1 00:01:57,238 --> 00:02:00,107 2 00:02:00,107 --> 00:02:04,111 ♪(鞍馬天狗)鞍馬の山の… 3 00:02:04,111 --> 00:02:08,115 (ナレーター)<紋は天狗の羽団扇 剣は伊藤一刀流> 4 00:02:08,115 --> 00:02:14,121 <正義の刃に命を懸けて この世の悪は許しておけぬ> 5 00:02:14,121 --> 00:02:18,121 <いざ 見参! 鞍馬天狗> 6 00:02:27,134 --> 00:02:45,134 ・~ 7 00:02:59,099 --> 00:03:09,109 ・~ 8 00:03:09,109 --> 00:03:11,111 (荒巻)何者だ? 9 00:03:11,111 --> 00:03:17,117 ・~ 10 00:03:17,117 --> 00:03:22,122 貴様 何のつもりだ・ 一体 何の恨みがあって… 11 00:03:22,122 --> 00:03:24,124 エーイ! ウッ! 12 00:03:24,124 --> 00:03:26,126 貴様は… 13 00:03:26,126 --> 00:03:29,129 (斬る音) アアッ! ウウッ… 14 00:03:29,129 --> 00:03:40,129 ・~ 15 00:03:42,142 --> 00:03:45,145 (信吉)あっ お妙ちゃん こっちに いいのがあるよ 16 00:03:45,145 --> 00:03:48,145 これもいいんだけどな こっちのほうがいいな 17 00:03:50,150 --> 00:03:54,154 ああ よく似合うよ (お妙)ありがとう 18 00:03:54,154 --> 00:03:56,156 いくらだい? ・(瓦版屋)大事件だい! 19 00:03:56,156 --> 00:03:58,092 何かしら? 20 00:03:58,092 --> 00:04:00,094 (瓦版屋) さあさあさあ 大変だ大変だ! 21 00:04:00,094 --> 00:04:04,098 またまた辻斬りが現れた 場所は佛光寺東町 22 00:04:04,098 --> 00:04:08,102 今度も また 一刀のもとに ばっさりだ 23 00:04:08,102 --> 00:04:13,107 <松月院の一角に 痴庵という庵を結び・ 24 00:04:13,107 --> 00:04:17,111 孫娘と悠々自適する この老骨> 25 00:04:17,111 --> 00:04:21,115 <名も身分も語ったためしがない> 26 00:04:21,115 --> 00:04:25,119 <そんなところが相通じ 相求めるのか・ 27 00:04:25,119 --> 00:04:28,122 訪れる人とてない この庵に・ 28 00:04:28,122 --> 00:04:34,128 倉田典膳ひとり しげく足を運んだ> 29 00:04:34,128 --> 00:04:36,130 (典膳) 相手は どんな人なんですか? 30 00:04:36,130 --> 00:04:38,132 (痴庵)ああ 信吉といって・ 31 00:04:38,132 --> 00:04:42,136 奈良屋という呉服屋の 番頭をしている男です 32 00:04:42,136 --> 00:04:46,140 でも まあ よ~く あんなじゃじゃ馬を・ 33 00:04:46,140 --> 00:04:50,144 もらってくれる気に なったもんですよ ハハッ… 34 00:04:50,144 --> 00:04:53,147 しかし 寂しくなりますね 35 00:04:53,147 --> 00:04:58,085 ああ あの子の両親が 死んでから もう10年 36 00:04:58,085 --> 00:05:03,090 これで やっと わしの肩の荷も 下りるというもんですよ 37 00:05:03,090 --> 00:05:05,092 無理に 強がらなくてもいいでしょう 38 00:05:05,092 --> 00:05:09,096 ハハッ… からかわんでくださいよ 39 00:05:09,096 --> 00:05:13,100 しかし あの子が無事に嫁いでくれれば・ 40 00:05:13,100 --> 00:05:18,105 わしの人生も もう満足というもんです 41 00:05:18,105 --> 00:05:20,107 ・(足音) 42 00:05:20,107 --> 00:05:24,111 おっ 噂をすれば何とやら 戻ってきたようですな 43 00:05:24,111 --> 00:05:27,114 ・(お妙)ただいま戻りました 44 00:05:27,114 --> 00:05:30,114 あっ 倉田さま 45 00:05:37,124 --> 00:05:39,126 いらっしゃいませ 46 00:05:39,126 --> 00:05:44,131 お妙さん この度は おめでとう あっ ありがとうございます 47 00:05:44,131 --> 00:05:48,135 祝言には是非 いらしてくださいね ああ 48 00:05:48,135 --> 00:05:51,135 では 痴庵どの 私は そろそろ… 49 00:05:57,077 --> 00:05:59,079 また おいでください 50 00:05:59,079 --> 00:06:02,079 では… 御免 51 00:06:08,088 --> 00:06:12,092 あっ おじいさま 好物のおまんじゅう買ってきたの 52 00:06:12,092 --> 00:06:15,095 おお それは ありがとう 53 00:06:15,095 --> 00:06:18,098 うん? これは? 54 00:06:18,098 --> 00:06:22,098 あっ また辻斬りが出たんですって これで3度目よ 55 00:06:25,105 --> 00:06:29,109 どうかしたの? (痴庵)うん? いや… 56 00:06:29,109 --> 00:06:42,122 ・~ 57 00:06:42,122 --> 00:06:55,135 ・~ 58 00:06:55,135 --> 00:06:57,135 (杉作)おじちゃん 早く! 59 00:07:01,074 --> 00:07:03,076 (お兼)あっ 帰ってきたよ 60 00:07:03,076 --> 00:07:05,076 (吉兵衛)旦那 61 00:07:08,081 --> 00:07:10,083 お妙さん 倉田さま 62 00:07:10,083 --> 00:07:13,086 おじいさまが… おじいさまが いなくなったんです 63 00:07:13,086 --> 00:07:15,088 どうして また? 64 00:07:15,088 --> 00:07:18,091 分かりません 朝起きたときには もう… 65 00:07:18,091 --> 00:07:22,091 そして こんな手紙が 66 00:07:29,102 --> 00:07:33,106 「突然ながら 故あって しばし 寺を出ねばならぬ」 67 00:07:33,106 --> 00:07:37,106 「何とぞ お妙のことを よろしくお願い申し上げる 痴庵」 68 00:07:39,112 --> 00:07:43,116 しかし いくらなんでも 急に おらんようになるっちゅうのは… 69 00:07:43,116 --> 00:07:46,119 昨日 瓦版を読んでから・ 70 00:07:46,119 --> 00:07:50,123 様子が変だなとは 思ってたんですけど まさか… 71 00:07:50,123 --> 00:07:54,127 瓦版… 辻斬りのか? ええ 72 00:07:54,127 --> 00:08:00,127 倉田さま お願いします おじいさまを捜してください 73 00:08:03,070 --> 00:08:05,072 (瓦版屋)あっ これですわ 74 00:08:05,072 --> 00:08:08,075 (吉兵衛)おお! ほな おおきに (瓦版屋)はい 75 00:08:08,075 --> 00:08:10,075 ありがとうございます 76 00:08:16,083 --> 00:08:19,086 (吉兵衛)最近の辻斬りのやつは この3枚ですわ 77 00:08:19,086 --> 00:08:27,094 ・~ 78 00:08:27,094 --> 00:08:30,097 皆 首をはねられている 79 00:08:30,097 --> 00:08:35,102 同じ奴の仕業ですかね? …だろうな 80 00:08:35,102 --> 00:08:41,108 これが 一体 痴庵老人と どういう関わりが… 81 00:08:41,108 --> 00:08:44,111 (斬る音) (片桐)アアッ! 82 00:08:44,111 --> 00:08:48,115 (片桐) ま… 待て! き… 斬らないでくれ 83 00:08:48,115 --> 00:08:50,117 アア… 84 00:08:50,117 --> 00:09:00,060 ・~ 85 00:09:00,060 --> 00:09:02,062 (斬る音) アアッ! 86 00:09:02,062 --> 00:09:14,074 ・~ 87 00:09:14,074 --> 00:09:25,074 ・~ 88 00:09:29,089 --> 00:09:31,089 (新八)ひでえな 89 00:09:34,094 --> 00:09:37,094 おい 新八 (新八)あっ… 90 00:09:39,099 --> 00:09:43,103 ちょっと こんなとこで大っぴらに 声かけないでくださいよ 91 00:09:43,103 --> 00:09:48,108 死体の身元は分かったのか? ええ 鍋島藩の侍だそうです 92 00:09:48,108 --> 00:09:50,110 鍋島? 確か前の3人も… 93 00:09:50,110 --> 00:09:53,113 そうなんすよ それも続けて斬られるなんて・ 94 00:09:53,113 --> 00:09:56,116 まあ 何かに呪われてるとしか 思えませんね 95 00:09:56,116 --> 00:09:58,116 じゃ… 96 00:10:01,054 --> 00:10:06,059 (女性の泣き声) 97 00:10:06,059 --> 00:10:23,059 ・~ 98 00:10:25,078 --> 00:10:27,078 (手代)ありがとうございました 99 00:10:30,083 --> 00:10:34,087 お妙ちゃん (お妙)信吉さん 100 00:10:34,087 --> 00:10:39,092 話は聞いたよ (お妙)私 どうしたらいいの? 101 00:10:39,092 --> 00:10:43,096 だって おじいさまの いない祝言なんて できないわ 102 00:10:43,096 --> 00:10:47,100 そんなこと言ったって 今更 日取りは変えられないよ 103 00:10:47,100 --> 00:10:49,102 あんなに お妙ちゃんをかわいがっていた・ 104 00:10:49,102 --> 00:10:51,104 痴庵さまのことだ 105 00:10:51,104 --> 00:10:54,107 きっと それまでに帰ってくるよ 106 00:10:54,107 --> 00:10:57,043 (お妙)そうだといいんだけど… 107 00:10:57,043 --> 00:10:59,045 (信吉)お妙ちゃん 108 00:10:59,045 --> 00:11:02,048 旦那さまにお断りして 送っていくよ 109 00:11:02,048 --> 00:11:07,053 ・~ 110 00:11:07,053 --> 00:11:09,055 (痴庵)お願いしてくれ 111 00:11:09,055 --> 00:11:12,058 保存してある調書を 見せてもらえればいいんだ 112 00:11:12,058 --> 00:11:14,060 (藩士) あの事件は既に終わったこと 113 00:11:14,060 --> 00:11:17,063 今更 調べられては迷惑だ お引き取り願おう 114 00:11:17,063 --> 00:11:20,066 (痴庵) ま… 待ってくれ 待ってくれ! 115 00:11:20,066 --> 00:11:33,079 ・~ 116 00:11:33,079 --> 00:11:37,083 なに? それは誠か? (吉兵衛)へい 117 00:11:37,083 --> 00:11:42,088 痴庵老人が鍋島藩の剣術指南を… 118 00:11:42,088 --> 00:11:57,088 ・~ 119 00:12:02,108 --> 00:12:05,108 痴庵どの 典膳どの 120 00:12:07,113 --> 00:12:09,115 どうして ここへ? 121 00:12:09,115 --> 00:12:15,121 悪いとは思ったのですが 吉兵衛に あとをつけさせました 122 00:12:15,121 --> 00:12:19,125 放っておいてくれと言ったはずだ 123 00:12:19,125 --> 00:12:22,128 まさか あなたが 鍋島藩のあの事件に・ 124 00:12:22,128 --> 00:12:26,132 関わっているとは 知りませんでした 125 00:12:26,132 --> 00:12:29,135 私とて開国派の人間です 126 00:12:29,135 --> 00:12:35,141 鍋島藩で起きた 開国派の藩士の 一斉検挙のことは知っています 127 00:12:35,141 --> 00:12:38,141 そこまで知っていたのか 128 00:12:40,146 --> 00:12:42,148 典膳どの 129 00:12:42,148 --> 00:12:48,154 わしは かつて 鍋島藩の 剣術指南を務めていました 130 00:12:48,154 --> 00:12:55,161 ・~ 131 00:12:55,161 --> 00:13:01,101 (痴庵)そして 稽古が終わると みんなで 剣のことに限らず・ 132 00:13:01,101 --> 00:13:08,101 藩政のこと 更には 我が国の 将来についても語り合ったものだ 133 00:13:10,110 --> 00:13:14,114 そして その中に あの男もいた 134 00:13:14,114 --> 00:13:18,118 名前を山下惣ヱ門といった 135 00:13:18,118 --> 00:13:22,122 彼は 開国論に 非常に興味を持っていたし・ 136 00:13:22,122 --> 00:13:27,127 お妙とも仲がよく 時々 家に遊びに来てた 137 00:13:27,127 --> 00:13:34,134 だが あの晩の彼は いつもと違っていた 138 00:13:34,134 --> 00:13:38,138 (山下)先生は 異国に対し 積極的に国を開けば・ 139 00:13:38,138 --> 00:13:40,140 日本は より豊かになると おっしゃいました 140 00:13:40,140 --> 00:13:42,142 しかし… (痴庵)惣ヱ門 141 00:13:42,142 --> 00:13:44,144 時代は いつも動いてるんだ 142 00:13:44,144 --> 00:13:48,148 いずれ そういう時代が来る わしは そう信じているよ 143 00:13:48,148 --> 00:13:53,153 今のままで そんな日が 本当に来るのでしょうか? 144 00:13:53,153 --> 00:13:56,156 私は もう待てません 145 00:13:56,156 --> 00:14:02,156 心から国を憂いている者が 今 行動を起こすべきなんです 146 00:14:04,097 --> 00:14:07,100 この連判状は・ 147 00:14:07,100 --> 00:14:12,105 私の考えに賛同してくれた 藩士たちのものです 148 00:14:12,105 --> 00:14:17,110 先生 我々の仲間に 加わっていただきたい! 149 00:14:17,110 --> 00:14:19,112 (痴庵)謀反を起こす気か? 150 00:14:19,112 --> 00:14:22,115 謀反ではありません 改革です 151 00:14:22,115 --> 00:14:26,119 一人一殺の覚悟を持って まずは この鍋島藩から 152 00:14:26,119 --> 00:14:33,126 惣ヱ門 早まってはならん 力ずくでは この世は変えられん 153 00:14:33,126 --> 00:14:37,130 人は 理想のためにといって 人を斬るが・ 154 00:14:37,130 --> 00:14:43,136 しかし 血で汚れた手で つかんだ理想に価値があるか? 155 00:14:43,136 --> 00:14:49,142 (痴庵)わしは それで 考え直してくれたと思っていた 156 00:14:49,142 --> 00:14:55,148 しかし 彼は若手藩士を引き連れて 謀反を起こしたのだ 157 00:14:55,148 --> 00:14:58,084 そのことを知ったのは・ 158 00:14:58,084 --> 00:15:03,089 計画が失敗して 全員が捕まってからだった 159 00:15:03,089 --> 00:15:09,095 そして 惣ヱ門は島に幽閉された 160 00:15:09,095 --> 00:15:11,097 (斬る音) 161 00:15:11,097 --> 00:15:14,100 (山下)先生 あなたは 私たちをたきつけたくせに・ 162 00:15:14,100 --> 00:15:17,103 いざとなったら 手を貸してくれなかった 163 00:15:17,103 --> 00:15:20,103 私たちを罪人にしたのは あなただ 164 00:15:22,108 --> 00:15:27,113 恐らく 惣ヱ門は島抜けをしたのであろう 165 00:15:27,113 --> 00:15:34,120 そして あのとき 改革派の 弾圧に加わった藩士たちを・ 166 00:15:34,120 --> 00:15:36,122 次々に殺している 167 00:15:36,122 --> 00:15:42,128 だが もう これ以上は許せん わしひとりで片をつけたいのじゃ 168 00:15:42,128 --> 00:15:46,132 しかし 痴庵どのの身を 危険にさらしてまで… 169 00:15:46,132 --> 00:15:49,135 万一のことがあったら お妙さんは どうなるんです? 170 00:15:49,135 --> 00:15:53,135 お妙さんは 今が いちばん大事な時なんです 171 00:15:55,141 --> 00:16:01,081 典膳どの 惣ヱ門は お妙に思いを寄せていた 172 00:16:01,081 --> 00:16:06,086 それが 祝言のことを知ったら何をするか 173 00:16:06,086 --> 00:16:08,088 それを考えると・ 174 00:16:08,088 --> 00:16:13,088 わしは お妙と離れているほうが いいと思ったのじゃ 175 00:16:17,097 --> 00:16:32,112 ・~ 176 00:16:32,112 --> 00:16:34,114 (斬る音) 177 00:16:34,114 --> 00:16:41,121 《痴庵先生 次は いよいよ あなたの番ですよ》 178 00:16:41,121 --> 00:16:44,124 《あなたは 私から全てを奪った》 179 00:16:44,124 --> 00:16:50,130 《地位 仲間 そして お妙さんもだ》 180 00:16:50,130 --> 00:16:57,070 ・~ 181 00:16:57,070 --> 00:17:01,074 おねえちゃん いよいよ あしただね 182 00:17:01,074 --> 00:17:05,078 おねえちゃんの花嫁姿 あした 見られるんだよね? 183 00:17:05,078 --> 00:17:08,081 きれいだろうな 184 00:17:08,081 --> 00:17:13,086 この花嫁衣装はね おじいさまが買ってくれたの 185 00:17:13,086 --> 00:17:17,090 お店で いちばん高いのを 186 00:17:17,090 --> 00:17:21,094 無理しないでいいって言ったのに 187 00:17:21,094 --> 00:17:26,099 私の花嫁姿が夢だったって それなのに… 188 00:17:26,099 --> 00:17:29,102 おねえちゃん おじいちゃんは帰ってくるよ 189 00:17:29,102 --> 00:17:31,104 きっと帰ってくるって 190 00:17:31,104 --> 00:17:35,108 (お兼) そうだよ 杉坊の言うとおりだよ 191 00:17:35,108 --> 00:17:39,112 倉田の旦那も 一生懸命 捜してくれてんねんから 192 00:17:39,112 --> 00:17:42,115 お妙ちゃん 心配しなくても・ 193 00:17:42,115 --> 00:17:45,118 私たちが ちゃ~んと お嫁さんに出してあげるからさ 194 00:17:45,118 --> 00:17:47,120 ああ (お兼)ねえ? 195 00:17:47,120 --> 00:17:50,123 この兼よしから 花嫁さんを送り出せるなんて・ 196 00:17:50,123 --> 00:17:53,126 すばらしいじゃないか (吉兵衛)そういうこと! 197 00:17:53,126 --> 00:17:55,126 (泣き声) 198 00:17:57,063 --> 00:17:59,065 (男性)よっ! 199 00:17:59,065 --> 00:18:01,067 (男性)おお~… 200 00:18:01,067 --> 00:18:03,067 (男性)いけいけいけ ほら (男性)よっ! 201 00:18:06,072 --> 00:18:08,074 十蔵というのは お前か? 202 00:18:08,074 --> 00:18:10,076 (十蔵)何でえ? 203 00:18:10,076 --> 00:18:14,080 裏の世界のことは お前に聞けばよいと言われて来た 204 00:18:14,080 --> 00:18:18,084 何を言ってやがんでえ 205 00:18:18,084 --> 00:18:21,087 1杯おごらせてもらおうか 206 00:18:21,087 --> 00:18:26,092 島抜けをした 元鍋島藩の侍のことだ 207 00:18:26,092 --> 00:18:28,092 (小判の音) 208 00:18:30,096 --> 00:18:33,096 もう ここには いねえよ なに? 209 00:18:35,101 --> 00:18:39,105 堅気になったよ 大店の奉公人だ 210 00:18:39,105 --> 00:18:42,108 しかし 人別帳にも載らない男が… 211 00:18:42,108 --> 00:18:46,112 人別だって金しだいだよ 212 00:18:46,112 --> 00:18:49,115 まあ どこで 金を都合したか知らねえが・ 213 00:18:49,115 --> 00:18:52,118 やっとうの腕だけは確かだったな 214 00:18:52,118 --> 00:18:54,120 どこの店だ? 215 00:18:54,120 --> 00:18:58,120 (笑い声) 216 00:19:00,059 --> 00:19:02,059 (小判の音) 217 00:19:04,063 --> 00:19:06,065 呉服屋… 218 00:19:06,065 --> 00:19:09,068 確か 奈良屋とかいったなぁ 219 00:19:09,068 --> 00:19:11,070 奈良屋… 220 00:19:11,070 --> 00:19:14,070 (十蔵) 名前も変えてるかもしれねえぜ 221 00:19:16,075 --> 00:19:21,080 ・~ 222 00:19:21,080 --> 00:19:24,080 ・(吉兵衛)お兼 用意でけたか? 223 00:19:28,087 --> 00:19:33,092 わあ こりゃ きれいやなぁ (杉作)本当だ 224 00:19:33,092 --> 00:19:36,095 ありがとう 225 00:19:36,095 --> 00:19:40,099 あ~あ~ 涙は禁物やて 226 00:19:40,099 --> 00:19:43,102 なあ? フフフッ… ハハハハッ… 227 00:19:43,102 --> 00:19:47,106 (信吉) どうも ありがとうございました 228 00:19:47,106 --> 00:19:49,108 番頭さん (信吉)おお 229 00:19:49,108 --> 00:19:54,108 私は先に神社に行っとります (信吉)よろしくお願いします 230 00:19:57,050 --> 00:19:59,052 (信吉)さあ 231 00:19:59,052 --> 00:20:01,054 (女性)ありがとうございます いただきます 232 00:20:01,054 --> 00:20:18,071 ・~ 233 00:20:18,071 --> 00:20:21,074 捜したぞ 惣ヱ門 234 00:20:21,074 --> 00:20:23,076 痴庵先生 235 00:20:23,076 --> 00:20:26,076 己の過ちに気がつかんのか? 236 00:20:28,081 --> 00:20:32,085 (山下)あなたは いつも これからというときに・ 237 00:20:32,085 --> 00:20:35,088 私の計画の邪魔をする 238 00:20:35,088 --> 00:20:40,093 (痴庵)計画? (山下)復讐の計画だ 239 00:20:40,093 --> 00:20:44,097 あなたの孫娘を斬り刻み・ 240 00:20:44,097 --> 00:20:48,101 泣いて悲しむ その顔を 見ようと思ってな 241 00:20:48,101 --> 00:20:50,103 なに・ 242 00:20:50,103 --> 00:20:55,103 こうなったからには あなたを斬るのが先だ 243 00:20:57,043 --> 00:20:59,045 惣ヱ門! 244 00:20:59,045 --> 00:21:17,063 ・~ 245 00:21:17,063 --> 00:21:21,067 すまんが こちらに 惣吉とかいう者はいないか? 246 00:21:21,067 --> 00:21:24,070 (手代)惣吉でしたら ちょっと出かけておりますが 247 00:21:24,070 --> 00:21:27,073 なに? …で どこへ? 248 00:21:27,073 --> 00:21:31,073 はい 番頭さんの祝言の用で 神社のほうへ 249 00:21:35,081 --> 00:21:42,088 俺が 鳥も通わぬ島で 地獄の苦しみを味わっていたとき 250 00:21:42,088 --> 00:21:47,093 お前は 孫娘と2人 幸せに暮らしていた 251 00:21:47,093 --> 00:21:53,099 俺は復讐を誓って この日の来るのを待っていた 252 00:21:53,099 --> 00:21:57,103 祝言だと? 笑わせるな! 253 00:21:57,103 --> 00:22:15,121 ・~ 254 00:22:15,121 --> 00:22:17,121 (殴る音) ウワッ! 255 00:22:20,126 --> 00:22:22,126 (斬りつける音) アアッ! 256 00:22:25,131 --> 00:22:27,131 ・ 待てい! 257 00:22:29,135 --> 00:22:32,135 痴庵どの! 典膳どの 258 00:22:35,141 --> 00:22:38,141 貴様の所業 天が許さん 259 00:22:40,146 --> 00:22:43,149 おとなしく土に還れ 260 00:22:43,149 --> 00:23:01,100 ・~ 261 00:23:01,100 --> 00:23:03,100 (斬る音) アアッ! 262 00:23:11,110 --> 00:23:15,114 痴庵どの! かたじけない… 263 00:23:15,114 --> 00:23:18,117 祝言には間に合うかな? 無理をしないでください 264 00:23:18,117 --> 00:23:20,119 なぁに わしゃ大丈夫だ 265 00:23:20,119 --> 00:23:24,123 さあ 早く お妙の所へ連れていってくれ 266 00:23:24,123 --> 00:23:29,128 これ以上 この世に 悔いを残したくないんじゃ 267 00:23:29,128 --> 00:23:33,132 さあ… 痴庵どの 268 00:23:33,132 --> 00:23:35,134 (吉兵衛)あ~ もう 269 00:23:35,134 --> 00:23:41,140 痴庵老人どころか うちの旦那まで どこ行ってしもたんやろな 270 00:23:41,140 --> 00:23:45,144 ハ~ァ… もう! あ~ もう… 271 00:23:45,144 --> 00:23:48,147 あっ 来た! (吉兵衛)えっ? 272 00:23:48,147 --> 00:23:52,151 ハハハハッ… 来た来た 来た来た 2人とも来たがな 273 00:23:52,151 --> 00:24:03,095 ・~ 274 00:24:03,095 --> 00:24:13,105 ・~ 275 00:24:13,105 --> 00:24:15,105 おじいさま! 276 00:24:19,111 --> 00:24:22,114 お妙 277 00:24:22,114 --> 00:24:30,122 おじいさま 待ってたのよ きっと来てくれると思って 278 00:24:30,122 --> 00:24:35,127 当たり前だ お前の祝言の日を忘れるもんか 279 00:24:35,127 --> 00:24:46,138 ・~ 280 00:24:46,138 --> 00:24:52,138 ほら 花婿どのが待っている 早く行け 281 00:24:54,146 --> 00:24:56,148 (痴庵)行け 282 00:24:56,148 --> 00:25:13,099 ・~ 283 00:25:13,099 --> 00:25:30,116 ・~ 284 00:25:30,116 --> 00:25:32,118 痴庵どの! 285 00:25:32,118 --> 00:25:39,125 ・~ 286 00:25:39,125 --> 00:25:42,128 痴庵どの! 287 00:25:42,128 --> 00:25:48,134 <誠の日本の夜明けを信じた 痴庵老人の死を・ 288 00:25:48,134 --> 00:25:55,134 決して無駄にはすまいと 心に誓う鞍馬天狗であった> 289 00:25:57,076 --> 00:26:02,081 ・『泣くなよ』 290 00:26:02,081 --> 00:26:09,088 ・~ 291 00:26:09,088 --> 00:26:16,095 ・ 泣くなよ 泣くなよ 泣くなよ 292 00:26:16,095 --> 00:26:25,104 ・ 俺まで 哀しくなるから 293 00:26:25,104 --> 00:26:31,110 ・ 不幸な女にしたくない 294 00:26:31,110 --> 00:26:35,114 ・ さよならの訳 尋ねずに 295 00:26:35,114 --> 00:26:38,117 ・ ワインを揺らすひとだから 296 00:26:38,117 --> 00:26:45,124 ・ 哀しみ染めてその頬に 297 00:26:45,124 --> 00:26:51,130 ・ 涙の雫 光るけど 298 00:26:51,130 --> 00:26:57,069 ・ 生命のすべて 愛と名付けて 299 00:26:57,069 --> 00:27:04,076 ・ ふたり夜をつらぬいた 300 00:27:04,076 --> 00:27:10,082 ・ 泣くなよ 泣くなよ 泣くなよ 301 00:27:10,082 --> 00:27:18,090 ・ 俺まで 哀しくなるから 302 00:27:18,090 --> 00:27:26,090 ・~ 303 00:27:28,100 --> 00:27:30,102 <たけりくるう・ 304 00:27:30,102 --> 00:27:32,104 時代の嵐の中を・ 305 00:27:32,104 --> 00:27:35,107 駆け抜けていった若者がいた> 306 00:27:35,107 --> 00:27:38,107 <その名を坂本竜馬という>