:32,815 --> 00:14:05,708 ♬~ 149 00:14:05,708 --> 00:14:08,011 [ 心の声 ] (お千代)一の蔵。➡ 150 00:14:08,011 --> 00:14:10,546 二の蔵。➡ 151 00:14:10,546 --> 00:14:13,416 三の蔵。➡ 152 00:14:13,416 --> 00:14:16,052 四の蔵。➡ 153 00:14:16,052 --> 00:14:18,955 五の蔵。➡ 154 00:14:18,955 --> 00:14:21,758 六の蔵。➡ 155 00:14:21,758 --> 00:14:24,494 蔵が7つ。 156 00:14:24,494 --> 00:14:27,196 ♬~ 157 00:14:27,196 --> 00:14:29,132 (足音) 158 00:14:29,132 --> 00:14:31,832 お千代様。 ≪(お千代)はい。 159 00:14:33,936 --> 00:14:37,874 旦那様が お呼びです。 桔梗屋さんという方が お見えで。 160 00:14:37,874 --> 00:14:39,874 はい。 161 00:14:51,354 --> 00:14:54,257 (吉五郎)まだ 江戸においでかと 思いましたが➡ 162 00:14:54,257 --> 00:14:57,994 もしやと思いまして お訪ね致しました。 163 00:14:57,994 --> 00:15:00,363 この名古屋には 商いで? 164 00:15:00,363 --> 00:15:05,501 いえ。 近江に帰る道すがら この前を通りましたら➡ 165 00:15:05,501 --> 00:15:08,871 何やら 懐かしゅうなりましてな。 166 00:15:08,871 --> 00:15:10,873 ああ… ハハハ…。 167 00:15:10,873 --> 00:15:13,173 ≪(彦七)旦那様。 うん。 168 00:15:16,345 --> 00:15:20,245 その懐かしい人が来ましたよ。 ほれ。 169 00:15:22,151 --> 00:15:26,556 お千代様! 170 00:15:26,556 --> 00:15:30,326 お懐かしゅうございます。 171 00:15:30,326 --> 00:15:33,162 そうですか! 172 00:15:33,162 --> 00:15:36,132 よろしゅうございましたな。 173 00:15:36,132 --> 00:15:40,236 桔梗屋さんが 縁結び。 さあ 今宵は ゆっくりして➡ 174 00:15:40,236 --> 00:15:42,705 ここに泊まっていって下さいよ 桔梗屋さん。 175 00:15:42,705 --> 00:15:46,008 ありがとうございます。 176 00:15:46,008 --> 00:15:48,578 彦七。 はい。 177 00:15:48,578 --> 00:15:52,048 桔梗屋さんは 大事なお方。 灘の下り物を 用意しなさい。 178 00:15:52,048 --> 00:15:54,951 (彦七)承知致しました。 (松屋)はい。 179 00:15:54,951 --> 00:15:59,151 ♬~ 180 00:16:01,290 --> 00:16:05,862 (おもん)お待たせしました。 はい。 ごゆっくり どうぞ。 181 00:16:05,862 --> 00:16:08,765 (男)おい 酒饅頭な。 あいよ。 182 00:16:08,765 --> 00:16:10,965 (お松)また 来とくれよ。 183 00:16:13,603 --> 00:16:17,340 はいよ おもんちゃん。 はい。 どうも。 184 00:16:17,340 --> 00:16:19,275 お待たせしました。 185 00:16:19,275 --> 00:16:22,178 おねえさん 厠を拝借したいんですが。 186 00:16:22,178 --> 00:16:24,413 (男)おねえさん もう一皿 お願いしますよ。 あいよ! 187 00:16:24,413 --> 00:16:27,613 ああ 厠ね。 そこ。 そこの裏手。 188 00:16:36,993 --> 00:16:41,193 (おもん)はい! お待たせしました。 189 00:16:44,767 --> 00:16:46,767 (戸をたたく音) 190 00:16:49,572 --> 00:16:51,572 どうぞ。 191 00:17:01,184 --> 00:17:04,784 ≪ 吉五郎か? はい。 192 00:17:11,260 --> 00:17:15,731 (吉五郎)治平は 首尾よく 松屋に入り込みました。 193 00:17:15,731 --> 00:17:20,331 お千代の身の回りの 世話という事で。 194 00:17:24,207 --> 00:17:27,907 山猫の三次が描いた絵図です。 195 00:17:30,346 --> 00:17:33,616 土蔵が 7つか。 196 00:17:33,616 --> 00:17:36,118 (吉五郎)松屋ほどの男➡ 197 00:17:36,118 --> 00:17:39,989 ありきたりに 土蔵の中に 隠しているとは思えませぬが➡ 198 00:17:39,989 --> 00:17:43,860 フン それにしても 7つとは。 199 00:17:43,860 --> 00:17:48,598 何はさて よく ここまで こぎつけたものだ。 200 00:17:48,598 --> 00:17:51,467 長うございましたな。 201 00:17:51,467 --> 00:17:56,239 この道に入ったからには しかるべき折に 身を引き➡ 202 00:17:56,239 --> 00:18:03,012 いわゆる 下賎にいう「畳の上の 大往生」を遂げねばなるまい。 203 00:18:03,012 --> 00:18:07,483 これを 最後の仕事に? 204 00:18:07,483 --> 00:18:10,686 ♬~ 205 00:18:10,686 --> 00:18:16,125 そう思うと 妙な気持ちになる。 206 00:18:16,125 --> 00:18:21,797 ♬~ 207 00:18:21,797 --> 00:18:23,733 最後の仕事? 208 00:18:23,733 --> 00:18:27,370 「盗賊の種は尽きぬ」というが➡ 209 00:18:27,370 --> 00:18:30,273 わしのような仕様で 盗みを働くのは➡ 210 00:18:30,273 --> 00:18:33,676 これで終わりかと思うとな。 211 00:18:33,676 --> 00:18:37,280 さようですな。 212 00:18:37,280 --> 00:18:40,182 金のためなら どのような事でもするという➡ 213 00:18:40,182 --> 00:18:43,119 人間ばかりになりました。 214 00:18:43,119 --> 00:18:46,355 ♬~ 215 00:18:46,355 --> 00:18:53,262 わしが引いたら お前がやってみるか? あとを。 216 00:18:53,262 --> 00:18:55,762 お頭が引けば 手前も引きます。 217 00:18:57,967 --> 00:19:02,138 そうか。 お頭が引いたら➡ 218 00:19:02,138 --> 00:19:08,744 雲霧の名は 長く 人の心に残りましょうな。 219 00:19:08,744 --> 00:19:15,985 非道な手だてで 金を儲け 金が全てと思ってる奴らには➡ 220 00:19:15,985 --> 00:19:22,325 雲か霧のように消えては また いつ 現れるか分からんという➡ 221 00:19:22,325 --> 00:19:25,127 恐ろしい存在として。 222 00:19:25,127 --> 00:19:28,030 そうだといいが。 223 00:19:28,030 --> 00:19:31,334 ♬~ 224 00:19:31,334 --> 00:19:36,572 それじゃ 手前は これで。 225 00:19:36,572 --> 00:19:39,475 また つなぎに参ります。 226 00:19:39,475 --> 00:19:45,982 この2年 吉五郎どんが手がけた仕事だ。 227 00:19:45,982 --> 00:19:48,484 焦らずにな。 228 00:19:48,484 --> 00:20:01,884 ♬~ 229 00:20:03,966 --> 00:20:07,169 (吉五郎)六。 小頭 お願えでございます! 230 00:20:07,169 --> 00:20:10,072 俺を 松屋の引き込みに 入れておくんなさい! 231 00:20:10,072 --> 00:20:13,342 山猫の三次独りじゃ どう考えたって 頼りねえ。 232 00:20:13,342 --> 00:20:16,879 あいつは 猫みてえに歩く。 蝋型を取るのも うめえ。 233 00:20:16,879 --> 00:20:19,215 だけど 人間がよくねえ! 六! 234 00:20:19,215 --> 00:20:21,684 仲間の悪口を言うのは よせ。 235 00:20:21,684 --> 00:20:25,054 小頭。 236 00:20:25,054 --> 00:20:29,754 お前が 三次と仲が良くねえのは 俺も知ってる。 237 00:20:31,894 --> 00:20:36,799 お前じゃなきゃならねえ 仕事もある。 辛抱しろ。 238 00:20:36,799 --> 00:20:40,536 へえ。 239 00:20:40,536 --> 00:20:42,505 ですが 小頭! 240 00:20:42,505 --> 00:20:45,474 三次は きっと よくねえ事を やっちまうに違えねえ! 241 00:20:45,474 --> 00:20:48,611 六! 242 00:20:48,611 --> 00:20:51,514 我ら一党で 面が割れてるのは お前だけだ。 243 00:20:51,514 --> 00:20:55,985 おまけに 大井川では 役人の目に 触れた。 それを忘れるな。 244 00:20:55,985 --> 00:20:59,755 あんな田舎役人 何程のもんじゃありやせんや。 245 00:20:59,755 --> 00:21:01,690 それに この広い城下町じゃ➡ 246 00:21:01,690 --> 00:21:04,260 俺らの人相書きなんか 役には 立たねえ。 安部式部を➡ 247 00:21:04,260 --> 00:21:13,536 見くびるな。 この名古屋に 盗賊改が来ておらぬとは限らぬ。 248 00:21:13,536 --> 00:21:16,572 何があっても 町へは出るな。 249 00:21:16,572 --> 00:21:20,009 分かってるな!? 250 00:21:20,009 --> 00:21:22,009 へい。 251 00:21:34,423 --> 00:21:38,223 (鳩の鳴き声) 252 00:21:43,732 --> 00:21:46,335 お… お京! 253 00:21:46,335 --> 00:21:48,737 あっ 政蔵親分! 254 00:21:48,737 --> 00:21:51,207 ああ やっと見つかった。 255 00:21:51,207 --> 00:21:54,207 とにかく 入れ 入れ! はい。 256 00:21:56,178 --> 00:21:58,178 高瀬様。 257 00:22:00,382 --> 00:22:05,382 ご苦労だったな。 何か つかんだか? 258 00:22:07,656 --> 00:22:10,656 いえ。 これといって…。 259 00:22:14,930 --> 00:22:22,171 クソッ! こんな時に 病に伏せる事になるとは。 260 00:22:22,171 --> 00:22:26,342 おまけに 無駄な路銀を使って。 261 00:22:26,342 --> 00:22:28,742 2日を 無駄にした。 262 00:22:31,213 --> 00:22:34,083 この身が情けない。 263 00:22:34,083 --> 00:22:37,953 ご自分を責めないで下さい。 きっと 何か見つかりますよ。 264 00:22:37,953 --> 00:22:42,291 何が見つかるというのだ! 265 00:22:42,291 --> 00:22:45,194 いい加減な事を言うな。 266 00:22:45,194 --> 00:22:49,165 奴らが この名古屋にいるなんて 証しは 一つもないんだ。 267 00:22:49,165 --> 00:22:51,333 京かもしれん。 268 00:22:51,333 --> 00:22:55,204 大坂かもしれん。 269 00:22:55,204 --> 00:22:58,707 だから 早く よくなって下さい。 270 00:22:58,707 --> 00:23:04,513 (鳩の鳴き声) 271 00:23:04,513 --> 00:23:09,351 それは 使い鳩か? 272 00:23:09,351 --> 00:23:13,856 はい。 長官が 飼いならされていたものです。 273 00:23:13,856 --> 00:23:16,525 こいつは 大した鳩なんでしょう? 274 00:23:16,525 --> 00:23:20,529 上方じゃ 米の相場を 誰よりも早く知るために➡ 275 00:23:20,529 --> 00:23:23,832 鳩を飛ばして 教え合うとか。 276 00:23:23,832 --> 00:23:27,532 (お京)早く 飛ばしてやる時が 来ればいいですね。 277 00:23:29,705 --> 00:23:34,310 (男)火の用心!➡ 278 00:23:34,310 --> 00:23:39,515 ≪戸締まり用心。 火の用心。 279 00:23:39,515 --> 00:23:42,815 もう 行っておしまいに なるのですか? 280 00:23:44,987 --> 00:23:47,489 ああ。 281 00:23:47,489 --> 00:23:50,693 せっかく 名古屋まで 参りましたのに➡ 282 00:23:50,693 --> 00:23:55,831 いつも 自分の部屋に 戻っておしまいになって…➡ 283 00:23:55,831 --> 00:23:57,766 つまらない。 284 00:23:57,766 --> 00:24:05,040 私も 朝まで ここにいたいのだが まだ 婚礼前だ。 285 00:24:05,040 --> 00:24:08,911 奉公人たちの手前もある。 286 00:24:08,911 --> 00:24:12,211 もうしばらくの辛抱だ。 287 00:24:25,361 --> 00:24:28,731 お千代。 288 00:24:28,731 --> 00:24:30,966 お千代! 289 00:24:30,966 --> 00:24:36,166 ああ… 辛抱だ 辛抱。 290 00:24:41,510 --> 00:24:43,579 おやすみ。 291 00:24:43,579 --> 00:24:46,482 おやすみなさいませ。 292 00:24:46,482 --> 00:24:51,782 ああ… ああ… 辛抱 辛抱。 293 00:24:56,025 --> 00:24:58,560 ≪(三次)ねえさん。 294 00:24:58,560 --> 00:25:00,496 三次? 295 00:25:00,496 --> 00:25:02,931 ♬~ 296 00:25:02,931 --> 00:25:04,867 お前かい? 297 00:25:04,867 --> 00:25:08,103 ♬~ 298 00:25:08,103 --> 00:25:11,440 こんなところ 人に見られたら 大変だろう。 299 00:25:11,440 --> 00:25:13,909 用心おし。 300 00:25:13,909 --> 00:25:18,580 蔵は 7つありやすが 金蔵は そん中じゃねえようで。 301 00:25:18,580 --> 00:25:22,151 半年いるが 見当もつかねえ。 302 00:25:22,151 --> 00:25:24,086 そうかい。 303 00:25:24,086 --> 00:25:32,494 ♬~ 304 00:25:32,494 --> 00:25:34,430 (ため息) 305 00:25:34,430 --> 00:25:39,335 ♬~ 306 00:25:39,335 --> 00:25:41,670 (湯飲みの割れる音) (六之助)おもん! 307 00:25:41,670 --> 00:25:45,174 もう一度 言ってみろい! 何度でも言うよ。 308 00:25:45,174 --> 00:25:49,345 六さん。 お千代ねえさんが 好きだから 一緒にいたいんだ! 309 00:25:49,345 --> 00:25:51,280 だから 松屋に入り込みたい だなんて…。 310 00:25:51,280 --> 00:25:56,452 バカ野郎! お頭が 最後の仕事だというのによ! 311 00:25:56,452 --> 00:25:59,355 大して役に立てねえのが つらいだけでい! 312 00:25:59,355 --> 00:26:03,359 六 最後って何だよ? えっ? 313 00:26:03,359 --> 00:26:05,928 最後って どういう事だよ!? 314 00:26:05,928 --> 00:26:09,028 お頭が そんな事を? いや! 315 00:26:10,899 --> 00:26:13,602 おいらが 勝手に そう思ってるだけだよ。 316 00:26:13,602 --> 00:26:16,305 ちょっと 六 何 隠してんだい? えっ!? 言っとくれよ。 317 00:26:16,305 --> 00:26:20,175 はい! 言っとくれよ! あ~っ! もう面白くねえな! 318 00:26:20,175 --> 00:26:22,511 出かけるぜ。 駄目だよ 六! ちょっと! 319 00:26:22,511 --> 00:26:24,513 六さん! 六さん! 駄目だってば! 320 00:26:24,513 --> 00:26:26,682 駄目だよ! 六さん! 321 00:26:26,682 --> 00:26:29,685 ああ うるせえ! このままじゃ 頭おかしくなっちまう! 322 00:26:29,685 --> 00:26:33,389 毎日毎日 ここの天井と お松のケツばっかり眺めててよ! 323 00:26:33,389 --> 00:26:36,392 気が狂っちまわぁ! 我慢しな! 六さん! 324 00:26:36,392 --> 00:26:39,392 六さん! あいつは バカなんだから! 325 00:26:41,563 --> 00:26:43,563 六さん。 326 00:26:51,206 --> 00:26:54,610 俺も 盛り場とか 探ってみたんだが➡ 327 00:26:54,610 --> 00:26:59,710 六之助は どうも この名古屋には いねえかもな。 328 00:27:03,419 --> 00:27:07,589 ちょっと 出てきます。 えっ? どこ行くんだい? 329 00:27:07,589 --> 00:27:11,489 おい お京。 お京! 330 00:27:26,942 --> 00:27:29,845 (壺振り)勝負!➡ 331 00:27:29,845 --> 00:27:31,780 五二の半。 332 00:27:31,780 --> 00:27:37,080 (どよめき) 333 00:27:40,589 --> 00:27:44,193 (中盆)壺! (壺振り)五二の半 かぶります。 334 00:27:44,193 --> 00:27:46,662 (中盆)さあ 張った。 張った 張った。 335 00:27:46,662 --> 00:27:48,597 (客)丁。 (中盆)張った。 336 00:27:48,597 --> 00:27:51,266 半。 (中盆)丁半 駒そろいました。➡ 337 00:27:51,266 --> 00:27:54,066 勝負! (胴元)お越しなさいやし。 338 00:27:56,104 --> 00:28:16,525 ♬~ 339 00:28:16,525 --> 00:28:19,025 (六之助)一杯もらうぜ。 (男)はい。 340 00:28:21,663 --> 00:28:24,700 (壺振り)ピンゾロの丁。 (中盆)丁と出ました。 341 00:28:24,700 --> 00:28:36,211 ♬~ 342 00:28:36,211 --> 00:28:40,048 ねえさん 隣いいかい? 343 00:28:40,048 --> 00:28:42,684 ああ。 (中盆)壺!➡ 344 00:28:42,684 --> 00:28:45,184 ピンゾロの丁 かぶります。 345 00:28:47,256 --> 00:28:50,792 (中盆)半方ないか。 半方ないか。 346 00:28:50,792 --> 00:28:53,228 (客)半! 347 00:28:53,228 --> 00:28:56,031 半! 348 00:28:56,031 --> 00:28:58,500 丁! (中盆)さあ 張った 張った。➡ 349 00:28:58,500 --> 00:29:01,136 さあ 張った。 (客)半! 350 00:29:01,136 --> 00:29:05,507 ♬~ 351 00:29:05,507 --> 00:29:07,910 (壺振り)勝負!➡ 352 00:29:07,910 --> 00:29:13,110 五一の丁。 ああ…。 353 00:29:29,698 --> 00:29:31,698 ああ…。 354 00:29:46,882 --> 00:29:48,882 ああ…。 355 00:30:02,664 --> 00:30:07,364 ああ… ああ…。 356 00:30:09,438 --> 00:30:35,138 ♬~ 357 00:30:38,066 --> 00:30:41,603 六! どこを うろうろしてたんだよ!? えっ! 358 00:30:41,603 --> 00:30:45,807 表 見てくれ! あっ そっとだ。 359 00:30:45,807 --> 00:30:48,610 六 あんた まさか…。 大丈夫でえ。 360 00:30:48,610 --> 00:30:52,481 まいたつもりだい。 えっ!? 361 00:30:52,481 --> 00:30:56,885 ここが分かるもんかい。 気のせいだよ。 362 00:30:56,885 --> 00:31:03,458 そうだ! 俺がいい男だから あの女 俺を口説こうと思って。 363 00:31:03,458 --> 00:31:08,458 女!? ちょいと! 女なのかい? 364 00:31:12,000 --> 00:31:14,069 ≪(六之助)心配するな。 大丈夫だ。 365 00:31:14,069 --> 00:31:17,806 ≪(お松)六! あんた 今の立場 分かってんのかい!? 366 00:31:17,806 --> 00:31:20,906 ≪(六之助)分かってるよ。 うるせえな! 367 00:31:24,212 --> 00:31:47,436 ♬~ 368 00:31:47,436 --> 00:31:50,005 おもん。 はい。 369 00:31:50,005 --> 00:31:52,705 外の女をつけろ。 370 00:31:55,210 --> 00:31:57,145 はい。 371 00:31:57,145 --> 00:32:31,980 ♬~ 372 00:32:31,980 --> 00:32:35,317 (鳩の鳴き声) 373 00:32:35,317 --> 00:32:38,687 高瀬様! 因果小僧六之助を見つけました。 374 00:32:38,687 --> 00:32:41,356 六之助? 本当か!? 375 00:32:41,356 --> 00:32:44,359 ≪(高瀬)よし! すぐ 江戸へ文を書く。 376 00:32:44,359 --> 00:32:46,928 ≪(お京)やっと 鳩が 役に立つ時が来たんですね。 377 00:32:46,928 --> 00:32:50,298 ≪(女)お花! (お花)は~い! 378 00:32:50,298 --> 00:32:52,998 (鳩の鳴き声) 379 00:33:12,220 --> 00:33:35,210 ♬~ 380 00:33:35,210 --> 00:33:39,881 何! 鳩がいない!? どういう事だ!? 381 00:33:39,881 --> 00:33:44,181 店の人に聞いても 分からないって。 382 00:33:47,722 --> 00:33:50,992 (吉五郎)3人か? (おもん)はい。 383 00:33:50,992 --> 00:33:54,763 運がいい事に 部屋は 通りに面していたので➡ 384 00:33:54,763 --> 00:33:57,499 おおかたの事は聞き取れました。 385 00:33:57,499 --> 00:34:03,238 文を 鳩につけて飛ばすと 聞いたので 急いで 鳩を。 386 00:34:03,238 --> 00:34:07,142 よく気が付いた。 はい。 387 00:34:07,142 --> 00:34:10,742 引き続き 見張ってくれ。 はい。 388 00:34:19,120 --> 00:34:22,657 使い鳩は 飼い主のところに戻る という。 389 00:34:22,657 --> 00:34:26,862 安部式部が 気付くやもしれぬな。 390 00:34:26,862 --> 00:34:31,600 何にしろ 旅籠が分かったのは 上出来。 391 00:34:31,600 --> 00:34:34,135 (男)先ほど 出たばかりで。 392 00:34:34,135 --> 00:34:37,038 何! 何とかならんのか!? 393 00:34:37,038 --> 00:34:40,542 相すみません。 394 00:34:40,542 --> 00:34:45,380 旦那。 公用の継飛脚も 出たばかりだと。 395 00:34:45,380 --> 00:34:49,080 あとは 何を言っても 取りつく島もなかった。 396 00:34:54,890 --> 00:34:59,394 継飛脚が駄目なら 町飛脚にしますか? 397 00:34:59,394 --> 00:35:06,167 それも考えたが 今は 持ち合わせがない。 398 00:35:06,167 --> 00:35:08,767 金か…。 399 00:35:11,840 --> 00:35:15,640 これだけあれば 足りるでしょうか? 400 00:35:20,982 --> 00:35:24,582 お京 お前 この金…。 401 00:35:26,788 --> 00:35:29,988 すったお金じゃないですよ! 402 00:35:45,540 --> 00:35:48,109 (男)はい いらっしゃいまし。 これ 江戸まで➡ 403 00:35:48,109 --> 00:35:50,045 急ぎでお願いします。 へえ。 江戸までなら➡ 404 00:35:50,045 --> 00:35:52,047 銀1朱となります。 おい 熊! ≪(熊)へい! 405 00:35:52,047 --> 00:35:54,649 江戸まで 急ぎの便だ。 ≪(熊)はいよ! 406 00:35:54,649 --> 00:35:57,385 (男)はい。 銀1朱 確かに。 ありがとうございました。 407 00:35:57,385 --> 00:35:59,385 お願いします。 408 00:36:11,900 --> 00:36:13,969 ♬~ 409 00:36:13,969 --> 00:36:16,137 (熊)どけ どけ! おっ! 410 00:36:16,137 --> 00:36:18,073 野郎! おっ! 411 00:36:18,073 --> 00:36:20,075 おおっ! 412 00:36:20,075 --> 00:36:35,090 ♬~ 413 00:36:35,090 --> 00:36:37,025 (吉五郎)高瀬俵太郎。➡ 414 00:36:37,025 --> 00:36:40,895 お頭が垣間見たのは お京という女密偵。 415 00:36:40,895 --> 00:36:43,798 まあ 不幸中の幸いは まだ この宿が➡ 416 00:36:43,798 --> 00:36:46,701 見つかってはおらぬという事。 417 00:36:46,701 --> 00:36:50,372 あとは 盗賊改が どんな手を打ってくるかだ。 418 00:36:50,372 --> 00:36:55,272 とりあえずは 問屋場と 奉行所の動きを見守るつもりで。 419 00:37:13,695 --> 00:37:15,695 六。 420 00:37:24,639 --> 00:37:28,877 初めてのしくじりじゃねえ。 421 00:37:28,877 --> 00:37:31,177 二度や三度も。 422 00:37:36,084 --> 00:37:41,890 もともと お頭から頂いた命です。 423 00:37:41,890 --> 00:37:46,795 改めて お頭にお返し致しやす。 424 00:37:46,795 --> 00:37:50,895 もう 何も…。 この世に 未練はないと? 425 00:37:55,503 --> 00:37:57,503 へい! 426 00:37:59,707 --> 00:38:03,978 役立たずで 災いのもとの俺なんぞ 生きていても…。 427 00:38:03,978 --> 00:38:05,978 たわけが! 428 00:38:07,949 --> 00:38:14,155 お前は 仕事を投げ出すつもりか? お頭。 429 00:38:14,155 --> 00:38:17,058 しばらく 桑名へ 行っておるがよい。 430 00:38:17,058 --> 00:38:20,829 桑名へ? 州走りの指図に従って➡ 431 00:38:20,829 --> 00:38:24,833 おとなしくしているのだ。 432 00:38:24,833 --> 00:38:27,602 お頭 それじゃ 俺は。 433 00:38:27,602 --> 00:38:33,174 ただし これが最後だ。 434 00:38:33,174 --> 00:38:36,811 次は 許さねえ。 435 00:38:36,811 --> 00:38:38,746 お頭。 436 00:38:38,746 --> 00:38:50,325 ♬~ 437 00:38:50,325 --> 00:38:58,525 深川の焼け跡で お前を拾った時も こんなものが 降っていたな。 438 00:39:00,568 --> 00:39:02,504 お頭。 439 00:39:02,504 --> 00:39:21,356 (泣き声) 440 00:39:21,356 --> 00:39:25,660 ♬~ 441 00:39:25,660 --> 00:39:27,595 お頭。 442 00:39:27,595 --> 00:39:32,233 ♬~ 443 00:39:32,233 --> 00:39:34,433 早う行け。 444 00:39:36,638 --> 00:39:38,573 へい。 445 00:39:38,573 --> 00:39:48,773 ♬~ 446 00:39:52,220 --> 00:39:57,926 (羽音) 447 00:39:57,926 --> 00:40:00,828 長官 鳩が… 鳩が戻って参りました。 448 00:40:00,828 --> 00:40:07,001 しかし 文はついておりませぬ。 449 00:40:07,001 --> 00:40:12,301 藤兵衛 高瀬らに 何かあったのではないか? 450 00:40:34,996 --> 00:40:37,865 < それから 10日たった。➡ 451 00:40:37,865 --> 00:40:43,338 盗賊改側にも 何の動きも見られなかった> 452 00:40:43,338 --> 00:41:03,691 ♬~ 453 00:41:03,691 --> 00:41:07,395 <お千代のほうも 金蔵が どこにあるのか➡ 454 00:41:07,395 --> 00:41:11,633 全く見当がつかなかった> 455 00:41:11,633 --> 00:41:36,858 ♬~ 456 00:41:36,858 --> 00:41:40,662 金蔵の在りかが分かれば すぐに かかるぞ。 457 00:41:40,662 --> 00:41:43,965 (松屋)金は あの蔵の中にはない。 458 00:41:43,965 --> 00:41:47,835 (政蔵)どうも この旅籠は 雲霧に 知られてるんじゃねえかと。 459 00:41:47,835 --> 00:41:52,674 六之助の陰に 雲霧仁左衛門の姿が あるやもしれぬ。 460 00:41:52,674 --> 00:41:55,576 (福右衛門)お前は もう 雲霧を 裏切っちまったんだぜ。 461 00:41:55,576 --> 00:42:01,716 (梶田)お千代殿は まことに 三条家に? 462 00:42:01,716 --> 00:42:06,554 三度繰り返さねば 金蔵に入る事は かなわぬか。 463 00:42:06,554 --> 00:43:26,654 ♬~