1 00:00:00,601 --> 00:00:02,636 (北沢秀作) 《ウチの家は少し変わっている》 2 00:00:02,970 --> 00:00:04,972 《きょうだい全員が東大卒》 3 00:00:05,239 --> 00:00:06,874 《兄は天才外科医》 4 00:00:07,008 --> 00:00:08,376 《姉は敏腕弁護士》 5 00:00:08,709 --> 00:00:10,311 《僕はエリート警察官》 6 00:00:10,978 --> 00:00:13,581 《父は名門私立中学の学園長》 7 00:00:13,981 --> 00:00:15,549 《早くに母を亡くし》 8 00:00:15,649 --> 00:00:18,619 《以来20年間 執事を務める小岩井と》 9 00:00:18,719 --> 00:00:20,988 《最近 入った見習いの楠木君》 10 00:00:21,188 --> 00:00:23,524 (北沢博文) “犬が逃げた! 笑い事じゃないんだよ!” 11 00:00:23,624 --> 00:00:26,293 《院長が飼ってる大事な犬を 逃がしてしまった兄さん》 (浜野谷和馬) “クビだ” 12 00:00:26,727 --> 00:00:27,962 “俺はクビだ…” 13 00:00:28,062 --> 00:00:31,465 (北沢知晶) “そっくりな犬を 見つければいいのよ!” 14 00:00:32,733 --> 00:00:34,702 “なるほど! その手があったか!” 15 00:00:37,571 --> 00:00:40,374 (博文) “本物のジョンじゃないのか!” (知晶) “ジョンの弟よ” 16 00:00:40,608 --> 00:00:44,345 《姉さんは 僕より執事見習いの楠木を 重宝し始めた》 17 00:00:44,512 --> 00:00:46,647 {\an8}(秀作) “えい!” 《このままではマズいと 感じた僕は》 18 00:00:47,515 --> 00:00:51,752 《院長の家に侵入し 偽のジョンを こっそり置いてくるという》 19 00:00:51,986 --> 00:00:53,988 《法を犯す道を再び選んだ》 20 00:00:54,688 --> 00:00:55,523 (秀作) “元気でな” 21 00:00:57,224 --> 00:01:01,829 《でも 一番の罪は 窃盗でも住居侵入でもない》 22 00:01:02,396 --> 00:01:05,466 《家族同然のジョンを 平気で置き去りにしてくること》 23 00:01:07,134 --> 00:01:07,968 “痛っ…!” 24 00:01:08,836 --> 00:01:09,837 “よし! 行くぞ 行くぞ!” 25 00:01:11,839 --> 00:01:15,743 《奇跡的に本物のジョンも戻り 一件落着》 26 00:01:17,144 --> 00:01:19,680 《家族もジョンを飼うことを 認めてくれ》 27 00:01:19,914 --> 00:01:22,349 《すべてが 丸く収まったかに思えた》 28 00:01:27,955 --> 00:01:31,625 (パトカーのサイレン) 29 00:01:34,228 --> 00:01:36,597 (秀作) はい 分かりました 30 00:01:36,831 --> 00:01:38,098 では 後ほど 31 00:01:41,469 --> 00:01:44,839 小岩井が警察に保護されたって 32 00:01:45,706 --> 00:01:48,809 (秀作) 自殺しようとしてたみたい (知晶) どうして小岩井が… 33 00:01:48,943 --> 00:01:51,178 (北沢泰蔵) 心当たりはないのか? (秀作) 全然 34 00:01:52,012 --> 00:01:55,249 (秀作) 昨日の朝も普段どおりだったし… (博文) 俺には心当たりがある! 35 00:01:55,716 --> 00:01:59,420 小岩井はメイド喫茶に ハマっていたんだ 36 00:02:03,657 --> 00:02:06,026 ウソよ! 小岩井に限って そんなこと…! 37 00:02:06,126 --> 00:02:10,798 いいや 間違いない 昨日の夜 この目で確かに見た 38 00:02:13,367 --> 00:02:15,369 (メイドたち) “いってらっしゃいませ ご主人様!” 39 00:02:20,708 --> 00:02:22,076 (小岩井凛治) “違うんです…!” 40 00:02:22,710 --> 00:02:24,812 (博文の声) 店から出てきたところを 俺に見られて⇒ 41 00:02:25,279 --> 00:02:26,814 走って逃げたんだ 42 00:02:27,248 --> 00:02:30,718 でも 小岩井が 休みの日に何をするかは 43 00:02:30,818 --> 00:02:32,219 それは自由じゃないの? 44 00:02:32,620 --> 00:02:34,688 (秀作) メイド喫茶に行くくらい… (泰蔵) “行くくらい”とは何だ! 45 00:02:35,289 --> 00:02:38,559 (博文) ウチの執事がメイド喫茶に通っていた なんてことがバレたら 46 00:02:38,659 --> 00:02:41,428 週刊誌が面白おかしく 書き立てるに決まってる 47 00:02:41,529 --> 00:02:43,731 “執事がメイドにハマっていた” なんて 48 00:02:43,831 --> 00:02:46,200 いかにも 見出しになりそうなネタだ 49 00:02:46,300 --> 00:02:49,036 (秀作) でも… (博文) いいか 秀作 もう一度言うぞ 50 00:02:49,303 --> 00:02:52,940 “執事がメイドにハマっていた” だぞ? 51 00:02:53,274 --> 00:02:56,577 《兄さん どうして? どうして もう一度言う?》 52 00:02:56,977 --> 00:02:58,946 買う! 俺なら買う! 53 00:02:59,280 --> 00:03:02,449 きっと小岩井は 兄さんに見られたことで 54 00:03:02,550 --> 00:03:04,652 クビを覚悟したんじゃないかしら 55 00:03:04,919 --> 00:03:07,421 それで 人生を悲観して 56 00:03:07,521 --> 00:03:10,691 自殺未遂だなんてバカなマネを! 57 00:03:11,158 --> 00:03:13,794 えっ… まさか…⇒ 58 00:03:14,395 --> 00:03:16,564 小岩井を 辞めさせたりしないよね? 59 00:03:16,730 --> 00:03:21,135 北沢家の名誉を傷つける行為は 立派な契約違反だ 60 00:03:21,368 --> 00:03:23,804 辞めてもらう以外に 選択肢はない 61 00:03:23,904 --> 00:03:25,573 いや ちょっと待ってよ! 62 00:03:25,973 --> 00:03:29,143 20年も献身的に 働いてくれてる小岩井に対して 63 00:03:29,443 --> 00:03:30,611 それは あんまりだよ! 64 00:03:30,711 --> 00:03:33,480 じゃあ 解雇じゃなく 自主退職にしてやればいい 65 00:03:33,581 --> 00:03:36,584 退職金に色をつけてやれば あいつも文句ないはずだ 66 00:03:36,684 --> 00:03:37,851 兄さん…! 67 00:03:37,952 --> 00:03:41,221 あの年まで 所帯も持たずに コツコツと働いてきたんだ 68 00:03:41,322 --> 00:03:43,757 すぐに金に困る なんてこともないだろ 69 00:03:44,124 --> 00:03:47,094 松也が思いのほか 使い物になりそうだし 70 00:03:47,194 --> 00:03:49,296 辞めてもらうには いい頃合いじゃないかしら? 71 00:03:49,396 --> 00:03:54,168 (泰蔵) 残念だが あいつの居場所は もう ウチにはない! 72 00:03:55,636 --> 00:03:59,039 僕は 小岩井を信じてます 73 00:03:59,373 --> 00:04:03,544 本人の口から真実を聞くまで 結論は待ってください 74 00:04:06,914 --> 00:04:09,316 (小岩井) こんなにも お騒がせしてしまって 75 00:04:10,884 --> 00:04:12,553 なんと お詫びすればいいのか… 76 00:04:12,987 --> 00:04:14,321 ねえ 小岩井 77 00:04:15,856 --> 00:04:17,558 本当に自殺しようとしたの? 78 00:04:19,126 --> 00:04:21,495 いえ… まさか 79 00:04:21,729 --> 00:04:26,467 たまたま 海を眺めていた場所が 自殺の名所だっただけで… 80 00:04:26,634 --> 00:04:29,003 (秀作) ホントに? (小岩井) ええ 81 00:04:29,269 --> 00:04:32,773 あのさ… 兄さんに聞いたんだけど⇒ 82 00:04:33,173 --> 00:04:36,310 メイド喫茶に通ってたなんて ウソだよね? 83 00:04:36,877 --> 00:04:39,847 いえ 間違いございません 84 00:04:40,748 --> 00:04:42,182 え… どうして? 85 00:04:43,984 --> 00:04:45,552 申し訳ございません! 86 00:04:50,124 --> 00:04:54,228 こんなもの… 出すまでもないとは思いますが 87 00:04:55,429 --> 00:04:57,097 ダメだよ 俺は認めないから 88 00:04:57,197 --> 00:04:58,766 もう これ以上 迷惑をかけたくありません! 89 00:04:58,866 --> 00:05:00,467 ウチには小岩井が必要なんだよ 90 00:05:00,768 --> 00:05:02,436 坊ちゃんは もう 私がいなくても大丈夫です! 91 00:05:02,536 --> 00:05:04,071 大丈夫じゃないよ! 92 00:05:05,639 --> 00:05:09,476 家族が何て言おうと 俺には お前が必要なんだよ! 93 00:05:10,377 --> 00:05:11,879 もう うんざりなんです! 94 00:05:13,313 --> 00:05:15,382 あなたの子守りをするのは 95 00:05:15,549 --> 00:05:16,950 もう うんざりなんですよ! 96 00:05:18,352 --> 00:05:19,186 小岩井? 97 00:05:19,820 --> 00:05:24,124 実を言うと… こうなる前から 98 00:05:24,491 --> 00:05:26,894 辞めさせていただこうと 考えていましたが 99 00:05:27,494 --> 00:05:29,129 ちょうどいい機会です 100 00:05:35,502 --> 00:05:37,471 (小岩井) わざわざ お越しいただいたのに⇒ 101 00:05:37,905 --> 00:05:39,473 申し訳ございません! 102 00:05:55,122 --> 00:05:56,857 プラトン ごめんね? 103 00:05:58,058 --> 00:06:00,527 小岩井と 一緒に帰ってこれなくて 104 00:06:05,799 --> 00:06:06,900 プラトン?⇒ 105 00:06:08,168 --> 00:06:09,269 プラトン!?⇒ 106 00:06:10,404 --> 00:06:12,539 プラトン! プラトン!⇒ 107 00:06:14,041 --> 00:06:15,242 プラトン? 108 00:06:22,750 --> 00:06:23,917 まさか… 109 00:06:27,855 --> 00:06:28,989 プラトン? 110 00:06:30,257 --> 00:06:31,658 プラトン どこ?⇒ 111 00:06:33,060 --> 00:06:34,361 プラトン! 112 00:06:37,564 --> 00:06:38,966 プラトン! 113 00:06:40,033 --> 00:06:42,236 《この悲しみを共有し》 114 00:06:42,669 --> 00:06:46,373 《見つかるまで 一緒になって 捜してくれたであろう小岩井が》 115 00:06:47,274 --> 00:06:49,743 《困っている時に必ず現れて》 116 00:06:50,444 --> 00:06:53,781 《ぬくもりと優しさで 包み込んでくれた小岩井が》 117 00:06:54,414 --> 00:06:56,416 《もう この家にはいない》 118 00:06:58,786 --> 00:07:00,721 《母さん 元気ですか?》 119 00:07:01,555 --> 00:07:04,958 《ずっと一番の味方でいてくれた 小岩井が去り》 120 00:07:05,526 --> 00:07:08,295 《最愛のプラトンまで いなくなってしまいました》 121 00:07:10,230 --> 00:07:13,433 《僕も そろそろ 母さんのそばに行きたいな》 122 00:07:15,235 --> 00:07:16,804 《今年の冬の寒さに》 123 00:07:18,438 --> 00:07:20,674 《もうすぐ凍え死にそうです》 124 00:07:21,008 --> 00:07:49,970 ♬~ 125 00:07:55,776 --> 00:07:57,110 (ノック) 126 00:07:57,678 --> 00:08:01,782 (楠木松也) おはようございま~す! 朝食が ご用意できました~! 127 00:08:08,355 --> 00:08:09,756 寒っ… 128 00:08:15,429 --> 00:08:18,565 後ほど 食後のフルーツを お持ちいたします 129 00:08:18,665 --> 00:08:19,933 失礼します 130 00:08:23,036 --> 00:08:24,872 小岩井は何と言ってた? 131 00:08:25,505 --> 00:08:26,607 (秀作) はい? 132 00:08:26,773 --> 00:08:28,709 昨日 会いに行ったんじゃ ないのか? 133 00:08:40,120 --> 00:08:43,857 (秀作) 行った時には用意してました (知晶) そう 134 00:08:44,324 --> 00:08:45,792 それは話が早いわね 135 00:08:45,893 --> 00:08:48,562 メイド喫茶はどうだった? まさか 行ってないなんて 136 00:08:48,662 --> 00:08:50,230 しらばっくれたんじゃ ねぇだろうな? 137 00:08:50,330 --> 00:08:53,400 (秀作) 兄さんの言うとおりだったよ (博文) ほら見ろ だから言っただろ 138 00:08:53,834 --> 00:08:56,403 あの生真面目な小岩井を 狂わせるなんて 139 00:08:56,503 --> 00:08:57,604 どんな店なのかしら 140 00:08:58,038 --> 00:09:01,575 (博文) “ミルキー王国別館”だ (泰蔵) 王国なのに別館があるのか? 141 00:09:02,175 --> 00:09:03,243 (博文) はい 142 00:09:04,211 --> 00:09:07,347 小岩井にとって 長年の夢だったんだよ 143 00:09:07,748 --> 00:09:08,849 夢? 144 00:09:09,182 --> 00:09:10,517 一生に一度でいいから 145 00:09:10,617 --> 00:09:13,120 “おかえりなさいませ ご主人様”と 言われたかった 146 00:09:13,220 --> 00:09:17,190 そして 恐らく それが想像以上に 心地よかったんだろうな 147 00:09:18,458 --> 00:09:22,329 小岩井には… ちょっとガッカリしたよ⇒ 148 00:09:23,497 --> 00:09:25,699 メイド喫茶のことも もちろんだけど 149 00:09:26,934 --> 00:09:29,903 ウチで働くことに 何の未練もなさそうだったから 150 00:09:36,276 --> 00:09:38,946 (楠木) ああ… いつも ありがとうございます! 151 00:09:39,046 --> 00:09:42,182 ねえ 小岩井のこと 何か聞いてるの? 152 00:09:42,683 --> 00:09:46,253 知晶さんから しばらく 体調不良でお休みになると 153 00:09:46,353 --> 00:09:48,488 (秀作) ふ~ん… それだけ? 154 00:09:48,989 --> 00:09:52,192 小岩井さんの仕事も できるようにしておきなさいと 155 00:09:52,292 --> 00:09:56,496 なるほど… だから 朝から妙に張り切ってるんだ 156 00:09:56,596 --> 00:09:59,599 張り切るなんて とんでもございません! 157 00:09:59,766 --> 00:10:02,669 小岩井さんには 早く戻ってきていただかないと 158 00:10:02,769 --> 00:10:05,439 とてもじゃないけど 私一人では… 159 00:10:05,772 --> 00:10:08,308 (秀作) ホントに そう思ってんの? (楠木) もちろんでございます! 160 00:10:09,142 --> 00:10:10,344 (秀作) ふ~ん… 161 00:10:10,978 --> 00:10:13,847 ねえ プラトン知らない? 162 00:10:14,047 --> 00:10:16,550 秀作さんが飼われてる ハムスターちゃんですか? 163 00:10:16,650 --> 00:10:19,586 (秀作) うん 昨日から見当たらないんだけど 164 00:10:20,020 --> 00:10:21,588 それは大変でございますね 165 00:10:22,255 --> 00:10:26,059 私も微力ながら全力で 捜索に当たりたいと思います! 166 00:10:26,493 --> 00:10:27,327 (秀作) うん (ノック) 167 00:10:27,427 --> 00:10:29,229 \(手毛綱美鎖夫) クリーニング屋で~す/ 168 00:10:29,896 --> 00:10:32,199 こんな朝早くに何でしょう…? 169 00:10:35,736 --> 00:10:38,805 (手毛綱) なあ 聞いてくれよ~! (楠木) どうしたんですか? 170 00:10:39,306 --> 00:10:41,808 さっき 浜野谷さん家に 配達に行ったらさ⇒ 171 00:10:41,942 --> 00:10:44,311 この前 ウチの若い社員が 来たって言うんだよ 172 00:10:44,878 --> 00:10:46,413 それが どうしたんですか? 173 00:10:46,680 --> 00:10:49,549 ウチのクリーニング屋 俺の嫁と2人でやってっから⇒ 174 00:10:49,649 --> 00:10:51,685 そんなことは絶対 あり得ないって 言ったんだけど 175 00:10:51,785 --> 00:10:54,087 間違いなくウチの制服 着てたって! 176 00:10:54,187 --> 00:10:55,889 若いって 何歳ぐらいですか? 177 00:10:56,056 --> 00:10:58,358 まだ10代の高校生ぐらいに 見えたって言うんだよ~ 178 00:10:58,792 --> 00:11:00,227 (楠木) 高校生? 179 00:11:00,527 --> 00:11:02,129 《先日 初めて入った床屋でも》 180 00:11:02,229 --> 00:11:04,297 《“部活 何やってるの?”と 聞かれたし》 181 00:11:04,498 --> 00:11:08,168 《飲み屋でも何度か 身分証の提示を 求められたことがある》 182 00:11:08,268 --> 00:11:10,270 (手毛綱) うわぁ~! (楠木) わぁ…! どうしました? 183 00:11:11,471 --> 00:11:13,440 今… ジョンがいた! 184 00:11:15,208 --> 00:11:16,610 いや でも そんなわけねぇよな 185 00:11:16,710 --> 00:11:18,945 さっき 浜野谷さん家の庭にいたしな 186 00:11:19,146 --> 00:11:21,448 《今のは間違いなくジョンだ》 187 00:11:21,815 --> 00:11:24,751 《ただ あなたが思ってるジョンとは 別のジョンだ》 188 00:11:25,152 --> 00:11:27,687 《きょうだいなのに 同じ名前を付けられたジョン》 189 00:11:27,954 --> 00:11:30,724 《ジョンの弟の ジョンだ!》 190 00:11:31,224 --> 00:11:33,760 前 ここ来た時 犬なんか いなかったよな? 191 00:11:33,927 --> 00:11:35,162 最近 飼い始めたんです 192 00:11:36,163 --> 00:11:38,298 あれ? 今日 小岩井さんは? 193 00:11:39,132 --> 00:11:40,934 (楠木) 体調不良で お休みをいただいております 194 00:11:41,234 --> 00:11:42,669 体調不良? 195 00:11:43,070 --> 00:11:46,306 病気知らずで有名な あの鉄人 小岩井が? 196 00:11:46,406 --> 00:11:48,675 僕も困ってるんですよね 197 00:11:48,775 --> 00:11:52,679 なあ お前来てから ここの家 何か変じゃないか? 198 00:11:53,814 --> 00:11:56,750 僕のせいにしないでくださいよ~ 199 00:11:56,883 --> 00:11:59,352 《言われてみれば 確かにそうだ》 200 00:11:59,686 --> 00:12:02,355 《父さんの事件は あいつが ウチに入って2日目に起こった》 201 00:12:02,489 --> 00:12:04,591 《次の週には兄さんの事件》 202 00:12:05,025 --> 00:12:06,426 《そして ついには》 203 00:12:06,960 --> 00:12:10,030 《小岩井までが 退職に追い込まれた》 204 00:12:11,198 --> 00:12:14,501 《小岩井がいなくなって 一番 得をするのは楠木だ》 205 00:12:14,868 --> 00:12:17,370 《そして楠木をかわいがってる 姉さんは》 206 00:12:17,471 --> 00:12:19,840 《小岩井が辞めることに 賛成をしている》 207 00:12:21,508 --> 00:12:25,412 《あいつに有利な環境が 日に日に整い始めてる一方で》 208 00:12:26,046 --> 00:12:28,815 《僕を取り巻く状況は 悪くなるばかりだ》 209 00:12:30,317 --> 00:12:31,551 《まさか…!》 210 00:12:35,822 --> 00:12:37,824 《部屋の窓を開けて プラトンを逃がしたのも》 211 00:12:37,924 --> 00:12:39,593 《楠木の仕業か?》 212 00:12:42,662 --> 00:12:44,498 (池江里子) 開けないほうが よかったですか? 213 00:12:44,598 --> 00:12:47,667 (秀作) ううん 空気の入れ換えをしないと ありがとう 214 00:12:52,606 --> 00:12:55,308 《だが 悪いことばかりとも 言い切れない》 215 00:12:55,809 --> 00:12:57,177 《ゴタゴタをもみ消すことで》 216 00:12:57,277 --> 00:13:00,480 《彼女からの視線は 日に日に熱さを増している》 217 00:13:00,580 --> 00:13:01,848 (里子) 係長 218 00:13:03,283 --> 00:13:05,552 これチェックしていただけますか? 219 00:13:05,652 --> 00:13:06,686 (秀作) うん 220 00:13:06,920 --> 00:13:09,823 特に問題なければ こちらに判のほう⇒ 221 00:13:09,956 --> 00:13:12,325 よろしくお願いします (秀作) 分かった 222 00:13:15,662 --> 00:13:18,131 《こ… これは…!》 223 00:13:23,203 --> 00:13:25,906 (里子の声) “今度 尾関さんと 鍋を食べに行くんですけど”⇒ 224 00:13:26,306 --> 00:13:28,742 “係長も ご一緒にいかがですか?” 225 00:13:31,077 --> 00:13:33,980 《警視庁刑事総務課という 厳正なる職場》 226 00:13:34,247 --> 00:13:36,449 《勤務時間中の 張り詰めた空気の中》 227 00:13:36,550 --> 00:13:37,851 《仕事上の書類に見せかけて》 228 00:13:37,951 --> 00:13:40,987 《プライベートな文書を 紛れ込ませる 大胆な手口!》 229 00:13:42,155 --> 00:13:43,890 《間違いない!》 230 00:13:44,858 --> 00:13:47,594 《彼女は僕の体から放たれる》 231 00:13:47,894 --> 00:13:51,731 《犯罪という名の色気に 引き寄せられている…!》 232 00:13:54,301 --> 00:13:55,202 ハッ…! 233 00:13:57,904 --> 00:13:58,939 ハッ… 234 00:14:06,079 --> 00:14:08,348 (職員) 北沢さん (知晶) はい 235 00:14:08,448 --> 00:14:10,317 お待たせしました こちらになります 236 00:14:10,417 --> 00:14:11,751 ありがとうございます 237 00:14:22,395 --> 00:14:25,699 (善財一郎) ジョンが戻ってきて 院長も大喜びだ 238 00:14:25,799 --> 00:14:28,535 (博文) お前の思いどおりにならなくて 残念だったな 239 00:14:28,635 --> 00:14:30,403 クビにならなくて ホッとしてるよ 240 00:14:30,604 --> 00:14:31,972 ふざけるな 241 00:14:32,439 --> 00:14:35,442 お詫びと言っては何だが メシでも ごちそうさせてくれ 242 00:14:35,542 --> 00:14:36,610 断る 243 00:14:37,677 --> 00:14:39,312 (善財) そうか 残念だ 244 00:14:40,113 --> 00:14:44,217 名の知れたモデルと グラビアの子を手配したんだが 245 00:14:45,185 --> 00:14:47,687 (博文) 誰が断ると言った! (善財) “断る”とハッキリ聞こえたが? 246 00:14:47,787 --> 00:14:50,023 (博文) 今すぐ耳の検査を してもらったほうがいい 247 00:14:50,190 --> 00:14:52,392 じゃ 来てくれるんだな? 248 00:14:52,559 --> 00:14:54,427 お前を評価してる点が2つある 249 00:14:54,761 --> 00:14:57,864 飲み会に連れてくる 女子のレベルが軒並み高いこと 250 00:14:57,964 --> 00:15:00,400 異性の趣味が 一切 かぶらないこと 251 00:15:01,434 --> 00:15:02,435 この2点だ! 252 00:15:03,470 --> 00:15:06,806 自慢話で 退屈させないでくれよな 253 00:15:07,140 --> 00:15:09,542 お寒いギャグで ドン引きさせたら… 254 00:15:09,709 --> 00:15:11,411 ただじゃ おかねぇぞ 255 00:15:12,779 --> 00:15:13,780 はぁ… 256 00:15:13,880 --> 00:15:16,716 (善財) だから 自慢話はやめろって 言ったんだよ 257 00:15:17,183 --> 00:15:19,386 女の子たち あんなに 食いついてたじゃねぇか 258 00:15:19,486 --> 00:15:21,388 食いついてるフリだろ! 259 00:15:21,488 --> 00:15:24,190 表情とか声のトーンで 分かるだろ バカ! 260 00:15:24,291 --> 00:15:27,794 お前だってな 愛想笑いを 本気の笑いと勘違いして 261 00:15:27,894 --> 00:15:30,897 しょうもない病院ギャグ 連発してたじゃねぇか 262 00:15:31,498 --> 00:15:34,701 あれは お前が本気で笑っていたから 263 00:15:34,801 --> 00:15:36,903 お前のためだけに続けていたんだ 264 00:15:37,003 --> 00:15:40,573 (博文) フン… あの面白さが 分からない女なんて 265 00:15:40,674 --> 00:15:42,475 こっちから願い下げだ 266 00:15:43,843 --> 00:15:45,445 俺たちも帰るか 267 00:15:45,578 --> 00:15:46,613 クソ! 268 00:15:47,881 --> 00:15:49,316 もう一軒 行くぞ 269 00:15:50,016 --> 00:15:51,184 プラトン⇒ 270 00:15:54,321 --> 00:15:57,057 プラトン? 出ておいで 271 00:15:58,124 --> 00:15:59,426 おウチに入ろう? 272 00:16:08,468 --> 00:16:11,271 《プラトンを全力で捜索すると 言ってたくせに》 273 00:16:11,371 --> 00:16:13,206 《楠木の奴…!》 274 00:16:13,673 --> 00:16:16,676 (楠木) そこでいいんですか? (知晶) どうして? 275 00:16:16,943 --> 00:16:19,479 このままだと 王様 取られちゃいますよ? 276 00:16:19,579 --> 00:16:22,782 え~ヤダ じゃあ… やり直す 277 00:16:23,750 --> 00:16:25,752 ゆっくり考えてくださいね 278 00:16:26,586 --> 00:16:28,588 ぜ~ったい勝ってやる⇒ 279 00:16:28,788 --> 00:16:31,157 じゃあ どうしよっかな~… 280 00:16:33,193 --> 00:16:34,227 《マズい!》 281 00:16:34,661 --> 00:16:35,895 《マズいぞ!》 282 00:16:36,396 --> 00:16:39,099 《このままでは 女王の心まで奪われ》 283 00:16:39,466 --> 00:16:42,369 《この家が 完全に乗っ取られてしまう!》 284 00:16:45,438 --> 00:16:46,806 (メイド) よろしくお願いします! 285 00:16:47,440 --> 00:16:49,342 (メイド) えっ すっごい面白いです! 286 00:16:49,442 --> 00:16:51,544 分かる!? ねえ 今の面白さ 分かんの? 287 00:16:51,644 --> 00:16:53,446 (メイド) 他のも もっと聞きたいです~! 288 00:16:53,546 --> 00:16:54,814 (博文) じゃあ 言っちゃう 言っちゃう!⇒ 289 00:16:54,914 --> 00:16:56,416 えっとね 次は じゃあ あれ行こう! 290 00:16:56,516 --> 00:16:59,452 (博文) え~っと… カテーテルギャグ~! (メイドたち) わ~い! 291 00:16:59,552 --> 00:17:02,655 (善財) ないよ そんなの (博文) うるせぇな 即興で作んだよ 292 00:17:02,756 --> 00:17:04,991 (博文) え~っとね… は~い! は~い! (メイド) は~い! 293 00:17:05,091 --> 00:17:08,495 え~っと… 給料は安いが副業で がっぽり 294 00:17:08,595 --> 00:17:09,996 カテーテル~! 295 00:17:11,831 --> 00:17:15,969 (メイドたち) ええ… すごい面白い! (博文) ハハハハ…! 296 00:17:18,471 --> 00:17:21,908 父さん 小岩井の後釜は どうするつもり? 297 00:17:22,776 --> 00:17:25,779 それは当然 考えてはいるが… 298 00:17:26,446 --> 00:17:28,581 次は 若い女性に するっていうのは どう? 299 00:17:30,650 --> 00:17:32,819 これまで 当たり前のように 執事を使ってきたけど 300 00:17:32,919 --> 00:17:35,288 そろそろ メイドも アリなんじゃないかと思って 301 00:17:35,422 --> 00:17:38,591 (秀作) 急に どうしたの? (博文) 前々から思ってたことだ 302 00:17:38,691 --> 00:17:42,562 知晶も 家に同性の話し相手が 欲しいだろうと思ってな 303 00:17:42,662 --> 00:17:45,064 (知晶) 父さんは知ってたの? (泰蔵) 何が? 304 00:17:45,598 --> 00:17:47,267 小岩井に娘がいること 305 00:17:47,367 --> 00:17:48,034 えっ? 306 00:17:49,269 --> 00:17:51,638 あいつのプライベートな話だ 307 00:17:52,038 --> 00:17:54,207 わざわざ お前たちに話すことではない 308 00:17:54,407 --> 00:17:57,610 娘が働いてるのよ あのメイド喫茶で 309 00:17:57,710 --> 00:17:58,812 (秀作) ええ!? 310 00:17:59,412 --> 00:18:01,514 えっ… ちょっと待って 311 00:18:01,681 --> 00:18:03,850 じゃあ 通ってたのは…? 312 00:18:03,983 --> 00:18:06,019 (知晶) 小岩井は 多分 ウソをついてる 313 00:18:06,152 --> 00:18:09,322 娘がメイド喫茶で 働いてるっていうのを隠すためにね 314 00:18:09,422 --> 00:18:10,757 そんな…! 315 00:18:11,090 --> 00:18:12,625 血のつながった娘なのか? 316 00:18:12,792 --> 00:18:15,762 昔 付き合っていた女性との間に できた子供で 317 00:18:15,862 --> 00:18:17,130 認知もしてる 318 00:18:17,430 --> 00:18:21,100 母親が亡くなって 小岩井が引き取ったのが10年前⇒ 319 00:18:21,201 --> 00:18:24,871 名前は冨美代 現役の大学生よ 320 00:18:34,047 --> 00:18:36,449 (冨美代) お待たせいたしました~! 321 00:18:37,116 --> 00:18:39,419 では ただ今から 心を込めて! 322 00:18:39,719 --> 00:18:42,121 (冨美代) 愛と夢と… (知晶) そういうのいいから 323 00:18:42,889 --> 00:18:43,957 座って 324 00:18:47,060 --> 00:18:50,897 ごめんなさい 一応 お店の決まりなんで… 325 00:18:52,699 --> 00:18:55,535 小岩井は ここに来て ショック受けてたでしょ? 326 00:18:57,537 --> 00:18:59,072 最近 お店に来なかった? 327 00:18:59,405 --> 00:19:00,840 一度 来ました 328 00:19:01,908 --> 00:19:05,612 本当に来ると思ってなかったんで ビックリしましたけど 329 00:19:06,179 --> 00:19:09,983 じゃあ ここで 働いてることは知ってたの? 330 00:19:10,817 --> 00:19:13,486 はい 自分から言いました 331 00:19:13,786 --> 00:19:16,322 その時 お父さんは何て? 332 00:19:17,056 --> 00:19:21,561 “恥をさらすな 今すぐ辞めろ”って 怒ってました… 333 00:19:22,428 --> 00:19:24,297 そっからは大ゲンカで…⇒ 334 00:19:25,031 --> 00:19:27,133 お父さんが 私に“辞めろ”って言うのは 335 00:19:27,667 --> 00:19:29,802 心配しているとか そういうのじゃないんです 336 00:19:30,103 --> 00:19:33,072 北沢家の皆さんに 迷惑がかかるから 337 00:19:33,172 --> 00:19:34,908 ただ それだけなんです 338 00:19:36,209 --> 00:19:37,911 そんなことないと思うわ 339 00:19:39,145 --> 00:19:41,581 怒られることは分かってました 340 00:19:43,216 --> 00:19:46,352 むしろ 少し 怒らせたかったのかも⇒ 341 00:19:47,053 --> 00:19:50,924 でも どんなバイトするかなんて 私の自由だし 342 00:19:51,524 --> 00:19:53,693 普段 全然 私に興味ないくせに 343 00:19:53,793 --> 00:19:56,162 こういう時だけ 口出ししてくるのとかも⇒ 344 00:19:56,262 --> 00:19:57,630 すごいイヤで 345 00:19:59,599 --> 00:20:02,769 まさか私のせいで 執事の仕事 辞めちゃうとは 346 00:20:03,036 --> 00:20:04,537 思ってなくて 347 00:20:05,738 --> 00:20:06,873 後悔してるの? 348 00:20:12,245 --> 00:20:15,081 お父さんを復帰させて いただけないでしょうか? 349 00:20:15,548 --> 00:20:16,950 お願いします 350 00:20:25,191 --> 00:20:28,494 (亀谷) ウチ 相当キツいけど 大丈夫? やってけんの? 351 00:20:29,829 --> 00:20:31,798 はい キツい仕事には 352 00:20:31,898 --> 00:20:33,766 慣れておりますので 自信はあります 353 00:20:34,133 --> 00:20:37,870 大きな声 出せそうにも 見えねぇけどな~ 354 00:20:38,538 --> 00:20:39,372 いらっしゃいませ 355 00:20:39,672 --> 00:20:40,506 いや もっと!! 356 00:20:42,308 --> 00:20:43,843 (小岩井) いらっしゃいませ (亀谷) もっと!! 357 00:20:43,943 --> 00:20:45,445 (小岩井) いらっしゃいませ! (亀谷) もっと!! 358 00:20:45,545 --> 00:20:47,246 (小岩井) いらっしゃいませ!! (亀谷) 腹から出せ!! 359 00:20:58,558 --> 00:21:00,793 (男) オラ! (銃声) 360 00:21:04,797 --> 00:21:06,733 (男) うっ…! (尾関) 確保! 361 00:21:10,203 --> 00:21:12,372 立てこもり犯の制圧訓練です⇒ 362 00:21:12,772 --> 00:21:14,073 的確な判断力と 363 00:21:14,407 --> 00:21:17,176 機敏な行動の鍛錬を 目的としております 364 00:21:21,314 --> 00:21:23,182 (尾関) お疲れさまです (秀作) おう お疲れ 365 00:21:23,883 --> 00:21:26,319 笹田長官も 満足そうに帰られたよ 366 00:21:27,387 --> 00:21:30,556 先輩 力強くハンコ 押したらしいじゃないですか 367 00:21:30,757 --> 00:21:31,824 ハンコ? 368 00:21:32,091 --> 00:21:34,527 池江さん 先輩とごはんに行けること 喜んでましたよ 369 00:21:34,627 --> 00:21:36,763 ああ… あの話ね 370 00:21:38,031 --> 00:21:40,700 2人が盛り上がってきたところで 僕は抜けますから 371 00:21:40,867 --> 00:21:43,870 (秀作) 別にいいよ 気ぃ遣わなくて… (尾関) 任しといてください! 372 00:21:44,370 --> 00:21:46,739 (尾関) うまいことやりますから (秀作) じゃあ任せるけど 373 00:22:03,723 --> 00:22:05,158 (博文) ああ 寒い! (秀作) あ… 374 00:22:05,992 --> 00:22:08,294 メイド喫茶に 行ったらしいじゃない? 375 00:22:09,495 --> 00:22:11,998 (博文) 誰が? (知晶) とぼけないでよ 376 00:22:12,432 --> 00:22:14,067 え? 兄さん 行ったの? 377 00:22:14,233 --> 00:22:16,102 (知晶) 冨美代ちゃんが 教えてくれたわよ? 378 00:22:16,402 --> 00:22:19,305 閉店 過ぎても ず~っと大騒ぎしてたって 379 00:22:19,539 --> 00:22:21,074 (秀作) え…? (博文) フン 380 00:22:21,207 --> 00:22:25,111 行ったことは認めるが 俺には明確な目的があった 381 00:22:25,211 --> 00:22:27,547 急に“メイドを雇おう”なんて 言いだすから 382 00:22:27,647 --> 00:22:29,449 おかしいと思ったのよ! 383 00:22:30,616 --> 00:22:34,220 ジャン! 善財とメイドの スリーショット写真だ! 384 00:22:34,320 --> 00:22:37,890 これさえあれば いざって時に ゆすりの材料として使えるだろ! 385 00:22:37,990 --> 00:22:41,394 いや あの… 兄さん 後ろに映っちゃってるけど… 386 00:22:41,494 --> 00:22:42,528 ん?⇒ 387 00:22:43,162 --> 00:22:45,665 ああ… こんなのは大丈夫だよ これは あの 388 00:22:45,765 --> 00:22:48,301 あいつに見せる時に 指で こうやって隠せばいいんだから 389 00:22:48,401 --> 00:22:49,736 ほら! ほらな! 390 00:22:52,839 --> 00:22:54,707 《僕は兄さんが信じられません》 391 00:22:55,441 --> 00:22:58,478 《メイド喫茶に出入りしてた 小岩井を許さなかったくせに》 392 00:22:58,778 --> 00:23:01,881 《その同じ店で どうして そんなにもハジけられるのか!》 393 00:23:03,816 --> 00:23:05,084 何だ その目は 394 00:23:05,351 --> 00:23:06,786 言いたいことがあるなら 言ってみろ 395 00:23:06,886 --> 00:23:08,221 いえ… 別に 396 00:23:08,421 --> 00:23:10,590 小岩井は ショックだったでしょうね 397 00:23:10,857 --> 00:23:15,128 そりゃそうだよ! 執事の娘が メイド喫茶で働いてたんだぞ? 398 00:23:15,228 --> 00:23:17,597 侮辱以外の何物でもないだろ! 399 00:23:17,697 --> 00:23:19,999 ちょっと 甘えたかっただけなのよ! 400 00:23:20,366 --> 00:23:23,369 それが こんな大ごとになって すごく反省してたわ 401 00:23:23,469 --> 00:23:28,107 だからって 今更 小岩井を戻せって言われてもな~ 402 00:23:28,207 --> 00:23:31,477 まあ 父さんが何て言うかよね~ 403 00:23:31,577 --> 00:23:34,313 えっ… えっ ちょっと待って? 姉さんも兄さんも 404 00:23:34,413 --> 00:23:36,716 小岩井には戻ってきてほしく ないんじゃないの? 405 00:23:37,283 --> 00:23:39,152 もう楠木がいれば 十分だって言ったよね? 406 00:23:40,887 --> 00:23:44,757 こうなったのも 全部あんたのせいだから! 407 00:23:44,924 --> 00:23:47,493 え? 何でそうなるの! 408 00:23:47,627 --> 00:23:52,265 (知晶) 父さんに小岩井の退職願 渡したのは? 誰よ! 409 00:23:52,365 --> 00:23:54,100 え… だって… だって それは… 410 00:23:54,200 --> 00:23:56,469 どうしても 辞めさせたくなかったら 411 00:23:56,569 --> 00:23:59,572 父さんに渡さず処分できたし 何より 412 00:23:59,672 --> 00:24:02,942 本人から受け取ることを 拒否できたはずなの! 413 00:24:03,042 --> 00:24:04,844 僕だって 最初は断ったよ! 414 00:24:04,944 --> 00:24:07,547 あんたは 退職願 受け取った時点で⇒ 415 00:24:07,647 --> 00:24:09,482 小岩井を見捨てたんだよ! 416 00:24:09,615 --> 00:24:13,853 あれだけ世話になった小岩井の 手を振りほどいたんだよ! 417 00:24:14,120 --> 00:24:16,088 なあ そうだろ? 418 00:24:16,289 --> 00:24:18,124 おい 聞いてんだよ! 419 00:24:20,827 --> 00:24:23,129 もう うんざりだって 言われたから! 420 00:24:26,098 --> 00:24:30,036 僕の子守りをするのは もう うんざりだって言われたから 421 00:24:31,304 --> 00:24:33,973 もう あんたって どこまでバカなの? 422 00:24:34,106 --> 00:24:34,807 え? 423 00:24:34,907 --> 00:24:37,977 小岩井が 本気で言ったと思ってんの? 424 00:24:38,077 --> 00:24:39,478 いや だって… 425 00:24:40,313 --> 00:24:41,948 冨美代ちゃんが言ってた⇒ 426 00:24:42,782 --> 00:24:46,953 お父さんを独占してる北沢家に ずっと嫉妬してきたけど⇒ 427 00:24:47,086 --> 00:24:49,689 一番の原因は秀作だって 428 00:24:49,922 --> 00:24:52,325 え? え… 何で僕なの? 429 00:24:52,592 --> 00:24:55,494 あんたが東大 受かった時も 警視庁 入れた時も… 430 00:24:56,095 --> 00:24:58,164 (知晶の声) 小岩井は家で晩酌しながら⇒ 431 00:24:58,264 --> 00:25:02,101 “本当によかった”って しみじみ泣いてたんだってよ 432 00:25:04,470 --> 00:25:08,107 (知晶) 自分のことでは 一度も 泣いてくれたことなかったのに⇒ 433 00:25:08,207 --> 00:25:11,577 秀作のことでは わが子のように泣いてたって 434 00:25:12,912 --> 00:25:13,880 小岩井… 435 00:25:14,113 --> 00:25:15,414 皮肉なもんだな 436 00:25:16,082 --> 00:25:19,552 娘を育てるために ウチで懸命に働くことが 437 00:25:19,719 --> 00:25:23,990 結果的には 彼女を 一番 傷つけていたなんてな 438 00:25:24,724 --> 00:25:26,792 あんたに小岩井 独占されて 439 00:25:26,893 --> 00:25:28,728 ず~っと嫉妬してきた 冨美代ちゃんが 440 00:25:28,828 --> 00:25:31,497 頭下げて お願いしてきたんだよ 441 00:25:32,031 --> 00:25:35,968 “もう一度 お父さんを 復帰させてください”って 442 00:25:47,813 --> 00:25:48,948 父さん! 443 00:25:50,049 --> 00:25:51,884 小岩井のことなんですけど… 444 00:25:53,319 --> 00:25:57,890 この前 渡した退職願 なかったことにできませんか? 445 00:25:58,190 --> 00:26:01,661 やっぱり ウチには 小岩井が必要だと思うんです! 446 00:26:04,997 --> 00:26:07,533 なかなか燃えにくくてな…⇒ 447 00:26:09,001 --> 00:26:10,002 難儀したぞ 448 00:26:15,574 --> 00:26:16,409 父さん… 449 00:26:16,776 --> 00:26:19,045 小岩井に会ったら伝えてくれ⇒ 450 00:26:20,346 --> 00:26:22,515 “早くマッチを補充しないと” 451 00:26:24,016 --> 00:26:27,286 “パイプが吸えない”とな 452 00:26:29,455 --> 00:26:30,456 はい 453 00:26:41,601 --> 00:26:43,836 お待たせして 申し訳ございません 454 00:26:44,036 --> 00:26:45,438 どうしたの? その格好… 455 00:26:45,538 --> 00:26:48,474 (小岩井) 実は就職先が決まりまして (秀作) え? 456 00:26:48,674 --> 00:26:49,709 ラーメン屋です! 457 00:26:50,309 --> 00:26:52,878 (秀作) ちょっと待ってよ… (小岩井) 麺もスープも最高にうまいんで 458 00:26:52,979 --> 00:26:54,680 今日 よかったら 食べてってくれませんか? 459 00:26:57,416 --> 00:26:59,518 ウチに戻ってきてほしいんだ 460 00:27:01,487 --> 00:27:03,689 これは娘さんの願いでもあるんだ 461 00:27:04,256 --> 00:27:06,025 このままだと冨美代ちゃん 462 00:27:06,125 --> 00:27:08,861 ずっと責任を感じたまま 生きていくことになる 463 00:27:11,330 --> 00:27:14,333 お気持ち ありがとうございます 464 00:27:14,967 --> 00:27:17,370 父さんも心配してるし 兄さんも姉さんも… 465 00:27:17,470 --> 00:27:18,904 申し訳ございません! 466 00:27:20,306 --> 00:27:23,175 60近い私を 採用してくださった店長を 467 00:27:24,043 --> 00:27:25,678 裏切ることはできません 468 00:27:26,946 --> 00:27:30,916 それに ずっと昔から ラーメン屋に憧れてたんです 469 00:27:31,017 --> 00:27:33,719 (秀作) そんな話 聞いたことないよ (小岩井) 楠木には 470 00:27:34,220 --> 00:27:37,056 手紙で教えられることは すべて伝えました 471 00:27:38,024 --> 00:27:40,659 これからは あいつが坊ちゃんの味方です 472 00:27:40,760 --> 00:27:42,461 ちょっと待ってよ… 473 00:27:42,962 --> 00:27:48,501 最後に… こうやって 坊ちゃんとお話ができて 474 00:27:49,468 --> 00:27:50,803 ホントに よかったです 475 00:27:53,572 --> 00:27:56,075 店がありますんで 失礼します 476 00:27:57,510 --> 00:27:58,744 (秀作) 小岩井… 477 00:28:05,484 --> 00:28:08,154 (グラスが割れる音) (泰蔵) 誰が触っていいと言った! 478 00:28:10,156 --> 00:28:12,425 (楠木) 大変 申し訳ございませんでした 479 00:28:14,560 --> 00:28:16,529 このような手紙を 頂いたものですから 480 00:28:20,466 --> 00:28:22,701 (小岩井の声) “ご主人様のマッチ箱について”⇒ 481 00:28:23,002 --> 00:28:27,339 “マッチの本数は常に 10から15本を維持すること”⇒ 482 00:28:27,707 --> 00:28:29,875 “多過ぎても 少な過ぎてもいけない”⇒ 483 00:28:30,242 --> 00:28:32,411 “補充し過ぎないよう注意”⇒ 484 00:28:34,280 --> 00:28:36,949 “ご家族から どう説明されているか 分かりませんが”⇒ 485 00:28:37,550 --> 00:28:39,752 “私が戻ることはありません”⇒ 486 00:28:39,985 --> 00:28:42,221 “これからは自覚と責任を持ち”⇒ 487 00:28:42,388 --> 00:28:45,424 “全ての仕事をこなせるよう 努力してください” 488 00:28:48,360 --> 00:28:49,862 (小岩井) ラーメン お待ちどおさまです 489 00:28:50,196 --> 00:28:52,298 (客) 注文 お願いします (小岩井) はい! ちょっと待ってください 490 00:28:52,765 --> 00:28:54,200 (客) ラーメン (小岩井) ラーメン 491 00:28:54,500 --> 00:28:56,869 (客) チャーシュー麺! (小岩井) はい! チャーシュー麺 492 00:28:58,370 --> 00:29:00,639 《僕が今日まで 生きてこられたのは》 493 00:29:00,806 --> 00:29:03,275 《小岩井のおかげと言っても 過言ではない》 494 00:29:05,311 --> 00:29:08,781 《家出した僕を捜しに来てくれた 20年前から》 495 00:29:09,715 --> 00:29:12,251 《小岩井は どんな時でも味方だった》 496 00:29:13,319 --> 00:29:17,189 《あの時食べた カレーの味を 忘れたことはない》 497 00:29:17,990 --> 00:29:19,992 《生涯で一番おいしくて》 498 00:29:20,726 --> 00:29:23,395 《一番 ぬくもりを感じた ビーフカレー》 499 00:29:25,631 --> 00:29:29,034 《もし 小岩井が執事という 仕事に就いていなかったら》 500 00:29:29,735 --> 00:29:32,705 《僕はカレー屋をやるべきだと 勝手に思っていた》 501 00:29:33,439 --> 00:29:36,208 《それぐらい あのカレーは絶品だった》 502 00:29:39,578 --> 00:29:44,016 《だから ラーメン屋と聞いて 違和感がぬぐえなかった》 503 00:29:44,884 --> 00:29:47,853 《小岩井にラーメンのイメージが 全然なかったから》 504 00:29:48,988 --> 00:29:51,991 “ずっと昔から ラーメン屋に憧れてたんです” 505 00:29:54,426 --> 00:29:56,428 《小岩井はウソをついている》 506 00:29:58,197 --> 00:30:02,535 《僕に気を遣わせまいと またウソをついている》 507 00:30:10,976 --> 00:30:13,312 (尾関) 先輩 遅いですよ! (秀作) 申し訳ない 508 00:30:13,412 --> 00:30:14,980 何 飲みますか? 509 00:30:15,181 --> 00:30:17,283 悪いんだけど 2人きりにしてくれないか 510 00:30:19,685 --> 00:30:22,021 (尾関) じゃあ 行きますか (下井草 薫) うん 511 00:30:22,321 --> 00:30:24,089 尾関と2人きりにしてほしいんだ 512 00:30:25,057 --> 00:30:26,859 (里子) え? (尾関) え? ちょ…⇒ 513 00:30:26,959 --> 00:30:28,794 ちょっと先輩 何 言ってるんですか 514 00:30:28,961 --> 00:30:31,096 少しだけ席を外しててくれない? 515 00:30:32,498 --> 00:30:33,699 分かりました 516 00:30:34,133 --> 00:30:36,602 あっちにいますんで 終わったら声かけてください 517 00:30:36,902 --> 00:30:38,737 ありがとう すぐ終わらせるから 518 00:30:44,677 --> 00:30:46,078 どうしたんですか! 519 00:30:46,278 --> 00:30:49,415 また これ 例え話として 聞いてほしいんだけど… 520 00:30:49,515 --> 00:30:52,017 彼女たちを待たせて そんな話 してる場合じゃないですよ! 521 00:30:52,117 --> 00:30:53,519 女なんて どうだっていい!⇒ 522 00:30:55,654 --> 00:30:59,625 俺はお前と どうしても 例え話がしたいんだよ 523 00:30:59,725 --> 00:31:01,694 それはすでに 禁断症状が 出始めてるってことですか? 524 00:31:01,794 --> 00:31:03,596 そう思ってもらっても構わない! 525 00:31:04,029 --> 00:31:07,099 とにかく 今すぐ 尾関に聞いてほしいんだ 526 00:31:07,766 --> 00:31:10,269 分かりました そこまで言われたら聞きましょう 527 00:31:12,605 --> 00:31:15,207 これ… 例え話なんだけど 528 00:31:16,008 --> 00:31:17,710 裕福な家があったとする 529 00:31:17,943 --> 00:31:20,212 そこに 長年務めていた 執事がいたんだけど 530 00:31:20,312 --> 00:31:21,680 クビを切ってしまった 531 00:31:21,780 --> 00:31:23,549 どれくらい 裕福な家だったんですか? 532 00:31:23,649 --> 00:31:26,719 (秀作) そこ気になる? (尾関) イメージが大事ですから! 533 00:31:27,119 --> 00:31:28,420 先輩の家を基準としたら… 534 00:31:28,520 --> 00:31:30,623 じゃあ… ちょうどウチと同じぐらいかな? 535 00:31:31,190 --> 00:31:33,025 なるほど 続けてください 536 00:31:34,360 --> 00:31:37,896 クビを切ったあとに やっぱり 戻ってきてほしいと思ったが 537 00:31:37,997 --> 00:31:40,366 その執事は 再就職を決めてしまった 538 00:31:40,633 --> 00:31:42,868 (尾関) 別の裕福な家に? (秀作) ううん 飲食店 539 00:31:42,968 --> 00:31:45,638 (尾関) 変わった話ですね! (秀作) これは あくまで例え話だから 540 00:31:46,839 --> 00:31:49,541 どうすれば その執事を 復帰させられるかって話ですね? 541 00:31:49,642 --> 00:31:51,944 (秀作) そういうこと (尾関) 簡単な話じゃないですか 542 00:31:52,278 --> 00:31:53,545 飲食店を辞めさせればいい 543 00:31:54,179 --> 00:31:57,583 (秀作) それが無理なんだよ…! (尾関) どうしてですか 544 00:31:58,083 --> 00:32:01,720 その執事は義理堅い人間だから 545 00:32:01,820 --> 00:32:04,957 再就職をふいにしてまで 戻ってくるような人間じゃないんだ 546 00:32:05,391 --> 00:32:07,426 契約条件を大幅に上げるとか 547 00:32:08,127 --> 00:32:10,796 お金で動くような 人間だと思うか? 548 00:32:11,063 --> 00:32:13,299 じゃあ… その飲食店を買収するのは? 549 00:32:14,433 --> 00:32:18,070 尾関に求めてるのは 金銭的解決じゃないんだよ! 550 00:32:18,170 --> 00:32:21,006 もっと こうさ 若々しくアクティブな発想で⇒ 551 00:32:21,106 --> 00:32:22,975 この難題をクリアしてほしいわけ 552 00:32:23,075 --> 00:32:25,244 そういう警察官に 成長してほしいわけ! 553 00:32:26,345 --> 00:32:28,614 (尾関) う~ん… でも 入ったばかりの飲食店を 554 00:32:28,714 --> 00:32:30,849 自然に辞めさせるって 相当 難しいですよね 555 00:32:30,949 --> 00:32:33,285 (秀作) うん (尾関) 仕事に よっぽど適性がなければ 556 00:32:33,385 --> 00:32:35,154 店のほうから クビを切られるんでしょうけど… 557 00:32:37,089 --> 00:32:38,624 (秀作) それだ…! (尾関) え? 558 00:32:38,824 --> 00:32:40,693 仕事が向いてなけりゃ いいんだよ! 559 00:32:41,627 --> 00:32:44,396 (尾関) 今の例え話じゃないんですか? (秀作) 悪い 尾関! 急用を思い出した⇒ 560 00:32:44,530 --> 00:32:46,832 先輩 どこ行くんですか? せ… 先輩! 561 00:32:48,200 --> 00:32:50,369 ごめん 池江さん また今度 ゆっくり 562 00:32:53,539 --> 00:32:56,875 ねえ 帰っちゃったよ ひどくない? 563 00:32:57,543 --> 00:32:58,777 (里子) ううん… 564 00:32:59,778 --> 00:33:01,180 ヤバいっす… 565 00:33:07,553 --> 00:33:10,322 (亀谷) もう 大体 覚えたろ (小岩井) はい! 566 00:33:10,656 --> 00:33:13,158 このあと アクと脂を丁寧にすくい 567 00:33:13,258 --> 00:33:15,728 香味野菜を入れて2時間 煮込む 568 00:33:16,895 --> 00:33:18,964 もう完璧じゃねぇかよ フフ… 569 00:33:19,064 --> 00:33:20,165 あと頼むな 570 00:33:21,467 --> 00:33:23,369 (小岩井) お疲れさまでした! (亀谷) へい! 571 00:33:38,283 --> 00:33:39,518 (楠木) 失礼します 572 00:33:47,559 --> 00:33:50,062 姉さんに お手伝いしてもらいたい ことがあります 573 00:33:50,629 --> 00:33:52,030 私にできることであれば 574 00:33:52,698 --> 00:33:54,666 冨美代ちゃんに 連絡してほしいんだ 575 00:33:55,267 --> 00:33:58,003 小岩井の復帰には 君の協力が不可欠だと 576 00:33:58,537 --> 00:34:00,973 (知晶) 頼んでみるわ (博文) 俺も手伝うぞ 577 00:34:01,073 --> 00:34:03,075 (秀作) 兄さんには 最後に お願いしたいことがあります 578 00:34:03,175 --> 00:34:05,477 なるほど 大トリってわけか 579 00:34:06,545 --> 00:34:07,579 父さん 580 00:34:08,247 --> 00:34:09,415 ご心配なく 581 00:34:09,648 --> 00:34:12,718 小岩井を 必ず連れ戻してみせます 582 00:34:24,663 --> 00:34:25,864 はぁ… 583 00:34:30,903 --> 00:34:33,505 (冨美代) おかえり (小岩井) ああ ただいま 584 00:35:17,683 --> 00:35:18,784 ありがとう! 585 00:35:32,264 --> 00:35:34,399 《これは れっきとした犯罪行為だ》 586 00:35:34,800 --> 00:35:37,102 《そこを ごまかすつもりは さらさらない》 587 00:35:38,036 --> 00:35:40,205 《だからといって やみくもに 罪を重ねるつもりは》 588 00:35:40,305 --> 00:35:41,640 《さらさらない》 589 00:35:42,007 --> 00:35:45,210 《むしろ罪は 最小限に 抑えるべきだと考えている》 590 00:35:46,879 --> 00:35:51,116 《新しいスープに使用する材料や 明かりは自前で用意し》 591 00:35:51,416 --> 00:35:53,418 《店にお借りする物を ガスだけに限る》 592 00:35:54,152 --> 00:35:57,656 《もちろん ガスを使用すれば 立派な窃盗罪だし》 593 00:35:57,756 --> 00:36:00,092 《スープを捨てれば 威力業務妨害罪だ》 594 00:36:04,296 --> 00:36:06,365 《もちろん葛藤はあった》 595 00:36:07,165 --> 00:36:10,002 《小岩井を連れ戻すために ここまでする必要があるのか》 596 00:36:11,136 --> 00:36:14,806 《罪を犯さなければ 小岩井は ウチに戻ってきてはくれないのか》 597 00:36:16,608 --> 00:36:18,677 《一番 頭を悩ませたのは》 598 00:36:18,844 --> 00:36:22,214 《小岩井をクビにするために まずいスープを作ること》 599 00:36:22,681 --> 00:36:25,617 《まずすぎるスープを作れば 小岩井のプライドを傷つけ》 600 00:36:25,984 --> 00:36:28,153 《今後の人生を左右しかねない》 601 00:36:28,587 --> 00:36:30,355 《だからといって まずさを抑えれば》 602 00:36:30,455 --> 00:36:32,925 《クビにならない可能性も 出てきてしまう》 603 00:36:34,459 --> 00:36:38,630 《肝心なのは おいしさとまずさの 絶妙なバランスだ》 604 00:36:38,730 --> 00:36:39,865 (秀作) う… 605 00:36:44,269 --> 00:36:45,504 (ドアが開く音) 606 00:36:47,072 --> 00:36:47,973 えっ! 607 00:36:52,277 --> 00:36:53,312 えっ!? 608 00:37:00,552 --> 00:37:01,653 父さん! 609 00:37:06,658 --> 00:37:09,895 (泰蔵) 駅前のスーパーで これから言う食材を買ってきてくれ 610 00:37:10,729 --> 00:37:11,730 え? 611 00:37:16,268 --> 00:37:19,838 《およそラーメンのスープとは かけ離れた食材ばかりだった》 612 00:37:32,017 --> 00:37:34,486 (泰蔵) 言うとおりに肉を焼け (秀作) はい 613 00:38:14,593 --> 00:38:15,994 《僕は昔》 614 00:38:16,395 --> 00:38:18,997 《確かに この匂いを 嗅いだ覚えがある》 615 00:38:45,123 --> 00:38:49,494 《この瞬間まで 僕は ずっと勘違いをしていた》 616 00:38:50,228 --> 00:38:54,433 《20年前 家出した あの日 僕を心配するような言葉を》 617 00:38:54,533 --> 00:38:56,735 《ひと言も掛けてくれなかった 父さん》 618 00:38:57,803 --> 00:39:01,039 《生涯で一番おいしかった カレーを作ってくれたのは》 619 00:39:01,139 --> 00:39:02,774 《小岩井ではなく》 620 00:39:03,775 --> 00:39:05,544 《父さんだったんだ》 621 00:39:10,515 --> 00:39:11,783 (泰蔵) どうだ 622 00:39:15,087 --> 00:39:16,355 おいしいです 623 00:39:16,922 --> 00:39:18,090 そうか 624 00:39:39,044 --> 00:39:40,345 おはようございます! 625 00:39:41,179 --> 00:39:42,881 (亀谷) おい これ どういうことだよ? 626 00:39:42,981 --> 00:39:45,250 (小岩井) はい? (亀谷) “はい?”じゃねぇだろ 627 00:39:45,851 --> 00:39:47,853 お前 俺をおちょくってんのか? 628 00:39:53,325 --> 00:39:54,559 私ではありません 629 00:39:54,760 --> 00:39:56,261 (亀谷) じゃあ言ってみろよ⇒ 630 00:39:56,595 --> 00:39:59,664 お前以外の誰が こんなカレー作るっつうんだよ! 631 00:40:12,978 --> 00:40:14,413 ご主人様…! 632 00:40:16,081 --> 00:40:18,483 何だよ “ご主人様”って 気持ち悪ぃ… 633 00:40:19,384 --> 00:40:21,953 おめえじゃねぇなら 誰がこのカレー作ったんだよ! 634 00:40:22,053 --> 00:40:23,188 犯人 連れてこいよ! 635 00:40:24,990 --> 00:40:26,591 申し訳ございません! 636 00:40:29,761 --> 00:40:31,696 私が やりました 637 00:40:35,500 --> 00:40:37,068 クビだよ クビ 638 00:40:37,903 --> 00:40:38,904 さっさと帰れ 639 00:40:42,941 --> 00:40:44,643 カレー屋 やれよ 640 00:40:46,878 --> 00:40:50,248 そういうレベルのカレーだ…! 641 00:40:59,658 --> 00:41:00,492 は? 642 00:41:00,625 --> 00:41:02,427 それ 作戦と 全然 関係ねえじゃねぇか 643 00:41:02,527 --> 00:41:04,930 いえ これも大事なことなんです 644 00:41:05,330 --> 00:41:07,766 なるべく大人数で 出かけていただけると… 645 00:41:08,700 --> 00:41:10,435 (博文) どうも~ (亀谷) はい いらっしゃい! 646 00:41:10,535 --> 00:41:13,705 (博文) 俺ね チャーシュー麺 大盛りに味玉 (亀谷) はいよ! 647 00:41:13,805 --> 00:41:16,441 (博文) おい お前らも遠慮せず 何でも好きな物 頼めよ 648 00:41:16,908 --> 00:41:18,109 (亀谷) いらっしゃい! 649 00:41:18,343 --> 00:41:19,878 (亀谷) ありがとうございました! 650 00:41:19,978 --> 00:41:23,348 (博文) あ~ うまかったな~ (一同) ごちそうさまでした! 651 00:41:32,190 --> 00:41:34,326 (亀谷) ああ お客様 申し訳ありません 652 00:41:34,426 --> 00:41:36,528 本日 スープが なくなってしまったんですよ 653 00:41:36,628 --> 00:41:37,929 ああ… そうですか 654 00:41:38,129 --> 00:41:39,931 ホント 申し訳ございません! 655 00:41:40,165 --> 00:41:42,667 (秀作) じゃあ また来ます (亀谷) お待ちしております 656 00:41:43,101 --> 00:41:46,504 《謝らなければいけないのは 僕のほうです》 657 00:41:48,473 --> 00:41:52,110 《廃棄したスープの材料費 光熱費は》 658 00:41:52,444 --> 00:41:53,778 《今後 売り上げという形で》 659 00:41:53,879 --> 00:41:56,348 《責任を持って お返ししてまいります》 660 00:42:00,552 --> 00:42:01,686 (かしわ手) 661 00:42:25,677 --> 00:42:26,878 はぁ… 662 00:42:31,950 --> 00:42:33,218 (小岩井) 坊ちゃん! 663 00:42:36,421 --> 00:42:38,523 ウチに帰ろう 小岩井 664 00:42:39,958 --> 00:42:41,626 みんな待ってるから 665 00:42:45,764 --> 00:42:49,834 本当に戻っても よろしいんでしょうか 666 00:42:52,203 --> 00:42:54,639 みんな 温かくは 迎えてくれないと思うよ⇒ 667 00:42:57,876 --> 00:42:58,977 でも… 668 00:43:02,247 --> 00:43:04,749 心の中では喜んでると思うから 669 00:43:12,457 --> 00:43:13,525 はい! 670 00:43:14,826 --> 00:43:15,994 帰るよ! 671 00:43:23,268 --> 00:43:24,536 (秀作) ただいま! 672 00:43:25,570 --> 00:45:00,965 小岩井が帰ってきました! ♬~ ちょうどよかった 先週買ったコートどこにある? 673 00:43:32,077 --> 00:43:33,979 ウオークインクローゼットを 入って左手の… 674 00:43:34,079 --> 00:43:36,715 (知晶) ああ 時間ないから早くして (小岩井) かしこまりました 675 00:43:41,753 --> 00:43:43,021 在庫何本ある? 676 00:43:43,121 --> 00:43:45,023 確か 2本だったと 思いますが 677 00:43:45,223 --> 00:43:46,257 明日 知り合いんとこ 持ってくから 678 00:43:46,358 --> 00:43:47,659 贈答用に1本 包んどいてくれ 679 00:43:47,826 --> 00:43:49,160 かしこまりました 680 00:43:57,068 --> 00:43:58,536 (楠木) あっ 秀作さん! 681 00:44:00,972 --> 00:44:02,073 どうしたの? 682 00:44:02,407 --> 00:44:04,676 (楠木) 見つかりました! (秀作) 何が? 683 00:44:08,580 --> 00:44:10,248 プラトン! 684 00:44:10,815 --> 00:44:12,751 まさかとは思ったんですが 685 00:44:12,851 --> 00:44:15,520 念のためにと思い 物置の中を捜してみたら…! 686 00:44:15,620 --> 00:44:17,288 何だ その汚い格好は! 687 00:44:18,023 --> 00:44:19,290 小岩井さん…! 688 00:44:19,624 --> 00:44:20,959 戻ってきて くれたんですね? 689 00:44:21,059 --> 00:44:22,260 話はあとだ 690 00:44:22,360 --> 00:44:23,928 さっさとシャワー浴びて 着替えなさい! 691 00:44:24,396 --> 00:44:25,463 はい! 692 00:44:44,215 --> 00:44:47,385 このたびは ありがとうございました 693 00:44:47,852 --> 00:44:50,321 ん? 何の礼だ? 694 00:44:51,890 --> 00:44:54,592 20年前と 変わらぬ おいしさで 695 00:44:55,060 --> 00:44:59,164 さあ… 何のことやら 696 00:45:03,401 --> 00:45:05,670 《僕は楠木を誤解していた》 697 00:45:06,471 --> 00:45:10,475 《小岩井が戻ってきた時の あの うれしそうな表情》 698 00:45:10,942 --> 00:45:14,012 {\an8}(楠木の鼻歌) 《何より 僕の大切なプラトンを》 699 00:45:14,112 --> 00:45:16,681 《あれだけ 一生懸命 捜してくれたこと》 フッ! 700 00:45:17,148 --> 00:45:22,420 《楠木が ウチを 乗っ取ろうとしてるなんて》 (楠木の鼻歌) 《とんでもない勘違いだった》 701 00:45:22,654 --> 00:45:23,688 ハァ… 702 00:45:25,990 --> 00:45:33,898 (楠木の鼻歌) 703 00:45:33,998 --> 00:45:35,100 フフ…