1 00:00:33,081 --> 00:00:35,381 (爆発音) うわ~! ああ~! 2 00:00:39,821 --> 00:00:43,692 <老中 安藤帯刀と結託し➡ 3 00:00:43,692 --> 00:00:48,497 米相場を操っていた 柏屋清兵衛の金を➡ 4 00:00:48,497 --> 00:00:52,834 再び盗み出した 雲霧仁左衛門一党> 5 00:00:52,834 --> 00:00:57,172 老中の悪だくみを 表沙汰にしてもいいのかい! 6 00:00:57,172 --> 00:00:59,107 (銃声) あっ! 7 00:00:59,107 --> 00:01:01,042 <安藤は 口封じのため➡ 8 00:01:01,042 --> 00:01:05,046 時を置かずに 柏屋を殺害した。➡ 9 00:01:05,046 --> 00:01:08,783 しかし 盗賊改 安部式部は➡ 10 00:01:08,783 --> 00:01:13,722 雲霧の真の標的は 安藤だと にらんだ。➡ 11 00:01:13,722 --> 00:01:21,196 仁左衛門と式部 宿命の2人の最後の戦いが始まる> 12 00:01:21,196 --> 00:01:34,196 ♬~ 13 00:01:54,496 --> 00:01:59,496 ≪安部式部でござる。 ≪どうぞ お入り下さい。 14 00:02:03,505 --> 00:02:08,176 何? 柏屋であったか! 15 00:02:08,176 --> 00:02:14,049 こちらのお屋敷の門前にて 鉄砲で撃ち殺されておりました。 16 00:02:14,049 --> 00:02:18,520 なんとも物騒な事よのう。 17 00:02:18,520 --> 00:02:22,390 躯は 町奉行所より 店に返され➡ 18 00:02:22,390 --> 00:02:27,529 既に 葬式も終わりましてございます。 19 00:02:27,529 --> 00:02:31,399 本日は…➡ 20 00:02:31,399 --> 00:02:38,099 これを ご老中に ご覧頂きたく 参上致しました。 21 00:02:40,108 --> 00:02:47,816 (式部)これは 柏屋が 手に握りしめておりましたる懐紙。➡ 22 00:02:47,816 --> 00:02:49,751 中には➡ 23 00:02:49,751 --> 00:02:54,489 ご公儀から どれほどの米が出されるかが 記されております。 24 00:02:54,489 --> 00:02:57,158 印は…➡ 25 00:02:57,158 --> 00:03:02,497 ご老中 安藤帯刀様の御印。 26 00:03:02,497 --> 00:03:07,369 (安藤)ハハハ… わしの印とな。 27 00:03:07,369 --> 00:03:12,069 それで 用向きは何じゃ? 28 00:03:14,843 --> 00:03:21,516 雲霧は 巨悪から金を盗むのを 常としております。 29 00:03:21,516 --> 00:03:27,389 柏屋の次は ご老中かと存じまする。 30 00:03:27,389 --> 00:03:29,391 安部式部。 31 00:03:29,391 --> 00:03:31,793 たかが 盗賊改の分際で➡ 32 00:03:31,793 --> 00:03:34,696 無礼な物言いは許さぬ。 33 00:03:34,696 --> 00:03:39,668 これは わしの印にあらず。 34 00:03:39,668 --> 00:03:43,138 ならば ご老中の御印を お見せ下さいませ。 35 00:03:43,138 --> 00:03:46,838 永島 控えよ。 36 00:03:53,148 --> 00:03:56,051 政には 金が要る。 37 00:03:56,051 --> 00:03:59,020 当家の蔵には 金がない。 38 00:03:59,020 --> 00:04:01,823 ない金を どうやって盗む。 39 00:04:01,823 --> 00:04:06,161 雲霧なら 盗むやもしれません。 40 00:04:06,161 --> 00:04:12,500 既に 手下を お屋敷の中に 忍び込ませておるやも。 41 00:04:12,500 --> 00:04:15,403 それは面白い。 42 00:04:15,403 --> 00:04:20,103 安藤様 お願いがございまする。 43 00:04:26,514 --> 00:04:29,851 奥方様 お喜び下さいませ。 44 00:04:29,851 --> 00:04:33,722 あれほど弱っておりましたのに このとおり。 45 00:04:33,722 --> 00:04:39,461 おお! でかしたぞ! どうやって? 46 00:04:39,461 --> 00:04:41,796 しろ菜を刻んで 与えましたところ➡ 47 00:04:41,796 --> 00:04:44,132 食が戻りました。 うん! 48 00:04:44,132 --> 00:04:46,067 そうか そうか! (文鳥の鳴き声) 49 00:04:46,067 --> 00:05:09,824 ♬~ 50 00:05:09,824 --> 00:05:11,760 ご老中ともあろう お方が➡ 51 00:05:11,760 --> 00:05:16,498 動かし難い証拠の印を 偽物だと あのように➡ 52 00:05:16,498 --> 00:05:19,400 涼しい顔で 嘘をつかれるとは…! 53 00:05:19,400 --> 00:05:25,507 柏屋が持っていた懐紙の印は 偽物だ。 54 00:05:25,507 --> 00:05:28,409 長官まで そのような事…! 55 00:05:28,409 --> 00:05:33,782 安藤様と柏屋は 互いの裏切りを警戒していた。 56 00:05:33,782 --> 00:05:41,456 故に 柏屋は 共謀の証しである懐紙に 安藤様の印を欲しがり➡ 57 00:05:41,456 --> 00:05:47,756 安藤様は 最初から 偽の印を押して 柏屋に与えた。 58 00:05:51,132 --> 00:05:55,470 そんな…。 59 00:05:55,470 --> 00:05:59,140 だから 門前で…➡ 60 00:05:59,140 --> 00:06:02,440 平気で撃ち殺した…。 61 00:06:04,012 --> 00:06:07,712 これは わしの印にあらず。 62 00:06:12,153 --> 00:06:16,024 では 陣立ての話に移る。 63 00:06:16,024 --> 00:06:19,828 此度ばかりは 的が決まっておる。 64 00:06:19,828 --> 00:06:25,500 藤兵衛と永島は 一番隊の捕り方を率いて 屋敷の外を張れ。 65 00:06:25,500 --> 00:06:27,836 はっ! はっ…。 66 00:06:27,836 --> 00:06:33,641 (式部)お屋敷の内は 安藤様のご家来衆が警戒に当たる。 67 00:06:33,641 --> 00:06:40,114 木村と井口は 安藤様のお許しが出たゆえ 二番隊の捕り方を率いて➡ 68 00:06:40,114 --> 00:06:43,985 屋敷内の蔵の中に潜め。 69 00:06:43,985 --> 00:06:45,987 (2人)はっ! 70 00:06:45,987 --> 00:06:54,462 ♬~ 71 00:06:54,462 --> 00:06:58,333 (木村) う~… 朝と夜は 底冷えがしてきたの。 72 00:06:58,333 --> 00:07:00,335 おお 寒い 寒い…。 73 00:07:00,335 --> 00:07:03,137 (井口)火鉢を入れれば 煙で気取られる。 74 00:07:03,137 --> 00:07:05,137 雲霧を捕らえるまでの辛抱だ。 75 00:07:09,477 --> 00:07:12,814 奉行所の手の者の数が増えましたな。 76 00:07:12,814 --> 00:07:17,685 長官が 町奉行所に申し入れ 加勢を得たのじゃ。 77 00:07:17,685 --> 00:07:22,156 何せ ご老中の上屋敷は広い。 78 00:07:22,156 --> 00:07:27,156 盗賊改だけでは 目が届かぬ。 79 00:07:28,830 --> 00:07:33,434 我らは 誰を守っておるのでしょう…。 80 00:07:33,434 --> 00:07:36,771 ん? (源八郎)米相場を不当に操り➡ 81 00:07:36,771 --> 00:07:42,471 庶民を苦しめてる巨悪を 寄ってたかって守っておるのです! 82 00:07:46,781 --> 00:07:50,451 お前の言いたい事は分かるが➡ 83 00:07:50,451 --> 00:07:52,787 決して 口にはするな。 84 00:07:52,787 --> 00:07:56,658 されど…! 口にすれば 心が揺れる。 85 00:07:56,658 --> 00:08:02,358 我らは 無心で 長官に従うのみだ。 86 00:08:07,335 --> 00:08:09,337 交代だ。 87 00:08:09,337 --> 00:08:14,809 腹ごしらえをし 役宅で 一眠りしてこい。 88 00:08:14,809 --> 00:08:20,682 今は 雲霧を捕らえるよりほかの事は 考えるな。 89 00:08:20,682 --> 00:09:02,123 ♬~ 90 00:09:02,123 --> 00:09:04,792 たかが 盗賊改の分際で➡ 91 00:09:04,792 --> 00:09:07,092 無礼な物言いは許さぬ。 92 00:09:14,802 --> 00:09:16,738 置いてくぞ。 93 00:09:16,738 --> 00:09:21,142 (治平)ありがとうございます。 お気を付けて。 94 00:09:21,142 --> 00:09:33,421 ♬~ 95 00:09:33,421 --> 00:09:35,421 旦那。 96 00:09:38,760 --> 00:09:40,695 いかがですか? 97 00:09:40,695 --> 00:09:44,432 要らぬ。 戻らねば…。 98 00:09:44,432 --> 00:09:48,770 ちょっと旦那! ねえ…。 99 00:09:48,770 --> 00:09:50,705 旦那? 100 00:09:50,705 --> 00:09:52,640 要らぬ! 101 00:09:52,640 --> 00:09:55,443 う… うう…。➡ 102 00:09:55,443 --> 00:09:58,780 なぜだ… なぜ…。 103 00:09:58,780 --> 00:10:05,080 ♬~(三味線) 104 00:10:06,654 --> 00:10:20,802 ♬~(三味線) 105 00:10:20,802 --> 00:10:22,737 う…。 106 00:10:22,737 --> 00:10:25,139 うう…。 107 00:10:25,139 --> 00:10:27,075 あ…。 108 00:10:27,075 --> 00:10:33,815 ♬~(三味線) 109 00:10:33,815 --> 00:10:37,115 (男)永島源八郎。 110 00:10:40,154 --> 00:10:43,057 そなたに聞きたい事がある。 111 00:10:43,057 --> 00:10:47,495 な… 何者…。 112 00:10:47,495 --> 00:10:52,166 雲霧仁左衛門と申す。 113 00:10:52,166 --> 00:10:59,507 安藤帯刀の屋敷の警護は どのような陣立てか。 114 00:10:59,507 --> 00:11:03,377 こ… 答える訳がなかろうが! 115 00:11:03,377 --> 00:11:10,677 そなたは なぜ 安藤帯刀を守る。 116 00:11:18,526 --> 00:11:23,865 政を 己のものにせんがため➡ 117 00:11:23,865 --> 00:11:30,538 無垢な若者を 将軍の跡継ぎにしようと暗躍し➡ 118 00:11:30,538 --> 00:11:33,238 切り捨てた。 119 00:11:41,149 --> 00:11:45,019 米相場を 己のものにせんがため➡ 120 00:11:45,019 --> 00:11:51,319 米問屋を操り 撃ち殺した。 121 00:11:53,161 --> 00:11:55,096 言うな…。 122 00:11:55,096 --> 00:11:58,032 己は いまだ無傷で➡ 123 00:11:58,032 --> 00:12:04,772 公儀の中心に居座り続ける 巨悪を守るのが➡ 124 00:12:04,772 --> 00:12:08,472 そなたの勤めか。 125 00:12:11,179 --> 00:12:14,081 しかし…➡ 126 00:12:14,081 --> 00:12:19,053 しかし 長官が 守れと…。 127 00:12:19,053 --> 00:12:22,190 ほう…。 128 00:12:22,190 --> 00:12:30,064 では 安藤を守るのが 安部式部の正義か。 129 00:12:30,064 --> 00:12:32,800 断じて違う! 130 00:12:32,800 --> 00:12:38,472 長官が… 巨悪を許す人ではない! 131 00:12:38,472 --> 00:12:43,772 長官は… 長官は…。 132 00:12:54,488 --> 00:13:00,361 安部式部は わしであり➡ 133 00:13:00,361 --> 00:13:06,661 わしが 安部式部。 134 00:13:10,838 --> 00:13:13,741 どういう意味だ…? 135 00:13:13,741 --> 00:13:25,741 ♬~ 136 00:14:03,090 --> 00:15:18,165 ♬~ 137 00:15:18,165 --> 00:15:21,165 やっぱり 隠し蔵か…。 138 00:15:32,446 --> 00:15:35,783 (安藤)よき寺であろう。 139 00:15:35,783 --> 00:15:41,655 非番は ここで座禅を組み 政の汚れを流しておる。 140 00:15:41,655 --> 00:15:46,355 まことに 結構な趣にて。 141 00:15:48,796 --> 00:15:55,136 ご公儀が出す米についての 根も葉もない噂…➡ 142 00:15:55,136 --> 00:15:58,436 消えたようじゃのう。 143 00:16:01,475 --> 00:16:03,475 のう! 144 00:16:05,146 --> 00:16:24,498 ♬~ 145 00:16:24,498 --> 00:16:27,401 新鮮ですよ~。 146 00:16:27,401 --> 00:16:29,370 しろ菜はありますか? 147 00:16:29,370 --> 00:16:31,305 あっ はい はい。 148 00:16:31,305 --> 00:16:33,774 飛び切り いいのが ここに。 149 00:16:33,774 --> 00:16:37,645 はい。 毎度 どうも。 150 00:16:37,645 --> 00:16:50,124 ♬~ 151 00:16:50,124 --> 00:16:55,424 書院の裏に 隠し蔵? 152 00:17:02,470 --> 00:17:04,405 手はずは? 153 00:17:04,405 --> 00:17:07,141 整っております。 154 00:17:07,141 --> 00:17:09,076 (鳥の鳴き声) 155 00:17:09,076 --> 00:17:13,776 今宵は 新月。 156 00:17:43,444 --> 00:17:47,781 何かの間違いでございます! どうか… どうか! 157 00:17:47,781 --> 00:17:50,684 わしは間違えぬ。 158 00:17:50,684 --> 00:17:56,123 間違うは 雲霧仁左衛門じゃ。 159 00:17:56,123 --> 00:18:00,461 お前の盗み出した 十二支の図面➡ 160 00:18:00,461 --> 00:18:06,133 あのとおりに動かせば 雲霧は蜂の巣。 161 00:18:06,133 --> 00:18:13,133 隠し蔵の左右には 隠し鉄砲が並んであっての。 162 00:18:20,681 --> 00:18:25,152 (安藤) 図面どおりに動かせば からくりが動き➡ 163 00:18:25,152 --> 00:18:30,024 隠し鉄砲が 一斉に火を吹く。➡ 164 00:18:30,024 --> 00:18:33,761 おう その顔じゃ。 165 00:18:33,761 --> 00:18:39,633 己の無力さに歯がみする 弱き者の絶望の顔こそ➡ 166 00:18:39,633 --> 00:18:43,771 わしの心を潤す 唯一の慰みじゃ。 167 00:18:43,771 --> 00:18:46,440 ハハハハハ…。 168 00:18:46,440 --> 00:18:50,778 雲霧一党が 蜂の巣になった折には➡ 169 00:18:50,778 --> 00:18:54,114 お前に やつらの躯を見せて遣わす。 170 00:18:54,114 --> 00:19:01,114 今より美しき絶望の顔を見せよ。 171 00:19:08,662 --> 00:19:12,962 (鐘の音) 172 00:19:24,478 --> 00:19:30,351 今宵は新月。 動くなら この夜。 173 00:19:30,351 --> 00:19:34,088 明かりを用意致せ。 はっ。 174 00:19:34,088 --> 00:19:37,758 ですが 怪しい動きは まだ何も…、。 175 00:19:37,758 --> 00:19:40,427 盗賊は 闇のごとしじゃ。 176 00:19:40,427 --> 00:19:46,300 いかに警護しようとも 夜になれば 家屋に入るを防ぐのは難しい。 177 00:19:46,300 --> 00:19:50,104 だが 出る折には➡ 178 00:19:50,104 --> 00:19:56,977 金を抱えて 動きが鈍るゆえ 闇が 人になる。 179 00:19:56,977 --> 00:20:01,115 つまり 屋敷の外➡ 180 00:20:01,115 --> 00:20:08,455 この一番隊の捕り方こそが 雲霧を捕らえる本陣と心得よ。 181 00:20:08,455 --> 00:20:12,155 持ち場につけ! (一同)はっ! 182 00:20:18,132 --> 00:20:21,132 どうした? 永島。 183 00:20:26,473 --> 00:20:33,347 せんだって 私は…➡ 184 00:20:33,347 --> 00:20:37,818 雲霧に さらわれました。 185 00:20:37,818 --> 00:20:40,118 何…!? 186 00:20:44,491 --> 00:20:47,828 雲霧は 私に…➡ 187 00:20:47,828 --> 00:20:52,499 警護の陣立てを教えろと…。 188 00:20:52,499 --> 00:20:56,370 お前 まさか…! 189 00:20:56,370 --> 00:20:58,372 教えたのか? 190 00:20:58,372 --> 00:21:00,374 いいえ! 191 00:21:00,374 --> 00:21:03,143 さっぱり分からぬ。 192 00:21:03,143 --> 00:21:08,515 なぜ お前は 無事に ここにおるのだ? 193 00:21:08,515 --> 00:21:14,388 長官は 本気で雲霧を捕らえようと お考えでしょうか? 194 00:21:14,388 --> 00:21:16,390 何? 195 00:21:16,390 --> 00:21:19,526 (弁治)旦那は 何 言ってんだ? 196 00:21:19,526 --> 00:21:22,429 どうしても手の届かぬ巨悪なら➡ 197 00:21:22,429 --> 00:21:27,729 せめて その金を奪わせたいと 思われてはおられませぬか! 198 00:21:30,170 --> 00:21:33,470 雲霧は お前に何を言った? 199 00:21:37,478 --> 00:21:53,827 ♬~ 200 00:21:53,827 --> 00:21:59,700 旦那… 出しておくれよ…。 201 00:21:59,700 --> 00:22:06,406 雲霧の 今まで盗み取った金…。 202 00:22:06,406 --> 00:22:08,375 金? 203 00:22:08,375 --> 00:22:19,052 ♬~ 204 00:22:19,052 --> 00:22:23,190 金の隠し場所 案内するから…➡ 205 00:22:23,190 --> 00:22:29,062 出してくれたら 3万両 差し上げるから…。 206 00:22:29,062 --> 00:22:31,799 3万両!? 207 00:22:31,799 --> 00:22:43,811 ♬~ 208 00:22:43,811 --> 00:22:47,511 近う! 近う寄れ! 209 00:22:52,820 --> 00:22:56,156 金は? 210 00:22:56,156 --> 00:22:59,827 金は…。 ああ。 211 00:22:59,827 --> 00:23:01,762 金の場所は…。 212 00:23:01,762 --> 00:23:03,697 はよ言え! 213 00:23:03,697 --> 00:23:06,500 あっ…! ぐっ… がっ! 214 00:23:06,500 --> 00:23:12,172 くっ… あっ…! ぐ…。 215 00:23:12,172 --> 00:23:17,511 雲霧は お前に何を言った! 216 00:23:17,511 --> 00:23:29,523 ♬~ 217 00:23:29,523 --> 00:23:32,223 (歯車の回る音) お頭! 218 00:23:34,795 --> 00:23:38,795 (銃声) 219 00:23:41,134 --> 00:23:45,834 (戸をたたく音) 開門! 開門! 220 00:23:50,811 --> 00:23:54,681 あ… ああ…。 221 00:23:54,681 --> 00:23:58,151 う… うう… ああ…。 222 00:23:58,151 --> 00:24:00,087 はあ… あ…。 223 00:24:00,087 --> 00:24:02,022 殿! 殿~! もし もし! 224 00:24:02,022 --> 00:24:04,491 鉄砲の音がしたが どこか お分かりか? 225 00:24:04,491 --> 00:24:07,160 我らも 今 捜しておる最中で。 殿! 226 00:24:07,160 --> 00:24:09,830 粂三 弁治 あちらに。 (2人)へい! 227 00:24:09,830 --> 00:24:11,830 行くぞ。 はっ! 228 00:24:15,168 --> 00:24:17,504 あっ… あっ! 229 00:24:17,504 --> 00:24:21,504 あっ… う…。 ねえさん しっかりしろ! 230 00:24:24,378 --> 00:24:27,514 お千代。 231 00:24:27,514 --> 00:24:31,385 老中は 確かに この図面を見て 扉を開けたのだな。 232 00:24:31,385 --> 00:24:34,321 はい。 233 00:24:34,321 --> 00:24:39,793 十二支の罠に 隠し鉄砲。 234 00:24:39,793 --> 00:24:44,093 裏をかくのが お好きな 老中ならば…。 235 00:24:48,802 --> 00:24:51,502 なるほど。 236 00:24:53,140 --> 00:24:55,140 裏か。 237 00:24:59,479 --> 00:25:02,382 いや…➡ 238 00:25:02,382 --> 00:25:05,382 また その裏。 239 00:25:08,155 --> 00:25:10,824 うう~! 240 00:25:10,824 --> 00:25:27,841 ♬~ 241 00:25:27,841 --> 00:25:30,141 (歯車の回転が止まる音) 242 00:25:38,118 --> 00:25:41,118 我らは あちらに。 243 00:25:42,990 --> 00:25:47,461 こいつは 七化けのねえさんの代わりよ! ぬ~! 244 00:25:47,461 --> 00:25:49,396 うっ! 245 00:25:49,396 --> 00:25:53,096 大事ないか? はい…。 246 00:26:09,483 --> 00:26:12,386 (風の音) 247 00:26:12,386 --> 00:26:15,155 政蔵。 へい。 248 00:26:15,155 --> 00:26:17,824 (呼び子の音) 249 00:26:17,824 --> 00:26:19,824 藤兵衛。 250 00:26:48,121 --> 00:26:51,458 うう… うっ…。 251 00:26:51,458 --> 00:26:53,393 おお! 252 00:26:53,393 --> 00:26:55,328 ああ…! 253 00:26:55,328 --> 00:26:58,799 雲霧の置き土産でござる。 254 00:26:58,799 --> 00:27:05,472 たわけ! そんな事より 雲霧を早く ひっ捕らえい! 255 00:27:05,472 --> 00:27:09,810 これだけ 証しがそろえば➡ 256 00:27:09,810 --> 00:27:15,482 ここ数年の ご公儀から出された米の量と 相場の動き➡ 257 00:27:15,482 --> 00:27:22,355 それに対する柏屋の指し値を 細かく突き合わせる事ができます。 258 00:27:22,355 --> 00:27:27,494 言いかえれば 安藤様の印の真偽より➡ 259 00:27:27,494 --> 00:27:33,194 ご老中としての落ち度を 上様から問われる事になりましょう。 260 00:27:37,104 --> 00:27:42,776 金に魅入られた者は 金への欲で滅び➡ 261 00:27:42,776 --> 00:27:45,445 権力に魅入られた者は➡ 262 00:27:45,445 --> 00:27:49,783 権力への欲で滅びる。 263 00:27:49,783 --> 00:27:56,083 ならば… 何を欲すればいい…。 264 00:28:00,427 --> 00:28:04,727 何が言いたい? 265 00:28:06,800 --> 00:28:09,100 ごめん。 266 00:28:13,140 --> 00:28:15,809 どういう意味だ! 267 00:28:15,809 --> 00:28:18,478 最後ぐらいは武士らしく➡ 268 00:28:18,478 --> 00:28:23,150 己で けじめをつけなされ。 269 00:28:23,150 --> 00:28:26,052 安部式部…。 270 00:28:26,052 --> 00:28:29,823 わしはな… わしは…! 271 00:28:29,823 --> 00:28:33,426 わしはな…! 272 00:28:33,426 --> 00:28:36,726 武士であろうが! 273 00:28:41,768 --> 00:28:44,104 うう… くっ…。 274 00:28:44,104 --> 00:28:47,007 雲霧じゃ! 雲霧を捜せ! 275 00:28:47,007 --> 00:28:49,007 はっ! はっ! 276 00:29:01,655 --> 00:29:06,126 切腹か…。 277 00:29:06,126 --> 00:29:10,797 ヘヘ… ヘヘヘへ…。 278 00:29:10,797 --> 00:29:13,097 馬鹿め。 279 00:29:19,472 --> 00:29:25,172 知恵者は どこまでも諦めぬものよ。 280 00:29:29,149 --> 00:29:36,449 これだけあれば いかなる追及も ねじ伏せてみせるわ! 281 00:29:40,760 --> 00:29:48,101 この手に握った権力は 誰にも盗めぬわ! 282 00:29:48,101 --> 00:29:50,437 くっ… うう…。 283 00:29:50,437 --> 00:29:52,372 (千両箱を置く音) 284 00:29:52,372 --> 00:29:57,110 (歯車の回る音) 285 00:29:57,110 --> 00:29:59,110 (銃声) 286 00:30:11,658 --> 00:30:45,958 ♬~ 287 00:30:48,161 --> 00:30:50,161 長官。 288 00:30:53,500 --> 00:30:57,370 かれ井戸のようです。 今 粂三が中に。 289 00:30:57,370 --> 00:30:59,372 (粂三)うっ… ああ…。 290 00:30:59,372 --> 00:31:01,841 井戸の底に 横穴が掘られておりやした。 291 00:31:01,841 --> 00:31:04,511 雲霧は ここから出入りしたに 間違いございやせん。 292 00:31:04,511 --> 00:31:07,180 まだ遠くへは行けぬはず。 293 00:31:07,180 --> 00:31:09,115 追え。 へい! 294 00:31:09,115 --> 00:31:12,052 行け。 おいらの体じゃ入らねえよぉ…。 295 00:31:12,052 --> 00:31:14,521 つべこべ言わねえで 早く! 296 00:31:14,521 --> 00:31:16,456 ああっ! へい…。 297 00:31:16,456 --> 00:31:20,193 隠し蔵の中に 血の跡があったな。 298 00:31:20,193 --> 00:31:24,864 一味の誰かが 撃たれたのではないかと。 299 00:31:24,864 --> 00:31:29,864 あの血の跡は… 女? 300 00:31:32,472 --> 00:31:39,145 雲霧は 手負いの女を この狭い井戸を くぐらせるような事はせぬ。 301 00:31:39,145 --> 00:31:42,482 雲霧と女は まだ中にいる。 302 00:31:42,482 --> 00:31:46,152 追っ手は政蔵らに任せ ほかを捜そう。 はっ! 303 00:31:46,152 --> 00:31:51,491 長官 この板塀に仕掛けが。 304 00:31:51,491 --> 00:31:53,491 桟に くさびも…。 305 00:31:59,165 --> 00:32:02,068 (藤兵衛)長官。 306 00:32:02,068 --> 00:32:06,840 まだ新しい足跡が 2つ残っております。 307 00:32:06,840 --> 00:32:08,775 (式部)雲霧じゃ。 308 00:32:08,775 --> 00:32:12,512 追え! はっ! 源八郎 井口。 309 00:32:12,512 --> 00:32:14,447 (源八郎)はっ! はっ! 310 00:32:14,447 --> 00:32:37,137 ♬~ 311 00:32:37,137 --> 00:32:48,137 (水の流れる音) 312 00:32:52,485 --> 00:32:59,785 あ… はあ… はあ…。 313 00:33:02,495 --> 00:33:07,367 はあ… はあ… はあ…。 314 00:33:07,367 --> 00:33:09,369 はっ…! 315 00:33:09,369 --> 00:33:11,504 お頭…。 316 00:33:11,504 --> 00:33:13,440 うん…! 317 00:33:13,440 --> 00:33:16,140 歩けるか? 318 00:33:20,847 --> 00:33:22,782 (戸の開く音) 319 00:33:22,782 --> 00:33:24,782 あっ…! 320 00:33:31,124 --> 00:33:34,027 雲霧仁左衛門。 321 00:33:34,027 --> 00:33:36,796 さすがは 安部式部。 322 00:33:36,796 --> 00:33:40,467 よう分かられた。 323 00:33:40,467 --> 00:33:43,369 塀の外にあった足跡だ。 324 00:33:43,369 --> 00:33:45,805 あまりにも くっきりと➡ 325 00:33:45,805 --> 00:33:49,142 いかにも あちらへ逃げましたと 申しておるゆえ➡ 326 00:33:49,142 --> 00:33:52,479 反対の方角をたどってみたら➡ 327 00:33:52,479 --> 00:33:55,479 この小屋を見つけた。 328 00:33:58,351 --> 00:34:03,823 どうやって 老中の屋敷から抜け出た? 329 00:34:03,823 --> 00:34:08,161 (犬の吠え声) 330 00:34:08,161 --> 00:34:11,498 山田様。 何だ? 331 00:34:11,498 --> 00:34:15,835 無駄です…。 諦めるな! 332 00:34:15,835 --> 00:34:19,706 長官が言ったとおり➡ 333 00:34:19,706 --> 00:34:23,176 女を かくまっていたのです…。 334 00:34:23,176 --> 00:34:35,755 ♬~ 335 00:34:35,755 --> 00:34:39,125 教えてくれ。 336 00:34:39,125 --> 00:34:43,796 これが 正義なのだな。 337 00:34:43,796 --> 00:34:48,134 共に参るか。 338 00:34:48,134 --> 00:34:51,037 参らぬ。 339 00:34:51,037 --> 00:35:07,820 ♬~ 340 00:35:07,820 --> 00:35:11,491 俺は…! 341 00:35:11,491 --> 00:35:16,829 な… なんて事を…! 342 00:35:16,829 --> 00:35:21,129 長官~! 343 00:35:23,169 --> 00:35:25,505 ううっ…! 344 00:35:25,505 --> 00:35:28,174 (式部)まさか 永島源八郎を…。 345 00:35:28,174 --> 00:35:30,109 いかにも。 346 00:35:30,109 --> 00:35:32,045 源八郎に 何を言った。 347 00:35:32,045 --> 00:35:35,782 正義の話をした。 348 00:35:35,782 --> 00:35:43,482 安部式部は わし。 わしは 安部式部と。 349 00:35:48,127 --> 00:35:50,797 しかし 源八郎は➡ 350 00:35:50,797 --> 00:35:55,097 わしには ついてまいらぬと申した。 351 00:35:56,669 --> 00:36:36,776 ♬~ 352 00:36:36,776 --> 00:36:44,117 お前の言うとおり 時に 悪は正義を操る。 353 00:36:44,117 --> 00:36:49,789 ならば そなたは➡ 354 00:36:49,789 --> 00:36:53,459 心を どう守る? 355 00:36:53,459 --> 00:36:57,759 各々の正義は 各々にある。 356 00:36:59,799 --> 00:37:01,799 あっ…! 357 00:37:04,137 --> 00:37:07,040 お主は わしだというなら➡ 358 00:37:07,040 --> 00:37:11,010 わしも お主のごとく 鬼となろう。 359 00:37:11,010 --> 00:37:18,484 若い盗賊改の一途な正義を盗んだ 盗賊を許す訳にはいかぬ。 360 00:37:18,484 --> 00:37:22,155 刀を捨てよ。 361 00:37:22,155 --> 00:37:25,491 捨てねば 斬る。 362 00:37:25,491 --> 00:37:33,766 ♬~ 363 00:37:33,766 --> 00:37:36,102 うっ…! 364 00:37:36,102 --> 00:37:38,037 う…。 365 00:37:38,037 --> 00:38:16,743 ♬~ 366 00:38:16,743 --> 00:38:19,145 うう…。 367 00:38:19,145 --> 00:38:34,093 ♬~ 368 00:38:34,093 --> 00:38:37,430 うう…! 369 00:38:37,430 --> 00:38:39,730 う…。 370 00:38:43,302 --> 00:38:46,773 くっ…! 371 00:38:46,773 --> 00:38:48,708 ああ…。 372 00:38:48,708 --> 00:38:51,644 うう… あ…。 373 00:38:51,644 --> 00:39:04,323 ♬~ 374 00:39:04,323 --> 00:39:08,795 雲霧…。 375 00:39:08,795 --> 00:39:11,130 うっ…。 376 00:39:11,130 --> 00:39:16,002 わしは 必ず…➡ 377 00:39:16,002 --> 00:39:20,302 お前を捕らえてみせる…! 378 00:39:25,144 --> 00:39:27,144 うう…。 379 00:39:30,483 --> 00:39:44,030 ♬~ 380 00:39:44,030 --> 00:39:45,965 くっ…! 381 00:39:45,965 --> 00:39:50,770 ♬~ 382 00:39:50,770 --> 00:39:54,470 あ… お頭! 383 00:40:01,414 --> 00:40:04,116 お千代。 384 00:40:04,116 --> 00:40:15,461 ♬~ 385 00:40:15,461 --> 00:40:19,461 見事な首尾であった。 386 00:40:25,471 --> 00:40:27,406 うう…。 387 00:40:27,406 --> 00:40:29,406 お頭…! 388 00:40:33,145 --> 00:40:36,048 大事ない。 389 00:40:36,048 --> 00:40:54,433 ♬~ 390 00:40:54,433 --> 00:40:59,372 <盗賊改方同心 永島源八郎は➡ 391 00:40:59,372 --> 00:41:03,509 極秘のうちに切腹となった。➡ 392 00:41:03,509 --> 00:41:06,412 本来ならば 斬首であるが➡ 393 00:41:06,412 --> 00:41:12,518 減刑嘆願を出し 侍として 腹を切らせてやったのは➡ 394 00:41:12,518 --> 00:41:15,855 安部式部であった。➡ 395 00:41:15,855 --> 00:41:17,790 そして…> 396 00:41:17,790 --> 00:41:44,016 ♬~ 397 00:41:44,016 --> 00:41:47,486 (2人)え~い た~! 398 00:41:47,486 --> 00:41:49,422 (鐘の音) 399 00:41:49,422 --> 00:41:53,359 ハハハ! アハハハ! 400 00:41:53,359 --> 00:43:26,059 ♬~