1 00:00:02,202 --> 00:00:09,276 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:09,276 --> 00:01:06,767 ♬~ 3 00:01:10,237 --> 00:01:13,774 ⚟(店員)ありがとうございました。 4 00:01:13,774 --> 00:01:18,412 <日暮里で 4年ぶりに ばったり会った 茜でした> 5 00:01:18,412 --> 00:01:22,115 (茜)そう 信彦も このお店に来たことあったの。 6 00:01:22,115 --> 00:01:25,986 (マリ子)ええ 茜さんのアパートメントに 伺った前の日でした。 7 00:01:25,986 --> 00:01:27,988 そんなこともあったわね。 8 00:01:27,988 --> 00:01:32,125 ここで初めて 信彦さんの気持ちを 知らされたんです。 茜さんに対しての。 9 00:01:32,125 --> 00:01:35,162 だから 私 キューピッドの役目を 買って出たんですよ。 10 00:01:35,162 --> 00:01:37,431 昔のことだわ。  11 00:01:37,431 --> 00:01:41,134 信彦に言ったら てれるわよ きっと あの人。➡ 12 00:01:41,134 --> 00:01:46,640 楽しかったわね あのころは。 お互い 若かったし。 13 00:01:46,640 --> 00:01:50,978 じゃあ また ご一緒になったんですね? えっ? 14 00:01:50,978 --> 00:01:57,150 信彦さんが 私のうちに見えたんです。 2年前のことです。 15 00:01:57,150 --> 00:01:59,086 茜さんを捜していらしたわ。 16 00:01:59,086 --> 00:02:04,257 必ず うちへ来るはずだ。 そしたら 居所を教えてくれって。 17 00:02:04,257 --> 00:02:08,095 だから 私 ずっと茜さんのことを 待ってたんです。 18 00:02:08,095 --> 00:02:11,798 でも 茜さんは いらっしゃらなかった。 19 00:02:13,900 --> 00:02:18,605 一体 何があったんです? 信彦さんに あれから お会いになりましたか? 20 00:02:18,605 --> 00:02:20,907 (店員)お待ち遠さま。 21 00:02:23,944 --> 00:02:26,847 ねえ。 22 00:02:26,847 --> 00:02:31,418 信彦は 今 パリにいるわ。 パリに!? 23 00:02:31,418 --> 00:02:33,954 (茜)あのあと 別れるっていう条件で➡ 24 00:02:33,954 --> 00:02:37,424 父が パリ行きの費用を出したの。 まあ…。 25 00:02:37,424 --> 00:02:41,428 でも その方が 信彦のためには よかったんだわ。 26 00:02:47,167 --> 00:02:49,803 一緒に話したい。➡ 27 00:02:49,803 --> 00:02:55,008 会って 話をしたい。 信彦さん そう言ってました。 28 00:02:56,576 --> 00:02:59,079 あなたを愛しているからだって。 29 00:03:03,083 --> 00:03:05,986 おいしい。 茜さん。 30 00:03:05,986 --> 00:03:09,856 懐かしい味だわ。 あん蜜なんて何年ぶりかしら。 31 00:03:09,856 --> 00:03:12,259 女学校までよね こういうもの食べたのは。 32 00:03:12,259 --> 00:03:16,129 はぐらかさないでください。 33 00:03:16,129 --> 00:03:20,967 そんなに怒らないで。 私だって 十分 償ったんですもの。 34 00:03:20,967 --> 00:03:25,605 償った? ええ。 35 00:03:25,605 --> 00:03:29,409 信彦が 横浜から船に乗っていた頃➡ 36 00:03:29,409 --> 00:03:35,282 私は 精神科の病院に 入院させられていたの。➡ 37 00:03:35,282 --> 00:03:38,785 それから 丸1年 閉じ込められてたわ。 38 00:03:42,422 --> 00:03:49,963 来る日も来る日も 鉄格子のはまった窓と 白い壁だけ。 39 00:03:49,963 --> 00:03:54,434 私は 本当に ズタズタになるところだったわ。 40 00:03:54,434 --> 00:04:00,240 そして 絵が描きたかった。 41 00:04:00,240 --> 00:04:04,244 信彦も 愛も 父も 家屋敷も 何にも要らない。 42 00:04:04,244 --> 00:04:07,748 一箱の絵の具さえあったら➡ 43 00:04:07,748 --> 00:04:14,254 この壁も天井も ありとあらゆる絵で 塗り潰してみせるのに…。 44 00:04:14,254 --> 00:04:17,557 だから 眠れば 夢の中で絵を描こうとしていた。 45 00:04:19,392 --> 00:04:22,095 でも 夢は夢ですものね。 46 00:04:22,095 --> 00:04:24,998 朝になれば また あざ笑うような白い壁が➡ 47 00:04:24,998 --> 00:04:27,601 私を取り囲んでいる。➡ 48 00:04:27,601 --> 00:04:33,473 しまいには 気が付くと 私は爪で 壁を ひっかいているのね。➡ 49 00:04:33,473 --> 00:04:36,109 苦しかったわ。 50 00:04:36,109 --> 00:04:38,945 茜さん…。 51 00:04:38,945 --> 00:04:45,719 確かに 私と信彦の生活は 泥沼に はまり込んだようなものだったわ。 52 00:04:45,719 --> 00:04:49,589 でも あんなふうに引き裂かれようとは 思わなかった。➡ 53 00:04:49,589 --> 00:04:52,959 だから 駄目になるなら➡ 54 00:04:52,959 --> 00:04:58,632 なることで 2人の関係を貫きたかった…。 55 00:04:58,632 --> 00:05:04,905 信彦が あなたを訪ねた時は 私も 信彦を捜し回っていたの。 56 00:05:04,905 --> 00:05:08,742 だから 彼に対して 父のやったことを知った時は➡ 57 00:05:08,742 --> 00:05:11,378 私は逆上したわ。 58 00:05:11,378 --> 00:05:18,752 泣いて わめいて 暴れて… 私の神経 壊れかかっていたんですもの。 59 00:05:18,752 --> 00:05:24,925 後になれば 父が私を病院に入れたのも 無理はなかったと思うけど➡ 60 00:05:24,925 --> 00:05:27,827 私って 意外と強かったのね。 61 00:05:27,827 --> 00:05:30,096 なんとか病院を出たい➡ 62 00:05:30,096 --> 00:05:34,968 もう一度 自由を取り戻したい って思うようになったの。➡ 63 00:05:34,968 --> 00:05:38,405 娘に背かれた父は 結婚相手の家に対しても➡ 64 00:05:38,405 --> 00:05:42,943 そういう処置を取らなければ 申し開きもできなかったんでしょうけど➡ 65 00:05:42,943 --> 00:05:47,747 それを逆用すればいいんですものね。 逆用? 66 00:05:49,716 --> 00:05:53,119 そうよ。 せっかく レッテル貼ってもらったんですもの。 67 00:05:53,119 --> 00:05:56,957 うまく逆用すれば もらい手のない女として➡ 68 00:05:56,957 --> 00:06:01,928 親の押しつけてくる結婚など しないで済むわけよ。 69 00:06:01,928 --> 00:06:06,233 4年前の あの時 「信彦に懸けてみる」➡ 70 00:06:06,233 --> 00:06:09,736 私は あなたに そう言ったわね。 はい。 71 00:06:09,736 --> 00:06:15,041 でも 賭けに負けたのは私の方だったの。 72 00:06:20,914 --> 00:06:50,911 ♬~ 73 00:06:50,911 --> 00:06:55,815 (茜)私たち 目黒の奥の方で ひっそり暮らしてたの。➡ 74 00:06:55,815 --> 00:06:59,286 逃げ出す時に ばあやをだまして持ち出したお金で➡ 75 00:06:59,286 --> 00:07:02,222 半年ぐらいは のんきに暮らしたの。➡ 76 00:07:02,222 --> 00:07:06,893 でも お金がなくなるにつれて➡ 77 00:07:06,893 --> 00:07:12,565 信彦には 隠れがじみた そんな所が 苦痛だったのね。➡ 78 00:07:12,565 --> 00:07:15,602 愛が失われたとは言わないわ。➡ 79 00:07:15,602 --> 00:07:23,743 でもね 愛だけでは 人間 生きていけないのよ。➡ 80 00:07:23,743 --> 00:07:27,580 信彦は 私といることで 駄目になっていくって思ったの。➡ 81 00:07:27,580 --> 00:07:30,383 それが分かっていながら 駄目になっていくことはない。➡ 82 00:07:30,383 --> 00:07:33,586 私が病院の中で立ち直ったように➡ 83 00:07:33,586 --> 00:07:39,392 多分 信彦も それが分かって パリへ たっていったんだと思う。 84 00:07:39,392 --> 00:07:42,929 今でも愛していらっしゃるんですか? 85 00:07:42,929 --> 00:07:46,599 (茜) 愛は あらゆるものを生み出せるけど➡ 86 00:07:46,599 --> 00:07:49,502 全てを殺すこともできるの。➡ 87 00:07:49,502 --> 00:07:55,308 だけど あなたが いつか巡り会う人だけは 必ず すばらしい方よ。➡ 88 00:07:55,308 --> 00:07:59,312 私 なぜか そう信じているわ。 89 00:08:14,761 --> 00:08:16,896 ヨウ子。 90 00:08:16,896 --> 00:08:18,932 (ヨウ子) お加減でも悪いんじゃないかと思って。 91 00:08:18,932 --> 00:08:22,068 ううん そんなことないわよ。 92 00:08:22,068 --> 00:08:25,739 今 時間あるの? 93 00:08:25,739 --> 00:08:30,610 それ 茜さんという方でしょう? うん。 94 00:08:30,610 --> 00:08:35,448 もう随分と長いこと 会ってないんでしょう?うん。 95 00:08:35,448 --> 00:08:41,221 どうなさってるんでしょうね。 本当に。 96 00:08:41,221 --> 00:08:47,127 では お願いします。 はい こちらこそ。 97 00:08:47,127 --> 00:08:49,329 はい これ。 98 00:08:54,401 --> 00:08:58,271 ⚟(マチ子)マー姉ちゃん! ヨウ子! お茶にしましょうか。 99 00:08:58,271 --> 00:09:00,206 まあ 何でしょう 始めようとするやさきに。 100 00:09:00,206 --> 00:09:02,542 ⚟おやつは きんつばよ! 101 00:09:02,542 --> 00:09:05,044 きんつばだって! ハハハッ! 102 00:09:05,044 --> 00:09:08,081 (戸が開く音) きんちゃん きんつば きん五郎! 103 00:09:08,081 --> 00:09:12,218 (均)はい。 ああっ! 104 00:09:12,218 --> 00:09:15,121 どうも…。 本当に勘がいいのね➡ 105 00:09:15,121 --> 00:09:17,724 食べ物のこととなると マー姉ちゃん。 106 00:09:17,724 --> 00:09:21,227 どうして きんつばが 大宗先輩のお土産だって分かったの? 107 00:09:21,227 --> 00:09:23,897 だって あの…。 108 00:09:23,897 --> 00:09:25,832 どうも 申し訳ございませんでした。 109 00:09:25,832 --> 00:09:29,369 いえいえ 制作中のところを お邪魔してしまったようで…。 110 00:09:29,369 --> 00:09:31,905 いいえ マチ子には毎度のことなんです。 111 00:09:31,905 --> 00:09:34,574 私が乗ってきたな~って思うと いつも くだらないことで➡ 112 00:09:34,574 --> 00:09:36,609 声をかけるんですよ。 あ~らよ。 113 00:09:36,609 --> 00:09:39,913 大宗先輩を くだらないなんて 妹弟子としては許せませんよ。 114 00:09:39,913 --> 00:09:41,848 私は ふだんのマチ子のことを言ってんの。 115 00:09:41,848 --> 00:09:44,584 (はる)とにかくね よく お礼を申し上げてちょうだい。 116 00:09:44,584 --> 00:09:48,388 昨日のことで 田河先生と奥様に すっかり ご心配をおかけして➡ 117 00:09:48,388 --> 00:09:51,758 こうして 大宗さんを お見舞いに よこしてくだすったんですから。 118 00:09:51,758 --> 00:09:54,794 あっ そうだったんですか。 どうも ありがとうございました。 119 00:09:54,794 --> 00:09:57,931 いえいえ 例のごとく 陽談社への使いの帰り➡ 120 00:09:57,931 --> 00:10:01,267 何も知らずに寄ったんです。 いや しかし お寄りしてよかったです。 121 00:10:01,267 --> 00:10:04,104 (はる)もう おかげで すっかり ご迷惑をおかけしてしまいまして…。 122 00:10:04,104 --> 00:10:07,006 とんでもない。 僕は もう とっても楽しいことなんです。 123 00:10:07,006 --> 00:10:10,410 天海さんとの小競り合いだけは 付録だったけどね。マチ子。 124 00:10:10,410 --> 00:10:12,779 ああ~ 面目ない。 125 00:10:12,779 --> 00:10:16,649 いやいや まあ 夢中になって カッカしてたもんですからね。 126 00:10:16,649 --> 00:10:20,520 でも とっても気持ちのいい人でしょう。 だから 私たちの兄貴だと思って➡ 127 00:10:20,520 --> 00:10:22,789 これからも 仲よくやってくださいね。 128 00:10:22,789 --> 00:10:25,625 え… ええ それは まあ…。 129 00:10:25,625 --> 00:10:28,528 ヨウ子 頂きなさい。 はい じゃあ これ…。 130 00:10:28,528 --> 00:10:32,966 あっ いい? お先に! 頂きます! 131 00:10:32,966 --> 00:10:35,635 おいしい! あんこがいっぱい! 132 00:10:35,635 --> 00:10:37,971 私ね 何でも たっぷりしたのが 好きなんです。 133 00:10:37,971 --> 00:10:39,906 かくて まん丸に太っていくのである。 134 00:10:39,906 --> 00:10:42,809 (均)そうですね。 マチ子…。 135 00:10:42,809 --> 00:10:45,144 2人とも 大宗さんの前ですよ。 136 00:10:45,144 --> 00:10:47,647 いや だけど 楽しいですよ。 137 00:10:47,647 --> 00:10:49,682 (はる)全く うちは 女ばかりなもんですから➡ 138 00:10:49,682 --> 00:10:52,519 集まると こんなふうに いつも 子供のように。 139 00:10:52,519 --> 00:10:56,990 しかし 皆さん お年頃になられてね。 140 00:10:56,990 --> 00:10:59,325 皆さんって 私も? えっ? 141 00:10:59,325 --> 00:11:02,262 いや 順番から言えば お姉さんの方が先口…。 142 00:11:02,262 --> 00:11:04,931 先口って何? 143 00:11:04,931 --> 00:11:07,967 ああ お嫁さんのことね。 144 00:11:07,967 --> 00:11:10,737 僕は次男ですからね 身軽なんですけども➡ 145 00:11:10,737 --> 00:11:16,276 お姉さんの場合 長女だから大変ですよね。 やっぱり 婿をお取りになるんですか? 146 00:11:16,276 --> 00:11:20,780 さあ? 私は何も考えてませんけど。 (はる)いいんですよ それで。➡ 147 00:11:20,780 --> 00:11:23,416 もし どうしても 一緒になりたいという人が現れたら➡ 148 00:11:23,416 --> 00:11:26,786 このうちは マチ子に譲ればいいんですから。 149 00:11:26,786 --> 00:11:29,622 えっ 私が戸主になっちゃうの? 150 00:11:29,622 --> 00:11:31,558 (均)なんの なんの。➡ 151 00:11:31,558 --> 00:11:34,794 マチ子さんは 戸主としての風格 備えてらっしゃるから大丈夫。 152 00:11:34,794 --> 00:11:37,630 それ どういう意味? いや それは まことに勇ましいし➡ 153 00:11:37,630 --> 00:11:41,434 それに 嫁さんもらっても似合いそうだから。 154 00:11:41,434 --> 00:11:44,304 失礼よ 女として認めてないみたい。 155 00:11:44,304 --> 00:11:48,174 (はる)認められたかったら もう少し 女らしいことを身につけることね。 156 00:11:48,174 --> 00:11:51,077 あいにく 仕込んでくれる母親が 不在だったもんですから。 157 00:11:51,077 --> 00:11:54,647 それは申し訳ございません。 だから いかにして生きるべきか➡ 158 00:11:54,647 --> 00:11:58,151 また「聖書」を白紙から 読み直しているんじゃありませんか。 159 00:11:58,151 --> 00:12:01,387 すると あの…。 はあ? 160 00:12:01,387 --> 00:12:04,257 マリ子さんには 目下 はっきり決まった方は➡ 161 00:12:04,257 --> 00:12:06,759 いらっしゃらないわけですね。 162 00:12:06,759 --> 00:12:09,662 はあ~ 田河先生ね。 163 00:12:09,662 --> 00:12:12,565 田河先生が どうかなさったの? あ… いや 別に…。 164 00:12:12,565 --> 00:12:16,769 分かってんのよ。 先生が それとなく 聞いてこいと おっしゃったんでしょう? 165 00:12:16,769 --> 00:12:19,105 あ… ああ! まあ そういうこと。 166 00:12:19,105 --> 00:12:21,941 やっぱり そうだ。 先生 お子さん いらっしゃらないから➡ 167 00:12:21,941 --> 00:12:24,410 私たちのこと 勝手に楽しみにしてらっしゃるのよ。 168 00:12:24,410 --> 00:12:28,781 だから どなたか いい方をって 誰かに言われたんだわ きっと先生と奥様。 169 00:12:28,781 --> 00:12:32,118 そうなんですよ。 いや 例えばですよ➡ 170 00:12:32,118 --> 00:12:36,789 天海さんとの話が決まってるような場合は 後で いろいろと問題が起きますからね。 171 00:12:36,789 --> 00:12:39,626 駄目ね~ 天海さんは お兄さんみたいなもんだもん。 172 00:12:39,626 --> 00:12:41,561 あの人は別格。 173 00:12:41,561 --> 00:12:44,797 マー姉ちゃんだけに 独り占めされたら 私たち たまんないわ。 174 00:12:44,797 --> 00:12:47,133 ねえ ヨウ子。 175 00:12:47,133 --> 00:12:51,638 そうですよね。 そうだ そうだ。 176 00:12:51,638 --> 00:12:55,441 先生に おっしゃってくださいませんか? はい。 177 00:12:55,441 --> 00:12:58,311 私 当分 結婚する意思はありませんって。 178 00:12:58,311 --> 00:13:00,246 頂きます! はあ…。 179 00:13:00,246 --> 00:13:03,916 おいしいわね。 うん! 180 00:13:03,916 --> 00:13:06,252 <哀れ ほっとするかと思えば➡ 181 00:13:06,252 --> 00:13:12,058 ピシャリと戸を閉められた思いの 均五郎君でした> 182 00:13:12,058 --> 00:13:14,360 (戸が開く音) 183 00:13:18,831 --> 00:13:20,800 本当に どうも ありがとうございました。 184 00:13:20,800 --> 00:13:23,603 あの 先生に よろしくお伝えください。 はあ。 185 00:13:23,603 --> 00:13:27,940 また近いうちに 描いたものを持って お伺いしますからって。はあ。 186 00:13:27,940 --> 00:13:31,811 お姉さんも たまには顔を見せてくださいよ。 187 00:13:31,811 --> 00:13:35,682 はい。 あの 何もお構いしませんで。 188 00:13:35,682 --> 00:13:38,418 どうも お邪魔しました。 189 00:13:38,418 --> 00:13:40,486 さようなら。 失礼します。 190 00:13:40,486 --> 00:13:42,689 さようなら。 191 00:13:45,792 --> 00:13:48,127 磯野さん 郵便です。 あっ どうも。 192 00:13:48,127 --> 00:13:50,430 マー姉ちゃんにだ。 193 00:13:50,430 --> 00:13:53,332 トミ子さんから! えっ!? 本当だ! 194 00:13:53,332 --> 00:13:55,835 (笑い声) 195 00:14:03,109 --> 00:14:05,945 わあ 一大事 一大事…! 196 00:14:05,945 --> 00:14:08,948 何? 何? 何よ!? 待ちなさいってば。 197 00:14:08,948 --> 00:14:11,584 連隊本部発表! 198 00:14:11,584 --> 00:14:15,088 「この度 トミ子さんが 結婚することに決定しました」! 199 00:14:15,088 --> 00:14:17,990 まあ トミ子さんが!? ええ~ 一大事だ~! 200 00:14:17,990 --> 00:14:20,259 「つきましては 遠い所 申し訳ありませんが➡ 201 00:14:20,259 --> 00:14:22,762 親友として 是非 結婚式に出席していただきたく➡ 202 00:14:22,762 --> 00:14:24,797 お願いします」って! そりゃ行くべきよ マー姉ちゃん! 203 00:14:24,797 --> 00:14:27,266 行きたいわよ トミ子さんの結婚式なら 私 絶対 行きたい! 204 00:14:27,266 --> 00:14:29,202 大丈夫よ。 お母様だって ちゃんと おうちに ちゃんと こうして➡ 205 00:14:29,202 --> 00:14:31,604 落ち着いていらっしゃることだし 私のこと… 後のことなら➡ 206 00:14:31,604 --> 00:14:33,940 ヨウ子と私で ちゃんと お留守番できるもんね ヨウ子! 207 00:14:33,940 --> 00:14:36,976 はい! そうね 行くべきですよ。 208 00:14:36,976 --> 00:14:40,413 トミ子さんは どんなに遠く離れていても 親友なんだから。 209 00:14:40,413 --> 00:14:42,949 お母様~! わあ~! 210 00:14:42,949 --> 00:14:44,884 ヨウ子~! 211 00:14:44,884 --> 00:14:51,891 (笑い声)