1 00:00:02,203 --> 00:00:04,305 (北沢秀作) 《ウチの家は少し変わっている》 2 00:00:04,839 --> 00:00:06,874 《きょうだい全員が東大卒》 3 00:00:07,475 --> 00:00:08,676 《兄は天才外科医》 4 00:00:09,677 --> 00:00:11,379 《姉は敏腕弁護士》 5 00:00:12,012 --> 00:00:13,914 《僕はエリート警察官》 6 00:00:14,515 --> 00:00:17,251 《父は名門私立中学の学園長》 7 00:00:17,518 --> 00:00:19,186 《早くに母を亡くし》 8 00:00:19,286 --> 00:00:22,256 《以来20年間 執事を務める小岩井と》 9 00:00:22,523 --> 00:00:24,859 《最近 入った見習いの楠木君》 10 00:00:25,726 --> 00:00:28,996 《父の誕生日パーティーの日に 騒動は起こった》 11 00:00:29,096 --> 00:00:30,631 (北沢泰蔵) “裸の写真を撮られた” 12 00:00:30,931 --> 00:00:32,633 (北沢知晶) “相手の女性は誰なの?” 13 00:00:32,733 --> 00:00:34,502 (泰蔵) “生徒の母親だ” 14 00:00:36,070 --> 00:00:37,872 《父さんの窮地を 僕たち きょうだいが》 15 00:00:37,972 --> 00:00:39,840 《助けることになったのだが…》 16 00:00:39,940 --> 00:00:42,543 (北沢博文) “明日 ウチの病院に 精密検査で女が来る”⇒ 17 00:00:42,777 --> 00:00:46,414 “診察中に 彼女から スマホが離れている数分間” 18 00:00:46,514 --> 00:00:48,983 “その間にロックを解除し 画像を消去しろ” 19 00:00:50,017 --> 00:00:52,686 (知晶) “スマホの暗証番号に 使われている可能性が高い”⇒ 20 00:00:52,787 --> 00:00:54,088 “4ケタの数字” 21 00:00:54,188 --> 00:00:56,223 “2人とも どうかしてるよ!” 22 00:00:56,323 --> 00:00:59,026 “あなたが 一番大切にしてることは” 23 00:00:59,160 --> 00:01:01,262 “家族より法律なの?” 24 00:01:01,662 --> 00:01:03,697 《僕は父さんを救うために》 25 00:01:04,031 --> 00:01:06,000 《法を犯す道を選んだ》 26 00:01:06,867 --> 00:01:10,404 《父さんが本気で恋をしていた事実に 胸を痛めていたら》 27 00:01:11,272 --> 00:01:12,773 《間に合わなかった》 28 00:01:15,709 --> 00:01:17,445 (秀作) “バカヤロ~~!!” 29 00:01:18,179 --> 00:01:21,549 《女からの連絡は途絶え 一件落着》 30 00:01:21,749 --> 00:01:24,618 《初めてプレゼントを 身に着けてくれた父さん》 31 00:01:24,785 --> 00:01:29,156 《僕は やっと家族の一員として 認められたような気がして》 32 00:01:29,256 --> 00:01:30,458 《うれしかった》 33 00:01:31,492 --> 00:01:34,595 (博文) ハァ ハァ ハァ…⇒ 34 00:01:35,396 --> 00:01:37,431 ハァ ハァ… 35 00:01:50,845 --> 00:01:53,647 ハァ ハァ ハァ…! 36 00:01:53,747 --> 00:01:55,616 (秀作) 兄さん! (小岩井凛治) おかえりな… 37 00:01:55,716 --> 00:01:57,251 どうなさいました! 38 00:01:57,985 --> 00:02:01,355 (博文) 出てってくれないか? 家族だけにしてくれ 39 00:02:01,455 --> 00:02:02,790 かしこまりました 40 00:02:09,563 --> 00:02:12,066 どうした! 何かあったのか! 41 00:02:12,299 --> 00:02:14,101 (知晶) 何? ちゃんと話して! 42 00:02:14,668 --> 00:02:16,904 ハァ ハァ…! 43 00:02:18,038 --> 00:02:19,039 犬が逃げた! 44 00:02:19,440 --> 00:02:20,441 (秀作) え? (知晶) は? 45 00:02:20,975 --> 00:02:24,712 (博文) ウチの院長が飼ってる 大事な犬を逃がしてしまった…! 46 00:02:24,912 --> 00:02:27,081 何だ! 驚かせるな 47 00:02:27,181 --> 00:02:28,782 笑い事じゃないんだよ! 48 00:02:30,017 --> 00:02:33,354 ジョンは院長が わが子のように かわいがってる犬だ⇒ 49 00:02:33,754 --> 00:02:38,225 2年前 クルーザーから海に落ちて 溺れかけていた院長を救った 50 00:02:38,425 --> 00:02:40,127 命の恩犬なんだよ 51 00:02:40,294 --> 00:02:41,428 何だ その“恩犬”ってのは 52 00:02:41,729 --> 00:02:44,732 “命の恩人”! 犬だから“恩犬”! それぐらい分かるでしょ! 53 00:02:44,832 --> 00:02:47,935 お前がつくった造語じゃないか! そんなもん分かるもんか! 54 00:02:48,035 --> 00:02:49,670 (博文) 造語だって分かるでしょ! “恩犬”ですよ! 55 00:02:49,770 --> 00:02:51,472 (泰蔵) 分からないよ! (博文) 恩犬ですよ! 56 00:02:51,572 --> 00:02:55,309 (知晶) 大きい声を出さないで! (秀作) 僕も捜すの手伝うよ!⇒ 57 00:02:57,912 --> 00:02:59,713 その犬の特徴 教えて 58 00:03:00,381 --> 00:03:02,616 名前はジョン オスの4歳 59 00:03:02,783 --> 00:03:05,653 暗闇のように黒いレトリーバーだ 60 00:03:05,753 --> 00:03:08,422 《この張り詰めた状況で “暗闇のように”なんて比喩は》 61 00:03:08,522 --> 00:03:09,757 《必要ない》 62 00:03:09,924 --> 00:03:11,659 《さっきの“恩犬”もそうだ》 63 00:03:11,992 --> 00:03:15,129 《兄さんは 決して自分のリズムを 崩そうとはしない》 64 00:03:16,163 --> 00:03:20,901 逃がしたのが俺だとバレたら 副院長争いからは完全に脱落 65 00:03:21,001 --> 00:03:23,137 もし このまま ジョンが見つからなかったら 66 00:03:23,470 --> 00:03:25,940 俺は間違いなくクビだ! 67 00:03:26,040 --> 00:03:28,008 そんな大事な犬だと 分かってたのに 68 00:03:28,108 --> 00:03:29,810 どうして逃がしちゃったのよ! 69 00:03:30,244 --> 00:03:33,847 (博文) 院長は ちょっと 変わったところがあってね… 70 00:03:42,423 --> 00:03:44,658 (博文の声) 部下の昇進で迷った時は⇒ 71 00:03:44,925 --> 00:03:47,194 ジョンに決めさせてきたんだ 72 00:03:47,728 --> 00:03:49,730 (秀作の声) 犬に決めさせるって どうやって? 73 00:03:50,264 --> 00:03:51,665 (博文の声) 2人を並ばせて⇒ 74 00:03:51,765 --> 00:03:54,168 ジョンが駆け寄ったほうを 昇進させる 75 00:03:54,501 --> 00:03:58,305 (知晶) その時のために 今から 手なずけておこうと思ったわけね 76 00:03:58,772 --> 00:03:59,940 ああ そうだ 77 00:04:00,040 --> 00:04:03,344 それでな ボール投げで遊んでいたら⇒ 78 00:04:03,444 --> 00:04:04,912 いつまでたっても戻ってこない 79 00:04:06,647 --> 00:04:08,882 (博文の声) おかしいと思って 捜しに行ったら… 80 00:04:09,683 --> 00:04:11,218 “ジョン… あっ!” 81 00:04:12,419 --> 00:04:14,955 (博文の声) 普段は閉まってるはずの裏口が…⇒ 82 00:04:15,322 --> 00:04:17,691 {\an8}“ジョン! ジョン…!” 開いていたんだ 83 00:04:18,225 --> 00:04:21,695 (博文の声) 院長が泥酔して 寝てくれたのが不幸中の幸い 84 00:04:21,895 --> 00:04:25,132 だが 明日の朝には ジョンがいないことに気付き 85 00:04:25,232 --> 00:04:27,668 犯人捜しが始まるに決まってる! 86 00:04:28,769 --> 00:04:30,671 その血は? どうしたの? 87 00:04:31,572 --> 00:04:35,509 パーティーが お開きになったあと 近所を血眼になって捜し回った 88 00:04:35,609 --> 00:04:39,013 公園でジョンを見つけたと思って 藪の中 入ってったら 89 00:04:39,380 --> 00:04:40,981 ただのタイヤだった 90 00:04:43,317 --> 00:04:45,953 《ジョンは暗闇のように 黒い犬ではない》 91 00:04:46,220 --> 00:04:48,689 《タイヤのように 黒い犬じゃないか》 92 00:04:49,089 --> 00:04:51,291 言いたいことがあんなら ハッキリ言いなさいよ 93 00:04:51,992 --> 00:04:53,661 いや… 特にないけど 94 00:04:54,094 --> 00:04:55,095 チッ 95 00:04:55,763 --> 00:04:57,965 (泰蔵) お前の自業自得じゃないか!⇒ 96 00:04:58,298 --> 00:05:00,267 出世欲に溺れるから そんなことになるんだ! 97 00:05:00,601 --> 00:05:03,270 父さんにだけは 言われたくないね! 98 00:05:03,470 --> 00:05:04,471 何? 99 00:05:04,571 --> 00:05:08,342 自分だって欲に溺れたんでしょ? 学校の父兄に手を出して 100 00:05:08,442 --> 00:05:10,444 裸の写真まで 撮られておきながら 101 00:05:10,544 --> 00:05:12,012 よく俺を非難できるね! 102 00:05:12,246 --> 00:05:13,914 過去の話を蒸し返すな 103 00:05:14,014 --> 00:05:18,185 まだ先週の話なのに もう なかったことにする気ですか! 104 00:05:18,852 --> 00:05:20,387 (秀作) あ… あ… 105 00:05:20,487 --> 00:05:21,555 (泰蔵) うう! 106 00:05:23,657 --> 00:05:26,994 《兄さんが バカラのグラスを 投げられるのを初めて見た》 107 00:05:27,528 --> 00:05:30,330 《でも僕は あと1回で 100の大台に到達する》 108 00:05:30,431 --> 00:05:32,933 《つまり 100バカラだ》 109 00:05:34,968 --> 00:05:38,505 (知晶) 2人とも落ち着いて ケンカしてる場合じゃないでしょ 110 00:05:38,605 --> 00:05:40,374 (泰蔵) 私だって やりたくてやってんじゃない! 111 00:05:40,474 --> 00:05:42,476 フン! それはどうだか 112 00:05:42,743 --> 00:05:43,577 (知晶) 兄さん? 113 00:05:44,611 --> 00:05:46,413 《この前の騒動を境に》 114 00:05:46,513 --> 00:05:49,116 《家の中のヒエラルキーが 少し変わった》 115 00:05:49,616 --> 00:05:51,919 《絶対だった 父さんの地位が揺らぎ》 116 00:05:52,419 --> 00:05:55,989 《代わりに姉さんの存在感が グッと増している》 117 00:05:56,290 --> 00:05:59,793 (知晶) 父さんも父さんよ 兄さんが この間の不始末で 118 00:05:59,893 --> 00:06:01,729 どれだけのリスクを 冒してくれたか⇒ 119 00:06:02,029 --> 00:06:03,397 もう忘れたの? 120 00:06:04,865 --> 00:06:07,701 《一番のリスクを冒したのは僕だ!》 121 00:06:08,068 --> 00:06:10,738 《もう少し評価してくれても いいはずなのに》 122 00:06:11,004 --> 00:06:13,907 《僕の立ち位置に変動はない》 123 00:06:15,476 --> 00:06:17,778 院長の家の庭に防犯カメラは? 124 00:06:17,878 --> 00:06:19,747 確か なかったはずだ 125 00:06:19,880 --> 00:06:23,016 “ジョンを庭で放し飼いにすることが 最大の防犯対策だ”って⇒ 126 00:06:23,117 --> 00:06:24,918 得意げに話してたから 間違いない 127 00:06:25,018 --> 00:06:28,856 じゃあ 逃がしたのが兄さんだと 特定されるまでには 128 00:06:28,956 --> 00:06:30,824 多少の時間的猶予はある 129 00:06:30,924 --> 00:06:32,893 でも急ぐに越したことはない 130 00:06:33,427 --> 00:06:35,896 今 打てる 最善の手を考えようじゃないか 131 00:06:36,363 --> 00:06:37,197 (知晶) 父さん! 132 00:06:37,464 --> 00:06:38,999 困った時は お互いさまだ 133 00:06:40,367 --> 00:06:41,201 父さん! 134 00:06:46,673 --> 00:06:47,674 (博文) 秀作 (秀作) へ? 135 00:06:47,908 --> 00:06:51,945 (博文) お前の力で どうにかできないか? (秀作) うん だから 捜すのは手伝うよ? 136 00:06:52,045 --> 00:06:53,847 (博文) そういうこと 言ってんじゃないんだよ 137 00:06:53,947 --> 00:06:55,883 今から暇な警察官を総動員して 138 00:06:55,983 --> 00:06:58,185 都内全域を捜索させられないかって 聞いてんだよ! 139 00:06:58,285 --> 00:07:00,988 (秀作) 無理に決まってるでしょ! (泰蔵) そうだ! 140 00:07:01,355 --> 00:07:03,123 警察犬で捜せば いいんじゃないのか? 141 00:07:03,223 --> 00:07:05,859 (博文) それだ! さすが父さん! (秀作) いや ちょっと待って! 142 00:07:05,959 --> 00:07:07,795 警察犬は そんな簡単に 連れ出せないから! 143 00:07:07,895 --> 00:07:10,030 (博文) 今回に限っては 少々 手荒なマネをするのも⇒ 144 00:07:10,130 --> 00:07:12,099 致し方ない! (秀作) 許可なく連れ出したら 145 00:07:12,199 --> 00:07:14,635 服務規程違反で罰せられるから! 146 00:07:14,735 --> 00:07:16,403 (知晶) 病院に不法侵入して 147 00:07:16,503 --> 00:07:18,839 人様の携帯データ 勝手に消した人間が⇒ 148 00:07:18,939 --> 00:07:22,242 今更 何言ってんのよ? (秀作) ちょっと待ってよ! 149 00:07:22,342 --> 00:07:23,844 姉さんたちが やれって言ったんでしょ! 150 00:07:23,944 --> 00:07:27,114 (知晶) 最終的に決断したのは あなたよ? 151 00:07:28,649 --> 00:07:29,850 ごめんなさい 152 00:07:30,751 --> 00:07:33,086 でも もう あんな 後ろめたいこと 153 00:07:33,187 --> 00:07:35,556 二度とやらないって 心に誓ったんだ 154 00:07:36,056 --> 00:07:37,424 だから 申し訳ないんだけど… 155 00:07:37,524 --> 00:07:40,461 (泰蔵) 現役の警察犬に こだわらなきゃ いいんじゃないのか? 156 00:07:40,894 --> 00:07:42,129 (秀作) え? (博文) それだ! 157 00:07:42,696 --> 00:07:44,431 さすが父さん! 158 00:07:44,631 --> 00:07:48,836 (知晶) つい最近まで現役だった警察犬に ご協力いただくのは 159 00:07:48,936 --> 00:07:50,304 法的に問題ないことよね? 160 00:07:50,404 --> 00:07:52,039 それは完全にセーフだ! なあ 秀作 161 00:07:55,809 --> 00:07:57,911 (秀作) チャッピー (博文) チャッピー? 162 00:07:58,579 --> 00:08:00,314 山の中で行方不明者のニオイを 163 00:08:00,414 --> 00:08:03,250 50キロも追いかけて 発見に導いた 164 00:08:03,483 --> 00:08:05,986 伝説の警察犬が 去年 引退したばかりなんだ 165 00:08:06,086 --> 00:08:07,354 おぉ…! 166 00:08:07,554 --> 00:08:11,592 この服には ジョンのニオイが びっしり付着している 167 00:08:11,725 --> 00:08:14,595 そのニオイを チャッピーに たどらせれば 168 00:08:14,728 --> 00:08:16,063 ジョンは見つかる 169 00:08:16,430 --> 00:08:17,731 秀作 頼んだぞ! 170 00:08:17,831 --> 00:08:20,734 俺の未来は お前とチャッピーに 懸かってるんだからな! 171 00:08:22,870 --> 00:08:23,937 うん… 172 00:08:26,373 --> 00:08:28,508 (ノック) (浜野谷和馬) はい~⇒ 173 00:08:29,376 --> 00:08:33,046 今朝 起きたら ジョンが見当たらないのよ 174 00:08:34,114 --> 00:08:36,750 (博文) え~っ!? ジョン… ジョン… ジョンが!? 175 00:08:36,850 --> 00:08:38,385 (浜野谷) 心当たりない? 176 00:08:38,986 --> 00:08:41,188 いえ… 私には ちょっと… 177 00:08:42,422 --> 00:08:43,624 そうか 178 00:08:45,092 --> 00:08:47,394 ジョンは 大変賢いワンちゃんですから 179 00:08:47,494 --> 00:08:49,263 間もなく お帰りに なるんじゃないでしょうか? 180 00:08:49,363 --> 00:08:51,331 はぁ… そうだといいんだけどね 181 00:08:51,565 --> 00:08:52,799 それでは 182 00:08:53,867 --> 00:08:54,968 ああ! 183 00:08:56,637 --> 00:08:58,939 明日の奥平大臣のオペ 184 00:08:59,840 --> 00:09:02,709 くれぐれも よろしく頼みますよ 185 00:09:04,077 --> 00:09:06,580 はい! お任せください⇒ 186 00:09:07,381 --> 00:09:08,615 失礼します! 187 00:09:20,294 --> 00:09:22,262 (飼い主) はい! チャッピーちゃ~ん!⇒ 188 00:09:22,396 --> 00:09:24,264 北沢さんですよ! 189 00:09:24,631 --> 00:09:26,466 こんにちは チャッピー 190 00:09:26,667 --> 00:09:29,202 (飼い主) 実は先月も ご近所さんに頼まれて 191 00:09:29,303 --> 00:09:31,972 落とし物のマフラー 見つけてきたんですよ! 192 00:09:32,072 --> 00:09:35,309 そうなんですか すごいなぁ チャッピー! 193 00:09:35,409 --> 00:09:38,845 この子は人の役に立つのが 本当に生きがいなんです! 194 00:09:38,979 --> 00:09:41,748 だから きっと 頑張ってくれると思いますよ! 195 00:09:41,848 --> 00:09:44,384 じゃあ すいません お借りしますね 196 00:09:57,097 --> 00:09:58,432 チャッピー! チャッピー! 197 00:10:02,803 --> 00:10:05,639 (秀作) チャッピー 分かるか? これがジョンのニオイだ!⇒ 198 00:10:06,273 --> 00:10:08,675 よし… ほら行け! ほら行け! 199 00:10:09,743 --> 00:10:14,014 よし! いいぞ チャッピー! その調子だ! 行け行け! 200 00:10:14,114 --> 00:10:16,483 (チャッピーの吠え声) 201 00:10:21,188 --> 00:10:23,056 (吠え声) 202 00:10:23,757 --> 00:10:27,160 《チャッピー お前は本当に優秀な犬だ》 203 00:10:27,461 --> 00:10:28,795 《感動してるよ》 204 00:10:29,529 --> 00:10:32,332 《でも追いかけるべきは 兄さんのニオイじゃなくて》 205 00:10:33,000 --> 00:10:34,668 《ジョンのニオイなんだ》 206 00:10:35,502 --> 00:10:38,138 《でも お前を責めることなんて できないよ》 207 00:10:38,905 --> 00:10:43,043 《犬が犬を捜すなんて 普通は想像しないもんな》 208 00:10:45,112 --> 00:10:46,646 (楠木松也) おかえりなさいませ! 209 00:10:47,781 --> 00:10:49,583 どうされたんですか? その犬 210 00:10:49,683 --> 00:10:52,052 悪いんだけど お水1杯 持ってきてもらえる? 211 00:10:52,152 --> 00:10:53,687 すぐに返しに行かなきゃ いけなくて… 212 00:10:53,787 --> 00:10:55,722 かしこまりました すぐにお持ちします 213 00:10:55,822 --> 00:10:57,024 ごめんね 214 00:11:00,093 --> 00:11:01,261 はぁ… 215 00:11:02,462 --> 00:11:03,964 お待たせしました! 216 00:11:08,268 --> 00:11:09,436 ありがとう 217 00:11:16,309 --> 00:11:17,411 あ…!⇒ 218 00:11:18,545 --> 00:11:20,313 失礼いたしました! 219 00:11:20,714 --> 00:11:23,884 てっきり ワンちゃん用のお水と 勘違いしてしまって…! 220 00:11:23,984 --> 00:11:26,686 (秀作) ううん いいんだ 味は一緒だから 221 00:11:26,787 --> 00:11:29,222 すぐに秀作さん用のお水を お持ちいたします! 222 00:11:32,259 --> 00:11:34,528 《僕は とっさに ウソをついてしまった》 223 00:11:36,196 --> 00:11:37,998 《コップで飲む水と》 224 00:11:38,231 --> 00:11:40,901 《平たいお皿で飲む水の味は》 225 00:11:41,735 --> 00:11:43,737 《同じではありません!》 226 00:11:46,773 --> 00:11:48,775 《母さん 元気ですか?》 227 00:11:49,843 --> 00:11:52,779 《見習いの執事まで 僕をイジり始めました》 228 00:11:53,980 --> 00:11:59,286 《ウチのヒエラルキーが また 少し変わりそうな予感がします》 229 00:12:01,188 --> 00:12:02,722 《今年の冬は》 230 00:12:04,291 --> 00:12:06,126 《寒くなりそうです》 231 00:12:08,028 --> 00:12:36,990 ♬~ 232 00:12:43,363 --> 00:12:44,531 (博文) ジョン! 233 00:12:46,900 --> 00:12:47,634 ジョン…! 234 00:12:47,734 --> 00:12:49,336 (物音) (博文) わっ! 235 00:12:49,836 --> 00:12:52,105 あっ… ジョン! 236 00:12:53,940 --> 00:12:55,509 んだよ… 痛っ! 237 00:12:56,843 --> 00:12:57,978 ん~っ!⇒ 238 00:12:58,612 --> 00:13:01,214 痛いな もう! もう! 239 00:13:01,481 --> 00:13:02,949 ジョ~ン! 240 00:13:07,154 --> 00:13:09,589 《僕は他人のスマートフォンを 無断で操作し》 241 00:13:10,524 --> 00:13:12,759 《挙げ句の果てに海に捨てた》 242 00:13:13,426 --> 00:13:17,430 《どんな事情であれ 罪を犯したことに変わりはない》 243 00:13:18,031 --> 00:13:19,566 《ベテランの刑事さんは》 244 00:13:19,666 --> 00:13:22,669 《犯罪のニオイを 嗅ぎ分けられるようになると聞く》 245 00:13:23,170 --> 00:13:25,405 (秀作) うっ! (尾関光希) 先輩 どうしたんすか? 246 00:13:25,605 --> 00:13:27,607 何だ 尾関か… 247 00:13:28,475 --> 00:13:30,076 先日は ごちそうさまでした 248 00:13:30,210 --> 00:13:32,312 酔っぱらって 先輩に 言わなくてもいいことまで 249 00:13:32,412 --> 00:13:34,247 言ってしまったと 後悔してまして… 250 00:13:34,347 --> 00:13:38,718 あれ? 何だっけ? あ… 俺も酔っぱらってたからな 251 00:13:39,219 --> 00:13:42,122 覚えてなきゃいいんです 忘れてください 252 00:13:45,659 --> 00:13:47,794 《忘れられるはずがない!》 253 00:13:48,195 --> 00:13:50,063 “先輩が ずっと気になってる 池江さんに” 254 00:13:50,163 --> 00:13:51,531 “さりげなく 印象を聞いてみたんです” 255 00:13:51,865 --> 00:13:53,200 “お前 それで何て言ってた?” 256 00:13:54,568 --> 00:13:57,204 “男としての色気を 全く感じないそうです!”⇒ 257 00:13:57,837 --> 00:13:58,838 “どっちかっていうと” 258 00:13:59,539 --> 00:14:01,708 “お兄様の博文さんが タイプだそうです” 259 00:14:03,643 --> 00:14:05,378 (下井草 薫) それじゃあ よろしく (池江里子) はい! 260 00:14:13,620 --> 00:14:17,157 《偽造私文書行使 建造物侵入 窃盗!》 261 00:14:17,324 --> 00:14:21,528 《こんな罪深い男に 人を好きになる資格など》 262 00:14:21,628 --> 00:14:23,396 《あるわけがない!》 263 00:14:33,740 --> 00:14:35,475 (ノック) \(手毛綱美鎖夫) クリーニング屋で~す/ 264 00:14:35,575 --> 00:14:36,710 (楠木) はい 265 00:14:39,713 --> 00:14:42,883 (手毛綱) あれ? 君 まだいたんだ (楠木) この前 入ったばかりですけど 266 00:14:42,983 --> 00:14:45,051 まあ 早い奴は 1週間と もたないからね 267 00:14:45,151 --> 00:14:47,754 (楠木) そうなんですか? (手毛綱) うん 前の子なんてね 268 00:14:47,854 --> 00:14:50,991 お水のグラス出し間違えただけで クビ切られたって噂だよ? 269 00:14:51,091 --> 00:14:53,860 じゃあ私 ダメかもしれません 270 00:14:55,528 --> 00:14:57,530 ワイシャツ7枚にブラウスが2枚 スーツが1着 271 00:14:57,631 --> 00:14:58,932 確認しますね 272 00:15:03,303 --> 00:15:06,473 何ですか この汚れは! 血痕まで付いてる! 273 00:15:06,573 --> 00:15:08,041 転んで出来た かすり傷ですよ 274 00:15:08,141 --> 00:15:11,444 (ニオイを嗅ぐ音) (手毛綱) これは… 獣のニオイだ! 275 00:15:11,578 --> 00:15:13,847 まさか博文さん ツキノワグマに襲われたのでは! 276 00:15:14,114 --> 00:15:15,115 お引き取りください 277 00:15:15,215 --> 00:15:17,017 (ニオイを嗅ぐ音) (手毛綱) 違うな… 278 00:15:17,117 --> 00:15:19,653 (手毛綱) これ ジョンのニオイだ! (楠木) ジョン? 279 00:15:19,819 --> 00:15:23,790 浜野谷さん家のジョンのニオイだ この短い黒毛が何よりの証拠! 280 00:15:23,890 --> 00:15:26,660 (小岩井) そういうバカな推理ごっこは 帰ってからやってください! 281 00:15:26,793 --> 00:15:29,095 さっき配達に行った時 ジョンの姿を見かけなかったんですよ! 282 00:15:29,195 --> 00:15:30,931 ねえ 何か関係あるんですか? 答えてくださいよ! 283 00:15:31,031 --> 00:15:33,667 (小岩井) いいから ちょっと…! あんたに付き合ってる暇ないんだ…! 284 00:15:34,701 --> 00:15:38,405 (楠木) 浜野谷さんって 確か 博文さんの病院の院長先生じゃ… 285 00:15:38,538 --> 00:15:41,541 我々の仕事は ご家族の皆様が 快適に生活できるように 286 00:15:41,641 --> 00:15:42,809 お手伝いすること 287 00:15:44,010 --> 00:15:46,012 余計なことには 首を突っ込まない 288 00:15:46,379 --> 00:15:47,747 すみません 289 00:15:49,883 --> 00:15:51,584 (博文) オペ後 ICUのオーダーよろしく 290 00:15:51,685 --> 00:15:53,953 (看護師) 分かりました (看護師) お疲れさまでした 291 00:15:54,054 --> 00:15:57,757 (看護師) 記録的な速さでしたね (博文) ああ 俺を誰だと思ってんだよ 292 00:15:57,857 --> 00:15:59,926 (看護師) 院長からの伝言で オペが終わり次第⇒ 293 00:16:00,026 --> 00:16:01,294 院長室に来てくれと 294 00:16:01,995 --> 00:16:03,463 おう 了解! 295 00:16:05,432 --> 00:16:06,733 失礼します! 296 00:16:07,901 --> 00:16:09,102 ご苦労さん 297 00:16:10,303 --> 00:16:14,140 オペ自体は うまくいきました あとは奥平大臣の体調… 298 00:16:15,508 --> 00:16:16,576 はい 299 00:16:18,278 --> 00:16:20,780 これ ちょっと見てくれる? 300 00:16:27,253 --> 00:16:29,889 こ…! こ これは… 301 00:16:29,989 --> 00:16:32,792 (浜野谷) 参加者が 偶然 撮影した動画ですよ⇒ 302 00:16:34,094 --> 00:16:37,764 ジョンと遊んでんのは… 君ですよね? 303 00:16:39,766 --> 00:16:40,834 ええ… 304 00:16:43,136 --> 00:16:46,806 どうして… 知らないなんてウソついたの? 305 00:16:49,042 --> 00:16:53,079 (浜野谷) まあ いいですよ? 私は君の腕を高く評価してるし 306 00:16:53,179 --> 00:16:55,715 それなりに 目を掛けてきたつもりだ 307 00:16:55,882 --> 00:16:57,117 ありがとうございます! 308 00:16:57,283 --> 00:17:01,388 ジョンが たとえ 君と遊んでる 最中に逃げたとしてもだ 309 00:17:02,956 --> 00:17:06,893 君に責任を求めるようなことは したくない 310 00:17:07,660 --> 00:17:09,062 (博文) 本当ですか? (浜野谷) いや だけど…! 311 00:17:11,564 --> 00:17:15,902 今から72時間以内に 家に戻ってこなかったら 312 00:17:17,604 --> 00:17:20,140 君は クビだ 313 00:17:24,411 --> 00:17:25,478 (博文) ああ…! 314 00:17:28,481 --> 00:17:31,351 (善財一郎) どうした? 顔色が悪いぞ? 315 00:17:31,785 --> 00:17:32,852 (博文) チッ… 316 00:17:34,254 --> 00:17:37,457 俺の撮った動画 見てくれたか? 317 00:17:39,726 --> 00:17:43,463 たまたま撮影していたら 偶然 映っていたんだ 318 00:17:44,097 --> 00:17:45,298 偶然? 319 00:17:45,465 --> 00:17:47,967 しらじらしいこと 言ってんじゃねぇぞ 320 00:17:48,168 --> 00:17:51,638 お前に1つ謝りたいことがある 321 00:17:52,939 --> 00:17:56,743 裏口を開けっ放しに してしまったのは多分… 俺だ 322 00:17:58,111 --> 00:17:59,679 (博文) 何だと? (善財) でも 323 00:17:59,913 --> 00:18:03,383 ジョンを逃がしてしまった お前の責任は変わらない 324 00:18:04,050 --> 00:18:06,119 ホントに気の毒だよ~ 325 00:18:07,520 --> 00:18:08,688 貴様…! 326 00:18:08,788 --> 00:18:10,990 早く捜しに行ったほうが いいんじゃないのか?⇒ 327 00:18:11,791 --> 00:18:14,260 ジョンを諦めて次の就職先をな!⇒ 328 00:18:14,360 --> 00:18:17,130 ハハハハ…! ハハハ…! 329 00:18:17,464 --> 00:18:19,432 クソ! 善財の奴め! 330 00:18:19,833 --> 00:18:23,102 (秀作) プラトン? 大丈夫! 大丈夫だよ 331 00:18:23,203 --> 00:18:26,239 すべて善財さんの仕業っていうのは 考え過ぎじゃないの? 332 00:18:26,339 --> 00:18:28,508 いいや 全部あいつが仕組んだことだ! 333 00:18:28,608 --> 00:18:30,510 (知晶) でも 庭に出て ジョンと遊び始めたのは⇒ 334 00:18:30,610 --> 00:18:32,745 兄さんなんでしょ? (博文) それを見て あいつは 335 00:18:32,846 --> 00:18:35,582 裏口を開けに行き 動画を撮り始めた! 336 00:18:35,682 --> 00:18:37,317 ジョンが出ていく 保証もないのに? 337 00:18:37,417 --> 00:18:38,918 あいつは そういう奴なんだよ! 338 00:18:39,018 --> 00:18:41,087 俺の足を引っ張るチャンスが あると思えば 339 00:18:41,187 --> 00:18:43,056 どんな可能性でも探る男なんだ! 340 00:18:43,156 --> 00:18:45,725 いや 問題はシンプルじゃない 72時間以内に 341 00:18:45,825 --> 00:18:47,627 ジョンが戻ってくれば いいだけの話でしょ? 342 00:18:47,727 --> 00:18:49,229 残り71時間だ! 343 00:18:49,996 --> 00:18:53,733 おとといから 迷子犬専門の 探偵を使って捜させてるのに 344 00:18:53,933 --> 00:18:55,502 手がかりはゼロだ 345 00:18:55,768 --> 00:18:58,471 (秀作) 警察のほうにも ジョンらしき迷子犬の情報は⇒ 346 00:18:58,571 --> 00:19:00,140 届いてなかったね 347 00:19:00,673 --> 00:19:03,009 もし このまま 見つからなかったら 348 00:19:03,276 --> 00:19:04,844 俺はクビだ… 349 00:19:06,045 --> 00:19:07,947 一体 どうすりゃいいんだよ… 350 00:19:10,283 --> 00:19:13,786 そっくりな犬を 見つければいいのよ! 351 00:19:15,154 --> 00:19:17,891 (博文) そっくりな犬? (知晶) 本物がいなくなったら 352 00:19:17,991 --> 00:19:21,394 影武者を連れてくるのは 世の鉄則よ 353 00:19:21,561 --> 00:19:23,830 《この人は 一体 何を言ってるんだろう》 354 00:19:23,930 --> 00:19:25,965 なるほど! その手があったか! 355 00:19:26,266 --> 00:19:29,402 《兄さん? ウソだろ 兄さん!》 356 00:19:30,303 --> 00:19:34,440 《いくら追い込まれてるからって 正気を失ってはいけないよ!》 357 00:19:34,974 --> 00:19:35,675 何よ 358 00:19:36,643 --> 00:19:38,678 言いたいことがあんなら ハッキリ言いなさいよ! 359 00:19:38,778 --> 00:19:41,347 いや… あの… その…⇒ 360 00:19:41,614 --> 00:19:44,350 ユニークな発想だとは 思うんだけどね あの 361 00:19:44,450 --> 00:19:47,620 本物を見つけるより 難しいんじゃないかなと思って 362 00:19:47,720 --> 00:19:50,256 犬は 大抵 何匹かで生まれるでしょ 363 00:19:50,757 --> 00:19:51,591 そうか 364 00:19:51,691 --> 00:19:53,626 その きょうだい犬の中に そっくりな犬が⇒ 365 00:19:53,726 --> 00:19:56,329 含まれてる可能性は高い! (知晶) そのとおり 366 00:19:56,462 --> 00:20:00,266 昔 双子の兄のほうと 付き合ってたことがあるんだけど 367 00:20:00,366 --> 00:20:03,336 デート中に弟に入れ替わる ドッキリを仕掛けられたのに 368 00:20:03,436 --> 00:20:05,838 一日中 気付かなかったことがあんの! 369 00:20:06,673 --> 00:20:09,208 《姉さんの そんな話 聞きたくなかったよ!》 370 00:20:09,309 --> 00:20:11,511 (博文) 俺も昔 ベッドに入るまで 371 00:20:11,611 --> 00:20:13,780 相手の性別に 気付かなかったことがある 372 00:20:14,047 --> 00:20:16,249 《それ双子 関係ないよ!》 373 00:20:16,349 --> 00:20:18,651 《何のカミングアウト してんだよ!》 374 00:20:18,751 --> 00:20:20,053 (博文) 秀作! (秀作) へ? 375 00:20:20,687 --> 00:20:23,022 ジョンのきょうだい探し 手伝ってくれるな? 376 00:20:23,723 --> 00:20:26,225 いや あの… ちょっと待って 377 00:20:26,893 --> 00:20:29,062 ジョンのきょうだいが 見つかったとしても 378 00:20:29,162 --> 00:20:31,364 飼い主には 絶対バレると思うんだけど 379 00:20:32,031 --> 00:20:34,400 双子ナメてんじゃねぇぞ? 380 00:20:35,201 --> 00:20:36,436 はい? 381 00:20:36,669 --> 00:20:39,939 一卵性の双子と 付き合ったことあんのか? 382 00:20:40,707 --> 00:20:44,544 なあ あんのかって聞いてんだよ 383 00:20:44,711 --> 00:20:45,845 いや ないけど… 384 00:20:47,113 --> 00:20:49,816 普段は間違われないように 髪形 変えたり 385 00:20:49,916 --> 00:20:52,685 ファッション変えたり 差別化 図ってんだよ! 386 00:20:52,785 --> 00:20:54,454 奴らが本気で寄せに行ったら 387 00:20:54,554 --> 00:20:57,423 実の両親 欺くことだって 可能なんだよ! 388 00:20:57,657 --> 00:20:59,993 《僕は一体 何を怒られているんだろう》 389 00:21:00,093 --> 00:21:02,295 (博文) それに院長は極度の老眼だ 390 00:21:02,495 --> 00:21:05,164 バレない可能性に 懸けてみる価値は十分にある! 391 00:21:05,265 --> 00:21:08,735 《自分の人生が懸かってるのに 老眼の一点に懸けられる勇気は》 392 00:21:08,835 --> 00:21:10,303 《どこから生まれるのだろうか》 393 00:21:10,403 --> 00:21:14,007 本物のジョンが見つかったら また すり替えればいいだけの話よ 394 00:21:14,173 --> 00:21:16,275 とにかく 71時間後には 395 00:21:16,376 --> 00:21:18,678 院長の家の庭に ジョンがいなければ 396 00:21:18,778 --> 00:21:20,680 兄さんはクビになってしまうの 397 00:21:20,780 --> 00:21:24,484 (秀作) でも それって犯罪だよね? (知晶) そうよ? 二項詐欺罪 398 00:21:24,584 --> 00:21:26,653 (知晶) だから何? (秀作) いや 何って… 399 00:21:26,753 --> 00:21:30,156 もういいわよ! あんたを 説得してる時間がもったいない! 400 00:21:30,256 --> 00:21:32,191 (知晶) 私たちだけで捜しましょう (博文) そうだな 401 00:21:32,492 --> 00:21:35,161 秀作は この前の父さんの時に 頑張ってくれたもんな 402 00:21:35,261 --> 00:21:36,562 え? ちょ… ちょっと待って 403 00:21:36,663 --> 00:21:39,465 (知晶) クライアントに 愛犬協会の人がいるから探ってみるわ 404 00:21:39,599 --> 00:21:43,102 ジョンにコンテストの受賞歴があれば 簡単なんだけど… 405 00:21:43,336 --> 00:21:45,004 忙しいのに悪いな 406 00:21:49,075 --> 00:21:50,910 (知晶) ええ そうです 407 00:21:51,644 --> 00:21:57,050 ホントですか? では血統書 メールでお送りいただけますか? 408 00:21:58,317 --> 00:22:00,486 \(メールの受信音)/ \(知晶) 兄さん 来たわ/ 409 00:22:06,259 --> 00:22:08,061 (博文) でかしたぞ 知晶…! 410 00:22:08,227 --> 00:22:11,831 今日中に連絡 取れると 明日の午前中から動けるわね 411 00:22:11,931 --> 00:22:12,999 (博文) ああ 412 00:22:14,634 --> 00:22:18,037 《僕はジョンと そのきょうだいに 少し嫉妬していた》 413 00:22:23,342 --> 00:22:25,378 《僕は5歳の頃に家出をした》 414 00:22:26,479 --> 00:22:29,015 《姉さんは 僕が家出することを 知っていたのに》 415 00:22:30,016 --> 00:22:32,051 《呼び止めては くれなかった》 416 00:22:33,519 --> 00:22:35,655 《ホントは 家出なんかしたくなかった》 417 00:22:35,755 --> 00:22:39,892 《ただ “行くな”って 呼び止めて ほしかっただけなのに…》 418 00:22:43,463 --> 00:22:48,034 《少しだけ 甘えてみたかっただけなのに》 (知晶) では 明日 お昼には 伺えると思いますので 419 00:22:53,206 --> 00:22:54,574 (小岩井) お出かけですか? 420 00:22:55,041 --> 00:22:56,776 最近 行けてなかったから 気分転換にね 421 00:22:56,876 --> 00:22:59,112 ああ スイーツバイキングに? 422 00:22:59,679 --> 00:23:02,448 あっ そうだ… 楠木君 誘っても平気かな? 423 00:23:02,548 --> 00:23:05,852 それが ちょっと前に 知晶さんのお供で出かけました 424 00:23:05,952 --> 00:23:08,387 (秀作) え? 姉さんと? (小岩井) ええ 425 00:23:08,488 --> 00:23:11,824 犬を見に行くから 付き添いで 来てほしいとおっしゃって 426 00:23:19,599 --> 00:23:21,400 (博文) あっ あっ…! 427 00:23:23,803 --> 00:23:27,607 あ~! ウソだろ? ウソだろ!? 428 00:23:28,975 --> 00:23:31,611 ジョンだ… 本物のジョンじゃないのか! 429 00:23:31,978 --> 00:23:33,479 (知晶) ジョンの弟よ 430 00:23:33,579 --> 00:23:37,316 おぉ…! 素人の俺では 全く見分けがつかない! 431 00:23:37,550 --> 00:23:40,653 三兄弟の中でも 一番 ジョンに似てるって 432 00:23:40,753 --> 00:23:43,689 (博文) そうか… でも よく譲ってくれたな 433 00:23:44,357 --> 00:23:46,559 もちろん 安くはなかったわよ? 434 00:23:46,659 --> 00:23:49,128 おう 金は問題じゃない 435 00:23:49,729 --> 00:23:52,165 礼を言うなら 彼に言ってあげて 436 00:23:53,966 --> 00:23:56,969 私は もう無理かと思って 諦めてたんだけど 437 00:23:57,136 --> 00:24:00,173 彼が目をウルウルさせながら 粘ってくれたおかげなの 438 00:24:00,273 --> 00:24:01,407 “伏せ”して? 439 00:24:01,607 --> 00:24:05,044 そうだったのか… あいつ連れてって正解だったな 440 00:24:05,411 --> 00:24:07,246 ブリーダーさん おかしいのよ 441 00:24:07,346 --> 00:24:10,583 私たちのこと ず~っと きょうだいだと勘違いしてたの 442 00:24:11,217 --> 00:24:12,351 (博文) フフ…! 443 00:24:14,187 --> 00:24:16,222 《マズい… マズいぞ!》 444 00:24:16,389 --> 00:24:19,492 《いよいよ見習いの執事よりも 立場が下になってしまう!》 445 00:24:19,792 --> 00:24:20,893 (博文) 楠木! 446 00:24:21,260 --> 00:24:23,429 お前に ジョンのしつけを お願いしてもいいか? 447 00:24:23,563 --> 00:24:27,433 (楠木) もちろんでございます! (知晶) 小岩井には私から話しておくから 448 00:24:27,800 --> 00:24:29,168 あまり時間がない 449 00:24:29,302 --> 00:24:30,736 “ジョン”と呼んだら 来るようにすること 450 00:24:30,837 --> 00:24:32,939 ボールを投げたら拾ってくること 451 00:24:34,140 --> 00:24:37,043 この2つを56時間以内に マスターさせてくれ! 452 00:24:37,210 --> 00:24:40,179 かしこまりました 楠木に お任せください! 453 00:24:40,746 --> 00:24:41,814 (博文) うん! 454 00:24:45,051 --> 00:24:46,152 (楠木) ジョン! 455 00:24:46,252 --> 00:24:49,021 (楠木) おいで! ジョン! (偽ジョンの鳴き声) 456 00:24:49,989 --> 00:24:51,057 ジョン! 457 00:24:52,925 --> 00:24:55,628 (秀作) あっ 楠木君! (楠木) こんにちは! 458 00:24:56,062 --> 00:24:59,398 (秀作) 楠木君は 犬飼った経験あるの? (楠木) いいえ ございませんが… 459 00:24:59,498 --> 00:25:01,934 じゃあ しつけるのなんて 無理でしょ~! 460 00:25:02,034 --> 00:25:04,871 (楠木) 世の中には ビギナーズラックという言葉もございます 461 00:25:04,971 --> 00:25:07,139 こういう時には 絶対 使わないけどね 462 00:25:08,107 --> 00:25:10,843 (楠木) 可能な限り ご主人様の要望に応えるのが 463 00:25:10,943 --> 00:25:13,246 執事の仕事だと考えております 464 00:25:15,047 --> 00:25:20,720 でも できないことはできないって ちゃんと言わなきゃダメだよ! 465 00:25:22,188 --> 00:25:25,691 僕が代わりにやるから 戻っていいよ~ 466 00:25:26,959 --> 00:25:30,529 一緒に やらせていただくわけには いかないでしょうか? 467 00:25:31,697 --> 00:25:32,965 お願いします 468 00:25:33,099 --> 00:25:35,835 決して 秀作さんの 邪魔はいたしませんので 469 00:25:38,704 --> 00:25:40,706 邪魔しないっていうなら 別にいいけど 470 00:25:41,540 --> 00:25:44,210 ジョン ジョン ジョン…! 待って お願い! ジョン…! 471 00:25:44,310 --> 00:25:45,845 ジョン! ジョン~! 472 00:25:45,978 --> 00:25:48,414 投げるから取っておいで! うっ…!⇒ 473 00:25:49,181 --> 00:25:51,984 投げるから 投げる! 今 投げる! 今 投げるから ジョン…!⇒ 474 00:25:52,251 --> 00:25:54,453 何 黙って見てんのさ! 助けてよ! 475 00:25:54,587 --> 00:25:57,256 申し訳ございません しつけの真っ最中だとばかり… 476 00:25:57,356 --> 00:25:58,925 僕のことバカにしてるでしょ! 477 00:25:59,025 --> 00:26:01,160 そんな! めっそうもございません! 478 00:26:01,427 --> 00:26:03,796 “伏せ”は… “伏せ”は こう “伏せ”は こう! 479 00:26:04,397 --> 00:26:06,232 伏せ! 伏せ! 伏せ! 480 00:26:13,306 --> 00:26:14,807 \(博文) ジョンは用意できたが…/⇒ 481 00:26:14,907 --> 00:26:17,677 問題は ここからだ (知晶) どういうこと? 482 00:26:19,679 --> 00:26:21,380 このまま 偽のジョンを連れていけば 483 00:26:21,480 --> 00:26:23,382 クビは免れるかもしれない 484 00:26:23,482 --> 00:26:25,051 だが 最初に本物のジョンを 485 00:26:25,217 --> 00:26:27,653 逃がしてしまった事実は 変わらない 486 00:26:28,120 --> 00:26:31,324 でも今更 逃がしてないことになんて できないでしょう 487 00:26:31,624 --> 00:26:34,694 そうなんだよ… そこが問題なんだよ 488 00:26:38,531 --> 00:26:39,365 1つ あるわ 489 00:26:42,234 --> 00:26:45,104 家から 逃げてなかったことにするのよ 490 00:26:46,472 --> 00:26:48,541 それは さすがに 無理があるんじゃないのか? 491 00:26:48,641 --> 00:26:51,010 でも 逃げたことを 証明できるものは 492 00:26:51,110 --> 00:26:52,912 何もないわけでしょ? 493 00:26:53,446 --> 00:26:56,682 塀で囲まれた いわば密室状態の敷地の中に 494 00:26:56,782 --> 00:26:59,018 ジョンを置いてくることさえ できれば 495 00:26:59,118 --> 00:27:01,087 庭から外に出たことは 証明できない 496 00:27:01,487 --> 00:27:04,757 ああ… 理屈は分かるが そんなことホントにできるのか? 497 00:27:05,958 --> 00:27:08,694 (知晶) 松也に協力してもらったら? (博文) 誰だ? 松也って 498 00:27:08,794 --> 00:27:11,063 楠木よ! 楠木松也! 499 00:27:12,698 --> 00:27:16,035 《ウソだろ! ウソだろ 姉さん!》 500 00:27:16,802 --> 00:27:19,538 《今週 まだ一度も “秀作”と呼んでくれてないのに》 501 00:27:19,638 --> 00:27:22,608 《あいつのことを もう“松也”と呼ぶんですか!》 502 00:27:22,775 --> 00:27:26,112 誰かさんと違って 松也は使えるわよ 503 00:27:27,680 --> 00:27:29,148 \(博文) まあ まだ時間はある/ 504 00:27:29,248 --> 00:27:31,317 ジョンを置いてこられる 最善の方法を⇒ 505 00:27:31,417 --> 00:27:33,586 もう少し考えてみよう (知晶) そうね 506 00:27:42,294 --> 00:27:44,030 📱(呼び出し音) 507 00:27:47,033 --> 00:27:48,501 (尾関) これで最後にします 508 00:27:48,601 --> 00:27:50,236 もうちょっとぐらい行けんだろ 509 00:27:52,471 --> 00:27:55,474 (尾関) そろそろ本題に行きませんか? (秀作) うん… 510 00:27:56,409 --> 00:28:00,479 これさ… 例え話として 聞いてほしいんだけど… 511 00:28:01,380 --> 00:28:03,983 最近 先輩 メシ食うたびに 例え話 してません? 512 00:28:05,151 --> 00:28:07,386 好きなんだよね 何か ハマっちゃってさ 513 00:28:08,220 --> 00:28:09,488 聞きましょう 514 00:28:11,223 --> 00:28:13,793 もしだよ? もし 515 00:28:14,326 --> 00:28:17,630 お屋敷みたいな 高い塀で囲まれた敷地の中に 516 00:28:17,730 --> 00:28:19,832 重い物を運ばなきゃいけない としたら どうする? 517 00:28:19,932 --> 00:28:22,234 それは当然 敷地の中にいる人間に 518 00:28:22,334 --> 00:28:23,803 気付かれないようにって ことですか? 519 00:28:24,036 --> 00:28:26,505 (秀作) うん そういうことになるね (尾関) だったら簡単ですよ 520 00:28:26,972 --> 00:28:28,407 人目のつかない時間帯に 521 00:28:28,507 --> 00:28:30,643 塀の中に投げ入れれば いいだけの話です 522 00:28:30,743 --> 00:28:33,112 (秀作) それはダメだよ! (尾関) どうしてですか? 523 00:28:33,212 --> 00:28:35,714 大切に扱わなきゃいけない 物だから 524 00:28:36,482 --> 00:28:38,617 じゃあ 背負って越えるしか ありませんね 525 00:28:38,717 --> 00:28:41,554 それもダメ! 重いし不安定な物だから 526 00:28:41,654 --> 00:28:43,622 背負って越えられる物じゃない 527 00:28:44,523 --> 00:28:46,959 敷地の中に内通者を つくることはできませんか? 528 00:28:48,127 --> 00:28:50,396 入り口を開け閉めできる 人間をつくって 529 00:28:50,496 --> 00:28:51,831 こっそり開けさせるとか 530 00:28:52,331 --> 00:28:56,535 スパイか…! その発想は なかったな! 531 00:28:57,536 --> 00:28:59,538 (尾関) 先輩 まさか… (秀作) え? 532 00:29:00,406 --> 00:29:03,375 刑務所の服役囚に ヤバい物を渡そうとしてます? 533 00:29:03,642 --> 00:29:06,345 バカか お前…! そんなことしたら犯罪だろ! 534 00:29:07,713 --> 00:29:08,781 俺は… 535 00:29:09,982 --> 00:29:13,486 犯罪行為には手を出さないって 心に決めてるから 536 00:29:14,053 --> 00:29:16,122 最近の先輩 変じゃありません? 537 00:29:16,255 --> 00:29:18,657 え? どこが? 538 00:29:19,391 --> 00:29:22,228 実は そう思ってるの 僕だけじゃないんですよ 539 00:29:22,795 --> 00:29:24,630 (秀作) え? (尾関) 池江さんです 540 00:29:26,665 --> 00:29:29,535 もういいって… 過去の話だから 541 00:29:29,635 --> 00:29:31,237 彼女と話してたら 542 00:29:31,337 --> 00:29:34,039 “自分は思い違いをしてたかも”って 言いだして 543 00:29:34,840 --> 00:29:37,209 先輩に色気がないって 思ってた自分は 544 00:29:37,409 --> 00:29:38,511 どうかしてたかもって 545 00:29:39,678 --> 00:29:41,280 え? 何が? 546 00:29:41,514 --> 00:29:44,083 とにかく 自分が間違ってたって 言うんですよ 547 00:29:44,617 --> 00:29:48,120 先輩には色気が充満してるって 548 00:29:56,028 --> 00:29:57,463 《そうか!》 549 00:29:58,264 --> 00:30:00,599 《池江さんは 思い違いなどしていない》 550 00:30:00,900 --> 00:30:03,569 《ちょっと前の僕には 間違いなく色気はなかった》 551 00:30:05,337 --> 00:30:08,574 《確実に 僕の体から 危険な香りが出始めている》 552 00:30:10,676 --> 00:30:15,347 《罪を犯したことで 色気が生成され始めているんだ》 553 00:30:18,884 --> 00:30:20,819 (秀作) 行くぞジョン 行くぞ 行くぞ? 554 00:30:21,086 --> 00:30:21,787 ほっ! 555 00:30:23,889 --> 00:30:26,959 (秀作) ジョン! ジョン! ジョン…! (偽ジョンの吠え声) 556 00:30:27,059 --> 00:30:28,027 ジョンは? 557 00:30:30,329 --> 00:30:31,864 (偽ジョンの吠え声) (秀作) はい! 558 00:30:34,099 --> 00:30:36,368 (秀作) ジョン! ジョンおいで! ジョン! 559 00:30:39,772 --> 00:30:41,340 (偽ジョンの吠え声) 560 00:30:43,909 --> 00:30:44,910 (秀作) ジョン! おいで! 561 00:30:45,477 --> 00:30:48,480 ジョン! ジョン グッド! ジョン ジョン…! 562 00:30:48,581 --> 00:30:50,282 偉いぞ~ ジョン! 563 00:30:50,583 --> 00:30:52,418 くすぐったいよ 564 00:30:56,355 --> 00:30:58,190 お疲れさまでした 565 00:30:58,824 --> 00:31:00,960 (楠木) どうぞ (秀作) ありがとう 566 00:31:03,128 --> 00:31:05,531 ジョンを浜野谷院長のお宅に 連れていくんですか? 567 00:31:05,631 --> 00:31:06,665 え? 568 00:31:07,233 --> 00:31:09,602 (秀作) 姉さんたちから もう聞いたの? (楠木) いえ 何も聞いておりません 569 00:31:09,702 --> 00:31:11,270 じゃあ 何で知ってるんだよ…! 570 00:31:11,370 --> 00:31:14,173 クリーニング屋の手毛綱さんが 話してたんです 571 00:31:14,807 --> 00:31:18,577 浜野谷院長のお宅の ジョンって名前の黒毛の犬が 572 00:31:18,677 --> 00:31:19,712 いなくなったって 573 00:31:20,079 --> 00:31:22,581 それ… 絶対内緒だからね! 574 00:31:23,515 --> 00:31:25,284 分かっております 575 00:31:25,718 --> 00:31:28,354 執事は守秘義務 命でございます! 576 00:31:34,360 --> 00:31:35,928 クリーニング屋! 577 00:31:39,531 --> 00:31:40,566 何だ? 578 00:31:42,434 --> 00:31:45,170 (秀作) 僕にやらせてください! (博文) は? 579 00:31:45,371 --> 00:31:47,139 ジョンを院長の家に 送り届けてきます 580 00:31:48,741 --> 00:31:50,643 ただ送り届けるわけじゃ ないんだよ 581 00:31:50,743 --> 00:31:51,944 分かってます 582 00:31:52,678 --> 00:31:56,649 家の人間に気付かれることなく ジョンを庭に忍び込ませ 583 00:31:56,782 --> 00:31:59,218 あたかも 逃げてなかったかのように装う 584 00:31:59,485 --> 00:32:02,154 法に触れることは やりたくないんじゃなかったの? 585 00:32:02,421 --> 00:32:05,691 もちろん 今でも そう思ってます⇒ 586 00:32:06,792 --> 00:32:08,661 でも 姉さんの言葉を 思い出したんです 587 00:32:09,428 --> 00:32:11,830 “たとえ 反社会的なことであっても” 588 00:32:12,031 --> 00:32:14,633 “人として これは正しいという 信念があれば” 589 00:32:14,733 --> 00:32:15,968 “行動すべきだ”と 590 00:32:17,236 --> 00:32:18,270 秀作…! 591 00:32:18,504 --> 00:32:21,507 (秀作) 兄さんと姉さんにも お手伝いして いただきたいことがあるんです 592 00:32:21,774 --> 00:32:24,710 (博文) 松也に手伝わせるのは どうだ? (秀作) それは いけません 593 00:32:24,977 --> 00:32:28,080 これは 家族を守る戦いですから 594 00:32:29,415 --> 00:32:30,616 作戦は? 595 00:32:30,849 --> 00:32:33,619 内容次第では 手伝ってあげてもいいけど 596 00:32:40,492 --> 00:32:41,427 (秀作) えい! 597 00:32:41,527 --> 00:32:42,528 (秀作) あ! あっ…! (博文) あっ! 598 00:32:42,628 --> 00:32:46,598 (知晶) 何すんのよ! (秀) これも作戦の準備段階です 599 00:32:46,699 --> 00:32:47,766 (博文) え? 600 00:32:48,367 --> 00:32:50,536 作戦決行は 明日の夜7時 601 00:32:51,236 --> 00:32:52,805 ここでお会いしましょう 602 00:33:06,585 --> 00:33:08,921 (ノック) \(手毛綱) クリーニング屋で~す/ 603 00:33:13,559 --> 00:33:16,428 (手毛綱) ち… 知晶さん! (知晶) ご苦労さまです 604 00:33:16,528 --> 00:33:19,098 急に お呼び立てして 申し訳ありません 605 00:33:19,198 --> 00:33:21,300 いえ… と… とんでもございません 606 00:33:22,267 --> 00:33:25,738 (知晶) 上がっていただけますか? (手毛綱) ええ~!! 607 00:33:31,844 --> 00:33:32,678 (咳払い) 608 00:33:40,185 --> 00:33:41,720 これなんですけど… 609 00:33:41,820 --> 00:33:44,022 (手毛綱) これは ひどいですね 610 00:33:44,123 --> 00:33:48,360 (知晶) 今夜 ど~うしても着ていきたくて すぐに落とせます? 611 00:33:50,763 --> 00:33:54,032 小1時間ほどいただければ 何とか… 612 00:33:54,833 --> 00:33:56,402 お預かりしておきますね 613 00:33:56,502 --> 00:33:58,170 あっ すいません 614 00:33:59,805 --> 00:34:01,306 よ~し…! 615 00:34:17,689 --> 00:34:18,791 (博文) うん! 616 00:34:22,194 --> 00:34:24,797 な… 何これ! 何これ! 617 00:34:30,436 --> 00:34:31,770 《これは犯罪行為だ》 618 00:34:31,870 --> 00:34:34,039 《そこを ごまかすつもりは さらさらない》 619 00:34:35,841 --> 00:34:38,877 《だからといって その道中で やみくもに罪を重ねるつもりもない》 620 00:34:39,445 --> 00:34:41,713 《むしろ罪は 最小限に 抑えるべきだと考えている》 621 00:34:45,284 --> 00:34:46,351 よし…! 622 00:34:47,453 --> 00:34:50,255 《エンジンやタイヤの消耗を 考慮した運転を心掛け》 623 00:34:50,355 --> 00:34:51,924 《返却する際には 消費したガソリンを》 624 00:34:52,024 --> 00:34:53,625 《補充するのは当然のこと》 625 00:34:54,793 --> 00:34:56,995 《クリーニング店の信用を 損ねないよう》 626 00:34:57,262 --> 00:34:58,964 《細心の注意を払う》 627 00:34:59,064 --> 00:34:59,865 フゥ…! 628 00:35:03,869 --> 00:35:05,871 (チャイム) 629 00:35:06,071 --> 00:35:07,206 🔈(インターホン:女性) はい 630 00:35:07,406 --> 00:35:10,709 (秀作) いつも お世話になってます ハッピーラッキークリーニングです 631 00:35:11,109 --> 00:35:12,177 (鍵が開く音) 632 00:35:30,229 --> 00:35:32,664 (秀作) こんばんは! (お手伝いさん) それ間違ってない? 633 00:35:32,764 --> 00:35:34,466 ついさっき配達に来たわよ? 634 00:35:34,566 --> 00:35:35,567 え? 635 00:35:38,036 --> 00:35:39,972 あっ… 失礼しました! 636 00:35:40,072 --> 00:35:43,408 {\an8}浜田さんのお宅と 勘違いしてました 《僕は 姉さんたちから見れば 決して出来のいい弟ではなかった》 (お手伝いさん) だと思った 637 00:35:43,675 --> 00:35:45,043 大変 失礼しました! 638 00:35:45,143 --> 00:35:47,412 《悔しいけど 楠木を かわいがる気持ちも》 639 00:35:47,513 --> 00:35:49,047 《何となく分かる》 640 00:35:51,717 --> 00:35:55,220 《だからといって このまま 楠木に負けるわけにはいかない》 641 00:35:56,088 --> 00:35:58,090 《だって僕は家族だから!》 642 00:35:59,157 --> 00:36:01,260 《血のつながった弟だから!》 643 00:36:02,861 --> 00:36:05,464 {\an8}(秀作) えっ? 《25年も一緒に住んでるのに》 644 00:36:06,131 --> 00:36:08,400 《姉さんの部屋に 入れてもらったことは一度もない》 645 00:36:08,500 --> 00:36:09,935 押すのかよ…! 646 00:36:15,774 --> 00:36:18,343 《兄さんの部屋には 一度だけ入ったことがあるけど》 647 00:36:18,510 --> 00:36:21,914 《日焼けマシンに入らされて こんがり日焼けした》 648 00:36:22,214 --> 00:36:24,516 《小学4年生の冬だった》 649 00:36:40,265 --> 00:36:42,301 (博文) うまくいったか? (秀作) うん そっちは? 650 00:36:42,401 --> 00:36:45,370 (博文) 知晶がヘマこくわけねぇだろ! (秀作) そうだね 651 00:36:49,508 --> 00:36:50,509 頼んだぞ 652 00:36:50,976 --> 00:36:51,977 うん! 653 00:37:06,925 --> 00:37:10,829 (はしゃぐ声) 654 00:37:15,000 --> 00:37:17,769 《食卓を囲みながら いつも不安だった》 655 00:37:18,570 --> 00:37:21,239 《家族の目に 僕は映っているんだろうか》 656 00:37:22,007 --> 00:37:24,276 《僕の存在に 意味なんてあるんだろうか》 657 00:37:28,180 --> 00:37:29,348 《だから》 658 00:37:29,848 --> 00:37:32,951 《父さんに必要とされる人間に なりたかった》 659 00:37:33,385 --> 00:37:36,922 《いつか 兄さんと姉さんの 自慢の弟になりたかった》 660 00:37:37,689 --> 00:37:40,993 《僕を家族の一員として 認めてほしかった》 661 00:37:41,693 --> 00:37:46,231 《たとえ 法を犯す道しか なかったとしても》 662 00:38:02,247 --> 00:38:04,449 ジョン 元気でな! 663 00:38:09,354 --> 00:38:14,159 (偽ジョンの鳴き声) 664 00:38:14,259 --> 00:38:15,093 ああ… 665 00:38:15,193 --> 00:38:17,763 《僕は大きな勘違いをしていた》 666 00:38:18,563 --> 00:38:23,168 《犬をすり替えて飼い主を騙すことは 二項詐欺罪という立派な犯罪だ》 667 00:38:23,802 --> 00:38:28,340 《無断で人の車を運転することは 窃盗罪という許されない犯罪だ》 668 00:38:29,574 --> 00:38:31,410 《だが 一番の罪は…》 669 00:38:32,678 --> 00:38:34,880 《これほど いとおしい存在のジョンを》 670 00:38:34,980 --> 00:38:37,382 《平気で 置き去りにしてしまうこと》 671 00:38:40,519 --> 00:38:44,089 《家出した あの日 姉さんから 引き止めてもらえずに》 672 00:38:44,189 --> 00:38:46,425 《いじけていた自分に 言ってやりたい》 673 00:38:47,225 --> 00:38:48,827 《心配するな》 674 00:38:49,561 --> 00:38:52,130 《大人になったら お前を 本当に必要としてくれる》 675 00:38:52,230 --> 00:38:53,832 《家族ができる》 676 00:38:54,332 --> 00:38:56,068 《そいつの名前は…》 677 00:38:57,102 --> 00:38:58,270 《ジョンだ!》 678 00:39:00,872 --> 00:39:02,507 (偽ジョンの鳴き声) 679 00:39:04,776 --> 00:39:06,178 ジョン! 伏せ! 680 00:39:06,712 --> 00:39:08,046 (鳴き声) 681 00:39:10,215 --> 00:39:13,285 ちゃんと待ってるんだぞ 今すぐ行くからな 682 00:39:53,725 --> 00:39:54,793 痛っ…! 683 00:39:56,862 --> 00:40:07,139 {\an8}(警報音) ヤベ…! 684 00:40:02,567 --> 00:40:04,336 ジョン いい子だ…! 685 00:40:06,071 --> 00:40:07,139 よし! 行くぞ 行くぞ! 686 00:40:13,145 --> 00:40:14,746 《幻だろうか》 687 00:40:16,214 --> 00:40:18,583 《いや… ジョンだ》 688 00:40:20,018 --> 00:40:22,387 《今 入っていった ジョンそっくりの黒毛の犬は》 689 00:40:23,555 --> 00:40:25,023 《本物のジョンだ!》 690 00:40:25,123 --> 00:40:27,893 (警報音) 691 00:40:27,993 --> 00:40:30,595 (ジョンの遠吠え) 692 00:40:30,862 --> 00:40:32,564 (遠吠え) 693 00:40:32,664 --> 00:40:34,499 (鳴き声) 694 00:40:35,801 --> 00:40:38,670 《きょうだい愛に 胸を打たれた!》 695 00:40:39,004 --> 00:40:43,275 《この2匹は… いや この2人のジョンは》 696 00:40:43,575 --> 00:40:46,244 《正真正銘の家族だ!》 697 00:40:47,445 --> 00:40:50,248 \(お手伝いさん) 旦那様! ジョンですよ!/ 698 00:40:50,348 --> 00:40:53,185 \(浜野谷) おぉ ジョン!/⇒ 699 00:40:53,819 --> 00:40:55,420 \無事だったか!/ 700 00:41:17,809 --> 00:41:19,511 (かしわ手) 701 00:41:20,779 --> 00:41:22,848 《兄さんから連絡があった》 702 00:41:23,715 --> 00:41:27,219 《院長がジョンの奇跡の生還を 喜んでいること》 703 00:41:27,886 --> 00:41:30,522 《ジョンが どこにいたのか 謎は残るが》 704 00:41:30,822 --> 00:41:33,859 《これまでのことは 水に流すと言われたこと》 705 00:41:35,527 --> 00:41:38,930 《僕は このもう1匹のジョンの 行く末については》 706 00:41:39,397 --> 00:41:41,266 《何も聞けなかった》 707 00:41:57,749 --> 00:42:00,318 坊ちゃん まいりましょう 708 00:42:19,237 --> 00:42:21,973 《ジョンに謝らなければ ならないことがある》 709 00:42:22,874 --> 00:42:25,076 《君の運命を決めるのは 僕じゃなくて》 710 00:42:26,578 --> 00:42:28,446 《僕以外の家族だ》 711 00:42:35,921 --> 00:42:37,355 (知晶) おかえり (博文) おかえり 712 00:42:38,089 --> 00:42:38,924 ただいま 713 00:42:39,190 --> 00:42:42,127 (泰蔵) 早く座って食べなさい (秀作) うん 714 00:42:46,898 --> 00:42:48,266 いただきます 715 00:42:55,607 --> 00:42:59,277 (知晶) 犬小屋 造ってあげないとね (泰蔵) うん そうだな 716 00:42:59,778 --> 00:43:01,513 (博文) 名前どうする? (泰蔵) ジョンでいいんじゃないのか? 717 00:43:01,680 --> 00:43:03,615 そうよ コロコロ変えるのは かわいそう 718 00:43:03,715 --> 00:44:37,108 {\an8}♬~ 《20年前の自分に 教えてやりたいことが》 719 00:43:11,222 --> 00:43:12,590 《もう一つ増えた》 720 00:43:13,458 --> 00:43:15,727 《優しさには いろんな形がある》 721 00:43:16,661 --> 00:43:20,165 《分かりやすい形もあれば 分かりにくい形もある》 722 00:43:21,066 --> 00:43:22,467 《心配するな》 723 00:43:23,268 --> 00:43:24,703 《見てないようで》 724 00:43:24,970 --> 00:43:27,472 《家族は ちゃんと 見ててくれている》 725 00:44:03,641 --> 00:44:04,909 《マズい…》 726 00:44:05,844 --> 00:44:09,381 《罪を重ねたことで さらに男の色気が…》 727 00:44:16,154 --> 00:44:18,857 犬は人間の 主従関係が分かるって 728 00:44:18,957 --> 00:44:20,425 本当なんですかね? 729 00:44:21,059 --> 00:44:22,093 知晶さんがジョンを 730 00:44:22,193 --> 00:44:23,928 かわいがるように なってから 731 00:44:24,029 --> 00:44:25,897 僕なんて見向きも されなくなりましたから 732 00:44:27,399 --> 00:44:30,201 ま… 楠木君はね 733 00:44:32,203 --> 00:44:33,204 ジョン! カム! 734 00:44:37,208 --> 00:44:40,678 ああ…! ジョン! いい子だね! 735 00:44:41,279 --> 00:44:42,614 ジョン! 736 00:44:42,714 --> 00:44:46,251 《あれほどの絆を確かめ合った ジョンが》 737 00:44:46,451 --> 00:44:49,087 《僕ではなく楠木を選択した…》 738 00:44:50,021 --> 00:44:53,091 《人間の主従関係を 一発で見抜くジョンが》 739 00:44:53,625 --> 00:44:56,027 《僕よりも楠木を選択した…》 740 00:44:56,127 --> 00:45:00,131 (知晶) ハハハハ…! 741 00:45:04,402 --> 00:45:06,204 《落ち込むことはない》 742 00:45:06,438 --> 00:45:08,673 《僕には プラトンがいるじゃないか》 743 00:45:12,210 --> 00:45:17,082 《それに 20年間ずっと 優しく見守り続けてくれている》 744 00:45:17,248 --> 00:45:19,317 《小岩井だっているじゃないか》