1 00:00:02,202 --> 00:00:08,942 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:08,942 --> 00:01:06,633 ♬~ 3 00:01:08,936 --> 00:01:10,871 (はる) それでは あんまり遅くならないうちに➡ 4 00:01:10,871 --> 00:01:13,106 帰るつもりですけれども 夕飯時になったら➡ 5 00:01:13,106 --> 00:01:15,943 マリ子に 何か作らせてくださいな。 (新八郎)はあ では 遠慮なく。 6 00:01:15,943 --> 00:01:18,845 どうぞ ごゆっくり。 行ってきます。 (マリ子)行ってらっしゃい。 7 00:01:18,845 --> 00:01:21,615 行ってらっしゃいませ。 (はる)はい。 8 00:01:21,615 --> 00:01:24,284 あっ さあ お上がりになって。 いえ! 9 00:01:24,284 --> 00:01:27,955 いや 今日はですね 僕は 庭の方からいいですか? 10 00:01:27,955 --> 00:01:31,458 ええ 構いませんとも。 失礼します。 11 00:01:34,628 --> 00:01:40,133 いや~ 静かだな~。 ええ。 12 00:01:40,133 --> 00:01:43,637 それに 風がいいよ。 扇風機も要らないし。 13 00:01:43,637 --> 00:01:47,507 私も 出版社から行って帰ってくると そう思うんですもの。 14 00:01:47,507 --> 00:01:51,979 随分久しぶりの休暇なんでしょう? ええ 2年ぶりです。 15 00:01:51,979 --> 00:01:54,648 だったら どうして お国に お帰りにならないの? 16 00:01:54,648 --> 00:01:58,518 ええ だから 今夜の夜行で帰るんですよ。 17 00:01:58,518 --> 00:02:01,388 まあ。 18 00:02:01,388 --> 00:02:03,323 それで…。 19 00:02:03,323 --> 00:02:08,261 その前に 聞いておきたいことが あるんです。はい。 20 00:02:08,261 --> 00:02:11,131 マリ子さんは 24ですよね。 21 00:02:11,131 --> 00:02:15,969 失礼だわ。 知ってるんだったら 改めて 女に年は聞かないものよ。 22 00:02:15,969 --> 00:02:18,271 結婚する気がないんですか? えっ? 23 00:02:18,271 --> 00:02:20,273 いや 結構美人だし➡ 24 00:02:20,273 --> 00:02:24,144 あちこちから 随分 縁談が来てるって お母様から聞いてます。 25 00:02:24,144 --> 00:02:28,782 でも どうも 当人のあなたが その結婚そのものに➡ 26 00:02:28,782 --> 00:02:32,619 あんまり 乗り気じゃないらしい ってことも伺ってるんでね。 27 00:02:32,619 --> 00:02:37,958 乗り気も何も 私が 結婚できるわけがないじゃありませんか。 28 00:02:37,958 --> 00:02:39,993 どうしてですか? 29 00:02:39,993 --> 00:02:42,429 どうしてって…。 30 00:02:42,429 --> 00:02:46,633 あなたが 一家の大黒柱だからですか? ええ それもあります。 31 00:02:46,633 --> 00:02:52,139 それもって ほかに何があるんですか? それは…。 32 00:02:52,139 --> 00:02:54,641 遠慮なく 僕に言ってくれませんか? 33 00:02:54,641 --> 00:02:57,444 私 別に 東郷さんに 遠慮しなければならない筋合いは➡ 34 00:02:57,444 --> 00:02:59,379 ありませんけど。 35 00:02:59,379 --> 00:03:01,915 いや それは… それも そうですね。 36 00:03:01,915 --> 00:03:05,752 そうよ。 それに それだけだって 十分すぎる理由だわ。 37 00:03:05,752 --> 00:03:07,788 ヨウ子は まだ 女学校が あと1年あるし➡ 38 00:03:07,788 --> 00:03:11,558 今 私が お嫁に行ったら このうちは どうなると思いますの? 39 00:03:11,558 --> 00:03:14,928 別に どうにもならんでしょう。 まあ 無責任な! 40 00:03:14,928 --> 00:03:18,265 だって ここの家族をみんな込みで 嫁にもらったら➡ 41 00:03:18,265 --> 00:03:20,934 解決がつかない話でもないんだし。 42 00:03:20,934 --> 00:03:24,604 東郷さん…。 ええ つまりですね➡ 43 00:03:24,604 --> 00:03:28,475 今度帰ったら おやじと おふくろに 話をつけてきたいんです。 44 00:03:28,475 --> 00:03:30,477 返事をくれますか? 45 00:03:30,477 --> 00:03:33,280 何の返事をですか? 46 00:03:33,280 --> 00:03:36,116 何のって 君! 僕が結婚を申し込んでるのが➡ 47 00:03:36,116 --> 00:03:40,954 君には分からんのですか!? そんなこと言ったって…。 48 00:03:40,954 --> 00:03:44,291 (新八郎)いいから 落ち着きなさいよ。 む… 無理です…。 49 00:03:44,291 --> 00:03:46,226 無理でも落ち着くんです! 50 00:03:46,226 --> 00:03:50,163 僕だって 一生懸命 落ち着け 落ち着けと 自分に言ってるんですから。 51 00:03:50,163 --> 00:03:52,165 本当に? ええ。 52 00:03:52,165 --> 00:03:55,635 できることなら 耳をつけて聞いてもらいたいです➡ 53 00:03:55,635 --> 00:03:59,306 僕の この ぶち割れそうな心臓の音をね。 54 00:03:59,306 --> 00:04:01,908 ああ よかった。 55 00:04:01,908 --> 00:04:05,112 ああ… 聞こえるでしょう? 56 00:04:08,248 --> 00:04:12,119 ええ。 57 00:04:12,119 --> 00:04:15,122 あっ それそれ。 どれ どれ? 58 00:04:15,122 --> 00:04:17,390 それです 今笑った その顔。 59 00:04:17,390 --> 00:04:20,093 もう からかわないでください! 60 00:04:20,093 --> 00:04:23,396 冗談じゃないよ! 僕は真剣だよ? 61 00:04:23,396 --> 00:04:27,767 僕は 初めて君に会った時から 真剣に ほれてるんだよ。 62 00:04:27,767 --> 00:04:30,604 ほれてるですって? (新八郎)そうだ。 63 00:04:30,604 --> 00:04:32,939 結婚しないなら しないでもいい。 そのかわりに➡ 64 00:04:32,939 --> 00:04:35,842 一生 どんな男とも 結婚しないでもらいたい! 65 00:04:35,842 --> 00:04:38,111 そんなこと 約束できません。 66 00:04:38,111 --> 00:04:42,783 (新八郎)約束できないんだったら 僕と約束するんです。 結婚するって。 67 00:04:42,783 --> 00:04:46,953 むちゃ言わないで。 何が むちゃですか。 68 00:04:46,953 --> 00:04:50,290 僕を身震いするほど嫌いなら 僕は身を引くが➡ 69 00:04:50,290 --> 00:04:54,961 僕はね このうちの家族を みんな込みで 嫁にもらうって言ってるんだよ! 70 00:04:54,961 --> 00:04:58,832 だったら 君の悩みは 一挙に解決するじゃないか。 71 00:04:58,832 --> 00:05:01,735 それでも 君は 不足があるっていうのかね! ええっ!? 72 00:05:01,735 --> 00:05:03,670 あります。 何が! 73 00:05:03,670 --> 00:05:05,605 身を引くだなんて失礼よ。 74 00:05:05,605 --> 00:05:07,607 つまり あなたは それほど私に熱心じゃないっていう➡ 75 00:05:07,607 --> 00:05:10,076 証拠じゃありませんか。 76 00:05:10,076 --> 00:05:13,079 (新八郎)いちいち 人の揚げ足を取るな! 77 00:05:20,587 --> 00:05:22,789 (新八郎)聞いとるのかね こら! 78 00:05:26,927 --> 00:05:29,262 (新八郎) 一体 どっちを向いとるんだ こら! 79 00:05:29,262 --> 00:05:31,264 は… はい。 80 00:05:31,264 --> 00:05:36,403 <マリ子は 優しいくせに気短で これと そっくりに どなった父を➡ 81 00:05:36,403 --> 00:05:39,272 思い出していたのです> 82 00:05:39,272 --> 00:05:41,208 とぼけても駄目だ! 83 00:05:41,208 --> 00:05:44,144 イエスかノーか はっきり答えなさい! 84 00:05:44,144 --> 00:05:46,146 はい。 85 00:05:46,146 --> 00:05:49,950 うん それじゃあ イエスなんだね? 86 00:05:56,690 --> 00:05:59,960 はい…。 87 00:05:59,960 --> 00:06:04,464 マリ子さん ありがとう! 本当に ありがとう! 88 00:06:07,701 --> 00:06:10,237 あ あ…。 大丈夫だよ。 僕は君を裏切ったり➡ 89 00:06:10,237 --> 00:06:12,239 不幸にしたりするわけないじゃないか。 90 00:06:12,239 --> 00:06:15,909 マリ子さん 子供は何人がいいですか? 91 00:06:15,909 --> 00:06:18,411 子供!? (新八郎)ええ。 92 00:06:20,580 --> 00:06:23,617 (新八郎)マリ子さん! 93 00:06:23,617 --> 00:06:27,354 どうしたんだ? 大丈夫か? 94 00:06:27,354 --> 00:06:31,658 あ~ よかった。 とにかく 落ち着きなさい。 95 00:06:36,396 --> 00:06:38,331 あっ マリ子さん! 96 00:06:38,331 --> 00:06:43,270 <この時のマリ子は まるで 金縛りにあったようなものでした> 97 00:06:43,270 --> 00:06:47,607 (汽笛) 98 00:06:47,607 --> 00:06:52,412 <熱血の九州男児 東郷新八郎。➡ 99 00:06:52,412 --> 00:06:57,617 数年来 抑え続けてきた純情を 一気に爆発させたとなると➡ 100 00:06:57,617 --> 00:07:03,423 その後の打つ手の早かったこと まさに電光石火と申せましょう> 101 00:07:10,196 --> 00:07:12,198 ここです。 102 00:07:18,738 --> 00:07:21,374 (新八郎)ごめんください! (マチ子)どならなくてもいいでしょう! 103 00:07:21,374 --> 00:07:25,245 びっくりするじゃありませんか! これは失礼。 あの 紹介します。➡ 104 00:07:25,245 --> 00:07:27,247 僕の父と母です。 105 00:07:27,247 --> 00:07:31,051 は… あっ いらっしゃいませ。 106 00:07:31,051 --> 00:07:33,386 あの… 九州からでございますか? 107 00:07:33,386 --> 00:07:38,258 (隆太郎)九州からでん どっからでん せがれが欲しいっち言う嫁ならば➡ 108 00:07:38,258 --> 00:07:42,595 一目 見参せんものと はるばる参上したもんでごわす。 109 00:07:42,595 --> 00:07:46,466 はあ それはそれは ご苦労さまでございます。 110 00:07:46,466 --> 00:07:49,369 (貴美)母の貴美でございます。 111 00:07:49,369 --> 00:07:54,207 日頃 新八郎が ひとかたならぬ お世話を おかけいたしますようで➡ 112 00:07:54,207 --> 00:07:57,610 改めて お礼申し上げさせていただきます。 113 00:07:57,610 --> 00:08:00,580 いえ。 114 00:08:00,580 --> 00:08:02,882 とんでもございません。 115 00:08:02,882 --> 00:08:08,054 あ… あの… 先日は ご達筆でのお便り まことに恐れ入りました。 116 00:08:08,054 --> 00:08:10,890 いえいえ こちらこそ どうも。 117 00:08:10,890 --> 00:08:12,826 (せきばらい) 新八郎。 118 00:08:12,826 --> 00:08:15,362 はい。 ないごて こん家は➡ 119 00:08:15,362 --> 00:08:19,065 嫁取りの挨拶を玄関先で受け付けるとか? 120 00:08:19,065 --> 00:08:21,000 あ… 嫁取り? 121 00:08:21,000 --> 00:08:24,738 あの… 嫁取りって 一体 誰が誰の? 122 00:08:24,738 --> 00:08:28,241 あれ? じゃあ マリ子さんから まだ何にも? 123 00:08:28,241 --> 00:08:30,176 はい。 ええっ!? 124 00:08:30,176 --> 00:08:33,113 そいじゃあ こん おごじょは マリ子さんではなかとか? 125 00:08:33,113 --> 00:08:35,982 ええ。 妹のマチ子さんです。 126 00:08:35,982 --> 00:08:39,386 マー姉ちゃん…! 127 00:08:39,386 --> 00:08:42,922 ちょ…。 128 00:08:42,922 --> 00:08:45,592 マー姉ちゃん! お母様! 129 00:08:45,592 --> 00:08:49,095 <かくして 事の成り行きは…> 130 00:09:03,710 --> 00:09:06,212 (透一郎)とすると マリ子は➡ 131 00:09:06,212 --> 00:09:10,083 新八郎君の求婚に対して 承諾したことを➡ 132 00:09:10,083 --> 00:09:13,953 家族の誰にも話していなかった。 そういうわけなんだね? 133 00:09:13,953 --> 00:09:15,922 本当に申し訳ありませんでした。 134 00:09:15,922 --> 00:09:20,226 (花江)でも 一体どうして? それは…。 135 00:09:20,226 --> 00:09:23,897 こうなった以上 はっきり言ってください。 その訳を。 136 00:09:23,897 --> 00:09:27,767 それは… まさかと思って。 137 00:09:27,767 --> 00:09:30,570 まさかですって!? おはんは黙っちょれ。 138 00:09:30,570 --> 00:09:33,072 しかしですね…! 新八郎。 139 00:09:33,072 --> 00:09:41,748 では マリ子さん および皆様に ひと言だけ申し上ぐることがごわす。 140 00:09:41,748 --> 00:09:43,683 はい。 141 00:09:43,683 --> 00:09:48,922 我が鹿児島県人には ざれ言で おなごに結婚ば言い寄る男は➡ 142 00:09:48,922 --> 00:09:53,259 一人たりと おりもはん。 は…。 143 00:09:53,259 --> 00:09:58,131 (隆太郎)まして 我が東郷家は 旧薩摩士族の出。 144 00:09:58,131 --> 00:10:01,968 せがれが そげな中身のなか男と思われたこと➡ 145 00:10:01,968 --> 00:10:04,604 まっこて 家の恥。 146 00:10:04,604 --> 00:10:09,943 こんままで のめのめと 引き下がることだけは でけもはん! 147 00:10:09,943 --> 00:10:12,412 ごもっともでございます。 148 00:10:12,412 --> 00:10:18,117 我が磯野家も 同じように 島津のお殿様に お仕え申し上げた家柄。 149 00:10:18,117 --> 00:10:22,956 決して 殿方のお気持ちを弄ぶような娘に 育てた覚えはございまっしぇん。 150 00:10:22,956 --> 00:10:26,426 お前は黙ってなさい。 (はる)でもございましょうが お兄様…。 151 00:10:26,426 --> 00:10:29,629 いやいや 問題はマリ子だ。 152 00:10:29,629 --> 00:10:33,800 なあ マリ子 一体 どうして これほどの大事を➡ 153 00:10:33,800 --> 00:10:38,138 母親や この私に ひと言 報告してくれなかったんだね? 154 00:10:38,138 --> 00:10:42,442 申し訳ありません。 でも 私…。 155 00:10:42,442 --> 00:10:48,815 もしや マー姉ちゃん 私たちや このうちのことを考えて…。 156 00:10:48,815 --> 00:10:50,750 マチ子…。 157 00:10:50,750 --> 00:10:53,987 だって 私たちには分かってるのよ。 158 00:10:53,987 --> 00:10:59,159 マー姉ちゃんが 内心 東郷さんに好意を持っていることを。 159 00:10:59,159 --> 00:11:01,094 だったら どうして? 160 00:11:01,094 --> 00:11:03,997 ごめんなさい! 本当に ごめんなさい! 161 00:11:03,997 --> 00:11:07,400 私 あの時 あなたに 結婚しようって言っていただいて➡ 162 00:11:07,400 --> 00:11:09,769 本当に うれしかったんだと思います。 163 00:11:09,769 --> 00:11:13,273 でも 私は この家の長女ですし➡ 164 00:11:13,273 --> 00:11:15,775 もし 今 私が この家からいなくなったら…。 165 00:11:15,775 --> 00:11:20,413 マリ子さん そのことでしたら 新八郎から聞いております。 166 00:11:20,413 --> 00:11:25,118 さよう。 ご一家込みで嫁にもらうっちいう せがれの壮挙に➡ 167 00:11:25,118 --> 00:11:29,622 親として こん私も 思わず快さいを叫んだわけでごわんでな。 168 00:11:29,622 --> 00:11:34,127 まあ… 一家込みで お嫁に? 169 00:11:34,127 --> 00:11:37,630 そうです。 170 00:11:37,630 --> 00:11:43,503 いや… ありがたいお話じゃないか。 ええ? マリ子。 171 00:11:43,503 --> 00:11:46,806 そうですとも。 こんなに ありがたいことを➡ 172 00:11:46,806 --> 00:11:50,443 言っていただいているのに 何をためらうことがあるんです? 173 00:11:50,443 --> 00:11:53,980 (透一郎)そうだとも。 第一 お前が嫁に行ったって➡ 174 00:11:53,980 --> 00:11:57,016 なにも 一家を引き連れていくことは ありませんよ。➡ 175 00:11:57,016 --> 00:11:59,852 私は そのための伯父じゃないのかね。 176 00:11:59,852 --> 00:12:03,656 そうよ そのために 一生の幸せを逃したとしたら➡ 177 00:12:03,656 --> 00:12:08,094 私や ヨウ子の立場は どうなるの? マチ子。 178 00:12:08,094 --> 00:12:10,029 お願いします 東郷さん。 179 00:12:10,029 --> 00:12:12,599 あなたが お義兄さんになってくださるんだったら➡ 180 00:12:12,599 --> 00:12:15,268 私もヨウ子も大歓迎なんです。 181 00:12:15,268 --> 00:12:19,138 そうですとも。 たとえ マリ子が どうあろうと➡ 182 00:12:19,138 --> 00:12:22,141 失礼ながら 私が気に入っております。➡ 183 00:12:22,141 --> 00:12:24,277 こちらから お願いしてでも➡ 184 00:12:24,277 --> 00:12:27,180 マリ子をお嫁さんにしていただきたいと 思っておりますのよ。 185 00:12:27,180 --> 00:12:29,148 おかあ様。 186 00:12:29,148 --> 00:12:36,789 はい。 いろいろと行き違いがございまして 本当に失礼をいたしました。 187 00:12:36,789 --> 00:12:40,126 これより 話を白紙に戻しまして➡ 188 00:12:40,126 --> 00:12:43,963 改めまして 兄 岩村透一郎を立てまして➡ 189 00:12:43,963 --> 00:12:46,100 お話を進めさせていただきたい と思います。 190 00:12:46,100 --> 00:12:49,135 いかがでしょうか? お兄様。 191 00:12:49,135 --> 00:12:52,038 ああ。 お前とマリ子が そのつもりなら➡ 192 00:12:52,038 --> 00:12:58,144 この場は 私が 橋渡しの役を務めさせていただこう。 193 00:12:58,144 --> 00:13:02,115 では 東郷さん どうぞ よろしくお願いいたします。 194 00:13:02,115 --> 00:13:04,584 よしゅごわんそ。 195 00:13:04,584 --> 00:13:09,922 新八郎 初めからやり直しなさい。 はい? 196 00:13:09,922 --> 00:13:13,760 過ちを正すに恐るることなかれ。 197 00:13:13,760 --> 00:13:18,398 父が立ち会うで 初めから申し込んでみやい。 198 00:13:18,398 --> 00:13:20,600 はい。 199 00:13:22,268 --> 00:13:27,407 マリ子さん 僕と結婚してください! 東郷さん…。 200 00:13:27,407 --> 00:13:31,110 もう一度 言います。 結婚してください。➡ 201 00:13:31,110 --> 00:13:36,783 僕は あなた以外の女性を 妻にと考えたことは 一度もありません! 202 00:13:36,783 --> 00:13:40,086 はい。 マー姉ちゃん。 203 00:13:42,121 --> 00:13:47,627 ふつつか者ではございますが どうぞ よろしくお願いいたします。 204 00:13:51,631 --> 00:13:54,300 (マドカ)薩摩の それも士族の出とか➡ 205 00:13:54,300 --> 00:13:56,235 おっしゃっていらっしゃいますの でしょう。 206 00:13:56,235 --> 00:13:58,805 ドレスは お気に召さないかもしれませんことよ。 207 00:13:58,805 --> 00:14:03,643 (ウララ)そうね 結婚は お衣装じゃありませんもの。 愛ですわ。 208 00:14:03,643 --> 00:14:07,914 愛する みずみずしい魂と魂とが 結び付くことです。 209 00:14:07,914 --> 00:14:12,085 (マドカ)そういうこと。 でも お式は 当分後になりそうです。 210 00:14:12,085 --> 00:14:14,387 あら どうして? 211 00:14:14,387 --> 00:14:19,759 いや よく分かんないんですけど それが たっての姉の望みで➡ 212 00:14:19,759 --> 00:14:23,262 東郷さんとは とりあえず 婚約しただけの形なんですよ。 213 00:14:23,262 --> 00:14:26,766 まあ。 すいません。 急な話なので➡ 214 00:14:26,766 --> 00:14:29,769 私の中でも まだ整理が…。 215 00:14:39,278 --> 00:14:43,116 <吹っ切りなさい マー姉ちゃん。➡ 216 00:14:43,116 --> 00:14:46,619 長女が幸せになってはならないという 法律は➡ 217 00:14:46,619 --> 00:14:51,324 いくら この時代にだって なかったんですから>