1 00:00:32,683 --> 00:00:35,186 (北沢秀作) 《ウチの家は少し変わっている》 2 00:00:35,186 --> 00:00:38,189 《きょうだい全員が東大卒》 3 00:00:38,189 --> 00:00:40,191 《兄は天才外科医》 4 00:00:40,191 --> 00:00:42,693 《姉は敏腕弁護士》 5 00:00:42,693 --> 00:00:45,179 《僕はエリート警察官》 6 00:00:45,179 --> 00:00:48,199 《父は名門私立中学の学園長》 7 00:00:48,199 --> 00:00:50,201 《早くに母を亡くし➡ 8 00:00:50,201 --> 00:00:53,254 以来20年間 執事を務める小岩井と➡ 9 00:00:53,254 --> 00:00:56,290 最近 入った見習いの楠木君》 10 00:00:56,290 --> 00:00:59,777 《父の誕生日パーティーの日に 騒動は起こった》 11 00:00:59,777 --> 00:01:01,762 (北沢泰蔵) ⦅裸の写真を撮られた⦆ 12 00:01:01,762 --> 00:01:03,848 (北沢知晶) ⦅相手の女性は誰なの?⦆ 13 00:01:03,848 --> 00:01:06,684 ⦅生徒の母親だ⦆ 14 00:01:06,684 --> 00:01:08,686 《父さんの窮地を 僕達きょうだいが➡ 15 00:01:08,686 --> 00:01:10,788 助けることになったのだが…》 16 00:01:10,788 --> 00:01:13,774 (北沢博文)⦅明日 ウチの病院に 精密検査で女が来る⦆ 17 00:01:13,774 --> 00:01:16,694 ⦅診察中に 彼女から スマホが離れている数分間➡ 18 00:01:16,694 --> 00:01:20,681 その間に ロックを解除し 画像を消去しろ!⦆ 19 00:01:20,681 --> 00:01:23,201 ⦅スマホの暗証番号に 使われている可能性が高い➡ 20 00:01:23,201 --> 00:01:25,269 4ケタの数字⦆ 21 00:01:25,269 --> 00:01:27,188 ⦅2人とも どうかしてるよ!⦆ 22 00:01:27,188 --> 00:01:29,724 ⦅あなたが 一番大切にしてることは➡ 23 00:01:29,724 --> 00:01:32,260 家族より法律なの?⦆ 24 00:01:32,260 --> 00:01:34,795 《僕は父さんを救うために➡ 25 00:01:34,795 --> 00:01:37,198 法を犯す道を選んだ》 26 00:01:37,198 --> 00:01:41,719 《父さんが本気で恋をしていた 事実に胸を痛めていたら➡ 27 00:01:41,719 --> 00:01:43,719 間に合わなかった》 28 00:01:46,774 --> 00:01:48,709 ⦅バカヤロ~~‼⦆ 29 00:01:48,709 --> 00:01:52,213 《女からの連絡は途絶え 一件落着》 30 00:01:52,213 --> 00:01:55,266 《初めてプレゼントを 身に着けてくれた父さん》 31 00:01:55,266 --> 00:01:59,687 《僕は やっと家族の一員として 認められたような気がして➡ 32 00:01:59,687 --> 00:02:02,206 うれしかった》 33 00:02:02,206 --> 00:02:05,693 ハァ ハァ ハァ…! 34 00:02:05,693 --> 00:02:08,679 ハァ ハァ…。 35 00:02:08,679 --> 00:02:11,198 ハァ ハァ…。 36 00:02:11,198 --> 00:02:22,193 ♬~ 37 00:02:22,193 --> 00:02:24,195 ハァ ハァ ハァ…! 38 00:02:24,195 --> 00:02:26,197 兄さん! (小岩井) おかえりな…。 39 00:02:26,197 --> 00:02:28,215 どうなさいました! 40 00:02:28,215 --> 00:02:32,186 出てってくれないか? 家族だけにしてくれ。 41 00:02:32,186 --> 00:02:33,771 かしこまりました。 42 00:02:33,771 --> 00:02:40,244 ♬~ 43 00:02:40,244 --> 00:02:43,281 どうした! 何かあったのか! 44 00:02:43,281 --> 00:02:45,182 何? ちゃんと話して! 45 00:02:45,182 --> 00:02:48,669 ハァ ハァ…! 46 00:02:48,669 --> 00:02:50,187 犬が逃げた! 47 00:02:50,187 --> 00:02:51,689 え? は? 48 00:02:51,689 --> 00:02:55,676 ウチの院長が飼ってる 大事な犬を逃がしてしまった…! 49 00:02:55,676 --> 00:02:58,195 何だ! 驚かせるな。 50 00:02:58,195 --> 00:03:00,197 笑い事じゃないんだよ! 51 00:03:00,197 --> 00:03:04,201 ジョンは 院長が わが子のように かわいがってる犬だ。 52 00:03:04,201 --> 00:03:06,737 2年前 クルーザーから海に落ちて➡ 53 00:03:06,737 --> 00:03:08,806 溺れかけていた院長を救った➡ 54 00:03:08,806 --> 00:03:12,209 命の恩犬なんだよ。 何だ その「恩犬」ってのは。 55 00:03:12,209 --> 00:03:15,680 「命の恩人」! 犬だから「恩犬」! それぐらい分かるでしょ! 56 00:03:15,680 --> 00:03:18,699 お前がつくった造語じゃないか! そんなもん分かるもんか! 57 00:03:18,699 --> 00:03:20,668 造語だって分かるでしょ! 「恩犬」ですよ! 58 00:03:20,668 --> 00:03:22,687 分からないよ! 恩犬ですよ! 59 00:03:22,687 --> 00:03:26,187 大きい声を出さないで! 僕も 捜すの手伝うよ! 60 00:03:28,259 --> 00:03:30,778 その犬の特徴 教えて。 61 00:03:30,778 --> 00:03:33,781 名前はジョン オスの4歳。 62 00:03:33,781 --> 00:03:36,183 暗闇のように黒いレトリーバーだ。 63 00:03:36,183 --> 00:03:39,186 《この張り詰めた状況で 「暗闇のように」なんて比喩は➡ 64 00:03:39,186 --> 00:03:40,671 必要ない》 65 00:03:40,671 --> 00:03:42,690 《さっきの「恩犬」もそうだ》 66 00:03:42,690 --> 00:03:46,777 《兄さんは 決して自分のリズムを 崩そうとはしない》 67 00:03:46,777 --> 00:03:51,699 逃がしたのが俺だとバレたら 副院長争いからは完全に脱落。 68 00:03:51,699 --> 00:03:54,201 もし このまま ジョンが見つからなかったら➡ 69 00:03:54,201 --> 00:03:56,671 俺は 間違いなくクビだ! 70 00:03:56,671 --> 00:03:58,673 そんな大事な犬だと 分かってたのに➡ 71 00:03:58,673 --> 00:04:00,691 どうして逃がしちゃったのよ! 72 00:04:00,691 --> 00:04:05,179 院長は ちょっと 変わったところがあってね…。 73 00:04:05,179 --> 00:04:12,770 ♬~ 74 00:04:12,770 --> 00:04:15,189 (博文の声) 部下の昇進で迷った時は➡ 75 00:04:15,189 --> 00:04:18,192 ジョンに決めさせて来たんだ。 76 00:04:18,192 --> 00:04:20,678 (秀作の声) 犬に決めさせるって どうやって? 77 00:04:20,678 --> 00:04:22,196 (博文の声) 2人を並ばせて➡ 78 00:04:22,196 --> 00:04:25,182 ジョンが駆け寄ったほうを 昇進させる。 79 00:04:25,182 --> 00:04:29,170 その時のために 今から 手なづけておこうと思ったわけね。 80 00:04:29,170 --> 00:04:30,688 ああ そうだ。 81 00:04:30,688 --> 00:04:34,241 それでな ボール投げで遊んでいたら➡ 82 00:04:34,241 --> 00:04:37,278 いつまでたっても戻って来ない。 83 00:04:37,278 --> 00:04:40,247 (博文の声) おかしいと思って 捜しに行ったら…。 84 00:04:40,247 --> 00:04:42,683 ⦅ジョン… あっ!⦆ 85 00:04:42,683 --> 00:04:45,753 (博文の声) 普段は閉まってるはずの裏口が…。 86 00:04:45,753 --> 00:04:48,706 ⦅ジョン! ジョン…!⦆ (博文の声) 開いていたんだ。 87 00:04:48,706 --> 00:04:52,710 (博文の声) 院長が泥酔して 寝てくれたのが不幸中の幸い。 88 00:04:52,710 --> 00:04:56,280 だが 明日の朝には ジョンがいないことに気付き➡ 89 00:04:56,280 --> 00:04:59,683 犯人捜しが始まるに決まってる! 90 00:04:59,683 --> 00:05:02,219 その血は? どうしたの? 91 00:05:02,219 --> 00:05:06,223 パーティーが お開きになった後 近所を血眼になって捜し回った。 92 00:05:06,223 --> 00:05:09,710 公園でジョンを見つけたと思って 藪の中 入ってったら➡ 93 00:05:09,710 --> 00:05:12,210 ただのタイヤだった。 94 00:05:14,181 --> 00:05:16,734 《ジョンは 暗闇のように黒い犬ではない》 95 00:05:16,734 --> 00:05:19,770 《タイヤのように黒い犬 じゃないか》 96 00:05:19,770 --> 00:05:22,690 言いたいことがあんなら ハッキリ言いなさいよ。 97 00:05:22,690 --> 00:05:24,692 いや… 特にないけど。 98 00:05:24,692 --> 00:05:26,193 チッ。 99 00:05:26,193 --> 00:05:28,696 お前の自業自得じゃないか! 100 00:05:28,696 --> 00:05:31,182 出世欲に溺れるから そんなことになるんだ! 101 00:05:31,182 --> 00:05:35,202 父さんにだけは 言われたくないね! 何? 102 00:05:35,202 --> 00:05:39,273 自分だって欲に溺れたんでしょ? 学校の父兄に手を出して➡ 103 00:05:39,273 --> 00:05:41,292 裸の写真まで 撮られておきながら➡ 104 00:05:41,292 --> 00:05:43,194 よく俺を非難できるね! 105 00:05:43,194 --> 00:05:47,198 過去の話を蒸し返すな。 まだ先週の話なのに もう➡ 106 00:05:47,198 --> 00:05:49,700 なかったことにする気ですか! 107 00:05:49,700 --> 00:05:51,218 あ… あ…。 108 00:05:51,218 --> 00:05:52,718 (泰蔵) うぅっ! 109 00:05:54,188 --> 00:05:58,242 《兄さんが バカラのグラスを 投げられるのを初めて見た》 110 00:05:58,242 --> 00:06:01,295 《でも僕は あと1回で 100の大台に到達する》 111 00:06:01,295 --> 00:06:04,295 《つまり 100バカラだ》 112 00:06:05,683 --> 00:06:09,203 2人とも落ち着いて ケンカしてる場合じゃないでしょ。 113 00:06:09,203 --> 00:06:11,188 (泰蔵) 私だって やりたくてやってんじゃ ない! 114 00:06:11,188 --> 00:06:13,207 フン! それはどうだか。 115 00:06:13,207 --> 00:06:15,192 兄さん? 116 00:06:15,192 --> 00:06:17,194 《この前の騒動を境に➡ 117 00:06:17,194 --> 00:06:20,231 家の中のヒエラルキーが 少し変わった》 118 00:06:20,231 --> 00:06:22,783 《絶対だった 父さんの地位が揺らぎ➡ 119 00:06:22,783 --> 00:06:26,687 代わりに姉さんの存在感が グッと増している》 120 00:06:26,687 --> 00:06:30,191 父さんも父さんよ 兄さんが この間の不始末で➡ 121 00:06:30,191 --> 00:06:32,710 どれだけのリスクを 冒してくれたか➡ 122 00:06:32,710 --> 00:06:35,229 もう忘れたの? 123 00:06:35,229 --> 00:06:38,682 《一番のリスクを冒したのは 僕だ!》 124 00:06:38,682 --> 00:06:41,702 《もう少し評価してくれても いいはずなのに➡ 125 00:06:41,702 --> 00:06:44,702 僕の立ち位置に変動は ない》 126 00:06:46,273 --> 00:06:48,792 院長の家の庭に防犯カメラは? 127 00:06:48,792 --> 00:06:50,694 確か なかったはずだ。 128 00:06:50,694 --> 00:06:53,714 「ジョンを庭で放し飼いに することが最大の防犯対策だ」➡ 129 00:06:53,714 --> 00:06:56,200 …って 得意げに話してたから 間違いない。 130 00:06:56,200 --> 00:06:59,703 じゃあ 逃がしたのが兄さんだと 特定されるまでには➡ 131 00:06:59,703 --> 00:07:01,705 多少の時間的猶予は ある。 132 00:07:01,705 --> 00:07:03,791 でも急ぐに越したことはない。 133 00:07:03,791 --> 00:07:06,777 今 打てる 最善の手を考えようじゃないか。 134 00:07:06,777 --> 00:07:08,312 父さん! 135 00:07:08,312 --> 00:07:11,182 困った時は お互いさまだ。 136 00:07:11,182 --> 00:07:12,682 父さん! 137 00:07:17,188 --> 00:07:18,689 秀作。 へ? 138 00:07:18,689 --> 00:07:22,693 お前の力で どうにかできないか? うん だから 捜すのは手伝うよ? 139 00:07:22,693 --> 00:07:24,695 そういうこと言ってんじゃ ないんだよ。 140 00:07:24,695 --> 00:07:26,680 今から暇な警察官を 総動員して➡ 141 00:07:26,680 --> 00:07:29,200 都内全域を捜索させられないか って聞いてんだよ! 142 00:07:29,200 --> 00:07:32,236 無理に決まってるでしょ! そうだ! 143 00:07:32,236 --> 00:07:34,255 警察犬で捜せば いいんじゃないのか? 144 00:07:34,255 --> 00:07:36,790 それだ! さすが父さん! いや ちょっと待って! 145 00:07:36,790 --> 00:07:38,709 警察犬は そんな簡単に連れ出せないから! 146 00:07:38,709 --> 00:07:40,678 今回に限っては 少々 手荒なマネをするのも➡ 147 00:07:40,678 --> 00:07:42,696 致し方ない! 許可なく連れ出したら➡ 148 00:07:42,696 --> 00:07:45,182 服務規程違反で罰せられるから! 149 00:07:45,182 --> 00:07:47,201 病院に不法侵入して➡ 150 00:07:47,201 --> 00:07:49,670 ひと様のケータイデータ 勝手に消した人間が➡ 151 00:07:49,670 --> 00:07:52,690 今更 何言ってんのよ? ちょっと待ってよ! 152 00:07:52,690 --> 00:07:54,725 姉さん達が やれって言ったんでしょ! 153 00:07:54,725 --> 00:07:59,263 最終的に決断したのは あなたよ? 154 00:07:59,263 --> 00:08:01,298 ごめんなさい。 155 00:08:01,298 --> 00:08:03,684 でも もう あんな うしろめたいこと➡ 156 00:08:03,684 --> 00:08:06,687 二度とやらないって 心に誓ったんだ。 157 00:08:06,687 --> 00:08:08,689 だから 申し訳ないんだけど…。 158 00:08:08,689 --> 00:08:11,675 現役の警察犬に こだわらなきゃ いいんじゃないのか? 159 00:08:11,675 --> 00:08:13,193 え? それだ! 160 00:08:13,193 --> 00:08:15,195 さすが父さん! 161 00:08:15,195 --> 00:08:19,683 つい最近まで現役だった警察犬に ご協力いただくのは➡ 162 00:08:19,683 --> 00:08:21,185 法的に問題ないことよね? 163 00:08:21,185 --> 00:08:23,685 それは完全にセーフだ! なぁ 秀作。 164 00:08:26,257 --> 00:08:29,293 チャッピー。 チャッピー? 165 00:08:29,293 --> 00:08:31,211 山の中で行方不明者のニオイを➡ 166 00:08:31,211 --> 00:08:34,181 50kmも追い掛けて 発見に導いた➡ 167 00:08:34,181 --> 00:08:36,684 伝説の警察犬が 去年 引退したばかりなんだ。 168 00:08:36,684 --> 00:08:38,168 おぉ…! 169 00:08:38,168 --> 00:08:42,172 この服には ジョンのニオイが びっしり付着している。 170 00:08:42,172 --> 00:08:45,192 そのニオイを チャッピーに たどらせれば➡ 171 00:08:45,192 --> 00:08:47,244 ジョンは見つかる。 172 00:08:47,244 --> 00:08:48,762 秀作 頼んだぞ! 173 00:08:48,762 --> 00:08:53,183 俺の未来は お前とチャッピーに 懸かってるんだからな! 174 00:08:53,183 --> 00:08:54,683 うん…。 175 00:08:57,187 --> 00:09:00,174 (ノック) (浜野谷) はい~。 176 00:09:00,174 --> 00:09:04,678 今朝 起きたら ジョンが見当たらないのよ。 177 00:09:04,678 --> 00:09:07,681 え~っ!? ジョン… ジョン… ジョンは!? 178 00:09:07,681 --> 00:09:09,733 心当たりない? 179 00:09:09,733 --> 00:09:12,786 いえ… 私には ちょっと…。 180 00:09:12,786 --> 00:09:15,172 そうか。 181 00:09:15,172 --> 00:09:18,192 ジョンは 大変賢いワンちゃんですから➡ 182 00:09:18,192 --> 00:09:20,194 間もなく お帰りに なるんじゃないでしょうか? 183 00:09:20,194 --> 00:09:22,196 そうだといいんだけどね。 184 00:09:22,196 --> 00:09:24,198 それでは。 185 00:09:24,198 --> 00:09:25,698 あぁ! 186 00:09:27,184 --> 00:09:30,187 明日の奥平大臣のオペ➡ 187 00:09:30,187 --> 00:09:34,224 くれぐれも よろしく頼みますよ。 188 00:09:34,224 --> 00:09:38,278 はい! お任せください。 189 00:09:38,278 --> 00:09:39,778 失礼します! 190 00:09:50,691 --> 00:09:53,177 (飼い主) はい! チャッピーちゃ~ん! 191 00:09:53,177 --> 00:09:55,195 北沢さんですよ! 192 00:09:55,195 --> 00:09:57,181 こんにちは チャッピー。 193 00:09:57,181 --> 00:10:00,184 (飼い主) 実は先月も ご近所さんに頼まれて➡ 194 00:10:00,184 --> 00:10:02,669 落し物のマフラー 見つけて来たんですよ! 195 00:10:02,669 --> 00:10:06,240 そうなんですか すごいなぁ チャッピー! 196 00:10:06,240 --> 00:10:09,777 このコは ひとの役に立つのが 本当に生きがいなんです! 197 00:10:09,777 --> 00:10:12,663 だから きっと 頑張ってくれると思いますよ! 198 00:10:12,663 --> 00:10:15,682 じゃあ すいません お借りしますね。 199 00:10:15,682 --> 00:10:27,694 ♬~ 200 00:10:27,694 --> 00:10:29,694 チャッピー! チャッピー! 201 00:10:33,233 --> 00:10:36,787 チャッピー 分かるか? これがジョンのニオイだ! 202 00:10:36,787 --> 00:10:40,190 よし… ほら行け! ほら行け! 203 00:10:40,190 --> 00:10:45,179 よし! いいぞ チャッピー! その調子だ! 行け行け! 204 00:10:45,179 --> 00:10:47,179 (チャッピーの吠え声) 205 00:10:51,685 --> 00:10:54,204 (吠え声) 206 00:10:54,204 --> 00:10:57,741 《チャッピー お前は本当に優秀な犬だ》 207 00:10:57,741 --> 00:10:59,777 《感動してるよ》 208 00:10:59,777 --> 00:11:03,747 《でも追い掛けるべきは 兄さんのニオイじゃなくて➡ 209 00:11:03,747 --> 00:11:05,682 ジョンのニオイなんだ》 210 00:11:05,682 --> 00:11:09,186 《でも お前を責めることなんて できないよ》 211 00:11:09,186 --> 00:11:13,686 《犬が犬を捜すなんて 普通は想像しないもんな》 212 00:11:15,676 --> 00:11:18,212 (楠木) おかえりなさいませ! 213 00:11:18,212 --> 00:11:20,230 どうされたんですか? その犬。 214 00:11:20,230 --> 00:11:22,783 悪いんだけど お水1杯 持って来てもらえる? 215 00:11:22,783 --> 00:11:24,785 すぐに返しに行かなきゃ いけなくて…。 216 00:11:24,785 --> 00:11:26,703 かしこまりました すぐにお持ちします。 217 00:11:26,703 --> 00:11:28,203 ごめんね。 218 00:11:30,674 --> 00:11:33,193 ハァ…。 219 00:11:33,193 --> 00:11:35,193 お待たせしました! 220 00:11:38,682 --> 00:11:40,182 ありがとう。 221 00:11:46,773 --> 00:11:49,176 あ…! 222 00:11:49,176 --> 00:11:51,195 失礼いたしました! 223 00:11:51,195 --> 00:11:54,698 てっきり ワンちゃん用のお水と 勘違いしてしまって…! 224 00:11:54,698 --> 00:11:57,184 ううん いいんだ 味は一緒だから。 225 00:11:57,184 --> 00:12:00,184 すぐに秀作さん用のお水を お持ちいたします! 226 00:12:02,706 --> 00:12:06,226 《僕は とっさに ウソをついてしまった》 227 00:12:06,226 --> 00:12:08,762 《コップで飲む水と➡ 228 00:12:08,762 --> 00:12:12,216 平たいお皿で飲む水の味は➡ 229 00:12:12,216 --> 00:12:14,716 同じではありません!》 230 00:12:17,187 --> 00:12:20,190 《母さん 元気ですか?》 231 00:12:20,190 --> 00:12:24,211 《見習いの執事まで 僕をイジり始めました》 232 00:12:24,211 --> 00:12:30,211 《ウチのヒエラルキーが また 少し変わりそうな予感がします》 233 00:12:31,802 --> 00:12:37,191 《今年の冬は寒くなりそうです》 234 00:12:37,191 --> 00:12:50,691 ♬~ 235 00:13:08,522 --> 00:13:09,206 236 00:13:09,206 --> 00:13:14,194 237 00:13:14,194 --> 00:13:15,694 ジョン! 238 00:13:17,231 --> 00:13:18,765 ジョン…! 239 00:13:18,765 --> 00:13:20,284 (物音) わっ! 240 00:13:20,284 --> 00:13:23,284 あっ… ジョン! 241 00:13:24,705 --> 00:13:27,190 んだよ… 痛っ! 242 00:13:27,190 --> 00:13:29,192 ん~っ! 243 00:13:29,192 --> 00:13:32,179 痛いな もう! もう! 244 00:13:32,179 --> 00:13:34,179 ジョ~ン! 245 00:13:37,684 --> 00:13:41,221 《僕は他人のスマートフォンを 無断で操作し➡ 246 00:13:41,221 --> 00:13:44,241 挙げ句の果てに海に捨てた》 247 00:13:44,241 --> 00:13:48,178 《どんな事情であれ 罪を犯したことに変わりはない》 248 00:13:48,178 --> 00:13:50,180 《ベテランの刑事さんは➡ 249 00:13:50,180 --> 00:13:54,184 犯罪のニオイを嗅ぎ分けられる ようになると聞く》 250 00:13:54,184 --> 00:13:56,186 うっ! (尾関) 先輩 どうしたんすか? 251 00:13:56,186 --> 00:13:58,689 何だ 尾関か…。 252 00:13:58,689 --> 00:14:00,691 先日は ごちそうさまでした。 253 00:14:00,691 --> 00:14:03,193 酔っぱらって 先輩に 言わなくてもいいことまで➡ 254 00:14:03,193 --> 00:14:05,195 言ってしまったと 後悔してまして…。 255 00:14:05,195 --> 00:14:09,766 あれ? 何だっけ? あ… 俺も酔っぱらってたからな。 256 00:14:09,766 --> 00:14:13,266 覚えてなきゃ いいんです 忘れてください。 257 00:14:16,189 --> 00:14:18,692 《忘れられるはずがない!》 258 00:14:18,692 --> 00:14:20,694 ⦅先輩が ずっと気になってる 池江さんに➡ 259 00:14:20,694 --> 00:14:22,779 さりげなく 印象を聞いてみたんです⦆ 260 00:14:22,779 --> 00:14:25,265 ⦅お前 それで何て言ってた?⦆ 261 00:14:25,265 --> 00:14:28,201 ⦅男としての色気を 全く感じないそうです!⦆ 262 00:14:28,201 --> 00:14:30,220 ⦅どっちかっていうと➡ 263 00:14:30,220 --> 00:14:32,620 おにい様の博文さんが タイプだそうです⦆ 264 00:14:34,291 --> 00:14:36,791 ≪それじゃあ よろしく≫ (里子) はい! 265 00:14:44,167 --> 00:14:47,688 《偽造私文書行使 建造物侵入 窃盗!》 266 00:14:47,688 --> 00:14:52,209 《こんな罪深い男に ひとを好きになる資格など➡ 267 00:14:52,209 --> 00:14:54,209 あるわけがない!》 268 00:17:03,206 --> 00:17:05,208 (ノック) (手毛綱) ≪クリーニング屋です≫ 269 00:17:05,208 --> 00:17:06,708 はい。 270 00:17:09,212 --> 00:17:12,699 (手毛綱)あれ? 君 まだいたんだ。 この前 入ったばかりですけど。 271 00:17:12,699 --> 00:17:14,701 まぁ 早いヤツは 1週間と もたないからね。 272 00:17:14,701 --> 00:17:17,220 そうなんですか? うん 前のコなんてね➡ 273 00:17:17,220 --> 00:17:20,774 お水のグラス出し間違えただけで クビ切られたって噂だよ? 274 00:17:20,774 --> 00:17:23,774 じゃあ私 ダメかもしれません。 275 00:17:25,212 --> 00:17:27,214 ワイシャツ7枚にブラウスが2枚 スーツが1着。 276 00:17:27,214 --> 00:17:29,214 確認しますね。 277 00:17:33,186 --> 00:17:36,206 何ですか この汚れは! 血痕まで付いてる! 278 00:17:36,206 --> 00:17:38,191 転んで出来た かすり傷ですよ。 279 00:17:38,191 --> 00:17:41,194 (ニオイを嗅ぐ音) これは… 獣のニオイだ! 280 00:17:41,194 --> 00:17:44,231 まさか博文さん ツキノワグマに襲われたのでは! 281 00:17:44,231 --> 00:17:45,749 お引き取りください。 282 00:17:45,749 --> 00:17:47,267 違うな…。 (ニオイを嗅ぐ音) 283 00:17:47,267 --> 00:17:49,803 これ ジョンのニオイだ! ジョン? 284 00:17:49,803 --> 00:17:53,707 浜野谷さん家のジョンのニオイだ この短い黒毛が何よりの証拠! 285 00:17:53,707 --> 00:17:56,193 そういうバカな推理ごっこは 帰ってからやってください! 286 00:17:56,193 --> 00:17:58,211 さっき配達に行った時 ジョンの姿を➡ 287 00:17:58,211 --> 00:18:00,213 見掛けなかったんですよ! ねぇ 何か関係あるんですか? 288 00:18:00,213 --> 00:18:02,199 答えてくださいよ! (小岩井) いいから ちょっと…! 289 00:18:02,199 --> 00:18:04,217 あんたに付き合ってる暇 ないんだ…! 290 00:18:04,217 --> 00:18:08,205 (楠木) 浜野谷さんって 確か 博文さんの病院の院長先生じゃ…。 291 00:18:08,205 --> 00:18:11,224 我々の仕事は ご家族の皆様が 快適に生活できるように➡ 292 00:18:11,224 --> 00:18:13,760 お手伝いすること。 293 00:18:13,760 --> 00:18:16,296 余計なことには 首を突っ込まない。 294 00:18:16,296 --> 00:18:17,796 すみません。 295 00:18:19,699 --> 00:18:21,701 オペ後 ICUのオーダーよろしく。 296 00:18:21,701 --> 00:18:23,703 (看護師) 分かりました。 (看護師) お疲れさまでした。 297 00:18:23,703 --> 00:18:27,691 記録的な速さでしたね。 ああ 俺を誰だと思ってんだよ。 298 00:18:27,691 --> 00:18:29,693 (看護師) 院長からの伝言で オペが終わり次第➡ 299 00:18:29,693 --> 00:18:31,711 院長室に来てくれと。 300 00:18:31,711 --> 00:18:33,711 おう 了解! 301 00:18:35,215 --> 00:18:37,234 失礼します! 302 00:18:37,234 --> 00:18:38,734 ご苦労さん。 303 00:18:40,270 --> 00:18:44,708 オペ自体は うまく行きました あとは奥平大臣の体調…。 304 00:18:44,708 --> 00:18:46,208 はい。 305 00:18:48,211 --> 00:18:50,711 これ ちょっと見てくれる? 306 00:18:57,203 --> 00:18:59,723 こ…! こ これは…。 307 00:18:59,723 --> 00:19:03,777 (浜野谷) 参加者が 偶然 撮影した動画ですよ。 308 00:19:03,777 --> 00:19:07,777 ジョンと遊んでんのは… 君ですよね? 309 00:19:09,215 --> 00:19:11,215 ええ…。 310 00:19:12,702 --> 00:19:17,202 どうして… 知らないなんてウソついたの? 311 00:19:18,708 --> 00:19:22,696 (浜野谷) まぁ いいですよ? 私は君の腕を高く評価してるし➡ 312 00:19:22,696 --> 00:19:25,231 それなりに 目を掛けて来たつもりだ。 313 00:19:25,231 --> 00:19:26,750 ありがとうございます! 314 00:19:26,750 --> 00:19:32,706 ジョンが たとえ 君と遊んでる 最中に逃げたとしてもだ➡ 315 00:19:32,706 --> 00:19:37,193 君に責任を求めるようなことは したくない。 316 00:19:37,193 --> 00:19:41,197 本当ですか? いや だけど…! 317 00:19:41,197 --> 00:19:47,237 今から72時間以内に 家に戻って来なかったら➡ 318 00:19:47,237 --> 00:19:50,737 君は クビだ。 319 00:19:53,793 --> 00:19:55,793 あぁ…! 320 00:19:58,214 --> 00:20:01,217 (善財) どうした? 顔色が悪いぞ? 321 00:20:01,217 --> 00:20:02,717 チッ…。 322 00:20:04,204 --> 00:20:07,704 俺の撮った動画 見てくれたか? 323 00:20:09,209 --> 00:20:13,747 たまたま撮影していたら 偶然 映っていたんだ。 324 00:20:13,747 --> 00:20:15,231 偶然? 325 00:20:15,231 --> 00:20:17,751 しらじらしいこと 言ってんじゃねえぞ。 326 00:20:17,751 --> 00:20:22,205 お前に 1つ謝りたいことがある。 327 00:20:22,205 --> 00:20:27,694 裏口を開けっ放しに してしまったのは多分… 俺だ。 328 00:20:27,694 --> 00:20:29,696 何だと? でも➡ 329 00:20:29,696 --> 00:20:33,700 ジョンを逃がしてしまった お前の責任は変わらない。 330 00:20:33,700 --> 00:20:37,220 ホントに 気の毒だよ~。 331 00:20:37,220 --> 00:20:38,738 貴様…! 332 00:20:38,738 --> 00:20:41,274 早く捜しに行ったほうが いいんじゃないのか? 333 00:20:41,274 --> 00:20:44,194 ジョンを諦めて 次の就職先をな! 334 00:20:44,194 --> 00:20:47,213 ハハハハ…! ハハハ…! 335 00:20:47,213 --> 00:20:49,199 クソ! 善財のヤツめ! 336 00:20:49,199 --> 00:20:53,203 プラトン? 大丈夫! 大丈夫だよ。 337 00:20:53,203 --> 00:20:56,189 全て善財さんの仕業っていうのは 考え過ぎじゃないの? 338 00:20:56,189 --> 00:20:58,174 いいや 全部あいつが仕組んだことだ! 339 00:20:58,174 --> 00:21:00,226 でも 庭に出て ジョンと遊び始めたのは➡ 340 00:21:00,226 --> 00:21:02,762 兄さんなんでしょ? それを見て あいつは➡ 341 00:21:02,762 --> 00:21:05,281 裏口を開けに行き 動画を撮り始めた! 342 00:21:05,281 --> 00:21:07,200 ジョンが出て行く 保証もないのに? 343 00:21:07,200 --> 00:21:08,685 あいつは そういうヤツなんだよ! 344 00:21:08,685 --> 00:21:10,687 俺の足を引っ張るチャンスが あると思えば➡ 345 00:21:10,687 --> 00:21:12,689 どんな可能性でも探る男なんだ! 346 00:21:12,689 --> 00:21:15,191 いや 問題はシンプルじゃない 72時間以内に➡ 347 00:21:15,191 --> 00:21:17,694 ジョンが戻って来れば いいだけの話でしょ? 348 00:21:17,694 --> 00:21:19,696 残り71時間だ! 349 00:21:19,696 --> 00:21:23,233 一昨日から 迷子犬専門の 探偵を使って捜させてるのに➡ 350 00:21:23,233 --> 00:21:25,251 手掛かりはゼロだ。 351 00:21:25,251 --> 00:21:28,304 警察のほうにも ジョンらしき迷子犬の情報は➡ 352 00:21:28,304 --> 00:21:30,206 届いてなかったね。 353 00:21:30,206 --> 00:21:32,709 もし このまま 見つからなかったら➡ 354 00:21:32,709 --> 00:21:35,195 俺はクビだ…。 355 00:21:35,195 --> 00:21:38,195 一体 どうすりゃいいんだよ…。 356 00:21:40,200 --> 00:21:44,220 そっくりな犬を 見つければいいのよ! 357 00:21:44,220 --> 00:21:47,757 ♬~ そっくりな犬? 本物がいなくなったら➡ 358 00:21:47,757 --> 00:21:51,311 影武者を連れて来るのは 世の鉄則よ。 359 00:21:51,311 --> 00:21:53,713 《この人は 一体 何を言ってるんだろう》 360 00:21:53,713 --> 00:21:56,216 なるほど! その手があったか! 361 00:21:56,216 --> 00:22:00,220 ♬~ 《兄さん? ウソだろ 兄さん!》 362 00:22:00,220 --> 00:22:04,724 《いくら追い込まれてるからって 正気を失ってはいけないよ!》 363 00:22:04,724 --> 00:22:06,226 何よ。 364 00:22:06,226 --> 00:22:08,244 言いたいことがあんなら ハッキリ言いなさいよ! 365 00:22:08,244 --> 00:22:11,297 いや… あの… その…。 366 00:22:11,297 --> 00:22:14,217 ユニークな発想だとは 思うんだけどね あの➡ 367 00:22:14,217 --> 00:22:17,220 本物を見つけるより 難しいんじゃないかなと思って。 368 00:22:17,220 --> 00:22:20,206 犬は 大抵 何匹かで生まれるでしょ。 369 00:22:20,206 --> 00:22:21,708 そうか。 370 00:22:21,708 --> 00:22:23,777 その きょうだい犬の中に そっくりな犬が➡ 371 00:22:23,777 --> 00:22:26,229 含まれてる可能性は高い! その通り。 372 00:22:26,229 --> 00:22:29,783 昔 双子の兄のほうと付き合ってた ことがあるんだけど➡ 373 00:22:29,783 --> 00:22:33,219 デート中に 弟に入れ替わる ドッキリを仕掛けられたのに➡ 374 00:22:33,219 --> 00:22:35,722 一日中 気付かなかったことがあんの! 375 00:22:35,722 --> 00:22:39,209 ♬~ 《姉さんの そんな話 聞きたくなかったよ!》 376 00:22:39,209 --> 00:22:41,227 俺も昔 ベッドに入るまで➡ 377 00:22:41,227 --> 00:22:43,713 相手の性別に 気付かなかったことがある。 378 00:22:43,713 --> 00:22:46,232 ♬~ 《それ双子 関係ないよ!》 379 00:22:46,232 --> 00:22:48,785 ♬~ 《何のカミングアウト してんだよ!》 380 00:22:48,785 --> 00:22:50,286 秀作! へ? 381 00:22:50,286 --> 00:22:53,206 ジョンのきょうだい捜し 手伝ってくれるな? 382 00:22:53,206 --> 00:22:56,209 いや あの… ちょっと待って。 383 00:22:56,209 --> 00:22:58,711 ジョンのきょうだいが 見つかったとしても➡ 384 00:22:58,711 --> 00:23:01,714 飼い主には 絶対バレると思うんだけど。 385 00:23:01,714 --> 00:23:04,701 双子ナメてんじゃねえぞ? 386 00:23:04,701 --> 00:23:06,202 はい? 387 00:23:06,202 --> 00:23:10,223 一卵性の双子と 付き合ったことあんのか? 388 00:23:10,223 --> 00:23:14,294 なぁ あんのかって聞いてんだよ。 389 00:23:14,294 --> 00:23:16,696 いや ないけど…。 390 00:23:16,696 --> 00:23:19,699 普段は 間違われないように 髪形 変えたり➡ 391 00:23:19,699 --> 00:23:22,218 ファッション変えたり 差別化 図ってんだよ! 392 00:23:22,218 --> 00:23:24,220 ヤツらが本気で寄せに行ったら➡ 393 00:23:24,220 --> 00:23:27,207 実の両親 欺くことだって 可能なんだよ! 394 00:23:27,207 --> 00:23:29,709 《僕は 一体 何を怒られているんだろう》 395 00:23:29,709 --> 00:23:32,212 それに院長は極度の老眼だ。 396 00:23:32,212 --> 00:23:35,265 バレない可能性に 懸けてみる価値は十分にある! 397 00:23:35,265 --> 00:23:38,301 《自分の人生が懸かってるのに 老眼の一点に懸けられる勇気は➡ 398 00:23:38,301 --> 00:23:40,220 どこから生まれるのだろうか》 399 00:23:40,220 --> 00:23:43,690 本物のジョンが見つかったら また すり替えればいいだけの話よ。 400 00:23:43,690 --> 00:23:46,209 とにかく 71時間後には➡ 401 00:23:46,209 --> 00:23:48,711 院長の家の庭に ジョンがいなければ➡ 402 00:23:48,711 --> 00:23:50,730 兄さんはクビになってしまうの。 403 00:23:50,730 --> 00:23:54,200 でも それって犯罪だよね? そうよ? 二項詐欺罪。 404 00:23:54,200 --> 00:23:56,736 だから何? いや 何って…。 405 00:23:56,736 --> 00:23:59,772 もういいわよ! あんたを 説得してる時間がもったいない! 406 00:23:59,772 --> 00:24:02,308 私達だけで捜しましょう。 そうだな。 407 00:24:02,308 --> 00:24:04,694 秀作は この前の父さんの時に 頑張ってくれたもんな。 408 00:24:04,694 --> 00:24:06,713 え? ちょ… ちょっと待って。 409 00:24:06,713 --> 00:24:09,199 クライアントに 愛犬協会の人が いるから探ってみるわ。 410 00:24:09,199 --> 00:24:13,219 ジョンにコンテストの受賞歴が あれば簡単なんだけど…。 411 00:24:13,219 --> 00:24:15,219 忙しいのに悪いな。 412 00:24:18,708 --> 00:24:21,261 ええ そうです。 413 00:24:21,261 --> 00:24:26,761 ホントですか? では血統書 メールでお送りいただけますか? 414 00:24:28,218 --> 00:24:30,718 (メールの受信音) ≪兄さん 来たわ≫ 415 00:24:35,708 --> 00:24:38,228 でかしたぞ 知晶…! 416 00:24:38,228 --> 00:24:41,698 今日中に連絡 取れると 明日の午前中から動けるわね。 417 00:24:41,698 --> 00:24:43,198 ああ。 418 00:24:44,250 --> 00:24:47,750 《僕はジョンと そのきょうだいに 少し嫉妬していた》 419 00:24:53,192 --> 00:24:56,195 《僕は5歳の頃に家出をした》 420 00:24:56,195 --> 00:24:59,716 《姉さんは 僕が家出することを 知っていたのに➡ 421 00:24:59,716 --> 00:25:02,702 呼び止めては くれなかった》 422 00:25:02,702 --> 00:25:05,204 《ホントは 家出なんかしたくなかった》 423 00:25:05,204 --> 00:25:10,204 《ただ 「行くな」って 呼び止めて ほしかっただけなのに…》 424 00:25:12,762 --> 00:25:15,798 《少しだけ 甘えてみたかっただけなのに》 425 00:25:15,798 --> 00:25:18,298 お昼には伺えると思いますので。 426 00:25:22,705 --> 00:25:24,741 お出掛けですか? 427 00:25:24,741 --> 00:25:26,709 最近 行けてなかったから 気分転換にね。 428 00:25:26,709 --> 00:25:29,195 あぁ スイーツバイキングに? 429 00:25:29,195 --> 00:25:32,215 あ そうだ… 楠木君 誘っても平気かな? 430 00:25:32,215 --> 00:25:35,718 それが ちょっと前に 知晶さんのお供で 出掛けました。 431 00:25:35,718 --> 00:25:38,237 え? 姉さんと? ええ。 432 00:25:38,237 --> 00:25:42,237 犬を見に行くから 付き添いで 来てほしいと おっしゃって。 433 00:27:45,181 --> 00:27:48,184 434 00:27:48,184 --> 00:27:50,184 あっ あっ…! 435 00:27:52,672 --> 00:27:57,160 あ~! ウソだろ? ウソだろ!? 436 00:27:57,160 --> 00:28:00,680 ジョンだ… 本物のジョンじゃないのか! 437 00:28:00,680 --> 00:28:02,732 ジョンの弟よ。 438 00:28:02,732 --> 00:28:06,169 おぉ…! 素人の俺では 全く見分けが つかない! 439 00:28:06,169 --> 00:28:09,672 三兄弟の中でも 一番 ジョンに似てるって。 440 00:28:09,672 --> 00:28:12,675 そうか… でも よく譲ってくれたな。 441 00:28:12,675 --> 00:28:16,179 もちろん 安くはなかったわよ? 442 00:28:16,179 --> 00:28:18,164 金は問題じゃ ない。 443 00:28:18,164 --> 00:28:21,200 礼を言うなら 彼に言ってあげて。 444 00:28:21,200 --> 00:28:22,702 ♬~ 445 00:28:22,702 --> 00:28:25,771 ♬~ 私は もう無理かと思って 諦めてたんだけど➡ 446 00:28:25,771 --> 00:28:29,158 彼が目をウルウルさせながら 粘ってくれたおかげなの。 447 00:28:29,158 --> 00:28:30,676 「伏せ」して? 448 00:28:30,676 --> 00:28:34,163 そうだったのか… あいつ連れてって正解だったな。 449 00:28:34,163 --> 00:28:36,182 ブリーダーさん おかしいのよ。 450 00:28:36,182 --> 00:28:39,669 私達のこと ず~っと きょうだいだと勘違いしてたの。 451 00:28:39,669 --> 00:28:41,170 ♬~ フフ…! 452 00:28:41,170 --> 00:28:43,206 ♬~ 453 00:28:43,206 --> 00:28:45,258 《マズイ… マズイぞ!》 454 00:28:45,258 --> 00:28:48,177 《いよいよ見習いの執事よりも 立場が下になってしまう!》 455 00:28:48,177 --> 00:28:49,679 楠木! 456 00:28:49,679 --> 00:28:52,165 お前に ジョンのしつけを お願いしてもいいか? 457 00:28:52,165 --> 00:28:56,169 もちろんでございます! 小岩井には私から話しておくから。 458 00:28:56,169 --> 00:28:57,687 あまり時間がない。 459 00:28:57,687 --> 00:28:59,689 「ジョン」と呼んだら 来るようにすること。 460 00:28:59,689 --> 00:29:02,725 ボールを投げたら拾って来ること。 461 00:29:02,725 --> 00:29:06,279 この2つを 56時間以内に マスターさせてくれ! 462 00:29:06,279 --> 00:29:09,165 かしこまりました 楠木に お任せください! 463 00:29:09,165 --> 00:29:10,665 うん! 464 00:29:13,686 --> 00:29:15,171 (楠木) ジョン! 465 00:29:15,171 --> 00:29:18,691 おいで! ジョン! (偽ジョンの鳴き声) 466 00:29:18,691 --> 00:29:20,191 ジョン! 467 00:29:21,711 --> 00:29:24,680 あっ 楠木君! こんにちは! 468 00:29:24,680 --> 00:29:28,217 楠木君は 犬飼った経験あるの? いいえ ございませんが…。 469 00:29:28,217 --> 00:29:30,770 じゃあ しつけるのなんて 無理でしょ~! 470 00:29:30,770 --> 00:29:33,673 世の中には ビギナーズラック という言葉も ございます。 471 00:29:33,673 --> 00:29:36,676 こういう時には 絶対 使わないけどね。 472 00:29:36,676 --> 00:29:39,695 可能な限り ご主人様の要望に応えるのが➡ 473 00:29:39,695 --> 00:29:42,195 執事の仕事だと考えております。 474 00:29:43,683 --> 00:29:50,206 でも できないことはできないって ちゃんと言わなきゃダメだよ! 475 00:29:50,206 --> 00:29:55,795 僕が代わりにやるから 戻っていいよ~。 476 00:29:55,795 --> 00:30:00,199 一緒に やらせていただくわけには いかないでしょうか? 477 00:30:00,199 --> 00:30:05,199 お願いします 決して 秀作さんの 邪魔はいたしませんので。 478 00:30:07,173 --> 00:30:10,176 邪魔しないっていうなら 別にいいけど。 479 00:30:10,176 --> 00:30:13,195 ジョン ジョン ジョン…! 待って お願い! ジョン…! 480 00:30:13,195 --> 00:30:14,714 ジョン! ジョン~! 481 00:30:14,714 --> 00:30:17,767 投げるから取っておいで! うっ…! 482 00:30:17,767 --> 00:30:21,187 投げるから 投げる! 今 投げる! 今 投げるから ジョン…! 483 00:30:21,187 --> 00:30:23,172 何 黙って見てんのさ! 助けてよ! 484 00:30:23,172 --> 00:30:26,192 申し訳ございません しつけの真っ最中だとばかり…。 485 00:30:26,192 --> 00:30:28,194 僕のことバカにしてるでしょ! 486 00:30:28,194 --> 00:30:30,179 そんな! めっそうもございません! 487 00:30:30,179 --> 00:30:33,182 「伏せ」は… 「伏せ」は こう 「伏せ」は こう! 488 00:30:33,182 --> 00:30:35,682 伏せ! 伏せ! 伏せ! 489 00:30:41,791 --> 00:30:43,676 ≪ジョンは用意できたが…≫ 490 00:30:43,676 --> 00:30:46,676 問題は ここからだ。 どういうこと? 491 00:30:48,164 --> 00:30:50,166 このまま 偽のジョンを連れて行けば➡ 492 00:30:50,166 --> 00:30:52,184 クビは免れるかもしれない。 493 00:30:52,184 --> 00:30:54,170 だが 最初に本物のジョンを➡ 494 00:30:54,170 --> 00:30:56,706 逃がしてしまった事実は 変わらない。 495 00:30:56,706 --> 00:31:00,176 でも今更 逃がしてないことに なんて できないでしょう。 496 00:31:00,176 --> 00:31:03,676 そうなんだよ… そこが問題なんだよ。 497 00:31:07,283 --> 00:31:09,283 1つ あるわ。 498 00:31:10,686 --> 00:31:14,690 家から 逃げてなかったことにするのよ。 499 00:31:14,690 --> 00:31:17,176 それは さすがに 無理があるんじゃないのか? 500 00:31:17,176 --> 00:31:19,662 でも 逃げたことを 証明できるものは➡ 501 00:31:19,662 --> 00:31:22,181 何もないわけでしょ? 502 00:31:22,181 --> 00:31:25,167 塀で囲まれた いわば密室状態の敷地の中に➡ 503 00:31:25,167 --> 00:31:27,703 ジョンを置いて来ることさえ できれば➡ 504 00:31:27,703 --> 00:31:30,239 庭から外に出たことは 証明できない。 505 00:31:30,239 --> 00:31:34,677 ああ… 理屈は分かるが そんなことホントにできるのか? 506 00:31:34,677 --> 00:31:37,680 松也に協力してもらったら? 誰だよ 松也って。 507 00:31:37,680 --> 00:31:40,182 楠木よ! 楠木松也! 508 00:31:40,182 --> 00:31:41,667 ♬~ 509 00:31:41,667 --> 00:31:45,171 《ウソだろ! ウソだろ 姉さん!》 510 00:31:45,171 --> 00:31:48,190 《今週 まだ一度も 「秀作」と呼んでくれてないのに➡ 511 00:31:48,190 --> 00:31:51,711 あいつのことを もう「松也」と呼ぶんですか!》 512 00:31:51,711 --> 00:31:55,765 誰かさんと違って 松也は使えるわよ。 513 00:31:55,765 --> 00:31:58,184 ≪まぁ まだ時間はある≫ 514 00:31:58,184 --> 00:32:00,186 ジョンを置いて来られる 最善の方法を➡ 515 00:32:00,186 --> 00:32:03,172 もう少し考えてみよう。 そうね。 516 00:32:03,172 --> 00:32:15,735 ♬~ 517 00:32:15,735 --> 00:32:17,753 (尾関) これで最後にします。 518 00:32:17,753 --> 00:32:19,253 もうちょっとぐらい行けんだろ。 519 00:32:21,190 --> 00:32:24,694 そろそろ本題に行きませんか? うん…。 520 00:32:24,694 --> 00:32:29,699 これさ… 例え話として 聞いてほしいんだけど…。 521 00:32:29,699 --> 00:32:33,686 最近 先輩 メシ食うたびに 例え話 してません? 522 00:32:33,686 --> 00:32:36,706 好きなんだよね 何か ハマっちゃってさ。 523 00:32:36,706 --> 00:32:38,206 聞きましょう。 524 00:32:39,742 --> 00:32:42,778 もしだよ? もし➡ 525 00:32:42,778 --> 00:32:46,182 お屋敷みたいな 高い塀で囲まれた敷地の中に➡ 526 00:32:46,182 --> 00:32:48,684 重い物を運ばなきゃいけない としたら どうする? 527 00:32:48,684 --> 00:32:51,704 それは当然 敷地の中にいる人間に 気付かれないように➡ 528 00:32:51,704 --> 00:32:53,689 …ってことですか? うん そういうことになるね。 529 00:32:53,689 --> 00:32:57,193 だったら簡単ですよ 人目のつかない時間帯に➡ 530 00:32:57,193 --> 00:32:59,712 塀の中に投げ入れれば いいだけの話です。 531 00:32:59,712 --> 00:33:01,747 それはダメだよ! どうしてですか? 532 00:33:01,747 --> 00:33:04,717 大切に扱わなきゃいけない 物だから。 533 00:33:04,717 --> 00:33:07,686 じゃあ 背負って越えるしか ありませんね。 534 00:33:07,686 --> 00:33:10,172 それもダメ! 重いし不安定な物だから➡ 535 00:33:10,172 --> 00:33:13,192 背負って越えられる物じゃ ない。 536 00:33:13,192 --> 00:33:16,712 敷地の中に内通者を つくることはできませんか? 537 00:33:16,712 --> 00:33:19,265 入り口を開け閉めできる 人間をつくって➡ 538 00:33:19,265 --> 00:33:21,283 こっそり開けさせるとか。 539 00:33:21,283 --> 00:33:26,205 スパイか…! その発想は なかったな! 540 00:33:26,205 --> 00:33:29,191 先輩 まさか…。 え? 541 00:33:29,191 --> 00:33:32,194 刑務所の服役囚に ヤバイ物を渡そうとしてます? 542 00:33:32,194 --> 00:33:36,198 バカか お前…! そんなことしたら犯罪だろ! 543 00:33:36,198 --> 00:33:38,200 俺は…➡ 544 00:33:38,200 --> 00:33:42,772 犯罪行為には手を出さないって 心に決めてるから。 545 00:33:42,772 --> 00:33:45,191 最近の先輩 変じゃありません? 546 00:33:45,191 --> 00:33:48,210 え? どこが? 547 00:33:48,210 --> 00:33:51,180 実は そう思ってるの 僕だけじゃないんですよ。 548 00:33:51,180 --> 00:33:54,180 え? 池江さんです。 549 00:33:55,668 --> 00:33:58,204 もういいって… 過去の話だから。 550 00:33:58,204 --> 00:34:00,206 彼女と話してたら➡ 551 00:34:00,206 --> 00:34:03,259 「自分は思い違いをしてたかも」 って言いだして。 552 00:34:03,259 --> 00:34:05,795 先輩に色気がないって 思ってた自分は➡ 553 00:34:05,795 --> 00:34:08,180 どうかしてたかもって。 554 00:34:08,180 --> 00:34:10,199 え? 何が? 555 00:34:10,199 --> 00:34:13,185 とにかく 自分が間違ってたって 言うんですよ。 556 00:34:13,185 --> 00:34:17,189 先輩には 色気が充満してるって。 557 00:34:17,189 --> 00:34:24,747 ♬~ 558 00:34:24,747 --> 00:34:26,782 《そうか!》 559 00:34:26,782 --> 00:34:29,185 《池江さんは 思い違いなど していない》 560 00:34:29,185 --> 00:34:32,585 《ちょっと前の僕には 間違いなく色気は なかった》 561 00:34:34,223 --> 00:34:37,723 《確実に 僕の体から 危険な香りが出始めている》 562 00:34:39,195 --> 00:34:44,195 《罪を犯したことで 色気が生成され始めているんだ》 563 00:34:47,753 --> 00:34:49,805 行くぞジョン 行くぞ 行くぞ? 564 00:34:49,805 --> 00:34:51,305 ほっ! 565 00:34:52,691 --> 00:34:55,211 ジョン! ジョン! ジョン…! (偽ジョンの吠え声) 566 00:34:55,211 --> 00:34:57,211 ジョンは? 567 00:34:58,697 --> 00:35:00,697 (偽ジョンの吠え声) はい! 568 00:35:02,701 --> 00:35:05,701 ジョン! ジョンおいで! ジョン! 569 00:35:08,774 --> 00:35:10,274 (吠え声) 570 00:35:12,678 --> 00:35:14,179 ジョン! おいで! 571 00:35:14,179 --> 00:35:17,166 ジョン! ジョン グッド! ジョン ジョン…! 572 00:35:17,166 --> 00:35:19,184 偉いぞ~ ジョン! 573 00:35:19,184 --> 00:35:21,684 くすぐったいよ。 574 00:35:25,174 --> 00:35:27,192 お疲れさまでした。 575 00:35:27,192 --> 00:35:30,192 どうぞ。 ありがとう。 576 00:35:31,747 --> 00:35:34,300 ジョンを 浜野谷院長のお宅に 連れて行くんですか? 577 00:35:34,300 --> 00:35:35,701 え? 578 00:35:35,701 --> 00:35:38,687 姉さん達から もう聞いたの? いえ 何も聞いておりません。 579 00:35:38,687 --> 00:35:40,189 じゃあ 何で知ってるんだよ…! 580 00:35:40,189 --> 00:35:43,208 クリーニング屋の手毛綱さんが 話してたんです。 581 00:35:43,208 --> 00:35:47,212 浜野谷院長のお宅の ジョンって名前の黒毛の犬が➡ 582 00:35:47,212 --> 00:35:48,731 いなくなったって。 583 00:35:48,731 --> 00:35:52,301 それ… 絶対内緒だからね! 584 00:35:52,301 --> 00:35:54,219 分かっております。 585 00:35:54,219 --> 00:35:57,719 執事は守秘義務 命でございます! 586 00:36:03,212 --> 00:36:05,212 クリーニング屋! 587 00:36:08,233 --> 00:36:09,733 何だ? 588 00:36:11,270 --> 00:36:13,188 僕にやらせてください! 589 00:36:13,188 --> 00:36:14,206 は? 590 00:36:14,206 --> 00:36:17,192 ジョンを 院長の家に送り届けて来ます。 591 00:36:17,192 --> 00:36:19,194 ただ送り届けるわけじゃ ないんだよ。 592 00:36:19,194 --> 00:36:21,196 分かってます。 593 00:36:21,196 --> 00:36:25,200 家の人間に気付かれることなく ジョンを庭に忍び込ませ➡ 594 00:36:25,200 --> 00:36:28,237 あたかも 逃げてなかったかのように装う。 595 00:36:28,237 --> 00:36:31,290 法に触れることは やりたくないんじゃなかったの? 596 00:36:31,290 --> 00:36:35,177 もちろん 今でも そう思ってます。 597 00:36:35,177 --> 00:36:38,197 でも 姉さんの言葉を 思い出したんです。 598 00:36:38,197 --> 00:36:40,699 「たとえ 反社会的なことであっても➡ 599 00:36:40,699 --> 00:36:43,185 人として これは正しいという 信念があれば➡ 600 00:36:43,185 --> 00:36:45,688 行動すべきだ」と。 601 00:36:45,688 --> 00:36:47,206 秀作…! 602 00:36:47,206 --> 00:36:50,259 兄さんと姉さんにも お手伝いして いただきたいことがあるんです。 603 00:36:50,259 --> 00:36:53,679 松也に手伝わせるのは どうだ? それは いけません。 604 00:36:53,679 --> 00:36:58,183 これは 家族を守る戦いですから。 605 00:36:58,183 --> 00:36:59,685 作戦は? 606 00:36:59,685 --> 00:37:02,685 内容次第では 手伝ってあげてもいいけど。 607 00:37:09,194 --> 00:37:10,212 えいっ! 608 00:37:10,212 --> 00:37:11,730 あ! あっ…! あっ! 609 00:37:11,730 --> 00:37:15,284 何すんのよ! これも作戦の準備段階です。 610 00:37:15,284 --> 00:37:16,685 え? 611 00:37:16,685 --> 00:37:19,688 作戦決行は 明日の夜7時。 612 00:37:19,688 --> 00:37:21,690 ここでお会いしましょう。 613 00:37:21,690 --> 00:37:35,254 ♬~ 614 00:37:35,254 --> 00:37:38,254 (ノック) (手毛綱) ≪クリーニング屋です≫ 615 00:37:42,177 --> 00:37:45,197 ち… 知晶さん! ご苦労さまです。 616 00:37:45,197 --> 00:37:47,700 急に お呼び立てして 申し訳ありません。 617 00:37:47,700 --> 00:37:50,686 いえ… と… とんでもございません。 618 00:37:50,686 --> 00:37:54,186 上がっていただけますか? えぇ~‼ 619 00:39:56,178 --> 00:39:59,681 620 00:39:59,681 --> 00:40:01,181 (せき払い) 621 00:40:07,673 --> 00:40:09,691 これなんですけど…。 622 00:40:09,691 --> 00:40:12,211 これは ひどいですね。 623 00:40:12,211 --> 00:40:14,763 今夜 ど~うしても着て行きたくて。 624 00:40:14,763 --> 00:40:16,763 すぐに落とせます? 625 00:40:18,183 --> 00:40:22,171 小1時間ほどいただければ 何とか…。 626 00:40:22,171 --> 00:40:24,189 お預かりしておきますね。 627 00:40:24,189 --> 00:40:26,189 あっ すいません。 628 00:40:27,676 --> 00:40:29,676 よ~し…! 629 00:40:32,197 --> 00:40:45,177 ♬~ 630 00:40:45,177 --> 00:40:46,677 うん! 631 00:40:49,681 --> 00:40:52,681 な… 何これ! 何これ! 632 00:40:57,689 --> 00:40:59,675 《これは犯罪行為だ》 633 00:40:59,675 --> 00:41:02,711 《そこを ごまかすつもりは さらさらない》 634 00:41:02,711 --> 00:41:04,763 《だからといって その道中で➡ 635 00:41:04,763 --> 00:41:07,165 やみくもに罪を重ねる つもりも ない》 636 00:41:07,165 --> 00:41:10,165 《むしろ罪は 最小限に 抑えるべきだと考えている》 637 00:41:12,671 --> 00:41:14,690 よし…! 638 00:41:14,690 --> 00:41:17,709 《エンジンやタイヤの消耗を 考慮した運転を心掛け➡ 639 00:41:17,709 --> 00:41:19,678 返却する際には 消費したガソリンを➡ 640 00:41:19,678 --> 00:41:22,180 補充するのは当然のこと》 641 00:41:22,180 --> 00:41:25,217 《クリーニング店の信用を 損ねないよう➡ 642 00:41:25,217 --> 00:41:26,752 細心の注意を払う》 643 00:41:26,752 --> 00:41:28,252 フゥ…! 644 00:41:31,673 --> 00:41:33,675 (チャイム) 645 00:41:33,675 --> 00:41:35,177 (インターホン:女性) はい。 646 00:41:35,177 --> 00:41:38,680 いつも お世話になってます ハッピーラッキークリーニングです。 647 00:41:38,680 --> 00:41:40,182 (鍵が開く音) 648 00:41:40,182 --> 00:41:57,699 ♬~ 649 00:41:57,699 --> 00:42:00,702 こんばんは! (家政婦) それ間違ってない? 650 00:42:00,702 --> 00:42:03,702 ついさっき配達に来たわよ? え? 651 00:42:05,657 --> 00:42:08,160 あっ… 失礼しました! 652 00:42:08,160 --> 00:42:11,179 《僕は 姉さん達から見れば決して 出来のいい弟ではなかった》 653 00:42:11,179 --> 00:42:12,714 大変 失礼しました! 654 00:42:12,714 --> 00:42:15,233 《悔しいけど 楠木を かわいがる気持ちも➡ 655 00:42:15,233 --> 00:42:17,233 何となく分かる》 656 00:42:19,204 --> 00:42:23,208 《だからといって このまま 楠木に負けるわけにはいかない》 657 00:42:23,208 --> 00:42:26,695 《だって僕は家族だから!》 658 00:42:26,695 --> 00:42:29,195 《血のつながった弟だから!》 659 00:42:30,666 --> 00:42:33,685 《25年も一緒に住んでるのに➡ 660 00:42:33,685 --> 00:42:36,722 姉さんの部屋に入れてもらった ことは 一度もない》 661 00:42:36,722 --> 00:42:38,240 押すのかよ…! 662 00:42:38,240 --> 00:42:43,178 ♬~ 663 00:42:43,178 --> 00:42:46,164 《兄さんの部屋には 一度だけ入ったことがあるけど➡ 664 00:42:46,164 --> 00:42:49,685 日焼けマシンに入らされて こんがり日焼けした》 665 00:42:49,685 --> 00:42:52,671 《小学4年生の冬だった》 666 00:42:52,671 --> 00:43:07,185 ♬~ 667 00:43:07,185 --> 00:43:10,172 うまく行ったか? うん そっちは? 668 00:43:10,172 --> 00:43:13,672 知晶がヘマこくわけ ねえだろ! そうだね。 669 00:43:17,162 --> 00:43:18,714 頼んだぞ。 670 00:43:18,714 --> 00:43:20,182 うん! 671 00:43:20,182 --> 00:43:31,582 ♬~ 672 00:43:42,671 --> 00:43:46,174 《食卓を囲みながら いつも不安だった》 673 00:43:46,174 --> 00:43:49,678 《家族の目に 僕は映っているんだろうか》 674 00:43:49,678 --> 00:43:53,178 《僕の存在に 意味なんて あるんだろうか》 675 00:43:55,667 --> 00:43:57,686 《だから➡ 676 00:43:57,686 --> 00:44:00,722 父さんに必要とされる人間に なりたかった》 677 00:44:00,722 --> 00:44:05,177 《いつか 兄さんと姉さんの 自慢の弟になりたかった》 678 00:44:05,177 --> 00:44:09,164 《僕を 家族の一員として 認めてほしかった》 679 00:44:09,164 --> 00:44:14,186 《たとえ 法を犯す道しか なかったとしても》 680 00:44:14,186 --> 00:44:29,684 ♬~ 681 00:44:29,684 --> 00:44:32,584 ジョン 元気でな! 682 00:44:34,673 --> 00:44:42,180 (偽ジョンの鳴き声) 683 00:44:42,180 --> 00:44:46,218 あぁ…。 《僕は大きな勘違いをしていた》 684 00:44:46,218 --> 00:44:48,236 《犬をすり替えて 飼い主をだますことは➡ 685 00:44:48,236 --> 00:44:51,273 二項詐欺罪という立派な犯罪だ》 686 00:44:51,273 --> 00:44:53,692 《無断で ひとの車を運転することは➡ 687 00:44:53,692 --> 00:44:57,179 窃盗罪という許されない犯罪だ》 688 00:44:57,179 --> 00:45:00,182 《だが 一番の罪は…》 689 00:45:00,182 --> 00:45:02,684 《これほど いとおしい存在の ジョンを➡ 690 00:45:02,684 --> 00:45:05,684 平気で 置き去りにしてしまうこと》 691 00:45:08,190 --> 00:45:11,743 《家出した あの日 姉さんから 引き留めてもらえずに➡ 692 00:45:11,743 --> 00:45:14,779 いじけていた自分に 言ってやりたい》 693 00:45:14,779 --> 00:45:17,165 《心配するな》 694 00:45:17,165 --> 00:45:19,668 《大人になったら お前を 本当に必要としてくれる➡ 695 00:45:19,668 --> 00:45:21,686 家族ができる》 696 00:45:21,686 --> 00:45:24,689 《そいつの名前は…➡ 697 00:45:24,689 --> 00:45:27,175 ジョンだ!》 698 00:45:27,175 --> 00:45:32,164 (偽ジョンの鳴き声) 699 00:45:32,164 --> 00:45:34,716 ジョン! 伏せ! 700 00:45:34,716 --> 00:45:38,253 (鳴き声) 701 00:45:38,253 --> 00:45:41,173 ちゃんと待ってるんだぞ 今すぐ行くからな。 702 00:45:41,173 --> 00:46:01,259 ♬~ 703 00:46:01,259 --> 00:46:21,179 ♬~ 704 00:46:21,179 --> 00:46:22,679 痛っ…! 705 00:46:24,666 --> 00:46:26,184 (警報音) 706 00:46:26,184 --> 00:46:27,686 ヤベ…! (警報音) 707 00:46:27,686 --> 00:46:30,238 (警報音) 708 00:46:30,238 --> 00:46:32,774 ジョン いいコだ…! (警報音) 709 00:46:32,774 --> 00:46:34,159 (警報音) 710 00:46:34,159 --> 00:46:35,677 よし! 行くぞ 行くぞ! (警報音) 711 00:46:35,677 --> 00:46:40,682 ♬~ 712 00:46:40,682 --> 00:46:43,668 《幻だろうか》 713 00:46:43,668 --> 00:46:47,155 《いや… ジョンだ》 714 00:46:47,155 --> 00:46:51,226 《今 入って行った ジョンそっくりの黒毛の犬は➡ 715 00:46:51,226 --> 00:46:53,245 本物のジョンだ!》 716 00:46:53,245 --> 00:46:55,764 (警報音) 717 00:46:55,764 --> 00:46:58,667 (ジョンの遠吠え) 718 00:46:58,667 --> 00:47:00,685 (遠吠え) 719 00:47:00,685 --> 00:47:03,672 (鳴き声) 720 00:47:03,672 --> 00:47:06,691 《きょうだい愛に 胸を打たれた!》 721 00:47:06,691 --> 00:47:11,179 《この2匹は… いや この2人のジョンは➡ 722 00:47:11,179 --> 00:47:14,683 正真正銘の家族だ!》 723 00:47:14,683 --> 00:47:18,236 (家政婦) ≪旦那様! ジョンですよ!≫ 724 00:47:18,236 --> 00:47:21,289 (浜野谷) ≪おぉ ジョン!≫ 725 00:47:21,289 --> 00:47:23,675 ≪無事だったか!≫ 726 00:47:23,675 --> 00:47:43,762 ♬~ 727 00:47:43,762 --> 00:47:45,780 ♬~ 728 00:47:45,780 --> 00:47:48,166 (かしわ手) 729 00:47:48,166 --> 00:47:51,169 《兄さんから連絡があった》 730 00:47:51,169 --> 00:47:55,190 《院長が ジョンの奇跡の生還を 喜んでいること》 731 00:47:55,190 --> 00:47:58,693 《ジョンが どこにいたのか 謎は残るが➡ 732 00:47:58,693 --> 00:48:01,693 これまでのことは 水に流すと言われたこと》 733 00:48:03,181 --> 00:48:06,768 《僕は このもう1匹のジョンの 行く末については➡ 734 00:48:06,768 --> 00:48:09,287 何も聞けなかった》 735 00:48:09,287 --> 00:48:25,170 ♬~ 736 00:48:25,170 --> 00:48:28,189 ♬~ 坊ちゃん まいりましょう。 737 00:48:28,189 --> 00:48:46,675 ♬~ 738 00:48:46,675 --> 00:48:50,178 《ジョンに謝らなければ ならないことがある》 739 00:48:50,178 --> 00:48:54,199 《君の運命を決めるのは 僕じゃなくて➡ 740 00:48:54,199 --> 00:48:56,699 僕以外の家族だ》 741 00:49:03,208 --> 00:49:05,760 おかえり。 おかえり。 742 00:49:05,760 --> 00:49:07,295 ただいま。 743 00:49:07,295 --> 00:49:10,295 早く座って食べなさい。 うん。 744 00:49:14,686 --> 00:49:16,186 いただきます。 745 00:49:23,194 --> 00:49:27,165 犬小屋 造ってあげないとね。 (泰蔵) うん そうだな。 746 00:49:27,165 --> 00:49:29,701 名前どうする? ジョンでいいんじゃないのか? 747 00:49:29,701 --> 00:49:32,754 そうよ コロコロ変えるのは かわいそう。 748 00:49:32,754 --> 00:49:36,658 ♬~ 749 00:49:36,658 --> 00:49:39,177 《20年前の自分に 教えてやりたいことが➡ 750 00:49:39,177 --> 00:49:41,179 もう1つ増えた》 751 00:49:41,179 --> 00:49:44,182 《優しさには いろんな形がある》 752 00:49:44,182 --> 00:49:48,670 《分かりやすい形もあれば 分かりにくい形もある》 753 00:49:48,670 --> 00:49:50,672 《心配するな》 754 00:49:50,672 --> 00:49:55,744 《見てないようで 家族は ちゃんと見ててくれている》 755 00:49:55,744 --> 00:50:15,680 ♬~ 756 00:50:15,680 --> 00:50:31,279 ♬~ 757 00:50:31,279 --> 00:50:33,181 ♬~ 《マズイ…》 758 00:50:33,181 --> 00:50:37,685 ♬~ 《罪を重ねたことで さらに男の色気が…》 759 00:50:37,685 --> 00:50:43,691 ♬~ 760 00:50:43,691 --> 00:50:48,696 犬は人間の主従関係が分かるって 本当なんですかね? 761 00:50:48,696 --> 00:50:51,749 知晶さんが ジョンを かわいがるようになってから➡ 762 00:50:51,749 --> 00:50:55,186 僕なんて 見向きもされなくなりましたから。 763 00:50:55,186 --> 00:50:58,186 ま… 楠木君はね。 764 00:51:00,208 --> 00:51:01,708 ジョン! カム! 765 00:51:04,679 --> 00:51:08,700 あぁ…! ジョン! いいコだね! 766 00:51:08,700 --> 00:51:10,735 ジョン! 767 00:51:10,735 --> 00:51:14,289 《あれほどの絆を確かめ合った ジョンが➡ 768 00:51:14,289 --> 00:51:17,692 僕ではなく楠木を選択した…》 769 00:51:17,692 --> 00:51:21,196 《人間の主従関係を 一発で見抜くジョンが➡ 770 00:51:21,196 --> 00:51:24,199 僕よりも楠木を選択した…》 771 00:51:24,199 --> 00:51:29,199 ハハハハ…! 772 00:51:31,706 --> 00:51:34,225 《落ち込むことは ない》 773 00:51:34,225 --> 00:51:36,725 《僕には プラトンがいるじゃないか》 774 00:51:39,681 --> 00:51:44,669 《それに 20年間ずっと 優しく見守り続けてくれている➡ 775 00:51:44,669 --> 00:51:47,171 小岩井だっているじゃないか》 776 00:51:47,171 --> 00:52:05,171 ♬~