1 00:00:02,202 --> 00:00:09,276 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:09,276 --> 00:01:06,567 ♬~ 3 00:01:23,417 --> 00:01:26,119 (ノック) (水泡)ああ。 4 00:01:26,119 --> 00:01:28,789 (均)先生 磯野さんが来ました。 5 00:01:28,789 --> 00:01:32,292 ああ いいよ どうぞ お入りなさい。 (マチ子)こんにちは。 6 00:01:32,292 --> 00:01:34,294 (水泡)もう描けたの? はい。 7 00:01:34,294 --> 00:01:37,297 (水泡)どれ 見せてごらん。 はい! 8 00:01:39,433 --> 00:01:41,368 (太田)せ… 先生 先生。 9 00:01:41,368 --> 00:01:45,305 あっ 紹介しておこう。 こちらね 磯野マチ子さん。 10 00:01:45,305 --> 00:01:49,443 山際高女の3年生でね 今度 僕のね お弟子さんになったの。 11 00:01:49,443 --> 00:01:52,145 こちらはね 陽談社の太田君。 12 00:01:52,145 --> 00:01:55,449 ほかにね 細谷君ってのがいるんだけど それは また今度来たら紹介しよう。 13 00:01:55,449 --> 00:01:58,652 はい 磯野マチ子です。 14 00:01:58,652 --> 00:02:01,621 ああ ついでだからね その先に どうぞ よろしくお願いしますって➡ 15 00:02:01,621 --> 00:02:03,924 付け加えた方がいい。 はい? 16 00:02:03,924 --> 00:02:06,593 陽談社はね 「少年倶楽部」だけじゃなくてね➡ 17 00:02:06,593 --> 00:02:09,630 「少女倶楽部」 「幼年倶楽部」や いっぱい やってるんだから。 18 00:02:09,630 --> 00:02:12,399 はい よろしくお願いします。 19 00:02:12,399 --> 00:02:14,334 お願いしたいのはね こっちの方なんだ。 20 00:02:14,334 --> 00:02:17,104 お願いだからね 先生の邪魔をしないでくれないかな。 21 00:02:17,104 --> 00:02:19,039 あ~。 えっ? 22 00:02:19,039 --> 00:02:22,609 太田君 君は そんな意地悪な人だったの? 23 00:02:22,609 --> 00:02:25,645 いやいや その 僕はですね…。 分かりました 分かりました。 24 00:02:25,645 --> 00:02:29,950 あのね 僕は この マチ子さんの師匠ですよ。 25 00:02:29,950 --> 00:02:32,786 仮にも自分のお弟子さんが そうやって邪険に扱われた君にね➡ 26 00:02:32,786 --> 00:02:36,957 協力する必要はない。 先生…。 27 00:02:36,957 --> 00:02:38,892 あの マチ子さん。 28 00:02:38,892 --> 00:02:41,294 太田君がね もう会社へ お戻りになりたいとかで➡ 29 00:02:41,294 --> 00:02:44,197 玄関まで お送りしなさい。 そんな 先生! 30 00:02:44,197 --> 00:02:46,166 駄目 駄目 駄目ですよ。 駄目ったら。 31 00:02:46,166 --> 00:02:49,169 今日は もう絶対 原稿渡さないからね。 32 00:02:49,169 --> 00:02:52,305 助けてよ マチ子さん。 はい。 33 00:02:52,305 --> 00:02:55,208 このとおり 謝りますからね なんとか先生に お願いしてください。 34 00:02:55,208 --> 00:02:57,177 お願いします! いや あの…。 35 00:02:57,177 --> 00:03:00,380 (水泡)マチ子さん。 はい。太田君に イチゴをごちそうしてね➡ 36 00:03:00,380 --> 00:03:02,916 反省してもらいなさい。 37 00:03:02,916 --> 00:03:04,918 はい…。 38 00:03:07,788 --> 00:03:11,591 <天下の田河先生は 意地悪というより➡ 39 00:03:11,591 --> 00:03:15,796 子供のように いたずら好きな人でした> 40 00:03:22,102 --> 00:03:25,939 (茜)はあ~…。 (マリ子)あっ 動かないで。 41 00:03:25,939 --> 00:03:29,409 (茜)ねえ お茶にしない? もう少し。 42 00:03:29,409 --> 00:03:32,946 (茜)あ~あ モデルになるなんて 言いだすんじゃなかった。 43 00:03:32,946 --> 00:03:36,416 だって これは 私から頼んだことじゃありませんよ。 44 00:03:36,416 --> 00:03:38,351 (茜)だから辛抱してるんじゃないの。 45 00:03:38,351 --> 00:03:42,122 でも タンマ。 ねえ ちょっとでいいから 休憩させて。 ねっ?➡ 46 00:03:42,122 --> 00:03:44,157 はあ~ 紅茶でいい? 47 00:03:44,157 --> 00:03:47,427 いえ 私は普通のお茶で結構です。 48 00:03:47,427 --> 00:03:50,964 案外 強情なところがおありなのね マリ子さん。 49 00:03:50,964 --> 00:03:52,899 お菓子を どうぞ。 50 00:03:52,899 --> 00:03:55,135 かなり 飽きっぽいんですね 茜さんって。 51 00:03:55,135 --> 00:03:58,638 そうよ 絵を描くこと以外はね。 だったら…。 52 00:03:58,638 --> 00:04:02,509 だって 私 今 描いてるんじゃなくって 描かれているんですもの。 53 00:04:02,509 --> 00:04:05,912 あっ そうか。 だから こんなに辛抱強かったのかと➡ 54 00:04:05,912 --> 00:04:09,382 自分でも感心してるの。 だったら…。 55 00:04:09,382 --> 00:04:15,388 そうよ 私自身のために 描いてもらっているんですもんね。 56 00:04:17,757 --> 00:04:23,930 (茜)う~ん… だけど 喜ぶべきか恐れるべきか。 57 00:04:23,930 --> 00:04:27,801 妹さんのことで あなたの心配事が 一つ消えたわけでしょう? 58 00:04:27,801 --> 00:04:31,805 となると あなたも 絵に専心できるわけだし➡ 59 00:04:31,805 --> 00:04:36,510 私の強敵よ 大変なライバルだわ。 60 00:04:36,510 --> 00:04:38,478 でも 私は負けないわよ。 61 00:04:38,478 --> 00:04:42,282 あなたにだけは 絶対負けたくないの。 分かる? 62 00:04:42,282 --> 00:04:44,217 分からない。 63 00:04:44,217 --> 00:04:47,788 アハハハハハッ! そうよね。 64 00:04:47,788 --> 00:04:49,823 そこが また マリ子さんのいいところだわ。 65 00:04:49,823 --> 00:04:51,958 だから好きよ。 フフッ。 66 00:04:51,958 --> 00:04:56,296 でも この絵は 本当にいい絵になりそう。 67 00:04:56,296 --> 00:04:58,498 (茜)私も そう思う。 68 00:05:01,134 --> 00:05:06,573 もう 私だけの題名は決まってるんです。 えっ? 69 00:05:06,573 --> 00:05:09,075 「私の東京」。 70 00:05:24,391 --> 00:05:27,594 ただいま~! 71 00:05:27,594 --> 00:05:30,263 あっ 酒田のおじさんだ。 72 00:05:30,263 --> 00:05:35,101 ⚟(大造)冗談じゃありませんよ 奥さん! 気は確かですか?➡ 73 00:05:35,101 --> 00:05:38,138 そりゃあね 奥さんの気持ちは よ~く分かりますよ。➡ 74 00:05:38,138 --> 00:05:42,275 分かりますけどね やつらには やつらの かい性ってものがあるんですよ。 75 00:05:42,275 --> 00:05:45,178 本当に てめえが ひとかどの職人になりたいんだったら➡ 76 00:05:45,178 --> 00:05:48,782 てめえの銭を使って 国宝級でも何でも 見てくりゃあいいんですよ。 77 00:05:48,782 --> 00:05:51,685 (はる)でも 私 もう約束してしまいましたのよ。 78 00:05:51,685 --> 00:05:55,121 いや 構うことありませんよ。 私が きっぱりと諦めさせます。 79 00:05:55,121 --> 00:05:58,024 (はる)そうはまいりませんわ。 なぜです? 80 00:05:58,024 --> 00:06:03,563 これは マリ子のために アトリエを 造ってくださった酒田さんへのお礼と➡ 81 00:06:03,563 --> 00:06:06,066 それから マチ子がお弟子入りしたことで➡ 82 00:06:06,066 --> 00:06:08,735 皆さんが 心から お祝いしてくださったことへ➡ 83 00:06:08,735 --> 00:06:11,238 感謝の気持ちも含まれているんですの。 84 00:06:11,238 --> 00:06:13,740 あのね 奥さん 感謝は感謝。 85 00:06:13,740 --> 00:06:17,244 ありがとうございと 本心から頭を一つ下げれば済むことで➡ 86 00:06:17,244 --> 00:06:20,247 その度に いちいち あちこち 物見遊山に連れてったら➡ 87 00:06:20,247 --> 00:06:22,382 それこそ 倉がいくつあったって 足りませんぜ。 88 00:06:22,382 --> 00:06:24,751 それは いちいち ご一緒はできませんわ。 89 00:06:24,751 --> 00:06:28,088 それに これは物見遊山ではございませんの。 90 00:06:28,088 --> 00:06:30,023 あのね 奥さん…。 91 00:06:30,023 --> 00:06:32,759 私 上手 下手ではなく➡ 92 00:06:32,759 --> 00:06:37,597 マリ子にも マチ子にも 本物になってほしいと思っておりますの。 93 00:06:37,597 --> 00:06:40,400 ですから 植辰さんたちにも 是非 本物に。 94 00:06:40,400 --> 00:06:43,103 駄目 駄目 駄目… あいつら そんな玉じゃありませんよ。 95 00:06:43,103 --> 00:06:46,406 いいえ 可能性を信じなければいけませんわ。 96 00:06:46,406 --> 00:06:48,475 いえ でしょうけどね 奥さんね…。 97 00:06:48,475 --> 00:06:51,278 どうぞ もう 決めてしまったことですので。 98 00:06:51,278 --> 00:06:54,614 ああ それに お金のことなんですけれども➡ 99 00:06:54,614 --> 00:06:56,549 幸いと言っては何ですけれど➡ 100 00:06:56,549 --> 00:06:59,786 電話も 今年のくじには 外れてしまいましたので。 101 00:06:59,786 --> 00:07:02,088 電話!? 102 00:07:04,057 --> 00:07:08,561 (大造)ああ マリ子さん 電話って その… あんたたち まさか…! 103 00:07:08,561 --> 00:07:11,464 はい 私が申し込みに行きました。 104 00:07:11,464 --> 00:07:13,733 何ですって!? 105 00:07:13,733 --> 00:07:17,237 ほら ヨウ子が迷子になった あの時です。 106 00:07:17,237 --> 00:07:19,572 あんたたち 正気かね? はい。 107 00:07:19,572 --> 00:07:23,076 「はい」って… 電話はタダじゃ入らないんですよ? 108 00:07:23,076 --> 00:07:26,112 もちろん そうです。 500円かかるんですよ 500円! 109 00:07:26,112 --> 00:07:28,882 それに 登記料が20円。 当節520円あったら➡ 110 00:07:28,882 --> 00:07:31,384 ず~っと場末の方に行ったら こんなうち 買えるんだ。 111 00:07:31,384 --> 00:07:36,222 はあ。 ちょっと しっかりしてよ 本当に。 112 00:07:36,222 --> 00:07:40,927 おかげさまで このごろでは ヨウ子も 迷子になる心配がなくなりましたし➡ 113 00:07:40,927 --> 00:07:43,830 ちょうどいいので そのお金で 京都へ行ってまいりますの。 114 00:07:43,830 --> 00:07:45,799 ちょうどいいって…。 115 00:07:45,799 --> 00:07:49,602 どうぞ もう そういうわけですので ご心配なく。 116 00:07:51,404 --> 00:07:54,607 (仁吉)お帰りなさいまし! (三吉)お帰りなさいまし! 117 00:07:54,607 --> 00:07:57,110 (太吉)あっ お帰りなさいまし! 118 00:08:04,417 --> 00:08:09,222 お~い! ⚟(さよ)は~い!➡ 119 00:08:09,222 --> 00:08:12,025 あら お帰りなさいまし。 120 00:08:12,025 --> 00:08:14,894 大至急 福岡の妹に 手紙書いてくれ。 121 00:08:14,894 --> 00:08:18,565 はい。中身はだな。 はい。 122 00:08:18,565 --> 00:08:22,369 磯野の奥さんに 昔っから ばらまき病があったかどうかってな。 123 00:08:22,369 --> 00:08:25,905 ばらまくって 一体 何を ばらまくんですか? 124 00:08:25,905 --> 00:08:30,744 金だよ! お宝! はあ? 125 00:08:30,744 --> 00:08:32,679 (マチ子)じゃあ いよいよ 行くことになったわけ? 126 00:08:32,679 --> 00:08:36,249 うん。 棟梁だけはね ご用事があって 駄目なんですって。 127 00:08:36,249 --> 00:08:39,152 でも あと4人の方は みんな ご都合がよろしいんですってよ。 128 00:08:39,152 --> 00:08:41,921 あとの4人って? 植辰さんと栄一さん➡ 129 00:08:41,921 --> 00:08:45,258 それに 大工の乙松さんと粂吉さん。 130 00:08:45,258 --> 00:08:47,260 明日の晩の夜行で たちますからね。 131 00:08:47,260 --> 00:08:50,096 みんなで ちゃんと お留守番してちょうだいよ。 132 00:08:50,096 --> 00:08:55,402 で あと 幾日ぐらい? 3泊4日の予定ですって。 133 00:08:55,402 --> 00:08:59,272 私はいいけど ヨウ子 泣いたりしちゃ嫌よ。 134 00:08:59,272 --> 00:09:03,143 大丈夫よ マー姉ちゃんが 毎日 ご本 読んであげるから。 135 00:09:03,143 --> 00:09:05,078 (ヨウ子)うん。 ウフフフッ! 136 00:09:05,078 --> 00:09:08,882 あっ お母様 それから レコード買ってやってもいいでしょう? 137 00:09:08,882 --> 00:09:12,752 ああ そうね いいわ。 「庭の千草」なんか どうかしらね? 138 00:09:12,752 --> 00:09:16,356 わあ~ 私が買ってほしいって言った時は 駄目だっておっしゃったくせに! 139 00:09:16,356 --> 00:09:18,425 あら そうだったかしら? フフフフッ! 140 00:09:18,425 --> 00:09:20,560 写真屋さんに行ってもいい? 141 00:09:20,560 --> 00:09:23,363 そうね あんまり ご迷惑をおかけしないようにね。 142 00:09:23,363 --> 00:09:26,733 それから お姉ちゃまたちに 心配かけないなら 行ってもいいわ。 143 00:09:26,733 --> 00:09:29,235 それなら お母様も京都へ行っていいわ。 144 00:09:29,235 --> 00:09:32,072 まあ ヨウ子ったら。 (笑い声) 145 00:09:32,072 --> 00:09:35,108 ⚟ごめんください こんばんは! は~い! 146 00:09:35,108 --> 00:09:38,611 うちが行くから いいよ。 は~い! 147 00:09:45,585 --> 00:09:48,621 マー姉ちゃん! マー姉ちゃん お客様よ! 148 00:09:48,621 --> 00:09:51,925 川添画塾のロシア民謡さん! 149 00:09:51,925 --> 00:09:54,260 (信彦)ロシア民謡? 150 00:09:54,260 --> 00:09:57,096 ああ このルパシカのことですか? 151 00:09:57,096 --> 00:10:00,600 そう そのルパシカさんよ マー姉ちゃん! 152 00:10:07,607 --> 00:10:11,111 <クジラの天海朝男君を除いては➡ 153 00:10:11,111 --> 00:10:15,415 めったに 若い男性が訪れることのない 磯野家では➡ 154 00:10:15,415 --> 00:10:23,623 こういう場合 なぜか 全員接待の形式が取られます> 155 00:10:23,623 --> 00:10:26,292 あ… どうも あの…➡ 156 00:10:26,292 --> 00:10:30,163 突然 お伺いして 皆さんを驚かせてしまったようですね。 157 00:10:30,163 --> 00:10:32,799 いいえ よろしいんですのよ。 158 00:10:32,799 --> 00:10:36,669 いえ あの… 僕としては画学生同士➡ 159 00:10:36,669 --> 00:10:40,306 気軽に マリ子さんの絵画論でも 拝聴させていただこうかと。 160 00:10:40,306 --> 00:10:45,445 どうぞ どうぞ 私どもの一家も みんな芸術には関心がございますので➡ 161 00:10:45,445 --> 00:10:50,149 どうぞ あなた様の絵画論などを 伺わせていただきたいと思いますわ。 162 00:10:50,149 --> 00:10:52,652 はあ…。 163 00:10:52,652 --> 00:10:55,989 あ どうも 後先になって 申し訳ありません。 164 00:10:55,989 --> 00:11:00,593 あの~ これは お小さい妹さんが いらっしゃると聞いていたもんですから。 165 00:11:00,593 --> 00:11:03,630 はい チョコレート。 ああ よかったわね。 166 00:11:03,630 --> 00:11:07,834 ちゃんと お礼申し上げて。 (2人)どうも ありがとう。 167 00:11:12,272 --> 00:11:17,777 あっ 喜多川 茜さんと 何か共同制作に入られたようですね。 168 00:11:17,777 --> 00:11:20,613 えっ? (信彦)どんな絵を描いてるんですか? 169 00:11:20,613 --> 00:11:26,786 はい… あ あの 茜さんは 何もおっしゃいませんでしたの? 170 00:11:26,786 --> 00:11:29,822 あの人が とても素直に 教えてくれるような人でないことは➡ 171 00:11:29,822 --> 00:11:31,958 マリ子さんも よく ご存じでしょう? 172 00:11:31,958 --> 00:11:37,630 だったら 私も申し上げるわけには いかないような気がします。 173 00:11:37,630 --> 00:11:41,301 思ったとおりだ。 何がでしょう? 174 00:11:41,301 --> 00:11:45,305 彼女が言ってましたよ。 磯野さんは すばらしい。 175 00:11:45,305 --> 00:11:49,976 我々が とうに失ってしまったものを 大切に持っている人だって。 176 00:11:49,976 --> 00:11:53,313 それ どういう意味なんでしょう? 177 00:11:53,313 --> 00:11:57,183 信頼ですよ。 信頼? 178 00:11:57,183 --> 00:12:01,387 僕も あなたを信頼しています。 179 00:12:01,387 --> 00:12:03,323 でも あの…。 180 00:12:03,323 --> 00:12:05,258 すばらしい絵を描いてください。 181 00:12:05,258 --> 00:12:10,597 そして 僕を あっと言わせてください。 はい。 182 00:12:10,597 --> 00:12:16,102 僕は あなたの その澄んだ目が 羨ましいんだ。 183 00:12:22,208 --> 00:12:25,111 一度 皆様で 横浜へお出かけになりませんか? 184 00:12:25,111 --> 00:12:29,616 港 元町 外人墓地 僕が どこへなりとご案内いたします。 185 00:12:29,616 --> 00:12:31,551 ありがとう存じます。 186 00:12:31,551 --> 00:12:35,555 いいな 一度行ってみたいな。 ねえ マー姉ちゃん。 187 00:12:41,794 --> 00:12:44,130 <それから1時間。➡ 188 00:12:44,130 --> 00:12:49,936 信彦は 取りとめのない話をして 帰っていきました> 189 00:12:56,142 --> 00:12:59,445 ねえ あの人 一体 何しに来たの? 190 00:12:59,445 --> 00:13:03,316 さあ? うちも 今 それを考えとったと。 191 00:13:03,316 --> 00:13:06,586 「あなたの澄んだ目が羨ましい」か~。 192 00:13:06,586 --> 00:13:12,392 やめてよ からかうのは。 からかうなんて 解明してるんじゃない。 193 00:13:12,392 --> 00:13:14,327 ⚟(ヨウ子)見て マー姉ちゃん。 194 00:13:14,327 --> 00:13:17,764 このチョコレート お母様が 舶来品だって。 195 00:13:17,764 --> 00:13:20,667 わあ おいしそう。 1つ頂戴! はい。 196 00:13:20,667 --> 00:13:23,269 マー姉ちゃんにも。 (ヨウ子)はい。 197 00:13:23,269 --> 00:13:25,772 分かった。 何が? 198 00:13:25,772 --> 00:13:28,608 やっぱり そうだ。 だから…。 199 00:13:28,608 --> 00:13:31,277 ヨウ子 ごちそうさま。 また 後で頂戴ね。 200 00:13:31,277 --> 00:13:33,479 うん。 ねっ? 201 00:13:35,114 --> 00:13:38,951 ほら 「将を射んとせば まず馬を」って あれよ。 202 00:13:38,951 --> 00:13:40,887 馬? うん! 203 00:13:40,887 --> 00:13:43,289 私とヨウ子は 絶対に馬! 204 00:13:43,289 --> 00:13:46,959 彼 マー姉ちゃんが好きなんだわ。 そんな…。 205 00:13:46,959 --> 00:13:51,431 だって ほかに 訪ねてくる理由が どこにある?でも…。 206 00:13:51,431 --> 00:13:54,300 分かる。 分かるな~。 207 00:13:54,300 --> 00:13:56,235 マー姉ちゃんには そういうところがあるんだ。 208 00:13:56,235 --> 00:13:58,171 どういうところよ? 209 00:13:58,171 --> 00:14:01,741 「僕たちが失ってしまったもの」 そう言ってたじゃない。 210 00:14:01,741 --> 00:14:03,776 つまり その澄んだ目よ。 211 00:14:03,776 --> 00:14:08,081 言ってみれば う~ん… 世間知らずってことなんだけども➡ 212 00:14:08,081 --> 00:14:11,951 男の人って 都合よく 錯覚してしまうのよね きっと。 213 00:14:11,951 --> 00:14:14,387 まさか。 でも あんな人が➡ 214 00:14:14,387 --> 00:14:19,592 わざわざ それを言いに来るなんて マー姉ちゃんも 大したもんだわ。 215 00:14:19,592 --> 00:14:22,628 そうかな? うん。 216 00:14:22,628 --> 00:14:25,465 僕は あなたを愛してます なんて言われたら➡ 217 00:14:25,465 --> 00:14:30,470 どうする? マー姉ちゃん。 バカ! 218 00:14:40,279 --> 00:14:45,785 <本当に 信彦は 一体 何をしに来たのでしょうか?➡ 219 00:14:45,785 --> 00:14:53,292 純情なマリ子の胸を苦しくさせるとは まことに罪な男でした>