1 00:00:06,073 --> 00:00:09,977 <幕末に欧米を視察した小栗上野介は➡ 2 00:00:09,977 --> 00:00:16,116 いつか日本を列強に並ぶ国にしたいという 熱い志を抱いていた。➡ 3 00:00:16,116 --> 00:00:21,421 国内で軍艦を造るという途方もない夢は なかなか理解されなかったが➡ 4 00:00:21,421 --> 00:00:25,292 妻 道子だけは 静かに見守っていた。➡ 5 00:00:25,292 --> 00:00:29,796 そして 慶応元年 フランスの資金協力を得て➡ 6 00:00:29,796 --> 00:00:35,802 横須賀造船所建設計画は いよいよ動き出したのであった> 7 00:00:46,313 --> 00:00:49,650 (小栗)軍艦奉行復帰 おめでとうござる。 8 00:00:49,650 --> 00:00:52,152 (勝)取って付けた挨拶は やめにしましょうや。 9 00:00:52,152 --> 00:00:55,188 久しぶりに会ったのに 随分と けんか腰であるな。 10 00:00:55,188 --> 00:00:58,825 フランスから多額の借金をしたと 小耳に挟みましたんでね。 11 00:00:58,825 --> 00:01:02,095 閉門の身であったのに さすがは 地獄耳。 12 00:01:02,095 --> 00:01:04,765 真相を 聞かせてもらおうじゃないですか。 13 00:01:04,765 --> 00:01:07,768 フランスから 600万ドル。 14 00:01:10,570 --> 00:01:14,775 ここだけの話であるぞ。 何を引き換えに? 15 00:01:14,775 --> 00:01:17,277 何も。 そんなバカな。誓って申す。 16 00:01:17,277 --> 00:01:20,781 600万ドル 無条件で 借り受ける約束をいたした。 17 00:01:20,781 --> 00:01:23,784 信用できませんや。 18 00:01:34,127 --> 00:01:38,632 いつぞやは 失礼。 深く反省いたしております。 19 00:01:38,632 --> 00:01:44,137 (道子)殊勝なふりも 女を口説く お得意の手でございましょうか。 20 00:01:54,448 --> 00:01:58,318 600万ドルを 何に お使いになるおつもりで?➡ 21 00:01:58,318 --> 00:02:03,123 1に造船所。 2は? 22 00:02:07,027 --> 00:02:11,264 長州 薩摩を 討つためでありましょう。 23 00:02:11,264 --> 00:02:14,601 そして そのあとは? 24 00:02:14,601 --> 00:02:16,536 召し上がらぬか? 結構。 25 00:02:16,536 --> 00:02:21,375 西洋菓子は 乳臭くてたまらん。 開国派らしからぬ。 26 00:02:21,375 --> 00:02:24,678 はぐらかさないで 教えていただきましょう。 27 00:02:31,785 --> 00:02:35,288 長州 薩摩を討ったあとは➡ 28 00:02:35,288 --> 00:02:37,958 土佐や幕府に弓を引く諸藩も 打ち破り➡ 29 00:02:37,958 --> 00:02:41,628 ゆくゆくは 全国の藩を解体する。 30 00:02:41,628 --> 00:02:47,434 目指すは 郡県制度。 大君の下の統一国家よ。 31 00:02:47,434 --> 00:02:50,337 貴殿も 考えておられるはず。 32 00:02:50,337 --> 00:02:55,142 大君が 徳川将軍であるなら 何も変わりゃせんでしょ! 33 00:02:55,142 --> 00:02:58,178 いずれは メリケンのように 入れ札で選ぶとしても➡ 34 00:02:58,178 --> 00:03:00,747 新国家を経営していくのは どう考えても➡ 35 00:03:00,747 --> 00:03:03,650 徳川を主体とせねばならん。 統一国家を目指すなら➡ 36 00:03:03,650 --> 00:03:06,920 徳川も 他藩と同じでなきゃ 話になりませんな。 37 00:03:06,920 --> 00:03:12,092 経験 知識 人材… どれをとっても 今の幕府に勝るものはない。 38 00:03:12,092 --> 00:03:14,027 まあ いずれ 譲るとしても➡ 39 00:03:14,027 --> 00:03:18,598 これほどの幕府の力を活用しないなど もったいないではないか。 40 00:03:18,598 --> 00:03:23,270 惜しむべし 小栗殿。 なぜ そう 徳川にばかり こだわられる? 41 00:03:23,270 --> 00:03:26,606 そうではない。 実際の話をしておる。 42 00:03:26,606 --> 00:03:30,277 長州 薩摩が 私なら 徳川も 私。 43 00:03:30,277 --> 00:03:32,779 なぜ もっと広く 目を向けようとせんのです!? 44 00:03:32,779 --> 00:03:35,682 そうではないと言っておろう! 45 00:03:35,682 --> 00:03:38,952 なぜ 全てを捨てるところから 始めようとする!? 46 00:03:38,952 --> 00:03:43,290 徳川も生き この国も生きる道を 模索せずして どうする! 47 00:03:43,290 --> 00:03:45,225 直参の身でありながら➡ 48 00:03:45,225 --> 00:03:47,794 なぜ 主家に弓を引くようなことばかり 言われる!? 49 00:03:47,794 --> 00:03:50,497 私には そこが分からん! 50 00:03:58,305 --> 00:04:04,511 直参と申しても 小栗殿と拙者とでは 月とすっぽん。 51 00:04:07,013 --> 00:04:12,719 生まれも育ちも卑しいんで 考えも ひねくれようってなもんです。 52 00:04:19,392 --> 00:04:22,762 <2度目の長州征伐の最中➡ 53 00:04:22,762 --> 00:04:25,398 十四代将軍 家茂様が➡ 54 00:04:25,398 --> 00:04:28,301 突然に お亡くなりになられ➡ 55 00:04:28,301 --> 00:04:33,774 将軍名代となられた慶喜様は 戦の陣頭に立って➡ 56 00:04:33,774 --> 00:04:37,110 長州を討つと宣言なされたのです。➡ 57 00:04:37,110 --> 00:04:40,981 ところが 小倉城が 落ちたのを知ると➡ 58 00:04:40,981 --> 00:04:45,819 慶喜様は ご出陣を 中止なされました> 59 00:04:45,819 --> 00:04:49,623 名代には ひとかけらの誠も情けもない。 60 00:04:49,623 --> 00:04:55,495 あのようなお方が将軍になったら ますます 幕府は危うくなる。 61 00:04:55,495 --> 00:04:57,964 勝が 哀れになった。 62 00:04:57,964 --> 00:05:01,568 (栗本) この度の休戦は 勝ったわけではないが 負けたわけではない。 63 00:05:01,568 --> 00:05:04,905 ギリギリ紙一重だと ロッシュ殿がおっしゃっておった。 64 00:05:04,905 --> 00:05:08,742 造船所の資金は あのまま融通してくれるのだな? 65 00:05:08,742 --> 00:05:13,246 なんとか…。 綱渡りよ。 66 00:05:13,246 --> 00:05:17,584 手は 大丈夫か? ああ 大したことない。 心配するな。 67 00:05:17,584 --> 00:05:21,755 人の命を 何だと思うておる。 腹立たしうてならん。 68 00:05:21,755 --> 00:05:27,394 いかがなされたのですか? 攘夷を唱える者の仕業よ。 69 00:05:27,394 --> 00:05:30,597 上野介と つきあうと ろくなことがござらぬ。 70 00:05:30,597 --> 00:05:32,532 私まで同類と見なされ➡ 71 00:05:32,532 --> 00:05:35,468 売国奴と ひぼう中傷されるわ 罷免されるわ➡ 72 00:05:35,468 --> 00:05:37,938 今度は 攘夷の者に襲われる始末。 73 00:05:37,938 --> 00:05:41,608 全くもって 踏んだり蹴ったり 迷惑至極であります! 74 00:05:41,608 --> 00:05:45,946 間違いなく同類であろう お主と私は。 幼なじみでもある。 75 00:05:45,946 --> 00:05:48,782 ただいま これより きっぱりと つきあわぬことにする! 76 00:05:48,782 --> 00:05:51,585 (笑い声) 77 00:05:54,654 --> 00:05:59,793 見えてきた。 お道…➡ 78 00:05:59,793 --> 00:06:02,062 あれが 横須賀造船所よ。 79 00:06:02,062 --> 00:06:15,242 ♬~ 80 00:06:15,242 --> 00:06:19,746 着々と進んでおるな。 うん! 81 00:06:19,746 --> 00:06:32,459 ♬~ 82 00:06:32,459 --> 00:06:34,594 (フランス語) 83 00:06:34,594 --> 00:06:38,398 「すてきなお着物でいらっしゃいますね」と おっしゃっておられます。メルシー。 84 00:06:38,398 --> 00:06:42,102 (一色)ご覧のとおり 同時に いくつも 工事が進んでおりますが➡ 85 00:06:42,102 --> 00:06:47,774 ヴェルニー殿は 実に 段取りよく 全て 滞りなく進んでおります。 86 00:06:47,774 --> 00:06:54,547 日本人職人たちも かようなものを ぶら下げ➡ 87 00:06:54,547 --> 00:06:58,952 コミュニカシオン… 交流に努めております。 88 00:06:58,952 --> 00:07:03,790 異人を 人とは思うておらん連中に 是非とも聞かせてやりたいものよ。 89 00:07:03,790 --> 00:07:09,796 ヴェルニー殿を 日本人職人たちが 何と呼んでおるか ご存じでござるか? 90 00:07:13,233 --> 00:07:18,104 フランス親分… でござる。 91 00:07:18,104 --> 00:07:53,406 ♬~ 92 00:07:53,406 --> 00:07:57,110 随分と 女同士で 打ち解けておったな。 93 00:07:57,110 --> 00:08:01,948 私たち2人とも 仕事熱心すぎる 旦那様を持っておりますから➡ 94 00:08:01,948 --> 00:08:05,352 いろいろと 話が弾んで…。 95 00:08:05,352 --> 00:08:09,723 とても楽しゅうございました。 96 00:08:09,723 --> 00:08:15,595 ですけれど 何だか 不安にも…。 97 00:08:15,595 --> 00:08:19,065 何がだ? よろしいのでしょうか? 98 00:08:19,065 --> 00:08:23,370 こんな ご時世に あんな大層なものを造って…。 99 00:08:23,370 --> 00:08:26,272 申し訳ございません。 勝手なことを申して。 100 00:08:26,272 --> 00:08:28,575 構わぬ。 101 00:08:28,575 --> 00:08:33,446 栗本様が 攘夷の者に襲われたり 打ち壊しが続いたり➡ 102 00:08:33,446 --> 00:08:36,316 あまりに 世の中が ざわめいていて。 103 00:08:36,316 --> 00:08:41,321 そんな折に あんなものを造っては 確かに 批判も大きかろうと…。 104 00:08:43,089 --> 00:08:46,092 旦那様の身が 心配です。 105 00:08:48,762 --> 00:08:51,765 ヴェルニー殿を真似てみた。 106 00:08:57,270 --> 00:09:01,541 今の日本は 貧しい民があふれ やれ 一揆じゃ 打ち壊しじゃと➡ 107 00:09:01,541 --> 00:09:04,878 やり場のない怒りが 満ち満ちておる。 108 00:09:04,878 --> 00:09:09,716 幕府は 借金まみれ。 戦の種は尽きず➡ 109 00:09:09,716 --> 00:09:14,587 明日の望みなど どこにもないかのよう…。 110 00:09:14,587 --> 00:09:20,727 しかれど 100年後 200年後 日本は 世界と肩を並べる国になる。 111 00:09:20,727 --> 00:09:23,063 豊かで 美しい国に きっとなる。 112 00:09:23,063 --> 00:09:30,236 そのために 明日のために… あの造船所が 役に立つのだ。 113 00:09:30,236 --> 00:09:33,072 あの造船所は いわば…➡ 114 00:09:33,072 --> 00:09:37,944 暗闇にともされた 一本のろうそくのようなもの。 115 00:09:37,944 --> 00:09:42,248 たとえ 我らが 名もない花のように 朽ち果てようとも➡ 116 00:09:42,248 --> 00:09:45,752 ろうそくの火を消してはならんのだ。 117 00:09:47,754 --> 00:09:51,391 分かるか? 118 00:09:51,391 --> 00:09:54,093 死んで 花実は咲きませぬ。 119 00:09:54,093 --> 00:09:58,965 旦那様は 生きて あれこれ 口出しいたしませんと。 120 00:09:58,965 --> 00:10:21,955 ♬~ 121 00:10:21,955 --> 00:10:25,625 <フランスからの資金が 突然に止められ➡ 122 00:10:25,625 --> 00:10:32,131 それを 再開してもらうべく 栗本様は フランスに渡ることとなり…> 123 00:10:32,131 --> 00:10:34,134 参るか。 124 00:10:35,802 --> 00:10:41,140 <旦那様が 一番の相談相手を失った途端➡ 125 00:10:41,140 --> 00:10:44,444 時代の波は 怒濤のように押し寄せ…。➡ 126 00:10:44,444 --> 00:10:48,148 慶喜様の十五代将軍ご就任。➡ 127 00:10:48,148 --> 00:10:53,453 1年もたたずして 朝廷への政権のご返還。➡ 128 00:10:53,453 --> 00:10:56,155 目まぐるしく 情勢が変わる中➡ 129 00:10:56,155 --> 00:11:01,461 ついに 徳川幕府は 廃止されることとなったのです> 130 00:11:04,964 --> 00:11:07,667 これは 珍しい。 131 00:11:09,702 --> 00:11:12,939 このような時に よく仕事なぞ…。 132 00:11:12,939 --> 00:11:18,278 長崎 新潟の港に 燈台を建設するよう 提言しておる。 133 00:11:18,278 --> 00:11:22,115 つくづく 感心いたす。 134 00:11:22,115 --> 00:11:26,619 西郷隆盛は どうあっても 徳川を潰すつもりで…。 135 00:11:26,619 --> 00:11:28,555 徳川が無くなったとあっちゃ➡ 136 00:11:28,555 --> 00:11:33,126 小栗殿の これまでのご苦労も 水の泡でござろう。 137 00:11:33,126 --> 00:11:38,298 横須賀造船所… あれが あるではないか。 138 00:11:38,298 --> 00:11:41,301 たとえ 徳川は潰れても あれは残る。 139 00:11:41,301 --> 00:11:46,172 あの造船所は 新政府にとっても 必ず役立つはずの代物。 140 00:11:46,172 --> 00:11:49,809 これはしたり 敵のために残すと? 141 00:11:49,809 --> 00:11:51,744 他国を利するなら ともかく➡ 142 00:11:51,744 --> 00:11:57,150 同じ日本のために役立つなら それはそれで構わぬ。 143 00:11:57,150 --> 00:12:04,257 たとえ 徳川が滅んだとしても 造船所が出来上がったなら➡ 144 00:12:04,257 --> 00:12:09,596 言うなれば 蔵つきの売り家となろう。 145 00:12:09,596 --> 00:12:13,266 売り家という札が貼られたとしても➡ 146 00:12:13,266 --> 00:12:17,070 せめて 蔵つきの売り家としたいではないか。 147 00:12:22,408 --> 00:12:26,779 いかがいたした? 急に 黙り込んで…。 148 00:12:26,779 --> 00:12:33,286 貴殿は 徳川のことしか 考えていないと思っておった。 149 00:12:33,286 --> 00:12:37,156 それで… 非常に びっくりしておる。 150 00:12:37,156 --> 00:12:40,960 その顔で? この顔で。 151 00:12:45,999 --> 00:12:48,768 <明けて 慶応4年➡ 152 00:12:48,768 --> 00:12:52,438 慶喜様が 徳川家の領地を 朝廷に納めることを➡ 153 00:12:52,438 --> 00:12:54,374 きっぱり拒否なされ➡ 154 00:12:54,374 --> 00:12:57,310 大いなる決意で挑んだ戦は➡ 155 00:12:57,310 --> 00:13:00,146 1万5,000もの徳川の大軍が➡ 156 00:13:00,146 --> 00:13:02,749 ばたばたと 砲弾の下に倒れ➡ 157 00:13:02,749 --> 00:13:05,652 敗走を余儀なくされ…。➡ 158 00:13:05,652 --> 00:13:10,623 慶喜様は また いつものように 心変わりし おびえ➡ 159 00:13:10,623 --> 00:13:14,761 戦が始まって たったの4日で 家臣たちを捨て➡ 160 00:13:14,761 --> 00:13:18,264 ひそかに 江戸に逃げ帰ったのです> 161 00:13:22,268 --> 00:13:30,610 この3名で考えましたる 薩長に報いる起死回生の策。 162 00:13:30,610 --> 00:13:34,113 策は 2つ。 163 00:13:34,113 --> 00:13:40,787 その一つは 一時 上様に ご隠居願う。 164 00:13:40,787 --> 00:13:43,690 猫の目のように くるくる 心変わりをいたす上様を➡ 165 00:13:43,690 --> 00:13:48,528 押し頂いていては 戦など できませぬ。 166 00:13:48,528 --> 00:13:51,798 風に背を押された時は 意気盛んなれど➡ 167 00:13:51,798 --> 00:13:55,301 一旦 逆風が吹くと その場限りの へ理屈を並べ立て➡ 168 00:13:55,301 --> 00:14:00,139 心変わりを正当化する。 そうではござらぬか!? 169 00:14:00,139 --> 00:14:02,742 (勝)誰も 答えられやしませんや。➡ 170 00:14:02,742 --> 00:14:08,081 謀反を唆してることに なるんですから。 171 00:14:08,081 --> 00:14:15,254 帝を相手にするからには 我らも 腹を据えねばなりません。 172 00:14:15,254 --> 00:14:20,560 (酒井)策の2つ目は? 173 00:14:22,595 --> 00:14:27,467 東へと向かう敵軍が 東海道なら 箱根➡ 174 00:14:27,467 --> 00:14:32,105 中山道なら 碓氷峠を越えるまで 戦は仕掛けません。 175 00:14:32,105 --> 00:14:35,775 敵軍が 関東に入ったところで 関門を閉じ➡ 176 00:14:35,775 --> 00:14:41,581 京側に潜んだ兵と 江戸の両面から 総攻撃をいたします。 177 00:14:41,581 --> 00:14:46,285 海軍も二手に分かれ 鹿児島と馬関を 同時に攻撃いたす。 178 00:14:46,285 --> 00:14:51,791 薩長の拠点を壊滅させた後 大坂に取って返し 大坂城下を砲撃。➡ 179 00:14:51,791 --> 00:14:56,429 更に 東に下って 箱根で分断された敵に 砲弾の雨を降らせ 退路を断ち➡ 180 00:14:56,429 --> 00:15:01,067 京から西へ逃れようとする者には 山陽道筋で とどめの砲撃を。 181 00:15:01,067 --> 00:15:07,240 つまりは 陸軍と海軍が一致協力した 西洋軍略であります。 182 00:15:07,240 --> 00:15:11,244 確かに 起死回生の妙案である。 183 00:15:11,244 --> 00:15:14,113 なるほど その手があったか! 184 00:15:14,113 --> 00:15:16,582 ひとつ お尋ねするが➡ 185 00:15:16,582 --> 00:15:21,087 猫の首には 誰が 鈴をつけるのでありましょう? 186 00:15:29,762 --> 00:15:31,798 それがしで よければ…。 187 00:15:31,798 --> 00:15:34,600 (酒井)ならん。 188 00:15:34,600 --> 00:15:41,941 ここは 老中首座の 私の口から 申し上げるほかはあるまい。➡ 189 00:15:41,941 --> 00:15:45,278 何とぞ お心を強う持たれ➡ 190 00:15:45,278 --> 00:15:53,619 この策にて 戦に挑むことを お認め願わしう存じます。 191 00:15:53,619 --> 00:15:58,124 (慶喜)夜を徹しての軍議と聞いた。 大儀である。 192 00:15:58,124 --> 00:16:00,560 (一同)ははあ。 193 00:16:00,560 --> 00:16:04,730 しかれど 余は その戦略はとらぬ。 194 00:16:04,730 --> 00:16:10,069 余は 和議の道を選ぶことにした。 195 00:16:10,069 --> 00:16:12,371 (酒井)今となっては➡ 196 00:16:12,371 --> 00:16:16,242 薩長が その和議を 受け入れるはずもなく➡ 197 00:16:16,242 --> 00:16:19,745 つまりは 薩長に降伏いたす。 198 00:16:19,745 --> 00:16:22,648 そう申されておるのでございますぞ 上様。 199 00:16:22,648 --> 00:16:25,551 (慶喜)見方によっては そうも とれよう。 200 00:16:25,551 --> 00:16:30,923 断じて 承服できかねます! いま一度 ご再考を。 201 00:16:30,923 --> 00:16:36,729 今朝 既に 京に和議調停を頼む 書状を送った。 202 00:16:36,729 --> 00:16:41,100 (板倉)それでは 鳥羽 伏見で失われた多くの命に➡ 203 00:16:41,100 --> 00:16:43,402 何と言い訳するのでありましょう?➡ 204 00:16:43,402 --> 00:16:47,106 上様が 領地を納めるのを 拒絶されたからこそ➡ 205 00:16:47,106 --> 00:16:49,775 戦が始まったのでございましょう。 206 00:16:49,775 --> 00:16:54,413 ならば… ならば 最初から 拒絶しなければ よろしかったのです! 207 00:16:54,413 --> 00:16:57,316 伊賀守! 無礼者! 控えい! 208 00:16:57,316 --> 00:17:02,154 上様 何とぞ ご再考を…。 209 00:17:02,154 --> 00:17:06,559 ここに おりまする誰もが 薩長に屈するくらいならば➡ 210 00:17:06,559 --> 00:17:09,595 戦って散るのを潔しと 思うております。 211 00:17:09,595 --> 00:17:13,065 錦の御旗に盾つくなど 余に できるわけがなかろう! 212 00:17:13,065 --> 00:17:15,902 (酒井)何とぞ 何とぞ ご再考を! 213 00:17:15,902 --> 00:17:18,371 くどい! できぬと言っておろう! 214 00:17:18,371 --> 00:17:21,073 ならば 隠居なさいませ! 215 00:17:23,075 --> 00:17:27,079 隠居して 水戸にでも 隠遁なさいませ! 216 00:17:34,086 --> 00:17:36,589 その間に 我らが戦い 薩摩を破り➡ 217 00:17:36,589 --> 00:17:38,925 錦の御旗も 我が物にして ご覧に入れます。 218 00:17:38,925 --> 00:17:44,263 お家のために 何とぞ 隠居してくだされ! 219 00:17:44,263 --> 00:17:49,602 これは 謀反ぞ! (一同)ははあ! 220 00:17:49,602 --> 00:17:54,273 お待ちください! 徳川を思う お心がございますなら➡ 221 00:17:54,273 --> 00:17:58,110 どうか 薩長と和議を お結びくださるな! 222 00:17:58,110 --> 00:18:01,981 離さぬか! どうか どうか お頼み申し上げます! 223 00:18:01,981 --> 00:18:08,287 離さねば 手討ちにいたす! どうぞ お討ちくだされ! 224 00:18:14,560 --> 00:18:24,236 なぜ 臣下の苦しみ 悲しみを おすくい上げくださらぬ? 225 00:18:24,236 --> 00:18:28,074 なぜ かくも 主と仰ぎ➡ 226 00:18:28,074 --> 00:18:33,079 お慕い申し上げる我らを 踏みにじるのですか! 227 00:18:38,084 --> 00:18:42,088 情けのうございます…。 228 00:18:44,390 --> 00:18:48,260 悲しうございます…。 229 00:18:48,260 --> 00:18:55,034 ♬~ 230 00:18:55,034 --> 00:19:02,341 そのようなお方は もう…➡ 231 00:19:02,341 --> 00:19:07,046 主ではござらぬ。 232 00:19:07,046 --> 00:19:11,717 主とは呼びませぬ。 233 00:19:11,717 --> 00:19:16,555 どうぞ お討ちくださいませ! 234 00:19:16,555 --> 00:19:18,591 や~っ! (榎本)それがしも お斬りくだされ! 235 00:19:18,591 --> 00:19:20,726 それがしも! 236 00:19:20,726 --> 00:19:26,065 ♬~ 237 00:19:26,065 --> 00:19:28,968 (慶喜)何の真似じゃ!? 238 00:19:28,968 --> 00:19:33,939 ♬~ 239 00:19:33,939 --> 00:19:42,248 上野介! そちは 即刻 罷免じゃ! 240 00:19:42,248 --> 00:19:54,393 ♬~ 241 00:19:54,393 --> 00:19:59,765 永の別れになり申す。 242 00:19:59,765 --> 00:20:04,103 皆様 御免。 243 00:20:04,103 --> 00:20:38,104 ♬~ 244 00:20:40,005 --> 00:20:54,987 (歓声) 245 00:20:54,987 --> 00:20:58,858 (一色)あんまりです! せっかく ここまで進めてきたものを➡ 246 00:20:58,858 --> 00:21:02,261 この造船所を爆破しろとは…。 247 00:21:02,261 --> 00:21:06,599 その話 まだ 誰にも? 話せませぬ。 248 00:21:06,599 --> 00:21:08,534 建設は 続行すると➡ 249 00:21:08,534 --> 00:21:13,272 ロッシュ様に やっと 小栗様が 約束を取り付けたばかりでありますし…。 250 00:21:13,272 --> 00:21:16,942 どうであろう… もろもろの事情で➡ 251 00:21:16,942 --> 00:21:21,280 上様の命を延ばさざるをえなくなるのは よくある話。 252 00:21:21,280 --> 00:21:26,619 今の この混乱した情勢では なかなか 火薬も手に入るまい。 253 00:21:26,619 --> 00:21:33,492 ひとつき ふたつき… みつきは延びたりもいたそう。 254 00:21:33,492 --> 00:21:39,632 上様も みつきすれば あのご性格で すっかり忘れておしまいになろう。 255 00:21:39,632 --> 00:21:45,971 上様ご自身のご処遇も みつき後には どのようになっておるのか…。 256 00:21:45,971 --> 00:21:50,142 しかし それは…。 はるばるフランスからやって来た技師や➡ 257 00:21:50,142 --> 00:21:56,649 日本人職人の労苦を 貴殿が 一番 身にしみて分かっておろう? 258 00:21:59,151 --> 00:22:02,922 それを 一瞬で吹き飛ばすのだぞ。 259 00:22:02,922 --> 00:22:07,593 分かり申した。 それがしも 小栗様同様➡ 260 00:22:07,593 --> 00:22:10,930 この造船所には 深い愛着がございます。 261 00:22:10,930 --> 00:22:15,734 なんとか引き延ばすことにいたします。 無理を申して すまん。 262 00:22:25,277 --> 00:22:30,950 お道。 はい。 263 00:22:30,950 --> 00:22:36,622 江戸を離れ 権田村に移り住まぬか? 264 00:22:36,622 --> 00:22:42,294 上州は 山と川の国。 そちも きっと気に入るはず。 265 00:22:42,294 --> 00:22:47,100 それは もう二度と ご出仕なさらぬということですか? 266 00:22:52,938 --> 00:22:58,143 旦那様と ご一緒ならば どこへでも参ります。 267 00:22:58,143 --> 00:23:00,946 フランスでも構いませぬ。 268 00:23:04,917 --> 00:23:10,923 養子のこと まだ 考えておるか? 269 00:23:12,591 --> 00:23:15,494 駒井甲斐守様が 息子を 養子に➡ 270 00:23:15,494 --> 00:23:20,099 叔父の日下数馬殿が 娘を 養女にと申し出ておる。 271 00:23:20,099 --> 00:23:22,034 どうやら 母上が➡ 272 00:23:22,034 --> 00:23:25,271 あちこちに 声をかけておったよう…。 273 00:23:25,271 --> 00:23:30,142 ゆくゆくは 2人を夫婦にして 小栗の家を継がせたらどうかなどと➡ 274 00:23:30,142 --> 00:23:35,915 余計な せっかいを焼いて 何度も尋ねてまいった。 275 00:23:35,915 --> 00:23:40,619 それで… 何と お答えしたのですか? 276 00:23:40,619 --> 00:23:44,490 承知したと申した。 277 00:23:44,490 --> 00:23:50,296 (笑い声) 278 00:23:50,296 --> 00:23:52,231 どうした? 279 00:23:52,231 --> 00:23:58,170 いつも 何の相談もなく 勝手に 話を決めてしまわれて…。 280 00:23:58,170 --> 00:24:01,240 気に入らぬのか? どうでしょう。 281 00:24:01,240 --> 00:24:03,909 聞いてみませんと…➡ 282 00:24:03,909 --> 00:24:07,212 おなかの ややに。 283 00:24:10,249 --> 00:24:15,754 多分 ややも きょうだいができるのは うれしいはず。 284 00:24:15,754 --> 00:24:17,756 もしかして…。 285 00:24:20,592 --> 00:24:24,263 信じられん…。 286 00:24:24,263 --> 00:24:26,932 そちが嫁いで 何年だ? 287 00:24:26,932 --> 00:24:29,635 19年でございます。 288 00:24:32,805 --> 00:24:36,275 本当なのか!? 289 00:24:36,275 --> 00:24:47,286 ♬~ 290 00:24:47,286 --> 00:24:52,791 これは きっと…➡ 291 00:24:52,791 --> 00:25:00,899 江戸を去る私へのプレゼントであるな。 292 00:25:00,899 --> 00:25:12,244 ♬~ 293 00:25:12,244 --> 00:25:17,916 ♬~(上州民謡) 294 00:25:17,916 --> 00:25:23,789 <江戸を発つ前にと 慌ただしく 親子の契りが結ばれ➡ 295 00:25:23,789 --> 00:25:28,560 出発までの日々は 夢のように過ぎて…➡ 296 00:25:28,560 --> 00:25:32,765 思えば あれが 一番すばらしく➡ 297 00:25:32,765 --> 00:25:36,268 一番 晴れやかな日々で あったかもしれません> 298 00:25:38,637 --> 00:25:47,846 (雨音) 299 00:25:50,783 --> 00:25:54,620 フランスとの間で なんぞ 密約が? 300 00:25:54,620 --> 00:25:57,656 田舎に 引きこもろうとしておるのだ。 301 00:25:57,656 --> 00:26:01,060 そのような生臭い話など あろうはずもない。 302 00:26:01,060 --> 00:26:03,729 本当でござるな? 303 00:26:03,729 --> 00:26:07,599 もし そのようなことがあれば 和議交渉どころではなくなる。 304 00:26:07,599 --> 00:26:12,905 まだ そのように疑うておるのか。 なかなか執念深いの 薩長は。 305 00:26:16,742 --> 00:26:20,379 薩長との話し合いは? 進んでおるのか? 306 00:26:20,379 --> 00:26:23,749 いつもながら 問題は 上様の処遇。 307 00:26:23,749 --> 00:26:28,620 助命を願うておるが 黙って 応じるかどうか…。 308 00:26:28,620 --> 00:26:33,091 認めぬと申したら? 309 00:26:33,091 --> 00:26:40,766 その時は 江戸中に火を放ち 薩長と 一戦 交えますか…。 310 00:26:40,766 --> 00:26:44,636 貴殿は あの方のことを 快くは思うておらなんだはず。 311 00:26:44,636 --> 00:26:50,642 あんなお方でも 主君は主君。 口惜しいが 見捨てるわけにはいかん。 312 00:26:55,280 --> 00:26:58,283 薩長が飛びつく土産があれば➡ 313 00:26:58,283 --> 00:27:02,054 あの方の首と 引き換えにもできようが…➡ 314 00:27:02,054 --> 00:27:05,924 何も 差し出すものがない。 315 00:27:05,924 --> 00:27:08,927 何もないことはない。 316 00:27:11,063 --> 00:27:14,366 あれがある。 あれが…。 317 00:27:16,735 --> 00:27:18,670 蔵が…。 318 00:27:18,670 --> 00:27:22,608 蔵は… 横須賀造船所は 上様の命で 爆破したはず。 319 00:27:22,608 --> 00:27:25,377 横須賀は遠いのでな➡ 320 00:27:25,377 --> 00:27:28,747 上様の命が なかなか伝わらんらしい。 321 00:27:28,747 --> 00:27:34,086 今日も 着々と工事が進んでおるはず…。 322 00:27:34,086 --> 00:27:36,388 元勘定方の それがしが➡ 323 00:27:36,388 --> 00:27:41,260 240万ドルの大金を ふいにすると お思いか? 324 00:27:41,260 --> 00:27:46,565 爆破は延期するよう 頼んでおいたのだ。 325 00:27:48,767 --> 00:27:53,639 いや~ それは助かったな。 326 00:27:53,639 --> 00:28:00,112 しかし あのお方の… 小栗殿を手討ちにしようとした➡ 327 00:28:00,112 --> 00:28:03,982 造船所の爆破を命じた 張本人の首と引き換えるのですぞ。 328 00:28:03,982 --> 00:28:07,719 構わないんですか? いわば 最後のご奉公。 329 00:28:07,719 --> 00:28:14,359 出来の悪い お方でも 主君は主君でござろう。 330 00:28:14,359 --> 00:28:21,667 しょせん 私も貴殿と同じ ムジナでござる。 331 00:28:24,736 --> 00:28:32,044 家人は 今 これで…。 何も構わず 申し訳ない。 332 00:28:53,398 --> 00:28:58,103 小栗殿 いっそのこと 上州ではなく➡ 333 00:28:58,103 --> 00:29:03,909 フランスにでも行かれたら いかがかな? 奥方も伴うて。 334 00:29:03,909 --> 00:29:07,346 ここだけの話 薩摩は まだ 小栗殿を…。 335 00:29:07,346 --> 00:29:09,281 日本を離れるつもりはない。 336 00:29:09,281 --> 00:29:13,218 まだまだ 貴殿は この国に必要でござる。 337 00:29:13,218 --> 00:29:17,723 私が浮かんだら 貴殿が沈むことになる。 338 00:29:17,723 --> 00:29:20,025 それでもかな? 339 00:29:25,063 --> 00:29:31,370 この先 私は 権田村の一村民として➡ 340 00:29:31,370 --> 00:29:34,740 晴れた日には 田畑を耕し➡ 341 00:29:34,740 --> 00:29:38,744 雨の日には 書物に親しみ…。 342 00:29:41,079 --> 00:29:44,750 これから生まれる子を育て上げ➡ 343 00:29:44,750 --> 00:29:48,086 そして 息を引き取る その日まで➡ 344 00:29:48,086 --> 00:29:54,393 夫婦 仲むつまじく 暮らしていこうと思っておる。 345 00:29:54,393 --> 00:29:59,097 もう それ以上の夢も欲もない。 346 00:30:00,766 --> 00:30:05,637 もう 誰かを 主君と仰ぐこともなかろう…。 347 00:30:05,637 --> 00:30:12,110 あとは 全て 貴殿に お任せ申す。 348 00:30:12,110 --> 00:30:15,414 私で よろしいかな? 349 00:30:15,414 --> 00:30:22,120 大船に乗ったようで。 揺れない船でいきたいものです。 350 00:30:25,090 --> 00:30:30,429 (笑い声) 351 00:30:30,429 --> 00:31:16,441 ♬~ 352 00:31:17,976 --> 00:31:22,414 <そして 私たちは 江戸を後にして➡ 353 00:31:22,414 --> 00:31:25,117 上州権田村へ向かったのです。➡ 354 00:31:25,117 --> 00:31:30,422 家財の大半は 後から運ばれる 手はずとなっておりました。➡ 355 00:31:30,422 --> 00:31:36,795 けれど その荷物のひもを解くことは ございませんでした> 356 00:31:36,795 --> 00:31:41,133 私が 砲台を築いていると お疑いだが➡ 357 00:31:41,133 --> 00:31:44,436 これが その砲台である。 358 00:31:44,436 --> 00:31:47,139 少々 さびておりましてな➡ 359 00:31:47,139 --> 00:31:51,143 まあ 漬物のおもしぐらいには なりましょう。 360 00:31:52,811 --> 00:31:55,714 <官軍から 反逆を企んでいると➡ 361 00:31:55,714 --> 00:32:00,152 たあいもない言いがかりをつけられ…。➡ 362 00:32:00,152 --> 00:32:02,387 身の危険を察した旦那様は➡ 363 00:32:02,387 --> 00:32:08,927 急きょ 知り合いの多い会津に 私たちを逃がすことにしたのです> 364 00:32:08,927 --> 00:32:12,798 男なら…。 (又一)又一にいたしましょう 父上。 365 00:32:12,798 --> 00:32:15,600 又一は お前に与えたであろう。 366 00:32:15,600 --> 00:32:20,939 小栗家の男は みんな 又一でよいではないですか。 367 00:32:20,939 --> 00:32:23,275 女なら…。 368 00:32:23,275 --> 00:32:28,146 (国子)私と同じ 国子に決まっています。 369 00:32:28,146 --> 00:32:35,854 そういたそう。 男なら 又一。 女なら 国子。 370 00:32:35,854 --> 00:32:42,961 ややのためにも 一日も早く 迎えに来てくださいませ。 371 00:32:42,961 --> 00:32:46,832 ゆるゆる参れ。 ゆるゆる…。 372 00:32:46,832 --> 00:32:49,634 それだけでございますか? 373 00:32:49,634 --> 00:32:52,537 ほかに もっと 言うことがございましょう。 374 00:32:52,537 --> 00:32:56,541 メリケンの言葉で ほら…。 375 00:32:58,310 --> 00:33:01,913 ここでか? しばらく会えなくなるのですから。 376 00:33:01,913 --> 00:33:04,616 お聞かせくださいませ。 377 00:33:22,234 --> 00:33:27,939 アイ ラブ ユー。 378 00:33:32,777 --> 00:33:39,284 ややでございますか? 私でございますか? 379 00:33:39,284 --> 00:33:43,288 両方だ。 380 00:33:46,157 --> 00:33:53,298 花でも愛でながら 俳句の一つも ひねりながら➡ 381 00:33:53,298 --> 00:33:57,302 ゆるゆる参ります。 382 00:34:00,906 --> 00:34:05,777 鉞子 母を頼んだぞ。 383 00:34:05,777 --> 00:34:10,782 (鉞子)分かっております。 お任せください。 384 00:34:13,251 --> 00:34:17,122 よろしくお願いいたす。 (三左衛門)かしこまりました。 385 00:34:17,122 --> 00:34:20,125 参るぞ。 (一同)はい。 386 00:34:20,125 --> 00:35:51,116 ♬~ 387 00:35:55,286 --> 00:35:58,790 ⚟(祐蔵)小栗様には 何の罪もない!➡ 388 00:35:58,790 --> 00:36:02,227 反逆の証拠があると言うなら 見せてみよ!➡ 389 00:36:02,227 --> 00:36:04,896 見せられぬであろう!➡ 390 00:36:04,896 --> 00:36:07,198 ああっ! 391 00:36:09,234 --> 00:36:13,538 次 小栗上野介! 392 00:36:21,813 --> 00:36:26,584 小栗上野介 朝廷に対して反逆の企てあり。 393 00:36:26,584 --> 00:36:28,920 よって 斬罪に処す。➡ 394 00:36:28,920 --> 00:36:32,624 言い残すことは 何かあるか? 395 00:36:34,259 --> 00:36:46,838 母と妻… 息子 娘に 寛大に取り計らってくれるよう。 396 00:36:46,838 --> 00:36:52,143 それから 権田村の若者たちも…。 397 00:36:59,484 --> 00:37:02,487 無礼なことをいたすな! 398 00:38:11,089 --> 00:38:17,095 お約束どおり 国子と名付けました。 399 00:38:20,765 --> 00:38:25,904 あの子を産んだあとも ずっと 官軍に追われて➡ 400 00:38:25,904 --> 00:38:30,575 あちこちを転々として…。 401 00:38:30,575 --> 00:38:36,247 その間に 鉞子も お母様も亡くなられて…。 402 00:38:36,247 --> 00:38:41,553 又一は? 処刑されました。 403 00:38:43,755 --> 00:38:50,628 実家は 新政府をはばかって 私たちを家に入れてくれようとはせず➡ 404 00:38:50,628 --> 00:38:53,631 逆賊の妻子と呼ばれ…。 405 00:38:56,267 --> 00:39:02,273 私と一緒になったことを… 後悔しておるか? 406 00:39:04,976 --> 00:39:15,687 いいえ… 私は とても幸せでした。 407 00:39:18,890 --> 00:39:25,663 完成しないと思っていたものも 完成したではありませぬか。 408 00:39:25,663 --> 00:39:37,075 ♬~ 409 00:39:37,075 --> 00:39:44,382 あなたと いつも遠くを…➡ 410 00:39:44,382 --> 00:39:50,088 100年先 200年先の…➡ 411 00:39:50,088 --> 00:39:55,093 幸せな夢を見続けることができました。 412 00:39:56,961 --> 00:40:13,978 ♬~ 413 00:40:22,987 --> 00:40:28,426 地球は 丸くて広い。 414 00:40:28,426 --> 00:40:31,329 遠くへ…➡ 415 00:40:31,329 --> 00:40:37,135 できうる限り 遠くに行くんだぞ。 416 00:40:37,135 --> 00:42:22,440 ♬~