1 00:02:01,044 --> 00:02:06,049 <明治元年は えとでいうと 戊辰の年> 2 00:02:06,049 --> 00:02:12,055 <その1月 1万5, 000の幕府軍が 鳥羽 伏見の街道筋で・ 3 00:02:12,055 --> 00:02:18,061 約5, 000の官軍と 激突 合戦の火蓋を切りました> 4 00:02:18,061 --> 00:02:22,065 <いわゆる 戊辰戦争であります> 5 00:02:22,065 --> 00:02:25,068 <敵の3倍の兵力を持ちながら・ 6 00:02:25,068 --> 00:02:29,072 昔ながらの よろい かぶとを 身に着けた 旧式の幕府軍は・ 7 00:02:29,072 --> 00:02:35,078 圧倒的な火力を誇り 西洋式の 軍事訓練を受けた 官軍の前に・ 8 00:02:35,078 --> 00:02:38,081 総崩れとなりました> 9 00:02:38,081 --> 00:02:41,084 <形勢を うかがっていた諸藩は・ 10 00:02:41,084 --> 00:02:44,087 なだれを打って 薩長側に 付いてしまったわけですが・ 11 00:02:44,087 --> 00:02:48,091 そうした中にあって あくまでも 果敢に・ 12 00:02:48,091 --> 00:02:55,098 徳川に忠誠を尽くして 戦い続ける男たちがおりました> 13 00:02:55,098 --> 00:02:58,034 <新選組であります> 14 00:02:58,034 --> 00:03:17,053 ・~ 15 00:03:17,053 --> 00:03:31,067 ・~ 16 00:03:31,067 --> 00:03:36,072 (笛・太鼓の音) 17 00:03:36,072 --> 00:03:48,084 ・~ 18 00:03:48,084 --> 00:03:55,091 (永倉)薩長が 官軍? 我らが 賊軍になったっていうのか 19 00:03:55,091 --> 00:04:00,091 (原田)手向かえぬ みかどには 手向かえぬ 20 00:04:10,040 --> 00:04:12,040 (薩長兵)撃て! 21 00:04:17,047 --> 00:04:19,049 (斎藤)吉村! 22 00:04:19,049 --> 00:04:25,055 (吉村)新選組隊士 吉村貫一郎! 徳川の殿軍を お務めいたす! 23 00:04:25,055 --> 00:04:29,059 一天万乗の天皇様に 弓引くつもりはござらねども・ 24 00:04:29,059 --> 00:04:33,063 それがしは 義のために 戦をせねばなりもさん 25 00:04:33,063 --> 00:04:36,066 お相手いたす! 26 00:04:36,066 --> 00:04:38,066 おりゃあ! 27 00:04:43,073 --> 00:05:02,025 ・~ 28 00:05:02,025 --> 00:05:22,045 ・~ 29 00:05:22,045 --> 00:05:42,065 ・~ 30 00:05:42,065 --> 00:05:44,065 ・~ 31 00:06:03,019 --> 00:06:06,022 ハァ… ハァ… 32 00:06:06,022 --> 00:06:11,027 ああ… あっ ハァ ハァ… 33 00:06:11,027 --> 00:06:15,027 あっ… ああっ 34 00:06:22,038 --> 00:06:26,038 ああ… ハァ… 35 00:06:40,056 --> 00:06:44,056 ハァ ハァ ハァ… 36 00:06:49,065 --> 00:06:52,068 あっ ああ… 37 00:06:52,068 --> 00:06:54,068 (山川)何者だ 38 00:06:56,072 --> 00:07:01,010 南部の ご家中でござりあんすか (寺島)そんだ・ 39 00:07:01,010 --> 00:07:05,014 南部盛岡藩の 大坂蔵屋敷だ 40 00:07:05,014 --> 00:07:13,022 あっ ああ… うう… いがった 41 00:07:13,022 --> 00:07:17,026 (本多)氏 素性を言え (山川)まんず 刀を納めろ 42 00:07:17,026 --> 00:07:22,031 はっ ああ… 申し訳なかです 43 00:07:22,031 --> 00:07:28,037 刀が曲がりやんして さやに納まらねえのす 44 00:07:28,037 --> 00:07:32,037 お許しえってくだんせ ハァ 45 00:07:37,046 --> 00:07:41,050 (寺島)お前 新選組の者でねえのが? 46 00:07:41,050 --> 00:07:47,056 はい いがにも 新選組でござりあんす 47 00:07:47,056 --> 00:07:49,058 (本多)言え 何しに来た 48 00:07:49,058 --> 00:07:53,062 はっ 私は… 49 00:07:53,062 --> 00:07:57,000 私は この南部藩に お仕えしておりやんした 50 00:07:57,000 --> 00:07:59,002 (寺島)ばかなこと言うな 51 00:07:59,002 --> 00:08:01,004 (山川)南部藩に 新選組など 聞いたことがねえ 52 00:08:01,004 --> 00:08:05,008 いやいや 決して うそではござりやせん 53 00:08:05,008 --> 00:08:09,012 私は 故あって 数年前に・ 54 00:08:09,012 --> 00:08:13,016 南部 国表は 脱藩した者でござりあんす 55 00:08:13,016 --> 00:08:16,019 誰か 知ってる人は おりやんせんか 56 00:08:16,019 --> 00:08:21,024 誰か いねえかな ああ… 57 00:08:21,024 --> 00:08:25,028 ハァ 誰か 聞いたことねえがな 58 00:08:25,028 --> 00:08:27,030 (佐助)はっ! 59 00:08:27,030 --> 00:08:31,034 組付同心の 吉村貫一郎と申しやんす 60 00:08:31,034 --> 00:08:36,039 藩校の剣術師範も しておりやんした 61 00:08:36,039 --> 00:08:40,043 あっ お願えでござりやんす 62 00:08:40,043 --> 00:08:42,045 ご同輩の えにしもちまして・ 63 00:08:42,045 --> 00:08:46,049 何とぞ おかくまいくださりませ 64 00:08:46,049 --> 00:08:48,051 お助けくださりあんせ 65 00:08:48,051 --> 00:08:52,051 お願えでござりやす お願えでござりやす 66 00:09:12,008 --> 00:09:19,015 あっ ああ… ああ ハァ… 67 00:09:19,015 --> 00:09:22,015 (大野)このばかたれが! 68 00:09:24,020 --> 00:09:28,024 (大野)恥を知れ 壬生浪めが・ 69 00:09:28,024 --> 00:09:33,029 せめて 南部武士の端っくれだば 今すぐ 引っ返せ・ 70 00:09:33,029 --> 00:09:36,032 新選組の屯所に 取って帰して・ 71 00:09:36,032 --> 00:09:41,032 潔く 会津様の ご馬前にて 討ち死にしろ 72 00:09:45,041 --> 00:09:49,045 (大野)どうだ 吉村 それが 道理 73 00:09:49,045 --> 00:09:54,050 武士としての けじめだとは 思わねが 74 00:09:54,050 --> 00:10:00,990 そんだらことは 重々 承知の上の お頼みごとでござりやんす 75 00:10:00,990 --> 00:10:07,997 御差配役様… 御差配役様の お情けをもって・ 76 00:10:07,997 --> 00:10:11,000 もし 帰参が かないましたなら・ 77 00:10:11,000 --> 00:10:19,008 今度こそ 吉村貫一郎 命ば懸けて 忠君のために働きやんす 78 00:10:19,008 --> 00:10:23,012 きっと… きっと お誓いいたしやんす 79 00:10:23,012 --> 00:10:25,014 (大野)ならねえ 80 00:10:25,014 --> 00:10:30,019 不義不忠のかぎりをしておいて あげくに 帰参を願い出るなど・ 81 00:10:30,019 --> 00:10:35,019 とんでもねえことだ 南部武士の 面汚し 82 00:10:37,026 --> 00:10:40,026 一思いに 腹切って死ね 83 00:10:46,035 --> 00:10:49,038 御差配役様… 84 00:10:49,038 --> 00:10:51,040 腹を切れ! 85 00:10:51,040 --> 00:10:56,045 武士の情けに 奥の一間 貸してやる 86 00:10:56,045 --> 00:11:00,983 死に損ねえの 薄汚え脱藩者が 御蔵屋敷の畳に・ 87 00:11:00,983 --> 00:11:04,983 血を はっ散らかして くたばれるのだ 果報と思え 88 00:11:07,990 --> 00:11:14,990 お前たち 見せ物ではねえ 下がれ 下がれ 89 00:11:19,001 --> 00:11:22,001 佐助 (佐助)へい 90 00:11:24,006 --> 00:11:27,006 明かりを持て (佐助)へい 91 00:11:38,020 --> 00:11:40,020 (佐助)ああ… 92 00:11:45,027 --> 00:11:47,027 ああ… 93 00:12:07,049 --> 00:12:12,049 佐助 もういい 下がってろ 94 00:12:37,079 --> 00:12:41,079 久しぶりだな 貫一 95 00:12:45,087 --> 00:12:50,087 3年… いや 4年になるか 96 00:12:52,094 --> 00:12:55,097 まさか こんたら所で こんたらときに・ 97 00:12:55,097 --> 00:12:59,097 もう一度 お前に 会うことになろうとはの 98 00:13:05,041 --> 00:13:07,041 次郎衛… 99 00:13:17,053 --> 00:13:24,060 何十人の人を斬れば 鋼の刀が これほどまでに 100 00:13:24,060 --> 00:13:29,065 こんたら刀では 腹の皮一枚 切られねえ 101 00:13:29,065 --> 00:13:32,065 わしの刀を けてやる 102 00:13:41,077 --> 00:13:48,077 我が家に伝わる 大業物 大和守安定だ 103 00:13:52,088 --> 00:13:58,088 これなら 苦しまずに死ねる さぱっと 腹切って死ね 104 00:14:00,029 --> 00:14:03,032 次郎衛 我は… 貫一 105 00:14:03,032 --> 00:14:07,032 お前 なして こんたら所に 来てしもうたのだ 106 00:14:09,038 --> 00:14:13,042 新選組や 会津の お侍たちと一緒に・ 107 00:14:13,042 --> 00:14:17,046 なして 大坂城に入らなかった 108 00:14:17,046 --> 00:14:21,046 皆と一緒だば 生きる道もあったでねえが 109 00:14:24,053 --> 00:14:29,058 南部盛岡藩は まだ 幕府側でも 薩長側でもねえ 110 00:14:29,058 --> 00:14:33,062 どっちに付くか 諸藩は 鵜の目 たかの目 111 00:14:33,062 --> 00:14:36,065 しかも 隣は 代々の御親藩でありながら・ 112 00:14:36,065 --> 00:14:39,068 徳川を寝返った 彦根 井伊家 113 00:14:39,068 --> 00:14:43,072 土佐堀の向こうは 薩摩の蔵屋敷だ 114 00:14:43,072 --> 00:14:47,076 そんたら所に 新選組の侍が 飛び込んできたら・ 115 00:14:47,076 --> 00:14:49,078 なんじょになると思う 116 00:14:49,078 --> 00:14:53,078 お前 それぐらいの 察しが つかねえか 117 00:14:57,019 --> 00:15:04,019 なして 来たか なして 南部の蔵屋敷に来たか 118 00:15:06,028 --> 00:15:12,028 俺に それ聞くのか 聞かねば 分からねえのか 119 00:15:15,037 --> 00:15:24,046 南部の侍でねえが 盛岡で 生まれ育ったんでねえが 120 00:15:24,046 --> 00:15:28,050 あの 対い鶴の ご家紋の入った 高張りじょうちんは・ 121 00:15:28,050 --> 00:15:31,053 ふるさとの明かりだ 122 00:15:31,053 --> 00:15:37,059 あの 明かりの下に 妻がいる わらしっこがいる 123 00:15:37,059 --> 00:15:41,063 俺 待ってるんだ 124 00:15:41,063 --> 00:15:47,069 帰りてえ 妻の顔が見てえ 125 00:15:47,069 --> 00:15:51,073 嘉一郎と みつも でっかくなったべなぁ 126 00:15:51,073 --> 00:15:56,078 妻の腹にいた おぼっこも 数えで 4つだ 127 00:15:56,078 --> 00:15:59,015 長えこと ほったらかしにした 罪滅ぼしに・ 128 00:15:59,015 --> 00:16:04,020 せめて いっぺんは だっこしてやりてえ 129 00:16:04,020 --> 00:16:09,025 それまでは 死ねねえんだ 死にたくねえ 130 00:16:09,025 --> 00:16:11,025 言うな 貫一 131 00:16:18,034 --> 00:16:25,041 お前は 武士でねえか 誰よりも優れた 武士でねえか 132 00:16:25,041 --> 00:16:30,046 そんだば 覚悟はあったはずだ 133 00:16:30,046 --> 00:16:35,051 その覚悟を持って 脱藩したはずだ 134 00:16:35,051 --> 00:16:40,056 今更 お前と 南部一国を はかりにかけるわけにはいかねえ 135 00:16:40,056 --> 00:16:45,056 お前 一人のために 南部 20万石を 朝敵とするわけにはいかねえんだ 136 00:16:50,066 --> 00:16:55,071 ええな 貫一 ぐずめくのではねえぞ 137 00:16:55,071 --> 00:16:59,071 さぱっと 腹切って死ね ええな 138 00:17:01,010 --> 00:17:04,013 次郎衛 次郎衛… 139 00:17:04,013 --> 00:17:09,013 うっ! うう… 140 00:17:21,030 --> 00:17:24,030 《血が止まらねえ》 141 00:17:35,044 --> 00:17:45,054 《嘉一郎 みつ おぼこ 許してけれ》 142 00:17:45,054 --> 00:17:49,058 《お前たち残して 勝手に戦して・ 143 00:17:49,058 --> 00:17:55,064 勝手に死んでしまう父を 許してけれ》 144 00:17:55,064 --> 00:17:59,001 《しづ》 145 00:17:59,001 --> 00:18:05,001 《勝手に ほれて 勝手に捨てた俺を 許してけれ》 146 00:18:09,011 --> 00:18:13,015 《雪っこ降る音が聞こえる》 147 00:18:13,015 --> 00:18:17,019 《ああ… 盛岡いるみてえな・ 148 00:18:17,019 --> 00:18:21,019 さらさらの しばれ雪に なりあんしたなっす》 149 00:18:24,026 --> 00:18:27,029 《盛岡さ 帰りてえ》 150 00:18:27,029 --> 00:18:33,035 《しづ お前に会いでえ》 151 00:18:33,035 --> 00:18:47,049 ・~ 152 00:18:47,049 --> 00:18:57,993 ・~ 153 00:18:57,993 --> 00:19:00,996 (子供)待て待て (子供)やーっ 154 00:19:00,996 --> 00:19:02,996 (子供)逃げんな 待て 155 00:19:15,010 --> 00:19:17,012 (女性)あったかくなって きやしたなっす 156 00:19:17,012 --> 00:19:21,016 (女性)んだ あったけえなっす (女性)なあ 157 00:19:21,016 --> 00:19:25,020 (まつ)おはようござんす 花っこは ようがんすが? 158 00:19:25,020 --> 00:19:27,020 (女性)ああ いらねえ いらねえ 159 00:19:38,033 --> 00:19:46,041 <しづ 俺が初めて お前 見たのは 上田組丁の正覚寺の前> 160 00:19:46,041 --> 00:19:50,045 <やっと 5つの めんこい こけしゃんのようだった> 161 00:19:50,045 --> 00:19:52,047 (しづ)花っこは よがんすか 162 00:19:52,047 --> 00:19:56,986 (まつ)お侍様 雫石の菜の花は よがんすか・ 163 00:19:56,986 --> 00:20:00,990 お山の 花っこは よがんすか 164 00:20:00,990 --> 00:20:02,990 (千代)きれいだなぁ 165 00:20:06,996 --> 00:20:11,000 (千代)ああ 花っこも きれいでやんすが・ 166 00:20:11,000 --> 00:20:15,000 めんこい 雫石姉っ子だなぁ 167 00:20:17,006 --> 00:20:19,008 <こんたなこと言うと しづは いつも笑うども・ 168 00:20:19,008 --> 00:20:22,011 俺は 初めて出会った あのときに・ 169 00:20:22,011 --> 00:20:25,014 お前を 嫁っこにすべと 思ったのす> 170 00:20:25,014 --> 00:20:27,016 <うそでねえ> 171 00:20:27,016 --> 00:20:32,021 <子供心に まっこと そうすべと 思ったのす> 172 00:20:32,021 --> 00:20:46,035 ・~ 173 00:20:46,035 --> 00:20:49,038 (しづ)おはようござんす (女性)おはよう 174 00:20:49,038 --> 00:20:52,041 <年ごろになるにつれて お前は・ 175 00:20:52,041 --> 00:20:56,045 城下の男衆が 誰しも 振り返るほどの器量よしになった> 176 00:20:56,045 --> 00:21:01,984 <まさしく 千石ものの 雫石姉っ子だ> 177 00:21:01,984 --> 00:21:04,984 (しづ)おはようござんす (女性)おはよう 178 00:21:10,993 --> 00:21:18,000 雫石の花っこ よがんすか (女性)ああ きれいだなっす 179 00:21:18,000 --> 00:21:23,005 どうでやんすか (女性)きれいだね 180 00:21:23,005 --> 00:21:27,009 (しづ)糸は よがんすか (女性)これ 一つ くらんせ 181 00:21:27,009 --> 00:21:31,013 (しづ)ありがとうござりやんす 182 00:21:31,013 --> 00:21:51,013 ・~ 183 00:21:54,036 --> 00:21:56,036 (大野)待て 184 00:22:03,045 --> 00:22:06,045 (大野)わしを 知ってるが 185 00:22:09,051 --> 00:22:14,056 (大野)わしは お前ば知ってる わらしんときからだ・ 186 00:22:14,056 --> 00:22:16,056 おがさんは 達者すか 187 00:22:20,062 --> 00:22:27,069 (大野)達者でねえ そうか 188 00:22:27,069 --> 00:22:34,076 (大野)名前は (しづ)しづ 189 00:22:34,076 --> 00:22:40,082 しづか わしは 大野次郎右衛門・ 190 00:22:40,082 --> 00:22:44,086 以前は ここの寺子屋さ通う 冷や飯食らいだったども・ 191 00:22:44,086 --> 00:22:52,086 訳あって 今は 組頭 400石の御高知だ 覚えておけ 192 00:23:25,060 --> 00:23:29,064 (大野)しづというんだ・ 193 00:23:29,064 --> 00:23:35,064 上田組丁の 正覚寺の門の前さ 物売りに来る 雫石姉っ子だ 194 00:23:38,073 --> 00:23:45,073 (大野)侍といわず 町衆といわず 男どもの噂の的だからな 195 00:23:48,083 --> 00:23:50,083 お前が 知らねえわけねがべ 196 00:23:52,087 --> 00:23:59,027 わしゃ あの娘ば 嫁っこにする なんじょしても 手に入れてやる 197 00:23:59,027 --> 00:24:05,033 (吉村)そったらこと できもうさん 198 00:24:05,033 --> 00:24:08,036 今の お前様は 貧乏長屋で おがさんと 二人暮らしの・ 199 00:24:08,036 --> 00:24:10,038 冷や飯食らいでねえ 200 00:24:10,038 --> 00:24:15,043 亡くなった兄さの代わりに 400石の家名ば継いだ 若様だ 201 00:24:15,043 --> 00:24:19,047 百姓の娘っこば 嫁とりするのは無理だ 202 00:24:19,047 --> 00:24:25,053 若様だろうと 足軽だろうと 好きなもんは 好きだ 203 00:24:25,053 --> 00:24:27,055 わしは しづば 嫁っこにする 204 00:24:27,055 --> 00:24:29,057 大野の家のおどさは 何と言うべ 205 00:24:29,057 --> 00:24:31,059 おがさは 何と言うべ 206 00:24:31,059 --> 00:24:35,063 足軽のわしと 本当は 口 利いてもいけねえ身分でねえか 207 00:24:35,063 --> 00:24:38,063 お許しが出るはずがねえ 208 00:24:41,069 --> 00:24:47,075 したら 妾にするならいがべ なに 209 00:24:47,075 --> 00:24:51,079 嫁っこが 駄目なら 妾にする したら 誰にも文句はねえべ 210 00:24:51,079 --> 00:24:53,081 次郎衛 211 00:24:53,081 --> 00:24:57,019 400石取りの妾なら 百姓の娘っこにゃ 大出世だ 212 00:24:57,019 --> 00:25:02,024 一生 食うに困らねえ 幸せ者だ 213 00:25:02,024 --> 00:25:04,026 あっ ああ… 214 00:25:04,026 --> 00:25:07,029 お前 あの人を おがさと同じにしてえのか 215 00:25:07,029 --> 00:25:09,031 お前の おがさは 幸せ者か! 216 00:25:09,031 --> 00:25:14,036 あっ ああ… 苦しい 離せ 貫一 217 00:25:14,036 --> 00:25:18,036 おみゃあ 足軽の分際で 218 00:25:33,055 --> 00:25:35,055 貫一 219 00:25:37,059 --> 00:25:41,063 <大野次郎右衛門は 妾腹の子でありました> 220 00:25:41,063 --> 00:25:46,068 <兄の病死によって 大野家の 跡継ぎと決まったときから・ 221 00:25:46,068 --> 00:25:51,073 実の母 ひさは この長屋門に 一間を与えられ・ 222 00:25:51,073 --> 00:25:56,078 まるで 囚人のような暮らしを 強いられておりました> 223 00:25:56,078 --> 00:25:59,014 ・(機織りの音) 224 00:25:59,014 --> 00:26:05,020 おがさん ・(機織りの音) 225 00:26:05,020 --> 00:26:09,024 ただいま 帰りました・ 226 00:26:09,024 --> 00:26:15,030 お変わりござりませぬか 何か お入用がございましたら・ 227 00:26:15,030 --> 00:26:18,033 ご遠慮なく 佐助さ お申し付けくだんせ 228 00:26:18,033 --> 00:26:23,038 (ひさ)いらね いらね もういいがら 早く行げ 229 00:26:23,038 --> 00:26:26,041 行け 次郎衛 230 00:26:26,041 --> 00:26:28,041 おがさん 231 00:26:30,045 --> 00:26:35,045 不自由を おかけして おもさげながんす 232 00:26:37,052 --> 00:26:39,052 お許しえってくだんせ 233 00:26:43,058 --> 00:26:46,058 んだば これで 234 00:26:58,006 --> 00:27:03,011 (お囃子) 235 00:27:03,011 --> 00:27:19,027 ・~ 236 00:27:19,027 --> 00:27:25,033 (男性)やっとうせ やっとうせ (しづ)やっとうせ やっとうせ 237 00:27:25,033 --> 00:27:32,040 ・~ 238 00:27:32,040 --> 00:27:37,045 (男性)やっとうせ やっとうせ (しづ)やっとうせ やっとうせ 239 00:27:37,045 --> 00:27:56,998 ・~ 240 00:27:56,998 --> 00:28:10,011 ・~ 241 00:28:10,011 --> 00:28:14,015 しづ殿 おもさげねえ 242 00:28:14,015 --> 00:28:18,015 突然の 無体は お許しえってくだんせ 243 00:28:21,022 --> 00:28:25,026 したども わしには なんじょしても・ 244 00:28:25,026 --> 00:28:28,029 お前さんに 聞いてもらいてえことがあるんだ 245 00:28:28,029 --> 00:28:31,029 大切なことがあるんだ 246 00:28:40,041 --> 00:28:42,041 しづ殿 247 00:28:45,046 --> 00:28:51,052 わしは ずっと前から お前さんのこと・ 248 00:28:51,052 --> 00:28:55,052 心から お慕い申しておりあんした 249 00:28:57,993 --> 00:29:03,999 吉村貫一郎 身代 わずか 二駄二人扶持の 足軽組付だども・ 250 00:29:03,999 --> 00:29:07,002 生涯 このまんま 終わるつもりはねえ 251 00:29:07,002 --> 00:29:10,005 この先は 剣ば磨き 学問さ いそしみ・ 252 00:29:10,005 --> 00:29:12,007 もって 家門ば立てて・ 253 00:29:12,007 --> 00:29:16,011 お前さんに恥ねえ男に なるつもりでござりやす 254 00:29:16,011 --> 00:29:23,018 嫁っこさ 来てくだんせ わしと めおとになってくだんせ 255 00:29:23,018 --> 00:29:27,022 男子ひっせいの… ひっせいの お願えでござりやんす 256 00:29:27,022 --> 00:29:42,037 ・~ 257 00:29:42,037 --> 00:29:50,045 ・~ 258 00:29:50,045 --> 00:29:52,047 しづ殿 259 00:29:52,047 --> 00:30:03,992 ・~ 260 00:30:03,992 --> 00:30:08,992 私で よがんすのすか 261 00:30:13,001 --> 00:30:20,008 親も きょうだいもねえ 何の取り柄もねえ 262 00:30:20,008 --> 00:30:27,015 そったら… そったら 女子を・ 263 00:30:27,015 --> 00:30:30,015 もらってくださりやんすか 264 00:30:37,025 --> 00:30:45,033 ありがとうござりやんす よろしく お願い申し上げやんす 265 00:30:45,033 --> 00:30:47,033 ばかなことば するでねえ 266 00:30:50,038 --> 00:30:52,040 しづ 267 00:30:52,040 --> 00:30:56,044 わしこそ 果報者だ 足軽風情が・ 268 00:30:56,044 --> 00:31:01,044 お前のような 女子ば 嫁っこにできて 天下一の果報者だ 269 00:31:08,990 --> 00:31:10,992 (文左)めでてえことだ 270 00:31:10,992 --> 00:31:15,997 男は 嫁っこを もらってこそ 一人前 271 00:31:15,997 --> 00:31:22,003 おどんの庄助も 今ごろは 草葉の陰では 喜んでるんだ 272 00:31:22,003 --> 00:31:28,009 これからは 組頭のわしを おどと思って 何でも相談しにこ 273 00:31:28,009 --> 00:31:31,012 (律)おしづには 二親がねえって いうことだども・ 274 00:31:31,012 --> 00:31:34,015 日ごろの暮らしは 何ちゅうにしとる 275 00:31:34,015 --> 00:31:39,020 はい おがさんの 兄さのところに 276 00:31:39,020 --> 00:31:43,024 雫石に 叔父さん夫婦がござりやんす 277 00:31:43,024 --> 00:31:46,027 身寄りは それだけでやんす 278 00:31:46,027 --> 00:31:50,031 そうか おしづは 雫石姉っ子か 279 00:31:50,031 --> 00:31:53,034 次郎衛めが 先 越されたな 280 00:31:53,034 --> 00:31:57,038 したらは 早えとこ ご家老さ お願いして・ 281 00:31:57,038 --> 00:32:01,042 誰か 家柄にふさわしい嫁っこ 世話してもらわねばならねえな 282 00:32:01,042 --> 00:32:03,044 ハハハハ 283 00:32:03,044 --> 00:32:05,044 失礼いたしやんす 284 00:32:15,056 --> 00:32:19,056 したら おがさん これで 失礼いたしやんす 285 00:32:25,066 --> 00:32:27,068 おしづ様 286 00:32:27,068 --> 00:32:30,071 今度 亀甲織ができやんしたら 私が 預かりやんす 287 00:32:30,071 --> 00:32:34,075 鍵屋さんさ 持ってけば すぐに 買い取ってけやんすから 288 00:32:34,075 --> 00:32:36,077 鍵屋さん (佐助)はい 289 00:32:36,077 --> 00:32:40,081 鍛冶町の 鍵屋茂兵衛さんは 京 大坂にも出店があって・ 290 00:32:40,081 --> 00:32:43,084 南部の産物ば 一手に さばいておられやんす・ 291 00:32:43,084 --> 00:32:47,084 私は 殿様の御用で行きやしたんで なじみなのでござりやんす 292 00:33:04,039 --> 00:33:08,043 忘れるな 貫一 293 00:33:08,043 --> 00:33:13,043 お前が 妻にした 女子は わしの ほれた 女子だ 294 00:33:15,050 --> 00:33:19,050 大事にしねえど ただではおがねえ 295 00:33:37,072 --> 00:33:43,072 (気合) 296 00:33:47,082 --> 00:33:51,086 <吉村貫一郎は 妻を迎えてから後は・ 297 00:33:51,086 --> 00:33:55,090 ますます 文武両道の研さんに 励みました> 298 00:33:55,090 --> 00:34:00,028 <わずか 二駄二人扶持 足軽同心の身分でありながら・ 299 00:34:00,028 --> 00:34:03,031 盛岡藩校 明義堂において・ 300 00:34:03,031 --> 00:34:08,036 学問と武術の 助教を 務めるまでになったのです> 301 00:34:08,036 --> 00:34:11,039 こまいのに負けんなよ ほら! ほら 行け 302 00:34:11,039 --> 00:34:14,042 太郎 なんじょした ほら (太郎)はい! 303 00:34:14,042 --> 00:34:16,042 もうちょっとだ! 304 00:34:20,048 --> 00:34:25,053 どうだ この広さば 見ろ 305 00:34:25,053 --> 00:34:30,058 三日月の 丸くなるまで 南部領 昔から そう言われた 306 00:34:30,058 --> 00:34:34,062 これが わしら育ててくれた ふるさとだ 307 00:34:34,062 --> 00:34:38,066 南部盛岡は 江戸から 140里 308 00:34:38,066 --> 00:34:43,071 北の果てだから 西国のような 豊かな実りはありもさん 309 00:34:43,071 --> 00:34:49,077 したども 盛岡の桜は 石ば割って 咲ぐ 310 00:34:49,077 --> 00:34:53,081 盛岡の こぶしは 北さ向いて咲くでねえが 311 00:34:53,081 --> 00:34:58,019 んだば お前たちも ぬくぬくと 春ば待ってるんでねえぞ 312 00:34:58,019 --> 00:35:05,026 南部の武士ならば 見事 石ば割って 咲げ 313 00:35:05,026 --> 00:35:09,030 春に先駆け 世にも人にも先駆けて・ 314 00:35:09,030 --> 00:35:12,033 あっぱれな 花っこば 咲かしてみろ いいな! 315 00:35:12,033 --> 00:35:14,035 (生徒たち)はい! 316 00:35:14,035 --> 00:35:32,053 ・~ 317 00:35:32,053 --> 00:35:39,060 ・~ 318 00:35:39,060 --> 00:35:42,063 帰ったぞ (しづ)おかえりなさいませ 319 00:35:42,063 --> 00:35:47,068 ほれ まんま できたかな できたべかな 320 00:35:47,068 --> 00:35:50,071 よし ほら来い おー 高い 高い 321 00:35:50,071 --> 00:36:06,071 ・~ 322 00:36:11,025 --> 00:36:13,027 <大野次郎右衛門の屋敷には・ 323 00:36:13,027 --> 00:36:16,030 2つの湯殿がありました> 324 00:36:16,030 --> 00:36:19,033 <家族が使う 上湯殿と・ 325 00:36:19,033 --> 00:36:23,037 家来や使用人が使う 下湯殿> 326 00:36:23,037 --> 00:36:26,040 <吉村は 時折 一家で この下湯殿に・ 327 00:36:26,040 --> 00:36:29,043 もらい湯に来ておりました> 328 00:36:29,043 --> 00:36:33,047 おがさん 貫一郎でござんす 329 00:36:33,047 --> 00:36:38,052 これば 召し上がってくだせえ 柿でござんす 330 00:36:38,052 --> 00:36:44,052 (ひさ)あいや いつも いつも おもさげなござんす 331 00:36:46,060 --> 00:36:49,063 (佐助)嘉一郎坊ちゃま 湯加減は 私が見ておきやんした・ 332 00:36:49,063 --> 00:36:52,066 ゆっくりと 温まってくだんせ (嘉一郎)はい 333 00:36:52,066 --> 00:36:54,066 ・(千秋)嘉一! 334 00:36:56,070 --> 00:36:58,006 (嘉一郎)千秋 (千秋)一緒に入るぞ・ 335 00:36:58,006 --> 00:37:00,008 父上の お許しが出た 336 00:37:00,008 --> 00:37:02,010 (嘉一郎)ようし んだば 潜りっこだ・ 337 00:37:02,010 --> 00:37:05,013 どっちが 息もつか 競争するべ (千秋)ようし 負げねえぞ 338 00:37:05,013 --> 00:37:08,016 (しづ)あんまり騒いだら 駄目だよ ご迷惑なんだから 339 00:37:08,016 --> 00:37:11,019 (千秋)んだば 今 やってみるか ひの ふの… 340 00:37:11,019 --> 00:37:14,022 ・(なほ)千秋! 341 00:37:14,022 --> 00:37:16,024 (なほ)いげませんよ そっつは・ 342 00:37:16,024 --> 00:37:18,026 お前が 足を踏み入れるとこでは なあんすよ 343 00:37:18,026 --> 00:37:20,028 (大野)いいでねえが 344 00:37:20,028 --> 00:37:23,031 仲のいい 子供同士のことだ 固えことは言うでねえ 345 00:37:23,031 --> 00:37:27,031 だども 千秋は… (大野)わしが 許したのだ 346 00:37:42,050 --> 00:37:45,053 怒らせてしまったようだな 奥方を 347 00:37:45,053 --> 00:37:51,059 うん また 父上と母上に ご注進に及ばれることだでよ 348 00:37:51,059 --> 00:37:56,998 おもさげねす なに 気にすることはね 349 00:37:56,998 --> 00:38:00,001 さあ 貫一 ああ… 350 00:38:00,001 --> 00:38:03,001 わしは もう 開き直ってるのだ 351 00:38:05,006 --> 00:38:10,011 この大野の家にとっては 千秋こそが 正統な御嫡子 352 00:38:10,011 --> 00:38:14,015 脇腹のわしは 血筋を絶やさぬためだけの・ 353 00:38:14,015 --> 00:38:17,018 一時的な当主にすぎねえ 354 00:38:17,018 --> 00:38:21,022 千秋が生まれたことで わしの役目は 終わったのす 355 00:38:21,022 --> 00:38:26,027 まさか いや そうなのだ 356 00:38:26,027 --> 00:38:29,030 そのうち このわしが おかさんの代わりに・ 357 00:38:29,030 --> 00:38:34,030 長屋門住まいだ ハハハ 358 00:38:37,038 --> 00:38:42,043 おかさんのこと いつも いつも 申し訳ねえな 貫一 359 00:38:42,043 --> 00:38:46,047 なんの 一人っきり 閉じこもりっきりだば・ 360 00:38:46,047 --> 00:38:48,049 お寂しかべと思って・ 361 00:38:48,049 --> 00:38:52,053 時々 ご機嫌ば 伺いに来てるだけなのす 362 00:38:52,053 --> 00:38:56,991 このような しきたり どこの どやつが決めてしまったのか 363 00:38:56,991 --> 00:39:02,997 ばかばかしいとは思うが 何ちゅうにもならね・ 364 00:39:02,997 --> 00:39:07,001 お前と わしにしたところで そうだ 365 00:39:07,001 --> 00:39:09,003 どっこも変わらね 366 00:39:09,003 --> 00:39:14,008 正覚寺の寺子屋に通っていた 同じ人間でねえが 367 00:39:14,008 --> 00:39:16,010 ところが ひょんたらことに・ 368 00:39:16,010 --> 00:39:21,015 今では 400石の御高知と 足軽だ 369 00:39:21,015 --> 00:39:25,019 どうしようもねえ これが ご身分っていうやつだべ 370 00:39:25,019 --> 00:39:32,026 いや そったらことねえ 天は 必ず見でる 371 00:39:32,026 --> 00:39:37,031 努力ば重ねておれば 必ずや 必ず お引き立てがあって・ 372 00:39:37,031 --> 00:39:41,035 しづや 嘉一郎が ひもじい思いば せずに済むようになる 373 00:39:41,035 --> 00:39:46,035 そのために 俺 頑張ってるんだべ 頑張って 何ちゅうになる 374 00:39:53,047 --> 00:39:58,986 いかに 藩校の助教になろうと 藩道場の師範代を務めようと・ 375 00:39:58,986 --> 00:40:01,989 足軽は 足軽 376 00:40:01,989 --> 00:40:03,991 一文の御役料も出ねえし・ 377 00:40:03,991 --> 00:40:06,994 一俵の米が ご加増になることもねえ 378 00:40:06,994 --> 00:40:13,000 加えで ここ数年来の飢きん続きで 藩の財政は ひっ迫している 379 00:40:13,000 --> 00:40:20,007 今年も また 一粒の米も取れねば 何ちゅうな地獄を見るか 380 00:40:20,007 --> 00:40:26,013 いや どんだら状況になっても 懸命に努力ば重ねておれば 必ずや 381 00:40:26,013 --> 00:40:31,013 石ば割って 咲ぐか 盛岡の桜みでえに 382 00:40:34,021 --> 00:40:38,021 咲かせてみろ お前だば できるかもしれねえ 383 00:40:42,029 --> 00:40:45,032 <文久3年 2月> 384 00:40:45,032 --> 00:40:48,035 <幕府の手によって 江戸で集められた・ 385 00:40:48,035 --> 00:40:53,035 屈強な浪人の集団が 中山道を 京に向かいました> 386 00:40:55,042 --> 00:40:58,980 <浪士をもって 浪士を制するの策> 387 00:40:58,980 --> 00:41:03,980 <京の町の治安のためという 名目でございました> 388 00:41:05,987 --> 00:41:11,993 <しかしながら 局長筆頭であった 芹沢鴨は 常に酒を絶やさず・ 389 00:41:11,993 --> 00:41:15,997 お店に押し込んでは ゆすり たかりを繰り返し・ 390 00:41:15,997 --> 00:41:20,001 無意味な殺人を重ねて 市中の評判を落としておりました> 391 00:41:20,001 --> 00:41:23,004 (手下)邪魔だ 邪魔だ! 392 00:41:23,004 --> 00:41:26,007 (芹沢)それ! (平山)やあっ 393 00:41:26,007 --> 00:41:28,007 (悲鳴) 394 00:41:41,022 --> 00:41:45,026 <江戸 牛込柳町 試衛館道場出身の・ 395 00:41:45,026 --> 00:41:50,031 土方歳三 沖田総司ら 近藤勇の一派が・ 396 00:41:50,031 --> 00:41:53,034 この芹沢に 粛清の鉄ついを下したのは・ 397 00:41:53,034 --> 00:41:59,034 同年 9月18日 深夜のことでございます> 398 00:42:04,045 --> 00:42:16,057 ・~ 399 00:42:16,057 --> 00:42:21,062 <それ以後 完全な 近藤体制となった浪士隊は・ 400 00:42:21,062 --> 00:42:25,066 武家伝奏から拝命した 新選組の名の下に・ 401 00:42:25,066 --> 00:42:29,070 市中取締りに当たりました> 402 00:42:29,070 --> 00:42:32,073 <その名を天下に とどろかせたのは・ 403 00:42:32,073 --> 00:42:37,073 三条小橋 池田屋の事変でありました> 404 00:42:44,085 --> 00:42:49,085 <祇園宵山の 夜のことでございました> 405 00:42:51,092 --> 00:42:55,092 ・(戸を たたく音) (惣兵衛)はい はい ただいま 406 00:42:58,032 --> 00:43:00,032 (惣兵衛)よいしょ 407 00:43:07,041 --> 00:43:12,041 (近藤)亭主 御用改めだ (惣兵衛)はい 408 00:43:15,049 --> 00:43:18,052 お二階の皆様 お役人様でございます! 409 00:43:18,052 --> 00:43:21,052 御用改めでございます! わーっ! 410 00:43:27,061 --> 00:43:30,064 (男性)斬り込みだ! わーっ! 411 00:43:30,064 --> 00:43:47,081 ・~ 412 00:43:47,081 --> 00:44:02,029 ・~ 413 00:44:02,029 --> 00:44:08,035 ・~ 414 00:44:08,035 --> 00:44:12,035 (近藤)総司! 総司! 415 00:44:16,043 --> 00:44:19,046 <新選組は 天下を思う・ 416 00:44:19,046 --> 00:44:21,048 義士の集団だと申します> 417 00:44:21,048 --> 00:44:24,051 <隊士の中には やくざもいる> 418 00:44:24,051 --> 00:44:27,054 <町人くずれも 百姓上がりもいる> 419 00:44:27,054 --> 00:44:30,057 <身分の差など 一切なく・ 420 00:44:30,057 --> 00:44:33,060 腕さえ立てば 才覚さえあれば・ 421 00:44:33,060 --> 00:44:35,062 どんな素性の者でも・ 422 00:44:35,062 --> 00:44:38,062 のし上がることが できるというのでございました> 423 00:44:42,069 --> 00:45:02,022 ・~ 424 00:45:02,022 --> 00:45:22,042 ・~ 425 00:45:22,042 --> 00:45:42,062 ・~ 426 00:45:42,062 --> 00:46:02,016 ・~ 427 00:46:02,016 --> 00:46:22,036 ・~ 428 00:46:22,036 --> 00:46:31,036 ・~ 429 00:46:38,052 --> 00:46:40,054 尊皇じょういの志ば持って 430 00:46:40,054 --> 00:46:42,056 脱藩する気か 431 00:46:42,056 --> 00:46:45,059 しづや 嘉一郎や みつや・ 432 00:46:45,059 --> 00:46:48,059 腹の おぼこの命 守るために 行くんだ 433 00:54:42,169 --> 00:54:43,036 434 00:54:43,036 --> 00:54:47,040 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 435 00:54:47,040 --> 00:54:49,040 『時代劇専門チャンネルガイド』 436 00:54:50,043 --> 00:54:53,046 毎月のおすすめ作品を 解説した特集記事や・ 437 00:54:53,046 --> 00:54:58,046 番組表・コラム・時代劇クロスワードなど 見どころ満載! 438 00:55:05,058 --> 00:55:07,058 まずは 見本誌を 無料で お届け!