1 00:00:02,202 --> 00:00:08,141 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:08,141 --> 00:01:05,432 ♬~ 3 00:01:07,134 --> 00:01:31,291 ♬~ 4 00:01:31,291 --> 00:01:33,794 ☎ 5 00:01:33,794 --> 00:01:35,829 (マリ子)はい もしもし 磯野です! 6 00:01:35,829 --> 00:01:39,600 えっ? 上寿司3人前? 7 00:01:39,600 --> 00:01:42,302 あの うちは お寿司屋さんではありません! 8 00:01:56,183 --> 00:01:59,319 (朝男)畜生! 完全看護が何だってんだ ええ? 9 00:01:59,319 --> 00:02:01,588 お体裁ぶりやがって! 10 00:02:01,588 --> 00:02:03,523 追い返された身にも なってみろってんだよ。 11 00:02:03,523 --> 00:02:06,259 ハラハラ ハラハラ… 心臓が止まっちゃうぞ これじゃあ もう。 12 00:02:06,259 --> 00:02:08,929 (千代)まあ だからって そんな どなることはないでしょう。 13 00:02:08,929 --> 00:02:12,799 (タマ)そうだよ。 やっぱり ペテンだったんだよ。 14 00:02:12,799 --> 00:02:17,270 大体ね お産が痛まないわけがないじゃないか! 15 00:02:17,270 --> 00:02:19,206 (正史)そうです! 16 00:02:19,206 --> 00:02:21,274 そもそも 無痛分べんなんて言いだしたのは➡ 17 00:02:21,274 --> 00:02:24,611 どこの どいつなんでしょう! (マチ子)正史さん あなたでしょう? 18 00:02:24,611 --> 00:02:27,648 いや 僕は それを信じ ヨウ子に勧めただけで➡ 19 00:02:27,648 --> 00:02:29,783 提唱したのは どこかの医者です。 20 00:02:29,783 --> 00:02:33,954 それにしてもですよ あなた以上に 私たちは何でも信じやすい体質なんです。 21 00:02:33,954 --> 00:02:36,790 おかげで 当のヨウ子だって 陣痛が来てるのに➡ 22 00:02:36,790 --> 00:02:38,725 盲腸だの 神経痛だのって➡ 23 00:02:38,725 --> 00:02:41,661 全然気が付かないありさまだったんじゃ ありませんか。 24 00:02:41,661 --> 00:02:43,964 ちょ… お母様! どこへ いらっしゃるの!? 25 00:02:43,964 --> 00:02:45,899 (はる)ちょ… ちょっと病院へね。 駄目です! 26 00:02:45,899 --> 00:02:48,135 夫の僕でさえ 追い返されたほどですから。 27 00:02:48,135 --> 00:02:51,638 だから 病院の表で待ってるんですよ。 そしたら 様子が すぐに分かるでしょう。 28 00:02:51,638 --> 00:02:54,674 お母様 駄目だってば! (植辰)あ~ 駄目ですよ… 奥さん。 29 00:02:54,674 --> 00:02:56,810 こういう時は 落ち着かなきゃ駄目なんだ。 30 00:02:56,810 --> 00:02:59,713 お産なんてものはね 潮の満ち引きに関係があるんだとさ。 31 00:02:59,713 --> 00:03:03,617 ねっ? 相手は一流のお医者さんでしょう。 デンと任せておきなさいよ。 32 00:03:03,617 --> 00:03:05,619 お産なんて 病気じゃねえんだから。 33 00:03:05,619 --> 00:03:07,921 でもね あの子は小さい頃から 体が弱かったんです。 34 00:03:07,921 --> 00:03:12,259 そういう時はね ほら 奥さんの お得意のやつがあるでしょう。 ねっ? 35 00:03:12,259 --> 00:03:15,095 「黙って座れば 赤ちゃんは産まれるんですよ」。 36 00:03:15,095 --> 00:03:17,030 これですよ。 植辰さん…。 37 00:03:17,030 --> 00:03:19,266 さあ 腹が減っちゃあ 戦はできねえんだ。 ねっ? 38 00:03:19,266 --> 00:03:22,102 いざ ご対面になった時に へばっちゃ 何にもなんねえんだよ。 ねっ? 39 00:03:22,102 --> 00:03:25,939 はばかりながら このお寿司はね 植辰さんが差し入れますから➡ 40 00:03:25,939 --> 00:03:27,874 さあ どうぞ 遠慮なく やってくださいよ。 41 00:03:27,874 --> 00:03:30,277 おい 天海ばあさん。 えっ? 42 00:03:30,277 --> 00:03:32,279 お前さんまで 一緒になって ぶっつわってちゃ駄目だよ。 43 00:03:32,279 --> 00:03:34,281 ほかの人とは別なんだから お前さんは。 44 00:03:34,281 --> 00:03:38,618 このガキを産んだんだろ? ガキ? 45 00:03:38,618 --> 00:03:42,122 (植辰)おうさ。 ほらほらほら… はいはいはい。 46 00:03:42,122 --> 00:03:44,958 さあ さあ 召し上がってくださいよ。 47 00:03:44,958 --> 00:03:48,795 ちょ… お母様! どうなさったの お母様! 48 00:03:48,795 --> 00:03:53,967 本当に私… どうしたんでしょう…。 49 00:03:53,967 --> 00:03:58,305 <終始 背骨が一本ピンと入っていた はるが➡ 50 00:03:58,305 --> 00:04:01,074 この日を境に 孫に対してだけは➡ 51 00:04:01,074 --> 00:04:04,111 メロメロのおばあちゃんに なってしまうとは➡ 52 00:04:04,111 --> 00:04:08,749 一体 誰が予想できたでしょうか> 53 00:04:08,749 --> 00:04:12,085 あなたたちが悪いんですからね! 本当に みんな あなたたちが! 54 00:04:12,085 --> 00:04:15,388 お母様…。 やれ男がいいだの 女がいいだのと➡ 55 00:04:15,388 --> 00:04:18,291 産まれてくる前から もう勝手な注文つけるもんだから➡ 56 00:04:18,291 --> 00:04:21,261 赤ちゃんが どっちで産まれていいか 考えて迷ってるんですよ。 57 00:04:21,261 --> 00:04:24,397 そんな! 無事に産まれてくれさえすれば➡ 58 00:04:24,397 --> 00:04:26,466 どっちだって構わないじゃありませんか! 59 00:04:26,466 --> 00:04:30,937 それなのに それなのに あなたたちは…。 お母様 落ち着いて 落ち着いて。 60 00:04:30,937 --> 00:04:35,108 落ち着いてなんかいられません! ヨウ子 ヨウ子…。お母様…。 61 00:04:35,108 --> 00:04:37,944 ヨウ子 ヨウ… ヨウ子! 62 00:04:37,944 --> 00:04:42,415 (ヨウ子)ううっ! ああ~っ! 63 00:04:42,415 --> 00:04:46,620 (医者)そうです。 気張って。 もうひと息! 64 00:04:46,620 --> 00:04:52,125 うう… うっ ああ~! お母様~! 65 00:04:52,125 --> 00:04:55,629 ☎ 66 00:04:55,629 --> 00:05:00,233 はい もしもし 磯野です! はい 世田谷の磯野です! 67 00:05:00,233 --> 00:05:03,737 はい。 はい。 68 00:05:03,737 --> 00:05:07,240 そうですか! はい! 69 00:05:07,240 --> 00:05:11,111 はい 分かりました。 それで ヨウ子は? 70 00:05:11,111 --> 00:05:15,749 はい。 はい 分かりました。 どうも ありがとうございます。 71 00:05:15,749 --> 00:05:18,451 はい。 それで…。 72 00:05:21,388 --> 00:05:24,090 産まれたのね? うん。 73 00:05:24,090 --> 00:05:27,127 (はる)無事に産まれたんですね? はい! 74 00:05:27,127 --> 00:05:29,262 それで ヨウ子も? ええ。 75 00:05:29,262 --> 00:05:32,265 よかった よかった! おめでてえじゃねえか 奥さん! 76 00:05:32,265 --> 00:05:34,401 で… どっちだい? どっちだい? 77 00:05:34,401 --> 00:05:36,336 (千代)それは あんたが聞く役割じゃないんだから。 78 00:05:36,336 --> 00:05:39,105 あっ そうか そうか。 君だ! 79 00:05:39,105 --> 00:05:41,041 (はる)正史さん! 早く あなたが聞かないと➡ 80 00:05:41,041 --> 00:05:43,777 みんなで聞いてしまいますよ! 81 00:05:43,777 --> 00:05:47,414 あの… どっちですか? 82 00:05:47,414 --> 00:05:51,284 女の子よ。 すごい美人の女の子ですって! 83 00:05:51,284 --> 00:05:54,287 やった~! 万歳~! 84 00:05:54,287 --> 00:05:58,158 (歓声) 85 00:05:58,158 --> 00:06:01,728 (正史)やった~! 植辰さん やった~! やった~! 86 00:06:01,728 --> 00:06:05,365 あっ! お琴さん お琴さん! ちょっと このお寿司 包んでください! 87 00:06:05,365 --> 00:06:07,300 ヨウ子に持っていきます! (お琴)はいはい。 88 00:06:07,300 --> 00:06:10,203 (歓声) 89 00:06:10,203 --> 00:06:12,572 駄目です! 90 00:06:12,572 --> 00:06:17,077 今 駆けつけたところで ヨウ子とも赤ちゃんとも会えません! 91 00:06:17,077 --> 00:06:20,113 どうして! だって 産まれたんでしょう? 赤ん坊は! 92 00:06:20,113 --> 00:06:23,250 産まれましたよ。 でも 今 何時だと思ってるんですか。 93 00:06:23,250 --> 00:06:25,185 まだ9時よ! 9時だったら➡ 94 00:06:25,185 --> 00:06:28,922 病院は寝る時間だっていうのは マチ子が 一番よく知ってるはずでしょう。 95 00:06:28,922 --> 00:06:30,857 それは…。 いいえ それに➡ 96 00:06:30,857 --> 00:06:33,760 ヨウ子には 今 一番 休養が大事なんですって。 97 00:06:33,760 --> 00:06:37,097 たった一人で 何時間も頑張ってきたんですもの。 98 00:06:37,097 --> 00:06:39,100 今は ゆっくりと寝ることが 一番大事なんですって。 99 00:06:39,100 --> 00:06:43,270 だけど 赤ん坊は…! 同じことでしょう。 100 00:06:43,270 --> 00:06:47,774 赤ちゃんだって ヨウ子と力を合わせて 一生懸命 産まれてきたんですもの。 101 00:06:47,774 --> 00:06:51,111 それに あなたが 今 慌てて駆けつけたところで➡ 102 00:06:51,111 --> 00:06:53,613 あなたが誰だか分からないでしょうよ。 103 00:06:53,613 --> 00:06:57,284 そんな… それは最大の侮辱ですよ! 104 00:06:57,284 --> 00:07:00,220 僕は絶対 その子の父親です。 そんなこと 当たり前でしょう。 105 00:07:00,220 --> 00:07:02,889 だから! 正史さん 落ち着きましょう。 ねっ? 106 00:07:02,889 --> 00:07:05,725 しかし お千代さん…! しかしもヘチマもありません。 107 00:07:05,725 --> 00:07:08,628 明日9時になったら 会わせてくれるそうです。 108 00:07:08,628 --> 00:07:10,897 赤ちゃんと対面させてくれるそうですよ。 109 00:07:10,897 --> 00:07:14,234 そんな あんまりですよ! みんなで こんなに心配していたというのに…。 110 00:07:14,234 --> 00:07:17,737 お黙んなさい! マリ子…。 111 00:07:17,737 --> 00:07:20,774 私だって みんなに負けないくらい 会いたいわよ! 112 00:07:20,774 --> 00:07:24,511 いいえ みんなが いなかったら 私一人で駆けつけてるところだわ! 113 00:07:24,511 --> 00:07:27,080 だけど 明日 先生がいらっしゃい って言うんだから➡ 114 00:07:27,080 --> 00:07:30,116 しかたがないじゃない! そうよ マー姉ちゃんの言うとおりよ。 115 00:07:30,116 --> 00:07:33,853 まあまあ ここは 私が言ったとおり 寿司でも食ってさ。そうそう。 116 00:07:33,853 --> 00:07:37,257 (千代)奥様。 とにかく おめでとうございました。 117 00:07:37,257 --> 00:07:41,594 おめでとうございました。 おめでとうございます 大奥様! 118 00:07:41,594 --> 00:07:44,097 おめでとうございます 旦那様! 119 00:07:44,097 --> 00:07:49,903 あっ… どうも ありがとう! 120 00:07:49,903 --> 00:07:53,206 パパになった ご感想を どうぞ! 121 00:07:54,808 --> 00:07:58,645 はい 感激です。 122 00:07:58,645 --> 00:08:01,881 ただ ひたすらに感激です! 123 00:08:01,881 --> 00:08:08,221 (笑い声) 124 00:08:08,221 --> 00:08:24,571 ♬~ 125 00:08:24,571 --> 00:08:26,773 マー姉ちゃん。 126 00:08:34,080 --> 00:08:36,383 女の子ですって。 127 00:08:39,586 --> 00:08:44,257 ウフフフッ! 128 00:08:44,257 --> 00:08:47,093 女の子ですって! 129 00:08:47,093 --> 00:08:49,129 (笑い声) うん! 130 00:08:49,129 --> 00:08:57,604 ♬~ 131 00:08:57,604 --> 00:09:04,210 マチ子 女の子ですって! 女の子! 女の子…! 132 00:09:04,210 --> 00:09:11,351 <さて 一騒動の一夜が明けました> 133 00:09:11,351 --> 00:09:13,720 (ノック) 134 00:09:13,720 --> 00:09:15,722 はい。 135 00:09:17,891 --> 00:09:20,927 お母様! マー姉ちゃん! 136 00:09:20,927 --> 00:09:24,230 入ってもいいかしら? (ヨウ子)もちろんです。➡ 137 00:09:24,230 --> 00:09:26,733 待ってたんですよ 私。 138 00:09:26,733 --> 00:09:29,369 ほら ご覧なさい。 139 00:09:29,369 --> 00:09:31,738 どうなの? あんばいは。 140 00:09:31,738 --> 00:09:35,241 私 だまされました。 えっ? 141 00:09:35,241 --> 00:09:40,113 お産は決して痛くないだなんて あれは 真っ赤なうそでした。 142 00:09:40,113 --> 00:09:43,383 私って単純だから 頭から信じ込んでたのに。 143 00:09:43,383 --> 00:09:46,286 いいえ そういうのは 単純っていうんじゃなくて➡ 144 00:09:46,286 --> 00:09:49,923 素直っていうのよ。 ううん いずれにしたって➡ 145 00:09:49,923 --> 00:09:52,826 痛かったのは事実です。 ひどいわ。 146 00:09:52,826 --> 00:09:56,596 そんなこと 私に当たったって しかたがないでしょう。 147 00:09:56,596 --> 00:09:59,632 でも いいの。 えっ? 148 00:09:59,632 --> 00:10:03,937 もう死ぬかなって思ったけど あの子が産まれる寸前➡ 149 00:10:03,937 --> 00:10:08,808 空っぽになった頭の中に お母様の顔が浮かんできたんですもの。 150 00:10:08,808 --> 00:10:11,611 まあ 私の顔が? 151 00:10:11,611 --> 00:10:17,116 こうやって お母様も 私を産んでくださったんだなって。 152 00:10:17,116 --> 00:10:20,620 ヨウ子…。 (ヨウ子)お母様…。 153 00:10:23,423 --> 00:10:27,293 ごめんなさいね。 あなたの時は 3度目だったでしょう。 154 00:10:27,293 --> 00:10:31,164 だから マリ子の時ほど 大変ではなかったの。まあ。 155 00:10:31,164 --> 00:10:34,434 めっ! 何でしょう ヨウ子ったら。 156 00:10:34,434 --> 00:10:36,803 (笑い声) 157 00:10:36,803 --> 00:10:38,838 正史さんは? ええ それがね➡ 158 00:10:38,838 --> 00:10:41,307 新生児室の前から離れないのよ。 159 00:10:41,307 --> 00:10:43,643 まあ。 じゃあ もう 赤ちゃんを? 160 00:10:43,643 --> 00:10:47,146 ええ ガラス越しのご対面でしたけどね。 161 00:10:47,146 --> 00:10:49,816 一目見て すぐに分かりましたよ。 162 00:10:49,816 --> 00:10:54,454 鼻はね ヨウ子に似て スッと高いし 目は正史さんかしらね 色白で➡ 163 00:10:54,454 --> 00:10:56,990 新生児室の中では 一番の美人だったわ。 164 00:10:56,990 --> 00:11:00,960 うそよ。 お猿さんみたいにシワだらけで 真っ赤だったじゃありませんか。 165 00:11:00,960 --> 00:11:03,096 あんなふうに きれいに赤ければね➡ 166 00:11:03,096 --> 00:11:05,131 大きくなってから ちゃんと色白になるんですよ。 167 00:11:05,131 --> 00:11:08,401 なんたる親バカ… ううん 孫バカっていうのかしら。 168 00:11:08,401 --> 00:11:11,604 何とでもおっしゃいよ。 ええ あの子はね➡ 169 00:11:11,604 --> 00:11:14,274 大きくなったら きっと すごい美人になりますよ。 170 00:11:14,274 --> 00:11:17,777 正史さんも そう言ってたわ。 まあ あの人まで? 171 00:11:17,777 --> 00:11:21,414 そうよ。 お母様と一緒に根比べみたいに➡ 172 00:11:21,414 --> 00:11:24,317 もう ぴったりと ガラスに張り付いちゃって夢中なの。 173 00:11:24,317 --> 00:11:28,621 おでこも お鼻も ぺっちゃんこなのを ガラスの向こうから見てみたかったわ。 174 00:11:28,621 --> 00:11:34,427 ええ どうぞ どうぞ。 きっと幸せに輝く 天使みたいだったでしょうよ。まあ。 175 00:11:34,427 --> 00:11:37,730 (ノック) どうぞ。 176 00:11:43,803 --> 00:11:48,007 さあ 入ってちょうだい。 入って ヨウ子に何か言ってあげて。 177 00:11:54,314 --> 00:11:56,816 (はる)さあ ほら 正史さん。 178 00:12:05,959 --> 00:12:09,262 ありがとう。 あなた…。 179 00:12:09,262 --> 00:12:13,132 本当に ありがとう。 本当に…。 180 00:12:13,132 --> 00:12:17,136 ヨウ子… よくやってくれたね。 181 00:12:17,136 --> 00:12:19,439 はい。 182 00:12:21,608 --> 00:12:24,110 お母様。 何ですよ? 一体…。 183 00:12:24,110 --> 00:12:26,946 マチ子も。 何よ 私 ヨウ子にひと言…。 184 00:12:26,946 --> 00:12:30,783 いいから 2人にしておくの。 母親なのに どうして気が付かないの。 185 00:12:30,783 --> 00:12:33,486 だって…。 いいから…。 186 00:12:40,293 --> 00:12:44,163 <さあ 凱旋将軍が 磯野家に帰ってきたのは➡ 187 00:12:44,163 --> 00:12:48,167 出産後10日目のことです。➡ 188 00:12:48,167 --> 00:12:55,775 名前は 正史の一字を取って 正子と名付けられました> 189 00:12:55,775 --> 00:13:00,913 (はる)まあまあ 大変失礼いたしました。 ごめんくださいませ。 190 00:13:00,913 --> 00:13:03,616 (戸が閉まる音) 191 00:13:08,254 --> 00:13:10,923 でも 分かるな~。 192 00:13:10,923 --> 00:13:16,729 あの じょう舌家の正史さんが その場で口もきけなくなった気持ち。 193 00:13:16,729 --> 00:13:19,599 私だって不思議でしょうがないもの。 194 00:13:19,599 --> 00:13:24,103 この愛すべき ちっちゃな生き物が 一体どこから やって来たのか➡ 195 00:13:24,103 --> 00:13:27,006 まさに生命の神秘ですもんね。 196 00:13:27,006 --> 00:13:29,909 私は そんな難しいことは 分かんないけど➡ 197 00:13:29,909 --> 00:13:33,813 もう とにかく かわいくて かわいくて 食べちゃいたいくらい。 198 00:13:33,813 --> 00:13:35,815 マー姉ちゃんったら。 いいの。 199 00:13:35,815 --> 00:13:39,118 これは あふれるほどの愛情の表現なんだから。 200 00:13:40,953 --> 00:13:43,990 まあまあ あなたたちは また入り浸り? 201 00:13:43,990 --> 00:13:46,626 お母様だって。 202 00:13:46,626 --> 00:13:51,431 私はね 今まで 正史さんのおかあ様の お相手をしてたんですから当然ですよ。 203 00:13:51,431 --> 00:13:56,135 ほらほら。 私にとっても 初めての孫なんですからね~。 204 00:13:56,135 --> 00:13:59,038 ほらほら。 何でしょう。 205 00:13:59,038 --> 00:14:00,973 「ほらほら」は マチ子の方ですよ。 206 00:14:00,973 --> 00:14:04,243 お引き受けしたお仕事があるんでしょう。 ひどい…。 207 00:14:04,243 --> 00:14:06,579 マリ子 あなただって そうですよ。 208 00:14:06,579 --> 00:14:10,917 取次店さんから いろいろと お電話があったじゃありませんか。 209 00:14:10,917 --> 00:14:12,952 駄目だわ マチ子。 210 00:14:12,952 --> 00:14:16,089 ちゃんとしないと お母様に 赤ちゃん 独り占めされちゃいそうよ。 211 00:14:16,089 --> 00:14:19,392 そうはさせるもんですか。 おあいにくさまでした。 212 00:14:19,392 --> 00:14:23,763 私はね 3人の子供を育てたという 経験があるんですからね。 213 00:14:23,763 --> 00:14:27,266 正子ちゃんにはね この私がついてるのが一番なの。 214 00:14:27,266 --> 00:14:31,604 それが心配なんです。 それが。 (はる)「それが」とは何でしょう? 215 00:14:31,604 --> 00:14:34,941 駄目だ マー姉ちゃん 全然 通用しそうもないもの。 216 00:14:34,941 --> 00:14:39,278 あ~あ。 構いませんよ そんなこと。 217 00:14:39,278 --> 00:14:43,149 これから先が思いやられそう。 218 00:14:43,149 --> 00:14:46,619 (赤ちゃんの泣き声) 219 00:14:46,619 --> 00:14:51,324 <本当に この調子では 先が思いやられます>