1 00:00:02,202 --> 00:00:08,942 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:08,942 --> 00:01:26,753 ♬~ 3 00:01:28,956 --> 00:01:32,626 <お嫁に行かずに お嫁に行きたいという➡ 4 00:01:32,626 --> 00:01:36,129 いささか奇妙なヨウ子の希望を 伝えるために➡ 5 00:01:36,129 --> 00:01:41,935 今日は マリ子が 島村青年とランデブーでした> 6 00:01:41,935 --> 00:01:44,638 (マリ子)本当に ご多忙のところ 申し訳ございません。 7 00:01:44,638 --> 00:01:47,674 (正史)いや ちょうど30分 体が空いておりましたものですから。 8 00:01:47,674 --> 00:01:50,811 本当に ご無理を申し上げて ごめんなさい。 9 00:01:50,811 --> 00:01:53,847 いや 僕の方だったら それで構いませんよ。 10 00:01:53,847 --> 00:01:57,150 はあ? どこへ住むかなんて 問題ではありません。 11 00:01:57,150 --> 00:02:01,021 要は ヨウ子さんの気持ちを 大事にしたいということですから。 12 00:02:01,021 --> 00:02:03,957 と おっしゃられても なにも即答していただかなくても…。 13 00:02:03,957 --> 00:02:06,259 いや それは関係ありません。 14 00:02:06,259 --> 00:02:08,762 どっちにしたって 僕の答えは同じですから。 15 00:02:08,762 --> 00:02:12,399 でも おかあ様や おとう様が 何とおっしゃいますか…。 16 00:02:12,399 --> 00:02:15,268 大丈夫。 僕が きちんと説明します。 17 00:02:15,268 --> 00:02:19,940 それに 幸い 僕は跡取りではありませんし。 はあ。 18 00:02:19,940 --> 00:02:22,976 (正史)ただ 島村の姓を 名乗っていただければ➡ 19 00:02:22,976 --> 00:02:26,279 親たちは納得すると思いますので。 ええ それは もちろん…。 20 00:02:26,279 --> 00:02:29,182 いや 即答していただかなくても 結構ですから。 21 00:02:29,182 --> 00:02:31,785 はい… あ…。 22 00:02:31,785 --> 00:02:35,288 コーヒー 2つ お願いします。 ⚟はい。 23 00:02:44,965 --> 00:02:47,634 (マチ子)それで? うん だから ニコニコしちゃって➡ 24 00:02:47,634 --> 00:02:49,569 全然 抵抗の色がないのよ。 25 00:02:49,569 --> 00:02:52,305 何だか拍子抜けの感じね。 26 00:02:52,305 --> 00:02:54,241 (はる)でも そう おっしゃってくだすったんだったら➡ 27 00:02:54,241 --> 00:02:57,811 結構じゃありませんか。 家のことは 岩村のおじ様を通じて➡ 28 00:02:57,811 --> 00:03:00,380 向こうのご両親に お願いすればいいことだから。 29 00:03:00,380 --> 00:03:04,251 なるほどね。 それに 正史さんの言い分も確かなのよ。 30 00:03:04,251 --> 00:03:06,186 (ヨウ子)言い分? ええ。 31 00:03:06,186 --> 00:03:09,756 あの方 経済部の記者でいらっしゃるし 夜が遅いことが多いでしょう? 32 00:03:09,756 --> 00:03:12,092 だから 新居を構えるにしても➡ 33 00:03:12,092 --> 00:03:15,762 うら若き 愛すべき 美しき新妻を 一人置いとくことは➡ 34 00:03:15,762 --> 00:03:17,697 とても心配なんですって。 35 00:03:17,697 --> 00:03:20,600 ねえねえ その うら若き 愛すべき 美しいって➡ 36 00:03:20,600 --> 00:03:23,503 ヨウ子のこと? 言われてみたいでしょうね~。 37 00:03:23,503 --> 00:03:25,772 マチ子も 一度でいいから そんなふうに。 38 00:03:25,772 --> 00:03:29,109 私は別に… ただね…。 39 00:03:29,109 --> 00:03:31,411 ただ 何なの? 40 00:03:31,411 --> 00:03:35,782 うん 全く素直な気持ちで 表現すればですね➡ 41 00:03:35,782 --> 00:03:37,818 ヨウ子ちゃん このお話は絶対にいいわよ。 42 00:03:37,818 --> 00:03:41,588 今までの どの人よりも 正史さんは きっと ヨウ子を幸せにしてくれそう。 43 00:03:41,588 --> 00:03:45,959 いいえ 幸せというのは 2人で作り上げていくものなんですよ。 44 00:03:45,959 --> 00:03:47,894 そんなことは分かってます。 45 00:03:47,894 --> 00:03:53,433 私は祝福してるのよ ヨウ子の この話を。 (はる)それなら分かるわ。 46 00:03:53,433 --> 00:03:56,803 それで ヨウ子ちゃんは いいのね? 正史さんが あなたの条件を…➡ 47 00:03:56,803 --> 00:03:59,840 たっての条件を 受け入れてくれたんですから。 48 00:03:59,840 --> 00:04:03,577 でも…。 あら まだ何かあったの? 49 00:04:03,577 --> 00:04:06,913 私が 島村ヨウ子という名前に なってしまうなんて…。 50 00:04:06,913 --> 00:04:12,385 それは しかたがありませんよ。 島村正史さんと結婚するならば。 51 00:04:12,385 --> 00:04:15,288 それは分かってるんですけど…。 52 00:04:15,288 --> 00:04:19,159 いいじゃないの 名前なんて記号と同じよ。 53 00:04:19,159 --> 00:04:21,128 記号と? 54 00:04:21,128 --> 00:04:23,764 だったら 逆に考えてごらんなさいよ ヨウ子。 55 00:04:23,764 --> 00:04:26,800 磯野と名乗って 新居を構えた方がいいか➡ 56 00:04:26,800 --> 00:04:29,402 島村ヨウ子となっても 正史さんと一緒に➡ 57 00:04:29,402 --> 00:04:32,105 このうちに みんなで一緒に住んだ方がいいか。 58 00:04:32,105 --> 00:04:35,609 それは…。 (はる)それは どっちなの? 59 00:04:35,609 --> 00:04:38,278 この家から どうしても離れたくないの。 60 00:04:38,278 --> 00:04:41,281 やれやれ 大丈夫なのかしら 本当に。 61 00:04:41,281 --> 00:04:43,416 ううん 絶対大丈夫よ。 62 00:04:43,416 --> 00:04:46,786 ヨウ子だって 正史さんのことを いい方だなと思い始めてることは➡ 63 00:04:46,786 --> 00:04:48,822 確かなんですもの。 ええ。 64 00:04:48,822 --> 00:04:52,425 あれで 突然 先生にならなければ もっと助かるんですけど。 65 00:04:52,425 --> 00:04:54,361 何よ それ。 66 00:04:54,361 --> 00:04:59,132 昨日もね バスの中で 突然 エンゲル係数のお講義が始まったの。 67 00:04:59,132 --> 00:05:01,368 何それ? そんなの 私が知るわけないでしょ。 68 00:05:01,368 --> 00:05:03,436 ああ それはそうね。 それで? 69 00:05:03,436 --> 00:05:06,072 帰りは グレシャムの法則なの。 70 00:05:06,072 --> 00:05:08,575 何のことだか 全然分かんないわ。 71 00:05:08,575 --> 00:05:11,912 だから なおのこと 一生懸命 教えてくださるみたい。 72 00:05:11,912 --> 00:05:13,947 でも 恥ずかしくて。 73 00:05:13,947 --> 00:05:16,383 結構じゃありませんか。 74 00:05:16,383 --> 00:05:20,086 人間 いくつになっても 学ぶことを忘れてはいけませんよ。 75 00:05:20,086 --> 00:05:23,957 それを忘れることは 直ちに退歩を意味するんですからね。 76 00:05:23,957 --> 00:05:27,761 はい。 ですから 私も 一生懸命 お講義を受けていたの。 77 00:05:27,761 --> 00:05:31,398 そしたら 前に立っていた人が いろいろ質問を始めたの。 78 00:05:31,398 --> 00:05:33,333 へえ~。 79 00:05:33,333 --> 00:05:36,236 (ヨウ子)そしたら 正史さん その方に席を譲ってしまってね➡ 80 00:05:36,236 --> 00:05:38,171 バスの中を 例のごとく➡ 81 00:05:38,171 --> 00:05:40,607 ゆっくりと歩きながら お講義を始めるでしょう。 82 00:05:40,607 --> 00:05:43,276 全く 好きね あの人も。 83 00:05:43,276 --> 00:05:48,415 そしたら バスは揺れるし 車掌さんは 「危ないから動くな」って言うし。 84 00:05:48,415 --> 00:05:50,350 やれやれ もう…。 (笑い声) 85 00:05:50,350 --> 00:05:54,287 質問をなさった方に対して 途中で やめるわけにいかないでしょう。 86 00:05:54,287 --> 00:05:57,624 だから 私たち 2つも乗り越しちゃったの。 87 00:05:57,624 --> 00:06:01,228 ええ~っ!? (笑い声) 88 00:06:01,228 --> 00:06:03,897 いいわよ! ますますもって お似合いだわ! 89 00:06:03,897 --> 00:06:06,800 そうですよね~! そうでしょうか? 90 00:06:06,800 --> 00:06:08,768 そうですとも! 91 00:06:08,768 --> 00:06:11,371 (笑い声) 92 00:06:11,371 --> 00:06:18,144 <というわけで このカップル 年を越して早々 めでたく婚約。➡ 93 00:06:18,144 --> 00:06:22,749 結婚式は秋ということに相なりました> 94 00:06:22,749 --> 00:06:27,921 フフフフ…。 何よ 薄気味悪い笑い方して。 95 00:06:27,921 --> 00:06:33,393 だって ねえ 思い出さない? えっ? 96 00:06:33,393 --> 00:06:37,264 ほら 昔 お母様が 植辰さんたちを連れて➡ 97 00:06:37,264 --> 00:06:41,768 京都のお寺に見学に行った時のこと。 うん。 98 00:06:41,768 --> 00:06:45,272 あの子 寂しがりもせず 写真屋さんに泊まりに行くって➡ 99 00:06:45,272 --> 00:06:48,942 喜んで行ったのはいいけど やっぱり 夜になったら帰ってきたじゃない。 100 00:06:48,942 --> 00:06:53,446 来た来た 三郷さんに おぶさって。 そう。 101 00:07:00,120 --> 00:07:02,722 まあ ヨウ子。 どうしたの 一体? 102 00:07:02,722 --> 00:07:04,758 (ヨウ子)マー姉ちゃん! 103 00:07:04,758 --> 00:07:07,594 (智正)申し訳ありません。 さっきまで ご本など読んで➡ 104 00:07:07,594 --> 00:07:11,898 ご機嫌がよかったんですが だんだん おうちが恋しくなったみたいなんですよ。 105 00:07:11,898 --> 00:07:14,234 どうも すみません。 いえ とんでもない。 106 00:07:14,234 --> 00:07:16,569 何にも お役に立てなくて どうも。 107 00:07:16,569 --> 00:07:21,241 いけない子ね ヨウ子ったら。 (ヨウ子)だって だって…。 108 00:07:21,241 --> 00:07:25,078 (ウメ)こんなもんなんだよ 子供ってのは。 はい。 109 00:07:25,078 --> 00:07:27,580 いや どんなに楽しくてもね➡ 110 00:07:27,580 --> 00:07:31,918 暗くなってくると 妙に寂しくなってくるものなんです。 111 00:07:31,918 --> 00:07:35,755 ああ~! ああ そうなんですか。 112 00:07:35,755 --> 00:07:39,092 いや 僕はまた 何か気に入らないことでも 言ったんじゃないかと思って。 113 00:07:39,092 --> 00:07:41,394 そうじゃないの そうじゃないの。 114 00:07:41,394 --> 00:07:44,764 ごめんね ヨウ子ちゃん。 本当 何にも お世話できなかったね。 115 00:07:44,764 --> 00:07:48,268 違うの メリーちゃんがいなかったから…。 116 00:07:48,268 --> 00:07:50,270 メリーちゃん? 117 00:07:53,139 --> 00:07:56,976 あれは完全に言い訳よ。 118 00:07:56,976 --> 00:07:58,978 おばあちゃまの おっしゃるとおり➡ 119 00:07:58,978 --> 00:08:02,716 夜になるに従って 家が恋しくなったに決まってるわ。 120 00:08:02,716 --> 00:08:06,353 だって それが証拠に あの子 療養所生活を除けば➡ 121 00:08:06,353 --> 00:08:09,556 いっぺんも どこにも一人で 泊まれたためしがないじゃないの。 122 00:08:09,556 --> 00:08:11,591 そういえば そうよね。 123 00:08:11,591 --> 00:08:15,362 お嫁さんに行って 夜になって帰りたいじゃ問題よね。 124 00:08:15,362 --> 00:08:17,897 だから マッちゃんも お嫁さんに行きたくないんでしょ? 125 00:08:17,897 --> 00:08:20,800 んっ? いいの ちゃ~んと分かってんだから。 126 00:08:20,800 --> 00:08:24,237 いや そんなことはないけどさ…。 127 00:08:24,237 --> 00:08:27,907 でも ヨウ子 三郷さんには 出席してもらいたいって言ってたわ。 128 00:08:27,907 --> 00:08:31,244 う~ん 少々問題だけどね。 何が? 129 00:08:31,244 --> 00:08:36,383 だって ヨウ子にとっては もしかしたら 初恋の人かもしれないもの。 130 00:08:36,383 --> 00:08:38,451 (笑い声) 131 00:08:38,451 --> 00:08:41,087 でも 道子ちゃんだって 会いたいでしょうし➡ 132 00:08:41,087 --> 00:08:43,757 三郷さんには 是非 出席してもらいましょうよ。 133 00:08:43,757 --> 00:08:46,659 そうね。 北海道の秋は早いし➡ 134 00:08:46,659 --> 00:08:51,264 もう開拓のお仕事も 楽になってるでしょうし。うん。 135 00:08:51,264 --> 00:08:55,468 喜んでくれると思うわ ヨウ子の花嫁姿。 136 00:09:02,876 --> 00:09:05,712 (道子)まあ 何をしてらっしゃるんですか お二人とも! 137 00:09:05,712 --> 00:09:07,647 えっ? 「えっ?」じゃございませんよ。 138 00:09:07,647 --> 00:09:12,352 ほら マリ子奥様は 工場長さんを 印刷所の方へ お待たせのはずですし➡ 139 00:09:12,352 --> 00:09:16,222 マチ子先生! マチ子先生は 週刊毎朝の方が➡ 140 00:09:16,222 --> 00:09:19,058 「新やじきた道中」のお打ち合わせで 先ほど応接間の方に…!そうだった! 141 00:09:19,058 --> 00:09:20,994 あ~ 分かった! ごめん ごめん! 私も行く! 142 00:09:20,994 --> 00:09:23,897 <さて 婚約したのはいいが➡ 143 00:09:23,897 --> 00:09:26,800 それを機に 思いもしなかった夜が➡ 144 00:09:26,800 --> 00:09:32,105 磯野家を毎晩のように 訪れようとしておりました> 145 00:09:35,074 --> 00:09:41,581 <晴れて婚約者となった正史が 一晩も休まず 堂々と やって来たのです> 146 00:09:44,751 --> 00:09:48,621 こんばんは! ⚟(お琴)は~い!➡ 147 00:09:48,621 --> 00:09:52,926 まあ またですか。 そうです またです。 148 00:09:52,926 --> 00:09:54,861 はい これは皆さんで どうぞ。 149 00:09:54,861 --> 00:09:57,764 (お琴) まあまあ いつもいつも 恐れ入ります。 150 00:09:57,764 --> 00:10:01,768 じゃあ お邪魔します。 (お琴)はあ どうぞ。 151 00:10:10,777 --> 00:10:13,112 ああ~。 152 00:10:13,112 --> 00:10:16,783 では 今日は ご要望に応えまして➡ 153 00:10:16,783 --> 00:10:20,954 経済の仕組みにつき その基礎から お話しいたしましょう。 154 00:10:20,954 --> 00:10:23,990 まず 経済という言葉 そのものにつきましては…。 155 00:10:23,990 --> 00:10:27,427 あの… 私たち 何もご要望した覚えは ないんですけど…。 156 00:10:27,427 --> 00:10:29,796 いえいえ ご遠慮なさることはないんです。 157 00:10:29,796 --> 00:10:32,432 経済は僕の専門分野なんですから。 では…。 158 00:10:32,432 --> 00:10:36,302 でも あなただって 一日中 新聞社の激務で お疲れでしょうし…。 159 00:10:36,302 --> 00:10:38,638 いえいえ どうぞお気遣いなく。 160 00:10:38,638 --> 00:10:41,307 いや 私たちを 気遣ってほしいんですけど…。 161 00:10:41,307 --> 00:10:43,309 はあ? つまりですね➡ 162 00:10:43,309 --> 00:10:45,645 姉は これでも 姉妹出版の代表でしょう? 163 00:10:45,645 --> 00:10:48,681 だから 結構 昼は昼で 飛び歩いておりますし。 164 00:10:48,681 --> 00:10:52,152 だからこそ 問題なのですよ。 はあ? 165 00:10:52,152 --> 00:10:56,322 (正史)つまり私は このように 皆様方のお宅を訪問するうちに➡ 166 00:10:56,322 --> 00:10:59,826 皆さんが公定歩合の何であるかも 知らないという事実に➡ 167 00:10:59,826 --> 00:11:01,794 あぜん かつ ぼう然とし➡ 168 00:11:01,794 --> 00:11:07,267 皆さんが経済問題について 全く無知であると… あっ 失礼。 169 00:11:07,267 --> 00:11:10,169 ああ いえ いいんです。 本当に無知なんですから。 170 00:11:10,169 --> 00:11:14,607 そうですか。 では 今日は デフレとインフレについて➡ 171 00:11:14,607 --> 00:11:16,943 分かりやすく お話しいたしましょう。 172 00:11:16,943 --> 00:11:19,412 あっ インフレなら知ってます。 ねっ マー姉ちゃん。 173 00:11:19,412 --> 00:11:22,949 うん 知ってる知ってる 「目には目を」よね。 「目には目」? 174 00:11:22,949 --> 00:11:26,286 ええ。 あれはね 確か昭和22年だったと思いますわ。 175 00:11:26,286 --> 00:11:29,188 本の定価表だけ 幾とおりも印刷しておくんですの。 176 00:11:29,188 --> 00:11:31,157 本の定価表? だって 一晩寝たら➡ 177 00:11:31,157 --> 00:11:33,793 何でも 値段が上がってしまってるんですもの。 178 00:11:33,793 --> 00:11:35,728 あれは絶対の自衛策だったわよね。 179 00:11:35,728 --> 00:11:37,964 (ヨウ子)でも 本当に頑張ったわよね マー姉ちゃん。 180 00:11:37,964 --> 00:11:40,800 まあ そんな。 今 思い出すだけでも ゾッとするわ。 181 00:11:40,800 --> 00:11:45,138 そうよね。 返本の山で座る所もない上に 南京虫の騒動で…! 182 00:11:45,138 --> 00:11:48,975 キャ~ッ! もう! やめてってば その話は! もう! 183 00:11:48,975 --> 00:11:51,444 <この婚約者教授➡ 184 00:11:51,444 --> 00:11:55,815 経済学が 全く一家の体質に合わないもの と断念するや➡ 185 00:11:55,815 --> 00:11:58,851 その次の晩からは…➡ 186 00:11:58,851 --> 00:12:02,255 パイを持参で 中国語研究会。➡ 187 00:12:02,255 --> 00:12:06,759 つまり マージャンの講義を始める という あんばい。➡ 188 00:12:06,759 --> 00:12:11,764 よほど ものを教えることが好きな お人のようでした> 189 00:12:14,400 --> 00:12:17,103 あっ コケコッコだわ。 190 00:12:17,103 --> 00:12:21,274 それは イーソーといって 竹の1です。 191 00:12:21,274 --> 00:12:25,945 みんなのパイも よ~く見て。 残しますか? 捨てますか? 192 00:12:25,945 --> 00:12:29,415 捨てちゃいなさいよ 何だか その絵 私 虫が好かないの。 193 00:12:29,415 --> 00:12:32,118 そうね。 それじゃあ 捨てます。 はい。 194 00:12:32,118 --> 00:12:34,053 ドン! えっ? 195 00:12:34,053 --> 00:12:36,990 これで ヨウ子さんは上がりです。 (ヨウ子)まあ。 196 00:12:36,990 --> 00:12:40,293 だから みんなのパイも よ~く見てと申し上げたでしょう? 197 00:12:40,293 --> 00:12:43,129 ずるいわ そんなの。 どうしてですか? 198 00:12:43,129 --> 00:12:46,633 だって ちゃんと教えてくれるんだったら ヨウ子さんは これで上がりですよって➡ 199 00:12:46,633 --> 00:12:49,302 そこまで教えてくれないと。 しかしですよね…。 200 00:12:49,302 --> 00:12:51,804 いいのよ 正史さんが ヨウ子をひいきするのは➡ 201 00:12:51,804 --> 00:12:55,675 しかたがないことなんだから。 それはないですよ。 勝負は勝負です。 202 00:12:55,675 --> 00:12:57,977 (物音) 203 00:12:57,977 --> 00:13:01,280 誰? どうしたの? 204 00:13:03,750 --> 00:13:08,388 すいません。 つい 居眠りしちゃってたもんですから…。 205 00:13:08,388 --> 00:13:10,923 いいのよ 寝ててね。 あっ でも…。 206 00:13:10,923 --> 00:13:14,794 構いませんよ。 明日早い人は早く寝なければいけません。 207 00:13:14,794 --> 00:13:18,298 僕たちに つきあってると きりがありませんからね。 208 00:13:23,102 --> 00:13:25,938 (半鐘の音) あっ 火事よ! 209 00:13:25,938 --> 00:13:27,974 皆さんは ここにいてください! 僕が見てきます! 210 00:13:27,974 --> 00:13:30,276 (ヨウ子)島村さん! 大丈夫! 様子は僕が知らせますから! 211 00:13:30,276 --> 00:13:32,979 でも ちょっと…。 (正史)火事は どこだ~! 212 00:13:36,416 --> 00:13:39,786 (サイレン) 213 00:13:39,786 --> 00:13:43,656 大丈夫かしら? 全然 下火になんないみたい。 214 00:13:43,656 --> 00:13:46,559 (道子)奥様! 奥様! 215 00:13:46,559 --> 00:13:48,961 あの 火元は桜寿司さんでした。 216 00:13:48,961 --> 00:13:50,897 (はる)まあ なんてことでしょう! ちょっと行ってくるわ! 217 00:13:50,897 --> 00:13:54,133 駄目 マチ子! もうね やじ馬が すごくて➡ 218 00:13:54,133 --> 00:13:57,036 通りは もう大変ですから! 大丈夫かしら? 島村さん…。 219 00:13:57,036 --> 00:13:59,005 結局 あの人も江戸っ子なのよね。 220 00:13:59,005 --> 00:14:01,741 半鐘が鳴って 飛び出していったのの 早かったこと 早かったこと。 221 00:14:01,741 --> 00:14:04,644 はい 植辰さんも もう既に来ていらっしゃいましたから。 222 00:14:04,644 --> 00:14:07,246 そういえば 顔が見えないなと…。 ⚟(朝男)お~い!➡ 223 00:14:07,246 --> 00:14:09,182 お~っとっとっと… どうなってんだよ おい➡ 224 00:14:09,182 --> 00:14:11,117 ヨウ子ちゃんの あの 一緒になるって あの人はよ。 225 00:14:11,117 --> 00:14:13,386 あの人って 島村さん? おう。 バケツ持ってきたかと思ったら➡ 226 00:14:13,386 --> 00:14:15,755 消防団のホース 取り上げてよ こっちから こう消すんだとか➡ 227 00:14:15,755 --> 00:14:18,591 やじ馬は こっち どかせろと こうだよ! 何ですって!? 228 00:14:18,591 --> 00:14:21,494 おう。 俺の あれだよ… すっかり 持ち場 荒らされちゃってな➡ 229 00:14:21,494 --> 00:14:23,930 とにかく もう でっかい声で 消防団に指図してんだから! 230 00:14:23,930 --> 00:14:27,800 あぜん ぼう然… そんなに教え好きだとは 私 何をかいわんやだわ。 231 00:14:27,800 --> 00:14:30,103 本当よね。 そんな のんきにしてる場合じゃねえぞ。 232 00:14:30,103 --> 00:14:32,605 なんとかしねえと ええ? 人の刺子を奪ってよ➡ 233 00:14:32,605 --> 00:14:34,540 てめえで ひっかぶって 火の中へ飛び込んじゃうぞ! 234 00:14:34,540 --> 00:14:36,943 (一同)え~!? だったら どうしたらいいんですか? 235 00:14:36,943 --> 00:14:40,413 どうしたらいいって… しょうがねえな 結局 俺が行くのか ええ? 236 00:14:40,413 --> 00:14:42,782 しょうがねえ じゃあ ついてこい! ついてこい! 237 00:14:42,782 --> 00:14:44,717 駄目 駄目 駄目…! 238 00:14:44,717 --> 00:14:47,420 <実際 ヨウ子の婚約者君は➡ 239 00:14:47,420 --> 00:14:51,224 まことにもって ユニークな人物でした>