1 00:00:05,000 --> 00:00:10,000 名探偵さん あなたを殺しに来ました。 2 00:00:13,000 --> 00:00:15,000 (スタンガンの放電音) 3 00:00:15,000 --> 00:00:33,000 ♬〜 4 00:00:33,000 --> 00:00:35,000 (祖父)なるほど。 5 00:00:35,000 --> 00:00:40,000 あらがう手段は何もないようだね。 6 00:00:40,000 --> 00:00:50,000 だが… せっかくだ。 どんな人間に殺されるのか聞きたいもんだ。 7 00:00:50,000 --> 00:00:56,000 僕には 君が何者なのか まるで分からない。 8 00:00:56,000 --> 00:01:00,000 医者だということ以外はね。 9 00:01:00,000 --> 00:01:02,000 医者? 10 00:01:02,000 --> 00:01:05,000 そのはさみだ。 11 00:01:05,000 --> 00:01:08,000 普通の人間なら→ 12 00:01:08,000 --> 00:01:15,000 小さい輪に親指 大きい輪に人さし指と中指を差し込むものだ。 13 00:01:15,000 --> 00:01:19,000 親指と薬指を使うのは→ 14 00:01:19,000 --> 00:01:25,000 クーパーの使い方に慣れてしまった医者だと 思ったからだ。 15 00:01:25,000 --> 00:01:27,000 図星だろ。 16 00:01:27,000 --> 00:01:29,000 ある場所で医者として働いています。 17 00:01:29,000 --> 00:01:34,000 とはいえ メスや鉗子を使っていたのは 研修医の頃ですが。 18 00:01:34,000 --> 00:01:37,000 やはり。 では もう…。 19 00:01:37,000 --> 00:01:39,000 (スタンガンの放電音) 20 00:01:39,000 --> 00:01:42,000 (男)時間を稼いでも誰も来ませんよ。 21 00:01:42,000 --> 00:01:46,000 お孫さんは 今頃 おうちに帰っている頃でしょうから。 22 00:01:47,000 --> 00:01:51,000 さて そろそろ お別れです。 23 00:01:59,000 --> 00:02:01,000 (スタンガンの放電音) 24 00:02:07,000 --> 00:02:21,000 (防犯ブザーの音) 25 00:02:21,000 --> 00:02:24,000 (岩田)四季! しっかりしろよ! 26 00:02:24,000 --> 00:02:26,000 四季! おい…。 27 00:02:26,000 --> 00:02:30,000 (岩田)もう少しだ。 頑張れよ! 四季! (楓)四季くん…。 28 00:02:31,000 --> 00:02:33,000 四季くん…。 29 00:02:35,000 --> 00:02:40,000 《ありがとう… 楓》 30 00:02:41,000 --> 00:02:50,000 (柱時計の時報) 31 00:03:03,000 --> 00:03:05,000 (四季)先輩…。 32 00:03:07,000 --> 00:03:10,000 四季! 分かるか? 33 00:03:10,000 --> 00:03:16,000 久喜は… 久喜は どうなりましたか? 34 00:03:16,000 --> 00:03:19,000 逮捕されたよ。 現行犯だった。 35 00:03:19,000 --> 00:03:22,000 良かった…。 36 00:03:25,000 --> 00:03:29,000 📞(岩田)意識 戻りました。 良かった…。 37 00:03:30,000 --> 00:03:34,000 四季くん…。 38 00:03:34,000 --> 00:03:37,000 本当 良かった。 39 00:03:37,000 --> 00:03:39,000 📞(岩田)碑文谷さんは…? 40 00:03:59,000 --> 00:04:01,000 (ノック) はーい。 41 00:04:02,000 --> 00:04:07,000 おっ…。 相変わらず好きだな。 何 読んでんだ? 42 00:04:07,000 --> 00:04:10,000 明智小五郎の『心理試験』です。 43 00:04:10,000 --> 00:04:12,000 あっ… 知らないなあ。 44 00:04:12,000 --> 00:04:15,000 先輩も まだまだですね〜。 45 00:04:15,000 --> 00:04:18,000 はい。 あっ ありがとうございます。 46 00:04:24,000 --> 00:04:26,000 なあ 四季…。 47 00:04:26,000 --> 00:04:28,000 なんで あそこにいたんだよ? 48 00:04:30,000 --> 00:04:33,000 久喜をつけてたんです。 49 00:04:33,000 --> 00:04:35,000 逮捕後も ずっと追ってたのか? 50 00:04:35,000 --> 00:04:38,000 はい。 裁判も全部通いました。 51 00:04:40,000 --> 00:04:45,000 あいつに どんな判決が下されるのか この目で見ておきたかったんです。 52 00:04:45,000 --> 00:04:49,000 (久喜)香苗という人間は そもそも もうこの世にいません。 53 00:04:50,000 --> 00:04:52,000 殺しましたから。 54 00:04:52,000 --> 00:04:57,000 言語聴覚士に成り済まして 楓先生に近づいたことは認めましたが→ 55 00:04:57,000 --> 00:05:03,000 自供音声については 「偽りだった」と訴えました。 56 00:05:03,000 --> 00:05:07,000 その証言を覆すほどの証拠もない。 57 00:05:08,000 --> 00:05:14,000 有罪判決が下されたのは 楓先生に対するストーカー行為のみでした。 58 00:05:14,000 --> 00:05:16,000 その時 決めたんです。 59 00:05:16,000 --> 00:05:22,000 あいつが出てきた時は 俺が刑務所送りにしてやろうって。 60 00:05:22,000 --> 00:05:27,000 だからね ずっと久喜を監視してたんです。 61 00:05:30,000 --> 00:05:33,000 (荒い息) (美咲)どうした? 大丈夫? 62 00:05:33,000 --> 00:05:35,000 (四季の声)言ったでしょ? 63 00:05:35,000 --> 00:05:39,000 全部 僕のシナリオどおりです。 64 00:05:40,000 --> 00:05:42,000 (岩田)なんで俺に言わなかった? 65 00:05:42,000 --> 00:05:45,000 だって 先輩 止めるでしょ。 66 00:05:45,000 --> 00:05:47,000 止めるに決まってんだろ! 67 00:05:51,000 --> 00:05:56,000 楓先生だって どれだけ心配したと思ってんだ。 68 00:05:59,000 --> 00:06:05,000 (医師)肋骨の骨折が影響して 軽度の肺炎を起こされています。 69 00:06:05,000 --> 00:06:08,000 肺炎? 大丈夫なんですか? 70 00:06:08,000 --> 00:06:14,000 決して安心できる状態ではないと お考えください。 71 00:06:14,000 --> 00:06:17,000 もう一つ 腹部の擦過傷についてですが…。 72 00:06:17,000 --> 00:06:19,000 擦過傷…? (医師)はい。 73 00:06:19,000 --> 00:06:22,000 おじいさまは 覚えてないとおっしゃっているんですが→ 74 00:06:22,000 --> 00:06:24,000 何か心当たりは…? 75 00:06:24,000 --> 00:06:26,000 ありません。 76 00:06:26,000 --> 00:06:30,000 (医師)骨折については 時間とともに良くなると思います。 77 00:06:30,000 --> 00:06:32,000 ただ…→ 78 00:06:32,000 --> 00:06:35,000 レビー小体型認知症の患者さんは→ 79 00:06:35,000 --> 00:06:39,000 入院生活を送ることで 基本的な動作能力が低下し→ 80 00:06:39,000 --> 00:06:42,000 病状が悪化する恐れがあります。 81 00:06:42,000 --> 00:06:44,000 おじいちゃん。 82 00:06:46,000 --> 00:06:51,000 おお 香苗か。 よく来たね。 83 00:06:51,000 --> 00:06:53,000 うん。 84 00:06:53,000 --> 00:07:05,000 ♬〜 85 00:07:18,000 --> 00:07:21,000 (四季)楓先生。 86 00:07:21,000 --> 00:07:24,000 僕ね 退院 決まりました。 87 00:07:27,000 --> 00:07:32,000 あれ? もっと喜んでもらえると思ったんだけどな…。 88 00:07:32,000 --> 00:07:35,000 なんで あんなことしたの? 89 00:07:37,000 --> 00:07:42,000 自分の命に代えても守るとか そんな馬鹿なこと考えてたわけじゃないよね? 90 00:07:43,000 --> 00:07:46,000 馬鹿って…。 91 00:07:49,000 --> 00:07:58,000 四季くん失ってまで あいつが逮捕されて 私が喜ぶと思った? 92 00:07:58,000 --> 00:08:00,000 安心すると思った? 93 00:08:02,000 --> 00:08:04,000 なんにも分かってない。 94 00:08:11,000 --> 00:08:13,000 もう これ以上…。 95 00:08:22,000 --> 00:08:24,000 (四季)ごめんなさい。 96 00:08:30,000 --> 00:08:32,000 (戸の開く音) 97 00:08:35,000 --> 00:08:39,000 おじいちゃん 四季くん来てくれたよ。 98 00:08:41,000 --> 00:08:43,000 どうぞ。 ありがとうございます。 99 00:08:44,000 --> 00:08:46,000 香苗…。 100 00:08:46,000 --> 00:08:48,000 うん? 101 00:08:48,000 --> 00:08:53,000 良かった。 楓が見つかったよ。 102 00:09:01,000 --> 00:09:04,000 どこにいたの? 103 00:09:04,000 --> 00:09:06,000 迷子センターだ。 104 00:09:10,000 --> 00:09:12,000 フフッ…。 105 00:09:12,000 --> 00:09:14,000 お世話になりました。 106 00:09:16,000 --> 00:09:25,000 楓 さあ… おじいちゃんだよ。 帰ろう。 107 00:09:30,000 --> 00:09:34,000 おじいちゃんが迎えに来たよ。 良かったね。 108 00:09:43,000 --> 00:09:45,000 楓先生! 109 00:09:45,000 --> 00:09:47,000 あっ…。 110 00:09:48,000 --> 00:09:55,000 ああ… まだ入院が続きそうなので 介護休暇 延長してきました。 111 00:09:57,000 --> 00:09:59,000 楓先生。 112 00:09:59,000 --> 00:10:04,000 僕って諦めが悪いじゃないですか。 113 00:10:04,000 --> 00:10:09,000 ハハハ… 初耳ですけど。 114 00:10:09,000 --> 00:10:12,000 あっ… でしたっけ? 115 00:10:14,000 --> 00:10:17,000 僕 待ってますから。 116 00:10:18,000 --> 00:10:26,000 楓先生のことも碑文谷さんのことも 待ってます! 117 00:10:30,000 --> 00:10:32,000 はい。 118 00:10:32,000 --> 00:10:38,000 ♬〜 119 00:10:38,000 --> 00:10:44,000 (医師の声)手は尽くしておりますが 血中酸素濃度が上がっていません。 120 00:10:44,000 --> 00:10:49,000 ご本人の力も弱くなってきており→ 121 00:10:49,000 --> 00:10:53,000 われわれのできることに限界が来ています。 122 00:10:53,000 --> 00:10:58,000 あとは ご本人の力が戻るかどうか次第です。 123 00:10:58,000 --> 00:11:11,000 ♬〜 124 00:11:11,000 --> 00:11:15,000 (美咲)楓。 ごめん 面会時間ぎりぎりに。 125 00:11:16,000 --> 00:11:18,000 美咲 ありがとう。 126 00:11:18,000 --> 00:11:28,000 ♬〜 127 00:11:28,000 --> 00:11:31,000 もう駄目かもしれないんだって。 128 00:11:36,000 --> 00:11:42,000 でも おじいちゃん… 頑張ったよね。 129 00:11:44,000 --> 00:11:46,000 頑張った。 130 00:11:52,000 --> 00:11:59,000 碑文谷さんも 楓も 頑張ったよ。 131 00:12:00,000 --> 00:12:02,000 うん。 132 00:12:06,000 --> 00:12:08,000 でもさ 楓…。 133 00:12:10,000 --> 00:12:12,000 ᗒ(看護師)ここは病院ですよ。 134 00:12:13,000 --> 00:12:16,000 だから 何度も言ってますよね! 135 00:12:16,000 --> 00:12:20,000 病院でお香は焚けないんです! 136 00:12:20,000 --> 00:12:22,000 ほら マスクは外さない! 137 00:12:22,000 --> 00:12:24,000 お香…。 138 00:12:25,000 --> 00:12:27,000 あの… すいません。 なんで そんな言い方するんですか? 139 00:12:27,000 --> 00:12:29,000 はい? 140 00:12:29,000 --> 00:12:34,000 大声出さなくても ちゃんと聞こえてます。 141 00:12:34,000 --> 00:12:37,000 それが碑文谷さんなんです。 142 00:12:38,000 --> 00:12:40,000 失礼しました。 143 00:12:51,000 --> 00:12:59,000 楓… さっき言おうとしたことだけどさ→ 144 00:12:59,000 --> 00:13:02,000 落ち着こうとしちゃ駄目だよ。 145 00:13:02,000 --> 00:13:06,000 慣れちゃ駄目だよ。 146 00:13:06,000 --> 00:13:09,000 我慢しちゃ駄目だよ。 147 00:13:11,000 --> 00:13:16,000 おじいちゃんに本音言いなよ。 148 00:13:16,000 --> 00:13:18,000 ねっ。 149 00:13:53,000 --> 00:13:55,000 おじいちゃん…。 150 00:13:57,000 --> 00:13:59,000 楓だよ。 151 00:14:06,000 --> 00:14:09,000 まだ そばにいてくれるでしょ? 152 00:14:11,000 --> 00:14:14,000 お願い おじいちゃん…。 153 00:14:16,000 --> 00:14:18,000 置いていかないで。 154 00:14:22,000 --> 00:14:24,000 一人にしないで。 155 00:14:37,000 --> 00:14:39,000 忘れないでよ。 156 00:16:05,825 --> 00:16:13,825 ᗒ(虫の鳴き声) 157 00:16:13,825 --> 00:16:26,825 (柱時計の時報) 158 00:16:26,825 --> 00:16:33,825 (携帯電話の着信音) 159 00:16:33,825 --> 00:16:35,825 もしもし。 160 00:16:46,825 --> 00:16:48,825 (我妻)楓さん。 161 00:16:48,825 --> 00:16:52,825 (医師) おじいさまに声をかけてあげてください。 162 00:16:57,825 --> 00:16:59,825 (はなをすする音) 163 00:17:25,825 --> 00:17:29,825 ねえ おじいちゃん→ 164 00:17:29,825 --> 00:17:33,825 私の物語 聞いてくれる? 165 00:17:38,825 --> 00:17:40,825 出版パーティーでの違和感。 166 00:17:44,825 --> 00:17:49,825 磯貝さんは 会場で 根室先生が関与してるか確かめたかった。 167 00:17:49,825 --> 00:17:55,825 では なんのために スマホ型スタンガンなんか持っていたのか。 168 00:17:55,825 --> 00:18:01,825 あのスタンガンは 一体 どこで入手したのか。 169 00:18:01,825 --> 00:18:12,825 それに 妹をはねたのは根室先生だってこと 一人でたどり着けるのかな? 170 00:18:15,825 --> 00:18:18,825 ねえ おじいちゃん→ 171 00:18:18,825 --> 00:18:21,825 作為的な違和感を感じない? 172 00:18:37,825 --> 00:18:43,825 でも… 私には解けない。 173 00:18:47,825 --> 00:18:51,825 物語Xは紡げない。 174 00:18:52,825 --> 00:19:00,825 だから おじいちゃん… 解いてよ! 175 00:19:00,825 --> 00:19:03,825 話してよ。 176 00:19:09,825 --> 00:19:16,825 おじいちゃんの物語 聞かせてよ。 177 00:19:34,825 --> 00:19:36,825 おじいちゃん? 178 00:19:39,825 --> 00:19:41,825 おじいちゃん。 179 00:19:54,825 --> 00:19:56,825 楓か…。 180 00:20:01,825 --> 00:20:03,825 うん…。 181 00:20:05,825 --> 00:20:07,825 楓だよ おじいちゃん。 182 00:20:15,825 --> 00:20:17,825 楓…。 183 00:20:22,825 --> 00:20:26,825 (岩田)良かった…。 184 00:20:26,825 --> 00:20:31,825 (泣き声) 185 00:20:31,825 --> 00:20:33,825 良かった…。 186 00:20:42,891 --> 00:20:47,891 おっ… フフッ… ただいま。 187 00:20:47,891 --> 00:20:51,891 ハハハ…。 おかえり おじいちゃん。 うん。 188 00:20:59,891 --> 00:21:01,891 まだ痛むのか? 189 00:21:01,891 --> 00:21:03,891 えっ? 190 00:21:03,891 --> 00:21:06,891 ああ 傷ですか? それは全然。 191 00:21:06,891 --> 00:21:08,891 じゃあ…! 192 00:21:08,891 --> 00:21:10,891 キャッチボールはパスで。 193 00:21:10,891 --> 00:21:12,891 なんでだよ…。 194 00:21:12,891 --> 00:21:14,891 ちょっと考え事してて…。 195 00:21:14,891 --> 00:21:16,891 考え事? 196 00:21:26,891 --> 00:21:28,891 おじいちゃん? 197 00:21:29,891 --> 00:21:33,891 おお… ちょうど今→ 198 00:21:33,891 --> 00:21:38,891 楓が紡いだ作為的な違和感について 考えていてね。 199 00:21:40,891 --> 00:21:44,891 今回の事件は 全て つながっていると思うんだ。 200 00:21:44,891 --> 00:21:47,891 つながってるって何と何が? 201 00:21:47,891 --> 00:21:55,891 出版パーティーの事件と僕を襲った犯人Xだ。 202 00:21:55,891 --> 00:21:59,891 襲われたって どういうこと? ベッドから落ちたんじゃなかったの? 203 00:21:59,891 --> 00:22:01,891 いや〜 厳密には→ 204 00:22:01,891 --> 00:22:08,891 犯人にスタンガンで襲われた拍子に ベッドから落ちてしまったんだ。 205 00:22:08,891 --> 00:22:10,891 じゃあ あの擦過傷って…。 206 00:22:10,891 --> 00:22:13,891 ねえ なんで そんな大事なこと言ってくれなかったの? 207 00:22:13,891 --> 00:22:17,891 犯人に心当たりは? また… 放っておいたら また何か…。 208 00:22:17,891 --> 00:22:23,891 犯人Xは 用意周到で 僕に ある種の敬意を払っている人間だ。 209 00:22:25,891 --> 00:22:28,891 むやみに殺したりはしないだろう。 210 00:22:28,891 --> 00:22:30,891 なんで そう言い切れるの? 211 00:22:32,891 --> 00:22:40,891 こんな招待状まで準備して 僕を事件現場に招いたくらいだ。 212 00:22:40,891 --> 00:22:46,891 僕が物語を紡ぐ時間は くれるんじゃないのか? 213 00:22:48,891 --> 00:22:51,891 これ 根室先生が送ったんじゃなかったの? 214 00:22:51,891 --> 00:22:53,891 よく見てごらん。 215 00:22:53,891 --> 00:22:57,891 その招待状には消印がない。 216 00:23:02,891 --> 00:23:08,891 それに 僕に会った時の根室くんの反応を 思い出してほしい。 217 00:23:08,891 --> 00:23:13,891 (レオン根室)碑文谷さんに会えるなんて まさにサプライズです。 ハハハハ…! 218 00:23:13,891 --> 00:23:15,891 あの言葉は まるで→ 219 00:23:15,891 --> 00:23:19,891 来る予定のない人物に 会った時のようじゃないか? 220 00:23:19,891 --> 00:23:21,891 じゃあ 誰が招待したの? 221 00:23:23,891 --> 00:23:27,891 もし 出版パーティーの日 犯人である磯貝さんに→ 222 00:23:27,891 --> 00:23:31,891 スタンガンを持たせた人物がいたとしたら って…。 223 00:23:31,891 --> 00:23:33,891 協力者がいたってこと? 224 00:23:34,891 --> 00:23:36,891 もしくは 首謀者。 225 00:23:39,891 --> 00:23:44,891 (四季)もし 磯貝さんを操っている人がいたとしたら→ 226 00:23:44,891 --> 00:23:46,891 あの日 会場にいたはずなんです。 227 00:23:47,891 --> 00:23:53,891 で 僕 多分 見てるんですよ その人物。 228 00:23:55,891 --> 00:23:59,891 楓 ラジオを取ってくれ。 229 00:23:59,891 --> 00:24:01,891 うん。 230 00:24:06,891 --> 00:24:10,891 🔊(ノイズ) 231 00:24:10,891 --> 00:24:12,891 🔊(実況)1回の裏…。 232 00:24:12,891 --> 00:24:16,891 🔊(ノイズ) 233 00:24:21,891 --> 00:24:23,891 🔊(ハウリング) 234 00:24:25,891 --> 00:24:35,891 🔊(ハウリング) 235 00:24:35,891 --> 00:24:39,891 (テープを剥がす音) 236 00:24:47,891 --> 00:24:50,891 やはり 盗聴器だ。 237 00:24:51,891 --> 00:24:58,891 犯人Xは 今 まさに この近くで僕らの声を聞いている。 238 00:24:59,891 --> 00:25:05,891 そして これを仕込むことができたのは…。 239 00:25:05,891 --> 00:25:10,891 ♬〜 240 00:25:11,891 --> 00:25:13,891 小林くん…。 241 00:25:15,891 --> 00:25:17,891 (四季の声)あの時の小林の顔は→ 242 00:25:17,891 --> 00:25:20,891 いつものあいつとは違ったんです。 243 00:25:22,891 --> 00:25:24,891 小林くんは→ 244 00:25:24,891 --> 00:25:30,891 出版パーティーの事件が成功するか 確かめるつもりだったんだろう。 245 00:25:32,891 --> 00:25:34,891 なんのために…? 246 00:25:35,891 --> 00:25:40,891 磯貝くんにスタンガンを持たせ 襲うよう 仕掛けたのは→ 247 00:25:40,891 --> 00:25:43,891 小林くんだったからだ。 248 00:25:43,891 --> 00:25:45,891 そんな…。 249 00:25:45,891 --> 00:25:48,891 小林くんは まだ高校生なのに…。 250 00:25:49,891 --> 00:25:51,891 それに 磯貝さんとの接点は? 251 00:25:52,891 --> 00:25:55,891 小林くんは 確かに高校生だ。 252 00:25:55,891 --> 00:26:00,891 しかし 実際の年齢は もっと上だろう。 253 00:26:00,891 --> 00:26:03,891 医師免許を持てるくらいにはね。 254 00:26:04,891 --> 00:26:06,891 医師免許? 255 00:26:07,891 --> 00:26:10,891 僕の周りで 医者の可能性があり→ 256 00:26:10,891 --> 00:26:14,891 この部屋に盗聴器を仕込むことができて→ 257 00:26:14,891 --> 00:26:20,891 さらに あの出版パーティーに出席している人物は→ 258 00:26:20,891 --> 00:26:23,891 小林くんしか いないんだ。 259 00:26:26,891 --> 00:26:29,891 そうだろう? 小林くん。 260 00:26:30,891 --> 00:26:32,891 ᗒ(ドアの開く音) 261 00:26:32,891 --> 00:26:48,891 ♬〜 262 00:26:51,891 --> 00:26:53,891 (小林)さすがですね 碑文谷さん。 263 00:26:54,891 --> 00:26:57,891 確かに 僕は医師免許を持ってる。 264 00:26:57,891 --> 00:27:00,891 ですが まだ21歳です。 265 00:27:00,891 --> 00:27:03,891 日本で医者になれる年齢じゃない。 266 00:27:03,891 --> 00:27:06,891 そうだと思っていたよ。 267 00:27:06,891 --> 00:27:11,891 君は 海外で飛び級を重ね 医師免許を取ったんだ。 268 00:27:11,891 --> 00:27:18,891 つまり 君が働いているのは 日本の中の外国…。 269 00:27:18,891 --> 00:27:20,891 米軍基地…。 270 00:27:20,891 --> 00:27:23,891 磯貝くんに渡したスマホ型スタンガンは→ 271 00:27:23,891 --> 00:27:27,891 基地で手に入れたものなんじゃないかな。 (小林)ハハッ…。 272 00:27:27,891 --> 00:27:30,891 なんだ さえまくりじゃないですか。 フフッ! 273 00:27:31,891 --> 00:27:34,891 スタンガン 一撃じゃ 足りなかったようですね。 274 00:27:34,891 --> 00:27:36,891 (スタンガンの放電音) 275 00:27:36,891 --> 00:27:38,891 ハハハハ…! 276 00:27:40,891 --> 00:27:46,891 (小林)せっかくですから お得意の物語Xでも聞かせてください。 277 00:27:48,891 --> 00:27:52,891 では 楓。 278 00:27:55,891 --> 00:27:58,891 香りを焚かせてくれないかな? 279 00:27:58,891 --> 00:28:00,891 でも…。 280 00:28:26,033 --> 00:28:28,033 「絵」が見えたよ。 281 00:28:30,033 --> 00:28:34,033 君は 交通事故で両親を亡くした。 282 00:28:35,033 --> 00:28:40,033 そして同時に ご両親を奪った事故の相手→ 283 00:28:40,033 --> 00:28:44,033 つまり 恨む対象も失ったんだ。 284 00:28:47,033 --> 00:28:49,033 そして→ 285 00:28:49,033 --> 00:28:54,033 殺意を向ける人間が いなくなった君は 考えた。 286 00:28:54,033 --> 00:28:57,033 「精神科医として→ 287 00:28:57,033 --> 00:29:02,033 人が隠し持つ怒りをあおり 復讐させよう」とね。 288 00:29:03,033 --> 00:29:06,033 いいですね。 続けてください。 289 00:29:06,033 --> 00:29:11,033 では どこで磯貝くんと出会ったのか…。 290 00:29:11,033 --> 00:29:16,033 磯貝くんは 中学を卒業して働きに出ていたため→ 291 00:29:16,033 --> 00:29:19,033 十分な勉強ができていなかった。 292 00:29:19,033 --> 00:29:25,033 小林くんは 精神科医として働きながら 高校に通っている。 293 00:29:26,033 --> 00:29:29,033 2人とも 通信制高校の生徒だった。 294 00:29:29,033 --> 00:29:31,033 そのとおり。 295 00:29:31,033 --> 00:29:33,033 君は 通信制高校で→ 296 00:29:33,033 --> 00:29:39,033 同じ傷を持つ人間を 探していたんじゃないかな。 297 00:29:39,033 --> 00:29:41,033 同じ傷? 298 00:29:41,033 --> 00:29:45,033 (磯貝)妹は 事故の1カ月後に亡くなりました。 299 00:29:46,033 --> 00:29:48,033 交通事故…。 300 00:29:50,033 --> 00:29:53,033 僕には見える。 301 00:29:53,033 --> 00:29:56,033 君が磯貝くんを選んだのは→ 302 00:29:56,033 --> 00:30:00,033 交通事故で家族を失っていたからだ。 303 00:30:00,033 --> 00:30:03,033 フッ… でも まさか→ 304 00:30:03,033 --> 00:30:07,033 事故を起こした奴の身代わりになる日が 来るなんてな…。 305 00:30:08,033 --> 00:30:10,033 身代わり…? 306 00:30:11,033 --> 00:30:16,033 その話 詳しく聞かせてください。 307 00:30:16,033 --> 00:30:19,033 カウンセリングの対象者たちは→ 308 00:30:19,033 --> 00:30:23,033 交通事故の被害者遺族だったんだ。 309 00:30:23,033 --> 00:30:25,033 さすが 碑文谷さん。 310 00:30:26,033 --> 00:30:29,033 対象者たちってことは 他にもいるってこと? 311 00:30:30,033 --> 00:30:32,033 そのとおり。 312 00:30:32,033 --> 00:30:37,033 注目すべきは 岩田先生が君と出会った場所だ。 313 00:30:38,033 --> 00:30:43,033 あの… 先輩って 小林と どうやって出会ったんでしたっけ? 314 00:30:43,033 --> 00:30:48,033 えっ? ランニング行く前に 偶然 家の前で…。 315 00:30:49,033 --> 00:30:52,033 (祖父の声)じっと見ていたんだ。 316 00:30:52,033 --> 00:30:57,033 君が復讐心をあおった人物をね。 317 00:30:57,033 --> 00:31:00,033 悲しいことに→ 318 00:31:00,033 --> 00:31:05,033 その人もまた 交通事故で最愛の家族…。 319 00:31:05,033 --> 00:31:09,033 (小林)死にたいだなんて そんな悲しいこと言わないでくださいよ。 320 00:31:10,033 --> 00:31:12,033 おかあさん。 321 00:31:13,033 --> 00:31:17,033 交通事故で他人の人生を奪った人間が→ 322 00:31:17,033 --> 00:31:20,033 のうのうと生きてちゃ駄目なんですよ。 323 00:31:20,033 --> 00:31:23,033 それが 君が こんなことを始めた理由か。 324 00:31:23,033 --> 00:31:26,033 フフッ… かわいそうに。 325 00:31:27,033 --> 00:31:30,033 おじいちゃんは 交通事故の加害者じゃない。 326 00:31:30,033 --> 00:31:32,033 なのに なんで襲ったの? 327 00:31:32,033 --> 00:31:38,033 僕がいれば いずれ 自分に たどり着いてしまうと思った。 328 00:31:38,033 --> 00:31:43,033 それ以上に ただただ悔しかったんだろう。 329 00:31:43,033 --> 00:31:47,033 僕が磯貝くんの過去を暴いたことが。 330 00:31:47,033 --> 00:31:49,033 図星のようだ。 331 00:31:50,033 --> 00:31:53,033 君は もう大人だ。 332 00:31:53,033 --> 00:31:59,033 だが その精神年齢は 21歳どころか 高校生にも及ばない。 333 00:31:59,033 --> 00:32:04,033 ずっと フフッ… 子供のままだ。 334 00:32:04,033 --> 00:32:06,033 (舌打ち) 335 00:32:06,033 --> 00:32:09,033 分かってくれると思ったんだけどなあ。 336 00:32:09,033 --> 00:32:17,033 ♬〜 337 00:32:17,033 --> 00:32:21,033 誰の心にも殺意はあるんです。 338 00:32:21,033 --> 00:32:26,033 僕は それを 気付かせてあげてるんですよ。 339 00:32:28,033 --> 00:32:30,033 おじいさん。 340 00:32:33,033 --> 00:32:35,033 おじいさんの奥さまは→ 341 00:32:35,033 --> 00:32:39,033 車を運転中に 飛び出してきた女の子をよけようとして→ 342 00:32:39,033 --> 00:32:42,033 電柱にぶつかって お亡くなりになったんですよね? 343 00:32:44,033 --> 00:32:47,033 (小林)そのお気持ち 分かります。 つらいですよね。 344 00:32:48,033 --> 00:32:53,033 子供が飛び出してさえこなければ 奥さまを失うことはなかった。 345 00:32:55,033 --> 00:32:59,033 子供の親は どうして 手をつないでおかなかったんでしょう? 346 00:33:01,033 --> 00:33:06,033 それに この時代に まだ電柱を立てておくなんて→ 347 00:33:06,033 --> 00:33:09,033 行政の怠慢だと思いませんか? 348 00:33:10,033 --> 00:33:13,033 親が しっかりしてたら→ 349 00:33:13,033 --> 00:33:17,033 電柱が ここになければ→ 350 00:33:17,033 --> 00:33:21,033 奥さまは きっと今も ご存命だったことでしょう。 351 00:33:21,033 --> 00:33:29,033 ♬〜 352 00:33:29,033 --> 00:33:33,033 (小林)恨むべき相手が誰か 分かったでしょう? 353 00:33:37,033 --> 00:33:39,033 おじいちゃんは…。 354 00:33:41,033 --> 00:33:45,033 おじいちゃんは 誰かを責めたことなんかない。 355 00:33:45,033 --> 00:33:48,033 誰も責めずに ここまで生きてきた。 356 00:33:48,033 --> 00:33:51,033 起きてしまったことを受け入れてきた。 357 00:33:52,033 --> 00:33:55,033 「世の中の あらゆる出来事は物語」ですか。 358 00:33:56,033 --> 00:33:58,033 随分悲しい物語でしたね。 359 00:34:01,033 --> 00:34:03,033 そうでしょ? 360 00:34:04,033 --> 00:34:06,033 お姉さん。 361 00:34:10,033 --> 00:34:12,033 近所の人に聞きました。 362 00:34:12,033 --> 00:34:15,033 おばあさまは 亡くなったお母さんの代わりになろうと→ 363 00:34:15,033 --> 00:34:18,033 一生懸命 キャラ弁を作ってくれたそうですね。 364 00:34:18,033 --> 00:34:23,033 その香りも 思い出の香りだとか。 365 00:34:23,033 --> 00:34:25,033 あっ そうそう。 366 00:34:25,033 --> 00:34:29,033 お母さんを殺した久喜という男→ 367 00:34:29,033 --> 00:34:32,033 四季さんのことも 襲ったそうじゃないですか。 368 00:34:33,033 --> 00:34:35,033 このままにしてはいけません。 369 00:34:36,033 --> 00:34:38,033 (スタンガンの放電音) 370 00:34:38,033 --> 00:34:45,033 そうです。 あいつが出てくるまで その恨みを忘れてはいけませんよ。 371 00:34:45,033 --> 00:34:47,033 (スタンガンの放電音) 372 00:34:47,033 --> 00:34:56,033 ♬〜 373 00:35:02,033 --> 00:35:05,033 君は 間違えている。 374 00:35:06,033 --> 00:35:10,033 人と人とのつながりの強さに気付いていない。 375 00:35:10,033 --> 00:35:13,033 いや 気付かないふりをしている。 376 00:35:14,033 --> 00:35:16,033 何が言いたいんですか? 377 00:35:16,033 --> 00:35:22,033 おばあさまに その手を褒められたんだったよね。 378 00:35:23,033 --> 00:35:26,033 そして 今も それを忘れられない。 379 00:35:27,033 --> 00:35:31,033 僕には見える。 君の迷いが。 380 00:35:31,033 --> 00:35:33,033 迷い…? 381 00:35:33,033 --> 00:35:37,033 なぜ 磯貝くんに スタンガンを渡したんだ? 382 00:35:37,033 --> 00:35:40,033 確実に根室先生の命を奪いたかったら→ 383 00:35:40,033 --> 00:35:45,033 もっと殺傷能力の高い 凶器になりやすいものを渡すはず。 384 00:35:45,033 --> 00:35:47,033 僕を襲いに来た時も そうだ。 385 00:35:47,033 --> 00:35:49,033 はさみを持っていながら→ 386 00:35:49,033 --> 00:35:52,033 君は 僕にスタンガンを向けた。 387 00:35:52,033 --> 00:35:59,033 君は本当に復讐ができる機会を与えられても きっと殺すことはできない。 388 00:35:59,033 --> 00:36:01,033 黙れ…。 389 00:36:01,033 --> 00:36:08,033 君は おばあさんに褒められた その手を 汚すことができないんだ。 390 00:36:08,033 --> 00:36:10,033 黙れ 黙れ 黙れ…! 391 00:36:13,033 --> 00:36:15,033 (我妻)そこまでだ! 392 00:36:29,033 --> 00:36:31,033 おばあちゃん…? 393 00:36:35,033 --> 00:36:42,033 おばあさまは 愛するご主人を亡くした後 認知症を患った。 394 00:36:43,033 --> 00:36:48,033 そして 外出中に 道に迷うことが多くなり…。 395 00:36:48,033 --> 00:36:50,033 行方不明に…? 396 00:36:50,033 --> 00:36:54,033 素性不明のまま 施設に引き取られていたそうだ。 397 00:36:54,033 --> 00:36:58,033 おばあさまは いつも おっしゃっていたそうだ。 398 00:36:58,033 --> 00:37:02,033 「今日は 孫が会いに来てくれるんだよ」とね。 399 00:37:06,033 --> 00:37:08,033 小林くん…。 400 00:37:10,033 --> 00:37:14,033 君は 天涯孤独なんかじゃない。 401 00:37:16,033 --> 00:37:27,033 ♬〜 402 00:37:27,033 --> 00:37:29,033 おばあちゃん…。 403 00:37:29,033 --> 00:37:40,033 ♬〜 404 00:37:40,033 --> 00:37:42,033 (小林の祖母)こんにちは。 405 00:37:42,033 --> 00:37:59,033 ♬〜 406 00:37:59,033 --> 00:38:03,033 (小林の祖母)あら 孫と同じ手をしてるよ。 407 00:38:03,033 --> 00:38:07,033 みんなから ずっと好かれる手だ。 408 00:38:08,033 --> 00:38:12,033 (小林の祖母)いいことしか起こらない。 409 00:38:12,033 --> 00:38:15,033 いいことは重なるもんだよ。 410 00:38:15,033 --> 00:38:19,033 この手が教えてくれる。 411 00:38:22,033 --> 00:38:31,033 (泣き声) 412 00:38:31,033 --> 00:38:48,033 ♬〜 413 00:38:51,957 --> 00:38:58,957 (セミの鳴き声) 414 00:38:58,957 --> 00:39:00,957 楓先生! 415 00:39:01,957 --> 00:39:03,957 おはようございます 岩田先生。 416 00:39:03,957 --> 00:39:05,957 今日から復帰ですか? はい。 417 00:39:05,957 --> 00:39:07,957 良かった〜! 418 00:39:07,957 --> 00:39:09,957 おかえりなさい。 419 00:39:11,957 --> 00:39:13,957 ただいまです。 420 00:39:13,957 --> 00:39:15,957 (児童たち)楓先生 おはようございます! 421 00:39:15,957 --> 00:39:17,957 おはよう! 転ぶなよ! 422 00:39:17,957 --> 00:39:19,957 (児童たち)はーい! (岩田)ハハハッ! 423 00:39:22,957 --> 00:39:24,957 岩田先生。 424 00:39:29,957 --> 00:39:31,957 ありがとうございます。 425 00:39:34,957 --> 00:39:36,957 フフフッ…! (岩田)フフッ…。 426 00:39:37,957 --> 00:39:39,957 みんな 待ってますよ! 427 00:39:39,957 --> 00:39:41,957 フフフ…。 428 00:39:41,957 --> 00:39:43,957 みんなに会えるの すごい楽しみです。 429 00:39:43,957 --> 00:39:45,957 ハハハハ…! 430 00:39:49,957 --> 00:39:51,957 お返しなんていいのに…。 431 00:39:51,957 --> 00:39:53,957 もらいっ放しは性に合わないんで。 432 00:39:53,957 --> 00:39:57,957 もらう側に お返し選ばせるって どうなんです? 433 00:39:57,957 --> 00:40:01,957 だって 四季くん こだわり強いんだもん。 ハハッ… 楓先生に言われたくないですよ。 434 00:40:02,957 --> 00:40:05,957 (四季)じゃあ 僕 そっちの棚 見てきます。 はい。 435 00:40:05,957 --> 00:40:35,957 ♬〜 436 00:40:35,957 --> 00:40:37,957 楓先生…。 437 00:40:37,957 --> 00:40:39,957 ジャン! 438 00:40:39,957 --> 00:40:41,957 えっ…? 439 00:40:44,957 --> 00:40:46,957 えっ? (2人)フフッ…。 440 00:40:46,957 --> 00:40:48,957 『モモ』。 441 00:40:50,957 --> 00:40:54,957 心を通わせる時間を取り戻す物語。 442 00:40:54,957 --> 00:40:58,957 誰かと過ごす時間の尊さを 思い出させてくれる。 443 00:41:02,957 --> 00:41:06,957 四季くん。 ずっと言えてなかったんだけどさ…。 444 00:41:06,957 --> 00:41:08,957 はい。 445 00:41:10,957 --> 00:41:12,957 四季くんのこと→ 446 00:41:12,957 --> 00:41:14,957 愛しています。 447 00:41:17,957 --> 00:41:19,957 あっ…。 448 00:41:24,957 --> 00:41:27,957 楓先生が好きです。 449 00:41:28,957 --> 00:41:32,957 愛しています。 ずっと前から。 450 00:41:36,957 --> 00:41:38,957 フフッ…。 フフフッ…。 451 00:41:43,957 --> 00:41:45,957 はい。 452 00:41:46,957 --> 00:41:48,957 はい。 はい。 453 00:41:49,957 --> 00:41:52,957 (岩田)はい いきますよ! (一同)はい。 454 00:41:52,957 --> 00:41:54,957 (岩田)はい チーズ! (カメラのシャッター音) 455 00:41:54,957 --> 00:41:57,957 (岩田)おっ! いいんじゃないですか? 456 00:41:57,957 --> 00:42:01,957 ああ 似合うよ おじいちゃん。 (四季)オレンジ いいですね! 457 00:42:01,957 --> 00:42:04,957 いやあ 改めて お誕生日 おめでとうございます。 458 00:42:04,957 --> 00:42:06,957 おめでとうございます! 459 00:42:06,957 --> 00:42:08,957 我妻くん 美咲先生 ありがとう。 460 00:42:08,957 --> 00:42:11,957 (岩田)えっ 2人で選んだんですか? 461 00:42:11,957 --> 00:42:15,957 いや 私は緑一択だったんだけど 我妻さんが絶対オレンジだって。 462 00:42:15,957 --> 00:42:18,957 ハハッ! でも 正解だったでしょ? 463 00:42:18,957 --> 00:42:20,957 はい…。 (一同の笑い声) 464 00:42:21,957 --> 00:42:24,957 (岩田)さて 次は 僕と四季からのプレゼントです! 465 00:42:24,957 --> 00:42:26,957 はい! 皆さん あっちです! 来てください。 (岩田)はい。 466 00:42:26,957 --> 00:42:28,957 (四季)はい 行きますよ! 行こう おじいちゃん。 467 00:42:28,957 --> 00:42:30,957 早く 早く 早く! (我妻)行こう! 468 00:42:30,957 --> 00:42:36,957 ♬〜 469 00:42:36,957 --> 00:42:39,957 (2人)せーの… ジャーン! 470 00:42:39,957 --> 00:42:43,957 (四季)壊れてるって言ってたんで 新しいレコードプレーヤーです! 471 00:42:43,957 --> 00:42:46,957 小ぶりですが 性能のいい アンプもスピーカーも付いてるみたいですよ。 472 00:42:46,957 --> 00:42:48,957 おお〜…。 473 00:42:48,957 --> 00:42:52,957 いや それは… ありがとう。 ありがとう。 474 00:42:52,957 --> 00:42:54,957 (四季・岩田)さらに…! 475 00:42:55,957 --> 00:42:57,957 (2人)ジャーン! 476 00:42:57,957 --> 00:43:00,957 えっ これって…。 (岩田)はい! ひん曲がってたレコードです! 477 00:43:00,957 --> 00:43:04,957 業者さんにプレスかけてもらったら このとおりです! 478 00:43:04,957 --> 00:43:07,957 曲がってたんだ。 (美咲)処分したわけじゃなかったんだね。 479 00:43:07,957 --> 00:43:12,957 いやあ もう聴けないかと思ってたよ。 ハハハッ…! 480 00:43:12,957 --> 00:43:14,957 あっ かけてみよっか。 おお! 481 00:43:14,957 --> 00:43:19,957 ♬〜 482 00:43:19,957 --> 00:43:23,957 ああ〜! いや 僕にやらせてくれないか。 483 00:43:23,957 --> 00:43:28,957 針を落とす時が一番楽しいんだ。 484 00:43:28,957 --> 00:43:30,957 (一同の笑い声) 485 00:43:33,957 --> 00:43:36,957 ねえ 1曲目は『Mystery』だって。 486 00:43:43,957 --> 00:43:46,957 ねえ 私からもいい? うん? 487 00:43:48,957 --> 00:43:51,957 ジャーン! これ なんだと思う? 488 00:43:55,957 --> 00:43:59,957 おおっ! 楓の文字だね。 うん。 489 00:43:59,957 --> 00:44:02,957 今ね 小説 書いてるの。 490 00:44:03,957 --> 00:44:06,957 これは その第一章。 491 00:44:06,957 --> 00:44:10,957 おお… そうか…。 492 00:44:10,957 --> 00:44:12,957 楓が 物語を…。 493 00:44:12,957 --> 00:44:15,957 まだ完成してないんだけどね。 494 00:44:15,957 --> 00:44:20,957 でも 最初のページは 今日 読んでほしいの。 495 00:44:20,957 --> 00:44:31,957 ♬〜 496 00:44:31,957 --> 00:44:33,957 (楓の声)おじいちゃんにささぐ。 497 00:44:34,957 --> 00:44:36,957 (楓の声)名探偵は言った。 498 00:44:36,957 --> 00:44:41,957 「物語は 面白くなければ意味がない」と。 499 00:44:41,957 --> 00:44:44,957 思えば いつも物語だった。 500 00:44:45,957 --> 00:44:49,957 (楓の声)「今 起こっていることは 全て物語であり→ 501 00:44:49,957 --> 00:44:52,957 その全ては正解なんだ」。 502 00:44:53,957 --> 00:44:57,957 (楓の声)私には そう信じさせてくれた人がいる。 503 00:44:58,957 --> 00:45:01,957 (楓の声)おじいちゃん。 504 00:45:01,957 --> 00:45:06,957 そんなおじいちゃんに 精いっぱいのお返しとして 物語を紡ぎます。 505 00:45:07,957 --> 00:45:10,957 (楓の声)きっと おじいちゃんは言うでしょ? 506 00:45:10,957 --> 00:45:14,957 「どんな物語を紡ぐのかな」と。 507 00:45:14,957 --> 00:45:16,957 楓。 508 00:45:19,957 --> 00:45:26,957 …で 楓は どんな物語を紡ぐのかな? 509 00:45:27,957 --> 00:45:29,957 フフフ…。 510 00:45:30,957 --> 00:45:32,957 楓。 511 00:45:33,957 --> 00:45:36,957 香りを焚かせてくれないか? 512 00:45:36,957 --> 00:45:38,957 うん。 513 00:45:38,957 --> 00:45:48,957 ♬〜 514 00:45:48,957 --> 00:45:50,957 (すすり泣き) 515 00:45:50,957 --> 00:45:54,957 あっ いや… 煙が目に染みてね。 516 00:45:54,957 --> 00:46:06,957 ♬〜 517 00:46:06,957 --> 00:46:11,957 夏米 香苗。 518 00:46:11,957 --> 00:46:16,957 楓が物語を紡ぐそうだ。 519 00:46:16,957 --> 00:46:21,957 ああ…。 みんなで読もう。 うん。 520 00:46:22,957 --> 00:46:27,957 ただ 一つ わがままを聞いてくれないかな? 521 00:46:30,957 --> 00:46:34,957 最初は 僕に読ませてほしい。 522 00:46:34,957 --> 00:46:36,957 フフフッ…! 523 00:46:37,957 --> 00:46:39,957 もちろん。 524 00:46:42,957 --> 00:46:44,957 楓…。 525 00:46:46,957 --> 00:46:50,957 今 起こっていることだけじゃない。 526 00:46:50,957 --> 00:46:54,957 これから起こることも→ 527 00:46:54,957 --> 00:46:58,957 全てが正解なんだ。 528 00:47:01,957 --> 00:47:03,957 うん…。 529 00:47:03,957 --> 00:47:09,957 ♬〜 530 00:47:09,957 --> 00:47:11,957 ねえ おじいちゃん。 531 00:47:11,957 --> 00:47:13,957 うん? 532 00:47:15,957 --> 00:47:18,957 おじいちゃん。 うん。 533 00:47:20,957 --> 00:47:23,957 名探偵のままでいて。 534 00:47:25,957 --> 00:47:27,957 フフフ…。 フフフ…。