1 00:00:02,202 --> 00:00:08,609 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:08,609 --> 00:01:06,300 ♬~ 3 00:01:11,405 --> 00:01:13,340 (朝男)それじゃあ 行ってまいります。 4 00:01:13,340 --> 00:01:15,275 (はる)はい。 どうぞ よろしゅうお願いいたします。 5 00:01:15,275 --> 00:01:18,111 (朝男)へい。 マリ子さんのことはね あっしに任してください。 へい。 6 00:01:18,111 --> 00:01:21,114 (マリ子)それじゃあ 行ってまいります。 (はる)行ってらっしゃい。 7 00:01:25,285 --> 00:01:28,288 (千代)大丈夫ですかね? あげん男に任せといても。 8 00:01:28,288 --> 00:01:31,091 何ば言うとるとですか あなたは。 9 00:01:31,091 --> 00:01:33,794 こんな時にね ちゃんと お力になってくださるなんて➡ 10 00:01:33,794 --> 00:01:37,130 ありがたいことではありまっしぇんか。 だけどですね…。 11 00:01:37,130 --> 00:01:41,435 いいえ。 それにね 大宗さんもご一緒に 引き受けてくださるのよ。 12 00:01:41,435 --> 00:01:44,805 ほんなこつ うちも一緒に 乗り込んでいきたか気持ちですよ。 13 00:01:44,805 --> 00:01:47,641 お千代には お千代の仕事が あるとでしょう? 14 00:01:47,641 --> 00:01:49,576 そういえば もう間もなく 陽談社の井関さんが➡ 15 00:01:49,576 --> 00:01:51,511 原稿ば取りに見える時間じゃなかったと? 16 00:01:51,511 --> 00:01:54,982 そげでした そげでした! 17 00:01:54,982 --> 00:02:04,591 ♬~ 18 00:02:04,591 --> 00:02:06,626 ⚟(千代)マチ子お嬢様。 19 00:02:06,626 --> 00:02:08,762 あの 今夜のお食事ですけど…。 20 00:02:08,762 --> 00:02:12,265 (マチ子)あっ お握りにしてちょうだい。 あら またですか? 21 00:02:12,265 --> 00:02:14,267 時間がないのよ 時間が。 けど…。 22 00:02:14,267 --> 00:02:16,269 ヨウ子ちゃん。 (ヨウ子)はい?あのね 髪の毛の➡ 23 00:02:16,269 --> 00:02:18,405 黒い部分だけ塗ってくれたら 大助かりなんだからね。 24 00:02:18,405 --> 00:02:20,340 無理しなくていいのよ。 ほな うちも塗りましょう…。 25 00:02:20,340 --> 00:02:22,275 いや とんでもない とんでもない。 ばってん…。 26 00:02:22,275 --> 00:02:25,779 そのかわりね お握りの中身 おかかにしてちょうだい。 27 00:02:25,779 --> 00:02:30,417 それと スルメ。 はい…。 28 00:02:30,417 --> 00:02:33,620 <マチ子は かくのごとき大奮闘。➡ 29 00:02:33,620 --> 00:02:36,423 そして マリ子は…> 30 00:02:36,423 --> 00:02:38,792 (朝男)さあ どうぞ どうぞ どうぞ。 急場のことでね➡ 31 00:02:38,792 --> 00:02:41,628 こんな席しか用意できませんでしたがね どうぞ やってくださいよ。 32 00:02:41,628 --> 00:02:44,665 (均)こんな席なんてのはね こいつの ほんの謙遜でしてね➡ 33 00:02:44,665 --> 00:02:47,968 僕が いくら逆立ちしたって どうにもならないところを➡ 34 00:02:47,968 --> 00:02:50,804 こいつが 築地の旦那に お願いしたおかげで こんな席がね…。 35 00:02:50,804 --> 00:02:53,306 いやいや 後でね なんと驚くなかれ➡ 36 00:02:53,306 --> 00:02:56,209 コイの丸揚げが出てきますよ コイの丸揚げが! 37 00:02:56,209 --> 00:02:58,645 意地汚え声出すんじゃねえよ お客様のための料理なんだから。 38 00:02:58,645 --> 00:03:00,614 分かってるよ そんなことは。 さあ さあ どうぞ。 39 00:03:00,614 --> 00:03:03,250 どんどん ビール やってくださいよ。 あっ もし ビールで何でしたら➡ 40 00:03:03,250 --> 00:03:05,185 カストリ それから バクダン 何でもあります…。 41 00:03:05,185 --> 00:03:07,120 (森田) いや 本当にね ご心配をかけまして。 42 00:03:07,120 --> 00:03:09,122 それじゃあ みんなね 遠慮なく ごちそうになろうじゃないか。 43 00:03:09,122 --> 00:03:11,391 (朝男)じゃあ ひとつ 乾杯といきましょう。 ねっ? 44 00:03:11,391 --> 00:03:14,394 (一同)乾杯! (職人)よろしくお願いします! 45 00:03:17,764 --> 00:03:21,601 さあ どんどん 食べてくださいよ。 ねっ? 後で じゃんじゃん出てきますからね。 46 00:03:21,601 --> 00:03:23,637 本当かよ? 本当だよ。 47 00:03:23,637 --> 00:03:25,939 …ってな具合でね この 世慣れねえ娘が➡ 48 00:03:25,939 --> 00:03:27,974 初めて本だってものを 出そうとしておりますんでね➡ 49 00:03:27,974 --> 00:03:31,111 その慣れねえところを 旦那方に面倒見ていただくと➡ 50 00:03:31,111 --> 00:03:33,613 本当に ありがてえんですよ。 これを ひとつ 機会に➡ 51 00:03:33,613 --> 00:03:35,549 よろしくお願いいたします。 お願いいたします! 52 00:03:35,549 --> 00:03:37,484 なっ? マリ子さん。 53 00:03:37,484 --> 00:03:39,486 何だ お前さんは お客さんじゃねえんだからよ。 54 00:03:39,486 --> 00:03:41,488 そうなんですか? (朝男)「そうなんですか?」って…。 55 00:03:41,488 --> 00:03:44,791 (森田)いやいや やっぱり 本作りの注文を 頂いているんですから➡ 56 00:03:44,791 --> 00:03:48,295 磯野さんは お客さんで。 いやいや そうでしょうけどね➡ 57 00:03:48,295 --> 00:03:52,165 その本を早く仕上げていただこうと 今日は我々が席を用意したんですから➡ 58 00:03:52,165 --> 00:03:54,434 旦那方が 今日は お客さんですよ。 59 00:03:54,434 --> 00:03:59,139 だから あの… どんどん 酌するとか にっこり笑うとかさ…。 なっ? 60 00:03:59,139 --> 00:04:01,108 あっ はい。 いやいやいや…。 61 00:04:01,108 --> 00:04:03,744 これだけ無理して 食わすもん 食わしてんだからさ➡ 62 00:04:03,744 --> 00:04:06,379 にっこり笑うなんて必要はありませんよ マリ子さん。 63 00:04:06,379 --> 00:04:09,916 あれ この野郎… 事を壊す気か!? 64 00:04:09,916 --> 00:04:13,587 いや 僕はね 芸者のまねは する必要はないと言ってるんだよ! 65 00:04:13,587 --> 00:04:15,522 バカ野郎! 俺が いつ マリ子さんに 芸者のまねしろって言ってるんだよ! 66 00:04:15,522 --> 00:04:19,092 そうじゃないか! にっこり笑えとか…! 大丈夫です 私 お酌しますから。 67 00:04:19,092 --> 00:04:22,395 あの ちょっと… 私たち 勝手に やりますから…。 68 00:04:22,395 --> 00:04:25,765 あの… どうぞ よろしくお願いいたします。 69 00:04:25,765 --> 00:04:27,767 失礼します。 70 00:04:32,939 --> 00:04:35,275 失礼します。 (職人)あ~。➡ 71 00:04:35,275 --> 00:04:37,944 あ~ どうも どうも。 いや~ こんな きれいな奥さんに➡ 72 00:04:37,944 --> 00:04:40,614 お酌してもらうなんざ… おっとっとっと…! 73 00:04:40,614 --> 00:04:44,417 その方が よっぽどね 職人冥利に尽きますよ! 74 00:04:44,417 --> 00:04:46,786 (職人)いや 全くだ!➡ 75 00:04:46,786 --> 00:04:49,823 あのね 私たちがね 部長のお尻たたいて➡ 76 00:04:49,823 --> 00:04:52,425 ご注文の品 早く仕上げてあげますよ。 77 00:04:52,425 --> 00:04:55,295 本当ですか!? ああ! いや 別にね➡ 78 00:04:55,295 --> 00:04:57,964 ごちそうになったから 言ってるわけじゃねえですよ! 79 00:04:57,964 --> 00:05:01,735 本当に どうぞ よろしくお願いいたします! 80 00:05:01,735 --> 00:05:03,770 ああっ! 81 00:05:03,770 --> 00:05:09,376 拭け 拭け 拭け 拭け 拭け…。 おい 拭け 拭け…。 82 00:05:09,376 --> 00:05:11,745 本当に どうしよう…。 (朝男)しゃべってねえで➡ 83 00:05:11,745 --> 00:05:14,247 手ぇ動かして拭かなきゃ。 はい! 84 00:05:16,082 --> 00:05:19,386 ああ~っ! 85 00:05:19,386 --> 00:05:22,589 大丈夫か? あ~… ビールあるな? ビールあるな? 86 00:05:22,589 --> 00:05:24,925 どんどん持ってくるから大丈夫。 大丈夫 大丈夫。 87 00:05:24,925 --> 00:05:27,761 そんな… 駄目だよ 駄目よ 部長さん。 88 00:05:27,761 --> 00:05:29,696 この娘と つきあっていくならね➡ 89 00:05:29,696 --> 00:05:32,098 江戸っ子でしょ? どんどん やらなきゃ どんどん。 どんどんね。 90 00:05:32,098 --> 00:05:34,768 本当に申し訳ありませんでした。 91 00:05:34,768 --> 00:05:38,405 申し訳ねえ… とにかくね もう いいよ。 もう 面倒くさい。 もういい いい。 92 00:05:38,405 --> 00:05:41,942 余計なことすんな。 余計なことだなんて…。 93 00:05:41,942 --> 00:05:43,877 何か出そう 何か出そう。 何か出そうって 何もないよ。 94 00:05:43,877 --> 00:05:48,114 俺が… 一席やるからよ。 分かった。 95 00:05:48,114 --> 00:05:50,417 え~ お待たせいたしました。 96 00:05:50,417 --> 00:05:54,621 河岸で鍛えた この喉を 一席。 97 00:05:54,621 --> 00:05:58,291 〽 妻は夫をいたわりつ 98 00:05:58,291 --> 00:06:05,065 〽 夫は妻にしたいつつ (合いの手)いよ~! 99 00:06:05,065 --> 00:06:09,736 〽 頃は6月中の頃 (合いの手)いよっ! 100 00:06:09,736 --> 00:06:16,610 〽 夏とはいえど片田舎 101 00:06:16,610 --> 00:06:21,248 〽 木立の森も (一同)あら えっさっさ~! 102 00:06:21,248 --> 00:06:29,389 ♬「月が出た出た 月が出た」 ヨイヨイヨイ! 103 00:06:29,389 --> 00:06:36,162 ♬「あまり煙突が高いので」 104 00:06:36,162 --> 00:06:41,968 ♬「さぞやお月さん けむたかろ」 105 00:06:41,968 --> 00:06:45,972 あら えっさっさ~! 106 00:06:50,277 --> 00:06:56,783 ともかくね こっちも 銭を使ってる以上 死に物狂いだったからよ。はい。 107 00:06:56,783 --> 00:07:00,654 まあ これでね 全てが 終わったわけじゃないんだ。はい。 108 00:07:00,654 --> 00:07:02,589 俺たちは男芸者じゃねえんだから➡ 109 00:07:02,589 --> 00:07:06,359 何から何まで なっ? やらせてもらっても困るんだよ。はい。 110 00:07:06,359 --> 00:07:08,895 (均)まあ きっかけは つかめたんだからさ➡ 111 00:07:08,895 --> 00:07:13,066 マリ子さんが 今度は 押しの一手で ガンガ~ンと行かなくちゃな。はい。 112 00:07:13,066 --> 00:07:15,368 (朝男)嫌に素直だけど 本当に分かってんのかい? 113 00:07:15,368 --> 00:07:19,572 分かってますとも。 本当に お二人には 何とお礼を申し上げてよいやら…。 114 00:07:19,572 --> 00:07:22,475 いや 別に申し上げてもらうことは ねえんだがね➡ 115 00:07:22,475 --> 00:07:25,245 客を招いたならば 羽織のひも いじくっていたって➡ 116 00:07:25,245 --> 00:07:27,580 何も始まらねえんだよ。 そのとおり。 117 00:07:27,580 --> 00:07:30,250 要は これだけ 食わしたり飲ませたりしたんだからさ➡ 118 00:07:30,250 --> 00:07:34,120 こっちの希望をね 相手の腹の中に ドカ~ンと入れないとね➡ 119 00:07:34,120 --> 00:07:37,123 俺みたいに 一生 うだつが 上がらないことになってしまうんだよ。 120 00:07:37,123 --> 00:07:39,959 はい… あっ いいえ そんな…。 121 00:07:39,959 --> 00:07:44,764 いやいや 今日の大仕事で 今のが一番いい言葉だった。 122 00:07:44,764 --> 00:07:47,600 そうなのよ… おい 天海君➡ 123 00:07:47,600 --> 00:07:50,270 なにも マリ子さんの前で そう はっきりと言うことないだろう。 124 00:07:50,270 --> 00:07:53,273 てめえが勝手に言ったんじゃねえかよ。 いや だけど それはね 君ね…。 125 00:07:53,273 --> 00:07:57,777 すいません このとおりです。 私 一人でできるように一生懸命やります。 126 00:07:57,777 --> 00:07:59,813 だから ねっ? けんかだけは…。 127 00:07:59,813 --> 00:08:02,615 けんか? 僕たちが? 128 00:08:02,615 --> 00:08:07,053 (笑い声) こいつは ひいきの引き倒しだな。 129 00:08:07,053 --> 00:08:11,925 いや しかし その意気だよ。 もうね 船は いかりを上げちまったんだから。 130 00:08:11,925 --> 00:08:16,062 マリ子さん 頑張んなよ。 131 00:08:16,062 --> 00:08:17,998 はい! 132 00:08:17,998 --> 00:08:21,868 (均)いいんだよな~。 その笑顔がいいんだよ。 133 00:08:21,868 --> 00:08:23,803 どんな嫌なことがあったってね➡ 134 00:08:23,803 --> 00:08:27,374 その笑顔で もう スカ~ッと 全てが忘れられるもんだ…。 135 00:08:27,374 --> 00:08:29,309 うれしいね 本当に…。 136 00:08:29,309 --> 00:08:32,245 いてっ! 何だよ? 137 00:08:32,245 --> 00:08:34,581 蚊け? 138 00:08:34,581 --> 00:08:40,754 まあ とにかくさ その… 例の マリ子さんとこの同居人ね。はい。 139 00:08:40,754 --> 00:08:43,390 あれ うちで引き取るわ。 えっ? 140 00:08:43,390 --> 00:08:46,760 いやいや うちも狭えんだけどね 2階があるだろ。 141 00:08:46,760 --> 00:08:50,397 あっしがさ 嫁もらわねえ限り 当節 この 空き部屋があるってのは➡ 142 00:08:50,397 --> 00:08:52,766 ぜいたくこの上ねえからね。 でも…。 143 00:08:52,766 --> 00:08:55,802 うん。 それは マッちゃんのためにも いいな。 144 00:08:55,802 --> 00:08:57,937 マチ子のためにですか? 145 00:08:57,937 --> 00:08:59,973 だって 注文は どんどん殺到してるんだろ? 146 00:08:59,973 --> 00:09:03,710 やっぱり 画室は独立してた方が かわいそうだよ。 147 00:09:03,710 --> 00:09:05,645 ええ それは…。 148 00:09:05,645 --> 00:09:08,548 それにね 向こうも だいぶ 浮き足だってるらしいんだよ。 149 00:09:08,548 --> 00:09:12,218 浮き足を? 「亀の甲より年の功」ってね。 150 00:09:12,218 --> 00:09:16,723 いやいや うちのおふくろがさ ヨウ子ちゃんには悪いんだが➡ 151 00:09:16,723 --> 00:09:21,227 小せえ子もいることだし気を付けなさいよ って だいぶ あおってるらしいんだ。 152 00:09:21,227 --> 00:09:24,063 まあ。 だからさ 「うちに来い」と言ったら➡ 153 00:09:24,063 --> 00:09:27,367 「渡りに船」じゃねえか 向こうは。 なるほどね。 154 00:09:27,367 --> 00:09:30,904 まあ 機転が利くね 見かけによらず。 155 00:09:30,904 --> 00:09:32,939 ハハッ 「見かけによらず」って 誰のこったい? 156 00:09:32,939 --> 00:09:38,244 いや 君のお母さん。 あれでも 俺のおふくろだからよ。 157 00:09:38,244 --> 00:09:41,915 見かけに… 「見かけによらず」ったあ どういうこったい? おい。えっ? 158 00:09:41,915 --> 00:09:46,386 あ~… ねえ お願い 天海さん お願い 大宗さん。 159 00:09:46,386 --> 00:09:49,289 いけねえ いけねえ。 けんかは いけねえ。 160 00:09:49,289 --> 00:09:55,128 (笑い声) 161 00:09:55,128 --> 00:09:59,966 ⚟(笑い声) 162 00:09:59,966 --> 00:10:02,836 ただいま~! 163 00:10:02,836 --> 00:10:07,407 (はる)まあ~。 随分にぎやかだから やっぱり あなたたちだった。 164 00:10:07,407 --> 00:10:10,110 はい お母様。 おかあさん! 165 00:10:10,110 --> 00:10:12,946 無事に マリ子さんを 送り届けましたからね。 166 00:10:12,946 --> 00:10:15,849 (はる)ありがとう存じます。 167 00:10:15,849 --> 00:10:18,818 あ~ 忘れるとこだった。 お土産。 168 00:10:18,818 --> 00:10:20,820 まあ お土産ですって。 169 00:10:20,820 --> 00:10:23,656 いやいや これは ほんの残り物なんですよ。 170 00:10:23,656 --> 00:10:28,428 残り物ったって 残飯じゃねえんだからよ。 私が おビールを倒してしまって➡ 171 00:10:28,428 --> 00:10:30,363 お客様には 差し上げられなくなってしまった➡ 172 00:10:30,363 --> 00:10:33,266 お料理なんです。 余計なこと言うんじゃねえの。 173 00:10:33,266 --> 00:10:36,636 そう そう。 臨機応変 さっき教えたばっかりじゃないの。 174 00:10:36,636 --> 00:10:38,571 はい。 残り物って言ってもね➡ 175 00:10:38,571 --> 00:10:42,509 別に汚えもんじゃありませんからね。 これを おじやにしたら栄養満点ですよ。 176 00:10:42,509 --> 00:10:46,646 それに ジャングルをさまよってる 兵隊さんのことを思ったら ねっ? 177 00:10:46,646 --> 00:10:48,581 目が つぶれます。 178 00:10:48,581 --> 00:10:50,517 さようでございますとも。 179 00:10:50,517 --> 00:10:52,819 さあ さあ さあ どうぞ お上がりくださいませ。 180 00:10:52,819 --> 00:10:55,321 そうですか。 じゃあ そんじゃあ…。 何だい 何だい? 181 00:10:55,321 --> 00:10:59,325 いや あの… もう遅いですからね また日を改めまして。 182 00:10:59,325 --> 00:11:04,764 あ~… そ… そうだな そうしよう。 (はる)まあ さようでございますか。 183 00:11:04,764 --> 00:11:08,268 それじゃあ マリ子さん ご成功を祈ります。 184 00:11:08,268 --> 00:11:11,170 アハッ ありがとうございます。 185 00:11:11,170 --> 00:11:13,139 それじゃあ お休みなさい。 失礼します。 186 00:11:13,139 --> 00:11:16,943 お休みなさい。 どうも ありがとうございます。 187 00:11:16,943 --> 00:11:21,281 はあ~ 見てくれ ほら 星がきれいだね。 188 00:11:21,281 --> 00:11:24,117 (朝男)それでは ねっ? お休みなさい。 はい どうも お休みなさい。 189 00:11:24,117 --> 00:11:26,052 寒いですからね 風邪なんぞ ひかんようにね。 190 00:11:26,052 --> 00:11:29,789 <朝男と均ちゃんの 捨て身の接待が効いたのか➡ 191 00:11:29,789 --> 00:11:34,427 尻をたたくような マリ子の催促が効いたのか…> 192 00:11:34,427 --> 00:11:36,362 ☎ 193 00:11:36,362 --> 00:11:42,569 <クリスマスまでという約束に まだ5日も 間もある日のことでした> 194 00:11:44,170 --> 00:11:46,806 はい 磯野でございます。 はい。 195 00:11:46,806 --> 00:11:49,642 えっ? 本が!? 196 00:11:49,642 --> 00:11:52,679 はい! あ… ちょっと お待ちくださいませ! 197 00:11:52,679 --> 00:11:57,984 奥様! 奥様! 本が出来たと! 198 00:11:57,984 --> 00:12:01,387 (マリ子 マチ子 ヨウ子 千代)わあ~! よかったわね! 199 00:12:01,387 --> 00:12:03,923 (歓声) 200 00:12:03,923 --> 00:12:05,858 本当に ありがとう マー姉ちゃん! 201 00:12:05,858 --> 00:12:10,263 ほら ご覧なさい。 「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」ですよ。 202 00:12:10,263 --> 00:12:13,766 そうですよ。 でも それをなしたのは マー姉ちゃんですからね! 203 00:12:13,766 --> 00:12:16,603 あまり 脇で お手柄顔されたら マー姉ちゃんが かわいそう! 204 00:12:16,603 --> 00:12:19,405 あら どうしてかしら? ううん そんなことないわ。 205 00:12:19,405 --> 00:12:21,341 みんなが一緒になって 心配してくれたから➡ 206 00:12:21,341 --> 00:12:23,943 ここは 私も ひとつ 頑張るより ほかはないって! 207 00:12:23,943 --> 00:12:26,980 そうですとも。 うちは また 詐欺にでもかかったかと思って➡ 208 00:12:26,980 --> 00:12:31,618 心配で 心配で…。 人を疑う心が 一番卑しいんですよ。 209 00:12:31,618 --> 00:12:36,122 でも お母様は ただ「行け~!」って 命令されるだけが今までの慣例ですもの。 210 00:12:36,122 --> 00:12:38,157 でも 本当に よかった。 211 00:12:38,157 --> 00:12:41,628 ありがとう ヨウ子 マチ子。 212 00:12:41,628 --> 00:12:45,965 私の方こそ 本当に ありがとうね マー姉ちゃん! 213 00:12:45,965 --> 00:12:47,900 マッちゃん! 214 00:12:47,900 --> 00:12:50,637 (はる)はい。 はい? 215 00:12:50,637 --> 00:12:52,572 あとの半金ですよ。 216 00:12:52,572 --> 00:12:55,308 本は出来上がったんでしょう? は… はい。 217 00:12:55,308 --> 00:12:59,178 早速 これを持って 飛んでいって 自分の目で 確かに確認していらっしゃい。 218 00:12:59,178 --> 00:13:03,383 それが済まないうちは マリ子の仕事は 終わったとはいえまっしぇんからね。 219 00:13:03,383 --> 00:13:06,919 そうか… そうよね! 私 じゃあ 行ってきます! 220 00:13:06,919 --> 00:13:09,255 (千代)お着替えするでしょう? どの お召し物になさいます? 221 00:13:09,255 --> 00:13:11,190 どんな履き物にする? ショールは どれ? 222 00:13:11,190 --> 00:13:13,192 ありがとう! じゃあね 着替えてくる! 223 00:13:18,398 --> 00:13:20,333 (森田)さあ 出来ましたよ このとおり! 224 00:13:20,333 --> 00:13:24,103 はい 出来たんですね… 本当に出来たんですね! 225 00:13:24,103 --> 00:13:27,940 (森田)どうします? 一応 ひとくくり一本といって50冊ありますが。 226 00:13:27,940 --> 00:13:31,277 頂いてまいります。 持てますか? 本って重たいんですよ? 227 00:13:31,277 --> 00:13:33,613 ええ 引っ越しの経験上 承知してます。 228 00:13:33,613 --> 00:13:36,516 それに 大丈夫です。 風呂敷も持ってまいりましたから。 229 00:13:36,516 --> 00:13:40,486 じゃあね 年内いっぱいは サービスとして うちの倉庫で お預かりしますが➡ 230 00:13:40,486 --> 00:13:44,290 まあ 早いとこ しっかりと売ってくださいね。 231 00:13:44,290 --> 00:13:47,794 売る!? 232 00:13:47,794 --> 00:13:51,097 あの… 売るために作ったんじゃないんですか? 233 00:13:55,968 --> 00:14:01,741 <そうです。 本は売るために作るものなのです。➡ 234 00:14:01,741 --> 00:14:07,246 とはいえ その数 まさに2万冊> 235 00:14:13,252 --> 00:14:52,558 ♬~