1 00:00:02,202 --> 00:00:08,942 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:08,942 --> 00:01:06,633 ♬~ 3 00:01:14,274 --> 00:01:16,610 (新八郎)キエ~ッ! 4 00:01:16,610 --> 00:01:18,946 チェスト~! 5 00:01:18,946 --> 00:01:21,415 キエ~ッ!➡ 6 00:01:21,415 --> 00:01:23,350 チェスト~!➡ 7 00:01:23,350 --> 00:01:28,355 ああ~! チェスト~! 8 00:01:40,434 --> 00:01:42,970 キエ~ッ! 9 00:01:42,970 --> 00:01:45,639 チェスト~! 10 00:01:45,639 --> 00:01:50,510 キエ~ッ! チェスト~!➡ 11 00:01:50,510 --> 00:01:56,316 キエ~ッ! チェスト~! 12 00:02:10,797 --> 00:02:16,269 キエ~ッ! チェスト~! 13 00:02:16,269 --> 00:02:21,408 キエ~ッ! チェスト~!➡ 14 00:02:21,408 --> 00:02:26,947 キエ~ッ! チェスト~! 15 00:02:26,947 --> 00:02:48,301 ♬~ 16 00:02:48,301 --> 00:02:51,972 <それは マリ子が生まれて初めて出会った➡ 17 00:02:51,972 --> 00:02:56,677 男の すさまじいばかりの 気迫だったのです> 18 00:03:01,081 --> 00:03:05,585 ああ~ うまいな~。 今朝のみそ汁は特別だな。 うん? 19 00:03:05,585 --> 00:03:08,388 (マリ子)はい。 しかし 考えてみると➡ 20 00:03:08,388 --> 00:03:11,291 君の手料理で こうやって2人だけ っていうのは初めてだもんね。 21 00:03:11,291 --> 00:03:16,096 ええ。 家事には絶対的に自信がありませんって➡ 22 00:03:16,096 --> 00:03:18,398 堂々と宣言され過ぎていたせいかな➡ 23 00:03:18,398 --> 00:03:21,601 僕はね 内心は 怖くて怖くて しょうがなかった。 24 00:03:21,601 --> 00:03:27,107 でも どうして どうして この卵焼きなんか大したもんだ。 ええ? 25 00:03:27,107 --> 00:03:33,613 うん 我ながら 実にいい かみさんをもらったもんだ。 26 00:03:33,613 --> 00:03:35,549 こら。 はい。 27 00:03:35,549 --> 00:03:37,951 (新八郎)どうしたんだ? いえ。 28 00:03:37,951 --> 00:03:40,854 (新八郎)ちっとも飯が 減ってないじゃないか。 ええ? 29 00:03:40,854 --> 00:03:45,292 はい。 鹿児島は亭主関白の国だからな。 30 00:03:45,292 --> 00:03:49,129 朝から しっかり食べておかないと 僕は多分 大きな顔して威張り腐るから➡ 31 00:03:49,129 --> 00:03:51,431 とても太刀打ちできないぞ。 32 00:03:53,433 --> 00:03:56,436 (新八郎)ああ~… 本当に どうしたんだ? 33 00:04:00,140 --> 00:04:03,643 ああやって人を殺すんですか? 34 00:04:06,746 --> 00:04:12,953 ああやって人を殺さなければ あなたが殺されるんですね。 35 00:04:15,388 --> 00:04:20,393 そして それが戦争なんですね。 36 00:04:22,095 --> 00:04:24,030 マリ子。 いいえ。 37 00:04:24,030 --> 00:04:28,602 暴力がいけないなんて 今は子供みたいなことは言いません。 38 00:04:28,602 --> 00:04:31,638 でも…➡ 39 00:04:31,638 --> 00:04:36,109 でも 怖かったんです あなたが。 40 00:04:36,109 --> 00:04:42,415 あの時のあなたは まるで別の人みたいで…。 41 00:04:45,118 --> 00:04:49,322 (新八郎)あとで散歩でもしようか。 えっ? 42 00:04:51,992 --> 00:04:58,298 よし! 飯が終わったらね 案内するよ 俺の鹿児島を。 なっ? 43 00:05:00,901 --> 00:05:22,589 ♬~ 44 00:05:22,589 --> 00:05:25,926 (新八郎) ほら これが おいどんの西郷どんだ。 45 00:05:25,926 --> 00:05:30,096 まあ 洋服を着てらっしゃるわ。 (新八郎)そうとも。➡ 46 00:05:30,096 --> 00:05:34,601 西郷どんといえば みんな 着物を 着ているものだとばかり思われてる。➡ 47 00:05:34,601 --> 00:05:37,103 あれは上野の銅像のせいなんだろうね。 48 00:05:37,103 --> 00:05:41,942 でも 何だか 私には あっちの方が 本当の西郷さんみたい。 49 00:05:41,942 --> 00:05:44,844 どうして? だって犬を連れてるもの。 50 00:05:44,844 --> 00:05:48,815 犬? そうか 犬か。 51 00:05:48,815 --> 00:05:53,653 しかしね これが本当の西郷さんなんだ。 52 00:05:53,653 --> 00:05:57,958 よし じゃあ次は 城山へ回ってみよう。 53 00:06:01,728 --> 00:06:04,064 はい。 54 00:06:04,064 --> 00:06:07,367 あっ それから あんまり近づかないように。 55 00:06:07,367 --> 00:06:11,071 えっ? (新八郎)いや そういうお国柄なんだよ。 56 00:06:11,071 --> 00:06:14,941 まあ! ああ~ うそ うそ! 57 00:06:14,941 --> 00:06:18,245 いや~… てれくさいんだな。 58 00:06:18,245 --> 00:06:21,147 マリ子さんが あまりにも 新妻っぽいからね。 59 00:06:21,147 --> 00:06:23,116 ひどいわ みんな私のせいにして。 60 00:06:23,116 --> 00:06:26,920 だから 初めに言ったじゃないか。 鹿児島では男が偉いんだ! 61 00:06:26,920 --> 00:06:32,259 はい 耳に たこが出来るくらいに。 あっ それは申し訳ない。 62 00:06:32,259 --> 00:06:34,761 (笑い声) 63 00:06:34,761 --> 00:06:37,063 気を付けて。 はい。 64 00:06:39,933 --> 00:06:43,803 <ここは南洲神社 または南洲墓地ともいわれ➡ 65 00:06:43,803 --> 00:06:51,611 明治10年 西南の役で戦死した将兵が 総大将 西郷隆盛と共に眠っています> 66 00:06:59,619 --> 00:07:02,222 (新八郎)あれが 西郷さんの墓だ。 67 00:07:02,222 --> 00:07:19,239 ♬~ 68 00:07:19,239 --> 00:07:22,575 <そして ここは磯庭園。➡ 69 00:07:22,575 --> 00:07:25,912 薩摩藩主 島津公の別邸で➡ 70 00:07:25,912 --> 00:07:31,251 いわば これが 2人の新婚旅行だったのでしょう> 71 00:07:31,251 --> 00:07:34,087 (笑い声) 72 00:07:34,087 --> 00:08:09,889 ♬~ 73 00:08:09,889 --> 00:08:13,193 (笑い声) 74 00:08:21,901 --> 00:08:24,571 ああ こういう歌を知ってるかな? 75 00:08:24,571 --> 00:08:32,746 「我が胸の 燃ゆる思ひにくらぶれば 烟はうすし 櫻島山」。 76 00:08:32,746 --> 00:08:39,252 この歌はね 本当は恋の歌じゃなくて むしろ憂国の歌なんだ。 77 00:08:39,252 --> 00:08:44,758 でも まさに 今の僕の気持ちそのものだ。 78 00:08:44,758 --> 00:08:48,928 愛してるよ。 79 00:08:48,928 --> 00:08:53,099 君を何ものにも代えがたいほどにだ。 80 00:08:53,099 --> 00:08:55,802 新八郎さん…。 81 00:09:02,909 --> 00:09:07,213 (新八郎)示現流といってね 今朝 僕が稽古していたのは➡ 82 00:09:07,213 --> 00:09:11,718 古来 この鹿児島に伝わる 独特の剣法なんだ。➡ 83 00:09:11,718 --> 00:09:16,056 小手先の技は一切使わず 敵と出会ったら ただ一撃➡ 84 00:09:16,056 --> 00:09:20,360 脳天から真っ二つに斬り倒す。➡ 85 00:09:20,360 --> 00:09:25,231 まあ 幸か不幸か 中国戦線では そういう場面には遭遇しなかったがね。 86 00:09:25,231 --> 00:09:28,101 今度は… 今度は そういうことがあるとおっしゃるの? 87 00:09:28,101 --> 00:09:31,905 (新八郎) いや 多分 そういうことはないだろう。 88 00:09:31,905 --> 00:09:36,376 だけどね 僕は君という妻を得てだ➡ 89 00:09:36,376 --> 00:09:41,247 今は どんなことがあっても 生きて マリ子のもとへ帰りたいと思ってる。 90 00:09:41,247 --> 00:09:45,752 はい。 (新八郎)そのためにはだ。はい。 91 00:09:45,752 --> 00:09:48,388 もし 僕の前に 立ち塞がるものがあったら➡ 92 00:09:48,388 --> 00:09:54,594 そいつを脳天から たたき割ってでも 僕は マリ子のもとへ帰ってくる。 93 00:09:54,594 --> 00:09:57,497 新八郎さん。 94 00:09:57,497 --> 00:10:00,400 僕は 必ず 君のもとへ帰ってくる。➡ 95 00:10:00,400 --> 00:10:02,469 そういう一念があればだ➡ 96 00:10:02,469 --> 00:10:06,272 たとえ 諦めざるをえないような 事態の中でも➡ 97 00:10:06,272 --> 00:10:10,944 僕は決して諦めないだろう。 そうよ 諦めたりしたら嫌。 98 00:10:10,944 --> 00:10:15,815 どんなことがあっても 最後の最後まで 私たちのために諦めたりしたら嫌。 99 00:10:15,815 --> 00:10:19,319 うん。 きっとよ。 100 00:10:22,288 --> 00:10:24,791 見ろよ あの桜島。 101 00:10:29,796 --> 00:10:32,699 そのかわりだ 最悪の場合は➡ 102 00:10:32,699 --> 00:10:35,668 指の一本ぐらいなくなっても 構わんだろう。 えっ? 103 00:10:35,668 --> 00:10:38,438 いや 君のもとに帰ってくるためにはさ。 104 00:10:38,438 --> 00:10:42,308 もちろんよ もちろんだわ! 足が一本なくなってたっていい! 105 00:10:42,308 --> 00:10:45,311 おいおいおい… 人のものだと思って そんな景気のいいこと言うなよ。 106 00:10:45,311 --> 00:10:50,450 だって…。 ハハッ じゃあ誓ってくれないか? 107 00:10:50,450 --> 00:10:52,819 あの桜島にだ。 108 00:10:52,819 --> 00:10:57,991 必ず 旦那様のご帰還を お待ち申し上げておりますって。 109 00:10:57,991 --> 00:11:05,398 そのかわり あなたもよ。 必ず 奥方の所に帰ってきますって。 110 00:11:05,398 --> 00:11:07,400 よし。 111 00:11:17,944 --> 00:11:29,656 〽 我が胸の 燃ゆる思ひにくらぶれば 112 00:11:29,656 --> 00:11:39,799 〽 烟はうすし 櫻島山 113 00:11:39,799 --> 00:11:51,411 〽 我が胸の 燃ゆる思ひにくらぶれば 114 00:11:51,411 --> 00:12:04,624 〽 烟はうすし 櫻島山 115 00:12:19,472 --> 00:12:21,941 (はる)ただいま。 116 00:12:21,941 --> 00:12:23,876 (マチ子)それじゃあ マー姉ちゃんは! 117 00:12:23,876 --> 00:12:26,279 (はる)ええ 今ね 兵隊さんのための➡ 118 00:12:26,279 --> 00:12:29,949 パンフレット作りの仕事をしているんだ って こう申し上げたらね➡ 119 00:12:29,949 --> 00:12:34,420 ということは とりもなおさず 新八郎のためにもなることなんだから➡ 120 00:12:34,420 --> 00:12:38,124 結婚したからというて そのまま鹿児島にいてくれなくてもいい。 121 00:12:38,124 --> 00:12:40,793 東京へ帰って仕事を続けてくださいって➡ 122 00:12:40,793 --> 00:12:44,964 向こうのお父様が それは熱心に おっしゃってくださってね。 123 00:12:44,964 --> 00:12:46,100 よかった~! 124 00:12:46,100 --> 00:12:49,435 (ヨウ子)でも いいのかしら? いいのよ。 125 00:12:49,435 --> 00:12:53,139 だって あちらのお父様から そうおっしゃってくださったんですもの。 126 00:12:53,139 --> 00:12:56,442 でも 私が風邪をこじらしてるなんてことは…。 127 00:12:56,442 --> 00:13:00,246 いいえ そんなことは ひと言も言いませんでしたよ。 128 00:13:00,246 --> 00:13:02,915 だって なにも 死ぬほどの大病ではないんだし➡ 129 00:13:02,915 --> 00:13:06,586 わざわざ新八郎さんに 心配かけることはなかでっしょう。 130 00:13:06,586 --> 00:13:09,088 それなら よかった。 131 00:13:15,762 --> 00:13:18,264 (新八郎)ああ~。 132 00:13:20,400 --> 00:13:25,104 ああ~ さっぱりした。 君も入ってきたらいい。 いい風呂だ。 133 00:13:25,104 --> 00:13:27,407 はい。 うん。 134 00:13:34,814 --> 00:13:37,817 はあ~。 135 00:13:37,817 --> 00:13:52,131 ♬~ 136 00:13:52,131 --> 00:13:57,804 <娘を持つ親ならば いつか その日を共に夢みて用意した➡ 137 00:13:57,804 --> 00:14:01,374 花嫁衣装ではありましたが…> 138 00:14:01,374 --> 00:14:50,890 ♬~