1 00:00:03,170 --> 00:00:09,276 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:09,276 --> 00:01:06,567 ♬~ 3 00:01:08,268 --> 00:01:14,074 <日本軍部の誰もが 想像しえなかった 巨大な爆撃機B29が➡ 4 00:01:14,074 --> 00:01:18,278 日本上空に 不気味な その姿を 初めて現したのは➡ 5 00:01:18,278 --> 00:01:22,783 昭和19年6月16日の未明でした> 6 00:01:22,783 --> 00:01:30,657 (空襲警報) 7 00:01:30,657 --> 00:01:35,963 (マリ子)お義母様! お義母様! 8 00:01:35,963 --> 00:01:39,800 (貴美)マリ子さん 空襲警報ですよ! 大丈夫ですか?はい 大丈夫です。 9 00:01:39,800 --> 00:01:41,735 では 早く庭へ。 はい! 10 00:01:41,735 --> 00:01:44,304 (隆太郎)うろたえやんな! お義父様! 11 00:01:44,304 --> 00:01:47,307 (隆太郎)まだ 頭ん上には 敵機の姿はなか。 12 00:01:47,307 --> 00:01:49,977 うろたえて けがでんしやんなよ。 (2人)はい。 13 00:01:49,977 --> 00:01:53,313 よし 支度がでけたら 一気に庭へ下りられるごっ➡ 14 00:01:53,313 --> 00:01:56,149 履き物を用意しておけ。 わしは表を警戒してくっでな。 15 00:01:56,149 --> 00:01:58,151 はい。 16 00:02:08,729 --> 00:02:11,264 ⚟(軍平)マチ子さん! マチ子さん! 17 00:02:11,264 --> 00:02:15,135 (マチ子)はい! ⚟(軍平)マチ子さん!はい! 18 00:02:15,135 --> 00:02:17,404 (軍平)おお! おじ様! 19 00:02:17,404 --> 00:02:20,607 (軍平)何や北の方 やられよるそうばってん。 20 00:02:20,607 --> 00:02:22,542 本物の空襲のようですね。 そうたい。 21 00:02:22,542 --> 00:02:26,480 防空壕へ案内するけん 今すぐ あんた 一緒についてきんしゃい。 22 00:02:26,480 --> 00:02:29,616 いえ 私は大丈夫です。 何ば言うとる。 23 00:02:29,616 --> 00:02:32,285 今 年寄りと家内 行かせるけん あんたも すぐ一緒に…。 24 00:02:32,285 --> 00:02:34,788 いえ 私は ここで頑張れるだけ頑張りますから! 25 00:02:34,788 --> 00:02:38,625 マチ子さん…。私は 留守を預かってる責任がありますけん。 26 00:02:38,625 --> 00:02:41,428 焼夷弾が落ちてきたら どんなことをしてでも消し止めないと! 27 00:02:41,428 --> 00:02:43,497 マチ子さん! 28 00:02:43,497 --> 00:02:50,437 ⚟(空襲警報と人々の騒ぎ声) 29 00:02:50,437 --> 00:02:54,141 (療養所員)大丈夫ですか!? いざという時に病人ば壕へ運べますな!? 30 00:02:54,141 --> 00:02:56,810 (はる)はい こちらは大丈夫でございます。 (療養所員)じゃあ お願いしますけん! 31 00:02:56,810 --> 00:02:58,812 はい どうぞ。 32 00:03:01,248 --> 00:03:05,919 何も心配しなくていいんですよ ヨウ子。 (ヨウ子)はい。 33 00:03:05,919 --> 00:03:08,755 人間 死ぬ時は死ぬのです。 34 00:03:08,755 --> 00:03:10,791 それが いつであるかということは➡ 35 00:03:10,791 --> 00:03:14,094 神様が ちゃんと お決めになっているんですからね。 36 00:03:14,094 --> 00:03:16,596 何も 慌てふためくことはないのよ。 37 00:03:16,596 --> 00:03:18,532 (ヨウ子)はい。 38 00:03:18,532 --> 00:03:23,270 (はる)でも 警報が長引いて 疲れるようだったら そう おっしゃい。 39 00:03:23,270 --> 00:03:27,941 壕に連れていって 横にしてあげますからね。 40 00:03:27,941 --> 00:03:31,278 この療養所には ヨウ子よりも もっともっと悪い人たちが➡ 41 00:03:31,278 --> 00:03:34,948 大勢いらっしゃるでしょう? 今から押しかけていって➡ 42 00:03:34,948 --> 00:03:40,287 あの狭い壕に割り込んだら その方たちが窮屈な思いしますからね。 43 00:03:40,287 --> 00:03:42,289 (ヨウ子)はい。 44 00:03:42,289 --> 00:03:45,625 もし いきなり 爆弾が落ちてきたら➡ 45 00:03:45,625 --> 00:03:49,296 このお母様が 弾よけになってあげますからね。 46 00:03:49,296 --> 00:03:53,633 お母様…。 47 00:03:53,633 --> 00:03:58,839 (はる)さあ 楽にしていなさいね。 寄りかかって。 はい。 48 00:04:01,074 --> 00:04:04,111 <どれほど 母親の心が尊くても➡ 49 00:04:04,111 --> 00:04:09,783 その肉体は 弾よけになれるほど 確かなものではありません。➡ 50 00:04:09,783 --> 00:04:15,589 この未明 敵機は北九州市の 軍需工場地帯を たたき潰しましたが➡ 51 00:04:15,589 --> 00:04:19,459 B29による空襲は マリアナに基地が出来るまでの➡ 52 00:04:19,459 --> 00:04:23,330 まだ序盤戦に過ぎなかったのです> 53 00:04:23,330 --> 00:04:26,099 (戸が開く音) (千代)奥様! 54 00:04:26,099 --> 00:04:28,401 (はる)お千代ねえや! 空襲警報が鳴ったけん➡ 55 00:04:28,401 --> 00:04:31,605 息の続く限り 走ってきました! 大丈夫よ 慌てんでも。 56 00:04:31,605 --> 00:04:33,540 マチ子お嬢ちゃまは? うちにいます。 57 00:04:33,540 --> 00:04:36,276 お一人でですか!? ええ もちろんですよ。 58 00:04:36,276 --> 00:04:38,211 そんなら 寄ってくればよかった! 59 00:04:38,211 --> 00:04:41,948 大丈夫よ。 こういう時に あの子は 意外と強さを発揮するんです。 60 00:04:41,948 --> 00:04:45,819 きっと 今頃 火はたきを持って 空を にらんでることでしょうね。 61 00:04:45,819 --> 00:04:58,131 (空襲警報) 62 00:05:12,379 --> 00:05:14,314 おはようございます。 63 00:05:14,314 --> 00:05:17,918 (花江)マリ子さん! ゆうべ 大丈夫でした? 64 00:05:17,918 --> 00:05:22,589 はい お義父様の指揮の下で おかげさまで慌てることなく済みました。 65 00:05:22,589 --> 00:05:28,094 まあ それはよかったわ。 お邪魔します。 66 00:05:28,094 --> 00:05:31,131 やっぱり軍医さんは軍人さんですものね。 67 00:05:31,131 --> 00:05:33,400 それで 伯母様の方は いかがでした? 68 00:05:33,400 --> 00:05:37,938 ええ 別に鹿児島が 空襲を受けたわけではなかったのに➡ 69 00:05:37,938 --> 00:05:39,873 市長さんともなれば やっぱり おうちで➡ 70 00:05:39,873 --> 00:05:42,409 のんびり お布団に入ってるわけにも いかないでしょう。 71 00:05:42,409 --> 00:05:44,778 それじゃあ 伯父様は? ええ。 72 00:05:44,778 --> 00:05:49,649 鉄かぶとなど ものものしく かぶって ずっと市役所に詰めっきりなの。 73 00:05:49,649 --> 00:05:51,651 それで お食事は? 74 00:05:51,651 --> 00:05:54,788 いずれ 何か出たんでしょうけれど➡ 75 00:05:54,788 --> 00:06:00,360 お昼ごはんは 朝と兼用で これから 差し入れを持っていこうかと思って。 76 00:06:00,360 --> 00:06:02,729 それじゃあ 私が届けに行きます。 77 00:06:02,729 --> 00:06:05,365 (花江)そう? 助かるわ。 78 00:06:05,365 --> 00:06:08,668 じゃあ 手伝います。 ありがとう。 79 00:06:12,072 --> 00:06:14,107 (花江)駄目 駄目! なぜですか? 80 00:06:14,107 --> 00:06:16,910 (花江) もしも 途中で空襲が来たら大変よ! 81 00:06:16,910 --> 00:06:20,247 それこそ はるさんや東郷さんに 申し訳が立ちません! 82 00:06:20,247 --> 00:06:23,583 空襲なら大丈夫です。 あら どうして? 83 00:06:23,583 --> 00:06:25,619 東郷の義父が申しておりました。 84 00:06:25,619 --> 00:06:31,324 昼間だと発見されやすいから 夜の方が 襲ってくる公算が大きいでしょうって。 85 00:06:31,324 --> 00:06:34,094 まあ…。 86 00:06:34,094 --> 00:06:36,396 それじゃあ まるで泥棒と同じようね。 87 00:06:36,396 --> 00:06:40,267 ええ。 ですから 夜寝る時は 持ち出すべき物は➡ 88 00:06:40,267 --> 00:06:45,472 ちゃんと枕元に そろえて寝る習慣を つけることっていう ご注意でした。 89 00:06:47,140 --> 00:06:51,978 お羨ましいことね。 本当に冷静でいらっしゃって。 90 00:06:51,978 --> 00:06:56,616 でも その分 私が そそっかしいから プラスマイナスゼロですわ。 91 00:06:56,616 --> 00:06:58,551 駄目よ! はあ? 92 00:06:58,551 --> 00:07:01,588 (花江)それは敵性語です。 あっ いけない。 93 00:07:01,588 --> 00:07:03,890 ほら このとおりでしょう? 94 00:07:03,890 --> 00:07:06,726 まあ。 (笑い声) 95 00:07:06,726 --> 00:07:08,762 本当に マリ子さんが来てくださると➡ 96 00:07:08,762 --> 00:07:10,897 心配事が きれいに吹き飛んでしまうようで➡ 97 00:07:10,897 --> 00:07:13,400 私 とっても心強いわ。 98 00:07:16,069 --> 00:07:21,241 ご主人が 要職にお就きだと ご心労も人一倍でしょう。 99 00:07:21,241 --> 00:07:24,077 ええ。 それに 伯母は東京では➡ 100 00:07:24,077 --> 00:07:27,380 結婚した時についてきた ばあやさんが ずっと おりましたでしょう。 101 00:07:27,380 --> 00:07:31,251 ですから 割とお嬢さんで かわいらしい人なんです。 102 00:07:31,251 --> 00:07:35,922 あらあら。 かわいらしいマリ子さんが かわいらしい方っち言うと➡ 103 00:07:35,922 --> 00:07:38,258 本当に おかわいらしく聞こえるわ。 104 00:07:38,258 --> 00:07:42,929 まあ。 私なんか 本当は 百戦錬磨のつわものなんですのよ。 105 00:07:42,929 --> 00:07:48,101 ええ。 菊池 寛先生の挿絵を お描きになった頃のご苦労➡ 106 00:07:48,101 --> 00:07:53,406 新八郎が よ~く話していましたもの。 新八郎さんが? 107 00:07:53,406 --> 00:07:57,610 それでいて 少しも コセコセしたところのないのが➡ 108 00:07:57,610 --> 00:08:02,349 新八郎には とても かわいく 思えたのでしょうね 多分。 109 00:08:02,349 --> 00:08:04,417 お義母様…。 110 00:08:04,417 --> 00:08:10,557 私はね 毎朝 あなたが陰膳を据える時➡ 111 00:08:10,557 --> 00:08:13,226 新八郎を褒めてやっているんですよ。 112 00:08:13,226 --> 00:08:18,565 お前も 案外 目が高かったねって。 そんな…。 113 00:08:18,565 --> 00:08:22,869 さあ 焼けたのを こちらに下さい。 はい。 114 00:08:31,911 --> 00:08:35,782 はい。 さあ 焼けたら➡ 115 00:08:35,782 --> 00:08:39,386 こうして甘だれをつけて…➡ 116 00:08:39,386 --> 00:08:43,089 はい 出来上がり。 まあ おいしそうですこと! 117 00:08:43,089 --> 00:08:46,593 ああ おいしいですよ。 118 00:08:46,593 --> 00:08:49,629 昨日 粉が配給になったので➡ 119 00:08:49,629 --> 00:08:55,935 とっときの お砂糖を 新八郎のために 思い切って奮発したとですものね。 120 00:08:55,935 --> 00:08:57,971 新八郎さんのために? 121 00:08:57,971 --> 00:09:02,042 あの子は お酒も頂くくせに➡ 122 00:09:02,042 --> 00:09:06,546 この じゃんぼ餅が まあ 目がなくてね。 123 00:09:06,546 --> 00:09:10,216 これは じゃんぼ餅というんですか? おだんごは。 124 00:09:10,216 --> 00:09:13,887 (貴美) ええ。 串を2本刺しとるでしょう。➡ 125 00:09:13,887 --> 00:09:19,692 だから 両棒の薩摩なまりで じゃんぼ餅。 126 00:09:19,692 --> 00:09:26,066 そうだったんですか。 新八郎さんは じゃんぼ餅が お好きだったんですか…。 127 00:09:26,066 --> 00:09:31,938 (貴美)さあ それでは これを ご主人様へ あげてきてください。 128 00:09:31,938 --> 00:09:34,140 はい。 129 00:10:01,968 --> 00:10:04,771 (貴美)どうしたとですか? マリ子さん。 130 00:10:04,771 --> 00:10:09,275 あっ いいえ。 131 00:10:09,275 --> 00:10:16,049 そうですね 一度 岩村さんから お休みを 3~4日頂いて➡ 132 00:10:16,049 --> 00:10:18,952 ヨウ子さんの その後の様子を 見てきたら どうかしら? 133 00:10:18,952 --> 00:10:22,789 あ… お義母様 私は…。 じゃっと。 それがよか。 134 00:10:22,789 --> 00:10:26,659 いえ ヨウ子のことでしたら マチ子の手紙にもありますように➡ 135 00:10:26,659 --> 00:10:30,430 全く心配はしていません。 マチ子は信用できる子ですから。 136 00:10:30,430 --> 00:10:34,300 だったら 何か ほかに気にかかることでも? 137 00:10:34,300 --> 00:10:38,138 いいえ。 あんなに おいしい じゃんぼ餅を 頂いておきながら➡ 138 00:10:38,138 --> 00:10:40,807 ほかに 何も気になることなんか ありませんわ。 139 00:10:40,807 --> 00:10:45,445 そいじゃが。 あげな代用食なら いつでん大歓迎じゃ。 140 00:10:45,445 --> 00:10:49,983 まあ おまんさあは いつから甘党に おなりになりましたか。 141 00:10:49,983 --> 00:10:53,019 えっ… 何 何? 142 00:10:53,019 --> 00:10:56,656 (笑い声) 143 00:10:56,656 --> 00:10:59,325 <優しい しゅうと しゅうとめと暮らしながら…➡ 144 00:10:59,325 --> 00:11:05,598 いや 暮らしたからこそ マリ子は 心にかかることが生まれたのです。➡ 145 00:11:05,598 --> 00:11:07,600 それは…> 146 00:11:09,936 --> 00:11:14,807  心の声 私は新八郎さんの妻なのに➡ 147 00:11:14,807 --> 00:11:19,412 一体 あの人の 何を知っていたというのだろう…。➡ 148 00:11:19,412 --> 00:11:24,250 お義母様と お話ししていて じゃんぼ餅が お好きだったというのも➡ 149 00:11:24,250 --> 00:11:27,954 今日初めて知ったし…。➡ 150 00:11:27,954 --> 00:11:34,427 子供の時の あの人を… そして 中学生だった あの人のことも➡ 151 00:11:34,427 --> 00:11:37,230 私は何も知らない…。 152 00:11:44,437 --> 00:11:49,309  心の声 あなた… 新八郎さん…。➡ 153 00:11:49,309 --> 00:11:53,980 これで 私たち 夫婦と言えるのでしょうか?➡ 154 00:11:53,980 --> 00:11:57,650 私は あなたのことを もっと知りたい。➡ 155 00:11:57,650 --> 00:12:02,155 もっともっと ちゃんと知りたい! 156 00:12:04,390 --> 00:12:07,927 <マリ子の心が通じたのでしょうか。➡ 157 00:12:07,927 --> 00:12:13,399 その夜 マリ子は新八郎の夢を見ました> 158 00:12:13,399 --> 00:12:16,302 ⚟(新八郎)慌てることはないぞ マリ子。 159 00:12:16,302 --> 00:12:18,805 ⚟あなた! 160 00:12:23,409 --> 00:12:27,280 (新八郎)ハハハハッ! あなた! 161 00:12:27,280 --> 00:12:31,150 いや 相変わらずの慌てん坊だな マリ子は。 162 00:12:31,150 --> 00:12:35,421 だって…。 (新八郎)大丈夫だ。 僕たちは若いんだ。➡ 163 00:12:35,421 --> 00:12:37,357 2人の時間は たっぷりあるんだから➡ 164 00:12:37,357 --> 00:12:40,960 もっと ゆっくり研究したら いいんじゃないのか? 君の旦那さんを。➡ 165 00:12:40,960 --> 00:12:43,296 ええ? でも 一体…。 166 00:12:43,296 --> 00:12:47,634 うん。 研究の結果だ 酒も じゃんぼ餅も 両方好きの➡ 167 00:12:47,634 --> 00:12:52,438 両刀使いだということが分かって 話が違いますなんて言っても もう遅いぞ。 168 00:12:52,438 --> 00:12:55,308 僕は マリ子を 絶対に離さないから。 169 00:12:55,308 --> 00:12:58,645 でも 一体 どうして あなたは? 170 00:12:58,645 --> 00:13:02,615 (新八郎)うん? どうして会いに来たのかっていうのか? 171 00:13:02,615 --> 00:13:05,084 ええ。 フフッ。 172 00:13:05,084 --> 00:13:09,255 君が あんまりにも呼ぶからさ。 私が? 173 00:13:09,255 --> 00:13:15,595 そうだよ。 「新八郎さん 新八郎さん」って ずっと呼んでたじゃないか。 174 00:13:15,595 --> 00:13:20,099 だったら どうして そんなに白い着物を着てらっしゃるの? 175 00:13:20,099 --> 00:13:24,771 うん? いや… これか? 176 00:13:24,771 --> 00:13:27,974 教えて。 どうしてなの? 177 00:13:29,609 --> 00:13:32,412 怒らないか? 怒らないって 何を? 178 00:13:32,412 --> 00:13:36,783 うん… ちょっとね けがをしちまった。 179 00:13:36,783 --> 00:13:38,718 どこよ! どこよ 一体…! 180 00:13:38,718 --> 00:13:40,953 そんな大きな声出すなよ 恥ずかしいじゃないか。 181 00:13:40,953 --> 00:13:42,989 そんなこと言ったって…! 182 00:13:42,989 --> 00:13:46,626 指だよ。 指を ちょっとね…。 183 00:13:46,626 --> 00:13:50,963 見せて! 大したことないって。あなた! 184 00:13:50,963 --> 00:13:55,635 マリ子 約束したじゃないか。 えっ? 185 00:13:55,635 --> 00:13:58,438 (新八郎)桜島の前で 君と約束したじゃないか。➡ 186 00:13:58,438 --> 00:14:01,341 指の一本ぐらい なくしてもいいだろうって。 187 00:14:01,341 --> 00:14:03,743 ええ それは…。 188 00:14:03,743 --> 00:14:05,678 そしたら 君は 何て言った? 189 00:14:05,678 --> 00:14:10,616 景気よく 足の一本だって 構いませんわよって言ったじゃないか。 190 00:14:10,616 --> 00:14:13,252 構わない! 191 00:14:13,252 --> 00:14:18,124 構わないわ! 私が足にもなります! 腕にもなります! 192 00:14:18,124 --> 00:14:25,398 ですから… 必ず ご無事で帰ってきて! 193 00:14:25,398 --> 00:14:29,102 新八郎さん。 194 00:14:29,102 --> 00:14:31,137 マリ子。 195 00:14:31,137 --> 00:14:53,426 ♬~