1 00:00:04,137 --> 00:00:09,943 ♬~ (テーマ音楽) 2 00:00:09,943 --> 00:01:00,727 ♬~ 3 00:01:02,296 --> 00:01:04,598 (ツエ)こっち。 はい はい。 4 00:01:04,598 --> 00:01:07,501 (梅木)お客さんが 見えてんだぞ。 お客どころじゃ ありませんよ。 5 00:01:07,501 --> 00:01:10,103 どうしたんだ? 「開けて びっくり 玉手箱」。➡ 6 00:01:10,103 --> 00:01:14,107 どうぞ お楽しみに。 ちょっと ツエ。 待て ちょっと。 7 00:01:22,616 --> 00:01:27,120 お呼びでございますか? (るい)そこへ お入りなさい。 8 00:01:27,120 --> 00:01:29,122 はい。 9 00:01:30,991 --> 00:01:33,994 旦那様は 今すぐ 参りますから。 10 00:01:41,635 --> 00:01:44,137 まだなの? (早苗)すみません。 11 00:01:44,137 --> 00:01:46,640 まさか 倒れてるんじゃ ないでしょうね。 12 00:01:46,640 --> 00:01:50,143 いえ 返事がありました。 ああ… ウフフ。 13 00:01:50,143 --> 00:01:52,145 厠…。 14 00:02:00,153 --> 00:02:03,123 <かをるは 目の前にいる梅木を➡ 15 00:02:03,123 --> 00:02:05,959 これまでとは 別の感情で 受け止めている自分に➡ 16 00:02:05,959 --> 00:02:08,962 気が付いた> 17 00:02:08,962 --> 00:02:11,965 ⚟(久兵衛)はい お待ちどおさん。 何の話…。 18 00:02:15,102 --> 00:02:19,106 初めに断っとくけど ええ話か? 悪い話か? 19 00:02:20,974 --> 00:02:25,979 いい お話でございます。 えっ? そら うれしいな。 20 00:02:27,681 --> 00:02:31,685 (るい)かをる。 自分でおっしゃい。 (かをる)はい。 21 00:02:34,488 --> 00:02:38,792 いろいろ ご心配を おかけましたけど➡ 22 00:02:38,792 --> 00:02:44,598 梅木さんとの事 ありがたく お受けしたいと思います。 23 00:02:46,533 --> 00:02:48,502 ホンマか? 24 00:02:48,502 --> 00:02:53,640 ♬~ 25 00:02:53,640 --> 00:02:58,145 どうか よろしく お願いいたします。 26 00:02:59,813 --> 00:03:03,583 おい 梅木。 聞いたか? 27 00:03:03,583 --> 00:03:06,253 はい。 28 00:03:06,253 --> 00:03:08,255 (久兵衛)異存は ないな? 29 00:03:10,090 --> 00:03:14,795 異存どころか 私のような者を…。 30 00:03:17,597 --> 00:03:21,101 ありがとうございます。 31 00:03:21,101 --> 00:03:25,605 (るい)長い間 よく辛抱してくれましたね。 32 00:03:25,605 --> 00:03:29,109 もう…。 どうせなら 早く返事すれば いいのに。 33 00:03:29,109 --> 00:03:32,979 アホ。 お前 かをるにかて それなりの時間が必要やったんや。 34 00:03:32,979 --> 00:03:35,615 だって 私は ハラハラしどおしでしたよ。 35 00:03:35,615 --> 00:03:37,551 もうええ。 何も言うな。 なっ。 36 00:03:37,551 --> 00:03:42,122 よかったな。 おい ツエ! ツエ! おらんか!? 37 00:03:42,122 --> 00:03:44,624 お酒ですね? そうや。 祝い酒や。 38 00:03:44,624 --> 00:03:47,127 どんどん 持ってこい。 もう お燗してあります。 39 00:03:47,127 --> 00:03:50,130 まあ 気の早い。 ハハハ。 40 00:03:51,798 --> 00:03:56,136 あ~ もう わしにとってな こんな吉報はない。 41 00:03:56,136 --> 00:03:59,639 もう 胸のつかえが いっぺんに取れてしもた。 42 00:03:59,639 --> 00:04:02,075 旦那様。 うん? 43 00:04:02,075 --> 00:04:07,581 1つだけ お願いがございます。 おい この期に及んで➡ 44 00:04:07,581 --> 00:04:10,083 変な事 言いだすなよ。 45 00:04:10,083 --> 00:04:12,986 どうか かをるさんを 私に下さい。 46 00:04:12,986 --> 00:04:16,957 梅木の嫁に頂戴したく 思います。 47 00:04:16,957 --> 00:04:19,426 梅木の姓を 名乗りたいという事か? 48 00:04:19,426 --> 00:04:22,462 はい。 どうしてですか? 49 00:04:22,462 --> 00:04:26,099 旦那様は 坂東家の婿にって おっしゃってるのよ。 50 00:04:26,099 --> 00:04:29,603 坂東家の跡継ぎは 英一郎さんです。 51 00:04:29,603 --> 00:04:32,506 その事を はっきりさせるためにも…。 52 00:04:32,506 --> 00:04:35,008 私からも お願いします。 53 00:04:38,111 --> 00:04:41,982 よっしゃ。 お前たちの気持ちは分かった。 54 00:04:41,982 --> 00:04:45,986 わしの頭の中に入れておこう。 なっ? けどな➡ 55 00:04:45,986 --> 00:04:50,123 英一郎が 一人前になるには まだまだ 時間が かかる。 56 00:04:50,123 --> 00:04:53,627 当分の間 戸籍上の問題は 別にして➡ 57 00:04:53,627 --> 00:04:56,530 お前たちが 跡継ぎや。 58 00:04:56,530 --> 00:05:00,133 梅木。 「入兆」を頼むぞ。 59 00:05:00,133 --> 00:05:03,036 身に余る光栄でございます。 60 00:05:03,036 --> 00:05:07,941 粉骨砕身 「入兆」に 骨をうずめる覚悟で働きます。 61 00:05:07,941 --> 00:05:09,943 もう 堅苦しい挨拶は抜きにして。 62 00:05:09,943 --> 00:05:13,580 おい お前は わしらの息子になるんや。 63 00:05:13,580 --> 00:05:16,249 今日からはな お父さん お母さん いうて呼べ。 64 00:05:16,249 --> 00:05:19,085 なっ! (涙声で)とんでも ございません。 65 00:05:19,085 --> 00:05:21,021 「とんでもございません」とは どういうこっちゃ? 66 00:05:21,021 --> 00:05:24,591 お前 わしの息子になるの 嫌か? 67 00:05:24,591 --> 00:05:27,093 いえ…。 (るい)あなた…。 68 00:05:27,093 --> 00:05:32,599 アハハハ。 お~。 さあ 親子固めの杯や。 梅木。 69 00:05:32,599 --> 00:05:35,502 夫婦固めの杯が 先じゃありませんか? 70 00:05:35,502 --> 00:05:39,105 そうや そうや…。 おい 梅木。 かをる ついでやれ。 71 00:05:39,105 --> 00:05:41,608 はい。 ほら 梅木。 72 00:05:48,114 --> 00:05:51,618 おい 祝言は いつにしようか? 73 00:05:51,618 --> 00:05:56,489 かをるの気持ちが変わらんうちに やらなあかんな。 74 00:05:56,489 --> 00:05:58,992 よし。 今度は かをるや。 75 00:06:00,727 --> 00:06:02,729 ほら 梅木。 ついでやれ。 76 00:06:05,065 --> 00:06:07,567 ひい ふう みい…。 77 00:06:07,567 --> 00:06:09,502 11月にしよう。 78 00:06:09,502 --> 00:06:14,441 11月の吉日を選んで 大いに祝ってやろう。 79 00:06:14,441 --> 00:06:17,577 (拍手) 80 00:06:17,577 --> 00:06:20,080 さあ 今度は わしや。 81 00:06:22,082 --> 00:06:28,088 これで やっと かをるの花嫁姿が 見られる。 ハハハ。 82 00:06:31,091 --> 00:06:33,026 おい 息子。 83 00:06:33,026 --> 00:06:49,476 ♬~ 84 00:06:49,476 --> 00:06:52,112 (英一郎)あれ? 何やってんの? 85 00:06:52,112 --> 00:06:54,447 あ 英一郎さん どうぞ こちらへ。 86 00:06:54,447 --> 00:06:57,117 梅木さん 山鶴の部長さんが 待ってるよ。 87 00:06:57,117 --> 00:06:59,152 はい。 (久兵衛)あ~ かまへん。➡ 88 00:06:59,152 --> 00:07:01,087 ほっとけ ほっとけ。 (英一郎)お父さん。 89 00:07:01,087 --> 00:07:05,558 おい よう聞けよ。 梅木と かをるは 結婚するんやぞ。 90 00:07:05,558 --> 00:07:08,461 えっ? どうや? 文句あるか? 91 00:07:08,461 --> 00:07:12,065 あるわけないでしょう。 ハハハ。 92 00:07:12,065 --> 00:07:16,937 かをる姉さん。 おめでとうございます。 93 00:07:16,937 --> 00:07:19,239 ありがとう。 94 00:07:19,239 --> 00:07:22,575 梅木さん。 よかったね。 95 00:07:22,575 --> 00:07:34,087 ♬~ 96 00:07:34,087 --> 00:07:36,990 (男たち)ワ~ッショイ ワ~ッショイ! 97 00:07:36,990 --> 00:07:40,961 <「入兆」は めでたい知らせに 沸き返った> 98 00:07:40,961 --> 00:07:44,597 (男たち)ワ~! おめでとう! 99 00:07:44,597 --> 00:07:47,100 (拍手) 100 00:07:47,100 --> 00:07:50,603 (神山)バカ野郎! もったいねえ事 するな。 101 00:07:50,603 --> 00:07:53,506 (弥太郎)俺はね 俺は 結婚反対やねん。 102 00:07:53,506 --> 00:07:56,109 (神山)何だ? 俺は 結婚反対 言うとる。 103 00:07:56,109 --> 00:08:00,547 こら! こら 番頭! どつきたおすぞ こら! 104 00:08:00,547 --> 00:08:03,450 こら! 105 00:08:03,450 --> 00:08:05,418 大丈夫か? 106 00:08:05,418 --> 00:08:08,054 よしよし 弥太郎 飲もう。 107 00:08:08,054 --> 00:08:11,558 こら 番頭。 どうもありがとう。 ありがとう。 108 00:08:15,562 --> 00:08:21,067 (久兵衛)かをるは 実に ええ選択をしたな。 109 00:08:21,067 --> 00:08:24,938 「灯台下暗し」と言うけど ホンマやな。 110 00:08:24,938 --> 00:08:28,942 青い鳥は 家の中に やっぱり いよった。 ハハハ。 111 00:08:28,942 --> 00:08:32,579 あとは もう 英一郎さんの お嫁さんだけですね。 112 00:08:32,579 --> 00:08:35,482 僕より先に 律子姉さんが いるでしょう? 113 00:08:35,482 --> 00:08:40,086 あれは あかん。 あれは もう 今 手のつけようがないな。 114 00:08:40,086 --> 00:08:42,989 年も 中身も 中途半端や。 115 00:08:42,989 --> 00:08:45,425 ましてや 屏風ヶ浦の事件は➡ 116 00:08:45,425 --> 00:08:48,094 銚子中で 知らん者は いてへんよってな。 117 00:08:48,094 --> 00:08:50,997 (るい)かをる。 律子さんに お手紙 書きなさいね。 118 00:08:50,997 --> 00:08:53,600 「婚約が整いました」って。 はい。 119 00:08:53,600 --> 00:08:56,503 この間の手紙に 「弁護士に なりたい」って書いてあったね。 120 00:08:56,503 --> 00:08:59,472 何が 弁護士や。 女だてらに。 121 00:08:59,472 --> 00:09:02,409 弁護士は みんな 失業したんじゃないんですか? 122 00:09:02,409 --> 00:09:07,047 どうして? 映画がしゃべるようになったから。 123 00:09:07,047 --> 00:09:10,383 あれは 弁護士じゃなくて 「弁士」。 えっ? 124 00:09:10,383 --> 00:09:12,419 (笑い声) 125 00:09:12,419 --> 00:09:18,058 おい お前 弁士と間違えとんねや。 あれは 映画のトーキーの話やろ? 126 00:09:18,058 --> 00:09:22,929 トーキーは SKDじゃないんですか? アハハ。 SKDは ターキー。 127 00:09:22,929 --> 00:09:24,931 はっ? 128 00:09:24,931 --> 00:09:28,568 (一同の笑い声) 129 00:09:28,568 --> 00:09:32,439 こら~! わしは 納得いけへんぞ こら~。 130 00:09:32,439 --> 00:09:34,441 しつこいんだよ てめえは。 131 00:09:34,441 --> 00:09:38,578 振られた振られた 言うて 陰で コソコソ口説きやがって。 132 00:09:38,578 --> 00:09:41,081 このスケベが こら! (竹田)いいかげんにしねえか。 133 00:09:41,081 --> 00:09:43,016 いや~だ~。 134 00:09:43,016 --> 00:09:48,588 わしの かをるを返せ~。 わしの かをる返せ! こら~。 135 00:09:48,588 --> 00:09:52,091 (弥太郎の泣き声) どうしたんですか? 136 00:09:52,091 --> 00:09:55,762 どうしたも こうしたも あるか! おい お前がな…。 137 00:09:55,762 --> 00:09:58,598 あっちさ 行くべ。 嫌や~。 行くの嫌や! 138 00:09:58,598 --> 00:10:01,501 弥太郎。 (神山)たたき出すぞ。 139 00:10:01,501 --> 00:10:04,771 (弥太郎)梅木! こら! かをる返せ! 140 00:10:04,771 --> 00:10:07,607 (騒ぐ声) 141 00:10:07,607 --> 00:10:13,112 絡まれたんですか? 私に かをるさんを奪われたと。 142 00:10:13,112 --> 00:10:15,115 アハッ… あきれた。 143 00:10:17,617 --> 00:10:19,619 どうぞ。 144 00:10:28,128 --> 00:10:31,998 今日は すみませんでした。 は? 145 00:10:31,998 --> 00:10:36,002 あなたに相談もなく 突然…。 ああ…。 146 00:10:36,002 --> 00:10:42,642 正直言って 驚きました。 今でも 実感が わかなくて。 147 00:10:42,642 --> 00:10:44,577 ごめんなさい。 148 00:10:44,577 --> 00:10:50,149 明日あたり メガホン持って 銚子中を 走り回るかもしれません。 149 00:10:50,149 --> 00:10:54,020 「俺は とうとう結婚するぞ。 かをるさんと 結婚するぞ!」って。 150 00:10:54,020 --> 00:10:57,023 それだけは やめて下さい。 151 00:10:57,023 --> 00:10:59,526 私の顔を見て下さい。 152 00:11:01,261 --> 00:11:06,099 まだ 若いですか? ええ。 153 00:11:06,099 --> 00:11:09,435 あっ… よかった。 154 00:11:09,435 --> 00:11:11,938 おじいさんになるまで 待たされなくて。 155 00:11:11,938 --> 00:11:16,609 ♬~ 156 00:11:16,609 --> 00:11:20,480 私 反省しています。 反省? 157 00:11:20,480 --> 00:11:24,484 梅木さんに ごう慢な態度を とっていたでしょう? 158 00:11:24,484 --> 00:11:27,120 ちっとも ごう慢じゃない。 159 00:11:27,120 --> 00:11:30,990 あなたほど 率直な人はいないと 思ってました。 160 00:11:30,990 --> 00:11:34,994 ♬~ 161 00:11:34,994 --> 00:11:37,630 梅木さん。 162 00:11:37,630 --> 00:11:40,133 はい。 163 00:11:40,133 --> 00:11:44,637 どうか よろしくお願いします。 164 00:11:47,006 --> 00:11:52,645 必ず… 必ず あなたを幸せにします。 165 00:11:52,645 --> 00:11:58,151 ♬~ 166 00:11:58,151 --> 00:12:01,054 (弥太郎)かをる。 167 00:12:01,054 --> 00:12:05,592 ようも わしを裏切ったな こら。 裏切ったって どういう事? 168 00:12:05,592 --> 00:12:08,494 わしの気持ちは 知っとるやろうが こら! 169 00:12:08,494 --> 00:12:12,098 何をするんだ。 どけ おら! 170 00:12:12,098 --> 00:12:15,602 こら。 かをる 一発 どつかせ! 171 00:12:15,602 --> 00:12:17,537 なに!? 172 00:12:17,537 --> 00:12:22,108 そうしかな ラッパの弥太郎の 男が 立たんのじゃい! 173 00:12:22,108 --> 00:12:25,979 殴るんだったら 俺を殴れ。 174 00:12:25,979 --> 00:12:29,616 よっしゃ。 プッ。 175 00:12:29,616 --> 00:12:32,118 この~。 どうぞ! 176 00:12:39,125 --> 00:12:41,127 (頬を打つ音) 177 00:12:43,997 --> 00:12:46,100 アホ~。➡ 178 00:12:46,100 --> 00:12:49,002 嫌いじゃ アホ… クソッ! 179 00:12:51,638 --> 00:12:56,142 ⚟(転ぶ音) (弥太郎)うわっ 痛い 痛い 痛い。 180 00:13:03,082 --> 00:13:07,587 <10日ほどして 東京の律子から 手紙が届いた> 181 00:13:09,589 --> 00:13:13,459 「かをるさん おめでとう。 心から 祝福いたします。➡ 182 00:13:13,459 --> 00:13:17,463 結婚式には 万難を排して 出席するつもりです。➡ 183 00:13:17,463 --> 00:13:20,767 お父さん るいさん よかったですね。➡ 184 00:13:20,767 --> 00:13:25,438 ところで 私からも重要な報告を しなければ なりません。➡ 185 00:13:25,438 --> 00:13:28,341 それは くしくも 時を同じうして➡ 186 00:13:28,341 --> 00:13:33,613 私も婚約をしたという事です」。 187 00:13:33,613 --> 00:13:36,949 何やと? 188 00:13:36,949 --> 00:13:40,453 「相手は 誰だと思いますか?➡ 189 00:13:40,453 --> 00:13:44,957 今は 士官学校出身で 前途有望の陸軍少尉とだけ➡ 190 00:13:44,957 --> 00:13:46,993 申し上げておきます」。 191 00:13:46,993 --> 00:13:48,995 陸軍少尉? 192 00:13:50,763 --> 00:13:55,301 「かをるさんの結婚式の時に 彼を 連れていって➡ 193 00:13:55,301 --> 00:13:58,638 皆さんに ひきあわせますから なにぶん よろしく」。 194 00:13:58,638 --> 00:14:00,640 ちょっと 見せてみい。 195 00:14:06,446 --> 00:14:10,583 <かをるの脳裏に ひとつの顔が浮かんだ。➡ 196 00:14:10,583 --> 00:14:14,587 それは 広敷にいた 小浜敬助の顔である> 197 00:14:16,456 --> 00:14:19,759 (るい)士官学校を卒業した 将校さんなら➡ 198 00:14:19,759 --> 00:14:23,629 きっと あなた 立派な方ですよ。 冗談やない。 199 00:14:23,629 --> 00:14:27,100 いくらなんでも 節操が なさすぎる。節操? 200 00:14:27,100 --> 00:14:29,602 危険な思想の持ち主から 軍人に乗り換えるっちゅうのは➡ 201 00:14:29,602 --> 00:14:33,106 どういうこっちゃ!? 180度の転向やないか! 202 00:14:33,106 --> 00:14:37,610 でも 時節柄 考えますと 賢明なのかもしれませんよ。 203 00:14:37,610 --> 00:14:39,545 お前に 何が分かるんや!? 204 00:14:39,545 --> 00:14:41,481 (英一郎)「では 皆さん お元気で。 さようなら」。 205 00:14:41,481 --> 00:14:43,483 うるさい! 206 00:14:43,483 --> 00:14:46,619 ♬~ 207 00:14:46,619 --> 00:14:49,122 <父の言うとおりかも しれない。➡ 208 00:14:49,122 --> 00:14:53,292 一体 律子は 何を考えているのだろう> 209 00:14:53,292 --> 00:14:55,294 ♬~