1 00:00:04,137 --> 00:00:09,943 ♬~ (テーマ音楽) 2 00:00:09,943 --> 00:01:01,762 ♬~ 3 00:01:01,762 --> 00:01:09,269 (ヒグラシの鳴き声) 4 00:01:09,269 --> 00:01:15,142 (かをる)あなた… 昭彦も和彦も こんなに元気です。 5 00:01:15,142 --> 00:01:20,781 だんだん あなたに似てくると 周りの人は言います。 6 00:01:20,781 --> 00:01:27,287 「入兆」の天然醸造も みんなの力で なんとか 守っていけそうです。 7 00:01:27,287 --> 00:01:32,793 真鍋さんの融資で 新しい醸造機械も 発注しました。 8 00:01:32,793 --> 00:01:41,301 コンクリートの仕込み蔵も 建設中です。 どうか 安心して下さい。 9 00:01:43,303 --> 00:01:47,307 (ヒグラシの鳴き声) 10 00:02:13,767 --> 00:02:15,769 (惣吉)こんにちは。 11 00:02:17,637 --> 00:02:22,275 英一郎君に聞いたら ここだと 言うもんで やって来たんだ。 12 00:02:22,275 --> 00:02:26,780 ご無事で お帰りになって おめでとうございます。 13 00:02:26,780 --> 00:02:29,282 (ツエ)おめでとうございます。 14 00:02:32,653 --> 00:02:35,455 ご両親の事は聞いた。 15 00:02:35,455 --> 00:02:42,963 それから 律子さんの事 梅木さんの事…。 16 00:02:42,963 --> 00:02:44,965 ご愁傷さまでした。 17 00:02:48,301 --> 00:02:50,303 恐れ入ります。 18 00:02:58,311 --> 00:03:01,748 ご挨拶は? (昭彦 和彦)こんにちは。 19 00:03:01,748 --> 00:03:07,554 こんにちは。 私は 外川の吉武惣吉だ。 20 00:03:07,554 --> 00:03:10,424 知ってるかね? はい。 21 00:03:10,424 --> 00:03:13,260 お墓に 花を供えても いいかな? 22 00:03:13,260 --> 00:03:16,163 どうぞ。 23 00:03:16,163 --> 00:03:18,165 じゃあ。 24 00:03:23,270 --> 00:03:26,173 ♬~ 25 00:03:26,173 --> 00:03:31,778 <惣吉との間には 21年の歳月が 流れようとしていた。➡ 26 00:03:31,778 --> 00:03:35,115 運命のいたずらに もてあそばれたとはいえ➡ 27 00:03:35,115 --> 00:03:37,050 初恋の人であり➡ 28 00:03:37,050 --> 00:03:41,888 一度は 夫婦として こよなく愛し合った2人である。➡ 29 00:03:41,888 --> 00:03:44,291 だが 梅木の死後➡ 30 00:03:44,291 --> 00:03:48,462 かをるは 惣吉の事を 思い出すまいとしていた。➡ 31 00:03:48,462 --> 00:03:53,133 思い出しては ならないと 自分に言い聞かせていた> 32 00:03:53,133 --> 00:03:57,304 ♬~ 33 00:03:57,304 --> 00:03:59,806 ありがとうございました。 34 00:04:02,142 --> 00:04:07,748 梅木さんの前で お前に話したい事がある。 35 00:04:07,748 --> 00:04:10,650 (ツエ) 私たち 先 帰ってましょうか? 36 00:04:10,650 --> 00:04:12,619 待って。 いや…。 37 00:04:12,619 --> 00:04:15,255 2人きりにしてもらえると ありがたい。 38 00:04:15,255 --> 00:04:17,257 大事な話なので。 39 00:04:19,426 --> 00:04:29,136 (ヒグラシの鳴き声) 40 00:04:29,136 --> 00:04:34,641 ほんとは 俺が死んで 梅木さんが帰ってくるべきだった。 41 00:04:38,278 --> 00:04:41,281 それなら 何の問題もなかった。 42 00:04:44,784 --> 00:04:49,289 だが どういうわけか 反対になっちまった。 43 00:04:52,292 --> 00:04:56,596 梅木は 私の中に生きています。 44 00:05:01,101 --> 00:05:04,104 そんな絵空事は通用しねえ。 45 00:05:07,741 --> 00:05:13,046 俺は たった今 お墓に向かって 報告した。 46 00:05:14,614 --> 00:05:20,754 「梅木さんに代わって 俺が かをるを幸せにする」と言った。 47 00:05:20,754 --> 00:05:22,756 そんな…。 48 00:05:24,624 --> 00:05:27,260 俺は 待ったんだ。 49 00:05:27,260 --> 00:05:32,766 鹿島灘で遭難してから 15年 待った。 50 00:05:32,766 --> 00:05:38,271 そんな事 言ったって… 私の身にもなって下さい。 51 00:05:40,273 --> 00:05:45,779 あなたと結婚して ああいう形で別れ➡ 52 00:05:45,779 --> 00:05:51,284 梅木が亡くなったら また あなたのところへ戻るなんて。 53 00:05:51,284 --> 00:05:55,789 梅木さんは 俺の気持ちを 分かってくれるはずだ。 54 00:05:55,789 --> 00:06:00,293 惣吉さん…。 俺の女房は お前しかいねえ。 55 00:06:02,596 --> 00:06:05,098 それを言わないで下さい。 56 00:06:07,234 --> 00:06:12,739 私は 残りの人生を 醤油と共に 生きる決心をしています。 57 00:06:15,108 --> 00:06:21,248 やっと再建が始まった 「入兆」を 見放す事は できません。 58 00:06:21,248 --> 00:06:24,150 英一郎君が いるじゃねえか。 59 00:06:24,150 --> 00:06:27,754 弟は 足が不自由です。 60 00:06:27,754 --> 00:06:32,626 私が そばについて 助けなければなりません。 61 00:06:32,626 --> 00:06:39,266 弟は 醤油を外国へ輸出するという 大きな夢を持っています。 62 00:06:39,266 --> 00:06:44,137 私は その夢を かなえてやりたいんです。 63 00:06:44,137 --> 00:06:49,142 それじゃ… いつまで待てばいいんだ? 64 00:06:54,281 --> 00:07:01,788 お願いです。 どうか 私の事は…。 65 00:07:11,698 --> 00:07:13,700 かをる。 66 00:07:15,602 --> 00:07:18,104 澪つくしを 知ってるな? 67 00:07:22,742 --> 00:07:28,615 船の航路を示す 澪つくしのように➡ 68 00:07:28,615 --> 00:07:34,087 俺は かをると子供たちを 守ってやりたい。 69 00:07:34,087 --> 00:07:37,290 身を尽くして守りたいんだ。 70 00:07:39,759 --> 00:07:42,262 それが 俺の望みなんだ。 71 00:07:46,266 --> 00:07:52,939 怒らないで下さい。 私には 父や梅木の…➡ 72 00:07:52,939 --> 00:07:56,810 先祖代々の祈りが聞こえるんです。 73 00:07:56,810 --> 00:08:00,680 醤油の命が乗り移っているんです。 74 00:08:00,680 --> 00:08:23,236 ♬~ 75 00:08:23,236 --> 00:08:25,171 そうか…。 76 00:08:25,171 --> 00:08:28,108 ♬~ 77 00:08:28,108 --> 00:08:30,110 よく分かった。 78 00:08:30,110 --> 00:08:34,748 ♬~ 79 00:08:34,748 --> 00:08:38,251 もう 何も言わねえ。 80 00:08:38,251 --> 00:08:40,186 ♬~ 81 00:08:40,186 --> 00:08:43,757 惣吉さん。 82 00:08:43,757 --> 00:08:45,692 じゃあ。 83 00:08:45,692 --> 00:09:07,680 ♬~ 84 00:09:10,216 --> 00:09:16,723 (とね)アハハハ 振られちまったとは 情けないね~。 85 00:09:16,723 --> 00:09:18,658 (船村)人には言えねえど。 86 00:09:18,658 --> 00:09:22,595 惣吉さんより 醤油に惚れたなんて 言われたんじゃ➡ 87 00:09:22,595 --> 00:09:24,597 立つ瀬がねえや。 88 00:09:24,597 --> 00:09:27,734 (善吉)兄さんの言い方が 悪かったんじゃねえのか? 89 00:09:27,734 --> 00:09:30,403 よし。 明日 俺が行って 談判してくらあ。 90 00:09:30,403 --> 00:09:32,906 余計な事するな。 (とね)惣吉。 91 00:09:32,906 --> 00:09:37,077 お前 まさか あきらめるわけじゃあんめえな? 92 00:09:37,077 --> 00:09:40,747 冗談じゃねえ。 誰が あきらめるもんか。 93 00:09:40,747 --> 00:09:43,583 (とね) そうだろう。 そう来なくちゃ➡ 94 00:09:43,583 --> 00:09:46,252 外川漁師の名が廃る。 95 00:09:46,252 --> 00:09:51,124 (船村)まあ ていろのいい時に また 出直すこった。 96 00:09:51,124 --> 00:09:58,264 いい事 言うね~。 アハハハ。 97 00:09:58,264 --> 00:10:05,939 (とねの笑い声) 98 00:10:05,939 --> 00:10:10,276 (英一郎)バカだな~ 姉さんは。 惣吉さんが どんな思いで➡ 99 00:10:10,276 --> 00:10:13,179 結婚 申し込んだのか 分からないのか? 100 00:10:13,179 --> 00:10:18,151 私は 醤油が生きがいなの。 黙って仕事をやらせてちょうだい。 101 00:10:18,151 --> 00:10:20,153 断る。 102 00:10:23,289 --> 00:10:27,794 僕は 12代目当主として 姉さんに 退去を命じる。 103 00:10:27,794 --> 00:10:31,297 「入兆」から 出ていってもらいたい。 104 00:10:31,297 --> 00:10:33,233 あなた1人じゃ 無理よ。 105 00:10:33,233 --> 00:10:35,802 (英一郎)僕を 無能だと 思ってるのか? 106 00:10:35,802 --> 00:10:38,838 そうじゃないけど あなたが お嫁さんをもらって➡ 107 00:10:38,838 --> 00:10:43,309 跡取りが生まれて 醤油の生産が軌道に乗って➡ 108 00:10:43,309 --> 00:10:47,814 輸出の注文が来るようになるまで 私は ここにいます。 109 00:10:47,814 --> 00:10:52,318 フッ… それまで待ったら おばあさんになるぞ。 110 00:10:52,318 --> 00:10:55,321 だから あなたも頑張って。 111 00:11:02,128 --> 00:11:06,933 (英一郎)惣吉さんが 他の人と 結婚したら どうする? 112 00:11:08,768 --> 00:11:12,272 その時は しかたがないわ。 113 00:11:14,574 --> 00:11:17,110 (英一郎)愛してるんでしょう? 114 00:11:17,110 --> 00:11:22,448 (カモメの鳴き声) 115 00:11:22,448 --> 00:11:26,319 ♬~ 116 00:11:26,319 --> 00:11:28,955 <かをるは いつの日か➡ 117 00:11:28,955 --> 00:11:32,825 あまねく世界に 醤油の味と香りが届けられ➡ 118 00:11:32,825 --> 00:11:36,462 日本人の心が 伝えられる日を夢みていた。➡ 119 00:11:36,462 --> 00:11:40,300 そして その夢が かなえられた時➡ 120 00:11:40,300 --> 00:11:45,171 もう一度 惣吉に結婚を 申し込んでほしいと思った> 121 00:11:45,171 --> 00:11:47,173 ♬~ 122 00:11:47,173 --> 00:11:52,312 ♬「恋のあらすじ 思いのままを」 123 00:11:52,312 --> 00:11:57,183 ♬「若いかもめが 空に書く」 124 00:11:57,183 --> 00:12:02,121 ♬「舟はひとすじ 祈りをこめて」 125 00:12:02,121 --> 00:12:08,261 ♬「乙女ごころを 海に書く」 126 00:12:08,261 --> 00:12:13,132 ♬「この世で一番の しあわせは」 127 00:12:13,132 --> 00:12:18,271 ♬「名誉でもない 富でもない」 128 00:12:18,271 --> 00:12:23,142 ♬「愛する誰かの しあわせを」 129 00:12:23,142 --> 00:12:32,285 ♬「守りぬくこと つくしぬくこと」 130 00:12:32,285 --> 00:12:36,155 ♬~ 131 00:12:36,155 --> 00:12:41,294 ♬「割れてせつない 貝がらひとつ」 132 00:12:41,294 --> 00:12:45,798 ♬「漕ぐに漕げない もやい舟」 133 00:12:45,798 --> 00:12:50,670 ♬「投げてひらひら 麦わら帽子」 134 00:12:50,670 --> 00:12:56,809 ♬「鳴いて飛び立つ 浜千鳥」 135 00:12:56,809 --> 00:13:01,648 ♬「この世で一番の やさしさは」 136 00:13:01,648 --> 00:13:06,619 ♬「ことばでもない バラでもない」 137 00:13:06,619 --> 00:13:11,758 ♬「愛する誰かの やさしさを」 138 00:13:11,758 --> 00:13:21,768 ♬「感じとること うけとめること」 139 00:13:21,768 --> 00:13:26,639 ♬「この世で一番の やさしさは」 140 00:13:26,639 --> 00:13:31,778 ♬「ことばでもない バラでもない」 141 00:13:31,778 --> 00:13:36,649 ♬「愛する誰かの やさしさを」 142 00:13:36,649 --> 00:13:46,292 ♬「感じとること うけとめること」 143 00:13:46,292 --> 00:14:24,764 ♬~ 144 00:14:24,764 --> 00:14:27,800 <恋は 危険な訪問者である。➡ 145 00:14:27,800 --> 00:14:32,271 しかし 人は誰でも 恋を待っている。➡ 146 00:14:32,271 --> 00:14:35,174 恋に巡り合わない人生は➡ 147 00:14:35,174 --> 00:14:37,777 むなしく 寂しい> 148 00:14:37,777 --> 00:14:45,284 ♬~