1 00:00:02,202 --> 00:00:08,942 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:08,942 --> 00:01:06,733 ♬~ 3 00:01:23,784 --> 00:01:27,788 (マリ子)これだわ。 これが 茜さんの絵よ。 4 00:01:32,125 --> 00:01:37,831 (新八郎)う~ん 優しさの中に 激しい力強さを感じる絵だね。 5 00:01:39,633 --> 00:01:41,668 茜さん…。 6 00:01:41,668 --> 00:01:44,137 (茜)マリ子さん。 7 00:01:44,137 --> 00:01:47,975 茜さん! (茜)やっぱり 来てくだすったのね。 8 00:01:47,975 --> 00:01:50,644 昨日の夕刊を見て… おめでとう! 本当におめでとう! 9 00:01:50,644 --> 00:01:54,147 ありがとう うれしいわ。 私だって! 10 00:01:54,147 --> 00:01:57,818 (新八郎)じゃあ 僕は向こう見てくるから。 すいません。 11 00:01:57,818 --> 00:01:59,853 (茜)どなた? 毎朝の方。 12 00:01:59,853 --> 00:02:03,090 そう。 私は また てっきり あなたの彼かと思ったわ。 13 00:02:03,090 --> 00:02:05,025 そんなんじゃありません。 14 00:02:05,025 --> 00:02:08,595 あなたもご成功で おめでとう。 茜さんのおかげです。 15 00:02:08,595 --> 00:02:11,631 あの時 茜さんに ご相談に乗ってもらえたからです。 16 00:02:11,631 --> 00:02:14,768 でも あなたに力がなかったら それまでだったじゃないの。 17 00:02:14,768 --> 00:02:17,804 本屋の店先で 菊池 寛氏との写真を見た時には➡ 18 00:02:17,804 --> 00:02:19,940 それでも驚いたわよ。 19 00:02:19,940 --> 00:02:23,777 「やった!」って思いながら 心配で心配で…。 20 00:02:23,777 --> 00:02:28,415 でも もう大丈夫です。 私 今度 児童物に変わることにしましたから。 21 00:02:28,415 --> 00:02:31,618 どうして? それを母が希望していますし➡ 22 00:02:31,618 --> 00:02:34,421 私も そっちの方が 向いてるんじゃないかと思って。 23 00:02:34,421 --> 00:02:36,790 ねえ ちょっと そこで お話しできないかしら? 24 00:02:36,790 --> 00:02:39,126 でも 私 絵を拝見しに…。 25 00:02:39,126 --> 00:02:43,430 絵は逃げていきません。 そうでした そうでしたね。 26 00:02:43,430 --> 00:02:47,134 相変わらずの人ね マリ子さんって。 さあ。 27 00:02:49,803 --> 00:02:55,675 おめでとうございます。 ありがとう。 どうぞ。 28 00:02:55,675 --> 00:02:58,445 (茜)本当に児童物に変わるの? ええ。 29 00:02:58,445 --> 00:03:02,916 (茜)何か作家とトラブルでもあったの? そんなんじゃありません。 30 00:03:02,916 --> 00:03:05,752 だったら どうして? 絵に変わりはなくても➡ 31 00:03:05,752 --> 00:03:09,623 成人物と児童物とは 世間の評価が変わってくるでしょう。 32 00:03:09,623 --> 00:03:14,761 初めっから それだけのものがなかったし かなり無理して描いてたんです。 33 00:03:14,761 --> 00:03:18,098 まだ よく拝見してないうちから こんなことを言って すみませんけど➡ 34 00:03:18,098 --> 00:03:23,603 私 茜さんの絵を見て思ったんです。 描きたいものを描いたんだなって。 35 00:03:23,603 --> 00:03:26,940 ええ そうよ。 私は描きたいものを描いたの。 36 00:03:26,940 --> 00:03:30,811 だから 私も 描きたい児童物を描くことに 決めたんです。 37 00:03:30,811 --> 00:03:34,281 そうやって 彼も言ってくれましたし。 38 00:03:34,281 --> 00:03:40,420 そう… だったら 私の心配することではないわね。 ええ。 39 00:03:40,420 --> 00:03:42,355 気が付いた? えっ? 40 00:03:42,355 --> 00:03:47,194 あの人物像の顔 あなたに似てると思うんだけどな。 41 00:03:47,194 --> 00:03:49,963 あとで もう一度 よく見てほしいんだけど➡ 42 00:03:49,963 --> 00:03:53,834 いつか言ったでしょう? あれは私の青春。 43 00:03:53,834 --> 00:03:57,704 ウフッ 別に女漁師になったわけじゃないけど➡ 44 00:03:57,704 --> 00:04:00,607 自力で生きている実感を 描いてみたかったの。➡ 45 00:04:00,607 --> 00:04:04,611 生きている あなた 生きている私を。 46 00:04:08,081 --> 00:04:10,383 (茜)でもね 賞を頂いてしまったから➡ 47 00:04:10,383 --> 00:04:14,087 今度は 思いっきり違うものを 描いてやろうと思ってるのよ。 48 00:04:14,087 --> 00:04:16,022 権威への挑戦ね。 49 00:04:16,022 --> 00:04:20,861 今度は その中での 生きている実感を つかんでみたいわ。 50 00:04:20,861 --> 00:04:25,098 すごいわ。 私は いつも 茜さんに 感心させられるばかり。 51 00:04:25,098 --> 00:04:27,767 (茜)とんでもない。 感心しているのは 私。➡ 52 00:04:27,767 --> 00:04:30,604 いつの間にか あんな すてきな彼を つかんでいたくせに。 53 00:04:30,604 --> 00:04:33,273 まあ。 きれいな目をしていらっしゃる。 54 00:04:33,273 --> 00:04:35,776 いい人だわ きっと。 55 00:04:40,046 --> 00:04:44,417 (マチ子)そう そんなに すばらしかった!? すばらしかったわ。 56 00:04:44,417 --> 00:04:47,287 絵も すばらしかったけど 茜さんも すばらしかった。 57 00:04:47,287 --> 00:04:49,789 確実に生きてるっていう感じ。 58 00:04:49,789 --> 00:04:52,692 よ~し じゃあ 私も開期中に 見に行ってこようかな。 59 00:04:52,692 --> 00:04:55,295 うん 是非そうしてよ。 茜さん 喜ぶわ。 60 00:04:55,295 --> 00:04:58,198 うん。 でも 私 彼女を あんまり よく知らないし。 61 00:04:58,198 --> 00:05:00,133 (はる)そんなこと 関係ないでしょう。 62 00:05:00,133 --> 00:05:02,736 要は すばらしい絵を 見てくればいいのだから。 63 00:05:02,736 --> 00:05:07,073 でも お母様 見に行かないの? そうね 私も行けたら行きましょう。 64 00:05:07,073 --> 00:05:10,110 ちょっぴり おつらいんじゃないの? どうしてですか? 65 00:05:10,110 --> 00:05:12,746 もう やめてよ マチ子。 私 本当に➡ 66 00:05:12,746 --> 00:05:15,081 生きてる実感っていうものが 分かったんですもの。 67 00:05:15,081 --> 00:05:17,984 それもそうね。 新八郎さんも ご一緒だったんだし。 68 00:05:17,984 --> 00:05:19,953 こら! そうですよ。 69 00:05:19,953 --> 00:05:24,090 東郷さんのこと 品性なく 冷やかすこと お母様が許しませんよ。 70 00:05:24,090 --> 00:05:27,961 は~い。 (笑い声) 71 00:05:27,961 --> 00:05:30,964 ⚟(ウメ)ごめんください。 こんちは~。 72 00:05:30,964 --> 00:05:36,670 日暮里のおばあちゃまだ! いらっしゃいませ!どうぞ どうぞ。 73 00:05:36,670 --> 00:05:38,638 いらっしゃい おばあちゃま。 74 00:05:38,638 --> 00:05:41,408 (ウメ)どうも せちがらい世の中に なってきましたね~。 75 00:05:41,408 --> 00:05:43,343 乗り物は混むし…。 76 00:05:43,343 --> 00:05:45,779 いや 近頃ね 軍需工場で➡ 77 00:05:45,779 --> 00:05:48,114 みんな くたびれてんだか何だか 知らないんだけども➡ 78 00:05:48,114 --> 00:05:51,418 年寄りに 席譲ってくれるなんて人は 少なくなっちゃいましたよ。 79 00:05:51,418 --> 00:05:54,621 あら まあ 本当に嘆かわしいことですわ。 80 00:05:54,621 --> 00:05:56,556 それは 多分に おばあちゃまのせいですよ。 81 00:05:56,556 --> 00:05:59,426 (ウメ)あら どうして? だって お年寄りに見えなきゃ➡ 82 00:05:59,426 --> 00:06:01,361 お年寄りにだって 席は譲らないでしょう。 83 00:06:01,361 --> 00:06:03,730 アハハハッ そうよ。 お若い お若い! 84 00:06:03,730 --> 00:06:05,765 (笑い声) これだ。 85 00:06:05,765 --> 00:06:09,069 ここんちに来るとね すぐ 20ぐらい 年若くなっちゃう。 86 00:06:09,069 --> 00:06:12,939 まあ 結構ですわ。 さあ どうぞ どうぞ お上がりになって。 87 00:06:12,939 --> 00:06:16,943 (ウメ)じゃあ 失礼して。 ごめんなさい。➡ 88 00:06:16,943 --> 00:06:21,081 福岡の加津子からね 珍しいもん送ってきたんですよ。 89 00:06:21,081 --> 00:06:23,383 だから 今日は そのお裾分け。 90 00:06:23,383 --> 00:06:26,286 (はる)あら まあ まあ いつも どうも すみませんね。 91 00:06:26,286 --> 00:06:31,591 いや 私だってね 何か口実があった方が 出てきやすいってわけなんですよ。 92 00:06:31,591 --> 00:06:35,395 まあ おばあちゃまが? あら 何か不思議なことでもござんすか? 93 00:06:35,395 --> 00:06:39,266 だって 酒田さんちじゃ おばあちゃまが 一番偉いんでしょう? 94 00:06:39,266 --> 00:06:43,103 そうですよ。 でもね 偉くしているには➡ 95 00:06:43,103 --> 00:06:46,139 偉いなりに 気を遣ってるんですよ。 96 00:06:46,139 --> 00:06:48,909 はい アゴ。 97 00:06:48,909 --> 00:06:52,412 アゴ! 懐かしい! 98 00:06:52,412 --> 00:06:55,115 あんたたちが そんな声出すだろうと思ってね➡ 99 00:06:55,115 --> 00:07:00,086 加津子が ちゃんと ここんちの分も入れて よこしたんですよ。 100 00:07:00,086 --> 00:07:02,222 ヨウ子が喜ぶわ。 101 00:07:02,222 --> 00:07:06,092 あら その顔を見ると 私は また喜んじゃうのよ。 102 00:07:06,092 --> 00:07:08,728 何をしとるの。 さあ お茶をね。 あっ いけない。 103 00:07:08,728 --> 00:07:12,232 じゃあ 頂きます。 どうぞ。 104 00:07:12,232 --> 00:07:15,235 さて それじゃあ いいお茶をいれようかな。 105 00:07:15,235 --> 00:07:17,904 (ウメ)お客じゃないんだから そんな…。 106 00:07:17,904 --> 00:07:21,374 ううん 悪いお茶は 専ら 私とマー姉ちゃん用なの。 107 00:07:21,374 --> 00:07:24,277 (ウメ)あら どうして? だって ここんちじゃあ➡ 108 00:07:24,277 --> 00:07:26,579 あんたたち2人が お偉いさんなのに。 109 00:07:26,579 --> 00:07:29,482 ううん マチ子が仕事をしてる時に いいお茶飲むと➡ 110 00:07:29,482 --> 00:07:32,452 胃がキリキリするんですって。 だから 私は その おつきあい。 111 00:07:32,452 --> 00:07:36,756 はあ~ 芸術家ってのは大変なもんなんだね。 112 00:07:36,756 --> 00:07:40,093 嫌だ~ 芸術家だって。 (ウメ)あら 違うの? 113 00:07:40,093 --> 00:07:43,129 私は漫画家。 マー姉ちゃんは…。 挿絵屋さん。 114 00:07:43,129 --> 00:07:45,966 あれ? やっぱり芸術家じゃありませんか。 ねえ~。 115 00:07:45,966 --> 00:07:49,402 そうですよ。 それぐらいの 気概を持たなくてどうするの。 116 00:07:49,402 --> 00:07:53,106 はい。 でもね ここんちは いつ来ても➡ 117 00:07:53,106 --> 00:07:57,777 もう 活気があっていいですよね。 ようござんすよ。 118 00:07:57,777 --> 00:08:01,047 そこへ行くとね… ああ~…。 119 00:08:01,047 --> 00:08:02,983 何かあったの? ええ? 120 00:08:02,983 --> 00:08:05,352 あっ おじ様か おば様の具合でも? いえ。 121 00:08:05,352 --> 00:08:08,254 うちはね もう 商売の方が➡ 122 00:08:08,254 --> 00:08:10,890 統制で あんまり パッとしなくなっちゃったんだけど➡ 123 00:08:10,890 --> 00:08:13,727 体の方は あんた 2人とも ぴんしゃんしちゃってね➡ 124 00:08:13,727 --> 00:08:17,564 持て余してるのよ。 だけど 三郷さんがね…。 125 00:08:17,564 --> 00:08:21,901 じゃあ やっぱり…。 そうなんですよ。 126 00:08:21,901 --> 00:08:23,837 やっぱりって 一体? 127 00:08:23,837 --> 00:08:28,241 (ウメ)とうとう 夫婦別れしちゃってね。 128 00:08:28,241 --> 00:08:32,078 まあ 誰が悪いってことも ないんだろうけど➡ 129 00:08:32,078 --> 00:08:35,949 こんな ご時世がいけないんだね。 130 00:08:35,949 --> 00:08:39,386 パーマネントは駄目になるし➡ 131 00:08:39,386 --> 00:08:42,255 この間ね 三郷さんにお会いしたら➡ 132 00:08:42,255 --> 00:08:44,924 まあ その時は 張り切っていらしたんですよ。 133 00:08:44,924 --> 00:08:47,761 それが あの人が 今 勤めてる会社が➡ 134 00:08:47,761 --> 00:08:52,098 企業整備で引っ掛かっちゃって 駄目になっちゃったんですってさ。 135 00:08:52,098 --> 00:08:56,770 でも こういう時に力を合わせるのが 家族なんじゃないんですか? 136 00:08:56,770 --> 00:09:01,741 そりゃあね ここのうちや うちなんかは そうかもしれないけど…。 137 00:09:01,741 --> 00:09:05,578 なまじ 人のいい連中ばっかり 集まってっと➡ 138 00:09:05,578 --> 00:09:09,416 思い切って こう パッと 出口が見つかんなくってね➡ 139 00:09:09,416 --> 00:09:13,720 ああいうことに なっちゃうのかもしれませんね。 140 00:09:13,720 --> 00:09:18,058 お母様… お母様 ご存じだったようだけど➡ 141 00:09:18,058 --> 00:09:20,360 今まで 一体 何してらしたの? 142 00:09:20,360 --> 00:09:27,567 ごめんなさいね。 私は力が足りなくて 恥ずかしいと思うとりますよ。 143 00:09:27,567 --> 00:09:31,905 そうよ。 こういう時にこそ 幸せや苦しみを分かち合わないで➡ 144 00:09:31,905 --> 00:09:33,940 どうするんですか! マチ子。 145 00:09:33,940 --> 00:09:37,077 いいのよ マチ子の言うとおりなんだから。 146 00:09:37,077 --> 00:09:41,915 (ウメ)奥さん…。 本当に悲しいことですわ。 147 00:09:41,915 --> 00:09:49,088 愛というのは 死が2人を分かつまで 共にあるべきものなのに…。 148 00:09:49,088 --> 00:09:51,391 お母様…。 149 00:09:51,391 --> 00:09:57,397 <つらいニュースが多くなってくるのも ご時世だったのでしょうか> 150 00:10:07,841 --> 00:10:10,143  心の声 ヨウ子…。 151 00:10:27,961 --> 00:10:31,297 (ヨウ子)マー姉ちゃん。 えっ? 152 00:10:31,297 --> 00:10:34,134 お嫁さん…。 うん。 153 00:10:34,134 --> 00:10:37,971 きれいだった? きれいだったわよ。 154 00:10:37,971 --> 00:10:41,641 ヨウ子ちゃんも 大きくなったら あんな お嫁さんになるのね。 155 00:10:41,641 --> 00:10:44,444 おじちゃまも きれいだった? 156 00:10:46,980 --> 00:10:50,316 よかった。 157 00:10:50,316 --> 00:10:52,819 ヨウ子。 158 00:10:56,823 --> 00:10:58,758 (三郷)マリ子さん。 159 00:10:58,758 --> 00:11:01,661 あっ どうも しばらくでございます。 (三郷)いや~。 160 00:11:01,661 --> 00:11:04,264 今日は 用で こっちの方まで来たもんですから。 161 00:11:04,264 --> 00:11:07,167 そうですか。 そうだ ちょっと寄ってください。 162 00:11:07,167 --> 00:11:12,405 ええ でも…。 さあ どうぞ。 どうぞ どうぞ。➡ 163 00:11:12,405 --> 00:11:14,407 さあ どうぞ。 164 00:11:18,778 --> 00:11:22,115 殺風景でしょう。 ええ…。 165 00:11:22,115 --> 00:11:24,617 まあ このままにしておくのも もったいないので➡ 166 00:11:24,617 --> 00:11:26,953 適当な人に 店を貸そうかと思ってるんです。 167 00:11:26,953 --> 00:11:29,622 それで おば様は? ええ 今日は そのことで➡ 168 00:11:29,622 --> 00:11:31,558 出かけたんだと思います。 169 00:11:31,558 --> 00:11:34,794 あの…。はい? 何ですか 会社の方が…。 170 00:11:34,794 --> 00:11:38,665 ええ やりにくくなりました。 紙不足でね。 171 00:11:38,665 --> 00:11:42,969 まず第一に 美術 音楽関係の出版が やり玉に挙がりました。 172 00:11:42,969 --> 00:11:47,140 僕の場合は 美術の写真出版ですから。 そうなんですか…。 173 00:11:47,140 --> 00:11:49,976 (三郷)さあさあ どうぞ お座りください。 はい。 174 00:11:49,976 --> 00:11:53,313 でもね あなたや マチ子さんは 大丈夫ですよ。 175 00:11:53,313 --> 00:11:57,817 大きな出版社だし まず 児童物がなくなる ということはありえません。 176 00:11:57,817 --> 00:12:01,087 僕たちの分まで 精いっぱい描き続けてください。 177 00:12:01,087 --> 00:12:04,958 <新八郎の見通しは 正しかったようです> 178 00:12:04,958 --> 00:12:07,260 それで 三郷さん これから…? 179 00:12:07,260 --> 00:12:09,195 ああ 僕は大丈夫ですよ。 180 00:12:09,195 --> 00:12:12,932 体があるし それに 写真の技術もありますから。 181 00:12:12,932 --> 00:12:17,270 今日はね そのことで出かけてたんです。 幸い いい仕事に ありつけそうです。 182 00:12:17,270 --> 00:12:19,939 そうですか。 それならいいけど…。 183 00:12:19,939 --> 00:12:23,776 (三郷)お年頃かな? マリ子さん。 えっ? 184 00:12:23,776 --> 00:12:26,279 妙に心配性になった感じですよ。 185 00:12:26,279 --> 00:12:29,616 いえ 私は…。 (三郷)アハハハハッ!➡ 186 00:12:29,616 --> 00:12:32,418 ほら いつもの突撃ラッパを吹いてる マリ子さんの方が➡ 187 00:12:32,418 --> 00:12:35,622 ずっと かわいくて すてきですよ。 頑張ってください。 188 00:12:35,622 --> 00:12:39,792 何だか反対みたい。 (三郷)ハハッ そうですとも。➡ 189 00:12:39,792 --> 00:12:42,795 お茶でも いれましょうか。 はい。 190 00:12:46,666 --> 00:12:49,369 秋なんですね 今年も。 191 00:12:56,242 --> 00:13:02,915 <ついに 写真屋さんは 離婚のことは ひと言も口に出しませんでした。➡ 192 00:13:02,915 --> 00:13:06,786 それだけ つらい思いも 深かったのでしょうか> 193 00:13:06,786 --> 00:13:10,390 (タマ)マリ子さん! マリ子さん! 194 00:13:10,390 --> 00:13:12,325 あら おばさん。 195 00:13:12,325 --> 00:13:15,762 来たんですよ! とうとう 来たんですよ! 来たって一体? 196 00:13:15,762 --> 00:13:20,400 (タマ)赤紙ですよ! 朝男に とうとう赤紙が!うそ!? 197 00:13:20,400 --> 00:13:23,936 (朝男)よう こいつは さい先がいいぞ。 願ったとおりだ。 198 00:13:23,936 --> 00:13:26,272 何が願ったとおりなのよ! 199 00:13:26,272 --> 00:13:29,108 私に断りもなしに 勝手に出征しちゃうなんて➡ 200 00:13:29,108 --> 00:13:31,411 あんまりでしょう! まあまあ そう とんがらがるなよ。 201 00:13:31,411 --> 00:13:33,346 こいつはさ 何はともあれ おめえさんに➡ 202 00:13:33,346 --> 00:13:35,782 一番先に断んなきゃいけねえと 思ってたんだよ。 203 00:13:35,782 --> 00:13:39,952 それがさ 一番報告っていうことに なったんだから いいじゃねえか。 204 00:13:39,952 --> 00:13:42,989 そう 怒られたんじゃ こちとらも立つ瀬がねえよ。 205 00:13:42,989 --> 00:13:46,726 立つ瀬がなかったら座ったらいいでしょ! マリ子さん…。 206 00:13:46,726 --> 00:13:48,661 まあまあ 奥さんにも 知らせなきゃなんねえんだ。 207 00:13:48,661 --> 00:13:52,298 おっ母 ほら。 ああ そうだとも。 こんばんは! 208 00:13:52,298 --> 00:13:55,301 さあさあ マリ子さん。 209 00:13:56,969 --> 00:14:01,574 思い出させることなかったのに…。 (朝男)えっ? 210 00:14:01,574 --> 00:14:05,378 海軍は どうやら 天海さんのこと 忘れてるらしいって言ったじゃないの! 211 00:14:05,378 --> 00:14:08,281 それを どうして思い出させたのよ! 212 00:14:08,281 --> 00:14:12,085 私との約束 破ったりして…。 213 00:14:12,085 --> 00:14:16,756 天海さんなんか嫌い! 嫌い 嫌い 嫌い! 214 00:14:16,756 --> 00:14:19,092 大っ嫌い! 大っ嫌い! 215 00:14:19,092 --> 00:14:22,595 マリ子さん…。 大っ嫌い! 216 00:14:28,267 --> 00:14:56,562 ♬~