1 00:01:22,212 --> 00:01:24,212 2 00:01:29,086 --> 00:01:34,091 (ナレーター) <豊後国相良藩藩士 金杉惣三郎> 3 00:01:34,091 --> 00:01:38,095 <かつて 「相良の龍」と称された 1人の男が➡ 4 00:01:38,095 --> 00:01:42,099 非情なる密命を帯びて脱藩した> 5 00:01:42,099 --> 00:01:46,103 <僅か 2万石の小藩を 陥れようとするのは➡ 6 00:01:46,103 --> 00:01:49,106 骨肉相食む 分家の陰謀> 7 00:01:49,106 --> 00:01:52,109 (惣三郎)((金釘惣三郎でござる)) 8 00:01:52,109 --> 00:01:55,112 (喜八)((惣三郎さんかい?)) 9 00:01:55,112 --> 00:01:58,115 (しの)((惣三郎さまの ご武運を)) 10 00:01:58,115 --> 00:02:02,119 (お杏)((きっと 女の所ね)) 11 00:02:02,119 --> 00:02:07,124 ((清之助… みわ…)) 12 00:02:07,124 --> 00:02:14,131 (寺村)((惣三郎! これは 豊後相良藩2万石➡ 13 00:02:14,131 --> 00:02:17,134 生きるか死ぬかの戦いぞ)) 14 00:02:17,134 --> 00:02:24,074 <だが 国もとに残していた子 清之助とみわが かどわかされ 15 00:02:24,074 --> 00:02:28,078 惣三郎は 窮地に追い込まれた> 16 00:02:28,078 --> 00:02:30,080 <惣三郎が頼るべきは➡ 17 00:02:30,080 --> 00:02:36,086 殿より下されし 高田酔心子兵庫の ひと振り> 18 00:02:36,086 --> 00:02:53,086 ♬~ 19 00:03:16,126 --> 00:03:21,131 (高玖)叔父上 毒など入っては おりませんぞ! 20 00:03:21,131 --> 00:03:28,071 (丹波)高玖どの… 用とは何だ? 21 00:03:28,071 --> 00:03:34,077 正玄寺から 2人の幼き子が 連れ去られました 22 00:03:34,077 --> 00:03:38,081 この一件 叔父上には… 23 00:03:38,081 --> 00:03:44,087 ハハハハ… らちもない! わしには関わりなきことだ 24 00:03:44,087 --> 00:03:52,095 偽りを申されるな! 分家用人 本間兵衛の江戸での死 25 00:03:52,095 --> 00:03:58,101 そして ふき姫の不穏な動き 万が一のときは➡ 26 00:03:58,101 --> 00:04:05,108 この高玖 叔父上といえども 容赦は いたしませんぞ! 27 00:04:05,108 --> 00:04:07,110 黙らっしゃい! 28 00:04:07,110 --> 00:04:12,115 何が天下に誇る 相良文庫6万冊だ 29 00:04:12,115 --> 00:04:17,120 貧乏藩の分際で 分不相応な無駄遣いをしおって 30 00:04:17,120 --> 00:04:21,124 叔父上! (丹波)6万冊の相良文庫も 31 00:04:21,124 --> 00:04:27,063 ご禁制のバテレン本が 1冊でも 見つかれば ただの紙くずだ! 32 00:04:27,063 --> 00:04:31,067 相良藩の命運も尽きるというもの 33 00:04:31,067 --> 00:04:37,073 それが嫌なら 早々に 藩主の座を去るがいい! 34 00:04:37,073 --> 00:04:42,078 ♬~ 35 00:04:42,078 --> 00:04:45,078 おのれ… 丹波! 36 00:04:47,083 --> 00:04:52,088 <豊後相良藩2万石は 分家 斎木丹波の陰謀に揺れ 37 00:04:52,088 --> 00:04:57,093 藩の命運は 正に 風前のともし火だった> 38 00:04:57,093 --> 00:05:31,061 ♬~ 39 00:05:31,061 --> 00:05:34,064 旅姿の武士たち? 40 00:05:34,064 --> 00:05:39,069 (九一)10人ほど 昼間 屋敷内に入りました 41 00:05:39,069 --> 00:05:41,071 丹波さまの配下か? 42 00:05:41,071 --> 00:05:46,076 多分… あとで 忍び込んで調べてみますよ 43 00:05:46,076 --> 00:05:49,079 それがしも つきあうか? 44 00:05:49,079 --> 00:05:53,083 いや… あっし1人のほうが気が楽で 45 00:05:53,083 --> 00:05:56,086 1人のほうが気楽か? 46 00:05:56,086 --> 00:05:58,086 ええ… 47 00:06:00,090 --> 00:06:06,096 それより ご心配ですね 清之助さまと みわさま 48 00:06:06,096 --> 00:06:09,099 ご奉公なれば致し方ない 49 00:06:09,099 --> 00:06:14,099 扶持米を捨てれば よいことです 難しくはありません 50 00:06:17,107 --> 00:06:19,107 九一は どこの生まれだ? 51 00:06:21,111 --> 00:06:29,052 さあ? 物心ついたときから 傀儡子の親父について 52 00:06:29,052 --> 00:06:34,057 いかがわしい芸を見せては 膏薬を売り歩いていましたよ 53 00:06:34,057 --> 00:06:37,057 傀儡子師の子か… 54 00:06:39,062 --> 00:06:42,065 12年前でしたか 55 00:06:42,065 --> 00:06:50,073 親父が 相良藩江戸屋敷の前で 血を吐いて倒れましてね 56 00:06:50,073 --> 00:06:53,076 寺村さまに お助けいただいたんですよ 57 00:06:53,076 --> 00:06:59,082 その2日後に 親父は死にました 58 00:06:59,082 --> 00:07:06,089 手前は 自分の年も生まれも はっきり知らないんです 59 00:07:06,089 --> 00:07:10,093 おぬしの忍びの技は 親父どの譲りか? 60 00:07:10,093 --> 00:07:12,093 さあ… 61 00:07:14,097 --> 00:07:17,100 旅から旅への野良犬は 62 00:07:17,100 --> 00:07:22,100 知らず知らずのうちに 餌の取り方を覚えます 63 00:07:27,043 --> 00:07:33,043 じゃ ちょいと行ってまいります うむ… 気をつけてな! 64 00:07:53,069 --> 00:07:55,069 ≪(左近)来たか 65 00:08:04,080 --> 00:08:06,082 (家臣)曲者! 66 00:08:06,082 --> 00:08:31,082 ♬~ 67 00:08:39,049 --> 00:08:41,049 九一! 68 00:08:43,053 --> 00:08:47,057 あっしに かまわず 黙ってろ! 69 00:08:47,057 --> 00:08:53,063 (うめき声) 70 00:08:53,063 --> 00:09:07,077 ♬~ 71 00:09:07,077 --> 00:09:13,083 九一 しっかりいたせ! 九一 72 00:09:13,083 --> 00:09:17,083 ウッ! ウウ… 九一! 73 00:09:20,090 --> 00:09:27,030 九一 おぬしを斬った者は それがしが… 74 00:09:27,030 --> 00:09:30,030 必ず討ち果たす! 75 00:09:36,039 --> 00:09:42,045 九一を倒した あの袈裟懸け あれほどの使い手は… 76 00:09:42,045 --> 00:09:51,054 (寺村)相良の虎か? 間違いなく 日下左近 77 00:09:51,054 --> 00:09:56,059 九一は 己の命と引き換えに 78 00:09:56,059 --> 00:10:04,067 日下左近が ふき姫屋敷に いることを教えてくれたのか 79 00:10:04,067 --> 00:10:07,070 はい 80 00:10:07,070 --> 00:10:14,077 九一 わしより先に逝くとはのぅ 81 00:10:14,077 --> 00:10:20,083 わしはな… この件が無事に済んだら➡ 82 00:10:20,083 --> 00:10:26,022 九一と 相良の城下外れで 野良仕事をするつもりでおった 83 00:10:26,022 --> 00:10:32,028 父上… (寺村)しの 84 00:10:32,028 --> 00:10:40,036 相良へ一緒にまいれと申しても お前は 江戸を離れはしまい 85 00:10:40,036 --> 00:10:45,041 だが… 九一は身寄りのない男だ 86 00:10:45,041 --> 00:10:47,043 流れ傀儡子の子だったとか? 87 00:10:47,043 --> 00:10:53,049 ほう… 九一が自らの出を話したのか? 88 00:10:53,049 --> 00:10:58,054 昨夜 屋敷に潜入する前に 89 00:10:58,054 --> 00:11:08,054 そうか 今まで 己のことを 話したことのない九一がのぅ 90 00:11:22,078 --> 00:11:25,081 (松造)あっ これは… 親方 91 00:11:25,081 --> 00:11:30,086 惣三さん ちょいと 顔を貸しておくんなせえ 92 00:11:30,086 --> 00:11:32,088 はい (文吉)旦那 93 00:11:32,088 --> 00:11:35,088 ああ 頼む (文吉)へい 94 00:11:42,098 --> 00:11:49,105 何か? 何がありなすった? 95 00:11:49,105 --> 00:11:59,115 親方 子が… 国もとの子らが さらわれました 96 00:11:59,115 --> 00:12:03,115 いいんですかい? お戻りにならなくて 97 00:12:05,121 --> 00:12:09,125 できることが あるんなら 何でも 言っておくんなさい 98 00:12:09,125 --> 00:12:15,131 かたじけない! ですが 今は… 99 00:12:15,131 --> 00:12:20,136 何か 大切な使命を帯びていなさる… 100 00:12:20,136 --> 00:12:24,073 そうですね? はい 101 00:12:24,073 --> 00:12:30,079 父親としてより そっちのほうが先ですかい? 102 00:12:30,079 --> 00:12:36,085 嫌な渡世だね お武家とは 103 00:12:36,085 --> 00:12:39,085 それで 武士を捨てましたか? 104 00:12:42,091 --> 00:12:44,093 惣三さん… 105 00:12:44,093 --> 00:12:49,098 人として この世で いちばん大切なものは何だろうね 106 00:12:49,098 --> 00:12:51,100 それは… 107 00:12:51,100 --> 00:12:58,107 金でも 力でもないのは確かだ! はい… 108 00:12:58,107 --> 00:13:04,113 お子たちは お父上が 必ず 助けに来てくれると待ってる 109 00:13:04,113 --> 00:13:09,113 そいつを忘れちゃなりませんぜ! はい! 110 00:13:11,120 --> 00:13:13,122 (とめ) おかえり 遅かったじゃないか 111 00:13:13,122 --> 00:13:15,124 晩飯のおかず お裾分けするよ 112 00:13:15,124 --> 00:13:18,124 いつも すまんのぅ ちょっと待ってね 113 00:13:45,088 --> 00:13:51,088 みわ… 清之助… 114 00:13:56,099 --> 00:14:56,092 ♬~ 115 00:14:56,092 --> 00:14:58,092 (悲鳴) 116 00:15:00,096 --> 00:15:02,098 (泣き声) 117 00:15:02,098 --> 00:15:07,103 どうした? とめさん 侍が! 気味の悪い侍が… 118 00:15:07,103 --> 00:15:11,103 やー やだ やだ やだ! 119 00:15:14,110 --> 00:15:18,114 九一を斬った 日下左近か? 120 00:15:18,114 --> 00:15:20,116 間違いございますまい 121 00:15:20,116 --> 00:15:25,054 おのれ! そのほうが暮らす 長屋にまで現れるとは 122 00:15:25,054 --> 00:15:30,059 過日 寺村さまを襲った一件といい 分家も いよいよ➡ 123 00:15:30,059 --> 00:15:35,064 事を決するつもりと見て 間違いありませぬ 124 00:15:35,064 --> 00:15:41,070 うむ… 惣三郎! わしを襲う手引きをした者だがな 125 00:15:41,070 --> 00:15:43,072 誰でござる? 126 00:15:43,072 --> 00:15:52,081 獅子身中の虫は 恐らくは 留守居役見習い 北沢権之佑 127 00:15:52,081 --> 00:15:55,084 北沢権之佑? ああ 128 00:15:55,084 --> 00:16:00,089 しかし 何ゆえ 北沢は分家の間者などに? 129 00:16:00,089 --> 00:16:05,094 まあ 詳しくは 北沢を問い詰めねば分からぬが 130 00:16:05,094 --> 00:16:09,098 恐らくは わしへの不満であろう 131 00:16:09,098 --> 00:16:12,101 寺村さまへの不満? 132 00:16:12,101 --> 00:16:18,107 わしの留守居役は 40年の長きにわたっている 133 00:16:18,107 --> 00:16:24,046 わしがおる限り 北沢は いつまでも見習い 134 00:16:24,046 --> 00:16:29,051 鬱々とした毎日を 過ごしていたのであろう 135 00:16:29,051 --> 00:16:32,054 しかし… 136 00:16:32,054 --> 00:16:39,061 惣三郎 人とは悲しいものよ 137 00:16:39,061 --> 00:16:46,068 ♬~ 138 00:16:46,068 --> 00:16:51,073 …して 寺村さま お側用人の間部さまは 何と? 139 00:16:51,073 --> 00:16:58,080 う~ん… 相良文庫6万冊 御公儀 献上をもって➡ 140 00:16:58,080 --> 00:17:02,084 一切を不問に付すとの 確約をいただいた 141 00:17:02,084 --> 00:17:07,089 相良文庫と引き換えでござるか? (ため息) 142 00:17:07,089 --> 00:17:12,094 ご先代さまと高玖さまには 何とも申し訳ないが 143 00:17:12,094 --> 00:17:15,097 相良2万石が助かる道は それしかない! 144 00:17:15,097 --> 00:17:17,099 それを 丹波さまは邪魔し➡ 145 00:17:17,099 --> 00:17:22,038 バテレン本を使って ご本家に 取って代わろうとしている 146 00:17:22,038 --> 00:17:26,042 しかし いかに分家といえども 斎木の一族 147 00:17:26,042 --> 00:17:31,047 ご本家が おとがめを受ければ同罪 一蓮托生ではございませぬか? 148 00:17:31,047 --> 00:17:37,053 さよう! 丹波さまは もはや 乱心したとしか思えぬ! 149 00:17:37,053 --> 00:17:39,055 いずれにしても 寺村さま 150 00:17:39,055 --> 00:17:45,061 事ここに至った以上 それがし1人では 手に余りまする 151 00:17:45,061 --> 00:17:48,064 誰か 九一に代わる者は おりませぬか? 152 00:17:48,064 --> 00:17:51,067 うむ… そうじゃのぅ… 153 00:17:51,067 --> 00:17:54,070 おお 鎌吉がおる! 154 00:17:54,070 --> 00:17:57,073 鎌吉? さよう! 155 00:17:57,073 --> 00:18:02,078 米谷甚左の四男坊で この度 大坂屋敷より下ってまいった 156 00:18:02,078 --> 00:18:08,084 ハッ ハハ… 少々口は軽いが 父親譲りの実直者じゃ 157 00:18:08,084 --> 00:18:11,087 米谷さまの ご子息なれば 間違いありますまい 158 00:18:11,087 --> 00:18:16,092 その甚左も 相良文庫とともに 近く出府してまいる 159 00:18:16,092 --> 00:18:20,096 さすれば 清之助とみわのことも より詳しく分かろう 160 00:18:20,096 --> 00:18:22,031 はっ! 161 00:18:22,031 --> 00:18:29,031 (甚左)お~い! 気をつけよ! おい もたもたするな うん? 162 00:18:38,047 --> 00:18:46,055 ♬~ 163 00:18:46,055 --> 00:18:48,057 あー すまん すまん 164 00:18:48,057 --> 00:18:50,059 (寺村)遅いではないか! 165 00:18:50,059 --> 00:18:54,063 …して 寺村さま 国もとでの凶事とは? 166 00:18:54,063 --> 00:19:02,071 うむ… 江戸に送るべく港に 運び込まれた相良文庫が奪われた 167 00:19:02,071 --> 00:19:05,074 相良文庫が? しかも… 168 00:19:05,074 --> 00:19:11,080 その積み込みの差配をしていた 米谷甚左が連れ去られた 169 00:19:11,080 --> 00:19:15,084 米谷さまが! 驚くのは まだ早い 170 00:19:15,084 --> 00:19:20,089 ご分家 斎木丹波さまが 船で江戸に向かったとのことだ 171 00:19:20,089 --> 00:19:22,024 船で? さよう! 172 00:19:22,024 --> 00:19:27,029 恐らくは奪われた相良文庫もな! 173 00:19:27,029 --> 00:19:31,033 惣三郎 見ていた者の話では 174 00:19:31,033 --> 00:19:38,040 船には 幼い男の子と女の子が 乗せられたそうだ 175 00:19:38,040 --> 00:19:41,040 清之助… みわ… 176 00:19:45,047 --> 00:19:51,053 ♬~ 177 00:19:51,053 --> 00:19:54,056 惣三郎さま… 178 00:19:54,056 --> 00:19:58,060 清之助とみわは無事でいる 179 00:19:58,060 --> 00:20:05,067 うむ… しの 鎌吉をこれへ! (しの)はい ただいま 180 00:20:05,067 --> 00:20:07,069 鎌吉は米谷さまの? 181 00:20:07,069 --> 00:20:13,075 うむ… 大坂の町道場で 一刀流の免許を得たと聞いておる 182 00:20:13,075 --> 00:20:17,079 鎌吉さまを お連れいたしました 183 00:20:17,079 --> 00:20:19,081 おぬしは… 亀八? 184 00:20:19,081 --> 00:20:24,081 (鎌吉) 米谷鎌吉だす お見知りおきを 185 00:20:30,025 --> 00:20:34,029 あんた 確か 夕がおの どうしたの? 186 00:20:34,029 --> 00:20:36,029 (お春)女将さんが… 187 00:20:39,034 --> 00:20:47,042 ♬~ 188 00:20:47,042 --> 00:20:49,044 お百度参り 189 00:20:49,044 --> 00:20:54,049 はい 金杉さまのお子さまたちの ご無事を願って 190 00:20:54,049 --> 00:20:59,054 「惣三郎の旦那の お子さまたちの ご無事」って… 何なの それ? 191 00:20:59,054 --> 00:21:02,057 そ… それは… 192 00:21:02,057 --> 00:21:24,057 ♬~ 193 00:21:27,082 --> 00:21:31,086 (辰吉)お百度参りか (お杏)ええ 194 00:21:31,086 --> 00:21:37,092 それで お杏 俺に頼みって何だい? 195 00:21:37,092 --> 00:21:43,098 しのさんの身に何事もないように 若い衆に見張らせてもらいたいの 196 00:21:43,098 --> 00:21:48,098 お杏… (お杏)お義父つぁん お願い 197 00:21:55,110 --> 00:21:58,113 もしも この上 しのさんの身に何かあったら 198 00:21:58,113 --> 00:22:03,118 惣三の旦那が かわいそうすぎる だから お願い 199 00:22:03,118 --> 00:22:10,125 お杏… それでいいのか? 200 00:22:10,125 --> 00:22:17,132 はい お願い お義父つぁん 201 00:22:17,132 --> 00:22:24,073 お杏… お前も 損な役回りの女だなぁ 202 00:22:24,073 --> 00:22:28,077 じゃ… (辰吉)ああ この辰吉 203 00:22:28,077 --> 00:22:34,083 せがれの かわいい嫁の願いを 聞かねえ 野暮天じゃねえぜ! 204 00:22:34,083 --> 00:22:37,086 さすが 芝鳶の頭取 日本一! 205 00:22:37,086 --> 00:22:41,090 馬鹿! 舅を おだてて どうするんだ? 206 00:22:41,090 --> 00:22:46,090 (笑い声) 207 00:23:00,109 --> 00:23:03,112 留守居役見習い 北沢権之佑の使いの者か? 208 00:23:03,112 --> 00:23:07,116 (山崎)何者だ? 懐の物をいただきたい 209 00:23:07,116 --> 00:23:11,120 (大木)おのれ 狼藉者! 210 00:23:11,120 --> 00:23:14,120 あきまへんな わてがおりますわ 211 00:23:17,126 --> 00:23:20,129 アッ アッ ウッ! 212 00:23:20,129 --> 00:23:26,068 ウウー! そうは いきまへんわ! 213 00:23:26,068 --> 00:23:32,074 田淵? 鎌吉… 何か持ってたか? 214 00:23:32,074 --> 00:23:38,080 はい 分家の丹波さま宛ての 書状を持ってはりました 215 00:23:38,080 --> 00:23:48,080 ♬~ 216 00:23:55,097 --> 00:23:57,097 (北沢)何者だ? 217 00:24:00,102 --> 00:24:04,106 国もとで 金釘惣三と蔑まれし者 218 00:24:04,106 --> 00:24:06,108 金釘? 219 00:24:06,108 --> 00:24:12,114 使いに持たせた 丹波さまと 柳沢家用人 田淵さま宛ての➡ 220 00:24:12,114 --> 00:24:17,119 2通の書状… 確かに ちょうだいいたした 221 00:24:17,119 --> 00:24:20,122 (大木)ウウ… (北沢)おのれ! 222 00:24:20,122 --> 00:24:23,058 悪あがきは許しまへんで 223 00:24:23,058 --> 00:24:28,063 相良藩留守居役見習いとも あろう者が 224 00:24:28,063 --> 00:24:33,068 分家の丹波さまの たくらみに乗り 先の将軍 綱吉さまの➡ 225 00:24:33,068 --> 00:24:39,074 お側用人であった柳沢さまを 後ろ盾に 藩を裏切るとは 226 00:24:39,074 --> 00:24:41,076 許せぬ振る舞い! 227 00:24:41,076 --> 00:24:44,079 違う! そちらは知らぬであろうが 228 00:24:44,079 --> 00:24:49,084 今 我が殿と柳沢さま ご息女との 縁談が進んでおる それゆえ… 229 00:24:49,084 --> 00:24:54,089 ほう! ならば この丹波さまへの書状は何だ? 230 00:24:54,089 --> 00:24:56,091 それは… 231 00:24:56,091 --> 00:25:01,096 藩主交代が成就した暁には 江戸家老の座を望む申し出 232 00:25:01,096 --> 00:25:04,096 どう 申し開きする? 233 00:25:06,101 --> 00:25:12,107 北沢! 日田山中で奪った バテレン本は どこにある? 234 00:25:12,107 --> 00:25:17,112 バテレン本? (鎌吉)何もかも白状せんかい! 235 00:25:17,112 --> 00:25:20,115 いや 知らぬ! わしは知らぬ! 236 00:25:20,115 --> 00:25:23,052 ヤーッ! ウワッ! 237 00:25:23,052 --> 00:25:27,056 それがし 国もとで2人の子を かどわかされてな 238 00:25:27,056 --> 00:25:29,058 少々 気が立っておる! 239 00:25:29,058 --> 00:25:32,061 わても 父親の米谷甚左 さらわれておりましてな 240 00:25:32,061 --> 00:25:35,061 もう 悔しくてなりまへんのや! 241 00:25:38,067 --> 00:25:42,071 わしは 相良藩の重役になるんだ 242 00:25:42,071 --> 00:25:46,075 斬られてたまるかー! 243 00:25:46,075 --> 00:25:54,083 ♬~ 244 00:25:54,083 --> 00:25:57,083 哀れな奴でんな~ 245 00:26:09,098 --> 00:26:16,105 やはり北沢が内通しておったか はい 246 00:26:16,105 --> 00:26:20,109 …して北沢は? やむなく討ち果たし 247 00:26:20,109 --> 00:26:24,046 ただいま 米谷鎌吉が 乱心者として始末しております 248 00:26:24,046 --> 00:26:32,054 うむ …となると バテレン本は いまだ 丹波さまの手元にあるか 249 00:26:32,054 --> 00:26:34,056 恐らく 250 00:26:34,056 --> 00:26:38,060 そうか… 251 00:26:38,060 --> 00:26:42,064 寺村さま いかがなされました? 252 00:26:42,064 --> 00:26:48,070 それだがな 惣三郎 間部さまより 使いがまいってな 253 00:26:48,070 --> 00:26:51,073 我が殿 御自ら20日のうちに➡ 254 00:26:51,073 --> 00:26:55,077 相良文庫を 上さまに献上いたせとのことだ 255 00:26:55,077 --> 00:26:59,081 我が殿 御自ら20日のうちに? さよう! 相良文庫は➡ 256 00:26:59,081 --> 00:27:04,086 既に丹波さまと共に 江戸に向かっておる 257 00:27:04,086 --> 00:27:07,089 それを 総力を挙げて 取り戻したとしても 258 00:27:07,089 --> 00:27:12,094 我が殿 高玖さまが ご出府なされるには 259 00:27:12,094 --> 00:27:15,097 船を使わねば 到底無理だ 260 00:27:15,097 --> 00:27:21,103 ならば 相良藩蔵元の 大坂鴻池に頼んで便船を! 261 00:27:21,103 --> 00:27:29,044 惣三郎 その鴻池 断ってまいった 262 00:27:29,044 --> 00:27:32,047 まさか! 263 00:27:32,047 --> 00:27:38,053 鴻池は 恐らく 丹波さまと 手を組んだのであろう 264 00:27:38,053 --> 00:27:42,057 ならば ほかの船を借り上げて… 265 00:27:42,057 --> 00:27:51,066 惣三郎 そんな金がどこにある? 相良藩の金蔵は 既に空! 266 00:27:51,066 --> 00:27:56,071 参勤交代の費えも 鴻池に握られておるわ 267 00:27:56,071 --> 00:27:59,071 そのほうも とくと承知のはずじゃ 268 00:28:01,076 --> 00:28:09,084 そのほうの苦労も もはや これまでかもしれぬ 269 00:28:09,084 --> 00:28:16,091 惣三郎 おぬしは100年 生まれてくるのが遅かったな 270 00:28:16,091 --> 00:28:21,096 ハハハ… おぬしの荒々しい剣は 戦場往来の時代では 271 00:28:21,096 --> 00:28:26,034 2000石 いや 5000石でも 抱えられたかもしれん 272 00:28:26,034 --> 00:28:32,034 だが 戦乱の時は とうに去った 273 00:28:34,042 --> 00:28:43,042 あとはな 清之助とみわを無事に 助け出すことだけを考えよう! 274 00:28:53,061 --> 00:28:58,061 どうしなすった? ああ 親方! 275 00:29:00,068 --> 00:29:04,072 刀を捨てるのは 簡単なことでしょうか? 276 00:29:04,072 --> 00:29:07,075 その気になりましたかい? 277 00:29:07,075 --> 00:29:11,079 かどわかされた子供たちを 取り戻してからの話ですが 278 00:29:11,079 --> 00:29:18,086 惣三さん 刀を捨てるなんざ 形だけのことです 279 00:29:18,086 --> 00:29:25,027 難しいのは 武士の魂 見えと しがらみを捨てて 280 00:29:25,027 --> 00:29:29,031 新しい生きがいを見つけることが できるかどうかです 281 00:29:29,031 --> 00:29:32,034 新しい生きがい? 282 00:29:32,034 --> 00:29:37,039 ですが 悔いを残しちゃなりませんぜ! 283 00:29:37,039 --> 00:29:39,041 悔いですか? 284 00:29:39,041 --> 00:29:42,044 惣三さん 285 00:29:42,044 --> 00:29:45,047 刀を捨てるのは お前さんしだい 286 00:29:45,047 --> 00:29:48,050 荒神屋は いつでも待ってますよ 287 00:29:48,050 --> 00:29:50,052 かたじけない! 288 00:29:50,052 --> 00:29:55,057 …で 何を思い悩んでいたんです? 289 00:29:55,057 --> 00:29:59,061 豊後相良へ行ってくれる 船が欲しくてなぁ 290 00:29:59,061 --> 00:30:05,067 ハハハ… そんなことですか? そんなことって 親方 291 00:30:05,067 --> 00:30:09,071 冠阿弥の旦那に 相談してごらんなさい 292 00:30:09,071 --> 00:30:11,071 冠阿弥どの 293 00:30:16,078 --> 00:30:19,081 (膳兵衛) 冠阿弥の主 膳兵衛にございます 294 00:30:19,081 --> 00:30:22,017 …して ご用件は➡ 295 00:30:22,017 --> 00:30:28,023 金子を用立てろとの ことでございましたな 296 00:30:28,023 --> 00:30:34,029 さよう 惣三郎より 既に お聞き及びのこととは存ずるが 297 00:30:34,029 --> 00:30:37,032 今… 我が藩は危急存亡のとき 298 00:30:37,032 --> 00:30:43,038 何とぞ 我らの願いを 聞き届けていただきたい 299 00:30:43,038 --> 00:30:49,044 …となりますと これからは 豊後相良藩2万石のお大名と➡ 300 00:30:49,044 --> 00:30:55,050 札差 冠阿弥との取り引き 商いにございますな 301 00:30:55,050 --> 00:31:00,055 いかにも! (膳兵衛)では この冠阿弥 302 00:31:00,055 --> 00:31:06,061 相良藩と お取り引きをして 儲けはございますかな? 303 00:31:06,061 --> 00:31:12,067 冠阿弥どの 我が藩の実情をご存じですかな? 304 00:31:12,067 --> 00:31:16,071 ハッハハ… それはもう 忠蔵 305 00:31:16,071 --> 00:31:22,077 (忠蔵)はい つまり 相良藩は2年先の蔵米まで 306 00:31:22,077 --> 00:31:24,079 鴻池に押さえられており 307 00:31:24,079 --> 00:31:30,085 残る金めの物は 世に名高い相良文庫6万冊 308 00:31:30,085 --> 00:31:37,092 冠阿弥どのの 情報の豊かさと 正確さには 驚くばかりだが 309 00:31:37,092 --> 00:31:43,098 ハハハ… 時には 漏れることもあるようじゃな 310 00:31:43,098 --> 00:31:48,103 はて? (寺村)相良文庫6万冊は 311 00:31:48,103 --> 00:31:55,110 こたびの騒動の鎮め料として 既に 上さま献上が決まっておる 312 00:31:55,110 --> 00:32:02,117 惣三郎さん ご分家の陰謀の軍資金 313 00:32:02,117 --> 00:32:06,121 出どころを探られましたかな? 314 00:32:06,121 --> 00:32:11,126 さあ? それは… 315 00:32:11,126 --> 00:32:14,129 冠阿弥どの 316 00:32:14,129 --> 00:32:19,134 豊後相良の干しあわび 干しなまこ 干ししいたけ➡ 317 00:32:19,134 --> 00:32:25,073 それに 紙などは この江戸でも かなりの値打ちがございます 318 00:32:25,073 --> 00:32:29,077 (寺村)ご分家は… それを? 319 00:32:29,077 --> 00:32:35,083 鴻池を通じて 江戸や大坂で 売りさばいております 320 00:32:35,083 --> 00:32:38,086 うかつであった… 321 00:32:38,086 --> 00:32:41,089 更に いわしの油を 搾り取った かすの 干鰯は➡ 322 00:32:41,089 --> 00:32:45,093 畑の肥料として 諸藩の欲しがる物 323 00:32:45,093 --> 00:32:53,101 こたびの騒動が終わりましたら お国もとに物産集積所を作り➡ 324 00:32:53,101 --> 00:32:58,106 海や山の幸を 藩の支配下に置くのです 325 00:32:58,106 --> 00:33:05,113 さすれば 冠阿弥の便船で 江戸まで運びましょう 326 00:33:05,113 --> 00:33:08,116 相良藩の海と山の幸➡ 327 00:33:08,116 --> 00:33:14,122 それを全て 冠阿弥が一手に 取り扱うということですかな? 328 00:33:14,122 --> 00:33:18,126 さよう いかがですかな? 329 00:33:18,126 --> 00:33:25,066 うむ… もし 冠阿弥どのの 申し出を受けたとしたら 330 00:33:25,066 --> 00:33:30,071 我らが願う金子を 用立てていただけるのかな? 331 00:33:30,071 --> 00:33:37,078 金子は いくらでも! 便船は お好きなように お使いください 332 00:33:37,078 --> 00:33:42,083 便船! 寺村さま (寺村)うむ… 333 00:33:42,083 --> 00:33:48,089 今は 冠阿弥どのの申し出を 受けるしか 手だてはござらん 334 00:33:48,089 --> 00:33:51,092 万一のときには ハッハッハ 335 00:33:51,092 --> 00:33:56,097 この しわ腹を切れば済むこと ハッハッハ… 336 00:33:56,097 --> 00:34:00,101 よろしくお願いいたす 337 00:34:00,101 --> 00:34:02,103 寺村さま! 338 00:34:02,103 --> 00:34:08,103 ♬~ 339 00:34:13,114 --> 00:34:21,122 <寺村重左衛門は 藩主 斎木高玖へ 早々の出府を願う書状をしたため 340 00:34:21,122 --> 00:34:29,064 その夜のうちに 藩士を冠阿弥の 便船で 相良藩に出立させた> 341 00:34:29,064 --> 00:34:33,068 惣三郎 これよりは 忍ばずともよい! 342 00:34:33,068 --> 00:34:35,070 堂々と藩邸へまいれ 343 00:34:35,070 --> 00:34:39,074 おもだって動く者には おぬしのことは伝えてある 344 00:34:39,074 --> 00:34:45,080 はっ! 残るは バテレン本と相良文庫6万冊 345 00:34:45,080 --> 00:34:51,086 清之助とみわ ともども 何としても取り戻す 346 00:34:51,086 --> 00:34:55,090 はい! ≪(加藤)寺村さまー! 347 00:34:55,090 --> 00:34:57,092 どうした? 加藤 348 00:34:57,092 --> 00:35:00,095 ふき姫屋敷を見張っている 米谷鎌吉どのよりの➡ 349 00:35:00,095 --> 00:35:02,097 ご伝言にございます 何と? 350 00:35:02,097 --> 00:35:05,100 「ふき姫屋敷に不穏な動きあり」 351 00:35:05,100 --> 00:35:07,102 惣三郎… 御免! 352 00:35:07,102 --> 00:35:21,102 ♬~ 353 00:35:40,068 --> 00:35:44,072 (才次)兄ぃ! しのさんが! 354 00:35:44,072 --> 00:35:47,075 (寅)おっ! 才次 姉さんに! (才次)合点だ! 355 00:35:47,075 --> 00:35:52,080 しのさん 大丈夫ですかい? 356 00:35:52,080 --> 00:35:54,080 しのさん… 357 00:35:57,085 --> 00:35:59,087 (村川)金杉さま 358 00:35:59,087 --> 00:36:02,090 おお… 村川どの! 鎌吉は いずこに? 359 00:36:02,090 --> 00:36:06,094 それが 屋敷に忍び込んだきりなんです 360 00:36:06,094 --> 00:36:11,099 屋敷の周りを捜してくれ! はっ! 361 00:36:11,099 --> 00:36:13,101 鎌吉… 362 00:36:13,101 --> 00:36:15,103 ≪(辰吉) 金杉の旦那じゃありませんかい? 363 00:36:15,103 --> 00:36:18,106 おう 頭取! どうしました? 364 00:36:18,106 --> 00:36:23,044 いえね 嵐が来るかもしれねえんで 見回っているところでさぁ 365 00:36:23,044 --> 00:36:27,048 旦那は? この屋敷に用があってな 366 00:36:27,048 --> 00:36:31,052 ここは 空き屋敷で 誰も 住んじゃいないって聞きやしたぜ 367 00:36:31,052 --> 00:36:34,055 いや ひそかに 住んでいた者がいるようだ 368 00:36:34,055 --> 00:36:37,058 そうなんですかい 369 00:36:37,058 --> 00:36:40,061 頭取… 今日 この屋敷で➡ 370 00:36:40,061 --> 00:36:43,064 何か変わったことがなかったか 調べてはもらえませぬか? 371 00:36:43,064 --> 00:36:46,064 お安いご用だ… おい 行くぜ! (鳶たち)へい! 372 00:36:49,070 --> 00:36:51,070 鎌吉… 373 00:37:25,039 --> 00:37:30,039 日下左近 一別以来じゃのぅ 374 00:37:32,046 --> 00:37:34,046 惣三… 375 00:37:46,060 --> 00:37:52,060 日下左近 相良の虎! 376 00:37:55,069 --> 00:38:03,069 金杉惣三郎 相良の龍! 377 00:38:25,033 --> 00:38:31,033 いずれ 決着をつけよう… 378 00:38:38,046 --> 00:38:40,046 左近! 379 00:38:42,050 --> 00:38:44,052 ≪ どうだ? 380 00:38:44,052 --> 00:38:46,054 ≪(村川)米谷どのは もちろん 人の死骸はありません 381 00:38:46,054 --> 00:38:48,056 そうか 382 00:38:48,056 --> 00:38:52,060 ≪(辰吉)旦那! 頭取! 何か 分かりましたか? 383 00:38:52,060 --> 00:38:56,064 旦那が おっしゃったように 屋敷には人がいたようでしてね 384 00:38:56,064 --> 00:39:00,068 夕暮れ前 大勢の侍が 頭巾をかぶった小柄な侍を➡ 385 00:39:00,068 --> 00:39:04,072 囲むようにして立ち去ったのを 見かけた者が おりやした 386 00:39:04,072 --> 00:39:07,075 …で その者たちは どこへ? 387 00:39:07,075 --> 00:39:09,077 外堀のほうだというから 船着き場かもしれねえ! 388 00:39:09,077 --> 00:39:12,080 船か! あっしも そう思いましてね 389 00:39:12,080 --> 00:39:14,082 若い衆を 外堀沿いに走らせましたぜ 390 00:39:14,082 --> 00:39:16,084 かたじけない! 391 00:39:16,084 --> 00:39:21,089 それより旦那 「しのさんが 倒れた」って お杏から知らせが 392 00:39:21,089 --> 00:39:24,089 しのさんが… 393 00:39:26,027 --> 00:39:34,035 (ふき姫)岩城 お父上さまの船が 駿河の港を抜けたか? 394 00:39:34,035 --> 00:39:38,039 (岩城)はい! 明日には江戸港に 到着する手はずにございます 395 00:39:38,039 --> 00:39:40,039 そうか! 396 00:39:43,044 --> 00:39:45,046 ≪(ふき姫)豊後相良藩➡ 397 00:39:45,046 --> 00:39:51,052 お父上さまの掌中に収まるのも もう まもなくじゃな! 398 00:39:51,052 --> 00:39:54,055 ≪(岩城)さようにございます 399 00:39:54,055 --> 00:39:56,057 《そうは させますかいな!》 400 00:39:56,057 --> 00:40:02,063 (おなかの鳴る音) 《ああ… あ~ 腹減った!》 401 00:40:02,063 --> 00:40:10,071 ハ~ ア~ ちょっと ちょっと! (男性)は… はい 402 00:40:10,071 --> 00:40:16,077 江戸… 江戸は どっちやねん? (男性)江戸は あちらでございます 403 00:40:16,077 --> 00:40:21,077 あっち! ハア アー ハア… 404 00:40:26,020 --> 00:40:28,022 いかがですか? 405 00:40:28,022 --> 00:40:32,026 (渓晏)うん… 熱も下がったし もう 心配あるまい 406 00:40:32,026 --> 00:40:35,029 そうですか! ありがとうございました 407 00:40:35,029 --> 00:40:40,034 いやいや… どなたか熱冷ましの 薬を取りに来てはくれぬかな 408 00:40:40,034 --> 00:40:43,037 じゃ 私が… (渓晏)うむ… 409 00:40:43,037 --> 00:40:45,039 ありがとうございました (渓晏)うむ… じゃな 410 00:40:45,039 --> 00:40:50,039 お杏さん しばらくお願いします (お杏)大丈夫 引き受けましたよ 411 00:40:57,051 --> 00:41:04,058 惣三郎さまの お子たちを… 412 00:41:04,058 --> 00:41:08,058 お子たちを お守りください 413 00:41:11,065 --> 00:41:14,068 しのさん… 414 00:41:14,068 --> 00:41:17,071 ≪ しのさん! 415 00:41:17,071 --> 00:41:19,073 アッ お杏さん! 416 00:41:19,073 --> 00:41:25,079 惣三の旦那 熱も下がって もう大丈夫だそうです 417 00:41:25,079 --> 00:41:31,085 それはよかった それにしても なぜまた 熱など? 418 00:41:31,085 --> 00:41:35,089 しのさん… 惣三の旦那の お子さんたちの無事を願って➡ 419 00:41:35,089 --> 00:41:41,095 お百度参りをしていたんです そうでござったか 420 00:41:41,095 --> 00:41:43,097 それじゃ 私は これで… 421 00:41:43,097 --> 00:41:46,100 あ… お杏さん はい? 422 00:41:46,100 --> 00:41:49,103 冠阿弥どのとの話 首尾よくいった 423 00:41:49,103 --> 00:41:53,107 何もかも お杏さんのおかげだ 礼を申す 424 00:41:53,107 --> 00:41:57,107 お礼だなんて… それじゃ うむ… 425 00:42:02,116 --> 00:42:05,116 惣三郎さま… 426 00:42:07,121 --> 00:42:14,128 しのさん… それがしは ここにいるぞ! しのさん 427 00:42:14,128 --> 00:42:22,070 ♬~ 428 00:42:22,070 --> 00:42:31,079 (行商)七色とうがらし~ 甘い辛いは お好みしだい 429 00:42:31,079 --> 00:42:43,091 ♬~ 430 00:42:43,091 --> 00:42:48,096 ハアハア… ハア 431 00:42:48,096 --> 00:42:52,100 やっと着いた! 432 00:42:52,100 --> 00:42:55,103 (たたく音) 開けとくなはれーっ! 433 00:42:55,103 --> 00:42:58,106 米谷鎌吉だす! (たたく音) 434 00:42:58,106 --> 00:43:03,106 開けとくなはれ! ハア ハア… ちょっと 435 00:43:10,118 --> 00:43:13,121 いや~ まだ食べるのか? 436 00:43:13,121 --> 00:43:16,124 ゆうべから 何も食べてまへんのや 437 00:43:16,124 --> 00:43:21,124 ≪ 寺村さま! おう 惣三郎か 入るがよい 438 00:43:24,065 --> 00:43:27,068 無事だったか! 鎌吉 おかげさんで 439 00:43:27,068 --> 00:43:29,070 屋敷に忍び込んだと聞いたが? 440 00:43:29,070 --> 00:43:31,072 そうでんがな 441 00:43:31,072 --> 00:43:34,075 そしたら ふき姫たちが ちょうど 裏から出ていくとこでんがな 442 00:43:34,075 --> 00:43:38,079 慌てて追っかけましたがな そしたら… 駕籠やら 船やら 443 00:43:38,079 --> 00:43:41,082 もう おまけに雨! 往生しましたわ 444 00:43:41,082 --> 00:43:46,087 …で ふき姫たちの行き先 突き止めたか? 445 00:43:46,087 --> 00:43:49,090 抜かりは おまへん! あした ご案内します 446 00:43:49,090 --> 00:43:51,092 ようやった! へい… 447 00:43:51,092 --> 00:43:58,092 惣三郎 丹波さまの船だが… 明日 江戸に到着するそうだ 448 00:44:01,102 --> 00:44:06,107 この屋敷か? さようでおます 449 00:44:06,107 --> 00:44:11,112 金杉さま 丹波さまを乗せた船は もう着いたんやろか? 450 00:44:11,112 --> 00:44:16,117 そいつは分からんが その船に バテレン本と相良文庫6万冊が➡ 451 00:44:16,117 --> 00:44:19,120 乗せられているのは 間違いあるまい! 452 00:44:19,120 --> 00:44:23,057 それに 清之助どのと みわどの わての親父どのも きっと 453 00:44:23,057 --> 00:44:25,059 うむ… 454 00:44:25,059 --> 00:44:31,065 ♬~ 455 00:44:31,065 --> 00:44:36,070 (みわ)兄上 父上は もうじき助けてくれるの? 456 00:44:36,070 --> 00:44:40,074 (清之助)そうだ 父上は江戸にいる 457 00:44:40,074 --> 00:44:44,078 みわを助けようと 江戸で待っている 458 00:44:44,078 --> 00:44:47,081 だから もう少しの辛抱だ! 459 00:44:47,081 --> 00:44:54,088 (甚左)そうだ! 父上はな 必ず助けに来てくれるぞ 460 00:44:54,088 --> 00:45:00,094 <ついに現れた 宿敵 相良の虎 日下左近> 461 00:45:00,094 --> 00:45:06,100 <分家の陰謀に 惣三郎の密命は 阻まれてしまうのか> 462 00:45:06,100 --> 00:45:10,104 <そして… 龍虎の対決は?> 463 00:45:10,104 --> 00:45:12,106 金杉さま どうだ? 464 00:45:12,106 --> 00:45:15,109 今んところ 丹波さまらしき方 見当たりまへんな 465 00:45:15,109 --> 00:45:18,112 そうか ほんまに 今日来るんやろか? 466 00:45:18,112 --> 00:45:25,052 鎌吉… 丹波さまは 江戸港の 船着き場に降りず 467 00:45:25,052 --> 00:45:30,057 じかに 品川 袖ヶ浦に 上陸したのかもしれんな 468 00:45:30,057 --> 00:45:33,060 やりかねまへんなぁ うむ… 469 00:45:33,060 --> 00:45:37,064 それにしても どの船で着きはったんやろう? 470 00:45:37,064 --> 00:45:39,066 なんとか それを突き止めてくれ 471 00:45:39,066 --> 00:45:43,066 それがしは 御殿山の屋敷に行ってくる 472 00:45:48,075 --> 00:45:51,075 江戸っ子の心意気 見せてやるんだよ 473 00:45:55,082 --> 00:45:59,082 見せてもらおうか 霞斬りとやらを