1 00:00:02,202 --> 00:00:05,606 <雲霧仁左衛門と その一党は➡ 2 00:00:05,606 --> 00:00:12,279 将軍上洛の利権に群がる公家 商家から 次々と金品を奪い➡ 3 00:00:12,279 --> 00:00:18,785 京都所司代 蒼井主膳正が隠していた 御用金をも盗み出した。➡ 4 00:00:18,785 --> 00:00:26,126 やがて 将軍上洛は取りやめとなり 老中の密命を受けていた安部式部は➡ 5 00:00:26,126 --> 00:00:28,962 蒼井の不正を糾弾した。➡ 6 00:00:28,962 --> 00:00:35,302 そして 雲霧一党との戦いが始まった…> 7 00:00:35,302 --> 00:00:48,315 ♬~ 8 00:00:49,850 --> 00:00:51,852 <その後の調べで➡ 9 00:00:51,852 --> 00:00:54,688 蒼井主膳正に渡った御用金のうち➡ 10 00:00:54,688 --> 00:01:00,394 50万両ばかりの使途不明金の存在が 明らかになった…> 11 00:01:00,394 --> 00:01:07,935 この上 まだ ただしたきことがあると 申すか。 12 00:01:07,935 --> 00:01:14,708 (式部)調べによると 50万両の行方が しかとせぬとのこと。 13 00:01:14,708 --> 00:01:19,546 それは 今津屋が隠し持っているのでは? 14 00:01:19,546 --> 00:01:24,551 50万両? 笑止な。 15 00:01:26,954 --> 00:01:30,824 確かに それを明かせば➡ 16 00:01:30,824 --> 00:01:35,629 罪を重ねることとなりましょう。 17 00:01:35,629 --> 00:01:39,967 さりながら まことを明らかにすることが➡ 18 00:01:39,967 --> 00:01:44,838 京都所司代として 最後の務めではありますまいか。 19 00:01:44,838 --> 00:01:49,676 もはや 何も話すことは ない。 20 00:01:49,676 --> 00:01:52,679 蒼井様…。 ⚟(小太郎)「子曰く➡ 21 00:01:52,679 --> 00:01:56,316 学びて時に之を習う➡ 22 00:01:56,316 --> 00:01:59,319 亦た説ばしからずや。➡ 23 00:01:59,319 --> 00:02:03,090 朋あり 遠方より来たる」。 小太郎…。 24 00:02:03,090 --> 00:02:07,928 ⚟(小太郎)「亦た楽しからずや。 人知らずして慍まず。➡ 25 00:02:07,928 --> 00:02:10,831 亦た君子ならずや。➡ 26 00:02:10,831 --> 00:02:15,802 本を務む。 本立ちて道生ず。➡ 27 00:02:15,802 --> 00:02:22,776 孝弟なる者は それ 仁の本たるか。➡ 28 00:02:22,776 --> 00:02:25,612 子曰く…」。 29 00:02:25,612 --> 00:02:30,117 負けてはなりませぬぞ…。 ⚟(小太郎)「巧言令色 鮮し…」。 30 00:02:30,117 --> 00:02:36,623 <京都所司代を罷免された 蒼井主膳正は やがて江戸へ送られ➡ 31 00:02:36,623 --> 00:02:40,293 評定所での詮議を受けることになる。➡ 32 00:02:40,293 --> 00:02:44,631 そして 公金横領の罪は認めたものの➡ 33 00:02:44,631 --> 00:02:51,938 今津屋に預けた50万両については 黙して語らなかったのである> 34 00:02:59,813 --> 00:03:01,782 (酒をつぐ音) 35 00:03:01,782 --> 00:03:08,388 ♬~ 36 00:03:08,388 --> 00:03:10,891  回想 (仁左衛門)餞別だ 徳兵衛。 37 00:03:13,927 --> 00:03:18,398 商いに行き詰まったら これを売ればよい。 38 00:03:18,398 --> 00:03:38,418 ♬~ 39 00:03:38,418 --> 00:03:42,289 (熊五郎)所司代の蒼井は 厳しい取り調べを受けているとか。 40 00:03:42,289 --> 00:03:45,125 てえことは くすねた御用金は➡ 41 00:03:45,125 --> 00:03:48,028 宙に浮いちまってるってわけで。 42 00:03:48,028 --> 00:03:52,432 お頭の見込みでは 50万両はあるだろうと。 43 00:03:52,432 --> 00:03:54,501 50万両…。 44 00:03:54,501 --> 00:03:57,270 こいつは おつとめのしがいがありやすねえ。 45 00:03:57,270 --> 00:04:00,907 やはり 金は 今津屋のおつるが…。 46 00:04:00,907 --> 00:04:04,244 いってえ どこに隠したことやら。 47 00:04:04,244 --> 00:04:06,746 刃金の女と呼ばれる おつるのことだ➡ 48 00:04:06,746 --> 00:04:11,551 店の蔵に隠すようなまねはしねえだろう。 49 00:04:14,254 --> 00:04:21,027 胡蝶に 今しばらく 佐一を外に出さぬように伝えよ。 50 00:04:21,027 --> 00:04:25,599 (高坂)蒼井様は 黙して語らずか。 51 00:04:25,599 --> 00:04:27,634 (藤兵衛)とどのつまりは➡ 52 00:04:27,634 --> 00:04:32,105 今津屋が浮いた金を独り占めですか。 53 00:04:32,105 --> 00:04:34,774 だが これで終わったわけではない。 54 00:04:34,774 --> 00:04:40,113 その金がある限り 雲霧は 京を離れんだろう。 55 00:04:40,113 --> 00:04:44,951 時に せがれの佐一の行方は いまだ知れぬか? 56 00:04:44,951 --> 00:04:49,623 はい。 佐一のなじみの芸妓 胡蝶の行方も知れませぬ。 57 00:04:49,623 --> 00:04:53,960 恐らく 胡蝶が佐一を かくまっていると思われます。 58 00:04:53,960 --> 00:04:58,298 これほどまでに尻尾を見せぬとなると➡ 59 00:04:58,298 --> 00:05:01,601 ただの芸妓とは 思えぬ。 60 00:05:04,070 --> 00:05:07,908 雲霧の一味の者かもしれませぬな。 61 00:05:07,908 --> 00:05:12,746 今津屋の弱みは 佐一…。 62 00:05:12,746 --> 00:05:15,582 雲霧は それを足掛かりに➡ 63 00:05:15,582 --> 00:05:19,586 隠し金の在りかに近づこうとしている…。 64 00:05:32,999 --> 00:05:34,968  回想 (徳兵衛)今 帰ったで。 65 00:05:34,968 --> 00:05:36,970 (佐一 おつる)お帰りやす。 66 00:05:38,805 --> 00:05:41,408 ああ。 フフ。 67 00:05:41,408 --> 00:05:45,612 上手になったなあ。 (おつる)この子は 絵ぇばっかり描いて…。 68 00:05:45,612 --> 00:05:48,114 (佐一)うちのお手伝いも 忘れてません。 69 00:05:48,114 --> 00:05:50,617 ああ 構へんがな。 70 00:05:50,617 --> 00:05:54,487 親子仲よう 達者に暮らせたら 何よりや なあ。 71 00:05:54,487 --> 00:05:56,957 フフフフ…。 72 00:05:56,957 --> 00:06:02,229 あんた 50万両のお金が➡ 73 00:06:02,229 --> 00:06:07,100 転がり込んできましたえ。 74 00:06:07,100 --> 00:06:13,840 このお金があったら 今津屋を立て直せます。 75 00:06:13,840 --> 00:06:17,711 それどころか あんたの夢やった➡ 76 00:06:17,711 --> 00:06:22,549 上方一の大店にすることも夢やおへん。 77 00:06:22,549 --> 00:06:27,354 そやけど それでええのやろか。 78 00:06:32,092 --> 00:06:37,764 あんた…➡ 79 00:06:37,764 --> 00:06:41,067 どない思わはります…? 80 00:06:50,343 --> 00:06:52,779 この仕舞屋に よく来るみてえですね。 81 00:06:52,779 --> 00:06:56,616 今津屋は このちっぽけな店から始まったんだ。 82 00:06:56,616 --> 00:07:00,120 ここに来れば 気が休まるんだろうなあ。 83 00:07:00,120 --> 00:07:03,356 (胡蝶)ちょっと 買い出しに行ってきます。 84 00:07:03,356 --> 00:07:08,061 すぐに戻りますさかいに じっとしていておくれやす。 85 00:07:08,061 --> 00:07:11,364 (佐一)分かった。 お前も気ぃ付けてな…。 86 00:07:11,364 --> 00:07:13,366 へえ。 87 00:07:22,008 --> 00:07:26,813 今日は お父さんの月命日か。 88 00:07:29,382 --> 00:07:32,686 西は どっちや…。 89 00:07:48,802 --> 00:07:54,107 お父さん…。 頼りない息子で すんまへん…。 90 00:08:05,051 --> 00:08:08,254 きれいな景色やなあ…。 91 00:08:10,223 --> 00:08:15,061 ⚟あ~あ 公方様のご入洛が 取りやめになったとはなあ。 92 00:08:15,061 --> 00:08:19,366 京は 景気がええと聞いて 大坂からやって来たのになあ。 93 00:08:19,366 --> 00:08:22,736 所司代が 御用金を ちょろまかしていたそうやな。 94 00:08:22,736 --> 00:08:26,373 ヘヘ。 それが露見して とらわれの身になってるというから➡ 95 00:08:26,373 --> 00:08:28,441 ええ気味やで ほんま。 ほんまや。 96 00:08:28,441 --> 00:08:30,744 ハハハハ…。 97 00:08:30,744 --> 00:08:39,452 ♬~ 98 00:08:39,452 --> 00:08:44,591 どこ行ったはったんどす? 心配しましたえ。 99 00:08:44,591 --> 00:08:48,762 所司代が とらわれの身になっているそうやないか。 100 00:08:48,762 --> 00:08:50,797 そのようどすな…。 101 00:08:50,797 --> 00:08:54,934 何で黙ってたんや! わしへの疑いは晴れたはず…。 102 00:08:54,934 --> 00:09:00,106 こそこそ隠れてんでもええはずや! まだ ここを出ん方がよろしおす。 103 00:09:00,106 --> 00:09:02,042 何でや? 104 00:09:02,042 --> 00:09:07,547 今津屋で盗まれたお金は ほんまは 若旦さんが持ち逃げしたんやとか➡ 105 00:09:07,547 --> 00:09:11,051 芸妓に入れ揚げて使い込んだんやとか➡ 106 00:09:11,051 --> 00:09:15,355 いまだに世間では そんなうわさが流れています。 107 00:09:15,355 --> 00:09:20,226 それが落ち着くまで うちと一緒に居ておくれやす。 108 00:09:20,226 --> 00:09:24,898 ♬~ 109 00:09:24,898 --> 00:09:29,602 絶対に 外に出たらあきまへんえ…。 110 00:09:32,372 --> 00:09:39,145 ああ 東寺にでも出かけて 五重塔を絵ぇに写したいわ! 111 00:09:39,145 --> 00:09:46,886 (セミの声) 112 00:09:46,886 --> 00:09:49,689 先代の墓参りか…。 113 00:09:52,592 --> 00:09:57,397 これは お見回り ご苦労さまでございます…。 114 00:09:57,397 --> 00:10:02,101 先代は 優しくて誠実な男であったと 聞いておる。 115 00:10:02,101 --> 00:10:06,272 はい。 立派なお人でございました。 116 00:10:06,272 --> 00:10:13,046 そのような男が築いた店が 雲霧に狙われているとは 残念じゃのう。 117 00:10:13,046 --> 00:10:20,787 あってはならぬ金が 50万両ばかり どこかに眠っているようじゃ。 118 00:10:20,787 --> 00:10:23,423 50万両も。 119 00:10:23,423 --> 00:10:27,293 ホホホ これは もうけ損ねました…。 120 00:10:27,293 --> 00:10:32,131 その金がある限り 雲霧は 京を離れぬ。 121 00:10:32,131 --> 00:10:34,801 そなたも 用心するがいい…。 122 00:10:34,801 --> 00:10:38,605 ありがとうございます…。 ほな。 123 00:10:52,986 --> 00:10:55,488 誰やろ…。 124 00:11:03,596 --> 00:11:06,633 からくりの徳兵衛…。 125 00:11:06,633 --> 00:11:12,305 昔 いくつもの蔵を共に破った 仲間であった…。 126 00:11:12,305 --> 00:11:14,607 その男にかかれば➡ 127 00:11:14,607 --> 00:11:17,510 どんな蔵でも破られてしまう。 128 00:11:17,510 --> 00:11:21,381 そんな話を聞いたことがありやした…。 129 00:11:21,381 --> 00:11:27,120 心底 惚れた女ができ 足を洗った。 130 00:11:27,120 --> 00:11:29,622 その女というのが…。 131 00:11:31,291 --> 00:11:33,593 おつるだ。 132 00:11:36,796 --> 00:11:39,132 なるほど…。 133 00:11:39,132 --> 00:11:41,968  回想 あっしが阿漕な商売に 手を染めて➡ 134 00:11:41,968 --> 00:11:45,305 人様を泣かせるようなことがあったら➡ 135 00:11:45,305 --> 00:11:50,143 そん時は いつでも 徳兵衛の命を 盗りに来てやっておくんなせえ。 136 00:11:50,143 --> 00:11:54,647 徳兵衛は亡くなり 店のためとはいえ 今津屋は➡ 137 00:11:54,647 --> 00:11:59,319 道を踏み外そうとしている。 138 00:11:59,319 --> 00:12:03,189 それで 隠し持った金を頂くと? 139 00:12:03,189 --> 00:12:08,127 ♬~ 140 00:12:08,127 --> 00:12:11,965  回想  (徳兵衛)お頭とのおつとめは 二十五度。 141 00:12:11,965 --> 00:12:15,602 2人で蔵を破ったのは 八度。 142 00:12:15,602 --> 00:12:19,405 中でも 丹波屋の隠し蔵を お頭と破ったのは➡ 143 00:12:19,405 --> 00:12:23,109 今思い出すだけでも 身震いがいたしやす。 144 00:12:23,109 --> 00:12:25,311 ありがとうございました…。 145 00:12:28,915 --> 00:12:35,722 50万両は からくりの奥にあると見た。 146 00:12:37,423 --> 00:12:43,229 伝次郎 しかと頼んだぞ…。 147 00:12:43,229 --> 00:12:45,965 はっ。 148 00:12:45,965 --> 00:12:51,437 ♬~ 149 00:12:51,437 --> 00:12:54,140 もう少し 太いのがよろしおすなあ。 150 00:12:54,140 --> 00:12:58,444 そうどすか。 ほなら これやったら どうどす? 151 00:12:58,444 --> 00:13:02,315 あっ よろしおすなあ。 これをおくれやす。 152 00:13:02,315 --> 00:13:04,917 おおきに。 おおきに。 153 00:13:04,917 --> 00:13:26,606 ♬~ 154 00:13:26,606 --> 00:13:28,808 うわっ! ああ~…。 155 00:13:31,411 --> 00:13:35,114 (せきこみ) 156 00:13:39,118 --> 00:13:41,921 危ねえ 危ねえ…。 157 00:13:44,290 --> 00:13:48,628 胡蝶は 絵筆を求めていたのだな。 158 00:13:48,628 --> 00:13:51,130 さようにござりまする。 159 00:13:51,130 --> 00:13:57,003 今津屋の佐一は 確か 絵を描くのが道楽であったはず。 160 00:13:57,003 --> 00:14:00,940 ⚟(藤兵衛)長官! 161 00:14:00,940 --> 00:14:05,378 佐一らしき男が見つかりました。 162 00:14:05,378 --> 00:14:08,081 ええ 筆や…。 163 00:14:08,081 --> 00:14:10,917 細身の筆も欲しいなあ。 164 00:14:10,917 --> 00:14:15,621 へえ また買うてきます。 165 00:14:19,392 --> 00:14:23,262 ♬~ 166 00:14:23,262 --> 00:14:26,933 あの家で 一日中 絵を描いている。 167 00:14:26,933 --> 00:14:29,268 行くぞ。 はっ。 168 00:14:29,268 --> 00:14:45,284 ♬~ 169 00:14:45,284 --> 00:14:47,286 (戸を破る音) 170 00:14:49,288 --> 00:14:52,992 東町奉行所だ! 神妙にしろ! 171 00:14:54,994 --> 00:14:57,630 ここで 何をしておる? 172 00:14:57,630 --> 00:15:01,234 出ていくさかいに 掃除を頼むと言われて…。 173 00:15:01,234 --> 00:15:04,904 怪しい者ではございません…。 174 00:15:04,904 --> 00:15:07,206 おのれ…! 175 00:15:08,775 --> 00:15:11,244 フン おととい来やがれ。 176 00:15:11,244 --> 00:15:14,247 佐一は まだ渡さねえよ。 177 00:15:27,693 --> 00:15:32,265 いきなり 宿替えすると言うさかい びっくりしたわ。 178 00:15:32,265 --> 00:15:38,604 ここやったら うちん中から 五重塔が見られますやろ。 179 00:15:38,604 --> 00:15:42,308 何から何まで すまんなあ。 180 00:15:49,615 --> 00:15:55,822 お前さえ居てくれたら もう それだけで幸せや…。 181 00:15:59,292 --> 00:16:20,580 ♬~ 182 00:16:20,580 --> 00:16:25,084 半年の間 引き込みを入れて 隠し扉のからくりを探り当てました…。 183 00:16:25,084 --> 00:16:28,955 お前に抜かりはあるまい。 184 00:16:28,955 --> 00:16:56,148 ♬~ 185 00:16:56,148 --> 00:17:00,553 縁の欠けたところが ぴたりと重なって➡ 186 00:17:00,553 --> 00:17:03,456 これを回すと…。 187 00:17:03,456 --> 00:17:30,750 ♬~ 188 00:17:52,805 --> 00:18:00,880 ♬「まる たけ えびす に おし おいけ」 189 00:18:00,880 --> 00:18:03,883 ⚟ニャ~。 190 00:18:12,892 --> 00:18:15,561 ニャ~。 191 00:18:15,561 --> 00:18:23,436 ♬~ 192 00:18:23,436 --> 00:18:26,739 ニャ~…。 193 00:18:26,739 --> 00:18:52,031 ♬~ 194 00:18:58,104 --> 00:19:03,309  回想 わしが しっかりと 叔父さんの 代わりを務めてみせます。 195 00:19:04,910 --> 00:19:07,546 (ため息) 196 00:19:07,546 --> 00:19:13,352 あの家で2人が話してるのを 何か耳にしなかったか。 197 00:19:13,352 --> 00:19:17,556 さあ…。 ひっそりと暮らしたはりましたので…。 198 00:19:17,556 --> 00:19:21,427 どんなことでもよい。 思い出してくれぬか。 199 00:19:21,427 --> 00:19:24,063 そういうたら 男の人が➡ 200 00:19:24,063 --> 00:19:27,900 東寺の五重塔がどうたら 言うたはったような…。 201 00:19:27,900 --> 00:19:30,603 東寺の五重塔…。 202 00:19:42,248 --> 00:19:47,053 若旦さん どないしはったんどす? 203 00:19:52,391 --> 00:19:57,930 お母さんは わしのことなんか 忘れてしもたやろなあ。 204 00:19:57,930 --> 00:19:59,965 そんなことは おへん。 205 00:19:59,965 --> 00:20:06,105 いや あのお人は 何よりも 今津屋の商いが大事なんや。 206 00:20:06,105 --> 00:20:12,878 そやけど 先代から もろたという 縁の欠けたお茶碗を➡ 207 00:20:12,878 --> 00:20:16,615 後生大事にしたはったんどすやろ。 208 00:20:16,615 --> 00:20:18,951 そんな話をしたかいなあ。 209 00:20:18,951 --> 00:20:21,420 へえ 聞きました。 210 00:20:21,420 --> 00:20:24,123 優しいお人どすがな。 211 00:20:24,123 --> 00:20:28,994 先代から もろた がらくたの茶碗か…。 212 00:20:28,994 --> 00:20:33,799 その茶碗は 今 どこに置いたあるんどす? 213 00:20:33,799 --> 00:20:38,304 さあ そういうたら 近頃見てへんけど➡ 214 00:20:38,304 --> 00:20:41,307 万里小路のうちに置いてあったはずや。 215 00:20:41,307 --> 00:20:44,110 万里小路? 216 00:20:44,110 --> 00:20:46,178 古着屋でな➡ 217 00:20:46,178 --> 00:20:50,816 わしが 子供の頃に暮らしたところや。 218 00:20:50,816 --> 00:20:54,653 ⚟(笑い声) ⚟なあ? 今日 何 食べる? 219 00:20:54,653 --> 00:21:00,392 鰻がいい。 鰻? 鰻って お前 ぜいたくやのう。 220 00:21:00,392 --> 00:21:06,932 思えば あのころが 一番幸せやった…。 221 00:21:06,932 --> 00:21:13,706 よいか! 手がかりは 東寺の五重塔! 222 00:21:13,706 --> 00:21:18,944 ここが よく見えるところを しらみつぶしに当たるんじゃ! 223 00:21:18,944 --> 00:21:21,981 (一同)はっ! 224 00:21:21,981 --> 00:21:24,617 おい おい! 225 00:21:24,617 --> 00:21:27,520 おい 見つけたか? いえ こっちには。 226 00:21:27,520 --> 00:21:30,523 くまなく捜せ! 227 00:21:33,959 --> 00:21:37,630 おいおい この辺りで 若旦那と芸妓を見てないか? 228 00:21:37,630 --> 00:21:39,832 いや 知りまへんな。 229 00:21:45,371 --> 00:21:48,641 ちょっと 出てきますけど➡ 230 00:21:48,641 --> 00:21:52,511 うちが ええと言うまで ここを出たらあきまへんえ…。 231 00:21:52,511 --> 00:21:57,316 分かってる。 じ~っとしとくがな。 232 00:21:57,316 --> 00:22:01,187 それで ここを出られるようになったら➡ 233 00:22:01,187 --> 00:22:04,123 おつるさんに会いに行っておくれやす。 234 00:22:04,123 --> 00:22:07,593 お母さんに…? ほんまのところは➡ 235 00:22:07,593 --> 00:22:12,765 今津屋に戻って 商いをしたいと思たはりますのやろ? 236 00:22:12,765 --> 00:22:16,268 何を言うてるんや…。 おつるさんかて➡ 237 00:22:16,268 --> 00:22:18,938 口では きついこと言うても➡ 238 00:22:18,938 --> 00:22:24,610 若旦さんのことを考えへん日ぃは ないはずどす。 239 00:22:24,610 --> 00:22:26,946 そうやろか…。 240 00:22:26,946 --> 00:22:29,615 そうに決まってます。 241 00:22:29,615 --> 00:22:33,786 胡蝶…。 いつまでも逃げてたら➡ 242 00:22:33,786 --> 00:22:37,089 罰が当たりますえ。 243 00:22:40,292 --> 00:22:44,296 ほな 行ってきます。 244 00:22:44,296 --> 00:23:08,587 ♬~ 245 00:23:10,289 --> 00:23:13,592 若旦さん…➡ 246 00:23:13,592 --> 00:23:19,098 佐一さん…➡ 247 00:23:19,098 --> 00:23:21,600 さいなら…。 248 00:23:25,604 --> 00:23:28,407 居たか? 居ません。 249 00:23:31,477 --> 00:23:47,860 ♬~ 250 00:23:47,860 --> 00:23:50,129 見つけたぞ…。 251 00:23:50,129 --> 00:24:05,077 ♬~ 252 00:24:05,077 --> 00:24:07,379 おい。 253 00:24:07,379 --> 00:24:10,582 おい! 待て! 254 00:24:10,582 --> 00:24:13,485 おい! 255 00:24:13,485 --> 00:24:15,454 今度は 逃げられぬぞ。 256 00:24:15,454 --> 00:24:18,090 佐一をどこへ隠した! 257 00:24:18,090 --> 00:24:22,761 言え! 言わぬか! 258 00:24:22,761 --> 00:24:32,771 ♬~ 259 00:24:32,771 --> 00:24:34,707 おい。 うわっ。 260 00:24:34,707 --> 00:24:37,276 ああ~…。 261 00:24:37,276 --> 00:24:39,278 おのれ! 262 00:24:41,613 --> 00:24:44,116 殺すでないぞ! 263 00:24:44,116 --> 00:24:46,151 神妙にいたせ! 264 00:24:46,151 --> 00:24:55,828 ♬~ 265 00:24:55,828 --> 00:24:59,131 ええい 神妙にいたせ! 266 00:25:01,066 --> 00:25:03,369 やあ! うっ…。 267 00:25:03,369 --> 00:25:06,572 やあ! ううっ… ああ…。 268 00:25:09,074 --> 00:25:15,948 ♬~ 269 00:25:15,948 --> 00:25:18,384 待て! 270 00:25:18,384 --> 00:25:30,963 ♬~ 271 00:25:30,963 --> 00:25:33,599 前が見えぬ! 272 00:25:33,599 --> 00:25:38,270 ♬~ 273 00:25:38,270 --> 00:25:40,606 お頭…。 274 00:25:40,606 --> 00:25:51,283 ♬~ 275 00:25:51,283 --> 00:25:57,156 消えた…。 どこへ? おい。 276 00:25:57,156 --> 00:26:02,928 安部様 胡蝶を見失いました。 277 00:26:02,928 --> 00:26:06,064 何か 手がかりを残しておるやもしれぬ。 278 00:26:06,064 --> 00:26:08,100 はっ。 279 00:26:08,100 --> 00:26:16,241 ♬~ 280 00:26:16,241 --> 00:26:20,579 つらい思いをさせた。 281 00:26:20,579 --> 00:26:25,284 縁の欠けた楽茶碗は 万里小路の家に…。 282 00:26:27,352 --> 00:26:30,656 与之助…。 お任せください。 283 00:26:38,931 --> 00:26:43,435 お頭 手はずが整いました。 284 00:26:46,605 --> 00:26:49,408 仕上げと参ろう…。 285 00:26:49,408 --> 00:26:57,616 ♬~ 286 00:26:57,616 --> 00:27:00,219 さてと 用意はいいか。 287 00:27:00,219 --> 00:27:03,555 いよいよ 京の都とも お別れだな…。 288 00:27:03,555 --> 00:27:06,058 とっとと済ませて 一息つきてえや。 289 00:27:06,058 --> 00:27:08,727 亀菊 後れをとるなよ。 290 00:27:08,727 --> 00:27:10,762 フン あんたより 身軽だよ。 291 00:27:10,762 --> 00:27:14,066 みんな ぬかるんじゃねえぞ…。 292 00:27:14,066 --> 00:27:16,101 (一同)へい。 293 00:27:16,101 --> 00:27:29,381 ♬~ 294 00:27:29,381 --> 00:27:31,750 中野様! 295 00:27:31,750 --> 00:27:42,394 ♬~ 296 00:27:42,394 --> 00:27:44,329 (指を鳴らす音) 297 00:27:44,329 --> 00:28:13,892 ♬~ 298 00:28:13,892 --> 00:28:15,827 (伝次郎)お頭…。 299 00:28:15,827 --> 00:28:23,068 ♬~ 300 00:28:23,068 --> 00:28:25,971  回想 餞別だ 徳兵衛。 301 00:28:25,971 --> 00:28:46,291 ♬~ 302 00:28:46,291 --> 00:28:49,094 あの時の商家の…。 303 00:28:50,929 --> 00:28:54,399 この字は 「古い」…。 304 00:28:54,399 --> 00:28:56,468 その下は…。 305 00:28:56,468 --> 00:29:02,140 某には 着物の「着」に見えます。 306 00:29:02,140 --> 00:29:05,877 「古着」…。 307 00:29:05,877 --> 00:29:12,050 お奉行 今津屋は古着の商いで 財を成したとか…。 308 00:29:12,050 --> 00:29:14,253 さよう…。 309 00:29:16,722 --> 00:29:18,724 読めたぞ! 310 00:29:28,233 --> 00:29:31,069 お頭。 311 00:29:31,069 --> 00:29:34,573  回想 縁の欠けたところが ぴたりと重なって➡ 312 00:29:34,573 --> 00:29:37,275 これを回すと…。 313 00:29:58,597 --> 00:30:01,099 これは…。 314 00:30:01,099 --> 00:30:08,607 ♬~ 315 00:30:08,607 --> 00:30:13,111  回想 お頭とのおつとめは 二十五度。 316 00:30:13,111 --> 00:30:17,282 2人で蔵を破ったのは 八度。 317 00:30:17,282 --> 00:30:27,626 ♬~ 318 00:30:27,626 --> 00:30:30,529  回想 (徳兵衛)二十五度。 319 00:30:30,529 --> 00:30:34,966 ♬~ 320 00:30:34,966 --> 00:30:38,003  回想 (徳兵衛)八度。 321 00:30:38,003 --> 00:30:58,790 ♬~ 322 00:31:00,759 --> 00:31:08,266 ♬~ 323 00:31:08,266 --> 00:31:49,641 ♬~ 324 00:31:49,641 --> 00:31:52,944 まっとうな金には 手をつけるな。 325 00:31:56,148 --> 00:31:59,184 50万両のみを頂く。 326 00:31:59,184 --> 00:32:01,753 (一同)へい。 327 00:32:01,753 --> 00:32:06,391 ♬~ 328 00:32:06,391 --> 00:32:12,097 ♬ 千里も一里~ 329 00:32:12,097 --> 00:32:15,767 ♬ 逢わずに戻れば 330 00:32:15,767 --> 00:32:23,642 ♬~ 331 00:32:23,642 --> 00:32:26,278 女将さん 大変でございます! 332 00:32:26,278 --> 00:32:28,780 お店の大戸に こんな文が…。 333 00:32:28,780 --> 00:32:31,416 文? 334 00:32:31,416 --> 00:32:53,305 ♬~ 335 00:32:53,305 --> 00:32:58,310 まさか 先代の仕掛けが破られるとは…。 336 00:33:00,378 --> 00:33:07,586 ♬~ 337 00:33:07,586 --> 00:33:09,921 あんたかいな。 338 00:33:09,921 --> 00:33:13,258 雲霧仁左衛門という盗賊は。 339 00:33:13,258 --> 00:33:19,764 いかにも。 今津屋の先代に世話になった者。 340 00:33:19,764 --> 00:33:22,601 世話になった? 341 00:33:22,601 --> 00:33:27,105 そしたら 恩を仇で返す気ぃか? 342 00:33:27,105 --> 00:33:29,407 ここにはあってはならぬ➡ 343 00:33:29,407 --> 00:33:32,277 余計な金だけを頂戴した。 344 00:33:32,277 --> 00:33:36,781 何やて…。 先代が築き上げた この店が➡ 345 00:33:36,781 --> 00:33:41,953 危うく 汚れた金で まみれるところであった。 346 00:33:41,953 --> 00:33:48,827 今津屋の名は 何があっても汚してはならぬ。 347 00:33:48,827 --> 00:33:51,129 あんたは 一体…。 348 00:33:51,129 --> 00:33:53,798 よいな。 349 00:33:53,798 --> 00:34:15,987 ♬~ 350 00:34:20,392 --> 00:34:23,929 雲霧は? 351 00:34:23,929 --> 00:34:26,231 さあ。 352 00:34:29,801 --> 00:34:34,573 ここに 御用金の50万両があったはず。 353 00:34:34,573 --> 00:34:39,778 そんなお金は 元よりございません。 354 00:34:39,778 --> 00:34:44,082 ならば 雲霧に問うてみよう。 355 00:34:48,787 --> 00:34:51,089 行くぞ。 (一同)はっ。 356 00:34:54,426 --> 00:34:58,296 (呼び子の音) 357 00:34:58,296 --> 00:35:01,733 (呼び子の音) 358 00:35:01,733 --> 00:35:21,920 ♬~ 359 00:35:21,920 --> 00:35:24,389 うわっ! 何だ…。 360 00:35:24,389 --> 00:35:27,292 見えんぞ。 361 00:35:27,292 --> 00:35:29,928 前だ 前だ。 362 00:35:29,928 --> 00:35:38,269 ♬~ 363 00:35:38,269 --> 00:35:40,939 雲霧仁左衛門➡ 364 00:35:40,939 --> 00:35:44,409 今津屋の悪事の証しを盗み取ったか。 365 00:35:44,409 --> 00:35:49,781 さて 何のことやら…。 366 00:35:49,781 --> 00:35:56,788 世に あふれ出た 不浄な金を頂いたまで。 367 00:35:58,790 --> 00:36:04,562 盗みが世の中を変えるとでも申すか。 368 00:36:04,562 --> 00:36:11,069 フン。 世の中を変えるつもりなどない。 369 00:36:11,069 --> 00:36:13,905 欲に呆けた者どもが➡ 370 00:36:13,905 --> 00:36:21,579 御用金に踊らされる日々が ただ 終わるだけ。 371 00:36:21,579 --> 00:36:26,084 ならば 踊らぬ我らは➡ 372 00:36:26,084 --> 00:36:30,255 ぬすっとを捕らえるまで! 373 00:36:30,255 --> 00:36:40,965 ♬~ 374 00:36:59,951 --> 00:37:01,886 ⚟(物音) 375 00:37:01,886 --> 00:37:03,888 胡蝶か…! 376 00:37:08,059 --> 00:37:12,363 文を届けてくれと頼まれたんや。 377 00:37:12,363 --> 00:37:14,866 文を? 378 00:37:17,235 --> 00:37:22,040 (胡蝶)「もう 外に出てもよろしおす。➡ 379 00:37:22,040 --> 00:37:26,578 ここを出て 立派な商人になって➡ 380 00:37:26,578 --> 00:37:33,251 お母さんに 親孝行したげておくれやす。➡ 381 00:37:33,251 --> 00:37:41,126 うちは 旅に出ます。 楽しゅうございました…」。 382 00:37:41,126 --> 00:37:44,262 胡蝶…。 383 00:37:44,262 --> 00:38:03,548 ♬~ 384 00:38:03,548 --> 00:38:06,451 おっちゃん 絵ぇ うまいなあ。 385 00:38:06,451 --> 00:38:10,321 お前も描いてみるか? 386 00:38:10,321 --> 00:38:14,559 絵筆も紙も みんな 持っていき…。 387 00:38:14,559 --> 00:38:22,867 ♬~ 388 00:38:29,107 --> 00:38:31,109 (戸が開く音) 389 00:38:31,109 --> 00:38:33,811 お母さん。 390 00:38:36,948 --> 00:38:39,651 佐一。 391 00:38:43,922 --> 00:38:47,592 ええ面構えや。 392 00:38:47,592 --> 00:38:51,095 ちょっとは 苦労したようやな…。 393 00:38:54,365 --> 00:38:58,236 一体 何が…? 394 00:38:58,236 --> 00:39:01,039 何も あらしまへん。 395 00:39:01,039 --> 00:39:07,212 余計なもんを 雲霧が みんな持っていってくれた。 396 00:39:07,212 --> 00:39:12,550 重荷がのうなって 清々したわ。 397 00:39:12,550 --> 00:39:18,223 ♬~ 398 00:39:18,223 --> 00:39:20,558 お母さん! 399 00:39:20,558 --> 00:39:24,229 これからは 心を入れ替えて➡ 400 00:39:24,229 --> 00:39:28,032 しっかりと お店を支えてみせますさかいに…。 401 00:39:31,369 --> 00:39:34,072 許しておくれやす…! 402 00:39:34,072 --> 00:39:45,783 ♬~ 403 00:39:45,783 --> 00:39:51,923 泣き言 言うてる暇があったら 働きよし! 404 00:39:51,923 --> 00:39:58,229 働くいうのはな はたのもんを楽にするいうことや。 405 00:40:01,399 --> 00:40:08,106 ほんまに 頼りない息子を持ったら 苦労するわ。 406 00:40:08,106 --> 00:40:10,608 さあ 行きましょか。 407 00:40:10,608 --> 00:40:16,414 ♬~ 408 00:40:16,414 --> 00:40:20,118 わざわざのお見送り かたじけのうございます。 409 00:40:20,118 --> 00:40:22,053 とんでもございません。 410 00:40:22,053 --> 00:40:28,826 次に 雲霧が現れましたら どこへでも駆けつけましょう。 411 00:40:28,826 --> 00:40:31,829 それは 頼もしい…。 412 00:40:33,965 --> 00:40:36,668 世話になり申した。 413 00:40:38,303 --> 00:40:41,806 ほな 行ってきます。 あんた せいぜい 気張るんやで。 414 00:40:41,806 --> 00:40:44,442 へえ。 しっかり気張ってきます。 415 00:40:44,442 --> 00:40:49,147 お母さん…! 朝から騒々しいなあ…。 416 00:40:49,147 --> 00:40:52,450 お父さんくれはった茶碗が どないしたんや? 417 00:40:52,450 --> 00:40:57,155 それが 目利きの先生に見てもろたら…。 418 00:40:57,155 --> 00:41:01,025 え? ほんまかいな! 419 00:41:01,025 --> 00:41:05,596 え? お父さんに お礼言おう。 420 00:41:05,596 --> 00:41:08,599 大事にせな! フフフフ…。 421 00:41:12,470 --> 00:41:16,274 「雨降って地固まる」…。 422 00:41:16,274 --> 00:41:19,477 雲霧が 一雨降らせたか…。 423 00:41:33,624 --> 00:41:36,527 さあ 行くよ。 424 00:41:36,527 --> 00:41:38,496 はい。 425 00:41:38,496 --> 00:41:44,802 ♬~ 426 00:41:44,802 --> 00:41:49,440 あっしは ちょっと寄り道して帰りやす。 427 00:41:49,440 --> 00:41:52,310 俺は まっすぐ帰るよ。 428 00:41:52,310 --> 00:42:02,120 ♬~ 429 00:42:02,120 --> 00:42:04,389 おはようさん。 おはようさん。 430 00:42:04,389 --> 00:42:07,592 今日も お気張りやす。 へえ 気張りますわ。 431 00:42:07,592 --> 00:42:09,527 産前 産後…。 432 00:42:09,527 --> 00:42:12,930 <享保の頃 江戸市中はもとより➡ 433 00:42:12,930 --> 00:42:18,603 各地で縦横無尽に 盗み働きをしていた一味があった。➡ 434 00:42:18,603 --> 00:42:21,639 一人も傷つけず 大金を奪い➡ 435 00:42:21,639 --> 00:42:25,276 雲か霧のように消えてしまうところから➡ 436 00:42:25,276 --> 00:42:28,613 人呼んで 雲霧一党。➡ 437 00:42:28,613 --> 00:42:33,484 その頭の名を 雲霧仁左衛門という> 438 00:42:33,484 --> 00:42:38,956 ♬~ 439 00:42:38,956 --> 00:42:45,630 ♬~ 440 00:42:45,630 --> 00:42:55,339 ♬~