1 00:00:02,202 --> 00:00:09,977 ♬~ 2 00:00:09,977 --> 00:00:13,814 (三好) わしを罠に… 罠にかけおって! 3 00:00:13,814 --> 00:00:16,116 (山川)見苦しゅうござりますぞ! ぬああ! 4 00:00:16,116 --> 00:00:18,785 <若年寄 三好出羽守は➡ 5 00:00:18,785 --> 00:00:23,290 火付盗賊改方を 統括するべき立場でありながら➡ 6 00:00:23,290 --> 00:00:27,628 老中への出世欲に駆られ 手柄を立てんとして➡ 7 00:00:27,628 --> 00:00:34,501 雲霧仁左衛門の罠に落ち 金蔵の金を全て奪い取られてしまった。➡ 8 00:00:34,501 --> 00:00:42,643 これを重く見た公儀は 有無を言わさず 三好に切腹を命じたのであった> 9 00:00:42,643 --> 00:00:45,979 (滝山)これで 邪魔者が一人 自ら消えてくれた。 10 00:00:45,979 --> 00:00:51,852 この上は 必ずや 雲霧を捕らえよ。 11 00:00:51,852 --> 00:00:57,591 まず おのが足元を照らさねばのう。 12 00:00:57,591 --> 00:01:02,396 (仁左衛門)滝山の振る舞い いささか気になる。 13 00:01:02,396 --> 00:01:05,265 (紗江) おつとめを続けさせてください。 14 00:01:05,265 --> 00:01:08,569 己が生きてきた証しのためにも。 15 00:01:12,773 --> 00:01:25,786 ♬~ 16 00:01:32,626 --> 00:01:36,129 (藤兵衛)仲間割れ… でございますか? 17 00:01:36,129 --> 00:01:44,638 滝山様にとって大事なのは 山川安左衛門 ただ一人。 18 00:01:44,638 --> 00:01:51,511 この折に 目障りな三好様を 切り捨てたということであろうかのう。 19 00:01:51,511 --> 00:01:56,149 一体 3人の間に 何があったか知りませんが➡ 20 00:01:56,149 --> 00:02:01,154 山川様も 今後は どうなることか…。 21 00:02:04,858 --> 00:02:08,795 豪商ばかりを狙うていた雲霧が➡ 22 00:02:08,795 --> 00:02:17,404 此度に限って 何故 若年寄の金蔵をと 不思議に思うておったのだが➡ 23 00:02:17,404 --> 00:02:25,412 やはり 次の狙いは大奥かもしれぬな。 24 00:02:38,125 --> 00:02:40,427 (ため息) 25 00:02:42,295 --> 00:02:58,645 ♬~ 26 00:02:58,645 --> 00:03:01,915 滝山様 ただいま 戻りました。 27 00:03:01,915 --> 00:03:04,751 ⚟紗江か 入りなさい。 28 00:03:04,751 --> 00:03:06,753 はい。 29 00:03:15,462 --> 00:03:18,965 お求めの匂い袋でございます。 30 00:03:23,937 --> 00:03:27,274 おお まさしく私の好みじゃ。 31 00:03:27,274 --> 00:03:30,944 ご苦労であったのう。 32 00:03:30,944 --> 00:03:34,281 もったいなきお言葉に ございます。 33 00:03:34,281 --> 00:03:37,784 では 失礼いたします。 34 00:03:44,991 --> 00:03:52,199 随分と暇がいったようじゃのう。 何かあったのか? 35 00:04:04,911 --> 00:04:11,251 実は 道中 怪しい男に 後をつけられたような気が…。 36 00:04:11,251 --> 00:04:14,921 怪しい男? して 何とした? 37 00:04:14,921 --> 00:04:19,793 物陰に隠れて やり過ごしました。 38 00:04:19,793 --> 00:04:23,630 それは危ないところであったのう。 39 00:04:23,630 --> 00:04:29,936 じゃが やり過ごしたとは さすがは 紗江じゃのう。 40 00:04:31,772 --> 00:04:34,474 失礼いたします。 41 00:04:36,943 --> 00:04:50,290 ♬~ 42 00:04:50,290 --> 00:04:52,626 (襖が閉まる音) 43 00:04:52,626 --> 00:05:03,236 ♬~ 44 00:05:03,236 --> 00:05:05,238 ⚟えっほ えっほ…。 45 00:05:05,238 --> 00:05:10,110 (儀兵衛)邪魔だ! こら どけえ! しょっ引くぞ この野郎…。 46 00:05:10,110 --> 00:05:13,380 ちょいと おねえさん! はい。 47 00:05:13,380 --> 00:05:15,916 嫌! 何すんのよ! 48 00:05:15,916 --> 00:05:18,818 (鉄三)痛えなあ! 何が嫌だよ! おかめのくせしやがって…。 49 00:05:18,818 --> 00:05:24,391 全く おめえはよ…。 ねえさん すまねえ。 50 00:05:24,391 --> 00:05:30,096 ところでよ この宿に 上方からのお客が お泊まりだって聞いたんだが…。 51 00:05:30,096 --> 00:05:32,766 白子屋利兵衛さんだ。 52 00:05:32,766 --> 00:05:35,468 白子屋利兵衛さん…。 53 00:05:39,272 --> 00:05:42,776 白子屋利兵衛と申します。 54 00:05:44,411 --> 00:05:48,615 まずは 顔つなぎに…。 55 00:05:48,615 --> 00:05:52,118 へっ!? こっ こ… こりゃあ…。 56 00:05:52,118 --> 00:05:55,021 少ないけど 取っといておくなはれ。 57 00:05:55,021 --> 00:05:58,425 こりゃ どうも…。 ありがとうございやす。 58 00:05:58,425 --> 00:06:05,899 上方では わても ちょっとは名の知られたもんでおます。 59 00:06:05,899 --> 00:06:10,370 いろいろ 調べさせていただきましたんや。 60 00:06:10,370 --> 00:06:17,744 お二人とも… 先行きが心配なんですやろ? 61 00:06:17,744 --> 00:06:19,679 (2人)へい…。 62 00:06:19,679 --> 00:06:23,917 あんたらの気持ちは よう分かります。 63 00:06:23,917 --> 00:06:29,723 あんたらの雇い主は 盗賊改の山川様。 64 00:06:29,723 --> 00:06:37,764 その山川様は 若年寄の三好様っちゅう 後ろ盾をなくして➡ 65 00:06:37,764 --> 00:06:41,635 今は 風前のともしびや…。 66 00:06:41,635 --> 00:06:44,638 そ… そんなことまで…。 67 00:06:44,638 --> 00:06:50,644 ここら辺りで 見切りをつけたら どないだす? 68 00:06:52,279 --> 00:06:59,419 とにかく 江戸で 盗み働きをするなら今や。 69 00:06:59,419 --> 00:07:06,893 そやけど… そのためには この町のことを もっと知らなあかん。 70 00:07:06,893 --> 00:07:11,564 あんたらに探りを入れてほしいのや。 71 00:07:11,564 --> 00:07:16,436 どや? 金なら いくらでも払う。 72 00:07:16,436 --> 00:07:21,741 わての手足になってくれへんか? 73 00:07:21,741 --> 00:07:24,244 へ… へい。 そりゃ もう。 74 00:07:24,244 --> 00:07:27,447 ぜ… 是非 お願えいたしやす。 75 00:07:29,082 --> 00:07:32,085 よろしゅう頼んます。 76 00:07:34,888 --> 00:07:38,091 ったく お前は しつけえ奴だなあ。 77 00:07:38,091 --> 00:07:40,593 あのおかめ 俺の好みなんだよな。 78 00:07:40,593 --> 00:07:42,896 ありがとうございました。 79 00:07:52,939 --> 00:07:57,777 おめえら 追ってくれ。 (2人)へい。 80 00:07:57,777 --> 00:08:02,048 何? 儀兵衛と鉄三が 上方の商人と? 81 00:08:02,048 --> 00:08:08,722 へい 旅籠の女中に確かめやした。 白子屋利兵衛とかいう…。 82 00:08:08,722 --> 00:08:12,225 何やら怪しげな男でした。 83 00:08:12,225 --> 00:08:14,728 白子屋? 84 00:08:16,229 --> 00:08:20,100 知っているか? いえ 聞いたことも…。 85 00:08:20,100 --> 00:08:22,235 ふ~む…。 86 00:08:22,235 --> 00:08:25,138 (弁治)随分な銭を ばらまいたようです。 87 00:08:25,138 --> 00:08:29,442 奴ら そのあと 博打場や飲み屋で おだをあげておりやした。 88 00:08:31,945 --> 00:08:37,250 妙な化け物に 取り込まれましたかな。 89 00:08:37,250 --> 00:08:39,919 そのようだな。 90 00:08:39,919 --> 00:08:45,792 いずれにしても 奴らが 山川を見限ったのは間違いあるまい。 91 00:08:45,792 --> 00:08:49,396 そのようで…。 92 00:08:49,396 --> 00:08:52,265 今後とも 奴らの動きから目を離すな。 93 00:08:52,265 --> 00:08:54,934 (2人)へい。 94 00:08:54,934 --> 00:09:09,249 ⚟(太鼓の音) 95 00:09:21,895 --> 00:09:23,930 安部式部とは その方か? 96 00:09:23,930 --> 00:09:26,566 初めて御意を得ます。 97 00:09:26,566 --> 00:09:29,235 お見知り置きくださりませ。 98 00:09:29,235 --> 00:09:34,073 その方 ご老中のお口添えにて これへ参ったと聞いたが➡ 99 00:09:34,073 --> 00:09:37,911 なぜ そのような 回りくどいことをする? 100 00:09:37,911 --> 00:09:44,384 回りくどい? いえ むしろ これが近道かと。 101 00:09:44,384 --> 00:09:49,589 ほう… 火付盗賊改のご支配は若年寄。 102 00:09:49,589 --> 00:09:54,260 なにも ご老中を煩わせずとも…。 103 00:09:54,260 --> 00:09:58,264 滝山様も ご存じでござりましょう。 104 00:09:58,264 --> 00:10:03,970 三好様のご切腹以来 いまだ 後任が決まっておりません。 105 00:10:03,970 --> 00:10:06,840 それゆえ 致し方なく。 106 00:10:06,840 --> 00:10:09,809 私を訪ねてまいったと? 107 00:10:09,809 --> 00:10:16,516 はい。 配下の者どもも 混乱いたしております。 108 00:10:16,516 --> 00:10:21,354 ここは 何とぞ 滝山様の お力をもって…。 109 00:10:21,354 --> 00:10:27,293 フッハハハハハハ! それは 了見が違うておろう。 110 00:10:27,293 --> 00:10:30,630 配下をまとめるのは その方の役目じゃ。 111 00:10:30,630 --> 00:10:35,301 己の器量が足りぬとは 思わぬのか? 112 00:10:35,301 --> 00:10:41,441 三好様が 好き放題に町人どもから 袖の下を受け取っていたのも➡ 113 00:10:41,441 --> 00:10:45,311 我ら配下の者を なめてかかっていたからでしょうな。 114 00:10:45,311 --> 00:10:49,182 三好殿が 好き放題に袖の下を? 115 00:10:49,182 --> 00:10:53,653 蔵は 汚れた金で あふれていたようで。 116 00:10:53,653 --> 00:10:56,656 さようか…。 117 00:11:00,460 --> 00:11:03,930 雲霧仁左衛門なる盗賊➡ 118 00:11:03,930 --> 00:11:08,768 名前ぐらいは お聞き及びでございましょう。 119 00:11:08,768 --> 00:11:12,939 この盗賊 下々の者が こつこつと ためた銭には➡ 120 00:11:12,939 --> 00:11:15,775 一切 手を出しませぬが➡ 121 00:11:15,775 --> 00:11:20,113 訳ありの金は ごっそりと さらっていく。 122 00:11:20,113 --> 00:11:23,983 ご用心めさるがよろしいかと。 123 00:11:23,983 --> 00:11:27,854 そのようなことを言うために 参ったのか。 124 00:11:27,854 --> 00:11:31,291 盗賊を捕らえるのが その方の役目であろう。 125 00:11:31,291 --> 00:11:34,193 もちろんでございます。 126 00:11:34,193 --> 00:11:41,634 しかしながら お言葉のとおり 私では力不足。 127 00:11:41,634 --> 00:11:46,506 その上 同僚の山川と申す者など➡ 128 00:11:46,506 --> 00:11:50,810 三好様の金蔵が襲われているさなか すっかり だまされて➡ 129 00:11:50,810 --> 00:11:55,448 桔梗屋の金蔵を守っていたという 粗こつ者でございましてな。 130 00:11:55,448 --> 00:11:58,318 それこそ 何の役にも…。 131 00:11:58,318 --> 00:12:04,924 フッ… いずれにしても 用心に越したことはございません。 132 00:12:04,924 --> 00:12:09,395 くれぐれも ご油断めされませぬよう。 133 00:12:09,395 --> 00:12:11,698 では。 134 00:12:18,137 --> 00:12:21,341 送らずともよい。 135 00:12:39,125 --> 00:12:51,137 ♬~ 136 00:12:55,975 --> 00:12:59,779 長官 新八にござりまする。 ⚟入れ。 137 00:13:06,085 --> 00:13:09,922 新任の若年寄様が お見えと伺いましたが。 138 00:13:09,922 --> 00:13:12,959 これから ご挨拶に行く。 139 00:13:12,959 --> 00:13:16,162 一緒に来い。 はっ。 140 00:13:18,631 --> 00:13:25,938 若年寄 坂崎淡路守。 三好殿の後任だ。 141 00:13:25,938 --> 00:13:28,274 安部式部にございます。 142 00:13:28,274 --> 00:13:32,111 山川安左衛門にございます。 143 00:13:32,111 --> 00:13:39,852 上様より 雲霧なる盗賊を 必ず捕らえよとの厳命を受けた。 144 00:13:39,852 --> 00:13:44,691 聞き及んだ話によれば 三好殿の蔵の中には➡ 145 00:13:44,691 --> 00:13:50,129 商人どもや諸大名からの賄で あふれていたという。 146 00:13:50,129 --> 00:13:53,633 雲霧を引き寄せたのは それだ。 147 00:13:53,633 --> 00:13:59,806 盗賊は許さん。 だが 職を汚す者は 更に許さん。 148 00:13:59,806 --> 00:14:05,912 盗賊改も奉行所も 大奥についてもだ! 149 00:14:05,912 --> 00:14:10,216 厳しく徹底的に調べ上げる! 150 00:14:25,264 --> 00:14:30,069 ⚟(足音) 151 00:14:35,775 --> 00:14:38,277 お帰りなさいやし。 152 00:14:38,277 --> 00:14:40,480 待て! 153 00:14:42,615 --> 00:14:44,650 貴様 何をしておった? 154 00:14:44,650 --> 00:14:47,420 いえ 何も…。 155 00:14:47,420 --> 00:14:50,323 酒の臭いがしているぞ。 156 00:14:50,323 --> 00:14:54,127 いえ そんな…。 157 00:14:54,127 --> 00:14:58,131 昼日中から いい気なものだ。 158 00:15:00,900 --> 00:15:02,935 鉄三は どうした? 159 00:15:02,935 --> 00:15:08,574 へえ あの野郎は ちょいと 加減を悪くしてやして ヘヘ…。 160 00:15:08,574 --> 00:15:12,078 うそをつくな! ぐああ! 161 00:15:17,750 --> 00:15:20,253 なめるな 下郎! 162 00:15:25,925 --> 00:15:28,594 身の程も知らず この俺に…。 うっ! 163 00:15:28,594 --> 00:15:30,530 こしゃくな言いぐさをしおって! 164 00:15:30,530 --> 00:15:33,766 うがっ… ああ…。 165 00:15:33,766 --> 00:15:35,701 うう… ううっ。 166 00:15:35,701 --> 00:15:38,104 ううっ… ううっ! 167 00:15:38,104 --> 00:15:40,773 うっ… うう~! 168 00:15:40,773 --> 00:15:43,609 うう~… うっ! 169 00:15:43,609 --> 00:15:47,947 うあ… ああ~! 170 00:15:47,947 --> 00:15:49,882 ああ… ああ…。 171 00:15:49,882 --> 00:15:52,118 あっ あっ… うっ…。 172 00:15:52,118 --> 00:16:01,227 (悲鳴) 173 00:16:01,227 --> 00:16:06,065 うう~… うう…。 174 00:16:06,065 --> 00:16:08,367 うう~…。 175 00:16:08,367 --> 00:16:10,303 ⚟山川様! 176 00:16:10,303 --> 00:16:14,240 おやめください! これ以上は…。 177 00:16:14,240 --> 00:16:17,743 ああ… ああ…。 178 00:16:21,747 --> 00:16:26,752 (桔梗屋)じゅ… 10万両!? しっ! 声が高い。 179 00:16:28,621 --> 00:16:33,092 大奥の隠し金を10万両… 私が? 180 00:16:33,092 --> 00:16:35,027 よいか 桔梗屋。 181 00:16:35,027 --> 00:16:41,767 大奥には 近々 新任の若年寄 坂崎淡路守の査察が入る。 182 00:16:41,767 --> 00:16:46,606 あの者は 妙な正義心を振りかざす やっかいな男じゃ。 183 00:16:46,606 --> 00:16:53,312 その前に 10万両 ひそかに運び出し その方の蔵に移すのじゃ。 184 00:16:55,114 --> 00:16:58,618 (唾を飲み込む音) 10万両の中には➡ 185 00:16:58,618 --> 00:17:02,054 その方が献上した大金も 混じっている。 186 00:17:02,054 --> 00:17:06,559 発覚すれば 店はお取り潰し。 187 00:17:06,559 --> 00:17:10,563 その首 胴に付いてはおらぬぞよ。 188 00:17:12,431 --> 00:17:16,736 それは… それは困りまする! 189 00:17:16,736 --> 00:17:21,240 どうすれば… どうすれば よろしゅうございましょうか? 190 00:17:21,240 --> 00:17:26,045 桔梗屋 その方は呉服商であろう。 191 00:17:27,747 --> 00:17:30,650 長持をいくつか用意するのじゃ。 192 00:17:30,650 --> 00:17:35,388 着物を入れているように見せて 運び出せばよい。 193 00:17:35,388 --> 00:17:37,390 なるほど…。 194 00:17:39,258 --> 00:17:44,130 ならば 荷車が要りますな。 人足どもも集めねばなりません。 195 00:17:44,130 --> 00:17:46,999 そう早くは…。 すぐにじゃ。 196 00:17:46,999 --> 00:17:53,105 10日のうちに運び出せ。 10日…。 197 00:17:53,105 --> 00:17:56,108 承知いたしました。 198 00:18:06,552 --> 00:18:11,891 大奥の金は 10万両。 199 00:18:11,891 --> 00:18:16,195 桔梗屋が 運び出すのを手伝うようだ。 200 00:18:18,064 --> 00:18:22,368 では 金は 一旦 桔梗屋の蔵に…。 201 00:18:26,372 --> 00:18:28,741 ちょうどよい折だ。 202 00:18:28,741 --> 00:18:32,611 お頭 もう一度 桔梗屋を…。 203 00:18:32,611 --> 00:18:35,114 フッフ…。 204 00:18:38,250 --> 00:18:41,587 蔵の近くにある井戸が随分と古く➡ 205 00:18:41,587 --> 00:18:44,623 そろそろ 修繕しなければならない頃かと。 206 00:18:44,623 --> 00:18:48,361 そうか。 207 00:18:48,361 --> 00:18:50,763 熊五郎。 へい。 208 00:18:50,763 --> 00:18:54,934 桔梗屋出入りの口入れ屋を 当たってくれ。 209 00:18:54,934 --> 00:18:57,737 (熊五郎)承知しました。 210 00:19:03,342 --> 00:19:07,713 紗江は よく つとめてくれました。 211 00:19:07,713 --> 00:19:11,584 大奥に10年か。 212 00:19:11,584 --> 00:19:15,888 長すぎたのかもしれんな。 213 00:19:15,888 --> 00:19:20,192 ふっ! (友蔵)うああっ…! 214 00:19:24,897 --> 00:19:27,366 親方を殺したのは誰? 215 00:19:27,366 --> 00:19:32,571 (泣き声) 216 00:19:32,571 --> 00:19:36,742 大奥…。 おおおく? 217 00:19:36,742 --> 00:19:38,778 (岩瀬)このようなものが飲めるか! 218 00:19:38,778 --> 00:19:42,782 申し訳ございません! 心がこもっておらぬわ! 219 00:19:44,483 --> 00:19:46,752 許してやってくださりませ。 220 00:19:46,752 --> 00:19:48,788 (岩瀬)滝山殿か。 221 00:19:48,788 --> 00:19:52,558 どこの山から拾うてきたのか 知らぬが➡ 222 00:19:52,558 --> 00:19:55,261 しかと しつけをしや! 223 00:19:55,261 --> 00:20:04,403 ♬~ 224 00:20:04,403 --> 00:20:06,605 (襖が閉まる音) 225 00:20:10,776 --> 00:20:13,612 かたじけのうございます。 226 00:20:13,612 --> 00:20:16,649 気にせずともよい。 227 00:20:16,649 --> 00:20:20,853 おごる者は 必ず滅びる。 228 00:20:23,289 --> 00:20:32,431 ♬~ 229 00:20:32,431 --> 00:20:36,802 岩瀬様 大奥に男が入るなど もっての外。 230 00:20:36,802 --> 00:20:39,638 見つかれば 首をはねられましょう。 231 00:20:39,638 --> 00:20:41,574 案ずるな 新之丞。 232 00:20:41,574 --> 00:20:45,978 この大奥で わらわを咎め立てする者など 誰もおらぬ。 233 00:20:45,978 --> 00:20:48,681 フフフ…。 234 00:20:51,317 --> 00:20:55,154 これを拝めば 心も落ち着こう。 235 00:20:55,154 --> 00:20:57,656 これを私に…。 236 00:20:57,656 --> 00:21:01,927 フッ… ウッフフフ…。 237 00:21:01,927 --> 00:21:06,398 ここにはのう 宝の山が隠されているのじゃ。 238 00:21:06,398 --> 00:21:09,101 わらわの言うとおりにすれば いくらでも…。 239 00:21:09,101 --> 00:21:11,137 さっ…。 240 00:21:11,137 --> 00:21:21,614 ♬~ 241 00:21:21,614 --> 00:21:25,317 ⚟滝山様! 無礼であろう! ⚟下がられよ! 242 00:21:26,952 --> 00:21:28,988 滝山 下がりゃ! 243 00:21:28,988 --> 00:21:32,291 大奥に役者を忍び込ませるなど 言語道断。 244 00:21:32,291 --> 00:21:35,194 もはや 言い逃れはできませぬぞ。 245 00:21:35,194 --> 00:21:37,196 おのれ! 246 00:21:38,964 --> 00:21:42,168 ふっ! 慮外者めが! 247 00:21:44,136 --> 00:21:46,071 はあっ! 248 00:21:46,071 --> 00:21:48,874 ふっ! はっ。ふっ…。 249 00:21:50,643 --> 00:21:53,546 ああ…。 250 00:21:53,546 --> 00:21:56,982 岩瀬様 お覚悟を! 251 00:21:56,982 --> 00:21:59,485 はあ…。 252 00:22:05,090 --> 00:22:08,394 お頭が与えてくれた命。 253 00:22:10,963 --> 00:22:14,767 己が生きてきた証しのためにも。 254 00:22:14,767 --> 00:22:33,152 ♬~ 255 00:22:33,152 --> 00:22:35,421 ありがとうございました。 256 00:22:35,421 --> 00:22:41,794 桔梗屋が 人手を集めているのを 知ってますか? 257 00:22:41,794 --> 00:22:46,966 (儀兵衛)桔梗屋が? あっ これは ないしょの話や。 258 00:22:46,966 --> 00:22:54,440 口入れ屋に手ぇ回して 聞き込んだ話やよってにな。 259 00:22:54,440 --> 00:22:56,976 何の人手で? 260 00:22:56,976 --> 00:23:01,247 荷物運びや。 荷物運び? 261 00:23:01,247 --> 00:23:07,119 その荷物を調べてほしいんや。 262 00:23:07,119 --> 00:23:13,425 潜り込んでもらいたいのや その人手の中に。 263 00:23:15,761 --> 00:23:17,763 へい。 へい。 264 00:23:22,401 --> 00:23:24,403 ヘッ…。 265 00:23:45,291 --> 00:23:51,630 安左… これは 御仏が 我らに下された試練じゃ。 266 00:23:51,630 --> 00:23:54,967 この試練を乗り越えてこそ➡ 267 00:23:54,967 --> 00:23:59,838 真に 我らの悲願である お家再興がかなう。 268 00:23:59,838 --> 00:24:04,376 分かるか? 分かっております。 269 00:24:04,376 --> 00:24:09,581 この試練 我らにとっては またとない機会と…。 270 00:24:09,581 --> 00:24:12,284 まさしく。 271 00:24:14,086 --> 00:24:19,591 ここが勝負の分かれ目じゃ。 何としても勝たねばならぬ。 272 00:24:19,591 --> 00:24:26,465 身の回りに怪しい者がおらぬか いま一度 調べるのじゃ。 273 00:24:26,465 --> 00:24:30,169 私の 身の回りには…。 274 00:24:35,074 --> 00:24:37,776 姉上には 誰か? 275 00:24:44,817 --> 00:24:47,319 紗江の動きが気になる。 276 00:24:51,523 --> 00:24:55,494 お城下がりになった梅のことを 調べさせてみれば➡ 277 00:24:55,494 --> 00:24:59,798 梅が話していたことは 皆 偽りであった。 278 00:24:59,798 --> 00:25:04,570 それが 紗江と 関わりがあるかどうかは知れぬが➡ 279 00:25:04,570 --> 00:25:09,441 今後 累が及ぶようなことがあれば➡ 280 00:25:09,441 --> 00:25:13,579 泣いて馬謖を斬ることも…。 281 00:25:13,579 --> 00:25:27,259 ♬~ 282 00:25:27,259 --> 00:25:30,596 儀兵衛と鉄三が 口入れ屋に? 283 00:25:30,596 --> 00:25:35,467 へい。 何やら 人足に紛れ込もうとしているようで…。 284 00:25:35,467 --> 00:25:37,469 人足に? 285 00:25:37,469 --> 00:25:40,105 何か たくらんでいるようです。 286 00:25:40,105 --> 00:25:42,608 しかも その口入れ屋は➡ 287 00:25:42,608 --> 00:25:46,478 桔梗屋に 出入りしている店でございまして。 288 00:25:46,478 --> 00:25:49,381 桔梗屋か…。 289 00:25:49,381 --> 00:26:07,733 ♬~ 290 00:26:07,733 --> 00:26:10,536 ⚟(鐘の音) 291 00:26:18,444 --> 00:26:21,246 (鐘の音) 店の方は頼みましたよ。 292 00:26:21,246 --> 00:26:24,082 承知しました。 293 00:26:24,082 --> 00:26:27,386 では 行きましょう。 へい。 294 00:26:27,386 --> 00:26:29,321 おう。 (一同)へい。 295 00:26:29,321 --> 00:26:35,594 行ってらっしゃいませ。よっ! (鐘の音) 296 00:26:35,594 --> 00:26:49,908 ♬~ 297 00:26:57,282 --> 00:27:00,085 よっ よいしょ…。 298 00:27:01,887 --> 00:27:03,922 長持は あちらにございます。 へい。 299 00:27:03,922 --> 00:27:06,925 中を検めさせてもらいますよ。 へい。 300 00:27:24,743 --> 00:27:27,646 (紗江)ゆっくり丁寧にお願いします。 へい。 301 00:27:27,646 --> 00:27:29,648 おっ…。 302 00:27:37,456 --> 00:27:39,458 紗江。 303 00:27:44,930 --> 00:27:49,801 そなた 此度 運び出す装束について 詳しいはず。 304 00:27:49,801 --> 00:27:52,604 同行して見届けてきてくれぬか? 305 00:27:52,604 --> 00:27:54,540 承知いたしました。 306 00:27:54,540 --> 00:28:05,184 ♬~ 307 00:28:05,184 --> 00:28:09,354 では 参りましょう。 (一同)へい。 308 00:28:09,354 --> 00:28:40,052 ♬~ 309 00:28:45,257 --> 00:28:48,927 (戸をたたく音) 310 00:28:48,927 --> 00:28:52,764 旦那様から頼まれまして 井戸の修繕に参りました。 311 00:28:52,764 --> 00:28:56,101 お待ちしておりました。 どうぞ こちらへ。 312 00:28:56,101 --> 00:29:46,752 ♬~ 313 00:29:46,752 --> 00:29:49,054 ⚟何ですか あなたたちは? 314 00:29:51,256 --> 00:29:55,260 3日前 桔梗屋の旦那様から 修繕を頼まれまして。はい。 315 00:29:55,260 --> 00:29:58,397 3日前… 今日 やってくれと? 316 00:29:58,397 --> 00:30:02,267 そうでございますよ。 私も 旦那様から➡ 317 00:30:02,267 --> 00:30:07,105 今日お願いするようにと 申しつけられたのですが。 318 00:30:07,105 --> 00:30:09,775 な… 何か事情が? 319 00:30:09,775 --> 00:30:15,580 いや… 夕刻には忙しくなるから 未の刻までには終えとくれ。 320 00:30:15,580 --> 00:30:17,582 (2人)へい。 321 00:30:19,484 --> 00:31:01,927 ♬~ 322 00:31:01,927 --> 00:31:03,962 おう。 へい。 323 00:31:03,962 --> 00:31:09,401 ♬~ 324 00:31:09,401 --> 00:31:11,403 ご苦労さまです! 325 00:31:32,124 --> 00:31:35,427 ⚟止まれ~! 326 00:31:41,433 --> 00:31:53,178 ♬~ 327 00:31:53,178 --> 00:31:57,315 桔梗屋 申し合わせのとおり ここで二手に分かれる。 328 00:31:57,315 --> 00:32:00,585 はい 承知いたしました。 329 00:32:00,585 --> 00:32:05,257 人足は皆 桔梗屋の方へ。 (一同)へい。 330 00:32:05,257 --> 00:32:15,600 ♬~ 331 00:32:15,600 --> 00:32:19,771 そなたは 私のもとにいよ。 332 00:32:19,771 --> 00:32:21,706 はい。 333 00:32:21,706 --> 00:32:28,780 ♬~ 334 00:32:28,780 --> 00:32:31,416 おい。 335 00:32:31,416 --> 00:32:35,954 鬼子儀兵衛 百足の鉄三… なぜ ここにいる!? 336 00:32:35,954 --> 00:32:37,889 貴様ら…。 337 00:32:37,889 --> 00:32:50,135 ♬~ 338 00:32:50,135 --> 00:32:52,437 熱い! 339 00:32:52,437 --> 00:32:54,506 くそっ! 340 00:32:54,506 --> 00:33:03,114 ♬~ 341 00:33:03,114 --> 00:33:05,116 だあ~ 痛い痛い! 342 00:33:05,116 --> 00:33:17,395 ♬~ 343 00:33:17,395 --> 00:33:20,298 おっ お… おお…。 344 00:33:20,298 --> 00:33:22,601 ああ…。 345 00:33:24,936 --> 00:33:28,640 があ…。 貴様! 346 00:33:30,742 --> 00:33:33,645 あっ! 鉄三! 347 00:33:33,645 --> 00:33:39,117 ♬~ 348 00:33:39,117 --> 00:33:41,620 ぐっ! 349 00:34:00,238 --> 00:34:03,575 なにが盗賊改だよ…。 350 00:34:03,575 --> 00:34:06,244 偉そうにしやがって。 351 00:34:06,244 --> 00:34:11,116 (唾を吐く音) 352 00:34:11,116 --> 00:34:15,620 おああ…! がっ! 353 00:34:26,398 --> 00:34:41,880 ♬~ 354 00:34:41,880 --> 00:34:47,419 その方 姉上をたばかったか? 355 00:34:47,419 --> 00:34:54,292 ♬~ 356 00:34:54,292 --> 00:34:56,795 おのれ…。 357 00:34:56,795 --> 00:36:04,596 ♬~ 358 00:36:04,596 --> 00:36:06,598 着物だ! ああ。 359 00:36:06,598 --> 00:36:08,733 むくろは ないか? 360 00:36:08,733 --> 00:36:10,935 捜せ! 361 00:36:13,371 --> 00:36:21,079 ♬~ 362 00:36:21,079 --> 00:36:23,114 お頭…。 363 00:36:23,114 --> 00:36:25,917 けがは ないか? 364 00:36:25,917 --> 00:36:28,753 はい。 365 00:36:28,753 --> 00:36:49,240 ♬~ 366 00:37:02,554 --> 00:37:05,857 鉄三… 鉄三! 367 00:37:08,426 --> 00:37:12,430 鉄三… 鉄三…。 368 00:37:14,899 --> 00:37:20,105 畜生! 畜生…。 369 00:37:31,249 --> 00:37:33,251 待て! 370 00:37:38,590 --> 00:37:41,292 長官! 371 00:37:44,095 --> 00:37:47,398 百足の鉄三…。 372 00:37:58,943 --> 00:38:01,913 あとは寺の者が運ぶ。 ご苦労であった。 373 00:38:01,913 --> 00:38:03,915 (一同)はっ。 374 00:38:06,684 --> 00:38:09,487 (荷車の音) 375 00:38:13,892 --> 00:38:16,361 おう。 376 00:38:16,361 --> 00:38:20,231 ああ 気を付けておくれ。 大事な預かり物だからね。 377 00:38:20,231 --> 00:38:25,236 (滑車が落ちる音) 378 00:38:39,918 --> 00:38:50,628 ♬~ 379 00:38:50,628 --> 00:38:53,831 はあ はあ…。 380 00:38:56,100 --> 00:38:58,102 はあ…。 381 00:38:59,971 --> 00:39:02,774 雲霧…。 382 00:39:04,909 --> 00:39:07,712 まさか…。 (物音) 383 00:39:07,712 --> 00:39:11,549 だあっ! がっ…。 384 00:39:11,549 --> 00:39:13,885 うっ…。 385 00:39:13,885 --> 00:39:26,364 ♬~ 386 00:39:26,364 --> 00:39:29,267 (滝山)フフフフ…。 (小判が落ちる音) 387 00:39:29,267 --> 00:39:34,906 ハハハハハ…! 388 00:39:34,906 --> 00:39:38,576 桔梗屋は 驚いておることであろうのう。 389 00:39:38,576 --> 00:39:43,081 今でも まだ 訳が分からず混乱していよう。 390 00:39:43,081 --> 00:39:46,918 こっちが欲しいのは 桔梗屋の長持だけ。 391 00:39:46,918 --> 00:39:51,756 奴の金蔵は 幾たびも 盗賊どもの的になった所。 392 00:39:51,756 --> 00:39:57,462 そのような危うい場所に 大金を預けるわけにはいきませぬ。 393 00:39:59,397 --> 00:40:04,102 若年寄の坂崎に 貢いだ金を見られずに済んだのじゃ。 394 00:40:04,102 --> 00:40:06,604 桔梗屋とて助かったはず。 395 00:40:06,604 --> 00:40:11,409 まあ そもそも この世にあってはならぬはずの金。 396 00:40:11,409 --> 00:40:16,414 それが消えたとて 今更 慌てることもあるまい。 397 00:40:19,784 --> 00:40:23,288 して 紗江は? 398 00:40:23,288 --> 00:40:29,093 はっ。 怪しい動きを見せたゆえ 斬り捨てました。 399 00:40:30,795 --> 00:40:33,498 さようか…。 400 00:40:35,667 --> 00:40:38,536 亡骸は いかがいたした? 401 00:40:38,536 --> 00:40:40,805 紗江は 川に落ちたようで➡ 402 00:40:40,805 --> 00:40:43,441 むくろまでは 確かめることができませんでした。 403 00:40:43,441 --> 00:40:46,945 浮かんでこなかったか? はい。 404 00:40:48,646 --> 00:40:55,420 紗江… 何故 そなたは 誰の指図で…。 405 00:40:55,420 --> 00:41:15,273 ♬~ 406 00:41:15,273 --> 00:41:19,143 この滝山 大奥から 身を引かせていただきましょう。 407 00:41:19,143 --> 00:41:22,413 山川の一行は? 常福寺へ入りました。 408 00:41:22,413 --> 00:41:26,284 金さえあれば 大きな後ろ盾ができようぞ。 409 00:41:26,284 --> 00:41:28,953 山川と滝山の命を…。 410 00:41:28,953 --> 00:41:31,289 そなたの首よ。 411 00:41:31,289 --> 00:41:35,159 雲霧の矜持にござる。 412 00:41:35,159 --> 00:42:54,972 ♬~