1 00:01:22,238 --> 00:01:24,238 2 00:01:29,112 --> 00:01:34,117 (ナレーター) <豊後国相良藩藩士 金杉惣三郎> 3 00:01:34,117 --> 00:01:38,121 <かつて 「相良の龍」と称された 1人の男が➡ 4 00:01:38,121 --> 00:01:42,125 非情なる密命を帯びて脱藩した> 5 00:01:42,125 --> 00:01:46,129 <僅か 2万石の小藩を 陥れようとするのは➡ 6 00:01:46,129 --> 00:01:49,132 骨肉相食む 分家の陰謀> 7 00:01:49,132 --> 00:01:53,136 (惣三郎)((金釘惣三郎でござる)) 8 00:01:53,136 --> 00:01:55,138 (喜八)((惣三郎さんかい)) 9 00:01:55,138 --> 00:01:58,141 (しの) ((惣三郎さまの ご武運を…)) 10 00:01:58,141 --> 00:02:02,145 (お杏)((きっと 女の所ね)) 11 00:02:02,145 --> 00:02:08,151 ((清之助… みわ…)) 12 00:02:08,151 --> 00:02:14,157 (寺村)((惣三郎! これは 豊後相良藩2万石➡ 13 00:02:14,157 --> 00:02:18,161 生きるか死ぬかの戦いぞ!)) 14 00:02:18,161 --> 00:02:20,163 <惣三郎が頼るべきは➡ 15 00:02:20,163 --> 00:02:26,102 殿より下されし 高田酔心子兵庫の ひと振り> 16 00:02:26,102 --> 00:02:42,102 ♬~ 17 00:02:56,132 --> 00:03:03,139 (北沢)寺村さま ただいま お側用人 間部さまの➡ 18 00:03:03,139 --> 00:03:06,142 使いが来られた由 聞き及びましたが 19 00:03:06,142 --> 00:03:10,146 ああ これよりお屋敷へ伺う 20 00:03:10,146 --> 00:03:12,148 それは いかなるご用件で? 21 00:03:12,148 --> 00:03:17,153 いずれ おぬしにも 話さねばならぬが 22 00:03:17,153 --> 00:03:20,156 まずは わしに任せてもらいたい 23 00:03:20,156 --> 00:03:24,093 さようでございますか 24 00:03:24,093 --> 00:03:27,096 お出かけならば 直ちに 供侍をそろえましょう 25 00:03:27,096 --> 00:03:31,100 いや 供は1人で十分だ 26 00:03:31,100 --> 00:03:34,103 いや しかし 万が一ということもございます 27 00:03:34,103 --> 00:03:39,108 よい あまり目立っても困る 28 00:03:39,108 --> 00:03:41,110 留守を頼むぞ 北沢 29 00:03:41,110 --> 00:03:45,110 心得ました くれぐれもお気をつけて 30 00:03:57,126 --> 00:03:59,128 (松造) ああ 今日は だいぶ はかどったな 31 00:03:59,128 --> 00:04:02,131 みんな 早めに切り上げて 帰りに一杯やるか 32 00:04:02,131 --> 00:04:04,133 (一同)おおっ (文吉)いいねえ 33 00:04:04,133 --> 00:04:07,136 さあ とっとと やっちまおうぜ (一同)おおっ! 34 00:04:07,136 --> 00:04:11,140 (喜八)惣三さん さっき しのさんが見えたよ 35 00:04:11,140 --> 00:04:15,144 しのさんが? あんたに渡してえ物があるから 36 00:04:15,144 --> 00:04:19,148 長屋で待ってるそうだ 仕事は しめえにして➡ 37 00:04:19,148 --> 00:04:22,084 すぐに行くといい しかし… 38 00:04:22,084 --> 00:04:27,089 わざわざ 足を運ぶぐれえだ きっと急ぎの用だろう 39 00:04:27,089 --> 00:04:40,102 ♬~ 40 00:04:40,102 --> 00:04:43,102 ≪(男性)お杏さん 41 00:04:58,120 --> 00:05:02,124 (とめ)へえ~ ほいじゃ あんたが あの何とかって店の女将さん? 42 00:05:02,124 --> 00:05:05,127 (しの)ああ… 「夕がお」です 43 00:05:05,127 --> 00:05:07,129 そうかい どうりで➡ 44 00:05:07,129 --> 00:05:10,132 惣三の旦那が やたら通うはずだよ (しの)ああ いえ… 45 00:05:10,132 --> 00:05:13,135 ねえ それで もう末を誓ったのかい? 46 00:05:13,135 --> 00:05:17,139 ああ いえ そういうあれでは… (とめ)そんなこと言ったって 47 00:05:17,139 --> 00:05:20,142 見たら分かるよ~ あんたねえ… 48 00:05:20,142 --> 00:05:23,079 ≪(せきばらい) (とめ)待ち人のお帰りだよ 49 00:05:23,079 --> 00:05:25,081 さあ 散った 散った (女性)早く 早く 50 00:05:25,081 --> 00:05:32,081 邪魔しちゃ悪いよねえ どうも 困った人たちだ 51 00:05:38,094 --> 00:05:42,098 お国からの便りでございます 52 00:05:42,098 --> 00:05:45,101 米谷さまから… 53 00:05:45,101 --> 00:05:50,106 寺村さま宛ての 飛脚便に入っていたそうです 54 00:05:50,106 --> 00:05:53,109 (甚左)《惣三郎》 55 00:05:53,109 --> 00:06:01,117 《おぬしの 密命のご用を知らず 小田原では 失礼つかまつった》 56 00:06:01,117 --> 00:06:08,124 《国表に戻り 江戸留守居役 寺村重左衛門さまから 57 00:06:08,124 --> 00:06:14,130 手紙をちょうだい 子細を知ったしだい》 58 00:06:14,130 --> 00:06:22,071 《あの折 いま少しの金を残しておけばと 59 00:06:22,071 --> 00:06:28,077 は~っ 後悔いたしおり候》 フッ… 60 00:06:28,077 --> 00:06:32,081 ああ… 良い知らせのようですね 米谷さまらしい 61 00:06:32,081 --> 00:06:36,085 では 私はこれで そこまで お送りいたそう 62 00:06:36,085 --> 00:06:39,088 いいえ お便りの続きを 63 00:06:39,088 --> 00:06:44,093 それより 今宵 寺村さまが お見えになります 64 00:06:44,093 --> 00:06:47,096 金杉さまにも お越し願うようにとの➡ 65 00:06:47,096 --> 00:06:49,096 仰せでございました 承知いたした 66 00:06:56,105 --> 00:06:59,108 失礼いたします (とめ)失礼いたします 67 00:06:59,108 --> 00:07:03,112 まあ 手のひとつも握らずかねえ 68 00:07:03,112 --> 00:07:09,118 旦那も 野暮だねえ (女性たちの笑い声) 69 00:07:09,118 --> 00:07:15,124 (甚左)《さて 過日 墓参のため 正玄寺を訪れ 70 00:07:15,124 --> 00:07:23,124 おぬしの姑どの 清之助 みわと ひそかに 面談いたし候》 71 00:07:27,069 --> 00:07:34,076 (みわ)((ばばさま みわ これを 父上に 差し上げたいの)) 72 00:07:34,076 --> 00:07:36,078 (甚左)((おお… ハハハハ…)) 73 00:07:36,078 --> 00:07:44,086 ((父上は今 ご奉公のため 江戸におられるのだ)) 74 00:07:44,086 --> 00:07:49,091 ((江戸は遠い?)) (甚左)((おお ハハハ…)) 75 00:07:49,091 --> 00:07:53,095 (末)((きっと お帰りのときには 珍しい江戸のお土産を➡ 76 00:07:53,095 --> 00:07:57,099 買ってきてくださいますよ)) (みわ)((本当?)) 77 00:07:57,099 --> 00:08:01,103 (清之助)((みわ 良い子で 待とうな)) (みわ)((はい!)) 78 00:08:01,103 --> 00:08:05,103 (甚左)((あっ あ… 殿)) 79 00:08:07,109 --> 00:08:12,114 (末)((お殿さま!)) (高玖)((よい 忍びじゃ)) 80 00:08:12,114 --> 00:08:15,114 ((清之助… みわ…)) 81 00:08:17,119 --> 00:08:23,058 ((そのほうらの父は 相良一の忠臣であるぞ)) 82 00:08:23,058 --> 00:08:26,058 (子供たち)((はい)) (高玖)((うむ… ハハハハ…)) 83 00:08:28,063 --> 00:08:32,063 清之助… みわ… 84 00:08:50,085 --> 00:08:54,085 ご苦労 (九一)へい 85 00:08:57,092 --> 00:09:07,102 (駕籠屋) よっ えっほ えっほ えっほ… 86 00:09:07,102 --> 00:09:14,102 えっほ えっほ えっほ… えっほ えっほ えっほ… 87 00:09:17,112 --> 00:09:19,112 何者だ!? 88 00:09:36,065 --> 00:09:43,072 ♬~ 89 00:09:43,072 --> 00:09:45,074 狼藉な振る舞い 許さんぞ! 90 00:09:45,074 --> 00:10:03,092 ♬~ 91 00:10:03,092 --> 00:10:05,094 辻斬りではあるまい 92 00:10:05,094 --> 00:10:11,094 相良藩 乗っ取りをたくらむ 不逞の輩か? 93 00:10:19,108 --> 00:10:22,044 (家臣)寺村さま! 94 00:10:22,044 --> 00:10:24,044 (家臣)ウッ! 95 00:10:26,048 --> 00:10:29,048 (九一)寺村さま! (寺村)アアッ… 96 00:10:35,057 --> 00:10:40,062 (駕籠屋) 夜盗だ! 助けてくれ~ 誰か~ 97 00:10:40,062 --> 00:10:43,065 (宍戸)まずい 引き揚げましょう 98 00:10:43,065 --> 00:10:46,065 (武士)どうした? (駕籠屋)夜盗だ! 99 00:10:51,073 --> 00:10:54,073 (九一)寺村さま! 寺村さま! 100 00:11:05,087 --> 00:11:11,093 ≪(しの)金杉さま 寺村さま 遅うございますね 101 00:11:11,093 --> 00:11:16,098 「日が暮れるまでには」と おっしゃっていましたのに 102 00:11:16,098 --> 00:11:18,100 (お春)大変です 女将さん (しの)何です? 103 00:11:18,100 --> 00:11:20,102 ≪(九一)金杉さま! どうした? 104 00:11:20,102 --> 00:11:23,105 寺村さまが襲われました なに!? 105 00:11:23,105 --> 00:11:25,107 お命に? 106 00:11:25,107 --> 00:11:27,109 いえ まず その心配はないかと 107 00:11:27,109 --> 00:11:29,111 金杉さまを お連れするように命じられました 108 00:11:29,111 --> 00:11:32,114 おられるのは藩邸か? いや 大名小路の➡ 109 00:11:32,114 --> 00:11:36,118 酒井下野守さまの お屋敷に 110 00:11:36,118 --> 00:11:40,122 よし ここにお連れしよう (九一)ご案内します 111 00:11:40,122 --> 00:12:03,145 ♬~ 112 00:12:03,145 --> 00:12:08,150 (桑原)なに? とどめを刺せなかっただと? 113 00:12:08,150 --> 00:12:11,150 不覚にも… 114 00:12:14,156 --> 00:12:17,156 千載一遇の好機を逃したか 115 00:12:24,099 --> 00:12:26,101 しかしながら 深手を負っているのは➡ 116 00:12:26,101 --> 00:12:29,104 間違いございません いっそ 藩邸内で始末しても… 117 00:12:29,104 --> 00:12:31,104 藩邸には戻るまい 118 00:12:36,111 --> 00:12:40,115 寺村のことだ 今宵の襲撃で 119 00:12:40,115 --> 00:12:44,119 おおかたの筋書きを 読んだであろう 120 00:12:44,119 --> 00:12:50,125 藩邸に 内通者がいることにも 気づいたに違いない 121 00:12:50,125 --> 00:12:56,131 姫 今後は あまり 表立って動かれませぬよう 122 00:12:56,131 --> 00:12:58,131 ご自重くださりませ 123 00:13:04,139 --> 00:13:08,143 宍戸! 頼んだぞ (宍戸)はっ! 124 00:13:08,143 --> 00:13:11,143 (辰吉)さあ 急ぐんだ! (鳶たち)へい 125 00:13:13,148 --> 00:13:15,150 父上! 先生 頼みます 126 00:13:15,150 --> 00:13:17,152 (渓晏)ああ いや~ しかし おぬしは よくまあ 127 00:13:17,152 --> 00:13:20,155 けが人と 関わりを持つ御仁じゃのぅ 128 00:13:20,155 --> 00:13:23,092 ああ ここは わしに任せて みんな出てくれ 129 00:13:23,092 --> 00:13:26,095 辰吉どの 急なことにも関わらず かたじけない 130 00:13:26,095 --> 00:13:28,097 いや… 水くせえことは 言いっこなしだ 131 00:13:28,097 --> 00:13:30,099 手が要るときは いつでも言ってくんな 132 00:13:30,099 --> 00:13:34,103 ♬~ 133 00:13:34,103 --> 00:13:39,108 (しの)思いのほか 回復が早くて ようございました 134 00:13:39,108 --> 00:13:43,112 心労をかけたな 135 00:13:43,112 --> 00:13:45,114 こんな形ではありましたが➡ 136 00:13:45,114 --> 00:13:52,121 初めて 父上と同じ屋根の下で 過ごすことができました 137 00:13:52,121 --> 00:14:01,121 あ… ハハハ… ようやく 父と呼んでくれたな しの 138 00:14:04,133 --> 00:14:10,139 おお… 遅いではないか お元気になられたようで 139 00:14:10,139 --> 00:14:13,142 ああ… すまん 140 00:14:13,142 --> 00:14:19,148 こたびはな 駕籠かきの機転に命を助けられた 141 00:14:19,148 --> 00:14:22,084 襲ったのは分家の手の者ですか? 142 00:14:22,084 --> 00:14:29,091 ああ わしを斬った相手が 地擦りの構えを見せた 143 00:14:29,091 --> 00:14:33,095 まさか 日下左近? 違う 144 00:14:33,095 --> 00:14:38,100 さほどに 大きな体ではなかった 145 00:14:38,100 --> 00:14:44,106 それに あの声… もしや 女の声では? 146 00:14:44,106 --> 00:14:47,109 どうして分かる? 寺村さまは➡ 147 00:14:47,109 --> 00:14:53,115 分家の ふき姫さまをご存じですか 丹波さまの娘か! 148 00:14:53,115 --> 00:14:57,119 それがしが城下におりましたころ ふき姫さまの腕前は➡ 149 00:14:57,119 --> 00:15:00,122 相当なものと 聞いたことがございます 150 00:15:00,122 --> 00:15:05,122 むろん 指南をしたのは 左近でござろう 151 00:15:13,135 --> 00:15:19,141 しかし なぜ この時期に 寺村さまを襲ったのか 152 00:15:19,141 --> 00:15:23,078 わしが 間部さまを訪ねたのは➡ 153 00:15:23,078 --> 00:15:30,085 相良文庫6万冊の 幕府献上を願い出るためじゃ 154 00:15:30,085 --> 00:15:35,090 闇討ちは 献上を阻止するため それしか考えられぬ 155 00:15:35,090 --> 00:15:38,093 あ… あいた… 少し お休みくだされ 156 00:15:38,093 --> 00:15:40,095 これ以上は 体に障りまする 157 00:15:40,095 --> 00:15:47,102 ああ… おぬしもな わしに張り付いていることはない 158 00:15:47,102 --> 00:15:52,107 そろそろ 仕切り場に出向かねば 荒神屋が困るであろう 159 00:15:52,107 --> 00:15:54,109 ご懸念には及びませぬ 160 00:15:54,109 --> 00:15:57,112 親方のほうから 「しばらくは 夕がおにいたほうがよい」と➡ 161 00:15:57,112 --> 00:16:01,116 勧めてくれたのです 荒神屋の親方がか? 162 00:16:01,116 --> 00:16:04,119 はい まあ… 163 00:16:04,119 --> 00:16:08,123 (寺村) あの男 以前は侍であったのか? 164 00:16:08,123 --> 00:16:12,127 はい 尋ねたことはございませぬが 165 00:16:12,127 --> 00:16:15,130 (一同)へい! 166 00:16:15,130 --> 00:16:19,134 ≪(文吉)あ… これは お嬢さん 167 00:16:19,134 --> 00:16:21,136 旦那は? (文吉)えっ? あ… 168 00:16:21,136 --> 00:16:24,136 夕がおじゃねえですかねえ 169 00:16:30,078 --> 00:16:36,078 えっほ えっほ よっ よいしょ 170 00:16:43,091 --> 00:16:45,093 おお これは冠阿弥どの 171 00:16:45,093 --> 00:16:49,097 (膳兵衛)荒神屋さんから こちらにおいでと伺いましてな 172 00:16:49,097 --> 00:16:51,099 それがしに何か? 173 00:16:51,099 --> 00:16:59,107 はい 実は 惣三郎さんに 相談事がございまして… 174 00:16:59,107 --> 00:17:05,113 お杏さんが家出? (膳兵衛)恥を申し上げるようだが 175 00:17:05,113 --> 00:17:10,118 男と一緒にいるらしいのです 男? 176 00:17:10,118 --> 00:17:18,126 ただ 一昨日 500両ばかり都合してほしいと 177 00:17:18,126 --> 00:17:23,065 家内に頼み込んでまいりましてな 500両!? そんな大金を? 178 00:17:23,065 --> 00:17:26,068 いかに 冠阿弥といえど➡ 179 00:17:26,068 --> 00:17:30,072 おいそれと 出せる額ではございません 180 00:17:30,072 --> 00:17:34,076 相手が まともなら 所帯も持たせましょう 181 00:17:34,076 --> 00:17:41,083 ですが惣三郎さんが ご覧になって 箸にも棒にもかからぬ手合いなら 182 00:17:41,083 --> 00:17:49,083 500両を手切れ金に 別れさせてくださらんか? 183 00:17:53,095 --> 00:17:56,098 こんなことを お頼みできるのは➡ 184 00:17:56,098 --> 00:18:01,103 惣三郎さんをおいて ほかにございません 185 00:18:01,103 --> 00:18:08,110 この冠阿弥膳兵衛 親ばかは 百も承知 186 00:18:08,110 --> 00:18:16,118 どうか このとおりでございます 承知いたしました 187 00:18:16,118 --> 00:18:19,121 (お由)もう嫌だ 恥ずかしい (文吉)あっ いてえ 188 00:18:19,121 --> 00:18:22,057 (笑い声) 御免! 189 00:18:22,057 --> 00:18:25,060 おお 惣の字 (文吉)噂をすれば何とやらだ 190 00:18:25,060 --> 00:18:28,063 みんな いたのか 長らく休んで申し訳ない 191 00:18:28,063 --> 00:18:30,065 もう 今日は しまいか? (松造)おお ここんとこ➡ 192 00:18:30,065 --> 00:18:33,068 江戸の華が咲かねえんで 暇なんだ おう 座れや 193 00:18:33,068 --> 00:18:35,070 惣の字こそ どうしたい? こんな時分に… 194 00:18:35,070 --> 00:18:39,074 ああ… ちょっと お由さんに 尋ねたいことがあってな 195 00:18:39,074 --> 00:18:43,078 もしかして お杏さんのことですか どうして分かる? 196 00:18:43,078 --> 00:18:46,081 (松造)ちょうど お杏さんの 話ししてたとこなんだよ 197 00:18:46,081 --> 00:18:48,083 ひと月ばかり前のことです 198 00:18:48,083 --> 00:18:53,088 お杏さんが 八幡さまの 縁日に連れてってくれて… 199 00:18:53,088 --> 00:18:59,094 ((お杏さん 今日は ありがとう こんなに楽しいの 私 初めて)) 200 00:18:59,094 --> 00:19:01,096 ((フフ… 何言ってんの?)) 201 00:19:01,096 --> 00:19:04,099 ((お由ちゃん たまには息抜きしなきゃ)) 202 00:19:04,099 --> 00:19:07,102 ((ととやの旦那には 私が言うから またつきあってね)) 203 00:19:07,102 --> 00:19:09,102 ((うん!)) 204 00:19:11,106 --> 00:19:14,106 (男性)((ねえさんたち もう帰るのかい?)) 205 00:19:16,111 --> 00:19:18,113 ((なんだい? お前たち)) 206 00:19:18,113 --> 00:19:21,116 ((ちょいと遊んでいかねえか?)) ((楽しい思いさせてやるから)) 207 00:19:21,116 --> 00:19:23,051 (悲鳴) ((お杏さん)) 208 00:19:23,051 --> 00:19:25,053 ((お離し! 汚い手で触るんじゃないよ)) 209 00:19:25,053 --> 00:19:28,056 ((おとなしくしろ ほら! お…)) (悲鳴) 210 00:19:28,056 --> 00:19:31,059 ((何だ? てめえは… あ… いててて…)) 211 00:19:31,059 --> 00:19:35,059 (男性)((貴様ら 恥を知れ)) (浪人)((くそ! ウワッ!)) 212 00:19:37,065 --> 00:19:44,072 ♬~ 213 00:19:44,072 --> 00:19:48,076 ((余計な口 出してんじゃねえ 野郎!)) 214 00:19:48,076 --> 00:19:58,086 ♬~ 215 00:19:58,086 --> 00:20:02,086 ((お… 覚えてろ~!)) 216 00:20:05,093 --> 00:20:07,093 ((けがは ありませんか?)) 217 00:20:13,101 --> 00:20:18,106 そのあと 助けてもらったお礼に ごちそうしたんですって 218 00:20:18,106 --> 00:20:23,044 そしたら 「また会おう」と言われて 何度も会ううちに 219 00:20:23,044 --> 00:20:26,047 深みに はまっちまったってわけか 220 00:20:26,047 --> 00:20:29,050 人を見る目は 持ってるはずなんだが お杏さんは 221 00:20:29,050 --> 00:20:33,054 寂しかったんだと思う いつだったか… 222 00:20:33,054 --> 00:20:39,060 ((お由ちゃんが羨ましいなぁ 何でも話せる人がいて)) 223 00:20:39,060 --> 00:20:41,062 (一同)ええーっ? 224 00:20:41,062 --> 00:20:44,065 (松造)いや あの… あの気丈な人がな ハハ… 225 00:20:44,065 --> 00:20:46,067 その男 姓名を名乗ったか? 226 00:20:46,067 --> 00:20:49,070 藤川さまとおっしゃって 鳥取藩の家来だそうです 227 00:20:49,070 --> 00:20:53,074 鳥取藩か… まずは そこから当たってみるか 228 00:20:53,074 --> 00:20:57,078 おう 俺も手伝うぜ そうしてもらえると ありがたい 229 00:20:57,078 --> 00:21:00,078 お杏さん 今 どうしてるんでしょう 230 00:21:10,091 --> 00:21:12,093 (藩士)藤川に会いたいというのは そのほうらか? 231 00:21:12,093 --> 00:21:16,097 さよう お取り次ぎ願えませぬか (藩士)取り次ぐも何も 232 00:21:16,097 --> 00:21:19,100 1年も前に 当藩とは縁が切れておる 233 00:21:19,100 --> 00:21:23,104 じゃ 藤川さまは 今どちらに (藩士)知らぬ! 234 00:21:23,104 --> 00:21:27,104 これ以上 話すこともない 早々に立ち去れ! 235 00:21:30,111 --> 00:21:34,115 何だよ 藤川って野郎 とんだ食わせ者じゃねえかよ 236 00:21:34,115 --> 00:21:40,121 お杏さんが そんな男に だまされたとは思えんがのぅ 237 00:21:40,121 --> 00:21:44,125 実はさぁ お由坊には 「絶対 言っちゃだめよ」って 238 00:21:44,125 --> 00:21:47,128 言われてたんだけどよ うん? 239 00:21:47,128 --> 00:21:52,133 藤川って侍な 惣の字に その… 240 00:21:52,133 --> 00:21:55,133 「雰囲気が似てる」って お杏さんが言ってたらしいぜ 241 00:22:01,142 --> 00:22:04,145 わざわざ 挨拶に来てもらったうえに 242 00:22:04,145 --> 00:22:07,148 仏にまで手を合わせていただいて ありがてえことだ 243 00:22:07,148 --> 00:22:11,152 何を申される 先日は 辰吉どのの機転で 244 00:22:11,152 --> 00:22:14,155 それがしの 旧主の危難を救うことができた 245 00:22:14,155 --> 00:22:16,157 礼が遅れて申し訳ない 246 00:22:16,157 --> 00:22:20,161 当たり前のことをしたまででえ 247 00:22:20,161 --> 00:22:26,101 ところで お杏さんは 近ごろ どうされておる? 248 00:22:26,101 --> 00:22:33,108 はて… 最後に来たのは もう10日あまり前か… 249 00:22:33,108 --> 00:22:38,113 ああ… お杏さんには 特に変わった様子などは? 250 00:22:38,113 --> 00:22:40,115 お杏が どうかしましたか? 251 00:22:40,115 --> 00:22:45,120 あ… いや ここしばらく 顔を合わせておらんのでな 252 00:22:45,120 --> 00:22:49,124 (女性)あっ 惣さん おかえり ただいま 253 00:22:49,124 --> 00:22:51,124 うむ… いい匂いじゃのぅ 254 00:23:08,143 --> 00:23:12,143 「寂しかった」か… 255 00:23:32,100 --> 00:23:38,100 (藤川)起きてたのか… (お杏)また 賭場に行ったの? 256 00:23:42,110 --> 00:23:45,110 今日は どこに借りを作ってきたのさ 257 00:23:47,115 --> 00:23:52,115 大して負けちゃいない (お杏)負けは負けじゃないか 258 00:23:56,124 --> 00:23:59,124 気に入らねえなら 早く500両 持ってこい! 259 00:24:09,137 --> 00:24:13,137 そんな目で見るな 俺まで つらくなる 260 00:24:16,144 --> 00:24:20,148 つまらない憂さ晴らし続けたって 何も変わらない 261 00:24:20,148 --> 00:24:23,148 あんただって それは分かってるはずだよ 262 00:24:25,086 --> 00:24:28,089 あんた 本当は真面目な人じゃないか 263 00:24:28,089 --> 00:24:30,091 藩のお金 持ち出したのだって 264 00:24:30,091 --> 00:24:34,091 民・百姓のためになるって 信じてたからだろう? 265 00:24:37,098 --> 00:24:43,104 あの金は 新田開墾のために 使われると思ってた 266 00:24:43,104 --> 00:24:48,109 上司が言ったんだ 「上役たちには やる気がない」 267 00:24:48,109 --> 00:24:54,115 「領民のために 自分が 腹を切る覚悟で望む」ってな 268 00:24:54,115 --> 00:24:56,117 俺も青かった 269 00:24:56,117 --> 00:25:01,122 すっかり信じ込んで あげくに罪を着せられ➡ 270 00:25:01,122 --> 00:25:08,129 藩を放り出された とんだ お笑いぐさだ 271 00:25:08,129 --> 00:25:12,133 悪いのは こいつだって ぶちまければよかったのに 272 00:25:12,133 --> 00:25:14,135 命と引き換えにか? 273 00:25:14,135 --> 00:25:19,140 冗談じゃねえ あのとき 俺にできたのは➡ 274 00:25:19,140 --> 00:25:24,078 「誰にも しゃべりません どうか 命ばかりは お助けください」と 275 00:25:24,078 --> 00:25:27,078 頭を下げることだけだった 276 00:25:39,093 --> 00:25:46,093 顔を上げて もう一度 やり直そう 私と一緒に 277 00:25:48,102 --> 00:25:50,104 お杏… 278 00:25:50,104 --> 00:25:54,108 今 抱えている借金は 必ず 私が なんとかする 279 00:25:54,108 --> 00:25:57,111 身ぎれいになれば きっと 一から やり直せる 280 00:25:57,111 --> 00:26:01,111 だから頑張ろう ねっ? 281 00:26:06,120 --> 00:26:11,125 お杏… 俺は… (お杏)何も言わなくていい 282 00:26:11,125 --> 00:26:16,125 大丈夫 大丈夫よ 283 00:26:20,134 --> 00:26:25,073 順調 順調… お年の割には治りが早い 284 00:26:25,073 --> 00:26:29,077 (寺村)ハハハ… そろそろ 出歩いてもよいかな? 285 00:26:29,077 --> 00:26:33,081 さよう 少しくらいは かまいませぬぞ 286 00:26:33,081 --> 00:26:37,085 じゃが 花街通いは まだ無理じゃ 287 00:26:37,085 --> 00:26:41,089 はあ? ハハハ… 痛っ… 288 00:26:41,089 --> 00:26:43,091 (笑い声) 289 00:26:43,091 --> 00:26:45,093 それじゃ お大事にな (寺村)ああ… 290 00:26:45,093 --> 00:26:47,095 ありがとうございました 291 00:26:47,095 --> 00:26:52,100 ♬~ 292 00:26:52,100 --> 00:26:56,104 寺村さま 藩邸に お戻りになるおつもりですか? 293 00:26:56,104 --> 00:27:00,108 ああ 留守居役が 留守をしておっては 294 00:27:00,108 --> 00:27:04,112 ハッハ… 何かと困る …では ございましょうが 295 00:27:04,112 --> 00:27:08,116 う~む… わしを襲ってきた者ども 296 00:27:08,116 --> 00:27:11,119 あれ以来 鳴りを潜めておるようじゃ 297 00:27:11,119 --> 00:27:17,125 九一の話によれば 藩邸内にも 変わった動きはないという 298 00:27:17,125 --> 00:27:22,125 分かりました あとで 九一を使いにやりましょう 299 00:27:25,066 --> 00:27:31,066 わしが帰ると言うたら しのが寂しがるかのぅ 300 00:27:47,088 --> 00:27:54,095 まったく 腹心の それがしにも 居所をお知らせくださらず 301 00:27:54,095 --> 00:28:00,095 い… いきなり 戻るもないもんだ ああ… 302 00:28:08,109 --> 00:28:11,112 (西村)ああ… 腹にしみるぜ~ (房之助)ヘッヘッヘ… 303 00:28:11,112 --> 00:28:13,114 おお 西村さん (西村)おお 金杉さん 304 00:28:13,114 --> 00:28:15,116 ちょうど よかった (西村)俺に何か用かい? 305 00:28:15,116 --> 00:28:19,120 ああ 花火の親分にも (房之助)ええ 承りましょう 306 00:28:19,120 --> 00:28:29,063 えっほ えっほ えっほ… えっほ えっほ えっほ… 307 00:28:29,063 --> 00:28:34,063 よっ! ねえさん 着きましたぜ 308 00:28:37,071 --> 00:28:40,071 ちょいと 待ってておくれ (駕籠屋)へい 309 00:28:42,076 --> 00:28:48,076 おっ母さん… 私だよ 310 00:28:55,089 --> 00:29:00,094 旦那! しばらくだな 311 00:29:00,094 --> 00:29:05,099 どうして 旦那が ここに? 膳兵衛どのに お目にかかってな 312 00:29:05,099 --> 00:29:09,103 おっ母さん 告げ口したのね 313 00:29:09,103 --> 00:29:13,107 母御も 膳兵衛どのも 心配しておられる 314 00:29:13,107 --> 00:29:17,111 惣三郎の おせっかい そうだな 315 00:29:17,111 --> 00:29:21,115 こんなやり方 あんまりじゃないか! 316 00:29:21,115 --> 00:29:23,051 藤川どのに お目にかかりたい 317 00:29:23,051 --> 00:29:27,055 なんでだい? 旦那には関係ないよ 318 00:29:27,055 --> 00:29:31,059 500両 渡す役を命じられた 319 00:29:31,059 --> 00:29:37,065 私に ちょうだい… それがしが 藤川どのに会って渡す 320 00:29:37,065 --> 00:29:41,069 膳兵衛どのが そう指図された 321 00:29:41,069 --> 00:29:44,069 案内してくれ お杏さん 322 00:29:46,074 --> 00:29:48,074 惣三郎の馬鹿! 323 00:29:50,078 --> 00:29:52,080 出して! (駕籠屋)へい! 324 00:29:52,080 --> 00:29:57,085 早く! (駕籠屋)へい! いよっ! 325 00:29:57,085 --> 00:30:02,090 えっほ えっほ えっほ… えっほ えっほ えっほ… 326 00:30:02,090 --> 00:30:05,090 頼む… (房之助)任せなせえ 327 00:30:12,100 --> 00:30:17,105 ♬~ 328 00:30:17,105 --> 00:30:20,108 (浪人)おい どけや (人足)アア~ 329 00:30:20,108 --> 00:30:24,045 何しやがんだい!? (浪人)邪魔だよ~ 330 00:30:24,045 --> 00:30:31,052 おい 行くぞ おい ご用~ ご用~! 331 00:30:31,052 --> 00:30:35,052 ああ ハァ ハァ… 332 00:30:40,061 --> 00:30:45,066 ああ… 膳兵衛どの (膳兵衛)惣三郎さん 333 00:30:45,066 --> 00:30:50,071 お杏の相手は やはり ろくでなしだったようです 334 00:30:50,071 --> 00:30:53,074 今朝方… 「お杏さんの命と引き替えに➡ 335 00:30:53,074 --> 00:30:56,077 1000両出せ」と 言ってきたそうだ 336 00:30:56,077 --> 00:30:58,079 旦那 この間 家へ来たとき➡ 337 00:30:58,079 --> 00:31:01,082 なんで 本当のことを 言ってくれなかったんだい! 338 00:31:01,082 --> 00:31:03,084 申し訳ない それがしの失態だ 339 00:31:03,084 --> 00:31:07,088 ゆうべ 無理にでも お杏さんを連れて帰るべきだった 340 00:31:07,088 --> 00:31:12,093 連れて帰れるような 娘じゃないことは➡ 341 00:31:12,093 --> 00:31:16,097 私が いちばん よく知っておりますよ 342 00:31:16,097 --> 00:31:19,100 膳兵衛さん そんな悠長な 343 00:31:19,100 --> 00:31:21,102 こうなりゃ うちの若い者を引き連れて 344 00:31:21,102 --> 00:31:24,105 そいつは まずいや 頭取 舅のあんたが出張っちゃ 345 00:31:24,105 --> 00:31:27,108 お杏さん 身の置き所に困るだろうよ 346 00:31:27,108 --> 00:31:29,110 それがしに任せてもらいたい 347 00:31:29,110 --> 00:31:33,114 西村さん 花火の親分は? ≪(房之助)へい 支度はできてます 348 00:31:33,114 --> 00:31:35,114 ご案内いたしやす 349 00:31:42,123 --> 00:31:48,129 (浪人)アハハハ… 明日になれば1000両か 350 00:31:48,129 --> 00:31:53,134 ようやく 俺たちにも 運が向いてきたな ハハハ… 351 00:31:53,134 --> 00:31:55,134 娘は どうする? 352 00:31:57,138 --> 00:32:02,143 大事に扱うさ 1000両 手に入れるまではな 353 00:32:02,143 --> 00:32:07,143 (笑い声) 354 00:32:22,096 --> 00:32:29,103 痛かったか? おまえの親父が悪いんだ 355 00:32:29,103 --> 00:32:32,106 昨夜のうちに 500両 出してくれたら➡ 356 00:32:32,106 --> 00:32:36,110 こんな目に遭わせなかった 357 00:32:36,110 --> 00:32:46,120 私を信じちゃくれないんだね (藤川)何事も 先立つものは金だ 358 00:32:46,120 --> 00:32:52,120 あんた 私が冠阿弥の娘だって はなから知ってたんだろう 359 00:32:54,128 --> 00:32:58,132 初めて 八幡さまで会ったとき 360 00:32:58,132 --> 00:33:00,134 (悲鳴) 361 00:33:00,134 --> 00:33:02,136 ((何だ? てめえは… あ… いててて…)) 362 00:33:02,136 --> 00:33:04,136 ((貴様ら 恥を知れ)) 363 00:33:06,140 --> 00:33:12,140 あれは あんたが仕組んだことだ 違うかい? 364 00:33:14,148 --> 00:33:18,152 なんだ やっと気がついたか 365 00:33:18,152 --> 00:33:24,091 はばかりさま とうの昔に気づいてたさ 366 00:33:24,091 --> 00:33:29,096 …けど それでも かまわないと思ってた 367 00:33:29,096 --> 00:33:33,096 あんたが 立ち直ってくれるならって 368 00:33:36,103 --> 00:33:42,109 あんたは もう 人の心をなくしちまったんだね 369 00:33:42,109 --> 00:33:46,113 なんだと? (お杏)誇りを失って悪事を働いて 370 00:33:46,113 --> 00:33:50,117 それじゃ あんたを はめた侍と同じじゃないか 371 00:33:50,117 --> 00:33:53,120 ただのくずだよ 372 00:33:53,120 --> 00:33:55,122 ひとでなしだ! (藤川)うるさい! 373 00:33:55,122 --> 00:33:57,124 アッ! 374 00:33:57,124 --> 00:34:04,131 ♬~ 375 00:34:04,131 --> 00:34:06,133 お杏さん 大丈夫か? 376 00:34:06,133 --> 00:34:12,139 (浪人)どうした? ≪(西村)御用だ! 御用だ! 377 00:34:12,139 --> 00:34:15,139 親分! (房之助)お杏さん こっちへ 378 00:34:20,147 --> 00:34:24,085 そこまでにしときねえ! これ以上やらかすと➡ 379 00:34:24,085 --> 00:34:28,089 伝馬町の物相飯を 食うことになるぜ 380 00:34:28,089 --> 00:34:31,089 かまわねえから やっちまえ! 381 00:34:36,097 --> 00:34:40,101 お前ら! 382 00:34:40,101 --> 00:34:44,105 そこの痩せ浪人2人 今日のところは 目をつぶってやる 383 00:34:44,105 --> 00:34:48,109 どこへでも行っちまいな 384 00:34:48,109 --> 00:34:51,109 ウワァ~ アア… 385 00:34:55,116 --> 00:35:00,121 昨日までは 手切れ金に 500両と考えなくもなかった 386 00:35:00,121 --> 00:35:02,123 だが 気が変わった 387 00:35:02,123 --> 00:35:06,127 おぬしのような奴を 野放しにしてはおけん 388 00:35:06,127 --> 00:35:12,133 やるかい? 言っとくが あんたが思ってるほど 389 00:35:12,133 --> 00:35:16,133 俺は なまくらじゃねえぞ そうらしいな 390 00:35:20,141 --> 00:35:22,141 お願い! 斬らないで 391 00:35:30,084 --> 00:35:33,087 ハッハッハッハ… 笑わせるぜ 392 00:35:33,087 --> 00:35:38,092 おぬしには お杏さんの気持ちが分からぬのか 393 00:35:38,092 --> 00:35:40,092 抜け! 394 00:35:43,097 --> 00:35:46,100 抜かんのか! 395 00:35:46,100 --> 00:35:54,108 ♬~ 396 00:35:54,108 --> 00:35:56,108 ヤーッ! 397 00:36:01,115 --> 00:36:03,115 ヤッ! 398 00:36:06,120 --> 00:36:09,120 斬らないで! 399 00:36:12,126 --> 00:36:14,126 ウッ! 400 00:36:18,132 --> 00:36:21,132 お… お杏 401 00:36:28,075 --> 00:36:34,075 お杏… 俺は… 402 00:36:42,089 --> 00:36:48,089 人でなし! くず! 大馬鹿野郎! 403 00:36:50,097 --> 00:36:55,102 そなたが好きだった男は それがしが斬った 404 00:36:55,102 --> 00:36:58,105 恨むなら この金杉惣三郎を恨め 405 00:36:58,105 --> 00:37:09,116 ♬~ 406 00:37:09,116 --> 00:37:28,116 (泣き声) 407 00:37:30,070 --> 00:37:34,074 膳兵衛さんから 話は聞きましたよ 408 00:37:34,074 --> 00:37:38,078 「惣三さんに つらい役目を 負わせることになって➡ 409 00:37:38,078 --> 00:37:40,080 申し訳なかった」と言っていた 410 00:37:40,080 --> 00:37:46,086 それがしのことは… それより お杏さんが気になる 411 00:37:46,086 --> 00:37:52,086 時がたてば 傷も癒えるでしょう 体も心もね 412 00:37:57,097 --> 00:38:00,100 惣三さん 藤川って野郎は➡ 413 00:38:00,100 --> 00:38:05,105 死ねて 本望じゃなかったでしょうかねえ 414 00:38:05,105 --> 00:38:10,110 どこで どう道を誤ったか 元には戻れず 415 00:38:10,110 --> 00:38:14,114 …かといって 腹を切る度胸もねえ 416 00:38:14,114 --> 00:38:18,118 ずるずると落ちていく あり地獄の中で 417 00:38:18,118 --> 00:38:22,056 ひたすら もがいていた気がしますよ 418 00:38:22,056 --> 00:38:27,061 親方にも もがいた覚えが…? フフ… 419 00:38:27,061 --> 00:38:34,068 藤川も侍だ 惣三さんほどの人と 立ち合って斬られたんなら➡ 420 00:38:34,068 --> 00:38:37,068 願ってもねえ最期でしょう 421 00:38:40,074 --> 00:38:46,080 だいぶ 風が出てきたようだ この様子じゃ 嵐になるか 422 00:38:46,080 --> 00:38:51,085 惣三さん 今夜は 気をつけたほうがいいですよ 423 00:38:51,085 --> 00:39:01,095 ♬~ 424 00:39:01,095 --> 00:39:04,098 内通者からは 何と? 425 00:39:04,098 --> 00:39:10,098 今宵じゃ… 今宵を逃せば あとはない 426 00:39:45,072 --> 00:39:48,072 母屋だ 捜せ! 427 00:39:51,078 --> 00:39:54,081 来たか? そのようです 428 00:39:54,081 --> 00:39:56,083 ♬~ 429 00:39:56,083 --> 00:39:58,085 金杉さま 430 00:39:58,085 --> 00:40:03,090 しのさんは 寺村さまの おそばに はい 431 00:40:03,090 --> 00:40:05,090 下りてきてはなりませんぞ 432 00:40:09,096 --> 00:40:11,096 お気をつけて 433 00:40:29,049 --> 00:40:32,052 旦那 九一か… 434 00:40:32,052 --> 00:40:37,057 侵入したのは8人です 見知った顔はあるか? 435 00:40:37,057 --> 00:40:41,061 へい 先日 寺村さまを 襲った奴らに間違いありません 436 00:40:41,061 --> 00:40:46,061 よし 上の2人を頼む へい! 437 00:41:18,098 --> 00:41:24,104 (ふき姫)相良の龍 また会うたな 438 00:41:24,104 --> 00:41:27,104 ご分家の ふき姫さまですな 439 00:41:47,127 --> 00:41:52,132 何ゆえ 江戸で 奇怪な動きをお取りなさる? 440 00:41:52,132 --> 00:41:56,136 豊後相良藩は 斎木高玖さまのご領地 441 00:41:56,136 --> 00:42:00,140 ご分家が 私するものではございませぬ 442 00:42:00,140 --> 00:42:07,147 本来なら 我が父上が 相良藩主であったはず 443 00:42:07,147 --> 00:42:09,147 何という ざれ言を… 444 00:42:12,152 --> 00:42:14,152 お相手つかまつる 445 00:42:17,157 --> 00:42:26,099 ♬~ 446 00:42:26,099 --> 00:42:30,103 今宵は見逃す ふき姫を連れて 早々に立ち去れ 447 00:42:30,103 --> 00:42:38,111 宍戸! 臆したか 宍戸 ならば わらわが討ち果たす! 448 00:42:38,111 --> 00:43:02,135 ♬~ 449 00:43:02,135 --> 00:43:04,137 直心影流か 450 00:43:04,137 --> 00:43:06,137 ヤーッ! 451 00:43:24,091 --> 00:43:52,119 ♬~ 452 00:43:52,119 --> 00:43:55,122 ウッ! 453 00:43:55,122 --> 00:44:00,122 寒月… 霞斬り 454 00:44:02,129 --> 00:44:07,134 宍戸… 宍戸! 455 00:44:07,134 --> 00:44:10,137 ふき姫さま! 456 00:44:10,137 --> 00:44:15,142 相良藩乗っ取りも バテレン本のたくらみも➡ 457 00:44:15,142 --> 00:44:19,146 あなた方の意のままにはさせぬ 458 00:44:19,146 --> 00:44:24,084 そう お父上 丹波さまに お伝えを 459 00:44:24,084 --> 00:44:37,097 ♬~ 460 00:44:37,097 --> 00:44:42,102 我らは諦めぬ 461 00:44:42,102 --> 00:44:56,116 ♬~ 462 00:44:56,116 --> 00:45:01,121 えっほ えっほ えっほ えっほ えっほ えっほ… 463 00:45:01,121 --> 00:45:24,077 ♬~ 464 00:45:24,077 --> 00:45:29,082 <地擦りの剣士は やはり ふき姫であった> 465 00:45:29,082 --> 00:45:33,086 <次々に仕掛けられる分家の 企てを阻止するため➡ 466 00:45:33,086 --> 00:45:38,091 惣三郎はひとり 密命を果たす> 467 00:45:38,091 --> 00:45:45,091 ♬~ 468 00:45:47,100 --> 00:45:50,103 金杉惣三郎と 知っての狼藉か? 469 00:45:50,103 --> 00:45:52,105 (丹波)いよいよ決着をつけるか? 470 00:45:52,105 --> 00:45:55,108 (鎌吉)金釘? 471 00:45:55,108 --> 00:45:57,110 (左近)卑劣な小細工を… 472 00:45:57,110 --> 00:45:59,110 国もとの子らが さらわれました