1 00:01:22,166 --> 00:01:24,166 2 00:01:29,040 --> 00:01:34,045 (ナレーター) <豊後国相良藩藩士 金杉惣三郎> 3 00:01:34,045 --> 00:01:38,049 <かつて 「相良の龍」と称された 1人の男が➡ 4 00:01:38,049 --> 00:01:42,053 非情なる密命を帯びて脱藩した> 5 00:01:42,053 --> 00:01:46,057 <僅か 2万石の小藩を 陥れようとするのは➡ 6 00:01:46,057 --> 00:01:49,060 骨肉相食む 分家の陰謀> 7 00:01:49,060 --> 00:01:52,063 (惣三郎)((金釘惣三郎でござる)) 8 00:01:52,063 --> 00:01:55,066 (喜八)((惣三郎さんかい)) 9 00:01:55,066 --> 00:01:58,069 (しの) ((惣三郎さまの ご武運を…)) 10 00:01:58,069 --> 00:02:02,073 (お杏)((きっと 女の所ね)) 11 00:02:02,073 --> 00:02:07,078 ((清之助… みわ…)) 12 00:02:07,078 --> 00:02:14,085 (寺村)((惣三郎! これは 豊後相良藩2万石➡ 13 00:02:14,085 --> 00:02:18,089 生きるか死ぬかの戦いぞ!)) 14 00:02:18,089 --> 00:02:20,091 <惣三郎が頼るべきは➡ 15 00:02:20,091 --> 00:02:26,030 殿より下されし 高田酔心子兵庫の ひと振り> 16 00:02:26,030 --> 00:02:43,030 ♬~ 17 00:02:51,055 --> 00:02:53,057 ≪(喜八)文吉! (文吉)へ~い 18 00:02:53,057 --> 00:02:56,060 ≪ 赤ん坊 生まれたってよ (文吉)えっ!? 19 00:02:56,060 --> 00:02:58,062 男の子だそうだ 20 00:02:58,062 --> 00:03:02,066 やった やった~ ハハハハ… 21 00:03:02,066 --> 00:03:04,068 あいたぁ~ いたたた… 22 00:03:04,068 --> 00:03:07,071 (一同)よかったじゃねえか よう おめでとう 23 00:03:07,071 --> 00:03:11,075 早速 会いに行ってやんな かみさんも喜ぶだろうぜ 24 00:03:11,075 --> 00:03:14,078 (松造)それがいい それがいい ほら お父つぁん 急げ 急げ 25 00:03:14,078 --> 00:03:18,078 へい すいやせん あの… お先でございます 26 00:03:20,084 --> 00:03:23,084 どうも ありがとうございます ありがとうございます 27 00:03:31,028 --> 00:03:34,031 ≪(男の子)ちゃん! ≪(父親)おう 迎えに来てくれたか 28 00:03:34,031 --> 00:03:39,036 うん! (父親)そうか ほれ まんじゅう 29 00:03:39,036 --> 00:03:42,039 ありがとう 30 00:03:42,039 --> 00:03:44,041 よし 行くか (男の子)うん! 31 00:03:44,041 --> 00:03:53,050 ♬~ 32 00:03:53,050 --> 00:03:56,053 (女性たち)惣さん おかえり ただいま いい匂いじゃ 33 00:03:56,053 --> 00:03:59,056 (とめ)あとで たんと持ってくよ おう 34 00:03:59,056 --> 00:04:01,056 (女性)おかえんなさい おう ただいま 35 00:04:05,062 --> 00:04:10,067 清之助… みわ… 今 帰ったぞ 36 00:04:10,067 --> 00:04:13,070 (清之助) ((みわ 良い子で待とうな)) 37 00:04:13,070 --> 00:04:15,072 (みわ)((はい!)) 38 00:04:15,072 --> 00:04:37,027 ♬~ 39 00:04:37,027 --> 00:04:41,031 (とめ)おかえり ああ… とめさん 40 00:04:41,031 --> 00:04:44,034 よかったらさ 芋の煮っ転がし 食べとくれ 41 00:04:44,034 --> 00:04:46,036 おう こりゃ いつも すまんのぅ 42 00:04:46,036 --> 00:04:49,039 いいんだよ どうせ うちの宿六は飲んだくれて➡ 43 00:04:49,039 --> 00:04:53,043 帰ってきて食べやしないんだから 権六さん また これかい? 44 00:04:53,043 --> 00:04:57,047 そうなんだよ~ まったく 毎晩 正体なくすまで 45 00:04:57,047 --> 00:05:00,050 よく あれで釘が打てるもんだよ 46 00:05:00,050 --> 00:05:04,054 ねえ ちょっと旦那 聞いてよ~ いや おとついもさ 47 00:05:04,054 --> 00:05:07,057 「体に障るから 酒は控えたほうが いいよ」って言ったんだよ 48 00:05:07,057 --> 00:05:11,061 そしたら 「俺の稼ぎは 俺が どう使おうと勝手だろう」って➡ 49 00:05:11,061 --> 00:05:15,065 こうなんだよ もう (笑い声) 50 00:05:15,065 --> 00:05:18,068 こちとら 心配して 言ってやってんのに 51 00:05:18,068 --> 00:05:21,071 あんな亭主 いっぺん くたばっちまえばいいんだ! 52 00:05:21,071 --> 00:05:24,008 おい… ≪(松造)とめさ~ん! 大変だぁ 53 00:05:24,008 --> 00:05:26,010 あれ 何だろう? 54 00:05:26,010 --> 00:05:30,014 おい とめさん 大変だ! おい! とめさん! 55 00:05:30,014 --> 00:05:33,017 おう とめさんなら ここだ 56 00:05:33,017 --> 00:05:35,019 どうしたんだよ 血相変えて 57 00:05:35,019 --> 00:05:38,022 権六さんが 崩れた材木の下敷きに! 58 00:05:38,022 --> 00:05:41,025 (一同)ええっ!? けがは ひどいのか? 59 00:05:41,025 --> 00:05:44,028 いや… それは どうも… 60 00:05:44,028 --> 00:05:48,032 場所は? ああ 橋向こうの材木置き場だ 61 00:05:48,032 --> 00:05:53,032 あ… あんた~! あんた~! 62 00:06:10,054 --> 00:06:13,057 おい じゃあな! おう 63 00:06:13,057 --> 00:06:18,062 惣三の旦那… (松造)相変わらずかい? 64 00:06:18,062 --> 00:06:22,062 このままじゃ とめさんまで倒れちまうよ 65 00:06:26,003 --> 00:06:30,007 (丹波)おのれ 金釘… 66 00:06:30,007 --> 00:06:36,013 わしの もくろみを 次から次へと反故にしおって 67 00:06:36,013 --> 00:06:39,016 (三雲) では寺村殺害も しくじりですか? 68 00:06:39,016 --> 00:06:43,020 そうだ 寺村め! 69 00:06:43,020 --> 00:06:46,023 わしの意のままにはさせぬと ほざいたそうじゃ 70 00:06:46,023 --> 00:06:51,028 (三雲)あの うつけ者 いまだ 殿の お力を侮っているのです 71 00:06:51,028 --> 00:06:55,032 (丹波)こちらには 柳沢さまが ついているのも知らずにな 72 00:06:55,032 --> 00:06:59,036 (三雲)いかにも (丹波)柳沢さまには➡ 73 00:06:59,036 --> 00:07:05,042 相良文庫6万冊を差し上げると 既に お約束 申し上げた 74 00:07:05,042 --> 00:07:12,049 更なる ご信頼をいただくためにも なんとしても手に入れねばならぬ 75 00:07:12,049 --> 00:07:15,052 (三雲) もはや桑原では らちは明きませぬ 76 00:07:15,052 --> 00:07:18,055 かくなるうえは それがしが 江戸へまいり… 77 00:07:18,055 --> 00:07:21,055 (左近)わしが行こう 78 00:07:24,995 --> 00:07:30,000 惣三を倒すのは わししかおらん 79 00:07:30,000 --> 00:07:33,003 日下左近… 80 00:07:33,003 --> 00:07:38,008 相良の龍虎… いよいよ決着をつけるか? 81 00:07:38,008 --> 00:07:44,014 こたびは 道場試合ではない とどめを刺す戦いだ 82 00:07:44,014 --> 00:07:48,014 よし 金杉を おぬしに任せる 83 00:07:50,020 --> 00:07:53,023 三雲… (三雲)はっ! 84 00:07:53,023 --> 00:07:57,027 そなたには いまひとつ 大切な仕事がある 85 00:07:57,027 --> 00:07:59,029 どのような? 86 00:07:59,029 --> 00:08:04,029 (丹波) 金杉をな… 懲らしめてやるのよ 87 00:08:21,051 --> 00:08:24,051 (綾川)((それまで!)) 88 00:08:34,999 --> 00:08:37,001 ((勝ったのは 日下左近どの)) 89 00:08:37,001 --> 00:08:42,001 ((日下左近の剣は 決して 若さまのためにはならぬ)) 90 00:08:48,012 --> 00:08:54,018 ((左近…)) ((なんで おぬしなんだ?)) 91 00:08:54,018 --> 00:09:01,025 ((先生は常々 俺の剣は曲がっていると…)) 92 00:09:01,025 --> 00:09:05,025 ((フン! 漏らしておられたわ…)) 93 00:09:08,032 --> 00:09:14,032 金杉惣三郎… 待っておれ 94 00:09:22,980 --> 00:09:25,983 (寺村)遅いではないか 申し訳ございませぬ 95 00:09:25,983 --> 00:09:28,986 (しの)舟を出してくださいな (船頭)へい 96 00:09:28,986 --> 00:09:30,988 寺村さまが ねぎらいのためだけに➡ 97 00:09:30,988 --> 00:09:33,991 呼び出されたとは 考えられませぬが? 98 00:09:33,991 --> 00:09:38,996 惣三… ふき姫一行が潜んでいる屋敷だが 99 00:09:38,996 --> 00:09:40,998 九一が突き止めてまいった 100 00:09:40,998 --> 00:09:45,002 では 藩邸から盗まれた バテレン本も? 101 00:09:45,002 --> 00:09:47,004 恐らく そこであろう 102 00:09:47,004 --> 00:09:50,007 一気に踏み込みますか 103 00:09:50,007 --> 00:09:55,012 それが… できぬ 何ゆえに? 104 00:09:55,012 --> 00:10:00,017 間部さまが 「軽々に動くな」と申された 105 00:10:00,017 --> 00:10:05,022 どうも 裏には 柳沢さまが絡んでいるらしい 106 00:10:05,022 --> 00:10:08,025 しかし そうなると いささか やっかいですな 107 00:10:08,025 --> 00:10:11,025 う~む… 108 00:10:16,033 --> 00:10:21,038 (鎌吉)さすが花の都や ハハハ… 109 00:10:21,038 --> 00:10:26,977 ウワッ ウワア… よ~し! 110 00:10:26,977 --> 00:10:28,979 (兆次)頑張って お春ちゃん (お春)はい 111 00:10:28,979 --> 00:10:32,983 もう ちょっと 手ぇ伸ばして (お春)はい う~ん… 112 00:10:32,983 --> 00:10:36,987 よし ちょっと待ってろよ よしっ よいしょ 113 00:10:36,987 --> 00:10:38,989 お春ちゃん もうちょっと… 114 00:10:38,989 --> 00:10:42,993 ああ? あんた お春ちゃんか? (お春)はい 115 00:10:42,993 --> 00:10:44,995 あ… 毛虫 (悲鳴) 116 00:10:44,995 --> 00:10:46,997 ほな ここが 「夕がお」で間違いないな 117 00:10:46,997 --> 00:10:48,999 (兆次)あのぅ どちらさまで? 118 00:10:48,999 --> 00:10:52,002 あ…? 客や 119 00:10:52,002 --> 00:10:56,002 フン… 邪魔するぜ (兆次)ちょっと お客さん 120 00:11:01,011 --> 00:11:03,013 失礼いたします 121 00:11:03,013 --> 00:11:09,019 あっ はい (しの)この家の女将でございます 122 00:11:09,019 --> 00:11:13,023 ああ 聞きしに勝る… ハハ… 123 00:11:13,023 --> 00:11:17,027 こちらには お初と存じますが 上方から お越しですか? 124 00:11:17,027 --> 00:11:21,031 ヘッ? へ… へえ 知り合いから聞いてましてん 125 00:11:21,031 --> 00:11:26,036 江戸には ええ小料理屋があるから 一度 行ってみろ言うて 126 00:11:26,036 --> 00:11:29,039 さようでございますか 127 00:11:29,039 --> 00:11:33,043 仕事にかかる前に ちょっと 羽を伸ばしとこうと思いまして 128 00:11:33,043 --> 00:11:35,045 仕事? 129 00:11:35,045 --> 00:11:40,050 せや 女将はん このまま 2~3日泊めてもらえんやろか? 130 00:11:40,050 --> 00:11:45,055 あ… こちらにですか? (鎌吉)お願いだす 131 00:11:45,055 --> 00:11:48,058 女将はんに 江戸のこと いろいろ教えてほしいねんな~ 132 00:11:48,058 --> 00:11:52,062 とめさんは? (女性)家に籠もりっきりだよ 133 00:11:52,062 --> 00:11:58,062 権六さん 亡くなったのが よっぽど こたえたんだろうねえ 134 00:12:00,070 --> 00:12:05,075 おう とめさん 大丈夫か? 飯… 食ったのかよ? 135 00:12:05,075 --> 00:12:08,078 ≪(鈴の音) おい とめさんってばよ~ 136 00:12:08,078 --> 00:12:14,084 大福 いくかい? 甘いもん嫌いだよね? 137 00:12:14,084 --> 00:12:18,088 じゃ あたしが いただきますよ 138 00:12:18,088 --> 00:12:22,088 うん… フフフ… 139 00:12:24,027 --> 00:12:28,027 なんだか 大福で酔っぱらっちゃったよ 140 00:12:30,033 --> 00:12:33,036 もう しばらく そっとしておこう いや 俺は とめさんまで➡ 141 00:12:33,036 --> 00:12:37,040 どうか なっちまうんじゃないかと 思って 心配で心配でよ 142 00:12:37,040 --> 00:12:40,043 ≪(兆次)金杉さま! おう 兆さん どうした? 143 00:12:40,043 --> 00:12:43,046 実は 女将さんが ちょいと… 144 00:12:43,046 --> 00:12:46,049 どんな男だ? はい 上方の お人です 145 00:12:46,049 --> 00:12:50,053 「商人の なりしてるけど お侍じゃないか」って 女将さんが 146 00:12:50,053 --> 00:12:52,053 あ… ちょっと 旦那! 147 00:12:57,060 --> 00:13:00,060 ハァハァ… 148 00:13:02,065 --> 00:13:06,069 (鎌吉)おいでやす ああ 御免 149 00:13:06,069 --> 00:13:08,071 はい 1名さま ご案内 150 00:13:08,071 --> 00:13:10,073 ちょちょちょ… 何やってるんですか? 151 00:13:10,073 --> 00:13:14,077 暇やし 下足番でも さしてもらおうと思ってよ 152 00:13:14,077 --> 00:13:16,079 お呼び立てして 申し訳ございません 153 00:13:16,079 --> 00:13:19,079 いや ちょうど それがしも 頼みたいことがあったのだ 154 00:13:34,031 --> 00:13:37,034 お春 お春… 誰や あれ? 155 00:13:37,034 --> 00:13:39,036 女将さんの いい人です (鎌吉)嘘… 156 00:13:39,036 --> 00:13:42,039 金杉さまと おっしゃって とても お強い方なんですよ 157 00:13:42,039 --> 00:13:46,039 金杉… まさか 金釘? 158 00:13:48,045 --> 00:13:50,047 兆さんに おおかたのところは聞いた 159 00:13:50,047 --> 00:13:53,050 どう ご覧になります? 160 00:13:53,050 --> 00:13:57,054 うむ… 腹に一物あるようには 見えなかったが… 161 00:13:57,054 --> 00:13:59,056 上方というのが気になって 162 00:13:59,056 --> 00:14:04,061 摂津屋と関わりが あるのではないかと 163 00:14:04,061 --> 00:14:07,064 とにかく 今夜 それがしが 様子を見てみましょう 164 00:14:07,064 --> 00:14:14,071 ああ… 金杉さまに来ていただいて ほっといたしました 165 00:14:14,071 --> 00:14:16,071 あ… しのさん… 166 00:14:18,075 --> 00:14:21,075 お膳を お持ちしました 167 00:14:44,034 --> 00:14:48,038 ご一緒しても よろしいやろか? どうぞ 168 00:14:48,038 --> 00:14:52,042 すんまへんな なんか 1人で飲んでも 味気のぅて 169 00:14:52,042 --> 00:14:54,044 上方から おいでだそうで 170 00:14:54,044 --> 00:15:01,044 へえ かま… 「亀八」と申しやす 金杉です 171 00:15:03,053 --> 00:15:06,056 見たとこ ご浪人さんのようで ございますが? 172 00:15:06,056 --> 00:15:09,059 今は 火事始末の人足をして しのいでいます 173 00:15:09,059 --> 00:15:14,064 火事始末… 何でっか それ? 174 00:15:14,064 --> 00:15:16,066 江戸には いろんな仕事がありましてな 175 00:15:16,066 --> 00:15:19,069 ああ… 一度 見に来られるとよい 176 00:15:19,069 --> 00:15:23,006 はあ… ちなみに 手間賃は いかほど? 177 00:15:23,006 --> 00:15:25,008 日に300文 178 00:15:25,008 --> 00:15:32,015 300文? よう その手間賃で この店 通えまんなぁ 179 00:15:32,015 --> 00:15:35,018 まあ 何かと世話になっておる 180 00:15:35,018 --> 00:15:38,018 ふ~ん 世話になって… 181 00:15:43,026 --> 00:15:47,030 つかぬこと 伺いまっけど 何なりと 182 00:15:47,030 --> 00:15:51,034 ここの店の女将とは いい仲でっか? 183 00:15:51,034 --> 00:15:54,037 ああ まあ… 何と答えて いいやら 184 00:15:54,037 --> 00:15:57,040 ひもじゃないやろね? ひも? 185 00:15:57,040 --> 00:16:01,044 女の稼ぎで のらくら暮らす 屁みたいな野郎のことですわ 186 00:16:01,044 --> 00:16:03,046 (笑い声) そう見えますか? 187 00:16:03,046 --> 00:16:06,049 ああ 違うんなら よろしい ねえ… 金で つながっとったら 188 00:16:06,049 --> 00:16:11,049 面倒やさかい 失礼いたしました よいしょ 189 00:16:19,062 --> 00:17:01,037 ♬~ 190 00:17:01,037 --> 00:17:03,037 (九一)摂津屋… 191 00:17:05,041 --> 00:17:08,044 (桑原)摂津屋 待たせたな 192 00:17:08,044 --> 00:17:10,046 (摂津屋) こちらから お伺いしたほうが➡ 193 00:17:10,046 --> 00:17:12,048 よかったんと 違いますか? (桑原)いや いや いや… 194 00:17:12,048 --> 00:17:17,053 わしとて たまには 外の風に 当たって 息抜きがしたいでな 195 00:17:17,053 --> 00:17:20,056 ふき姫さまの お守りばかりでは もう… 疲れる 196 00:17:20,056 --> 00:17:22,993 ご苦労なことでんなぁ 197 00:17:22,993 --> 00:17:27,998 ほな ふき姫さまが 喜びそうな話を土産にひとつ 198 00:17:27,998 --> 00:17:30,000 何だ? 199 00:17:30,000 --> 00:17:35,005 寺村が飼うてる犬… 金杉いいましたかいな 200 00:17:35,005 --> 00:17:40,010 居所が分かりましたで (桑原)まことか? 201 00:17:40,010 --> 00:17:45,015 大川端の 荒神屋っちゅうとこで 人足の真似事しとります 202 00:17:45,015 --> 00:17:49,019 うむ… よくぞ突き止めてくれた 203 00:17:49,019 --> 00:17:55,025 ハッハッハッ… ご褒美に また 相良の干鰯や干しあわびを➡ 204 00:17:55,025 --> 00:17:58,028 流していただきまひょか 205 00:17:58,028 --> 00:18:02,032 よかろう 丹波さまに お伝えしておこう 206 00:18:02,032 --> 00:18:06,036 丹波さまとは この先も ご一緒に 207 00:18:06,036 --> 00:18:13,043 唐天竺から南蛮のかなたまで 交易の輪を広げる お約束 208 00:18:13,043 --> 00:18:19,049 そのためにも早よう ご藩主の座に 就いていただきたいもんでんなぁ 209 00:18:19,049 --> 00:18:22,986 まあ まあ まあ そう焦らずに待っておれ 210 00:18:22,986 --> 00:18:26,990 なにせ こちらには 大きな後ろ盾が… ある 211 00:18:26,990 --> 00:18:28,992 エッヘッヘッ… (丹波)のぅ? 212 00:18:28,992 --> 00:18:33,997 期待してまっせ ヘッヘッヘッ… 213 00:18:33,997 --> 00:18:38,001 なに? 丹波さまが抜け荷を? 214 00:18:38,001 --> 00:18:42,005 (九一)摂津屋と組んでいたのは そのためでございます 215 00:18:42,005 --> 00:18:45,008 ああ… なんと愚かなことを 216 00:18:45,008 --> 00:18:49,012 ご公儀に知れれば 命取りではないか 217 00:18:49,012 --> 00:18:53,016 それと 分家側は金杉さまが➡ 218 00:18:53,016 --> 00:18:56,019 荒神屋におられることも つかんだようです 219 00:18:56,019 --> 00:18:58,021 くれぐれも お気をつけください 220 00:18:58,021 --> 00:19:05,021 分かった 九一も気をつけてな では 221 00:19:16,039 --> 00:19:21,044 本当に よろしいんですか? 火事始末の仕切り場なんかで 222 00:19:21,044 --> 00:19:26,044 結構だす むしろ 興味津々ですわ 223 00:19:28,985 --> 00:19:33,990 おう 惣の字 あれ… 224 00:19:33,990 --> 00:19:36,993 じゃ ここで 少し待っててくださいね 225 00:19:36,993 --> 00:19:39,996 へえ 女将さんが 迎えに 来てくれるまで ずっと待ってます 226 00:19:39,996 --> 00:19:42,999 いってらっしゃい (しの)いってきます 227 00:19:42,999 --> 00:19:49,005 あらららら~ しのさんが 男連れとは穏やかじゃないねえ 228 00:19:49,005 --> 00:19:52,008 馬鹿野郎 お前 あんな軽そうな野郎 229 00:19:52,008 --> 00:19:55,011 しのさんは鼻も引っ掛けねえや なあ 惣の字 230 00:19:55,011 --> 00:19:59,011 さあ どうかのぅ あっ 野郎 こっち来やすぜ 231 00:20:02,018 --> 00:20:07,023 アッハッハ… 金杉さん 言われたとおり 見に来ましたぜ 232 00:20:07,023 --> 00:20:13,023 ハハ… 何でっか これ? 233 00:20:19,035 --> 00:20:23,973 ごめんくださいまし 夕がおの しのでございます 234 00:20:23,973 --> 00:20:28,973 権六さんに お線香を上げさせて いただきたくまいりました 235 00:20:33,983 --> 00:20:38,983 わざわざ… どうぞ 236 00:20:46,996 --> 00:20:52,001 亭主が死んだのは 私のせいなんです 237 00:20:52,001 --> 00:20:57,006 あの日 「亭主なんて くたばっちまえ」って… 238 00:20:57,006 --> 00:21:03,006 そしたら そのとおりになって… きっと ばちが当たったんだ 239 00:21:06,015 --> 00:21:16,025 あんた~ 堪忍しておくれ あたしが… あたしが悪いんだ 240 00:21:16,025 --> 00:21:21,030 あたしが… あたしが悪いんだ 241 00:21:21,030 --> 00:21:23,032 (泣き声) 242 00:21:23,032 --> 00:21:28,037 私も… きっと 私も… 243 00:21:28,037 --> 00:21:33,042 (2人の泣き声) 244 00:21:33,042 --> 00:21:37,046 女将さん? 245 00:21:37,046 --> 00:21:42,051 私も 母の亡くなる前に言いました 246 00:21:42,051 --> 00:21:46,055 「どうして 私を産んだの? おっ母さんなんか 大嫌い」って 247 00:21:46,055 --> 00:21:51,060 だから やっぱり ばちが当たったんです 248 00:21:51,060 --> 00:21:57,066 そんなことないよ 女将さん 悪くないよ 249 00:21:57,066 --> 00:22:00,069 私も 母が亡くなったとき どれほど自分を責めたか 250 00:22:00,069 --> 00:22:05,069 しまいには 母の所へ行きたいとすら… 251 00:22:07,076 --> 00:22:12,081 そんなこと言ったら おっ母さんが悲しむよ~ 252 00:22:12,081 --> 00:22:17,081 私も そう思いました でも… 253 00:22:20,089 --> 00:22:25,089 女将さん 分かるよ 分かるよ 254 00:22:27,030 --> 00:22:33,036 でもさ いつまでも めそめそしてたら 255 00:22:33,036 --> 00:22:35,038 亭主に嫌われちまうよ 256 00:22:35,038 --> 00:22:42,045 ねえ? ああ なんだか 泣いたら 腹減っちゃった 257 00:22:42,045 --> 00:22:44,045 あ… そうだ 258 00:22:47,050 --> 00:22:51,054 ほら 一緒に食べようよ 259 00:22:51,054 --> 00:22:55,058 とめさん… (とめ)女将さん ほら 260 00:22:55,058 --> 00:23:00,063 さあ お食べよ ほら~ アハハ… 261 00:23:00,063 --> 00:23:05,068 うまいよ ほら うまいよ 262 00:23:05,068 --> 00:23:08,071 いや~ やっぱり 江戸は都やね 263 00:23:08,071 --> 00:23:12,075 火事場の後始末が 商売の種になるんやから 264 00:23:12,075 --> 00:23:14,077 上方 帰ったら みんなに教えたろ 265 00:23:14,077 --> 00:23:16,079 それならば やってみますか? えっ? 266 00:23:16,079 --> 00:23:19,082 そうだよ ただ見てたって分からねえぜ 267 00:23:19,082 --> 00:23:21,084 いや いや いや… (松造)おうっ 遠慮は要らねえ 268 00:23:21,084 --> 00:23:23,019 俺が教えてやる ついて来い 269 00:23:23,019 --> 00:23:28,019 いや 金杉さん 金杉… ちょっと… 金杉さん 270 00:23:31,027 --> 00:23:33,029 おっ なかなか やるじゃねえかよ 271 00:23:33,029 --> 00:23:35,031 いい筋してるよ なあ? (文吉)へい 272 00:23:35,031 --> 00:23:39,035 (笑い声) 273 00:23:39,035 --> 00:23:42,035 ホイッ ホイッ ホイッ… 274 00:23:44,040 --> 00:23:48,044 (松造)危ない 危ない… しっかりしねえか こら 275 00:23:48,044 --> 00:23:50,046 ≪(しの)金杉さま ああ… 276 00:23:50,046 --> 00:23:52,048 とめさん どんな様子でした? 277 00:23:52,048 --> 00:23:57,053 私が 励ましに伺ったのに 反対に慰められてしまいました 278 00:23:57,053 --> 00:24:02,058 そうか… やはり しのさんに 行ってもらってよかった 279 00:24:02,058 --> 00:24:04,060 お役に立てたか どうか 280 00:24:04,060 --> 00:24:07,060 いや… しのさんだから頼めたことだ 281 00:24:11,067 --> 00:24:17,073 それは そうと 私の 思い過ごしだったのでしょうか? 282 00:24:17,073 --> 00:24:19,075 ハハハハ… 小頭! おう 283 00:24:19,075 --> 00:24:22,011 そろそろ 勘弁してやってくれ 284 00:24:22,011 --> 00:24:25,014 おう 兄さん! ご苦労さんだったな 285 00:24:25,014 --> 00:24:29,014 ほんま 殺生やで あんた (笑い声) 286 00:24:34,023 --> 00:24:38,027 (鎌吉)なんや あの人 相手やと 妙に安心するんやろなぁ? 287 00:24:38,027 --> 00:24:44,033 (しの) ええ とても懐の大きな お方です 288 00:24:44,033 --> 00:24:48,037 弱音を吐かず 苦労も語らず 289 00:24:48,037 --> 00:24:51,040 ご自分を 信じて頼ってくる人のために➡ 290 00:24:51,040 --> 00:24:55,044 命懸けで働くような お方です 291 00:24:55,044 --> 00:24:59,048 ほんまに 惚れとるんやねえ 292 00:24:59,048 --> 00:25:04,053 私は 少しでも お支えできれば うれしいと思います 293 00:25:04,053 --> 00:25:08,053 ≪(鈴の音) (鎌吉)あっ! 294 00:25:11,060 --> 00:25:14,063 女将はん… (しの)はい? 295 00:25:14,063 --> 00:25:17,066 わて ちょっと そこで引っ掛けていきます 296 00:25:17,066 --> 00:25:19,066 はっ? (鎌吉)フフン… 297 00:25:22,005 --> 00:25:25,008 今… わてのこと見て笑うた? 298 00:25:25,008 --> 00:25:28,008 いらっしゃい お兄さん (鎌吉)ハハハ… 299 00:25:31,014 --> 00:25:52,035 ♬~ 300 00:25:52,035 --> 00:25:55,038 一刀流か 301 00:25:55,038 --> 00:25:58,041 金杉惣三郎と知っての狼藉か? 302 00:25:58,041 --> 00:26:30,006 ♬~ 303 00:26:30,006 --> 00:26:33,006 (鎌吉) 待った! 待っておくれやす 304 00:26:35,011 --> 00:26:39,015 亀八さん! どういうことだ? 305 00:26:39,015 --> 00:26:44,020 すんまへん! ほんまに すんまへん 突然 306 00:26:44,020 --> 00:26:47,023 わし 金杉はんが ほんまに 307 00:26:47,023 --> 00:26:50,026 しのさんを守れる男かどうか 試しとうなって… 308 00:26:50,026 --> 00:26:56,032 すんまへん でも わし これで本当に分かりました はい 309 00:26:56,032 --> 00:26:59,035 わしは 金杉はんにはかないまへん 310 00:26:59,035 --> 00:27:02,038 しのはんのことは きっぱり 諦めさしていただきます 311 00:27:02,038 --> 00:27:04,040 いいから お立ちなさい 312 00:27:04,040 --> 00:27:08,044 どこの家中かは 知らぬが 早く 藩邸に帰りなさい 313 00:27:08,044 --> 00:27:11,047 お役目を ないがしろにしてはいかん 314 00:27:11,047 --> 00:27:21,057 はい 分かりました ハアッ ハアーッ… 315 00:27:21,057 --> 00:27:26,996 どこが 昼行灯や… 人の噂は当てにならん 316 00:27:26,996 --> 00:27:29,999 いてっ いてえ… 317 00:27:29,999 --> 00:27:33,999 ≪(しの)亀八さん 起きてらっしゃいますか? 318 00:27:49,018 --> 00:27:54,023 「数々のご厚意に お礼申し上げ候」 319 00:27:54,023 --> 00:27:59,028 「今後は 金杉どののごとき まことの男となるべく➡ 320 00:27:59,028 --> 00:28:05,034 務めに励む所存 では これにて御免」 321 00:28:05,034 --> 00:28:12,034 「豊後相良藩 大坂屋敷 米谷鎌吉」 322 00:28:14,043 --> 00:28:19,048 こちらも立派な金釘流だこと 323 00:28:19,048 --> 00:28:21,048 (くしゃみ) 324 00:28:25,988 --> 00:28:28,991 ≪(文吉)おかわり! (一同)え~っ!? 325 00:28:28,991 --> 00:28:31,994 赤ん坊のために 食うんだよ 326 00:28:31,994 --> 00:28:36,999 (一同)お前がか? そんなわけねえだろう ハハハ 327 00:28:36,999 --> 00:28:40,002 親方… ちょいと お願いがあるんですが 328 00:28:40,002 --> 00:28:45,007 うん? 何だい? (松造)へい 329 00:28:45,007 --> 00:28:47,009 太兵衛長屋の とめさんを➡ 330 00:28:47,009 --> 00:28:52,014 ここで雇ってもらうわけには いきませぬか? 331 00:28:52,014 --> 00:28:55,017 亡くなった権六さんの かみさんだね? 332 00:28:55,017 --> 00:28:58,020 へい これからの 暮らし向きのこともあるし 333 00:28:58,020 --> 00:29:01,023 親方なら そこいら辺のところ くんでくださるんじゃねえかと 334 00:29:01,023 --> 00:29:03,025 小頭 世辞は要らねえよ 335 00:29:03,025 --> 00:29:05,027 いや 世辞だなんてとんでもねえ 336 00:29:05,027 --> 00:29:09,031 とめさんさえ 承知なら あしたからでも来てもらいてえ 337 00:29:09,031 --> 00:29:12,034 ああ ありがてえ! これで ひと安心だ 338 00:29:12,034 --> 00:29:15,037 よかったなぁ 惣の字 (文吉)よかったっすねえ 339 00:29:15,037 --> 00:29:18,040 おう ありがとうございやした 340 00:29:18,040 --> 00:29:21,043 「仕事をすれば 早く立ち直れる」 341 00:29:21,043 --> 00:29:25,043 惣三さんは そう 思いなすったんでしょう? 342 00:29:28,985 --> 00:29:30,987 (女性)おかえり おう ただいま 343 00:29:30,987 --> 00:29:32,989 (女性)おかえんなさい ああ 344 00:29:32,989 --> 00:29:35,992 (とめ)あっ 旦那! (女性)とめさん! 345 00:29:35,992 --> 00:29:40,997 さっき 荒神屋の親方が見えてさ おお 親方が? 346 00:29:40,997 --> 00:29:47,003 あしたから 手伝いに来てくれって 支度金までいただいたよ 347 00:29:47,003 --> 00:29:50,006 そうか~ 348 00:29:50,006 --> 00:29:55,011 旦那… このとおりだよ 349 00:29:55,011 --> 00:29:58,014 おいおい とめさん 何の真似だ? 350 00:29:58,014 --> 00:30:03,014 旦那が あたしのためにしてくれたこと… 351 00:30:06,022 --> 00:30:09,025 ちゃんと 分かってるよ 352 00:30:09,025 --> 00:30:13,029 それは 相身互いってもんじゃ 353 00:30:13,029 --> 00:30:16,032 相身? ああ とめさんだって こうやって 354 00:30:16,032 --> 00:30:18,034 それがしに おかずを持ってきてくれる 355 00:30:18,034 --> 00:30:23,973 お互いさまだろう なるほど! 356 00:30:23,973 --> 00:30:27,977 あたしが 飯作らなきゃ 旦那が困るってわけだ~ 357 00:30:27,977 --> 00:30:29,979 おお そういうことだ 358 00:30:29,979 --> 00:30:34,984 任しておき これから毎日 おいしいもん作ってやるよ 359 00:30:34,984 --> 00:30:38,988 頼むぞ ハハハ… うん 360 00:30:38,988 --> 00:30:45,988 (笑い声) (泣き声) 361 00:30:53,002 --> 00:30:57,006 清之助… みわ… 362 00:30:57,006 --> 00:31:02,006 ≪(九一) 金杉さま 九一です 金杉さま! 363 00:31:06,015 --> 00:31:09,018 何事か出来いたしたか? 国もとより 早馬がまいり 364 00:31:09,018 --> 00:31:12,021 早馬が? 寺村さまから 至急 これを➡ 365 00:31:12,021 --> 00:31:14,021 お届けするようにと 366 00:31:17,026 --> 00:31:20,026 殿! では 367 00:31:29,038 --> 00:31:33,042 清之助と みわが? 368 00:31:33,042 --> 00:31:38,047 (高玖)《惣三 許せ》 369 00:31:38,047 --> 00:31:43,052 《正玄寺に隠れ住む そのほうの家族までを➡ 370 00:31:43,052 --> 00:31:52,061 分家一統が襲うとは思いもよらず 油断のそしりは免れん》 371 00:31:52,061 --> 00:31:55,064 (みわ)((強い風…)) (清之助)((みわ)) 372 00:31:55,064 --> 00:31:59,068 (末) ((みわ 清之助 眠れませんか?)) 373 00:31:59,068 --> 00:32:02,068 ((ばばさま 怖い…)) 374 00:32:10,079 --> 00:32:14,083 (末)((何者じゃ!? アッ!)) 375 00:32:14,083 --> 00:32:17,083 ((いやっ!)) (侍)((どけーっ! アー!)) 376 00:32:21,090 --> 00:32:29,031 (みわ)((兄上! アー 兄上…)) (侍)((来い!)) 377 00:32:29,031 --> 00:32:35,031 (うめき声) 378 00:32:44,046 --> 00:32:46,046 (高玖)((末!)) 379 00:32:51,053 --> 00:32:54,053 ((なんと… 早まったことを!)) 380 00:32:56,058 --> 00:33:00,062 ((子らの行方は?)) 381 00:33:00,062 --> 00:33:05,067 (住職)((明け方 気づいたときには もう このようなありさまで)) 382 00:33:05,067 --> 00:33:07,069 (供侍)((ご分家の一統が 連れ去ったよりほかに➡ 383 00:33:07,069 --> 00:33:09,069 考えられませぬ)) 384 00:33:11,073 --> 00:33:14,076 ((許さん!)) 385 00:33:14,076 --> 00:33:17,079 (高玖) 《幾重にわびても わび足りぬが 386 00:33:17,079 --> 00:33:25,020 今はただ 幼子らが 無事に帰ることを祈るのみじゃ》 387 00:33:25,020 --> 00:33:30,025 清之助… みわ… 388 00:33:30,025 --> 00:33:41,036 ♬~ 389 00:33:41,036 --> 00:33:46,036 (泣き声) 390 00:33:54,049 --> 00:33:59,049 金杉さま お子さまたちが? 391 00:34:02,057 --> 00:34:05,057 年端も行かぬ2人の子を… 392 00:34:07,062 --> 00:34:11,066 どれほど 恐ろしい思いをしているか 393 00:34:11,066 --> 00:34:16,071 それなのに それがしは… 父である それがしは… 394 00:34:16,071 --> 00:34:19,074 惣三郎さま 駆けつけていきたい 395 00:34:19,074 --> 00:34:24,013 すぐにでも助けに… 助けに… (泣き声) 396 00:34:24,013 --> 00:34:29,018 お泣きください 我慢などすることはありません 397 00:34:29,018 --> 00:34:33,022 思いっきり 泣いておしまいなさいませ 398 00:34:33,022 --> 00:34:36,025 (泣き声) しの… 399 00:34:36,025 --> 00:34:43,025 (泣き声) 400 00:35:22,004 --> 00:35:25,007 これで ようございます 401 00:35:25,007 --> 00:35:27,009 かたじけない 402 00:35:27,009 --> 00:35:32,014 それでは 夕刻になりましたら 夕がおのほうへ 403 00:35:32,014 --> 00:35:36,018 寺村さまが お待ちです 承知した 404 00:35:36,018 --> 00:35:40,018 しのさん はい 405 00:35:44,026 --> 00:35:50,026 そなたがいてくれて救われた 礼を申す 406 00:35:54,036 --> 00:35:57,036 相身互いでございます 407 00:36:19,061 --> 00:36:21,061 (高玖)まだか… 408 00:36:22,998 --> 00:36:27,998 おのれ 叔父上は… 丹波は まだか! 409 00:36:31,006 --> 00:36:35,010 (藩士)申し上げます ご分家の丹波さま ご気分すぐれず 410 00:36:35,010 --> 00:36:39,014 本日は ご会見を辞退申し上げる とのことにございます 411 00:36:39,014 --> 00:36:41,016 なにぃ? 412 00:36:41,016 --> 00:36:43,018 (笑い声) 413 00:36:43,018 --> 00:36:48,023 高玖め 今ごろ さぞ じれておるに違いない 414 00:36:48,023 --> 00:36:51,026 よい 気味じゃ ハハハハ (三雲)江戸の金杉も ようやく➡ 415 00:36:51,026 --> 00:36:55,030 子供らの災難を 聞かされたころにござりましょう 416 00:36:55,030 --> 00:36:58,033 彼奴めの嘆き悲しむさまを 見てみたいものです 417 00:36:58,033 --> 00:37:03,033 いや まこと愉快じゃのぅ (丹波・三雲の笑い声) 418 00:37:05,040 --> 00:37:07,042 気に入らんな 419 00:37:07,042 --> 00:37:09,042 なに? 420 00:37:12,047 --> 00:37:18,053 子供を さらうなど 卑劣な小細工を… 421 00:37:18,053 --> 00:37:21,056 左近 殿に対して無礼であろう 422 00:37:21,056 --> 00:37:24,993 惣三は俺に任せると言ったはずだ 423 00:37:24,993 --> 00:37:30,993 おぬしが奴を斬ることに 変わりはない それでも不満か! 424 00:37:35,003 --> 00:37:42,010 ♬~ 425 00:37:42,010 --> 00:37:44,010 左近! (丹波)放っておけ 426 00:37:46,014 --> 00:37:50,018 それより 江戸へ送る者たちの 支度を急がせよ 427 00:37:50,018 --> 00:37:52,018 はっ! 428 00:38:03,031 --> 00:38:06,034 三雲! 左近は いかがした? 429 00:38:06,034 --> 00:38:08,036 すでに 出立いたしております 430 00:38:08,036 --> 00:38:15,043 者ども わしが江戸へ着く前に 「掃除」は済ませておけ 431 00:38:15,043 --> 00:38:17,045 (一同)ははっ! 432 00:38:17,045 --> 00:38:20,048 行け! (一同)はっ! 433 00:38:20,048 --> 00:38:23,048 怖いか? みわ… 434 00:38:24,987 --> 00:38:29,987 大丈夫だ 今に父上が 助けに来てくださる 435 00:38:32,995 --> 00:38:35,995 泣くな みわ 436 00:38:39,001 --> 00:38:41,001 父上… 437 00:38:49,011 --> 00:38:53,011 惣三郎 すまぬ… 438 00:38:58,020 --> 00:39:02,020 嘆き悲しむ時は終わりました 439 00:39:04,026 --> 00:39:09,026 我が子のためにも なんとしても 丹波さまを倒さねばなりませぬ 440 00:39:12,034 --> 00:39:18,040 ああ よくぞ言うてくれた 441 00:39:18,040 --> 00:39:23,979 九一が 摂津屋の居所を 突き止めたことは聞いておるな? 442 00:39:23,979 --> 00:39:27,983 丹波さまと組んで 抜け荷にまで手を染めているとか 443 00:39:27,983 --> 00:39:32,988 その摂津屋の寮に 今宵 桑原平九郎がまいる 444 00:39:32,988 --> 00:39:34,990 藩邸から奪われたバテレン本➡ 445 00:39:34,990 --> 00:39:39,995 桑原なら 詳細なる在りかを 知っているはず 446 00:39:39,995 --> 00:39:45,000 心得ました 必ずや口を割らせてみせます 447 00:39:45,000 --> 00:39:48,003 うむ… 九一 448 00:39:48,003 --> 00:39:50,005 へい! 449 00:39:50,005 --> 00:39:55,010 惣三を 案内いたせ (九一)はっ! 450 00:39:55,010 --> 00:40:10,025 ♬~ 451 00:40:10,025 --> 00:40:12,027 父上… 452 00:40:12,027 --> 00:40:25,974 ♬~ 453 00:40:25,974 --> 00:40:30,979 丹波さまも まもなく 江戸へ お越しやそうですな 454 00:40:30,979 --> 00:40:37,986 摂津屋 いよいよ 相良藩は我らのものになるぞ 455 00:40:37,986 --> 00:40:41,990 わても せいぜい 儲けさせていただきます 456 00:40:41,990 --> 00:40:44,993 (笑い声) 457 00:40:44,993 --> 00:40:48,997 そういえば 今度の積み荷 なんやら 変わってまっせ 458 00:40:48,997 --> 00:40:50,999 うん? 459 00:40:50,999 --> 00:40:54,999 子供やそうです 金杉とやらの 460 00:40:59,007 --> 00:41:02,010 か… 金杉! 461 00:41:02,010 --> 00:41:07,015 あんたですかいな? 金杉はんいう お人は 462 00:41:07,015 --> 00:41:09,017 おぬしが 摂津屋五兵衛か 463 00:41:09,017 --> 00:41:12,020 ほんまに しつこいなぁ 464 00:41:12,020 --> 00:41:16,024 あんさんの おかげで わては えらい散財や 465 00:41:16,024 --> 00:41:23,031 迷惑な話やで… 先生方! やっとくなはれ 466 00:41:23,031 --> 00:41:26,034 (浪人)任せろ 摂津屋 467 00:41:26,034 --> 00:41:30,038 どれ お手並み拝見といこうかい 468 00:41:30,038 --> 00:41:32,040 ウウッ! 469 00:41:32,040 --> 00:41:49,057 ♬~ 470 00:41:49,057 --> 00:41:51,059 おのれ こしゃくな~! 471 00:41:51,059 --> 00:42:00,068 ♬~ 472 00:42:00,068 --> 00:42:02,068 (銃声) ウワッ! 473 00:42:06,074 --> 00:42:09,077 (桑原)しとめたか? 474 00:42:09,077 --> 00:42:21,077 ♬~ 475 00:42:31,033 --> 00:42:34,033 (悲鳴) 476 00:42:44,046 --> 00:42:47,046 (女性たち)アア~ッ 477 00:42:53,055 --> 00:42:57,059 藩邸から持ち出した バテレン本は どこにある? 478 00:42:57,059 --> 00:43:01,063 知らぬ… わしは知らぬ! 479 00:43:01,063 --> 00:43:03,063 アッ… 480 00:43:05,067 --> 00:43:08,070 どこだ? (桑原)知らぬ 481 00:43:08,070 --> 00:43:13,075 ま… 待て! (九一)金杉さま! 482 00:43:13,075 --> 00:43:19,075 待て わしを斬れば 子供の命はないぞ 483 00:43:21,083 --> 00:43:24,019 我が子を死なせてよいのか? 484 00:43:24,019 --> 00:43:30,025 金杉 わしが… わしが助け出してやる 485 00:43:30,025 --> 00:43:35,025 なっ 頼む わしを信じてくれ 486 00:43:37,032 --> 00:43:40,035 金杉! 487 00:43:40,035 --> 00:43:42,037 我が子が いとおしくないのか 488 00:43:42,037 --> 00:43:45,037 かわいくないのか!? 489 00:43:49,044 --> 00:43:52,047 エエーイ! 490 00:43:52,047 --> 00:43:56,047 アアーッ! 491 00:44:00,055 --> 00:44:03,058 (九一)金杉さま! 492 00:44:03,058 --> 00:44:07,058 すまん どうしても許せなかった 493 00:44:10,065 --> 00:44:13,068 致し方ありません 494 00:44:13,068 --> 00:45:15,063 ♬~ 495 00:45:15,063 --> 00:45:19,067 <「今すぐにでも 我が子のもとへ飛んでいきたい」> 496 00:45:19,067 --> 00:45:25,006 <そう思う父には 果たさねばならぬ密命がある> 497 00:45:25,006 --> 00:45:29,010 <「我が子よ 無事で待っていてくれ」と 498 00:45:29,010 --> 00:45:36,017 胸の内で繰り返しながら 金杉惣三郎は 剣を振るう> 499 00:45:36,017 --> 00:45:40,021 <決戦の日は 近い> 500 00:45:40,021 --> 00:45:45,021 ♬~ 501 00:45:47,028 --> 00:45:50,031 日下左近… 502 00:45:50,031 --> 00:45:53,031 (お杏)江戸っ子の心意気 見せてやるんだよ! 503 00:45:55,036 --> 00:45:58,036 (左近) 見せてもらおうか 霞斬りとやらを