1 00:00:01,902 --> 00:00:07,908 ♬~ 2 00:00:12,980 --> 00:00:18,852 ♬「誰かが人生で つまづいたら」 3 00:00:18,852 --> 00:00:25,559 ♬「さしのべる思いやりが欲しい」 4 00:00:25,559 --> 00:00:31,999 ♬「人は皆 淋しさを」 5 00:00:31,999 --> 00:00:37,337 ♬「背負って生きている」 6 00:00:37,337 --> 00:00:43,210 ♬「HOLD YOUR LAST CHANCE」 7 00:00:43,210 --> 00:00:50,684 ♬「テーブルに飾られたバラより」 8 00:00:50,684 --> 00:00:56,023 ♬「HOLD YOUR LAST CHANCE」 9 00:00:56,023 --> 00:01:03,630 ♬「野に咲くれんげ草の方がいい」 10 00:01:03,630 --> 00:01:09,503 ♬「二度と走れぬ坂道を上ったら」 11 00:01:09,503 --> 00:01:16,643 ♬「HOLD YOUR LAST CHANCE」 12 00:01:16,643 --> 00:01:26,987 ♬「HOLD YOUR LAST CHANCE」 13 00:01:26,987 --> 00:01:31,658 (セミの声) 14 00:01:31,658 --> 00:01:35,329 (道雄)<たまらなく暑い日が続いた。➡ 15 00:01:35,329 --> 00:01:42,669 僕たちは相変わらず 来る日も来る日も いや 夜も昼もペンを握り続けた。➡ 16 00:01:42,669 --> 00:01:46,340 まんが雑誌の流行となった 大型別冊付録が➡ 17 00:01:46,340 --> 00:01:49,009 僕たちの仕事の量を極端に増やしていた> 18 00:01:49,009 --> 00:01:53,880 (目覚まし時計のベル) 19 00:01:53,880 --> 00:01:57,351 (茂)おい 道雄。 20 00:01:57,351 --> 00:01:59,686 おい 起きろ。 21 00:01:59,686 --> 00:02:04,958 <そんな時 トキワ荘に もう一人 まんがの仲間が増えていた。➡ 22 00:02:04,958 --> 00:02:12,632 鈴木伸一。 僕たち同様 「漫画少年」の常連投稿家だ。➡ 23 00:02:12,632 --> 00:02:17,304 その夜 新漫画党の集まりが 寺さんの部屋であった> 24 00:02:17,304 --> 00:02:19,973 (寺田)みんな 紹介するよ。 角田次郎くん。➡ 25 00:02:19,973 --> 00:02:25,312 島田啓三先生のお弟子さんで この間 「新桃太郎」でデビューした新人なんだ。 26 00:02:25,312 --> 00:02:30,984 我々 新漫画党のメンバーに 加わってもらおうと思ってね。 27 00:02:30,984 --> 00:02:34,655 (角田)角田次郎です。 酒もタバコも一切やりません。 28 00:02:34,655 --> 00:02:37,557 女性にも興味がありません。 まんが一筋です。 29 00:02:37,557 --> 00:02:39,526 よろしくお願いします。 (森安)ハハハ…。 30 00:02:39,526 --> 00:02:44,998 君ね あんまり そう堅いこと言わないで チューダーいくか。 31 00:02:44,998 --> 00:02:47,901 (角田)チューダー? それ何ですか? 32 00:02:47,901 --> 00:02:52,873 (坂木)焼酎のサイダー割りです。 いえ。 僕はサイダーだけで結構です。 33 00:02:52,873 --> 00:02:57,177 失礼します。 うわ… 変わった男だ。 34 00:03:06,953 --> 00:03:11,825 (小村)今日までに 16ページ頂ける お約束でしたよね? 35 00:03:11,825 --> 00:03:14,828 どうもすいません。 すいません。 36 00:03:14,828 --> 00:03:22,502 6ページしか頂けないんじゃ 私 編集長に叱られてしまいます。 37 00:03:22,502 --> 00:03:26,640 あと58ページもあるんですよ。 38 00:03:26,640 --> 00:03:29,309 本当に締め切りに 間に合うんでしょうか。 39 00:03:29,309 --> 00:03:32,646 それは 必ずやりますから。 40 00:03:32,646 --> 00:03:34,648 でも…。 41 00:03:37,517 --> 00:03:41,521 ないものは しかたがないわよね。 42 00:03:51,998 --> 00:03:55,669 ⚟(女性の悲鳴) あっ えっ えっ…! 43 00:03:55,669 --> 00:03:59,005 どうしました!? (節子)あの 流しで…。 44 00:03:59,005 --> 00:04:02,275 流しで? 変な人…。 45 00:04:02,275 --> 00:04:07,147 泥棒ですか? (真弓)分かんないんです。 46 00:04:07,147 --> 00:04:10,450 よし よし よし…。 47 00:04:12,619 --> 00:04:16,490 誰だ? (赤塚)満賀氏?ん? 48 00:04:16,490 --> 00:04:19,292 誰? (石森)俺 俺。え? 49 00:04:19,292 --> 00:04:22,195 あ~ つけないで つけないで つけないで! あっ! 50 00:04:22,195 --> 00:04:24,965 (石森)いや…。 何してんだ?どうも。 51 00:04:24,965 --> 00:04:28,835 (赤塚)いや あんまり暑いんでね。 (石森)それに 風呂代 節約になるし。 52 00:04:28,835 --> 00:04:31,638 ほら。 あ~。 53 00:04:31,638 --> 00:04:34,641 あの 見ない方がいいです。 見ない方がいいです。 54 00:04:37,511 --> 00:04:39,513 <それから 3日たった。➡ 55 00:04:39,513 --> 00:04:44,985 小村記者に頼まれた 「少女クラブ」別冊 「バラと指輪」は➡ 56 00:04:44,985 --> 00:04:47,654 一向に はかどっていなかった> 57 00:04:47,654 --> 00:04:54,995 今日までに32ページまで渡す約束ながに まだ やっと14ページしかできとらんわ。 58 00:04:54,995 --> 00:05:00,300 小村さん 怒るよのう。 泣くかもしれんのう。 59 00:05:02,269 --> 00:05:06,940 ⚟(足音) 60 00:05:06,940 --> 00:05:11,812 小村さんじゃないか? どうしよう…。 61 00:05:11,812 --> 00:05:16,283 ⚟(小村)こんにちは! こ… 小村さんだ…! 62 00:05:16,283 --> 00:05:19,953 ⚟(小村)「少女クラブ」の小村ですけど。 63 00:05:19,953 --> 00:05:23,824 茂 逃げるぞ 逃げるぞ 逃げるぞ…。 64 00:05:23,824 --> 00:05:27,527 (風鈴の音) ⚟(小村)失礼しま~す。 65 00:05:38,638 --> 00:05:40,941 (物音) 66 00:05:44,311 --> 00:05:47,647 (小村)まあ…。 67 00:05:47,647 --> 00:05:49,950 (道雄 茂)ああ~っ! 68 00:05:58,291 --> 00:06:02,596 あ… どうもすいません。 すいません。 69 00:06:02,596 --> 00:06:06,900 大丈夫ですか? 大丈夫です。 70 00:06:10,470 --> 00:06:12,606 (ため息) 71 00:06:12,606 --> 00:06:17,944 私 そんなに怖い女ですか? 72 00:06:17,944 --> 00:06:25,252 いえ! あの… ただ 締め切りが…。 73 00:06:27,954 --> 00:06:32,292 分かりました。 今日は何にも言わずに帰りますから。 74 00:06:32,292 --> 00:06:37,163 お大事に。 じゃ また来ます。 75 00:06:37,163 --> 00:06:39,866 どうもすいません。 すいません。 76 00:06:42,636 --> 00:06:45,305 (ため息) 77 00:06:45,305 --> 00:06:49,009 <だが ホッとしたのは つかの間だった> 78 00:06:51,645 --> 00:06:54,948 <それから2日たった日の朝> 79 00:06:58,318 --> 00:07:03,590 (ノック) ⚟(神山)「少女クラブ」の神山ですが。 80 00:07:03,590 --> 00:07:06,493 あ… はい。 81 00:07:06,493 --> 00:07:09,195 (神山)失礼するよ。 82 00:07:12,265 --> 00:07:15,168 僕は小村くんみたいに甘くないからね➡ 83 00:07:15,168 --> 00:07:17,604 予定のページ数が上がるまでは 帰りません。 84 00:07:17,604 --> 00:07:23,276 このまま待たせてもらいます。 君たちも頑張って。 85 00:07:23,276 --> 00:07:28,148 「バラと指輪」 明日中に 32ページまで仕上げて下さい。 86 00:07:28,148 --> 00:07:32,619 え… 明日中ですか? それは ちょっと無理です…。 87 00:07:32,619 --> 00:07:34,954 無理でも やってもらいます! 88 00:07:34,954 --> 00:07:39,292 いや あの… ところで 小村さんは? 89 00:07:39,292 --> 00:07:41,962 小村くんは担当を降ろされたよ。 90 00:07:41,962 --> 00:07:44,864 ああいう弱気な性格では 編集者に向かないっちゅう➡ 91 00:07:44,864 --> 00:07:48,835 編集長の判断でね。 92 00:07:48,835 --> 00:07:53,139 ところで! 今 何ページまで進んでるんだね? 93 00:07:59,512 --> 00:08:05,919 <小村さんが担当を降ろされた ということは 大変なショックだった。➡ 94 00:08:05,919 --> 00:08:12,792 僕たちが仕事を遅らせたために 彼女が犠牲になったようなものだ> 95 00:08:12,792 --> 00:08:34,080 ♬~ 96 00:08:51,498 --> 00:08:54,501 ちょっと 便所行ってこう。 97 00:09:03,109 --> 00:09:05,578 どうしよう…。 98 00:09:05,578 --> 00:09:09,449 どう考えても 今日中に仕上がらんわ。 99 00:09:09,449 --> 00:09:12,919 いっそ このまま…。 100 00:09:12,919 --> 00:09:15,221 逃げるか? 101 00:09:17,590 --> 00:09:21,461 でも それをやったら…。 102 00:09:21,461 --> 00:09:25,265 まんが家として 一巻の終わりだのう。 103 00:09:25,265 --> 00:09:28,601 ⚟(足音) 104 00:09:28,601 --> 00:09:51,624 ♬~ 105 00:09:51,624 --> 00:09:56,296 <まんがを描くということが こんなにもつらいものかということを➡ 106 00:09:56,296 --> 00:09:59,299 僕たちは初めて知った> 107 00:10:14,314 --> 00:10:19,185 (2人)できた…。➡ 108 00:10:19,185 --> 00:10:22,489 完成だ~! 109 00:10:26,326 --> 00:10:28,261 出来ました。 110 00:10:28,261 --> 00:10:30,196 終わりました。 111 00:10:30,196 --> 00:10:34,200 終わったか? ハハハハハッ…。 112 00:10:34,200 --> 00:10:39,339 よくやった! うん! いや~ よかった。 うん。 113 00:10:39,339 --> 00:10:49,682 ♬~ 114 00:10:49,682 --> 00:10:57,023 「どんぐり君」と「バラと指輪」 とにかく2つは片づけたから。 115 00:10:57,023 --> 00:10:59,692 一つ一つ こなしていくしかないわ。 116 00:10:59,692 --> 00:11:02,295 (芳江)いらっしゃいよ! 行きましょうよ 警察へ! 117 00:11:02,295 --> 00:11:04,230 ちょっと待って下さい! ちょっと待って下さい! 118 00:11:04,230 --> 00:11:07,167 (芳江)お客さん!はいはいはい。 警察呼んでくれって言ったでしょう? 119 00:11:07,167 --> 00:11:11,638 はいはい。 芳江ちゃん ねえ どうしたの? 120 00:11:11,638 --> 00:11:14,974 この人 無銭飲食なんです。 無銭飲食? 121 00:11:14,974 --> 00:11:18,845 ラーメン食べ終わったら 「お金ないです 警察呼んで下さい」って。 122 00:11:18,845 --> 00:11:21,848 そう言や ラーメン代まけると 思ったんでしょうけどね➡ 123 00:11:21,848 --> 00:11:24,984 そうはいかないのよ。 さあ 行きましょう 警察…。 124 00:11:24,984 --> 00:11:27,320 だから 今… 今 なにも行かなくたって 今 行かなくたっていいじゃないか。 125 00:11:27,320 --> 00:11:29,656 後で行きますよ 私。 後で 自首しますから。 126 00:11:29,656 --> 00:11:31,991 あの あの ねえねえねえねえ…! あっ ちょちょ…! 127 00:11:31,991 --> 00:11:36,663 あの… お金 僕たち… あの 払うから。 128 00:11:36,663 --> 00:11:41,334 いえ あの… あの 私 警察行きますから 私 行きます。 行きますよ。 129 00:11:41,334 --> 00:11:44,671 行くつもりだったんです 私。 いや いい いい…。 130 00:11:44,671 --> 00:11:49,342 これ いくら? 一応 これで。 ね? だって…。 131 00:11:49,342 --> 00:11:55,014 ⚟(足音) 132 00:11:55,014 --> 00:11:59,352 誰か来た。 今日 誰か来ることになっとったがか? 133 00:11:59,352 --> 00:12:04,190 いやいや… でも ドアの前で 足音止まったような気せんか? 134 00:12:04,190 --> 00:12:06,192 誰… 誰だろ。 ちょっと待て。 135 00:12:14,634 --> 00:12:17,537 先ほどは助けて頂きまして このとおりでございます。 136 00:12:17,537 --> 00:12:20,506 いえ… たかがラーメンおごったぐらいで そんないいんです。いえいえ…。 137 00:12:20,506 --> 00:12:23,309 あの 私ね 本当に 人の その情けっていうものを➡ 138 00:12:23,309 --> 00:12:25,645 身にしみた次第でございます。 あの 申し遅れました➡ 139 00:12:25,645 --> 00:12:28,548 私 田辺金市といいます。 あの 青森のですね➡ 140 00:12:28,548 --> 00:12:32,518 夏でも雪が降るといわれてる弘前 あそこの人間でございまして。 141 00:12:32,518 --> 00:12:36,289 あの 何でございますけど あの 私 ここに置いて頂いてですね➡ 142 00:12:36,289 --> 00:12:38,224 何か お役に立つようなことを したいんですけども➡ 143 00:12:38,224 --> 00:12:40,193 なんとか置いてもらうわけに いきませんでしょうか? え? 144 00:12:40,193 --> 00:12:42,195 お願いします。 ちょ… あの 待って下さい。 145 00:12:42,195 --> 00:12:44,330 ひとつ なんとかお願いします。 あの 私ね 2人に見捨てられたら➡ 146 00:12:44,330 --> 00:12:47,667 私 また無銭飲食で また警察の あの ごやっかいにならなきゃいけませんので➡ 147 00:12:47,667 --> 00:12:50,570 ひとつ なんとかお願いします! ダメでしょうか? 148 00:12:50,570 --> 00:12:54,007 いや… あの 行くとこ ほかにないんですか? 149 00:12:54,007 --> 00:12:55,942 ないんです ないんです。 150 00:12:55,942 --> 00:12:58,678 私 あの 何でも お役に立ちますので ご迷惑かけませんので➡ 151 00:12:58,678 --> 00:13:01,981 置いてもらうだけで結構なんです。 お願いします。 152 00:13:04,951 --> 00:13:08,621 どうですか? うまいですか? うまいです。 153 00:13:08,621 --> 00:13:12,292 あの それね あの 津軽の名物でね じゃっぱ汁っていう➡ 154 00:13:12,292 --> 00:13:16,629 じゃっぱ汁っていうんですよ。 ええ ええ…。 155 00:13:16,629 --> 00:13:19,298 田辺さんも一緒にいかがですか? いや! 156 00:13:19,298 --> 00:13:22,635 とんでもないですよ 私が一緒だなんて。 私は居候の身ですから。 ええ。 157 00:13:22,635 --> 00:13:24,570 どうぞ召し上がって…。 先生 お代わり どうですか? 158 00:13:24,570 --> 00:13:26,873 ああ すいません お願いします。 159 00:13:29,308 --> 00:13:36,316 それにしても まんが家って仕事は 容易でない仕事だねえ。 160 00:13:49,629 --> 00:13:51,564 どうもすいませんね。 161 00:13:51,564 --> 00:13:55,535 いえいえ… いいんですよ。 靴下縫えば また はけますからね。 162 00:13:55,535 --> 00:14:00,273 私ね 小さい時にね 母ちゃん亡くしたでしょ。 163 00:14:00,273 --> 00:14:04,143 母ちゃんがね よくこうやってね 靴下の中に電球の球入れてね➡ 164 00:14:04,143 --> 00:14:06,612 針に髪の油 こうやってつけて➡ 165 00:14:06,612 --> 00:14:11,951 夜なべして よくこうやって 縫ってくれたの覚えてるんですよ。 166 00:14:11,951 --> 00:14:24,964 ♬「母さんが 夜なべをして 手袋編んでくれた」 167 00:14:24,964 --> 00:14:30,303 あ… ごめんなさい。 どうぞどうぞ。 ごめんなさい。 168 00:14:30,303 --> 00:14:34,640 静かにします。 ここで…。 169 00:14:34,640 --> 00:14:39,312 <結局 田辺金市さんを 追い出すわけにもいかず➡ 170 00:14:39,312 --> 00:14:45,985 僕たちは 柄にもなく 居候を抱え込むことになってしまった> 171 00:14:45,985 --> 00:14:51,290 ♬「手袋編んでくれた」 172 00:14:54,660 --> 00:14:59,932 なら 講論社に原稿を届けたら 帰りに映画見てくるから。うん。 173 00:14:59,932 --> 00:15:04,270 なら 俺 その間に 「ぼくら」の 秋の別冊のアイデア 考えとくわ。 174 00:15:04,270 --> 00:15:06,973 頼むわ。 いってきます。 175 00:15:19,819 --> 00:15:22,288 何してるんですか? えっ はい いえ いえ…。 176 00:15:22,288 --> 00:15:26,159 あのね まんが家っつうのは 楽しい商売だなと思って➡ 177 00:15:26,159 --> 00:15:28,161 私も まんが家になってみようかなと 思って。 178 00:15:28,161 --> 00:15:30,963 すみません いたずらしちゃって。 どうぞどうぞ 先生 どうぞどうぞ…。 179 00:15:30,963 --> 00:15:33,866 いえいえ どうぞどうぞ…。 180 00:15:33,866 --> 00:15:37,303 あっ そういえば 麦茶作ってありますけど 先生 飲みますか? 181 00:15:37,303 --> 00:15:41,641 いや 今はいいです。 あっ そうですか。はい。 182 00:15:41,641 --> 00:15:47,513 ⚟(マージャンの音と話し声) 183 00:15:47,513 --> 00:15:50,650 うるさいのう マージャンの音が。 184 00:15:50,650 --> 00:15:53,319 ねえ 本当にねえ… 昼間っから あんなことやってるなんてね➡ 185 00:15:53,319 --> 00:15:57,190 どうせね 親のスネかじってる 不良学生に決まってますよ。 ええ。 186 00:15:57,190 --> 00:15:59,926 本当にね こっちの先生はね 汗水流して あんた➡ 187 00:15:59,926 --> 00:16:03,596 ご苦労なことに お仕事なさってる っていうのに 本当に ねえ…。 188 00:16:03,596 --> 00:16:07,934 ⚟(話し声) 189 00:16:07,934 --> 00:16:10,603 うるせえな! ちょっと 私 下に行って ちょっと 文句言ってきますから。 190 00:16:10,603 --> 00:16:12,538 ねっ 文句言ってきます。 いや あの いいですよ。 191 00:16:12,538 --> 00:16:14,941 いや でもね 耳障りですからね。 言ってきましょう。 192 00:16:14,941 --> 00:16:17,844 あの 本当にいいです。 いいですか。 193 00:16:17,844 --> 00:16:21,280 ⚟(マージャンの音と話し声) 194 00:16:21,280 --> 00:16:24,617 大変ですねえ 先生ねえ。 195 00:16:24,617 --> 00:16:27,520 ⚟(マージャンの音と話し声) 196 00:16:27,520 --> 00:16:31,290 もう うるさいな あいつら! もう チャンジャカ チャンジャカ 本当に! 197 00:16:31,290 --> 00:16:33,960 これ 先生 うるさいですね。 ちょっと 私ね ちょっと あいつらね➡ 198 00:16:33,960 --> 00:16:35,895 マージャンの音っつうのは あの これは もう うるさいもんって➡ 199 00:16:35,895 --> 00:16:38,297 私 昔 勉強して分かりますから。 ちょっと… 言ってきますから。 200 00:16:38,297 --> 00:16:40,233 うるさいですね? ね? 私 ちょっと…。 田辺さん。 201 00:16:40,233 --> 00:16:42,969 え?田辺さんの方が よっぽど うるさいんです。 202 00:16:42,969 --> 00:16:46,639 もう少し静かにしてもらえます? 203 00:16:46,639 --> 00:16:51,978 散歩してきていいですか? すいません。 204 00:16:51,978 --> 00:16:53,980 すいません。 205 00:17:04,257 --> 00:17:08,928 (武藤)オッス! ああ 武藤くん。 206 00:17:08,928 --> 00:17:12,265 この間 くにへ帰った時 君のお母さんから ここを聞いてさ。 207 00:17:12,265 --> 00:17:16,936 いや~ びっくりした。 ここさ 下に大学の同級生が住んでんだよ。 208 00:17:16,936 --> 00:17:20,606 俺 今 下でマージャンやってたんだ。 209 00:17:20,606 --> 00:17:23,943 マージャン 君たちだったのか。 ああ。 210 00:17:23,943 --> 00:17:27,280 <武藤くんは 僕たちの高校時代の同級生で➡ 211 00:17:27,280 --> 00:17:33,152 今 早稲田大学に行っている。 秀才を鼻に掛けた嫌な男だった> 212 00:17:33,152 --> 00:17:37,290 いきなりで悪いけど 3,000円 貸してくれないか。 213 00:17:37,290 --> 00:17:40,626 3,000円? ああ。 214 00:17:40,626 --> 00:17:43,296 毎月 家から 3万円 送ってもらってるんだけど➡ 215 00:17:43,296 --> 00:17:45,631 この夏 遊び過ぎて 足りなくなっちゃってさ。 216 00:17:45,631 --> 00:17:50,303 頼むよ 来月返すから。 217 00:17:50,303 --> 00:17:53,205 <僕たちにとっては 睡眠時間を削り➡ 218 00:17:53,205 --> 00:17:56,976 遊ぶ時間を削って稼いだ 貴重な金だった。➡ 219 00:17:56,976 --> 00:18:02,582 正直 親の仕送りで のうのうと遊んでいる 武藤に貸したくはなかった> 220 00:18:02,582 --> 00:18:07,253 下に みんな待たせてんだ。 悪いな。 221 00:18:07,253 --> 00:18:17,263 ♬~ 222 00:18:21,267 --> 00:18:24,971 な… 何怒ってんですか 先生。 223 00:18:27,139 --> 00:18:31,277 <確かに 僕は腹を立てていた。➡ 224 00:18:31,277 --> 00:18:36,582 武藤に金を貸したことで 無性に腹が立っていた> 225 00:18:38,951 --> 00:18:42,955 ⚟お~い 道雄! 226 00:18:51,964 --> 00:18:54,300 おかえり。 227 00:18:54,300 --> 00:18:57,203 空 見てみろ。 228 00:18:57,203 --> 00:19:01,574 星 きれいやぞ。 ん? 229 00:19:01,574 --> 00:19:16,589 ♬~ 230 00:19:16,589 --> 00:19:22,595 <夜空に輝く星が 夏の終わりを告げているようだった…>