1 00:00:07,006 --> 00:00:11,010 (黒崎) 高校を卒業されたら ここで一緒に暮らしませんか? 2 00:00:11,010 --> 00:00:14,514 (小春) お母さん 私 どうしたらいいの? 3 00:00:14,514 --> 00:00:17,016 あ…。 (千冬) 姉ちゃん! 4 00:00:17,016 --> 00:00:20,520 先日のプロポーズは どうか忘れてください。 5 00:00:20,520 --> 00:00:22,021 え…? 6 00:00:22,021 --> 00:00:24,023 しばらくは お店に行くのは控えます。 7 00:00:24,023 --> 00:00:27,527 あ… あっ 待って 黒崎さん。 8 00:00:27,527 --> 00:00:29,028 (ドアが閉じる音) 9 00:00:29,028 --> 00:00:31,028 何で…。 10 00:00:35,535 --> 00:00:38,037 《私は元気になったけど➡ 11 00:00:38,037 --> 00:00:41,040 あれから黒崎さんは宣言通り➡ 12 00:00:41,040 --> 00:00:43,543 お店にも会いにも来ません》 13 00:00:43,543 --> 00:00:47,543 ((先日のプロポーズは どうか忘れてください)) 14 00:00:49,048 --> 00:00:52,051 《黒崎さんは2度目の プロポーズをしてくれたのに➡ 15 00:00:52,051 --> 00:00:55,555 断るでも 受け止めるでもなく➡ 16 00:00:55,555 --> 00:00:58,558 濁したのは私で…》 17 00:00:58,558 --> 00:01:00,560 《黒崎さんのことを➡ 18 00:01:00,560 --> 00:01:04,497 すごく 傷つけてしまったんだと思う》 19 00:01:04,497 --> 00:01:07,000 はぁ…。 20 00:01:07,000 --> 00:01:08,501 でっかいため息。 21 00:01:08,501 --> 00:01:10,503 あっ ちーちゃん。 22 00:01:10,503 --> 00:01:13,006 俺 店番するから 姉ちゃん勉強しなよ。 23 00:01:13,006 --> 00:01:14,507 え? 24 00:01:14,507 --> 00:01:17,010 大丈夫だよ ちーちゃんこそ宿題は? 25 00:01:17,010 --> 00:01:20,013 姉ちゃんと違って 宿題なんて秒で終わるから。 26 00:01:20,013 --> 00:01:21,514 ちょっと! 27 00:01:21,514 --> 00:01:24,514 で 黒崎さんは まだ来ないの? 28 00:01:26,019 --> 00:01:27,519 うん。 29 00:01:30,523 --> 00:01:33,526 それって 俺のせいかも。 30 00:01:33,526 --> 00:01:35,028 え? 31 00:01:35,028 --> 00:01:37,530 俺 姉ちゃん倒れた時➡ 32 00:01:37,530 --> 00:01:41,030 あいつに 母さん倒れた時の話 しちゃった。 33 00:01:42,535 --> 00:01:44,037 そっか。 34 00:01:44,037 --> 00:01:46,039 でも違うよ。 35 00:01:46,039 --> 00:01:49,042 私がいつまでも優柔不断だから➡ 36 00:01:49,042 --> 00:01:52,045 黒崎さんも 嫌になっちゃったんだと思う。 37 00:01:52,045 --> 00:01:54,047 俺たちはいいよ。 38 00:01:54,047 --> 00:01:56,549 姉ちゃんが あいつと暮らすの。 39 00:01:56,549 --> 00:01:58,551 ありがとう。 40 00:01:58,551 --> 00:02:00,553 でもね 私はこれからも➡ 41 00:02:00,553 --> 00:02:03,490 みんなと暮らしたいって 思ってるよ。 42 00:02:03,490 --> 00:02:06,993 とにかく これは私の問題だから➡ 43 00:02:06,993 --> 00:02:09,496 千冬は秒で宿題終わらせてきて。 44 00:02:09,496 --> 00:02:11,498 はいはい。 45 00:02:11,498 --> 00:02:14,501 でもさ また一人で考え過ぎんなよ? 46 00:02:14,501 --> 00:02:17,504 姉ちゃんの頭じゃ 答え出ると思えないし。 47 00:02:17,504 --> 00:02:19,506 あっ ちーちゃん! 48 00:02:19,506 --> 00:02:21,006 も~う。 49 00:02:30,016 --> 00:02:32,519 《千冬の言う通りで…》 50 00:02:32,519 --> 00:02:35,522 《黒崎さんに連絡したくても➡ 51 00:02:35,522 --> 00:02:38,522 何て言っていいか分からない》 52 00:02:40,026 --> 00:03:00,046 ♬~ 53 00:03:00,046 --> 00:03:19,999 ♬~ 54 00:03:19,999 --> 00:03:36,015 ♬~ 55 00:03:36,015 --> 00:03:40,515 ♬~ 56 00:03:46,526 --> 00:03:50,029 (桐矢) ほとんど… 食べてない? 57 00:03:50,029 --> 00:03:52,031 (唯央) はい…。 58 00:03:52,031 --> 00:03:54,033 あっ しらせのおにぎりは? 59 00:03:54,033 --> 00:03:58,538 買いに行こうか?って聞いたら 絶対行くなって。 60 00:03:58,538 --> 00:04:02,542 あぁ… スランプの時に戻ったかぁ…。 61 00:04:02,542 --> 00:04:04,442 ですね…。 62 00:04:07,480 --> 00:04:09,482 それにしても➡ 63 00:04:09,482 --> 00:04:13,987 まさか君と一緒に 黒崎の心配をする日が来るとはな。 64 00:04:13,987 --> 00:04:17,490 あっ その節は…。 65 00:04:17,490 --> 00:04:21,494 というか 長い間 兄弟でこじらせてしまって➡ 66 00:04:21,494 --> 00:04:23,997 すいません。 67 00:04:23,997 --> 00:04:30,003 まぁ 小説家にとっては それも創作の肥やしになる。 68 00:04:30,003 --> 00:04:35,503 とはいえ このままってのはマズいな…。 69 00:04:36,509 --> 00:04:38,511 はい…。 70 00:04:38,511 --> 00:04:40,513 (桐矢) 黒崎。 71 00:04:40,513 --> 00:04:50,013 (キーボードを打つ音) 72 00:04:52,525 --> 00:05:00,033 (キーボードを打つ音) 73 00:05:00,033 --> 00:05:03,469 随分とペースが速いな。 74 00:05:03,469 --> 00:05:07,974 小春さんのために 今 僕ができることは➡ 75 00:05:07,974 --> 00:05:10,474 書くことしかありませんので。 76 00:05:13,980 --> 00:05:15,982 なぁ 黒崎。 77 00:05:15,982 --> 00:05:19,485 俺はプロポーズは 撤回しろと言ったが➡ 78 00:05:19,485 --> 00:05:22,488 会うなとは言ってないぞ。 79 00:05:22,488 --> 00:05:26,488 今の僕に 小春さんに 会う資格などありません。 80 00:05:28,494 --> 00:05:29,996 どうやったら小春さんを➡ 81 00:05:29,996 --> 00:05:32,999 支えられるような 人間になれるのか。 82 00:05:32,999 --> 00:05:37,003 それを探求し 実践してからでないと。 83 00:05:37,003 --> 00:05:41,007 (キーボードを打つ音) 84 00:05:41,007 --> 00:05:43,509 食べてないそうだな? 85 00:05:43,509 --> 00:05:46,509 唯央君も心配してたぞ。 86 00:05:49,015 --> 00:05:52,018 食欲がなくて。 87 00:05:52,018 --> 00:05:56,022 でも 続編を書き上げるためにも➡ 88 00:05:56,022 --> 00:05:58,524 食べるようにしますね。 89 00:05:58,524 --> 00:06:14,974 ♬~ 90 00:06:14,974 --> 00:06:18,478 ⚟じゃあまた…⚞ (美香) またね~ バイバ~イ。 91 00:06:18,478 --> 00:06:21,481 ねぇ 春休み 3人でどっか行かない? 92 00:06:21,481 --> 00:06:24,981 (莉々) 行きたい! 小春は お店休める? 93 00:06:26,986 --> 00:06:30,490 小春? えっ あ… ごめん。 94 00:06:30,490 --> 00:06:32,990 えっ あの な… 何だっけ? 95 00:06:33,993 --> 00:06:37,997 黒崎さんと会えないからって そんな顔しないでよ。 96 00:06:37,997 --> 00:06:39,999 えっ 顔…? 97 00:06:39,999 --> 00:06:42,001 気付いてないの? 98 00:06:42,001 --> 00:06:44,504 うん…。 99 00:06:44,504 --> 00:06:47,006 いえ 図書の寄贈も 終わりましたし…。 100 00:06:47,006 --> 00:06:49,008 え? こういう場所は僕は苦手なので…。 101 00:06:49,008 --> 00:06:51,010 (桐矢) せっかく校長が 校内を見学をしていいって➡ 102 00:06:51,010 --> 00:06:52,512 言ってくれたんだから。 えっ! 103 00:06:52,512 --> 00:06:55,014 執筆の参考にもなるだろ。 ですが…。 104 00:06:55,014 --> 00:06:57,014 (莉々) 黒崎さん? 105 00:06:59,519 --> 00:07:02,519 こ… こ…。 106 00:07:04,957 --> 00:07:06,457 え…? 107 00:07:09,462 --> 00:07:14,467 都内の高校に 黒崎のサイン本を 寄贈する企画がありましてね。 108 00:07:14,467 --> 00:07:18,471 今日は その件で来たんですが 校長のご厚意で➡ 109 00:07:18,471 --> 00:07:21,471 校内を 見学させてもらえることになって。 110 00:07:22,975 --> 00:07:24,977 終業式だと聞いて➡ 111 00:07:24,977 --> 00:07:28,481 お会いすることはないと 思っていたのですが。 112 00:07:28,481 --> 00:07:31,984 まさか腰抜かすとはな。 113 00:07:31,984 --> 00:07:34,487 驚かせてしまい すみません。 114 00:07:34,487 --> 00:07:36,987 もう大丈夫ですので。 115 00:07:40,493 --> 00:07:44,497 では これで失礼させて…。 待ってください。 116 00:07:44,497 --> 00:07:46,497 私に…。 117 00:07:48,000 --> 00:07:52,004 私に学校を 案内させてもらえませんか? 118 00:07:52,004 --> 00:07:53,504 え? 119 00:07:55,007 --> 00:07:58,511 あっ いえ… あの ご迷惑に。 120 00:07:58,511 --> 00:08:00,513 でも 見学するなら➡ 121 00:08:00,513 --> 00:08:03,950 案内役がいた方が いいと思いますし。 122 00:08:03,950 --> 00:08:06,450 桐矢さん ダメですか? 123 00:08:07,954 --> 00:08:12,458 確かに 案内役は必要だな~。 124 00:08:12,458 --> 00:08:15,461 じゃあ 俺 会社戻ってるから。 え? 125 00:08:15,461 --> 00:08:20,967 ただし 目立つな バレるな 人前でいちゃつくな。 126 00:08:20,967 --> 00:08:23,469 分かったな? 黒崎。 127 00:08:23,469 --> 00:08:25,969 承知しました。 128 00:08:29,976 --> 00:08:31,978 じゃあ 行きましょうか。 129 00:08:31,978 --> 00:08:33,478 はい。 130 00:08:37,984 --> 00:08:39,984 はぁ…。 131 00:08:41,487 --> 00:08:44,991 頑張れよ 黒崎。 132 00:08:44,991 --> 00:08:46,993 ここが体育館です。 133 00:08:46,993 --> 00:08:48,493 はい。 134 00:08:50,997 --> 00:08:52,997 やってみますか? 135 00:08:54,000 --> 00:08:56,002 承知しました。 136 00:08:56,002 --> 00:09:09,949 ♬~ 137 00:09:09,949 --> 00:09:11,951 あっ 黒崎さん! 138 00:09:11,951 --> 00:09:13,452 大丈夫ですか⁉ 139 00:09:13,452 --> 00:09:15,955 すいません 運動は苦手で…。 140 00:09:15,955 --> 00:09:17,957 お恥ずかしい。 141 00:09:17,957 --> 00:09:20,960 私もです 運動はあんまりで。 142 00:09:20,960 --> 00:09:24,964 あっ でも美香ちゃんが 力を抜くといいって教えてくれて。 143 00:09:24,964 --> 00:09:27,466 え… 力を? 144 00:09:27,466 --> 00:09:29,466 こんな感じですかね? 145 00:09:36,475 --> 00:09:38,975 あっ やった~! 146 00:09:40,479 --> 00:09:42,982 黒崎さん 手! え… 手? 147 00:09:42,982 --> 00:09:45,985 両手を上げてください。 あっ はい。 148 00:09:45,985 --> 00:09:47,987 あっ もう少し下で。 149 00:09:47,987 --> 00:09:49,487 あ…。 150 00:09:53,492 --> 00:09:56,495 あ… ごめんなさい 痛かったですか? 151 00:09:56,495 --> 00:10:00,499 あっ いえ こういうのは初めてで。 152 00:10:00,499 --> 00:10:11,510 ♬~ 153 00:10:11,510 --> 00:10:14,510 こういう場所で飲食するのも 初めてです。 154 00:10:16,015 --> 00:10:19,518 私は ここでよく莉々ちゃんたちと おしゃべりして➡ 155 00:10:19,518 --> 00:10:22,521 授業に 遅れたりしそうになってます。 156 00:10:22,521 --> 00:10:24,521 ほほ笑ましいです。 157 00:10:26,525 --> 00:10:29,028 ここが私の席です。 158 00:10:29,028 --> 00:10:32,028 窓際なので気に入ってます。 159 00:10:34,533 --> 00:10:38,033 ここが小春さんが見ている 景色なのですね。 160 00:10:41,540 --> 00:10:45,040 黒崎さんは どんなふうに 過ごしてたんですか? 161 00:10:46,545 --> 00:10:49,048 僕は…➡ 162 00:10:49,048 --> 00:10:52,551 ご存じの通り 人付き合いも苦手ですし➡ 163 00:10:52,551 --> 00:10:56,555 一人で小説を読むか 書くかしかしていませんでした。 164 00:10:56,555 --> 00:10:59,058 そうなんですね。 165 00:10:59,058 --> 00:11:01,560 もし 私が同級生だったら➡ 166 00:11:01,560 --> 00:11:04,997 黒崎さんに 絶対話しかけてただろうな。 167 00:11:04,997 --> 00:11:08,997 どんな話を書いてるの? 読んでみたいなって。 168 00:11:11,504 --> 00:11:13,506 僕は きっと➡ 169 00:11:13,506 --> 00:11:17,006 そんな あなたに 恋をしたでしょうね。 170 00:11:19,011 --> 00:11:23,516 《私 やっぱり…》 171 00:11:23,516 --> 00:11:25,516 黒崎さん。 172 00:11:27,019 --> 00:11:29,019 一緒に帰りませんか? 173 00:11:40,533 --> 00:11:42,535 小春さん。 174 00:11:42,535 --> 00:11:44,037 はい。 175 00:11:44,037 --> 00:11:47,540 今日は お時間いただき ありがとうございました。 176 00:11:47,540 --> 00:11:49,542 小春さんの世界は➡ 177 00:11:49,542 --> 00:11:54,547 僕にとっては青春小説のようで 楽しかったです。 178 00:11:54,547 --> 00:11:57,547 私も楽しかったです。 179 00:11:59,552 --> 00:12:03,556 いつも一人きりだった僕に 青春はなかったけれど➡ 180 00:12:03,556 --> 00:12:05,556 それでよかった。 181 00:12:07,060 --> 00:12:12,560 あの頃は誰かとつながることを 避けて生きていましたから。 182 00:12:14,067 --> 00:12:20,073 でも今は 誰かとつながりたいと 思うようになりました。 183 00:12:20,073 --> 00:12:23,076 小春さんと出会って僕は変わった。 184 00:12:23,076 --> 00:12:26,576 だから ありがとうございます。 185 00:12:29,082 --> 00:12:31,082 私も…。 186 00:12:33,586 --> 00:12:40,026 私も黒崎さんに出会って 変わりました。 187 00:12:40,026 --> 00:12:42,028 え…? 188 00:12:42,028 --> 00:12:46,032 千冬から 聞いたと思うんですけど➡ 189 00:12:46,032 --> 00:12:49,536 私 お母さんが倒れた日➡ 190 00:12:49,536 --> 00:12:53,036 お店を手伝わずに遊びに行って。 191 00:12:54,541 --> 00:12:56,543 それからずっと➡ 192 00:12:56,543 --> 00:13:00,543 家族を笑顔にするために 生きてきました。 193 00:13:02,048 --> 00:13:04,050 でも…。 194 00:13:04,050 --> 00:13:09,055 黒崎さんに 突然プロポーズされて➡ 195 00:13:09,055 --> 00:13:13,560 初めは怖かったし びっくりしたけど➡ 196 00:13:13,560 --> 00:13:16,062 黒崎さんは➡ 197 00:13:16,062 --> 00:13:21,062 一途に真っすぐ私を見てくれて。 198 00:13:22,569 --> 00:13:28,575 自分を大切にしてもいいんだって 思えるようになったんです。 199 00:13:28,575 --> 00:13:35,014 それなのに家族のこととか 進学のこととか➡ 200 00:13:35,014 --> 00:13:40,520 いろいろ考えてたら 頭こんがらがっちゃって。 201 00:13:40,520 --> 00:13:46,025 でも今日 黒崎さんに会って分かりました。 202 00:13:46,025 --> 00:13:48,525 自分の気持ち。 203 00:13:50,029 --> 00:13:54,033 だから 私…➡ 204 00:13:54,033 --> 00:13:58,037 今から すごいわがままを言います。 205 00:13:58,037 --> 00:13:59,539 え? 206 00:13:59,539 --> 00:14:03,543 私 無理です。 207 00:14:03,543 --> 00:14:07,046 黒崎さんからの プロポーズを忘れるなんて➡ 208 00:14:07,046 --> 00:14:09,046 無理です。 209 00:14:11,050 --> 00:14:17,050 だって あれは黒崎さんがくれた 大事な言葉だから。 210 00:14:18,558 --> 00:14:20,558 それに私は…。 211 00:14:22,061 --> 00:14:26,061 好きな人と結婚したいんです。 212 00:14:28,568 --> 00:14:31,571 好きな人と? 213 00:14:31,571 --> 00:14:37,010 はい 私の両親みたいに。 214 00:14:37,010 --> 00:14:40,013 それは つまり…。 215 00:14:40,013 --> 00:14:42,515 私は➡ 216 00:14:42,515 --> 00:14:49,022 黒崎さんと一緒に ご飯を食べて 笑って➡ 217 00:14:49,022 --> 00:14:54,527 そういう毎日を ずっとずっと過ごしたいです。 218 00:14:54,527 --> 00:15:00,533 だから… 高校卒業したら➡ 219 00:15:00,533 --> 00:15:04,033 私と家族になってください。 220 00:15:09,042 --> 00:15:11,544 家族…。 221 00:15:11,544 --> 00:15:25,558 ♬~ 222 00:15:25,558 --> 00:15:29,562 プロポーズを忘れてほしいと お願いしたのは➡ 223 00:15:29,562 --> 00:15:31,064 僕が小春さんの➡ 224 00:15:31,064 --> 00:15:34,000 負担になっていると 思ったからです。 225 00:15:34,000 --> 00:15:40,507 プロポーズをするのは もっと僕がしっかりしてからだと。 226 00:15:40,507 --> 00:15:45,011 でもそれは 僕の独りよがりでしたね。 227 00:15:45,011 --> 00:15:48,014 (黒崎の声) 小春さんは 小説が書けなくなり➡ 228 00:15:48,014 --> 00:15:50,016 何も食べられなかった僕を➡ 229 00:15:50,016 --> 00:15:53,520 しらせのおにぎりで 救ってくれました。 230 00:15:53,520 --> 00:15:59,526 僕のような弱い人間を受け入れ 勇気づけてくれて。 231 00:15:59,526 --> 00:16:04,526 大切な弟との絆も 取り戻させてくれました。 232 00:16:06,533 --> 00:16:13,039 僕が変われたのは 強くなれたのは…➡ 233 00:16:13,039 --> 00:16:15,539 小春さんがいたからです。 234 00:16:23,049 --> 00:16:26,052 白瀬小春さん。 235 00:16:26,052 --> 00:16:30,552 プロポーズ 謹んでお受けいたします。 236 00:16:33,993 --> 00:16:36,996 天にも昇るような喜びも➡ 237 00:16:36,996 --> 00:16:41,000 胸が張り裂けるような悲しみも➡ 238 00:16:41,000 --> 00:16:44,000 あなたと一緒に分かち合いたい。 239 00:16:45,505 --> 00:16:50,505 どうか僕と家族になってください。 240 00:16:55,515 --> 00:16:57,015 はい! 241 00:17:02,021 --> 00:17:06,526 僕は今日という日を忘れません。 242 00:17:06,526 --> 00:17:11,531 小春さんの言葉も まなざしも➡ 243 00:17:11,531 --> 00:17:17,036 風の香りも 水面の揺らめきも。 244 00:17:17,036 --> 00:17:22,041 この喜びを僕は一生忘れません。 245 00:17:22,041 --> 00:17:28,047 私も 黒崎さんの笑顔 ずっと忘れません。 246 00:17:28,047 --> 00:17:48,067 ♬~ 247 00:17:48,067 --> 00:18:07,067 ♬~ 248 00:18:16,095 --> 00:18:18,598 お父さま。 249 00:18:18,598 --> 00:18:23,102 小春さんとの婚約を どうか 認めていただけないでしょうか。 250 00:18:23,102 --> 00:18:29,102 僕の全てで小春さんを守り 愛していくと誓います。 251 00:18:32,111 --> 00:18:37,116 (秋平) 小春に突然プロポーズされたと 聞いた時は➡ 252 00:18:37,116 --> 00:18:40,119 驚きました。 253 00:18:40,119 --> 00:18:43,623 小春には店の手伝いも➡ 254 00:18:43,623 --> 00:18:46,626 母親の代わりもさせてしまって➡ 255 00:18:46,626 --> 00:18:50,630 ずっと申し訳ないと思ってて。 256 00:18:50,630 --> 00:18:55,568 でも… 一生懸命な この子を見ていたら➡ 257 00:18:55,568 --> 00:18:58,070 何も言えなかったんです。 258 00:18:58,070 --> 00:19:00,072 お父さん…。 259 00:19:00,072 --> 00:19:04,577 そこに あなたが現れて 小春は自分の気持ちを➡ 260 00:19:04,577 --> 00:19:07,580 大切にしてくれるように なりました。 261 00:19:07,580 --> 00:19:11,080 だから ありがとう。 262 00:19:13,085 --> 00:19:18,585 黒崎さん 娘をどうか よろしくお願いします。 263 00:19:21,594 --> 00:19:26,098 ご了承いただき 恐悦至極に存じます。 264 00:19:26,098 --> 00:19:27,600 (ふすまが開く音) 265 00:19:27,600 --> 00:19:29,101 (夏希) くーちゃん! 266 00:19:29,101 --> 00:19:32,605 なっちゃん! 今 大事なとこだったのに! 267 00:19:32,605 --> 00:19:36,108 ねーねをよろしくお願いします! 268 00:19:36,108 --> 00:19:37,610 こちらこそ…。 269 00:19:37,610 --> 00:19:40,112 よろしくお願いいたします。 よろしくお願いします。 270 00:19:40,112 --> 00:19:43,616 (黒崎:夏希) よろしくお願いいたします。 271 00:19:43,616 --> 00:19:45,616 (黒崎:夏希) お願いします。 272 00:19:51,123 --> 00:19:54,023 (鈴の音) 273 00:19:58,564 --> 00:20:01,067 小春さんのお母さま。 274 00:20:01,067 --> 00:20:06,572 小春さんと婚約させていただいた 黒崎絢人と申します。 275 00:20:06,572 --> 00:20:12,578 僕は ずっとあなたに 感謝をお伝えしたかった。 276 00:20:12,578 --> 00:20:15,581 小春さんという 素晴らしい存在を産み➡ 277 00:20:15,581 --> 00:20:18,584 育ててくださったこと。 278 00:20:18,584 --> 00:20:22,088 「しらせ」という温かな店を作り➡ 279 00:20:22,088 --> 00:20:25,088 小春さんと 出会わせてくださったこと。 280 00:20:26,592 --> 00:20:30,096 どれだけ感謝してもしきれません。 281 00:20:30,096 --> 00:20:33,596 本当にありがとうございます。 282 00:20:39,105 --> 00:20:41,607 黒崎さん…。 283 00:20:41,607 --> 00:20:49,615 ♬~ 284 00:20:49,615 --> 00:20:53,552 こちら 小春さん特製の 絶品おにぎりと➡ 285 00:20:53,552 --> 00:20:56,555 僕が作りました おにぎりです。 286 00:20:56,555 --> 00:20:58,557 小春さんのご指導のおかげで➡ 287 00:20:58,557 --> 00:21:02,561 何とか岩石状態から ふっくら握れるようになりました。 288 00:21:02,561 --> 00:21:05,064 ご安心いただければと思います。 289 00:21:05,064 --> 00:21:07,566 フフフ…。 290 00:21:07,566 --> 00:21:09,568 小春さん? 291 00:21:09,568 --> 00:21:13,068 きっと お母さんも 笑って喜んでます。 292 00:21:17,576 --> 00:21:19,078 お母さん。 293 00:21:19,078 --> 00:21:23,582 黒崎さんは こんなふうに真っすぐで➡ 294 00:21:23,582 --> 00:21:29,088 ちょっと不器用で すごく優しい人なんだよ。 295 00:21:29,088 --> 00:21:35,094 私のことも 私の家族も大切にしてくれる➡ 296 00:21:35,094 --> 00:21:40,094 私の大好きで大切な人なんだ。 297 00:21:41,600 --> 00:21:44,603 だから お母さん。 298 00:21:44,603 --> 00:21:50,603 私と黒崎さんを 見守っていてください。 299 00:21:57,049 --> 00:21:59,051 おっ。 くーちゃん! 300 00:21:59,051 --> 00:22:12,064 ♬~ 301 00:22:12,064 --> 00:22:14,564 (一同) いただきま~す! 302 00:22:20,072 --> 00:22:23,576 (秋平) なっちゃん 自分で握ったやつじゃない? 303 00:22:23,576 --> 00:22:27,580 小春さん 僕はこれから先も➡ 304 00:22:27,580 --> 00:22:32,084 一途にあなたと あなたのご家族と➡ 305 00:22:32,084 --> 00:22:35,584 あなたのおにぎりを愛し続けます。 306 00:22:36,589 --> 00:22:38,090 ん? 307 00:22:38,090 --> 00:22:41,594 それって一途って言うの? 308 00:22:41,594 --> 00:22:46,098 小春の作ったおにぎり以外は 一生食べないってこと? 309 00:22:46,098 --> 00:22:48,601 僕のおにぎりは? 310 00:22:48,601 --> 00:22:52,104 えっ あ… いやあの それは…。 311 00:22:52,104 --> 00:22:55,504 全部まとめて一途にお願いします。 312 00:22:57,543 --> 00:22:59,543 はい!