1 00:00:33,283 --> 00:00:38,688 ♬~ 2 00:00:38,688 --> 00:00:43,559 <大奥総取締 滝山は 桔梗屋をだまし➡ 3 00:00:43,559 --> 00:00:48,859 大奥の隠し金を 巧みに 城の外へ運び出した> 4 00:00:52,702 --> 00:00:56,039 <更に 滝山は 紗江の正体を暴き➡ 5 00:00:56,039 --> 00:00:58,374 山川安左衛門は➡ 6 00:00:58,374 --> 00:01:04,247 鬼子儀兵衛と 百足の鉄三の 裏切りを知ることになる> 7 00:01:04,247 --> 00:01:06,249 (仁左衛門)けがは ないか? 8 00:01:06,249 --> 00:01:09,719 <雲霧仁左衛門は 紗江を救うと➡ 9 00:01:09,719 --> 00:01:16,225 いよいよ 隠し金を狙わんとしていた…> 10 00:01:16,225 --> 00:01:29,025 ♬~ 11 00:01:32,008 --> 00:01:37,808 (戸の開閉音) 12 00:01:49,359 --> 00:01:54,497 儀兵衛… 儀兵衛。 (儀兵衛)うう うう…。 13 00:01:54,497 --> 00:01:58,701 うっ あう… うう うっ…。 14 00:01:58,701 --> 00:02:01,604 うう うう…。 15 00:02:01,604 --> 00:02:06,604 さぞや 悔しかろう。 仲間を殺されて無念であろう。 16 00:02:09,379 --> 00:02:15,151 このままじゃあ 死んでも死にきれませんや…。 17 00:02:15,151 --> 00:02:18,888 このままで済ますものかい。 18 00:02:18,888 --> 00:02:22,525 滝山の落ち着く先は 察しがついている。 19 00:02:22,525 --> 00:02:26,229 金なら いくらでも用意するゆえ➡ 20 00:02:26,229 --> 00:02:33,336 山川と滝山の命を… 恨みを晴らすのだ! 21 00:02:33,336 --> 00:02:35,838 うっ…。 22 00:02:35,838 --> 00:02:40,343 うう うう…。 23 00:02:40,343 --> 00:02:45,843 これを使えばよい。 頼んだぞ。 24 00:02:53,856 --> 00:02:57,360 (熊五郎)桔梗屋も 蔵を荒らされた上に➡ 25 00:02:57,360 --> 00:03:01,864 おとりに使われるとは いい面の皮ですねえ。 26 00:03:01,864 --> 00:03:06,369 (伝次郎)紗江の方は 無事で何よりでした。 27 00:03:06,369 --> 00:03:09,372 (足音) 28 00:03:09,372 --> 00:03:11,372 (お千代)お頭。 29 00:03:13,509 --> 00:03:15,445 山川の一行は? 30 00:03:15,445 --> 00:03:17,945 常福寺へ入りました。 31 00:03:20,049 --> 00:03:23,086 [ 回想 ] あとは寺の者が運ぶ。 ご苦労であった。 32 00:03:23,086 --> 00:03:25,086 (一同)はっ。 33 00:03:27,790 --> 00:03:31,327 では 10万両は 常福寺のどこかに➡ 34 00:03:31,327 --> 00:03:33,329 隠されているというのだな。 35 00:03:33,329 --> 00:03:37,133 間違いありません。 36 00:03:37,133 --> 00:03:39,836 すぐに当たります。 37 00:03:39,836 --> 00:03:42,336 うむ。 38 00:03:48,845 --> 00:03:53,182 (坂崎)山川安左衛門。 火付盗賊改の任を解くゆえ➡ 39 00:03:53,182 --> 00:03:56,853 新たな沙汰があるまで 屋敷で謹慎をしていよ。 40 00:03:56,853 --> 00:03:59,355 お待ちくださりませ! それは 一体…。 41 00:03:59,355 --> 00:04:01,357 このままでいられるとでも思うたか? 42 00:04:01,357 --> 00:04:06,229 私は 役儀を怠ったことは ござりませぬ! 43 00:04:06,229 --> 00:04:14,203 賄に溺れた三好の下で 罪なき者まで 情け容赦なく処刑したと聞いておるぞ。 44 00:04:14,203 --> 00:04:17,106 取り調べを誤ったとは思いませぬ。 45 00:04:17,106 --> 00:04:20,376 黙れ! 調べはついているのだ。 46 00:04:20,376 --> 00:04:24,213 もはや お主に味方する者など 誰もおらぬわ。 47 00:04:24,213 --> 00:04:27,049 この役立たずめが! 48 00:04:27,049 --> 00:04:50,006 ♬~ 49 00:04:50,006 --> 00:04:53,476 (坂崎)大奥には 隠し金が眠っている。 50 00:04:53,476 --> 00:04:56,846 そのようなうわさを 聞きつけたゆえ➡ 51 00:04:56,846 --> 00:04:59,482 真偽の程を確かめた。 52 00:04:59,482 --> 00:05:02,351 して いかがでござりました? 53 00:05:02,351 --> 00:05:07,223 隠し金は見当たらぬ。 だが 一つ 伝えておこう。 54 00:05:07,223 --> 00:05:12,862 三好出羽守と よしみを通じていた 山川安左衛門は➡ 55 00:05:12,862 --> 00:05:18,367 火付盗賊改の任を解いた上で 謹慎といたした。 56 00:05:18,367 --> 00:05:21,871 なんと…。 57 00:05:21,871 --> 00:05:26,042 この後は 滝山殿も お気を付けなされい。 58 00:05:26,042 --> 00:05:28,342 さようで…。 59 00:05:38,688 --> 00:05:44,427 そこまで疑われるのは身の不徳。 かくなる上は…。 60 00:05:44,427 --> 00:05:46,362 何となさる? 61 00:05:46,362 --> 00:05:52,862 この滝山 大奥から 身を引かせていただきましょう。 62 00:05:56,472 --> 00:06:01,344 (新八)この寺に 滝山という奥女中が 時折 参られると耳にしたのだが➡ 63 00:06:01,344 --> 00:06:07,116 それは まことか? さて そのような お方は…。 64 00:06:07,116 --> 00:06:10,052 (政蔵)よう➡ 65 00:06:10,052 --> 00:06:13,752 思い出しておくれな…。 なっ? 66 00:06:15,891 --> 00:06:20,029 ああ… 思い出しました! 67 00:06:20,029 --> 00:06:26,502 確か そのお方は ここの観音堂に 月に一度は お見えになっていたかと。 68 00:06:26,502 --> 00:06:30,706 そうかい。 もう少し 話 聞かしてくんな。 69 00:06:30,706 --> 00:06:34,577 喜んで! エヘヘヘ…。 70 00:06:34,577 --> 00:06:38,147 滝山様の出自は 土屋家であることが分かりました。 71 00:06:38,147 --> 00:06:42,318 土屋…。 ええ。 72 00:06:42,318 --> 00:06:45,655 やはり そうか。 73 00:06:45,655 --> 00:06:49,325 山川安左衛門は 養子の身。 74 00:06:49,325 --> 00:06:53,996 生まれは 土屋という旗本の家だそうだ。 75 00:06:53,996 --> 00:06:58,834 では 山川様は 滝山様の弟? 76 00:06:58,834 --> 00:07:02,705 だとすれば これまでのことが うなずける。 77 00:07:02,705 --> 00:07:05,205 (足音) 78 00:07:07,543 --> 00:07:14,317 (藤兵衛)長官… 山川様が 火付盗賊改の任を解かれ 謹慎に。 79 00:07:14,317 --> 00:07:18,817 滝山様は 大奥を出るそうです。 80 00:07:20,690 --> 00:07:23,726 山川は 「身から出た錆」だが➡ 81 00:07:23,726 --> 00:07:27,196 あの滝山様が…。 はい。 82 00:07:27,196 --> 00:07:32,635 坂崎様から 大奥に隠し金があると 疑いをかけられ➡ 83 00:07:32,635 --> 00:07:36,135 それが不本意とのことで。 84 00:07:48,651 --> 00:08:01,664 ♬~ 85 00:08:01,664 --> 00:08:05,334 おい 新入り! 86 00:08:05,334 --> 00:08:07,336 代わって 掃いてくんな。 (留造)へい。 87 00:08:07,336 --> 00:08:11,674 あ… フフフフ…。 88 00:08:11,674 --> 00:08:15,174 ヘッヘヘヘヘヘ…。 89 00:08:19,849 --> 00:08:23,549 (ほうきで掃く音) 90 00:08:26,188 --> 00:08:28,388 お帰りなさいませ! 91 00:08:31,627 --> 00:08:34,130 組下の者どもは? 92 00:08:34,130 --> 00:08:38,930 それが… 朝から どなたも お見えになっておりません。 93 00:08:40,903 --> 00:08:55,818 ♬~ 94 00:08:55,818 --> 00:09:01,157 「われても末に 逢はむとぞ思ふ」。 95 00:09:01,157 --> 00:09:14,336 ♬~ 96 00:09:14,336 --> 00:09:18,674 俺は 一人ではない…。 97 00:09:18,674 --> 00:09:25,848 まさか 安部殿が 私をお訪ねくださるとは 思うてもみませなんだ。 98 00:09:25,848 --> 00:09:29,685 大奥より身を引かれると 承りましたゆえ。 99 00:09:29,685 --> 00:09:34,290 よい気味じゃと 顔を見に参られたか。 100 00:09:34,290 --> 00:09:36,990 まさか そのようなことは…。 101 00:09:38,627 --> 00:09:43,432 城をお出になる折 警護をさせていただきたいと➡ 102 00:09:43,432 --> 00:09:46,635 お伺いに参上つかまつりました。 103 00:09:46,635 --> 00:09:51,440 はて… これは また どういう風の吹き回しでしょう。 104 00:09:51,440 --> 00:09:55,811 滝山様が懇意にされていた者たちは➡ 105 00:09:55,811 --> 00:09:59,315 ことごとく 雲霧に 痛い目に遭わされておりますゆえ➡ 106 00:09:59,315 --> 00:10:02,151 案じられましてな。 107 00:10:02,151 --> 00:10:08,824 懇意にしていた者? 雲霧? 何のことやら…。 108 00:10:08,824 --> 00:10:15,164 大奥総取締の滝山様ともなれば➡ 109 00:10:15,164 --> 00:10:19,668 大奥を出る際 それ相応の金子が下されましょう。 110 00:10:19,668 --> 00:10:23,339 賜る金子など たかが知れておりまする。 111 00:10:23,339 --> 00:10:29,845 雲霧は 希代の大泥棒じゃそうな。 わざわざ 小金を奪いに参りますまい。 112 00:10:29,845 --> 00:10:35,045 あの者は おもしろずくで 奪いに来ますゆえ 油断はなりません。 113 00:10:39,355 --> 00:10:44,860 この滝山のそばにおれば 雲霧に会えるやもしれぬと? 114 00:10:44,860 --> 00:10:50,660 フッ ばかばかしい。 警護ならば間に合うておりまする。 115 00:10:52,601 --> 00:10:55,504 さようでござりますか。 116 00:10:55,504 --> 00:11:03,045 大奥を去る者の身を案ずる暇があれば 雲霧を捕らえてくださりませ。 117 00:11:03,045 --> 00:11:53,845 ♬~ 118 00:12:00,502 --> 00:12:04,039 おう。 119 00:12:04,039 --> 00:12:06,942 滝山か何だか知らねえが 誰に襲われようが➡ 120 00:12:06,942 --> 00:12:09,211 長官も放っておけば いいってもんだぜ。 121 00:12:09,211 --> 00:12:11,880 こちとら いい面の皮ですぜ。 122 00:12:11,880 --> 00:12:15,751 だけどよ 俺たちが雲霧と会える➡ 123 00:12:15,751 --> 00:12:19,388 これが最後の機会かもしれねえぞ。 (弁治)わあ! 124 00:12:19,388 --> 00:12:22,224 何だ どうした!? かしわ餅 落としちまった。 125 00:12:22,224 --> 00:12:24,893 バカ野郎! まだ食えるかな? 126 00:12:24,893 --> 00:12:26,829 おめえなら食えるよ。 おい 行くぞ。 127 00:12:26,829 --> 00:12:29,765 へい。 128 00:12:29,765 --> 00:12:34,570 <かくして 大奥総取締 滝山は➡ 129 00:12:34,570 --> 00:12:38,540 江戸城を去り 常福寺に入った> 130 00:12:38,540 --> 00:12:42,011 寺社奉行の命により 寺の警護に参りました。 131 00:12:42,011 --> 00:12:44,847 これは かたじけのうございます。 132 00:12:44,847 --> 00:12:48,547 では こちらでございます。 133 00:13:05,234 --> 00:13:07,703 やはり この寺か。 134 00:13:07,703 --> 00:13:11,573 ここは寺社奉行の支配ゆえ 心して かかれ。 135 00:13:11,573 --> 00:13:13,573 へい。 へい。 136 00:13:29,892 --> 00:13:39,168 ♬~ 137 00:13:39,168 --> 00:13:44,006 姉上 私のために大奥を…。 138 00:13:44,006 --> 00:13:47,476 もはや 大奥になど 何の未練もない。 139 00:13:47,476 --> 00:13:53,182 ここにいる方が かえって 動きやすうなるというものじゃ。 140 00:13:53,182 --> 00:13:57,352 では 姉上は お考えあって…。 141 00:13:57,352 --> 00:14:03,152 金さえあれば 大きな後ろ盾ができようぞ。 142 00:14:07,362 --> 00:14:11,233 となれば 雲霧の動きが気になります。 143 00:14:11,233 --> 00:14:15,104 ここは 寺社奉行の手の者が 守ってくれている。 144 00:14:15,104 --> 00:14:20,804 さすれば 観音堂の金は 私が守ってみせましょう! 145 00:14:24,379 --> 00:14:31,987 盗賊改が 常福寺を外から見張ってるようで…。 146 00:14:31,987 --> 00:14:34,823 ご苦労なことだ。 147 00:14:34,823 --> 00:14:39,661 寺社奉行の連中も 厳重に備えを固めておりますが➡ 148 00:14:39,661 --> 00:14:45,861 手の内を知られてない分 我ら一党には攻めやすいと…。 149 00:14:53,342 --> 00:15:02,351 (雷鳴) 150 00:15:02,351 --> 00:15:05,687 滝山… 山川…。 151 00:15:05,687 --> 00:15:19,234 (雷鳴) 152 00:15:19,234 --> 00:15:25,234 滝山め… やはり 常福寺に入ったか。 153 00:15:34,850 --> 00:15:38,587 (藤兵衛)長官。 おう。 154 00:15:38,587 --> 00:15:40,522 常福寺に変わりはないか? 155 00:15:40,522 --> 00:15:46,161 はい 今のところは…。 それは? 156 00:15:46,161 --> 00:15:52,835 ああ 山川の生家 土屋家について記されたものだ。 157 00:15:52,835 --> 00:15:59,174 土屋家は 将軍家の調度を扱う 納戸役であったとか。 158 00:15:59,174 --> 00:16:05,474 うむ… 御用商人たちの賄が 飛び交う役職だ。 159 00:16:07,049 --> 00:16:13,488 これを読むかぎりでは ある不正が露見した折➡ 160 00:16:13,488 --> 00:16:18,327 土屋家の主 源五右衛門は その罪を着せられ➡ 161 00:16:18,327 --> 00:16:21,127 詰め腹を切らされたようだ。 162 00:16:23,866 --> 00:16:29,037 妻は 気鬱がたたり 後を追うようにして亡くなった。 163 00:16:29,037 --> 00:16:31,940 残された姉弟のうち➡ 164 00:16:31,940 --> 00:16:38,714 姉は 他家に引き取られ 弟は 山川家の養子に…。 165 00:16:38,714 --> 00:16:51,293 ♬~ 166 00:16:51,293 --> 00:16:53,293 ≪(物音) 167 00:16:55,998 --> 00:16:57,998 はあ…。 168 00:17:01,803 --> 00:17:04,103 姉上でしたか。 169 00:17:07,175 --> 00:17:12,347 ほれ 食べなされ。 170 00:17:12,347 --> 00:17:15,147 ありがとうございます。 171 00:17:20,022 --> 00:17:24,822 ハッ… 安左 あまり 根を詰めぬようにな。 172 00:17:27,763 --> 00:17:29,763 はい。 173 00:17:45,981 --> 00:17:48,884 (紗江)これが観音堂の中になります。 174 00:17:48,884 --> 00:17:53,455 大奥の隠し金は この中のどこかに。 175 00:17:53,455 --> 00:18:01,163 さて どうやって 観音堂まで たどりつけるかだな。 176 00:18:01,163 --> 00:18:08,470 (留造)寺には 寺社奉行 外には 盗賊改の連中が…。 177 00:18:08,470 --> 00:18:15,677 その上 お宝の番をしている 山川安左衛門 腕が立つ。 178 00:18:15,677 --> 00:18:18,347 寺に忍び込むのは なんとかなっても➡ 179 00:18:18,347 --> 00:18:24,019 そこから お宝を持ち出すのが大変だ。 180 00:18:24,019 --> 00:18:29,358 隣の寺の 墓所の裏からなら 出入りしやすいのでは? 181 00:18:29,358 --> 00:18:34,196 確かに… 墓所は 観音堂からは高台にあって➡ 182 00:18:34,196 --> 00:18:37,799 土塀と草木が境目にあります。 183 00:18:37,799 --> 00:18:41,436 (伝次郎) 墓所は 寺社奉行の支配だ。 184 00:18:41,436 --> 00:18:45,307 盗賊改も ここまで見張ってはいまい。 185 00:18:45,307 --> 00:18:47,976 早いとこ頂かないと➡ 186 00:18:47,976 --> 00:18:51,646 お宝は どっかに 消えちまうかもしれないからね。 187 00:18:51,646 --> 00:18:56,451 私に行かせてください。 188 00:18:56,451 --> 00:18:59,821 ここへは 何度か 足を踏み入れたことがありますから。 189 00:18:59,821 --> 00:19:02,457 ならぬ。 190 00:19:02,457 --> 00:19:04,526 お頭…。 191 00:19:04,526 --> 00:19:10,198 お前は つとめを果たした。 今は動いてはならぬ。 192 00:19:10,198 --> 00:19:29,184 ♬~ 193 00:19:29,184 --> 00:19:32,087 [ 回想 ] (岩瀬)このようなものが飲めるか! 194 00:19:32,087 --> 00:19:37,793 申し訳ございません! 心がこもっておらぬわ! 195 00:19:37,793 --> 00:19:41,630 慣れぬことゆえ 許してやってくださりませ。 196 00:19:41,630 --> 00:19:51,306 ♬~ 197 00:19:51,306 --> 00:19:53,308 かたじけのうございます。 198 00:19:53,308 --> 00:19:57,179 気にせずともよい。 199 00:19:57,179 --> 00:20:02,017 おごる者は 必ず滅びる。 200 00:20:02,017 --> 00:20:33,048 ♬~ 201 00:20:33,048 --> 00:20:35,248 (ため息) 202 00:20:43,191 --> 00:20:45,127 よっ…。 203 00:20:45,127 --> 00:20:49,427 (息遣い) 204 00:20:56,371 --> 00:21:00,171 辰の刻からの 境内の見回りに参った。 205 00:21:07,883 --> 00:21:10,719 (井口)山川様は 屋敷におられぬようにござりまする。 206 00:21:10,719 --> 00:21:14,589 さようか。 (木村)となれば やはり常福寺に? 207 00:21:14,589 --> 00:21:20,589 この寺のどこかで 眠れぬ夜を過ごしているのであろう。 208 00:21:22,330 --> 00:21:24,900 政蔵 寺の様子はどうだ? 209 00:21:24,900 --> 00:21:32,174 へい。 大名や旗本のお使いの方が 次々と 挨拶に見えておりやした。 210 00:21:32,174 --> 00:21:35,474 権勢 いまだに衰えずか…。 211 00:21:37,045 --> 00:21:39,915 長官… 寺社奉行から➡ 212 00:21:39,915 --> 00:21:46,615 常福寺での 滝山様との対面の許しが下りました。 213 00:21:56,364 --> 00:21:58,564 ≪(物音) 214 00:22:13,782 --> 00:22:16,082 風か…。 215 00:22:43,478 --> 00:22:45,478 んっ…。 216 00:22:56,057 --> 00:23:02,831 ハッ… 考え過ぎか。 217 00:23:02,831 --> 00:23:12,574 ♬~ 218 00:23:12,574 --> 00:23:18,774 (足音) 219 00:23:36,698 --> 00:23:41,536 ご苦労でしたね。 姉上こそ お疲れが出ませぬように。 220 00:23:41,536 --> 00:23:45,407 こちらには ご老中の後ろ盾がある。 221 00:23:45,407 --> 00:23:48,009 この文が 方々に届けば➡ 222 00:23:48,009 --> 00:23:53,181 亡者どもが 金を求めて 次々と ここへ はせ参じよう。 223 00:23:53,181 --> 00:23:55,684 なまなかな金では ござりませぬゆえに。 224 00:23:55,684 --> 00:24:03,684 千石や2千石の旗本になったとて 土屋家を再興したことにはならぬ。 225 00:24:11,032 --> 00:24:13,868 あ~あ。 ちょいと来ない間に➡ 226 00:24:13,868 --> 00:24:15,804 随分と お墓が荒れちまったねえ。 227 00:24:15,804 --> 00:24:19,674 本当だねえ。 これじゃ 罰が当たっちまうよ。 228 00:24:19,674 --> 00:24:23,511 じゃあ 手分けして お掃除しましょう。 229 00:24:23,511 --> 00:24:36,658 ♬~ 230 00:24:36,658 --> 00:24:38,693 掃除かい? ああ。 231 00:24:38,693 --> 00:24:41,463 ご苦労さんだね。 232 00:24:41,463 --> 00:24:58,263 ♬~ 233 00:25:04,686 --> 00:25:08,022 ご苦労。 その後 滝山様は? 234 00:25:08,022 --> 00:25:11,893 相変わらず 庵の中に 籠もったままにございます。 235 00:25:11,893 --> 00:25:14,193 さようか…。 236 00:25:23,037 --> 00:25:28,710 これは安部殿 わざわざのお運び 何用にございます? 237 00:25:28,710 --> 00:25:33,448 いろいろと 気になることがございましてな。 238 00:25:33,448 --> 00:25:35,517 気になること? 239 00:25:35,517 --> 00:25:39,717 是非とも お答えいただきたい。 240 00:25:43,658 --> 00:25:48,830 この常福寺に 何か隠しているものが おありなのでは? 241 00:25:48,830 --> 00:25:50,865 隠しているもの? 242 00:25:50,865 --> 00:25:56,704 滝山様にとって 何より大事なものでございます。 243 00:25:56,704 --> 00:26:19,694 ♬~ 244 00:26:19,694 --> 00:26:24,994 私の大事なもの… と申されますと? 245 00:26:27,435 --> 00:26:32,974 心ならずも生き別れとなった弟。 246 00:26:32,974 --> 00:26:36,774 更に…。 更に…。 247 00:26:39,314 --> 00:26:46,014 その弟を世に出すため 大奥から持ち出した隠し金でございます。 248 00:26:59,467 --> 00:27:04,839 (式部)山川安左衛門は 進むべき道を誤っておりました。 249 00:27:04,839 --> 00:27:12,013 人の情けを知らない者に 人を取り締まることなどできません。 250 00:27:12,013 --> 00:27:16,184 あの大奥を取りしきってこられた 滝山様なら➡ 251 00:27:16,184 --> 00:27:19,184 よう お分かりのはず。 252 00:27:21,856 --> 00:27:28,156 警護に来てくだされたかと思えば 説教をしに参られたか。 253 00:27:30,365 --> 00:27:36,137 金の力など借りずとも 正々堂々と 務めを果たせば➡ 254 00:27:36,137 --> 00:27:40,837 滝山様の弟は 立派に 世に出られる男でございます。 255 00:27:46,648 --> 00:27:50,151 今からでも 遅うはございません。 256 00:27:50,151 --> 00:27:53,951 隠し金の番など やめさせられませい。 257 00:27:55,823 --> 00:27:58,660 そなたに 何が分かる? 258 00:27:58,660 --> 00:28:07,168 正々堂々… それが通る世の中なら 我が土屋の家は滅びなんだ。 259 00:28:07,168 --> 00:28:11,868 隠し金? 言いがかりは おやめなされ! 260 00:28:16,344 --> 00:28:20,014 あくまで 隠し金などないと? 261 00:28:20,014 --> 00:28:22,917 そもそも そのような金は この世にあらぬと➡ 262 00:28:22,917 --> 00:28:26,788 ご公儀の調べで 明らかになったはず。 263 00:28:26,788 --> 00:28:30,288 滝山様…。 世まい言ばかり申すでない! 264 00:28:38,967 --> 00:28:40,967 惜しゅうござる…。 265 00:28:47,642 --> 00:28:52,981 かつて 悪がはびこる大奥を➡ 266 00:28:52,981 --> 00:28:57,819 命を賭して きれいになされた滝山様が➡ 267 00:28:57,819 --> 00:29:01,019 金で権勢を買おうとは…。 268 00:29:03,625 --> 00:29:05,693 [ 回想 ] (岩瀬)滝山! 269 00:29:05,693 --> 00:29:09,163 岩瀬様 お覚悟を! 270 00:29:09,163 --> 00:29:11,663 はあ…。 271 00:29:22,677 --> 00:29:24,877 お引き取りなされい。 272 00:29:38,793 --> 00:29:43,431 滝山様は 何か語られましたか? 273 00:29:43,431 --> 00:29:47,731 大奥総取締を務めたほどの女性じゃ。 274 00:29:49,637 --> 00:29:52,837 一筋縄ではいかぬ。 275 00:29:54,509 --> 00:30:16,330 ♬~ 276 00:30:16,330 --> 00:30:20,001 はい。 277 00:30:20,001 --> 00:30:22,336 安左…。 278 00:30:22,336 --> 00:31:06,214 ♬~ 279 00:31:06,214 --> 00:31:08,214 あっ…。 280 00:31:09,884 --> 00:31:14,084 安左。 はあ… 姉上。 281 00:31:16,657 --> 00:31:19,393 火縄のにおい…。 282 00:31:19,393 --> 00:31:21,693 姉上! (発砲音) 283 00:31:34,675 --> 00:31:36,675 安左! 284 00:31:40,548 --> 00:31:45,319 安左… 安左! 285 00:31:45,319 --> 00:31:49,690 姉上…。 安左! 286 00:31:49,690 --> 00:31:52,193 あ… 姉上…。 安左…。 287 00:31:52,193 --> 00:31:58,893 う… うっ… 申し訳… ござりませぬ…。 288 00:32:00,501 --> 00:32:04,705 はっ… 安左!? 289 00:32:04,705 --> 00:32:10,511 安左! 安左… 死ぬでない 安左! 290 00:32:10,511 --> 00:32:15,216 お前は私のよすが… お前が死んだら➡ 291 00:32:15,216 --> 00:32:20,054 私は 何を望みに 生きていけばよいのじゃ? 292 00:32:20,054 --> 00:32:25,393 安左! 安左! 293 00:32:25,393 --> 00:32:27,895 (儀兵衛)思い知ったか! 294 00:32:27,895 --> 00:32:31,465 2人で地獄に…。 295 00:32:31,465 --> 00:32:34,836 あっ! (銃声) 296 00:32:34,836 --> 00:32:36,771 うっ! 297 00:32:36,771 --> 00:32:41,175 ああ あ…。 (儀兵衛が倒れる音) 298 00:32:41,175 --> 00:33:03,364 ♬~ 299 00:33:03,364 --> 00:33:07,064 何故 私の命を助けた? 300 00:33:11,239 --> 00:33:13,239 はっ…。 301 00:33:17,511 --> 00:33:25,219 はあ はあ はあ…。 302 00:33:25,219 --> 00:33:32,660 女が一人 やっとのことで築き上げた望み…。 303 00:33:32,660 --> 00:33:38,160 それを奪い去り 我ら2人をあざ笑うか。 304 00:33:39,834 --> 00:33:48,634 金は盗んだとて 現し世に咲く花の命は奪わぬ。 305 00:33:51,345 --> 00:33:53,345 はっ…。 306 00:34:00,688 --> 00:34:02,723 はあ…。 307 00:34:02,723 --> 00:34:09,423 それが 雲霧の矜持にござる。 308 00:34:11,365 --> 00:34:14,565 現し世に咲く花…。 309 00:34:16,704 --> 00:34:21,375 この身は もう死んだも同じ…。 310 00:34:21,375 --> 00:34:24,045 金など くれてやる! 311 00:34:24,045 --> 00:34:29,917 安左… 安左…! 312 00:34:29,917 --> 00:34:40,328 (泣き声) 313 00:34:40,328 --> 00:34:52,907 ♬~ 314 00:34:52,907 --> 00:34:56,677 安左…。 315 00:34:56,677 --> 00:35:07,688 (泣き声) 316 00:35:07,688 --> 00:35:27,375 ♬~ 317 00:35:27,375 --> 00:35:29,375 山田様! 318 00:35:32,213 --> 00:35:34,213 雲霧に違いない。 319 00:35:46,660 --> 00:35:57,304 ♬~ 320 00:35:57,304 --> 00:36:04,078 そもそも この世にない金が どこに消えようが 誰も悲しむまい。 321 00:36:04,078 --> 00:36:08,349 どのような金であろうと 盗まれたものは取り返す。 322 00:36:08,349 --> 00:36:11,685 命を懸けるほどのものでもなかろう。 323 00:36:11,685 --> 00:36:18,192 我らにとって 命より大事なのは そなたの首よ。 324 00:36:18,192 --> 00:36:57,865 ♬~ 325 00:36:57,865 --> 00:37:07,541 (足音) 326 00:37:07,541 --> 00:37:54,021 ♬~ 327 00:37:54,021 --> 00:38:00,321 そもそも この世にない金か… フッ。 328 00:38:03,330 --> 00:38:11,672 <生きるよすがである弟を失った滝山は 安部式部に 全てを打ち明けた> 329 00:38:11,672 --> 00:38:29,690 ♬~ 330 00:38:29,690 --> 00:38:38,966 <大奥総取締であった滝山の その後は どの記録にも とどめられていない…> 331 00:38:38,966 --> 00:39:21,842 ♬~ 332 00:39:21,842 --> 00:39:27,348 なんとも 切のうございますな。 333 00:39:27,348 --> 00:39:31,848 生きていれば また 浮瀬もあろう。 334 00:39:33,787 --> 00:39:36,587 あのお方ならば…。 335 00:39:40,661 --> 00:39:43,130 お頭…。 336 00:39:43,130 --> 00:39:46,130 行ってまいります。 337 00:39:48,302 --> 00:39:53,002 10年の間 苦労をかけた。 338 00:39:55,643 --> 00:39:58,679 おかげで 敵を討つことができました。 339 00:39:58,679 --> 00:40:02,816 いや わしの力ではない。 340 00:40:02,816 --> 00:40:26,340 ♬~ 341 00:40:26,340 --> 00:40:28,342 (紗江)滝山様。 342 00:40:28,342 --> 00:41:20,142 ♬~ 343 00:41:22,062 --> 00:41:34,174 ♬~ 344 00:41:34,174 --> 00:41:38,479 <享保の頃 江戸市中はもとより➡ 345 00:41:38,479 --> 00:41:44,017 各地で縦横無尽に 盗み働きをしていた一味があった。➡ 346 00:41:44,017 --> 00:41:50,491 一人も傷つけず 大金を奪い 雲か霧のように消えてしまうところから➡ 347 00:41:50,491 --> 00:41:54,027 人呼んで 雲霧一党。➡ 348 00:41:54,027 --> 00:42:00,701 その頭の名は 雲霧仁左衛門という> 349 00:42:00,701 --> 00:42:05,372 ♬~ 350 00:42:05,372 --> 00:42:09,243 ハハッ… じゃあ そろそろ行くとするか。 351 00:42:09,243 --> 00:42:11,712 そうだね。 あい…。 352 00:42:11,712 --> 00:42:15,382 お代は置いていくよ。 ありがとうございました! 353 00:42:15,382 --> 00:42:19,720 あ~ ごちそうさん! はい! ごちそうさま。 354 00:42:19,720 --> 00:42:24,525 俺たちも行くとするか。 ああ そうしますか。 355 00:42:24,525 --> 00:42:28,061 ああ… どうも ごちそうさん。 ああ どうも。 356 00:42:28,061 --> 00:42:32,466 おし… ここ置いとくよ。 はい ウフフ…。 357 00:42:32,466 --> 00:42:35,669 どうぞ お気を付けて。 358 00:42:35,669 --> 00:42:37,704 よっ! 359 00:42:37,704 --> 00:42:41,542 おお いい天気だ! こりゃ 今日も大漁だな。 360 00:42:41,542 --> 00:42:45,012 ♬~ 361 00:42:45,012 --> 00:42:51,485 ♬~ 362 00:42:51,485 --> 00:43:01,028 ♬~ 363 00:43:01,028 --> 00:43:11,672 ♬~ 364 00:43:11,672 --> 00:43:26,172 ♬~ 365 00:45:36,216 --> 00:45:40,354 空から見れば読み解ける➡ 366 00:45:40,354 --> 00:45:44,691 歴史の物語があります。 367 00:45:44,691 --> 00:45:50,030 「空旅中国」。 368 00:45:50,030 --> 00:45:54,368 悠久の文化 薫る道➡ 369 00:45:54,368 --> 00:45:58,368 空からたどってみましょう。