1 00:00:31,615 --> 00:00:34,100 (椿 眞子) 私が この会社に来た 理由を教えましょうか。 2 00:00:34,100 --> 00:00:37,103 それは 醜いモンスターを倒すこと。 3 00:00:37,103 --> 00:00:40,607 (大沢) 俺達以外に あのことを 知ってる人間がいるんだ。 4 00:00:40,607 --> 00:00:42,607 (斉藤 修) 本当か? 5 00:00:43,627 --> 00:00:46,680 (伊東千紘) CFDの異常な労働を 見逃していた。 6 00:00:46,680 --> 00:00:48,198 うわ~! 7 00:00:48,198 --> 00:00:51,101 これは 経営者の判断として 明らかに間違っていると思います。 8 00:00:51,101 --> 00:00:53,101 (大沢) お前に 何が分かる‼ 9 00:00:54,137 --> 00:00:57,090 (縣) クッソ~! (喜多村) ホテルアックスの支配人には➡ 10 00:00:57,090 --> 00:01:00,093 娘さんがいたようですね 確か 名前はね…。 11 00:01:00,093 --> 00:01:03,079 鬼頭さんです 鬼頭支配人。 12 00:01:03,079 --> 00:01:06,116 (喜多村) 鬼頭舞子…。 13 00:01:06,116 --> 00:01:11,705 (縣) 勝手に 人の貸金庫を 解約したのは お前か? 14 00:01:11,705 --> 00:01:15,608 椿… いや…。 15 00:01:15,608 --> 00:01:18,608 鬼頭舞子さん。 16 00:01:20,580 --> 00:01:23,099 やっぱり そうだよな。 17 00:01:23,099 --> 00:01:28,088 あんた ホテルアックス支配人の娘。 18 00:01:28,088 --> 00:01:33,176 復讐をしに 会社に乗り込んだってわけか。 19 00:01:33,176 --> 00:01:38,631 あの写真は どこだ? 俺の貸金庫から奪った…。 20 00:01:38,631 --> 00:01:42,118 答えろ 鬼頭舞子~! 21 00:01:42,118 --> 00:01:43,618 (縣) うっ! 22 00:01:45,138 --> 00:01:46,638 はっ…! 23 00:01:50,610 --> 00:01:52,110 ハァ…。 24 00:02:04,591 --> 00:02:09,079 ♬~ 25 00:02:09,079 --> 00:02:11,598 ♬~ ハァ…。 26 00:02:11,598 --> 00:02:14,084 ♬~ ハァ…。 27 00:02:14,084 --> 00:02:16,603 ♬~ ハァ…。 28 00:02:16,603 --> 00:02:19,606 ♬~ 29 00:02:19,606 --> 00:02:35,506 ♬~ 30 00:02:51,921 --> 00:02:52,589 31 00:02:52,589 --> 00:02:54,090 32 00:02:54,090 --> 00:02:56,643 (斉藤博史) おはようございます。 (国本) おはようさん。 33 00:02:56,643 --> 00:02:58,678 見たか? これ CFDの。 34 00:02:58,678 --> 00:03:01,648 あ~ はい。 (沖津) 「共亜火災が発表」。 35 00:03:01,648 --> 00:03:04,567 「社員が暴力事件」 「懲戒解雇」。 36 00:03:04,567 --> 00:03:07,070 (栞奈) エリートが ズタボロになるって➡ 37 00:03:07,070 --> 00:03:09,089 快感。 (優梨子) 闇を感じる。 38 00:03:09,089 --> 00:03:12,108 (沖津) けど まぁ 会社としては よかったんじゃねえの? 39 00:03:12,108 --> 00:03:15,161 スパ~っと トカゲの尻尾 切ったみたいでさ。 40 00:03:15,161 --> 00:03:19,082 恐るべきは大沢社長の火消し能力。 だねぇ。 41 00:03:19,082 --> 00:03:24,087 あれは 相当過去に悪いことして もみ消してると見たね。 42 00:03:24,087 --> 00:03:27,073 朝から 会社トップの悪口は どうかと思いますが。 43 00:03:27,073 --> 00:03:29,592 そ… そうだぞ! 斉藤君。 あっ いや 僕は何も…。 44 00:03:29,592 --> 00:03:31,578 CFDの件ですか? 45 00:03:31,578 --> 00:03:33,596 「社員が暴力事件」。 46 00:03:33,596 --> 00:03:36,596 まぁ 間違ってはいませんね。 47 00:03:37,667 --> 00:03:39,602 《暴力事件》 48 00:03:39,602 --> 00:03:42,102 《そんなこと言ったら…》 49 00:03:44,591 --> 00:03:49,091 《この人のほうが ずっと暴力的な気がする》 50 00:03:55,101 --> 00:03:57,137 (ドアが閉まる音) (千紘の声) 大沢社長は➡ 51 00:03:57,137 --> 00:04:01,591 CFDの暴走を十分理解した上で 後押ししてました。 52 00:04:01,591 --> 00:04:04,561 正直 今の大沢社長は➡ 53 00:04:04,561 --> 00:04:08,581 どこか こう 危険な空気を はらんでいるというか…。 54 00:04:08,581 --> 00:04:13,086 (喜多村) いや 私もね あなたの言う その…➡ 55 00:04:13,086 --> 00:04:15,088 危険な空気? 56 00:04:15,088 --> 00:04:17,607 それは何となく感じてましたよ。 57 00:04:17,607 --> 00:04:24,080 大沢社長は いわば この会社の長男だからね。 58 00:04:24,080 --> 00:04:28,101 何をやっても 目に付くからね。 59 00:04:28,101 --> 00:04:30,587 でもね 人事部長。 60 00:04:30,587 --> 00:04:36,576 あなた このことを 1人で背負い込んじゃダメよ。 61 00:04:36,576 --> 00:04:42,131 私も あなたと一緒に いろいろ悩むというか➡ 62 00:04:42,131 --> 00:04:44,667 考えますから。 はい。 63 00:04:44,667 --> 00:04:48,588 そしたらさ ひょっこりと 何か いい解決策が➡ 64 00:04:48,588 --> 00:04:51,090 出て来るかもしれないもんね。 はい。 65 00:04:51,090 --> 00:04:53,092 ひょっこり ひょっこり。 66 00:04:53,092 --> 00:04:56,079 ひょっこり ひょっこり ひょっこり…。 67 00:04:56,079 --> 00:04:58,581 ヒヨッコり。 68 00:04:58,581 --> 00:05:00,583 フッ! (喜多村) ハハハハ…。 69 00:05:00,583 --> 00:05:03,603 え~! びっくりした 何ですか? これ。 70 00:05:03,603 --> 00:05:06,139 いやいや ようやっと笑ってくれたよ。 71 00:05:06,139 --> 00:05:09,192 アハハハ! ハァ… でも不思議ですね。 72 00:05:09,192 --> 00:05:12,595 こうやって会長と お話しさせていただいてると➡ 73 00:05:12,595 --> 00:05:15,098 心が穏やかになるっていうか。 74 00:05:15,098 --> 00:05:17,600 あぁ そう? そう? 75 00:05:17,600 --> 00:05:21,087 私は会長にとって 娘のような存在ですものね。 76 00:05:21,087 --> 00:05:23,089 うん ハハっ。 ヘヘっ。 77 00:05:23,089 --> 00:05:26,593 いや~… 娘とはさ➡ 78 00:05:26,593 --> 00:05:29,629 こんなにふうに 楽しくやれてるのにな。 79 00:05:29,629 --> 00:05:33,199 父として息子には➡ 80 00:05:33,199 --> 00:05:36,199 どう接したらいいのかね。 81 00:05:41,074 --> 00:05:42,574 (PC) (メールの受信音) 82 00:05:54,103 --> 00:05:57,123 秘書部… ですか。 83 00:05:57,123 --> 00:06:00,560 ええ 今回 あなたは秘書部に行き➡ 84 00:06:00,560 --> 00:06:03,062 社長室秘書として 研修を行います。 85 00:06:03,062 --> 00:06:05,598 社長室…。 何か? 86 00:06:05,598 --> 00:06:09,569 あっ いや… 少し緊張するというか。 87 00:06:09,569 --> 00:06:12,572 まさか 社長をリストラなんてことは➡ 88 00:06:12,572 --> 00:06:15,091 ないですよね? 89 00:06:15,091 --> 00:06:19,162 それも面白いかもしれませんね。 90 00:06:19,162 --> 00:06:21,162 ジョークです。 91 00:06:22,599 --> 00:06:24,584 社長室での研修は➡ 92 00:06:24,584 --> 00:06:27,570 あなたにとって 特別な意味を持つかと。 93 00:06:27,570 --> 00:06:29,589 特別? 94 00:06:29,589 --> 00:06:34,077 先日 あなたのお父様が 会社に いらっしゃいましたね。 95 00:06:34,077 --> 00:06:36,095 どうして そのことを…。 96 00:06:36,095 --> 00:06:42,168 あなたのお父様は 大沢社長に会いに来たんです。 97 00:06:42,168 --> 00:06:45,168 ちょっと待ってください それ どういうことですか? 98 00:06:49,075 --> 00:06:53,096 《父さんは 大沢社長に会いに来ていた》 99 00:06:53,096 --> 00:06:56,082 (修)⦅息子が どんな場所で 働いてるのか知りたくて➡ 100 00:06:56,082 --> 00:06:59,052 仕事のついでがあったんで 寄ってしまったよ⦆ 101 00:06:59,052 --> 00:07:01,587 《それを僕に隠していた》 102 00:07:01,587 --> 00:07:04,090 《一体 どうして…》 103 00:07:04,090 --> 00:07:07,644 (瑞希) これから2週間 私が研修を担当しますので。 104 00:07:07,644 --> 00:07:10,580 よろしくお願いします。 研修といえども➡ 105 00:07:10,580 --> 00:07:13,082 通常の業務と変わりはありません。 106 00:07:13,082 --> 00:07:16,085 特に守秘義務は徹底してください。 107 00:07:16,085 --> 00:07:20,073 (柴崎) 秘書の秘は 秘密の秘なんて言いますからね。 108 00:07:20,073 --> 00:07:22,592 あっ…。 会長秘書の柴崎です。 109 00:07:22,592 --> 00:07:25,094 頑張ってください。 ありがとうございます。 110 00:07:25,094 --> 00:07:28,164 頑張ります。 (瑞希) では社長室へ。 111 00:07:28,164 --> 00:07:29,664 あっ はい。 112 00:07:31,084 --> 00:07:33,069 (大沢の声) 斉藤君➡ 113 00:07:33,069 --> 00:07:37,073 実り多い研修になるといいね。 あ… ありがとうございます! 114 00:07:37,073 --> 00:07:41,077 あの椿室長が わざわざ申し入れてくれたんだ。 115 00:07:41,077 --> 00:07:45,077 何か 考えがあっての ことだろうからね。 116 00:07:48,151 --> 00:07:50,069 社長。 (大沢) ん? 117 00:07:50,069 --> 00:07:52,572 《そんな雰囲気じゃないけど 聞かなきゃ》 118 00:07:52,572 --> 00:07:56,092 《どうして 父さんは 大沢社長に会いに来たのか》 119 00:07:56,092 --> 00:07:58,594 あっ あの… どうして…。 120 00:07:58,594 --> 00:08:01,097 どうして? 121 00:08:01,097 --> 00:08:04,600 ど… どうして…。 122 00:08:04,600 --> 00:08:06,600 しゃ…。 123 00:08:08,121 --> 00:08:10,621 社長は社長に なれたんでしょうか? 124 00:08:12,692 --> 00:08:15,595 フッ。 《違う そういうことじゃ ない》 125 00:08:15,595 --> 00:08:17,613 《小学生か!》 126 00:08:17,613 --> 00:08:20,083 す… すいません! おかしなこと聞いて。 127 00:08:20,083 --> 00:08:23,583 いや 面白い。 128 00:08:25,588 --> 00:08:29,088 なぜ私が社長になれたのか。 129 00:08:31,077 --> 00:08:35,648 自分の信念を曲げずに貫き通す。 130 00:08:35,648 --> 00:08:38,648 たとえ何があろうとも。 131 00:08:41,587 --> 00:08:44,607 それに尽きるだろうね。 132 00:08:44,607 --> 00:08:46,626 ありがとうございます! 133 00:08:46,626 --> 00:08:49,112 それでは社長 失礼いたします。 (大沢) ご苦労さん。 134 00:08:49,112 --> 00:08:51,112 失礼します。 (大沢) ん。 135 00:09:00,640 --> 00:09:02,575 《あ~ 疲れた》 136 00:09:02,575 --> 00:09:06,579 《社長の近くで働くなんて 緊張する》 137 00:09:06,579 --> 00:09:10,579 《結局 父さんのこと 聞けなかったし…》 138 00:09:12,568 --> 00:09:15,071 藤堂さん! 139 00:09:15,071 --> 00:09:17,073 (真冬) 斉藤君…。 140 00:09:17,073 --> 00:09:19,073 どうして ここに? 141 00:09:20,626 --> 00:09:23,563 えっ え? え~! いや いや あの あの! 142 00:09:23,563 --> 00:09:27,083 《何? 何? 一体 何が起きてんの!?》 143 00:09:27,083 --> 00:09:31,070 と… とにかく こ… ここじゃ何だから…。 144 00:09:31,070 --> 00:09:34,073 《部屋の中は 昨日 掃除したばかり》 145 00:09:34,073 --> 00:09:36,092 《だ… 大丈夫 OK》 146 00:09:36,092 --> 00:09:39,592 へ… 部屋 入ろっか。 147 00:09:41,130 --> 00:09:44,183 《違う! 別に変なこと 考えてるわけじゃなくて➡ 148 00:09:44,183 --> 00:09:46,183 違いますよ!》 149 00:09:48,104 --> 00:09:51,604 あっ じゃあ 家 2階だから。 150 00:09:55,578 --> 00:09:57,580 (斉藤 茜) あっ お兄ちゃん おかえり! 151 00:09:57,580 --> 00:09:59,081 えっ!? 152 00:09:59,081 --> 00:10:01,081 えっ 何? 153 00:10:02,618 --> 00:10:04,153 あっ! 154 00:10:04,153 --> 00:10:08,074 あっ ご… ごめんなさい! 私 今日 ちょっと おかしくて。 155 00:10:08,074 --> 00:10:10,076 いや全然 何も おかしくないって。 156 00:10:10,076 --> 00:10:15,565 今日は帰るね じゃあ。 あっ と… 藤堂さん! 157 00:10:15,565 --> 00:10:17,083 あ~ もう! 158 00:10:17,083 --> 00:10:20,069 (茜) 今の人 彼女? やるじゃん お兄ちゃん。 159 00:10:20,069 --> 00:10:22,605 藤堂さんは 彼女とかじゃなくて…。 160 00:10:22,605 --> 00:10:26,158 そんなことより どうしたんだよ? お前。 161 00:10:26,158 --> 00:10:28,594 えっ 家出。 家出!? 162 00:10:28,594 --> 00:10:31,094 お父さんとケンカしたから しばらく泊めて。 163 00:10:34,066 --> 00:10:36,566 ≪お疲れさま≫ ≪お疲れさまです≫ 164 00:10:39,055 --> 00:10:41,090 遅くまで ご苦労さまです。 165 00:10:41,090 --> 00:10:42,590 あぁ。 166 00:10:44,126 --> 00:10:47,063 CFDメンバーの 退職に関する報告書です。 167 00:10:47,063 --> 00:10:49,565 あっ ありがとう。 168 00:10:49,565 --> 00:10:53,065 斉藤君を社長室に 研修に行かせてるわよね? 169 00:10:55,054 --> 00:10:57,573 ええ それが何か? 170 00:10:57,573 --> 00:11:04,113 今まで 彼が研修で行った先で この会社の…➡ 171 00:11:04,113 --> 00:11:07,683 膿のようなものが出て来たことは 理解してるわ。 172 00:11:07,683 --> 00:11:11,571 つまり 社長室には何かあると➡ 173 00:11:11,571 --> 00:11:16,559 大沢社長は 何か抱えていると あなたは考えている。 174 00:11:16,559 --> 00:11:22,064 教えて それはホテルアックスに 関係があることなの? 175 00:11:22,064 --> 00:11:25,067 どうして そのように思われるんですか? 176 00:11:25,067 --> 00:11:28,104 ただの勘なのかもしれない。 177 00:11:28,104 --> 00:11:33,576 けど 今の大沢社長が あの事故の時の様子と➡ 178 00:11:33,576 --> 00:11:35,576 どこか似ていて…。 179 00:11:37,580 --> 00:11:39,582 当事者だった あなたに➡ 180 00:11:39,582 --> 00:11:42,582 今は お伝えすることは できません。 181 00:11:44,086 --> 00:11:49,075 ですが 間もなく 全てが明らかに なるかと思います。 182 00:11:49,075 --> 00:11:54,075 どうか その時までに 真実を見つめる お覚悟を。 183 00:12:00,586 --> 00:12:03,072 (真冬) ≪ごめんね 昨日は 驚いたでしょ?≫ 184 00:12:03,072 --> 00:12:07,576 あっ いや… うん いいよ 全然。 185 00:12:07,576 --> 00:12:09,578 ちょっと びっくりは したけど。 186 00:12:09,578 --> 00:12:11,564 (関内) 昨日って? いやいや…。 187 00:12:11,564 --> 00:12:15,584 いきなり 私が 斉藤君の部屋に 押し掛けちゃって。 188 00:12:15,584 --> 00:12:17,637 えっ もしかして2人って…。 189 00:12:17,637 --> 00:12:22,091 ううん! そういうんじゃ ないの。 違うって 勘違いしないでよ。 190 00:12:22,091 --> 00:12:27,613 《だけど 脈ありだよね? わざわざ家に来るなんて》 191 00:12:27,613 --> 00:12:29,615 いろいろ考えてたら➡ 192 00:12:29,615 --> 00:12:34,136 斉藤君に 話 聞いてもらいたいな って思って。 193 00:12:34,136 --> 00:12:37,123 《やっぱり それって…》 194 00:12:37,123 --> 00:12:39,123 何の話? 195 00:12:42,161 --> 00:12:43,562 私…。 196 00:12:43,562 --> 00:12:45,581 《斉藤君が…》 197 00:12:45,581 --> 00:12:47,083 実は…。 198 00:12:47,083 --> 00:12:51,604 《す… す…!》 199 00:12:51,604 --> 00:12:55,124 会社 辞めるかも。 200 00:12:55,124 --> 00:12:57,124 え? 201 00:15:01,567 --> 00:15:04,069 (沖津) 腎不全? はい 藤堂さんのお父さんが➡ 202 00:15:04,069 --> 00:15:08,073 先週 倒れて 命に別条はなかったんですけど➡ 203 00:15:08,073 --> 00:15:11,560 日常生活に制限が出る可能性が あるみたいで…。 204 00:15:11,560 --> 00:15:13,562 そりゃ 穏やかじゃ ないね。 205 00:15:13,562 --> 00:15:16,115 おかあさんも体弱くて。 206 00:15:16,115 --> 00:15:20,052 だから彼女が会社辞めて 面倒見るみたいで。 207 00:15:20,052 --> 00:15:23,055 まぁ つまり 介護離職ってやつか。 はい。 208 00:15:23,055 --> 00:15:25,558 俺 ちょうど 世代的にドンピシャだからさ。 209 00:15:25,558 --> 00:15:28,043 もう 会うヤツ会うヤツ そんな感じ。 210 00:15:28,043 --> 00:15:31,580 お前も? お前もか?みたいな。 211 00:15:31,580 --> 00:15:36,085 まぁ 親がいる限り 誰にだって 起こり得ることですもんね。 212 00:15:36,085 --> 00:15:40,139 でも 藤堂さんの年齢じゃ 早過ぎるっていうか…。 213 00:15:40,139 --> 00:15:42,057 不安ですよね。 214 00:15:42,057 --> 00:15:46,562 こういう時に頼りになると 男としての株 グッと上がるぞ~。 215 00:15:46,562 --> 00:15:48,547 え? いいとこ見せなよ。 216 00:15:48,547 --> 00:15:51,066 好きなんでちょ! 違いますよ! 僕は…。 217 00:15:51,066 --> 00:15:54,553 優しいんですね 斉藤博史君。 218 00:15:54,553 --> 00:15:57,573 藤堂さんの心配も結構ですが 昼休みが終わり➡ 219 00:15:57,573 --> 00:15:59,625 すでに15分20秒も 経過してることに➡ 220 00:15:59,625 --> 00:16:01,677 気付かれていないようで。 221 00:16:01,677 --> 00:16:05,177 す… すいません! すぐ秘書部に すいません。 222 00:16:08,567 --> 00:16:10,569 我々も直ちに! 223 00:16:10,569 --> 00:16:12,569 止まってた! 224 00:16:18,561 --> 00:16:21,063 ハァ…。 225 00:16:21,063 --> 00:16:24,066 お久しぶりです 藤堂真冬さん。 226 00:16:24,066 --> 00:16:26,101 椿さん…。 227 00:16:26,101 --> 00:16:30,556 ちゃんと お話しするのは 新人研修の時 以来かと。 228 00:16:30,556 --> 00:16:33,559 そう… だと思います。 229 00:16:33,559 --> 00:16:38,063 聞くところによりますと いろいろ悩まれてるそうで。 230 00:16:38,063 --> 00:16:42,551 何かありましたら 遠慮なく人事部まで相談を。 231 00:16:42,551 --> 00:16:45,051 ありがとうございます。 232 00:16:56,065 --> 00:16:59,051 あっ すいません すいません 誰に言ってんだろう…。 233 00:16:59,051 --> 00:17:01,051 すいません 遅れました! 234 00:17:02,554 --> 00:17:05,591 あっ…。 随分と元気がいいね。 235 00:17:05,591 --> 00:17:08,594 申し訳ありません。 いやいや 構わんよ。 236 00:17:08,594 --> 00:17:10,629 本橋君を捜してるんだ。 237 00:17:10,629 --> 00:17:13,182 すぐに私の所に来るように 言ってくれ。 238 00:17:13,182 --> 00:17:17,682 はい。 研修 しっかり! 私は会長室へ。 239 00:17:19,588 --> 00:17:23,592 (喜多村の鼻歌:アメリカ国歌) 240 00:17:23,592 --> 00:17:26,562 (鼻歌:アメリカ国歌) (ノック) 241 00:17:26,562 --> 00:17:29,048 (鼻歌:アメリカ国歌) (柴崎) 失礼します。 242 00:17:29,048 --> 00:17:31,066 お疲れさまです。 (喜多村) へへっ。 243 00:17:31,066 --> 00:17:33,569 (鼻歌:アメリカ国歌) USA! 244 00:17:33,569 --> 00:17:36,639 今日は ご機嫌ですね。 ほら 人ってさ➡ 245 00:17:36,639 --> 00:17:40,559 新しいことを知るとさ 何か ご機嫌になるじゃない。 246 00:17:40,559 --> 00:17:43,095 新しい… といいますと? 247 00:17:43,095 --> 00:17:45,597 これね エヘヘ! 248 00:17:45,597 --> 00:17:50,085 昔 ある人がさ アメリカで名前を変えたんですよ。 249 00:17:50,085 --> 00:17:56,108 まぁ それに伴って大学の学籍を 変更しますよという➡ 250 00:17:56,108 --> 00:17:59,608 まぁ 届け出の書類だね。 251 00:18:01,196 --> 00:18:03,082 確認できますか? 252 00:18:03,082 --> 00:18:06,085 鬼頭舞子という人が➡ 253 00:18:06,085 --> 00:18:10,105 椿 眞子に名前を変えたんだね。 254 00:18:10,105 --> 00:18:15,077 これは 椿室長の…。 アハハ… そう ザッツ ライト。 255 00:18:15,077 --> 00:18:19,098 椿室長は… 本名を➡ 256 00:18:19,098 --> 00:18:23,168 鬼頭舞子といったみたいね。 257 00:18:23,168 --> 00:18:26,588 あ… どうやって会長は このようなものを…。 258 00:18:26,588 --> 00:18:31,076 いや ちょっと特別にね 高~い お金を払って。 259 00:18:31,076 --> 00:18:34,563 まぁ 普段だったらさ こういうことは➡ 260 00:18:34,563 --> 00:18:38,550 柴ちゃん あなたに頼むんだけどさ➡ 261 00:18:38,550 --> 00:18:42,604 何だか 近頃の柴ちゃんは…。 262 00:18:42,604 --> 00:18:45,140 ねぇ? 263 00:18:45,140 --> 00:18:50,562 鬼頭舞子さんのことは 誰にも 話 しないでね。 264 00:18:50,562 --> 00:18:55,067 たとえ 知りたがる人物が 出て来ても➡ 265 00:18:55,067 --> 00:18:58,567 絶対に… ねっ。 266 00:19:00,556 --> 00:19:05,094 だって 秘書の秘は…➡ 267 00:19:05,094 --> 00:19:07,094 秘密の秘だもんね。 268 00:19:08,647 --> 00:19:11,083 フフフ…。 269 00:19:11,083 --> 00:19:13,083 承知いたしました。 (喜多村) はい。 270 00:19:23,579 --> 00:19:26,579 《「社長室 来客…」》 271 00:19:33,055 --> 00:19:38,555 《あの日 父さんが会社に来た日は 確か…》 272 00:19:47,052 --> 00:19:50,606 (瑞希) 定例ミーティングの資料は まとめ終わりましたか? 273 00:19:50,606 --> 00:19:52,641 あっ はい。 何か? 274 00:19:52,641 --> 00:19:55,194 いえ 何でも! あっ もう少しで…。 275 00:19:55,194 --> 00:19:59,194 終了したら社長室へ行きますので。 はい。 276 00:20:05,587 --> 00:20:09,074 この後 8時より ミスミホールディングスの中村社長と➡ 277 00:20:09,074 --> 00:20:11,577 会食となっています。 準備しといてくれ。 278 00:20:11,577 --> 00:20:15,077 はい コーヒーを入れてまいります。 ありがとう。 279 00:20:17,599 --> 00:20:20,135 《今… 今 聞くんだ》 280 00:20:20,135 --> 00:20:22,704 《「僕の父を 知っているんですよね」って》 281 00:20:22,704 --> 00:20:25,704 《「どうして2人で 会っていたんですか?」って》 282 00:20:27,075 --> 00:20:32,564 君は 父親と よく 話は するのか? 283 00:20:32,564 --> 00:20:37,069 え? いや 別に深い意味はないんだ。 284 00:20:37,069 --> 00:20:41,590 私は結婚もしてないし 君と同い年ぐらいの子供を持つ➡ 285 00:20:41,590 --> 00:20:45,160 友人もいないもんだからね。 286 00:20:45,160 --> 00:20:48,660 単なる興味本位だ 世間話みたいなもんだ。 287 00:20:51,083 --> 00:20:57,606 そうですね たまに電話をして 会社のことを報告するくらいです。 288 00:20:57,606 --> 00:20:59,106 あぁ。 289 00:21:01,093 --> 00:21:05,597 (大沢) じゃあ この共亜火災に 入社が決まった時は➡ 290 00:21:05,597 --> 00:21:07,616 おとうさんは 何て言ってた? 291 00:21:07,616 --> 00:21:11,170 初めは この会社を受けると言った時➡ 292 00:21:11,170 --> 00:21:15,107 結構 反対されまして。 うん。 293 00:21:15,107 --> 00:21:17,609 だけど 入社が決まってからは➡ 294 00:21:17,609 --> 00:21:22,097 すごく応援してくれている といった感じです。 295 00:21:22,097 --> 00:21:26,597 そうか ありがとう。 失礼します。 296 00:21:30,138 --> 00:21:34,610 《父さんと知り合いなら こんなこと聞かないはずなのに》 297 00:21:34,610 --> 00:21:39,110 《やっぱり社長は 何か隠してる?》 298 00:21:44,086 --> 00:21:46,086 あっ…。 299 00:21:50,659 --> 00:21:52,711 藤堂さん? 300 00:21:52,711 --> 00:21:55,211 あっ 斉藤君。 301 00:21:58,083 --> 00:22:02,054 おとうさんのこと? 302 00:22:02,054 --> 00:22:04,556 うん。 303 00:22:04,556 --> 00:22:08,560 いろいろ考えちゃって。 304 00:22:08,560 --> 00:22:13,599 僕で よかったらだけど 話 聞かせてよ。 305 00:22:13,599 --> 00:22:15,099 うん。 306 00:22:16,618 --> 00:22:21,073 うちの父親 すっごい頑固で。 307 00:22:21,073 --> 00:22:25,060 誰かの世話になるの 嫌いなタイプなんだ。 308 00:22:25,060 --> 00:22:28,046 あ~ そうなんだ。 309 00:22:28,046 --> 00:22:31,049 「私が会社辞めて面倒見る」 って言っても➡ 310 00:22:31,049 --> 00:22:36,088 「そんなことしなくていい」って 完全にケンカ腰で。 311 00:22:36,088 --> 00:22:40,192 ホント 何 考えてるのか 分かんない。 312 00:22:40,192 --> 00:22:43,192 もっと素直になればいいのに。 313 00:22:45,047 --> 00:22:50,068 まぁ おとうさん ショックなんだよ。 314 00:22:50,068 --> 00:22:53,071 許してあげなよ。 315 00:22:53,071 --> 00:22:58,043 きっと 藤堂さんが 仕事で頑張る姿を見せるのが➡ 316 00:22:58,043 --> 00:23:02,598 一番いいと思うんだけど。 317 00:23:02,598 --> 00:23:06,652 何も分かってないくせに そういうこと言わないでよ。 318 00:23:06,652 --> 00:23:08,553 え? 319 00:23:08,553 --> 00:23:14,042 正直 そういう斉藤君の無神経 っていうか 生ぬるい優しさ➡ 320 00:23:14,042 --> 00:23:16,561 イラっと来る。 321 00:23:16,561 --> 00:23:18,547 え? 322 00:23:18,547 --> 00:23:20,547 あっ あの…! 323 00:25:30,112 --> 00:25:31,613 《あ~ もう!》 324 00:25:31,613 --> 00:25:33,615 《どうして あんなこと 言っちゃったんだよ》 325 00:25:33,615 --> 00:25:36,618 《今 謝れば 大丈夫かな? けど もし➡ 326 00:25:36,618 --> 00:25:40,071 「もう二度と電話しないで」 なんて言われたら…》 327 00:25:40,071 --> 00:25:42,090 (茜) へぇ~ 真冬ちゃんっていうんだ。 328 00:25:42,090 --> 00:25:45,127 昨日の人だよね? うるさいな ほっとけよ。 329 00:25:45,127 --> 00:25:47,162 子供には関係ないだろ? 330 00:25:47,162 --> 00:25:49,598 はぁ? そっちこそ 中学生みたいな顔してるくせに。 331 00:25:49,598 --> 00:25:51,583 ちゅう…。 (振動音) 332 00:25:51,583 --> 00:25:56,605 (振動音) 333 00:25:56,605 --> 00:25:59,090 お前のことだよ 出なよ。 (振動音) 334 00:25:59,090 --> 00:26:01,092 絶対 出ない。 (振動音) 335 00:26:01,092 --> 00:26:04,112 (振動音) 336 00:26:04,112 --> 00:26:05,630 もしもし。 337 00:26:05,630 --> 00:26:09,601 あっ 博史 悪いな 騒々しいのが世話になって。 338 00:26:09,601 --> 00:26:12,587 ホントだよ めちゃくちゃ うるさいよ。 339 00:26:12,587 --> 00:26:15,590 (修) 進路のことで 俺も つい熱くなってな。 340 00:26:15,590 --> 00:26:18,593 明日 かあさんが迎えに行くから それまで頼めるかな? 341 00:26:18,593 --> 00:26:21,096 分かった。 (修) ごめんな。 342 00:26:21,096 --> 00:26:23,114 あっ ねぇ 父さん。 343 00:26:23,114 --> 00:26:25,634 ん? 何だ? 344 00:26:25,634 --> 00:26:28,134 父さんってさ…。 345 00:26:35,110 --> 00:26:39,114 ごめん いや 大したことじゃないし。 346 00:26:39,114 --> 00:26:42,114 ハッ 何だよ そうか。 347 00:26:44,119 --> 00:26:48,640 《自分だって 父さんのこと 全然分かってないのに➡ 348 00:26:48,640 --> 00:26:53,640 藤堂さんにアドバイスなんて できるわけないよな》 349 00:26:58,083 --> 00:27:01,570 (真冬) お父さん 新しいタオル置いておくね。 350 00:27:01,570 --> 00:27:05,070 ちゃんと看護師さんの言うこと 聞くんだよ。 351 00:27:07,576 --> 00:27:11,580 また すぐ来るから 何か欲しいものあったら…。 352 00:27:11,580 --> 00:27:15,150 (藤堂 悟) 来なくていい。 え? 353 00:27:15,150 --> 00:27:19,150 お前は もう病院へは 来なくていいと言ってるんだ。 354 00:27:22,574 --> 00:27:25,076 (国本) ≪じゃ 彼氏いないんだ 今≫ 355 00:27:25,076 --> 00:27:27,095 (真冬) 新入社員なんで そんな余裕は…。 356 00:27:27,095 --> 00:27:29,598 (国本) いやいや ウソウソ…。 (沖津) 絶対ウソ 絶対ウソ…。 357 00:27:29,598 --> 00:27:33,602 ど… どうして藤堂さんが! え? いや ほら 休憩所でさ➡ 358 00:27:33,602 --> 00:27:36,605 何か 憂鬱そうにしてたからさ ほっとけないじゃん ねぇ。 359 00:27:36,605 --> 00:27:39,124 そこは ほっときましょうよ。 はいはい…! 360 00:27:39,124 --> 00:27:41,660 はい はい! じゃあ じゃあ 藤堂さんは➡ 361 00:27:41,660 --> 00:27:44,613 博史ちゃんのことを どう思ってるわけ? 362 00:27:44,613 --> 00:27:46,615 え? ちょっと やめてください! 363 00:27:46,615 --> 00:27:49,100 藤堂さん 今 大変なんですから。 知りたいくせに。 364 00:27:49,100 --> 00:27:51,102 オホホホ! オホホホ!じゃなくて。 365 00:27:51,102 --> 00:27:53,121 けど 否定はしてない 聞きたいんだ。 366 00:27:53,121 --> 00:27:55,123 そうだろ そうだろ…。 あ~ もう! 行こう 藤堂さん! 367 00:27:55,123 --> 00:27:57,626 また こんな所で 油を売っているというわけですか。 368 00:27:57,626 --> 00:27:59,661 藤堂真冬さん。 369 00:27:59,661 --> 00:28:03,181 「また」って どういう意味ですか? そうですよ それじゃ➡ 370 00:28:03,181 --> 00:28:05,100 いつもサボってるみたいな 言い方…。 371 00:28:05,100 --> 00:28:08,119 何度も休憩所で ぼんやりしている 姿を見掛けましたので。 372 00:28:08,119 --> 00:28:10,605 それは…! 藤堂さんは 今➡ 373 00:28:10,605 --> 00:28:13,608 いろいろと悩んでて…。 ホントに そうでしょうか? 374 00:28:13,608 --> 00:28:15,610 え? 375 00:28:15,610 --> 00:28:18,113 あなたは幼い頃より成績優秀。 376 00:28:18,113 --> 00:28:20,649 都内有数の進学校である 小宮山高等学校から➡ 377 00:28:20,649 --> 00:28:23,184 桜田大学経営学部へと進み➡ 378 00:28:23,184 --> 00:28:26,705 ここでも非の打ちどころのない 成績を収めました。 379 00:28:26,705 --> 00:28:28,623 ですが 社会人となってからは➡ 380 00:28:28,623 --> 00:28:31,523 そう順調には 行かなかったようですね。 381 00:28:34,112 --> 00:28:37,115 総務部に配属となってからは 失敗続き。 382 00:28:37,115 --> 00:28:41,102 あなたの指導を担当した先輩は 皆 口をそろえて言います。 383 00:28:41,102 --> 00:28:44,139 あなたは 優秀故に ミスを認めない。 384 00:28:44,139 --> 00:28:46,174 それが また次のミスにつながり➡ 385 00:28:46,174 --> 00:28:49,711 やがて 取り返しがつかなくなる。 やめて。 386 00:28:49,711 --> 00:28:51,596 あなたは 仕事から逃げ出したくて➡ 387 00:28:51,596 --> 00:28:54,115 多くの時間を 休憩所で過ごしていた。 388 00:28:54,115 --> 00:28:56,117 違いますか? ちょっと待ってください。 389 00:28:56,117 --> 00:28:58,136 そんな 一方的に話をしても…。 390 00:28:58,136 --> 00:28:59,636 お黙り‼ 391 00:29:01,106 --> 00:29:03,108 藤堂真冬さん。 392 00:29:03,108 --> 00:29:05,110 あなたは この会社を辞めるかどうか➡ 393 00:29:05,110 --> 00:29:07,662 悩んでいるようですが…。 394 00:29:07,662 --> 00:29:12,217 それは 本当に おとう様のためなんでしょうか? 395 00:29:12,217 --> 00:29:14,717 もし そうじゃないとしたら…。 396 00:29:19,140 --> 00:29:22,640 あなたに この会社を辞める 権利はありません。 397 00:29:27,132 --> 00:29:29,632 ちょ… ちょっと待って 藤堂さん! 398 00:29:32,120 --> 00:29:35,620 藤堂さん… 藤堂さん! 399 00:29:37,175 --> 00:29:41,613 あ… あのさ 気にすることないって。 400 00:29:41,613 --> 00:29:45,617 あの人 いつも あんな感じで ズケズケ言う人で。 401 00:29:45,617 --> 00:29:49,087 藤堂さんが サボってるなんて めちゃくちゃも いいとこだし➡ 402 00:29:49,087 --> 00:29:52,107 誰も信じないって。 403 00:29:52,107 --> 00:29:54,092 私 昨日 言ったよね? 404 00:29:54,092 --> 00:29:57,645 分かったようなこと言うの やめてって。 405 00:29:57,645 --> 00:30:00,699 当たってるかも 椿さんが言ってたこと。 406 00:30:00,699 --> 00:30:02,584 え? 407 00:30:02,584 --> 00:30:05,084 当たってるかも。 408 00:30:14,612 --> 00:30:17,098 《何も分からない》 409 00:30:17,098 --> 00:30:21,152 《苦しんでいる藤堂さんに 何を言えばよかったんだろう?》 410 00:30:21,152 --> 00:30:23,204 (茜) 何か元気ないね お兄ちゃん。 411 00:30:23,204 --> 00:30:27,204 いろいろあるんだよ ほっとけよ。 412 00:30:29,094 --> 00:30:31,112 茜! 何で ここにいるんだよ? 413 00:30:31,112 --> 00:30:34,599 だって部屋にいても暇だし。 だったら 長野 帰れって。 414 00:30:34,599 --> 00:30:37,085 無理 お父さんと仲直りなんて あり得ない。 415 00:30:37,085 --> 00:30:39,587 あり得ようよ お願いだから…! にぎやかね。 416 00:30:39,587 --> 00:30:41,573 あっ すいません 伊東部長。 417 00:30:41,573 --> 00:30:43,625 こちらのお嬢さんは? 418 00:30:43,625 --> 00:30:47,178 妹です! 家出中です。 あら! 家出? 419 00:30:47,178 --> 00:30:50,598 あの ちょっと… 父とケンカしたらしくて。 420 00:30:50,598 --> 00:30:53,598 あ~ そう。 421 00:30:58,089 --> 00:31:00,091 すご~い! (喜多村) アハハハ…。 422 00:31:00,091 --> 00:31:03,094 あの ほら マンゴージュース 召し上がれ。 423 00:31:03,094 --> 00:31:05,113 ハハっ。 424 00:31:05,113 --> 00:31:07,148 おいしい! お~ ハハハっ。 425 00:31:07,148 --> 00:31:09,684 お前さ 「おいしいです」だろ。 426 00:31:09,684 --> 00:31:13,104 「すご~い」とか「おいしい」とか 幼稚園児じゃないんだから。 427 00:31:13,104 --> 00:31:15,106 (茜) いいでしょ 別に。 まぁまぁまぁ いいじゃない。 428 00:31:15,106 --> 00:31:17,092 せっかく会長室に来てるんだから。 429 00:31:17,092 --> 00:31:19,110 おにいさん。 すいません。 430 00:31:19,110 --> 00:31:21,596 ウフフフっ。 (喜多村) マンゴージュースは 好き? 431 00:31:21,596 --> 00:31:23,615 (茜) はい! 他に好きなものは何? 432 00:31:23,615 --> 00:31:28,153 他には スマホのゲームとか ディズニーランドとか➡ 433 00:31:28,153 --> 00:31:30,705 ドーナツとか あとは…。 434 00:31:30,705 --> 00:31:32,590 オホホホ いいね いいね~。 435 00:31:32,590 --> 00:31:35,126 ねぇ 好きなものが たくさんあるってことは➡ 436 00:31:35,126 --> 00:31:37,112 人生 楽しくなっちゃうからね。 437 00:31:37,112 --> 00:31:41,112 じゃあ 逆に嫌いなもの あるの? 438 00:31:42,584 --> 00:31:45,587 お父さん。 (喜多村) あ~。 439 00:31:45,587 --> 00:31:49,124 おとうさんと ケンカして 来ちゃったんだもんな。 440 00:31:49,124 --> 00:31:51,192 無理もねえか ハハっ。 441 00:31:51,192 --> 00:31:54,095 え~ ちなみに勉強は 好きですか? 嫌いですか? 442 00:31:54,095 --> 00:31:57,565 嫌いです どう考えても。 (茜) 勝手に言わないでよ。 443 00:31:57,565 --> 00:31:59,584 まぁまぁまぁ。 ホントに嫌いじゃん。 444 00:31:59,584 --> 00:32:02,086 でもね せっかく 東京に出て来たんだから➡ 445 00:32:02,086 --> 00:32:05,573 1つ 勉強して帰ってもらいたい ことがあるんだけど➡ 446 00:32:05,573 --> 00:32:07,609 いいかな? はい。 447 00:32:07,609 --> 00:32:11,696 茜ちゃん あなたと同じ名前の➡ 448 00:32:11,696 --> 00:32:13,615 植物があるってこと知ってた? 449 00:32:13,615 --> 00:32:16,100 知らないです。 (喜多村) 知らなかった そう。 450 00:32:16,100 --> 00:32:22,123 えっとね これがね 茜ちゃんと同じ名前の➡ 451 00:32:22,123 --> 00:32:24,108 アカネという植物です。 452 00:32:24,108 --> 00:32:26,611 この根っこがね 赤~いの。 453 00:32:26,611 --> 00:32:30,165 それで赤い根っこだから アカネ。 454 00:32:30,165 --> 00:32:32,200 へぇ~。 (喜多村) うん。 455 00:32:32,200 --> 00:32:36,087 ほら キレイな夕日のことを あかね色っていうでしょ? 456 00:32:36,087 --> 00:32:39,574 それもね このアカネから来てんだよ。 457 00:32:39,574 --> 00:32:44,579 ちなみに 茜ちゃんって名前は どなたが付けてくれたのかな? 458 00:32:44,579 --> 00:32:48,583 それは… お父さんです。 459 00:32:48,583 --> 00:32:52,620 お~ そう そうですか そうですか へぇ~。 460 00:32:52,620 --> 00:32:55,673 そうか おとうさんがね。 461 00:32:55,673 --> 00:32:58,076 いや これは おじさんの想像なんだけども。 462 00:32:58,076 --> 00:33:00,094 おとうさんは あれだね きっと➡ 463 00:33:00,094 --> 00:33:04,065 キレ~イな夕日を眺めるのが 大好きなんだね。 464 00:33:04,065 --> 00:33:10,572 それで いとしい わが娘に 茜って付けたんだね。 465 00:33:10,572 --> 00:33:14,075 そんなこと… ないと思うけど。 466 00:33:14,075 --> 00:33:16,127 そうかな? 467 00:33:16,127 --> 00:33:20,181 おとうさんはね いとしい娘と➡ 468 00:33:20,181 --> 00:33:24,085 いつまでも いつまでも 何度も 何度も➡ 469 00:33:24,085 --> 00:33:27,572 この美しい夕日を眺めていたい。 470 00:33:27,572 --> 00:33:31,972 そういう願いを込めて 茜って付けたんだと思うよ。 471 00:33:36,097 --> 00:33:38,600 そうかも。 472 00:33:38,600 --> 00:33:42,637 前に 父さんが言ってたよ。 え? 473 00:33:42,637 --> 00:33:46,074 ほら 父さんさ 昔➡ 474 00:33:46,074 --> 00:33:49,093 山登りしていただろ? 475 00:33:49,093 --> 00:33:51,095 山に登って➡ 476 00:33:51,095 --> 00:33:56,100 そこから見る夕日が 世界で一番好きだって。 477 00:33:56,100 --> 00:33:58,603 (喜多村) ふ~ん。 478 00:33:58,603 --> 00:34:01,606 世界で一番好き ほ~う。 479 00:34:01,606 --> 00:34:04,606 それで 茜ちゃんだ。 480 00:34:08,212 --> 00:34:12,583 マンゴージュース飲んで おいしいって 言ってる 茜ちゃんも➡ 481 00:34:12,583 --> 00:34:15,086 それから この部屋に来て➡ 482 00:34:15,086 --> 00:34:19,073 植物達を見て 「すごい」って 言ってくれる 茜ちゃんも➡ 483 00:34:19,073 --> 00:34:21,092 おとうさんとケンカして➡ 484 00:34:21,092 --> 00:34:26,064 東京に出て来ちゃった 茜ちゃんも…。 485 00:34:26,064 --> 00:34:28,666 おとうさんはね…➡ 486 00:34:28,666 --> 00:34:32,737 どんな茜ちゃんも 大好きなんだよ。 487 00:34:32,737 --> 00:34:35,606 愛してるんだよ。 488 00:34:35,606 --> 00:34:39,594 茜ちゃんが どんだけ おとうさんのこと嫌っても➡ 489 00:34:39,594 --> 00:34:42,113 どんだけ悪口言っても➡ 490 00:34:42,113 --> 00:34:45,116 そんなの おとうさんには 関係ない。 491 00:34:45,116 --> 00:34:50,138 茜ちゃんが 怪獣だろうが 宇宙人だろうが➡ 492 00:34:50,138 --> 00:34:52,138 関係ない。 493 00:34:56,694 --> 00:35:01,616 親ってね そういう生き物なんだよ。 494 00:35:01,616 --> 00:35:20,685 ♬~ 495 00:35:20,685 --> 00:35:24,605 ちゃんと父さんに謝るんだよ。 一度言えば分かるって。 496 00:35:24,605 --> 00:35:27,592 (斉藤聡子) 博史も元気そうで 安心した。 497 00:35:27,592 --> 00:35:31,095 そろそろ行こうか またね。 じゃあ。 498 00:35:31,095 --> 00:35:33,097 母さんにも謝るんだよ。 499 00:35:33,097 --> 00:35:35,097 分かってるって。 500 00:35:38,136 --> 00:35:40,171 (喜多村)⦅おとうさんはね➡ 501 00:35:40,171 --> 00:35:43,674 どんな茜ちゃんも 大好きなんだよ⦆ 502 00:35:43,674 --> 00:35:48,674 ⦅親ってね そういう生き物なんだよ⦆ 503 00:35:52,116 --> 00:35:56,687 (真冬) ⦅うちの父親 「私が会社辞めて 面倒見る」って言っても➡ 504 00:35:56,687 --> 00:35:59,187 完全にケンカ腰で⦆ 505 00:36:00,675 --> 00:36:03,675 (真冬)⦅ホント 何 考えてるのか 分かんない⦆ 506 00:36:06,597 --> 00:36:08,616 (茜) 今日の夜ごはん 何? 507 00:36:08,616 --> 00:36:11,652 何が食べたい? う~ん 空揚げがいいな。 508 00:36:11,652 --> 00:36:15,152 (聡子) あ~ いいね! フフっ。 509 00:36:21,095 --> 00:36:23,598 ハァ ハァ ハァ…。 510 00:36:23,598 --> 00:36:25,600 ハァ ハァ…。 511 00:36:25,600 --> 00:36:27,618 (真冬) どうしたの? 512 00:36:27,618 --> 00:36:30,104 ハァ ハァ ハァ…。 513 00:36:30,104 --> 00:36:33,107 あのさ…。 514 00:36:33,107 --> 00:36:38,162 また 分かったようなこと 言ってるって➡ 515 00:36:38,162 --> 00:36:40,715 怒られるかもしれないんだけど。 516 00:36:40,715 --> 00:36:42,617 ハァ…。 517 00:36:42,617 --> 00:36:45,617 会社…。 518 00:36:48,606 --> 00:36:51,106 辞めないほうが いいんじゃないかな。 519 00:36:53,594 --> 00:36:58,683 おとうさんは 藤堂さんのことが好きで➡ 520 00:36:58,683 --> 00:37:01,183 誰よりも思ってるから…。 521 00:37:04,105 --> 00:37:08,605 藤堂さんの 今の状況…。 522 00:37:11,629 --> 00:37:14,599 分かってたんじゃないかな。 523 00:37:14,599 --> 00:37:19,637 だから 逃げてもらいたくないって。 524 00:37:19,637 --> 00:37:23,637 それで 厳しいことを言った。 525 00:37:26,093 --> 00:37:30,114 ごめん おとうさんのこと➡ 526 00:37:30,114 --> 00:37:33,117 ろくに知らないのに 勝手なこと言って。 527 00:37:33,117 --> 00:37:36,103 だけど…。 528 00:37:36,103 --> 00:37:38,603 あ… あの…。 529 00:37:40,591 --> 00:37:43,591 認めたくなかったんだよね。 530 00:37:45,163 --> 00:37:48,099 お父さんに言われた。 531 00:37:48,099 --> 00:37:51,102 ⦅お前➡ 532 00:37:51,102 --> 00:37:54,602 仕事 うまく 行ってないんじゃないのか?⦆ 533 00:37:58,159 --> 00:38:00,678 ⦅逃げるんじゃ ない⦆ 534 00:38:00,678 --> 00:38:03,678 ⦅とうさんを言い訳にして⦆ 535 00:38:06,250 --> 00:38:09,170 ⦅かあさんもいる⦆ 536 00:38:09,170 --> 00:38:14,675 ⦅ヘルパーさんの力を借りれば 何とか やって行けるよ⦆ 537 00:38:14,675 --> 00:38:19,675 ⦅お前のやるべきことは 他にある⦆ 538 00:38:23,167 --> 00:38:25,720 (真冬の声) 父さんを言い訳にしてるって➡ 539 00:38:25,720 --> 00:38:28,589 自分でも分かってた。 540 00:38:28,589 --> 00:38:32,489 けど 認めたくなくて。 541 00:38:34,095 --> 00:38:37,565 認めたら また…➡ 542 00:38:37,565 --> 00:38:40,601 逃げ場がなくなっちゃうから。 543 00:38:40,601 --> 00:38:44,121 大丈夫だよ! 藤堂さんなら やれるって。 544 00:38:44,121 --> 00:38:48,192 だって 僕よりも ず~っと優秀だし 絶対に…。 545 00:38:48,192 --> 00:38:50,192 分かったようなこと言わないでよ。 546 00:38:53,080 --> 00:38:56,567 …って何回も言って ごめんね。 547 00:38:56,567 --> 00:38:59,567 完全に 八つ当たり。 548 00:39:01,088 --> 00:39:03,074 ありがとう。 549 00:39:03,074 --> 00:39:06,074 斉藤君のおかげで 勇気出た。 550 00:39:15,586 --> 00:39:17,622 え? 551 00:39:17,622 --> 00:39:23,122 どうなるか分からないけど ちゃんと仕事と向き合ってみる。 552 00:39:25,596 --> 00:39:30,596 結論が出るまで 持っててもらっていい? 553 00:39:36,190 --> 00:39:38,092 もちろん。 554 00:39:38,092 --> 00:39:42,113 僕… 人事部だし。 555 00:39:42,113 --> 00:39:46,601 ハハハ… 知ってる。 556 00:39:46,601 --> 00:39:49,101 フフフ…。 557 00:39:56,160 --> 00:39:58,195 (喜多村) 大丈夫だったかな? 558 00:39:58,195 --> 00:40:01,616 子供のいない私が あんな講釈たれて➡ 559 00:40:01,616 --> 00:40:03,618 しらけ鳥 飛ばなかった? 560 00:40:03,618 --> 00:40:07,104 とんでもありません。 (喜多村) ならいいんだけど。 561 00:40:07,104 --> 00:40:12,126 まぁ どんな親でもね 自分の子供のことは愛してる。 562 00:40:12,126 --> 00:40:15,630 まぁ それだけを 伝えたかったんだけどね。 563 00:40:15,630 --> 00:40:17,630 そうですよね。 564 00:40:20,217 --> 00:40:23,621 まぁ 愛情さえあればさ➡ 565 00:40:23,621 --> 00:40:26,590 厳しく接したほうがいいのかな? 566 00:40:26,590 --> 00:40:28,590 子供には。 567 00:40:35,249 --> 00:40:38,135 (聡子)⦅ホントですか?⦆ ⦅ええ⦆ 568 00:40:38,135 --> 00:40:41,672 ⦅ご主人は あなた方 家族に➡ 569 00:40:41,672 --> 00:40:44,575 大きな隠し事をしています⦆ 570 00:40:44,575 --> 00:40:51,575 ♬~ 571 00:42:53,571 --> 00:43:09,620 572 00:43:09,620 --> 00:43:11,639 (呼び出し音) 573 00:43:11,639 --> 00:43:14,175 博史 ありがとな。 574 00:43:14,175 --> 00:43:17,578 かあさんと茜 今 新幹線に乗ったって。 575 00:43:17,578 --> 00:43:19,580 そう。 576 00:43:19,580 --> 00:43:22,566 まったく 家出なんて 肝を冷やしたよ。 577 00:43:22,566 --> 00:43:27,071 ねぇ 父さんってさ…。 578 00:43:27,071 --> 00:43:28,571 うん? 579 00:43:30,591 --> 00:43:32,610 父さん➡ 580 00:43:32,610 --> 00:43:37,198 大沢社長と知り合いだよね? 581 00:43:37,198 --> 00:43:39,583 いや そんなことは…。 582 00:43:39,583 --> 00:43:45,072 社長室の来客リスト見たんだ それに➡ 583 00:43:45,072 --> 00:43:48,072 父さんの名前があって。 584 00:43:50,594 --> 00:43:55,594 そこまで知ってるなら 正直に話すほかないな。 585 00:43:58,669 --> 00:44:01,169 俺と大沢は…。 586 00:44:04,058 --> 00:44:07,561 大学時代に 山岳部で一緒だったんだ。 587 00:44:07,561 --> 00:44:10,564 親友と言っても いいかもしれない。 588 00:44:10,564 --> 00:44:13,050 そうだったんだ。 589 00:44:13,050 --> 00:44:17,104 博史 お前は 実力で共亜火災に入ったんだ。 590 00:44:17,104 --> 00:44:21,625 決して コネなんかじゃ ない それは信じてほしい。 591 00:44:21,625 --> 00:44:24,678 大沢との関係を言うと お前が変なことを➡ 592 00:44:24,678 --> 00:44:28,082 勘繰るんじゃないかと それで言えなかったんだ。 593 00:44:28,082 --> 00:44:30,082 信じてくれるか? 594 00:44:34,588 --> 00:44:36,624 ありがとう。 595 00:44:36,624 --> 00:44:39,124 俺のことを思ってくれて。 596 00:44:42,663 --> 00:44:45,599 (眞子の声) 研修の成果は何かありますか? 597 00:44:45,599 --> 00:44:49,086 大沢社長と 父は➡ 598 00:44:49,086 --> 00:44:51,071 友人でした。 599 00:44:51,071 --> 00:44:55,109 だけど きっと それ以上の 何かがあると思います。 600 00:44:55,109 --> 00:44:57,111 何かとは? 601 00:44:57,111 --> 00:44:59,096 分かりません。 602 00:44:59,096 --> 00:45:03,651 でも今は これ以上追求しなくても いいんじゃないかと。 603 00:45:03,651 --> 00:45:05,686 なぜ? 604 00:45:05,686 --> 00:45:09,573 いつか その時が来たら 話してくれると思います。 605 00:45:09,573 --> 00:45:14,061 あなたの考えを尊重したい ところですが➡ 606 00:45:14,061 --> 00:45:18,565 そう悠長にもしていられない 危険が迫ってるんです。 607 00:45:18,565 --> 00:45:20,067 危険? 608 00:45:20,067 --> 00:45:25,139 それは あなたの父親にも 恐らく 家族にも関係があること。 609 00:45:25,139 --> 00:45:28,139 一体 何なんですか? それは。 610 00:45:32,096 --> 00:45:36,567 16年前 斧ヶ崎の崖に立つホテル➡ 611 00:45:36,567 --> 00:45:41,588 ホテルアックスが火事を起こし 炎に包まれました。 612 00:45:41,588 --> 00:45:44,108 ホテルアックス…。 613 00:45:44,108 --> 00:45:48,629 支配人は再建を試みましたが それは不可能でした。 614 00:45:48,629 --> 00:45:50,648 なぜなら➡ 615 00:45:50,648 --> 00:45:53,600 保険金が支払われなかったから。 616 00:45:53,600 --> 00:45:58,072 火事の際 非常口の前に 備品が山積みになっていた。 617 00:45:58,072 --> 00:46:01,091 それは ホテル側の重大な過失である。 618 00:46:01,091 --> 00:46:04,094 ですが 支配人は 納得が行きませんでした。 619 00:46:04,094 --> 00:46:07,614 ホテル側は 絶対そんなことはしていない。 620 00:46:07,614 --> 00:46:09,650 考えられるとしたら➡ 621 00:46:09,650 --> 00:46:14,588 共亜火災が 保険金を 支払わないために偽装した。 622 00:46:14,588 --> 00:46:18,575 その時の社長は 今の喜多村会長。 623 00:46:18,575 --> 00:46:23,614 担当は 損害調査部部長だった 大沢社長。 624 00:46:23,614 --> 00:46:26,617 そして まだ新人だった➡ 625 00:46:26,617 --> 00:46:29,117 伊東人事部長。 626 00:46:31,138 --> 00:46:33,173 (喜多村) 大沢社長。 627 00:46:33,173 --> 00:46:35,092 はい。 628 00:46:35,092 --> 00:46:38,062 あなたにね➡ 629 00:46:38,062 --> 00:46:41,582 誓ってもらいたいことが あるんだよな。 630 00:46:41,582 --> 00:46:43,600 誓う? うん。 631 00:46:43,600 --> 00:46:47,104 まぁ 会社経営なんてことはさ➡ 632 00:46:47,104 --> 00:46:50,624 そりゃ きれい事だけでは 通用しない。 633 00:46:50,624 --> 00:46:54,161 そんなことは 私も重々 承知してます。 634 00:46:54,161 --> 00:46:58,582 私も 社長時代は随分と➡ 635 00:46:58,582 --> 00:47:04,104 犯罪まがいのことを やって来ました。 636 00:47:04,104 --> 00:47:08,108 だけどね これだけは言えます。 637 00:47:08,108 --> 00:47:13,130 真っ黒黒に染まるような 行為だけは➡ 638 00:47:13,130 --> 00:47:16,130 ただの一度も しなかった。 639 00:47:18,202 --> 00:47:21,202 あなた 誓えますか? 640 00:47:22,589 --> 00:47:25,089 黒は なかったと。 641 00:47:26,060 --> 00:47:28,562 (眞子の声) 支配人は自分で調べを進め➡ 642 00:47:28,562 --> 00:47:31,065 ひとつの結論に至りました。 643 00:47:31,065 --> 00:47:34,084 共亜火災は 調査会社の人間と➡ 644 00:47:34,084 --> 00:47:37,121 結託して偽装した。 645 00:47:37,121 --> 00:47:39,621 それ以外 考えられない。 646 00:47:42,559 --> 00:47:44,578 (眞子の声) ある時 支配人は➡ 647 00:47:44,578 --> 00:47:49,083 保険会社の人間と 話をして来ると言って家を出て➡ 648 00:47:49,083 --> 00:47:52,069 そのまま 行方不明となりました。 649 00:47:52,069 --> 00:47:55,069 それは 誰と話を? 650 00:47:57,608 --> 00:48:00,144 そして 支配人には➡ 651 00:48:00,144 --> 00:48:02,644 1人の娘がいたんです。 652 00:48:04,064 --> 00:48:07,101 やがて 娘は決意しました。 653 00:48:07,101 --> 00:48:10,571 自分が この不払いの真相を探る。 654 00:48:10,571 --> 00:48:14,074 会社側の誰が 偽装に手を染めたのか➡ 655 00:48:14,074 --> 00:48:16,093 突き止める。 656 00:48:16,093 --> 00:48:21,115 それで 娘さんが…➡ 657 00:48:21,115 --> 00:48:23,650 この会社に入って 復讐を…。 658 00:48:23,650 --> 00:48:28,071 恐らく あなたの父親は この話を知っている。 659 00:48:28,071 --> 00:48:32,092 そして そのことが 彼を苦しめている。 660 00:48:32,092 --> 00:48:34,077 それだけじゃなく➡ 661 00:48:34,077 --> 00:48:36,580 あなたの家族にも危険が。 662 00:48:36,580 --> 00:48:38,580 (ドアが開く音) 663 00:48:40,083 --> 00:48:42,069 だ… 誰ですか? 664 00:48:42,069 --> 00:48:44,104 あの写真を返してもらおうか。 665 00:48:44,104 --> 00:48:46,173 彼は 縣 雄二。 666 00:48:46,173 --> 00:48:50,594 偽装を企てた調査会社の人間です。 667 00:48:50,594 --> 00:48:53,080 (大沢の声) 誓う必要なんかありませんよ。 668 00:48:53,080 --> 00:48:56,066 言葉でなら いくらでも 何とでも言えます。 669 00:48:56,066 --> 00:48:58,051 会長らしくもない。 670 00:48:58,051 --> 00:49:00,554 お年のせいですか? 671 00:49:00,554 --> 00:49:02,573 失礼します。 672 00:49:02,573 --> 00:49:05,073 大沢社長。 673 00:49:06,610 --> 00:49:11,610 あなた 身を引かれたらいかがですか? 674 00:49:14,551 --> 00:49:18,071 伊東千紘人事部長の言う通りだ。 675 00:49:18,071 --> 00:49:23,060 あなた どこか… いや どこかどころじゃないな。 676 00:49:23,060 --> 00:49:26,563 確実に…➡ 677 00:49:26,563 --> 00:49:29,066 危うい空気を放ってる。 678 00:49:29,066 --> 00:49:31,602 (眞子の声) あれは鑑定に出しました。 679 00:49:31,602 --> 00:49:37,074 結果 ホテル側の 過失の証拠となった写真は➡ 680 00:49:37,074 --> 00:49:40,060 偽造されたものだと分かった。 681 00:49:40,060 --> 00:49:43,564 あなたは 万が一の時の 切り札として➡ 682 00:49:43,564 --> 00:49:45,566 あの写真を取っておいた。 683 00:49:45,566 --> 00:49:48,085 あれがなければ…。 684 00:49:48,085 --> 00:49:51,104 俺は… 俺は! 685 00:49:51,104 --> 00:49:53,123 (大沢の声) つまり➡ 686 00:49:53,123 --> 00:49:55,123 私に社長を辞めろと? 687 00:49:57,044 --> 00:50:01,565 それが あなたが愛して育てた➡ 688 00:50:01,565 --> 00:50:03,567 この共亜火災のためだ。 689 00:50:03,567 --> 00:50:06,069 そういうことですか? 690 00:50:06,069 --> 00:50:09,573 会社のためだけじゃ ありませんよ。 691 00:50:09,573 --> 00:50:13,573 決して それだけじゃありません。 692 00:50:17,147 --> 00:50:20,050 (縣) うら! ハッ! オラっ! うっ! 693 00:50:20,050 --> 00:50:23,070 うっ! うっ うっ! 694 00:50:23,070 --> 00:50:26,573 (大沢の声) やはり 会長は そういう人間でしたか。 695 00:50:26,573 --> 00:50:30,043 (喜多村) そういう? ご自分に必要がなくなれば➡ 696 00:50:30,043 --> 00:50:32,562 容赦なく切り捨てる。 697 00:50:32,562 --> 00:50:37,634 かつて 会長の勧めもあって 伊東君と恋人関係にあった時➡ 698 00:50:37,634 --> 00:50:40,053 何度も聞かされました。 699 00:50:40,053 --> 00:50:44,057 自分を捨てた父親を どれほど憎んでるのか。 700 00:50:44,057 --> 00:50:46,560 そうだったよね? 社長 どうして 今…。 701 00:50:46,560 --> 00:50:51,114 悲しいことだと思いませんか? 顔も見たことのない父親を➡ 702 00:50:51,114 --> 00:50:53,614 言葉に表せないほど 恨んでるんですよ。 703 00:50:55,619 --> 00:50:58,155 会長 あなたは…。 704 00:50:58,155 --> 00:50:59,655 やめろ! 705 00:51:01,591 --> 00:51:04,091 (縣) あ~! うわ~! 706 00:51:10,600 --> 00:51:12,100 うっ。 707 00:51:16,623 --> 00:51:21,123 これで分かったでしょう 明確な危機が迫ってるんです。 708 00:51:27,084 --> 00:51:29,084 あなたが…。 709 00:51:32,105 --> 00:51:34,605 伊東君の父親ですよね? 710 00:51:38,061 --> 00:51:43,133 (大沢) 会長が… 君の父親だ。 711 00:51:43,133 --> 00:51:47,571 口では 「社員は家族だ」って言いながら➡ 712 00:51:47,571 --> 00:51:52,092 その裏では 実の娘を切り捨ててたんだよ。 713 00:51:52,092 --> 00:51:55,092 醜悪な心だよ。 714 00:52:01,585 --> 00:52:10,594 715 00:52:10,594 --> 00:52:12,594 現在 好評発売中~! 716 00:52:17,567 --> 00:52:19,567 ご応募 お待ちしております。