1 00:01:22,274 --> 00:01:24,274 2 00:01:29,147 --> 00:01:32,150 (惣三郎)((金杉惣三郎でござる)) 3 00:01:32,150 --> 00:01:38,156 (高玖)((「相良の龍」に戻り 余の密命を果たしてくれ)) 4 00:01:38,156 --> 00:01:44,162 (ナレーター) <金杉惣三郎 人呼んで 金釘惣三> 5 00:01:44,162 --> 00:01:48,166 <腑抜けと称された 1人の男が➡ 6 00:01:48,166 --> 00:01:55,173 豊後相良藩 2万石の命運を背負い 浪々の身となった> 7 00:01:55,173 --> 00:01:59,177 (しの)((しのと申します)) 8 00:01:59,177 --> 00:02:01,179 (お杏)((旦那)) 9 00:02:01,179 --> 00:02:05,183 (喜八)((火事始末御用の 荒神屋喜八と申しやす)) 10 00:02:05,183 --> 00:02:09,187 <国を捨て 家族も捨てて➡ 11 00:02:09,187 --> 00:02:14,192 非情なる密命を帯びた この男の相棒は➡ 12 00:02:14,192 --> 00:02:19,197 殿より下されし この ひと振りのみ> 13 00:02:19,197 --> 00:02:24,136 ((高田酔心子兵庫 頼るは そなただけ)) 14 00:02:24,136 --> 00:02:41,136 ♬~ 15 00:03:00,172 --> 00:03:34,172 ♬~ 16 00:03:37,142 --> 00:03:42,142 はあ… はあ… はあ… 17 00:04:09,174 --> 00:04:15,174 左近… 日下左近! 18 00:04:19,184 --> 00:04:24,122 (渓曇)実に面白い わしが 初めてお目にかかる逸品じゃ 19 00:04:24,122 --> 00:04:27,125 珍しき書物でござるか? 20 00:04:27,125 --> 00:04:32,130 南蛮では ごくごく普通に 接することができる物じゃて 21 00:04:32,130 --> 00:04:39,137 しかしな この革表紙の装丁は なかなかのものじゃ 22 00:04:39,137 --> 00:04:43,141 恐らく キリシタン寺の持ち物 23 00:04:43,141 --> 00:04:47,145 キリシタン… ご禁制の書物 24 00:04:47,145 --> 00:04:52,150 これは 「ビブリア」といってな イスパニア語で書かれた➡ 25 00:04:52,150 --> 00:04:55,153 キリストをたたえる教典じゃ 26 00:04:55,153 --> 00:04:59,157 まあ 持っているだけで 首が飛ぶ代物じゃ 27 00:04:59,157 --> 00:05:02,160 ≪(寺村)遅いではないか! はあ… 28 00:05:02,160 --> 00:05:06,164 殿におかれては 摂津からの船旅も順調 29 00:05:06,164 --> 00:05:11,169 既に無事 相良へご到着 密命を託したおぬしからの吉報を 30 00:05:11,169 --> 00:05:15,173 一日千秋の思いで 待たれておられるのじゃ 31 00:05:15,173 --> 00:05:17,175 申し訳ござりませぬ 32 00:05:17,175 --> 00:05:22,113 過日 上屋敷の門前に置かれた この不審な書物 33 00:05:22,113 --> 00:05:29,120 間違いなくご禁制本 キリシタンの 教典であること判明いたしました 34 00:05:29,120 --> 00:05:31,122 よもやとは思うていたが… 35 00:05:31,122 --> 00:05:37,128 これが 我が藩の注文により 購入された物かどうかが肝要 36 00:05:37,128 --> 00:05:42,133 相分かった 殿に 急ぎ お確かめいただく 37 00:05:42,133 --> 00:05:45,136 は~… 何か? 38 00:05:45,136 --> 00:05:51,142 うん? いや ご分家の叔父ぎみ 丹波さまが➡ 39 00:05:51,142 --> 00:05:56,147 何かと藩政に 首を突っ込まれておるらしい 40 00:05:56,147 --> 00:06:00,151 殿は あのように 穏やかな学究肌のお方 41 00:06:00,151 --> 00:06:05,156 しかも まだお若い 心細かろうと思うてなぁ 42 00:06:05,156 --> 00:06:07,158 ご分家 丹波さま… 43 00:06:07,158 --> 00:06:14,165 言うな! 敵の正体も目的も まだ 何も分かってはおらぬ 44 00:06:14,165 --> 00:06:17,168 分かっておるのは 敵がじわじわと 45 00:06:17,168 --> 00:06:22,107 相良藩を追い詰めるつもりだと いうことじゃ! 46 00:06:22,107 --> 00:06:27,112 おお! ところで 惣三 おぬしの家族だがな 47 00:06:27,112 --> 00:06:34,119 当主逐電ということで ひとまず 50日の閉門の沙汰が下った 48 00:06:34,119 --> 00:06:40,125 そんな馬鹿な! まさか 屋敷を追われるようなことは… 49 00:06:40,125 --> 00:06:47,132 ないとは申せぬ おぬしの逐電は 相良城下中が知っていること 50 00:06:47,132 --> 00:06:52,137 …となれば 逐電せし者の家族を そのまま放置しておくことは➡ 51 00:06:52,137 --> 00:06:56,141 政の怠慢となるでな 52 00:06:56,141 --> 00:07:06,141 ♬~ 53 00:07:12,157 --> 00:07:15,160 (文吉)何やってんですよ 小頭? 54 00:07:15,160 --> 00:07:19,160 (松造) すまねえなぁ 今日は早引けだ 55 00:07:30,108 --> 00:07:35,113 (みわ)((兄上 父上は いつ戻られるのですか?)) 56 00:07:35,113 --> 00:07:40,113 (清之助)((もうすぐじゃ もうすぐ お帰りになる)) 57 00:07:43,121 --> 00:07:49,127 ≪(文吉)惣三の旦那 惣三の旦那! うん? 58 00:07:49,127 --> 00:07:53,127 親方がお呼びでえ! おう そうか 59 00:08:00,138 --> 00:08:04,142 近ごろの松造の様子を どう思いなさる? 60 00:08:04,142 --> 00:08:06,144 小頭のことか? うむ… 61 00:08:06,144 --> 00:08:10,148 あれで なかなかの 親孝行な奴でしてね 62 00:08:10,148 --> 00:08:16,154 給金の半分は いつも おっ母さんに渡していた ほう 63 00:08:16,154 --> 00:08:22,093 その おっ母さんに 泣きつかれましてね 64 00:08:22,093 --> 00:08:26,097 この ひと月ほどは 全く渡してないらしい 65 00:08:26,097 --> 00:08:29,100 小頭に何か金の要ることが? 66 00:08:29,100 --> 00:08:35,106 若い者の こった 博打に打ち込むこともある 67 00:08:35,106 --> 00:08:39,110 品川の女郎に入れあげることも 珍しかねえ 68 00:08:39,110 --> 00:08:43,114 さもあろう それならそれで しかたがねえ 69 00:08:43,114 --> 00:08:47,118 熱が冷めるのを 待つしかねえんだが 70 00:08:47,118 --> 00:08:53,124 あの のめり込み方は尋常じゃねえ 71 00:08:53,124 --> 00:08:57,128 俺は野郎を呼んで 意見もした 72 00:08:57,128 --> 00:09:02,133 気立てのいい女なら 請け出して 女房にしろと勧めもした 73 00:09:02,133 --> 00:09:06,137 親方にも言えない相手となると… 74 00:09:06,137 --> 00:09:10,141 人の女房に懸想でもしたのか… 75 00:09:10,141 --> 00:09:14,145 惣三さん そいつを調べちゃくれねえか? 76 00:09:14,145 --> 00:09:16,147 なぜ それがしに? 77 00:09:16,147 --> 00:09:24,088 あんたのほかに頼める人はいねえ 頼む このとおりだ 78 00:09:24,088 --> 00:09:27,088 分かりました 79 00:09:39,103 --> 00:09:41,105 (男性)あっ いらっしゃい (松造)おう! 80 00:09:41,105 --> 00:09:44,105 2階 借りるぜ (男性)どうぞ 81 00:09:51,115 --> 00:10:26,084 ♬~ 82 00:10:26,084 --> 00:10:29,087 はい! いらっしゃい いらっしゃい! 83 00:10:29,087 --> 00:10:34,092 ああ これは 毎度ありがとうございます 84 00:10:34,092 --> 00:10:39,092 は~… 物入りじゃのぅ 85 00:10:43,101 --> 00:10:45,103 (女の子)ごめんなさい 86 00:10:45,103 --> 00:10:52,110 (弦也)待てっ 貴様~ 87 00:10:52,110 --> 00:10:58,116 何ぶん 子供のことゆえ お許し願えぬか このとおりじゃ 88 00:10:58,116 --> 00:11:11,129 ♬~ 89 00:11:11,129 --> 00:11:17,135 もう心配ない 気をつけるんじゃぞ ありがとうございました 90 00:11:17,135 --> 00:11:20,138 (お杏)惣三の旦那! おう! お杏さん 91 00:11:20,138 --> 00:11:22,138 旦那も芝居見物? 92 00:11:24,142 --> 00:11:37,155 ♪ 鐘に恨みは数々ござる~ 93 00:11:37,155 --> 00:11:38,156 (拍手) 94 00:11:38,156 --> 00:11:56,174 ♪ 初夜の鐘をつくときは 95 00:11:56,174 --> 00:12:00,178 こいつは やっかいね… 96 00:12:00,178 --> 00:12:06,184 いくら あでやかな女姿でも 上村彦之丞は男だもん 97 00:12:06,184 --> 00:12:16,194 ♪~ 98 00:12:16,194 --> 00:12:18,196 (男性)何を! この唐変木! 99 00:12:18,196 --> 00:12:21,199 上等じゃねえか! やろうってのか? 100 00:12:21,199 --> 00:12:27,138 (騒ぎ声) 101 00:12:27,138 --> 00:12:30,141 お杏さん! 102 00:12:30,141 --> 00:12:34,145 やめねえか! (男性)何しやがんでえ この女! 103 00:12:34,145 --> 00:12:37,148 (お杏)「何しやがんでえ」とは何だ 馬鹿野郎! 104 00:12:37,148 --> 00:12:39,150 ねえさん! (男性)こりゃいけねえ… 105 00:12:39,150 --> 00:12:41,152 (お杏)神明さまの地芝居は➡ 106 00:12:41,152 --> 00:12:45,156 町内の皆さんが 日ごろの憂さを晴らす所だ 107 00:12:45,156 --> 00:12:48,159 それをなんだい ちょっとの酒で 酔いくらいやがって 108 00:12:48,159 --> 00:12:52,163 八百八町総代の 芝鳶の名が 聞いてあきれるね! 109 00:12:52,163 --> 00:12:54,165 (一同)申し訳ござんせん 110 00:12:54,165 --> 00:12:56,167 あたしに謝ってどうするんだい! 111 00:12:56,167 --> 00:12:59,170 お前らは お芝居を ぶち壊したんだよ! 112 00:12:59,170 --> 00:13:02,173 まずは 見物衆にわびないか! 113 00:13:02,173 --> 00:13:05,176 (一同)皆さん 申し訳ござんせん すみません 114 00:13:05,176 --> 00:13:08,179 (彦之丞)冠阿弥のお嬢さまと お見受けいたしました 115 00:13:08,179 --> 00:13:12,183 騒ぎを 取り鎮めていただき ありがとうございます 116 00:13:12,183 --> 00:13:16,187 おっしゃるとおり 芝居小屋は 浮き世の憂さを忘れる所 117 00:13:16,187 --> 00:13:21,192 お兄さん方も 夢芝居に 舞い上がったのでございましょう 118 00:13:21,192 --> 00:13:28,132 お許しのほど… 彦之丞 ひとえにお願い申し上げまする! 119 00:13:28,132 --> 00:13:35,139 野暮を承知の差し出口 太夫さん こちらこそ お許しくださいね 120 00:13:35,139 --> 00:13:38,139 (男性)よっ 日の本一! (一同)おおっ! 121 00:13:42,146 --> 00:13:46,150 何だよ? 惣の字 いいから来るんだ! 122 00:13:46,150 --> 00:13:50,154 気を悪くしないでくださいね 松造さん 123 00:13:50,154 --> 00:13:53,157 こういう商売をしておりますとね 124 00:13:53,157 --> 00:13:57,161 いろいろな噂が 耳に入ってまいります 例えば… 125 00:13:57,161 --> 00:14:04,168 上村彦之丞の艶事も そのひとつ (松造)太夫の? 126 00:14:04,168 --> 00:14:09,173 増源寺のお坊さまで 恵巌さまと いう方が いらっしゃいます 127 00:14:09,173 --> 00:14:12,176 それはそれは 美男の お坊さまでございまして 128 00:14:12,176 --> 00:14:18,176 参詣に参られた 大奥の上ろうの どなたかに言い寄られたとか 129 00:14:20,184 --> 00:14:26,124 その恵巌さまが 彦之丞太夫と 3日とあげず➡ 130 00:14:26,124 --> 00:14:30,128 鉄砲洲の船宿で 逢瀬を重ねておられます 131 00:14:30,128 --> 00:14:37,135 ♬~ 132 00:14:37,135 --> 00:14:41,139 これは まことの話です 133 00:14:41,139 --> 00:14:46,139 嘘だよ… 嘘に決まってら! おう 惣の字 俺ぁ帰るで! 134 00:14:49,147 --> 00:14:52,150 (お春)あっ! すいません 135 00:14:52,150 --> 00:14:54,152 少し お灸が効きすぎたかしら 136 00:14:54,152 --> 00:14:59,157 いや あれぐらい厳しく言わんと 目が覚めんだろう 137 00:14:59,157 --> 00:15:06,164 それにしても 役者と坊主か! 相良では考えられんのぅ 138 00:15:06,164 --> 00:15:12,170 女の道も男の思いも燃え上がると どこへ行くか分かりません 139 00:15:12,170 --> 00:15:17,175 惣三郎さまも 江戸の女子には せいぜい気をつけられることです 140 00:15:17,175 --> 00:15:19,177 それは心配無用じゃ 141 00:15:19,177 --> 00:15:24,177 それがしは 国もとに2人の子を 残した野暮浪人だからのぅ 142 00:15:26,117 --> 00:15:33,117 金杉さま 実は 寺村さまの つなぎの者がまいっております 143 00:15:35,126 --> 00:15:41,132 名は九一 寺村さまご信頼の 小者でございます 144 00:15:41,132 --> 00:15:44,135 (九一)九一と申します うむ… 145 00:15:44,135 --> 00:15:49,140 金杉さま 寺村さまの お調べで ただいま 行き方知れずの 146 00:15:49,140 --> 00:15:54,145 多野村亮吉 堤尚政… この2人の若党の雇い入れに➡ 147 00:15:54,145 --> 00:15:57,148 強く力添えをした男が 分かりました 148 00:15:57,148 --> 00:15:59,150 それは何者か? 149 00:15:59,150 --> 00:16:04,155 お納戸方70石の 大友三稔さま 150 00:16:04,155 --> 00:16:07,158 大友三稔… へい! 151 00:16:07,158 --> 00:16:10,161 ご存じなのですか? 152 00:16:10,161 --> 00:16:19,170 昔 日下左近ともども 綾川道場で ともに修行に汗を流した仲 153 00:16:19,170 --> 00:16:22,106 腕の立つ男であったが 154 00:16:22,106 --> 00:16:32,116 ♬~ 155 00:16:32,116 --> 00:16:34,118 (大友)((え~いっ!)) 156 00:16:34,118 --> 00:16:46,130 ♬~ 157 00:16:46,130 --> 00:16:50,134 ((えいやっ!)) 158 00:16:50,134 --> 00:16:53,137 それで 大友三稔がいかがした? 159 00:16:53,137 --> 00:16:57,141 早速 大友さまの身辺を 探っておりましたところ 160 00:16:57,141 --> 00:17:01,145 本日の昼 他出なされ 浅草 待乳山の料理茶屋で➡ 161 00:17:01,145 --> 00:17:06,150 お国の方と会食を 相良の者と? 162 00:17:06,150 --> 00:17:13,157 ご分家のご家来と思われます 居所が分かりしだい お知らせを 163 00:17:13,157 --> 00:17:31,108 ♬~ 164 00:17:31,108 --> 00:17:36,113 (仲居) ひっ… 人殺し! 人殺し~! 165 00:17:36,113 --> 00:17:39,113 ≪ 誰か 誰か来て~! 166 00:17:52,129 --> 00:17:55,132 (房之助)ご苦労さんです 167 00:17:55,132 --> 00:18:00,137 惣三さん 来てくれたかい! (西村)おぬしは? 168 00:18:00,137 --> 00:18:05,142 荒神屋に世話になっている 金杉惣三郎と申す浪人者でござる 169 00:18:05,142 --> 00:18:10,147 先月 湯島の… (西村)そうかい お前さんかい 170 00:18:10,147 --> 00:18:13,150 まといくずれの仁助を たたき斬ったってのは… 171 00:18:13,150 --> 00:18:19,156 惣三さん こちら 北町奉行所同心 西村桐十郎さま 172 00:18:19,156 --> 00:18:24,095 そして こちらは 花火の房之助親分だ 173 00:18:24,095 --> 00:18:27,098 小頭が 彦之丞に 刃傷したと聞いたが 174 00:18:27,098 --> 00:18:31,102 死体のそばに ほうけて 立ってりゃ捕まえるしかねえ 175 00:18:31,102 --> 00:18:36,107 ちょいと おかしなこともあるし 聞きてえことは 山ほどあるんだが 176 00:18:36,107 --> 00:18:39,107 松造の奴 だんまりだ こっちも困ってるんだよ 177 00:18:41,112 --> 00:18:44,112 (お由)ありがとうございました 178 00:18:46,117 --> 00:18:54,125 鉄砲洲の 「かざはな」は 旦那衆が 隠れ遊びするような所なんですよ 179 00:18:54,125 --> 00:18:57,125 そこで 松造の奴… 180 00:19:00,131 --> 00:19:04,135 ところが 松造の奴が ほうけちまって 181 00:19:04,135 --> 00:19:09,140 何が自分の周りで起きたのかも 分からねえ様子らしい 182 00:19:09,140 --> 00:19:13,144 ま… なんとか 厳しい お調べは待ってくれと 183 00:19:13,144 --> 00:19:17,148 花火の親分には頼んできたんだが 184 00:19:17,148 --> 00:19:23,087 何もしゃべらねえんじゃ 助けようにも手の打ちようがない 185 00:19:23,087 --> 00:19:25,089 花火の親分は確か➡ 186 00:19:25,089 --> 00:19:28,089 ちょいと おかしなことがあるとか 申されておったなぁ 187 00:19:30,094 --> 00:19:35,099 親分の見立てじゃ 1人の仕業じゃねえらしい 188 00:19:35,099 --> 00:19:43,107 死体はめったやたらに突き立てた 刺し傷だらけだったそうだが… 189 00:19:43,107 --> 00:19:48,112 実のところは 首筋にあった ひと太刀が決め手らしい 190 00:19:48,112 --> 00:19:51,112 手だれの侍の仕業だと? 191 00:19:53,117 --> 00:19:55,119 (とめ)あっ 旦那! 192 00:19:55,119 --> 00:19:59,123 旦那 隅に置けないね~ えっ? 193 00:19:59,123 --> 00:20:03,127 へっ とぼけちゃって この色男が 何でえ? いきなり 194 00:20:03,127 --> 00:20:07,131 んまあ 嫌みなぐらい いい女じゃないか! 195 00:20:07,131 --> 00:20:19,143 ♬~ 196 00:20:19,143 --> 00:20:22,079 申し訳ありませんでした 197 00:20:22,079 --> 00:20:29,086 女の浅知恵で 松造さんを 大変な目に遭わせてしまいました 198 00:20:29,086 --> 00:20:34,091 しのさん 頼んだのは それがしだ 責めは それがしにある 199 00:20:34,091 --> 00:20:39,096 それに まだ 小頭が下手人だと 決まったわけではない 200 00:20:39,096 --> 00:20:43,100 何か お手伝いできることが ありましたら 201 00:20:43,100 --> 00:20:46,103 何でも おっしゃってください 202 00:20:46,103 --> 00:20:49,106 ならば 先日聞いた 彦之丞と恵巌の➡ 203 00:20:49,106 --> 00:20:55,112 噂の出どころを 教えていただきたい 204 00:20:55,112 --> 00:20:57,114 それは… 205 00:20:57,114 --> 00:21:07,124 頼む 小頭を救ってやりたいのだ 分かりました 206 00:21:07,124 --> 00:21:09,126 惣三の旦那… 207 00:21:09,126 --> 00:21:14,131 まったく 昨日は いきなり いなくなっちゃうんだから! あっ 208 00:21:14,131 --> 00:21:23,140 ♬~ 209 00:21:23,140 --> 00:21:26,140 もう 知らない! 210 00:21:35,152 --> 00:21:41,158 (菊乃)女将の菊乃でございます 実は この度… 211 00:21:41,158 --> 00:21:44,161 訳は しのさんから聞きました 212 00:21:44,161 --> 00:21:51,168 しのさんを信じて 独り言を申し上げます 213 00:21:51,168 --> 00:21:54,171 この 「いそむら」で あるお方が➡ 214 00:21:54,171 --> 00:21:59,176 恵巌さまを 激しく なじられたことがございました 215 00:21:59,176 --> 00:22:06,183 その お方とは? 大奥中臈 お紋の方さま 216 00:22:06,183 --> 00:22:12,189 元は 日本橋のお菓子司 井筒屋さんの娘でございます 217 00:22:12,189 --> 00:22:16,193 お紋さまは 恵巌さまと彦之丞さんの仲を知り 218 00:22:16,193 --> 00:22:18,195 問い詰めたのでございます 219 00:22:18,195 --> 00:22:23,195 それはそれは 激しいものでございました 220 00:22:30,140 --> 00:22:36,146 相手が悪すぎます 大奥とは… 221 00:22:36,146 --> 00:22:41,151 しのさん だからといって放ってはおけん 222 00:22:41,151 --> 00:22:50,160 小頭は それがしの仲間だ 女将に よろしく言ってくれ 223 00:22:50,160 --> 00:22:56,166 ♬~ 224 00:22:56,166 --> 00:23:01,171 (手下)いいかげんに吐かねえか! ああ? …たく! 225 00:23:01,171 --> 00:23:05,171 痛え目に遭いてえのかい? 226 00:23:09,179 --> 00:23:12,179 松造! 227 00:23:19,189 --> 00:23:26,130 そなた 「ととや」の… お由だったな? 228 00:23:26,130 --> 00:23:30,134 それは 小頭にか? 229 00:23:30,134 --> 00:23:32,136 ≪(房之助) …たく 強情張りやがって 230 00:23:32,136 --> 00:23:36,140 親分さん! これを… これを松造さんに 231 00:23:36,140 --> 00:23:38,142 差し入れか? 駄目だ 駄目だ 232 00:23:38,142 --> 00:23:42,146 お願いでございます 松造さんの おっ母さんからです 233 00:23:42,146 --> 00:23:47,151 松造さんは 夜寝るときに これがないと おなかを壊すから 234 00:23:47,151 --> 00:23:51,155 おっ母さんは 足が悪くて来れないんです 235 00:23:51,155 --> 00:23:56,160 お願いでございます 親分さん! お願いします お願いします 236 00:23:56,160 --> 00:24:01,165 親分 それがしからも頼む! 237 00:24:01,165 --> 00:24:05,169 お由さんの願いを 聞き届けてやってはくださらぬか 238 00:24:05,169 --> 00:24:07,171 お前さんもか… 239 00:24:07,171 --> 00:24:12,176 小頭は決して やってはおらん 親分に知らせたいことがある 240 00:24:12,176 --> 00:24:16,176 殺された恵巌には もう1人 女がいた 241 00:24:18,182 --> 00:24:21,185 女? 242 00:24:21,185 --> 00:24:28,125 いいか 井筒屋を調べるんだ! 大奥中臈 お紋の方さまに➡ 243 00:24:28,125 --> 00:24:32,129 関わりのある奴らを 片っ端から洗うんだ 244 00:24:32,129 --> 00:24:36,133 (手下たち)へい! 分かりやした 245 00:24:36,133 --> 00:24:40,137 二本差しが 井筒屋の寮から 出てくるのを見たんだな? 246 00:24:40,137 --> 00:24:42,139 (漁師)へい! 247 00:24:42,139 --> 00:24:45,142 そりゃ どんな なりしてた? 248 00:24:45,142 --> 00:24:53,150 ♬~ 249 00:24:53,150 --> 00:24:57,150 若衆姿の侍? 250 00:25:02,159 --> 00:25:08,165 <惣三郎は お納戸方の大友三稔が 分家の者と会っているとの➡ 251 00:25:08,165 --> 00:25:12,165 九一の知らせで 根岸へと向かった> 252 00:25:17,174 --> 00:25:21,178 分家の者と あんな所に… 253 00:25:21,178 --> 00:25:25,115 (九一)もしものことがあります これで面を 254 00:25:25,115 --> 00:25:28,118 (桑原)なに? 寺村が? 255 00:25:28,118 --> 00:25:32,118 しきりに外に つなぎを取っておられます 256 00:25:35,125 --> 00:25:39,129 …して その相手は? (大友)分かりませぬ 257 00:25:39,129 --> 00:25:44,134 (桑原)こちらの動きが 露見したやもしれぬ 258 00:25:44,134 --> 00:25:46,136 (本間)申し訳ございません 259 00:25:46,136 --> 00:25:49,139 本間兵衛さま… 260 00:25:49,139 --> 00:25:54,144 いずれにしろ お指図どおり さっさと 寺村を始末いたせ! 261 00:25:54,144 --> 00:26:02,152 やはり 江戸は危のぅございます ここは一度 国もとにお戻りを 262 00:26:02,152 --> 00:26:05,152 そうするしか ござりませぬな 263 00:26:09,159 --> 00:26:36,119 ♬~ 264 00:26:36,119 --> 00:26:39,122 貴様 何者だ? 265 00:26:39,122 --> 00:26:59,142 ♬~ 266 00:26:59,142 --> 00:27:02,142 後追い無用! 267 00:27:09,152 --> 00:27:11,152 金杉さま… 268 00:27:13,156 --> 00:27:20,163 ♬~ 269 00:27:20,163 --> 00:27:28,105 あの構えは… 日下左近 相良の虎! 270 00:27:28,105 --> 00:27:49,105 ♬~ 271 00:28:17,154 --> 00:28:19,154 (綾川)((それまでっ!)) 272 00:28:23,093 --> 00:28:31,101 ((私は 高玖さまの剣術指南など お受けできません)) 273 00:28:31,101 --> 00:28:37,107 ((勝ったのは 日下左近どの しかも 左近どのには得意の剣…)) 274 00:28:37,107 --> 00:28:42,112 ((地擦りからの突きを見せぬまま 打ち負かされました)) 275 00:28:42,112 --> 00:28:46,116 ((おぬしの受けの太刀は まだ完成されてはおらぬ!)) 276 00:28:46,116 --> 00:28:49,119 ((勝負は はなから分かっておったわ)) 277 00:28:49,119 --> 00:28:51,121 ((では 何ゆえ?)) 278 00:28:51,121 --> 00:28:57,127 ((日下左近の剣は 決して 若さまのためにはならぬ)) 279 00:28:57,127 --> 00:29:03,133 ((藩の重役方も 同様のお考えである 惣三郎!)) 280 00:29:03,133 --> 00:29:10,140 ((これまで以上に稽古に励め! 江戸出立までは まだ時がある)) 281 00:29:10,140 --> 00:29:16,146 ♬~ 282 00:29:16,146 --> 00:29:22,085 ((左近…)) (左近)((なんで おぬしなんだ?)) 283 00:29:22,085 --> 00:29:29,092 ((先生は常々 俺の剣は曲がっていると➡ 284 00:29:29,092 --> 00:29:33,096 フン! 漏らしておられたわ…)) 285 00:29:33,096 --> 00:29:39,102 ♬~ 286 00:29:39,102 --> 00:29:41,104 日下左近! 287 00:29:41,104 --> 00:29:50,113 ♬~ 288 00:29:50,113 --> 00:29:54,117 さあ 舟へ! 289 00:29:54,117 --> 00:29:58,117 (ふき姫) 地擦りの突きをかわすとは! 290 00:30:01,124 --> 00:30:04,124 あやつ 一体 何者じゃ? 291 00:30:07,130 --> 00:30:13,136 とにかく今は 急ぎ この場を 立ち去ることです 姫! お早く 292 00:30:13,136 --> 00:30:18,136 この悔しさ… 忘れはせぬ! 293 00:30:25,082 --> 00:30:27,084 遅いでは… 294 00:30:27,084 --> 00:30:29,084 斬られたのか? 295 00:30:35,092 --> 00:30:38,095 根津で 何があった? 296 00:30:38,095 --> 00:30:41,098 分家用人 本間兵衛さまを見ました 297 00:30:41,098 --> 00:30:45,102 なにっ! 兵衛を? 本間兵衛を見たと申すか? 298 00:30:45,102 --> 00:30:48,105 はっ! 間違いないのだな? 299 00:30:48,105 --> 00:30:51,108 まず 間違いございませぬ 300 00:30:51,108 --> 00:30:59,116 兵衛が無断で出府を… 一体 ご本家は 何をお考えじゃ? 301 00:30:59,116 --> 00:31:03,120 しかも 本家の大友三稔と 意を通じている 302 00:31:03,120 --> 00:31:09,126 これは ゆゆしきことかと… 分かった 早急に手を打つ 303 00:31:09,126 --> 00:31:16,133 寺村さま 分家ご嫡男 久胤さまの剣術指南役は➡ 304 00:31:16,133 --> 00:31:20,137 日下左近でございますな? どういう意味じゃ? 305 00:31:20,137 --> 00:31:25,142 のぞき見た座敷に もう1人 頭巾をかぶっておられましたが 306 00:31:25,142 --> 00:31:29,146 本間さまが 慇懃に接しておられる方が… 307 00:31:29,146 --> 00:31:32,149 慇懃に? 308 00:31:32,149 --> 00:31:47,164 ♬~ 309 00:31:47,164 --> 00:31:49,166 房之助から のんびりした顔に➡ 310 00:31:49,166 --> 00:31:53,170 だまされちゃいけねえとは 聞いていたが しかし 金杉さん 311 00:31:53,170 --> 00:31:56,173 とんでもねえことを 探ってきなさった! 312 00:31:56,173 --> 00:31:59,176 うちの小頭が ぬれぎぬであることは 313 00:31:59,176 --> 00:32:01,178 西村どのとて 承知のはず 314 00:32:01,178 --> 00:32:05,182 (房之助)先日の知らせですがね 大いに役立ちましたよ 315 00:32:05,182 --> 00:32:11,188 …とはいえ 面倒なことを 教えていただいたことも確かだ 316 00:32:11,188 --> 00:32:13,190 2人が殺された夜➡ 317 00:32:13,190 --> 00:32:18,195 お紋さまは お宿下がりで 築地の寮にいなすった 318 00:32:18,195 --> 00:32:21,198 築地の井筒屋の寮から 319 00:32:21,198 --> 00:32:24,134 鉄砲洲の かざはなは さほど遠くはない 320 00:32:24,134 --> 00:32:29,139 (西村)だが 大奥の中臈では 町方の手には負えねえ 321 00:32:29,139 --> 00:32:31,141 俺が筆頭与力どのに相談すると➡ 322 00:32:31,141 --> 00:32:34,144 当然 与力どのは お奉行に お伺いを立てられた 323 00:32:34,144 --> 00:32:38,148 …で お指図は? 324 00:32:38,148 --> 00:32:42,148 「お紋さまには 一切 手出しはならん」 325 00:32:44,154 --> 00:32:48,158 それでは 小頭は どうなる? まあ… そう とんがるな 326 00:32:48,158 --> 00:32:52,162 「ただし お紋さまの周りに たむろする不逞の輩がいるのなら 327 00:32:52,162 --> 00:32:55,162 厳しく見張れ」との お指図があった 328 00:32:57,167 --> 00:32:59,169 築地にある井筒屋の寮に➡ 329 00:32:59,169 --> 00:33:03,173 二本差しが出入りするのを 近所の漁師に見られている 330 00:33:03,173 --> 00:33:07,177 彦之丞が殺された日の 明け方にもだ! 331 00:33:07,177 --> 00:33:12,182 若衆姿の いい男だったそうだぜ そやつの身元は? 332 00:33:12,182 --> 00:33:18,182 小普請方 旗本200石 佐野弥太郎の三男 弦也 333 00:33:20,190 --> 00:33:23,126 (中盆)((さあ 入りました! さあどうぞ さあ張った!)) 334 00:33:23,126 --> 00:33:26,129 ((丁方ないか?)) (房之助)((半!)) 335 00:33:26,129 --> 00:33:30,133 ((丁方ないか?)) (弦也) ((丁!)) 336 00:33:30,133 --> 00:33:36,139 親も手を余す 鼻つまみ者の道楽息子でさぁ 337 00:33:36,139 --> 00:33:39,142 ともあれ 確たる証拠がねえ 338 00:33:39,142 --> 00:33:44,147 お紋の方さまの 次のお宿下がりは いつであろうか? 339 00:33:44,147 --> 00:33:49,152 金杉さん お紋の方さまが張本人なら 340 00:33:49,152 --> 00:33:52,155 当分の間 大奥から出ちゃきませんよ 341 00:33:52,155 --> 00:33:55,158 いずれにしても 俺は お指図が出て動けねえから 342 00:33:55,158 --> 00:33:58,161 あとは お前さんが どうするかだ 343 00:33:58,161 --> 00:34:02,165 まあ 俺は 全くあずかり知らねえよ 344 00:34:02,165 --> 00:34:06,169 それがしに任せてくださる? 345 00:34:06,169 --> 00:34:08,171 好きにしなせえ 346 00:34:08,171 --> 00:34:12,175 ただし 弦也の野郎 なよなよした なりに似合わず 347 00:34:12,175 --> 00:34:15,178 一刀流の免許持ちらしいぜ 348 00:34:15,178 --> 00:34:23,178 ♬~ 349 00:34:45,141 --> 00:34:49,145 お紋さま 思いもかけない お呼びにて 350 00:34:49,145 --> 00:34:52,148 弦也 うれしゅうございます 351 00:34:52,148 --> 00:34:58,154 何を言われる弦也どの そちが 大胆にも 呼び出したのではないか 352 00:34:58,154 --> 00:35:00,156 何ですと? 353 00:35:00,156 --> 00:35:06,162 まあよい 弦也どの 先夜のように かわいがってくだされ 354 00:35:06,162 --> 00:35:11,167 殺しのあとの床入りは また一段の風味があった 355 00:35:11,167 --> 00:35:16,172 お待ちください お紋さまは 手紙は お出しになっていない? 356 00:35:16,172 --> 00:35:18,174 出してはおらぬ 357 00:35:18,174 --> 00:35:21,177 近ごろ 妙な奴らが うろついているとは思ったが… 358 00:35:21,177 --> 00:35:23,113 くそ! はめられたか! 359 00:35:23,113 --> 00:35:29,119 弦也どの 案ずるでない わらわは 先の公方さまの 360 00:35:29,119 --> 00:35:34,124 ご寵愛を受けし者 誰も手出しはできぬ 361 00:35:34,124 --> 00:35:37,127 それも そうだ 362 00:35:37,127 --> 00:35:42,132 いい塩梅に 彦之丞に 岡惚れしている火事始末の人足が 363 00:35:42,132 --> 00:35:46,136 あのあと 飛び込んできやがったし 364 00:35:46,136 --> 00:35:48,136 (松造)((彦之丞さん…)) 365 00:35:53,143 --> 00:35:56,146 ((はっ!)) 366 00:35:56,146 --> 00:36:02,152 ♬~ 367 00:36:02,152 --> 00:36:04,152 馬鹿な奴だ! 368 00:36:06,156 --> 00:36:22,105 ≪(読経) 369 00:36:22,105 --> 00:36:27,110 恵巌どの! 生きておられたか? まさか 370 00:36:27,110 --> 00:36:30,113 あれほど わらわが この手でとどめを… 371 00:36:30,113 --> 00:36:36,119 ≪(読経) 372 00:36:36,119 --> 00:36:38,121 はっ! 彦之丞! 373 00:36:38,121 --> 00:36:42,125 お紋さま これは罠だ! 奴らが生きているわけはない 374 00:36:42,125 --> 00:36:45,125 俺が地獄に送り届けたのは 確かなこと! 375 00:36:47,130 --> 00:36:51,134 ≪ 語るに落ちたな 佐野弦也 376 00:36:51,134 --> 00:36:54,137 2人の話は そっくり聞かせてもらった 377 00:36:54,137 --> 00:36:58,141 おぬし あのときの… 378 00:36:58,141 --> 00:37:05,148 (房之助)とんだ三文芝居だな 彦之丞も恵巌も浮かばれねえぜ! 379 00:37:05,148 --> 00:37:09,152 金釘惣三郎 火事始末の人足でな 380 00:37:09,152 --> 00:37:13,156 うちの小頭の ぬれぎぬを晴らしにまいった 381 00:37:13,156 --> 00:37:15,158 弦也どの! 382 00:37:15,158 --> 00:37:21,158 今 始末をつけます! ご見聞のほどを 383 00:37:27,103 --> 00:37:32,103 (手下)てめえ! ア… アア~ 384 00:37:45,121 --> 00:37:50,121 ハァーッ! トウッ! 385 00:37:52,128 --> 00:38:16,152 ♬~ 386 00:38:16,152 --> 00:38:20,152 おのれ~っ ウッ! 387 00:38:24,093 --> 00:38:27,096 (瓦版屋) 大奥の ご中臈とお旗本の三男坊が 388 00:38:27,096 --> 00:38:32,101 道ならぬ恋の結末は この瓦版に 書いてある さあ 買った買った! 389 00:38:32,101 --> 00:38:38,107 (男性)驚いたね 大奥の中臈と 旗本のせがれが 下手人だったとは 390 00:38:38,107 --> 00:38:40,109 (男性)てめえたちがやった 太夫と坊さんが 夜な夜な➡ 391 00:38:40,109 --> 00:38:45,114 中臈の枕元に立つってんで 遺書を残して心中したんだそうだ 392 00:38:45,114 --> 00:38:47,116 (女性)ええっ! 本当に? 393 00:38:47,116 --> 00:38:49,116 ≪(房之助)お解き放ちだ! 394 00:38:59,128 --> 00:39:02,131 おう ヘヘ… 395 00:39:02,131 --> 00:39:08,137 (泣き声) 396 00:39:08,137 --> 00:39:14,143 何でえ 何でえ! 辛気くせえなぁ (お由)だって… だって… 397 00:39:14,143 --> 00:39:18,147 泣くことねえじゃねえかよう あっ 痛えっ! 何すんだよ 398 00:39:18,147 --> 00:39:22,085 松造! お由に ちゃんと礼を言わねえか 399 00:39:22,085 --> 00:39:25,088 腹掛け届けてくれたのは お由なんだぞ! 400 00:39:25,088 --> 00:39:31,094 えっ? それじゃ これは… 401 00:39:31,094 --> 00:39:36,094 (喜八)松造! ちったぁ懲りたか? 402 00:39:38,101 --> 00:39:41,101 親方… (喜八)おい! 403 00:39:47,110 --> 00:39:50,113 おっ母! 404 00:39:50,113 --> 00:39:54,117 おっ母… 痛えっ! 405 00:39:54,117 --> 00:39:56,119 やめ… やめろ! 406 00:39:56,119 --> 00:40:03,126 (母親)心配させおって! こら! 皆さんに謝らねえかぁ… 407 00:40:03,126 --> 00:40:15,138 ♬~ 408 00:40:15,138 --> 00:40:17,138 おっ母… 409 00:40:20,143 --> 00:40:26,082 親方 申し訳ありやせんでした! 410 00:40:26,082 --> 00:40:30,086 みんな すまねえ… 411 00:40:30,086 --> 00:40:36,092 おいら 荒神屋に戻れるかい? 412 00:40:36,092 --> 00:40:41,097 馬鹿野郎! 戻らなかったら 承知しねえぞ! 413 00:40:41,097 --> 00:40:45,101 お前を 助けるために 駆けずり回った惣三さんに➡ 414 00:40:45,101 --> 00:40:48,104 俺が叱られらぁ… 415 00:40:48,104 --> 00:40:52,108 惣の字が? (喜八)そうよ 416 00:40:52,108 --> 00:40:55,111 お前に 腹掛け差し入れするために 417 00:40:55,111 --> 00:40:59,115 お由坊と一緒に 土下座までしなすった… 418 00:40:59,115 --> 00:41:02,118 そんな お侍がいるか? 419 00:41:02,118 --> 00:41:09,125 (泣き声) ありがてえ… 420 00:41:09,125 --> 00:41:15,125 (泣き声) 421 00:41:41,157 --> 00:41:47,163 ≪(寺村)国もとに おるはずの おぬしが 江戸で何をしておる? 422 00:41:47,163 --> 00:41:55,171 ≪ 怪しげな屋敷にて どなたかに お仕えしておるらしいのぅ 423 00:41:55,171 --> 00:42:03,179 ≪ 兵衛… わしにだけは まことのことを言うてくれぬか? 424 00:42:03,179 --> 00:42:05,179 ≪ 兵衛! 425 00:42:09,185 --> 00:42:16,192 今年の暮れには 初孫が生まれるそうじゃのぅ? 426 00:42:16,192 --> 00:42:18,194 ♬~ 427 00:42:18,194 --> 00:42:21,197 おのれっ! 428 00:42:21,197 --> 00:42:25,197 斬り合いだ! 斬り合いだ! 429 00:42:27,136 --> 00:42:30,139 金杉さま あちらです 430 00:42:30,139 --> 00:42:35,144 家族のことも このわしには 話してはくれぬのか? 431 00:42:35,144 --> 00:42:47,156 兵衛 おぬしとわしとは 立場こそ違え 友ではないのか? 432 00:42:47,156 --> 00:42:52,161 たとえ 友であれ 立場が違えば 433 00:42:52,161 --> 00:42:55,164 それが 武士というものではないのか? 434 00:42:55,164 --> 00:42:58,164 重左… 435 00:43:00,169 --> 00:43:07,176 惣三 来るな! そこに控えておれ 436 00:43:07,176 --> 00:43:12,181 すべては ご分家の 丹波さまの命なのであろう? 437 00:43:12,181 --> 00:43:17,186 重左 お仕えした方によって 道は分かれたのよ! 438 00:43:17,186 --> 00:43:22,186 何をする!? 兵衛! 落ち着け 落ち着くのじゃ! 439 00:43:25,127 --> 00:43:28,130 兵衛… 440 00:43:28,130 --> 00:43:30,130 アッ! 441 00:43:34,136 --> 00:43:39,141 斬るな! (本間)オォーッ! 442 00:43:39,141 --> 00:43:41,141 兵衛! 443 00:43:43,145 --> 00:43:51,153 兵衛! 馬鹿者が! 命を捨てる覚悟なら 444 00:43:51,153 --> 00:43:57,159 何ゆえ わしにだけでも まことの思いを打ち明けなんだ? 445 00:43:57,159 --> 00:44:01,163 わしらが… わしらが若きころ➡ 446 00:44:01,163 --> 00:44:09,171 共に語り合おうた 命懸けのご奉公とは… 447 00:44:09,171 --> 00:44:16,178 ♬~ 448 00:44:16,178 --> 00:44:20,182 あやつが相良の龍… 449 00:44:20,182 --> 00:44:25,121 だまされた! 逐電とは名ばかり 450 00:44:25,121 --> 00:44:28,124 寺村とつながっていたのは あやつだったのか! 451 00:44:28,124 --> 00:44:36,132 惣三 兵衛はな おぬしに斬られんがために➡ 452 00:44:36,132 --> 00:44:42,138 わしに向かってきたのじゃ 453 00:44:42,138 --> 00:44:47,143 若いころから くそ真面目が 裃を着たような男でのぅ 454 00:44:47,143 --> 00:44:50,146 融通が利かん! 455 00:44:50,146 --> 00:44:55,146 侍とは哀れなもんじゃのぅ… 456 00:44:57,153 --> 00:45:03,159 惣三郎! これは 豊後相良藩2万石➡ 457 00:45:03,159 --> 00:45:09,159 生きるか死ぬかの戦いぞ! はは~っ! 458 00:45:13,169 --> 00:45:15,171 <相良藩分家の斎木丹波は➡ 459 00:45:15,171 --> 00:45:19,175 何をねらっているのか> 460 00:45:19,175 --> 00:45:25,114 <鍵を握る男が あの世に持ち去った秘密は大きい> 461 00:45:25,114 --> 00:45:32,121 <相良の龍 金杉惣三郎に 課せられた密命の前途には➡ 462 00:45:32,121 --> 00:45:37,126 いまだ 暗雲が立ちこめていた> 463 00:45:37,126 --> 00:45:45,126 ♬~ 464 00:45:49,138 --> 00:45:53,142 おう その刀 早く捨てやがれ! 465 00:45:53,142 --> 00:45:55,144 いい出会いをしてえもんですね 466 00:45:55,144 --> 00:45:57,144 死なないでください