1 00:02:00,076 --> 00:02:04,080 (ナレーター)<黒船 この方 泣きの涙に 捨て所なく・ 2 00:02:04,080 --> 00:02:09,085 江戸は ひとしく 針地獄のさま 呈しおり候> 3 00:02:09,085 --> 00:02:15,091 <尽きせぬ この世の恨み一切 いかようなりとも始末の儀・ 4 00:02:15,091 --> 00:02:20,096 請け負い申し 万に一つも しくじりあるまじく候> 5 00:02:20,096 --> 00:02:25,101 <ただし 右の条々 闇の稼業の定書> 6 00:02:25,101 --> 00:02:29,101 <口外法度の仕留人> 7 00:02:33,109 --> 00:02:36,112 (大吉)ハハハッ それー 山ぁ! 8 00:02:36,112 --> 00:02:39,115 (かご屋)どけ どけい! 道を あけろい! 9 00:02:39,115 --> 00:02:42,118 ・(かご屋)どけい! (大吉)あけてたまるかってんだ! 10 00:02:42,118 --> 00:02:45,121 (かご屋)どけ どけい! (大吉)俺は 急ぐんだ! 11 00:02:45,121 --> 00:02:47,123 (かご屋)どけー! (大吉)嫌だ 12 00:02:47,123 --> 00:02:51,123 (かご屋)どけ どけい! (大吉)ヘヘヘッ 13 00:02:53,129 --> 00:02:57,129 (大吉)ああ… 14 00:03:03,072 --> 00:03:05,074 (かご屋)よし よっ (大吉)ああ… 15 00:03:05,074 --> 00:03:08,077 (かご屋)お客さん ここで 降りてもらいますよ 16 00:03:08,077 --> 00:03:11,080 (喜三郎)あの山道を まっすぐ 入ってほしいんだがね 17 00:03:11,080 --> 00:03:13,082 (かご屋)ああ 山道は 苦手でね こっから 引き返したって・ 18 00:03:13,082 --> 00:03:16,085 江戸へ着いたら とっぷり 日が暮れるんだ 19 00:03:16,085 --> 00:03:19,085 (大吉)ああ… (かご屋)御勘弁 願いますよ 20 00:03:22,091 --> 00:03:24,093 (金八)檜屋の旦那 21 00:03:24,093 --> 00:03:26,095 (喜三郎)娘が… ちよが 見つかったんですか? 22 00:03:26,095 --> 00:03:30,099 (金八)見つかったというわけじゃ ないんですが これを御覧ください 23 00:03:30,099 --> 00:03:34,103 (金八)これは つい この先の 谷川で拾った物なんですが・ 24 00:03:34,103 --> 00:03:37,106 どうやら 上流から 流れてきた物と思われるんです 25 00:03:37,106 --> 00:03:39,108 普通の物では ありませんし・ 26 00:03:39,108 --> 00:03:42,111 ひょっとしたら お嬢さんが 山の中の どこかにと思いまして 27 00:03:42,111 --> 00:03:46,115 (喜三郎)古くは なっているが 娘の物に間違いない 28 00:03:46,115 --> 00:03:50,119 ありがとう やっぱり 生きていたんだ 29 00:03:50,119 --> 00:03:53,119 (虎次)いよ (丑松)よいしょ 30 00:03:56,125 --> 00:04:01,064 (虎次)頭! そう 心配しなくて いいですよ 逃げやしませんよ・ 31 00:04:01,064 --> 00:04:05,068 2年間も 一緒に寝てりゃ どんな女だって… ねえ ヘヘヘッ 32 00:04:05,068 --> 00:04:08,071 (丑松)それでも 逃げりゃ 頭のこと 化け物ぐらいにしか… 33 00:04:08,071 --> 00:04:13,076 (熊蔵)てめえ (丑松)じょ… 冗談ですよ お頭 34 00:04:13,076 --> 00:04:15,076 (熊蔵)命を大事にしろ 35 00:04:20,083 --> 00:04:23,083 ・(熊蔵)ちよ! ちよ! 36 00:04:25,088 --> 00:04:29,092 (熊蔵)ちよ! ちよ! 37 00:04:29,092 --> 00:04:49,112 ・~ 38 00:04:49,112 --> 00:05:09,065 ・~ 39 00:05:09,065 --> 00:05:12,068 ・~ 40 00:05:12,068 --> 00:05:15,071 (金八)おっ あれは 41 00:05:15,071 --> 00:05:20,076 ちよ! やっぱり 生きてたんだ・ 42 00:05:20,076 --> 00:05:22,076 ちよ! 43 00:05:31,087 --> 00:05:35,091 (金八)あっ もし 急病人を 医者の所へ運びたいんだ・ 44 00:05:35,091 --> 00:05:37,093 その大八車を 貸してくれませんか? 45 00:05:37,093 --> 00:05:39,095 (大吉)いやぁ 俺も 石の買い付けに行くんだよ 46 00:05:39,095 --> 00:05:42,098 (喜三郎) お願いします お助けください 47 00:05:42,098 --> 00:05:46,102 しょうがねえな もう (喜三郎)ちよ もう 大丈夫だよ 48 00:05:46,102 --> 00:05:49,102 (金八)さっ 急ぐんだ (男性たち)へい! 49 00:05:51,107 --> 00:05:53,109 (大吉)いや 何があったんだい? 50 00:05:53,109 --> 00:05:58,047 (金八)よう分からんのですがね… そうだ なあ みんな・ 51 00:05:58,047 --> 00:06:00,049 さっきの ちよさんの うわごとから察すると・ 52 00:06:00,049 --> 00:06:02,051 こいつは かどわかしだぜ 53 00:06:02,051 --> 00:06:04,053 この山ん中に 野郎がいるに 違えねえ・ 54 00:06:04,053 --> 00:06:07,053 見つけだして たたき殺すんだ! (男性たち)おう! 55 00:06:20,069 --> 00:06:25,069 ・(男性たちの叫び声) 56 00:06:27,076 --> 00:06:30,076 (金八の叫び声) 57 00:06:33,082 --> 00:06:35,084 よう おい 58 00:06:35,084 --> 00:06:52,084 ・~ 59 00:07:14,056 --> 00:07:19,061 (大吉)あとは江戸まで 一っ飛びだ もう 心配いりませんぜ・ 60 00:07:19,061 --> 00:07:22,061 ささ… さっ さあ どうぞ 61 00:07:24,066 --> 00:07:26,068 じゃ まっ 気を付けて 62 00:07:26,068 --> 00:07:29,071 (喜三郎)お待ちください (大吉)あっ? 63 00:07:29,071 --> 00:07:34,076 江戸まで 一緒に行ってください あの子を守ってやってください 64 00:07:34,076 --> 00:07:37,079 いや 困んだな 俺にも 仕事あるし… 65 00:07:37,079 --> 00:07:41,083 それに ここだったら もう… (喜三郎)いや 安心できないんです 66 00:07:41,083 --> 00:07:43,085 あの子は 気が高ぶっていて・ 67 00:07:43,085 --> 00:07:47,089 何を聞いても 話してくれないので よくは 分かりませんが・ 68 00:07:47,089 --> 00:07:50,092 きっと あの人殺しが 後を追っかけてきます 69 00:07:50,092 --> 00:07:52,094 いや まあ あの野郎のことだったらね・ 70 00:07:52,094 --> 00:07:55,097 代官所にでも言って ひっ捕まえて もらえや いいじゃないですか 71 00:07:55,097 --> 00:08:00,036 それが できれば こんな 無理な お願いは いたしません 72 00:08:00,036 --> 00:08:04,040 それに 代官所なんて この辺りに ありませんし・ 73 00:08:04,040 --> 00:08:08,044 第一 山の中の出来事には 手を貸してくれません 74 00:08:08,044 --> 00:08:12,044 お… お願いです ここに… 75 00:08:14,050 --> 00:08:18,054 3両ございます どうぞ お納めください・ 76 00:08:18,054 --> 00:08:21,054 お願いします お願いします 77 00:08:23,059 --> 00:08:26,062 (虎次)頭 どうしても 江戸へ 行くんですかい? 78 00:08:26,062 --> 00:08:28,064 (熊蔵)ちよは 俺の女だ 79 00:08:28,064 --> 00:08:30,066 (虎次)お頭は 言いだしたら 後へは 引かねえ人だから・ 80 00:08:30,066 --> 00:08:33,069 止めようとは 思いやせんがね わしらは もう そろそろ… 81 00:08:33,069 --> 00:08:35,071 (丑松) こんな所で ぐずぐずしてたら・ 82 00:08:35,071 --> 00:08:37,073 山狩りでもされて 殺されちまわな 83 00:08:37,073 --> 00:08:40,076 (虎次)2年間 お上の目を盗んで この金を掘ってきたんだい・ 84 00:08:40,076 --> 00:08:43,079 ヘヘッ それを使わねえで 死ぬ ばか ないもんな 85 00:08:43,079 --> 00:08:46,082 (丑松)これだけ ありゃよ あんな女 追わなくたって・ 86 00:08:46,082 --> 00:08:51,082 あの女より 5倍も 10倍も いい女が抱けますぜ ヘヘヘ… 87 00:08:54,090 --> 00:08:56,090 (丑松の叫び声) 88 00:09:00,029 --> 00:09:03,029 命は 大事にしろと 言っといたはずだ 89 00:09:07,036 --> 00:09:11,040 (虎次)お… お頭が戻ってくるまで 待ってます 90 00:09:11,040 --> 00:09:14,043 (熊蔵)4~5日したらな 必ず 戻ってくる・ 91 00:09:14,043 --> 00:09:18,043 ここは 立ち去って 馬酔木谷の小屋で待ってろ 92 00:09:24,053 --> 00:09:26,055 (大吉)さあ 着きましたぜ 93 00:09:26,055 --> 00:09:31,060 (喜三郎)戻ってきたよ ちよが戻ってきたんだ 儀助 儀助 94 00:09:31,060 --> 00:09:34,060 (儀助)あっ ちよちゃん! (男性たち)おかえんなさいまし 95 00:09:40,069 --> 00:09:44,073 (儀助)よく帰ってこられたね (ちよ)叔父さん 96 00:09:44,073 --> 00:09:48,077 (儀助)よしよし さあ さあ 中 入ろう 中 入ろう・ 97 00:09:48,077 --> 00:09:50,077 さっ さっ ほら 98 00:09:52,081 --> 00:09:55,084 (大吉)さてと これで 俺の役目は 終わったようですな 99 00:09:55,084 --> 00:10:00,022 まっ あとは 御心配なら 奉行所の方に任せるんですな 100 00:10:00,022 --> 00:10:02,024 早速 そうさせて いただきます 101 00:10:02,024 --> 00:10:05,027 あなたには 本当に 御迷惑を おかけいたしました・ 102 00:10:05,027 --> 00:10:09,027 ありがとうございました (大吉)ヘヘッ じゃあ まっ 103 00:10:14,036 --> 00:10:19,041 どうぞ お聞き届けください いや お助けください 104 00:10:19,041 --> 00:10:23,045 このまま 放っておけば 娘の命に関わるようなことにでも 105 00:10:23,045 --> 00:10:25,047 お助けください 106 00:10:25,047 --> 00:10:27,049 (田口)だから 何度も さっきから 言ってるでしょう・ 107 00:10:27,049 --> 00:10:30,052 何が どうなってるのか 詳しく話してもらわないと 108 00:10:30,052 --> 00:10:33,055 あっ はい うちへ来てくだされば 娘の口から 109 00:10:33,055 --> 00:10:36,058 (田口)いや 奉行所はね 訴え事を いちいち聞いているほど・ 110 00:10:36,058 --> 00:10:39,061 暇な人間は いないんですからね・ 111 00:10:39,061 --> 00:10:42,064 ちょっと待ってなさい 上役に相談してみるから 112 00:10:42,064 --> 00:10:46,064 あっ お願いします お願いします 113 00:10:48,070 --> 00:10:50,072 (田口)北原様 114 00:10:50,072 --> 00:10:52,074 (北原)田口 (田口)はっ 115 00:10:52,074 --> 00:10:54,076 (北原)追われているとか 守ってくれとか・ 116 00:10:54,076 --> 00:10:57,012 奉行所は 用心棒をやってるんじゃ ないんだ (田口)はっ 117 00:10:57,012 --> 00:11:00,015 このように 未解決の事件を抱えておる 118 00:11:00,015 --> 00:11:02,017 その方たちには もっと もっと 大事な仕事がある 119 00:11:02,017 --> 00:11:07,022 (田口)はっ では 檜屋の件は 断ることにいたします 120 00:11:07,022 --> 00:11:12,022 話を聞くだけなら 昼あんどんの 中村に やらしておけ (田口)はっ 121 00:11:18,033 --> 00:11:21,033 (主水)困ったなぁ 122 00:11:23,038 --> 00:11:26,041 そう 黙ってられちゃ 手の打ちようが ねえからな 123 00:11:26,041 --> 00:11:30,045 ちよ もう 安心して いいんだよ・ 124 00:11:30,045 --> 00:11:34,049 こうして お役人さんも 来ておられるんだし・ 125 00:11:34,049 --> 00:11:37,049 さっ 一部始終を話しておくれ 126 00:11:39,054 --> 00:11:43,058 (儀助)わざわざの お運び ありがとうございます うん 127 00:11:43,058 --> 00:11:46,061 (喜三郎) 私の死んだ連れ合いの弟で・ 128 00:11:46,061 --> 00:11:50,065 檜屋の 一切を任せております ほう 129 00:11:50,065 --> 00:11:55,070 …で 娘さんは 秩父山中へ 一体 何をしに? 130 00:11:55,070 --> 00:12:02,077 (喜三郎)はい ちょうど 2年前の 秋のことでございました・ 131 00:12:02,077 --> 00:12:07,082 娘に婿養子を取り 祝言を済ませ 落ち着きましたところで・ 132 00:12:07,082 --> 00:12:12,087 夫婦そろって 秩父へ 木材の買い付けにやらせました 133 00:12:12,087 --> 00:12:16,091 ほう ほう… なるほどなぁ 134 00:12:16,091 --> 00:12:18,093 木材の買い付けに行くのに・ 135 00:12:18,093 --> 00:12:21,096 どういう訳で おかみさん 御一緒に? 136 00:12:21,096 --> 00:12:24,099 (喜三郎)はい それは 私の考えでございまして・ 137 00:12:24,099 --> 00:12:27,102 夫の仕事を よく覚えないと・ 138 00:12:27,102 --> 00:12:30,105 いい女房には なれないぞと 申しまして 139 00:12:30,105 --> 00:12:35,110 チッ うん いやいや 全く 同感ですな 140 00:12:35,110 --> 00:12:39,110 その辺が ちょっと うちの女どもとは 違うとこだな 141 00:12:41,116 --> 00:13:01,070 ・~ 142 00:13:01,070 --> 00:13:03,070 (喜十郎の叫び声) 143 00:13:10,079 --> 00:13:13,079 (ちよ)それから 私を 2年間も… 144 00:13:15,084 --> 00:13:22,084 (ちよ)でも この子は… この三吉は 夫の形見です 145 00:13:24,093 --> 00:13:28,097 熊蔵は この子が 邪魔になってきたんです 146 00:13:28,097 --> 00:13:31,100 あんなやつに この子を殺されるくらいなら・ 147 00:13:31,100 --> 00:13:34,103 いっそ 道に迷って 野たれ死にしても いい 148 00:13:34,103 --> 00:13:38,107 あの男から 逃げ出したかったんです 149 00:13:38,107 --> 00:13:42,111 でも 熊蔵は 必ず 私を追ってきます 150 00:13:42,111 --> 00:13:47,116 (喜三郎)どうか お奉行所の手で お助け願います 151 00:13:47,116 --> 00:13:50,119 しかし まあ そんな悪党なら・ 152 00:13:50,119 --> 00:13:54,123 きっと 何かをしでかして 山ん中へ 逃げ込んでいたんだろう 153 00:13:54,123 --> 00:13:57,059 のこのこ この江戸の町へは 入ってこられまい 154 00:13:57,059 --> 00:14:01,063 (喜三郎)それでも もし 来ましたら どのようにすれば… 155 00:14:01,063 --> 00:14:05,067 いやぁ まあ 私の一存では… 156 00:14:05,067 --> 00:14:08,070 まあ その心配は ないと 思いますがなぁ・ 157 00:14:08,070 --> 00:14:12,074 まっ それでも 少しでも 気が休まるんなら・ 158 00:14:12,074 --> 00:14:17,079 特別にですな 私が 一晩 張り込んでみましょうか? 159 00:14:17,079 --> 00:14:20,082 (儀助・喜三郎) ありがとうございます 160 00:14:20,082 --> 00:14:27,089 断っておきますがね まっ これは 私が 勝手に やることですから・ 161 00:14:27,089 --> 00:14:30,092 奉行所に知れると 大目玉を食いますんで・ 162 00:14:30,092 --> 00:14:34,092 これは くれぐれも 内密に願いますよ 163 00:14:46,108 --> 00:14:48,110 (貢)やあ 164 00:14:48,110 --> 00:14:51,110 どうしました そんな さえない顔して 165 00:14:53,115 --> 00:14:57,115 今夜 寝ずの張り番 頼まれちまってなぁ ついてねえや 166 00:15:01,056 --> 00:15:06,061 何だ 石屋は? ああ 「なりませぬ」 167 00:15:06,061 --> 00:15:10,065 ふーん 幸せな野郎だなぁ 168 00:15:10,065 --> 00:15:13,068 (大吉)あ痛てて… 169 00:15:13,068 --> 00:15:16,071 (妙心尼) なりませぬ 言い訳は なりませぬ 170 00:15:16,071 --> 00:15:18,073 (妙心尼)どこの女性の所へ 行っておりました? 171 00:15:18,073 --> 00:15:20,075 うそじゃねえって 本当に 確かにね・ 172 00:15:20,075 --> 00:15:23,078 石の買い付けに 秩父まで 行ったんだよ あ痛! 173 00:15:23,078 --> 00:15:25,080 いや うそだと思うんだったら・ 174 00:15:25,080 --> 00:15:28,083 檜屋さんに聞いてみろよ あー 痛! 175 00:15:28,083 --> 00:15:31,086 檜屋さんというと 深川の材木問屋の? 176 00:15:31,086 --> 00:15:36,091 ああ? そうだよ 知ってたのか 177 00:15:36,091 --> 00:15:41,096 先代の おかみさんの お墓が ここに あるんです (大吉)ああ 178 00:15:41,096 --> 00:15:43,098 お気の毒に 若夫婦が 2年前・ 179 00:15:43,098 --> 00:15:45,100 行方知れずになったって 言っていました 180 00:15:45,100 --> 00:15:50,105 そうなんだよ その若奥さんが 見つかったんでね・ 181 00:15:50,105 --> 00:15:55,110 ヘッ 俺が わざわざ 江戸まで 連れてきてやったんじゃねえかよ 182 00:15:55,110 --> 00:15:57,045 まあ うれしいこと 183 00:15:57,045 --> 00:16:02,050 こちの人が 私の知り合いの方の 手助けが できたなんて…・ 184 00:16:02,050 --> 00:16:05,050 うーん 頼もしい方・ 185 00:16:06,054 --> 00:16:09,054 うーん なりませぬ 186 00:16:15,063 --> 00:16:20,063 お前は 送り届けただけで 3両 せしめやがって 187 00:16:22,070 --> 00:16:27,075 こちとら お前 徹夜の張り込みで びた一文にも ならねえや 188 00:16:27,075 --> 00:16:32,080 そんなの当然じゃないか 八丁堀は 仕事なんだからさぁ 189 00:16:32,080 --> 00:16:37,085 いやぁ この3両は もらい過ぎだと思ってんだ 190 00:16:37,085 --> 00:16:41,089 娘さんが助かったのが よっぽど うれしかったのか・ 191 00:16:41,089 --> 00:16:45,089 あるいは よっぽど おっかなかったのかなぁ 192 00:16:47,095 --> 00:16:50,098 食わないのかい? 193 00:16:50,098 --> 00:16:53,101 へっ あの おっかねえ殺し 見たあとだ 194 00:16:53,101 --> 00:16:56,104 まだ 胸が むかむかすらぁ 195 00:16:56,104 --> 00:16:59,041 八丁堀よ うん? 196 00:16:59,041 --> 00:17:02,044 気を付けた方が いいぞ 197 00:17:02,044 --> 00:17:05,047 脅かすな この野郎 198 00:17:05,047 --> 00:17:10,047 どうだ お前らも 暇だったら その化け物見物に来ねえか? 199 00:17:12,054 --> 00:17:16,054 まっ もっともな 来ねえ方に 賭けるけどな 200 00:17:50,092 --> 00:17:52,092 (枝の折れる音) 201 00:17:58,033 --> 00:18:00,033 (枝の折れる音) 202 00:18:12,047 --> 00:18:15,047 (あくび) 203 00:18:27,062 --> 00:18:31,062 (物音) 204 00:18:35,070 --> 00:18:39,070 (物音) 205 00:18:44,079 --> 00:18:49,079 うう 冷えますな ちょいと かわやへ 206 00:18:51,086 --> 00:18:53,086 う… 207 00:18:55,090 --> 00:18:57,090 (ため息) 208 00:19:06,034 --> 00:19:08,034 おはようございます 209 00:19:13,041 --> 00:19:17,045 ハァ 取り越し苦労だったようですな 210 00:19:17,045 --> 00:19:19,045 (喜三郎)ありがとうございました 211 00:19:21,049 --> 00:19:23,049 (あくび) 212 00:19:26,054 --> 00:19:29,057 じゃあ 私は これで帰りますよ 213 00:19:29,057 --> 00:19:34,062 あの 今夜も お願いできますでしょうか? 214 00:19:34,062 --> 00:19:37,065 いや それは できかねますなぁ 215 00:19:37,065 --> 00:19:42,070 いや これは あくまでもですなぁ 私の好意で やったことですからな 216 00:19:42,070 --> 00:19:47,075 何にも頂かずに あっ いやいや いや いいんです いいんです 217 00:19:47,075 --> 00:19:50,078 これから何かあれば 奉行所の方へ 行っていただきましょうか 218 00:19:50,078 --> 00:19:56,078 まっ 上司から 命令があれば いつでも来ますよ 仕事ですからな 219 00:20:00,022 --> 00:20:05,027 ちよ きっと 大丈夫だよ 220 00:20:05,027 --> 00:20:08,030 (儀助)心配ないよ ちよちゃん 221 00:20:08,030 --> 00:20:12,030 いいえ 熊蔵は 必ず 来ます 222 00:20:14,036 --> 00:20:19,041 ハァー ただいま かえりました 223 00:20:19,041 --> 00:20:21,043 (りつ)あっ おかえりなさいませ 224 00:20:21,043 --> 00:20:25,047 (せん)お役目 御苦労さまで ございました いいえ 225 00:20:25,047 --> 00:20:30,047 (りつ)あっ 私がいたします あなたは どうぞ 226 00:20:41,063 --> 00:20:44,066 (せん)りつ (りつ)はい 227 00:20:44,066 --> 00:20:49,071 ・ りつ 布団 敷いてくれるか すぐ寝るから 228 00:20:49,071 --> 00:20:52,074 さっ お脱ぎください 229 00:20:52,074 --> 00:20:54,076 いや 母上 着替えは 向こうの部屋でします 230 00:20:54,076 --> 00:20:57,076 (せん)ここで 脱いでいただきます えっ? 231 00:21:01,016 --> 00:21:04,019 な… 何をするんですか あ痛! 232 00:21:04,019 --> 00:21:07,022 (せん)ない ないわ (りつ)ありません 233 00:21:07,022 --> 00:21:10,025 何を探してるんですか? (せん)婿殿 どこへ隠されました? 234 00:21:10,025 --> 00:21:12,027 な… 何を? あなた 235 00:21:12,027 --> 00:21:14,029 な… 何をですか? お金です! 236 00:21:14,029 --> 00:21:16,031 お金? 237 00:21:16,031 --> 00:21:19,034 檜屋といえば 江戸では 指折りの大金持ち 238 00:21:19,034 --> 00:21:21,036 その お店へ 夜明けまで お仕事なされば・ 239 00:21:21,036 --> 00:21:24,039 当然 何がしかの 金子を頂いてまいるはず 240 00:21:24,039 --> 00:21:26,041 猫ばばしようなぞとは 許しませぬぞ 241 00:21:26,041 --> 00:21:28,043 そんなものは ありませんよ 242 00:21:28,043 --> 00:21:32,047 檜屋での仕事は 役目の上のことですからなぁ 243 00:21:32,047 --> 00:21:35,050 大層 御立派な お心掛けですこと 244 00:21:35,050 --> 00:21:39,054 世の中も不景気で 暮らし向きも 楽ではないというのに 245 00:21:39,054 --> 00:21:45,060 こんな 要領の悪い婿殿では 到底 出世は望めませんね りつ 246 00:21:45,060 --> 00:21:50,065 これでは 到底 亭主の幸せは 望めませんなぁ 247 00:21:50,065 --> 00:21:52,067 よかったら ふんどしも お取りしましょうか? 248 00:21:52,067 --> 00:21:54,067 まあ! 249 00:22:05,080 --> 00:22:09,084 兄さん (喜三郎)ああ 金が要るんだ 金が 250 00:22:09,084 --> 00:22:14,089 困りますね 兄さん 私に断りなく お金を持ち出されたんでは… 251 00:22:14,089 --> 00:22:18,093 2年前から この店は 私が お預かりしてるんですから 252 00:22:18,093 --> 00:22:26,101 すまん 実はな この金で ちよを 守ってくれる人を探すんだよ 頼む 253 00:22:26,101 --> 00:22:28,103 そうだったんですか 254 00:22:28,103 --> 00:22:31,106 そんなら それと ひと言 私に おっしゃってくだされば…・ 255 00:22:31,106 --> 00:22:35,110 ええ ええ いいですとも いいですとも さあ これも 256 00:22:35,110 --> 00:22:38,113 ちよちゃんの ためなら どうぞ お使いください 257 00:22:38,113 --> 00:22:44,119 いや ありがとう そう言ってくれて うれしい 258 00:22:44,119 --> 00:22:46,121 ・(儀助)たとえ お役人さんが言ってたように・ 259 00:22:46,121 --> 00:22:48,123 取り越し苦労であっても・ 260 00:22:48,123 --> 00:22:50,125 ちよちゃんの 身の安全を守るためには・ 261 00:22:50,125 --> 00:22:54,129 できるかぎりのことを してやるのは 当然ですよ・ 262 00:22:54,129 --> 00:22:57,065 ちよちゃんは 私にとっても・ 263 00:22:57,065 --> 00:23:01,065 たった一人の 掛けがえのない めいなんですから 264 00:23:04,072 --> 00:23:07,075 ちよちゃん 265 00:23:07,075 --> 00:23:12,080 (ちよ)叔父さん 私のために 御迷惑をおかけして 266 00:23:12,080 --> 00:23:14,082 そんな そんな 心配することないんだよ・ 267 00:23:14,082 --> 00:23:16,084 さあさあ さあ…・ 268 00:23:16,084 --> 00:23:20,088 叔父さんはね ちよちゃんたちが 行方知れずになって・ 269 00:23:20,088 --> 00:23:22,090 兄さんの体の具合が 急に悪くなったんで・ 270 00:23:22,090 --> 00:23:25,093 仮に この店を 預かっているだけなんだから・ 271 00:23:25,093 --> 00:23:28,096 何も 遠慮 気兼ねすることないんだよ・ 272 00:23:28,096 --> 00:23:32,096 ねっ みんなで 助け合っていこうじゃないか 273 00:23:34,102 --> 00:23:39,102 ・(門弟たちの気合い) 274 00:23:54,122 --> 00:23:57,058 (神谷)御安心ください ならず者の5人や 10人・ 275 00:23:57,058 --> 00:24:01,062 物の数では ありません さあ ゆっくり お休みなさい 276 00:24:01,062 --> 00:24:04,062 よろしく お願いいたします 277 00:24:13,074 --> 00:24:22,083 お父さん 私 帰ってこない方が よかったんです 278 00:24:22,083 --> 00:24:27,088 こんな 恐ろしい思いをするのは もう たくさん 279 00:24:27,088 --> 00:24:34,088 どんなことがあっても みんなで お前を守る 誰にも渡しはしない 280 00:24:36,097 --> 00:24:39,097 (男性)火の用心 281 00:24:42,103 --> 00:24:46,103 (男性)火の用心 282 00:24:51,112 --> 00:25:02,112 ・~ 283 00:25:24,079 --> 00:25:27,082 ・(儀助)どうしたんです 284 00:25:27,082 --> 00:25:29,084 な… 何かあったんですか? 285 00:25:29,084 --> 00:25:33,088 (神谷)相手が闇の中にいたんでは 勝負にならん・ 286 00:25:33,088 --> 00:25:36,091 目の前に姿を現してくれれば 造作もないことなんだが・ 287 00:25:36,091 --> 00:25:38,093 いや このままでは 私の腕も役に立たん・ 288 00:25:38,093 --> 00:25:41,096 ということは 無駄金を 使わせてしまって 心苦しい 289 00:25:41,096 --> 00:25:45,100 この金は お返しする (儀助)いや あの これは… 290 00:25:45,100 --> 00:25:49,104 (喜三郎)そ… それでは お約束が違うでは ありませんか・ 291 00:25:49,104 --> 00:25:51,106 ど… どうぞ お願いします 292 00:25:51,106 --> 00:25:54,109 いや 悪く思わんでもらいたい 御免 293 00:25:54,109 --> 00:26:06,054 ・~ 294 00:26:06,054 --> 00:26:12,060 (喜三郎)ちよは 渡しゃしない 出てこい 熊蔵 295 00:26:12,060 --> 00:26:17,060 (三吉の泣き声) 296 00:26:35,083 --> 00:26:39,087 ・(熊蔵) わしからは 逃げられねえんだ・ 297 00:26:39,087 --> 00:26:42,090 たとえ 地獄の果てまで 逃げようとも・ 298 00:26:42,090 --> 00:26:46,094 必ず 連れ戻すと 言っといたはずだ・ 299 00:26:46,094 --> 00:26:50,098 どんな 手 使っても わしを 捕まえたり殺したり 誰もできん・ 300 00:26:50,098 --> 00:26:55,103 山へ帰れ 1人でな これ以上 手 掛けさせやがると・ 301 00:26:55,103 --> 00:26:58,039 その ガキも おやじも たたき殺してやる 302 00:26:58,039 --> 00:27:01,042 (物音) 303 00:27:01,042 --> 00:27:03,042 ・(熊蔵) おとなしく 江戸を離れるんだ 304 00:27:05,046 --> 00:27:10,051 ・(熊蔵)ええか 馬酔木谷の小屋で 待ってるからな・ 305 00:27:10,051 --> 00:27:15,056 このことを しゃべったら 聞いた 野郎が 殺されることになる・ 306 00:27:15,056 --> 00:27:18,059 いつでも お前を見張ってるからな 307 00:27:18,059 --> 00:27:30,071 ・~ 308 00:27:30,071 --> 00:27:32,071 出てこい 熊蔵 309 00:27:38,079 --> 00:27:42,083 ちよ ちよ… (儀助)兄さん!・ 310 00:27:42,083 --> 00:27:45,086 ちよちゃんのことなら 心配いりませんよ・ 311 00:27:45,086 --> 00:27:48,089 さあさあ さあ 兄さん 312 00:27:48,089 --> 00:27:53,089 (喜三郎)ああ ああ… 313 00:27:58,032 --> 00:28:03,037 (儀助)ハァ あんまり 気持ちが張り詰めてたんで・ 314 00:28:03,037 --> 00:28:06,040 一度に どっと疲れが出たんだろう・ 315 00:28:06,040 --> 00:28:11,045 まっ こうやって安静にしておれば そのうち治ると思うが・ 316 00:28:11,045 --> 00:28:14,048 念のため 医者を呼んでこようか 317 00:28:14,048 --> 00:28:19,048 ちよちゃん 頼むよ ねっ 318 00:28:29,063 --> 00:28:35,069 (ちよ) お父さん 私のために こんな…・ 319 00:28:35,069 --> 00:28:37,069 お父さん 320 00:28:42,076 --> 00:28:44,076 いるんだろう? 321 00:28:49,083 --> 00:28:56,083 いるんだろう? 儀助だよ おい 322 00:28:58,026 --> 00:29:02,026 (熊蔵)よう しばらくじゃねえか (儀助)しぃ 323 00:29:04,032 --> 00:29:09,037 お前 約束が違うじゃないか (熊蔵)えっ? 違いやしねえ 324 00:29:09,037 --> 00:29:11,039 俺が 人を あやめて 町方に追われ・ 325 00:29:11,039 --> 00:29:16,044 檜屋の木場へ 逃げ隠れたときによ お前に見逃してもらってよ・ 326 00:29:16,044 --> 00:29:19,047 それと 引き換えに あんた 若旦那 ばらしたじゃねえか 327 00:29:19,047 --> 00:29:24,052 えっ? それで お前 店を自分の手に入れたんだ 328 00:29:24,052 --> 00:29:27,055 ちよが 生きてるじゃないか 329 00:29:27,055 --> 00:29:29,057 おい 330 00:29:29,057 --> 00:29:32,060 お前が 店を てめえのものにし・ 331 00:29:32,060 --> 00:29:34,062 俺が 女 てめえのものにして 何が悪い 332 00:29:34,062 --> 00:29:37,065 いや そうじゃないんだ 333 00:29:37,065 --> 00:29:40,068 ちよの口から 俺たちのことが… (熊蔵)ヘヘッ 心配するねい 334 00:29:40,068 --> 00:29:43,071 ちよは 必ず 俺が連れ出してやる 335 00:29:43,071 --> 00:29:47,075 そして 二度と 江戸にも お前の前にも 顔を出さねえ 336 00:29:47,075 --> 00:29:52,075 熊蔵さん そう願いたいよ 337 00:29:54,082 --> 00:29:58,019 (よね)うーん いつまで 待たせるんだろうねえ 338 00:29:58,019 --> 00:30:01,022 全く 頭にきちゃうよ ごめんなさい 339 00:30:01,022 --> 00:30:04,025 はい あら おかみさんは? 340 00:30:04,025 --> 00:30:08,025 おかみさん お客さん 案内してきましたよ そう 341 00:30:10,031 --> 00:30:14,035 あんた いい男ね ウフッ ここの旦那? 342 00:30:14,035 --> 00:30:17,038 いやいや とんでもない 343 00:30:17,038 --> 00:30:21,042 あーあ 私 乗り換えようかしら 344 00:30:21,042 --> 00:30:24,045 そんなこと言って 旦那に叱られますよ 345 00:30:24,045 --> 00:30:28,049 フン! 少しぐらい やきもち やかした方が いいんだ 346 00:30:28,049 --> 00:30:31,052 ねえ ちょっと 聞いてちょうだいよ 347 00:30:31,052 --> 00:30:33,054 私を お嫁さんにしてやるって 言ってから・ 348 00:30:33,054 --> 00:30:35,056 2年間も ほったらかしにされてさ 349 00:30:35,056 --> 00:30:40,061 ふん! もっとも 深川の檜屋へは 私のような水茶屋女は・ 350 00:30:40,061 --> 00:30:44,065 そう簡単に入れると 思ってませんでしたけどね 351 00:30:44,065 --> 00:30:50,071 檜屋って 材木問屋の? ええ 男って うそつきなんだから 352 00:30:50,071 --> 00:30:56,077 (おまさ)あら 旦那様 今 お部屋へ (よね)あら そう アハハ… 353 00:30:56,077 --> 00:31:00,077 私 今夜 うんと 取っちめてやんなくちゃ ウフフ… 354 00:31:07,021 --> 00:31:10,021 (おまさ)あら どちらへ? ああ ちょっと 355 00:31:13,027 --> 00:31:18,032 ねえ ちよさんって人 戻ってきたんでしょう? 356 00:31:18,032 --> 00:31:22,036 もし その人に婿でも取られたら あんた お払い箱じゃないの 357 00:31:22,036 --> 00:31:25,039 そしたら この私は どうなんのよ 358 00:31:25,039 --> 00:31:27,039 心配するなよ 359 00:31:30,044 --> 00:31:33,047 ちよは 程なく この江戸から出ていく 360 00:31:33,047 --> 00:31:39,053 熊蔵という ならず者が 連れていって 二度と帰ってこない 361 00:31:39,053 --> 00:31:41,055 老いぼれの方は それを苦にして・ 362 00:31:41,055 --> 00:31:44,058 あの世へ逝くのも そう 遠くはない 363 00:31:44,058 --> 00:31:47,061 ・(儀助)そうなりゃ お前 誰に 遠慮がいるんだよ 364 00:31:47,061 --> 00:31:50,061 ・(よね)アハハッ うれしい 365 00:31:53,067 --> 00:32:13,087 ・~ 366 00:32:13,087 --> 00:32:16,090 ・~ 367 00:32:16,090 --> 00:32:20,094 ちよ ちよ! (儀助)兄さん 368 00:32:20,094 --> 00:32:24,098 兄さん ちよちゃんは 私が 必ず 捜してきますから 369 00:32:24,098 --> 00:32:27,101 そんな 心配なさると また 体の具合が (喜三郎)ああ 370 00:32:27,101 --> 00:32:29,103 兄さん 371 00:32:29,103 --> 00:32:49,123 ・~ 372 00:32:49,123 --> 00:33:09,076 ・~ 373 00:33:09,076 --> 00:33:12,079 ・~ 374 00:33:12,079 --> 00:33:15,082 お母さん 375 00:33:15,082 --> 00:33:20,087 私の行く所は どこも ありません 376 00:33:20,087 --> 00:33:25,087 もう 私の住む所も ないのです 377 00:33:28,095 --> 00:33:31,095 お母さんの そばへ 行かせてください 378 00:33:40,107 --> 00:33:42,107 (ちよ)三吉 379 00:33:46,113 --> 00:33:48,113 (ちよ)うっ 380 00:33:57,058 --> 00:33:59,058 (三吉の声) (ちよ)はっ 381 00:34:04,065 --> 00:34:06,065 (ちよ)三吉! 382 00:34:08,069 --> 00:34:12,073 (ちよ)許して 三吉 383 00:34:12,073 --> 00:34:15,073 (ちよの泣き声) 384 00:34:20,081 --> 00:34:23,084 こちの人 385 00:34:23,084 --> 00:34:25,084 お嬢さん 386 00:34:27,088 --> 00:34:29,088 ちよさん 387 00:34:33,094 --> 00:34:38,099 (泣き声) 388 00:34:38,099 --> 00:34:40,099 (妙心尼)おかわいそうに 389 00:34:43,104 --> 00:34:46,104 (妙心尼)さあ 参りましょう 390 00:34:50,111 --> 00:34:55,111 (子供を あやす声) 391 00:34:57,051 --> 00:35:02,051 (子供を あやす声) 392 00:35:14,068 --> 00:35:16,068 (大吉)さあ さあ 393 00:35:19,073 --> 00:35:22,076 どうしました 394 00:35:22,076 --> 00:35:29,083 ちよには 会えない 私が 何をしてやれましょう 395 00:35:29,083 --> 00:35:34,088 何をしてやることも できないんです 396 00:35:34,088 --> 00:35:39,093 ちよを 私たちを こんな目に遭わせた やつが憎い 397 00:35:39,093 --> 00:35:43,097 なぜ こんな目に 遭わなきゃならないんだ 398 00:35:43,097 --> 00:35:48,102 何を 私たちが 悪いことをしたというんでしょう 399 00:35:48,102 --> 00:35:53,107 誰でもいい 喜十郎の恨みを 晴らしてほしい 400 00:35:53,107 --> 00:35:58,107 ちよを苦しめるやつを 殺してほしい 401 00:36:02,049 --> 00:36:05,052 今は これだけしか ありませんが・ 402 00:36:05,052 --> 00:36:10,057 たとえ 50両 100両 掛かろうと 私も あきんどです 403 00:36:10,057 --> 00:36:15,062 金で 恨みを晴らさせてもらいます お願いします 404 00:36:15,062 --> 00:36:20,067 私に力を貸してくださる方を お探しください 405 00:36:20,067 --> 00:36:33,080 ・~ 406 00:36:33,080 --> 00:36:37,084 (喜三郎)ちよ 帰ろう 407 00:36:37,084 --> 00:36:42,089 (ちよ)私の戻る所は もう 熊蔵の所しか ありません 408 00:36:42,089 --> 00:36:44,091 (喜三郎)何ということを (ちよ)そうしないと・ 409 00:36:44,091 --> 00:36:48,095 みんなが不幸になるのです (喜三郎)お前を犠牲にして・ 410 00:36:48,095 --> 00:36:51,098 この私が 安楽に暮らせるとでも 思っているのか・ 411 00:36:51,098 --> 00:36:54,098 そんな むごいことは 言わないでおくれ 412 00:36:59,040 --> 00:37:03,040 (ちよ)ゆうべ 熊蔵が 私の所に やって来ました 413 00:37:07,048 --> 00:37:13,048 もう あの男から 逃れることは できません 414 00:37:15,056 --> 00:37:20,056 お父さん この子を… 415 00:37:22,063 --> 00:37:25,066 お願いします 416 00:37:25,066 --> 00:37:30,066 (ちよの泣き声) 417 00:37:40,081 --> 00:37:43,084 (妙心尼)こちの人 何を考えておいでです 418 00:37:43,084 --> 00:37:46,087 人が殺され 死ぬほどの 苦しみを受けているのに・ 419 00:37:46,087 --> 00:37:49,090 助けてあげることが できない 420 00:37:49,090 --> 00:37:51,092 そんなこと 許されていいんですか? 421 00:37:51,092 --> 00:37:54,095 いやぁ お前 そりゃ しょうがねえじゃねえかよ そんな 422 00:37:54,095 --> 00:37:58,032 こちの人の御返事は それですか 423 00:37:58,032 --> 00:38:04,038 何と情けない 大の男が ごろごろするだけで… 424 00:38:04,038 --> 00:38:07,041 ああ じれったい 私が 男に生まれていたら・ 425 00:38:07,041 --> 00:38:10,041 あんな悪党 生かしては おきません 426 00:38:16,050 --> 00:38:22,050 おい 仏に仕える身にしちゃ 少々 乱暴な言葉だったなぁ 427 00:38:34,068 --> 00:38:36,070 (ため息) 428 00:38:36,070 --> 00:38:40,070 俺の腹は もう 決まってんだがな 429 00:38:42,076 --> 00:38:45,079 俺は 先に 3両もらってんだ 430 00:38:45,079 --> 00:38:49,079 これは あんたたちの取り分だ 431 00:38:52,086 --> 00:38:54,086 お前 どうする? 432 00:38:56,090 --> 00:38:59,026 私は 一緒には 行かれないよ 433 00:38:59,026 --> 00:39:02,029 江戸に 仕事が残ってるんだ 仕事? 434 00:39:02,029 --> 00:39:07,034 ああ 危うく 大悪を見落とすところだった 435 00:39:07,034 --> 00:39:10,037 檜屋の儀助なぁ・ 436 00:39:10,037 --> 00:39:14,041 熊蔵と つながってることが 分かったんだよ 437 00:39:14,041 --> 00:39:19,041 熊蔵と 儀助か そうか 438 00:39:22,049 --> 00:39:27,054 石屋 気を付けて 行けよ 439 00:39:27,054 --> 00:39:43,054 ・~ 440 00:40:17,037 --> 00:40:37,057 ・~ 441 00:40:37,057 --> 00:40:57,011 ・~ 442 00:40:57,011 --> 00:41:16,030 ・~ 443 00:41:16,030 --> 00:41:18,032 ・~ 444 00:41:18,032 --> 00:41:23,032 ほれ しー しー 445 00:41:25,039 --> 00:41:43,057 ・~ 446 00:41:43,057 --> 00:41:47,061 (大吉)ここ 置くぜ (亭主)ありがとうございます 447 00:41:47,061 --> 00:42:07,081 ・~ 448 00:42:07,081 --> 00:42:27,101 ・~ 449 00:42:27,101 --> 00:42:47,121 ・~ 450 00:42:47,121 --> 00:43:04,121 ・~ 451 00:43:43,110 --> 00:43:45,112 (戸の開く音) 452 00:43:45,112 --> 00:44:05,065 ・~ 453 00:44:05,065 --> 00:44:15,065 ・~ 454 00:44:25,085 --> 00:44:27,085 (ちよ)うっ 455 00:44:29,089 --> 00:44:33,093 (ちよ) あ… あなたが どうして ここへ? 456 00:44:33,093 --> 00:44:35,095 あんたの おとっつぁんに 頼まれましてね 457 00:44:35,095 --> 00:44:38,095 えっ 父に? 458 00:44:47,107 --> 00:44:51,107 (大吉)さあ そこの隅で じっとしてんだぜ 459 00:45:00,053 --> 00:45:20,073 ・~ 460 00:45:20,073 --> 00:45:35,088 ・~ 461 00:45:35,088 --> 00:45:41,088 ひょっとすると やつの心の臓は 右に? 462 00:45:57,044 --> 00:45:59,044 (熊蔵)やーっ! 463 00:46:15,062 --> 00:46:18,062 うっ あ… 464 00:46:37,084 --> 00:46:39,086 うっ 465 00:46:39,086 --> 00:46:53,100 ・~ 466 00:46:53,100 --> 00:46:55,102 ハハッ 467 00:46:55,102 --> 00:47:15,055 ・~ 468 00:47:15,055 --> 00:47:19,055 ・~ 469 00:47:23,063 --> 00:47:43,083 ・~ 470 00:47:43,083 --> 00:48:03,036 ・~ 471 00:48:03,036 --> 00:48:23,056 ・~ 472 00:48:23,056 --> 00:48:43,076 ・~ 473 00:48:43,076 --> 00:48:56,076 ・~ 474 00:49:00,026 --> 00:49:05,031 <この命を捨てさえすれば そう 信じきっていた> 475 00:49:05,031 --> 00:49:09,035 <無情な雨 いたずらに散った命> 476 00:49:09,035 --> 00:49:13,039 <涙を拭い 生きてゆく 女 一人> 477 00:49:13,039 --> 00:49:16,039 <次週 「暗闇仕留人」に 御期待ください>